8月まで、私はスカパーに4つ、加入していた。
囲碁将棋チャンネル、アニマックス、TBSチャンネル、フジテレビワンツーネクスト。
合計で、月5500円くらい。(全部、単品契約していたためで、セットなら4000円くらいで済んだのだが)

9月から、アニマックスだけにした。月1242円。

そして、9月までで、すべての契約が終わり、スカパーから逃れることができる。

契約したときは、いっぱい観れてうれしいな、という話だったのだが、それがスカパーの恐ろしいところで、とにかくいっぱい観ないと、損だという意識になってしまい、もう生活がスカパーの色に染められてしまうのだった。

囲碁将棋チャンネルで、将棋の講座。
アニマックスで、ドラゴンボール改、エヴァ、ポンコツクエスト、ちびまる子ちゃん、シティハンター。
TBSチャンネルで、笑うセールスマン。
フジテレビワンツーネクストで、ゲームセンターCX。

こんなに観てると、もうね、お腹いっぱいというか、頭いっぱいですわ。
番組表を確認する作業だけで、けっこうな労力を取られてしまう。

スカパーは、お金は安くても、時間を削られてしまう娯楽。何が自分にとって大事なのか、よく考えましょうね。
先日、台風が来たときに、電線が傷ついて、電話やインターネット、TVが使えなくなった。
その原因は、庭の木が風で揺れたせいなのだった。NTTの人が電線を直してくれたが、一大事だった。

その木というのが、かなりの大物。伸びまくっており、大量の枝に大量に葉っぱがついている。よくここまで育ったものだ。
そこで、木を切ることになった。本来なら、業者を呼ぶしかないと思われたが、家族で自力で切ることにしたのだ。

まず、用意したのは、物干しざおの先に、のこぎりをくくりつけたもの。
これは父が作った。工作のテクニックが必要で、私には作れない。

そして、屋上に上り、その物干しざおで、屋上から私が枝を切りまくった。そうとう切った。のこぎりが、枝に食い込んで、動かせなくなったときは、あせった。どうにか引き抜いたが。
次に、またそれを使って、地上から、枝を切った。甲子園に、つたが伸びているが、そのつたを切ったと想像してもらえばいい。

さらに、1階の、「ひさし」に私が乗って、その物干しざおで、切れる範囲で切りまくった。
この作業は危険だった。「ひさし」に乗るとき、脚立の高さがギリギリ。
で、物干しざおが長すぎて、小回りが利かなかった。暑さで体力が削られていく。
切った枝が、うまく地面に落ちず、さおで押して、なんとか乗り切った。
地面に戻ろうとするとき、脚立に足が届かず、かなりのピンチだった。
朝、5時半に起きて一人で作業していたため、もし落ちたら、2時間は家族は気づいてくれなかっただろう。

さて、これだけ切っても、まだ本命が残っていた。木の幹はまだ切ってない。
片側の幹の先に、大量の枝、それに付随して葉っぱが空中にある。で、その幹を切ることにした。
となりが店の駐車場なので、車が止まっていない早朝を狙って、家族3人で作業することに。
ホームセンターで買った、3500円の、のこぎりを、物干しざおにつけ、ガリガリと削った。
結果は、大成功。バキバキと音を立てて、幹が切れ、その先の枝が全部落ちたのだった。

そして今日、枝を細かく切って、ゴミ袋に入れる作業が終わった。その木から出たゴミ袋だけで、結局、合計30袋以上になった。
木を切るのは楽しいのだが、もし問題が起きたら、どうしようという不安もあった。あとはゴミを捨てるだけだ。やれやれだ。
とにかく、無事に終わって良かった。業者を呼ぶ必要はなかった。

木を切ったあと、そとから家を眺めたのだが、何の違和感もない。たぶん、ほとんどの人は、木がなくなったことに気づかないのではないか。家事と同じで、ちゃんとキレイにしていれば誰にも気づかれない作業なのだろう。
特にオチはない話なのだが、「ひさし」から落ちなくて良かったよ。あれは怖く、今回で私はちょっと高所恐怖症になってしまった(^^;
感想というか・・・ 今日の出来事を。

私と父は、いつも別の部屋のTVでそれぞれ番組を観てる。
昼の12時過ぎ、家族で昼ごはんのカレーを食べたときの話。

私「私は、まだ今日のNHK杯、観てないねん。序盤の駒組みだけで、寝てしまったわ。眠いときに将棋を観ると、確実に寝るね」
父「藤井が勝ったで」
私「・・・・・・ なんで結果を言うの~ 私は今から観るって言ってるのに~」
父「藤井が勝つのは、当たり前のことだろ」

私(ダメだ、この人は・・・ 私が今日のNHK杯を半年前から楽しみにしてたことを、全くわかってない・・・)

ネタバレ防止は、難しいね。

で、結果は分かっちゃったけど、もちろん観た。藤井の完勝だった。途中、評価値が互角でも、考慮時間の残りが▲0回vs△8回で藤井が圧倒的に有利に。これじゃ、出口に勝ち目はないとしたものだ。
藤井はものすごい早指しで飛ばしてた。局後に、今年の棋王戦で指したことがある進行とのこと。出口としては、早々に未知の局面に誘導する作戦を採ったほうが良かったと思う。もう、角換わり腰掛銀を藤井を相手に指すべきではないと感じた。

藤井の3回戦の放送のときは、私は父と離れておこうと思う。
私が袖飛車を使って、コンピュータと戦ったらどうなるのか?この企画をやっていこうと思います。

第1回は、プレイステーション2の「激指スペシャル」。2006年に発売されたソフトです。
コンピュータの棋力は、最強である「四段」にしました。時間は、「早指し」。持ち時間5分、切れたら1手30秒、1分単位で5回の考慮時間あり。

