2016.08.26 今週の銀河戦
銀河戦、決勝トーナメントの1回戦(ベスト16)が行われている
今週も2局あった (火曜と木曜に放送)

▲渡辺竜王vs△横山六段
例によって、横歩取りの△8四飛  そこからの持久戦
駒組みが終わり、角交換になって「さあ、ここから」というときに、もう「終わっていた」というのだからびっくりだ
解説の康光が「渡辺にしては大変調、並のピンチではない」という言葉使いをしていた
康光「渡辺陣だけ終盤」となり、あっさり横山に討ち取られ、102手で渡辺完敗・・・ ズコッ orz
感想戦で、もう、45手目に角交換されたのときの、角の取り方が敗着とのこと 
渡辺「公式戦じゃなかったら投了してやり直しですよ」
なんじゃそりゃ、ダメだこりゃー
安定感抜群の渡辺、たぶん今期のワースト1の対局内容だろう 悲しい・・・

▲広瀬八段vs△川上六段
後手川上の一手損角換わり
この一局、駒組みが異様に長く、番組開始から1時間経ってもまだ序盤をやっていた・・・
で、広瀬が単純な桂頭攻めを見せたところ、川上はなんら的確な受けをできず、モロに桂損した
あとは一方的になり、広瀬が川上をボコボコにしていた 109手で広瀬の圧勝
なんじゃそりゃ、ダメだこりゃー
この一局、後手一手損角換わりの作戦の難しさを物語っていた
後手は手損の代償をどこにも求めることができず、ひたすら我慢
先手は好き勝手に駒組みして、万全の態勢から攻めかかるという図式だった

今、銀河戦はベスト16の戦いなわけだけど、ベスト16の8局中、6局終わったうち、5局が一方的な差がつく内容
なんでこうボロボロになっちゃうのか? 
渡辺は以前、民放のTV番組でこう語っていた
渡辺「プロの一手違いは大差、プロの将棋は半手差」
しかし、ここのところの圧倒的な差がついた将棋の数々 (NHK杯のタニーも)
それなりに強い同士が戦ったら、一手違いにはなるんじゃないか?という認識は間違っているのかもしれない
もう大差は飽きました、半手差の熱戦を見せてください・・・
石高澄恵女流二段 vs 伊藤沙恵女流二段
対局日:2016年6月8日
解説:伊藤博文六段
聞き手:香川愛生女流三段

石高さんと伊藤沙恵さん  伊藤沙恵さんのほうは、聞き手として見かけるね
解説の伊藤博文「石高さんは、先ほど本人に聞いたんですけど、居飛車党ということです 歳は僕に近い
伊藤沙恵さんはタイトル戦とかよく出られるので、かなり強い方だと思います」

先手石高で、▲右玉vs△居飛車+左美濃の、持久戦になった
まだ戦いは先かと思われたところ、伊藤沙恵から積極的に仕掛けていった
伊藤博文「伊藤沙恵は、若さがありますね」
だが、これに石高が、力強い左金の使い方で対応  なんと、仕掛けを逆用して石高が抑え込む展開
伊藤博文「石高はさすがに予選通過して本戦に入った力があるんですね」

途中、雑談になった
伊藤博文「私は自分の生徒にね、『手を作るのにただ攻めるだけでは相手に駒を渡して、最後に投了しないとダメだから、押しては引いて相手が攻めてきたその駒をたくわえて、また攻めればいい』ということを常に言うんですけど、言うてる私がなかなかできないというね」
これは笑った

石高の左金での抑え込みに、感心していた伊藤博文だったが・・・
伊藤博文「石高がうまく指してますよ、石高側を持ちたい」
しかし、石高は何を思ったか、カナメの金をあっさり相手の銀と交換にしてしまった

聞き手の香川「もうちょっと石高は良くしたかったような」
伊藤博文「金に手数をかけたのにね」

局面落ち着いて、やり直しになった 
持ち時間、この棋戦は25分ずつで切れたら1手40秒なのだが、
残りが石高▲0分vs伊藤沙恵△12分になり、石高は秒読みになった

すると、そこから伊藤沙恵のあからさまな「時間攻め」が始まった
石高が秒を読まれる中、伊藤沙恵はバンバン指していき、石高に考える余裕を与えない
うわ~、これは露骨(^^;

攻め合いになったが、石高、ミスが出てしまう 
それでもまだかんばり、伊藤博文「負けても大したもんですよ、良い将棋ですよ」と言われていたが・・・
秒を「9」まで読まれて、あきらかに秒に追われて慌てて歩を突いた手が、痛恨の悪手
すかさず伊藤沙恵に、今、歩を突いて開いた空間に攻防の角を打ち込まれ、激痛!
香川「あら、ちょっと秒に追われて」

伊藤沙恵は指されてみればなるほどの、簡明な寄せを見せ、危なげなく勝ち切った 
90手で伊藤沙恵の勝ち

伊藤博文「見ごたえありましたね、石高さんのほうが作戦勝ちですごいなと思ったんですけど、さすがに伊藤沙恵さん、自陣の角を使って勝負に出たあたりがすごいですよね、いいタイミングで相手に手を渡していた」

石高さんは右玉での独特な左金の活用術、これは魅せるものがあった
力は見せてくれていた
感想戦で、伊藤博文がスラスラと、左金をどう活用したらもっと良かったかに触れており、そこは伊藤博文がさすが男子プロだと思わせた

そして伊藤沙恵さん、「時間攻め」がモロに露骨だったな~(^^;
相手が秒読みで手が広くて迷う局面と見るや、バンバン指して、考える余裕を与えない作戦
もちろん自分が間違えたら何にもならないのだが、そこできっちりと指せる力量を持っている
序盤作戦負けしても、中盤以降の力勝負でも、伊藤沙恵さんは自分は全然慌てないんだね
そこが強いと思わせた

全体的に、伊藤沙恵が落ち着いて対処した快勝譜だった  
女流としてまずまず、そこそこのレベルの内容だったと思う
石井健太郎 四段 vs 谷川浩司 九段 NHK杯 2回戦
解説 丸山忠久 九段

