広瀬章人 八段 vs 畠山鎮 七段 NHK杯 2回戦
解説 船江恒平 五段

2回戦最後の一局。広瀬とハタチンか。正直、広瀬のほうが格上なんで、ハタチンにがんばってもらって、盤上を盛り上げてほしい。

解説の船江「広瀬は闘志を内に秘めるタイプでいつもポーカーフェイスなイメージ。数年前までは四間飛車穴熊を主流にされていたんですが、棋風を大きく変えられて現在は本格派居飛車党。
畠山さんはとても男気あふれる方ですね。将棋のほうも妥協を嫌い直線的な手を好まれる印象があります」

事前のインタビュー
広瀬「畠山さんは関西を代表する正統派居飛車党。昨年と同じ2回戦でまた当たるということで不思議な縁を感じます。2回戦の最後に出てきてすぐに名前が消えると寂しいので、そうならないようにがんばります」

ハタチン「自分の心身をしっかり鍛えようと思いましてジョギングしたりダッシュしたりメンタル的な部分もちょっと意識して鍛えたり、そういうトレーニングをしています。広瀬さんには昨年も当たって負かされましたので、若い上位棋士ではあるんですけど、自分の意志や戦う姿勢をしっかり見せることができればいいなと思っています」

2人の対戦成績は、広瀬3勝、ハタチン1勝とのこと。

先手広瀬。序盤、淡々と角換わり相腰掛け銀に進む。観ていてハッキリ言ってヒマだ。
もっと解説を早く始めてほしい。なんで手が進むのを待っているのか、謎だ。

船江「広瀬はバランス型。ハタチンは攻め将棋」

双方、右の金が、自玉と逆へ行く形。▲4七金型vs△6三金型だ。広瀬から仕掛けて、戦いが続いている。
船江「中盤の難所。難しい中盤が続きますね。ここで引き離されては勝負にならないとみて」
お互いに考慮時間を同じように減らしていく。

ハタチンが広瀬の飛車を攻めたのだが、広瀬の飛車の逃げ場所がうまい。
そして広瀬は2筋の歩の取り込みに成功。
船江「これは広瀬としては大きいですね、すごくうれしいです」
これは広瀬がリードしたなあ。2筋を取り込んで、また手番が来てるね。

船江「広瀬はここでどう攻めるか。強引に2筋に銀を打ち込む? でもなんかちょっと反対側を・・・」
と言った刹那だった。広瀬が▲7一銀という手を放った。船江の直観、大当たり。
船江「あ、そうですね、そういう手をやってみたい」
ハタチンの飛車を攻める狙いだが、パッと見は、なんにもない空間に打ち込んだような手だった。

ハタチンは飛車を逃げざるを得ず、そこから広瀬の猛攻が始まった。ハタチン、なすすべなく、広瀬のパンチを浴びていく。
ハタチンの駒が次々に遊び駒になっていく。フラフラになったハタチンに、決め手のアッパーカットが跳んできた。広瀬の桂跳ね一閃、それをモロに食らうハタチン。
船江「気持ちいい手ですね、きれいな技が決まった感じですね」

以下、いくばくもなく85手までで広瀬の快勝となった。最後はすごい差がついた。

船江「中盤、非常に難しい戦いだったと思うんですが、広瀬がうまく攻めをつなげた。▲7一銀が非常にいい手でしたね。そこから一気に寄せの形を作りましたね」

広瀬の▲7一銀は拍手ものの妙手だった。パチパチパチ。

感想戦が18分あった。
ハタチン「▲7一銀は警戒していたんだけど・・・。中盤はこっちのほうが手が広い将棋になるんだよなー。相手に90分あげてもいいからこっちに1時間持ち時間が欲しい」

感想戦、初手からやらないでほしい。仕掛けのところから始めてほしい。
今回は▲7一銀を再現するところまで、行かずに番組が終わってしまった。
感想戦で▲7一銀という妙手を再現してほしかった。
野球番組だったら、ホームランやファインプレーをリプレイ映像で見せてくれるように、将棋では妙手を感想戦でもう一度、再現して見せてほしい。多くの人がそう思っているんではないか?

それにしても、本局の終盤、ものの見事に技がかかったものだ(^^;
広瀬が指した決め手の桂跳ね(▲4五桂)という手、あんなのプロではめったに実現しないよね。
ハタチン、あれを食らうか(^^; モロに馬取り+桂取りの手で、あれを食らうとは・・・。
2人の力の差が出てしまった感じで、ちょっと切なくなったくらいの技だった。うーん、ハタチン、無念。

さて、先週はNHK杯が休みで、本局は2週間ぶりの放映だった。
やはりNHK杯は面白い。ここのところ銀河戦を観ているが、NHK杯のほうが、指す側も意識が違うだろうし、観てる私も気合が入る。
将棋は「場の設定」が大事な競技だと思う。「NHK杯という場」でどうプロたちが戦うか、それが面白い。
プロ棋士のみなさん、これからもがんばってください。
Deep Zen Goと趙治勲さんの対局が、治勲さんの2勝1敗で終わった。
私は囲碁はわからないが、3局とも記者会見を聞いた。
普通~だった(笑)

将棋は、なんでこういかなかったのか???という疑問が私には残る。
まあ、囲碁の場合はもう頂上決戦は終わっているという、事情の違いがあるが。

将棋の電王戦は、全ては興行で、全てはお客を呼ぶための宣伝行為なんだという認識もできるが、それにしてもプロレス的だった。

電王戦は究極のところ、すべて「時代の流れ」という言い訳と、「お祭りだった」というシャレで済むかもしれない。
(しかし渡辺竜王が三浦九段に対して起こした今度の事件は、全くシャレになってない)