先手:私
後手:PS2激指スペシャル四段

▲3六歩
*私が先手に設定しました。
△8四歩
*相手は最強の四段に設定。このソフトは「定跡160万手搭載」と書いてありますけど、もう一手目で定跡をはずれたことでしょう。
▲3八飛
*最高の戦法、袖飛車。
△8五歩 ▲7八金 △8六歩
*相手は居飛車で一歩交換型ですね。私は不安です。
▲同 歩 △同 飛 ▲8七歩 △8四飛 ▲3五歩
*相手が△3四歩と来なかったので、位を取りました。
△1四歩 ▲1六歩
*端は受けておきました。ただ、9筋ではく1筋なので、受けずに他の手を指したほうがいいかも。
△2四飛
*???
▲2八銀 △8四飛
*手損ですね。定跡に入ってない局面だから、もうコンピュータは混乱してるようです。
▲3六飛
*手得を活かしたい。
△5二金右 ▲3七銀 △9四歩 ▲9六歩
*9筋は自玉側の端になるので、大事です。受けておきましょう。
△4二玉 ▲6八銀 △5一金寄
*また変な後手の手。
▲6九玉 △4一玉
*後手は手損を繰り返してます。こりゃあ、負けられなくなってきました。
▲5九金 △6二銀
*こちらとしては、右銀が出たいですが、▲4六銀か▲2六銀のどっちを選ぶか。
▲4六銀
*この場合は銀は中央です。もう相手からの棒銀の心配がまずないので、一時的に3六の飛車の横利きが消えても大丈夫です。
△2四飛
*どんだけ手損するねん。
▲2六歩 △8四飛 ▲2五歩 △8五飛
*この手はちょっと注意ですね。次に△3四歩として、▲同歩なら△2五飛が狙いかもしれません。
▲3七桂
*2五に利かせました。
△8四飛
*もう、ものすごい手損。こちらとしては、許しておけません。
▲7九玉
*こちらは、指したい手を全部指しておくことに。
△4二金上
*もう先手の駒組みも飽和。そろそろ、居合い抜き袖飛車が、刀を抜くときでしょう。
▲7六歩
*この手は、次に▲3四歩から角交換して▲6六角を狙ってます。
△8二飛
*後手の飛車が下がったから、横利きがなくなりましたので・・・。
▲2六飛
*とりあえず、一歩を手持ちにしたいです。
△3二金
*この手では△3二玉とがんばっていれば、この後の進行がだいぶ違いました。
▲2四歩 △同 歩 ▲同 飛 △2三歩 ▲2六飛
*この局面は、水匠5では400点ほど先手リードとのこと。
△8六歩
*また手損か?いや、横歩狙いか。
▲同 歩 △同 飛
*横歩取りを受ける、軽い手があります。
▲4五銀 △8四飛
*いくら四段といっても、こんなに手損する相手には負けられません。
▲6六角
*どんどん形を良くしていく。
△8五飛 ▲7七桂
*もう、大作戦勝ちと感じてます。
△8六飛
*また横歩取りに来ました。見えづらい手です。
▲7五角 △8二飛
*ここが勝負所でした。こちらの陣形は飛車を打たれても強い。相手陣は飛車の打ち込みに弱い。だから飛車交換すればいいんじゃね?
▲2四歩
*十字飛車の筋で、強引に飛車交換に持っていきます。
△同 歩 ▲同 飛 △2三歩
*次の手がミソ。
▲8三歩
*単に▲8四飛と回ると、△8三歩で、飛車交換を回避される恐れありとみました。
*もちろんそれもありそうですけど、先が長くなりそうです。
△同 飛 ▲8四飛
*強引にぶつけました。手ごたえあり。
△同 飛 ▲同 角
*次の手、△8二飛かなと思ってました。それだと▲6六角~▲8四歩がいいようです。
△8三歩
*ここ、すごく迷いました。もう角を見捨てて▲8二飛と打つべきか?
▲6六角
*しかし、私は、いったん角を逃げました。これが冷静な判断で、▲8二飛だと互角になると水匠5先生。
△7一銀
*さあ、ここからリードを拡大しましょう。
▲9五歩 △同 歩
*次の手が厳しい。
▲9二歩 △同 香 ▲9一飛
*厳しい打ち込み。
△8二飛
*ここから単に▲9五香△同香▲同飛成よりも、もっと巧妙な攻め方があります。先手は攻めだけ考えていればいいので、気が楽です。
▲8五桂
*これが、次に▲7三桂成を狙ってます。
△6二金
*先手は持ち駒がないですが・・・。
▲9五香 △同 香 ▲9三桂成
*猛攻。△同桂と取れない。
△7二飛 ▲8三成桂
*攻めが見事に炸裂し、飛車が取れました。以下は投了までは160手超えましたけど、堅実に指して勝てました。2006年のPS2のソフトだけに、実力はまだ発展途上ですね。
まで83手で中断
さて、今回は、一連の袖飛車シリーズの、一応の最終回となります。
袖飛車は奇襲と思われています。本当にそうなのでしょうか。その評価値を他の奇襲戦法と比較します。
水匠5に、各5分ずつ、考えさせました。私のPCのCPUはCore i7-8700です。

まず初期配置。+48と出ました。※数値は測るごとに、少々のブレがあります。
以下、(カッコ)の中の符号は全て初期配置からのものです。

先手袖飛車vs後手三間飛車 +28 (▲3六歩△3四歩▲3八飛△3二飛)
後手袖飛車vs先手三間飛車 +28 (▲7六歩△7四歩▲7八飛△7二飛)
先手袖飛車vs後手居飛車 -54 (▲3六歩△8四歩▲3八飛△8五歩)
後手袖飛車vs先手居飛車 +183  (▲2六歩△3二金▲2五歩△7二飛)

これらから、相手が振り飛車であれば、袖飛車は全く互角に戦えるということが分かります。
相手が居飛車なら、ちょっと居飛車側に数値が振れてますね。
4番目の、183という数値。これがどれほどのものなのか、他の奇襲と比べてみます。

以下の数値は、奇襲戦法に対し、相手側がどれだけ有利になるか、というものです。
プラスマイナスは書きません。絶対値を見てください。
奇襲度の低い戦法から、順に並べていきます。

後手一手損角換わり・・・117 
(▲7六歩△3四歩▲2六歩△3二金▲2五歩△8八角成)

4手目△3三角・・・118 
(▲7六歩△3四歩▲2六歩△3三角)

後手早石田・・・143 
(▲7六歩△3四歩▲2六歩△3五歩)

2手目△3二飛・・・157 
(▲7六歩△3二飛)

後手角道オープン四間飛車・・・162 
(▲7六歩△3四歩▲2六歩△4二飛)

