突然ですが、角換わり棒銀について、受け方をまとめておきました。
コツは、わざと▲1五銀と出させて、△5四角と打つことです。水匠5先生で調べてます。
以下をコピーして、Kifu for Windowsに張り付けてください。

開始日時:2023/04/06
先手:棒銀で攻める側
後手:受ける側

▲7六歩
*今回は、角換わりでの棒銀を、どうやって受けるか、もう一度考えてみる。
*AIの水匠5先生はどう受けるか?
△8四歩
*この2手目が重要で、△3四歩としてしまうと、角換わりにならないので、後手側は注意しよう。
▲2六歩 △8五歩
*後手側は飛車先を2手突く。
▲7七角
*これで角換わりが見えてきた。なお、▲7七角に代えて▲2五歩だと、相掛かりになる可能性があるが、それは先手が選ぶ権利がある。
△3四歩 ▲8八銀
*この銀上がりは、▲7八銀も▲6八銀も、どれもあるところ。
△3二金 ▲2五歩
*自然な手。
△7七角成
*これで角換わりになった。後手としては、▲7七角と上がるまで、△3四歩を突かないことが角換わりに誘導するための手順だ。
▲同 銀
*ここで後手は△2二銀と△4二銀が考えられるが、どちらがより良いだろうか?
△2二銀
*こちらが正解。△4二銀だと、▲2四歩から飛車先の歩を交換されてしまう。ここで次に▲2四歩は、△同歩▲同飛△3五角があり、後手が指せる。▲3四飛と横歩を取っても、8二飛車の横利きで、金取りが受かっている。
▲3八銀
*普通は▲7八金。しかし今回は、あえてその手を省略したら後手はどうすればいいのか、考えてみる。
△3三銀
*2筋の歩交換を受ける、普通の手。
▲2七銀
*先手は棒銀だ。▲7八金を省略しているが、一手得のまま先手に攻めさせていいのか?
△7四歩
*▲7八金の省略に対して、後手に色々と対応手はあるが、この歩が分かりやすい。▲2六銀なら△7五歩で、乱戦に突入する。もちろん▲7五同歩には△6五角で馬が作れる。
▲7八金
*先手も、一回、受けるのが無難。銀が2六のまま戦いが始まってしまって、棒銀が遊ぶと負けだからだ。
△7二銀
*この△7二銀の瞬間は、飛車の横利きが消えており、後手は一瞬だけ怖い。しかしまだ先手の攻めは来ない。
▲2六銀
*角換わりの3すくみとして、棒銀がグー、早繰り銀がパーに例えられる。残りの腰掛銀はチョキ。
*だから、後手は早繰り銀の形を目指す。角換わりのジャンケンの法則だ。
△7三銀
*ここが大きなポイントで△1四歩とは突かないことだ。わざと▲1五銀を誘う。それがアマには分かりやすい棒銀対策。なお、水匠5で△1四歩と△7三銀は、ほとんど同じ評価値。(-60ほど)
▲1五銀
*▲2六銀型のまま△1四歩▲1六歩となって端攻めがからむと、指し手が難解になる。それは避けるのだ。
△5四角
*この角打ちは水匠の後手側の最善手。(-100ほどで少し後手持ち) ▲2四歩△同歩▲同銀△2七歩は後手勝勢になる。また▲3六角は△同角▲同歩△1四歩で、以下2筋でバラバラにしたときに△1五角が王手飛車になる。
▲2六飛
*浮いて△2七歩の叩きを受けた。なお、▲3八角と打てば互角だが、2つの角を比べると人間的には△5四角のほうが利きがよく、後手は不満なしだろう。
*ここで後手、水匠がおススメする、守備的だが相手の攻め駒を責める手とは?
△2二銀
*この銀引きを知っておこう。棒銀相手には、早繰り銀から△5四角と△2二銀。これだけ知っていれば、単純な棒銀は怖くない。
▲2四歩
*先手としては、しかたなく▲2四歩から一歩交換するくらいだが・・・。
*なお、水匠ではここで▲2八飛と引く手が第一候補だが、それでは作戦的に何が何やら分からない。
△同 歩 ▲同 銀 △2三歩 ▲1五銀
*次が攻め駒を責める一手。
△1四歩
*これで銀が死んでいる。水匠で-450ほどで後手有利。棒銀は失敗に終わった。棒銀相手には、△1四歩を保留して▲1五銀と出させ△5四角と打つ。そして銀交換拒否の△2二銀と引く手。
*△5四角を安定させるために△7三銀~△6四銀の早繰り銀。これらを覚えておこう。以上で終わり。
まで30手で中断
38ページ目までで、2002年当時のまとめと、現在書きたい補足を全て書き終えました。
以下、雑感。

18年前の私は、2chの囲碁将棋板に入り浸っていました。
そこで、必然的に、こう思うようになります。
「ダラダラと2chを見ていて、将棋が強くなれないだろうか?」

しかしもちろん、そんな甘くはない。
だが、「じゃあ、自分で講座をやってみて、他の人を強くさせることはできないだろうか?」
講座を書くことで、自分も強くなれるかもしれない。
そう思って始めたのが、「棒銀戦法を大いに語る」というスレッドでの講座でした。

3か月近くに渡った書き込みの連投。充実してました。
でも、当時から体調不良だった私は、疲れてしまい、講座をひととおり書き終わったあと、将棋から離れます。
その後、契機だったのは2004年3月発売の「5手詰ハンドブック」(初代)。
自分がこの本の問題に苦戦することを知った私は、「もう定跡の研究はここまででいいから、詰将棋を解くほうに力を入れたほうが、棋力が上がるんじゃね?」と判断します。

