読む将棋 2021 文春将棋
2021年4月9日第1刷発行 800円+税
評価 S コンセプト<将棋界の今を一流記者たちが取材>

この本は、父が買ってきた。そして「こんな本があるで」と、薦めてきた。
私はもう将棋から離れようかと思っていたので、「そんなん、私のために勝手に買ってくるなよ」と思った。
でも、読んだら、面白かった。何より、ボリュームがものすごいんだ、この本。
小さい字でビッシリと文字数がとにかく多く、内容が詰まっている。
ここが注意点でもあり、小さい字が見づらい人はKindle形式で買ったほうがいい。

さて、私はまだ半分くらいしか読めてない。でももうレビューしちゃう。この本は鮮度があるから、レビューが早いほうがいいと思った。
(と言っても、もう発売から一か月経ってるようだが)
記事を書いているのは、文藝春秋をはじめとする記者たちだ。みんな、めっちゃ取材と文章がうまいんだ。
さすが、最強の記者たちだ。これが一流の仕事なんだ、と感心しきり。
図面を使わずに将棋界の魅力を伝えるという、こだわりが徹底されている。

具体的な記事では、行方八段、山崎八段のが、特に面白かった。
ナメちゃん、ブルーハーツが好きだったか(笑) 山崎のA級での活躍は?楽しみだ。

この本、迷ってる人は買ったほうがいい。このボリュームと質で800円+税という安さを実現しているのは驚異的。観る将は特に買いだ。

追記・文春オンラインでの記事をまとめたものが載っているとのこと。私は文春オンラインの記事は長くて読まないことが多いので、こういうふうに本として出してくれると助かります。
阿川佐知子の この棋士に会いたい
文春ムック 1200円+税 2021年4月初版
評価 B  コンセプト<阿川さんが棋士10人にインタビュー>

私は最近、どうにも将棋に興味が薄れてきてしまっており、もう将棋に熱くなれないでいる。
なにせ、NHK杯も銀河戦も観てないのだから。
そんな折り、また父が将棋本を買ってきた。それがこの本だ。

この本は週刊文春で今までに掲載されたものを、まとめたもの。
最近のインタビューでは2020年のものがあるが、昔のものでは1997年までさかのぼってしまっている。(タニーが永世名人を獲ったときのインタビュー)

でも、どれも楽しく読めた。阿川さんは将棋のド素人だが、それが逆にプラスに働いていると感じた。
棋士たちは、インタビューに、みんな機嫌よく応じている。

内容は私にはほぼ知っている話が多かったが、それでも安定して面白かった。
評価はBとしたが、読みやすく、今のブルーな私にも全部読めたということはすごいことだ。
昨日BSで放送された、「ふたりっ子」の第1話~第6話。第4話まで観た。
やっぱり面白いわ~。マナカナが超かわいい。そして脚本が楽しい。
ずっと少女編が続いたら良かったのに(^^;
かなり早い段階で、少女編が終わってしまったように記憶している。
マナカナが出てこなくなっても観るかどうか、考え中。なにせ全150話あるとのことで、気が遠くなる・・・。
色んなプロ棋士が友情出演してくれたように思うので、それは見どころなのだが。
朝ドラとしては1996年の放送ということで、もう25年も前になるんだなあ。

ちなみに私は「ふたりっ子」の総集編のDVDは持ってる。主題歌のNatural と、夫婦みちのCDも持ってる。
Natural も大好きだし、夫婦みちは演歌だけあって、全く古くなってない。
私の歯の調子が、すこぶる良い。以前、TVでやっていた番組がこちら↓

「NHK ガッテン!」 虫歯リスクが激減!?発見!新★歯みがき法 2019年5月8日
https://www9.nhk.or.jp/gatten/articles/20190508/index.html

この『ガッテン!』の放送直後から、番組の言うとおりに、ずっとやっている。
やり方は、歯を磨いたあと、口を水でゆすぐのを止める、それだけである。
この方法で、歯に、歯磨き粉が残り、虫歯になりにくい、というものだ。