石井24歳vsタニー54歳の対決
私はタニーの対局を観るのが不安だ 
この対局、果たして石井がタニーの胸を借りるのか、それとも逆になるのか? そう思っていたのだが・・・

石井は2013年四段、竜王戦6組、C2 本戦初出場
タニーは1976年四段、竜王戦2組、B1 37回目の本戦出場

解説の丸山「石井は奨励会の頃から、四間飛車で有名だった
タニーは攻めが強い、終盤の切れ味が鋭い、対局姿勢も大変素晴らしい」

事前のインタビュー
石井「谷川九段は光速の寄せの代名詞のとおり、終盤に特徴のある棋士だと思います
堂々と終盤勝負を挑みたいと思います」

タニー「私もこの12月で現役生活40年ということになりまして、今回のNHK杯の本戦の中では一番の先輩ということになるようですね
でも若々しい将棋をということを心がけていまして、1回戦が必敗の将棋で本来はこの将棋を指せなかったはずですので、のびのびと戦いたいと思います」

先手石井で、3手目に角道を止め、タニーは振り飛車に! 相振りになった
丸山「石井は相振りもスペシャリスト、しかしタニーも経験豊富」
相振りは男子プロではめずらしい 

石井の▲向かい飛車+美濃vsタニーの△三間飛車+穴熊となっている

序盤、駒組みが続き、特に何事も起こらず、退屈であった
しかしだんだん手数が進むと、丸山「手の進み方から見ると、石井が押しているかな」
そして、丸山「石井の理想的な進め方」
と言う解説があり、なぜか石井がリードしているとのこと・・・
なぜ? なんでもう差がついてるの?
石井は積極的に桂損の攻めをしているが、これがどれほどのものなのか、私にはわからない
タニーの穴熊は弱体化しているが、まだ持つのでは・・・

▲持ち歩が多く、相手陣を乱した石井vs△桂得したタニーという戦い
丸山「石井としては決め手があるんじゃないか、タニーとしては混戦になれば」

石井、いけっとばかりに、バーンと角切り
うわ、こんな手が成立するようでは、厳しい  というかもうボロボロか  おーい、タニー!
藤田「タニー、ピンチの局面ですね」
丸山「そうですね」

タニーは頼みの綱の、捨て桂の王手でどうにかならんか、というところだったが、石井に冷静に対処されてしまった
藤田「以前として石井が」
丸山「いいと思いますね」

で、石井の寄せがきれいに決まった  全く危なげなく、石井が89手で完勝! 
おおーーーい、ボコボコやないかー!

丸山「石井はこの形にかなり精通してると解説していたんですけど、ホントにもう序盤からリードして押し切ったという感じがありますね
最後のほうはタニーが鋭い追い込みを見せたんですけど、最初の差が大きかった印象」

・・・タニーの追い込み、全然、石井には効いてなかったと思えた
何この、石井の圧倒的勝利っぷり  もう、格が違う、横綱相撲やん
石井が特に力を発揮できる戦型だったのだろうが、それにしてもどっちが永世名人なんだか・・・ 
私は悲しい・・・orz
今回の内容が、たまたまと思えないところが悲しいなあ  
一手違いにすら持って行けず、差は歴然だった  タニー・・・・ だめだ・・・

ただ、石井の強さは本局では特筆ものだった 
もう、ガンガン攻めて、ノーミスで見事なフィニッシュまで持って行ってたね
NHK杯本戦に初出場とは思えない、そして順位戦C2、竜王戦6組の棋士とは思えない

感想戦だけど、2人ともがしゃべる声が小さい、私は音量を相当上げて聞いているが、他の人はどうやって聞いているんだろうか(^^;  
本局は大差がつき、事前に私が心配した「どっちが胸を借りるのか」という予感が的中し、はあ~、という感じだ
はあ~・・・orz
銀河戦、16名による決勝トーナメントが進んでいる
1回戦の4局が終了したところ
超速のダイジェストで振り返る

船江vs藤井
▲船江の居飛穴vs△藤井の藤井システム
船江、何を思ったか、無策の居飛穴に進め、藤井システムをモロに食らう
そのまま攻め合ったが、船江の攻めは無視され空を切る  藤井の攻めばかり決まり船江玉はボコボコ 
結果、74手で藤井のド圧勝劇であった
藤井は考慮時間を7回余して勝っていた
あまりの大差に、船江が感想戦で「平手の手合いじゃないですね」と言っていたが、そのとおりだと思った・・・ ぐはっ

郷田vs梶浦
横歩取りとなった一戦、新人の梶浦が、郷田王将相手に、一歩も引かない激戦を繰り広げた
難しい形勢の終盤、千日手かと思われたが、郷田が創意工夫を見せて打開、しかし直後に郷田にミスが出たようだ
郷田、打開できてほっとしてしまったか
延々続くねじり合いを見事制したのは、梶浦だった 144手で梶浦の勝ち
これは両者、気合の入った攻防で、充実した一戦だった
やはりこういうのを観たいね 郷田相手に全く動じない、梶浦強しを印象づけるものだった 若手実に恐るべし!

