NHK杯 2回戦 藤井聡太 七段 vs 久保利明 九段
解説 杉本昌隆八段 聞き手 藤田綾女流

NHK杯に藤井聡太がまたもやお目見え。前回登場したのが先々週。
相手は銀河戦で当たった久保。そこでは久保に負かされているので、ここは藤井はリベンジぜひしたいところだろう。藤井聡太、いけええーー。

藤井聡太は2012年奨励会入会、2016年四段。竜王戦4組、C1。3回目の本戦出場。
久保は1986年入会、1993年四段。竜王戦1組、A級。24回目の本戦出場。

解説の杉本「藤井は2016年デビューということで、まだ3年しか経ってないんですね。早指しも強いので楽しみ。居飛車の本格派。久保は振り飛車という戦法が苦戦する中、振り飛車で活躍が光る」

先手藤井で、いつもの居飛車。後手久保はノーマル四間飛車。持久戦模様で角交換が行われ、こう着状態になっている。
杉本「最近、藤井と会う機会が減っている。藤井が忙しいのか、遠回しに会うことを断られているのか(笑)」
そんな雑談をしていると、手待ちで藤井は金を左右に、久保は玉を左右に動かし、なんと千日手に~。
あら~、藤井、先手番だったのに、仕掛けることができなかったか。うーん、まあ経験値の差か・・・。
杉本「久保の作戦がうまくいった」

さて千日手指し直し局。先手久保で、なんと立石流に! これはB級戦法ではないのか。
藤井の対策が注目されたが、特に工夫がない。銀冠で△4二金型なのが工夫といえばそうだが。

藤井が何も策を出さないと、すごい単純な飛車交換を狙われて不利になりそう、と思われたところ、藤井が自陣角を打って打開していった。筋違い角だし、あんまり良さそうな手とは私には思えなかったが、しょうがないか。
考慮時間の残り、久保▲9回vs藤井△5回と、ちょっと差がついている。
杉本「振り飛車が充分」

しかし、藤井も只者(ただもの)ではない。1筋の端に活路を求め、戦いを拡大していった。
まだやれるぞ、藤井、いけええーー。
そして、もう戦いが広がっているというのに、今頃になって飛車先を突破しようと△8六歩と突く!
杉本「すごい手が来ましたねー。間に合うかどうかギリギリ。久保としては行けるとみてるでしょう」
そ・う・た! そ・う・た! 心の中で藤井を応援している私(笑)
この△8六歩、間に合うか?? 久保に天使の跳躍と呼ばれる桂の跳ね出しを許しており、状況は難しい。

さらに久保が1筋の端を逆襲してきた。げっ・・・。
杉本「端は後手(藤井)が攻める場所と思ってたけど、先手(久保)から攻めるんですねえ」
ううっ、どうなる? 形勢も次の一手も全然わからなくなってきた。
杉本「本局も中終盤のねじり合いになりそうですね。後手(藤井)陣は金銀がバラバラでいかにも危ない。形勢はどうなんでしょうか」
おいおい、形勢を言ってくれよ(^^; 観てるこっちにはもっとわからないんだから。

すると、だんだん藤井が本領を発揮してきた! 美濃を崩す△4八歩! 攻防の△2五角!
杉本「藤井のしぶとい指し回しですね。これは久保がいいとは言えない気がしてきました。藤井がいっぽ抜け出したかも」
そして藤井は、成れる飛車を成らずに違う手を指す。さらに、さきほど打った△4八歩を成り捨てて、2度目の△4八歩と打つ!
杉本「(手の意味が)難しすぎて説明が・・・できません(^^;」
さすが藤井聡太、他のプロたちにできない事を平然とやってのけるッ。そこにシビれる!あこがれるゥ!

だが久保も並のプロではない。底歩を打って、藤井の竜を遮断し、端から逆転の一撃を狙っている。
藤田「どちらが速いかですね」
考慮時間がお互い▲0回vs△0回に! いよいよクライマックス!
決めに出た藤井、どっちが読み勝っているんだ??
杉本「大変な局面になりました。どうなってるんでしょうね」
ぐあー、ドキドキドキドキ!

藤井が攻める、しかしなんか変調・・・? 攻撃のカナメの馬を引かされるようでは、おかしい??
久保のなんという凌ぎだ、これ、久保玉、寄るのか??
杉本「さすが久保の終盤力ですね。藤井は、もう久保玉を詰ますしかないが」
一瞬、藤井の頭がガクッと下がった。そして苦悶の表情を浮かべる藤井。形勢がモロに表情に出てる・・・(笑)
王手ラッシュを続けたが、明らかに駒が足りない。 久保玉は助かっている。あああー、これは・・・ 勝負あり・・・。
137手、藤井が投了を告げた。 ああああああああああああ・・・ 藤井聡太が負けてしまったーーー。