最初の頃は口の中に違和感があった。何しろ、口の中に泡が残ったまま、放置するのだから。
しかし今では、歯磨きが終わったあと、歯がフッ素やら何やらでコーテイングされている確かな感覚があり、逆に快感になっている。

この方法の欠点としては、歯磨きの最中に、歯磨き粉がボタボタと落ちてくるので注意が必要なこと。(粉の量を多くするのが推奨なので) 服と洗面所が汚れやすいのだ。
磨いたあと、口の中に違和感があり、慣れるまで少々時間がかかること。
そして、歯磨きのあと、タオルで口の周りをぬぐっておかないと、口の周りに歯磨き粉がついていること。

私が歯を磨くのは、1日に1~2回。2回のときのほうが多いか。でも1回のときもある。
それと、3日に1回くらいは、歯間ブラシを使っている。

これだけで抜群に歯の調子が良い。
もう数年は歯医者に行っていない。このまま、一生、歯医者に行かなくて済むといいのだが。

追記・YouTube等で、「歯磨き粉を飲み込むのはリスクがある」という意見があります。健康管理は自己責任でお願いします。
NHK杯の女流棋士代表決定戦、それにAIの評価値が出てた。(候補手はまだ出てない)
まあ、もうしょうがないか。これからどうなるか、わからないが、候補手を出すのは、やめていただきたい。
名局だった。角換わりの腰掛銀模様。斎藤の仕掛けの桂跳ねは、まさに現代将棋の象徴だ。
歩もまだぶつかっていないのに、桂を5段目に跳ねてしまうのだから。

ねじりあいから長い終盤になったが、稲葉の▲4五桂跳ね捨ては見事。あんな技、めったに実現しない。
そして斎藤の△3五銀打ちが好手に見えて、まさか敗着となるとは。
稲葉の怒涛の寄せは素晴らしかった。150手超えで密度が濃く、実に見ごたえあった一局。康光会長の解説も良かった。
久しぶりにドキドキさせてもらった。パチパチパチ。
原発汚染水 ~ビリーバンバン「白いブランコ」の替え歌~

元の歌 https://www.youtube.com/watch?v=4TmsFuT3h-w

今も溜まっているかしら あの福島汚染水
タンクに溜めて増え続けてる あの原発汚染水

「浄化処理したら大丈夫だ」と 御用学者は言うけれど
トリチウム セシウム ストロンチウム 除ききれない
福島原発 汚染水

海に流してしまうかしら あの福島汚染水
太平洋に向かって流す あの原発汚染水

国際社会が非難してる だけど解決策なんてない 
ペットボトルに詰めたら 土産で 売れるかしら
福島原発 汚染水

風評被害で済むかしら あの福島汚染水
ただちに健康被害はないの あの原発汚染水

「アンダーコントロール」と首相が言って 原発産業を抱きしめて 
オリンピックをしてる場合か
遠い復興 福島第一原発 汚染水
kotoba 2021年春号 将棋の現在地
集英社クオータリー発行 1470円 2021年3月5日発行
評価 A 

この本は、季節ごとに発行されていて、毎回、違うテーマを扱う本とのこと。今回は将棋特集だった。私はスルーするつもりだったのだが、父が買ってきた。

将棋に関わる色々な人がインタビューを受けている。プロ棋士、詰将棋作家、マンガ家、和服店主、駒師など。

会長職の佐藤康光、木村の根性、永瀬の努力、YouTuberとなったプロたち、柴田ヨクサルさん。それぞれ、丁寧に取材された面白い記事だった。

私にとって一番良かったのは、先崎プロが米長さんの思い出を語ってくれたところ。
8年前、米長さんが亡くなったとき、「将棋世界2013年3月号」で、追悼特集が組まれた。
たくさんの人が寄稿する中、なぜか先ちゃんの文章が無かったのだ。それが私には、すごく残念だった。
今回、本書で米長さんについて、中村太地プロとともに、しっかりとしゃべってくれていた。私の心残りが氷解した。

質の高い記事が多かった。ただ、将棋以外の記事には全く私は興味なく、読まなかった(^^;
去年の7月に、73.1㎏だった。先月は64.0㎏だった。
今朝、体重計に乗ったら、63.4㎏だった。ただし、朝食後は64.0㎏になっていた。