松尾vs菅井
横歩取りで、今期電王戦の第一局、▲PONANZAvs△山崎とかなり似た戦いになった
菅井が研究してきていることは明らかで、バンバン指してくる ものすごい早指し
電王戦と同様、菅井(PONANZA側)の駒が躍動して気持ちよく活用しているのに対し、松尾(山崎側)は自玉がまとめにくく苦労ばかりの展開
そして菅井の攻撃のパンチが入り、松尾、なすすべなくノックダウン! あまりにもきれいに攻めが決まってしまった
74手で菅井のド圧勝
菅井の左桂は、△3三桂~△4五桂~△5七桂不成~△6九桂成で先手玉を詰ます駒になるという大活躍
なんと菅井は9回も考慮時間を余して勝つという離れ業で、もう松尾をフルボッコにしてしまった一局であった
研究にハマるって恐ろしい、つくづくそう思った内容だった 松尾としては悔しいだろうなあ

中村太地vs高崎
▲太地の居飛車に、△高崎が四間飛車での力戦となった
高崎、飛車を単純に交換に行ったが、飛車交換になった時点で悪くなり、あとは太地の盤石な的確な寄せの前に、もうノーチャンスだったんじゃないだろうか
高崎に工夫が足りなかったと思う 69手という短手数で打ち取られてしまった
太地は完勝で、危なげなく、間違う雰囲気がなかった  

上記のように決勝トーナメントの1回戦が4局あったが、そのうち3局は一方的でボコボコという内容で、あっけなかった
この3局は相当に大差がついたので、さみしさを感じてしまった
やっぱり将棋は基本的には一手違いのハラハラを観たいからね

でもなんだかんだ言っても、銀河戦も面白いから観ている今日この頃だ
渡部 愛女流初段 vs 村田智穂女流二段 女流王将戦 1回戦
対局日:2016年6月8日
解説:伊藤博文六段
聞き手:香川愛生女流三段

毎週土曜に放送がある女流王将戦を、私が毎週火曜に感想を書いている

渡部愛(わたなべ まな)と村田智穂・・・ 特に何も思わない(^^;
解説が伊藤博文さん、この人で大丈夫か? 聞き手はおなじみ、香川さん

伊藤「渡部は居飛車党で終盤が強い印象、村田は居飛車党で粘り強い」
しかし、伊藤はこんな発言をする 
伊藤「どんな将棋になるんですかね? 私は居飛車党じゃないからわからないんですけど」
最初からそういうことを言うか

先手渡部で、▲居飛車vs△右玉の持久戦となった
伊藤「これは振り飛車ではないんですよね?」
右玉は「その他の戦型」というところか
伊藤は解説者なのに、聞き手の香川にさかんに聞いてくる作戦だ

雑談で、伊藤「関西では、小坂さん、桐山さんは一切人の悪口を言わない、あんなできた人はいない 僕は逆ですよ」
・・・もう伊藤さん、面白いんだか、めちゃくちゃなんだか(笑)

さて局面、渡部が一瞬のスキを突いて、果敢に攻めかかり、駒得を果たした
村田がさらにミスを重ねた感があり、渡部が駒得を広げる
渡部がハッキリ優勢だったが、渡部は自陣にあった飛車を取らせてしまうという手を指し、村田も元気が出たと思う

中盤までは伊藤の解説が冴えていたのだが、どうにも、終盤のせめぎ合いになって、伊藤が黙り込むことが多くなってきてしまった
聞き手の香川のほうがよく声が聞こえてくる・・・ もう~、伊藤さん、ちゃんと解説してよ~(^^;

伊藤は、画面上で対局盤しか映っていないのに、「こう、こう」と言って、意味不明(笑)
香川に符号を言ってもらい、フォローしてもらっている

渡部と村田、どっちも疑問手を出し合いという感じなので、こういう解説になるのも仕方ないのか?
右玉の特有の玉の広さもあって、何が最善手なのか、わかりづらい始末

渡部さん、馬をとても大事に、うまく使ったね
自陣鉄壁、寄せは確実にという手順で、村田の右玉を仕留めていた
ただ、村田が玉の逃げ方を間違えたと、伊藤は言っていたが・・・
129手で渡部の勝ち  渡部が終始リードをしての押せ押せだったと言えると思う

伊藤「渡部の踏み込みから、流れが良くなっていたんですけど、村田も終盤粘りが出て、ひょっとして逆転したかなと思ったんですけどね」
んー、でも渡部がとにかく駒得していたからなあ、逆転すれば番組的にも面白かったが(^^;
村田はまだこの右玉という戦法に慣れていないんじゃないかと思わせる疑問手が何か所か見られた
力負けなのでしょうがない負け方だと思う
(しかし調べたら、去年のこの棋戦で村田は清水を相手に右玉で会心の指し回しで金星を得ていた)

とにかく伊藤さんはクセがある・・・ 終盤、とりあえず、黙らずにもっとしゃべってもらわないとね 
あと一回、伊藤さんの解説を聞かないといけない(笑)
斎藤慎太郎 六段 vs 森内俊之 九段 NHK杯 2回戦
解説 佐藤天彦 名人

昨日、囲碁将棋チャンネルで関東若手棋士たちによる「東竜門」のイベントの様子が放送されていた
そこで、50メートル走を単純に競うというコーナーがあった
女流も2人参加しており、陸上経験者だという塚田恵梨花女流が7秒45という好タイムを出していた
対して、藤田女流、12秒29という鈍足っぷりを見せつけてくれた
藤田さんは両腕を横に振りながら走る、いわゆる「欽ちゃん走り」で、私はとても癒された

今週は若手と大御所の対決か そして解説に名人登場

斎藤は2012年四段、竜王戦4組、B2 本戦初出場
森内は1987年四段、竜王戦2組、A級 28回目の本戦出場

解説の天彦「斎藤は明るい好青年、正統派の居飛車党でどちらかというと攻め棋風
森内は受けで読みの深さを感じさせる将棋」

事前のインタビュー(要約)
斎藤「森内先生とは子供の頃に握手してもらった、あこがれの先生
今日は自信を持って、できれば攻勢を取りたい」

森内「斎藤六段は高い勝率を上げて注目されている若手で、鋭い攻めに特徴がある
秒読みに気を付けて指したい」

先手斎藤で、角換わりの相腰掛け銀に進んだ
正直、私はこの角換わりの相腰掛け銀と、横歩取りの△8四飛型、この2つがくると、「またこれだ~」と思ってしまう・・・

ただ、今回は森内が専守防衛型の、受けの形を選んだ 右玉も視野に入れてるような形だ
天彦「プロでもまだ未開拓の形、森内は相手の攻めを待つ作戦」

天彦「先手の斎藤がどう打開するか難しい」
その言葉どおり、戦いが起こらない・・・
藤田「これはいつになったら戦いが起こるかわからないですね」
時間が過ぎていき、ようやく駒がぶつかったのは、番組開始から41分のところだった 長かったね~(^^;