杉本「終盤の入り口は藤井が良かったと思う。そこからの久保の粘りが素晴らしかった。端から逆襲してクルっと体を入れ替えたのが素晴らしかった。藤井には少し残念だった」

うーーーーーん、藤井、最後の寄せに出た場面、手順前後とかそういうミスがあった感じだ。
駒損して馬を作って攻めたのに、また馬を引かされるようではおかしかった。
ただ、見ごたえ充分な、これぞ将棋の醍醐味っていう勝負だった。
最初は久保の作戦勝ちから、藤井が力を見せて逆転模様、そして最後はまた逆転で久保勝ちという内容だったと思う。
藤井にも久保にも、プロならではの手がたくさんあって、すごく充実した内容だった。とっても面白かった。
ひとつ、今後のことを思えば、藤井は立石流に対しての対策をもっと練ったほうが良いだろう。

藤井、これで銀河戦に続き、久保に往復ビンタを食らってしまった。痛い。
これで銀河戦でもNHK杯でも藤井が負けていなくなり、里見もNHK杯で負けていなくなり、折田アマも銀河戦で負けていなくなり、これから私は何を楽しみに生きていけばいいんだー。
「藤井ロス」の心境がもう私に広がっている。あああー。アッチョンブリケ。
NHK杯 2回戦 稲葉陽 八段 vs 里見香奈 女流五冠
解説 千田翔太 七段 聞き手 藤田綾 女流二段

里見の登場ということで、またNHK杯の感想を書く。1回戦の高崎戦では、高崎の猛攻を見事にしのいで快勝した里見。
今回はどうなるか。相手はバリバリ強豪の稲葉。

稲葉は竜王戦1組、A級、7回目の本戦出場。里見は2回目の本戦出場。

解説の千田「稲葉は軽快な棋風なんですけど終盤粘り強く逆転勝ちも多い。里見は軽快な棋風でなおかつ鋭い攻め味で終盤も緩みなく指す」

事前のインタビュー
稲葉「里見には10年前に一度、公式戦で負かされている。大変な強敵」
里見「稲葉はトップ棋士でA級の大変強い棋士。自分の力を精一杯出し切りたい」

先手稲葉で、対抗形になった。持久戦となり、▲銀冠穴熊vs△中飛車+高美濃。
8筋で歩の交換があったのだが、稲葉は▲8七歩と打ち、穴熊を強化する順を選んだ。
手堅い・・・。稲葉の守りの銀は▲9七銀という変わった形になっている。
この▲9七銀の形をとがめられるかというのを、千田がずいぶん言っている。

里見の飛車は向かい飛車から中飛車に落ち着いたのだが、△2二飛~△3二飛~△3一飛~△5一飛と、だいぶ手数がかかっている。そして1筋も突いてパス1回。個人的には里見側も銀冠まで囲いたかったけど・・・。

戦いが起こり、里見が桂損したが、里見の駒は中央に使えている。
千田「後手に不満があるようにも見えない、微妙な局面」
里見、がんばって~。しかし、手数が進み、千田「ちょっとこのあたり後手が損している」

長い中盤、稲葉が飛車を成り込んでどうなるかと思われたところ、稲葉に妙手が出た。
成り込める飛車を引いて守りに使う、柔軟な発想の一手。
千田「あ、なるほど。こういうのが冷静なんですね」
ぐあ~、これで里見からの早い攻めがなくなってしまった。稲葉、いじわるしないで攻め合ってくれよ~。

その後、稲葉が駒得できるようになり、差が開いてしまった。里見は最後は詰めろをかけるのが精一杯。
▲9七銀型の稲葉の穴熊、充分に堅さを発揮した。123手で稲葉の快勝となった。あ~あ。

千田「序盤で里見が若干先手の陣形を崩してポイントを得たと思ったんですけど、▲9七銀と悪形にしたけどその形をうまく崩せなかった。稲葉の指し方が巧みだった」

・・・里見はボロ負けではないけれど、特にこれといったチャンスもなく順当負けという表現が合っていると思う。
んー、A級棋士の壁は高かったか。稲葉の飛車を受けに使った手で、あれでしびれてしまったなあ。
やはり後手も序盤で銀冠まで囲いたかった。▲9七銀型をとがめるのは、コンピュータならできるんだろうけどね。

里見といえば、今、男子プロに「いいところ取りで10戦以上で6割5分」に近くなっているが、今回の負けでちょっと遠のいてしまった。これからも里見の対男子プロの勝敗には注目していきたい。
NHK杯 1回戦 阪口悟 六段 vs 藤井聡太 七段
解説 井上慶太 九段 聞き手 中村桃子女流

