霧島酒造杯 女流王将戦 本戦トーナメント
1回戦 第3局 宮澤紗希アマ vs 甲斐智美女流五段
対局日:2019年4月4日
解説:高崎一生六段
聞き手:香川愛生女流三段

アマvsプロとなった1回戦の第3局。宮澤は予選で島井、カロリーナ、千葉涼子に勝ち。17歳で高校3年。
今まで女流プロに9戦で5勝4敗とのこと。
解説の高崎「宮澤は居飛車党の攻め将棋。甲斐は振り飛車党でバランスがいい」
聞き手は香川だが、今回の本戦トーナメントに香川の名前はない。予選で誰かに負けちゃったのだろう。

事前のインタビュー(要約)
宮澤「このような場所で対局できてうれしい。緊張しているががんばる」
甲斐「女流王将戦はスピーディな棋戦で緊張している。宮澤さんはよく女流棋戦に出て活躍している」

先手宮澤で▲居飛車vs後手甲斐の△ゴキゲン中飛車。そこから相穴熊となった。
それも、お互いに金銀4枚で囲い、もうね、めっちゃ堅そう。
まずは盤面右側の攻防が注目された。
宮澤が角をうまく使い、甲斐はどうやって受けるんだという局面になった。
高崎「宮澤が少しリードしつつあるかも。甲斐は堅めすぎたのかも」

甲斐は長考し、なんとか飛車角桂の総交換に持って行った。ここは甲斐がさすがだった。
高崎「宮澤の手は読みが入っている。甲斐の返しもうまい。崩れませんね」
香川「高崎先生の予想手がズバズバ当たりますね」

好勝負になった。どちらが抜け出すのか。
宮澤は手が広くなった。甲斐玉を攻略しようとするのだが、甲斐は穴熊を再構築させて決めさせない。
そして甲斐は、歩を巧みに使って攻められる地点をずらす受けを見せた。細かいところに気がつく甲斐。
高崎「おー、そうかあ、正しそうな手ですねえ。やるなあ」
解説の高崎を感心させていた。

宮澤は大駒を渡す攻めをしたので、反動がきつかった。
高崎「ちょっと甲斐のペース」
そこから早かった。甲斐は攻める番が回ってくると、一気に宮澤の穴熊を崩壊させた。
132手、甲斐が熱戦を制した。
香川「甲斐はさすがのふんばりでしたね」
高崎「宮澤がうまく戦機をとらえて良くなったと思うが、甲斐の粘りがすばらしかった」

甲斐「序盤から厳しく攻められてちょっと苦しかった。終盤で好転した。宮澤さんは強い方だなと思いました」

正直、相穴熊は見ていて疲れる。本局では甲斐は危なかったが、総合力で甲斐の地力が上回っていた。
終盤、宮澤のほうは短気だったか。もっと180手くらいかけてでも最後に勝つという方針でいかなければならなかったように思う。
攻め重視な棋風が裏目に出た感じだった。
宮澤のほうにも穴熊を再構築するチャンスはあったが、攻め駒を温存するために、それをしなかった。
宮澤は有利だったのに手が広くて間違えたということで、悔しい敗戦となってしまった。
甲斐は強かった。さすがにあの深浦に勝っただけある。プロとして女流棋士の強さを見せつけた。

来週は加藤桃子女流三段 vs 頼本奈菜女流初段。カトモモに注目だ。
前回に引き続き、順位戦のデータです。
今回の改定では、C2の昇級枠は3名のまま変わりませんでした。
そこで、過去30年間では4位はどういう人たちで何勝だったのか調べてみました。
これにより、C2の昇級枠を増やすべきか現状維持するべきかの参考になると思いました。
左の年は、順位戦の結果が出た年。右の数字は勝敗です。

C2の4位
1990 中川 8-2  この年のC2は56名の大所帯。
1991 中川 8-2
1992 先崎 8-2
1993 杉本 8-2
1994 先崎 9-1
1995 深浦 9-1
1996 大島 9-1
1997 岡崎 8-2
1998 矢倉 8-2
1999 杉本 8-2
2000 増田裕司 8-2  この年のC2は45名。
2001 増田裕司 7-3
2002 田村 8-2
2003 山崎 8-2
2004 飯島 8-2
2005 片上 8-2
2006 伊奈 8-2
2007 佐々木慎 8-2
2008 遠山 8-2
2009 村中 8-2
2010 横山 8-2  この年のC2は44名。
2011 遠山 8-2
2012 菅井 9-1  この年は3人が10戦全勝で昇級というハイレベルだった。
2013 横山 8-2
2014 永瀬 8-2
2015 中村亮介 8-2
2016 矢代 8-2
2017 梶浦 8-2
2018 石井 8-2
2019 佐々木大地 8-2 この年のC2は49名。

<私の感想>
なぜ前回の記事は20年間だったのに今回は30年間のデータかというと、前回は3種類のデータで数が多くて、単に疲れたからです(^^; 
C2の4位は、過去30年間で、9勝1敗が4件。8勝2敗が25件。7勝3敗が1件というデータになりました。
8勝2敗は立派な成績だと思います。勝率8割なら年間の最高勝率賞に相当しますので。
やはりC2の昇級枠は増やすべきだと私は思います。
藤井聡太がもうC2には関係ないから増やさない、という理由なのでしょうか?
でも、とにかく今回のC1とB2の昇級枠と降級点の改定には私は賛成です。康光会長はよくやってくれたと思います。
順位戦の昇級者の数が変わりますね。(第79期から変わる。今年始まるのは第78期)
C1とB2の昇級者が2名から3名に。
そしてB1からの降級者が2名から3名に。そこで調査してみました。
過去20年間、あと一歩で昇級を逃したC1の3位と、B2の3位、そしてギリギリ降級を逃れたB1の11位です。
左の年は、順位戦の結果が出た年。右の数字は勝敗です。

