第28期 銀河戦 本戦Dブロック 2回戦
星野良生四段 vs 里見香奈女流五冠
2019年9月3日
解説:近藤誠也六段
聞き手:谷口由紀女流二段

注目の里見の登場。
先手星野で、▲超速3七銀vs△ゴキゲン中飛車。
ねじりあいが延々続く、大熱戦になった。
最終盤、里見が勝つ権利を手にしたのだが、星野があきらめず、攻防の妙角を放ち、逆転。
133手で星野の薄氷の逆転勝利となった。

里見は負けたが、本局では「里見強し」を印象付ける内容で、とても良かった。
感想戦でも、里見は、すぐに「どうすれば自分が勝っていたか」を指摘して、レベルの高さを証明していた。
充実した里見が見れて、私はとても満足している。
第28期 銀河戦 本戦Bブロック 2回戦
折田翔吾アマ vs 伊藤真吾五段
2019年8月30日
解説:阿部光瑠六段
聞き手:真田彩子女流二段

簡単な紹介だけの記事になってしまう。
先手折田で、極限早繰り銀。伊藤がそれをがっちり受け止める。
中盤、歩の数だけ後手の伊藤がリードした、との解説の阿部の評。

終盤、双方の飛車の働きに差が出て、伊藤がリード。
折田、苦しい。まだ指すか。なかなか投げない折田。
伊藤が完全に勝つ権利を手にし、ついに決めに出た。

伊藤が詰ましにいったからには詰むはず、詰むはずと言う阿部。だがだんだん声が小さくなっていった(笑)
なんと折田玉、詰まず! 劇的な大逆転~! 折田が109手で見事、勝利をつかんだ。やったーーー。

阿部「早指しの怖さが出た」

いやー、この1勝は大きい! もう完全に負けの将棋を拾って、これで2連勝。運も味方しているが、最後まであきらめない執念と、そして複雑なほうに玉を逃げる技術が、折田さんを勝ちに導いていた。感想戦で、折田だけが自玉の明解な詰み筋に気づいていた。
伊藤にしてみたら、明らかに勝ちの局面から、詰ましにいって詰まず、大逆転。そうとう悔しいと思う。
これも将棋の醍醐味だね。
折田さんは次回は黒沢五段と。次も楽しみだ。 ところで阿部光瑠は、やせて電王戦のころとは別人のようだね。

個人的に、「極限早繰り銀に対する後手の守り方」が見れたので、それも貴重だった。
第28期 銀河戦 本戦Dブロック 1回戦
里見香奈女流五冠 vs 大平武洋六段
2019年9月3日
解説:近藤誠也六段
聞き手:谷口由紀女流二段

前期銀河戦では、1回戦でベテランの脇にねじ伏せられた里見。今期はどうか。

里見、先手をゲットしている。大平はでかい。山のフドウだ。
里見は27歳。2019年度男性棋戦成績8勝6敗。
大平は42歳。2019年度6勝6敗。
解説の近藤「里見は振り飛車党で勢いのある攻め将棋。大平は居飛車党でじっくりとした展開を好む、受け将棋」

大平は前期銀河戦本戦で4人抜きしたということだ。里見にとっては勝ちやすい相手かと最初、私は思っていたが、難敵なのだな。

先手里見で、中飛車に振り、対抗形。里見から角交換して、力戦になった。
大平の作戦は飛車先保留で、5筋の位を取り返すというもの。かなり有力と思える。
里見は美濃、大平は舟囲いで戦機をうかがう。

さあ駒がぶつかってきて中盤、大平が驚きの構想を見せた。打った角をすぐ叩き切り、強引に5筋突破。
大平にとっては角桂交換の駒損。
近藤「大胆な一手が出ましたね。不安な攻め方ではある。里見、ちょっと自信がありそうな手つきでしたね」

これは面白くなった。里見、いけ~。角桂交換は大きいだろう!
ところが、大平の1筋の端攻めが勝負手で、絶好のタイミング。
近藤「どっちが勝ってるか、さっぱりわかりません」
▲横から舟囲いに迫る里見vs△端から美濃囲いに迫る大平。

ここから、延々と終盤のねじりあいが続くことになった。どっちの力が優るか。
大平が、手順に里見の「と金」を抜いて、これは里見にとっては痛い、大平が良くなったかと思われた。
しかし里見、持ち駒の角2枚のうち、1枚を敵陣に打ち、馬にして2手かけて自陣に利かせた。
この構想が良かった。もう角を打った時点で、その後に自陣に利かせることを予定していたんだろう。里見、強い。

まだ大平陣は金銀に囲まれて安泰、と見えたのに、里見は舟囲い崩しの手筋、▲3三香と打ち込む、お手本のような一着を放ち、一気に崩しに成功した。
近藤「里見の切れ味が出ましたね」
あっという間に舟囲いが大破。一方の里見の美濃は、まだ余裕がある。
109手、里見が難しい将棋を勝ち切った。 難局をなんとか制したという印象だった。ふうーー。

近藤「途中、お互い攻める場所が違って、大平の角切りが無理攻めに見えたが、端攻めで面白い攻防が見れた。最終盤は里見のかっこいい寄せが見れた」

里見、底力を発揮しての、堂々の指し回しだった。感想戦によれば、お互いに反省点もあったとのこと。
しかし難しいところで間違えない、里見の本領が出ていた好局だった。
前期4人抜きの大平を相手に、ねじりあいの中終盤を制し、力勝ち。見事。