もう、あまり大きな変化はない。特筆することがない。冷凍ゼリーは、まだまだ寒いので全然食べてない。
食事には気を使っているつもり。1日3食をしっかり食べることは、ほぼない。2食+間食。

我慢できないときも多い。甘栗を食後に食べている。うまい。甘栗を買うために、コンビニに通っている。
そして、お菓子の「ぱりんこ」と「雪の宿」も食べていた。だって美味しいんだもの。微妙な塩味がたまらない。
深夜、腹が減ったら、冷やっこを食べることにしている。冷やっこに、かつおぶしと、わさびと、しょうゆをかけて食べる。これが実にうまい。

「孤独のグルメ」は大活躍だ。1日1本ぐらいのペースで観ている。「孤独のグルメ」のためだけに、スカパーに加入している状態。月1000円ほどかかっているが、色んな料理が楽しく観れて、安いものだと思う。

私の適正BMI数値が62.8㎏で、そこを目標にしているのだが、果たして私のような中年がその体重でいいのか、不明だ。
もう今の体重を維持してるだけで充分じゃないかと思う。
ただ、意地になって62.8㎏を目指しているだけだ。

まあ、ダイエット開始から1年後となる今年の7月までは、体重がどうなったか、書いていきたい。今年7月の健康診断で、62.8㎏になるようにがんばるよ。
囲碁将棋チャンネルを解約してしまっている私。
しかし、毎月、第一日曜日はスカパーの開放日で、ほとんどのチャンネルが無料で観れる。(スカパーが映る設備は必要)
そこで私が楽しみにしているのが、「T.S.R 2005 -つるの剛士の将棋列伝-」。
つるのさんが町道場を巡り、普通のアマチュアと指すという企画。
それをプロ棋士が解説してくれる。1年3ヵ月、続いたとのこと。
2005だから、もう16年前の番組だ。囲碁将棋チャンネルのお家芸の、再放送だ。

でもこれが面白い。とにかく、プロの対局と違って、指している内容がわかりやすい。これに尽きると言っていい。
30分以内で一局が終わり、時間も短い。解説のプロの先生の指摘も的確だ。プロの先生もリラックスしており、普段の性格が見て取れるのも貴重。
アシスタントの、ゆりなちゃんはあまり将棋が分かっていないようだが、かわいいので良し。

惜しむらくは、つるのさんが番組開始早々の時点で三段をもらっちゃってること。
私の見る限り、つるのさんは初段あるかどうかだ。三段なんてもらうから、相手が強い人になり、それで連敗を重ねることになっている。途中で降段しているが、二段ではまだ甘く、初段からやり直すべきだろう。

プロどうしの難解な将棋より、アマチュアどうしの易しい将棋のほうが、今の私には合っている。次の7日の日曜日の放送が楽しみだ。
昨日のNHK杯は準々決勝の最後の一局、羽生vs斎藤だった。
先日、NHKのBSで羽生の特集が放送された。その羽生の登場。そして相手は名人戦の挑戦者になった斎藤。
これはしっかり観る価値あり、と判断。
羽生の▲矢倉vs斎藤の△5二玉型の新しい指し方。
まさに新旧の感覚の対決。そういう意味ですごく興味を持って観た。

結果は斎藤の完勝。最後は大差。
内容的には、羽生は玉が▲8八玉型だったため、後手の飛車の直射をモロに受けて被弾。玉の位置が敗因になっていた。
羽生は玉に3手かけて▲8八玉にしたのだが、それが結果的に悪かった。斎藤は玉に△5二玉の1手しかかけてない。中住まい玉の広さを存分に活かしていた。それが勝因だろう。
阪田大吉さんのブログでのAIのグラフでも、羽生にはノーチャンスの一局だったとのこと。

この一局は、若手代表である新感覚の斎藤と、ベテラン代表である羽生の将棋観の違いが表れていた。
そして結果は斎藤の完勝。新旧交代を告げた、時代を象徴する対局だったと感じた。面白かった。
丁寧に取材された番組で面白かった。竜王戦7番勝負を1局指すということ。それは羽生の「2日間、お互い16時間、盤の前に座っている。けっこう疲れそうだと思いませんか?」この一言に集約されている。もう、めっちゃ大変!
羽生の努力家ぶりがよく伝わってきて、良い番組だった。