森内から仕掛け、局面が動いた
天彦「これはもう、のっぴきならないですね~ どちらかが良くなる順があるはず」

斎藤、飛車が成りこめて、天彦「斎藤としてはまずまず」という解説だったのだが、ちょっと進んでみると「斎藤としては苦しさを感じている」というように表現が変わった

森内が追い上げているんだろうな、斎藤の陣形はかなり薄まっているし、金銀がバラバラ、斎藤はどうするんだろう、というところで斎藤の「盤上この一手」という手が出た
1筋の端攻めの▲1五歩! おー、そこは確かに森内玉の弱点だ 何かが起こるとすればそこだな!
天彦「これはなるほど、勝負手」

森内はのんびりと斎藤陣の金銀を取ることにしたようだが、これは間に合っているのか
端の脅威はどれくらいだ・・・
そんな折、私に全く意味のわからない手が出た
斉藤、と金をタダ捨てにする▲7三と、という手
これ、なんのことやらわかるのに時間がかかったのだが、森内の飛車に態度を決めてもらうという、とても高度な手だった

森内が飛車を動かしている間に、斎藤は端から猛攻、一気に森内玉を追いつめていった
天彦「おそらく必至じゃないかと思うんですけど」 なんと本当に森内玉、あっという間に必至がかかった~
森内「あ、負けました」 森内が投了した瞬間、私は「えー」と叫んでしまったなあ(^^;
・・・なんで森内は「あ」ってつけるんだろうね(笑)  
95手で斎藤の勝ち  斉藤の快勝であった

天彦「非常に序盤はじりじりしていたんですけど、戦いが始まってからは激しくなった
中盤、短い間に形勢が入れ替わった
▲1五歩の勝負手、そして▲7三とが好手だった」

若手が大御所をバッサリと斬ってしまった 
これは森内にしてみれば、得意の受けで粘りを欠いた、悔いが残る一戦だったな~
端だけで一気に潰されてしまい、「森内ほどの棋士が端の脅威を読めなかったのか」ということになってしまった
森内はもっと粘らないといけなかった・・・ まあこういうときもあるか
23歳の斎藤、世代交代を示す、期待の若手の一員として活躍すればいいね

来週からは普通の放送時間に戻るようです 
10月に行われる第4回電王トーナメント、そこで使われるPCの性能が発表されましたね
これがそのまま来年春の第2期電王戦に使われるはずです

第4回 将棋電王トーナメントルール
第 7 条
参加ソフトを動かすマシンは、主催者が用意したものを使用する。
[マシン詳細]
・OS:Windows 10 Home 64bit
・CPU:Core i7-6700
・メモリ:32GB DDR4
・ストレージ: SSD 480GB + HDD 2TB
・グラフィックボード:NVIDIA GeForce GTX1060 6GB

これを、ドスパラ通販(公式)のホームページで見積もりを取ってみたら、いくらになるのか

Monarch XTという型をもとにカスタマイズすると、同スペックのPCになります

結果は、157,528円(税込)

第3回電王トーナメントで使われたPCより、2万円ほど、お安くなっています
注目のCPUはCore i7-6700K からCore i7-6700へパワーダウン
もう、私が今使ってるPCに搭載されているCore i7-4790Kより、むしろ劣るという性能になっちゃいました・・・
中村真梨花女流三段 vs 香川愛生女流三段
対局日:2016年6月7日
解説:鈴木大介八段
聞き手:中村桃子女流初段

個人的に楽しみにしている女流王将戦 
毎週土曜に囲碁将棋チャンネルで放送されている

マリカと香川、私にはおなじみの2人 解説と聞き手は先週と同じ(^^;

解説の大介「マリカは四間飛車一本、攻めがとにかく鋭い
香川も振り飛車党だが、居飛車、左穴熊も得意としている、攻め将棋」

先手マリカで、相振りとなった ▲四間vs△三間だ
香川が美濃に囲ったのに対し、マリカは中途半端な玉形のまま、猛然と攻めていった
大介「マリカは強引ですけど、自分のペースに持ち込もうということですね
私が忘れていた何かを思い出させるような攻めっぷり」

大介「香川が全部を完璧に受けて立とうとすると、かえって食いつかれる」
と言っていたところ、香川がうまい受けを見せた
狙われていた桂をポンと跳ねだし、頭のやわらかい「軽手」というべき受け

これでマリカの構想がくずれ、マリカは自分を見失ってしまったのだと思う
大介がマリカの手に対し叫ぶことが多くなっていった
大介「えーっ? ちょっとどうでしょうか」
大介「ちょっとこれは意外なんてもんじゃないですね、秒に追われましたかね」

マリカ、攻めを完全に受け切られてしまった 残ったのは、大きな駒損と、大きく乱れた玉形
もうすんごい大差・・・(笑)  香川は、余裕の手つきで、秒に追われることもなく悠然と指し続けた
大介「見事に香川の反撃が決まりましたね」
90手で香川の勝ち 圧勝であった

大介「マリカのほうが多少無理してでも攻めの形を作ったんですけど、それがかえって自分の長所である攻めをなくしてしまう展開になった
香川は女流王将のリベンジ、奪還に向けて好スタートを切った」

今回の一局は、女流クオリティと言われてもしかたない内容だったな~(^^;
24の四段くらいが、早指しで適当に指したような棋譜が出来上がってしまった
受けていた香川さんとしては、楽だったと思う
私は将棋で難しいのは、どう仕掛けるかというところだと思うんだけど、マリカが強引に攻めてきて、香川としては対応すればいいという展開
いったん差がついてからは、もう手なりで指して、もっとどんどん差がつくという一方的な内容だった

マリカさんには先週、大介が言っていた、「攻め将棋の人はまず玉を堅くしてから」という言葉がピッタリ当てはまった
玉形が弱いまま速攻を仕掛けたため、無理もきかないし、反撃がきつすぎてしまった
マリカ攻めが不発、香川の圧勝という一方的な内容で、ここまで差がつくとやはり残念だった
私は物足りず、この後、「めざせプロ棋士」でも観ようと思う(笑)