パックマン・・・・170 
(▲7六歩△4四歩)

後手袖飛車vs先手居飛車・・・183 
(▲2六歩△3二金▲2五歩△7二飛)

阪田流向かい飛車・・・196 
(▲7六歩△3四歩▲2六歩△3二金▲2五歩△3三角▲同角成△同金▲6八玉△2二飛)

後手ゴキゲン中飛車・・・210 
(▲7六歩△3四歩▲2六歩△5四歩▲2五歩△5二飛)

筋違い角・・・215 
(▲7六歩△3四歩▲2二角成△同銀▲4五角)

相横歩取り・・・250 
(手順が長いので省略します。後手が△7六飛と横歩を取った局面)

角頭歩・・・258 
(▲7六歩△3四歩▲2六歩△2四歩)

阪田流+△筋違い角・・・266 
(▲7六歩△3四歩▲2六歩△3二金▲2五歩△3三角▲同角成△同金▲6八玉△6五角)

鬼殺し・・・377 
(▲7六歩△3四歩▲7七桂)

横歩取り△4五角・・・426 
(手順が長いので省略します。後手が△4五角と打った局面)
  
<私の感想>
後手角道オープン四間飛車(162)と、後手ゴキゲン中飛車(210)が、よく指されるのに数値が悪いですね。
特に後手ゴキゲン中飛車は、筋違い角(215)と5点しか変わりません。
パックマン(170)は、まだ2手しか指してないからなのでしょう、まだまし。
後手ゴキゲン中飛車は、パックマン以上の奇襲でした(^^;
後手袖飛車vs先手居飛車(185)は、まあこんなものでしょう。アマなら作戦として許容範囲と思います。
とにかく、初手▲3六歩からの袖飛車は、不利になりません。先手袖飛車は奇襲ではありません。
これでとりあえず、袖飛車の記事はいったん終了します。
カテゴリに「最高の戦法、袖飛車」というのを追加しました。
カテゴリの一番下にあります。個々の記事の右肩の青字を押しても行けます。
では、どうもお疲れ様でした。
後手の袖飛車に対し、先手の居飛車側はどう対応すれば、優位を保つことができるのでしょうか?
水匠5の自己対戦で、それを調べています。一手一分。
結論から言って、本局では、見事に先手の居飛車側が初期の200点のリードを拡大し、勝勢に持って行ってます。
先手の駒組みは参考になります。ではどうぞ。
以下をコピーして、Kifu for Windowsに張り付けて見てください。