聞き手の谷口が「里見さんが男性に勝っても驚かなくなりました」と最初のほうに言っていた。
ライバルの西山の通算の対男子戦が2勝7敗ということを考えれば、やはり里見だけが特別に強い存在だ。
里見には決勝トーナメント入りを期待。本局もギリギリの勝利で、ここから厳しいとは思うけど。

また2回戦も楽しみにしよう。2回戦は星野良生四段が相手となっている。
第28期 銀河戦 本戦Cブロック 1回戦
出口若武四段 vs 西山朋佳女王
対局日:2019/9/1
解説:三枚堂達也六段
聞き手:井道千尋女流二段

今期銀河戦、注目の、男子vs女子の対決!
私は一年前から、このときを楽しみにしてた(^^;

ここで銀河戦のルールをおさらい。NHK杯とほぼ同じだが、持ち時間が各15分。これが違う。NHK杯は各10分だから。
そして番組の長さが、1時間38分とちょっと長い。火曜と木曜、週2回放送されている。

パラマス式という独特のトーナメント。順位の下位者が、何連勝もしやすい。一番下から出て来るアマには、勝ち星を稼ぐチャンスの棋戦。瀬川、今泉、折田はいずれもアマとして銀河戦で星を稼いだ。今期は出場枠は、アマ5人、女子2人となっている。
棋譜は囲碁将棋チャンネルのHPに出てる。(終局後、けっこうすぐ更新されていてありがたい)

さて、出口というのは、井上門下の若手とのこと。
出口は24歳、今期8勝7敗。
解説の三枚堂「出口は多彩な戦型を指す。激しい展開が得意。他人が考えないような手を指す。
西山は24歳。現役奨励会三段。対男子プロは2勝6敗。
三枚堂「西山は振り飛車党で、さまざまな形を指して、工夫が見られる。力強いさばきを得意としている」

いよいよ対局開始。先手出口で、居飛車。後手西山のゴキゲン中飛車。
出口は超速▲3七銀だったが、西山が変化。6筋の位を取ったのが目新しい。
西山は5筋と6筋の位を両方取ってるが、どうも位が安定しない。歩をかすめ取られそう。
三枚堂「西山はもうなんか攻めて行くんでしょうけど・・・?これをさばくのが振り飛車党のすごいところ」

うーん、三枚堂は、早くも西山はいったいどうすんだ、という雰囲気。
したらば、西山は角をポーンと中央に出て勝負に行った~!
三枚堂「西山、さすがの才能。尋常な手ではさばけなかったですから。出口は頭を抱えてますね~」
おおお、西山、行けるか! やっちまえ~!

しかし、出口はなんと、あっさり西山の手に乗った。さばき合いに応じた出口。
うわ、これ、どっちがだましたんだ・・・。
三枚堂「少し出口がいいかな」
しかし西山も食い下がる。一手指したほうがよく見えるという、ハイレベルな攻防!
きたきたー、こういうのを観たいのよ。西山、踏ん張れ~。

局面、飛車が2枚ある出口のほうが指しやすそう。西山は勝負手を連発しないと・・・。
三枚堂「出口がうまく指し回して、はっきり優勢になった。ただ勝つまでは長くかかる」
出口、香を攻防に自陣に打った手が、この一局で一番私の印象に残った。(▲2七香)
あー、実戦的ないい手だなー。三枚堂も「香は6筋に使いたかったので、考えつきにくい手」と称賛。

出口は考慮時間の使い方が独特で、考慮時間に入ったとたんに指す、というのを2回もやってた。
残り、▲1回vs△6回まで減った。西山の有利なのは残り時間だけ。
出口、手堅く指し回し、実に実戦的。逆転を許さない見本のようだ。
西山もなんとかがんばっているのだが、いかんせん、出口が強い。

聞き手の井道「もっと早い段階で差を広げられてもおかしくなかったのに、西山はさすが」
だが、現実は非情。出口の実に手厚いとしかいいようがない指し方に、観ていた私のほうが心が折れた(笑)
ぐあーー、こりゃ、完封負けだーー。
西山はがんばって迫る。まだやるかーー。いい根性してるわー。
出口の金2枚の壁、かてぇ。三枚堂「西山の美濃より固いかも」

井道「もっと早い終局になってしまうのかな、と思っていたんですが」
うんうん、西山はよく形を作った。負けだけど。
109手、出口の実戦的な手厚い指し回しの前に、西山は屈した。
出口の快勝だった。

三枚堂「西山が思い切りのいい仕掛けを見せた。それに対し、出口の対応が素晴らしかった。西山が次々と技を繰り出したが、それに対する出口の対応が素晴らしかった」
西山、実力は出してた。それだけに、出口との地力の差がモロに出てた。
やっぱ男子の若手は強い! 女子と対戦することで男子のレベルの高さがわかる、これも一つの醍醐味だ。

▲2七香の自陣香について、出口「かなり不安だった」とのこと。
西山「ここで何か(自分から攻めが)ないとダメだった」

序盤の作戦について、出口「6筋の位を取られたのは初めてだった」とのこと。
それにしてはうまく対応したなー。実に強い。定跡から離れただけに、地力が問われたが、出口は見事に指し回していた。

