本戦Fブロック 1回戦
渡部 愛女流王位 vs 島本 亮五段
対局日:2018年9月7日
解説:横山泰明六段
聞き手:谷口由紀女流二段

昨日、囲碁将棋チャンネルで放送があった銀河戦。
里見は脇に負けたので、残る女性は渡部一人のみ。
渡部愛(わたなべ まな 25歳)という人はあんまり目立ってないイメージがあるが私が知らないだけか。
相手がシマーなら勝ち目があるんじゃないか。

先手渡部で得意戦法だという居飛車。
対してシマーは相居飛車で雁木か、と思いきや、なんと右金を△4三金~△5四金~△6五金で攻めに使ってきて、まるで「玉頭金」戦法。
そこからシマーはさらに四間に振ったので、これには解説の横山も、あ然。
横山「なんていう戦型なのでしょう、急所が全くわからない」 これには笑った。
初心者並だろ、シマーのここまでの駒組みは(^^;

中盤、互いに相手陣を破壊し、一手違いの終盤へ。
渡部の攻め駒が足りないようで、あー、こりゃもう渡部は負けたか、と私は思っていた。
が、渡部がうまい手でシマー玉に詰めろ詰めろで迫る。もう双方30秒将棋。
うわ、こりゃシマーのほうも絶対間違えられない、面白くなってきた! そこでシマーが魅せた、玉の早逃げ2回!
おお、さすが男子プロ! なんともフトコロが深い。

が、その直後、シマーは攻めの手を指し、今打った駒がタダで取られるという状況に。
違和感のある手順。うなだれて、天を仰いだシマー。 な、なに、シマーに何か勘違いが? 
どうなってる? こりゃ大ミスか、渡部さん、金星もらったか!
と私は興奮していたのだが・・・ 早逃げしたシマー玉に迫る手が見当たらない。
しかし渡部玉にはまだ手がかりがないから、もしかして渡部玉は詰まないかも、と思っていたのだが、シマーは手番を握るや、大量の持ち駒を活かして、鮮やかに長手数詰に打ち取った。最後の詰みはシマーはノータイム指し。
124手でシマーの勝ち。

終盤でのシマーの、ミスに見えたタダ捨ては、終わってみれば絶妙手だったぽい。すごい。面白かった。

ああー、渡部さん、力負け。その表現がピッタリ。渡部さんも存分に力が発揮できる力戦形だった。
地力の強いほうが勝ったという一局。負けたのは、もうしょうがないか・・・。
相撲でいえば、技を出し合い、相手を土俵際まで追いつめたものの、こらえられて、豪快にぶん投げられてしまい勝負ありという感じだ。

シマーはユニークな作戦を採用して視聴者を楽しませてくれた。
シマーは色々やって、将棋の可能性を見せてくれているのだ。
これからも変則戦法でよろしく。
シマーのフロンティア精神とサービス精神に拍手を送りたい。パチパチパチ。
リボーンの棋士(1) 小学館 2018年10月3日初版第1刷発行 591円+税
鍋倉夫著  棋譜監修 鈴木肇
評価 A

毎週月曜にスピリッツで連載されています。しかし休載される週も多いです。
そしてスピリッツ自体が合併号のときもあるので、毎週は読めません。
私はコンビニで立ち読みするのを楽しみにしているのです(^^;
で、コミックスが出たので買って読んだら、やっぱりとても面白い!買って良かった。
ちなみに私の母にも無理やり読ませたところ、かなり好評でした。

(いまのところ)このマンガは、挫折を経験した人たちの人間模様を描いてます。深い心理描写が持ち味。
元奨で暗い性格のほうのキャラがツボに入りました。いかにも居そうな性格で。
そして、東大出のエリート商社マンも、ナイスなキャラ設定。奨励会に挑戦することを許されなかったという経歴。このキャラの少年時代のエピソードは心に沁みました。

私のレビューよりも「棋書ミシュラン」のレビューが素晴らしいので、そちらを読んでください。
このマンガ、これからもこの調子で頼みます。
ここから安易なサクセスストーリーにならないようにしてほしいです。
サブキャラでのスピンオフ作品を今から期待してます。
増田康宏の新・将棋観 堅さからバランスへ
増田康宏著 マイナビ将棋BOOKS 2018年10月31日初版第1刷発行
難度★★☆~ コンセプト<増田の工夫を自戦記で12局紹介> 1540円+税
評価 A 

「矢倉は終わった」「詰将棋、意味ない」で知られる若手棋士、増田康宏六段の著作。
私は増田のファンなのです。ビッグマウスは素晴らしい。若手はそれでこそ面白い。
「将棋世界」の「イメージと読みの将棋観」でも、増田は矢倉は終わったと言い続けて郷田と張り合っているのが頼もしい(笑)

雁木、角換わり、相掛かり、対振り飛車の4章に分け、それぞれ3局ずつで計12局の自戦記となっています。
この本の特徴としてあるのが、「聞き手役」が存在し、進行役を務め、かつ的確に質問していることです。聞き手の棋力設定はアマ中級~上級程度でしょうかね。
この聞き手の存在のおかげでそうとう分かりやすくなっています。本にはこの聞き手が誰なのかは書かれていません。
(ただ、構成・内田晶と書かれているので、観戦記者の内田晶氏が聞き手なのかもしれません)
対話形式のおかげで私には楽しく最後まで一気に読めました。読了の所要時間は3時間強~4時間弱くらいでしょうか。