まずはC1の3位。
2000 畠山鎮  8-2  この年のC1は25名。
2001 西村一義  8-2
2002 屋敷  8-2
2003 屋敷  8-2
2004 渡辺明  9-1
2005 宮田敦史  8-2
2006 岡崎  8-2
2007 平藤  8-2
2008 安用寺  8-2
2009 広瀬 8-2
2010 塚田 8-2  この年のC1は31名。
2011 村山 9-1
2012 高崎 7-3
2013 真田 8-2
2014 中村太地  8-2
2015 中村太地  8-2
2016 北島 9-1
2017 永瀬 9-1
2018 佐々木勇気 9-1
2019 船江 9-1  この年のC1は39名。


次にB2の3位。
2000 深浦 9-1  この年のB2は23名。
2001 塚田 8-2
2002 中川 8-2
2003 畠山鎮 8-2
2004 泉 7-3
2005 土佐 8-2
2006 佐藤秀司 6-4
2007 佐藤秀司 7-3
2008 土佐 7-3 
2009 田中寅彦 8-2
2010 阿久津  8-2  この年のB2は24名。
2011 中川  8-2
2012 北浜 7-3
2013 飯島 8-2
2014 野月 7-3
2015 北浜 8-2
2016 菅井 8-2
2017 中田宏樹 8-2
2018 北浜 8-2
2019 横山 7-3  この年はB2の24名。


そしてB1の11位。
2000 森けい二 4-7  12人のリーグで降級1名。
2001 福崎 4-8
2002 南  3-9
2003 高橋 2-9  12人のリーグで降級1名。
2004 中村修  3-9
2005 堀口一史座  4-8
2006 高橋  4-8
2007 中川 5-7
2008 杉本 4-8
2009 屋敷 5-7
2010 畠山鎮 4-8
2011 中村修 5-7
2012 畠山鎮 5-7
2013 飯塚 4-8
2014 飯塚 4-8
2015 丸山 4-8
2016 畠山鎮 4-8
2017 丸山 4-8
2018 松尾 3-7  11人のリーグで降級1名。(つまり10位)
2019 畠山鎮 5-7

<私の感想>
C1で3位は9勝1敗が6件。8勝2敗が13件。7勝3敗が1件。そして直近の4年では9勝1敗で上がれないことが続いています。
C1を昇級3名にすることは大賛成です。
B2で3位は9勝1敗が1件。8勝2敗が12件。7勝3敗が6件。6勝4敗が1件。今までを考えたら7勝3敗で昇級するのは甘い感じです。8勝2敗は立派な成績と思いますので、改定は微妙なところ。
B1の11位は4勝以下が15件。しかし5勝7敗が5件も発生しています。
5勝7敗で降級というのは、相当つらいですね。0勝12敗でも5勝7敗でも落ちるという意味では同じというのはどうなんでしょうか。
そして、C2の昇級枠をなぜ増やさないのでしょう。C2は今期は52人もいます。
それで昇級3名はどう考えても少ないです。
今期のB2は半分以下の25人なのに(第79期からは)3人昇級になるわけですから。
(なお、今期のC1は36人)
降級点のつく割合が増える改定になったことは、競争が激しくなって面白いと思います。
霧島酒造杯 女流王将戦 本戦トーナメント
1回戦 第2局 石本さくら女流初段 vs 竹俣 紅女流初段
対局日:2019年3月20日
解説:宮本広志五段
聞き手:村田智穂女流二段

先週から書き始めた女流王将戦の感想。囲碁将棋チャンネルで放送されている。
さあ~、いよいよ竹俣の出番だ。どんな将棋を見せてくれるのか?
私は竹俣の指す姿を見た記憶がない。相手の石本というのは私は全然知らない。解説の宮本というのも見た記憶がない(^^;

宮本「石本は関西の人。しっかりした人。竹俣はマルチに活躍している」
竹俣は予選で鈴木カンナと清水市代に勝ったということだ。清水に勝ったのか!
生涯通算成績は石本が37勝23敗、竹俣が30勝35敗とのこと。両者まだ20歳なのか。若い。

事前のインタビュー(要約)
石本「TV対局は初めてなので緊張している。竹俣は同い年。尊敬している」
竹俣「人生で初めて出た棋戦が小学生のときの女流王将戦。縁を感じています。石本は序盤、中盤、終盤、スキがないと思います。一回言ってみたかったんです。最後の対局なので楽しく指したい」

先手石本で対局開始。初手▲7八飛からのノーマル三間飛車vs△居飛車の対抗形。
両者美濃に組む。竹俣は角道を開けずに保留する作戦だ。

聞き手の村田「事前のアンケートで、竹俣は『いつもファンの前では笑顔だけど、将棋を指しているときは怖い顔をしているんだぞというところを見てほしい』とのこと」
うむ、竹俣、いい表情だね。姿勢もいい。
村田「竹俣は引退ということで衝撃が走った」
引退どころか退会なんだよね、なぜ退会なんだ・・・?

対抗形の持久戦となり、じっくりした駒組みが続いた。
宮本「石本は石田流の理想形。振り飛車としてはまずまず」
番組開始から59分、ようやく戦いが始まった。
このころには、双方、持ち時間の25分をちょうど使い切っていた。

竹俣、4段目に金を出ていき受けたのだが、この金は何か嫌な予感がする。
緊迫した中盤戦だ。一手一手神経を使う。
うん、これ竹俣、がんばってる。負担になりそうな金がうまくさばけた。
馬もできて香得だし、竹俣が有利になったんではないか? 
ここからの終盤もこの調子で行けー、紅ちゃん! 俄然、盛り上がる私(^^;

が!喜びもここまでだった。竹俣が香を打って受けたのだが、その香が単純に歩で死んで、取られてしまった。
特に代償が見当たらない。あれれ?これは竹俣、損した。そんな単純なミスを・・・。
せっかくの馬もまるで働く様子がないぞ。
すると石本は取った香をド急所に打ち、寄せの網をしぼる。一気に危なくなった竹俣玉。ぐええ、き、きびしい。
宮本「熱戦ですね、竹俣も最善の粘りをしている」
まだまだ~! こらえろ~! 粘れ竹俣~!