西山は女流を相手に圧倒的な勝ち方をしている女子なのだが、男子プロにかかっては、やはり通用しなかったか。
厳密には、もう序盤の作戦のところまで戻ってやり直さないと、勝ち目がなさそう。
初手からやり直し!と言われてるみたいで、悲しい(^^;

一局を通して、西山に勝ち味はなかったとは言える。しかし双方が持ち味を発揮し、かなり見ごたえはあった一局で、充分楽しめた。
女子にとって、男子プロの壁は高い。でもなんとか挑み続けてほしいものだ。
次回は木曜で、里見が登場! 里見vs大平。ワクワクだ。里見が勝たないかなあー。
第28期 銀河戦 本戦Bブロック 1回戦
折田翔吾アマ vs 村田智弘六段
対局日:2019/8/30
解説:阿部光瑠六段
聞き手:真田彩子女流二段

今月から、新たな銀河戦が開幕した。私の注目は、折田アマ、西山奨励会三段、里見女流、藤井聡太七段、先崎九段というところ。

折田アマは、前期決勝トーナメント進出で今期は予選から特別出場。予選で脇と福崎に勝ったということだ。
本局に勝てば、プロ編入試験を受けることができる。
折田アマの対プロ公式戦の成績は、ここまで9-3。

さて本局、先手は折田で、相掛かり。
村田が銀を素早く前線に送り、攻め込もうとした。そこを、折田が中段飛車でうまい切り返しをみせて受け、折田が優位にたった。

終盤、双方に手が広くて、紛れそうになったのだが、折田は一手違いを読み切り、勝ち切った。
71手。折田の快勝といえる内容だった。

解説の阿部光瑠「序盤から折田がのびのび指した。村田も終盤で本領を発揮した。しかしリードしていた折田がギリギリ勝ち切った」

局後のインタビュー
折田「本局は気負わず臨みたかった。弱気な手は指さずに前に出た。中終盤でミスをしたので、まだ力が足りない。試験では注目していただけるので、良い戦いをしたい」

序盤の村田の作戦、△8四飛+△8三銀の形、飛車の後ろから銀が出ていく形、これは名前は何ていうのだろうか。
鎖鎌銀(くさりがまぎん)の一種なのだが。この作戦を折田さんが見事にとがめて見せた。

本局は、各種報道で、事前に結果はバレバレだったね(笑)
もう、ふつーに強かった折田さん。
でも試験の相手は若手5人ということで、気が抜けない。
ぜひ試験に受かって、プロとして楽しいYou Tube動画を放送してほしい。
銀河戦 決勝トーナメント
1回戦 第6局 藤井聡太七段 vs 久保利明九段
対局日:2019年7月9日
解説:三浦弘行九段
聞き手:中村真梨花女流三段

銀河戦に藤井聡太が登場。対するは難敵の久保。楽しみな一戦。

解説の三浦「藤井七段は将棋界を背負って立つ逸材。銀河戦でも、いつ優勝するかというファンも多いでしょう。
久保九段は振り飛車党の大家としてA級で活躍している」

先手藤井で、誰もが予想したとおりの対抗形。久保の角交換四間飛車となった。
三浦「角交換四間飛車は、千日手ならOKな後手番で特に有効」
▲矢倉の途中vs△銀冠(金が一枚の形)。

久保から角を打ち打開、角を見捨てる強襲に出る。
戦い合った結果、まったく駒の損得がなく、双方持ち駒を増やしての終盤へ。

藤井の手番でどう相手玉に迫るかという場面、藤井は攻めに金を直接打ち込み、角も打って使ってみたのだが、どうも響きが薄い。
久保が反撃してきて、藤井の角が狙われるというハメに陥った。
私は、でもまだまだ、藤井だから大丈夫・・・と思っていたのだが・・・。

久保の攻めvs藤井の受けという長いやりとりが続いたが、久保が馬切りの強襲をしてきて、一気に緊張感が高まった。
三浦「藤井の陣形が弱すぎる。久保陣に詰めろがかからない。藤井の終盤力が活きない展開」

一方的に追い詰められる藤井玉。
もうだめだ、こりゃ終わった・・・と思われた。しかし、藤井は見せ場を作る。
玉を入玉模様で粘る藤井。まさかの逆転か!
聞き手のマリカ「最後の最後まで目が離せないですね、もう寄ってしまうかなと思ってました」

藤井、ここから逆転しろ~、耐えて入玉を果たせ~、と祈る私。
しかし現実は非情だった。久保の落ち着いた寄せ。桂を3枚、一段目に並べる、うまい構想。
久保の終盤力の前に、藤井は屈した。146手で久保の快勝に終わった。

三浦「藤井七段が少し指せる局面もあったと思うんですけど、もしかしたら緩手があったのかも。逆転してからは久保が見事に勝ち切った」
・・・三浦をしてもどれが悪かったか、わからないという将棋だった。もちろん私にはどれが疑問手だったか、わかるべくもない。
三浦の解説、歯切れが悪かった。残念だ。正直、どうにも眠くなった(^^;

中盤、藤井が先に金得したので、それで藤井が形勢が悪いということはないはず。
藤井としては、めずらしく、中盤以降に、攻めの構想が描けなかったようだった。

藤井は最後に粘りは見せたものの、全体的に、力勝負で力負けという内容だった。ガクッ。
ただし、115手目、藤井の▲7四桂の歩頭桂は印象に残った。すぐタダで取られる桂だが、入玉への望みをつないだ根性の一手だった。
ああーー銀河戦で藤井が消えた。アッチョンブリケ。
銀河戦 決勝トーナメント
1回戦 第2局 折田翔吾アマ vs 佐藤天彦銀河
対局日:2019年6月14日
解説:橋本崇載八段
聞き手:上田初美女流四段