先手:居飛車
後手:居合い抜き袖飛車

▲7六歩
*水匠5の自己対戦。二局目です。
△7四歩
*4手目までは私が手動で、指定局面まで誘導します。
*この△7四歩は袖飛車の普通の手。ここでは+143点。
▲2六歩
*+92点。
*思考時間は、一手一分です。
△7二飛
*ここまでが指定局面です。この飛車寄りでは、代えて△3二金(+92点)が後手の最善手と出ましたが、私が強制して△7二飛としました。
▲2五歩
*+195点。
*ここからは指し手は水匠に任せますが、早くに後手が△3四歩を示した場合のみ、私が注文をつけます。
*私が知りたいのは、居合い抜き袖飛車の評価だからです。
△3二金
*+157点。
▲2四歩
*+165点。
△同 歩
*+140点。
▲同 飛
*+195点。
*次の後手の手、△3四歩、△1四歩、△2三歩で水匠が迷ってます。
△2三歩
*△3四歩が最善手で+144点。△1四歩が次善手で+193点。△2三歩が3番手で180点となりました。ここは私が手動で△2三歩を選択しました。
▲2五飛
*+162点。
*意外なところに飛車を引きましたね。なお▲2八飛は次善手で+133点です。
△9四歩
*+192点。
*なんでしょうね、この端歩は。心の余裕というやつでしょうか。
▲7八金
*+201点。
*本格的な駒組みになりそうで、私はワクワクします。
△6二銀
*+162点。
*銀が来ました。いいよいいよー。
▲9六歩
*+175点。
*次善手の▲3六歩も同点でした。
△7三銀
*+167点。
▲3六歩
*+203点。
*次の手、後手は△3四歩が最善と出るか、注目です。
△6四銀
*+177点。
*次善手が△3四歩で+184点でした。
▲4八銀
*+182点。
△1四歩
*ここで△3四歩と開ける手が最善手(+171点)に来てしまいました。次善手が△1四歩(+183点)、3番手が△4二銀(+204点)です。私は迷いましたが、次善手を選びました。
▲6八銀
*+216点。
*角交換がないので、この銀がスムーズに上がれますね。やはり一手前は△3四歩が最善なのでしょうか。
△7五歩
*+184点。
▲同 歩
*+243点。
*ちょっと差がつきましたね・・・。
△同 銀
*+187点。
*しかし、△3四歩としていると、この7筋交換は危ないです。先手から角交換してから▲7三歩という軽手がありますから。(銀取りになっている)
▲6九玉
*+244点。
*うーん、先手がちょっと良くなってきましたか?
△7四飛
*+190点。
*なんとか、後手は200点以下で耐えようとしてます(^^;
▲5九金
*+241点。
*あれ、後手が控え矢倉になってしまいました。袖飛車、お株を奪われました(笑)
△5二玉
*+221点。
*後手は、角交換に備えて、中住まいにしたようです。なるほどの構えです。
▲1六歩
*+274点。
*これで両方の端歩を突き合いましたね。深すぎて意味は私には分かりません(^^;
△7三桂
*+193点。
*ちょっと評価値が後手にとって回復しましたね。私は後手を応援して見てます(笑)
▲3七桂
*+246点。
*うーん、やっぱり先手が形勢が良いのか?この先手の陣形は、完璧に見えてきました。
△4二銀
*+194点。
*後手もがんばってるように見えます。
▲4六歩
*+226点。
*次善手となった▲3五歩(+212点)も有力だそうです。
△7二金
*+233点。
*これで双方の駒組みが完成したと見えます。
▲4五歩
*+250点。
*4筋を突いてどういう狙いか、私には分かりません。
△7六銀
*+318点。
*ここで、とうとう、「先手有利」という表示が出てしまいました!300点を超えたからですね。ああああーー、私の居合い抜き袖飛車が・・・orz
▲4四歩
*+383点。
*差がついてしまったーーーorz だけど、これはどういう攻めなのか?私にはまだわからないです。
△同 歩
*+340点。
*この先手の攻めが成功したと、はっきり私に理解できるまで、棋譜を進めてみたいです。
▲1五歩
*+365点。
*端もからめてきましたね・・・。
△同 歩
*+393点。
▲1三歩
*+305点。
*攻めは決まってるのでしょうか・・・?
△同 香
*+291点。
*そうか、▲4四歩と突き捨てた意味は、後手の角の△3四歩からの捌きを消した意味だったっぽいですね。
▲2四歩
*+376点。
△同 歩
*+276点。
*後手、耐えろ~。
▲同 飛
*+356点。
*これは・・・狙いは十字飛車か?
△4三銀
*+285点。
*この手に代えてもし△2三歩なら、▲4四飛で+600以上になるとのこと。▲4四飛以下は飛車交換は先手が堅い。△6四歩と拒否しても▲1四歩から攻めが続くとのこと。
▲1四歩
*+346点。
*見事に先手の攻めが決まってますね。後手玉は薄いですから。ああああー。
△2三歩
*+365点
*さあ、先手はどう決めるか。
▲1三歩成
*+414点。
*もちろん、飛車は逃げずに香を取りますね。
△2四歩
*+427点。
*後手は飛車を取らないと、勝負どころがないです。
▲2二と
*+442点。
*もう先手の有利ですけど、どう決めるか、見てみたいのでもう少し進めます。
△同 金
*+320点。
*次は先手はどうするか注目ですね。
▲1五香
*+446点。
*これは?歩の補充でしょうか?香の先逃げでしょうか?
△1七飛
*+430点。
*香を取り返せれば、後手もまだまだやれそうですが。
▲3八角
*+492点。
*うわ、なんだこれは。これは思いつかないですね。
△6四飛
*+482点。
*500点差の大台が近づいてきました。この手に代えて△6五桂は▲7七歩と冷静に受けられてダメだそうです。
▲7四歩
*+581点。
*ついに500点差以上に・・・orz
△6五桂
*+470点。
▲5五角
*+636点。
*600点台になってしまいました。
△7四飛
*+622点。
*歩を払いましたが、飛車が3八の角筋に入ってしまいました。
*次善手として△1五飛成の変化もあるそうですが、割愛。
▲7七香
*+732点。
*いよいよ、決定的に差がついてきました。
△5四銀
*+688点。
*この手に代えて△7七桂成or不成には、▲同銀と取っておくのが冷静で良いとのこと。
▲7六香
*+814点。
*次善手として▲9一角成も高い点数でした。
△同 飛
*+630点。
▲9一角成
*+708点。
*そろそろ棋譜を終わりにしてもいいと思うんですけど、まだ人間どうしなら逆転しそうですよね(^^;
△1五飛成
*+768点。
▲5六香
*+692点。
*この香に対して、△4三銀と引いていると、▲7七桂で勝負所がなくなるとのこと。
△7五香
*+642点。
*後手の勝負手、来ました。先手は歩切れ。どう受けるでしょうか?
▲7七銀打
*+903点。
*この銀打以外では、逆転するとのこと。
△同桂不成
*+945点。
▲同 銀
*+862点。
*先手が飛車の捕獲に成功しました。
△7三香
*+900点。
*うーん、先手玉は右側が広いんですよね。
▲3五桂
*+901点。
*挟撃で、決めに出ましたね。
△3四歩
*+1170点。
*桂を取りに行きましたか。勝負手ですね。
*でも点数の差が広がりました。
▲7三馬
*+1108点。
*行った~。
△同 金
*+1141点。
▲7六銀
*+1176点。
*飛車を取って、もう逆転はないでしょう。
△同 香
*+1134点。
*先手は歩切れなのが唯一の弱点。
▲7七香
*+1247点。
*激辛流。
△同香不成
*+1396点。
▲同 桂
*+1286点。
△3五歩
*+1406点。
▲5四香
*+1428点。
*さすがに点差が開いたので、本局はここまでにします。先手は、完璧な陣形で、▲4四歩からの十字飛車がとてもうまい攻めでした。袖飛車に対し▲2五飛型というのが参考になりますね。
まで83手で中断
どうやったら、後手の袖飛車を、とがめることができるのでしょうか?
それを知りたかったので、水匠5に自己対戦させることにしました。
考慮時間は一手一分です。
序盤から袖飛車側は△3四歩と、角道を開けたがっていましたが、それでは居合い抜き袖飛車になりません。
そのときは私が手動で他の手を選んでいます。
二局、自己対戦させました。まずは一局目。