しかし石本の攻めが止まらない。どんどん薄くなる竹俣玉。金銀の枚数の差が、石本側7枚vs竹俣側1枚となってしまった。
もう竹俣玉がほぼ裸だし、駒損してるし、石本側の美濃はまだ鉄壁だしで、もうどうしようもなさそう。
宮本「これは筋に入った」
ガーン。直後、竹俣はいさぎよく投了してしまった・・・。103手で石本の勝ち。

宮本「石本の落ち着いた指し回しが印象的だった。竹俣も途中は指せそうなところもあった。石本は香車を取ってから怒涛の寄せだった」

局後のインタビュー(要約)
石本「序盤はまずまず。中盤の仕掛けでちょっと失敗したかな。時間がなくて正確な判断が難しかった。2回戦で強敵の西山さんと当たれるのは幸せなことと思う」

あああーあ。紅、負けた。力は出したが・・・。特に中盤までが力を見て取れた。
香車の使い方で失敗して取り返しがつかなかったなー。
感想戦では、中盤では竹俣のほうがやれてたんではという順が指摘されていた。
もっと時間があれば竹俣は正解が指せたんじゃないだろうか。
でも各25分切れ40秒という制限内で指す勝負、それが女流王将戦だから、もうしょうがない。
こう言っては石本に悪いかもしれないが、タレントオーラでは竹俣が勝っていた。さすが紅ちゃん。

退会する竹俣さん、さようなら。もう竹俣さんが指す姿を見ることは一生ないだろう。聞き手や司会でももう見ることはないだろう。実に残念だ。まあ最後に一局でも指す姿を見れてよかった。

来週は、甲斐智美女流五段 vs 宮澤紗希アマ。私はプロvsアマが大好きなんで、これも注目のカードだ。
第41期 霧島酒造杯 女流王将戦 本戦トーナメント
1回戦 第1局 竹部さゆり女流四段 vs 西山朋佳女王
対局日:2019年3月8日
解説:所司和晴七段
聞き手:伊藤沙恵女流二段

今週から、囲碁将棋チャンネルで放送される女流王将戦の感想を書いていきたい。
毎週土曜に放送がありトーナメント15局+タイトル戦2~3局ということで、4か月くらいかかる。
週1で定期的にこのブログが更新されるので、私にとって、いいリハビリとなるだろう。
それに、今の私はNHK杯よりも女流棋戦の内容のほうに興味があるのだ(^^;

さて、女流王将戦の概要。
・現タイトルホルダーは里見香奈女流四冠。
・予選を勝ち抜いてきたものと、本戦にシードされたもの計16名でトーナメント。それで挑戦者が決まる。
・16名の顔ぶれは囲碁将棋チャンネルのホームページを見てほしい。
・持ち時間は各25分、切れたら一手40秒未満。

16名の中で、注目はなんといっても竹俣。負けたら退会となる、竹俣にとって最後の棋戦だそうだ。

まずは1回戦だ。私の好きな女流、竹部が登場。学ランみたいな服を着ている。服が竹部ワールド。
相手は現役奨励会三段の西山。どれほど強いのか。
所司「竹部は居飛車党で元気のいい積極的な棋風。西山は振り飛車党で攻めが非常に強い」

事前のインタビュー(要約)
竹部「伊藤さん(今回の聞き手)が見ているのでバカにされないようにがんばりたい。西山さんはものすごく強い。(西山に)25分を使わせるぞ」
これを聞いた伊藤沙惠「私は竹部さんをバカにしたりしないので、そこは誤解のないようにお願いします」
ここは笑った。所司も笑ってた。
西山「(初出場となる)女流王将戦は見てる人が多いので楽しみにしていた。竹部さんは力戦派で私の棋風と合致する」

先手竹部で対局開始。竹部が居飛車、西山が三間飛車で、バンバン手が進む。
竹部から角交換し、▲居飛車+左美濃vs△向かい飛車+美濃の力戦形となった。

竹部が▲6六角と据えた手に対し、所司「この角は位置がいい」
次の西山の一手は△5五角!の合わせ角。結果的に、ここが本局の一番の勝負どころだった。

2度目の角交換の後、西山、左銀を手順に前線に送り、銀が死にそうになると竹部の美濃の桂を食いちぎっていった。
銀桂交換なのだが、西山の攻めの銀と竹部の守りの桂の交換。これは形勢、どっちがいいんだ。
所司「私でしたら、先手を持ちたい感じ」
ここまで、後手側は深い読みがないと指せない手順だぞ。西山の大局観が問われてる場面。
そして西山は、このあと、自身の大局観の正しさを証明してみせることになる。
直後に西山は自陣の左桂をさばき好調。この左の桂がさばけたのは大きいだろう。

桂2枚を持った西山、果敢に攻めかかる。
竹部が安全策で守っているのに、その守りを崩しにいった。そして決まる桂のふんどしの手筋!
げえ。これ、竹部、困ってる・・・。
所司「ちょっと竹部の悩ましいという表情。形勢は後手持ち」

最善の粘りと思える指し方で竹部は粘る。しかし西山が強手で突き放す。
所司「西山の指し手は、言われてみればなるほど。しかし早指しの中でよく見えますね」
一方的になってきた。西山、やめて~、竹部をいじめないで~。局面、差が開いていくのがわかる。

所司がさかんに西山が有利との評。西山の美濃囲い、まったく乱れない。竹部が駒損を重ねていく。
所司「西山の指し手は豪快で、しかも細かいところに目が届いている。本当に強いですねー」

竹部も勝負どころを求めるのだが、西山は全くぶれない。終盤もだいぶきてから、ようやく西山が25分を使い切った。
とりあえず竹部さん、公約は果たせたね(^^;
しかし現実は無情、西山の怒涛の攻めが最後まで止まることはなかった。
124手、西山の圧勝であった。

所司「西山が力強く終始攻め込んだ。強打炸裂。竹部もいいがんばりを見せたが」

解説の所司も加わった感想戦、それを聞いていると、所司より西山のほうがずっと強い(笑)