ところで聞き手の中村桃子さん、声が聞きやすくていいね 
こういう、安定した聞き手のできる人材がたくさん居るのが今の女流のいいところだね
阿久津主税 八段 vs 羽生善治 三冠 NHK杯 2回戦
解説 行方尚史 八段

いよいよ待望の羽生の登場  今回は時間が午後1時すぎからという変則放送だった
羽生は茶髪にしていた メガネも変えて、なんとなく「冬のソナタ」のヨン様みたいだ 
(羽生とヨン様は、現世を超越している雰囲気が似ていると思う)

阿久津は1999年四段、竜王戦1組、B1 12回目の本戦進出
羽生は1985年四段、竜王戦1組、A級 王位王座棋聖 31回目の本戦進出

解説の行方「阿久津は、しゃべりも将棋もシャープな印象
羽生は30年間将棋界を引っ張ってきた、将棋界という枠組みを超えた大変な存在
2人とも華やかな将棋を指す」

事前のインタビュー
阿久津「羽生さんは第1線級で長く活躍されてる方で、すごいなと思います
思い切りよく指していければいい」

羽生「阿久津さんは序盤から様々な工夫をしてくるタイプ、同時に攻めが鋭い棋風
決断よく指していきたい」

2人の対戦成績を藤田さんが言ったのだが、阿久津1勝、羽生15勝とのこと
これはキツイな~(^^; 阿久津にしてみれば、もう羽生と当たったらダメってことだもんなあ

先手阿久津で、相矢倉となった 阿久津が早囲いだ
そして阿久津が趣向に出た ▲3七銀と出ていた銀を、▲4八銀と引いて、左に使い直す作戦!
行方「阿久津ってこういう将棋だったかな?」

ともあれ、行方「がっぷり4つ」という進行だ
双方、相当駒組みに手をかけ、そろそろ飽和状態というところで、行方が面白いことを言っていた
行方「この展開は20年ぐらい前の▲中原vs△有吉で見たことがある
そのときは△9三桂から活用していた」
行方、ものすごい記憶だな~ そして、羽生もそれを知ってか知らずかしっかり△9三桂・・・
20年前の棋譜まで覚えておかなきゃいけないの?

すると、怒ったのか、阿久津が9筋から反発してきた!自玉のそばだけに、怖いところだ
行方「すごいところから、リスクが大きい手ですから」
羽生があっさりと返し技を出し、羽生の駒がさばけた
行方「いやー これはきれいな花火が打ちあがったなーという感じ」と言ったので、早々に決着かと思われたのだが、そんなことは全然なかった・・・(^^;

この将棋、観ている私の予想が当たらないどころか、予想することすら許さない感じになっていった
羽生の△4五金もそうとう見えない 盤面を制圧する金なのだが、見えないなー
行方「盤面の右側を見ないでいいと言ったんですけど、その瞬間に△4五金が飛んできた(笑) 」

阿久津が入玉を狙い、上部開拓  羽生は攻め駒をたくわえつつ入玉阻止

行方「後手がペースを掴んでいるのは確かだと思うんですけど、羽生さんはそんなに簡単とは見てないと思います」
局面をどう見ていいのか、本当に、全然わからない・・・ 候補手が思い浮かんでこない 行方もはずしまくっていた

ひたすらに阿久津玉が入玉できるかという、しのぎ合いが続く
行方「先手玉の急所がわからなかったんですけど、なるほどー」
行方「まだまだこれは入玉をめぐる攻防が続きそうですね」
行方「阿久津としても最善の粘りだけど、羽生が動揺しない」

8筋、8三から8九までに、駒柱ができた
行方「羽生のほうが先に考慮時間を使い切りましたね」

羽生が阿久津玉を寄せに行くかと思いきや、先手陣に残っている駒を取りに行っている
そんなヒマがある局面なのか? そして羽生は金銀4枚を持ち駒にしたが、歩切れだ 
阿久津は飛び道具と歩をたくさん持っている

すると、なんと先手陣内の阿久津の飛車が詰まされるという、そういう話になっている ぐええー 点数勝負か
羽生、なんという切り替えのうまさ!
行方「飛車の詰将棋になってますね」

そして羽生はその飛車が取れたのに取らず、結局阿久津の玉を捕まえてしまった・・・
羽生は、と金を2枚作って、それをバックさせてきて結局、詰ますのに役立ててしまうとは!
最初から、と金作りが狙いだった? 羽生は駒得に目がくらんだのではなかったのか・・・

136手で羽生の勝ち、投了図だけみたら、羽生の快勝

行方「阿久津が手厚い指し回しで新境地を見せたんですけども、羽生は冷静な指し回しで押し切った
阿久津の執念も見ごたえありました」

阿久津、作戦として、やりたかったことはやれたと思う 
手厚く金銀盛り上がって、入玉狙いの勝負にしてどうか?
駒の損得にこだわらず、と金を作って入玉しちゃえば、負けはなくなるはず・・・
阿久津は力は出せたと思う

しかし羽生の壁は厚かったな~ 急所にビシビシくる 
指されてみれば厳しいという手がどんどんくる、どうも阿久津が勝てる気がしないんだよね

羽生はこういう将棋はどうやって上達したんだろうなあ
もう才能の違いというのをヒシヒシと感じてしまう
羽生はずるい、才能あるから、と思ってしまう(笑)
あんなに入玉を阻止する手、思いつかないよ  
途中から飛車を取りに行き、点数勝負か?と思わせて寄せに出る、高度だなあ

それと思ったけど、トライルール(先手は5一に王を持っていったら勝ち)だとこの将棋はどう変わるんだろう、中盤からやってみてほしいと思った トライルールにしたらしたで、羽生はまためちゃくちゃ強いと思うから(^^;