そこから2007年9月に、この「ギズモのつれづれ将棋ブログ」を書き始めるに至りました。
このブログを始めたことで、2chから完全に離れます。
このブログでは銀河戦とNHK杯の感想を書くことがメインになっていました。
体力の関係上、24で指すことはあまりなくなってしまいました。
でもこのブログだからこそ書けたことがたくさんあります。ブログを始めて、本当に良かったです。

棒銀という作戦は、初心者が最初に教わりますが、受け方は奥が深い。攻めるほうも工夫していく。そのやりとりが面白い。

相居飛車の棒銀は、私が書いた当時の手順が今でもそのまま使えるでしょう。
24の初段までなら、このまとめを通読すれば、序盤の知識として充分です。
(余談ですが、2013年の電王戦で▲三浦vs△GPSで、GPSが相矢倉脇システムからの棒銀を採用し、三浦プロに完勝したのが印象深いです。最高峰の戦いでソフトが棒銀を採用し、見事に勝ったのですから。)

対振り飛車の棒銀は、△4二金型でトドメを刺され、プロ間での研究がストップしているようです。
そもそも、現在ではノーマル四間飛車が減ってしまい、居飛車党が対ノーマル四間飛車を研究するのが効率が悪くなっています。
2002年の当時は、藤井猛プロのおかげで、ノーマル四間飛車全盛でしたから。(角交換四間飛車がまだ広まってなかった)

ひさしぶりに講座をまとめてみて、楽しかったです。
1ページ目から読むには、下のほうにスクロールして左側の「カテゴリー」の「ボウギニストの講座まとめ」をクリックする必要があります。(この記事の右肩の青字をクリックしてもいいですが)
そして下から上に上がっていかないといけない、というブログならではの欠点があります。まあしょうがないです。 

「ダラダラとブログを見て、強くなれるか?」
それはこのまとめを読んだ、読者の方が決めてくれるでしょう。
個人的に、「あの時に書いた、ボウギニストの講座はどうなったんだろうか、もう今は見れないんだろうか」
というのが気になっていたので、今回、自己満足ですが、まとめられて良かったです。読んだ方の棋力向上を願っています。以上です。
現ギズモ注・今回も補足の記事。
▲棒銀vs△振り穴のプロの棋譜を。
出典・実戦教室 攻める振り飛車―四間飛車穴熊&力戦振り飛車 鈴木大介(2000年出版)

振り穴に対しての棒銀側のコツとして、9筋(玉側)の端は突かない、ということです。
端に手を費やしてる暇があったら、どんどん右側で攻めていくほうがいいです。
右金も、初期配置のままのほうが一手早いです。(これは主に対三間飛車)

今回紹介する棋譜は、勝又プロが果敢に攻めていってます。
で、結局、攻めが切らされて負け、になるわけですけど、終盤、千日手にできた可能性がありました。
(▲8二竜と切るところで▲6二銀と打てば)

プロの順位戦(持ち時間6時間)で戦って、難解になったわけですから、アマの短時間将棋なら、充分、棒銀を穴熊相手でもやってみる価値はあると私は思ってます。


開始日時:1999/12/14
棋戦:順位戦
場所:東京「将棋会館」
持ち時間:6時間
手合割:平手
先手:勝又清和
後手:鈴木大介
戦型:四間飛車

▲7六歩 △3四歩 ▲2六歩 △4四歩 ▲4八銀 △4二飛 ▲6八玉 △6二玉 ▲7八玉 △7二玉
▲5六歩 △3二銀 ▲5八金右 △8二玉 ▲3六歩 △9二香 ▲2五歩 △3三角 ▲3七銀 △9一玉
▲2六銀 △8二銀 ▲3五歩 △4五歩 ▲2四歩 △同 歩 ▲3四歩 △8八角成 ▲同 銀 △4六歩
▲同 歩 △同 飛 ▲3七銀 △4九飛成 ▲1六角 △3九龍 ▲3三歩成 △7一金 ▲3二と △3六歩
▲4八飛 △3二金 ▲4一飛成 △3七歩成 ▲同 桂 △同 龍 ▲3八歩 △3六龍 ▲5二角成 △3一金
▲5一龍 △2五角 ▲6二銀 △5二角 ▲7一銀不成 △同 銀 ▲同 龍 △8二銀 ▲同 龍 △同 玉
▲6二金 △7一銀 ▲5二金 △2五角 ▲6一角 △3二龍 ▲4三歩 △4九飛 ▲5九金寄 △4三飛成
▲5一金 △4二龍引 ▲2五角成 △同 歩 ▲6一金 △7二龍 ▲7一金 △同 龍 ▲4四角 △4二金
▲1一角成 △3三桂 ▲同 馬 △同 金 ▲7五桂 △7二金 ▲8六香 △9一桂 ▲投了
まで88手で後手の勝ち
現ギズモ注・今回も補足の記事。今回は、ひふみんの参考棋譜です。
2002年3月1日。ひふみんがA級順位戦で指した最後の棋譜となりました。
三浦があろうことか、四間飛車穴熊という、対ひふみん虐殺用の作戦を採っています(^^;
中盤過ぎまではまったく互角との、やねうら王の判断です。棒銀も充分戦えていました。ひふみんの8一の桂が、三浦の銀と交換になっているのですから、居飛車も戦えてました。
しかし終盤、やはり一手のミスも許されないのは居飛車側のほう。ひふみんに受けのミスが出て、大差に。
最後は玉が5五で詰まされるという、いわゆる「都詰め」 まさにひふみんにふさわしい、大往生でした。


