囲碁将棋チャンネルを解約してしまっている私。
しかし、毎月、第一日曜日はスカパーの開放日で、ほとんどのチャンネルが無料で観れる。(スカパーが映る設備は必要)
そこで私が楽しみにしているのが、「T.S.R 2005 -つるの剛士の将棋列伝-」。
つるのさんが町道場を巡り、普通のアマチュアと指すという企画。
それをプロ棋士が解説してくれる。1年3ヵ月、続いたとのこと。
2005だから、もう16年前の番組だ。囲碁将棋チャンネルのお家芸の、再放送だ。

でもこれが面白い。とにかく、プロの対局と違って、指している内容がわかりやすい。これに尽きると言っていい。
30分以内で一局が終わり、時間も短い。解説のプロの先生の指摘も的確だ。プロの先生もリラックスしており、普段の性格が見て取れるのも貴重。
アシスタントの、ゆりなちゃんはあまり将棋が分かっていないようだが、かわいいので良し。

惜しむらくは、つるのさんが番組開始早々の時点で三段をもらっちゃってること。
私の見る限り、つるのさんは初段あるかどうかだ。三段なんてもらうから、相手が強い人になり、それで連敗を重ねることになっている。途中で降段しているが、二段ではまだ甘く、初段からやり直すべきだろう。

プロどうしの難解な将棋より、アマチュアどうしの易しい将棋のほうが、今の私には合っている。次の7日の日曜日の放送が楽しみだ。
昨日のNHK杯は準々決勝の最後の一局、羽生vs斎藤だった。
先日、NHKのBSで羽生の特集が放送された。その羽生の登場。そして相手は名人戦の挑戦者になった斎藤。
これはしっかり観る価値あり、と判断。
羽生の▲矢倉vs斎藤の△5二玉型の新しい指し方。
まさに新旧の感覚の対決。そういう意味ですごく興味を持って観た。

結果は斎藤の完勝。最後は大差。
内容的には、羽生は玉が▲8八玉型だったため、後手の飛車の直射をモロに受けて被弾。玉の位置が敗因になっていた。
羽生は玉に3手かけて▲8八玉にしたのだが、それが結果的に悪かった。斎藤は玉に△5二玉の1手しかかけてない。中住まい玉の広さを存分に活かしていた。それが勝因だろう。
阪田大吉さんのブログでのAIのグラフでも、羽生にはノーチャンスの一局だったとのこと。

この一局は、若手代表である新感覚の斎藤と、ベテラン代表である羽生の将棋観の違いが表れていた。
そして結果は斎藤の完勝。新旧交代を告げた、時代を象徴する対局だったと感じた。面白かった。
丁寧に取材された番組で面白かった。竜王戦7番勝負を1局指すということ。それは羽生の「2日間、お互い16時間、盤の前に座っている。けっこう疲れそうだと思いませんか?」この一言に集約されている。もう、めっちゃ大変!
羽生の努力家ぶりがよく伝わってきて、良い番組だった。

それにしても、将棋界にもニューノーマルというべき現象が起きている。AIの台頭のせいで、評価値と候補手が出ている状態でファンは観戦する時代になったのだと実感。私はそれにはついていけない・・・。
今回も講座。やや高度なものとなっています。大手ホームページである、「寄せの構造・棋書ミシュラン」様の「もうコワくない!早石田 」の箇所を参考にさせていただきました。

初手から▲7六歩△3四歩▲7五歩。ここで後手がどう指すかは、問題になるところ。
「俺は2手目△8四歩派だから、関係ねえぜ」という人は、さようなら(^^;

3手目▲7五歩に対して4手目、やねうら王の検討モードで候補手を最大の15手にすると、15通り、どれを選んでも互角という結果が出てきます。
具体的には△8四歩or△6二銀or△4二玉or△5四歩or△3二金or△3五歩or△1四歩・・・ 以下省略。

どれを選んでも一局なのですが、私のコンセプトは「居飛車で対抗したい。そして大乱戦にはしたくない。主導権は奪いたい」
こういう考えを持っています。そんな都合のいい作戦はあるのでしょうか?
「俺は相振りOKだから、4手目は△4四歩としておいて、全然怖くないぜ!」という人は、今回の講座の対象外です。さようなら(^^;