取り扱っているテーマも、個人的に興味深いものが多かったです。新感覚の雁木、角換わりの速攻、相掛かりの棒銀の受け方、対振り飛車での角交換で居飛車の駒組み。これらはどれも私好み。まるで横歩を取れない居飛車党である私のためのチョイスのよう(^^;
しかも増田の先手番が3局のみであとは増田は後手番。(それも先手番3局の内、2局は対角交換振り飛車)
相居飛車の後手番を増田はどう工夫して戦っているか、が分かる内容となっており、とてもうれしいです。
(本の中では後手番のときは便宜上、先後逆で解説されているので読みやすい)

対戦相手は12人中8人が若手です。これもいいと思います。

第1章の雁木は、私には目新しいことが多く、とても楽しかった。指し手の難度も低め。私は後手番で困っているので雁木を採用しようかと。
しかし第2章の角換わりの2局は、指し手の意味が異様に難しいです。
角換わり相腰掛け銀の総力戦、そしてやはり角換わり相腰掛け銀で相手の陣形が乱れるのを待つ手待ち。これは難しかった・・・(^^; 
残る1局は右桂跳ねで一気の速攻、これは痛快。
第3章相掛かりは先手棒銀に対し後手はどう対応するかが2局。もう1局は出だしでの超ありがちな十字飛車対策。
第4章は角交換振り飛車対策が2局。角道止め振り飛車穴熊対策が1局。

1局を通して解説したあと、どこがポイントだったか3~5ページの振り返り解説がありますが、そのおかげで分かりやすさが増しています。

本書で一番重要な肝として、序盤の駒組み~中盤での戦い方、があげられ、それぞれの対局で目新しいところがあるのが素晴らしい。

対話形式でNHKの講座を見ているみたいな感じで読むことができます。
従来の定跡本よりもテレビ番組に近い雰囲気。

しかし問題もあります。「将棋情報局」のホームページに「初級~中級向け」と書かれてあります。
プロの実戦譜が初級者にどれだけ理解できるのでしょうね。いくら対話形式と言っても、限界がありますよ。
この本は最大11手、符号で次の局面(図)に進めていました。
11手を頭の中で動かす必要があるわけで、初級者にそんなことができるとは思えません・・・。
終盤での増田の切れ味は鋭く、すんなり理解できればそれだけでアマ上級以上はあるかと。

読み物としてコラムが5つ、そして巻末には棋譜並べ用に12局の総譜付き。(1局につき2ページ使い、ここにも解説があります)
増田はソフトにも敬意を払っているところがいいです。
私はビッグマウス増田のファンでしたが、この本で増田将棋のファンにもなりました。

こういう対話形式の実戦解説本、新たな流行になるといいですね。構成の内田晶氏のまさに「新・将棋本観」と言えましょう。とても良かったです。私にとっては積読の将棋本にならなかったので、それだけで試みが成功してますよ(笑)  パチパチパチ。

藤井聡太もいいけど、増田康宏にも注目ですね(^^) 
解説の中村修が冒頭で「今日は女流棋界の歴史を変える日になってほしい」と言った一戦。
私も加藤に勝ってほしい(^^;

先手加藤で相居飛車の完全な力戦となった。
加藤の銀が五段目まで出たが、「銀ばさみ」の形にされタダ取られのピンチに。
あ~、こりゃひどいことになる可能性が・・・ と思われたのだが、加藤はなんとか凌ぐことに成功。
加藤は桂一枚の駒損だが、竜が作れて、恰好がついている。
形勢判断が難しい。互角なのか。

局面が落ち着き、中村修が「これはむしろ先手の加藤のほうが楽しみが多い気がしますけど」と言った。
おお!もうけっこう手数を指したが、そんなことがあるのか!
「後手の森内としては、(陣形を)まとめきれませんね」と中村修。がぜん、盛り上がる私(笑)

しかし中村修は「でも、受けているのがあの森内さんですから」と何度も発言。
加藤が果敢に決めに行く。加藤の攻めが決まるか?、森内が受けて凌ぐか?
そうとう複雑な局面になった。もう加藤は考慮時間がない。どうなる!まさかの結末が?

・・・が、やはり加藤の攻めは決まらなかった。森内が受けきってしまった。
最後はあっというまに加藤玉を仕留めた。 96手で森内が制した。
中村修「加藤はもう少しじっくり指せば勝機があったと思う」
でも難解なところがあった一局で、加藤としては力を見せた。

この一局は良かったよ。加藤は私の予想以上に強かった。うんうん、これなら納得。
昨日、私は8月14日に行われた女流王将戦の挑戦者決定戦という番組を囲碁将棋チャンネルで再放送を観た。
加藤桃子vs伊藤沙恵の一局だった。この対局で加藤が勝ったわけだけど、勝ち方がダメだった。
大優勢になってから、ものすごい遠回りしてしまっていた。これじゃ森内に勝てるわけない、と私に印象づけた。

でもNHK杯の本局ではあと一押しのところまで森内を追いつめていた。
森内の本領である受けの力を十全に引き出していた。だから良かったよ。加藤の強いところが観れて。

加藤は1回戦は勝ったとはいえ、及川のトン死による逆転という内容だったので、好評価を抱かなかった。
むしろ森内を追いつめた本局のほうが好印象だ。観ていて楽しい時間だった。
第27期 銀河戦 本戦Bブロック 1回戦
里見香奈女流四冠 vs 脇 謙二八段
対局日:2018年8月21日
解説:島 朗九段
聞き手:山口恵梨子女流二段

実は私は、10月に入り、スカパーの囲碁将棋チャンネルを1年ぶりに再加入しました・・・。
だって結局将棋が観たいという結論に達したからです!
前期は銀河戦で藤井聡太が負けた時点で、囲碁将棋チャンネルを解約していました。
それ以来の再加入です。10月からまた新たな第27期の銀河戦が始まっています。
そこで注目していたのが、おととい放送の里見女流。どんな手を見せてくれるのか?男子プロに勝てるのか?
ワクワクで観戦しました。