開始日時:2002/03/01
棋戦:順位戦
場所:東京「将棋会館」
持ち時間:6時間
手合割:平手
先手:三浦弘行
後手:加藤一二三
戦型:四間飛車

▲7六歩 △8四歩 ▲7八銀 △3四歩 ▲6六歩 △6二銀 ▲6八飛 △5四歩 ▲4八玉 △4二玉
▲3八玉 △3二玉 ▲2八玉 △4二銀 ▲1八香 △7四歩 ▲1九玉 △8五歩 ▲7七角 △5三銀左
▲6七銀 △7五歩 ▲7八金 △7六歩 ▲同 銀 △7二飛 ▲6七金 △7五歩 ▲8五銀 △9四歩
▲2八銀 △9三桂 ▲9四銀 △8二飛 ▲8六角 △8四飛 ▲9三銀不成 △同 香 ▲3九金 △6四歩
▲3六歩 △5二金右 ▲3五歩 △同 歩 ▲5六金 △4四銀 ▲6五歩 △8八歩 ▲同 飛 △4五銀
▲3八飛 △3六銀 ▲7七歩 △5五銀 ▲3三歩 △同 角 ▲3四歩 △4四角 ▲5五金 △同 歩
▲6四歩 △5六歩 ▲3三桂 △同 桂 ▲同歩成 △同 玉 ▲7五角 △8三飛 ▲3四歩 △同 玉
▲4六桂 △4五玉 ▲3七桂 △同銀不成 ▲5四銀 △5五玉 ▲3七銀 △5七歩成 ▲6六銀 △5六玉
▲5七銀 △5五玉 ▲6八飛 △投了
まで83手で先手の勝ち
現ギズモ注・今回も補足の講座。
テーマは四間飛車の「最強の構え△4二金型に対して、何か棒銀側は策がないのか?という話。
策はあります!それも単純で簡単な策が。裏技を紹介。

①2枚の金を初期配置のまま、速攻棒銀に出る。
▲5七銀(左の銀で)は必要な守りだと思いますが、2枚の金は上がらなくてもいいんじゃね?ということです。
どんどん銀を繰り出して、速攻します。金は後から、ヒマがあったら上がる、という作戦。
ちなみに、特に対三間飛車では、4九の金は初期位置のままのほうが、△3九飛成を防いでいる意味があります。

②飛車先突かずの速攻棒銀に出る。
これはコロンブスの卵。棒銀が先手の場合だと、▲2六歩~▲2五歩を指さず、銀を2七の歩の上に▲2六銀と出て速攻してしまう、という作戦。
2手省略できるというメリットがあります。
居飛車の飛車は▲3八飛と使えば、充分戦えます。従来の定跡の応用が利きます。
そしてこの▲2六銀は、2七の歩で支えられているため、後手の△6二角のラインが「銀取り」にならない、というメリットもあるんです!
ただし、この作戦を使うには、こちらが飛車先を伸ばす前に、相手がノーマル振り飛車だと分かる必要があります。
居飛車側が後手番で、初手から▲7六歩△3四歩▲6六歩△6二銀▲6八飛・・・となった場合など、後手番で「飛車先突かずの棒銀」は使えるケースがあります。

③玉側の端歩を受けないで速攻してみるという方法もあると思います。(後手が端に2手費やしている間に棒銀で攻める。個人的に気は進まない作戦ですが)

④まとめの2ページ目で棋譜で紹介した▲3七銀の形のときに▲3五歩と突くのも有力。△同歩なら▲2六銀。放置なら▲3六銀と形良く出ることができます。これも知っておいて損はないです。

以上、棒銀の裏技のまとめでした。
追記・①~④の全てを組み合わせて戦うことも可能です!
現ギズモ注・今回から、ボウギニストの講座では触れられなかった補足を。
あれから月日がたち、2002年当時では得られなかった、「定跡本」と「ソフト」が存在します。
定跡本では2004年の藤井猛著の「四間飛車の急所3 急戦大全 下」、
そして2005年の渡辺明著の「四間飛車破り 急戦編」が有名です。

今回の補足講座では、「結局、四間飛車に対して棒銀で行くと、結論はどうなってるのさ?」
というのを、先述の渡辺プロの本から紹介。
結論は、「先手居飛車の棒銀は、四間飛車の△4二金型で受けきられてしまう」です。
渡辺プロは△4二金型を「最強の構え」と位置付けています。
これは藤井猛プロも同じ考えで、△4二金型を藤井猛プロは「ベストの構え」と呼んでいます。

この△4二金型の構えは、後手にとって以下の3つの大きなメリットがあります。

・▲3三歩の叩きを△同金と取れる
・後手の飛車にヒモがついており、ときには飛車をぶつける、あるいは飛車取りを放置できるという強い戦いができる
・△6四角といつでも出れる

この△4二金の構えに、加藤九段も自著で「私も苦戦している」と認めておられます。
以下、渡辺本をざっくりとまとめた棋譜です。


先手:棒銀
後手:最強の構え・△4二金型

▲7六歩 △3四歩 ▲2六歩 △4四歩 ▲4八銀 △4二飛
▲5六歩 △3二銀 ▲6八玉 △6二玉 ▲7八玉 △7二銀
▲2五歩 △3三角 ▲5八金右 △5二金左 ▲9六歩 △9四歩
▲6八銀 △7一玉 ▲3六歩 △8二玉 ▲5七銀左 △4三銀
▲6八金上 △5四歩 ▲3七銀
*渡辺明「棒銀の強みは、相手の待ち方に左右されないところにある。」以下、コメントは渡辺プロのもの。
△1四歩
*△6四歩に代えて△1四歩と突くのが流行の一手。後手はできるだけ△6四歩を突きたくないのだ。
▲2六銀
*加藤九段は何度この局面を迎えても▲2六銀と出ていく。
*棒銀を指す棋士は結構多いが、この順を選ぶ人はほとんどいない。
△3二飛 ▲4六歩 △1二香 ▲3五歩 △4二角 ▲3八飛
△5三角
*(ここで先手は)▲3四歩△同銀▲4五歩と行きたくなるが、△6四角で困る。
▲1六歩 △4二金
*最強の構えと言われている。
▲3四歩 △同 銀 ▲3五歩 △4三銀 ▲1五歩 △同 歩
▲同 香 △同 香
*(ここで)▲1五同銀には△4五歩と突かれて困る。
▲2四歩 △同 歩 ▲1五銀 △1二飛 ▲1四歩 △3三金
*(▲2四銀を許さない)力強い受け。
▲2八飛 △4二角 ▲2七香
*先手は▲2七香と足すくらいしか攻めがない。
△8四香
*好手。1一の香が8四に移動した局面だから、居飛車を持って指す気になれない局面だ。
▲2四香 △同 金 ▲同 銀 △1四飛
*居飛車が困る。
*(以下▲1五金△1二飛▲1四歩△8五香打となるが、-1700ほどで後手優勢とtanuki-2018の判断)
現ギズモ注・今回も、実戦譜。(24での早指し)