人気ユーチューバー、アゲアゲこと折田さんの登場!本戦でプロを7人抜きした。
注目の一戦ということで、感想を書くことにした。

なんと番組冒頭で、折田さんを紹介する数分のVTRが流された。これは異例のことだ。
囲碁将棋チャンネルは、まだこんなことをやる気があるんだと思わせた、うれしいVTRだった(^^;
折田「年齢制限で三段から退会したときは、死んだみたいな感覚があった」
折田さんは現在29歳、対プロ7勝2敗。10勝以上、勝率6割5分以上でプロ編入試験が受けられる。
折田さんが自宅でYou Tubeに動画を上げている姿が見れた。3万人以上のチャンネル登録者がいるそうだ。

解説のハッシー「折田さんはプロとそん色ない実力の持ち主。
天彦は正攻法で、素早くポイントを稼いで、手堅く守り切って勝つ、王道の将棋」

さて、先手折田で、相掛かりになった。相腰掛銀。
聞き手の上田「最近、相掛かりが増えましたね」
ハッシー「角換わりに飽きたんでしょうね」
私は相掛かりを観るのは好きだ。定跡の知識があまり必要ないし、切り合いになりがちで楽しい。

序盤、銀交換から折田がちょっとした手筋を出し、天彦が愚形の受けを強要された。
ハッシー「折田がうまくいってると思いますよ」
♪いいぞ、いいぞ、折田!
ハッシー「折田さんというのは、アマチュアではないんですよ。将棋がべらぼうに強いユーチューバー」

局面、▲棒銀vs△金銀4枚の雁木に組み変わった。持久戦模様でこう着状態だ。
ここも折田から打開、ハッシー「折田がやれる、やや有利に見えます」
♪いけ、いけ、折田!

・・・ところが! 折田さん、疑問の構想を指してしまう。
▲7二銀と打ち込んだのが、そうとうな疑問手。桂が欲しくて後手の8一の桂を取りにいったのだが、持ち駒の銀と交換してまで、働いてない後手の8一の桂を取るなんて、なんと損なことを・・・!
ただでさえ、戦場は2~3筋だったのだ。8一の桂なんて、居るか居ないかわからんような駒だったのに。
ハッシー「どういうことなんだ、これは。(先手を持って)自信なくなったな。天彦としてはありがたかったんじゃないか」

一気に息を吹き返した天彦。豊富な持ち駒を惜しみなくどんどん自陣に投入。できあがった後手陣は、めっちゃ手厚い。
それも、縦に手厚いのはよくあるが、横にずーっと手厚いのだ。後手陣ほぼすべてを金銀桂で埋め尽くす囲い。
後手陣はまるで巨大戦艦。これはまさに、宇宙戦艦ヤマト囲いだ(天彦はこのアニメが好き)
ハッシー「すごい厚みだな、これは」
折田もどうにかしようと、懸命のがんばり。
♪粘れ、粘れ、折田!

しかし、ヤマト囲いがあまりに巨大で、押されていく折田。
♪耐えろ、耐えろ、折田! やばい、やばい、折田!

折田陣は、と金を被弾し崩壊。天彦の自陣の飛車が波動砲のように見えた。
波動砲が放たれて竜となり、折田陣は大破した。
いったん天彦が優勢になったら、もう間違える雰囲気はなし。
折田はノーチャンスで、天彦に打ち取られた。 126手で天彦の快勝に終わった。 ああああああー。

ハッシー「折田さんが積極的に出て、最初はうまくいっていたと思う。しかし天彦の鬼のような受け潰しが出た」

あああああああーーー。ううーん。▲7二銀が悔やまれる。折田さん、残念。
でもまだこれからもチャンスはあるはず、次、がんばってください! 
折田さんはギャグセンスもあるんで、プロになられて楽しいトークをされる日を期待してます。
対プロ7人抜き、(再放送もあったので)私は楽しく観させてもらいました。

天彦は容赦なかった(^^; 宇宙戦艦ヤマト、強かった。藤井聡太が勝ち上がり2回戦で天彦と当たる対局を楽しみに待ってる。
銀河戦 本戦Eブロック 最終戦
豊島将之名人 vs 藤井聡太七段
対局日:2019年5月23日
解説:飯塚祐紀七段
聞き手:鈴木環那女流二段

銀河戦でゴールデンカードの実現。今日は竜王戦の決勝トーナメントでもこの2人が戦っている。   
解説の飯塚「豊島は素晴らしい活躍ぶりで勢いに乗っている最強者。藤井は説明が要らないくらいの知名度。天才少年というのが失礼なくらい。あらゆる指標がトップレベルに届いている。令和の棋界はこの2人を中心に回ると思う」 

先手豊島で、相掛かりの相中住まいになった。
飯塚「こう着状態です、千日手も考えられます」ということだったが、藤井が果敢に筋違い角を打って打開していった。

藤井が攻めて、難解な中盤に突入。 
飯塚「藤井に選択肢が5つほどある」という展開に。そして局面は猛烈に激しくなっていった。
3つ駒が当たっているのに、藤井は当たりをもう一つ増やす手を指す。ぐえー。
飯塚「形勢は難解、激戦」

