囲碁将棋チャンネル めざせプロ棋士 奨励会
里見香奈二段 vs 枡田悠介二段
対局日:2013年12月23日
解説:真田圭一七段
聞き手:安食総子女流初段

囲碁将棋チャンネルで、里見香奈さんが三段に昇段を決めた貴重な一局の解説がありました
249手の大熱戦でした 解説者は真田七段です
解説付きで棋譜を貼っておきます コメントは全て真田七段のものです

この一局を見ると、なぜ里見さんが半年間の休養が必要か、わかる気がしました
里見さん、ゆっくり休んで、また復活してください

この一局を終えた里見さんのコメント「2転3転した将棋でした 良いところも悪いところも出た
 全力を出し切れた一局だったと思います 悪くなったときも気持ちを切らさず盤に向くことが
 できたところは良かったと思います」

以下をコピペして、kifu for winに貼り付けて見てください↓

開始日時:2013/12/23
棋戦:90分切れ1分
先手:里見香奈二段
後手:枡田悠介二段  

▲7六歩
*(先手は里見香奈二段)
*里見さんは知名度が高く、色々注目されています 女性では奨励会の初段というのは、初めてなんですね
*今二段ということで、前人未到です 女性がどれだけ通用するのか、結果を待つしかないです 
*将棋は振り飛車党で、角交換系の振り飛車を得意としています 中終盤での判断が正確で、勝ちきる力を持っています
△3四歩
*(後手は枡田悠介二段 ますだゆうすけ)
*枡田さんは関西所属で、1993年生まれの20歳
*私は関東の奨励会の幹事なんで、枡田さんのことは知らないんです 関西は今、有段者は三段が多く、初段と二段が少ない 里見さんとは何度も対局していて、手の内は分かっている同士 里見さんの振り飛車への対策が見物です
▲7五歩
*早石田の出だしですね 里見さんの得意戦法、表看板です
△3五歩
*枡田さんが準備してきた手です
▲7八飛 △8八角成
*早々に角交換するのは、早石田対策ではある手です
▲同 飛 △4五角
*後手の狙いです ▲8八同銀でもこの手はあります
▲7六角
*これは確立された定跡手です
△2二飛
*これは研究手です 先手が▲4三角成のときに、2一の桂にヒモがついているので△6七角成とできる意味です
▲3八金
*里見さんは角の成り合いではなく、落ち着いて受けるほうを選びました ▲3八銀は、△5四角から角交換になったとき、2八にスキができるので指しにくいんです
△4二銀
*後手は△2二飛の研究手により、すんなり向かい飛車にすることができました
▲6八銀 △2四歩 ▲7七銀 △2五歩 ▲6六銀
*これは、後手の十字飛車を受けた手です
△2六歩 ▲同 歩 △同 飛 ▲2八銀
*ここは銀で受けるのがいいです この手に対し、△2七歩は▲3九銀で、後で打った歩が狙われて指しすぎです
△2四飛 ▲2七歩
*後手の△2六歩を受けて、絶対手です 
*ここから長い囲い合いになりました
△6二玉 ▲8六歩 △7二玉 ▲8五歩 △5二金左 ▲5八金
△8二玉 ▲4六歩 △1二角 ▲1六歩 △7二銀 ▲1七銀
*後手の飛車にプレッシャーをかけに行きました
△3三桂 ▲2六銀 △3四飛
*△3三桂が▲2五銀の筋を防いでいます
▲4七金左 △2五歩
*将来的に▲3六歩と反撃する筋があるので、もう銀をへこませました
▲1七銀 △5一銀 ▲4八玉 △6二銀 ▲3九玉 △7一銀
▲2八玉 △9二香
*美濃囲いから穴熊に組む、面白い作戦です 昔、神吉プロがよく指して得意にしていました
▲9六歩 △9一玉 ▲9五歩 △8二銀 ▲7七桂 △1四歩
▲6五角
*次に▲5六角の狙いです
△2四飛
*あらかじめ避けました 相筋違い角の力戦です
▲5六歩
*何気に、△6七角成があるんです
△7一金 ▲5七銀 △2一角 ▲1八香
*先手も穴熊を目指しました
△3二角 ▲1九玉 △6二金寄 ▲2八銀
*相穴熊になりました 
*長い勝負になることが宿命づけられていますね
△1三香 ▲5五歩 △2一角
*後手は金銀が攻めに参加せず、飛角桂香歩だけになっています
▲5六角 △6一金引
*これは間合いを計った手です 後手は千日手でも良しという意味です
▲8六飛 △4四歩
*これで角筋が通りましたが、飛車の横利きが消えました
▲8四歩 △同 歩 ▲同 飛 △8三歩 ▲8八飛 △4五歩
*いよいよ戦いです
▲同 歩 △2六歩 ▲同 歩 △1五歩 ▲同 歩 △5四歩
*開戦は歩の突き捨てから、です
▲同 歩 △同 角
*ここで▲5五歩なら△4五角が調子がいいです
▲4六金 △7六角
*この手の意味は、▲3五金のときに△5五歩と打って角を成ろうという意味です ▲3五金をけん制した手です
▲5五歩
*先手は次に▲3五金の狙いです
△6四飛 ▲6八銀
*これは先手、辛抱しましたね ▲6六銀だと、△6七角成という強襲があったんです
△8四飛 ▲8五歩
*先手は金銀がバラバラなので、飛車交換はできません
△2四飛 ▲2七銀 △2五歩 ▲同 歩 △同 桂 ▲3五金
*先手は飛車の圧迫を楽しみに指しています
△2一飛 ▲2四歩 △5一飛
*この手は、次の△5五飛を見ていて、先手は悩ましいです ここでは先手は桂を取るよりも、後手のさばきを凌ぐことを考えないといけません
▲8六飛
*△5五飛を間接的に受けた手です
△4三角
*桂にヒモがつきました ここで先手は▲4四歩と指したいのですが、△5五飛が金に当たってくるのが気になるところです
▲8四歩
*先手は受けているだけではラチがあかないと見て、攻め合いに行きました
△同 歩 ▲9四歩 △同 歩 ▲9三歩 △同 銀
*一番普通の取り方です だいぶ後手陣も乱れました
*ただ、歩をたくさん渡しました
▲4四歩 △2一角
*後手は辛抱してます 次の△5五飛に期待です
▲9五歩 △8二銀
*先逃げです ▲9四歩と取り込むと、△9八歩があります
▲2五金
*相穴熊なので、桂1枚得しただけでは、まだ先手有利とは言えません
△5五飛 ▲2六金 △1七歩
*他にも△4六歩とか△4八歩も考えられました
▲同 香 △1六歩 ▲同 香 △2五歩 ▲3六金 △5四角
*後手は桂は取られましたけど、飛角がよく働いてます
*先手は桂得ですけど、6八の銀が遊んでいるので、形勢のバランスが取れています
▲9六桂
*この手は里見さんの攻めの力が出てますよ
△8三銀左
*先受けです すぐ▲8四桂は、△同銀から5六の角が取られます
▲4七角
*だから角を先に逃げました
△7二金左
*こういう手は覚えて欲しいですね 玉を固めるいい手です
▲2八玉
*先手は穴熊だったんですけど、駒が上に行ったので、銀冠にしました 見習って欲しい、いい手です
△5六歩
*角筋を遮断しました
▲5八歩
*これは辛抱しましたね ▲同角には、△8七角成という手があったんです
△9五歩 ▲8四桂 △同 銀 ▲同 飛 △8三歩 ▲8六飛
*先手の銀得になりましたが、駒の働きの差で、形勢はいい勝負です
△3五桂 ▲同 金 △同 飛
*これで駒の損得は先手の桂得、まだまだ大変な勝負です
▲8四歩
*もう一度、こじ開けに行きました △同歩は▲同飛で角に当たります
△4六金
*この金を打てるのは今しかない、とみて、手抜きで攻めました
▲9三歩 △同 桂
*▲9四歩で桂は死ぬのですが、速度重視で桂で取りました ▲9四歩は間に合わないという判断です
▲8三歩成 △同 銀 ▲8四歩 △8五歩 ▲8九飛
*ここは、先手が攻めを失敗しました 飛車が押さえ込まれてしまいました
△8四銀 ▲9四歩
*この手が、あまり厳しくないのです 先手はピンチを迎えました
△2六歩
*後手が襲い掛かってきますよ
▲同 銀 △2七歩 ▲3九玉
*こういう、上から押さえられる状態は、危ないです
△4七金 ▲同 金 △4五飛
*歩の裏をかかれて、先手、危ないです
▲4六銀 △7五飛 ▲9三歩成
*先手は自陣の受け方が難しいので、攻め合いました
△同 銀 ▲7四歩
*▲8五桂を前提とした手です
△8二金上 ▲7三歩成 △同金直 ▲6六金
*これはなかなか腰の入った手です
△7四飛 ▲7六歩
*桂を跳んだときに△7八飛成を消した手です
*角筋も止めています
△7八角 ▲7九飛 △8七角成 ▲8五桂 △8六馬 ▲7七桂
*銀取りを防ぎつつ、将来の▲8五桂跳ねを見た、攻防の手です 形勢はいい勝負ですよ
△7二金引 ▲9三桂成 △同 香 ▲8三歩 △同金左 ▲7五桂
△3四桂
*いよいよ本格的な終盤になってきました
▲3五銀右 △4六桂 ▲同 銀
*このへん、よく先手は辛抱してますよ
△7八歩 ▲8九飛 △8八歩 ▲5九飛 △2八歩成
*後手がついに時限爆弾を炸裂させました
▲同 玉 △2七銀 ▲3九玉 △7六馬
*金を取りに行きました
▲同 金 △同 角
*ついに先手玉に詰めろがかかりました
▲8三桂不成△同 金
*先手は受けなければいけません
▲4九銀 △2六桂 ▲2八金 △3八歩
*この歩を先手は取れません
▲4八玉 △2八銀不成
*金1枚がタダで取られて、なおかつ詰めろ 先手大ピンチです
▲5六金 △3九歩成
*もう先手は受けようがないです
▲8四歩
*反撃に出ました
△同 飛 ▲7五桂 △4九と
*ここで後手が間違えました 正解はおそらく△7四金でした 先手は持ち駒が角だけで、取れる駒がないんです 後手が余すチャンスでした 
▲同 飛 △3八銀
*後手は、ここは命がけで腹を決めて受けに回るチャンスでした
▲8三桂不成
*ここで1枚、金が取れたのが先手にとって大きかったんです もし後手が△7四金と逃げていれば、先手の玉が上部へ脱出してきたときの、押さえの駒にもなっていたんです
△同 飛 ▲5七玉
*枡田さんも、ここで事の重大性に気づいたんじゃないでしょうか 先手玉が上部が広く、妙に安定しているのです
△8二金
*飛車を取ると、攻め合われて勝てないと見たのでしょう
▲4八飛
*タダで取られたはずの飛車を逃げて、里見さん、抜け目がないです
△5四桂
*▲6六玉を阻止した手です
▲6一角
*ここで、後手玉の重大な欠陥が露呈しました 7筋と8筋に、歩が打てないのです
*これで逆転しました
△8七飛成 ▲8三歩 △同 金 ▲8五歩 △8二金打
*歩が打てれば△8二歩でいいところを金を使わされ、後手がツライです
▲7二歩
*この手の伸びは、里見さん、さすがですね △8一玉には▲6二金があり、結局▲7一歩成は受からないのです
△8五角
*これはいかにも秒に追われて、非常手段でしょう
▲7一歩成 △7四角 ▲6五桂
*攻防手です 一石二鳥です
△4七歩
*これはツライ手です
▲3八飛 △同桂成
*▲4七玉~▲3六玉のルートがあって、先手玉は寄りにくいです
▲7三銀
*これは次に▲8一金の詰めろです(ギズモ注・しかし、激指定跡道場3によれば、詰めろではなく危険な手だったとのこと)
△9二玉 ▲8一金
*これも詰めろです
△7三金寄 ▲同桂成 △8一金 ▲7四成桂
*ここでは先手勝勢になっています
△8五飛
*これは根性の手です 横利きでトン死を狙っています
▲8三金
*里見さん、自玉が危ないことをわかっています
△同 飛 ▲同成桂 △同 龍 ▲3二飛 △5二歩 ▲同飛成
△7二桂 ▲同 と
*(ここで枡田二段が投了)
*手数が示すように、本当に大熱戦でした 後手が勝つチャンスもありました
*里見さんは、気持ちが切れなかったのが最後の勝ちにつながりました
*若者同士の死闘、両者にお疲れ様と言いたい
奇襲講座、最後の3回目は、「腰掛け角」です
木村さゆりさんの講座の棋譜と、激指の検証棋譜、2枚貼ります