先手:居飛車
後手:居合い抜き袖飛車

▲2六歩
*水匠5どうしの自己対戦。初形は、▲2六歩、▲7六歩、▲7八金、の3つが同点で+62点となっています。今回は▲2六歩を私が選びます。
△3二金 ▲2五歩 △7二飛
*ここが指定局面です。
*ここから水匠5に、一手一分使って双方の最善を考えさせます。
*ここの形勢は+198点。約200点差ですね。
▲5六歩
*+158点。
*▲2四歩と▲4八銀も有力候補でした。
△6二銀
*この手は3番手。最善手は△3四歩で次善手が△8二飛。+140点ちょいでほぼ同じ点数。それでは居合い抜き袖飛車にならないので、3番手を私が手動で選択。評価値は+152点。
▲4八銀
*+196点。
△4二銀
*+138点。
*あれ?なぜかちょっと後手が回復した。まあ気にしません。
▲2四歩
*+175点。
△同 歩
*+213点。
▲7八銀
*+171点。
*すぐに▲同飛とは取らないのですね。
*▲7九角から歩を取る狙いでしょうか。
△7四歩
*ここでは△3四歩が最善手で+138点。
*しかしそれでは後手の居合い抜きの作戦ではなくなるので、本譜は私が手動で次善手の△7四歩の+165点を採用しました。
▲7九角
*+175点。
*▲引き角vs△袖飛車という、変則対決になりました。
△3四歩
*+175点。
*ここでは私は△3四歩とするのを許しました。後手は7筋の歩を伸ばす狙いがあるので、もう居合い抜きの頃合いでしょう。
▲2四飛
*+186点。▲2四角もほぼ同点数。
△2三歩
*+104点。
▲3四飛
*+167点。
*あらら、突いた横歩を取られてしまいました。△3四歩はまだ早かったか・・・。手動で△3四歩以外の別の手を選ぶべきだったかもしれません。
△4一玉
*+142点。
▲3六歩
*+147点。
*なんか、横歩取りの青野流みたいになってきてます(^^;
△7三銀
*+170点。
▲4六角
*+186点。
*もう、完全な力戦になってますね。
△3三銀
*+164点。
▲3五飛
*+164点。
△2四銀
*+197点。先手の飛車は大丈夫なのでしょうか?
▲8五飛
*+188点。
△8二飛
*+217点。
*代えて△8四歩では▲7三角成で先手有利だそうです。
▲3五歩
*+206点。
*後手の歩がなくなった3筋を伸ばす手ですね。
△6四銀
*+125点。
*もうこうなっては、後手は袖飛車ではないですね。
▲6六歩
*+202点。
△8四歩
*+118点。
*先手の飛車は大丈夫なのでしょうか?
▲6五飛
*+181点。
*すごい(笑)さすが水匠。
△8三飛
*+155点。
*この受けも、見えにくいですね。△6二飛だと先手有利になるらしいです。理由はよくわかりません(^^;
▲6四角
*+151点。
*ついに角を切りました。中盤の難所ですね。
△同 歩
*+151点。
▲同 飛
*+153点。
△5一玉
*+190点。
*こう受けるもんですか。後手は歩切れですからね。
▲3八金
*+181点。
*2筋に角を打ち込まれるのをカバーしましたね。
△8二角
*+135点。
*これを見ると、後手がやれそうな気が私はします。
▲6五歩
*+66点。
*ついに点差が100を割りました。
△3五銀
*+105点。
*ここからはもう力の勝負でしょう。とりあえずここで終わっておきます。本局は、互角で終盤になりました。後手の袖飛車を、先手の居飛車が咎めるということはできませんでした。
まで40手で中断
先週の台風の影響で、家の庭の木が揺れて、電線が断線してしまい、この一週間ほどネットにつなぐことができませんでした。
固定電話もダメ、TVもダメでした。今日、直りました。
袖飛車の記事、あと3本、ネタがあります。明日から更新します。
ネットにつなげないと、インターネットができなくて情報が入ってこない。そしてブログが書けない。この2点が困りますね。
今回は、袖飛車の千日手問題について考えます。
相手が三間飛車で、千日手を狙ってきたとき、打開できるのでしょうか?

YouTubeに、こういう動画があります。Lainの将棋実況という投稿者さんです。
タイトルは「袖飛車(そでびしゃ)戦法の指し方をわかりやすく解説!」
https://www.youtube.com/watch?v=Y4RbPqoluoc

この動画では、下図がテーマ局面で、ここから打開が難しく、千日手になるんじゃないか?とされています。



この局面を調べましょう。水匠5は、先手の袖飛車側を持って、打開できるのでしょうか?

先手:袖飛車
後手:三間飛車

▲3六歩
*今回は、先手の袖飛車に対し、後手が三間飛車で千日手を狙ってきたらどうすればいいか、調べます。
△3四歩 ▲3八飛 △3二飛
*実戦でありがちな進行です。
▲4八銀 △4二銀
*銀には銀で対抗。
▲6八玉
*以下、しばらく駒組みです。
△6二玉 ▲7八玉 △7二玉 ▲3七銀 △3三銀 ▲4六銀
△4四銀
*銀対抗。
▲7六歩 △8二玉 ▲6八銀 △7二銀 ▲7九金
*先手はエルモ囲いですね。
△9四歩 ▲9六歩 △6四歩 ▲5九金 △5四歩 ▲5六歩
*ここがLainさんの動画のテーマ局面です。ここから水匠5で研究開始です。
*ここでの評価値は+11点で、全く互角。後手の候補手としては△1四歩、△3三角、△6五歩などが挙げられてます。
△1四歩
*△1四歩の変化を取り上げて見ていきます。
▲3七桂
*水匠は▲7七角を一押しに勧めています。この▲3七桂がほぼ同じ点数で、私のおススメです。これでもう、千日手にはならないでしょう。
△5二金左
*以下はほんの一例です。この金上がりは、自然な手です。先手が桂を跳ねたことにより、▲3一飛成の筋が消えたからです。金がそのままだと、いずれ▲5三桂不成の筋もあります。
▲4五銀
*元気にぶつけてしまいましょう。
*△5三銀と引いてきたら、▲2二角成△同飛▲7七角と攻めましょう。
*△3三銀と引いてきたら▲2五桂と攻めましょう。
△5三金
*△4五同銀と取るのは、先手は角交換から銀を取り返し、▲3五歩または▲7七角と攻めて、全く互角の勝負だそうです。
*本譜は後手が△5三金と上がって、先手にさばかせない手順を見てみましょう。
▲4六歩
*ここからは、ねじり合いになると水匠は示してます。
△3五歩
*桂頭が気になるので、後手としては攻めていくのも有力手。
▲同 歩 △同 飛
*次の手、▲3六歩もあるとのことですが、先手がつまらないと思います。
▲4八金
*これが水匠の一押し。
△3六歩
*こう打たれたら、先手はどうするのでしょう?
*(この手はあんまり良くない手で、△1三角で全く互角とのこと)
▲2五桂
*タダのところに跳んじゃう。
*桂を取らないと、次は▲3六銀なので・・・。
△同 飛 ▲3六銀
*この手がピッタリ。さすが水匠先生、見事な対応です。
△2四飛
*△8五飛と逃げても▲4五歩がありました。
▲4五歩 △3三銀
*次の手、技があります。
▲3四歩
*これが効く。
△同 飛
*飛車を捕獲できました。まだ形勢は互角(+112点)とのことですが、飛車を取れて先手が勝ちやすいでしょう。
▲3五銀
*本来の目的である、千日手打開は充分できています。結論として、25手目のテーマ図からは打開が可能。26手目に後手がどう指しても、先手が▲7七角などと組み合わせて▲3七桂以下、打開できます。以上です。
今回は、今までの原始棒銀および棒銀対策の、まとめです。