それにしても、将棋界にもニューノーマルというべき現象が起きている。AIの台頭のせいで、評価値と候補手が出ている状態でファンは観戦する時代になったのだと実感。私はそれにはついていけない・・・。
今回も講座。やや高度なものとなっています。大手ホームページである、「寄せの構造・棋書ミシュラン」様の「もうコワくない!早石田 」の箇所を参考にさせていただきました。

初手から▲7六歩△3四歩▲7五歩。ここで後手がどう指すかは、問題になるところ。
「俺は2手目△8四歩派だから、関係ねえぜ」という人は、さようなら(^^;

3手目▲7五歩に対して4手目、やねうら王の検討モードで候補手を最大の15手にすると、15通り、どれを選んでも互角という結果が出てきます。
具体的には△8四歩or△6二銀or△4二玉or△5四歩or△3二金or△3五歩or△1四歩・・・ 以下省略。

どれを選んでも一局なのですが、私のコンセプトは「居飛車で対抗したい。そして大乱戦にはしたくない。主導権は奪いたい」
こういう考えを持っています。そんな都合のいい作戦はあるのでしょうか?
「俺は相振りOKだから、4手目は△4四歩としておいて、全然怖くないぜ!」という人は、今回の講座の対象外です。さようなら(^^;

私のおススメは、4手目△4二玉です。その理由を見ていきましょう。

まず、心得として、4手目△8四歩はやめたほうがいいです。もう3手目▲7五歩の時点で、後手は緊張感がほとばしっていなければなりません。先手はあと一手、▲7八飛としたら、もう先手は攻撃態勢は完了なのです。いつでも7筋から猛攻を仕掛けることができるのです。
後手としては、のんびり△8四歩~△8五歩としている場合ではないのです。
もちろん、AIほどの棋力があれば、△8四歩から飛車先を伸ばしても互角に戦えます。しかし人間が実戦的に後手の居飛車側を持つと、先手の研究にハマり、受け身一方になり、まったく苦労ばかりさせられる展開になります。4手目△8四歩はおススメできません。

そこで有力なのが、△4二玉です。これが私の推奨。狙いは、先手に▲6六歩と止めさせて、後手が右四間飛車に組むことです。
図面を貼ります。

図1


これで、5手目▲7八飛を封じようというのが△4二玉の狙いです。もし図1から▲7八飛なら、△8八角成▲同銀△4五角で、後手だけが馬を作れて有望です。△4五角のときに先手には▲7六角という返し技があるのですが、後手の玉が4三の地点をあらかじめ守っていて、馬が作れません。ですから▲7六角は無効です。
ということで、4手目△4二玉には、先手は▲6六歩と止めることになります。
あとはゆっくりした流れになりますので、後手は右四間に組んで、仕掛けていけばいいのです。
図2は、右四間に組んだ一例です。

図2


右四間側のコツとしては、①6一の金を動かさない ②玉は軽く囲う ③△6五歩のチャンスがあったら、積極的に仕掛ける
この3つです。①は、6一の金を初期配置のままにしておけば、先手から▲7四歩△同歩▲同飛となったときに、この瞬間に△6五歩のチャンスが生まれます。②は、長い持久戦になるのを避けるためです。ずっと駒組みが続くと、先手は石田流本組という形を組んできます。
▲7六飛~▲7七桂~▲5六銀~▲9七角というやつです。そうなると、もう後手から仕掛けることはできません。面白くないです。③も同様の意味です。行けそうと思ったら△6五歩を決行しましょう。
図2は、後手は△3一金型のエルモ囲いをしているのが工夫です。そして先手の▲6七銀があまり良い手ではないようで、このタイミングでの△6五歩を、やねうら王は推奨しています。局面は400点ほど後手がリードとのこと。