<今回の結論>
初手から▲7六歩△8四歩に▲6六角!がこの戦法の骨子
そして▲7七桂とバーンと跳ねていく、すごい戦法(笑) 相手が驚くこと間違いなし!
早々に自分のペースに巻き込むことが可能です
後手が△6六角と交換してきた場合は互角に渡り合えますが、角交換せずにじっくり
落ち着いて待たれていると、先手が少し苦しくなるようです


<木村さゆりさんの講座編>

▲7六歩
*将棋ファンのみなさま、いかがお過ごしでしょうか
*女流棋士の木村さゆりです
*今回の戦法は、腰掛け角の奇襲という戦法をやります
*ぜひ腰掛け角を勉強して、ライバルたちをあっと言わせて下さい
△8四歩
*先手が腰掛け角です ▲7六歩に△8四歩と後手が来たときのみに、腰掛け角を指すことができるんです
▲6六角
*いきなりです これはもう、後手の人は驚くと思いますよ
△3四歩
*先手はここでバーンと行って下さい
▲7七桂
*バーン! 
*ここで後手がですね、まずしないと思うんですが、次の手で△4四歩と指しますと、先手は▲8六歩~▲8八飛と回って指します
△6六角
*後手は取ってくると思います
▲同 歩 △6七角
*後手は馬を作りに来ます ここから先手は、奇襲戦法たるゆえん、バーンと行きます
▲6五桂
*バーン!
△5二金右
*ここで先手にいい手があります
▲5五角
*後手は▲1一角成を受けることができないです
△6四歩
*後手はこう反撃してきます よくばりさんは、▲同角と取ってしまうでしょうが、それだと△6三金で受かってしまいます
▲7三桂成
*桂を成り捨てます
△同 桂 ▲1一角成
*このように、すごく難しい形勢になるのですが、面白いので、腰掛け角をやってみていただけたらと思います


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<激指定跡道場3で検証編>

▲7六歩
*さて、腰掛け角の、激指定跡道場3の評価はどうか?
△8四歩 ▲6六角
*ここでの評価は、-155と出ました ▲6六角は、そんなに悪い手ではなさそうです
*
*ここで次に△8五歩は、▲8八飛で-4の評価、全く互角と出ました
△3四歩 ▲7七桂
*桂跳ね以外に、無難な手はいくつもありますが、この桂跳ねが奇襲たるゆえん この手の評価はどうか?
*が! 評価が-318になってしまいました! ああー(^^; 
*次の後手の手では、△6二銀か△4二玉と、じっくり指すのが激指のおすすめです
△6六角 ▲同 歩
*角交換になった場合はどうでしょうか
△6七角
*角交換から、こう打ち込んできた場合、評価が-109と、差が縮まりました! このくらいの点差なら、先手も充分、互角に戦えそうです
▲6五桂
*評価は-100でちょっとだけ後手有利
△6二銀
*銀で受けるのが自然ですよね 激指のおすすめも銀で受ける一手
▲5五角
*一見、後手が困ってるかのように見えますが・・・
△1二香
*こう上がるのが好手とのこと 香を取られる位置を変えたのですね
▲1一角成 △3二銀
*ここでの形勢は、-99とのこと 先手は香は取れますが、6五の桂は死んでいます でも、先手もけっこうやれますね
*角交換から△6七角と打ち込んできてくれれば、先手もやれる、ということがわかりました
*
*しかし、後手が角交換せず、じっくり落ち着いて指すと、少し先手が苦しい戦法のようです

奇襲講座、角頭歩突き戦法(後手番)の紹介です
今回は、木村さゆりさんの講座と、激指の検証、一気に貼ります
それぞれ1枚ずつ棋譜を貼ります

<今回の結論>
初手から▲7六歩△3四歩▲2六歩に4手目△2四歩がこの戦法の骨子ですが、
このとき、先手に▲6八玉とされて様子を見られていたら、
後手は何を指したらいいのかわかりません
「使える奇襲の紹介」と、以前にお知らせしたのですが、これはあまり使えなさそうです(^^;


4手目△2四歩の局面は、「イメージと読みの将棋観」の第1巻のテーマ図ともなっています
以下、抜粋します

羽生「ない手じゃない。▲2五歩と行ってよくなりそうだけど、そんなに簡単じゃない。」
佐藤「実際に指されたら長考しますね。」
森内「△2四歩は、悪手と一局の将棋の中間の手。▲6八玉が無難な選択だと思う。」
谷川「▲6六歩と突く手が冷静かもしれない。」
渡辺「へー、こんな手があるんですか? 先手の勝率は75パーセントくらいでしょう。」
藤井「実戦なら、大人の態度で▲6八玉としてじっくり勝ちます。
 先手勝率60パーセント以上はいくでしょう。」

平成以降で、プロの実戦例は一局もないそうです 残念!

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<木村さゆりさんの講座編>

▲7六歩
*将棋ファンのみなさま、いかがお過ごしでしょうか
*女流棋士の木村さゆりです 
*今回の講座は、角頭歩突き戦法の奇襲というのをご紹介いたします
△3四歩
*角という駒は、ナナメなら最強の駒なんですけど、いかんせん角の頭は弱いんです その角頭の歩を大胆に突いてしまおうという戦法なんです
▲2六歩
*この戦法は、後手からやろうと思います
△2四歩
*ここでですね、△2四歩と突いてしまう これが角頭歩突き戦法と言われるゆえんです
▲2五歩
*これは当然、なんだこのヤローと来るでしょう
△同 歩 ▲同 飛 △8八角成
*ここで角交換します
▲同 銀 △3三桂
*(ここで▲2八飛、▲2一飛成、▲2三飛成の3つに分岐します)
▲2八飛
*ここで先手が、たぶんしないんではないかなーと思うんですが、飛車を引いた場合は、すぐには決まらないんですが・・・
△2五歩
*△2五歩と打ちましてですね、次に△2二飛から▲2七歩と打たせて、非常に長期戦になりますが、向かい飛車としては成功していると言っていいでしょう
*(10手目に戻る)


変化:11手
▲2一飛成
*この▲2一飛車成には、飛車を強くぶつけてください
△2二飛
*ここで先手がひるんで、▲1一竜としますと、△2九飛成で後手有利です
▲同 龍 △同 銀
*ここで先手の攻めなのですが、ちょっと味付けして▲2三歩と打ちます
▲2三歩 △同 銀
*ここで先手の攻めは、▲2二角が考えられますが、それは△4四角がすばらしい好手で、▲7七銀に△2一飛と打ち、角頭歩突き戦法、大成功と言っていいでしょう
▲2一飛 △2五飛
*▲2一飛には、これが銀取りを防いで、攻防手です
*先手は歩切れなので△2九飛成が受けにくいです
*角頭歩突き戦法が成功と言っていいでしょう
*(10手目に戻る)


変化:11手
▲2三飛成
*▲2三飛成にも飛車をぶつけます
△2二飛 ▲2四歩
*▲同竜だとさきほどと同じになります 先手は▲2四歩と打つと思います
△3二金
*それには△3二金と上がります
▲3四龍 △1二角
*ここに角を打って、竜が逃げれば△6七角成で、馬ができるので角頭歩突き戦法が成功と言えます
*(終わり)

