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うつ病九段 プロ棋士が将棋を失くした一年間
先崎学著 文芸春秋 2018年7月15日第1刷発行 1250円+税
評価 A

面白いです。うつ病の恐ろしさが存分に伝わってきます。
うつ病だったというのに、よくこんなに鮮明に発症時からの記憶があるものだと感心しきり。
なんでこんなうまい文章を書けるのか。
「うつ病は心の病気ではなく、脳の病気」というのを聞いて、なるほどなと思いました。
一年ほどで治るメドがついて、まだしも運が良かった。
簡単な詰将棋からやり直す姿に、思わず応援したくなります。
症例を克明に記録したものであり、医学にも貢献したのではないでしょうか。
本書は先ちゃんの会心作と思います。
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私が映像を見る限り、これはアウト。待ったの反則行為です。
升目に駒を置いて、指が駒から少しでも離れたら、もう着手変更はできない。それが将棋のルール。

反則をしてしまうことはそれほど問題ではないと私は思います。ただ恥ずかしいだけです。
しかし将棋連盟が「マナーの問題」として片づけてしまうのが問題です。
プロ棋士は、見知っている同士が対局するので、ナアナアが通用してしまうのでしょう。
アマチュアが迷惑をこうむることになります。「藤井聡太も見逃されていたんだから、このくらいの反則はマナー違反で済まされるよね」と認識するアマチュアが大量に出てきてしまいます。

連盟が「今回の藤井七段の行為は反則行為です。対局中に指摘があれば、即負けになる行為です。本人には厳重注意します」と言っておけば、それで済んだと思います。
もう映像として証拠が残っているのに、事なかれ主義で逃げようとしても無理です。

そもそも「待った」の反則の定義が、連盟のホームページに書かれていないのも、問題。

プロ棋士は、アマチュアの模範であってほしい。プロ棋士は将棋という文化を背負っていると私は思いたい。
今回の連盟の対応には、がっかりさせられました。
奨励会 ~将棋プロ棋士への細い道~ 
橋本長道著 マイナビ新書 850円+税 2018年6月30日初版第1刷発行
評価 B コンセプト<元奨励会員の著者が、丸々一冊、奨励会の内部に迫った、めずらしい本>

「サラの柔らかな香車」という著作がある著者です。(橋本長道で検索すればネットにもいくつか記事がありますね。)
今回出されたこの奨励会の本は全体的には面白く、私は一気に最後まで読みました。

記録係の不毛さについて語ったところや、奨励会員がアルバイトをすることに「連盟が口出しすることではない」、と言い切っているところなどはとても賛成できます。
貴重な丸一日をついやして弱いベテランどうしの記録係、そりゃやりたくないでしょう・・・。
ネット中継などで棋譜は手に入るし、ソフトに聞けばたいがいの疑問は解けるということで、時代の変化を感じます。

「香落ちついては奨励会員はみな一家言あり、香落ちは奨励会員を哲学者にさせるようだ」 ここのところは非常に興味深かったです。「現役奨励会員による香落ち座談会」てな感じで将棋世界で取り上げてほしいですね。

取材のために現役奨励会員にアンケートをしたとのことですが、もうそのアンケート結果を全部載せてくれると私なんかはうれしかったですが(^^;

面白かった一方、肝心なところで情報が足りない面があり、残念な感がありました。
奨励会の基本情報が足りないです。
対局日は約2週間に一度のペースで、持ち時間は級位者は各60分で切れたら1分、そして一日3局。
有段者は各90分で切れたら1分。一日2局。これぐらいは書いておいてくれてもいいのでは。
(持ち時間、連盟のページにもどこに載っているのか、今私がちょっと探しただけでは見つけられない)
そして、当時の奨励会員の人数。そのうち何人が退会したか。一番遠い地方の人は、どこから通って来てたか。

一番大事な情報として、著者がいったい、4年間の奨励会員の間に、どういう勉強方法を、どれだけしていたのか、が、まるで書かれていない。
井上師匠のお父さんが、「慶太は一日10時間勉強しとったで」というセリフに、著者が「そこまではしてなかったです」と返すシーンがあります。
そこぐらいしか著者の勉強量の情報がない。なんでかな? そこは読み手がぜひ知りたいはずだし、隠すようなもんでもないと思いますが。著者は自身のプライベートまで踏み込んで昔を振り返ってるけど、一番肝心なそこの情報がない・・・。