将棋の電王戦が興行に徹したおかげで、面白かった面が大いにある。私も楽しんだ一人だった。
「せっかくのお祭りだった」ので、「楽しまなければ」と思っていた。

しかし、後世の人が歴史を振り返ったときに、どう判断するだろうか。
もう囲碁に先んじられたことは取返しがつかない。ゲームの性質的に、将棋のほうが早く抜かされるはずだったのに。「なぜ囲碁が将棋より先に負けたのか?」その理由を探られることはもう永遠に将棋界の傷として残る。

「将棋界はあれやこれやルールを変えてハンデをもらい、逃げ、とにもかくにも結論を先延ばしした」ということが言える。少なくとも私にはそう見える。連盟は2005年の「対局禁止」以来、「先延ばし」という戦略でずっとここまで来てるので、しょうがない・・・。
コンピュータ対プロ棋士は、おとなりの囲碁を見ていると、将棋はやはり残念な経緯をたどったと思う。
女流王将戦 三番勝負 第2局
里見香奈女流王将 vs 香川愛生女流三段
対局日:2016年10月11日
解説:永瀬拓矢六段
聞き手:中村真梨花女流三段

囲碁将棋チャンネルで放送されている女流王将戦。第1局は、里見の快勝だった。
場所をいつものスタジオに変えて行われた第2戦。もう対局日は一か月以上、前。

解説の永瀬「里見は居飛車、振り飛車両方指すオールラウンダー。
香川は振り飛車の攻め将棋」

先手里見で、相振りになった。▲中飛車vs△向かい飛車。
永瀬「里見は香川の得意戦法を使って、香川の良さを吸収したいという意志を感じますね。羽生さんなんかがそうなんですけど」

ここまでの対戦成績は、里見の6勝、香川の2勝だそうだ。

さて序盤、お互いの囲いもまだという状態で、早くも里見が5筋から攻めていき、問題の局面を迎えた。
永瀬「個人的には里見がうまく指しているような気がします。これは香川は、許してくれ、ということですけど・・・。里見の大チャンス」
しかし、里見は消極的な手を指してしまう。いったいなぜだ。飛車を行ったり来たりで、実質2手パスしてしまった。
永瀬「里見は良さそうな将棋を混沌とさせてしまった」
ここの里見の2手パスは、本当に謎だった。

そして形勢入れ替わり、立場逆転。永瀬「里見は勝負に行かないと。勝負所を作れるか」
しかし、この一局、こういうことが続くことになってしまう。
永瀬の解説によれば、もういったい何度逆転してるんだ、という状態。
永瀬の解説が手厳しいのもある。でもそれにしても、逆転しすぎの内容となっていった・・・。 

相振りで、手が広く、難しいから、何度も逆転するのも、しょうがないのか?
終盤でも、永瀬「里見としては負けを覚悟してると思いますね」
と言ったところから、また逆転してしまった。
121手で里見の勝ち。

永瀬「全体的には、2転3転以上ありまして、香川にとってもすごいチャンスが訪れていたような気がしたんですけど、最後難しい局面で競り勝ったのは里見だった」

局後の勝利者インタビュー
里見「力勝負で形勢が入れ替わったけど、気持ちを切らさず指せた」

うーん、タイトル戦なんで、あんまり何度も形勢が入れ替わるのは、なんだかなあ。
4回は逆転していたんではないだろうか。永瀬の解説が手厳しいこともあり、なんだかレベルが低い内容と思えてしまった。
ああー、これが今期の女流王将戦の最後の一戦だったのだが。まあしょうがない・・・。
電王戦のアルバム 
~「思い出のアルバム」の替え歌~

元の歌 https://www.youtube.com/watch?v=ejZg6B4FOto&list=RDK5iPrMNleJg

いつのことだか 思いだしてごらん
あんなこと こんなこと あったでしょう
うれしかったこと 面白かったこと
いつになっても 忘れない

第1回です 思いだしてごらん
ヨネ対ボンクラーズ あったでしょう
ヨネの奇策の 初手△6二玉
通用せずに 逝ったでしょう

第2回です 思いだしてごらん
サトシン ブログが 炎上でしょう
A級三浦が 600台に
完敗喫して みな呆然

第3回です 思いだしてごらん
貸し出し ハンデを もらったでしょう
4人負けたのに タニー  会見で
「中位以上」と のたまった

そしてFINAL 思いだしてごらん
阿久津が AWAKE ハメたでしょう
巨瀬が投了 ニコ生騒然
川上あわてて「大成功」

今年のことを 思いだしてごらん
山崎叡王 出てきたでしょう
PONAが強すぎ すぐに差がついて
2日目ずっと 敗戦処理

電王戦を思いだしてごらん
あんなこと こんなこと あったでしょう
次の叡王 誰になるかな
もうすぐこの棋戦 終わりそう
もうすぐスマホに 抜かれそう
明日はNHK杯がありません。ヒマです(笑) なんだか一息つきます。

さて、私のこのブログ、今年で10年目を迎えています。
長かったような、短かったような・・・。

ブログを立ち上げた2007年9月のときの目標が、「10年続けよう」でした。
まだこのブログはあと少しは続くでしょう。

ただし、けっこうヤバいんですけどね。
例のソフト関連、電王戦でプロが負け、そして三浦九段への疑惑事件。
私の心は揺れ動いています。

今、私は3人の方に感謝したいです。
いつもお世話になっているサイトに。

まず「将棋ブログ更新状況」の管理人様。
ここは20個ほどのブログの更新状況が常にわかります。
現役プロ棋士などの、そうそうたるメンバーの中に、なんと私のブログが入っている。
私が記事をUPするたびに、この「将棋ブログ更新状況」の、一番トップに来る仕組み。
がぜん、やる気が出ます。ここに参加させてもらっているのは、私のモチベーションです。

