(この記事はフィクションです。実在の番組・人物とは関係ありません)

ナレーション「将棋を題材に五・七・五。第5回を迎えたプレバト将棋川柳、今回でついにFINAL。果たして、結果はー?」

浜ちゃん「今回も将棋をテーマに川柳をよむという番組になってます。川柳ですので季語はなくてけっこうです。句をよんだ後に、才能アリ・凡人・才能ナシの3段階に分かれます。FINALですが、いつものように査定には、なつい先生に来ていただいております。じゃあさっそく行きましょう。まず最初はこの句から」

作品その1
・疑問手に 悪手で返す ヘボ将棋

浜ちゃん「先生ー、これは?」
なつい先生「超ありがちな光景ね。これ、あまりに典型的な句なんで、過去になかったかどうか、ネットで調べたんだけど、ないみたいね。句として平凡だけど、その分、汎用性が高い。しょっちゅう使える句ね。そういう意味で才能アリ」
浜ちゃん「よーし、この調子で飛ばして行こう」

作品その2
・相振りを 恐れて振れぬ 居飛車党

なつい先生「これもあるあるね。居飛車党あるある。居飛車党としては、たまには対抗形の振り飛車側を持って指してみたいんだけど、相振りになったときにどうしていいか、全くわからないのよ。羽生や森内なんかが、ごくたまに相振りになって、指しこなしているのを見ると、まさに天才だなと思い知らされるわね。でも、句としては・・・うーん、惜しくも凡人。才能アリっていうほどでもないかな」
浜ちゃん「あー、もうちょっとか。でもいい感じやぞ」

作品その3
・切れ負けで ハメ手に負けて ブチ切れた

なつい先生「まあー、これもあるあるね。特に将棋ウォーズの3切れとか。有段者が5手爆弾とか平気でやってくるんだもん。でも慣れるしかないわ。句としては才能は感じない。才能ナシ」
浜ちゃん「先生、直しは?」
なつい先生「ハメ手には定跡が天敵。定跡を勉強し直しなさい」
浜ちゃん「ちょっと査定が厳しくなってきたな。次で挽回や」

作品その4
・浜省を 流して 香一本強く

なつい先生「これは面白いわ。ネットで指すとき、BGMでお気に入りの曲を流してる人も多いんじゃないかしら。この人の場合は浜田省吾なのね。『悲しみは雪のように』とか、『MONEY』とかが聴こえてくるようよ。この句のいいところは、上五に各自が好きなアーティストを入れれば、いくらでも応用が利くところよ。例えばビートルズでもいいし、長渕でもXでも何でもいける。この句は才能アリ」
浜ちゃん「BGMに着目した点が斬新やなあ。よし次や」

作品その5
・独房で ネット将棋に ハマりたい

なつい先生「これね、気持ちは伝わってくるわ。もう一生、引きこもって将棋だけ指して過ごしたいっていう。たしか、将棋世界の編集後記で編集者がこんなことを書いていたわ。でも刑務所でネット将棋なんて許可されるはずがないっていうね。ストレートで私はこの句は好き。才能アリまであとちょっと、厳しいけど査定は凡人」
浜ちゃん「先生、直しは?」
なつい先生「全うに生き直しなさい」

作品その6
・桂がとび やるぞ やったあ カツラとび

なつい先生「これはもう、いわずもがな、佐藤紳哉の芸よね。ニコ生なんかでは温かく受け入れられるのがお約束になってる。だけど、ワイドショーでこれをやると、コメンテーターたちがドン引きすることがあるのよ。一般人に向けてこれをやるのは賭けよね。体を張った、もとい、頭を張った一発芸ね。私は紳哉のサービス精神には敬意を表するわ。でも句としては凡人よ」
浜ちゃん「先生、直しは?」
なつい先生「どうにかして髪を生やし直せればいいんだけど・・・」
浜ちゃん「それは今の医学では無理やなあ」

作品その7
・渡辺の 顔は魔太郎より 魔太郎

なつい先生「これは面白い句よ。渡辺がデビューした若い頃、ニックネームが『魔太郎』だったの。藤子不二雄のマンガ『魔太郎がくる!!』が元ネタ。すごい似てたもんだから、渡辺自身が『似てる』と認めたくらいだったの。でも、今や魔太郎よりもさらにオデコが広くなり、もう魔太郎どころじゃなくなってるの。奥さんが描いてる『将棋の渡辺くん』というマンガを見れば一目瞭然。オデコが顔の3分の2を占めてるんだから。句として才能アリね」
浜ちゃん「先生、渡辺の顔の直しは?」
なつい先生「棋士の顔は個性的であればあるほど楽しいわ。直しはいりません」

作品その8
・解いてみろ 父が薦める 森信雄

なつい先生「これは微笑ましい句ね。薦められた側が迷惑をこうむってる様子が伝わってくるわ。森信雄といえば、『あっと驚く三手詰』や、変則詰将棋シリーズや、難解な次の一手を得意としてる。しかもマニアしか解かない難度の問題ばかり。そんな問題を、解けと薦められたら、たまったもんじゃないわよね。あっはっは。家族円満のために、がんばって森信雄にチャレンジしてね。この句は才能アリ」
浜ちゃん「おお、さすがFINAL、またも才能アリ。最後までこの調子で!」

作品その9
・▲7六歩 △3四歩 ▲6八銀 あっ

なつい先生「これは斬新。わずか3手で一局を表現してる。矢倉党あるあるよね。まあ誰でも一回はこの道を通るのよ。ちなみに▲は先手、△は後手を表すんだけど、発音はしないわ。だからこれは17音に収まってる。革新的な句で、才能アリ」
浜ちゃん「おおー、こんな句は今までなかったもんなあ。なつい先生も、ノッてきてるで」

作品その10
・タイトル戦 どうせ 西山 対 里見

なつい先生「ちょっと!句の是非がどうか以前に、こんなことを言うもんじゃないわよ!そりゃ、みんな薄々、そうなるんじゃないかなー、と思って観てるんだけども。奨励会員の西山は2019年度、参加が許された女流棋戦3つで全てタイトルを獲っちゃった。それ以外の4つを保持してるのは里見。それが実状だけど、大人の日本人なら、忖度っていう言葉を覚えなさい。思ってても、言っていいことと悪いことがあるんだから。でも句としては良くできてる。悔しいけど才能アリ」
浜ちゃん「先生、これは直しは・・・?」
なつい先生「この2人以外の女流を鍛え直しなさい」
浜ちゃん「残り、あと二句?じゃあ有終の美を飾ろう」

作品その11
・将棋とは オカンが言うには 時間泥棒

なつい先生「これは厳しい句が来たわね。たしかにマニアは膨大な時間を費やしてる。私も将棋は時間の吸い取り紙だと思うわ。いくらでも指し続け、観続けられるからね。でも、私にとって将棋とは、自分の治療なの。将棋に関わることにより、病んだ精神が修復されていく感じがするの。科学的に証明されてないけど、適度に将棋を楽しむことは絶対に脳に癒しの効果があると私は確信してるわ。この句は一般人の普通の認識で、凡人ね」
浜ちゃん「先生、直しは?」
なつい先生「私はこれからも将棋に心を治してしてもらうわ」
浜ちゃん「いよいよラスト、ちょっと変わった句らしいです」

作品その12
・それも一局 はてしない物語

なつい先生「これは五・七・五でなく、破調の句というやつね。これは恐るべき句よ。将棋では、感想戦で『こうやればどうだったかな?』『それはまた別の将棋で、それも一局ですね』というやりとりがしょっちゅうある。『はてしない物語』というのは、児童文学の傑作でファンタジーの金字塔なの。『ネバーエンディングストーリー』という映画にもなったわ。その『はてしない物語』で、頻繁に出て来るフレーズが、物語の本筋から反れた際に『これは別の物語、いつかまた、別のときに話すことにしよう』という言葉で、それで話が本筋に戻るのよ。まるで感想戦の『本譜に戻しましょう』という表現とうりふたつ。この句は2つの言葉だけで、将棋と文学が持つ無限性をいかんなく表現しきっている。素晴らしい句ね。文句なく才能アリ」

浜ちゃん「おおー、先生、大絶賛や。すごいのが来たなあ。十二句中、七句も才能アリ!FINALにふさわしい終わり方やったと思うわ。みなさん最後までお付き合いいただいて、感謝やで。またいつか機会があればお会いしましょう。ではではさようならー」