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<激指を使って検証編>

▲7六歩
*激指定跡道場3による、角頭歩突き戦法の検証です
△3四歩 ▲2六歩 △2四歩
*問題のこの局面、激指は+200ほどで先手若干有利と判断しました 次の手、▲6八玉または▲4八銀が有力のようです ▲2五歩は行かないで、後手の様子を見るのがいいとの判断ですね
▲2五歩 △同 歩 ▲同 飛
*ここでは+70ほどの形勢判断 
△8八角成 ▲同 銀 △3三桂
*ここでの形勢は+6で全く互角と判断
*しかし、検討モードの次の最善手にはびっくり
*▲2四飛が最善手と激指先生! なんやそれ!?
*
*ここで、▲2三飛成と▲2四飛に分岐します
▲2三飛成 △2二飛 ▲2四歩 △3二金
*木村さゆりさんの解説どおりの変化
▲3四龍
*このとき、△1二角は▲2三角でまぎれるとのこと
*△4五角のほうが良く、それで-400ほどで後手有利とのこと
*先手も△3二金に▲3四竜がまずく、▲2二竜と取っておいて全く互角と激指先生
*(10手目に戻る)
まで15手で中断

変化:11手
▲2四飛
*こんな手があるのですか・・・
△2二飛 ▲2三歩
*この歩を打つのが▲2四飛の狙い
*以下は△2一飛か△4二飛か△5二飛が考えられ、形勢は+60ほどで互角とのこと
さて、前回掲載した、木村さゆりさんの講座、「横歩取り・後手の強襲」を、
激指定跡道場3を使って調べてみます

2枚棋譜を貼ります
1枚目の棋譜は、木村さゆりさんの講座のあら探しになってしまってます(^^;
入門者向けの奇襲講座ですので、ココセがあるのは仕方ないですね
正直、1枚目の棋譜はさほど意味はないです
2枚目の棋譜は、序盤だけにしぼり、上級者向けに本格的に検証したものです
こっちを見て欲しいです

<今回の検証から得られた結論>
8手目△8六歩の強襲は、充分ありえる 
先手側がハマってくれる可能性がある分、8手目△8六歩としたほうが後手にとって
得とすら言える
後手のデメリットは、横歩取り△2三歩型にする順は選べない、ということ
今の定跡では8手目は△3二金が圧倒的に多いが、8手目△8六歩が当たり前になる日が
来てもおかしくない  アマチュアでは、相手(先手側)を迷わす効果が期待できる



まずは1枚目の棋譜です

▲7六歩
*では、激指定跡道場3(2012年発売)で、木村さゆりさんの講座を検討してみましょう
△3四歩 ▲2六歩 △8四歩 ▲2五歩 △8五歩 ▲7八金
△8六歩
*ここで攻めるのが今回の奇襲です
▲同 歩 △同 飛
*ここで先手は手が広いところ
▲2二角成 △同 銀 ▲7七角
*こう打ってくれたら、後手が成功というのが木村さゆりさんの講座です
△8九飛成 ▲2二角成 △3三角
*この△3三角は激指も推奨しています
▲同 馬 △同 桂
*ここでまた先手は手が広く、手が難しいところ 木村さゆりさんは、わかりやすく一気に寄せ合いにするために、▲2四歩を取り上げていました
▲2四歩 △同 歩
*△同歩ではなく、△8六桂も有力と激指の指摘
▲同 飛 △8六桂
*激指は、ここでは形勢は-150ほどで互角とのこと
▲2一飛成
*この手は悪手で、一気に-1500ほどで後手が大優勢になりました(^^;
△7八桂成 ▲3二銀 △7九龍 ▲4八玉
*ここでは次の手、△6八竜と王手が良い、と激指の指摘
*△6八竜▲5八角△4五桂が激指の読み筋
*または、△6八竜▲5八金△5九角▲4九玉△3八銀で攻めが続くとのこと
△5八銀
*この手はそんなにいい手ではないようで、-700ほどに差が減っています 
▲同 金 △2七角
*これは悪手で、敗着になる手とのこと(^^;
*普通に△4九金から追っていけば、後手勝ちでした
*なぜ△2七角が悪手なのか、以下、進めて確認してみましょう
▲4一銀成 △6二玉
*ここで木村さゆりさんの講座では▲2七竜だったので、先手玉は詰まされてしまいました
*しかし、盲点になる返し技がありました
▲2二龍
*これで一度、合駒請求するのがうまい手 これで後手は困りました 
*△5二金打では、▲2七竜で角がタダで後手は駒不足になってしまいます
△5二金
*仕方なく、節約して受けましたが・・・
▲同 龍
*竜切り!
△同 玉 ▲5一金 △6二玉 ▲5二金打 △7二玉 ▲6一角
△8二玉 ▲8三銀
*ピッタリ詰まされてしまいました(笑) 
*△2七角は悪手でした
*
*まあ、木村さゆりさんの講座は、奇襲を華麗に成功させるために、ある程度のココセもあるのは仕方ないでしょう 気にしないでおきましょう(^^;
*
*さて、2枚目の棋譜で本当に△8六歩の攻めは成立しているのかどうか、もっと詳しく調べてみましょう


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以下、2枚目の棋譜です


▲7六歩
*さて、「横歩取り・後手からの強襲」を、激指定跡道場3(以下、激指)を使って検討してみましょう
△3四歩 ▲2六歩 △8四歩 ▲2五歩 △8五歩 ▲7八金
*ここで△8六歩は成立しているのかどうか?
△8六歩
*なんと、激指にはこの手はちゃんと「定跡手」として登録されているのです!
*ここでは「プロ間で最近10年で△3二金が1853局、△8六歩が4局」と激指に出ています たった4局ですが、△8六歩はプロでも実戦例があったのです!
▲同 歩
*これは取る一手
△同 飛
*ここで、先手の手の候補は、①▲8七歩②▲2四歩③▲2二角成の3通り考えられます
*それぞれ調べていきましょう
▲8七歩
*まずは▲8七歩から調べます
*結論から言って、これは穏やかな流れになります
*ここで後手が△7六飛と横歩を取るのは、▲2二角成△同銀▲6五角があって、先手有利です
*したがって、飛車をどこかに引くしかないです
*△8五飛、△8四飛、△8二飛、いずれもあるところで、これは全く互角でこれからの勝負という他ないです
△8四飛
*一例として、8四に引いた場合を進めてみましょう
▲2四歩 △同 歩 ▲同 飛 △3二金
*後手は手堅く受ける一手
*次の先手の手で▲2三歩は悪手で、角交換から△3五角があります
*また、▲2二角成△同銀▲6六角がちらっと浮かびますが、△2三歩で受かっています
*
*先手は横歩を取れず、後手が相掛かりに誘導したかっこうとなりました
*以下は一局としか言いようがありません
*(10手目に戻る)


変化:11手
▲2四歩
*▲2四歩とした場合にはどうなるのでしょうか?
△同 歩 ▲同 飛
*ここでは後手は、木村さゆりさんが言っていたように、穏便に△3二金とするよりありません
*
*「B級戦法の達人」という本に、「ノーガード戦法」として、ここから△8八角成で突っ込む変化が書かれているので、ついでにそれを検討してみることにします
△8八角成
*後手は一気に攻め潰そうという作戦に出ました
▲同 銀 △3三角
*この攻め方は成立しているのでしょうか?
▲2一飛成 △8八飛成
*ここは先に飛車を切る一手 先に△8八角成とすると、▲3三角の王手竜取りがあり、後手負けです
▲同 金 △同角成
*ここで先手からうまい小技があります
▲8二歩
*これが好手、痛いです ▲同銀には△8五飛があり後手が大優勢
△2二馬
*後手は狙われた馬を移動させ、竜を殺すくらいですが・・・
▲同 龍 △同 銀 ▲8一歩成
*以下、もう少しすすめます
△8八飛
*ここでの形勢判断は、+400ほどで先手が有利
*しかし、この飛車打ちは、なんと詰めろ! ▲7一となどとすると、△6九金▲同玉△6八銀以下、即詰みです くわばらくわばら(^^; 
▲7七角
*しっかり受けておく
△8九飛成 ▲6九桂
*ここまで進めてみると、先手有利です 評価値は+500ほどです
*
*14手目に△8八角成とする「ノーガード戦法」は無理筋です 14手目では、△3二金と無難に指すしかありません
*(10手目に戻る)


変化:11手
▲2二角成
*①▲8七歩、②▲2四歩は、いずれも後手が穏便に応じて一局になるという結論でした 
*では③▲2二角成、これはどうでしょうか
△同 銀 ▲7七角
*この変化は果たして?
△8九飛成 ▲2二角成
*ここで激指の形勢判断は、-300ほどで後手が少し有利とのことです
*次の後手の手、激指検討モードでは、△3三角と△8六桂で迷っていました 個人的には△3三角をお勧めします
*
*△3三角、△8六桂、どちらにせよ、以下、乱戦で後手に少しだけ分がある戦いになるようです
△3三角
*すぐに△8六桂を打たず、△3三角のほうが私のお勧め
*
*先手側は、金を、なまじ▲7八金と上がってしまったため、△8六桂で狙われることになっているのです
▲同 馬 △同 桂
*後手は次に△8六桂を狙う展開になります 竜の存在が大きいです 
*△7七角!という強手もありえます
*
*この局面、激指の評価は-255 まだまだこれからの勝負ですが、わずか18手で後手のペースに巻き込んで、後手満足と思います
*
*結論は、8手目後手△8六歩の強襲に対して▲2二角成~▲7七角の変化は、後手が少しペースを握る、です
突然ですが、今回から、奇襲講座をやってみたいと思います 
木村さゆり女流(現・竹部さゆり女流)が囲碁将棋チャンネルで約15年ほど前に収録した、
「入門講座・木村さゆりの奇襲伝説」(1回10分、全13回の講座)の内容をベースにします