局後のインタビュー 西山「竹部さんの厚みに反発した(△5五角)のが好判断だった。次も楽しみです」

いやー、これは・・・ とにかく西山の強さばかりが際立っていた一局だった。さすが三段リーグで勝ち越すだけある。
まぎれもない優勝候補だね。里見香奈の待つ三番勝負まで、よほどの波乱がないと負けないだろう。
竹部さん、もう今回は、相手が悪かったなー。▲6六角に対する△5五角、見えないよね。所司は見えてなかったし。
西山さんは、並みの女流とは将棋の格が違うと思わせるに充分な内容であった。圧倒的に強かった。

こんな感じでまた来週に続く。来週は石本さくら女流初段 vs 竹俣 紅女流初段。竹俣のラストゲームになるのか、注目だ。
本戦Eブロック 9回戦
藤井聡太七段 vs 行方尚史八段
対局日:2019年4月19日
解説:大石直嗣七段
聞き手:伊藤沙恵女流二段

今回から、銀河戦の藤井聡太の対局を、感想を書いていきたい。
先日レビューした本、「藤井聡太の鬼手」で感動したので、ちょっと私に記事を書く気がわいてきたのだ。

藤井聡太は現在Eブロック4人抜きで、すでに最多連勝者となり決勝トーナメント進出を決めている。
4人抜きの内訳は、佐藤慎一六段、阿部健治郎七段、近藤誠也五段、畠山鎮七段にそれぞれ勝った。
ここからはもう負けても決勝トーナメントには出られるので、藤井としては気楽な対局の部類に入る。

今までの4局、特に藤井が不利になった場面はなかったのではないかと記憶している。
安定した勝ち方をしてきているように思う。私はここまでボーっと観ていて、あんまり記憶もないので申し訳ない。

さて本局。昨日の火曜の午後8時から放送があった。
解説の大石「藤井は、本人のもっともっと上を目指したい気持ちが伝わってくる。
行方は、昨年銀河戦で準優勝で惜しかった。秒読みになってから強い。お互い居飛車の本格派」

先手藤井で、角換わりかと思いきや、早々に行方が変化した。藤井の▲7七角をとがめるべく、行方が早繰り銀に出たのだ。力戦となった。行方の作戦がどうなるか注目だ。

そうほう居玉のまま、戦いに突入。角と銀桂の2枚換えで、藤井の駒得だが、まだ形勢は難しそう。
大石「勢いは行方のほうにある」 という解説だったのだが・・・

行方、自玉の玉頭に成桂をわざわざ作らせるという強手を出した。
しかし、急所に成桂ができたのは、やはり痛かったようだ。かさにかかって藤井が攻めて来る。
居玉だった行方陣、薄いし、受けるにも持ち駒もない。
藤井の飛車にドカンと成りこまれ、必至がかかった。 ♪ハイ それま~で~よ~
で、なんと67手の短手数で藤井の勝ち! 

えええええーーー これで終わりかー なめちゃん、もっと粘ってよ~ 67手ってなによ~orz もう終局・・・

大石「華々しい内容の濃い将棋。藤井が切れ味を見せた」
えええーーー 内容、濃いか? いやーーー これは・・・ 行方・・・

藤井には一手のゆるみもなかったのではないか。完勝だった。
感想戦で、行方「2枚換えではダメとしたもの」
20分くらいあった感想戦で行方は懸命に互角に戦える順を探していたが、見つからず。
もうね、早繰り銀の作戦自体、だめなんじゃないの。7手目の▲7七角をとがめるなんて無理なんだろう。
だからみんなは普通に角換わりに進むわけで。

行方の研究手順を完璧に打ち破った藤井聡太、その序盤戦術のレベルの高さを見せつけた。
あああー、もっと終盤のねじりあいを見たかったが、もうしょうがない。次に期待。
行方といえばトップクラスの棋士のはずなのに、藤井にかかればボロ負け・・・(^^;
今回の藤井の強さ、それは24に常駐しているソフト、JKishi18gouを思わせた。無駄な手がなく、とにかく終局が早いから。
藤井の底力を発揮させる棋士に登場してほしい。藤井の鬼手が見たいのだ。
次の相手は阿久津八段。放送は一か月後くらい。それに勝てば豊島三冠と当たる。
藤井聡太の鬼手 デビューから平成30年度まで
日本将棋連盟発行 著者は書籍編集部 2019年5月31日初版第1刷発行 1540円+税
評価 S  難度 ★★~(棋力の低い人でも、チャレンジして読んでみる価値あり)
コンセプト<藤井将棋のエッセンスを堪能しよう> 

鬼手は、「きしゅ」と読むものなんだそうだ。 
藤井の絶妙手のオンパレード。楽しい。面白い。素晴らしい。ビューティフル。ワンダフル。
冒頭から、29連勝を一局ずつ追っていってるので、読んでいるとこっちまで連勝の臨場感にワクワクしてくる。

次の一手形式となっている。藤井がその局面でどう指したか、読者がまず考えることができる。
「鬼手の背景」という説明文があるので、それをヒントにすればいい。
この説明文がかなり良い具合のできだと思った。今どういう局面なのか、把握するのにすごく役立った。
中には、「それを言っちゃー、答えを言ってしまったも同然ではないか」というものもあるのだが、棋力の低い人に向けて書いてあると思えば、しかたないだろう。
そうかと思えば、「そんな軽い説明ぐらいじゃ、次の手がわかるわけないだろう」という局面もとても多い。

私の正解率は2割ぐらいだったか。多くのものは、めっちゃ難しい。
藤井の指した次の一手に正解しても、その後の読みまで正確に見抜くのは至難の業だ。無理ゲーというやつだ。
自分と藤井聡太の棋力の違いをあからさまに感じることができた(笑)

解説で10手くらい一気に符号の連続で進めていることも頻繁。そこは読み手にある程度の棋力が必要とされる。
でも、棋力が低い人も、ソフトを使えば助けになると思う。私は激指を5~6回使った。
読み手は、どうせ何割かは理解できないことを前提にしよう。
解説はもっと詳しく書くのが理想だが、1題につき1ページに収めるとなるとこれが限界だろう・・・。