409: ボウギ二スト ◆o/ZZQjbs
2002/06/06(木) 20:49:00

さて、2chの筆頭コテハン、フサギコさんとの対局が決まりました。
8日22時00分、大阪道場フリー対局室で互いのプライドをかけて決戦です。
互いに居飛車党なんで、棒銀になる確率はひくいんですけど。僕は相居飛車の
後手棒銀はまだやれないんですよね。
よかったら観戦にきてください。では。


413: ボウギ二スト ◆o/ZZQjbs
2002/06/09(日) 08:14:00

先手:フサギコさん
後手:ギズモ・ボウギニスト

▲7六歩 △3四歩 ▲6六歩 △8四歩 ▲6八銀 △6四歩
▲7八金 △6二銀 ▲4八銀 △6三銀 ▲5六歩 △7四歩
▲5七銀右 △3二銀 ▲5八金 △5二金右 ▲6九玉 △4二玉
▲2六歩 △3一玉 ▲2五歩 △5四銀 ▲2四歩 △同 歩
▲同 飛 △1四歩 ▲2八飛 △2三歩 ▲7九玉 △6二飛
▲3六歩 △6五歩 ▲6七金右 △6六歩 ▲同 銀 △6五歩
▲5五銀 △同 銀 ▲同 歩 △6四銀 ▲5六金 △7五歩
▲同 歩 △5四歩 ▲4五金 △5五銀 ▲3四金 △6六歩
▲2四歩 △同 歩 ▲2三歩 △3三角 ▲2二銀 △同 角
▲同歩成 △同 玉 ▲6三歩 △同 飛 ▲7二角 △6七銀
▲6三角成 △同 金 ▲6七銀 △同歩成 ▲同 金 △4五角
▲2三歩 △3一玉 ▲8二飛 △6二歩 ▲5六歩 △3四角
▲8一飛成 △2三角 ▲3五桂 △5六銀 ▲2三桂不成

早指し。
最後の△5六銀が大悪手でした。


414: よず
2002/06/11(火) 02:48:00

ボウギ二ストさんへ
大熱戦でしたね。
早指しだと思えないほど、いい勝負でした。


現ギズモ注・▲雁木vs△右四間だった本局。
やねうら王(tanuki-2018)によれば、65手目までは全くの互角。(評価値-190ほど)
△4五角がうまい手に見えるが、角を使うのはもったいなく、△6六歩としておけとのこと。
大差がついたのは▲2三歩の叩きに、玉を逃げてしまったこと。(互角から一気に+2700ほどになった)
△2三同銀ならまだまだ難解だったとのこと。
当時の私は、この対戦の書き込みを最後に、私は力尽きる(笑) 以後、ボウギニストを名乗ることはなかったのでした・・・。
現ギズモ注・今回は、実戦譜。(24での早指し)
当時24で有名な人だった、「こくまろ」氏と対戦した棋譜。
こくまろ氏は私と同じくらいの棋力でした。
▲四間飛車vs△棒銀の定跡形から角交換になり、乱れた玉形で戦う私。
私が駒得したので、こくまろ氏は飛車をぶち切る勝負手を放つ・・・。

361: ボウギ二スト ◆o/ZZQjbs
2002/05/19(日) 07:02:00

ファイル名:こくまろ対棒銀.kif
開始日時:2002/03/26(火)
先手:コクマロさん
後手:ボウギニスト

▲7六歩 △3四歩 ▲6六歩 △8四歩 ▲6八飛 △6二銀
▲7八銀 △8五歩 ▲7七角 △5四歩 ▲3八銀 △4二玉
▲1六歩 △1四歩 ▲6七銀 △3二玉 ▲4八玉 △5二金右
▲3九玉 △4二銀 ▲2八玉 △7四歩 ▲5八金左 △5三銀左
▲4六歩 △7三銀 ▲9八香 △8四銀 ▲9六歩 △7五歩
▲7八飛 △6四歩 ▲5六歩 △4二金上 ▲4五歩 △7二飛
▲6五歩 △7七角成 ▲同 飛 △6五歩 ▲7五歩 △6二飛
▲4六角 △6四角 ▲同 角 △同 銀 ▲7四歩 △9九角
▲6三歩 △同 金 ▲7一角 △7二飛 ▲2六角成 △8八角成
▲1五歩 △同 歩 ▲同 香 △1三歩 ▲4四歩 △8九馬
▲4三歩成 △同 金 ▲4四歩 △3三金 ▲7三歩成 △同銀右
▲7六銀 △9八馬 ▲7五銀 △5三銀 ▲8四銀 △8八馬
▲7三銀成 △同 桂 ▲同飛成 △同 飛 ▲4五桂 △4四銀
▲3三桂成 △同 銀 ▲7四歩 △同 飛 ▲5二銀 △3五銀
▲4三金 △2二玉 ▲6三銀不成△2六銀 ▲7四銀不成△1六桂
▲3九玉 △6六馬 ▲5七金打 △2八角 ▲4八玉 △4五飛
▲4七飛 △4六歩 ▲同 飛 △同 飛
まで100手で後手の勝ち