ナレーション「これにてプレバト将棋川柳、完結!また会う日まで~」
(この記事はフィクションです)
第42期 霧島酒造杯 女流王将戦
本戦トーナメント 1回戦 第3局
中村真梨花女流三段 vs 竹部さゆり女流四段
2020年4月7日
解説:石田直裕五段
聞き手:真田彩子女流二段

マリカちゃんと竹部さんが登場。2人とも私が好きな女流だ。
解説の石田「中村は生粋の四間飛車党。マリカ攻めと呼ばれる攻めが魅力。竹部は早見え早指し」

事前のインタビュー
マリカ「竹部さんは才能のひらめきがある。視聴者の方に自分の将棋を覚えてもらいたい」
竹部「中村さん相手にはスコアが悪い。恥ずかしくない将棋を指したい」
これまでの対戦成績はマリカの4-2だそうだ。

先手マリカで、いつものごとくノーマル四間飛車。竹部は居飛穴に組もうとして、それを阻止すべくマリカから動き、戦いになった。

開始早々、テロップで「対局が長引いたので編集しています」と流れたので、どんなことになったかと思いきや・・・。

まずリードを奪ったのは竹部。54手目に先手の急所の1九の香を食いちぎり、ほぼ無条件と言える駒得を果たす。
これが大きく、ずーっと竹部がリードしていたと思う。
しかしマリカも決め手を与えず、粘る。
竹部がおかしくしたのは160手目。マリカの攻めを手抜いて、攻め合いに行ったのだが、これが完全に判断ミス。
竹部の攻めは効果なく、それどころかマリカに駒を渡すだけとなってしまった。
形勢は逆転。

しかし、193手目あたりで、マリカも間違える。マリカの玉は中段玉で寄らないかと思っていたが、一気に危なくなった。
ここでは竹部が勝ちになったはず。

だがしかし、竹部が勝利目前の3択の場面でミス。なんと最後は17手詰めのトン死を食らってしまった。マリカ、難局を制した。
211手でマリカの勝ち。
何回逆転したの(^^; 解説の石田「いろいろあった大熱戦」

局後のインタビュー
マリカ「みなさんにスリルを味わってもらえたかと思います」

私は途中で疲れて眠くなって中断した(笑) でも手数は長かったけど、ダレたところはなかったので、え、終わって200手以上もやってたのか、という印象だった。 
竹部さんにしてみれば、悔しい負け方だった。中盤の早い段階でモロに駒得してずっとリードしていたのに逆転され、チャンスが来た最後も自分のミスでトン死を食らって負け。ああああー、というところだ。

それで今回、私が思ったのは、長引いた場合の編集の技術の高さ。どこで編集でカットしたかわからない。おそらくカットしたのは序盤の思考時間だと思うけど、全くストレスや違和感なく観れた。スタッフさん、いい仕事をありがとう。パチパチパチ。

マリカは「次は強敵」と言っていた。次の相手は里見vs香川の勝者。たぶん里見だろう。
マリカの粘りは良かった。でもリードしたところからそのまま勝ち切る力がないと次は厳しいと思う。
(この記事はフィクションです。実在の番組・人物とは関係ありません)

ナレーション「四たび、将棋を題材に五・七・五。今回のプレバトは将棋川柳、第4回。果たして、結果はー?」

浜ちゃん「今回も将棋をテーマに川柳をよむという番組になってます。川柳ですので季語はなくてけっこうです。句をよんだ後に、才能アリ・凡人・才能ナシの3段階に分かれます。いつものように査定には、なつい先生に来ていただいております」
なつい先生「ちょっと待って。この企画、まだ続くの?需要はあるのかしら?不安なんだけど」
浜ちゃん「大丈夫です。どうせ他のネタなんてないですから。なつい先生は自然に思ったままを言ってください。じゃあさっそく行きましょう。まず最初はこの句から」

作品その1
・「観る将」を 季語にするなら 「一年中」

浜ちゃん「先生ー、これは?」
なつい先生「これは、将棋あるあるね。電王戦が終わったと思ったら、叡王戦がタイトルになるし、AbemaTVでの中継、そして将棋YouTuberのすごい増加。おまけにワイドショーで聡太が連日、取り上げられる。もう今じゃ、毎日、何時間でも将棋とその話題を観てられるんだから。こんな充実した時代が来るとは思わなかったわ。でもこの句は出来は平凡ね。あと一押しが足りない。査定は凡人よ」
浜ちゃん「先生、直しは?」
なつい先生「将棋ばかり観てないで、生活を見直しなさい」
浜ちゃん「・・・まあまずはこんなもんか、じゃあ次」

作品その2
・詰将棋 やらずに強く なりたいが

なつい先生「これも将棋あるあるよね。実戦は楽しいけど、詰将棋は苦だっていう人が多いんじゃないかしら。詰将棋は野球で言うと、キャッチボール。キャッチボールでボールの動きに体を慣らすようなものよ。将棋でも詰将棋で駒の動きに慣れないことには、強くなるのは難しいわ。この句をよんでる本人も、それを分かってるから、最後に『が』が付いてるのよね。そこはいいわ。でも句の出来ばえとしては凡人ね」
浜ちゃん「先生、直しは?」
なつい先生「詰将棋ハンドブックで鍛え直しなさい」
浜ちゃん「やっぱり浦野先生は偉大やもんなあ。次を見てみようか」

作品その3
・角道を 止めた代償 右四間

なつい先生「この句は出来としては平凡。でもこれは使える句よ。そのとおりね。序盤で角道を止めるかどうか、もちろん自分の好きで選べるけど、止めたら相手が右四間で来ることはもう避けられないの。それを分かって角道を止めるべきなのよ。この理屈を知るだけでも、ちょっと上達するわ」
浜ちゃん「先生、直しは?」
なつい先生「うーん、私がかなり手を入れて変わっちゃったけど、こう直したわ。『右四間を 受ける覚悟の ▲6六歩』」
浜ちゃん「おお、ストレートで分かりやすくなってる。なつい先生も句をよむんだ。批判するだけかと思ってたわ」

作品その4
・右四間 攻めが切れるか 攻め切るか 

なつい先生「また右四間ネタね。でもこれはうまい句よ。右四間の特性をよく表現できてる。プロでなぜ右四間がアマほど指されないのか?それは狙いが単純すぎて、指してて戦法として面白くないからなのよ。強い人ほど、いっぱい技を知ってるから、多くの技を使って勝ちたくなる。でも右四間は攻めがつながるかどうか、ただその一点の戦法だから、強い人ほど指したがらないわけよ。そしてこの句は、『攻めが切れる』という言葉と『攻め切れる』という言葉、この真逆の意味を持つ用語をわざと使って、将棋用語の分かりにくさを批判してるっていうところが、うまいわ。句として才能アリ」
浜ちゃん「おお、才能アリが出た!よしよし、この調子でどんどん行くで」

作品その5
・勝てなくて みんゴル ストⅡ ドラクエ3 

なつい先生「将棋で勝てないから、TVゲームに逃げちゃったわけね。うーん、これは句としての才能もなければ、将棋の才能もない。将棋で勝てなければ、努力すればいいだけよ。しかもストⅡとドラクエ3って、いつのゲームやってるのよ?もうTVゲームで今の時代に追いつく才能すらないんじゃない?救いがないわね」
浜ちゃん「先生、なんとか直せませんかね?」
なつい先生「とりあえずゲーム機をプレステ5に買い直しなさい」

作品その6
・波動拳 飛ばせて落とす 昇龍拳

なつい先生「いや、ちょっと!これ、将棋じゃなくなってるじゃない。完全にストⅡの勝ち方の話になってるじゃない。そりゃ、リュウ・ケン使いの必勝パターンではあるけれども。なんで将棋川柳でこんな句をよむ人がいるのよ?論外よ。才能ナシ!」
浜ちゃん「ストⅡの句が紛れ込んでしもうたか。先生が怒るのも無理ないなあ。次で挽回や」

作品その7
・待ちガイル 何もできない ザンギエフ

なつい先生「いや、だから!!これ作った人、出てきなさい。私の虎襲倒を食らわせてあげる。もう私、査定するの嫌。もう帰りたい」
浜ちゃん「・・・先生は春麗使いやったんか。先生、また完全にブチ切れてしもうたなあ。先生、直しは?」
なつい先生「スーファミ版、難度7のCPUベガを倒すには、ひたすら垂直跳びでキックしてハメるのが有効よ」
浜ちゃん「なつい先生もストⅡ、かなりやってるやん。どうなってるんや」