私が「この奇襲は使える」と思ったものを厳選、木村さゆりさんの講座を再現した後、
激指定跡道場3を使って、講座の内容を、検討、検証してみようという企画です
ちなみに、私は木村(竹部)さゆりさんのファンなのです(^^;

全部で3つの奇襲を取り上げる予定です 今回が「横歩取り・後手の強襲」、
次が「角頭歩戦法」、最後が「腰掛け角」です
対象棋力は特になく、これらの奇襲を知らない人すべてです

この「横歩取り・後手の強襲」、早い段階(8手目)ですぐ後手から来る奇襲なので、
横歩取りをやるなら知っていないといけない奇襲です 広まってないと思ったので、取り上げました 
今回はまず木村さゆりさんの講座を紹介 私の解説はまた後日です (月曜か火曜あたりに予定)
いつもどおり、以下をkifu for winにコピペして、貼り付けてください

▲7六歩
*将棋ファンのみなさま、いかがお過ごしでしょうか 女流棋士の木村さゆりです 
△3四歩
*今回の講座は、横歩取り後手の強襲です
▲2六歩
*横歩取りと言いますのは、すぐ終盤になってしまう、ホントに戦い好きの戦法なんです
△8四歩
*そういう戦い好きの方には、ぜひお勧めの戦法なんです
▲2五歩 △8五歩 ▲7八金
*ここでですね、従来は△3二金と上がって、▲2四歩△同歩▲同飛となるわけなんですが、普通にやらないのがこの講座の趣旨なんです
△8六歩
*ここは力強く△8六歩と突いてください
▲同 歩 △同 飛
*ここで結論から言うと、▲2四歩と突かれれば△同歩▲同飛△3二金で、これは普通の横歩取りと同じになってしまいます ▲2四歩と突かれてしまった人はあきらめてください
▲2二角成
*でも、▲2二角成としてきた場合はハマってくれるんですね 
*私なんかは、弟と将棋を指す場合は、お菓子なりみかんなり、色々賭けるわけなんですが、みかん1個を賭けるとすれば、「この角を取れば、みかん1粒を君にあげよう」と、いきなり交渉をしだしてしまうんですね
△同 銀
*歩1枚がみかん1粒という感じでね ぜひコミュニケーションを取って、相手が角交換してくるように自分で努力してください
▲7七角
*この▲7七角があるので、先手も充分指せると思って、角交換してくると思います
△8九飛成 ▲2二角成
*先手から見れば、銀桂交換で馬ができて、先手も充分指せると思っているはずですが・・・
△3三角
*この角がすごくいい手なんです 
*この手に対し、▲2一馬なら△9九角成で、次の△7七香があるので、後手してやったりです
▲同 馬
*先手はこう取らなければいけないんです
△同 桂
*これで一見、収まったかに見えるんですが、後手には次に△8六桂、この手が残っているんです
*だからと言って、どうやって受けていいかわからないんですね
▲2四歩
*ここはですね、先手は横歩取りらしく攻めに行きます
△同 歩 ▲同 飛 △8六桂
*△8六桂と打つんです
▲2一飛成 △7八桂成 ▲3二銀
*先手もかまわず、銀を打つんです 怖いですねー
△7九龍
*銀を取って王手!
▲4八玉
*ここは後手、攻めて勝って欲しいと思います
*次の手、わかりますか?
△5八銀
*ここはですね、この銀がすごくいい手なんです ▲同玉は一手詰みなので、▲同金と取る手なんですが・・・
▲同 金 △2七角
*△2七角と打ちます
▲4一銀成
*1回は▲4一銀成ですね
△6二玉 ▲2七龍
*そしてそこで▲2七竜と取られてしまいますが・・・
△4九金 ▲3八玉 △3九金 ▲2八玉 △2九金 ▲1八玉
△1九金 ▲2八玉 △2九龍
*まで、ピッタリで詰みですね このように、色々な意味で大変なんですが、激しい戦いを好まれる方、ぜひやってみてください
まで42手で後手の勝ち
居飛車党の級位者のための定跡講座、その2は、矢倉崩し右四間飛車(以下、右四間)編です

「その1」で取り上げた早石田に負けず劣らず、この右四間も恐ろしい「クソ戦法」です
矢倉側が無策に矢倉に組み、右四間側の一気の猛攻を食らい、一方的に矢倉が壊滅、という展開は低級ならずとも、よくあるのではないでしょうか

右四間で潰されないためには、どうしたらいいのか?
根本的な解決策、それは「角道を止めるな」ということです
自分の側から角道を止めると、相手に主導権を取られてしまうのは仕方のないことなのです

「角道を止めなければ矢倉に組めないじゃないか」という声が聞こえてきそうですが、その通りです
「矢倉に組むからには、最初から右四間を受けて立つ覚悟がないといけない」
これは「居飛車党の常識」なんです
私のおじいちゃんの遺言、「心臓止めても角道止めるな」という言葉には、相手に右四間で攻められたくない、そういう意味が含まれているのです

ちなみに、あの山崎七段も、解説会で「僕は矢倉をやらないのは、右四間がイヤだからなんです」
と言ったほどです(2009.6.16のこのブログに記事あり) それほど右四間は恐ろしい戦法なんです 

もちろん、矢倉側も受け方を知っていれば、互角に戦えます
右四間で矢倉が必ず潰されるなら、矢倉という戦法自体、絶滅しているはずですからね
 
さて、実際に矢倉vs右四間になった場合は、矢倉側はどう受けるのがいいのでしょうか
(以下、先手が矢倉側、後手が右四間側で進めます)
それは「金銀を6筋に集中させ、徹底的に受けよ」 これが基本理念となります
ヘタに攻め合いなど考えないほうがいいです 
まずは右四間側の攻めを受け止めて、局面が一段落してから、それから反撃、そう覚えておきましょう

受けの駒組みは色々ありますが、次の3点が基本となります セットで覚えておきましょう
①△8五歩と突かれるまでは左銀を▲7七銀と上がらない(△8五桂が▲7七銀に当たってくるため)
②右銀は▲5七銀として受けに参加させる
③角は居角(引き角にせず、8八のままで6筋の受けに利かせておく)
この3点が駒組みのポイントとなります

では、女流の実戦譜を見てみましょう
伊奈川愛菓(いながわ まなか)女流1級と、中澤沙耶(なかざわ さや)アマの一局です 
これは矢倉vs右四間のほんの一例ですが、先手の駒組みは参考になると思います
①~③の3つがきちんと実践されているのがわかります
以下をコピペしてKifu for Windowsに取り込んで下さい

開始日時:2013/7/12
棋戦:女流王将戦 
先手:伊奈川愛菓女流1級
後手:中澤沙耶アマ

▲7六歩
*持ち時間は25分、切れたら一手40秒未満 先手は伊奈川女流1級
△8四歩
*後手は中澤アマ 中澤さんは東海研修会に所属 
▲6八銀 △3四歩 ▲6六歩
*角道を止めた手 持久戦に持ち込める反面、相手に攻めの主導権を与える手でもある
△6二銀 ▲5六歩 △6四歩
*来た! この手で、もう相手の右四間を警戒しないといけない 先手が何もしないと、いきなり△6五歩の仕掛けがある
▲7八金
*がっちり受けるのが手堅い
△6三銀 ▲4八銀
*この銀を5七に上がって受けるのが手堅い 相手が速攻を狙っているので、先手は棒銀などで攻め合う展開ではない
*
*この▲4八銀で、先に▲5八金としてしまうと、△6五歩▲同歩△8八角成▲同金△6六角で両取りの筋が発生するので注意したい
△7四歩 ▲2六歩
*飛車先を突いて自然だが、手堅く先に守りに手をかけるのもあった
△5四銀 ▲5七銀右
*このように、▲5七銀右とするのが受けの形
△6二飛 ▲2五歩
*先手は飛車先を一つ突いたからには、もう一つ突かなければ意味がない
△3三角
*後手は歩交換を受けたが、受けないで攻めに手をかけるのも有力だ
▲5八金
*金銀を6筋に集中させ、徹底的に受ける これが右四間に対する受けの根本的な考え方だ
△3二金
*後手は囲い方は色々あるところ △3二銀として、美濃に囲う手もあるし、何も囲わず、居玉のまま攻めてくるのもあるところ 
▲6九玉 △4一玉
*後手としては△3二金が壁になっているので、すぐに△6五歩とは行きづらい 
▲6七金右
*金も守りに参加させ、6筋が手厚い
*
*後手がもっと速攻で来たときには、▲6七銀と上がって受ける手がいい手になることもある 
△9四歩
*様子を見た手
▲9六歩
*無難に受けておいた
△4二銀
*後手は壁が解消された
▲7九玉
*しかし、先手もこの玉を寄れて一安心
*これで△6五歩に堂々と▲同歩と取れる △8八角成に▲同玉と取れるからだ
△7三桂
*桂跳ねだが、やや早い気がする 右四間側としては、桂は攻める直前に跳ねるのがいい 桂頭を狙われる手がないからだ
▲4六歩
*先手はこの歩を突いて、徹底防戦の構え
*しかしここの歩を突くと、もう▲4六銀と出る筋がなくなるので、善悪は微妙だ 
*▲4六銀で△6五歩を誘い、以下▲5七銀上△6六歩▲同銀・・・といった展開も互角でありうる
△5一金 ▲1六歩 △3一玉
*後手は玉を固めている
▲3六歩
*先手は何かの折に、▲3七桂~▲4五桂で攻めたいところだ
△1四歩 ▲3七桂
*そろそろ駒組みが終わり どちらが動くか
*先手から動く手も難しい
△6五歩
*後手の中澤さん、攻めてきたが、先手としても待ち受けるところ
*後手としては、△6一飛など、何か一手パスして様子見という高度戦術もあった
▲同 歩
*本譜は▲同歩だったが、激指定跡道場3では、▲3五歩で攻め合うという手も有力とのこと これは難しいので省略します
△8八角成 ▲同 玉
*▲同金は形が悪いので、▲同玉と取りたい
△7五歩
*手を渡してきた 微妙な手だ
*ここで先手の伊奈川さん大長考
*感想戦で解説の稲葉六段が指摘したが、ここではいい手があった
*<ヒント>6筋に注目 軽い手筋の一手
▲6六角
*本譜はこう打ったが、ここでは▲6四歩の突き出しが有力だった △同飛には▲8二角の桂香両取りがある
*▲6四歩なら後手は身動き取れず、困っていた
*▲6四歩のような手はぜひ覚えておきたいところだ
△4四角 ▲同 角 △同 歩
*解説の稲葉六段は、なんで▲6六角を打ったんでしょうね?と不思議がっていたが・・・
▲2四歩 △同 歩 ▲同 飛
*このときの△3三角を防ぐために、伊奈川さんは△4四歩をあえて突かせていたのだった
△2三歩 ▲2八飛
*▲2六飛と下がるのも有力だった、と稲葉六段
△9五歩
*端に味付け
▲同 歩
*後手の中澤さんとしては、次の手があまり良くなかった
△6五桂
*この手が疑問手だった △6九角ならまだまだ難しかった
▲6六銀
*▲4八銀は、飛車の横利きが消えるので、あまりやりたくない手だ
△7六歩
*ここで、次の先手の手が当然の一手ながら厳しかった
▲7三角
*飛車取りで厳しい
*本譜は△6一飛と逃げたが、後手がハッキリ悪くなった
*稲葉六段によれば、ここでは勝負手として△7七桂成!があったとのこと(激指も同意見)
*
*△7七桂成▲同銀(どちらの銀でも)なら△同歩成で実戦より数段に得だし、△7七桂成▲同桂なら△6六飛で△3九角を見て勝負形、ということだった
△6一飛 ▲6二歩
*飛車を押さえ込んで、好手
△8一飛 ▲6四角成
*先手が良くなった この後、後手の中澤さんもがんばり、終盤かなり危うい局面までもつれたが、なんとか先手の伊奈川さんが逃げ切った (終局は125手)
*
*先手の矢倉側としては、序盤の駒組みと、取られる歩を突き出す▲6四歩の手筋の受けの一手を、ぜひ覚えておきたい