次に「将棋ワンストップ」の管理人様。
みなさんご存じでしょうが、ここの毎日の情報網は、本当にすごい。
将棋関連の情報を得たいファンにとって、こんなにありがたいサイトはないです。
私はもはや、ここを見るのが日課。
私の更新状況も、下のほうに出ているというのは、私としてはやる気が出ます。
私のブログなんかが入り込んでいいのでしょうか(笑)

次に「将棋のブログ」の管理人の阪田大吉様。
ここのネタは面白いものが多い。話題が豊富。更新頻度も並じゃない。
ほぼ毎日見させてもらい、いつも楽しませてもらっています。

3人の方、本当にありがとう。
そしてもちろん、私のブログを読んでくれている人も、ありがとうございます。
来場者の数にはこだわっていないのですが、毎日何百ヒットもしているというのは、やはりうれしいものです。

明日はNHK杯がありません。
感謝の言葉に代えて、また替え歌を作ったので、明日、載せます。
ネタはいつものごとく、「電王戦」です(^^;
どんな棋士も。 ~槇原敬之 「どんなときも。」 の替え歌~

元の歌 https://www.youtube.com/watch?v=b88pxLpMZKk

プロの指し手は お客が 思うより最善かい?
ソフトに聞かなきゃ 不安になってしまうよ
最高の棋譜の為に 作られた定跡は
古ぼけた本だなの すみにおきざりのまま

脳に汗をかく長考じゃ 追い越せないのは
名人でも竜王でもなく PONAかもしれないけど

どんな棋士も どんな棋士も プロがプロらしく あるために
「面白いゲーム」と 言える気持ち 抱きしめてたい
どんな棋士も どんな棋士も 迷い探し続けた一手が
魅力になること 僕は知ってるから

もしもカンニングの 騒ぎで傷ついても
絶対ゆずれない 趣味が僕にはあるよ
‘’昔は良かったね‘’と いつも口にしながら
生きて行くのは 本当に嫌だから

消えたいくらい 辛い気持ち 抱えていても
モニターの前 笑ってみる まだ平気みたいだよ・・・?

どんな棋士も どんな棋士も 羽生がスマホに負けるとしても
落ちて行く夕陽に 嘆く気持ち 重ねて行こう
そしていつも 将棋を愛し ソフトが見せつける強さを
自分の力に 変えて行けるように

どんな棋士も どんな棋士も 将棋指しらしく あるために
「素晴らしいゲーム」と 言える気持ち 抱きしめてたい
どんな棋士も どんな棋士も 迷い探し続けた一手が
存在意義になること 僕は知ってるから
佐藤天彦 名人 vs 山崎隆之 八段 NHK杯 2回戦
解説 羽生善治 三冠

若き名人と、ちょいワル王子の山崎という好カード。そして解説が羽生。

天彦は2006年四段、竜王戦は1組。8回目の本戦出場。
山崎は1998年四段、竜王戦は2組。16回目の本戦出場。

解説の羽生「天彦は序盤は研究熱心、攻守のバランスのとれた棋風。
山崎は独創的というか、力戦乱戦を好むタイプ」

事前のインタビュー
天彦「山崎八段は独創的な棋風と言いますか、序盤から人にはなかなか思いつかないような構想を披露されることが多いのかなと感じています。今回の相手も強敵ですので、あまり先のことは考えず一局一局大切にいつもどおり戦っていければなと思っています」

山崎「天彦名人は気持ちのいい将棋を指すイメージで、この2年ですごく駆け上がって、充実している。おおっ、っていう感じで見てました。厳しい戦いが続くと思うんですけど弱気にならずにぶつかっていきたい。ギリギリの戦いができたらと思っています」

先手天彦で、横歩取りの最新形となった。まあ、私は正直、またこれかと思った(笑)
羽生「山崎は最近後手番だと横歩取りを多用している」
2人の対戦成績は2-2のイーブンとのこと。      

角交換から山崎が△4四角と手放し、それに対応して天彦が▲3八角という自陣角。
先手はこんなところに角を打つものなのか。

お互いにどこから攻めるのか、模様の取り合いで、難しい。それもかなり難解。
羽生「角の筋が違うので、一手一手難しい」

考慮時間に差がつき、残りが天彦▲8回vs山崎△0回になった。
盤上の中段で戦いが起こる。
羽生「天彦の桂得が確定したが、陣形が天彦側は乱れているので、いい勝負」

ここまで大技がなかったが、山崎が一気に勝負をつけにいった手を指し、局面が大きく動いた。
羽生「あー、えー! これ手抜くもんなんですかねー、いやすごい踏み込みですね」

激しい駒の取り合いになり、これはどうなったのか・・・
羽生「形勢を言えば、ちょっと山崎のほうがいいような気がします」
おー、そうか、山崎、行け~。 ここに来て私は山崎を応援している、判官びいきというやつだ。

天彦玉をぐいぐい追い込む山崎、しかし天彦も勝負手を連発!
さすが名人、一筋縄ではいかない! 天彦ももう時間がなくなってきたが、よくここまで指せるものだと、実に感心させられる。
羽生「形勢ははっきり山崎がいいですけど、30秒だとまだまだ」