作品その8
・投了図 以下がわからず 解説待ち

なつい先生「やっと普通の句に戻ったわね。これも将棋あるある。観る将あるあると言ったほうがいいかしら。対局者が投了したとき、観てて『あっ!?』と声が出ちゃうのよ。だってこっちが詰むかどうかドキドキしながら懸命に考えてるとき、もうプロは投了しちゃうんだから。それで解説者が大盤で駒を動かしてくれるまで、詰み筋がわからない。観てて自分が情けなくなるけど、もうしょうがないわよね。詰将棋を解きまくるぐらいしかないわ。まあ句の出来としては凡人ね。才能アリまであとちょっとよ」
浜ちゃん「先生、これは直しは?」
なつき先生「私がこれを元に一句、考えてみたわ。『投了図 以下で逆転される ヘボ』」
浜ちゃん「先生、あいかわらず厳しいなあ。あと二句ある?よし、行ってみよう」

作品その9
・レーティング なんぼあっても いいですからね

なつい先生「出たわね、ミルクボーイが。この句はセンスありよ。本当に、将棋倶楽部24で指してると、レーティングの数字に一喜一憂よね。格下に31点取られたときはブチ切れるけど、それもいい体験よ。最高レーティングを更新するかどうかという一局のドキドキ感は、24ならではよね。この句は才能アリよ」
浜ちゃん「やった、先生が才能アリって言うた!よしこの調子!ラスト行ってみよう」

作品その10
・定跡を 尊び 定跡に 頼らず

なつい先生「この句は定型の五・七・五じゃないけど、それほど読みづらくはないわ。この句の深いところは、元ネタが剣術家・宮本武蔵の『神仏を尊びて神仏に頼らず』なのよ。この句はそれのオマージュね。定跡を覚えたけど、実戦で使えねー、と捨てるんじゃなくて、実戦では定跡を応用して戦うものなのよ。囲碁将棋チャンネルの藤井猛の講座では、『定跡編』と『実戦編』が交互にミックスされて構成されていて、考え方がとても分かりやすいわよ」
浜ちゃん「先生、この句は才能アリですか?」
なつい先生「この句は才能アリ!出来のいい句を、どんどん持ってこんかーい!」
浜ちゃん「・・・なつい先生、この企画、まだやる気やん」

ナレーション「今後もまだこの将棋川柳の企画は続くかもー」 END
(この記事はフィクションです)
第42期 霧島酒造杯 女流王将戦
本戦トーナメント 1回戦 第2局
山口恵梨子女流二段 vs 頼本奈菜女流初段
2020年4月3日
解説:田中悠一五段
聞き手:伊藤沙恵女流三段

囲碁将棋チャンネルで毎週土曜に放送されている、女流王将戦。
注目の山口えりりん登場。「攻める大和撫子」(やまとなでしこ)の異名を持つということだ。
山口は通算で108勝104敗ということで、強さは標準的な女流棋士と言える。
頼本は通算32勝26敗。私はこの人を知らない(^^;

解説の田中「山口は明るい性格でいろんな方面で活躍している。頼本は予選で清水と鈴木カンナに勝った」
山口えりりんは最近ではYouTuberとしても人気がある。

事前のインタビュー
山口「(前期ベスト4で)予選をシードしていただいたからには、勝ちたい。己の実力を自覚して戦いたい」
頼本「緊張してきたが実力を出したい」

先手山口で、頼本の角交換四間飛車で対抗形。
頼本が早くに△6五角と筋違い角を放ち、どうなるかというところ。私は居飛車党なので、山口側を持って観ていたが、この筋違い角はありがたいと思った。これは角の打ち損になるのでは・・・。
解説の田中「完全に力将棋になりましたね」

山口は自陣の整備もせずに、果敢に仕掛けていった。▲7七桂~▲6五桂で、攻めつぶすという意思が伝わってくる。
対抗形の居飛車側から左桂を跳ねていくのはめずらしい。

ねじり合いの中盤が続く。駒が複数、当たりになり、難しいかと思われたが、頼本がうまくさばいた。
田中「頼本が良くなった」
頼本の筋違い角が△6五角~△7六角~△3二角~△1四角と活用され、絶好の位置にポジショニング。
そしてなんと言っても、玉形が違いすぎる。頼本の美濃が堅い。すごい遠い。
一方の山口は玉を囲ってるとは言えない形で、薄すぎる。
最後は頼本が受けきり、大差がついた。84手で頼本の勝ち。快勝だった。

田中「頼本の筋違い角が絶大な働きをした。頼本は勢いのある手と負けにくい手を織り交ぜた。山口もカを見せた場面はあった」

感想戦では、山口「仕掛けに無理があった」と終始反省だった。
玉の堅さが違いすぎるので、盤面の右側(飛車側)で8対2ぐらいの差をつけたかったのだが、五分五分ぐらいのワカレになっちゃって、あとはもう美濃囲いの堅さにどうしようもなかった、という感じの一局だった。居飛車の急戦党から見たら、美濃は堅すぎ、反則だと言いたくなる、そんな典型の内容だった。

敗着は▲6五桂。左桂を攻めに参加させてはいけなかったとのこと。攻める大和撫子だからしょうがないが、今回は山口の自爆というケースだった(^^;

変化を検討している途中で、山口が局面を元に戻せなくなり、山口「わかんなくなってきた、頼本さん、手伝って」というシーンがあったのが、面白かった(笑)

局後のインタビュー
頼本「角を△1四角と出れたあたりで少し良くなった、実力が出せてほっとした」
頼本は安定していた。△6五角と打った時点で△1四角の活用を見通していたとしたら、かなり強いね。
2人「どーもー、よろしくお願いしますー」
右「・・・今、特別定額給付金の10万円をいただきました。こんなんなんぼあってもいいですからね。どうもありがとうございます」

左「ちょっといきなりですけどね、ウチのオカンが、今のコロナ騒ぎで、もらって手に入れた物があるっていうんですけど、その名前をちょっと忘れたらしくて」
右「もらった物の名前を忘れてもうて。どうなってるんや」
左「色々と訊くんやけど、全然わからへんねんな」
右「ほな俺がね、オカンのもらった物、一緒に考えてあげるから。どんな特徴を言うてたか、教えてよ」

左「政府が配布したもので、小さい布切れみたいな物やっていうねん」
右「それはアベノマスクやないか。2枚1セットで、一住所に一つずつ、配られたのよ。その特徴は完全にアベノマスクや。こんなん、すぐにわかったやん」

左「でもオカンが言うには、それは欲しいときに、いいタイミングで手に入ったっていうねん」
右「ほなアベノマスクとは違うなあ。マスクが世間で品切れ状態になり、政府が配ると決めたのが4月1日。そこから配り終えたのは6月の中旬。そうとうな時間がかかってしまい、アベノマスクが配られたときにはすでに街中にマスクは出回ってたのよ。みんなが一番マスクが欲しいときに、アベノマスクは届かんかったんやから。もうちょっと詳しく教えてくれる?」

左「オカンが言うには、街なかでそれを着けてる人を見たことがないっていうねん」
右「それはアベノマスクや。一般人でこのマスクをしてる人はめったにおらんのやから。ホンマにこれ、1億枚も配られたんやろか?それどころか、自民党の議員でもアベノマスクを着用してる人はおらんと評判なんや。首相だけが着けているありがたいマスク、それがアベノマスクなんや」

左「オカンが言うには、それを着けてると、カッコいいっていうねん」
右「ほなアベノマスクとは違うやんか。小さいマスクで、ビートたけしが『眼帯かと思った』って言うてるんやから。今は、スポーティなカッコいいマスクがいっぱい市販されてるで。安いのでよかったら、100円ショップで3枚100円で売っとる。オカン、他に何か言うてなかった?」

左「オカンが言うには、一住所に2枚を配布ということで、38人が住んでる学生寮に、2枚だけ送られたケースがあるっていうねん」
右「それはアベノマスクや。他では、大学生会館に住んでる304人に対し2枚だけというケースもあったんや。どんな芸人でもこんなギャグは思いつかんで」

左「オカンが言うには、政府は260億円もの税金を使って、それを作って配ったっていうねん」
右「だから、それはアベノマスクや。国民の血税が使われてるから、国民は貴重なアベノマスクをめったに使用せずに、大事にしまってるんや。6月下旬の朝日新聞の世論調査では、アベノマスク配布は役に立たなかった、が81%にのぼってしもうたけどな。オカンがもらった物は、もうアベノマスクに決まりや」