対局前に、両者の年齢が出るようになっていて、とてもありがたい。里見26歳vs脇58歳だ。
脇といえば今C2で4連敗中で順位戦では全参加棋士中、成績が最下位の棋士だから、里見には充分チャンスがあるだろうと思っていた。

先手里見で、戦型は里見の向かい飛車での対抗形。
里見から積極的に動いて、里見にどうするかの権利があるという中盤。
双方竜を引き合って長い戦いにするのか、里見が敵陣に竜を残したまま決着をつけにいくのか、というところ。
解説の島が長期戦をお勧めしている。しかし里見は斬り合いの勝負に出る!
うわー、やっちゃったかー、と思っていると、意外とまだ難しいのか?

そして、また里見に選択の場面が現れた。攻めて短期決戦か、受けて長期戦にするか?
そこでまた里見は強く決戦に踏み込んでいった・・・!が、これが疑問手。
脇の的確な手の前に、差をつけられる里見。

不利が確定してからものすごい長手数を粘る里見。美濃囲いに籠城して結局、90手くらいを粘り倒したが、倒れたのは里見のほうだった。
粘り倒すじゃなくて、粘り倒れるという表現がピッタリくる負け方。160手で脇の勝ちとなった。

あああー、男子プロと女流で、力の差は感じた。しかしすごく面白かった。
脇がファイト満々、闘志満々な表情で指しているのはカッコよかった。(脇が何度もメガネをはずしていたため表情が見えやすかった)
脇は優勢になってからは、まるでベテランの外科医みたいで、「これくらいの手術は何度も経験している」といわんばかりの指しっぷりだった。
ミスする気配がなかった。「私、失敗しないので」という米倉涼子みたいな感じが脇にあった。これだからベテランプロはあなどれない。甘くない。

男子vs女子の対決は本当に盛り上がる。まあ私の中で盛り上がってるだけかもしれんけど(笑)
これの一つ前、Aブロックの1回戦でアマがプロに勝っていたが、それはいまいち興奮しない。男が男に勝っただけだ。藤井聡太の対局以上に、男子vs女子のほうに興味ある。
銀河戦、今期は女子が2人しか出ていないので、残るはFブロックの渡部愛女流王位vs島本五段だけとなっている。
シマーが相手なら勝機ありか!? 銀河戦、前期は女子が3人出ていた。私の希望としては女子枠を4人にして欲しいところだが・・・。だって、男vs男はいっぱい観れるもん。

明日のNHK杯の、森内vs加藤桃子の感想も、なにがしか書こうと思う。
以下をコピーして、kifu for windowsに張り付けてご覧ください。
対局後に激指14で検討させています。

開始日時:2018/09/10 22:54:49
棋戦:レーティング対局室(早指し2)
先手:Gizumo(1745)
後手:Hefeweizen(3193)