・相手が先手で▲2七銀と棒銀を見せたら、すぐ△3四歩と対応
こちらの作戦は、角道を開けるのを後にする「居合い抜き袖飛車」なのですが、相手が棒銀と来ると分かったら、すぐ角道を開けましょう。そうしないと、受けが間に合わないです。

・相手が原始棒銀の場合、色々と技をかけることができる可能性が高い
何か技がないか、考えましょう。コツは、じっくり考えることです。序盤から時間を使いましょう。

・お互いに怖い、評価値は互角
棒銀を受ける袖飛車側も、2筋が突破されそうで怖いですが、攻めるほうも、そうとう怖いです。銀が遊んだら終わりですから。
序盤から、一手の緩みが不利を招く展開になりやすいです。緊張感を持って戦いましょう。双方が最善を尽くせば互角の勝負です。(袖飛車側が後手でも互角)

・角頭が狙われたら、角交換で危険が回避できないか、考えよう
相手が角道を開けている場合、角交換で緊急回避できないか、考えましょう。

・桂の活用を積極的に考えよう
飛車側の桂で攻めると効果的なことが多いです。2手桂を跳ねると、もう戦線に加わってくれます。場合によっては、角側の桂も2手跳ねて、2枚の桂で中央を攻撃する作戦もありえます。

・▲3五飛を▲3六飛としておく
先手が袖飛車側として、▲3五歩△同歩▲同飛は、とてもありがちな筋です。そのとき、3五の飛車を▲3六飛と整える一手は、価値があることが多いです。▲3五飛のままでは当たりが強いですし、横利きも五段目より一つ下げておいたほうが受けに強いです。右銀を▲3五銀と出ることもできるようになります。

・▲2六銀と出ることも可能
先手が袖飛車側として、右銀の前線への出し方は▲3七銀~▲2六銀と、4六でなく2六に出る可能性を考えましょう。▲3六飛型の場合、飛車の横利きが通ったまま戦えるということです。銀が2六で遊ぶかもしれず、▲4六銀と比較して一長一短ですが。

・▲7九玉より▲6九玉のまま
相手が本格的なじっくりした棒銀で来る場合、先手が袖飛車側として、控え矢倉の玉の位置は、▲7九玉ではなく▲6九玉のほうがいい場合があります。相手の8筋の攻撃から玉が遠いからです。いざとなれば▲5八玉と逃げ出しましょう。

下図は、控え矢倉で玉が6九のまま。3五で歩交換した飛車を3六に引いている。右銀を2六に上がっている。相手から9筋の端攻めを警戒して9筋の歩も突いているバリエーションです。




以上です。
あと2つ、研究したいことがあります。
1つは、相手が後手三間飛車で、千日手を狙ってきた場合、先手袖飛車は打開できるかどうか?
2つめは、後手袖飛車に対して、先手はどうやったらリードして戦えるのか?
この2つはぜひ調べたい。また次回です。
先手の原始棒銀に対し、後手の袖飛車が、どう受けたらいいか、水匠5を使って調べています。

原始棒銀パターン① 先手が角道を開けない+飛車先の歩交換もしない
原始棒銀パターン② 先手が角道を開けない+飛車先の歩交換する
原始棒銀パターン③ 先手が角道を開ける+飛車先歩の交換しない
原始棒銀パターン④ 先手が角道を開ける+飛車先歩の交換する

今回は最後のパターン④です。

先手:原始棒銀パターン④
後手:袖飛車

▲7六歩
*今回は、後手袖飛車の原始棒銀対策の、最後のパターン。先手が角道を開け、飛車先を交換するバージョン。
△7四歩 ▲2六歩
*先手は居飛車です。
△7二飛 ▲2五歩 △3二金
*これで2筋の受けが間に合ってます。
▲2四歩
*今回は飛車先を交換するパターン。
△同 歩 ▲同 飛 △2三歩 ▲2八飛
*棒銀戦法の場合、深く引くのが普通。▲2六飛だと△4四角が飛車に当たるためです。
△7五歩
*せっかくの袖飛車なので、積極的に行きましょう。
▲同 歩 △同 飛 ▲3八銀
*ここでは、まだ先手の作戦は分かりません。後手は、一手様子を見ましょう。
△7二銀
*一手、待って様子を見ましょう。△7二銀に代えて△6二銀だと、後手玉が狭いのが気になります。
▲2七銀
*先手は棒銀で来ました。次の一手は、もうおなじみの手です。
△3四歩
*▲2七銀を見て△3四歩と角道を開ける。これが袖飛車の棒銀対策です。
▲2六銀
*今回は原始棒銀ということで、先手は銀が出てみます。
*次の後手の手は、強気な手です。
△7三桂
*袖飛車使いなら、こういう手を指したいです。もう一瞬即発の局面と理解しましょう。
*次の手、▲7八金と用心する手には、△6五桂▲6八玉△8八角成▲同銀△7八飛成!▲同玉△5七桂成で後手が指せます。
▲2五銀
*他にも変化が多いです。棒銀を進めた場合を見てみます。
*この手に代えて▲2二角成△同銀▲8二角もありますが、△6五桂と跳んで、後手も充分に戦えます。棒銀が遊ぶからです。
△6五桂
*元気よくジャンプします。形勢は-200程度。
*しかし先手は手が広く、受け方が間違えやすいです。次の△5七桂不成を防がないといけません。
*▲2五銀に代えて▲6六歩と守っていても、△7七歩▲同角△同飛成!▲同桂△6六角で後手好調です。
▲6八玉
*一例としてこう受けてみます。この手に代えて▲5八金右では△5七桂成▲同金で角交換して△3九角の筋があります。(2五の銀が当たりになっている)
*▲6八金と立つのは△7九飛成の強襲があります。
△7七歩
*パターン③でも出てきた、△7七歩。袖飛車ならではの攻めです。次に△8五飛の狙いです。
▲3四銀
*先手はせっかく棒銀に出たので、攻めてみます。
△7四飛
*いったん飛車を下がり、相手に様子を聞く。
*ここでもし▲2三銀成なら、△同金▲同飛成△7八銀と打ち込んで先手の優勢です。
▲4五銀
*いったん銀を引きました。次の手は△8四飛でも後手有利です。
*しかし水匠5はここから後手に大技があると言ってます。
*ここから7手で技が決まります。
△7八歩成 ▲同 金 △8八角成 ▲同 銀 △5七桂成 ▲同 玉
*次の手が決め手です。
*ヒント・角打ち。
△2七角
*すごい攻めです。こんな風に攻めれたら、最高ですね。高度になってしまいましたが、袖飛車の破壊力を見てもらいました。
*局面戻って、先手は21手目に▲2五銀と出たのが疑問手で、▲6八玉と一手早く受けておけば互角でした。以上です。
まで34手で中断
今回からは、原始棒銀側が、角道を開けているパターンを見ていきます。