今回は入玉をめぐるやりとりで、普段とは違う将棋の一面が観れた
こういう将棋も指せないと一流ではないんだなあ 内容が濃かったと思う

来週も放送時間が普段と違うとのことで、注意されたし
棋譜見て欲しい  ~THE BLUE HEARTS 「キスして欲しい」 の替え歌~

元の歌 https://www.youtube.com/watch?v=6ky6Bj0cE2M

トゥトゥトゥ・・・
どこまで行くの 将棋ソフトは
このままずっと 強くなるのか
はちきれそうだ とび出しそうだ
将棋ソフトが マジ強すぎる

棋譜見て欲しい 棋譜見て欲しい
棋譜見て欲しい 棋譜見て欲しい
電王戦で 暴れる様子
棋譜見て欲しい

トゥトゥトゥ・・・
もう勝ち目ない 何度指しても
人は所詮は ミスをするから
横歩取りでも 矢倉にしても 
ソフトの攻めに すぐ潰される

教えて欲しい 教えて欲しい
教えて欲しい 教えて欲しい
プロの役目は 終わるでしょうか
教えて欲しい

どこまで行くの コンピューターは
このままずっと 進歩するのかい
はちきれそうだ とび出しそうだ
将棋ソフトが すばらしすぎる

棋譜見て欲しい 棋譜見て欲しい
棋譜見て欲しい 棋譜見て欲しい
ソフトが神に 近づく様子
棋譜見て欲しい 棋譜見て欲しい 
棋譜見て欲しい Oh yeah
今期も、囲碁将棋チャンネルで女流王将戦のTV放送が始まった
土曜の夕方6時から7時38分までの番組だ
それを観て、簡単に感想を書いていこうと思う
あっさりとしたものになるかもしれないが、とにかく書いていきたい

・第38期 霧島酒造杯 女流王将戦  タイトルホルダーは里見
・本戦トーナメントは16人出場で、優勝者が里見に挑戦
・持ち時間は25分、切れたら40秒

もう、これだけ知っていたらいいと思う(^^;

室谷由紀女流二段 vs 上田初美女流三段
対局日:2016年6月7日
解説:鈴木大介八段
聞き手:中村桃子女流初段

ふーん、第1戦は室谷さんと上田さんかー、まあ女流だし、軽い感じで観よう、と思っていたのだけど・・・

解説の大介「室谷は振り飛車一本、努力が実を結んでここ1~2年、力をつけている
上田は終盤が強い、振り飛車党だったが、最近は居飛車も指す」

先手室谷で、相振りとなった ▲三間飛車vs△中飛車だ
鈴木大介は例によってしゃべりがうまく、序盤の駒組み段階でも全く飽きさせない
思ったことを全部しゃべってくれるサービス精神があるね

大介「妥協するところを見せちゃうと、同じ相手に毎回、いいなりになっちゃうんで」
大介「攻めの棋風の人は、攻めの形を早く作ると、攻めたくなっちゃうんで、まずは囲いを優先すべき」
大介「積極的ですねー!」
大介「ほお~、これは面白い手ですよ~」
・・・解説が楽しいね

時間の使い方で、気になることを言っていた 私も前から思っていたことだ
大介「持ち時間の残り時間が5分になったら、一気に使い切って、読みをたくわえておけ
どうせ40秒ずつ使っても、5分がなくなるのは同じ」
これはNHK杯でもそうだと思う  
NHK杯は最初10分からスタートするから、残り2~3分になったら、一気に使い切るのが戦術だろうね

さて、序盤は妥協した手もあり、女流っぽいな~、と思って観ていたんだけど、中盤がほとんどなくすぐ終盤に入ると、なんかレベルが高くなっていった・・・

上田の手が、寄せの構想を練る段階で、がぜん光を放っていく
上田の手が大介の予想手と一致、もしくは上回り始めたのだ

大介「上田の手、いい手ですねー 勝ちを見切ったか? もう決着しに行ってますね」
解説の大介が長手数の難しい詰みがあるかを考えているときに、上田は確実な「詰めろ」で迫る
大介「手堅い寄せに見えますね、かしこい手ですね」

「読み切れない詰み」より、「正確な詰めろ、詰めろ」で迫るほうが正しいのが将棋の寄せだ
上田の手は冴えまくり、室谷に粘るチャンスを与えなかった
78手、上田の快勝だった

大介「途中まで形勢は2転3転したかもしれないけど、上田の寄せが見事で私の上を行きました
上田は産休明けだけど、将棋がバランスが取れていて完成に近づいている印象」
大介、上田をベタほめだった  最後のほうがとにかく強かったもんなー

室谷はもう仕方ないか 今回は完敗を認めるしかないだろう 
中盤、室谷に選択肢が多く、手が広くなっちゃって、間違えやすいという将棋の作りになり、そこはアンラッキーだったと思う

相振りということで定跡にとらわれない戦いだったし、構想力が問われて面白かった
それにしてもこの上田さんの終盤力・・・ 上田さんが別格なのか? こんな女流がゴロゴロいるのか?
女流の棋戦ということで、もっとリラックスして観れるかと思っていたら、レベルが高い
こりゃ、内容についていくのが大変だ・・・
たしかに男子には劣るかもしれないけど、ぼーっとのんびり観れるってもんじゃなさそうだ(笑)
もっとレベルの低い戦いを期待してしまっていたが、考えを変えないといけない(^^;

これから毎週火曜に、女流王将戦の模様を書いていきたいので、よろしく
島本亮 五段vs豊島将之 七段 NHK杯 1回戦
解説 小林健二 九段

島本の登場  島本はシマーと呼ばれ、熊坂のクマーと並んで、一部で人気者だった(笑)
島本はフリークラスに落ちたけど、またC2に参加できるようになったとウィキペディアに書いてあった
豊島を相手にどこまでやれるのか、注目だ
島本はアロハシャツみたいなのを着ていただが、これは沖縄の「かりゆしシャツ」だそうだ

島本は2003年四段、竜王戦6組、C2 NHK杯本戦初出場
豊島は2007年四段、竜王戦1組、B1 8回目の本戦出場

解説のコバケン「島本はいい男ですよ、ひょうひょうとしたところがありましてね
将棋もひょうひょうとしてるんですけどね
豊島のほうは今や関西のホープ 将来のタイトルホルダーですし先輩後輩からも大変慕われています」