藤井聡太がNHK杯に登場! これが1回戦の最後の対局ということだ。

坂口は竜王戦4組、C1 予選で藤原、小林裕士、中村亮介に勝ち本戦初出場
藤井聡太は竜王戦4組、C1 成績優秀によりシード 3回目の本戦出場

井上「坂口は生粋の大阪生まれ大阪育ち。中飛車を得意とする豪快なさばきが特徴。
藤井は受けて良し、攻めて良し、柔軟性が持ち味」

事前のインタビュー
坂口「念願の本戦に出れましたので、一局でも多く見てもらいたい。中飛車をやりたいので、できたら先手番が欲しい」

藤井「早指しなので持ち時間を有効に使って決断良く指したい、過去2回出場の経験を活かしたい」

藤井聡太は過去2回の成績は、初出場では千田と森内に勝ったが3回戦で稲葉に敗退、2回目では初戦の今泉に敗退だった。
今期はぜひガンガン勝ち上がってほしいところだ。

坂口は藤井の倍くらい体重がありそうに見える(^^;
井上「坂口は年齢制限のギリギリで四段に上がった。教室を開いているので、生徒が応援しているだろう」

井上「藤井聡太は29連勝したが、22連勝目の相手が坂口で、そこで藤井は終盤にミスして、パーンとふとももを叩いたのが印象的だった」
あのシーンはワイドショーで放送されたねえ。面白い場面だったよ。

さて、先手坂口で▲中飛車+木村美濃vs△袖飛車+4筋に金銀3枚の囲いという図。
藤井から積極的に仕掛けていった。
これ、藤井の角が、2二に居たままの壁駒で、まったく使えそうにないが、大丈夫なのだろうか。
私としては、すごく嫌な予感がするのだが。

中盤戦、藤井が、香を取って駒得したが、坂口も馬を作って、形勢は難しそう。
一進一退の難解なやりとりが続く。井上さんの予想が、よくはずれる。

藤井が4一の金を△3一金と寄って、手を渡す。藤井陣はエルモ囲いに近い形になった。
井上「これは流行りの手、プロの手やなあ」
中村桃子「お互いに絶妙に手を渡し合って」

藤井は竜、坂口は馬という強力な駒を中心に戦いが続く。
藤井が竜を見捨てる大胆な発想を見せた。しかし坂口は竜を取らない。際どい攻防。ぐうー、藤井は勝てるのか?ドキドキだ。

もう時間もない終盤、藤井が坂口陣に迫るべく△2四桂と打ったが、それが狙われた。
井上「△2四桂は、良い手がどうかわかりませんね。藤井は戦力不足。急ぎすぎたんじゃないか。坂口が優勢じゃないか」
うわー、藤井、ピンチ! だれか助けてー。 1回戦で消えないでー。

が、藤井も負けてはいない。井上の形勢判断がガクガク揺れ動く(笑)
藤井は流れの中で、なんとずっと壁だった角を、世に出すことに成功!!
△5一香と打ったときは、なんのための香打ちなんだろうと思っていたが、角を使うための△5一香だったのか!
やったーー ニート角が働いたー。これで一気に展望が開けた。
さらにその角を成り込まず、相手玉をにらむ位置に逃げ、井上を感心させた。
これは指されてみれば当然の手だが、意外と盲点だ。

そしてついに出た、藤井の鬼手というべき一手!
竜を相手の馬の利きに逃げるという、とてもきれいな「一本」と言いたくなる一着!(△6四竜)
これに井上が絶賛。井上「ああっ、かっこいい手が出ましたね。これはええ手やわ。そんなことやったらアカンわ~」
いやいや、アカンって(笑) こんな手をどんどん見たいんです(笑) 

そのあとも丁寧に指し回した藤井、見事、難局を制し、120手で勝利! ふいいいーー、苦労したなー。

井上「投了図は駒損がひどいので、投げたのは仕方ない。中盤戦のねじりあい、お互いによく辛抱した。
坂口が良くなりそうな場面もあったんじゃないかと思うが、藤井がうまくまとめて駒得を活かした。さすが。△6四竜が決め手」

本局、藤井は攻めていった銀もずっと負担だったし、壁角だったしで、そうとう危ない橋を渡っているように私なんかには見えたのだが、まさにうまくまとめたなあ。感心しきりだ。コンピュータの指し手を見てるかのように駒が終盤で働いてくる、魔法のような手の組み合わせ。うーん、藤井聡太、かっこいい!

坂口もよく善戦し、楽しませてくれた。実は坂口相手なら藤井は簡単に勝っちゃうかも、なんて私は思っていたが、プロをなめるもんじゃないね。

本局、藤井の強いところが見れて、大満足! 見ごたえたっぷりでとっても面白かった。
来週は里見女流vs稲葉ということで、これも感想を書かないと・・・。ちょっと最近、好カードが多く、更新がハードでお疲れぎみだ(^^; しかも本日はこれからJT杯で藤井聡太vs三浦の中継があるんだよね。それもぜひ見たい。
第69回 NHK杯 1回戦 
髙﨑一生 六段 vs 里見香奈 女流五冠 
解説 羽生NHK杯選手権者
聞き手 中村桃子

注目の女流棋士、里見の登場! 今回は私は感想を書く。どれほどの内容を見せてくれるのか、ワクワクだ。
対するは高崎。実力者ではあるものの、1回戦のメンバー的には里見としては勝ち目はありそうな相手。楽しみな一戦。