今回のまとめ
「右四間が怖いのなら、最初から角道を止めるな、矢倉はもうあきらめろ」
「相手が右四間で来たら、居角のまま6筋に金銀を集結させて徹底防戦」 

これで講座を終わります 早石田編、矢倉崩し右四間編、参考になれば幸いです
「クソ戦法」に潰されて将棋が嫌いになる人が少しでも減れば、と願っております
突然ですが、居飛車党の級位者のための定跡(常識)講座をやりたいと思います
先日、「将棋観戦記」というブログを拝見していて、そこで「クソ戦法対策」のコーナーをもうけたいという趣旨があり、ぜひやって欲しいというすごい数の拍手が集まっていました
私も楽しみにしていたのですが、なかなか始まりません(^^;
そこで私がやろうというわけです 簡単に習得できる講座です

居飛車党にとって、相手にやられてイヤな2大クソ戦法、
それは早石田と、矢倉崩し右四間ではないでしょうか
もちろん、プロでも指される戦法ではあります しかし、そのあまりにムチャクチャな攻めっぷりに、受けて立って潰されてしまうと、思わず「このクソ戦法が!!」と叫びたくなる、そういう戦法ではないでしょうか

この2つの戦法に比べれば、棒銀なんかはかわいいもんです
銀が交換になっただけで、致命傷にはまだ程遠いことはよくあることです
かたや早石田と矢倉崩し右四間、この2つの戦法の破壊力たるや、恐ろしいものがあります
始まって30手目くらいでもう敗勢、そんなこともしょっちゅうです
そうならないための簡単な対策を伝授しましょう

今回は早石田編です もういきなり結論から述べます 
「早石田に対しては、安直に飛車先を伸ばすな!!」
これが結論です 私が言いたいことはこれだけです 
これを覚えているだけで、短手数で潰される確率がガクンと減ります

今、女流王将戦の本戦トーナメントが囲碁将棋チャンネルで放送されています
香川愛生(まなお)さんが新しい女流王将になりましたね
つい先日放送された2回戦の中井広恵女流六段vs香川愛生女流二段が、▲居飛車vs△早石田でした
その翌週に放送された伊奈川愛菓女流初段vs中澤沙耶アマが、▲矢倉vs△矢倉崩し右四間でした
この2つの実戦を題材に、講座をやります
棋譜は囲碁将棋チャンネルのHPに行けば、動く盤面で見れます↓
http://www.igoshogi.net/shogi/Loushou/index.html

では、中井vs香川の戦いを見て行きましょう 以下をコピペしてKifu for Windowsに取り込んで下さい
とりあげた棋譜では42手目までのところですが、もうすでに後手の香川さんが勝勢になっています
「居飛車がぼんやりしてると、こうやって早石田に潰される」という、まさに典型の棋譜です
この一局、中井さんの負けた原因が、5手目の▲2五歩にあると言えば驚かれる方も多いでしょう

 
開始日時:2013/7/12
棋戦:女流王将戦
先手:中井広恵女流六段
後手:香川愛生女流二段

▲2六歩
*先手は中井女流六段 
△3四歩
*後手は香川女流二段 この2回戦に勝ち、その後も勝ち進み女流王将を獲得することになります
▲7六歩 △3五歩
*来ました! 相手は早石田のようです 居飛車党としては、実はもうここが勝負所なのです 
▲2五歩
*中井さんは何気なく飛車先を伸ばしましたが、これがこの一局で実質上の敗因となりました 信じられないかもしれないですが、なんと、この5手目が敗因なのです この後の展開を見ていきましょう
△3二飛
*香川さんは三間飛車 ここから早い戦いになれば、総称して早石田と呼ばれます
*ここで先手から▲2四歩は、△3六歩~△1五角の王手飛車の筋があり無理筋 その変化は有名なのではぶきます
▲2二角成
*中井さんの対策は、早々の角交換 かなり早い段階での角交換ですが、いずれは角交換になることが多い戦型です
*▲6六歩といった手なら、すぐには潰されませんが、その後に相手に好きなように駒組みされるので、居飛車側としてはあまりやりたくない手なのです
△同 銀
*ここで居飛車としては▲6五角が考えられますが、それには△3四角の受けがあり互角です
*
*もしくは、▲6五角△3六歩▲同歩△5五角の一気の決戦策があり、この変化は居飛車側としては非常に怖いです 
▲8八銀
*中井さんの作戦は?
△6二玉
*ここで▲6五角はやはり△3四角があり、それで形勢は互角です
▲7七銀
*中井さんは持久戦策を選びました しかし、それが▲2五歩と早めに決めた手と矛盾することがこの後、明らかになります
△7二玉
*これでもう▲6五角の筋はなくなり、早石田側としては一安心です
*まだ居飛車側から▲2四歩とは行けません △1五角で王手飛車がかかりますからね
▲4八銀 △3四飛
*香川さんは浮き飛車にし、これで2筋も受かりました
*結局、中井さんは早々の乱戦での決戦にはいきませんでした それなら、▲2五歩を急ぐ必要はなかったのです
▲4六歩
*以下、少し駒組みです 
△8二玉 ▲4七銀
*中井さんも3筋を受けました
△7二銀
*香川さんは美濃に囲いました
▲6八玉 △3二金
*角交換の場合、後手は金がこちらに行くのがバランスがいいです
▲7八玉 △9四歩 ▲9六歩
*端歩を付き合い、まだまだ序盤のようにも思えます
△3三桂
*ところが、この桂がやっかい! 早石田は2五の歩を狙ってくるのです 仮にここで後手番だと、△2五桂と取ってくるのです ▲同飛に△1四角となったら居飛車側の敗勢です
*もう居飛車側は絶対に間違えられない局面なのです
▲5八金右
*4七の銀にヒモをつけた手 この手では手堅く▲3八金もよく見られます しかし、それだと居飛車側は堅く囲えません
*次に、香川さんが狙いの一手を放ちます
△1四角
*狙いはやはりこの角 2五の歩取りが受かりません
*▲1六角と受けても、△2五桂▲同角△2四飛で、居飛車困ります
*中井さんはここから時間を使いはじめます
*(この棋戦は持ち時間25分、切れたら一手40秒)
*香川さんのほうが手がわかりやすく、もうすでに早石田ペースと言っていいでしょう
▲5六角
*もうゆっくりしていられない居飛車側は何とか局面を互角に保とうとします
△5四飛
*いぜんとして、次の2五の歩取りが受かりません もう中井さんとしては戦いに持ち込むしかありません
▲3六歩
*これを△同歩なら▲同銀で、居飛車が調子がいいのですが
△2五桂
*当然、早石田側としては暴れてきます ここから香川さんの猛攻が始まります 
▲3五歩 △3六歩
*軽い好手 ▲同銀には△3七桂成があります 解説の稲葉六段も、この手にどう対応するべきか、迷っていました ▲3八飛、▲3八銀など色々考えられます 
*中井さん、時間を使わされ、もう雰囲気は完全に香川さんペースです 観ていてそれが伝わってきました
▲3八銀
*稲葉六段が一番手堅い受けと解説していた手
*(激指によれば▲3八飛もあったようです)
*ここから、香川さんの、いかにも早石田らしい攻めが炸裂します 
△5六飛
*うおっ
▲同 歩 △3七角
*ドッカーン! 強烈な打ち込み! これぞクソ戦法と呼びたくなる証のような攻め(笑)
*稲葉六段の解説では、これが成立しているとのこと 
*ここで中井さんが正解を指せば、まだ難しいとの解説でしたが・・・
▲同 桂
*稲葉六段のお勧めは▲1八飛の辛抱でした 実戦ではこの角を取ってしまったため、一気に中井さんが敗勢に陥りました
△同歩成
*こういう展開、ありがちですよね~(^^;
▲2六飛
*この手では▲同銀とし、と金をなくしたほうが良かったですが、盤上の空気がもう完全に香川さんペースなんですよね
△3八と
*ここで中井さん、はたと困った 持ち駒が大駒ばかりで、使いどころがないです 
▲7五歩
*つらい一手です
△3七桂成
*香川さん、乱暴狼藉してやったり 後は後手としては、と金と成桂を寄せていけばいいので、手がわかりやすいです
*以下、香川さんが押し切りました 正直、居飛車党としては、目を覆いたくなる内容でした(^^;
*
まで42手で中断