事前のインタビュー(要約)
島本「棋士になって10数年経つんですけど、初めて出場できるとは思ってもいなくて、とてもうれしく思っています
緊張から来る凡ミスがないように精一杯戦いたい」

豊島「島本は同じ関西の先輩で、受け将棋で早見え早指しのタイプかなと思います
思い切りよく指していい将棋をお見せできればと思います」

先手島本で、ごく普通の相矢倉となった 序盤の駒組みは、解説がないし、淡々と進むだけで退屈だった
コバケン「島本は色んな面白い戦法も使うんですけどね、ユニークな本も書かれたりしてるんですけど」
そういう戦法は、こういうプロレベルの真剣勝負ではやはり使うのは無謀ということか・・・
「きんとうん戦法」とか「ドラゴンスペシャル」とか、見て見たかったが(^^;

藤田さん情報によれば、島本の着ている「かりゆしウェア」の「かりゆし」の意味は「沖縄の言葉でめでたいとか縁起が良いという意味が込められている」とのことだった
コバケン「暑いですし、彼は初出場ですから、服装でリラックスしたかったんでしょうね」
私としては、何を着て出てきてくれてもOKです 
むしろ、プロ棋士はサラリーマンじゃないんだから、背広ばかり着てくるのは芸がないと思う
一番着てくれるといいのは、やっぱり和服ですね

相矢倉から角交換で、双方馬を作って、自陣方面に引き合い、先が長そうな雰囲気が漂う
コバケン「難解は局面とかけて、藤田さんと解く」
藤田「その意味は?」
コバケン「綾(あや)がある」
・・・うまい(笑) コバケン先生、こういうの好きなんかなー(笑)
何年も前に、関西会館の解説会に行ったときも、「形勢は難解です、南海ホークスです」と言っていたし・・・
※南海ホークスとはだいぶ昔あったプロ野球球団です

コバケンが手を先読みし、当たるかどうかの「当てもんゲーム」みたいな解説になっているが、たまにはこういうのもいいよね
コバケン「(島本の手に)あー それやっちゃうとー」 コバケン「(豊島の手に)ああー これいい手ですねー」
コバケン「(豊島の手に)ああー その手があったか 厳しいですねー」

こんな感じでずーっと、豊島が押しているかに見えたのだが、島本がどうにかしのいでいる 
決め手を与えない島本
うーん、手が広い局面が続き、どちらも最善手が考えにくい 難しい将棋だなー

コバケン「豊島が押しているように見えますけど、島本ががんばってますね
島本は負けるときにポキッと簡単に折れちゃうことがあるんですけど、粘ってますね」

コバケン「いやー大熱戦になりましたね、どっちが勝つかわかりませんよ」
いやー、たしかに熱戦だなー、うーん、もう頭がクラクラしてきた 今日はまた暑いし・・・(^^;

秒読みで何度も「9」でギリギリに指す豊島、心臓に悪い

島本が豊島玉を寄せられるか、というところだったのだが、豊島が上部脱出を試みたのがうまかったようだ
コバケン「んー、がんばったけどなあ、島本」 124手、豊島の底力の前にシマーは力尽き、投了した

コバケン「んーすごい将棋だった、惜しかったなあ、島本」
総評がこれだけで、寂しかった  もっとどこがどうだったか言ってほしい

感想戦が3分ほどだったが、結局よくわからなかった
なぜ豊島が勝てたのか、島本のどこがいけなかったのか

シマーが望外の力を発揮し、豊島を苦しめたのだが、やはり地力で優ったのは豊島という結果だった
解説者のコバケン先生ですらどこがポイントかよくわからなかったようだ
相矢倉らしい、総力戦となった本局、手が広くて難しい将棋で、暑い日向けではなかったな・・・(^^; 
来週はNHK杯の放送時間が変わっているので注意されたし
AI ~THE BLUE HEARTS 「青空」 の替え歌~

元の歌 https://www.youtube.com/watch?v=v1sJ9Pfm9qk&list=RDv1sJ9Pfm9qk

ディスプレイの 向こう側
事もなげに プログラマが
プロの棋士を 打ち倒した
ピカピカ電王手さんで
出来れば僕のゆううつを
打ち倒して くれればよかったのに

スポンサーにカネをもらい
禁断のソフト指しを ねだるなんて 本気なのか?
世間の目を知りもせずに
やろうとした奴がいるよ
将棋指しの 矜持を見せてみろよ

評価関数や クラスタリング技術
いったいこの僕に 何が分かるというのだろう
コンピューター その進歩
僕も乗っけてくれないか
たぶん僕は ついてけない

こんなはずじゃなかっただろ?
電王戦が問い詰める
哀しいほど ボロ負けするプロ棋士 

機械学習や ディープラーニング
いったい世の中の 何が変わるというのだろう
テクノロジー その進歩
僕も乗っけてくれないか
もはや僕は ついてけない

こんなはずじゃなかっただろ?
電王戦が問い詰める
哀しいほど 強くなったAI 強くなったAI
週刊少年ジャンプで連載中だった「ものの歩」が連載終了しました
前触れがなく、けっこう突然・・・(^^;
先週、掲載順位が下から2番目になっていたから、ん?人気ないの?とは思っていたんですけどね
去年の9月から連載が始まったから、1年持たずに終わってしまいました

でも、最終回はうまくまとめてたと思います 

「ものの歩」、いったい何が敗着だったのか?
私は他のマンガは「こち亀」しか読まないので、打ち切りの理由がわかりません
まあ~、たしかに、これ以上続けても、なんかいまいち、盛り上がらなかったでしょうね
主人公の信歩くんがもうひとつ突き抜けてないし、ライバルといえるキャラも、微妙・・・
かやね荘の仲間たち、出したキャラが多すぎたか
描いたのが、みなとさんの、お色気サービスシーンだけではダメだったか

ああーー、でも、私は毎週、コンビニで楽しく立ち読みしてたんですけど(笑)
作者の池沢さんは、納得の上で終わりということですけど・・・ もっと描きたかったんじゃないでしょうか
野球で言えば、3回裏で試合終了、みたいに感じましたんで(^^;
私はブログを書いてるわけですけど、打ち切りにされる心配がないので、気楽です
雑誌はページ数が限られてるから、ページの取り合いになりますからねえ

「ものの歩」、お疲れさまでした! 今まで楽しい時間をありがとう!