高崎は竜王戦4組、順位戦C1。里見は女流王座・女流名人・女流王位・女流王将・倉敷藤花。
里見が持っていないのは女王(西山)と清麗(第1期開催中)。
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解説の羽生「高崎は純粋な振り飛車党。着実にポイントをかせぐ。里見も振り飛車党。女流棋界の第一人者として10年以上活躍している。実力は折り紙付き」

事前のインタビュー
高崎「里見は鋭い攻め将棋で男性棋士とそん色ない実力者。いい将棋を指して結果が出せたらなと思います」
里見「自分の持ち味を出せるようにがんばりたい。一つ勝てることを目標にがんばります」

聞いていた羽生「里見の持ち味は中終盤に大胆な手を指せるところ」

先手高崎で、相振りとなった。里見の振り方が工夫されている。相振りは男子プロ同士ではめったに観ないので開始早々から私には面白い。相向かい飛車に進む。高崎は普通の金無双なのに対し、里見が変わった趣向を見せた。
金の位置が一路ずれた△4二金+△5二金型の「ズレ金無双」だ。
6二に空間があるのが特徴で、角交換バージョンの囲い方となっている。そして下段飛車で△2一飛型。角の打ち込みのスキのない陣形に組み上げてきた。
感想戦で中村桃子が里見に「この囲いはけっこう指されているんですか」と訊いていた。里見は「ああ、そうですね。ちょっと似た形はやったことがあるんですけど」と答えていた。

里見の工夫の「ズレ金無双」がどうなるのか、実に楽しみ。局面、飽和でこう着状態かと思われた。が、高崎が果敢に攻めかかっていった。
羽生「高崎が踏み込んで攻めたのがどう出るか。かなり受けづらいです」
早くも里見、ピンチか? この戦型の特徴なのだが、攻めが続いてしまったらもう一方的になって、まったく取り返しがつかないということだ。相振りという戦型はそうなってしまうようにできてる。

里見、なんとかしろー、と強く念じる私(笑) したらば、里見がすごい受けを出してきた。先手の銀の利きに角を打つ受け!
羽生「すごいところに打ちますね。一目、里見がつらいかな。でも高崎は意表を突かれたんじゃないですかね」
中村桃子「銀で取られるところに」
ここのところ、まだ里見は1回も考慮時間を使っていない。どういうことだ。時間の使い方を知らないのか?
それにしても、すぐ角銀交換の駒損になる手をよく思いつくものだ。

高崎がじっと歩を伸ばした手に、羽生が太鼓判を押す。
羽生「これは本筋、さすがの一手」
そして里見は受けているが、羽生の評判がよろしくない。
里見、つぶされそうか? ピンチが続く。里見~、がんばれ~。耐えろ~。

しかし里見が受け続けるにつれ、羽生の評価が変わっていった。
羽生「意外と攻めがうまくいっていない可能性がありますね。後手の下段飛車がよく利いている。高崎のギリギリの攻めが、つながるかどうか」
中村桃子「難しい局面ですね」
羽生「里見の大胆な受けが続いていますけど、受けがうまくいっている気がします。高崎は攻める手に困る」

だが、高崎の猛攻はまだまだ留まることがなかった。ガリガリ攻めて来る。
▲高崎の強攻vs△里見の凌ぎ(しのぎ)という図式が延々続く。
里見~、受け切れ~ ・・・里見は考慮時間をあまり使わず、バシバシとリズムよく指している。
この早指しには私はビックリだ。もっと考えたらいいのに・・・。

羽生は思ったことを正直に言ってくれるので参考になる解説だ。
高崎の香を打って力を溜めた手見て、羽生「なるほど!これは高崎が踏みとどまったと思う」
と言ったかと思えば、里見の次の手を見て、羽生「これは里見の会心の指し回しじゃないですか」
里見が受け切るまであとちょっと! このままミスなく行け~。

今回の里見、ミスしない。そして早指しを続ける。羽生も「早いですね~」を連発していた。
そしてついに高崎を切れ模様に追い込んだ。飛車をいじめられた高崎、指す手なく投了。
100手で里見の勝ち! やったーーー。こりゃ、つえええーー。里見は4回考慮時間を余していた。

羽生「今日の一局は里見がうまく指したっていうことに尽きる。高崎も細かく手をつないでいって良さそうだったが、里見が大胆不敵な受けを連発した。少しづつ攻めが細くなって、気が付いたら差がついていた。里見が素晴らしかった。里見が持っている良さが全部出たような一局」
羽生、べた褒め!! 里見、会心の一局だった。すげーーーー。

里見のあの早指し、極度の集中状態で、いわゆる「ゾーン」に入った状態だったのではないか。
そのくらい里見の指し回しが良かった。 やったね、これが女流ナンバー1の実力だ! パチパチパチ!
いやー、いい内容の将棋を見ると元気が出るね。やっほう。
序盤の構想の「ズレ金無双」も、見事に成功、その性能の良さを見せつけていた。これも高ポイント。
マジで、後手が里見でなく他のプロでも、その受けのレベルの高さに私は感心したと思う。