山崎に勝つ権利がありそうなのだが、羽生ですらまだ答えを見つけれていない。
中段をさまよう天彦玉は寄るや寄らざるや。
羽生「はっきりしないですね」
天彦の玉、実にしぶとい~。 ぬるぬるしていて、山崎の角と銀の攻めでは捕まりづらい~。 

そしてついに、羽生「これは逆転したんじゃないかな」
画面に大きくのけぞって、両手で頭を抱え込んだ山崎の姿があった・・・。 だめだこりゃーー(笑)
羽生「山崎は、決めそこなってしまったな、ということですね」

天彦のほうが攻める番になり、まだ一波乱あるかと思ったが、的確に天彦は山崎玉を寄せた。
119手、天彦の逆転勝ち。危ない辛勝だった。

羽生「非常に激しい将棋で、終盤、山崎が勝ちだったんですけど、ちょっと決めそこなってしまったかなあ。でも決め手を与えないように指してた天彦の粘り強さも光ったなあという感じ」

感想戦、山崎が勝ててたはずだが、どうやったものかという場面で、天彦が「こうやって保険をかけとけば」という言葉に、山崎が同意するシーンが見られた。
あれだけ天彦玉の周りに山崎の駒がまとわりついていれば、何かあっただろうね。
あああーー、山崎、残念だった。

天彦はそうとう危なかったけど、底力を見せたね。やはり名人だ。
天彦の勝負手連発が本局一番の見どころだったと思う。

ただ、一局を通して、難しい将棋だねえ(^^; 
横歩取りの最新形というのが、プロの研究の最先端で、もう難しくなる宿命と言えると思う。
NHK杯はファンに見てもらうことに価値があるので、その難解なものをアマが見て何割を理解できるかっていうのは、もうプロ将棋の永遠の課題だ。プロががんばって研究すればするほど、どんどんアマが理解しづらくなっていく。
羽生を解説者に持ってきても、序盤から一局を通して、難しかった。 
三浦九段のソフト指し疑惑問題、どうすればいいのか。
私がもし谷川会長の立場だったらと考えてみました。
要するに、3つの場合が考えられます。

<三浦九段の「黒」たる証拠を連盟が持っている場合>
証拠があるなら、連盟は今すぐそれを開示すればいいでしょう。
三浦九段が悪いのであって、連盟は責任追求される事をまぬがれます。
これ以上の仲間割れは避けるべきです。

<三浦九段の「黒」たる証拠を連盟が持っていない場合>
証拠がないなら、もう三浦九段を処分する理由がありません。
もし裁判になったときに連盟が勝てるはずがありません。
今すぐ処分は不当だったと連盟が声明を出すべきです。
早急に処分を解除することが、今後の連盟を守ることになります。
これ以上の仲間割れは避けるべきです。

<連盟の保持する証拠が「黒」を示すものかそうでないか、連盟自身にもわからない場合>
話になりません。証拠不十分です。今すぐ三浦九段への処分を撤回すべきです。


私は、案外、3番目なのではないか、と思っています。
谷川会長、連盟の取るべき道は、どれですか?
挑戦者決定戦
上田初美女流三段vs香川愛生女流三段
対局日:2016年8月30日
解説:郷田真隆王将
聞き手:甲斐智美女流五段

上田さんと香川さん、勝ったほうが里見さんとのタイトル戦3番勝負に出る。
上田さんは27歳、小学生から女流棋士ということで、この歳でもうベテランだ(^^;
香川さんは23歳、数年前までは無名だったのに、強くなったものだ。

郷田「上田は女流ではちょっとめずらしい、玉を固めてバーンと攻めるパワフルなタイプ。
香川も攻め将棋、簡単には負けないしぶとさが持ち味」

先手上田で居飛車、香川は早石田の対抗形になった。
2人のこれまでの対戦成績は上田2勝、香川4勝とのこと。
角交換から、2人とも早々に角を手放す。
持ち時間は25分で切れたら40秒未満というルール、まだ時間があるから、角を手放すのはもうちょっと考えたらどうかと思ったが、2人ともここらへんは気合いと思っているようだ。

聞き手の甲斐「2人と対戦すると、すごく主張のある手をぶつけられることが多くて」
それが女流の魅力だね。本局もさっそくお互いの主張がぶつかって、観ていて実に楽しい。
これ、郷田は名言は避けているが、ちょっと香川のほうが模様がいい序盤ではないか。

香川が自分の飛車を詰むのを放置して、詰ませてみろ、と上田に誘いかける。
上田はそれには乗らず、5段目に飛車を引く面白い手を指す。
中盤になっているが、ここまでくると、せっかくさきほどまで香川がリードしていたのが消えてしまっているような・・・。
香川、ひねりすぎたんじゃないかなー。有利になれそうだったのが、今ではすでに「五分のワカレで充分でございます」となってしまった感じだ。

手番が回ってきた上田が「ここは盤上この一手」と▲9五歩の端攻め。美濃囲いを攻めるときの急所だ。
「ビシッ」と指し、ここの手つきからは、上田の自信が伝わってきた。

そしてその9筋の折衝で、香川がはっきり「悪手」を指してしまった。
郷田「これは、上田が元気が出るね。上田優勢、指し手にも困らない。普通にやっていけばいい」
なんと、上田が飛車をなんなく敵陣のド急所に成り込むことに成功。
香川の美濃囲いはたちまち崩壊した。

郷田がもう終わることを予感して、「香川流の土俵際のしぶとさを見せてもらいたい」
うーん、でも上田陣が堅いし、駒も得してるし、手番も上田という、どうしようもなさそう。
もはや香川は「まな板の上のコイ」だ。 