左「でもオカンが言うには、アベノマスクではないっていうねん」
右「ほなアベノマスクとは違うかー。それを先に言えよ」

左「オカンが言うには、その布切れはアベノミクスを文字ってその名が付いたっていうねん」
右「それはアベノマスクや!オカンのもらった物はアベノマスク!もう決定!」
左「でもオトンが言うには、今年のオリンピックは日本開催で楽しみやなって」
右「いや、もうとっくの昔に延期になっとるやろ!どうもありがとうございましたー」
2人「どーもー、よろしくお願いしますー」
右「・・・今、そば殻の枕をいただきました。結局これが一番、頭が楽ですからね。どうもありがとうございます」

左「今日は、将棋と全く関係ない話なんですけども」
右「たまにはそういう話題もええやろ。で、何の話なんや?」

左「俺が昨日の夜、布団で寝たら、いつもと布団が違う感じやったんです。それでオカンが俺の布団を干してくれたのかどうか、訊いたんですけど、オカンは忘れたらしくて」
右「布団を干したかどうか、忘れてもうて。どうなってるんや」
左「色々と訊くんやけど、全然わからへんねんな」
右「ほな俺がね、お前のオカンが布団を干したかどうか、一緒に考えてあげるから。布団がどんな風やったか、教えてよ」

左「俺が寝てみると、布団がいつもよりフカフカで、いい匂いがしてん」
右「それは布団を干したんや。オカンが昼間、布団を外に干してくれたんやろ。こんなんすぐにわかったやん」
左「でも昨日は一日中、ウチのまわりは雨やってんけどな」
右「ほな布団は干してないやんか。雨の日に布団を干すアホはおらんから。もうちょっと詳しく教えてくれる?」

左「俺が寝てみると、布団がいつもの倍の厚さに感じてん」
右「それは布団を干したんや。敷きっぱなしの万年床の場合、布団は押しつぶされてペカペカになってる。それをオカンが干してくれたから、フカフカに戻って分厚くなったんや。おととい、干したんとちゃうか?」
左「でもよく考えたら、昨日は俺が布団を2重に敷いててん」
右「じゃあ布団は干してないやんか。敷布団を2重に引いて、フカフカ感を出すのは、貧乏人がよくやる手口や。お前もやったか。他に何か情報ないか?」

左「俺が布団で寝てみると、いつもよりかなり、暖かかってん。それにいつもはおるダニもおらんかってん」
右「それは布団を干したんや。オカンが干してくれたんや。もう決まりや。お前、ダニがおるなら、もっと早く自分で干せよ」
左「でもときどき、ウチでは布団乾燥機を使ってるねん」
右「じゃあ布団を干したとは言えんか。布団乾燥機は干したのと、さほど変わりない効果を生み出せるんやから。ダニ退治もできるで」

左「それで俺が寝てみると、布団からカナブンが出てきてん」
右「ほな、布団を干したんやろ。干した布団に飛んできたカナブンが絡まったんや。昨日ではないにせよ、最近布団を干したのに決まりや」
左「でもそのカナブンは、とっくに死んでカピカピにひからびとってん」
右「ほな布団は干してないやんか。そんな状態やったら、もう一週間以上、経ってるで。お前のオカンは何て言うとった?」

左「オカンが言うには、オカンはシイタケを干すのは得意やっていうねん」
右「いや、それは布団とは関係ないやんか!今は布団を干したかどうかの話なんやから。オカンが干すと言えば、シイタケか柿か甲羅干しくらいやな。他に何か言うてなかったか?」

左「オカンが言うには、昨日、布団を買い替えたっていうねん」
右「じゃあ干したんではないやんか!そもそも買い替えてたんなら、布団がいつもと違ってても何の不思議もないやんか。今までの話は何やったんや」
左「でもオカンが言うには、新しく買った布団はオカンだけが使ってるっていうねん」
右「オカンだけが使ってるんかい!じゃあお前の布団とは関係ないやんか。お前の布団がフカフカになったんは、やっぱり干したからに決まりや」

左「でもオカンが言うには、私は布団は干してないって」
右「じゃあ干してないかー。オカンが布団は干してないって言うんやから、干してないやんか。それを先に言えよ」
左「でもオトンが言うには、ワシが家族全員の布団を干してあげたんやって」
右「おい、オトンが干してたんかい!それを一番最初に言えよ!どうもありがとうございましたー」
第42期 霧島酒造杯 女流王将戦
本戦トーナメント 1回戦 第1局
本田小百合女流三段 vs 伊藤沙恵女流三段
2020年4月1日
解説:阿久津主税八段
聞き手:中村真梨花女流三段

毎週土曜に囲碁将棋チャンネルで放送される女流王将戦。昨日から放送が始まった。
その模様の、感想を書いていきたい。
持ち時間は各25分、切れたら1手40秒未満。棋譜は囲碁将棋チャンネルのホームページに出ている。
(ホームページの上の「将棋」→右側の「番組紹介」→やや下にスクロールで「霧島酒造杯 女流王将戦」)
16名の本戦出場者が挑戦権を競う。現在の女流王将は西山朋佳。

私の個人的に注目は、里見vs香川。山口えりりん。そして室谷。さらに子育て中の上田。

解説の阿久津「16名の中でベテランは本田と竹部くらいで、あとは若手」

阿久津「本田は居飛車党でバランスが取れている。じっくりした玉の堅いのが好み。伊藤は受けの力がすごい、相手の駒を根絶やしにしてしまう」

事前のインタビュー 
本田「伊藤さんは厳しい相手。自分を試したい」
伊藤「本田さんは普段は優しい先輩。面白い将棋を見せたい」

先手本田で、相居飛車の矢倉模様の持久戦になった。駒組みも飽和かというところで、本田が何気なく歩交換に行ったのだが、これが大問題だった。伊藤に幽霊角(端角)の筋で、なんと早くも本田が困っている。ぐああー、女流クオリティ爆発(^^;
阿久津「いきなりすごい伊藤がリードするかも」

気が早い人ならもうやる気をなくすところだったのだが、伊藤にも疑問の構想が出て、局面が混沌とする。

その後、両者が立ち直り、双方なかなか崩れない、面白い展開に。やはり女流三段どうし、力はあるところを見せる。
本田の攻め、伊藤の受けという棋風どおりの熱戦となった。
阿久津の解説が的確で、阿久津の言う通り指せば本田が行けそうだったのだが、難しい手順で、それを本田に要求するのは酷だったようだ。
伊藤が手堅く受けに回り、受けきりになったところで本田が投げた。98手で伊藤の勝ち。

阿久津「伊藤の持ち味が出た。本田は攻めがつなげられるかもしれなかったので、そこは悔やまれる」

本田さんは負けたが、感想戦で明るくて、こっちまで気分が明るくなる。女の人でこういう性格の人、いいね。

局後のインタビュー
伊藤「早々にチャンスが来たが、間違えた。あきらめずに粘って指せたのが良かった」

乱戦になり、対局者2人の力は充分出ていて、面白かった。特に、伊藤の受け。入玉を早々に視野に入れた指し回しなんて、非常にめずらしい。それが見れて楽しかった。
そして本局は、阿久津が強かった(^^; 細い攻めをつなげる手順を阿久津が解説でも感想戦でも披露していて、やっぱ男子プロは強い。

これから毎週1回、9月まで、なるべく簡単に女流王将戦の感想を書いていきたい。コロナ禍だが放送してくれるのは実にありがたい。感謝感謝。
(この記事はフィクションです。実在の番組・人物とは関係ありません)

ナレーション「またまた将棋を題材に五・七・五。今回のプレバトは将棋川柳、第3回。果たして、結果はー?」

浜ちゃん「今回も将棋をテーマに川柳をよむという番組になってます。川柳ですので季語はなくてけっこうです。句をよんだ後に、才能アリ・凡人・才能ナシの3段階に分かれます。いつものように査定には、なつい先生に来ていただいております。じゃあさっそく行きましょう。まず最初はこの句から」

作品その1
・ひとりごと 増える重度の 将棋オタ

浜ちゃん「先生ー、これは?」
なつい先生「これはもうしょうがないわよ。将棋を指していると、どうしてもひとりごとが多くなってしまう。将棋の実戦系のYouTuberなんか、延々ひとりごとを言ってるようなもんだから。句として目の付け所がいいわ。才能アリよ」
浜ちゃん「おお、今回はいきなり才能アリが来た!これは幸先がいいで。じゃあ次」