里見は2回戦では稲葉と当たる。次も実に楽しみだ!
解説の中村修が冒頭で「今日は女流棋界の歴史を変える日になってほしい」と言った一戦。
私も加藤に勝ってほしい(^^;

先手加藤で相居飛車の完全な力戦となった。
加藤の銀が五段目まで出たが、「銀ばさみ」の形にされタダ取られのピンチに。
あ~、こりゃひどいことになる可能性が・・・ と思われたのだが、加藤はなんとか凌ぐことに成功。
加藤は桂一枚の駒損だが、竜が作れて、恰好がついている。
形勢判断が難しい。互角なのか。

局面が落ち着き、中村修が「これはむしろ先手の加藤のほうが楽しみが多い気がしますけど」と言った。
おお!もうけっこう手数を指したが、そんなことがあるのか!
「後手の森内としては、(陣形を)まとめきれませんね」と中村修。がぜん、盛り上がる私(笑)

しかし中村修は「でも、受けているのがあの森内さんですから」と何度も発言。
加藤が果敢に決めに行く。加藤の攻めが決まるか?、森内が受けて凌ぐか?
そうとう複雑な局面になった。もう加藤は考慮時間がない。どうなる!まさかの結末が?

・・・が、やはり加藤の攻めは決まらなかった。森内が受けきってしまった。
最後はあっというまに加藤玉を仕留めた。 96手で森内が制した。
中村修「加藤はもう少しじっくり指せば勝機があったと思う」
でも難解なところがあった一局で、加藤としては力を見せた。

この一局は良かったよ。加藤は私の予想以上に強かった。うんうん、これなら納得。
昨日、私は8月14日に行われた女流王将戦の挑戦者決定戦という番組を囲碁将棋チャンネルで再放送を観た。
加藤桃子vs伊藤沙恵の一局だった。この対局で加藤が勝ったわけだけど、勝ち方がダメだった。
大優勢になってから、ものすごい遠回りしてしまっていた。これじゃ森内に勝てるわけない、と私に印象づけた。

でもNHK杯の本局ではあと一押しのところまで森内を追いつめていた。
森内の本領である受けの力を十全に引き出していた。だから良かったよ。加藤の強いところが観れて。

加藤は1回戦は勝ったとはいえ、及川のトン死による逆転という内容だったので、好評価を抱かなかった。
むしろ森内を追いつめた本局のほうが好印象だ。観ていて楽しい時間だった。
稲葉陽 八段 vs 藤井聡太 四段 NHK杯 3回戦
解説 谷川浩司 九段

注目の藤井四段の登場。TV棋戦では、銀河戦は負けたので、残るはNHK杯。
解説のタニー「稲葉は居飛車党の攻め将棋。踏み込みがいい。
藤井も居飛車党だが受けも苦にしないバランスのいい将棋」

先手稲葉で、相掛かりになった。ただし、藤井が△7四歩と突いた手があり、その歩が十字飛車で取られてしまう展開。
稲葉だけ持ち歩が2歩になった。
タニー「最新流行の形」
稲葉は▲6八玉と上がっていたのだが、そこからなんと ▲5八玉~▲4八玉~▲3九玉と、美濃に囲ってしまう。
稲葉は飛車の動きでも手損しているのに、玉も手損。しかし、この駒組みで、稲葉が作戦勝ちになったのではないか。
後手の藤井のほうから、その間に大した手がなかった。

タニー「後手に苦労が多い」という話がずっと続く。
なんか編集されてるから、長手数になったんだろうなー、だから逆転もありうると思いながら観ていたわけだが(笑)
稲葉に選択肢があるという展開がずっと続く。自陣に金銀角を打ちまくって、どうにか受けてる藤井。

そろそろ終盤も煮詰まってきた。タニー「これは稲葉は、『逃さない』と思っているはず」
藤井のほうも懸命にがんばっているのが伝わってくるのだが、いかんせん、形勢の差が縮まらない。
次第に追いつめられる藤井。あー、やめてー、藤井に勝たせて~(^^;

タニー「これは時間があれば簡単に勝てる」と言うまでに差が開いた。
藤井、最後のお願いとばかりに王手で迫ったが、そこまでで力尽きた。169手、稲葉の勝ち。

タニー「全般的に稲葉がずっと押していて、稲葉が苦しくなった局面はなかったんですけども、それでも藤井が怪しげな手を連発して、負けたんですけども藤井のすごさを改めて感じた気がします」

藤井四段、取られる桂のタダ捨てジャンプとか、魅せた手はあったんだけど、やっぱり負けるとガクッとなる。
序盤の相掛かりで▲2四歩を後回しにする作戦、優秀だなあ。
これ、敗因は十字飛車で横歩を取られたところまでさかのぼるんじゃないか。
なんだか、先手だけ2歩を持つって、差がついてるように思えてしまう。

ああー、藤井四段が負けた。ガックリ。
山崎隆之 八段vs羽生善治 棋聖 NHK杯 2回戦
解説 稲葉陽 八段

久しぶりのブログ更新になる。注目の一局なので、書き留めることにした次第。
楽しみにしていた羽生の登場だ。羽生は一冠になったとはいえ、竜王戦では挑戦者になって戦っている。
2人のこれまでの対戦成績が、山崎3勝、羽生18勝で羽生が圧倒的にリードとのこと。