さて、これで講座が終わったら良かったのですが、問題が発生します。
それは4手目△4二玉に対しても、5手目▲7八飛と回る手が存在した、ということです。
これは「振り飛車を一刀両断!右四間飛車エルモ囲い」という去年出た本に詳しく書かれているとのこと。(私は持ってません)
5手目▲7八飛以下△8八角成▲同銀△4五角のときに▲5五角と打つ手があり(図3)、そこから大乱戦になるとのこと。これは最新AIの水匠3でも、その▲5五角の局面は-1点で全く互角ということです。

図3


4手目△4二玉で5手目▲6六歩を強要させようというのが後手の狙いだったのに、ムリヤリ5手目▲7八飛として、乱戦に持ち込む手順があったのです。
5手目▲7八飛に対しては、後手は角交換せずに△6二銀としておいて、ゆっくり指すのが無難です。
その後は右四間にこだわらず指して、一局です。

ここまでが私の知っていることです。あとはみなさんの研究におまかせします。以上です。
今日は戦法講座!初級者向けに、なるべく簡単に説明したつもり!次の一手のテストもあるよ!

私は長いこと、将棋を指したり観たりしてきました。そこで、もし「最も優秀な戦法って、何なのよ?」という質問されたら、私ならどう答えるか。
それは右四間飛車(以下、右四間)と答えます!使いやすい、勝ちやすい、という点において、右四間に優る戦法はない、と言っても過言ではないです!ただし、右四間が使えるときは、自分より相手が先に角道を止めてきた場合だけ。
でも、これは頻繁に起こる現象。相手が角道を止めてきた場合は、右四間に組んでおけば、まず序盤で作戦負けはしませんし、中盤も互角に渡り合えるでしょう。

なぜ右四間が勝ちやすいか。それは、
①開戦の権利を持っている
②玉を好き放題に堅くする権利もある
③攻め方が簡単で間違いにくい
この3拍子が揃っているから。さらに付け加えるなら、受ける側には高度な技術が必要だから、という理由もあります。

なお、右四間は、対矢倉用と、対ノーマル振り飛車用の2種類があります。(ノーマル振り飛車というのは、角道を止める、古来からある振り飛車のこと)
対ノーマル振り飛車用は、ネットの24でAIのJKishi18gouが時折、採用しており、まさにAIのお墨付き戦法です。
右四間がB級戦法だったのはもう昔の話!右四間はA級戦法なのです!

初級者向けの講座なので、簡単な図面で問題を出します。
図1は先手側が右四間。今、後手が矢倉で△2二玉と入城したところ。先手の次の一手は?

図1





正解は▲2五桂!または▲4五歩も同じくらい有力と、やねうら王の解析。
この局面での評価値はというと、なんと+3900ほど差がついています。
もちろん後手は無策に矢倉に組んで玉が入城したからですが、もう仕掛けの段階で勝負がついています。
右四間の角のラインに後手玉が入ってしまって、もう大差なのです。
右四間、恐るべしです。矢倉に対する右四間を、「矢倉崩し右四間飛車」と呼ぶことがあります。
なお、AI発の「居角左美濃」はもちろん優秀ですが、攻め方がかなり難しいです。ですので「矢倉崩し右四間飛車」を学ぶ価値は大いにあります。
後手側はどう受けるべきかというと、例えば雁木に組むとか、角を動かさないとか、もっと工夫が必要です。


では次の図2。対ノーマル四間飛車編。これはさっきの図とは違い、本格的。でも、右四間側は、攻め方は一緒。
先手がここから攻めるとしたら、次の一手は?

図2






正解は▲2五桂。さっきの図1と似たような攻め方です。▲2五桂~▲4五歩で、攻め駒が全軍躍動。これが右四間の攻め方。

図2の右四間側の工夫として、①玉を天守閣美濃に囲っている ②端に桂を跳ねて攻めに使っている
この2点が挙げられます。①は私の趣味。もっと堅い囲いが好きな人は、穴熊に囲うのもGoodです。舟囲いでも戦えますが、好きなだけ堅くできるのが右四間の長所です。②は知ってて得する使い方。相手の角が△3三角の場合は、▲1七桂と跳ねてしまいましょう。普通に▲3七桂型だと、桂の頭を狙われる筋があるのです。なお、この、端に桂を跳ねることは「裏跳ね」と呼ばれています。

さて、図3。最後の図面です。図2から、以下▲2五桂△2二角▲4五歩△同歩▲2二角成△同飛と進みました。
ここでぜひ、覚えておきたい一手があります。次の一手は?