が、ここからまさかの上田の迷走が始まる。郷田の解説がだんだん混迷になっていく形勢を告げる。
郷田「でも上田としても読み切れてないと危ないですけど」
郷田「上田はこれはちょっといまいちな攻め方、悪いわけじゃないけど」
郷田「香川としては頑張りがいがでてきたところも若干ありますか、うーん」

なんか、どんどん雰囲気があやしくなっていく。
そして上田、この雰囲気を一気に打破しようと、一発狙いの勝負手を放つ!
郷田「あー行きましたか、女は度胸で行きましたねー、気持ちいいですね」
ええーー 形勢絶対優勢だった上田のほうが勝負手を放つってか、おかしいな(笑)

郷田「上田はここまで流れが良くなかったですからね、まさか上田の竜と香川の自陣に居ただけの飛車が交換になるとは」

もうどっちが勝つか分からないギリギリの形勢に~。
自玉放置で敵玉に食いつきにかかった香川、手を渡された上田はどうする?
郷田「上田が詰めろをかけにいけばたぶん上田が勝つ・・・って、王手しちゃって。そっち打っちゃった」

上田さん、局面の作りにも運がなかった。王手していったものの香川玉が上部が開けていて詰まず、もう自玉も全く取返しがつかない。
郷田「これはけっこうな逆転になったかもしれないですねー」
116手、香川さんの大逆転勝ちとなった。 うわ、これはかなりひどい(^^;

終局後、開口一番、「ひどかった・・・」と言う上田さんの姿があった。

郷田「見所充分な内容、香川のミスを上田がうまくとがめて、一瞬のスキをついて、ハッキリ優勢にして、もう勝ちが目前だったと思うんですけどね。上田にとっては残念でしょう」

うーむ、香川さんの「飛車を成り込まれてしまったポカ」もけっこうなミスだったが、そこから勝ち切れない上田さん・・・。
ベースとなる部分はレベルが高いんだけど、やっぱり私は挑戦者決定戦として観てるから・・・。
正直、終盤は24の低段者の将棋を観てるようだった(^^; 
んー、ほぼ無条件と言って良いぐらいに飛車を急所に成り込んで駒得して手番を握って勝てないのか、あああーー 上田さん、これは悔やまれる~。でもこういうのも楽しいけどね。

ただ、私にはすでに観る前から勝敗が分かってしまっていたので、どっちが勝つかという意味では全くハラハラしなかった。
今回は「棋譜のレベルの高さ」じゃなくて「勝敗のゆくえ」を楽しむべきだったのに、それができなかった。
そこが残念だった。もうこの番組の宿命か。

あきらめなかった香川さんは称賛されるべきであり、「逆転の香川」「終盤の香川」というキャッチフレーズができそうだ。
「番長」のニックネームから取って、「逆転番長」がいいかもしれない。

終局後のインタビュー(要約)
香川「普段通り指そうと思いましたが、つい力が入ってしまって序、中盤は失敗したなと思っていました。最後は幸運でした。終盤はもうダメだと思いながら指していました。また番勝負に出れることが本当にうれしいです。胸を借りるつもりで挑みたいです」

香川さん、一瞬、涙ぐんでちょっと声を詰まらせてた。
もう私はタイトル戦の結果は知ってるのでどんな内容だったか、中身の濃い熱戦を期待。
<お知らせ>今まで当ブログでは文末に「。」をつけてきませんでしたが、今回からつけることを試してみます。

丸山忠久 九段 vs 村山慈明 NHK杯選手権者 NHK杯 2回戦
解説 深浦康市 九段

丸山と村山か。丸山について思うのは、もし丸山が竜王戦出場を断っていたらどうなっていたんだろうということだ。
丸山は連盟の決定を疑問視していたし・・・。

丸山は1990年四段、竜王戦1組、B1 26回目の本戦出場
村山は2003年四段、竜王戦3組、B2 7回目の本戦出場

解説の深浦「丸山は序盤から精通していまして、研究家ですよね。中終盤は粘り強いので負かしづらい相手。
村山は昨年は見事で棋譜の名前を隠したら村山の将棋かなとわからないくらい、積極的な手が多かった。序盤から精通していまして非常に重厚な将棋を好みます」

事前のインタビュー
丸山「村山さんは序盤をよく研究されていて、中終盤を非常にしっかりしている印象です。思い切りぶつかっていきたいと思います」

村山「丸山さんはトップ棋士で非常に今日強敵です。角換わりのスペシャリストでもありまして私も角換わりは好きな戦型ですので、本日は角換わりになるのではないかなと予想しています。NHK杯選手権者として恥ずかしい将棋を指さないように気を引き締めてのぞみたいと思います」

先手丸山で、やはり角換わりとなった。相腰掛け銀だ。
深浦「去年のNHK杯決勝の村山vs千田から、この戦型が流行っている」
2人の対戦成績は、丸山6勝、村山3勝とのこと。

深浦「村山は待機策を選んだ」
下段飛車にする作戦、ソフト発祥だったっけ? わからない。
この戦型特有の、「素人お断りの序盤」といった感じ・・・。

村山が6四に角を据え、全体をにらむ。
そして丸山の手に、深浦が「これは難しい、これはめずらしいですね、解説に困ります(笑) 」といわしめている(^^;
深浦「こういう戦い方は見たことがない。両者、探り合いながらということになるんでしょうね」