作品その2
・角換わり 流行りはソーシャル ディスタンス

なつい先生「たぶん、▲4八金▲2九飛型を言っているのね。ソフトで流行ってたのをプロが取り入れたのよね。句としてなかなか良くできてるけど、あとちょっと物足りない。凡人よ」
浜ちゃん「先生、直しは?」
なつい先生「コロナを広めないように、しっかり距離を取り直しなさい」
浜ちゃん「・・・じゃあ次を見てみようか」

作品その3
・10万で 棋書70冊 買ったった

なつい先生「これはすごいわ。給付金の10万円を全部棋書につぎ込んだのね。そんなにいっぺんに買っても、読み切れないけど、その意気や良し。出版社は喜んでるわ。この句には熱いパトスを感じるわ。才能アリよ」
浜ちゃん「おお、今回はもう2つも才能アリが出た。次もこの調子で」

作品その4
・チョコ みかん ケーキ うな重 特上寿司 

なつい先生「これ、ひふみんの勝負めしを並べただけ。前回、私は言ったわよね?こういうのは句として論外だって。全く才能ナシ。それに、一般人がひふみんの真似して食べてたら、絶対に食べすぎで糖尿病になるわよ」
浜ちゃん「先生、これは直しは?」
なつい先生「食生活を見直しなさい」
浜ちゃん「・・・次で挽回しよう」

作品その5
・やまがそば こがらや イレブン 内山田 

なつい先生「だから!これ、勝負めしで棋士が出前を取る店の名前を並べただけじゃないの。前回は関東の店バージョンだったけど、今回は関西の店バージョンになってる。でもそんなことはどうでもいいわ。川柳は作品であって、食べログじゃないっての。ふざけるんじゃないわよ。全然才能ナシ!」
浜ちゃん「先生を怒らせてしもうたか。さっきのとこれ、二句続けて低レベルやったからなあ。次で挽回や」

作品その6
・味良し道夫 マンモス ホットケーキ 難解ホークス

なつい先生「だから!!前回と全く同じパターンじゃない!豊川のオヤジギャグを4つ並べただけ!五・七・五も無視して、もう完全にふざけてるわね!これ作った人、出てきなさい。ぶん殴ってあげる。もう私、査定するの嫌。もう帰りたい」
浜ちゃん「あー、先生、また完全にブチ切れてしもうた。先生、直しは?」
なつい先生「一回死んで生まれ直しなさい」
浜ちゃん「・・・じゃあ次を行ってみましょう」

作品その7
・女流の棋譜 並べて「俺でも勝てるかも」

なつい先生「うーん、これは微妙ね。たしかに女流の級位者の棋譜は、かなりレベルが低いものもある。だけど、並のアマチュアが女流にそうそう勝てるもんじゃないわよ。だって、自分が指した棋譜をしっかり見て、比べてみなさい。まあうぬぼれはほどほどにしておくことね。句としてというか、人間として凡人よ」
浜ちゃん「先生、直しは?」
なつき先生「女流をナメてないで、もう一度将棋と向き合い直しなさい」
浜ちゃん「そうやなあ。次の句、行こうか」

作品その8
・棋士みんな 背広でまるで サラリーマン

なつい先生「この句はセンスありよ。本当に、なんで、棋士は勝負師のはずなのに、背広を着てるのが当たり前になっちゃってるのかしらね?しかも、少数の和服以外、もう100%みんな背広を着てる。昔、先ちゃんが若いころ、ジーパンで竜王戦挑戦者決定戦に出てたのを思い出すわ。棋士は月給取りじゃないんだから、各々が一番力が発揮できる戦闘服を着て来ればいいのに。この句は着眼点がいいわ。才能アリよ」
浜ちゃん「先生がまた才能アリって言うた!よしよしこの調子!残り、あと二句?じゃあ行ってみよう」

作品その9
・どうしても 囲碁のルールが わからない

なつい先生「これはストレートの直球で来たわね。私の心にズドーンとストライクよ。センスあるわ。これはかなり、将棋ファンあるあるじゃないかしら。将棋のリアル大会なんかに行くと、囲碁の大会も同時に開催されてたりするわけ。そこには小学生くらいの小さい子もいっぱい出場してるのよ。『俺はいまだに囲碁のルールがわからないのに、こんな小さい子たちが囲碁の大会に出てるのか・・・』って、ショックを受けるのよ。この句は才能アリ」
浜ちゃん「またまた才能アリ!じゃあラスト、行ってみよう!」 

作品その10
・聡太より 一基を応援 俺中年

なつい先生「藤井聡太が勝ちまくって、タイトルにダブル挑戦してるわね。この句は気持ちがよくわかるわ。聡太の活躍はたしかに頼もしくてワクワクするけど、百折不撓の木村一基にも、中年の意地を見せて欲しいわね。まあ聡太から4勝もしないといけないのは、気が遠くなるけど」
浜ちゃん「先生、この句は才能アリですか?」
なつい先生「いや、この句は平凡よ。才能アリは、藤井聡太の将棋の才能よ。聡太は将棋の才能アリ1位!未来の8冠、永世名人よ!でも木村一基もがんばってほしい!全国の中高年、がんばれ!」
浜ちゃん「なつい先生、うまくまとめたなあ」
ナレーション「今後も将棋界に大注目ー!」 END
(この記事はフィクションです)
第28期 銀河戦 本戦Cブロック 9回戦
郷田真隆九段 vs 藤井聡太七段
2020年3月6日
解説:及川拓馬六段
聞き手:室谷由紀女流三段

コロナ自粛以前に収録されていた一局。今日が放送日だった。
郷田と聡太は初手合い。郷田は2019年度、この対局日までで15勝17敗。

先手郷田で、がっぷり組み合った相矢倉となった。
私が相矢倉が苦手ということもあり、指し手を理解するの、激ムズ(^^;
双方、序盤からちょっとでも得をしようと、神経を使うやりとりが続く。

お互いが攻め棋風で、そのとおり、主導権を取り、攻めたいという意思が伝わってくる。
中盤の浅いところでは、解説の及川「郷田ペースかな」
しかし中盤が進むと、及川「難しい局面の中で、藤井がうまく相手に手を渡している」

そして終盤、聡太の玉が薄くされていく。これ、大丈夫?やばい・・・。聡太、負けたんじゃないの?
いよいよ、一手違いで郷田玉が詰むや詰まざるやという展開。
聡太が王手王手のラッシュで迫るが、私には詰んでいるかわからない。
したらば、郷田が投了!私は「うおっ」、と声を上げてしまった。
そうか、これ詰んでるのか。最後、聡太は持ち駒に歩しか余らずのピッタリ詰みか・・・。122手で聡太の勝ち。

いやー、聡太はさすがさすが。でも勝つのに、すごい苦労した一局だったなー。やっぱり郷田は強かった。ギリギリの勝利だ。 
解説の及川「ドラマの多い将棋だった」

個人的には終盤の聡太の△3二同飛という手が一番印象に残った。
2二には後手玉が居るので、玉飛接近の悪形なのだ。めったに見たことのない手だった。

これで聡太は現在4人抜きで、次の稲葉戦を勝てばCブロックの最多連勝者となる。
ただ、次のCブロックの放送日は9月再開だと囲碁将棋チャンネルのホームページに書いてある。待つしかないか・・・。

聡太は今日の王位戦でも挑戦者決定戦で勝ち、木村王位への挑戦を決めたという。聡太2冠になる日も近い。
銀河戦で勝ち進むと、対局過多が心配なところだ。
(この記事はフィクションです。実在の番組・人物とは関係ありません)

ナレーション「再び将棋を題材に五・七・五。今回のプレバトは将棋川柳、第2回。果たして、結果はー?」

浜ちゃん「今回も将棋をテーマに川柳をよむという番組になってます。川柳ですので季語はなくてけっこうです。句をよんだ後に、才能アリ・凡人・才能ナシの3段階に分かれます。いつものように査定には、なつい先生に来ていただいております。じゃあさっそく行きましょう。まず最初はこの句から」

作品その1
・友達と 話が合わない 将棋オタ

浜ちゃん「先生ー、これは?」
なつい先生「これはもうしょうがないわよ。世間じゃ将棋は、ひふみんか羽生か藤井聡太くらいしか知名度がないんだから。友達と言える人が存在するだけマシよ。句としてはありきたり、凡人ね」
浜ちゃん「先生、直しは?」
なつい先生「趣味を見つめ直しなさい」
浜ちゃん「・・・いつもながら厳しいなあ。じゃあ次」