この一局、中井さんの敗因は何か? 事実上、それは5手目の▲2五歩にまでさかのぼるのです
早石田に対して、居飛車側が超急戦での決戦を望まないのなら、実は▲2五歩は不急の一手なのです
中井さんは持久戦を目指していたのですからね
香川さんの駒組みが終わったとたん、早石田の常套手段、△3三桂~△1四角で、▲2五歩が狙われてしまい、それがもう勝負に直結してしまっているのです

居飛車側は、▲2五歩の代わりに▲4八銀とでもしておけば、持久戦に持ち込めたのです
「すぐには飛車先を伸ばさずに他に手を回すべき、飛車先はいつでも伸ばせる」
それが早石田に短手数で潰されないための、一番簡単な居飛車側の心得です
居飛車側が後手番のときにも、この心得は使えます

今回の講座は、早石田に潰されないための講座であって、こうすれば居飛車側が有利になるというような、必勝講座ではありません そこは誤解のないようにお願いします

なお、後手早石田は、今期のNHK杯の▲中田宏樹vs△ハッシーでも出てきた戦法です 
(中田プロは5手目▲2五歩としていますが、その後△1四角を警戒して▲1六歩と様子を見るという、工夫をしています その指し方は高度です ▲2五歩とすぐに伸ばさないほうが簡単な対策です)

今回のまとめ「早石田に対しては、安直に飛車先を伸ばすな!!」 次は矢倉崩し右四間編です
将棋ウォーズ用の用語集、今回は戦法の版、2回目の記事です
左の数字は通し番号です(あまり気にしないで下さい)
重要度で4段階に分けました 重要なものから順に、◎、○、●、×の順です

【戦法一覧】 

2607  真部流 × 
ノーマル三間飛車で、居飛穴に組ませて戦う作戦なんですね 知りませんでした 4枚美濃に組んでも、居飛穴に組ませてしまうとやはりつらい戦いになると思います 長期戦覚悟の力自慢でないと指しこなせませんね

2700  ダイレクト向かい飛車 ○ 
これは近年現れた有力な作戦です 力戦派の人にうってつけです 角交換されて△4五角(▲6五角)と筋違い角を打たれても受かっているかどうか注意が必要です    

2701  向飛車  ◎
角道を止めるタイプと止めないタイプに分類されます 相振り飛車で、飛車が向かい合っていなくても8筋に振れば向かい飛車と言います

2702  メリケン向かい飛車 ● 
知らなかったので今調べたのですが、▲7五歩と突いてから向かい飛車に振るという作戦なんですね  狙いが単純なので、アマでは有力ですね

2703  阪田流向飛車 ● 
角交換して▲7七金型にする向かい飛車です  一気に勝ちになることもありますが、飛車先を破っても、相手が5筋に飛車を振って争点を変えてきたりして、あまり成功しないんですよね
                   
2800  陽動振り飛車 ● 
居飛車と見せかけて、振る戦法  なかなかどこに振るか態度を決めないときにも、陽動作戦と言ったりします 相手もどう組むか難しいですけど、でも、陽動振り飛車をやっているほうもどう組むか難しいんです(笑)

2802  つくつくぼうし戦法 × 
全然知りませんので調べました  「▲2五歩と▲7五歩を突いておき、浮き飛車で相手の飛車先を受けつつ角頭攻めを見せ、そこから飛車を大きく転回し石田流に組み替える、陽動振り飛車戦法の一種。」 へえーこんな戦法があるんですね 狙いはよくわかりませんが、すぐに負けることもないようですね 楽しくていいですね(^^; 私もギズモスペシャルとかと発案したいです

2804  相振り飛車 ◎ 
プロは先手を持ったら居飛車の人が多いので、あまり指されない  ゆえに定跡が整備されていない 私は相振りは苦手です 序盤の駒組みでいつの間にか勝負がついていた、ということがあります 

2900  ポンポン桂  × 
ノーマル四間相手に、いきなり桂損の仕掛けを敢行するというやつです 条件がそろわないとできない仕掛け 私は実戦で見たことは1度あるかないかくらいです 中盤がすぐ終わっちゃってつまらないんではないでしょうか(^^;   

2901  5筋位取り  ● 
振り飛車の中飛車で5筋の位取りをする戦法と、対ノーマル振り飛車用の居飛車の作戦の2つに分かれる  中飛車での5筋位取りは作戦勝ちしやすく、有力です  後者は、羽生が指さないことで有名 羽生いわく、「明確な狙いがない」とのこと
          
2902  玉頭位取り ● 
これも現在ではプロでは見ない 居飛穴が優秀だから、わざわざこれにする人が少ないです  これをやると、終局まで長手数かかります(^^;
 
2903  地下鉄飛車 ● 
飛車を下段に持ってきて(とくに端、香の下)端攻めを狙う  条件が揃わないとなかなか出現しない

2904  飯島流引き角戦法 ● 
指す前から相手が振り飛車党とわかっているときに有効  ただ、引き角にして美濃に囲ったあとは、居飛車、振り飛車、同じような陣形になっているのでこう着状態になりやすいです 角が▲5七角となりがちなため、5筋が弱点になることが多い

2905  丸山ワクチン ● 
ゴキゲン中飛車に対する居飛車の作戦  早々に角交換するというもので、有力な対策です 丸山プロが使っていたことからこの名前がつきました 医学用語にこの名前があるそうです

2906  4六銀左急戦  ○ 
対ノーマル四間飛車の居飛車側の急戦策  変化に富んでいて、「急戦の花形」と呼ばれる

2907  4五歩早仕掛け ○ 
対ノーマル四間飛車の居飛車側の急戦策 わりと単純な定跡   ただし相手が△4三銀型でないとダメ

2908  鷺宮定跡 × 
対ノーマル四間飛車の居飛車側の急戦策 めちゃくちゃ細かい、難しい定跡  アマ高段かプロしか知らないでいいですよ

2910  4六銀右急戦 ○ 
対ノーマル四間飛車の居飛車側の急戦策 シンプルな作戦  だが一気にさばきあいにはならないことが多い 舟囲いが薄すぎて指す人があまりいない

2911  左美濃急戦 × 
左美濃は持久戦の作戦、それなのに急戦とは変  たぶん右銀を右方面に使っていく作戦を言うのでしょうが、あまり見ない 攻めた銀がどうしても遊びやすい

2912  右四間飛車急戦  ○ 
対矢倉、対ノーマル振り飛車、どちらにも使える作戦 その破壊力は抜群 対矢倉は相手が強くなってもまだ使えますが、対ノーマル振り飛車は強い相手には通用しにくいです

2913  鳥刺し ● 
角道を開けないで、ナナメ棒銀で右側を制圧しようという戦法  相手が振り飛車党とわかっているときには有力です 振り飛車側はどうさばくか、腕の見せ所       

2914  棒金 × 
主に対石田流での居飛車の作戦 しかし、石田流側の対策が進みました  棒金はもうおススメできないです

2915  超速  ○ 
対ゴキゲン中飛車での超速▲3七銀のことでしょうか  今、プロで流行の最先端です  アマはアマらしく自分用の作戦で行くのが私の好みです(^^;

2002  矢倉棒銀 × 
矢倉囲い+棒銀ということでしょうか  矢倉は持久戦の作戦、棒銀は速攻の作戦 この2つを組み合わせるのはうまくいかないことが多い、個人的におススメできないです      

2102  棒銀  ○ 
数の攻めを教える意味で、初級者に最初に教える人が多い  しかし実際は、実は初心者におススメできる戦法ではないです 相居飛車では銀交換になったところで別にすぐ勝ちではないですからね 対振り飛車では細かい銀の動きが求められます 銀が遊び駒にもなりやすいです  初心者に教えるなら、早石田とか右四間にすべきというのが私の持論です  ただし、棒銀の受け方は知っておきたいところですね

【資料】 天下一将棋会2 上のにないもの

ヒネリ飛車 ○
相掛かりで、主に先手が使う戦法 後手が無策だと大作戦勝ちになります 近年プロ間では後手の対策が充実し、千日手模様になるということで指されなくなりました 

ナナメ棒銀 ○ 
対振り飛車での居飛車の急戦策  有力であるが、変化が多く私はとても覚えきれないです(笑)

石田流本組み ○ 
浮き飛車、桂跳ね、端角という振り飛車の攻めの理想形 相手が居飛穴でも、これに組めればなんとかなりそうです          

早石田流三間飛車 ◎ 
3手目に▲7五歩と突く作戦  昔は奇襲扱いでしたが、升田幸三、鈴木大介、久保利明らによって現在では研究が進み、超有力な作戦に昇華しました

ダイレクト四間飛車 ○ 
私は知らなかったですが、角道を止めず四間に振るのを、こういう言い方をするのですね これから指されることでしょう

ツノ銀中飛車 × 
左右にバランスが良い中飛車 でももう指す人はいないでしょうね  居飛穴が天敵で、滅んだ戦法です

銀冠(居飛車) ○
居飛車でも銀冠はもちろん固い囲いなのですが、相手が振り穴のときは個人的には分が悪いと思います

端美濃囲い × 
串カツ囲い/端美濃囲い 香車と玉が逆の穴熊のできそこないですね(笑) こうなっちゃったら作戦負けでしょう

中原囲い ○ 
横歩取り△8五飛と組み合わさって大流行しましたね  あくまでも高段者やプロ間での話しですが(^^;