私のおススメは、4手目△4二玉です。その理由を見ていきましょう。

まず、心得として、4手目△8四歩はやめたほうがいいです。もう3手目▲7五歩の時点で、後手は緊張感がほとばしっていなければなりません。先手はあと一手、▲7八飛としたら、もう先手は攻撃態勢は完了なのです。いつでも7筋から猛攻を仕掛けることができるのです。
後手としては、のんびり△8四歩~△8五歩としている場合ではないのです。
もちろん、AIほどの棋力があれば、△8四歩から飛車先を伸ばしても互角に戦えます。しかし人間が実戦的に後手の居飛車側を持つと、先手の研究にハマり、受け身一方になり、まったく苦労ばかりさせられる展開になります。4手目△8四歩はおススメできません。

そこで有力なのが、△4二玉です。これが私の推奨。狙いは、先手に▲6六歩と止めさせて、後手が右四間飛車に組むことです。
図面を貼ります。

図1


これで、5手目▲7八飛を封じようというのが△4二玉の狙いです。もし図1から▲7八飛なら、△8八角成▲同銀△4五角で、後手だけが馬を作れて有望です。△4五角のときに先手には▲7六角という返し技があるのですが、後手の玉が4三の地点をあらかじめ守っていて、馬が作れません。ですから▲7六角は無効です。
ということで、4手目△4二玉には、先手は▲6六歩と止めることになります。
あとはゆっくりした流れになりますので、後手は右四間に組んで、仕掛けていけばいいのです。
図2は、右四間に組んだ一例です。

図2


右四間側のコツとしては、①6一の金を動かさない ②玉は軽く囲う ③△6五歩のチャンスがあったら、積極的に仕掛ける
この3つです。①は、6一の金を初期配置のままにしておけば、先手から▲7四歩△同歩▲同飛となったときに、この瞬間に△6五歩のチャンスが生まれます。②は、長い持久戦になるのを避けるためです。ずっと駒組みが続くと、先手は石田流本組という形を組んできます。
▲7六飛~▲7七桂~▲5六銀~▲9七角というやつです。そうなると、もう後手から仕掛けることはできません。面白くないです。③も同様の意味です。行けそうと思ったら△6五歩を決行しましょう。
図2は、後手は△3一金型のエルモ囲いをしているのが工夫です。そして先手の▲6七銀があまり良い手ではないようで、このタイミングでの△6五歩を、やねうら王は推奨しています。局面は400点ほど後手がリードとのこと。

さて、これで講座が終わったら良かったのですが、問題が発生します。
それは4手目△4二玉に対しても、5手目▲7八飛と回る手が存在した、ということです。
これは「振り飛車を一刀両断!右四間飛車エルモ囲い」という去年出た本に詳しく書かれているとのこと。(私は持ってません)
5手目▲7八飛以下△8八角成▲同銀△4五角のときに▲5五角と打つ手があり(図3)、そこから大乱戦になるとのこと。これは最新AIの水匠3でも、その▲5五角の局面は-1点で全く互角ということです。

図3


4手目△4二玉で5手目▲6六歩を強要させようというのが後手の狙いだったのに、ムリヤリ5手目▲7八飛として、乱戦に持ち込む手順があったのです。
5手目▲7八飛に対しては、後手は角交換せずに△6二銀としておいて、ゆっくり指すのが無難です。
その後は右四間にこだわらず指して、一局です。

ここまでが私の知っていることです。あとはみなさんの研究におまかせします。以上です。
今日は戦法講座!初級者向けに、なるべく簡単に説明したつもり!次の一手のテストもあるよ!