もう名人がソフトに超えられたが、プロ将棋界には藤井聡太がいる。
これであと数十年は将棋連盟も安泰だろう。藤井聡太の将棋は、そう思わせるものがある。

「藤井の指し回しを堪能したいけど、棋譜並べってめんどうだからなあ」と思っているファンにピッタリな本だ。まさに私にうってつけであった。

さて、この本の問題点。
表紙の写真、先手後手のマークの表示に問題がある。
絶妙の☗4四桂、戦慄の☖7七同飛成、棋史に残る☖6二銀
これが正しいのだが、☗と☖が逆に見えてしまうのだ。
表紙の写真では藤井が黒の背広を着ていて、そこの上に文字が白抜きで書いてある。
「反転」という書き方だ。その反転を☗と☖にもしてしまったものだから、逆に見えてしまう現象が起こっている。
本の中でもその反転の現象がある。
「図は91手目☖4一銀まで」などと101局面分、あるのだ。
それが、後手が指し終えた局面のはずなのに、先手が指し終えたかのようなのだ。これは失敗だ。
こんな基本的なところでミスするってどうなの。
(幸い、説明文と解説文は反転されていないので大丈夫)

あと、訂正すべきところ。
P10 ☗2一銀不成から飛車を × ・・・☗8一銀不成から飛車を 〇
P10 プロ2勝目をあげた × ・・・プロ3勝目をあげた 〇 
(以上2箇所はAmazonのレビュー者の指摘)
P118 後手が悪いわけではない ×  ・・・先手が悪いわけではない 〇
P179 先手陣の急所を見抜いた ×  ・・・後手陣の急所を見抜いた 〇
P166 ☗4四香から、一気に × ・・・将棋DB2で調べると、☗4五香が正しい 
もうだいぶ経つが、5月5日のコンピュータ将棋選手権、最終戦が千日手になってしまい、とても残念だった。
最後の決定戦だけ、じっくり観るぞ、とPCの前で気合を入れていたのに・・・。
解説が始まる前に終局するという・・・orz

先週のNHK杯、福崎vs都成。これは福崎を応援していた私にとっては、痛快な一局となった。
福崎先生、ほぼノーミスで完勝。かっこよかったーー!! 2回戦の渡辺戦も、もしかしたら、万が一ということがありうる!
ないかな?(笑)

スカパーのファミリー劇場というチャンネルでやっていた、「小籔千豊の将棋道場小破り」の全10回が終わった。
指導役の元奨励会三段の甲斐さんが好青年で、いい感じでファンになった。
月756円の価値は充分にあった。楽しい番組をありがとう。
本家の囲碁将棋チャンネルでも、こういう番組を作ってほしいのだが。

6月2日に放送予定という子ども将棋名人戦、ヤフーのトップページの下段のニュースで、だれが優勝したか、ちらっと見てしまった。
おおーい、放送前のネタバレやめてー。

銀河戦は折田アマが8戦目でついに負けたが、そのときの相手だった野月は中盤以降が、さすがと思わせる指し回しで見ごたえがあった。
今は藤井聡太の出番待ち。どうも他のプロどうしは見る気がしない。

24のHefeweizenとJKishi18gou、レートが1000点アップしていて笑えた。
ドラゴンボールでいうと、スカウターが壊れるぐらい強いというところか。
私はついつい観戦してしまう。もうプロより圧倒的に強いんだもんなあ。

abemaTVの早指しトーナメント、今期はあまり観てないが、伊藤沙恵さんがどんな内容になるかは興味がある。

私の父が、森信雄の詰将棋本を4冊も買ってきているんだが、そんなにやれるの?
よりによって難しいとされる森信雄の本。まあ私も積読本はあるので、人のことは言えないが。

あと、激指15はいったいいつ発売されるのか??
現在、こんな感じ。
アマチュアの将棋上達法 (棋書レビュー)
clickshogi著 電子書籍 Kindle 版 2019年5月2日発売 250円 分量38ページ
評価 S  対象棋力は、主に中級者以上向けだが、かなり幅広く対応

「将棋が上達したい」と真剣に考えているアマなら、250円を払って読むべき本です。
特に「どういう勉強法がいいんだろう」と悩んで、レートが長く停滞している人にピッタリです。
図面はいっさい出てこない上達指南の理論本です。

私はこの本の著者さんと似た将棋歴であり、本書に書かれてあることに「そうだ」と同意したり、「そうか」と気づかされたことが多くありました。9割方、この本に書かれてあることは正しいと私には思えました。

ただ、私自身は何年も前から、「指す将」から「観る将」に移行しました。
それどころか今は「燃え尽き将」となっているので、この本が正しいことを身をもって証明することができないのが残念です。
24で指しまくっていた2000年頃の私にこの本を読ませたいです。
まあ私は当時、実戦対局や友人とのチャットなどを楽しみまくったクチで、それはそれで楽しかったですが・・・(^^;

この本を読んだら、上達する方法は分かります。
著者さんの独りよがりな点も少しありますが、それは個々に自分なりにアレンジしていけばいいんです。
結局、本書の内容を肯定しようが否定しようが、どっちでもいいんですよ。この本が考えるきっかけになれば。
実際に著者さんが何をどれだけやったか、が書かれていないのがやや残念ではありますが。

よくこれだけの内容を読みやすくまとめてくださった。
この本は将棋界の宝だと思います。評価Sです。
clickshogiさん、Good Job!!