図3





正解は▲8八角or▲7七角or▲6六角、です。この3つならどれでも正解です。
要するに、「元のラインへ角の打ち直し」が急所です。やねうら王ではすでに+700ほど差がついています。
この角は強烈で、ここから振り飛車側が逆転するのは、点差以上に、かなり厳しいです。
なお、図2からの▲2五桂に角を△2四角と逃げた場合は、やはり▲4五歩から攻めいって、1一の香が取れそうで先手良し。
また図2から▲2五桂△2二角▲4五歩△2四歩という、桂を取りに来られる進行もありがちですが、桂を取らせている間に、4筋から攻め込めば、先手が有望です。(場合によっては▲1三桂成から、1筋を攻めることも攻めの高等戦術として考えられます)

結論としては、対矢倉用も、対ノーマル振り飛車用も、右四間は▲2五桂~▲4五歩、の攻め方で行ける、ということです。細かい違いは、右四間で攻める分には、それほど気にしなくていいです。
そして「角交換のチャンスがあったら、交換して元のラインへ角の打ち直し」
これをぜひ覚えておきましょう。これをマスターするだけで、宝くじに当選したり、会社で昇進したり、寝たきりのおじいちゃんが立ち上がったり、人生いいことだらけ!

ここまで読んでくれた人は、こう思うかもしれません。「じゃあ、どうやったら右四間を防げるのさ?」と。
それは「相手より先に、角道を止めないこと」です。私のおじいちゃんの遺言、「心臓止めても角道止めるな」というのは、相手から右四間で攻めて来られたくない、という意味が込められているのです。
大阪の解説会で、山崎プロもマジで言ってましたから。「僕が矢倉をやらないのは、右四間で来られるのが嫌だからなんです」と。

私の思う最も優秀な戦法、それは右四間飛車。ということで、今回の講座は以上です。
個人的に非常に面白かったので、2回目の視聴。今度も、あっと言う間に観れた(^^;

森内のコーチング、とても素晴らしいものだったと思う。
初日で森内が「私に挑戦してみたい人はいませんか」と言っても、生徒はそんなに手を上げない。
森内が「学年ごとのチームになって、仲間で相談して(森内と対戦する形式)」と言ったら、生徒は「それならやります」と。
このことが象徴しているように、部員全員がやる気があるわけではないのだった(笑)

森内がコーチするのは奨励会員じゃない。みんなが上達のために将棋を指してるわけじゃないんだ。
学校の部活なんだ。さほどやる気がない生徒も、混じってる。

森内が怒鳴ったり、怒ったりした場面は1つもなかった。それがとても良かった。
むしろ、森内が局面の説明をしたとき、森内「反応のある子と無い子といますし、おそらく1年生はよくわかっていないんだろうなと。難しすぎたと思いますけど、何かお気づきのことがありましたら、教えていただけるとありがたいんですけど」と番組スタッフに教えを乞う場面もあった。

生徒は個性的で、攻めばかり考えるタイプ、守ってばかりのタイプ、型にはまりたくないタイプ。
色々で観ていて楽しい。
それらの生徒に対し、森内は極力、丁寧に優しく指導。

森内「~したほうがいいと思うね」
森内「こっちのほうが、相手は嫌かもしれないね」
森内「そういうやり方もあるんだということを、覚えて欲しい」

一番ダメなコーチングは、将棋を嫌いにさせてしまうことだ。はっきり言って、将棋は実生活には必要ない。
だから、何か将棋で嫌なことがあったら、すぐ辞める流れになってしまう。
辞めてしまっては、元も子もないのだ。森内はそこのところを、よくわかってる。押し付けが一切なかったと言えるコーチングで、素晴らしかったと私は思う。2回目を観たが、実に楽しかった。パチパチパチ。

再放送 BS1 2月20日(土) 午前9:00 〜 午前10:50