私は長いこと、将棋を指したり観たりしてきました。そこで、もし「最も優秀な戦法って、何なのよ?」という質問されたら、私ならどう答えるか。
それは右四間飛車(以下、右四間)と答えます!使いやすい、勝ちやすい、という点において、右四間に優る戦法はない、と言っても過言ではないです!ただし、右四間が使えるときは、自分より相手が先に角道を止めてきた場合だけ。
でも、これは頻繁に起こる現象。相手が角道を止めてきた場合は、右四間に組んでおけば、まず序盤で作戦負けはしませんし、中盤も互角に渡り合えるでしょう。

なぜ右四間が勝ちやすいか。それは、
①開戦の権利を持っている
②玉を好き放題に堅くする権利もある
③攻め方が簡単で間違いにくい
この3拍子が揃っているから。さらに付け加えるなら、受ける側には高度な技術が必要だから、という理由もあります。

なお、右四間は、対矢倉用と、対ノーマル振り飛車用の2種類があります。(ノーマル振り飛車というのは、角道を止める、古来からある振り飛車のこと)
対ノーマル振り飛車用は、ネットの24でAIのJKishi18gouが時折、採用しており、まさにAIのお墨付き戦法です。
右四間がB級戦法だったのはもう昔の話!右四間はA級戦法なのです!

初級者向けの講座なので、簡単な図面で問題を出します。
図1は先手側が右四間。今、後手が矢倉で△2二玉と入城したところ。先手の次の一手は?

図1





正解は▲2五桂!または▲4五歩も同じくらい有力と、やねうら王の解析。
この局面での評価値はというと、なんと+3900ほど差がついています。
もちろん後手は無策に矢倉に組んで玉が入城したからですが、もう仕掛けの段階で勝負がついています。
右四間の角のラインに後手玉が入ってしまって、もう大差なのです。
右四間、恐るべしです。矢倉に対する右四間を、「矢倉崩し右四間飛車」と呼ぶことがあります。
なお、AI発の「居角左美濃」はもちろん優秀ですが、攻め方がかなり難しいです。ですので「矢倉崩し右四間飛車」を学ぶ価値は大いにあります。
後手側はどう受けるべきかというと、例えば雁木に組むとか、角を動かさないとか、もっと工夫が必要です。


では次の図2。対ノーマル四間飛車編。これはさっきの図とは違い、本格的。でも、右四間側は、攻め方は一緒。
先手がここから攻めるとしたら、次の一手は?

図2






正解は▲2五桂。さっきの図1と似たような攻め方です。▲2五桂~▲4五歩で、攻め駒が全軍躍動。これが右四間の攻め方。

図2の右四間側の工夫として、①玉を天守閣美濃に囲っている ②端に桂を跳ねて攻めに使っている
この2点が挙げられます。①は私の趣味。もっと堅い囲いが好きな人は、穴熊に囲うのもGoodです。舟囲いでも戦えますが、好きなだけ堅くできるのが右四間の長所です。②は知ってて得する使い方。相手の角が△3三角の場合は、▲1七桂と跳ねてしまいましょう。普通に▲3七桂型だと、桂の頭を狙われる筋があるのです。なお、この、端に桂を跳ねることは「裏跳ね」と呼ばれています。

さて、図3。最後の図面です。図2から、以下▲2五桂△2二角▲4五歩△同歩▲2二角成△同飛と進みました。
ここでぜひ、覚えておきたい一手があります。次の一手は?

図3





正解は▲8八角or▲7七角or▲6六角、です。この3つならどれでも正解です。
要するに、「元のラインへ角の打ち直し」が急所です。やねうら王ではすでに+700ほど差がついています。
この角は強烈で、ここから振り飛車側が逆転するのは、点差以上に、かなり厳しいです。
なお、図2からの▲2五桂に角を△2四角と逃げた場合は、やはり▲4五歩から攻めいって、1一の香が取れそうで先手良し。
また図2から▲2五桂△2二角▲4五歩△2四歩という、桂を取りに来られる進行もありがちですが、桂を取らせている間に、4筋から攻め込めば、先手が有望です。(場合によっては▲1三桂成から、1筋を攻めることも攻めの高等戦術として考えられます)

結論としては、対矢倉用も、対ノーマル振り飛車用も、右四間は▲2五桂~▲4五歩、の攻め方で行ける、ということです。細かい違いは、右四間で攻める分には、それほど気にしなくていいです。
そして「角交換のチャンスがあったら、交換して元のラインへ角の打ち直し」
これをぜひ覚えておきましょう。これをマスターするだけで、宝くじに当選したり、会社で昇進したり、寝たきりのおじいちゃんが立ち上がったり、人生いいことだらけ!