363: 名無し名人
2002/05/19(日) 09:09:00

>>361
面白い。コクマロ先生の思いきった踏み込みも気持ちイイし、
ボウギニストの玉を追い出してからの45飛というのも素晴らしい。
堪能しますた。
344: ボウギ二スト ◆o/ZZQjbs
2002/05/07(火) 23:27:00

さて、向い飛車と中飛車に対する棒銀の話です。
棒銀が通用するのか、しないのか、という疑問はもっともです。
僕も教えてほしいくらいです。
でもそれではボウギニストとしての名折れですんで、
今現在の僕の知っていることを書きます。

まず、向い飛車と中飛車といっても、ノーマル振り飛車に属するやつか、
それともアブノーマル振り飛車に属するやつか、2つにわかれるはずです。
ノーマル振り飛車に対しては、対中飛車は羽生の頭脳に書いてありますんで、
充分通用するはずです。対向い飛車は、そもそも▲2五歩と早く決めない
ようにすれば振りがわはめったに向い飛車にはしてこないんで、
そもそも研究する必要があるのか、疑問です。


345: ボウギ二スト ◆o/ZZQjbs
2002/05/07(火) 23:41:00

次に、アブノーマル振り飛車に対してですが、
中飛車のアブノーマル、つまりゴキゲンや5筋位取り、
向い飛車のアブノーマル、つまり△3二金~△3五歩型、T式など、
これらには、そもそも棒銀戦法で逝く必要があるのか、甚だ疑問です。
棒銀はそこまでオールマイティな戦法ではないと僕は思っています。

まだ「勝つ将棋攻め方入門」は手に入れたばかりで、僕には解説などとても
できません。ただ、よく考えてみると、この本の監修が突撃先生であることに
深い意味を感じます。例のH葉さんとの騒動です。
ガンガン棒銀で攻めていって、結局は相手に逃げられてしまった。
これは突撃先生の自叙伝ともいえるのではないでしょうか。
そう思って読むと、感慨もひとしおですね。

ここにきて、突撃先生もようやく人生に対してのバランス感覚を手にいれ、
このような中立の視点から見たのすばらしい定跡本を書かれたのか、と思うと、
「人生、万事塞翁が馬なんだなあ」なんて年がいもなく思ってしまった
おっちゃん記念日ぱーと2。
309: 名無し名人
2002/04/29(月) 22:25:00

ボウギ二スト おおえんあげ


310:ボウギ二スト ◆o/ZZQjbs
2002/05/01(水) 21:49:00

>>309ありがとう。でもお疲れで休みサゲ(^^;
しかし、このスレを見てくれてる棒銀党の人に朗報!
今日、図書館でいい本ハケーン!!
「勝つ将棋 攻め方入門」中原誠監修 池田書店 1000円
これがなんと、P190すべてにわたって棒銀の解説書になっている!
中身もすばらしい!初心~三段くらいまで使えそう。
初段から、じゃないよ。初心から、だよ。
さんざんなやまされた居玉棒銀からの速攻も、なぜだめなのか
ちゃんと書いてあるYO
また気力がわいたら僕が棋譜ここにアップするけど。
相掛かり銀  矢倉対棒銀、角換り棒銀、
対四間棒銀、対中飛車棒銀の章からなります。

タイトルと、表紙の絵と、出版社と、監修者を見ると
「この本、どうみてもB級本、いやC級本だ」とだまされそうだけど、
内容はA級です!今ならアマゾンで購入できます。さあゲット!




現ギズモ注・2002年の当時は書かなかった特別講座。
ここで、棒銀vs四間飛車の本格的 な手順を載せておきます。
「勝つ将棋 攻め方入門」(1998年出版)から。
色々疑問はあるでしょうが、棋譜をざーっと並べるだけでOKです。
△4三金型という定跡です。解説コメントはしておりません。
当時の定跡はこんな風だったんだ、という流れを押さえるためです。
この△4三金型の定跡なら、棒銀側も充分戦えました。
しかし、のちになって、もっと有力な手段が四間飛車側に発見されます。(△4二金型の待機策)
ですので、今となっては、その「△4二金型の待機策」のほうを押さえておくほうが、重要なのです。(後でその棋譜は載せます)
数多くの定跡本に載っていた△4三金型ですが、今となっては古くなってしまいました。

先手:棒銀
後手:4三金型

▲2六歩 △3四歩 ▲7六歩 △4四歩 ▲4八銀 △3二銀
▲5六歩 △4二飛 ▲6八玉 △6二玉 ▲7八玉 △7二玉
▲6八銀 △8二玉 ▲9六歩 △9四歩 ▲3六歩 △7二銀
▲2五歩 △3三角 ▲3七銀 △5二金左 ▲2六銀 △4三銀
▲3五歩 △3二飛 ▲3八飛 △5一角 ▲5八金右 △5四歩
▲4六歩 △1二香 ▲5七銀 △6二角 ▲6八金上 △6四歩
▲3四歩 △同 銀 ▲4五歩 △4三金 ▲4四歩 △同 金
▲4五歩 △4三金 ▲3七銀 △4五銀 ▲1一角成 △3三桂
▲3六銀 △4四角 ▲2一馬 △4二飛 ▲6六銀
現ギズモ注・今回は当時入手できた定跡書を整理しています。
何年前の出版かは、すべて2002年当時から見たものです。


307:ボウギ二スト ◆o/ZZQjbs
2002/04/28(日) 21:32:00

羽生の頭脳2 52P+8P(後手番)+実戦1局   10年前  
NHK講座4月号 by木村 24P          今年
将棋基本戦法 振り飛車編 by森下 6P+実戦1局 5年前
これが最前線だ!by深浦 8P         3年前 
四間飛車を指しこなす本1by藤井 44P    2年前
久保流四間飛車 棒銀撃破!定跡編138P+実戦4局 5年前