▲2六歩
*振り飛車党の電脳棋士、Hefeweizenさんに教わるぜ!
*先手ゲットーーー!
△3四歩 ▲2五歩
*もちろん私の作戦は、振り飛車破りの居合抜き超速だ!
△3三角 ▲4八銀
*カモーン、振り飛車!! 振って来い!!
△3二銀
*いったんこちらの様子をみたか。
▲3六歩
*こっちはとにかく居合抜き超速だ。
△8四歩
*げえっ!!! まさかの居飛車? コンピュータが誤作動したのか?
▲3七銀 △8五歩
*うわあ、ホントに居飛車だよ。まあここから振るってこともあるかもしれんが・・・。
▲7八金 △4四歩
*んー、ここから後手が振るってことがあるんかな?
▲6九玉 △4三銀 ▲6八銀
*まだ後手が居飛車か振り飛車か決まらない。ここから後手は陽動振り飛車もあるところ。
△3二金
*これで9割がた、後手は居飛車だ。
▲7九玉 △5二金
*後手は100%居飛車に決定。おいおい、これはもう居合抜き超速、の勝利と言ってもいいんじゃないか?だって振り飛車党に、振るのをあきらめさせたんだから(^^;
▲7六歩
*ここを突くかどうか、非常に迷った。△8六歩から、横歩を取られることになりそうだから。かと言って、いつまでもここを突かないわけにもいかないだろう。
△8六歩
*やはり来たか。
▲同 歩 △同 飛
*激指14の評価値は、ここでは0で全くの互角とのこと。
*次の私の一手が波紋を呼んだ。
▲4六銀
*なんということもなさそうな手だが・・・。
*深い読みの裏付けなしに、指してはいけない手だったのだ。
△8八飛成
*どかーーん!! な、なんじゃこりゃーー?? 1秒も考えなかった・・・。
*激指14の検討モードPro+3は、候補手9種類の手の中にこの飛車切りが入っていない。
*Hefewizenと激指の違いが出ている。
▲同 金
*▲同玉は△4五歩で簡単に悪くなるので、仕方なし。
*もう早くも先手の負けかと思いながら指していた。しかし、激指検討モードPro+5は評価値+74で互角と判断している。もちろん指してるときはそんなこと私にはわからない。
△8七歩
*うむ・・・ それが厳しいのだろうね。
▲同 金 △4五歩
*来たね。
*ここは試案のしどころだ。
*何か手はないのか。このままボロボロに崩されて負けか?
*しかし次の手は私は力を見せた。自分で言うか(^^;
▲8五飛
*これはなかなかの勝負手。力がこもっている。
*後手には歩がない。
△4六歩
*△9二角と打つような手も予想していたが、飛車を成らせてくれるのか。
*それならこっちもまだやれるのではないか?
▲8一飛成
*とりあえず、完封試合はまぬがれたようだ。飛車が成り込めて、気持ちいいぞ。
△9九角成
*おいおい、7一の銀を放置?取らせてくれるのか。私の経験からして、これはけっこうな勝負になってる感がある。
▲7一龍 △4二玉
*ここ、激指はまだ全くの五分との評価値。
*次の手が私が本局で一番力を見せた手だった。
▲4六歩
*やりたい手はいっぱいあるが、じっと手を戻して、相手に「そちらはどうやってきますか」と訊く、落ち着いた一手。激指もこれが最善との判断。
△9八角
*さすがに後手は強い。しかしここでは激指はまだ全くの互角と判断している。
*この次の手でついに私が間違えてしまう。
▲7七金
*これが疑問手で敗着。一気に-660ほどになってしまった。正解は▲8八歩と受けるのがいいとのことだ。
*ああーー、全く考えなかったな。▲8八歩ならむしろ評価値+81だと激指。
△8九角成
*▲8八歩なら全然展開が違っていた。本譜はこの8九の馬が先手陣を大暴れした。
▲6九玉 △6五桂
*かさにかかって攻める後手。まあ~、ここからは強いわ(^^;
▲6六金 △7七桂成 ▲4一銀
*思い出作りの銀打ち(笑)
△7八馬 ▲5八玉
*▲5八玉と逃げても▲5九玉と逃げても、評価値は大差ない。もうどう逃げても-1000ほど後手優勢。
△6八成桂 ▲4七玉 △6九馬
*ここはちょっと迷った。合駒に桂を打つのでは、楽しみが全くなくなる。
▲5八桂
*しかし打ってしまった。まあ▲3七玉と逃げても△4七銀とからみつかれて、だめなのだ。
△同成桂 ▲同 金 △4九銀 ▲5二銀成
*思い出だ、思い出だ(^^;
△同 銀 ▲4四桂
*念願の両取りだぞー。
△5八馬
*ここから先は一直線に詰むだけであった。
▲同 飛 △同銀不成 ▲同 玉
*手駒には困らない後手。
△2八飛
▲4八銀 △6八金 ▲4七玉 △3八銀 ▲5六玉 △5四香
*ここで▲5五金打と合駒しても、△6四桂から詰み。
▲4五玉 △2五飛成
*はい、おつかれー。合計の消費時間は私が7分53秒。HeFewizenが7分22秒。結果は当然のように負け。
*しかし、中盤の▲8五飛から、相手に手を渡した▲4六歩という落ち着いた手。この2手で見せ場は作ったと思う。
*そもそもHefewizenに振り飛車をさせなかったというのが収穫だった。
*たしか40人ほどが観戦していたが、見られる中で指すのは楽しかった。
*これが私にとっての電王戦というべき一局だった(^^;
まで68手で後手の勝ち
居合抜き超速の実戦譜のその2。今度は本格的な戦い。
コピーしてkifu for windowsに張り付けてどうぞ。