ここまで読んでくれた人は、こう思うかもしれません。「じゃあ、どうやったら右四間を防げるのさ?」と。
それは「相手より先に、角道を止めないこと」です。私のおじいちゃんの遺言、「心臓止めても角道止めるな」というのは、相手から右四間で攻めて来られたくない、という意味が込められているのです。
大阪の解説会で、山崎プロもマジで言ってましたから。「僕が矢倉をやらないのは、右四間で来られるのが嫌だからなんです」と。

私の思う最も優秀な戦法、それは右四間飛車。ということで、今回の講座は以上です。
個人的に非常に面白かったので、2回目の視聴。今度も、あっと言う間に観れた(^^;

森内のコーチング、とても素晴らしいものだったと思う。
初日で森内が「私に挑戦してみたい人はいませんか」と言っても、生徒はそんなに手を上げない。
森内が「学年ごとのチームになって、仲間で相談して(森内と対戦する形式)」と言ったら、生徒は「それならやります」と。
このことが象徴しているように、部員全員がやる気があるわけではないのだった(笑)

森内がコーチするのは奨励会員じゃない。みんなが上達のために将棋を指してるわけじゃないんだ。
学校の部活なんだ。さほどやる気がない生徒も、混じってる。

森内が怒鳴ったり、怒ったりした場面は1つもなかった。それがとても良かった。
むしろ、森内が局面の説明をしたとき、森内「反応のある子と無い子といますし、おそらく1年生はよくわかっていないんだろうなと。難しすぎたと思いますけど、何かお気づきのことがありましたら、教えていただけるとありがたいんですけど」と番組スタッフに教えを乞う場面もあった。

生徒は個性的で、攻めばかり考えるタイプ、守ってばかりのタイプ、型にはまりたくないタイプ。
色々で観ていて楽しい。
それらの生徒に対し、森内は極力、丁寧に優しく指導。

森内「~したほうがいいと思うね」
森内「こっちのほうが、相手は嫌かもしれないね」
森内「そういうやり方もあるんだということを、覚えて欲しい」

一番ダメなコーチングは、将棋を嫌いにさせてしまうことだ。はっきり言って、将棋は実生活には必要ない。
だから、何か将棋で嫌なことがあったら、すぐ辞める流れになってしまう。
辞めてしまっては、元も子もないのだ。森内はそこのところを、よくわかってる。押し付けが一切なかったと言えるコーチングで、素晴らしかったと私は思う。2回目を観たが、実に楽しかった。パチパチパチ。

再放送 BS1 2月20日(土) 午前9:00 〜 午前10:50
NHKのBSで放送されたもの。面白かった。最初は「番組が1時間半以上もあるなんて、長いなー」、と思ってたけど、引き付けられて一気に観た。
森内さんが番組史上、最も謙虚なコーチとして登場(笑)

ある部員が将棋部に入った理由として、「他の部は、ちょっとできなさそうだなと思って」というのには笑った。

中学校のコロナの影響とかも感じられた。
将棋の対外試合もできないの?かわいそう。

私としては、ネットの24でやらせるのはどうなのか?と思った。
部員が15人ほどだったが、相手がいつもの部員に限定されていると、将棋に幅が出ないから。
対外試合を望んでいた生徒、家でテレビゲームしてるなら、24をやればいいのに、と思った。

森内さんの指導は親切でいいと思った。実は将棋って、根本的に、そんなに教えられるもんじゃない。
指導でどうこうなる割合が少ないのだ。私はそう思ってる。でも森内さんみたいな人と接するのはモチベーションが違ってくる。

私が一番面白かったのは、アマ8級~2級の対局を多く観れたこと。
これくらいのアマの将棋はすぐ理解できて、気楽で楽しいのだ。
NHKがどれだけ局面を紹介するかと思っていたけど、私の予想より多かったので満足だ。