セメント囲い × 
こんなの初めて聞きました こうなる場合はほとんどないので覚える必要もないです

あひる ● 
奇襲の中でもわりと有名です でも指す人はほぼいません 平気で大駒を切ってくるので大局観がおかしくなります(笑)

空中楼閣 × 
調べてもヒットしませんでした 覚える必要はないでしょう

早囲い ○ 
金矢倉に1手早く組もうとする作戦 現在藤井が得意としています  しかし玉が2段目に行くと、相手からの急戦策に弱いので、これをやるには細かい注意が必要とされます

平目 ● 
名前は聞くけど、これをやる人はめったにいないです 飛車交換を狙うだけの作戦で、単調すぎるんですよね

以上、終わりです
将棋ウォーズ用の用語集、今回は戦法版です 量が多いので2回に分けて書きます
左の数字は通し番号です(あまり気にしないで下さい)
重要度で4段階に分けました 重要なものから順に、◎、○、●、×の順です

【戦法一覧】

2000  3七銀戦法 ○ 
相矢倉での戦法の一種 ▲4六銀▲3七桂戦法に移行し、現在のプロの主流

2001  脇システム ○ 
相矢倉での戦法の一種 先後同形の戦法 お互いの同意がないと、こうならない 
三浦が得意としていたが、GPS将棋に新手を出されて完敗しました  

2003  森下システム ○ 
相矢倉の先手の戦法で、手広く待って、後手の手によって作戦を決めるという「ジャンケン後出し戦法」 

2004  雀刺し ○ 
端を集中攻撃して猛攻をかける戦法  

2005  米長流急戦矢倉 ● 
相手が矢倉に囲ってきたところを、守りの銀を使って中央から潰す、攻めの作戦 しかし、玉形が薄すぎ、反動がきつく、あまり見かけない ただ相手が早囲いにしてきたときには、相当有力な作戦です

2006  カニカニ銀 ● 
居玉で中飛車にし、端角で、銀2枚をカニのハサミのように上がって攻めていくロマンあふれる作戦 主に相手が矢倉にしたきたときに使えます 升田幸三賞を受賞したが、私は実戦を見たことがあるのは銀河戦での1回だけ(笑) でも、その一局は、児玉が佐藤康光をギリギリまで追い込んでいました

2007  中原流急戦矢倉 × 
玉があまりにも薄くなるので指されているのは見たことがない 明確な攻め筋もないので、わざわざ指す人もめったにいないと思われます

2008  阿久津流急戦矢倉 ○ 
相矢倉を避ける後手の変化球  5筋を交換し、角を△7三角と持ってきて模様勝ちを狙う  すぐ矢倉を潰す狙いではないが、変化が多い  渡辺vs羽生の、勝ったほうが永世竜王という大一番で渡辺が採用しました 

2009  矢倉中飛車 ● 
先手が矢倉を目指すときに、▲7七銀と早く上がったときに後手の有効な作戦  △8五桂が銀に当たってきます それがイヤで、先手は▲7七銀を保留して▲6六歩と止めるようになった  玉が薄く、明確な攻め筋もないので、矢倉中飛車は現在ではほとんど
指されない作戦になりました  

2010  右四間飛車 ◎ 
攻撃の破壊力は全戦法でもナンバーワン  この受け方を知らずして矢倉囲いにするのは自殺行為  相手が振り飛車のときも有力な作戦ですが、ワンパターンで攻めが切れたらそれで終わり、上級者ほど受けがうまいので、右四間を採用する率は下がります  プロで有名なところでは、竜王戦で谷川が藤井に対し右四間を採用したが、うまく対応されボッコボコに負けました

2011  原始棒銀 ○ 
2筋を突破しても勝ちではないので、実は初心者にはあまりおススメできない作戦  銀交換になっても全然まだそこから難しい しかし受け方はぜひ知っておきたい  

2012  右玉 ○ 
自分からなかなか攻めることができない受身な作戦だが、有力  独特の大局観が求められます 不思議な戦法で、右玉だけは「勝ちに不思議の勝ちあり」ということがあります  いったん手がつくとモロい

2013  かまいたち戦法 × 
四間飛車に対する居飛車の変則作戦  位取りをして美濃囲いの発展を防ぎ、振り飛車を手詰まりに追い込む  しかし、いかんとも2筋ががら空きになるので奇襲の域を出ないです

2114  パックマン戦法 × 
▲7六歩に△4四歩とする挑発作戦  しかし、これは、はっきり先手が有利になる結論が出ています

2115  新米長玉 × 
2手目△6二玉のこと 対ボンクラーズ用の手  対人用の挑発にはいいかも(笑)

2100  角換わり ◎ 
難解な将棋になることが多い 攻め合いになったときにスリルがあります

2101  腰掛け銀 ○ 
▲5六銀と5筋の歩の上に出た形 角換わり、右四間飛車でよく見ます 

2103  早繰り銀 ○ 
▲3七銀~▲4六銀と出る形 角換わりでよく見ます

2104  筋違い角 ○ 
初手からの作戦としての筋違い角は、藤井が対策の決定版を出してプロでは指されていないと私は考えています(イメージと読みの将棋観1という本に出ている) 5手目に打たなくても、中盤などで打っても筋違いに打てば筋違い角 

2105  木村定跡 ● 
角換わり相腰掛け銀同形での、先手が勝ちになる定跡  有名なのですが、これを理解できれば24の四段はあります  そのくらい難しい定跡なのです 本では「よくわかる角換わり」に詳しく出ています 

2200  相掛かり ◎ 
相居飛車の戦法のひとつ 私はこれを先手を持って指すのが好き  でも、初手▲2六歩に後手はあんまり△8四歩と受けてくれない

2201  相掛かり棒銀 ○ 
相掛かりでの棒銀 でも初心者以外では、攻めがあんまり決まらない  今は▲2八飛+▲3六銀でよく指される

2202  塚田スペシャル ● 
相掛かりで先手が1筋を攻める戦法  プロでは谷川が対策を出して絶滅しました 受け方を知っておきたいのですが、書いてある定跡書がなく受け方がわからない(笑)

2203  中原流相掛かり ● 
相掛かりで、先に3筋の歩を突き捨ててから、あとで右銀が出て歩を取り戻そうとする先手の戦法  ▲2六飛型で使用される 今のプロの主流は▲2八飛型なので、見なくなりました 

2204  中原飛車 × 
知らないなあ 検索してもヒットせず 

2207  8五飛車 ○ 
横歩取り△3三角戦法での後手番の作戦 中原囲いと組み合わせてプロで大流行 アマにとっては難しい戦法と思います

2300  横歩取り ◎ 
将棋の中で最も激しい変化を含んだ戦法  先手が横歩を取ると、△2三歩戦法、△4五角戦法、△相横歩取り、△3三桂戦法、△3三角戦法、を後手が選べる 先手が横歩を取るなら、これら5つの全ての変化を受けきる自信がないといけない △8五飛戦法は△3三角戦法の中の変化の一つで、横歩取りの中では持久戦に分類されます

2301  3三角型空中戦法 ○
内藤が考案した戦法 今は△8五飛と組み合わせて使われる

2302  3三桂戦法 ●
定跡がなく、漠然とした戦いになる 後手は跳ねた桂頭が狙われるのと、角が使いにくいようです △3三角戦法があるので、わざわざこれにする人がいない 人気がない戦法

2304  4五角戦法 ○ 
嵌め手のオンパレード 後手が猛攻を仕掛け、見ている分には超面白い戦い  正確にやれば先手が受けきれるとされていて、プロでは指されない  新手が出てプロで復活しないかなあ、と常々思っています

2305  相横歩取り ○ 
飛車を交換する急戦と、交換しない持久戦に分かれます  交換するやつは将棋の全ての定跡の中で最も激しく、見ている分には超面白い これも正確に指せば先手が受けきれるとされていて、詰みまで定跡がある変化もあります 横歩取りと言えばプロは今は△3三角戦法ばかり、たまには誰かこれをやってくれないか、と私は常々思っています

2400  ゴキゲン中飛車 ◎ 
考案者の近藤正和プロが、いつもニコニコしていることからこの名前がつきました ▲7六歩△3四歩▲2六歩△5四歩、これでゴキゲン中飛車にできる  定跡が簡単でお手軽なことから、コンビニ中飛車と揶揄(やゆ)されることもあります あまり定跡にとらわれず指せる、大人気の戦法

2401  ツノ銀中飛車 × 
プロでは今は絶滅しました 金銀左右分裂型の振り飛車は、居飛穴に勝ちにくい 

2403  風車 ● 
金銀分裂型の中住まいで、主に後手番で千日手を狙う戦法  これも居飛穴に勝ちにくい 伊藤果(はたす)プロが得意としている
 千日手になったらどうするんですか?と訊かれた伊藤が、「もちろんまた風車です もう一局風車が指せるじゃないですか」と答えたエピソードは有名

2404  英ちゃん流中飛車 × 
5筋の歩を突かない中飛車ということですが、今はプロでは指す人はいません メリットがわからないです

2405  原始中飛車 ● 
中飛車+棒銀で攻める それプラス▲9七角プラス桂を6五に跳んで、一気に攻め潰す作戦 やられると非常に怖い(笑) でも、居飛車側が金銀を中央に集めれば受けきれるとされている  桂を6五に跳ばれてはヤバイ、潰されると思います

2406  加藤流袖飛車  × 
全く知りませんでした ツノ銀中飛車に対する居飛車側の作戦ですってね  ツノ銀中飛車が絶滅した今となってはどうにも(笑) 
居飛穴にしたほうが勝率もいいでしょうしね