飛角桂歩、そして、と金が交錯する嵐のような局面に。
感想戦によると、藤井が1歩を余計に渡したのがまずかったとのこと。しかしそんなことは観ている私にはわからない。
飯塚すらよくわかっていなかったのだから、しょうがない。

藤井が若干の駒損で、局面も一時を思えばずいぶん収まっていった。
飯塚「なんとなく豊島のほうを持ってみたい」

藤井が桂を打って攻めたのだが、豊島のうまい攻めで、その桂が手順に取られてしまうことが確定。
飯塚「豊島がよくなりましたね、さすが名人の技でしたね」   
藤井はすぐに投了した。あああー。105手で豊島の勝ち。

飯塚「藤井が色々な技を仕掛けてきたが、豊島が押し返した。さすが名人、王者の風格」

局後のインタビューで豊島「攻められたが、なんとか凌(しの)いで勝つことができた」

んー、藤井の積極策だったのだが実らなかったか。駒が4つ当たっている局面があったから、難解すぎてよくわからなかったよ。
飯塚はがんばって解説してくれていたのだが、短時間では解説もあれくらいが限度だっただろう。
豊島が右辺から王手で角を打った手があったが、あれが効いたんだろうなあ。その角は藤井に取られたが、その間に豊島は手を稼ぐことができていた。豊島の大局観のすごさが出ていた。
・・・始まる前から危惧していたのだが、やはり難しい一局となってしまったか。私は半分くらいしか理解できなかった(^^;

しかし藤井は負けたが、6人抜きで決勝トーナメント進出が決まっている。まだそこで藤井の将棋を観れるのだ。
豊島はこの難解な将棋を耐えて切り抜けた。やはり強い。次は豊島から攻めていく内容を見てみたい。
銀河戦 本戦Eブロック 10回戦
藤井聡太七段 vs 阿久津主税八段
対局日:2019年4月19日
解説:大石直嗣七段
聞き手:伊藤沙恵女流二段

銀河戦に藤井聡太が登場! 前回の行方戦から、私は感想を書くことにしたのだ。
前回は行方に何もさせずに圧勝した藤井聡太。今回はどんな将棋を見せてくれるのか、ワクワクだ。
藤井はここまで5人抜きしていて、すでに決勝トーナメント進出を決めている。
藤井は2018年度、45勝8敗。阿久津は2018年度、12勝19敗とのこと。
解説の大石「藤井はデビュー当時から華々しい成績を上げていて、もっともっと上を目指したいという気持ちが伝わってくる。阿久津はいつもより気合いが入っていそう」
阿久津、そうとうひきしまった表情をしている。

先手藤井でいつものように居飛車。後手阿久津はなんと坂田流向かい飛車の作戦を採った。
大石「阿久津が後手番なのでこの戦法はあるかなと思っていた」
めったに見られない作戦で、こりゃ、見ものだ。
大石「坂田流は飛車先を逆襲する楽しい戦法。藤井は過去に糸谷戦でこの戦法を迎え撃っている。藤井は相手にどんな戦法で来られても柔軟に対応している印象がある」

両者の慎重な駒組みの時間帯。角を打ち合い、2度目の角交換になり、ちょっと藤井は手得した。その後、藤井は角が成り込んで香得を果たす。藤井がポイントを上げていくのがわかる。こりゃー、もうもらったか?
が! 阿久津が9筋の端から反撃を見せた。9筋は先手から攻めようとしていたのに、後手から攻めてくる順があったなんて。
対応を間違えたら一気に後手が有利になるぞ。
大石「景色が変わってきましたね」 
阿久津もやるなあ。ハラハラ、見ていて楽しい。

藤井が苦戦かと思われる局面まで現れた。これは熱戦だ。
大石「一手違いになりそう」
藤井、まだリードしてるのかもしれないが、ちょっとのミスも許されない。細いロープを綱渡りして勝ちまでたどりつけるのか?
大石は形勢をなかなか言わないな(^^;

・・・もう終盤で、だいぶ来たが、駒の損得は藤井の香得のみ。あの角が成り込んで取った香得、それが残っている計算だ。
寄せあいに入った。残り考慮時間、▲1回vs△1回。
大石「局面は先手が良さそう」
手が広く並の棋士ならまだ不安だが、藤井なら、きっとここから大丈夫・・・!

で、藤井は竜をぐるっと回して相手の桂を取った。駒得重視か?
が! 実はそれが詰めろ! 大石が気づかなかった長手数の詰み筋だった。数えたら17手詰み!
105手で藤井の快勝。やったーー。やっぱりつえええええーーー!