戦いが起こり、村山が少し駒得。それに村山は歩もたくさん持っている。
深浦「形勢は微差だけど、村山がうまくやっているかな」

これ、駒損している丸山のほうが攻めなくてはいけないと思うんだが、どうやって攻めをつなぐのか?
そう思っていると、丸山がなんと▲1六歩という手を指した! 
ぐああ、もう戦いがだいぶ起こっているのに、今頃こんな手! 
一歩欲しいということなんだが、いかにも証文の出し遅れ・・・。

村山は持ち駒の銀2枚を自陣に投入し、ガッチリと、とにかくすぐには負けない形を作った。
深浦の事前の説明では村山は重厚な形が好きということだったので、これは村山は気分が良いだろう。

村山は敵陣に拠点を作る歩の突き出しを見せ、深浦はそれを褒めている。
深浦「局面は村山良しでいいと思うんですね」

村山としてはあとは攻めがつながれば、というところだったが、ここから魅せた。
控えの桂打ちなどで巧妙に丸山玉にまとわりつき、寄せの足場を作る。
深浦が「ここで飛車を切れば」と言ったところ、飛車を切るより明らかに得な桂跳ね一閃!
深浦「あー、そうか、きれいな決め手になりそうですね、いや見事ですね」
鮮やかで完璧な寄せを決め、110手で村山の快勝となった。
終局図では村山陣はまだまだ安泰で、相当な差がついた。

深浦「序盤の研究から、まだ見たことのない戦いになった。先手の丸山が工夫を見せたんですけども、それに村山がうまく対応して厚みですね、負けない形を築いてそこから見事な攻撃態勢を作って、最後はきれいに決めた。お手本のような気持ちいい快勝でしたね」

感想戦は2人の言うことが難しく、序盤での2人のやりとりには深浦でさえ苦笑していた(笑)
村山が玉頭に銀を守りに打てたところで、丸山が「決定的に悪くしたか」と言っていた。
さんざん戦ってからの▲1六歩のような手では、つらかったなー(^^;

この一局は村山の良いところが出たね。丸山は完全に引き立て役だった。
村山が中盤のやりとりで優位を築いたとはいえ、攻め駒の数が少ないところからどうやって寄せるのかが見ものだったが、ソフトの指し回しを見るかのような、鮮やかな村山の攻め方だった。
いやはや、村山は実に強い、お見事だった。
村山はこんなに強いのになんで前期の順位戦でB1から落ちちゃったのか、謎だ。(B1で3勝9敗だった)
今期もB2で1勝4敗と苦戦している。プロの上位陣は差がないということか。
怒る言葉 ~海援隊 「贈る言葉」 の替え歌~

元の歌 https://www.youtube.com/watch?v=EDjXUfHX_Uw

揺れる千駄ヶ谷の 光と影の中
しくじる連盟へ 怒る言葉

三浦を処分し 幕引くよりも
頭を下げて 謝るほうがいい
プロ棋士は 失態が多いほど
マスコミが 取り上げてくれるのだから

仲間割れしては さびしすぎるから
愛するプロ棋士へ 怒る言葉

ハッシー 渡辺 タニー 康光 島 天彦 千田
全員まとめて 怒る言葉

信じられぬと 嘆くよりも
三浦を信じて 傷つくほうがいい
求めないで 一致率なんか
証拠にならない 数遊びだから

長年愛した プロ棋士のために
飾りもつけずに 怒る言葉

これから始まる 時代の中で
だれもがスマホに 敗れるでしょう
だけど私ほど プロ棋士のことを
深く愛した ヤツはいない

遠ざかるスポンサー 信頼は消えた
もう届かない 怒る言葉
もう止まらない 怒る言葉
「10人の真犯人を逃すとも、1人の無辜を罰するなかれ」
無辜(むこ)とは、無実の人のことです
連盟は、この言葉の意味をじっくり考える必要があるでしょう

三浦九段のソフト指し疑惑騒動、連盟側がクロを証明できるに足る証拠がないことがはっきりしてきました

ハッシーが「ソフト指し」を特に嫌っていることは私はよくわかります
渡辺竜王の行動が連盟を守るための正義感からだったこともわかります
でも、今回の三浦九段への疑惑について、ハッシーや渡辺竜王は、その発言・行動における「謙虚さ・慎重さ」というものが全く欠けてしまっていましたね
重大な結果を招いてしまったことを深く反省し、三浦九段と各方面へ謝罪すべきです
開き直ったり、ごまかしたりしてる場合ではありません

連盟は、本当に頼りになりませんね
なんで処分を出したあとに調査機関を置くのか? 調査機関で調べたあとに処分を出すのが常識です
会長のタニーは何をやったのか、皆目見えてきませんでした

でも西尾六段と野月七段は、常識人だという印象を持ちました 
この2人は頼もしかったです

羽生三冠のツイート、「疑わしきは罰せずが大原則」というのは鶴の一声でしたね、よくぞ文春の特集記事が出された瞬間に言ってくれました、さすがでした

渡辺正和五段、強烈なツイート連発でしたが、大丈夫でしょうか、ツイッターのアカウントが消されてしまったようですが(笑)

三浦九段の処分は年末まで続くのでしょうか? できるだけ早く三浦九段を復帰させてあげたいですが・・・

今回の件に関して色々な意見を読みましたが、私が一番心に残った意見は、以下のブログでした↓(記事が2つしかないブログですが)
<不正摘発の根拠として「プレイヤーの勘」を持ち込んではいけない>
http://blogs.yahoo.co.jp/midorism64/17585287.html
伊藤沙恵女流二段 vs 香川愛生女流三段
対局日:2016年8月16日
解説:村山慈明七段
聞き手:貞升 南女流初段