A△2二角型       羽生 木村
B△4五ポン型      羽生 木村 久保
C△5一角~△6二角型  羽生 木村 森下 深浦 藤井 久保 
D△6三金~△5四金型  羽生 藤井 久保
E△6四角型       深浦 久保 
F△4二金型、これ最強?  久保
G△3二金型、受け重視  羽生 



308: ボウギ二スト ◆o/ZZQjbs
2002/04/28(日) 21:51:00

棋譜ばっかりで疲れたので、今日は講座らしいことを書きますね。

>>307の上のは、僕が手持ちの本から、棒銀が何ページ、どれだけ
解説してあるかまとめたものです。何年前の本かも、参考までに
書いておきました。
あと、最近買ったのがこれ。
これにて良し?高野秀行 40P Cの△5一角~△6二角の解説です。
3年前の本です。まだほとんど読んでません。

下のは、振り飛車の棒銀対策が、何パターンあるか、調べてまとめた
ものです。Aの△2二角は、棒銀良しになるはずです。
あとはどれも一局です。
Gの△3二金型だけは特殊で、ふつうの美濃囲いでなく、
振り側が受けに徹するやりかたです。力戦もようになります。

こうしてみると、Cの△5一角~△6二角型の解説書のなんと多いことか。
24の初段くらいの四間党の人が、たいがいこの形をやってくる理由がわかりますね。
以前に、棒銀の悪いところ、の回で、 「振り側の選択肢が多くて押さえきれるかどうか」
と僕が書きました。
A~Gまでのを、棒銀をやるとしたら、居飛車がわは把握しないとだめなんです。
逆に、振り党の人は、このA~Gまでの、どれかひとつをマスターしておけば いいんです。
棒銀の中身がわかりましたでしょうか。

木村さんの第3回講座は、Cの解説なのです。
でもこればっかり相手にしているわけにはいかないので、
第2回までを押さえて、第3回は本もいっぱいあるので、
各自の実戦と研究におまかせします。
僕も24の実戦では第3回の▲3七銀の図のところからは、
時間をフルに使って考えています。(僕はいつも「早指し」でやってます)
301: ボウギ二スト ◆o/ZZQjbs
2002/04/27(土) 23:52:00

(木村プロの講座は) 第2回のテーマが「攻めの急所▲4五歩」なので、
さて、今回僕が貼ったのは、大筋の棋譜です。
▲4五歩に対して、後手は△4三金と上がるのが定跡です。
後手がそれをせずに、他の手を指したらどうなるのか?
それが第2回のテーマだったのです。
①△4五同歩、②△4三銀、③△5五歩、 (現ギズモ注・28ページ目で3つ棋譜を張ったもの)
いずれも先手が良しになるはずです。
(現ギズモ注・③の△5五歩は難敵で、互角にしかなりませんでした)


303: ボウギ二スト ◆o/ZZQjbs 
2002/04/28(日) 10:26:00

木村さんの講座終わりアゲ。(現ギズモ注・2002年4月が、▲棒銀vs△四間飛車の講座だった)
今日の講座は、僕は( ゚д゚)ポカーンとしてみていました。
もうこれはすごすぎて、あきらめがつくので、かえって一番カンタンな
講座だったかもw

ひとつだけ僕からポイントです。
(木村講座の第4回で) 最後、先手の王様が8六玉の位置になっていましたよね。
ここで、もし、振り飛車が銀冠だったらどうでしょう?
簡単につまされちゃいますよね。
だから、銀冠に組まれる前に、中盤で早く仕掛けるのが
急戦の大事なところです。
現ギズモ注・今回から、▲棒銀vs△ノーマル四間飛車の本格的な定跡に入っていきます。
先手は4筋をからめて攻めていきます。後手は△6二角で受けます。棋譜を3つ貼っています。
2002年当時の2chの書き込みをもとにして、やねうら王(tanuki-2018)に協力してもらって、改良版の棋譜になっています。

▲棒銀vs△6二角型・棋譜その1・テーマ△4五同歩

▲7六歩
*本格的な戦いを調べていく。
△3四歩 ▲2六歩 △4四歩 ▲4八銀 △4二飛 ▲5六歩
△9四歩 ▲9六歩 △7二銀 ▲6八玉 △3二銀 ▲7八玉
△6二玉 ▲5八金右 △7一玉 ▲6八銀 △8二玉 ▲3六歩
△5二金左 ▲5七銀左 △4三銀 ▲2五歩 △3三角
*根幹図。
▲3七銀 △5四歩 ▲2六銀 △3二飛 ▲6八金上 △1二香
▲4六歩 △6四歩
*この歩を省略して、△4二角~△6四角を狙うのもよくある後手の手筋。
▲3五歩
*基本図。
△5一角 ▲3八飛 △6二角
*3図。
▲3四歩
*他に指す手も見当たらないので、攻めていく。どうなるか。
△同 銀 ▲4五歩
*ここで指し手が3つにわかれます。いずれも居飛車良しになるはずの順です。
*現局面は、やねうら王では-84ほどで互角。
△同 歩
*疑問手。評価値は一気に+450ほどに。これは居飛車が良くなる。
▲3三歩 △同 飛 ▲同角成 △同 桂 ▲3四飛 △2六角 ▲3三飛成
*居飛車はさばけた。飛車角交換で桂得だ。
△4四角打 ▲3六龍
*あわてずに引いておく。
△3五銀
*
*打たされた感の強い銀。+800ほど先手有利。
▲4五龍
*木村プロは▲3九竜を推奨だが、やねうら王は▲4五竜を推奨。
△9九角成 ▲8八銀
*ガッチリ受けておくのが手筋。
△9八馬 ▲3二飛
*これで先手がはっきり優勢。+1000ほどになっている。
*以下、一例で進めておく。
△9五歩 ▲1二飛成
*後手の△3五銀と△2六角には遊んでいてもらおう。香を持って、打ちたいところがある。
△9六歩 ▲9九香
*以上、▲4五歩の仕掛けに△同歩と取った場合の解説終わり。