作品その2
・二歩を指し 待ったをしてると 時間切れ

なつい先生「トリプル反則ね。アマにはありうるわよね。プロでも銀河戦で阿部隆がこれをやりかけたんだけど、阿部はすぐ投了したわ。反則したら謝って投了。それが投了のマナーよ。句の出来としては凡人ね」
浜ちゃん「先生、直しは?」
なつい先生「反則を反省し直しなさい」
浜ちゃん「・・・じゃあ次を見てみようか」

作品その3
・カツカレー 豚キムチうどん ワンタンメン

なつい先生「これ、聡太の勝負めしと言いたいんだろうけど、川柳に全くなってないわ。ただの料理屋のメニューじゃないの。全然だめ。論外。才能ナシよ」
浜ちゃん「先生、査定が厳しいなあ。でもこれはちょっとひどかったか。次で挽回しよう」

作品その4
・みろく庵 紫金飯店 ほそ島や

なつい先生「この句はもう、小学生の低学年レベル。勝負めしで棋士が出前を取る店の名前を並べただけじゃないの。川柳は作品であって、食べログじゃないっての。第一、みろく庵はもう閉店したし。ふざけるんじゃないわよ。全然才能ナシ!」
浜ちゃん「先生を怒らせてしもうたか。さっきのとこれ、二句続けて低レベルやったからなあ。次で挽回や」

作品その5
・青野取るいち 同飛車大学 両取りヘップバーン

なつい先生「だから!!何よこれ!?豊川のオヤジギャグを3つ並べただけじゃないの!五・七・五も無視して、もう完全にふざけてるわね!これ作った人、出てきなさい。ぶん殴ってあげる。もう私、査定するの嫌。もう帰りたい」
浜ちゃん「あー、先生、完全にブチ切れてしもうた。先生、直しは?」
なつい先生「人生をやり直しなさい」
浜ちゃん「・・・じゃあ次を行ってみましょう」

作品その6
・30級 藤井システム 指しこなす

なつい先生「あ、これは句としてよく出来てる。将棋ウォーズの話よね。ウォーズではどんなに棋力がある人でも30級からスタートするの。だから藤井システムを指しこなす30級がいてもおかしくないわけよ。対戦相手はたまったもんじゃないわよね。当たりたくない『恐怖の級位者』よ。この句は才能アリよ」
浜ちゃん「あ、やっと才能アリが出た!先生、直しは?」
なつき先生「私の機嫌が直ったわ」
浜ちゃん「よかったー。この調子で次」

作品その7
・NHK杯 感想戦で 目が覚める

なつい先生「これはセンスありよ。眠たいときにTVで将棋を観ると、必ず途中で眠ってしまう。それで対局が終わって、感想戦が始まったとたんに、なぜか目が覚めるのよ。日曜の昼だから、ただでさえ眠いんだけど、眠いときに観戦するのはやめたほうがいいわよね。この句は誰もが経験する、将棋あるあるね。才能アリよ」
浜ちゃん「先生がまた才能アリって言うた!よしよしこの調子!」

作品その8
・銀河戦 いったい誰が 観てるんだ

なつい先生「これはストレートの直球で来たわね。私の心にズドーンとストライクよ。センスあるわ。ホントに、銀河戦まで観てる将棋ファンって、地球上に何人いるのかしらね?私は会ったことないし、ネットでも銀河戦の話題はほとんどないわね。句として才能アリよ」
浜ちゃん「またまた才能アリ!残りあと二句ある?じゃあ次、行ってみよう!」 

作品その9
・姉弟子に 言われてみたい 「ぶち殺す」

なつい先生「これは『りゅうおうのおしごと!』を知っている前提の句だわね。主要キャラの空銀子の口癖が『ぶち殺すぞワレ』なのよ。ついでに足で壁ドンをしてもらいたいと思ってる読者が多いんじゃないかしら。『りゅうおうのおしごと!』は名作だから、ぜひアニメを観るか小説を読んでもらいたいわね」
浜ちゃん「先生、直しは?」
なつい先生「銀子の性格を直しなさい、と言いたいけれど、直ったら面白くないわ。このまま超ツンデレのままでいてほしいわ。この句は才能アリ」
浜ちゃん「空銀子は面白いよなあ。よし、最後、ラストの句を行ってみよう」

作品その10
・将棋とは 藤井聡太が 勝つゲーム

なつい先生「昔、羽生が勝ちまくっていたとき、『将棋とはどんなゲーム?』という質問に対して、『将棋とは羽生が勝つゲーム』って言われたわ。今後は藤井聡太が活躍してたくさん鬼手を見せてくれるはずよ。まさに今の将棋ブームは聡太さまさまよね」
浜ちゃん「先生、この句は才能アリですか?」
なつい先生「いや、この句は平凡よ。才能アリは、藤井聡太の将棋の才能よ。聡太は将棋の才能アリ1位!未来の8冠、永世名人よ!」
浜ちゃん「なつい先生、前回とオチが同じですやーん」
ナレーション「なつい先生も認めた藤井聡太の才能、今後も聡太に大注目ー!」 END
(この記事はフィクションです)
(この記事はフィクションです。実在の番組・人物とは関係ありません)

ナレーション「将棋を題材に五・七・五。今回のプレバトは将棋川柳。果たして、結果はー?」

浜ちゃん「今回は将棋をテーマに川柳をよむという番組になってます。川柳ですので季語はなくてけっこうです。句をよんだ後に、才能アリ・凡人・才能ナシの3段階に分かれます。いつものように査定には、なつい先生に来ていただいております。じゃあさっそく行きましょう。まず最初はこの句から」

作品その1
・密を避けろ 出したい 穴熊禁止令

浜ちゃん「先生ー、これは?」
なつい先生「気持ちはよくわかる句よ。相手にクマられると、ついこう思ってしまう。ある意味、穴熊は反則級に堅いからね。穴熊をやられたほうは、たまったもんじゃないわよね」
浜ちゃん「じゃあ才能アリ?」
なつい先生「それが、この人、もう一句出してるの。それも見て下さい」

作品その2
・STAY HOME 出したい 入玉禁止令

なつい先生「この人、二句、提出してるのよ。穴熊の次は入玉も反則だって言いたいわけよ。そんなの、ただ自分が弱いだけじゃないの。自分の弱さを相手の穴熊や入玉のせいにしてるんじゃないわよ。作品としてはいいけど、その性分が気に食わない。だから凡人よ」
浜ちゃん「先生、あいかわらず厳しいなあ。先生、直しは?」
なつい先生「性格を直しなさい」
浜ちゃん「・・・じゃあ次を見てみようか」

作品その3
・絶妙手 昔 称賛 今「ソフト?」

なつい先生「これは発想が平凡ね。凡人よ。寂しい世の中になったな、という句よね。特にネット対局では、すごい手をやったら『ソフト指しか?』と疑われちゃうんだから。プロでも三浦さんのように冤罪事件に巻き込まれる人が、今後も出るんでしょうね」
浜ちゃん「先生、採点が厳しいなあ。才能アリと言わせたいなあ」

作品その4
・勝負より 気になる聡太の 勝負めし

なつい先生「誰かが作るんじゃないかと思ってたのよ、勝負めしっていうテーマでね。中途半端な川柳AIが句を作ったら、こんな句ができるでしょうね。全く、棋士がめしを食べてるのが、そんなにめずらしいのかしら?私にはわからん。やっぱり、将棋というゲームの内容が難しすぎるから、めしの話題になっちゃうんでしょうけど。査定は凡人よ」
浜ちゃん「先生、厳しすぎるで。そんなこと言ってたら、将棋ファンが減ってしまうで」
なつい先生「どうせ、聡太フィーバーで増えた、にわかファンばっかりよ。サッカーのワールドカップの時だけ日本代表を応援するサッカーファンと同じよ」
浜ちゃん「・・・そういうライトなファン層の取り込みこそ、将棋界が待ち望んでいた現象やのに。もう次回から先生を替えないとあかんなあ。じゃあ次の句を」