開始日時:2018/08/29
棋戦:レーティング対局室(早指し2)
先手:私(Gizumo)のセカンドHN
後手:24の初段の人

▲2六歩
*居合抜き超速の第2弾。こんどは24の早指し2から。先手が私。
△3四歩 ▲2五歩 △3三角 ▲4八銀
*相手が振り飛車党かどうかはわからないので、これは賭けである。振り飛車党、来いっ!
△3二飛
*よしキター。振り飛車だ。これでこっちの居合抜き超速作戦が使えるぞ!
*vs三間飛車で、どうなるか。
▲6八玉
*簡単には勝てなさそうなので、とりあえず囲っておく。
△4二銀 ▲7八玉 △6二玉 ▲5六歩
*△5五角の飛び出しを嫌った手。
△7二玉 ▲6八銀 △8二玉 ▲5七銀左
*これが今回の作戦の骨子。左銀で攻める。三間飛車相手にはこれが良さそう。
△7二銀 ▲3六歩 △9四歩 ▲9六歩
*端歩は相手から突かれたら受けておく。まあ放置する作戦もありそうだが。
△5二金左 ▲4六銀
*なんか、抑え込めそうじゃね?
*(私は最初はいつも楽観的)
△4四歩 ▲3五歩
*▲5八金右も指したいのだが、そうすると後手の飛車が将来△3八飛成とかになりそう。金は4九のままがいい場合もある。
△4三銀 ▲3八飛
*激指14によれば、ここで次の後手は△4五歩という手が有力だった。
*△4五歩▲3四歩△同銀!でさばいてしまうという思想。さすが激指先生・・・。
△4二角
*ここから難しい中盤になる。
▲7六歩
*そろそろ突いておく。この角道を開ける手が「居合抜き」と呼ばれるゆえんらしい。
△5四歩 ▲3四歩 △同 飛
*こちらとしては△6四角がいやだった。
▲3五銀
*ここに銀が出れて、これならやれるのではと思った。
△3二飛 ▲3四歩
*銀が▲3五銀と出れて、ここに歩が打てれば作戦としては成功。
△6四角 ▲4六歩
*この手がピッタリと間に合った。
△5三金 ▲3六飛
*慌てず騒がず、飛車を浮くのが正解。
*次の▲3七桂の活用を図る。
*激指による形勢は+120ほどで互角だが、人間どうしだと先手が勝ちやすそう。
*ここで後手の次の一手、△3三歩と合わせて、2一の桂を活用する手があったとのこと。△2五桂まで跳ねれれば後手も充分やれるとの激指の判断。
△3四銀
*ぐあっ、無理やりさばいてきた。しかしこれは、強引すぎるだろう。
▲同 銀
*ここで△3五歩なら全然難解な形勢だったようだが・・・。
△4三金
*後手、強引。
*この金寄りなら先手が指せる展開。次の手で▲4五銀と引くシャレた手があったと激指。それなら+500ほどだった。
▲3五銀
*▲4五銀など私が思いつくはずもなく(^^;、手堅い手。
△3四金 ▲同 銀 △3五歩 ▲4三銀成 △3六歩 ▲3二成銀
*金得なので、単純にさばき合いに応じた。
*形勢はこちらがいいと思っていたが、激指によるとなんと+160ほどでほぼ互角。先手の金得なのに、こんなことってあるんだね。
△4六角 ▲4四角 △2七飛 ▲3一飛
*双方、大駒の活用。ここから終盤へ。
△2九飛成 ▲3九歩
*ここは堅く受けておく。
△3七歩成
*△4三歩も考えられたところ。
*さて、後手玉にどう迫るか。
▲7一金
*これは次善手で、▲6二金がいいと激指先生。▲6二金から飛車を切って馬を残していくイメージで指すべしとのこと。
△4三歩
*勝負手キター。
▲6一金 △4四歩
*先手が勝ってるはずなのだが。。。
*激指は+400ほど。
▲6二金 △6一銀打
*手を稼ぎにきたか。しかし先手が勝ってるはずなのだが。
▲同 金 △3六角
*詰めろ級の角打ち。激指の最善手というお墨付き。(実際、この角打ちは詰めろだった)
*さすがに24の初段は終盤が甘くない。
▲5九金左
*こちらも好手で返す。これも激指の最善手だとのお墨付き。
△4八と ▲6二金
*勝ってるはずなんだけど、なんかイヤなムード。指している間、先手側からしたら、金の往復運動がそうとう、のろい寄せに感じていた。
△5九と
*さあ、あとは後手玉が詰むかどうかだ。
▲7一飛成
*パッと見は詰みなのだが。
*ここで△9三玉は▲8二銀△9二玉▲8一竜△同銀▲9三金で詰む。
△9二玉 ▲7二龍
*合駒の種類が3つもあるが・・・。
*結論から言って、ここはどれを合駒しても詰みがある。それぞれについて分岐しておく。
△8二金
*本譜、一番やっかいな金合い。
▲同 龍 △同 玉
*▲7一銀からか、▲7二金打からか?
▲7一銀
*▲7二金打もあった。その場合△9二玉▲9三銀△同玉▲8二銀△9二玉▲9三金△同桂▲8一銀不成で詰む。
△9二玉
*問題はここだった。
▲8二金
*痛恨の大悪手。目も当てられない。
*ここは▲9三金が正解。以下△同玉▲8二銀打△9二玉▲9一銀成△9三玉▲8二銀不成△同玉▲9二金までの詰みである。
△9三玉
*もうダメだ。覆水盆に返らず。
▲8三金 △同 玉 ▲7二銀 △8四玉 ▲7五金 △9三玉
*ここで私の投了となった。ぐああー。せっかく居合抜き超速をうまく指していたのに、最後でこうなる。詰将棋を解かないとだめだ。
まで82手で後手の勝ち

変化:70手
△8二桂
*桂合いをするとどうなるか。
▲同 龍 △同 玉 ▲7一銀 △9二玉 ▲9三銀 △同 玉
▲8五桂
*取った桂をここに打てる。対抗形でよくあるパターンの詰み。
△8四玉 ▲7五金
*(69手目まで戻る)


変化:70手
△8二銀
*銀合いをするとどうなるか。
▲同 龍 △同 玉 ▲7一銀
*これはけっこう考えやすい。
△9二玉 ▲9三銀 △同 玉 ▲8二銀打 △9二玉 ▲9一銀成
△9三玉 ▲8二銀不成
*この銀不成がミソ。
△同 玉 ▲9二金
*ピッタリの詰み。
*(69手目まで戻る)
すぐにマネできる、超お手軽作戦。相手が振り飛車党と見るや、角道を開けないで右銀を出して行くだけ。
盤面右側を制圧してしまおう。角道はタイミングよく開けよう。
今年9月2日放送のNHK杯の▲糸谷vs△菅井でも糸谷八段が早い▲4八銀をやっている。藤井聡太七段もやっているプロのお墨付き序盤戦術。