「おわりに」で、「私には将棋界に関しては常に在野の一アマチュアプレイヤーとして物申したいという気概がある」と書いておられます。その意気や良し!これからもご活躍を!とは思いますが、元奨だわ、プロ棋界を題材にした小説で受賞するわ、奨励会の本を出すわ、もうすでに在野の一アマチュアプレイヤーの領分を超えてしまっている人生なんで、やはり連盟に対して真っ向から敵対することは言えないだろうな、と感じました(^^;
「おわりに」での「もし今のまま12歳の頃に戻れるとしたら、棋士を目指すだろうか?」の答えは正直で、笑ってしまいました(笑)  

いろいろと書きましたが、レアな奨励会本で、内容もいいですので、気になる方は買いましょう。
図面は香落ちを解説した1枚しかありませんので、将棋を知らなくても読める本です。
奨励会という組織を全く知らなかった人には特におススメしたいです。

7月2日 追記・評価Bの理由は、物足りなかったことです。分量が199ページと少な目。「奨励会・奇人変人列伝」なんてのを期待したのですが、なかったので。
ずいぶん久しぶりの記事になります。
先月からビッグコミックスピリッツで連載されているマンガ、「リボーンの棋士」。
この今週号がかなり面白かった。今5話くらいだと思います。コンビニで立ち読みしているので、手元に資料なし(^^;

元奨励会員vsアマトップ。
この戦いをマンガで扱ってくれたのは、史上初ではないか。と思ったがハチワンダイバーがあったか。まあいいです。
主人公は明るい性格の元奨という設定。

しかし、主人公の友人のもう一人の元奨は、アマに対し優越感を持っている、根暗なタイプ。
この友人が典型的な元奨っぽい味わいを出している。いいねいいね、すごくいい(笑)
そして今週号から出てきたアマトップの人は、表には出さないが心の中で元奨を完全に軽蔑している。
「元奨とは、将棋に集中する環境にめぐまれたのに、そのチャンスを活かせなかった失格者」だと。
いいねいいね、すごくいい(笑)  
高い実力がありながらプロになれなかった者たちが抱える心の闇を、見事に描いている。

このマンガ、私にとっては大化けする可能性がでてきた。
ただし、こんなに面白かったのは今週号だけとなるかもしれない。先週号まではそんなに興味持てなかったし・・・。

ここからの考えられる最悪の進行は、主人公が順調に勝ち続けプロ棋士になり、結局プロでタイトルも取ってしまう、という、超安易なサクセスストーリー。それだけはやめてほしい。
そういえば、主人公は職場で美人に好感を持たれており、その美人がなぜか将棋に興味深々という、こりゃ相当安易な・・・ いやこれ以上は言わないでおきたい。
もう、真面目なところ、今からでも、友人の暗い元奨のほうを主役に変更してほしいんですけど(^^;

今週号の面白さは、「久々に、将棋関係で、この楽しさをみんなで分け合いたい」と思えた出来事でした。
だからブログに記事を書きました。「リボーンの棋士」のこれからに期待!(スピリッツは毎週月曜日発売)
ひさしぶりのブログ更新。

一番長い日をニコ生で観てた。もう一般会員なんで、ときどき追い出されながら。
豊島が早々に負けて残念。
しかし三浦が渡辺に勝利し、残留を決めた。実に見事だ。
三浦の順位最下位は、どう考えてもおかしいと私は思っていたからね。
三浦は出だし2勝4敗から最後2連勝でギリギリ残留、精神力の強さを見せたので、素晴らしかった。

渡辺が落ちた。私は渡辺将棋も好きだったんだけど、あの事件があってはね・・・。
結局、渡辺がファンに謝ることはほぼしてないわけだし。

ニコ生が無料で中継してくれるのはすごくありがたい。
しかし欠点として、対局している駒が見づらい。対局の駒がNHK杯と違って、遠くから観ることを想定されてないからだ。
これは改善できないのだろうか?