作品その5
・三段が ソフトに二枚落ちで 負けた

なつい先生「この句を説明すると、この前、現役の奨励会三段が二枚落ちの下手で水匠というソフトに負けたのよ。もうね、これ、私ショックでね。YouTubeで棋譜を見たら、ソフトはしっかりとした指し回しで、勝つべくして勝ってる。私としては、名人がソフトに平手でボロ負けするまでは想定内だったの。でもまさか、二枚落ちで奨励会三段が負けるなんて・・・。私の頭では理解できない。川柳として見ると、この句は、作品と言う以前で、小学生の作文のようね。切り取ったところはいいけど、才能ナシよ」
浜ちゃん「先生、これは直しは?」
なつい先生「奨励会員の棋力を直しなさい」
浜ちゃん「・・・じゃあ次を行ってみましょう」

作品その6
・升田賞 ソフトのコピーで 獲れちゃった

なつい先生「これは句としてよく出来てる。この受賞はバカバカしかったわ。升田幸三賞を獲ったプロ棋士がいたんだけど、まるっきりソフトが発案したコピー。ソフトで流行ってる戦法、そりゃプロでも通用するっての。当たり前よ。そして最近ではelmo囲いという戦法で、ついにソフトが受賞。もう升田賞は終わりにしたら?と思える出来事だったわね。そこをよく表現してる。この句は才能アリよ」
浜ちゃん「たしかに、考えさせられる受賞やったなあ。先生がやっと才能アリって言うた!次はある?じゃあそれ、見てみようか」

作品その7
・ワイドショー 突然始まる 棋譜解説

なつい先生「これはセンスありよ。昨今の将棋あるあるよね。藤井聡太が活躍すると、昼のワイドショーにプロ棋士が呼ばれて、大盤を使って棋譜を解説するっていう。タナトラとか杉本とかが呼ばれてね。でもせっかく解説しても、聞いてるタレントとかMCの恵さんなんか全然ちんぷんかんぷんっていうのがよく伝わってくるわよ。ただでさえトッププロの高度な棋譜なんだから、ド素人が意味が分からないのは無理ないわ。将棋というゲームの難しいところよね。この句は何気ない日常をよく切り取ってるわ。才能アリ」
浜ちゃん「先生がまた才能アリって言うた!じゃあこの調子で最後、ラスト行ってみよう」

作品その8
・神童が 歴史を変えて ラノベ超え

なつい先生「聡太がタイトル最年少挑戦の記録を作ったわね。それで、ライトノベルの『りゅうおうのおしごと!』の作者の白鳥さんに『現実がフィクションを超えてる。もう俺ラノベ書かなくていいんじゃないかな』と言わしめたのよね。まさに、今の将棋ブームは聡太さまさまよね」
浜ちゃん「先生、この句は才能アリですか?」
なつい先生「いや、この句は平凡よ。才能アリは、藤井聡太の将棋の才能よ。聡太は将棋の才能アリ1位!未来の8冠、永世名人よ!」
浜ちゃん「なつい先生も、にわかファンと言うことが変わりませんやーん」 
ナレーション「なつい先生も認めた藤井聡太の才能、今後も聡太に大注目ー!」 END
(この記事はフィクションです)
うつ病九段(マンガ) (文春e-book) 原作・先崎 学、 漫画・河井 克夫
2020年4月24日発行  Kindle版950円  単行本1100円  
評価 A コンセプト<原作を読みやすくマンガにしたもの>

ネット上で連載されていたマンガ。タダで読めたので、私は毎週、楽しみに読んでいた。
原作のほうは軽くレビューしたのだが、「棋書ミシュラン」のレビューがとても素晴らしく、もう一回、原作とマンガを読んだ。
マンガの評価のほうは、一度すでにネットで読んでいたのでSでなくAとした。

・・・若かりし頃の先ちゃんは、パンダみたいな風貌、歯にきぬ着せぬ解説、軽妙なトーク、アマチュアみたいなテキトーな気まぐれ作戦でバンバン勝っていく棋風、将棋パトロール、そして圧倒的な文章力。なんて楽しい人なんだ。こんな面白い人がいるのか。当時、小学生の私はたちまち惚れた。

小・中学生のころ、私は毎月、「将棋世界」を本屋に立ち読みに行っていた。
私は将棋は友達とたまに遊びの1つとして指す程度。NHK杯は毎週観ていたが、それほどプロの将棋界に興味はなかったのだ。
そんな私がチェックしていたのは、ただ一つ、先ちゃんの順位戦。C2から上がれるかどうか、だった。
「将棋世界」の後ろのほうの順位戦の表の星を、ドキドキしながら見る。先ちゃんに〇がついていれば、よしやった、と思う。
●がついていれば、ぐああー、となる。
9勝1敗で上がれないときなんて、なんて無茶苦茶なクソ制度なんだ、と順位戦に怒り爆発である(笑)
結局、先ちゃんは8年をC2で過ごすことになる。

しかし、先ちゃんはC2を抜ける。そしてA級まで駆け上がる。先ちゃんの本を大量に読んでいた私の喜びもひとしおであった。その後も先ちゃんは精力的に、マルチに活躍し続ける。先ちゃんの処女作「一葉の写真」はずっと私の宝物であった。

電王戦の観戦記も、プロの苦悩が正直に書かれていて、とても好感を持った。

そんな先ちゃんが休場するという。私は、まあ気分転換かな?ぐらいに軽く思っていた。
理由が明かされなかったから、それほど心配することもなかった。女流棋士はときどき休場することがある。たぶん、先ちゃんも大丈夫なんだろう、と。

先ちゃんは1年弱で戻ってきてくれた。病名は「うつ病」だったという。私は「うつ病」に関する知識はなかった。
それを書いてくれたのが本書だった。
実に詳細に描写してあり、うつ病のつらさと恐ろしさが伝わってくる。アマ初段に勝つのに苦戦し、7手詰が解けずに5手詰からやりなおすなんて・・・。

本当に、よくカムバックしてくれた。私の感想はそれに尽きる。
ただし、成績は落ちている。連盟のページで調べると、
2014年度 13勝15敗 0.464
2015年度 11勝18敗 0.379
2016年度 15勝18敗 0.454
2017年度 3勝16敗 0.157 (休場した年度) 
2018年度 5勝17敗 0.227
2019年度 9勝20敗 0.310

うつ病を境に、明らかに勝率が落ちているが、もうしょうがないだろう。それでも昨年度は9勝している。
先ちゃんなら対局以外でまだまだ活躍できる。

先ちゃんの真骨頂、それは「転んでもタダでは起きない」ということ。
今回、病気にかかっても、本書の執筆で見事にそれを成し遂げた。本当に、よく戻ってきてくれた。
先ちゃんのいない将棋界なんて考えられないんだ。みんな、待ってたよ!!
2人「どーもー、よろしくお願いしますー」
右「・・・今、昔のNHK杯の再放送を観させていただきました。名局は何回観てもいいですからね。どうもありがとうございます」

左「ちょっといきなりですけどね、ウチのオトンは将棋が趣味なんです。それで、将棋がかなり好きでハマってるんやけれども、自分がまだ一般人の範囲か、それともすでに将棋オタクなのか、知りたいから、誰かに判別をしてほしいって言うんですけど」
右「将棋オタクかどうか、誰かに判別をしてほしいと」
左「色々と訊いてきたから、判定をよろしく頼むわ」
右「ほな俺がね、お前のオトンが将棋オタクかどうか、一緒に考えてあげるから。どれほど将棋にハマってるか、教えてよ」

左「オトンが言うには、NHK杯を毎週欠かさず観てるっていうねん」
右「ほな将棋オタクとは違うなあ。それぐらいじゃあ、一般人よ。自分で指さなくてもNHK杯は観てるっていう人も多いんやから。もうちょっと詳しく教えてくれる?」

左「加藤一二三の伝説を5つ以上、知ってるっていうねん」
右「それは将棋オタクや。ひふみんの伝説は、長すぎるネクタイ、旅館の滝がうるさいから止めさせた、明治のチョコレートを10枚いっぺんに平らげた、相手側に立って盤を見るひふみんアイ、生涯棒銀一筋、A級在籍中なのに21連敗、近所の野良猫にエサをやって住民たちに訴えられた、まだまだあるで。ネットにまとめサイトが複数、作られるぐらいや。5つ以上言えるならオタクやろ」

左「オトンが言うには、『聖の青春』を読んで感動したっていうねん」
右「うーん、それは将棋オタクとは言えんで。一般人や。『聖の青春』は名著で、将棋ファン以外でも、誰が読んでも面白いんやから。オタクというからには、『将棋の子』『真剣師・小池重明』『泣き虫しょったんの奇跡』『われ敗れたり』『オール・イン』『介護士からプロ棋士へ』これぐらいは全部読むのが必須やで。他に何か言うてなかった?」