先手:原始棒銀パターン③
後手:袖飛車

▲7六歩
*今回は、棒銀側が角道を開けて攻めてくる場合を調べます。使っているのは水匠5です。
△7四歩
*初手▲7六歩には、△7二飛よりも△7四歩がおススメ。マウスミスか?と思わせる効果があります(笑) そして3手目▲5五角と出てくれる可能性もあるからです。
▲2六歩
*相手は居飛車のようです。
△7二飛 ▲2五歩 △3二金
*これで2筋は受かります。▲2四歩から十字飛車はありません。
▲3八銀
*今回は▲2四歩の交換はせずに、棒銀で攻めていってみます。
△7五歩
*すかさず7筋で一歩交換です。
▲同 歩 △同 飛
*後手は飛車の働きが強いです。
▲2七銀
*棒銀で行ってみましょう。この▲2七銀を見て、袖飛車側は指すべき手があります。
△3四歩
*相手が棒銀を明示した▲2七銀を見て△3四歩。袖飛車を指すときは、これを覚えておけば棒銀対策は大丈夫です。
▲2六銀
*ここからは双方、手が広いです。以下は一例です。
△7三桂
*元気よく行ってみましょう。水匠5の一押しでもある手です。形勢は互角。
*ここからは▲6八玉△5二玉などと、自陣の整備に入り、力戦で一局です。
▲1五銀
*参考までに、強引に攻めて行ったらどうなるか、見てみましょう。先手は駒がバラバラで、いかにも危ない形です。
*形勢が-600ほどになりました。
△7七歩
*ここから後手は攻めます。水匠5の一押しがこの歩打ち。
▲2四歩 △同 歩 ▲同 銀
*先手も攻めて、攻め合いですが・・・。
△2七歩
*手筋を一発。
*▲5八飛とよろけても、△2五飛で後手良しです。他にも▲5八飛△6五桂▲6八玉△8五飛でも後手優勢。
▲同 飛
*形勢は、もうどうしようもない差がついてます。
△7八歩成
*これで後手勝勢です。▲同金は△8八角成ですし、▲2二角成は△6九とで、金の丸得です。
*先手が▲1五銀としたのが早すぎたのであって、じっくり組んでから攻めていけば互角の戦いです。以上です。
まで22手で中断
水匠5を使って研究してます。
今回は、原始棒銀側が角道を開けず、2筋の歩交換をしてきた場合、袖飛車側はどう受けたらいいか調べます。
パターン①~④の中で、これが一番先手としては有力かもしれません。後手は△1二銀の形を強いられますので。
しかし後手が正しく受ければ、形勢は全く互角です。

先手:原始棒銀パターン②
後手:袖飛車

▲2六歩
*今回は、原始棒銀が角道開けず+飛車先の歩交換の場合を調べます。
△3二金
*▲2六歩を見たら△3二金です。
▲2五歩 △7二飛
*これで後手は袖飛車を明示しました。
▲2四歩
*今回は歩交換した場合。
△同 歩 ▲同 飛 △2三歩 ▲2八飛
*先手は棒銀で行くつもりなので、飛車は深く引くのが普通でしょう。
△7四歩
*袖飛車なのでここを突いていく。
▲3八銀 △7五歩
*先手の作戦は、まだ分かりません。後手は袖飛車らしく7筋の位を取ります。
▲2七銀
*先手は棒銀です。この手を見たら、袖飛車側は緊張しなくてはいけません。
△3四歩
*▲2七銀を見て△3四歩と角道を開ける。パターン①と同じです。これが原始棒銀対策です。
▲2六銀
△3三角
*角を上がって受けます。この手に代えて、△4二銀~△3三銀もあります。しかし後手の角道が止まりますし、▲2四歩から銀交換する権利が先手にあり、いまいち面白くない展開です。
▲2五銀
*今回は歩交換があるので、銀が2五まで進まれてしまいます。次に▲3四銀があるので・・・。
△7四飛
*飛車を浮いて受けます。この手に代えて△3五歩▲3四銀△2四角の進行は、先手が▲7六歩~▲2四飛車切り~▲5五角打と強襲する手順があり、先手有利になります。
▲2四歩
*棒銀側は強引に突破を目指します。
*ここで次の後手の手、△3五歩とすると、▲2三歩成△同金▲3四銀という妙手で潰されてしまうので注意です。
△2二銀
*この受けが絶対の一手。
*2筋がこのまま、こう着状態で力戦も考えられます。今回は▲2三歩成の場合を見てみます。
▲2三歩成 △同 銀 ▲2四歩
*ここの位は押さえられてしまいます。でも後手としては仕方ないです。
△1二銀
*銀が隅に追いやられてしまいましたが、棒銀側もこれ以上の攻めはありません。
▲1六歩
*ここからは、双方、手が広いです。一例として端を突いてみます。うかつに▲3六歩とすると△5五角で後手良しです。
△2二歩
*がっちり受けておくのが私のおススメ。あとは力戦です。袖飛車側としては△1二銀の形が悪形ですが、△7五歩と位を取って主張はあります。水匠5の評価値はここは-1で全く互角。ここからの駒組みは後手は中住まいがいいとのこと。以上です。
まで26手で中断
今回から、▲原始棒銀vs△袖飛車を見ていきます。
先手の棒銀側が、角道を開けないパターンと、開けるパターンに分かれます。
さらに飛車先を交換しないパターンと、交換するパターンに分かれます。計、4パターンあるということです。