▲棒銀vs△6二角型・棋譜その2・テーマ△4三銀

▲7六歩
*後手が弱気な手を指した場合、先手がどう良くなるかを見ていく。
△3四歩 ▲2六歩 △4四歩 ▲4八銀 △4二飛
▲5六歩 △9四歩 ▲9六歩 △7二銀 ▲6八玉 △3二銀
▲7八玉 △6二玉 ▲5八金右 △7一玉 ▲6八銀 △8二玉
▲3六歩 △5二金左 ▲5七銀左 △4三銀 ▲2五歩 △3三角
*根幹図。
▲3七銀 △5四歩 ▲2六銀 △3二飛 ▲6八金上 △1二香
▲4六歩 △6四歩 ▲3五歩
*基本図。
△5一角 ▲3八飛 △6二角 ▲3四歩 △同 銀 ▲4五歩
*ここで指し手が3つにわかれます。いずれも居飛車良しになるはずの順です。
△4三銀
*弱気な手。本譜のテーマ。
▲3五銀
*銀がここで安定できたら、棒銀作戦は成功とされている。
*やねうら王の評価値は+200ほど。しかし点数以上に先手が勝ちやすい。
△4五歩 ▲3四歩 △3五角
*このままでは抑え込まれるとみて、後手の勝負手。
*後手が何もしてこないようなら、先手は▲3六飛~▲3七桂で盤石の構えにできる。
▲同 飛
*評価値は+700ほど。
△3四銀 ▲3九飛 △3八歩 ▲同 飛 △4九銀
*やねうら王はここで△3一歩と粘れと言っている。しかし将来に希望がない手なので、人間には指せない手だろう。
▲3三歩 △3八銀不成▲3二歩成
*先手は角銀交換の駒得で、と金の活躍も見込める。
*やねうら王も+2000ほどで先手大優勢と評価。
*あとは▲4一飛~▲4二とで攻めて行けばいい。
*結論として後手は中盤の△4三銀が弱気すぎた。




▲棒銀vs△6二角型・棋譜その3・テーマ△5五歩

▲7六歩
*後手の工夫を見ていく。さきほどは単に△4三銀なので、はっきり後手が悪くなったが・・・。
△3四歩 ▲2六歩 △4四歩 ▲4八銀 △4二飛
▲5六歩 △9四歩 ▲9六歩 △7二銀 ▲6八玉 △3二銀
▲7八玉 △6二玉 ▲5八金右 △7一玉 ▲6八銀 △8二玉
▲3六歩 △5二金左 ▲5七銀左 △4三銀 ▲2五歩 △3三角
*根幹図。
▲3七銀 △5四歩 ▲2六銀 △3二飛 ▲6八金上 △1二香
▲4六歩 △6四歩 ▲3五歩
*基本図。
△5一角 ▲3八飛 △6二角 ▲3四歩 △同 銀 ▲4五歩
*ここで指し手が3つにわかれます。いずれも居飛車良しになるはずの順です。
△5五歩
*後手の工夫。単に△4三銀ではなく、手筋の突き捨て。将来的に△5一歩の底歩も打てるようになっている。
▲同 角
*角で取るのが正解。▲同歩は先手の角が使えなくなる。
*かといってこの歩を放置も、やはり角の利きがなくなる。
△4三銀
*5筋の突き捨てがあると、さきほどとどう違うか。
▲3五銀
*この銀が3五に出てるようなら出たい。いきなり飛車交換は2六の銀が遊ぶ。
△5四銀 ▲8八角
*ここでは▲6四角もあるとの、やねうら王先生のお告げだが、元の位置に引いておくのが一般的。木村プロもこの手を解説している。
△4五銀
*△5五歩から、いかにも振り飛車らしい、簡単には捌かせないという手の連続。
▲3四歩
*やねうら王の形勢は+100ほど。互角だ。
*ここからは強いほうが勝つだろう。以下、木村プロの解説してあった手順。
△3七歩
*やや指しすぎで、△3六歩と控えて打っとけ、と、やねうら王先生。
▲同 飛
*以下、戦いの一例です。定跡ではない。覚えるようなところじゃない。
△3六歩 ▲2七飛 △3四銀 ▲3三歩 △同 飛 ▲4四銀
*銀がここまで来れれば、棒銀作戦としてはまずまずだ。しかし形勢は難しいと、やねうら王先生。
△3一飛 ▲2四歩
*この2筋突破が間に合うか、ギリギリの攻め。やねうら王は互角の局面と判断している。
△4一飛 ▲4五歩
*高度な手。
△同 銀 ▲4三歩
*▲2三歩成を間に合わせられるかどうかの勝負。
△同 金 ▲2三歩成
*高度な手。銀を見捨てた。
△4四金
*木村プロはこの手を解説している。しかし、やねうら王先生は、疑問手と判断。一気に評価値が+800ほどになった。代えて、やねうら王は△2六歩と叩いて、後手の角の利きに飛車をおびき寄せてから△5五歩という、私の理解を超えた手を推奨。もう私の手に負えない(笑)
▲3二と
*これで+1000ほど先手有利、と、やねうら王先生。
△4三飛 ▲2一飛成
*木村プロの講座もここまでで先手有利となっている。後手が△5五歩と突き捨てた場合の、戦いの一例を見てきた。△5五歩~△4三銀で後手も戦えるが、棒銀が中央に活躍されてしまうので、後手としては選びにくい変化だろう。
現ギズモ注・まだもう一つ、▲3五歩△同歩以下の局面研究。
ソフトの助けを借りて、当時の悩みを解決しています。
2chに書き込んだ当時は、39手目で木村先生のNHK講座に書いてある▲3四歩という手を研究していたのですが、なかなか明解な答えが得られませんでした。やねうら王はどう判断したのか。