左「オトンが言うには、買ったけど読んでない定跡本が10冊以上あるっていうねん」
右「それは将棋オタクや。将棋を本格的に趣味にすると、とにかく本が増えていくのよ。戦法には流行があるから、次々に新しい定跡本が出版されるんや。だからついつい欲しくなる。それで買ったはいいけど、読むヒマと気力がないから、積読本がどんどん増えていくのよ。お金もかかるし、何より置き場所に困るんや。所蔵本が100冊を超えると、目当ての本をどこに置いたか、探すのにも苦労するんやから」

左「オトンが言うには、『りゅうおうのおしごと!』にドハマりしてるっていうねん」
右「うーん、それは将棋オタクとは言えんで。一般人や。アニメと小説、どっちも最高の出来で、大人気で大勢のファンがおるんやから。燃えと萌えをテーマにしたストーリー、そしてキャラクターが抜群に面白いんや。俺もハマってもうて、ドラマCDを全部そろえてしもうた。Amazonでプレミアがついてたけど、買ってもうたわ」

左「オトンが言うには、ネットに羽生結弦の記事が出てるとき、思わず羽生九段の記事か?と反応してしまうっていうねん」
右「それは将棋オタクや。フィギュアスケートの『はにゅう』と将棋の『はぶ』を読み分けるとき、常に『はぶ』が先に思い浮かんでしまう。もう将棋オタクの宿命や」

左「オトンが言うには、2012年からの電王戦も観てて、プロとコンピュータ、どっちが勝つかとても面白かったっていうねん」
右「うーん、たしかに面白かったけど、それは特に将棋オタクとは言えんで。もうすでに『あから2010』の時点でトッププロを超えてたと俺は思っとるから。それでつい最近、現役の奨励会三段が、水匠というソフトに二枚落ちで負けてしもうた。個人的に『水匠ショック』と俺は呼んでるわ」

左「オトンが言うには、将棋倶楽部24のアカウントを、居飛車用と振り飛車用の2つ持ってるっていうねん」
右「ほな将棋オタクやんか。24のアカウントは『携帯電話をお持ちでない場合は登録できません。一つの携帯電話番号に一つしか登録できません。』となっているため、なかなか新規にアカウントが取りにくい。でも、ハンドルネームが2つ欲しい場合もあるわけや。俺は24では友達が増えて、けっこう有名人になってしまったため、お忍びで対戦しにくくなった。それでもう一つ、ハンドルネームを持ってるわ」

左「オトンが言うには、藤井聡太の勝負めしをチェックしてるっていうねん」
右「うーん、それは将棋オタクかどうか微妙や。デビューから29連勝のとき、藤井聡太が何を食べたか、連日、お昼のワイドショーで取り上げられてたんやから。あんなん、よくニュースになると思ったで。正直、豚キムチうどんであろうが、冷やし中華であろうが、どうでもいいと思うんやけど。コロナで大変な今から思えば、あのときは平和やったと思うで」

左「オトンが言うには、矢倉の24手組みを暗記してるっていうねん」
右「それは将棋オタクや。そんなん、ちゃんと知ってるのは、かなりなマニアやで。初手から▲7六歩△8四歩▲6八銀△3四歩・・・と続くんや。矢倉は91手定跡というのもあるくらい、定跡の宝庫なんや。近年では若手プロが『矢倉は終わった』なんて言って話題になったけど、最近また復活しつつあるな」

左「オトンが言うには、ネットの『将棋ワンストップ』というサイトを毎日チェックしてるっていうねん」
右「それは将棋オタクや。そのサイトは将棋界の色んなニュースやツイートがまとめられてて、わかりやすく知ることが出来るんや。ただし、羽生の奥さんが連日のようにウサギの写真をアップしてるから、ウサギも大量に見ることになるけどな」

左「オトンが言うには、詰将棋パラダイスを、解けもしないのに、どんな本か知るために一冊持ってるって」
右「それは将棋オタクや。本人はせいぜい5手詰ハンドブックレベルなのに、詰パラがどんな本か興味あるのはオタクに決まりや」

左「オトンが言うには、将棋ソフトのためだけに、高性能なパソコンを購入してるっていうねん」
右「それは将棋オタクや。機械オンチでろくに性能も引き出せないのに、激指の検討モードを高速で動かしたいために、高いパソコンを持ってるんや。藤井聡太がAMD派なのを知って、自分もIntelから乗り換えようかと考えてるのが将棋オタクや」

左「オトンが言うには、囲碁将棋チャンネルに加入して、『めざせプロ棋士』で奨励会員の棋譜までチェックしてるって」
右「それはどう考えても将棋オタクや。けっこう重症やで。奨励会の級位者の棋譜にまで目を通すようになったら、気を付けたほうがいいで」

左「オトンが言うには、タイトル戦のときなんかには、将棋会館まで解説会を聞きに行ってるって」
右「だから、それはもう完全に将棋オタクや。解説会のマニアやな。俺も大阪に住んでたときは40回以上、行ったで。特に話術のバランスが取れてうまいのは井上先生。そして福崎先生が調子に乗ったときなんて、お客は笑いが止まらず最高やったわ」

左「でもオトンが言うには、自分は将棋オタクではないと」
右「じゃあオタクではないかー。本人がそう言うんなら、それでいいんとちゃうか?本人が楽しんでれば、それが一番や」
左「でもジイちゃんが言うには、末期の将棋オタクやって」
右「うん、俺もそう思うで。どうもありがとうございましたー」
棋譜を紡いで ~浜田省吾「風を感じて」の替え歌~

元の歌 https://www.youtube.com/watch?v=WCtBw_1zjVQ

序盤、中盤、終盤 スクランブル盤上
しかめっつら 右手にマウス モニター見つめ

戦う気分は 熱いパトスさ Wow wow wow Wow wow wow
相手みつけ「お願いします」Oh no, oh no, oh no

It's so easy 攻めつぶせよ
Easy to be happy 次の一手を
抱きしめて 勝利へと まっすぐに Oh yeah
It's so easy うつろな心 Easy to be happy
ふり切って 退屈など 飛び越えてゆけ

自由に指してく 方法なんて 100通りだってあるさ
It's so easy,easy to be free

頭の中 飽和状態
駒がぶつかり 指したい手たち ひしめいてる

更新 止まった 最高レート Wow wow wow Wow wow wow
負けて級が 転がっていく Oh no, oh no, oh no

It's so easy 凌ぎ切れよ
Easy to be happy ねじり合いを
乗り切って 勝負手を 今放て Oh yeah
It's so easy 苦しい時 Easy to be happy
ふり切って 相手の読み 飛び越えてゆけ

自由に指してく 方法なんて 100通りだってあるさ
It's so easy,easy to be free

It's so easy 考え抜けよ
Easy to be happy 奥の深さを
かみしめて 夢中へと まっすぐに Oh yeah
It's so easy うつろな日々 Easy to be happy
ふり切って 単なるゲーム 飛び越え もう一局 Oh yeah...
AI ~浜田省吾「MONEY」の替え歌~

元の歌 https://www.youtube.com/watch?v=42-24S-mNg0

俺のレーティング わずか1700点
さびれたブログの更新 月に5、6件
囲碁将棋チャンネルで 録画した銀河戦
見ないで 消してく

プロは 消えちまった電王戦のかわりに
通常の棋戦で ファンを育てた
プロは今の最強の ソフトと戦わずに
棋力をごまかしているのさ

AI, AI makes me crazy
AI, AI changes everything
いつかプロ棋士の 足元に激指
叩きつけてやる

俺は夢見てる 華やかなNHK杯
日曜の昼間に テレビをつけて
ファンは楽しむのさ 一手一手を
プロたちがつむぐ 熱い棋譜

あの時 解説者は こうしゃべり続ける
"強い・・・素晴らしい・・・名局ですね"
だけどYouTubeで 奨励会三段が
ソフトに 二枚落ちで負けた

AI, AI makes me crazy
AI, AI changes everything
いつかプロ棋士の 足元にシンギュラリティ
叩きつけてやる

俺はプロを信じない
俺はプロを許さない
俺は何も夢見ない
何もかもみんな 爆破したい

和服に七寸盤 高価な盛り上げ駒
最高のホテルで 豪勢な勝負めし 
だけどその指し手は スマホより低レベル
まるで悪夢のように

AI, AI makes me crazy
AI, AI changes everything
いつか羽生でも 負けるぜ 二枚落ちで
I've got nothing nothing to lose (俺には失うものなど何もない)