(細かい点ですが、級を表す数字ですが、五級とか二級と書かれてありますね。
そこは漢数字ではなくアラビア数字に直すべきだと思います。)
昨日、岡崎城公園で行われた将棋まつり。私はフリートークに参加して観てきた。

朝9時半、現地到着。もうすでに人がいーっぱい。食べ物を売る出店が多数出ている。
岡崎将棋まつりでは、棋士の公開エキシビジョン対局や指導対局や一般の将棋大会がある。
公開エキシビジョンは事前申し込みで抽選に当たらないと観れない。私は今回申し込んでない。

さてフリートークは11時からで先着300名。
ちなみに私は去年は11時ちょうどに着て、フリートークに参加しようとしたが追い出された。(おととしも同じ過ちをしてしまっている)
フリートークに参加するには、事前に着て、列に並ばないといけないのだった。最後尾はここというプラカードを持ったスタッフが居る。
私の前にはすでに100人ほどが並んでいる。女の人がけっこう居る。将棋がわからなくても棋士をアイドル的な感じでおっかけている女性がそれなりにいるんではないかと思わせた。
列に並ぶこと1時間ほど。会場の能楽堂に入ることができた。
そこでさらに30分待って、フリートークが始まった。

石田九段。豊島2冠。高見叡王。斎藤王座。佐々木勇気七段。谷口女流。
このメンバーで30分間、トークするというもの。
トークが始まる前に、スタッフのお姉さんが「動画撮影は禁止」ということを言っていた。

今回、私はメモを取っておらず、ちょっとしか記事を書けない。
石田「今日は気温がちょうどいい。去年は日射病になりそうだった」

高見叡王の発言が面白いと感じた。受け狙いの答えをしようとする姿勢が素晴らしい。
自己紹介で高見「僕のタイトル戦は、暗雲立ち込めているんですが」
ふはは、正直でいいね。
石田「この岡崎将棋まつりに呼ばれた棋士は、活躍するというジンクスがあるんですよ」
高見「僕は薬が効きにくい体質なんで」
うまいこと言うと思った。

豊島は真面目で発言も笑うところはない。
しかしいいのだ、2冠で名人も取ろうかという存在なのだから、居るだけでいい。

斎藤王座はハンサム。トークもけっこう面白い。永瀬がバナナを8本も食べたことに斎藤が言及し、「あれは食べすぎ」という話を斎藤がしていたら、その話が長びき、周りから「もうバナナの話はいいよ」と突っ込まれていた。
タイトルホルダーになって何か変わったか、と聞かれ、斎藤「今でも普通に冷凍食品を食べている」と言っていた。

佐々木勇気もそこそこ面白い。タイトルホルダーに囲まれて、佐々木は恐縮していた。
佐々木は「今はプロになって初めてスランプにあるが立ち直りたい」と言っていた。

谷口女流は「室谷姓から谷口姓に変わったが、谷口姓で結果を出したい」と言っていた。
谷口さんはとても感じがよく、私は大好きだ。誰からも好かれてそう。

質疑応答が一回だけ。
ある客が「それぞれを駒に例えると何になるか、本人以外が答えてくれ」というもの。そういう凝った質問だった。
斎藤を他の棋士たちは「王」に例えていて、「自然と周りに斎藤を守る人が集まってくる」と言ったところ、斎藤は否定し「全然守られている感じがない」と答えた。これは面白かった。

今回私の感想は、総じて、若いっていいね、と思った。やはり若いと生命エネルギーが強く、輝いている。
出場者が石田先生以外は若いのでそう感じた。

フリートーク終了後、豊島が名人戦第一局の解説をするというサービスをしてくれた。
千日手局でなく決着局。これがなかなか名局だった。豊島にはたぶん一手のミスもない内容。
長手数になりがちな展開を、豊島はスパッと終わらせた。
銀のタダ捨ては鮮やかで、豊島は名人を取る棋士にふさわしいと思わせるものだった。

300人の客も誰一人、進行を妨げることなく、拍手と笑い声だけして、きちんと観ていた。
日本人はマナーが良い。私としては、並ぶのはしんどいが、せっかく岡崎で将棋まつりがあるんだから、来るべきだろうなあ、と思った。以上です。
「小籔千豊の将棋道場小破り」という番組が3月から始まっている。
スカパーなどで観れる番組。ファミリー劇場というチャンネル名。
芸能人の小藪と板倉が、奇襲戦法を学んで、実戦で使ってみるという構成。
週1回30分の全10回で、今6回まで終わったところ。
この番組はなかなか面白くて、私は楽しみに観ている。
というか、この番組のためにスカパーの「ファミリー劇場」に加入した。(月756円 ただし基本料は別途)

まずは奇襲戦法を学ぶ。2人はそれを実戦で使おうとするのだが、実戦では相手は違った手を指してくるので、役に立たない。
小藪が「習ったことが意味ない」とボヤいていた。
今まで習ったのは、嬉野流と早石田。早石田はともかく、嬉野流は力戦に持ち込むのが目的だから、ハメることは難しい奇襲だよね。
次回はパックマンを習うそうだが、これも、相手が食いついてこなかったら、まったく意味ない奇襲である・・・(笑)

この番組で光っているのは、なんといっても、独自に創作された「歌」だ。
ラップ調、フォーク調、バラード調、アニソン調と、今まで6~7曲、流れている。どれも聞いていて楽しい。
嬉野流を紹介した歌詞はこんな感じ。
まずはフォーク調。
♪熊本の嬉野さんが考えた 飛車の先も突かず 角の道も空けず
♪いきなり伝説の6八銀!からの角を引き
♪誘えばアイツは攻めてくる 飛車先の歩を交換
♪そこですかさず打つのは 土下座の歩 通称ドMの歩 嬉野~
(まだ先は続くがここまでにしておく)

次はラップ調。
♪嬉野流はまずはじまり 初手そーっと6八銀
♪知らない相手は驚き どうしようと 心の奥 内心
♪だけどもふつうな感じで 飛車先の歩 突いてくる
♪さらにこっちが角ちゃん引いたら 相手は押してくる
♪歩交換に控えて歩 弱気に見えて秘めたる意志
♪土下座の歩 通称ドMの歩
(まだ先は続くがここまでにしておく)

実戦で、板倉がボロボロになり自陣が崩壊していく様を、バラード調でつづった曲も素晴らしい。
(森田童子を思わせる歌い方で)
♪桂馬を打たれ 金取ったけど 金をはがされ 角を打たれた
♪銀は泣いてた 僕の手には桂馬しか 桂馬しかなかった バリケードは消えた
♪もう逃げるしかなかった バリケードは消えた 
♪もう望みはなかった 最後に飛車ちゃん動かした
♪そうして逃げた 僕の王様は 最後の場所を 探して逃げた (板倉、投了)