順位戦の星取り表を見るのは楽しいと感じる。
もうすでに囲碁将棋チャンネルも解約してしまった(銀河戦で藤井聡太が敗退したため)が、NHK杯の観戦と順位戦の結果ぐらいはまだ興味ある。
紅井さんは今日も詰んでる。1巻と2巻(完結) 各562円+税
ヤングガンガンコミックス 1巻は2016年9月24日初版発行 2巻は2017年12月25日初版発行
原作 尾高純一 作画 野田大輔
評価 B

主人公の紅井(あかい)さんは、将棋以外は徹底的にだらしない生活を送る高校生の美人奨励会員。
その姿に「お前はどうなっとんねーん」とツッコむ男性教師との「詰んデレコメディー」だ。

1巻の冒頭で、紅井さんがいきなり爆弾発言をする。
なぜ過酷な奨励会を戦うのかについて、「一生やりたくないことはせず、やりたいことだけやっていく為にね」と答える。
作者の方、かなり攻めている。プロ棋士になりたいというのは、ぶっちゃけ、そういうことだもんね。ふはは(笑)

しかし1巻を読み終えた時点では、さほど面白さを感じなかったが、2巻が良かった。
面白いフレーズとして、「この隠れ居飛車タンめ」というセリフが出てくる。
(江戸時代の「隠れキリシタン」から来ている。)
私は居飛車党だが、実は「隠れ振り飛車タン」なのだ。振り飛車の華麗なさばきをやってみたいが、才能がないのでできないのだった。
2巻で紅井さんを見守る教師との仲が接近し、ドキドキする恋愛要素が楽しい。
気が付けば、「詰んデレワールド」にハマっていた。
ゆるーい雰囲気が、ぬるめのお風呂みたいで気持ちいい。ずっと入っていたい感じ。
登場人物が4人しか出てこないのもいい。2巻で完結したのも、潔い。
難をいえば、表現が理屈っぽいこと。あと、セリフの数が多い。
(現在、ヤングガンガンのホームページで1話の立ち読みが可能)

評価Aにするとこれから読む方のための期待値(ハードル)が高くなるので、Bにしておく。私には面白かった。もう一回は読もうと思う。
「将棋めし」のTV版を観終わった。
といっても、この番組、愛知県では深夜3時頃放送で、それがなぜか録画できたりできなかったり。
で、全8回のうち5回しか観れなかった。

私の感想は、面白かった。最初は「何を食おうが、関係ないだろ」と思っていた私だったが、それが変わっていった。
回を追うごとに、ストーリーというか、雰囲気にも引き込まれていった。
まあストーリーなどないに等しいんだけど、それもまた良かった。

基本的には、対局でピンチになるが、「ごはん」を何にするかに迷い、そしてその「ごはん」が勝負に影響を与えて逆転勝利・・・というもの。でも負ける回もあって、バランスが良かった。

私は誤解していたのだが、これはストーリーをメインに楽しむ番組ではなかった。
この番組は、シュールなギャグドラマだった。(シュールとは、理屈・理論では説明が難しいの意味)
何を食べるか?ということが勝敗に重大に関わるという、ギャグだったのだ。
それが理解できてからは、笑えて、楽しく観ることができた。
だって、本当はごはんと将棋の内容は、ほぼ関係ないもん(笑)  なべ焼きうどんだろうが、うなぎだろうが、ごはんで勝てれば苦労はない。
初回の主人公「対局のとき、慌てていつもカレーを頼んでしまう・・・。今日は違うのにするぞ!」
で、悩んだ結果、カレーを選んでいる。面白い(笑)

この番組で良かったのは、キャスト。これの勝利とも言える。主人公の女性棋士の役の人、かわいくてハマり役だった。
脇を固めた男性棋士たちも、若くてかっこよかった。
そして私が注目してたのは、指すときの手つきだが、これもまずまず。指し方を決しておざなりにしていないのがいい。
将棋の駒がビシビシを指されるたびに、気持ちがよかった。

将棋でどんなごはんを食べるか、それだけで30分番組を8回も作った関係者様に、敬意を表したい。面白かったです。ありがとう。
稲葉陽 八段 vs 藤井聡太 四段 NHK杯 3回戦
解説 谷川浩司 九段