対局後に激指14で検討させて、私の実戦譜を振り返る。
以下をkifu for windowsに張り付けてどうぞ。

先手:私
後手:ウォーズ初段

▲2六歩
*将棋ウォーズの10分切れ負け。先手は私。相手は将棋ウォーズ初段。
△3四歩
*将棋ウォーズでは対局開始前に相手の得意は四間飛車という表示が出る。これがミソである。振り飛車を狙い撃つ。
▲2五歩
*飛車先を決めちゃう。
△3三角 ▲4八銀
*これが作戦。角道を開けないのがポイント。
*ここで後手が△8四歩の場合を分岐する。重要な分かれ道。(先に△8四歩の分岐を見てください)
△9四歩
*本譜は端だった。先手は急戦狙いなので、ありがたい。
▲3六歩 △9五歩
*端に2手もかけてくれた。ますますありがたい。
▲3七銀
*どんどん銀が出て行く。
△5四歩
*中飛車かな?しかしもう後手の手が間に合わないような・・・。
▲4六銀
*この時点ですでに指しやすさを感じている。
*これは「居合抜き超速」と呼ばれているそうだ。
*場合によっては▲2六銀もある。▲3七銀のまま▲3五歩で仕掛ける場合もある。
△4四歩 ▲3五歩
*もう仕掛けた。激指14によると+180ほどで先手ちょい有利。
△1五角
*激指はまだしも△3五同歩だと言っているが、実戦では端角にしてきた。この時点で+450ほど。まだ14手でもう先手有利になっている。おそるべし居合抜き超速。
▲6八玉
*これで囲いが完成(笑)  これが意外に堅いのだ。あとは攻めるだけだ。なんて簡単な戦法なんだ(^^;
△3五歩 ▲同 銀 △3二飛 ▲3四歩
*ここは▲3六歩より▲3四歩と積極的に打ちたい。
△3六歩
*嫌味な歩ではあるが、先手には対応策があるので怖くない。
▲3八金
*▲3八飛が優った。
△2二銀 ▲7六歩
*▲2四歩が最善と激指。
*しかしこれももちろんいい手である。相手からすれば、いったい何が起きているんだというところだろう。
△5二金右 ▲2四歩 △同 歩 ▲4四角
*▲1六歩もあった。先手はもう完全にペースを奪っている。形勢は+1800ほどだ。
△6二銀 ▲2四銀
*▲1六歩が優った。それならもっと楽に勝てただろう。
△同 角 ▲同 飛
*それでもまだ+1000ほどで先手有利。誰ももう後手を持つ気はしないだろう。
△2三歩 ▲2六飛 △4三銀
*ここは迷った。激指も悩んでいる。角を引くか、切るか。
▲2二角成
*これが勢いというものだ。それも大切だ。
△同 飛 ▲3六飛
*相手は歩切れが痛い。
*形勢は+1100ほど。
△5五角 ▲7七角
*合わせ角の手筋。まあ後手としてももう指しようがなさそうだ。
△同角成 ▲同 桂 △5五角 ▲3七桂
*味のいい活用。
△3二飛 ▲1五角
*この角はあんまりいい手ではないという激指の判断だが、これでもそこそこかと。
△4二金寄 ▲4五桂 △3四銀 ▲3三歩
*先手、攻めまくり(^^;
△同 桂 ▲3四飛 △4五桂
*大立ち回り。
▲5四飛
*やった、王手角取りで決まったか、と思ったが、こちらの金取りにもなっていた。あらら・・・
*激指では形勢は+1000ほどでリードを保っている。
△5三歩 ▲3三歩
*この手は激指の評判が悪い。+400ほどにまで落ち込んだ。
△5四歩
*後手は△3三同角で粘ったほうがよかったようだ。しかし相手も最善を指せるわけではない。
▲3二歩成 △同金上 ▲4二角成
*もうわかりやすいように角は切り捨てた。
△同 金 ▲2一飛 △4一歩
*底歩が堅い。ここは迷った。
▲4六銀
*桂が欲しかったので、手堅く。いい手だったと激指先生。
△5七桂成 ▲同 銀 △6五桂
*悪手。これは先手にとってありがたい手。
*+500付近まで接近していた評価値が一気に+1500まで上がり先手優勢になった。
▲同 桂 △7七角打 ▲5八玉
*先手陣は金銀4枚で堅い。
△9九角成 ▲3四桂
*急所に桂が打てて、あとは寄せるだけ。
△3五飛 ▲4二桂成 △同 玉 ▲3六歩 △同 飛 ▲3七歩
△同角成 ▲同 金 △同飛成 ▲1五角
*あー、王手飛車(^^;
△3三歩 ▲3七角 △3四香
*もう詰んでるだろうな、と思いつつ、詰まなかったらひどいので慎重に指した。
▲4五桂 △6一桂 ▲1五角
*万全。
△2四金 ▲4一飛成
*▲2二飛打から簡単な3手詰だった。
△同 玉 ▲4三銀
*これで必至。私はあいかわらず詰ませるのが苦手だ。
△4二飛 ▲2一飛
*この手を指したとたん、いきなり「勝利」となったのでびっくりした。そうか、これは詰みだ。合駒がないんだ。
*私ががずっと押しまくって勝てた一局。相手の敗因は9筋の端歩を2回も突いて、駒組みが立ち遅れたところまでさかのぼるだろう。
*「居合抜き超速」、大成功だった。
まで93手で先手の勝ち

変化:6手
△8四歩 ▲3六歩 △8五歩 ▲7六歩
*次に▲3三角成の狙い。
△4二銀 ▲3七銀
*これで飛車の横利きを通す。
△8六歩 ▲同 歩 △同 飛 ▲7八金
*先手は飛車先は切られたが、まだこれからの一局。
*激指14でも-34で互角。
*相手が居飛車にしてきた場合、早い▲4八銀はこの局面になるリスクがある。もうこれは仕方ないので受け入れるしかない。
*(5手目に戻る)
うつ病九段 プロ棋士が将棋を失くした一年間
先崎学著 文芸春秋 2018年7月15日第1刷発行 1250円+税
評価 A

面白いです。うつ病の恐ろしさが存分に伝わってきます。
うつ病だったというのに、よくこんなに鮮明に発症時からの記憶があるものだと感心しきり。
なんでこんなうまい文章を書けるのか。
「うつ病は心の病気ではなく、脳の病気」というのを聞いて、なるほどなと思いました。
一年ほどで治るメドがついて、まだしも運が良かった。
簡単な詰将棋からやり直す姿に、思わず応援したくなります。
症例を克明に記録したものであり、医学にも貢献したのではないでしょうか。
本書は先ちゃんの会心作と思います。
私が映像を見る限り、これはアウト。待ったの反則行為です。
升目に駒を置いて、指が駒から少しでも離れたら、もう着手変更はできない。それが将棋のルール。