先手山崎で、相掛かりの力戦。山崎が考慮を積み重ね、中盤の真っ最中で、もう残りが▲0回vs△7回となった。
だから山崎が苦戦かな?と思って観ていた。

そんな中、山崎流の妙手が出た。戦いの最中、▲1六歩とじっと端歩を突いて、次の▲1七桂を見せた手。
2手一組の手なのだが、そのヒマがあるとの山崎の判断。これが素晴らしかった。これで流れがガラッと変わった。
(端に桂が跳ねる手というのが山崎将棋にはよく出てくる印象がある。)
しかしそれぐらいは、羽生ならば乗り越えると思って私は観ていたのだが。

羽生は淡々と指し進めていき、終盤。山崎の隅の馬が働いてきて、羽生は忙しい。
羽生が飛車を成り込んでも、合駒があるので大した威力は見込めない、と解説の稲葉。
羽生の手は、なんだか、やりたいことが明確にならず中途半端。 結果、羽生が87手で投了! ぐあああー。

この一局、山崎の▲1六歩~▲1七桂はすごく良かった。
かたや、羽生の手に感動した手がなかった。凡手を積み重ねて負けてしまった羽生、なんでだー。
「さすが、羽生!羽生だから指せる一手!」とか「やはり、羽生は流れを読み切っている!」という風に私は楽しみたかったのに・・・orz

感想戦で稲葉に「羽生側に、この手はなかったか」と指摘されて、「あ、そんないい手が」と羽生も山崎も、うなずいていた。
うーーーん、稲葉に手の見え方で負けてる羽生を私は観たくない(^^;

羽生が衰えだしているのか。それも素人目にも分かる度合いで。そう思わざるをえない内容だった。ちょっとショックだ・・・。
森内俊之 九段 vs 藤井聡太 四段 NHK杯 2回戦
解説 佐藤康光NHK杯 中村太地六段

藤井聡太くんの登場で、異例の生放送になったNHK杯。
こりゃ、聡太くんにはプレッシャーもかかるなあー、と思っていた。

先手森内で、矢倉。後手の聡太は急戦矢倉で、右四間。
後手の囲いはアマチュアがよくやる、低い囲いだ。(△3一玉△3二金△4二銀△5一金型)

聡太が速攻で襲い掛かり、ペースをつかむ。しかしまだまだ難しいぞと思っていたところを、聡太は実にうまくまとめあげた。
聡太に△8八歩という手が2回出てきた。2度目の△8八歩は、こりゃ甘いんじゃないか、という話を康光がしていた。
私も聡太が負けたら敗着だろうと思って観ていた。そしたら最後の詰ます段階になって、△8八歩が見事に効いてきた。
強い人が指すとこううまく行くものか。94手で聡太の快勝。危なげなかった。

終局後のまとめ
康光「見事な一局でしたね。改めて強いなと感心しました」
太地「堂々たる指し回しでしたね」

聡太「積極的に攻めていくという方針で行ったのが良かったかなと思います」
森内「やっぱりちょっと玉形の悪さが最後までたたってしまった感じで、うまく手を渡されて困りました」

この一局、聡太の安定した強さが出た。
そしてもう一つ、「矢倉っていったい何がやりたいの?」という疑問を、私はまた感じた。
森内はせっかく8手もかけて矢倉城を築いておきながら、結局、居玉で戦うことになり、潰されてしまったのだから。
矢倉って、相手に主導権を与えるばかりではないか。そんな風に思えてしまった。
増田の「矢倉は終わった」宣言が、聞こえてくる内容だった。
森内さえ指しこなせないのが矢倉。だってこの一局はそうだったんだから(^^;

感想戦も観たが、聡太は全体的に手が見えていて、ちゃんと把握しているという印象で、やはり強い。
個人的には、中盤で取られる歩を伸ばした△3六歩が印象に残った。そして成り捨てる△3七歩成。こういうのがアマではまず指せないんだよね。
次は聡太は稲葉と当たるそうだ。これも楽しみだ。
千田翔太 六段 vs 藤井聡太 四段  NHK杯 1回戦
解説 杉本昌隆 七段

将棋界のスーパーホープ、藤井聡太の登場ということで、今回は従来どおり、内容の模様と感想を書くことにした。

千田は2013年四段、竜王戦5組、C1 総合成績優秀により本戦にシード
藤井は2016年四段、竜王戦6組、C2 予選で浦野、北浜、竹内に勝ち 本戦初出場

解説の杉本「千田といえばコンピュータを活用した独自の研究、序盤戦術が印象的。
藤井はまだ14才なんですけど、大変落ち着いている。終盤が特徴で切れ味が鋭い」

事前のインタビュー
千田「藤井四段は各棋戦で勝ち上がっていて大局観が非常によく、なおかつ読みもものすごく深いと思います。前回はベスト8で敗れてしまいましたのでそれを超えられるようがんばりたいと思います」