大石「藤井の序盤からのポイントの積み重ねかたが素晴らしかった。阿久津の逆襲にもうまく対応した見事な勝利。どんな戦型にも対応するところを見せた」

感想戦では、阿久津「この作戦は力が要りますね。最後ちょっと難しくしたかなと思ったけど、終始悪かったですよね」
藤井にはもっと確実にリスク少なく勝つ手があったようだ。
阿久津「安全勝ちはオジサンの手なんで、本譜のほうがスッキリしてていいですね」

いやー、これは満足満足。藤井の強さを阿久津が十全に引き出していた。序盤から一手一手、双方に無駄がなく、息が詰まる、密度の濃い内容で、見ていてすごく楽しかった。たしかに藤井は勝ったが、まったく楽はさせてもらってない。ミスが許されぬ状況下で、きっちり最善を指し続ける藤井聡太。そして最後の寄せの鋭さは圧巻だ。阿久津が面白い戦法を採用したこともあり、見てて楽しかった!実に良かった!藤井にも阿久津にも、プロの技を堪能させてもらった。

次の藤井の相手は三冠の豊島。楽しみだが、高度すぎてついていけなくなりそう(^^; また一か月後を待とう!
本戦Eブロック 9回戦
藤井聡太七段 vs 行方尚史八段
対局日:2019年4月19日
解説:大石直嗣七段
聞き手:伊藤沙恵女流二段

今回から、銀河戦の藤井聡太の対局を、感想を書いていきたい。
先日レビューした本、「藤井聡太の鬼手」で感動したので、ちょっと私に記事を書く気がわいてきたのだ。

藤井聡太は現在Eブロック4人抜きで、すでに最多連勝者となり決勝トーナメント進出を決めている。
4人抜きの内訳は、佐藤慎一六段、阿部健治郎七段、近藤誠也五段、畠山鎮七段にそれぞれ勝った。
ここからはもう負けても決勝トーナメントには出られるので、藤井としては気楽な対局の部類に入る。

今までの4局、特に藤井が不利になった場面はなかったのではないかと記憶している。
安定した勝ち方をしてきているように思う。私はここまでボーっと観ていて、あんまり記憶もないので申し訳ない。

さて本局。昨日の火曜の午後8時から放送があった。
解説の大石「藤井は、本人のもっともっと上を目指したい気持ちが伝わってくる。
行方は、昨年銀河戦で準優勝で惜しかった。秒読みになってから強い。お互い居飛車の本格派」

先手藤井で、角換わりかと思いきや、早々に行方が変化した。藤井の▲7七角をとがめるべく、行方が早繰り銀に出たのだ。力戦となった。行方の作戦がどうなるか注目だ。

そうほう居玉のまま、戦いに突入。角と銀桂の2枚換えで、藤井の駒得だが、まだ形勢は難しそう。
大石「勢いは行方のほうにある」 という解説だったのだが・・・

行方、自玉の玉頭に成桂をわざわざ作らせるという強手を出した。
しかし、急所に成桂ができたのは、やはり痛かったようだ。かさにかかって藤井が攻めて来る。
居玉だった行方陣、薄いし、受けるにも持ち駒もない。
藤井の飛車にドカンと成りこまれ、必至がかかった。 ♪ハイ それま~で~よ~
で、なんと67手の短手数で藤井の勝ち! 

えええええーーー これで終わりかー なめちゃん、もっと粘ってよ~ 67手ってなによ~orz もう終局・・・

大石「華々しい内容の濃い将棋。藤井が切れ味を見せた」
えええーーー 内容、濃いか? いやーーー これは・・・ 行方・・・

藤井には一手のゆるみもなかったのではないか。完勝だった。
感想戦で、行方「2枚換えではダメとしたもの」
20分くらいあった感想戦で行方は懸命に互角に戦える順を探していたが、見つからず。
もうね、早繰り銀の作戦自体、だめなんじゃないの。7手目の▲7七角をとがめるなんて無理なんだろう。
だからみんなは普通に角換わりに進むわけで。

行方の研究手順を完璧に打ち破った藤井聡太、その序盤戦術のレベルの高さを見せつけた。
あああー、もっと終盤のねじりあいを見たかったが、もうしょうがない。次に期待。
行方といえばトップクラスの棋士のはずなのに、藤井にかかればボロ負け・・・(^^;
今回の藤井の強さ、それは24に常駐しているソフト、JKishi18gouを思わせた。無駄な手がなく、とにかく終局が早いから。
藤井の底力を発揮させる棋士に登場してほしい。藤井の鬼手が見たいのだ。
次の相手は阿久津八段。放送は一か月後くらい。それに勝てば豊島三冠と当たる。
本戦Fブロック 1回戦
渡部 愛女流王位 vs 島本 亮五段
対局日:2018年9月7日
解説:横山泰明六段
聞き手:谷口由紀女流二段

昨日、囲碁将棋チャンネルで放送があった銀河戦。
里見は脇に負けたので、残る女性は渡部一人のみ。
渡部愛(わたなべ まな 25歳)という人はあんまり目立ってないイメージがあるが私が知らないだけか。
相手がシマーなら勝ち目があるんじゃないか。

先手渡部で得意戦法だという居飛車。
対してシマーは相居飛車で雁木か、と思いきや、なんと右金を△4三金~△5四金~△6五金で攻めに使ってきて、まるで「玉頭金」戦法。
そこからシマーはさらに四間に振ったので、これには解説の横山も、あ然。
横山「なんていう戦型なのでしょう、急所が全くわからない」 これには笑った。
初心者並だろ、シマーのここまでの駒組みは(^^;

中盤、互いに相手陣を破壊し、一手違いの終盤へ。
渡部の攻め駒が足りないようで、あー、こりゃもう渡部は負けたか、と私は思っていた。
が、渡部がうまい手でシマー玉に詰めろ詰めろで迫る。もう双方30秒将棋。
うわ、こりゃシマーのほうも絶対間違えられない、面白くなってきた! そこでシマーが魅せた、玉の早逃げ2回!
おお、さすが男子プロ! なんともフトコロが深い。