私にはまだ将棋熱があると実感。またこういう番組を観たい。

再放送 BS1 2月20日(土) 午前9:00 〜 午前10:50
一言だけ。
うおおおおー、続きが気になってしょうがない!早く次を読みたい~
また半年、待たないといけないのか?ぐあああ
去年の7月に、73.1㎏だった体重。先月では63.3㎏まで減った。
で、今、どうなったか。64.0㎏になった。若干の増だ。
(なお、体重は、起きてすぐの、軽いであろうときを狙って測っている)

この1か月間、かなり腹を甘やかした。今まで我慢していた反動が来たのだ。
この1か月間は、ダイエットを放棄していたと言ってもいいだろう。まあ仕方ない。
ラーメン(すがきやとんこつ)、アイス(サーティワン)、プリン(プッチン)、ケーキ(ショートケーキ)、ポテチ(のりしお)、チューハイ(ほろよい)、オレンジジュース(果汁100%)。
今まで禁止していたものを、ことごとく食べた。それでたったの700g増なのだから、充分、受け入れられる。

さて、これまでは、冬場向けの低カロリーなものとして、「ホットミルクの青汁の粉入り」を飲んでいた。
最近、これに心強い味方たちが加わった。
それは「甘栗(あまぐり)」、「チョコレート」、「冷やっこ(豆腐)」、「ゆで卵」、「バナナ」、「豆乳」。
こういったメンツだ。チョコレートも、少量ならダイエットに良いらしい。

また今から、がんばって、私にとってのBMIの標準数値である62.8㎏を目指そうと思う。
YouTubeで、元プロ野球の清原さんがダイエットに挑戦している。興味を持って見ている。
なお、このブログのカテゴリーに、「冷凍ゼリーでダイエット」を加えた。1ヵ月ごとに更新していきたい。
駒音高く 実業之日本社文庫 700円+税 2021年2月15日初版第1刷発行(単行本は2019年2月発行)
佐川光晴著 評価 A  全283ページ
コンセプト<将棋に関わる人間模様を描く、7つのオムニバス形式の小説>

私が将棋の本をあまり買わなくなってしまって、だいぶ経つ。
やはりプロがAIに抜かれたことが、大きな原因だ。戦法などを扱った技術書には、特に興味が薄れてしまった。
「将棋の技術的なことは、もうAIにまかせたらいいんじゃない?」
こう思うようになってしまったのだった。

で、今回の本。小説だから、買ってみた。したらば、面白い。
7本のストーリーがそれぞれ独立していて、飽きない作りとなっている。図面なんか出てこないので、将棋を知らない人も安心だ。文章も平易で読みやすい。文庫化ということで、値段も安かったので、お得感があった。まだ私の将棋熱は、完全に冷めたというわけではないようだ。それを確認できて良かった。

内容では、タイトル戦の解説会の場面があり、神崎という神吉さんをモデルとしたプロが出てきて、ユーモアたっぷりに解説する場面がでてくる。リアリティがあった。だけど、10年前の解説会という設定だ。今の解説会って、どういう風なのだろうか。誰かがスマホで調べたら、それで答えが分かっちゃうわけで、そこのところ、どうなってるんだろうか?
突然ですが、講座を1本。短い講座です。
居飛車党で、「横歩取りは苦手だ、できればやりたくない。後手のときの指し方が知りたい」という人、いませんか?
でも、どうやって横歩取りを回避していいか、わからない。そんな人向けの講座です!
とっても簡単。最後に図面で確認テストがあります。

結論「後手番で横歩取りを避けるためには、角道を開けるのを後回しにすべし」

もう、覚えることはこれだけ!これを覚えるだけで、彼女ができたり、宝くじに当たったり、体調が良くなったり、人生いいことだらけ!

なぜ先手に横歩を取られちゃうか、というと、それは△3四歩と角道を開けた手を、狙われるから。その△3四歩を後回しにして、飛車先を伸ばすか、△3二金と守るか、にすべき。そうするだけで、先手は横歩を理論上、取れないです。だって、取るべき横歩が無いわけですから。

後手なら最初は飛車先を突く手を指しておけば、横歩取りは回避できます!
相掛かりの後手番を持ちたくないよ、とか、そういう贅沢は言わない!
横歩取りになったら、局面の難度が激上がりするのだから、それと比べりゃ、相掛かりの後手番なんて、マシですよ!