藤井「千田六段はコンピュータ将棋に精通しており、既存の定跡や形にとらわれない力強い将棋という印象です。大変緊張しているんですけども、なんとか食いついて上を目指せるようにがんばっていきたいと思います」

先手千田で、初手▲7八金。これを見ても私はあまり驚かなくなった。そこから手が早く、角換わりの相腰掛け銀に進む。
先手は▲4八金+▲2九飛型。後手も△6二金+△8一飛型だ。
杉本「現在の主流はこうですね」

千田から仕掛け、▲5六角と筋違い角を打ち、局面が動いていった。藤井も受けに、自陣角の△4一角という手堅い受け。
ここらへんまでは前例があるようなことを、感想戦で千田が言っていた。

杉本「藤井は小1の頃から知っているんですけど、そのころから目を見張るような手を連発していました。棋力はアマ初段くらいだったんですけど。小4のときに奨励会入りしたときに、平手で指して、いきなり私は負かされてしまった」
小4でプロに平手で勝つ藤井聡太・・・ どうなってるんだ・・・

杉本「彼は詰将棋をびっくりするぐらい早く解きます。ちょっと難しい詰将棋を彼に見せたことがあって、時間がかかると思ってストップウォッチを私が取りに行ったら、私が戻って来る前に『解けました』と言われたことがありました(笑) 」

千田は1筋と9筋、両方の端を攻め、中盤に突入していった。
杉本「形勢判断の難しい将棋ですね、どちらが攻めているのか」

手が進むが、双方、まだまだ技がかからない。
杉本「急所が見えにくいですね、お互いの飛車があまり働いていない」
藤井の飛車は端に追いやられているものの、4段目に利く受け駒になっている。
そのせいで、千田は攻めあぐんでいる。

まだ中盤と言えるのに、考慮時間、両者残りが1回ずつになっていた。
千田は9筋の攻めにこだわっているが、こういうもんなのか? 藤井玉からはるか遠い9筋なんか手数をつかって攻めて、大丈夫なのか。
そして藤井に、うまそうな自陣桂が出る。なるほどな~と思わせる、力を見せた一手だった。

しかし杉本がまだ形勢判断がわからなそうなことを言っていた、その時だった。
千田が自陣の銀当たりを放置して、一気に局面を決めに行った! ▲8三とという攻めの手だが、成立しているか?
大量の駒がいっせいに当たり、いきなりものすごく激しくなった~!

が・・・! 駒の取り合いが進んでみると、千田の大損が確定している。これは・・・もう挽回不能では・・・。
で、千田、あきらめて投了! 90手で藤井の快勝となった。 急転直下、終盤がなかったといってもいい内容だった。
まだまだ続くと思っていたのに、あまりの急展開に、私は呆然となってしまった。おーい、藤井の終盤を楽しみにしていたのに(^^;

杉本「中盤が長い、難しい将棋だったと思います。千田の意欲的な指し回しだったが、藤井はそれに負けず落ち着いていた」

終局直後、千田「どこ間違えましたかね~、ひどかったですね~」

感想戦、千田は「藤井の端の4段目の飛車の形が、難敵、やっかいでした、それで齟齬(そご)が生じましたね」
さらに、千田「たぶん私が▲8三と、と指したときに『こいつは何やってるんだ』と(藤井が思ったはず)」
この一言は笑えた。
▲8三とが自爆手と言える手で、本局はあっという間に終わってしまった。
千田のレベルにしてみれば大悪手で、千田は後悔しただろう。観ていて私も残念だった。

感想戦によると、作戦的には、千田が押していたらしい。
ただ、千田に候補手が多すぎて、間違ってしまったという一局だったとのこと。
藤井のほうには、全体的に、これという疑問手はなかったようだった。端飛車と自陣桂という、いい手があった。
ただ、藤井の強さはまだまだこんなもんじゃない、終盤でのノータイム指しで一気に詰ませあげる技術、あれが観たい(^^;

2回戦も楽しみにしている。次は森内とやるのか。そのときは事前の勝敗ネタバレなしでやってほしいが。
NHK杯の加藤さん、よく戦ったと思う。新鋭、近藤の強さを引き出していた。
近藤の桂成り捨ての好手を食らったが、あれはもう仕方がない感じだった。

来週は藤井聡太の登場だが、結果のネタバレがなければねえ。

コンピュータ将棋選手権、elmoは18core、Ponanzaは1092core
これでelmoが勝っちゃうのか。
elmoは公開されたが、私には導入方法がわからない(笑)

技巧2というのも公開され、こっちは導入した。
タダですごいオモチャを手に入れた感じ。しかしレベルを落とすと、すぐ強制終了してしまうバグがある。
前年と比べて8割の勝率・・・。それを当たり前のようにタダで公開するなんて、すごい文化だなあ。