原始棒銀パターン① 先手が角道を開けない+飛車先の歩交換もしない
原始棒銀パターン② 先手が角道を開けない+飛車先の歩交換する
原始棒銀パターン③ 先手が角道を開ける+飛車先歩の交換しない
原始棒銀パターン④ 先手が角道を開ける+飛車先歩の交換する

というわけで、今回から、4つの研究棋譜を張ります。
後手の袖飛車側は、どうやって棒銀を受けたらいいのか?袖飛車は定跡が要らないと言いましたが、この原始棒銀相手にだけは、知識を持っていたいところですので、ぜひ参考にしてください。研究には水匠5を使っています。
以下をコピーして、Kifu for Windowsに張り付けてください。 


先手:原始棒銀パターン①
後手:袖飛車

▲2六歩
*先手が居飛車、後手が袖飛車。今から、先手がシンプルに棒銀で攻めた場合を見ていきます。
△3二金
*後手の袖飛車側としては、▲2六歩には△3二金です。これは覚えておかないといけません。
▲2五歩
*後手の袖飛車をとがめるとしたら、居飛車です。振り飛車では互角にしかなりません。
△7二飛
*この局面で、評価値は水匠5で+200ほどです。
▲3八銀
*今回は、▲7六歩を保留した場合を調べます。2パターンあり、▲2四歩の歩交換しなかった場合と、交換した場合があります。
*まずは、歩交換をしなかった場合から。
△7四歩
*袖飛車側としては、相手がまだ作戦を明らかにしてないので、△7四歩で様子を見ます。
▲2七銀
*先手は棒銀に出ます。ここで評価値は+80ほどになっています。棒銀は互角になるということですね。
△3四歩
*先手が棒銀に出ると分かったら、袖飛車側は角道を開けます。代えて△7五歩でも互角なのですけど、△1二銀の形になる変化になります。それは私は気に入りません。
▲2六銀 △3三角
*これで▲1五銀と出られることがありません。▲1六歩には△1四歩で問題なし。
*ここまで覚えておくだけで、OKです。あとは実戦で考えればいいでしょう。でももうちょっと進めてみましょう。
▲7六歩
*この手に代えて▲3六歩は、いつでも△5五角があります。▲3六歩△7五歩▲3五歩△7四飛で互角です。
*次の後手の手は広いです。
△7五歩
*以下は一例です。せっかくの袖飛車なので攻めてみましょう。△7五歩は水匠の一押しでもあります。
▲同 歩 △同 飛
*ここで先手の手も広いということです。角交換した場合を見てみましょう。
▲3三角成
*この手はいまいちの手だそうです。△同桂か△同金か、袖飛車らしいのは、どっち?
△同 桂
*桂で取るほうが優ります。この桂が攻めに使える可能性があります。後手としては、棒銀が遊んだまま戦いにしたいところです。
▲8八銀
*自然な手に見えますが、水匠によれば、後手から攻めがあるとのことです。
△4四角
*一見、意味が分からない角打ち。
▲7七歩
*ここで水匠がすごい手を示しました。
△2四歩
*こんな構想は人間には思いつくかどうか。
▲同 歩 △2五歩 ▲1五銀 △1四歩
*これで300点ほど後手有利とのこと。この棋譜は、ここまでにしておきます。
*ポイントは、▲2七銀を見て△3四歩と角道を開けることです。それさえ覚えておけば互角に戦えます。以上です。
まで24手で中断
袖飛車は、今の私にとって最高の戦法です。
現在のところ9戦して7勝という、高い勝率です。(相手はいずれも私と実力が同じくらい)

袖飛車は以下の3点がメリット。
・先手でも後手でも、相手がどう来ようが、いつでも必ず使えます。
・定跡から離れて戦うことができます。もちろん互角です。知識勝負に、さようなら。
・相手の得意戦法を封じることが可能。奇襲形(筋違い角、早石田、立石流など)、定跡形(角交換系振り飛車、ノーマル振り飛車、相掛かり、角換わり、横歩取り)。これら、いずれの戦法も、袖飛車が相手だと、まともに発動できません。

デメリットですが、特にこれといって、ないように感じています。
袖飛車の本や情報があまり出ていませんし、プロで採用している人もめったにいないですが、それも、袖飛車がマイナーなことに一役買っています。
マイナーであるほど、対策が知られないし研究も進みませんので、袖飛車側のペースに引き込みやすくなります。

さて、重要なことなのですが、私が言っている袖飛車は、角道を開けるのを後回しにする、というコンセプトです。
言わば、「居合い抜き袖飛車」です。
袖飛車の弱点をあえて挙げるなら、角交換に少し弱い、という点があります。だから、角道を開けるときは細心の注意が必要です。
昔の袖飛車は、▲7六歩~▲6六歩として、雁木などに組んで、それから▲3八飛とする、という感じです。
そんな戦法はおかしいと思います。角道を止めるくらいなら、始めから、開けなければいいじゃないですか。

本当に、何で、この戦法はもっと流行しないのかな?と私は思いますね。初手▲3六歩、これでもう自分のペースに引き込めるのです。なんと言っても、評価値が互角なのですから、AIのお墨付きです。袖飛車は奇襲ではありません。
相手が先手で居飛車でも、相手の有利はたった200点(水匠5)です。袖飛車にしたことを敗着にすることは、まず不可能です。

私は居飛車党で、ずーっと相手の戦法を受けて立つ、という恰好で指してきましたが、どうにも、苦労が多い、しんどいな、と感じていました。阪田流向かい飛車+筋違い角、角交換四間飛車、ひねり飛車、角換わりの▲4五桂速攻・・・。もう、敵の種類が多すぎて、毎回、対策を思い出すことが必要なのですが、そんなこと、無理だ~、って感じてたんですよ。袖飛車なら、相手の得意を封じて、力戦になります。
なんと言っても、指していて面白い。これは私の好みでしょうけどね。

YouTuberのクロノさんの動画で、相手が七段で得意戦法が袖飛車の人と対戦している動画があります。
その人がなんと85連勝中。すごすぎ(笑) 動画での指し回しも、めっちゃ強かったです。

次回は、袖飛車の天敵として、相手が居飛車で、棒銀で攻めて来たらどうなるか、どうやって受けるのか、それを考えたいと思います。ではまた今度。