対局日が8月16日かあ、夏真っ盛りだねえ、対局者の2人とも半袖だ(^^;
女流で結果がバレている2か月以上前の録画番組、どこが面白いのかと思う人もいるだろう、しかし私は楽しみにしているのだ

解説の村山「伊藤はここ数年で力をつけた、各棋戦で活躍している、伊藤は棋風は受け重視
香川は女流王将を通算2期獲得、ここ数年で力をつけた、オールラウンダー」

相振りで持久戦模様だ 相向かい飛車で▲矢倉vs△金無双という序盤

なかなか戦いが起こらず、村山と聞き手の貞升で雑談するしかなかった
村山「2人は同い年で、2人とも奨励会に在籍していた」
え、香川さんは奨励会にいたことがある? それは知らなかった

村山「私が子供の頃は、子供の大会では、同い年の渡辺明さんがとにかく活躍して目立っていた
奨励会でも渡辺さんと自然に仲良くなった、周りの人は年齢が離れていることが多いので」

しかし村山+貞升のコンビでは話題がそんなになく、ネタも尽きてくる、どうにも苦しいね
将棋番組なのに雑談でつなぐ技術が問われてくるとは(^^;

何しろ番組開始から45分を過ぎてもまだ駒組みやっている(笑)  
もう、ここまでは早回ししても全然OKなんじゃないだろうか
私はブログを書くために初手から観てるけど(^^;

村山「伊藤が駒組み勝ち」
伊藤が見事に香川の作戦を打ち砕いてみせたね
香川は駒が引き上げざるを得ず、もうこれ、どうやって互角の戦いに持ち込むんだという形勢になってしまった・・・

そんな中、香川はじっとうまい手渡しをしてみせ、村山を感心させた
村山「ほお~、なるほど、これは気づきにくい手ですね~」

しかしまだまだ、香川の苦しい中盤だ
香川の、とっさの勝負手をまた褒める村山
この一局、伊藤も香川も秒を「9」まで読まれて指すことがかなり多く、危ないな、と何度も思わせることになった

伊藤が押してる中盤、決定的なことが起こる
伊藤が香川の飛車を詰ませてしまった 
完全に「困った」という表情を見せている香川、ポーカーフェイスと真逆だ、でもそれがいいね

駒割り、飛桂香と銀2枚の交換で、伊藤の大きな駒得だ、これはでかいな!

懸命に粘る香川、ずっと、「どこかに勝負手ありませんか」という将棋だね
そして香川は驚くべき手を指す
なんと「どうぞ私の玉を寄せてみてください」と、自玉を自らわざわざ危なくする一手を指す!
ぐあ、なんだこれ、これは人間に指せる手か? そう思わせる発想の手だ

劣勢なんだから普通にやっていてはダメで、とにかく勝負手を放つべきで、その意味では香川は正しい
しかしこんな自玉を危なくする手を指すなんて、香川は並の発想じゃないよ、すごい~

もう2人とも40秒将棋の秒読みになっている
正確に指すのは至難の業だ
香川がどうやって食いつく展開に持ち込めるか? 
そんな中、村山が「もう香川の玉は適当な受けが見当たらない」
と言っていたのだが、香川は5九に居た馬を△9五馬とビューンと引き上げ、守りに利かせた
村山「この馬は受けになっていないですね・・・ あ? そうか、逆王手があるんですね!」
うおー、ここでまた香川の勝負手!

それに対し伊藤も冷静な手と思える手で返している、すごい攻防!
村山「伊藤も落ち着いていますね、熱戦ですね、これはまだわかりません」

そして伊藤が首を差し出した、香川玉必至、伊藤玉に詰みありやなしや?
村山が「詰むのかどうか?」とずっと迷っている
ところがなんと、香川が秒にまったく追われることなく、バンバン指している
つ、詰みを読み切ってる~ なんとピッタリの即詰み~ (17手詰み)
104手で香川の会心の逆転勝ちとなった  うおーー やったなーー

村山「この玉が詰むとは思いませんでした、広いので・・・ 香川さんすごいですね
この将棋は伊藤さんが駒得して、中終盤だいぶ良かったと思うんですけど、香川さんがうまく勝負形に持ち込んで△9五馬がいい手で、あの攻防あたりで逆転しましたね、香川さんの追い込みがすごかった」

感想戦は4分ほどしかなかったが、ポイントとなった終盤のところをフォーカスしてくれて実にナイスだった
伊藤さんは3回くらい「ひどいですね」とボヤいていた

いやこれ、私の中で女流王将戦、ここ最近はNHK杯を超えているね
女流のほうが面白い(^^;、まあ今回は別格にすごかったけどね

香川さんの逆転に至る過程、面白い、素晴らしい~!!
香川さんが勝つと分かっていてこれだけ楽しめるんだもん、どんだけ香川さんの手がすごいかということだ

個人的には「どうぞ私の玉を寄せてみて」という意味の手(△8二歩)、あれは私は何時間考えても発想に浮かんでこないだろうなあ
相手の次の狙いが▲8二歩成かもしれないというところに歩を合わせる△8二歩、これは指せないわ~
香川さんはソフト指しじゃないんか(笑)  
もし後手側の人が離席したあとに△8二歩が来たら、ソフト指しを疑われそうだと思う

村山が称賛した△9五馬ももちろん素晴らしい、元々5九に居た馬が△9五馬~△7三馬と使って敵の2八の玉の素抜きを狙うんだから、たまらない馬の使い方だ
そして最後の即詰みをノータイムで・・・ ぐおお、こんな将棋を私も指してみたい・・・
指された伊藤さんのほうはたまらないだろうね、これは夢に出る逆転負け(笑)