注目の藤井四段の登場。TV棋戦では、銀河戦は負けたので、残るはNHK杯。
解説のタニー「稲葉は居飛車党の攻め将棋。踏み込みがいい。
藤井も居飛車党だが受けも苦にしないバランスのいい将棋」

先手稲葉で、相掛かりになった。ただし、藤井が△7四歩と突いた手があり、その歩が十字飛車で取られてしまう展開。
稲葉だけ持ち歩が2歩になった。
タニー「最新流行の形」
稲葉は▲6八玉と上がっていたのだが、そこからなんと ▲5八玉~▲4八玉~▲3九玉と、美濃に囲ってしまう。
稲葉は飛車の動きでも手損しているのに、玉も手損。しかし、この駒組みで、稲葉が作戦勝ちになったのではないか。
後手の藤井のほうから、その間に大した手がなかった。

タニー「後手に苦労が多い」という話がずっと続く。
なんか編集されてるから、長手数になったんだろうなー、だから逆転もありうると思いながら観ていたわけだが(笑)
稲葉に選択肢があるという展開がずっと続く。自陣に金銀角を打ちまくって、どうにか受けてる藤井。

そろそろ終盤も煮詰まってきた。タニー「これは稲葉は、『逃さない』と思っているはず」
藤井のほうも懸命にがんばっているのが伝わってくるのだが、いかんせん、形勢の差が縮まらない。
次第に追いつめられる藤井。あー、やめてー、藤井に勝たせて~(^^;

タニー「これは時間があれば簡単に勝てる」と言うまでに差が開いた。
藤井、最後のお願いとばかりに王手で迫ったが、そこまでで力尽きた。169手、稲葉の勝ち。

タニー「全般的に稲葉がずっと押していて、稲葉が苦しくなった局面はなかったんですけども、それでも藤井が怪しげな手を連発して、負けたんですけども藤井のすごさを改めて感じた気がします」

藤井四段、取られる桂のタダ捨てジャンプとか、魅せた手はあったんだけど、やっぱり負けるとガクッとなる。
序盤の相掛かりで▲2四歩を後回しにする作戦、優秀だなあ。
これ、敗因は十字飛車で横歩を取られたところまでさかのぼるんじゃないか。
なんだか、先手だけ2歩を持つって、差がついてるように思えてしまう。

ああー、藤井四段が負けた。ガックリ。
2017.12.08 AlphaZeroの衝撃
Googleが開発したAlphaZero、チェスと囲碁、そして将棋もついでにトップに立っちゃいました~。
学習開始から数時間で従来のAIを超えました~。・・・って、どうなっとんねん!

羽生が永世7冠のインタビューで「私は将棋の本質をまだまだ分かっていない」と言っていたが、そのとおりなんだと感じる。
ボードゲームでは圧倒的に差がついてしまった人間とAI。
人間とAIと比較してしまう自分、いい加減、どうにかならないか。
🎵Forever Habu Forever Dream~
第26期銀河戦 本戦Hブロック 2回戦 藤井聡太四段 vs 上村 亘四段
対局日:2017年9月22日
解説:佐藤慎一五段
聞き手:真田彩子女流二段

藤井聡太の登場。どこまで勝ち上がってくれるか。
対局日の9月22までの今年度の成績は、藤井は32勝6敗。上村は5勝9敗。

解説のサトシン「藤井は時の人で、実力もトップのものがある。上村は研究家」

先手藤井で、横歩取りになった。勇気流という形から、早々に飛車角交換が行われ、乱戦模様に。
サトシン「もう本には書いていない」

藤井が準王手飛車の技をかけたが、2歩を叩き捨てたために、歩切れになってしまった。
長考に沈む藤井。
サトシン「これだけ一方的に持ち時間を使うのは、公式戦で初めてじゃないか」
藤井はもう考慮時間に入っているのに、上村はまだ持ち時間を11分残している。
サトシン「いやー、この持ち歩の枚数の差、▲0枚対△5枚ですか。先手が自信がないように見えるが、どうなんでしょうか」

おいおいおい、持ち歩の枚数、圧倒的に差がついてしまったぞ。もう大ピンチに見える。
ここから逆転ってあるのか? 藤井~ 頼む~ まだ2回戦でコケないで~。

しかし現実は非情。サトシン「これは緊急事態」「かなり後手優勢」
そして、藤井の勝負手も、的確に上村は対処していった。プロならもう逃さないというくらいに差がついてるのがわかる。