が、その直後、シマーは攻めの手を指し、今打った駒がタダで取られるという状況に。
違和感のある手順。うなだれて、天を仰いだシマー。 な、なに、シマーに何か勘違いが? 
どうなってる? こりゃ大ミスか、渡部さん、金星もらったか!
と私は興奮していたのだが・・・ 早逃げしたシマー玉に迫る手が見当たらない。
しかし渡部玉にはまだ手がかりがないから、もしかして渡部玉は詰まないかも、と思っていたのだが、シマーは手番を握るや、大量の持ち駒を活かして、鮮やかに長手数詰に打ち取った。最後の詰みはシマーはノータイム指し。
124手でシマーの勝ち。

終盤でのシマーの、ミスに見えたタダ捨ては、終わってみれば絶妙手だったぽい。すごい。面白かった。

ああー、渡部さん、力負け。その表現がピッタリ。渡部さんも存分に力が発揮できる力戦形だった。
地力の強いほうが勝ったという一局。負けたのは、もうしょうがないか・・・。
相撲でいえば、技を出し合い、相手を土俵際まで追いつめたものの、こらえられて、豪快にぶん投げられてしまい勝負ありという感じだ。

シマーはユニークな作戦を採用して視聴者を楽しませてくれた。
シマーは色々やって、将棋の可能性を見せてくれているのだ。
これからも変則戦法でよろしく。
シマーのフロンティア精神とサービス精神に拍手を送りたい。パチパチパチ。
第27期 銀河戦 本戦Bブロック 1回戦
里見香奈女流四冠 vs 脇 謙二八段
対局日:2018年8月21日
解説:島 朗九段
聞き手:山口恵梨子女流二段

実は私は、10月に入り、スカパーの囲碁将棋チャンネルを1年ぶりに再加入しました・・・。
だって結局将棋が観たいという結論に達したからです!
前期は銀河戦で藤井聡太が負けた時点で、囲碁将棋チャンネルを解約していました。
それ以来の再加入です。10月からまた新たな第27期の銀河戦が始まっています。
そこで注目していたのが、おととい放送の里見女流。どんな手を見せてくれるのか?男子プロに勝てるのか?
ワクワクで観戦しました。

対局前に、両者の年齢が出るようになっていて、とてもありがたい。里見26歳vs脇58歳だ。
脇といえば今C2で4連敗中で順位戦では全参加棋士中、成績が最下位の棋士だから、里見には充分チャンスがあるだろうと思っていた。

先手里見で、戦型は里見の向かい飛車での対抗形。
里見から積極的に動いて、里見にどうするかの権利があるという中盤。
双方竜を引き合って長い戦いにするのか、里見が敵陣に竜を残したまま決着をつけにいくのか、というところ。
解説の島が長期戦をお勧めしている。しかし里見は斬り合いの勝負に出る!
うわー、やっちゃったかー、と思っていると、意外とまだ難しいのか?

そして、また里見に選択の場面が現れた。攻めて短期決戦か、受けて長期戦にするか?
そこでまた里見は強く決戦に踏み込んでいった・・・!が、これが疑問手。
脇の的確な手の前に、差をつけられる里見。

不利が確定してからものすごい長手数を粘る里見。美濃囲いに籠城して結局、90手くらいを粘り倒したが、倒れたのは里見のほうだった。
粘り倒すじゃなくて、粘り倒れるという表現がピッタリくる負け方。160手で脇の勝ちとなった。

あああー、男子プロと女流で、力の差は感じた。しかしすごく面白かった。
脇がファイト満々、闘志満々な表情で指しているのはカッコよかった。(脇が何度もメガネをはずしていたため表情が見えやすかった)
脇は優勢になってからは、まるでベテランの外科医みたいで、「これくらいの手術は何度も経験している」といわんばかりの指しっぷりだった。
ミスする気配がなかった。「私、失敗しないので」という米倉涼子みたいな感じが脇にあった。これだからベテランプロはあなどれない。甘くない。

男子vs女子の対決は本当に盛り上がる。まあ私の中で盛り上がってるだけかもしれんけど(笑)
これの一つ前、Aブロックの1回戦でアマがプロに勝っていたが、それはいまいち興奮しない。男が男に勝っただけだ。藤井聡太の対局以上に、男子vs女子のほうに興味ある。
銀河戦、今期は女子が2人しか出ていないので、残るはFブロックの渡部愛女流王位vs島本五段だけとなっている。
シマーが相手なら勝機ありか!? 銀河戦、前期は女子が3人出ていた。私の希望としては女子枠を4人にして欲しいところだが・・・。だって、男vs男はいっぱい観れるもん。

明日のNHK杯の、森内vs加藤桃子の感想も、なにがしか書こうと思う。
第26期銀河戦 本戦Hブロック 2回戦 藤井聡太四段 vs 上村 亘四段
対局日:2017年9月22日
解説:佐藤慎一五段
聞き手:真田彩子女流二段