せっかくの機会なんで、確認のテストを。
次の後手の一手を当ててみよう。後手は横歩取りをしたくない人、という想定。
何を指すべきか?ほぼこの一手、という手があります。

▲2五歩まで。後手番。






正解は、△3二金でした!
角道を開けるのを、なるべく後回しにするのだから、ここでは△3二金が正解。
(△3四歩は不正解です。横歩取りになる危険が大だからです)
△3二金の後は先手が▲7七角と上がったら、角換わりになりそう。
▲7七角でなく▲2四歩と来たら、相掛かりになりそう。それは先手が選ぶことになります。

もう一回、書いておきます。
結論「後手番で横歩取りを避けるためには、角道を開けるのを後回しにすべし」
以上!
従来の定跡をくつがえす新手発見か、と私が書いた、昨日の記事。
しかし、▲6五馬を詳細に解説したページが、すでに存在しました。

「最速で将棋初段を目指すブログ」の中の、「4手目△3五歩で後手番早石田のススメ」という記事。
https://shogionon.com/hayaisida

この、「4手目△3五歩で後手番早石田のススメ」では▲6五馬の変化が詳細に書かれていて、すごいです。
(ページを開いて、下にスクロールしていって、全体の真ん中あたりの記事)
2年も前に書かれてます。▲6五馬は、知る人ぞ知る定跡だった、ということです。
JKishi18gouと対戦したレート約2900点の人は知らなくて、この定跡に飛び込んだという推測ができます。
もういちど、妙手▲6五馬の図を載せておきます。今、△3六飛と出てきたところ。



ここで▲6五馬と引くのが妙手。詳しくは昨日の私の記事か、上記のアドレスのページにて。
ただ、結論がちょっと違います。「4手目△3五歩で後手番早石田のススメ」では、▲6五馬に△2八角成とせず、△3五飛としておけば互角、ということです。しかし、△3五飛で、やねうら王では+484で、ちょっと先手有利とのこと。(思考時間15分で計測)
まあ+484なんて、人間どうしなら互角とも言えますが。
いずれにしろ、▲6五馬は、新手発見ではありませんでした。でも非常に興味深い、将棋の奥深さが出た手だと思います。
今回は、定跡通の人にぜひ見てもらいたい棋譜。28日のJKishi18gouの対局から。
対抗形で、▲居飛車vs△早石田。急戦で角交換から▲6五角と打つ変化。
図を4つ貼る。(1図~4図まで、続いている。2図と4図が次の一手の問題)
先手がJKishi18gou。後手は2900点付近の人。△3五歩までの局面が1図。

1図(進行図)


ここまで、よくある進行だ。ただし、本局では2手目△3二飛戦法で、△3五歩が後回しになっている。
まだ次の一手の問題ではなく、進行を紹介。定跡として存在する手順だ。先手は▲2五歩を後回しにして▲6八玉と警戒している。それでも後手は早石田を目指したのが1図。
ここから▲2二角成△同銀▲6五角△5二玉▲8三角成△3六歩▲同歩△5五角▲7七桂△3六飛と進んで、2図へ。

ここで次の一手を考えてみて欲しい。と言っても、AIが従来の定跡をくつがえしたであろう一手だ。超難問。
△3六飛まで。先手番。次の一手の難度★★★★★(5段階で5) ヒント・あとあとに攻防となる手。
2図(問題図)







正解は、▲6五馬!! 定跡を知っている人ほど、指せない手だろう。従来の定跡手では△3六飛には▲3七歩△7六飛▲7八金。これで互角、が相場だった。なぜなら、▲6五馬では△2八角成▲同銀△3八飛打と進行するからだ。この△3八飛打で、先手陣は壊滅しているから、先手ダメ、というのが従来の考え方だった。
本譜もその手順になった。だが、そこからJKishi18gouが絶妙の凌ぎを見せた。3図へ。

3図(進行図)