いやあー、こういうの大好き。そもそも歌っていうのは、こういうふうに軽くゆるく作るのもアリなんだなー、と気づかされた。
これは将棋番組だけど、実は歌番組だった。ビバ、ゆるい将棋ソング。
こんなレベルの低い将棋見たことがない!
安藤たかゆき著 Kindle版 756円 4話までネットで無料で読める
2019年2月21日 電子書籍発行 イーストブレス社
評価 A

ド素人たちが将棋を指す様子をまざまざと見せつけてくれる、貴重なマンガです。
囲いを知らず居玉のまま、駒の利きを忘れる、角交換のとき取り返さず角丸損、そして二歩。
面白いったらありゃしない。
特に1話が私にとってはツボに入り、10回くらい読みました。

この作品、賛否がクッキリと分かれたということですが、私は真ん中のストライク。
個性的な絵も私は好き。
この作品には、ほとばしる熱いパトス(情念)がある。光るギャグセンスがある。

ただ、3話あたりから下ネタが入ってきたのが残念といえば残念でした。

そして、あらためて将棋というゲームの「受け皿の広さ」には、感心させられます。
「将棋って、すごく弱くても楽しめるゲームなんだ」ということです。
将棋は奥が深いだけじゃない。初心者でも充分楽しめる包容力を持ったゲームなんだ、ということに気づかされます。

この作者のファンになり、「どどどもる私。」と「こころを病んで精神科病院に入院していました。」も読みました。
どちらも興味深く読ませてもらいました。どれも、すごく面白かった。「こころを~」は私はS評価です。おすすめ。
(精神科病院に入院といえば、先崎さんを思い出しました。)
安藤たかゆきさん、これからますますの活躍を期待しています。
・・・と書きつつ、「安藤たかゆき」で検索すると、ニコニコ静画で未発売の作品が見つかりました。読もうと思います。
この度、新しくパソコンを買いました。今まで使っていたパソコンが壊れたためです。(電源がつかなくなった)
新しいパソコンも壊れたパソコンも、ドスパラというネットの通販の会社で購入しました。

壊れたパソコンは4年前に買ったものです。4年前に買ったそのときから、ちょっと不自然に感じていたのですが、「(壊れた)このパソコンには説明書が付いてなかったな」と、ずっと思っていたのです。
ところが! その4年前に買ったパソコンの説明書が実はあったことが、今頃判明しました。
それはCDの形式だったのでした。ただのCDだったら私も気づいたと思います。
しかしそのCDには、「パソコン診断ソフト PC-Doctor」と、大きく書いてあるのです。
その下に「Dijinnos ユーザーズマニュアル PDF版 ノート用/デスクトップ用」という小さめの文字が・・・!
このCDが説明書やったんかーい! おーーい、壊れたあとになって「このCDは診断ソフトだけど、結局使わなかったな」ということで捨てようと思い、もう1回、確認したところ、診断ソフトであるとともに取扱説明書でもあったことを発見した次第。

そこで今回、試しに4年越しに、そのCDを新しく買ったパソコンに入れて、中身を見てみることに。
そしたら、PDF形式ということで、Adobe Readerというソフトをまずパソコンにインストールしないといけないと。
そこでまたブチ切れですよ。
おおーーい、どうなってんねーん。なんて不親切なんだ。

おまけに最初から入ってあるマカフィーというセキュリティソフトが反応し、「ウイルスが侵入したのでパソコンを再起動せよ」と言ってきました。
そこでまたブチ切れですよ。
私は説明書を読みたいだけなんじゃーい。どんだけ手数をかけさせるねん!

そしてようやく説明書の中身を見ることができました。すると、「お買い上げいただいた梱包してあるパソコンの、ダンボールからの取り出し方」とか書いてあるじゃないですか。「パソコンの設置の仕方」も書いてある。
そこでまたブチ切れですよ。
もうすでに設置が終わってパソコンを操作していないとこの説明書にはアクセスできないだろ。
ダンボールからの取り出し方ってどういうこと?

・・・こういう「パソコンを使わないと見れないパソコンの説明書」という事案はあるのかな、と、ちょっとだけネットで調べてみると、ありました。
「パソコンを設置するときと、パソコンがトラブったときに説明書が必要だ。しかしパソコンを使って使用する電子媒体の説明書はその2つのときに役に立たない。だからダメだ。説明書は紙製がいい」
という意見があり、まさにそのとおりだと思いましたね。

さすがにこのCD方式、評判が悪かったのでしょう、今度買った新しいパソコンには、紙の説明書の冊子(50ページほど)が付いてきてました。
それを私が見つけたとき「おお、今度買った製品には説明書があるぞ」と思いましたね。一通り読みました。
これからの電子化時代でも、説明書は紙製で必要です。メーカーさん、パソコンは難しい機械なのだから、説明書くらい紙で作ってください。
去年以来のブログの更新。もうこのブログもオワコン気味(^^;
せっかくなので日記としてときどきブログを活用していきたい。

まずモニターを買い換えた話。何か買い物をしたい気分になり、9年間ほど使ったモニターを買い換えようと思い立った。
今までのモニターはDell製で9年前Dellのパソコンを買ったときに同時に買ったものだ。
特には不満はなかったが、21.5インチと少々小さめ。

そこでAmazonで23インチのものを探した。メーカーは伏せるが1万5千円のものを購入した。
これが私のパソコンの入力端子と相性がいいということで決め手となった。
そして送られてきた。ところが、使ってみてよく見ると、画面右と左の色合いが違う。右が黄色くなっている。
画面の機能調整で相当がんばってみたが、やはり黄色いのが直らない。右と左で色が違うなんて・・・。
うわー、こんなのはいやだー、ということで、返品して交換してもらうことにした。