88手、藤井が頭を下げた。藤井、投了。ぐあ、だめだー。
サトシン「上村の研究が当たった。藤井は終始歩切れが痛かった。準王手飛車をかけたのがどうだったか」

もう、ずいぶん最初のほうまで、35手目のところまで、勝負所がさかのぼって感想戦が行われていた。
藤井「本譜は一番ひどい順に行ってしまった。お話にならなかった」

・・・藤井聡太、負けちゃった。まあ負けるのは仕方ないんだけど、内容が悪かった。
見所っていうのがあんまりない将棋になってしまったのが非常に残念だ。藤井を観たくて囲碁将棋チャンネルに加入しているのにorz ああああー。歩切れがひどく、藤井の自爆という内容。オーマイガッ。
2017.11.20 昨日のNHK杯
山崎の9一の馬が、▲7三馬~▲7四馬と活用できたのが一番の勝負所だったのか。
阪田大吉さんのブログを見てよくわかった(^^;
馬が竜に当たってしまうのを許したのは羽生の見落としだろうか?
羽生は竜を逃がすだけの一手を強要され、大損していた。
観直すと稲葉は「ちょっと(羽生にとって)いやな(展開)・・・」と言っていた。ちゃんと観てないとだめだな。

しかし・・・ ソフトが評価値から作る、この形勢推移グラフというやつ、容赦なくて、私にとっては感想が書きにくい。
実はそれが私がブログで感想を書かなくなってる原因の一つでもある。
的外れなことを書くと、すぐにボロが出てしまうんだよね。

タニーも著書の「中学生棋士」の中で評価値のことを「解説者泣かせである」と書いている。
そうは言っても、解説者のプロ棋士の先生におかれましては、どんどん思った形勢判断を言っていただきたい。
解説が間違ってても、それはもう仕方ない。
解説者がソフトの評価値に「忖度」して形勢を言わないことを繰り返してると、そのうちNHK杯でもソフトの評価値が出てくるようになるかもしれない。NHK杯が、評価値をずーっと観てるだけの番組になったらどうしよう・・・。
山崎隆之 八段vs羽生善治 棋聖 NHK杯 2回戦
解説 稲葉陽 八段

久しぶりのブログ更新になる。注目の一局なので、書き留めることにした次第。
楽しみにしていた羽生の登場だ。羽生は一冠になったとはいえ、竜王戦では挑戦者になって戦っている。
2人のこれまでの対戦成績が、山崎3勝、羽生18勝で羽生が圧倒的にリードとのこと。

先手山崎で、相掛かりの力戦。山崎が考慮を積み重ね、中盤の真っ最中で、もう残りが▲0回vs△7回となった。
だから山崎が苦戦かな?と思って観ていた。

そんな中、山崎流の妙手が出た。戦いの最中、▲1六歩とじっと端歩を突いて、次の▲1七桂を見せた手。
2手一組の手なのだが、そのヒマがあるとの山崎の判断。これが素晴らしかった。これで流れがガラッと変わった。
(端に桂が跳ねる手というのが山崎将棋にはよく出てくる印象がある。)
しかしそれぐらいは、羽生ならば乗り越えると思って私は観ていたのだが。

羽生は淡々と指し進めていき、終盤。山崎の隅の馬が働いてきて、羽生は忙しい。
羽生が飛車を成り込んでも、合駒があるので大した威力は見込めない、と解説の稲葉。
羽生の手は、なんだか、やりたいことが明確にならず中途半端。 結果、羽生が87手で投了! ぐあああー。

この一局、山崎の▲1六歩~▲1七桂はすごく良かった。
かたや、羽生の手に感動した手がなかった。凡手を積み重ねて負けてしまった羽生、なんでだー。
「さすが、羽生!羽生だから指せる一手!」とか「やはり、羽生は流れを読み切っている!」という風に私は楽しみたかったのに・・・orz

感想戦で稲葉に「羽生側に、この手はなかったか」と指摘されて、「あ、そんないい手が」と羽生も山崎も、うなずいていた。
うーーーん、稲葉に手の見え方で負けてる羽生を私は観たくない(^^;