ここから、▲同金△同飛成▲5八飛△2九竜と本譜は進行。(▲5八飛に△4八金の変化は後述)
△2九竜にJKishi18gouが▲4六歩と突いたのが妙手。
この歩突きが馬のラインで竜取りになっている。▲4六歩に△3八歩という受けは▲同馬で清算して先手有利。なので本譜は△4九竜と逃げた。そこでまた次の一手を問題にさせてもらう。

△4九竜まで。先手番。次の一手の難度★★ (5段階で2) ヒント・攻防手。
4図(問題図)







正解は▲1六角!これが再び妙手。(なお、先ほどの▲5八飛と合駒したときに△4八金で飛車を殺すのは、▲4三馬捨て~▲1六角の筋があった。それで先手有利)
なんと、▲1六角が竜取りで詰めろ。放置すれば後手玉は▲4三馬からの即詰みなのだ。
▲1六角に対して△4六竜と引くのは▲3七銀!の押し売りの活用が気持ちいい。(もちろん取ると詰み)
▲3七銀に△4四竜と逃げても▲4三馬!△同竜▲4四歩で攻めが続いて先手有利。
なので、▲1六角には仕方なく△5八竜で飛車交換になる。すると先手の馬と角の利きが抜群で、先手が有利になっている。
本譜▲5八同金の局面は、やねうら王で680点ほど先手良し。先手は4筋の歩を突いていく楽しみが大きい。

これ、マジですごい。△3八飛打となった局面で、今まで人は検討を打ち切っていたんではないか?
ジョジョの奇妙な冒険のポルナレフ風に言うとしたら、こうだろう。
「おれは今 やつのスタンドを ほんのちょっぴりだが 体験した
い…いや… 体験したというよりは まったく理解を 超えていたのだが……
あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ!
『おれは 後手優勢の定跡手順を指していたと思ったら いつのまにか先手良しだった』
な… 何を言っているのか わからねーと思うが 
おれも 何をされたのか わからなかった…
頭がどうにかなりそうだった… 催眠術だとか超スピードだとか
そんなチャチなもんじゃあ 断じてねえ
もっと恐ろしいものの片鱗を 味わったぜ…」

後手早石田、なんらかの改良を加えなければ、成立しないんではないか?定跡に一石を投じる一局だと思う。
なお、この棋譜は貴重なので、総譜を載せておく。わずか49手で後手の強豪の人が投了に追い込まれているのも高ポイントだ。

#KI2 version=2.0 encoding=UTF-8
手合割:平手
先手:JKishi18gou(4312)
後手:R2900近い人
棋戦:R対局(15分)
▲7六歩 △3二飛 ▲2六歩 △3四歩 ▲6八玉 △3五歩
▲2二角成 △同 銀 ▲6五角 △5二玉 ▲8三角成 △3六歩
▲同 歩 △5五角 ▲7七桂 △3六飛 ▲6五馬 △2八角成
▲同 銀 △3八飛打 ▲同 金 △同飛成 ▲5八飛 △2九龍
▲4六歩 △4九龍 ▲1六角 △5八龍 ▲同 金 △3二金
▲4五歩 △5四金 ▲同 馬 △同 歩 ▲4四歩 △3四歩
▲同 角 △5一桂 ▲4三歩成 △同 金 ▲同角成 △同 玉
▲4一飛 △5二玉 ▲2一飛成 △5五角 ▲4三歩 △3一歩
▲4五金
まで49手で先手の勝ち
今日は、AIの次の一手というより、知識を紹介。
28日の対局から。先手がJKishi18gou。後手が約2100点の人。
まだ開始早々、駒組みの段階。今、後手が△7二玉としたところ。
先手番。先手はどう玉形を整えるかを当ててほしい。手数をかけないバージョン。
次の一手の難度★ (5段階で1) ヒント・AIの常套(じょうとう)手段。









正解は▲6八金。手損だが、こうやって玉を▲7八玉と囲う。
そもそも、なぜ▲7八金型になっているかというと、この手で後手に振り飛車を誘っているのだ。そして後手が振り飛車にしたら、▲6八金~▲7八玉として、それで先手不満なし、というのがAIの思考。有名なので知っている人も多いと思う。
なお、この図を、やねうら王は+162で先手が少し有利と評価している。(思考時間5分で)