Amazonに交換を要求すると、代わりの新品がすぐ送られてきた。
そこに返品するモニターを詰め込んで梱包し、なんとか返品が完了。めんどうだった。もう返品作業はやりたくない。

こんどは色合いはどうか。うむ、左右一緒だ。今度は当たりを引いた。よかったよかった、と思ったのもつかの間だった。
このモニターを使っていると、なんか、目が痛いんですけど。。。
それも半端ない。見つめて5分も立たないうちに目がシバシバとして、耐えられない。
光度を調整してみたが、100段階の最低0での光度でようやく私に合うくらい。
これっておかしくないか。もっと余裕を持って調整幅があるべきだろう。
とにかく目の疲れがひどく、1カ月ほどでもうこのモニターはダメだと判断。

目に優しいモニターはないのか。9年前のモニターで満足していたのに、今時のモニターで目が疲れるとはどうなってるんだ。
フルHDとやらになっているから、安物モニターではダメなのかもしれない。
そう思い、色々調べてみると、EIZOという会社のものが有名と分かった。YOU TUBEにも動画が何本も上がっている。
そこで
EIZO FlexScan 23.8インチ ディスプレイ モニター (フルHD/IPSパネル/ノングレア/ブラック/5年間保証&無輝点保証) EV2451-RBK
という製品を購入した。価格は¥ 39,650

さて、届いて使ってみると、これがとてもいい。高級感がある。目が疲れにくい。前の1万5千円のやつと全然違う。
さすがに有名なだけある。画面の明るさも充分暗くできる。というわけで、今はEIZOのモニターを使っている。
モニターは使う人との相性も大きいだろうが、やはり4万円の製品は違うと痛感。
残った1万5千円のモニターはもう処分しようと考えている。

モニターの設置と調整が終わってひと段落したころだ。あれ?パソコンの電源が、ついたりつかなかったりするぞ。
2回に1回のペースで電源ONに失敗する。なぜだ?けっこうやばい症状かも・・・。
と思っていたら、完全に電源がつかなくなってしまった。ぐあー、パソコンがぶっこわれたー。

父と相談した。父は自作パソコンを作れる技術がある。
私は電源を取り替えたらどうかと言ったのだが、父いわく、「電源が原因とも限らない」とのこと。
しょうがないんで、新しくパソコンを買い換えることにした。

壊れたパソコンのスペック
・ドスパラでカスタマイズして購入したガレリア。(ドスパラは電王戦でパソコンを提供した会社)
・2014年12月に購入して、4年と2ヶ月で壊れた。
・CPUはCore i7 4790K
・メモリは16GB
・値段は約17万円

4年しかもたなかったのがショックだ。まあしょうがないか。
私としてはまたドスパラで買うことにした。ドスパラは比較的安く、カスタマイズがやりやすい。
カスタマイズで問題になったのが、CPUの性能をどれくらいにするかだ。
将棋ソフトを動かすのだから、CPUが大事になってくる。
Corei9 9900Kが欲しい。このCPUは発売されたのが2018年10月ごろで、高性能で有名だ。
これを搭載して総額で見積もっても17万円ちょっとと、それほどは高くない。
9900Kを買っちゃうか。

しかしもう少し調べてみると、どうも発熱の問題があるということだった。
負荷をかけたときは90度を超えることがあるそうだ。90度って・・・。
2chの掲示板では、9900Kは車でたとえるとスーパーカーのようなものらしい。
速度はすごいが、燃費の悪さや取り扱いが難しい。
私には向いてないようだ。
ということで、9900Kは断念することにした。
まあ、将棋ソフトの検討モードを高速に動かしたかったという理由だけだからなあ。
将棋ソフトを使う頻度も減っていることも理由になっている。

というわけで、Core i7 8700 という、安定感で有名なCPUを選ぶことにした。
メモリは16GBあればいいだろう。あとSSDとかをカスタマイズ。電源も今回は高級なものにしておいた。
(前回は550w静音電源というやつだが、もっといいものにしていればと後悔している)
パソコン本体の大きさだが、ミニタワーを買ったが、スリムという製品もあったんだな。
スリムを選ぶ手もあった。
で、計13万5千円。
注文が終わり、今、配送の到着待ち。楽しみだ。
しかし、パソコンを注文するにもパソコンが必要になっている。私はサブパソコンがあったから助かった。

壊れたパソコンは、分解して遊んだ。うわ、これがCPUか、これがSSDか、とか。楽しかった。
でももうパソコン、壊れないで欲しいなあ。
将棋「初段になれるかな」会議
著者 高野秀行(プロ六段) 岡部敬史(ライター) さくらはな。(漫画家)
扶桑社新書 920円+税 2019年1月1日第1刷発行
評価 B  推奨棋力 ★☆ (初級者向け)

この本はタイトルに「会議」とある。そして帯に「シンプルに強くなる方法、みんなで考えました」とある。
だから、私は「どういう勉強法をすれば、初段になれるのか、アマとプロが集まって侃侃諤諤(かんかんがくがく)」、議論した本なのだろう」、と思って購入。
ところが実態は違っていた。一言でいうと高野プロの意見ばかり。高野プロの手筋講座と言ってもいいような内容だった・・・orz

聞き手のアマ2人は将棋ウォーズ3級と1級程度の腕前なのだが、この人たちは高野先生の生徒と言うべき役割。
高野プロのアドバイス集とでも言うべき内容となっている。どこが「会議」なのか。「議論」になっていない。タイトルを「高野教室」にしたほうがいい。

まあでも、悪い本ではないのだ。丁寧な解説で、これからアマ初段を目指す初級者が、読むと参考になると思う。
きちんと愛情をもって書かれた本であることは確か。「詰みより詰めろを意識」とか、「差がないときは攻め急がない」とかいうアドバイスは的を得ていると思う。プロが指すような横歩取りの戦型は、高野いわく「やっちゃいけません、あんな難しいの」というのは私も同意だ。

ルールを覚えた次に読む本がなかなかないが、その隙間を埋める本として存在意義がある。
読みやすさは二重丸。きちんと作られた本なのに、タイトルのつけ方でもったいないことをした。