反則をしてしまうことはそれほど問題ではないと私は思います。ただ恥ずかしいだけです。
しかし将棋連盟が「マナーの問題」として片づけてしまうのが問題です。
プロ棋士は、見知っている同士が対局するので、ナアナアが通用してしまうのでしょう。
アマチュアが迷惑をこうむることになります。「藤井聡太も見逃されていたんだから、このくらいの反則はマナー違反で済まされるよね」と認識するアマチュアが大量に出てきてしまいます。

連盟が「今回の藤井七段の行為は反則行為です。対局中に指摘があれば、即負けになる行為です。本人には厳重注意します」と言っておけば、それで済んだと思います。
もう映像として証拠が残っているのに、事なかれ主義で逃げようとしても無理です。

そもそも「待った」の反則の定義が、連盟のホームページに書かれていないのも、問題。

プロ棋士は、アマチュアの模範であってほしい。プロ棋士は将棋という文化を背負っていると私は思いたい。
今回の連盟の対応には、がっかりさせられました。
奨励会 ~将棋プロ棋士への細い道~ 
橋本長道著 マイナビ新書 850円+税 2018年6月30日初版第1刷発行
評価 B コンセプト<元奨励会員の著者が、丸々一冊、奨励会の内部に迫った、めずらしい本>

「サラの柔らかな香車」という著作がある著者です。(橋本長道で検索すればネットにもいくつか記事がありますね。)
今回出されたこの奨励会の本は全体的には面白く、私は一気に最後まで読みました。

記録係の不毛さについて語ったところや、奨励会員がアルバイトをすることに「連盟が口出しすることではない」、と言い切っているところなどはとても賛成できます。
貴重な丸一日をついやして弱いベテランどうしの記録係、そりゃやりたくないでしょう・・・。
ネット中継などで棋譜は手に入るし、ソフトに聞けばたいがいの疑問は解けるということで、時代の変化を感じます。

「香落ちついては奨励会員はみな一家言あり、香落ちは奨励会員を哲学者にさせるようだ」 ここのところは非常に興味深かったです。「現役奨励会員による香落ち座談会」てな感じで将棋世界で取り上げてほしいですね。

取材のために現役奨励会員にアンケートをしたとのことですが、もうそのアンケート結果を全部載せてくれると私なんかはうれしかったですが(^^;

面白かった一方、肝心なところで情報が足りない面があり、残念な感がありました。
奨励会の基本情報が足りないです。
対局日は約2週間に一度のペースで、持ち時間は級位者は各60分で切れたら1分、そして一日3局。
有段者は各90分で切れたら1分。一日2局。これぐらいは書いておいてくれてもいいのでは。
(持ち時間、連盟のページにもどこに載っているのか、今私がちょっと探しただけでは見つけられない)
そして、当時の奨励会員の人数。そのうち何人が退会したか。一番遠い地方の人は、どこから通って来てたか。

一番大事な情報として、著者がいったい、4年間の奨励会員の間に、どういう勉強方法を、どれだけしていたのか、が、まるで書かれていない。
井上師匠のお父さんが、「慶太は一日10時間勉強しとったで」というセリフに、著者が「そこまではしてなかったです」と返すシーンがあります。
そこぐらいしか著者の勉強量の情報がない。なんでかな? そこは読み手がぜひ知りたいはずだし、隠すようなもんでもないと思いますが。著者は自身のプライベートまで踏み込んで昔を振り返ってるけど、一番肝心なそこの情報がない・・・。

「おわりに」で、「私には将棋界に関しては常に在野の一アマチュアプレイヤーとして物申したいという気概がある」と書いておられます。その意気や良し!これからもご活躍を!とは思いますが、元奨だわ、プロ棋界を題材にした小説で受賞するわ、奨励会の本を出すわ、もうすでに在野の一アマチュアプレイヤーの領分を超えてしまっている人生なんで、やはり連盟に対して真っ向から敵対することは言えないだろうな、と感じました(^^;
「おわりに」での「もし今のまま12歳の頃に戻れるとしたら、棋士を目指すだろうか?」の答えは正直で、笑ってしまいました(笑)  

いろいろと書きましたが、レアな奨励会本で、内容もいいですので、気になる方は買いましょう。
図面は香落ちを解説した1枚しかありませんので、将棋を知らなくても読める本です。
奨励会という組織を全く知らなかった人には特におススメしたいです。

7月2日 追記・評価Bの理由は、物足りなかったことです。分量が199ページと少な目。「奨励会・奇人変人列伝」なんてのを期待したのですが、なかったので。
ずいぶん久しぶりの記事になります。
先月からビッグコミックスピリッツで連載されているマンガ、「リボーンの棋士」。
この今週号がかなり面白かった。今5話くらいだと思います。コンビニで立ち読みしているので、手元に資料なし(^^;

元奨励会員vsアマトップ。
この戦いをマンガで扱ってくれたのは、史上初ではないか。と思ったがハチワンダイバーがあったか。まあいいです。
主人公は明るい性格の元奨という設定。

しかし、主人公の友人のもう一人の元奨は、アマに対し優越感を持っている、根暗なタイプ。
この友人が典型的な元奨っぽい味わいを出している。いいねいいね、すごくいい(笑)
そして今週号から出てきたアマトップの人は、表には出さないが心の中で元奨を完全に軽蔑している。
「元奨とは、将棋に集中する環境にめぐまれたのに、そのチャンスを活かせなかった失格者」だと。
いいねいいね、すごくいい(笑)  
高い実力がありながらプロになれなかった者たちが抱える心の闇を、見事に描いている。