羽生が衰えだしているのか。それも素人目にも分かる度合いで。そう思わざるをえない内容だった。ちょっとショックだ・・・。
第26期 銀河戦 本戦 Hブロック 1回戦
藤井聡太四段 vs 藤倉勇樹五段
対局日:2017年9月22日
解説:佐藤慎一五段
聞き手:真田彩子女流二段

注目の藤井聡太が出場した銀河戦。
先手藤井で、藤倉が三間飛車に振り、対抗形になった。今、NHK講座で解説している三間飛車での居飛穴崩しシステムになるか、というところだった。しかし藤井は居飛穴に潜ることに成功、解説の佐藤慎一「藤井の主張は通った」

そこから、藤井が「いかにも、藤井らしく元気よく」という、大駒を切る手を連発、4回大駒を切って、藤倉を攻め倒した。
111手で藤井の快勝。
佐藤慎一「中盤以降、藤井の思いもよらない手が2回か3回ありましたね。穴熊を活かして飛車角をうまくさばいた。
大駒を切るのをどの段階から読んでいたのか。やっぱりすごく読んでいるんだなと感じましたね」

さすがに藤井聡太は強い。特に不利になったところもなかったように思う。
大駒を切る手、どれも「こう指せて勝てたら気持ちいいだろうなー」という手だ。
理想的な勝ち方だったと思う。

このHブロック、このあとは上村、黒沢、石田、富岡、安用寺、田村、飯島、斎藤、康光、久保というラインナップ。
正直、藤井聡太なら、8回戦の飯島まで勝てるんじゃないかと(^^; 8連勝できるんじゃないかと(^^;
藤井聡太が負けたら、囲碁将棋チャンネルを解約しようかと私は思っているんで、この後も注目だ。
将棋のほうでは「やねうら王」が、もうプロ棋士の棋譜を使わなくて最強レベル。
囲碁のほうでは「アルファ碁ゼロ」が、やはりプロ棋士の棋譜を使わなくて最強になったという。
とうとうそうなってしまったか。
今までの人間の歴史はいったい何だったのか。ショックだ・・・。
今月から、新期に銀河戦がスタートした。
前期の銀河戦は、私は全く観る気にならなかった。理由は名人がコンピュータに完敗したことと、例の冤罪事件があったことだ。
私はマンガの「こち亀」全200巻を買ったりして、将棋じゃない時間を過ごしていた(笑)

でも、今期から、藤井四段が出場するという。うーん、どうするかと思ったが、月に1900円程度を払えばいい(契約基本料込み)ので、再度、スカパーの囲碁将棋チャンネルに加入した。1回戦ではアマ4人、女流3人が出るというのも、私には興味深い。

開幕前の、今期銀河戦の見所を紹介するというコンセプトの番組があり、それがなかなか良かった。
出場者を1ブロックずつ居飛車党、振り飛車党、そして年齢別に色を分けて紹介したのが面白かった。こういう番組は毎年ぜひやってほしいところだ。今期が終わったあとは、振り返り番組もやってほしい。

で、今まで3局観た。その印象が、どれも、スゴイ強い、と思える勝ち方を勝ったほうがしているということだ。
先日のNHKの糸谷vs郷田での郷田の勝ち方もすごかったが、銀河戦の3局も、それに劣らない。
阿部光瑠vs板谷アマの光瑠の中盤からの一気のラッシュ。
勝又vs天野啓吾アマの、勝又の会心の寄せ。
小山アマvs島本の、小山アマのピカッと光る最善と思える決め手。
どれも、実に見事で、ほれぼれした。

持ち時間が短いNHK杯や銀河戦でこの出来栄えなのだ。
結局、強い人が強い手を指すことは当たり前なのだろう。
強い人の手がソフトの手と一致したところで、それだけではソフト指しの証拠には成り得ない。
だって、みんなが最善を指そうと目指しているのが将棋というゲームなのだ。
ソフトはすごい手を指すだろうが、人間がすごい手を指しても不思議はない。そう思う今日この頃だ。

今月末にHブロックで藤井四段が出場してくるので、その感想はこのブログに書きたい。
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