公開するのが当然みたいに思う人もいるようだが、それは違うだろう。
公開しないのが普通と思う。山本一成さんがヒールになってしまった(笑)
一成さんはメディアによく登場して、プログラマという職業を宣伝していると思うが。

私は激指が好きなんで、選手権に参加してほしいのだが、もう無理か。

eimoが公開で、これからはそこがスタート地点ということで、コンピュータ将棋業界は恐ろしい。

どこまでゆくの コンピュータは このままずっと 進歩するのかい
はちきれそうだ 飛び出しそうだ 将棋ソフトが 素晴らしすぎる
2017.04.30 今週のNHK杯
宮本広志五段vs藤井猛九段、解説は畠山鎮

相振りの相三間。藤井が作戦負けからの完敗だった。

10数分の感想戦が貴重で、藤井が何が悪かったか、自分で解説してくれた。
ハタチンの解説では全然不十分だったことが判明。
相振りが得意なプロが解説しないとだめだなー。

藤井をしてこの戦型での経験不足が敗因ということで、将棋は難しい。
藤井の緻密な序盤を期待していたのだが、今回は不出来だった・・・。
藤井は残念だったが、宮本が的確だったのが救い。宮本を初めて観たが、強かった。

追記・「将棋フォーカス」の詰将棋解答選手権の特集、藤井聡太くんがどんな問題を解いたかわかって、すごく面白かった。
NHK杯、中村修のインタビューが面白く、実際に快勝してしまい、私は痛快だった。
おっさんパワーをなめんじゃねえ!という修の指し回し、堪能した。
米長玉で意表を突き、飛車を見捨てる発想の柔軟さでも魅せ場を作った。
佐々木勇気の自陣飛車、感想戦のとおりに打ってたらなあ。これは悔しい。無念さが伝わってきたのが良かった。
AIにできない事って、悔しがることだね。ロボットは悔しい表情は作るだろうが、本当に悔しがることはできない。

そして藤井聡太君が大変なことになってるらしい。
深浦戦、私は終盤だけ観た。実に強い勝ち方。私は投了図以下がわからなかった。
Yahooトピックスの一番目立つところでもニュースになっている。
正直、渡辺明以来、ビッグスターが生まれていなかったので、藤井君のような人材をみんな望んでいたところだろう。
すでに「楽しみだ」という域を超えている。

ただ、しかし・・・ もう羽生との対局が決まっているというのはどうなのか。
もし羽生に勝っちゃったらどうすんの。逆に、ファンも藤井君も、夢がなくなってしまうんじゃないか。
そして、今もうここで七番も有力棋士と戦ってしまうというのは、対決に至る過程を味わう楽しみがなくなっている。
「藤井聡太が、ついに羽生と対決するところまで上がって来た!」という面白さを、なくしている。
まあ仕方ないが。
ともあれ再来週の羽生戦はNHK杯を無視してでも七番勝負のほうを優先させないと、いけない。  
NHK杯の決勝、佐藤さん2人、両者ともに力を出していて、良かったと思った。
序盤から、ああいう大立ち回りで、勝負がまだ難しいというのは将棋の奥深いところだと感じる。

女流の2局。これが面白かった。1局目は大差だったわけだけど、決め手が鮮やか。
こういう内容でも私は面白いと思える。それが女流のいいところ。
男子プロがこのレベルだと「何やってるんだ」と言われそうだが、女流なら私は許容できる。

女流の2局目、今、流行の矢倉での「居角左美濃」。これ、前から観たいと思っていたのだ。
後手の加藤さんの左金の使い方が圧巻だった。誰があの金が相手玉を詰ますことに役立つと、予想できただろうか。
観ていて、矢倉という囲いは手数をかけて作って、それで相手に主導権を渡す作戦で、その存在意義が問われていると思う。
そう感じる一局だった。だって9手もかけて矢倉を作って、結局居玉のまま戦うっていうのは、どうなのか?
(最近では5手目▲6六歩は悪い手というプロもいる、と将棋世界4月号に出てたし)

来季のNHK杯は、来週の日曜からということだけど、私は去年までのように、詳細な感想を書く予定はもうないですね。
さあ、土曜は電王戦だ。
序、中盤、平凡だなと思っていたんだけど、終盤、両者が魅せてくれたね。
ハッシーが相当追い込んで、攻めまくったんだけど、和俊が一瞬の詰み筋を見逃さず、長手数詰めに打ち取った。
あれだけ長い間、攻めまくられていたのだから、並の人間なら、もうどう受けるかしか考えないところだと思うのに、和俊は詰みを狙っていた。
和俊、実に素晴らしい。C2の棋士とは思えない。私は満足だった。

でも去年までのように、NHK杯の感想を書く気が起きない。
もうNHK杯の感想を書くのは、今後は無理かもしれない。
でもとりあえず、NHK杯を観たいという気になってきた。観ないことには話にならないから。
だいぶ回復してきてはいる。来週の女流枠決定戦も楽しみだ。
そして4月1日の電王戦を楽しみに待っている。
今日は名人vs竜王という豪華カードだったけど、観る気になれず。
だめだなー、こりゃ。