▲7六歩 △3四歩 ▲2六歩 △4四歩 ▲4八銀 △4二飛
▲5六歩 △9四歩 ▲9六歩 △7二銀 ▲6八玉 △3二銀
▲7八玉 △6二玉 ▲5八金右 △7一玉 ▲6八銀 △8二玉
▲3六歩 △5二金左 ▲5七銀左 △4三銀 ▲2五歩 △3三角
*根幹図。
▲3七銀 △5四歩 ▲2六銀 △3二飛 ▲6八金上 △1二香
▲4六歩 △6四歩 ▲3五歩
*木村プロのNHK講座基本図。
△同 歩
*△同歩ならどうなるのか。現在のソフトの評価はどうか。
▲同 銀
*ここで、やねうら王(tanuki-2018)の評価値は+342と出た。
△4五歩
*次に▲3四歩~▲3八飛となれば、棒銀が大作戦勝ちになる。振り飛車は当然、さばいてくる。
▲3三角成
*先手側から角交換して、後手の形を乱す。
*▲6六歩などとすると、先手の角が使えなくなる。
△同 飛
*ここで▲3四歩か▲3六歩か?ソフト様の判定やいかに。
▲3六歩
*▲3六歩が、やねうら王(tanuki-2018)のおススメ。
*評価値+233。▲3四歩では-164になってしまった。
*たしかに、▲3六歩でガッチリ安定させておいて、次に2筋突破など、居飛車側に楽しみがある局面だ。
今回は2020年現在に書いた、特別講座。
▲居飛車急戦vs△ノーマル四間飛車で、△4五歩ポン作戦に、居飛車がどう対応するか。
一例だが参考になるはず。なお、手損が関係なくなりやすいので、▲3七銀と上がっていた場合、それを▲4八銀と引いて▲3七桂と使う手筋もある。

先手:居飛車急戦
後手:4五歩ポン

▲7六歩
*今回は、特別編として、△4五歩ポンに対する居飛車側の対策を考えてみよう。とはいっても、やねうら王(tanuki-2018)が考えて、私はそれをまとめてるだけ(笑)
△3四歩 ▲2六歩
*しばらく駒組み。
△4四歩 ▲4八銀 △4二飛 ▲5六歩
*このタイミングで5筋を突くのは、きわめてオーソドックス。後手からの早い△4五歩に、すぐ▲5七銀と対応できる意味がある。しかし腰掛銀にはもうできない。
△6二玉 ▲6八玉 △7二玉 ▲7八玉 △8二玉 ▲5八金右
△7二銀 ▲2五歩
*そろそろ突く。このタイミングは、アバウトであいまいだ。
△3三角
*後手が立石流を目指すなら、△4五歩もあった。△3三角を上がったことにより、もう立石流はなくなった。
▲6八銀
*先手は急戦っぽい。まだ玉頭位取りの可能性もある。
△3二銀 ▲9六歩 △9四歩
*端歩を突いたが、損得は微妙。玉側の端歩は、相手が突いたら突き返す、と覚えておこう。
▲3六歩
*これで先手は急戦の意思を示した。
*ここでの評価値は、tanuki-2018は+150ほどで互角。
△4五歩
*問題の一手。△4五歩ポン。こうされたらどうするか。ここでの評価値は+400ほどになった。この4五ポンは、ソフト的には疑問手なのだ。
▲3三角成
*相手から△8八角成▲同玉は形が悪い。居飛車側から取っておくのが無難。
△同 銀 ▲5七銀左
*4筋を受けておく。
△5二金左
*この金は自然だが、4一のままのほうがスキがない意味がある。
▲3七桂
*この桂が自然に使えるので、居飛車は不満なし。振り飛車側は3三の銀が釘付けで、つらい。
△6四歩
*振り飛車は指す手に困る。もう千日手狙いしかない。
▲5五歩 △7四歩
*ここで先手は▲5四歩△同歩▲3一角も見えるが、それは△4四角と打たれて、紛れてくるとtanuki-2018様のコメントだ。
▲5六銀
*これで、伸びた△4五歩を取りに行くのが明解。
△4六歩 ▲同 歩 △同 飛
*振り飛車は、ただで歩損するわけにはいかないので、交換に来る。
▲4七金
*力強く受ける。
△4二飛
*ここでtanuki-2018は安全に▲4六歩をおススメしている。それも一局だが、先が長くなる。ここはもうちょっと4筋の歩は打たずに、指してみよう。
▲6八金
*後手の、ある手を待っている。形勢は+230ほどで微妙だが、後手は指す手がないのがつらい。
△6三金
*この手を先手は待っていた。この金上がりは、疑問手。形勢が+500ほどになった。
*次の手は、狙っていた手。このために持ち駒を温存したのだから・・・
▲4三歩
*好手。以下、飛車をどこに逃げても、先手の手が続く。
△6二飛 ▲2四歩
*突き捨てのタイミングは今。
*△同銀なら▲4一角で手が続く。
△同 歩 ▲4五桂
*先手は駒が躍動。
△2二銀
*△4四銀なら▲2三角が良いとのtanuki-2018先生のコメント。
▲4四角
*これで居飛車が大優勢。評価値は+1400ほど。
*△4五歩ポンには、▲3七桂~▲5五歩~▲5六銀で、居飛車が好き放題に駒組みする権利があることが分かる。振り飛車としては指す手がなく、千日手狙いになり、つまらない展開となる。以上、解説終わり。