さて、ここから豆知識。AIは初形(開始図)をどう評価しているのか。初手の最善手は何か。
私のPCは、corei7 8700、メモリ16ギガ、13万円程度のミドルスペックPC。
これで、やねうら王(tanuki-2018)を10分、初手を考えさせた。すると、以下のように出た。
最善手 ▲2六歩 +35
次善手 ▲7八金 +33
3番手 ▲7六歩 +27

なんと▲7八金が2番手。それも▲2六歩と2点しか違わない!笑っちゃう。
(先手後手で、たった30点ほどしか差がないのか?私の個人的な体感としては、もっと差がある)

次に振り飛車について調べる。強引な指し手だが、初手▲5八飛、初手▲6八飛、初手▲7八飛を5分ずつ検討させてみた。
初手▲5八飛 -168
初手▲6八飛 -154
初手▲7八飛 -227

-は先手不利を意味している。(「先手から見た評価値」にチェックを入れている)
のきなみ、評価がマイナスになっている。(ただしいきなり飛車を動かしているが)

では、最後に2手目△3二金はどうか。先手は振り飛車にして、2手目△3二金を咎めることはできるのか。
初手から▲7六歩△3二金▲7八飛の局面を調べた。(三間飛車が一番、△3二金を咎める可能性が高いと思われるため)
考慮時間5分。すると-62で、先手不利の結果となった。(もちろん微差だが)
分かったことは、AIにとっては、初手▲7八金も有力だし、2手目△3二金も有力なのだ。
なぜなら、AIにとっては振り飛車は不利飛車だから。
ただ、私のどこかで聞いたところでは、対抗形でお互い最善手を指してどんどん手数が進むと、点差が縮まっていって、互角に近づいていく、という話はあるが・・・。
今回は特別に2枚、図を貼る。(指し手が1図から2図へ進行する) ぜひAIの指し回しを堪能してほしい。
27日のHefeweizenの対局。先手がHefeweizen。後手は約1900点の人。
先手Hefeweizenの三間飛車に対して、一応、対抗形と呼べるのか、後手は居飛車。
後手の玉はなんと△7一玉という、超個性的な形。
今、7四の地点で歩が交換になったところ。△7四同銀まで。
後手の銀2枚の抑え込みに、Hefeweizenはどうするのか、俄然、注目の局面。
先手番。次の一手の難度★★★★★(5段階で5) あえてノーヒント。すぐ答えを見てもいい。

1図






答えは▲9五歩!仕掛けちゃって、この後、Hefeweizenはどうするつもりなんだ、という一手。
そこから△9五同歩▲同香△同香▲7五歩△同銀左と進んで、2図へ。
9筋で香を捨ててしまい、さらに7筋に銀まで呼んできてしまい、一見、AIが誤作動したかのような無茶苦茶な指し回しに見える。
2図は△7五同銀左まで。先手番。次の一手の難度★★★★ (5段階で4) ヒント・捌き方は・・・

2図








答えは、▲8五飛。軽く浮くのがHefeweizenの一手。この手で1200点ほど先手がリード、とやねうら王の判断。
▲8五飛ではなく、▲7五同角△同銀▲9一銀と攻めたくもなるが、それでは互角にしかならない、とやねうら王。(飛車を取り合うことになるが後手は飛車の打ちこみに強い)
▲8五飛以下、もし△同銀なら▲7五角で銀を取り返し、8五の銀が当たっているのと、▲5三角成を見て先手有利(1200点ほど)との、やねうら王の判断。玉形が違いすぎるのが原因だろう。
本譜は▲8五飛に△8四銀と引いて耐えたが、▲同角△同歩▲9五飛で、ものの見事に捌けた。
やねうら王は1図の時点で、すで1200点ほど先手有利の形勢判断を出している。
1図から、この▲9五歩以下の変化をAIは読み切っていたのだ。なんということだ。この後、本譜はHefeweizenはすぐに飛車も叩き切り、小駒の攻めで寄せきった。強すぎる!圧倒的なAIの強さだった。