このマンガ、私にとっては大化けする可能性がでてきた。
ただし、こんなに面白かったのは今週号だけとなるかもしれない。先週号まではそんなに興味持てなかったし・・・。

ここからの考えられる最悪の進行は、主人公が順調に勝ち続けプロ棋士になり、結局プロでタイトルも取ってしまう、という、超安易なサクセスストーリー。それだけはやめてほしい。
そういえば、主人公は職場で美人に好感を持たれており、その美人がなぜか将棋に興味深々という、こりゃ相当安易な・・・ いやこれ以上は言わないでおきたい。
もう、真面目なところ、今からでも、友人の暗い元奨のほうを主役に変更してほしいんですけど(^^;

今週号の面白さは、「久々に、将棋関係で、この楽しさをみんなで分け合いたい」と思えた出来事でした。
だからブログに記事を書きました。「リボーンの棋士」のこれからに期待!(スピリッツは毎週月曜日発売)
ひさしぶりのブログ更新。

一番長い日をニコ生で観てた。もう一般会員なんで、ときどき追い出されながら。
豊島が早々に負けて残念。
しかし三浦が渡辺に勝利し、残留を決めた。実に見事だ。
三浦の順位最下位は、どう考えてもおかしいと私は思っていたからね。
三浦は出だし2勝4敗から最後2連勝でギリギリ残留、精神力の強さを見せたので、素晴らしかった。

渡辺が落ちた。私は渡辺将棋も好きだったんだけど、あの事件があってはね・・・。
結局、渡辺がファンに謝ることはほぼしてないわけだし。

ニコ生が無料で中継してくれるのはすごくありがたい。
しかし欠点として、対局している駒が見づらい。対局の駒がNHK杯と違って、遠くから観ることを想定されてないからだ。
これは改善できないのだろうか?

順位戦の星取り表を見るのは楽しいと感じる。
もうすでに囲碁将棋チャンネルも解約してしまった(銀河戦で藤井聡太が敗退したため)が、NHK杯の観戦と順位戦の結果ぐらいはまだ興味ある。
紅井さんは今日も詰んでる。1巻と2巻(完結) 各562円+税
ヤングガンガンコミックス 1巻は2016年9月24日初版発行 2巻は2017年12月25日初版発行
原作 尾高純一 作画 野田大輔
評価 B

主人公の紅井(あかい)さんは、将棋以外は徹底的にだらしない生活を送る高校生の美人奨励会員。
その姿に「お前はどうなっとんねーん」とツッコむ男性教師との「詰んデレコメディー」だ。

1巻の冒頭で、紅井さんがいきなり爆弾発言をする。
なぜ過酷な奨励会を戦うのかについて、「一生やりたくないことはせず、やりたいことだけやっていく為にね」と答える。
作者の方、かなり攻めている。プロ棋士になりたいというのは、ぶっちゃけ、そういうことだもんね。ふはは(笑)

しかし1巻を読み終えた時点では、さほど面白さを感じなかったが、2巻が良かった。
面白いフレーズとして、「この隠れ居飛車タンめ」というセリフが出てくる。
(江戸時代の「隠れキリシタン」から来ている。)
私は居飛車党だが、実は「隠れ振り飛車タン」なのだ。振り飛車の華麗なさばきをやってみたいが、才能がないのでできないのだった。
2巻で紅井さんを見守る教師との仲が接近し、ドキドキする恋愛要素が楽しい。
気が付けば、「詰んデレワールド」にハマっていた。
ゆるーい雰囲気が、ぬるめのお風呂みたいで気持ちいい。ずっと入っていたい感じ。
登場人物が4人しか出てこないのもいい。2巻で完結したのも、潔い。
難をいえば、表現が理屈っぽいこと。あと、セリフの数が多い。
(現在、ヤングガンガンのホームページで1話の立ち読みが可能)

評価Aにするとこれから読む方のための期待値(ハードル)が高くなるので、Bにしておく。私には面白かった。もう一回は読もうと思う。
「将棋めし」のTV版を観終わった。
といっても、この番組、愛知県では深夜3時頃放送で、それがなぜか録画できたりできなかったり。
で、全8回のうち5回しか観れなかった。

私の感想は、面白かった。最初は「何を食おうが、関係ないだろ」と思っていた私だったが、それが変わっていった。
回を追うごとに、ストーリーというか、雰囲気にも引き込まれていった。
まあストーリーなどないに等しいんだけど、それもまた良かった。

基本的には、対局でピンチになるが、「ごはん」を何にするかに迷い、そしてその「ごはん」が勝負に影響を与えて逆転勝利・・・というもの。でも負ける回もあって、バランスが良かった。

私は誤解していたのだが、これはストーリーをメインに楽しむ番組ではなかった。
この番組は、シュールなギャグドラマだった。(シュールとは、理屈・理論では説明が難しいの意味)
何を食べるか?ということが勝敗に重大に関わるという、ギャグだったのだ。
それが理解できてからは、笑えて、楽しく観ることができた。
だって、本当はごはんと将棋の内容は、ほぼ関係ないもん(笑)  なべ焼きうどんだろうが、うなぎだろうが、ごはんで勝てれば苦労はない。
初回の主人公「対局のとき、慌てていつもカレーを頼んでしまう・・・。今日は違うのにするぞ!」
で、悩んだ結果、カレーを選んでいる。面白い(笑)

この番組で良かったのは、キャスト。これの勝利とも言える。主人公の女性棋士の役の人、かわいくてハマり役だった。
脇を固めた男性棋士たちも、若くてかっこよかった。
そして私が注目してたのは、指すときの手つきだが、これもまずまず。指し方を決しておざなりにしていないのがいい。
将棋の駒がビシビシを指されるたびに、気持ちがよかった。

将棋でどんなごはんを食べるか、それだけで30分番組を8回も作った関係者様に、敬意を表したい。面白かったです。ありがとう。