藤井聡太の登場。どこまで勝ち上がってくれるか。
対局日の9月22までの今年度の成績は、藤井は32勝6敗。上村は5勝9敗。

解説のサトシン「藤井は時の人で、実力もトップのものがある。上村は研究家」

先手藤井で、横歩取りになった。勇気流という形から、早々に飛車角交換が行われ、乱戦模様に。
サトシン「もう本には書いていない」

藤井が準王手飛車の技をかけたが、2歩を叩き捨てたために、歩切れになってしまった。
長考に沈む藤井。
サトシン「これだけ一方的に持ち時間を使うのは、公式戦で初めてじゃないか」
藤井はもう考慮時間に入っているのに、上村はまだ持ち時間を11分残している。
サトシン「いやー、この持ち歩の枚数の差、▲0枚対△5枚ですか。先手が自信がないように見えるが、どうなんでしょうか」

おいおいおい、持ち歩の枚数、圧倒的に差がついてしまったぞ。もう大ピンチに見える。
ここから逆転ってあるのか? 藤井~ 頼む~ まだ2回戦でコケないで~。

しかし現実は非情。サトシン「これは緊急事態」「かなり後手優勢」
そして、藤井の勝負手も、的確に上村は対処していった。プロならもう逃さないというくらいに差がついてるのがわかる。

88手、藤井が頭を下げた。藤井、投了。ぐあ、だめだー。
サトシン「上村の研究が当たった。藤井は終始歩切れが痛かった。準王手飛車をかけたのがどうだったか」

もう、ずいぶん最初のほうまで、35手目のところまで、勝負所がさかのぼって感想戦が行われていた。
藤井「本譜は一番ひどい順に行ってしまった。お話にならなかった」

・・・藤井聡太、負けちゃった。まあ負けるのは仕方ないんだけど、内容が悪かった。
見所っていうのがあんまりない将棋になってしまったのが非常に残念だ。藤井を観たくて囲碁将棋チャンネルに加入しているのにorz ああああー。歩切れがひどく、藤井の自爆という内容。オーマイガッ。
第26期 銀河戦 本戦 Hブロック 1回戦
藤井聡太四段 vs 藤倉勇樹五段
対局日:2017年9月22日
解説:佐藤慎一五段
聞き手:真田彩子女流二段

注目の藤井聡太が出場した銀河戦。
先手藤井で、藤倉が三間飛車に振り、対抗形になった。今、NHK講座で解説している三間飛車での居飛穴崩しシステムになるか、というところだった。しかし藤井は居飛穴に潜ることに成功、解説の佐藤慎一「藤井の主張は通った」

そこから、藤井が「いかにも、藤井らしく元気よく」という、大駒を切る手を連発、4回大駒を切って、藤倉を攻め倒した。
111手で藤井の快勝。
佐藤慎一「中盤以降、藤井の思いもよらない手が2回か3回ありましたね。穴熊を活かして飛車角をうまくさばいた。
大駒を切るのをどの段階から読んでいたのか。やっぱりすごく読んでいるんだなと感じましたね」

さすがに藤井聡太は強い。特に不利になったところもなかったように思う。
大駒を切る手、どれも「こう指せて勝てたら気持ちいいだろうなー」という手だ。
理想的な勝ち方だったと思う。

このHブロック、このあとは上村、黒沢、石田、富岡、安用寺、田村、飯島、斎藤、康光、久保というラインナップ。
正直、藤井聡太なら、8回戦の飯島まで勝てるんじゃないかと(^^; 8連勝できるんじゃないかと(^^;
藤井聡太が負けたら、囲碁将棋チャンネルを解約しようかと私は思っているんで、この後も注目だ。
今月から、新期に銀河戦がスタートした。
前期の銀河戦は、私は全く観る気にならなかった。理由は名人がコンピュータに完敗したことと、例の冤罪事件があったことだ。
私はマンガの「こち亀」全200巻を買ったりして、将棋じゃない時間を過ごしていた(笑)

でも、今期から、藤井四段が出場するという。うーん、どうするかと思ったが、月に1900円程度を払えばいい(契約基本料込み)ので、再度、スカパーの囲碁将棋チャンネルに加入した。1回戦ではアマ4人、女流3人が出るというのも、私には興味深い。

開幕前の、今期銀河戦の見所を紹介するというコンセプトの番組があり、それがなかなか良かった。
出場者を1ブロックずつ居飛車党、振り飛車党、そして年齢別に色を分けて紹介したのが面白かった。こういう番組は毎年ぜひやってほしいところだ。今期が終わったあとは、振り返り番組もやってほしい。

で、今まで3局観た。その印象が、どれも、スゴイ強い、と思える勝ち方を勝ったほうがしているということだ。
先日のNHKの糸谷vs郷田での郷田の勝ち方もすごかったが、銀河戦の3局も、それに劣らない。
阿部光瑠vs板谷アマの光瑠の中盤からの一気のラッシュ。
勝又vs天野啓吾アマの、勝又の会心の寄せ。
小山アマvs島本の、小山アマのピカッと光る最善と思える決め手。
どれも、実に見事で、ほれぼれした。

持ち時間が短いNHK杯や銀河戦でこの出来栄えなのだ。
結局、強い人が強い手を指すことは当たり前なのだろう。
強い人の手がソフトの手と一致したところで、それだけではソフト指しの証拠には成り得ない。
だって、みんなが最善を指そうと目指しているのが将棋というゲームなのだ。
ソフトはすごい手を指すだろうが、人間がすごい手を指しても不思議はない。そう思う今日この頃だ。

今月末にHブロックで藤井四段が出場してくるので、その感想はこのブログに書きたい。