別の将棋マンガの話ですけど、今、チャンピオンでやってる、「永遠の一手」は、私は毎週チャンピオンを買って読んでます
何が言いたいのかよくわからない設定ですが、おもしろいところもありますよ 
ソフトのせいでプロ将棋人気がなくなって、連盟の内部で、ののしりあいが始まるところなんか、「実際にありそう~」とか思いますし(笑) こっちはたしか短期集中連載だったはず、もう終わる覚悟はできてます、「永遠の一手」に期待です
加藤桃子 女王・女流王座 vs 佐藤和俊 六段 NHK杯 1回戦
解説 島朗 九段

いよいよ女流の登場 と言っても、加藤は女流ではなく奨励会員・・・
加藤は21歳とのこと どこまでやれるのか、楽しみだ
女子はNHK杯では、2004年に中井が勝ったのが最後で、それ以来、1回戦で12連敗中である(^^;
(ウィキペディア NHK杯将棋で調べると詳細がわかります)

加藤は2014年初段、獲得タイトルは女王3期、女流王座4期 今回は連盟の推薦で本戦初出場
佐藤和俊は2003年四段、竜王戦2組、C2 4回目の本戦出場

へー、和俊は竜王戦は2組なのか、なかなか強いのか

解説の島「加藤は果敢な将棋、和俊は芯が強くて折れない感じで、加藤にとっては難敵」

事前のインタビュー
加藤「こんなに早く出場の機会をもらえるとは思わなかったので、とてもうれしくて心より感謝しております
本局は対抗形になると思いますが、私が穴熊にするか急戦にするかは佐藤先生次第ですね」

和俊「加藤さんは非常に謙虚な方で、真摯な姿勢で取り組まれているという印象を受けます
自分の持ち味は形勢が悪くなってからの粘り強さなんですけども、できれば悪くならないように進めたいと思っています」

先手加藤で、対抗形になった ▲居飛穴vs△ノーマル四間飛車+美濃だ
この戦型はアマには人気があると思う、私も好きだ
島「普通の四間飛車が見直されていて、居飛穴に対する研究が進んでいるんです」
ほー、それはいいことだ 本局の展開が注目だな~

序盤が進み、和俊が玉頭銀みたいな作戦だ
島「今のところ和俊が策をねってきたという感じですね」
うーん、和俊の急戦策に、居飛穴が一手間に合ってないのか
早々に角交換から和俊の再度の△3三角と据えた手で、和俊が攻勢だ
どうやって加藤さんは受けるのか・・・ って、▲6八飛! 飛車を6筋に回って我慢! うわー、もう我慢か(^^;

島「あ、▲6八飛ですか 専守防衛ですね」
だがしかし、和俊に攻めの権利があり、もう居飛車を持ちたくない(笑)
島「加藤は早くも試練のときを迎えていると思います、加藤は自然に組んでいたように見えたが、和俊の主張は通った」

加藤さーん、がんばれー、と思っていると、なんだか、耐えているとの島の解説
島「加藤はここまで堂々としていて、いいんじゃないか、時間の配分もいい」

雑談で、島「私は以前、NHK杯で甲斐さんと戦ったが、みんな甲斐さんを応援していて、やりにくかった(笑) 」
そうだろうなー、私も女流が出るときは絶対女流を応援してるもん

さて、難しい中盤だ 和俊の金が取りになっている、という状況で、和俊は金を見捨てた!
飛車先の突破を優先し、これがどう出るか・・・
島「金を見捨てたのは、なかなかの手だった 加藤はけっこう苦しい 和俊が少し抜け出した」

ここから、和俊の独壇場となってしまった
和俊ばっかり攻めて、加藤は防戦一方 
加藤が攻めた手もあったのだが、完全に無視されてしまった・・・

とにかく、玉の安全度が違い過ぎる 
加藤の玉形、金が1枚もいない穴熊の薄さときたら、財布にお札が1枚も入っていないときぐらい寂しいものがある(笑)
一方の和俊の玉は全く安泰そのもの
ガンガンにいいように攻められ、大差がつき、加藤、ついに降参してしまった あああああーー
94手で佐藤和俊の勝ち、完勝だった

島「和俊としては中盤で緊張した場面、加藤の頑強な手に苦心を強いられたところがあったと思うんですけど、開き直って、金を捨ててからは安定して力を出し切って、加藤の終盤力を封じ込んだ
和俊にとっては力と技を融合した会心の一局だったのではないか
加藤はちょっと残念でしたけどね
居飛穴に苦しめられている方にとっては今日の和俊の四間飛車は常に攻勢を取っているので参考になったのでは」

加藤が投了した瞬間、私は「だめだこりゃー」と言ってしまった(笑)
まあ、投了図だけ見たら、大差だもんね  
中盤に難しいところはあったとの感想戦だけど、そこで間違えちゃうというのが棋力の差だから・・・
これで女流は1回戦で13連敗、素直に悲しい(^^;

ただ、島が言っていたけど、プロ間で(藤井システムではない)ノーマル四間飛車が復権しているのだとしたら、私にとってはとてもうれしいことだ
本局、加藤は守りの金が常に上ずってしまい、その処置に頭を悩ますことが強いられていた
普通の居飛穴だったら、守りの金はただ定位置に居ればいいことが多く、手が簡単だからね
今回、和俊がやったように玉頭銀で揺さぶるというのは非常に簡単に真似できるので、それが居飛穴対策になればいいね

将棋における男子と女子の差を改めて感じた一局となった
だけど、里見さんと西山さんが三段リーグでがんばっているのだ それがすごいことだと思う