いやはや、前回も香川さんの指し回しは素晴らしかった、本局も本当に素晴らしい!!
香川さん、魅せる逆転将棋、どうもありがとう!! パチパチパチ
行方尚史 八段 vs 永瀬拓矢 六段 NHK杯 2回戦 
解説 広瀬章人 八段

行方は1993年四段、竜王戦2組、A 20回目の本戦進出
永瀬は2009年四段、竜王戦2組に昇級、C1 5回目の本戦進出

行方と永瀬か 
行方は「不屈の棋士」の本の中で、はっきりと「ソフトを将棋の勉強に使うことを拒否」しており、千田と正反対の立場を取って見せた
そのことで、私の中で行方に感情移入して応援する気持ちは強くなった

解説の広瀬「行方は居飛車の正統派、相手の得意戦法を受けて立つ
永瀬は関東の若手の中でも特に研究熱心な棋士で、序盤から積極的にリードしていく姿勢が目立つ」

事前のインタビュー
行方「永瀬は若手の中でも特に研究熱心な印象ですね
若い人との戦いが最近多くなってきて、なかなか厳しいものもあるんですけど、自分なりに意地を見せていきたいなと思っています」

永瀬「行方は居飛車の本格派、スキのない将棋というイメージがあります
行方八段とは今回で3局目になりますけど、どれも内容が悪かったので今回は内容を良くして、いい勝負ができればと思っております」

これまでの対戦成績、行方0勝、永瀬2勝とのこと 
おーい、永瀬は内容が悪くて2連勝してるんか(^^;

先手行方で、相掛かりとなった  
広瀬「▲3七銀~▲4六銀というのは、わりとまあ最近の指し方だと思うんです、なので手さぐりになる」
この先手の形、そうとう前に指されていそうだ、中原誠がよく指してたなあ、それが今頃また復活してるのか
先手が飛車先の歩を交換していないわけだが、まさかそれがスタンダードになる時代がくるとは・・・

行方が永瀬陣に襲い掛かる
広瀬「行方の駒が前に来ているので、受け間違えると潰されてしまう」
行方の、左桂2段跳ね+右桂2段跳ねという形ができそう
おおー、これは行方が行けるか? 

そこで出た、永瀬の守りの金を相手の攻めの銀と2手かけて交換しに行くという勝負手!
すごい発想! これは誰が思いつくだろうか? 永瀬、さすがタイトル戦で羽生を追いつめただけある!
広瀬「この永瀬の指し方は勇気が要りますね」

その後も、行方と永瀬、両者ともに「手筋」を連発して、観てる私を飽きさせない
永瀬の歩の垂らし、永瀬の桂捨て、行方の自陣に金投入という勝負手・・・

実に面白いねじり合いが展開された
だが、行方の▲3一馬というのが私には悪手に見えた
すかさず永瀬に金をボロッと竜で取られて、あれは粘りを欠いたように思う

永瀬、最後の即詰みの読み切りは鮮やかで、永瀬が106手で勝ち切った
投了図は大差だが、途中は全然、難解だったと思う
手数以上に、長い戦いに感じた・・・ 私は観ていて疲れた(笑)

広瀬「手将棋でお互いに構想力を問われていて、早い段階から戦いになったんですけどね
行方に右桂の活用が見込めたので、行方ペースかなと思ったんですけど、そこで永瀬がひねり出した△2三金~△3四金は、なるほどでしたね
永瀬が竜を作ってからは、行方の飛車を封じ込めて、永瀬らしい指し回しが観られたんじゃないかな」

私にとって、相掛かりは面白い
ほとんど面白い戦いになる感じがする
矢倉は難解、角換わりは研究、横歩取りは意味不明となりがち、その点、相掛かりは観ていて楽しいことが多い
今回も、プロの芸が連発だった

ただ、最善手の連続かというとそれはまた別だ
でもNHK杯でそれを求めるのは、違うんじゃないかと思う
最善手の連続は持ち時間の長い棋戦でやってくれればいい
NHK杯はスリルが楽しめればいいと思う
本局は満足度高し、面白かった
プロ棋士に贈る、ソフト指しを疑われないための17か条

・手荷物検査、ボディチェック、金属探知機検査を受ける
・そもそも手荷物なしの手ぶらで来ることが推奨される
・メガネもコンタクトもしないことが推奨される
(コンタクトレンズにコンピュータを搭載する技術がすでにある)
・最善手を指すとソフトとの一致率が上がるので、最善手が見えても次善手を指すこと
・格上の相手に勝つと疑われるので、負けること
・特に賞金の高い竜王戦では、なるべく早く負けること
・大一番では必ず負けること
・逆に、TV棋戦、ニコ生などで中継の棋戦、観客ありの棋戦では勝って実力を見せておくこと
・離席すると疑われるので、座りっぱなしが推奨される
・トイレにはいかない
・昼休憩も夕方休憩のときも、一人になってはいけない、アリバイの確保が重要
・一つの棋戦だけで勝ち進むと特に疑われるので注意すること
・成績の急激な乱高下は、疑われる元  
・急な不調も「普段していたソフト指しを辞めたからではないか」と疑われる
・将棋を研究するよりも、棋士の友達を増やすこと 嫌われたら危ない
・いざというときのために、弁護士の用意を事前にしておくこと
・ソフトは強くなる一方だし、A級棋士といえど疑惑はかかってくるので、疑惑解消の為に自分の棋力を向上させるのは無意味と知ること


どうでしょうかね、真面目に考えてみましたが・・・
なんだか、救いがないですね・・・orz