2407  5七金戦法 × 
これもノーマル中飛車に対する戦法です もう見ないですね  それに金は攻めには向いてません  取られたときが金ですからね 
2500  四間飛車 ◎ 
プロでは激減しましたが、アマでは今でも人気がある  序盤の駒組みが簡単なのが特徴  居飛穴にされたときの自分なりの対策が必要です 角道を止めると自分からなかなか攻めていけないので、攻め好きな人には向いていないと思われます

2501  藤井システム ○ 
居飛穴を居玉でやっつける、というまさに革命戦法 藤井は天才  プロでは研究があまりにむちゃくちゃ進み、苦戦に陥っています  研究が進みすぎてみんな嫌気がさしたのも減少した理由でしょう 

2502  立石流 ○ 
いったん止めた角道を空けて、角交換し、▲7六飛型の理想形に組む作戦  とってもお手軽でアマでは有効  羽生がこの戦法にボロ勝ちしていたので、プロでは誰もやらなくなったのかも知れない

2503  レグスペ ● 
知らなかったので、調べてみたら、こんな風でした ↓ 
後手番での角交換四間穴熊戦法。「角交換振り穴スペシャル」というタイトルで東大将棋部が棋書を出しているのでこちらの名前で記憶してる人も多いかも。発動方法は角交換から▲7七銀と構えて▲6八飛と飛車を振るだけ。穴熊に囲う必要はない。また、6筋の歩の位置はどこでもいい。
・・・らしいですね 力戦の一種、マイナー戦法ながら、得意とするにはいいでしょうね 角交換で穴熊にすると、打ち込みのスキが多くなるので注意ですね 早指しではかなり有力な作戦に思えます

2600  三間飛車 ◎ 
角道を止めるノーマル三間と、止めない形に分かれます

2601  石田流 ◎ 
▲7五歩と突く形を言います

2602  早石田 ◎ 
▲7五歩と突いて、角交換をする急戦を言います 近年、がぜん研究が進みました 居飛車に対しては超有力な作戦です    

2603  升田式石田流 ○ 
石田流の中で、升田幸三が研究したものを言います

2604  鬼殺し ○ 
奇襲の中でも特に有名なもの 正確に受けられたらダメです 新鬼殺しというのもあります こっちは有力な作戦です

2605  3ニ飛戦法 ○ 
▲7六歩に2手目△3二飛、これを言います 有力です 後手でも石田流を狙います

2606  中田功XP ● 
島プロいわく、「三間飛車で居飛車穴熊を粉砕する画期的な新戦法」 端攻めで桂を捨てて攻めます NHK杯で中田が千葉涼子をボッコボコにしてました でも、飛車が攻撃に参加しづらいので、なかなか居飛穴攻略は難しいようです

(その2に続く)
相掛かりで、5手目▲2四歩と突っ込む変化、
▲2六歩△8四歩▲2五歩△8五歩▲2四歩の、通称「5手爆弾」について、
新手と思われる手を発見しました
従来の△1二飛に代えて、△8二飛です
というか、激指定跡道場3とBonanza6.0が発見したわけですが(^^;
激指定跡道場3には、この5手爆弾は定跡として入ってません 検討モードが見つけたのです

今まで、先手が5手爆弾をやってきても、わずかしか後手が良くなりませんでしたが、
この△8二飛が実現すると、もっと後手が指しやすくなります
・・・ということは、5手爆弾はもっと成立しなくなった、ということです

この5手爆弾、どの定跡書を読んでも、あまり詳しく書いてくれていないんですよね
しかも、間違って書いていたりします・・・ ネットでもあまり引っかかりませんでした
そもそも、上野先生の名著さえ間違って△2二同銀と書かれてあったのが、
今回自分で激指を使って検討してみようと思ったきっかけなんですけどね  

以下は参考にした本です 何気に、お金がかかってます(笑) (図書館で借りたのもありますけど)
「将棋・序盤完全ガイド居飛車編」 上野裕和  2013年発行 
「よくわかる相掛かり」 中座真  2012年発行
「最新の相掛かり戦法」 野月浩貴 2010年発行
「いまさら聞けない将棋Q&A」 畠山成幸 2006年発行
「相居飛車の定跡」 青野照一  2004年発行
「将棋基本コース」 大山康晴 1996年発行
「速攻!!相掛かり戦法」 屋敷伸之 1993年発行
「将棋戦法小辞典」 鈴木照彦 1992年発行


難しい変化も出てくるので、予備知識が必要です
このサイトがいいです 「居飛車党宣言!」 http://www.koichi.jp/shogi/index.php
このサイトの「横歩取り」というところをクリック、その定跡の一番下に「相掛かりの基礎知識」
というのがあります それが図面たっぷりで、わかりやすいです
ただし、一番下の▲4五角までの「参考1図」、正しくは、その図は後手に持ち駒は歩が2枚です 
管理人様が、間違えちゃってます (後手に2歩あることが大きな意味を持ちます)

△1二飛が定跡として載っているのは、上記の上野本以外の7冊全てです
今回の激指とBonanzaの指摘どおり、△1二飛でなく△8二飛が成立しているとしたら、
以下のように、定跡書にいっぱい変化手順を書かなくてはいけないんです 
5手爆弾、全然初心者向けじゃない定跡ですね(^^;

ただし、あくまでも激指定跡道場3の検討モードプラス私の考えでやってますから、
もっと棋力の高い人に言わせれば、そこは違う、ということもあるでしょう 

余談なんですけど、これからの時代は、プロであっても、「定跡をコンピュータを使って検討する」というのが、当たり前になっちゃうんでしょうかね? 

興味のある方は、以下をダーーーーッと青く反転させてコピーして、
kifu for winに編集から貼り付けをして取り込んで見てください


▲2六歩
*激指定跡道場3の力を借りて、5手爆弾を研究してみます
△8四歩 ▲2五歩 △8五歩 ▲2四歩
*定跡なら、ここでは▲7八金 5手爆弾はここで突っ込む さあ、どうなるか? 
△同 歩 ▲同 飛 △8六歩
*後手から反撃がくる
▲同 歩 △8七歩 ▲2三歩 △8八歩成 ▲同 銀 △3五角
*後手にこの反撃がある
*ここで▲2二歩成といくのは、飛車を取られて先手不利です 分岐します
▲2二歩成 △2四角
*▲2一と、▲1一とに分岐します
*どちらも先手不利 しかもかなり不利になります
▲2一と △5七角成 ▲3一と △同 金
*ここでの激指の評価は、-910 後手優勢です
*飛車を見捨てる▲2二歩成はダメです
*(14手目に戻る)


変化:17手
▲1一と △5七角成 ▲2一と △4二銀
*激指の評価地は-1030 圧倒的に後手優勢との判断
*(14手目に戻る)


変化:15手
▲2八飛
*▲2五飛と引くのは、△2四歩がいつでも飛車当たりになるのでダメ 深く引く一手
△5七角成 ▲2二歩成
*さあ、問題はここです △同銀が正解か? △同飛が正解か? 
△同 銀
*△同銀は不正解 自然な手に見えて、疑問手です
*こう取ってくれるなら、先手も互角に戦えます
*
*上野先生の「将棋・序盤完全ガイド居飛車編」(初版)も、△同銀と間違えてしまっています
*
*ここで先手に5つの候補手があります
*▲2三歩、▲4五角、▲3六角、▲9六角、▲8五角です どれがいいのか、順に調べていきましょう
*ちょっと多いですが(^^;
▲2三歩
*まず、この攻めはどうでしょうか
*(ちなみに、▲2四歩と垂らす手はうまくいきません
*▲2四歩△3二金▲2三角△同銀▲同歩成△2七歩▲同飛△4五角が両取りで、後手が受かっています)
△3一銀 ▲2二角
*▲2三歩~▲2二角 本によっては、これで難しいと書かれていることもけっこうあります 
*
*「よくわかる相掛かり」には、「この変化は後手も大変」と書かれています
*
*しかし、これは後手有利になる、とのこの後の激指の判断です
△同 銀 ▲同歩成 △2七歩
*角を取った後の、後手のこの反撃が厳しい
▲同 飛 △4五角
*この反撃が厳しい
*▲2六飛と逃げると、△3五馬から先手の飛車が押さえ込まれてしまいます
▲2五飛 △6七角成
*ここでの激指の判断は-781 かなり後手有利と激指は示しています 
*後手からは△8九馬(詰めろ)、△8六飛~△6六飛などがあり、私も後手が勝つ将棋と思います
*以下、▲3二とは△同飛▲2一飛成△8九馬で後手が勝ち筋 (激指の評価が-1000ほどになる)
*
*△2二同銀に対し、▲2三歩~▲2二角は疑問でした
*(18手目の分岐に戻る)


変化:19手
▲4五角
*6三の地点に成りを狙った角 受けるなら△6二飛ですが、それには▲5二歩という好手があり、先手有利になります 
*
*屋敷先生の「速攻!!相掛かり戦法」、大山先生の「将棋基本コース」では、後手が△2二同銀と間違えた場合にはこの▲4五角を推奨しています
*しかし・・・
△2七歩
*後手に2歩あるので、叩きがありました
*△同角は飛車道が止まってしまうのでダメです
▲同 飛 △2六歩 ▲同 飛 △3五馬
*両取りをかけられてしまいます
▲4六飛
*ここでの激指の評価は-292 やや後手持ち、ということです 
*後手は2歩損で歩切れですが、馬と飛車が交換になりそう、先手の4五の角が負担になりそうです
*
*▲4五角は、△2七歩~△2六歩の叩きを与えてしまいます 
*主導権を後手が握っています せっかく後手が△2二同銀と間違えてくれたのに、これでは先手がつまりません
*(18手目の分岐に戻る)


変化:19手
▲3六角
*△2二同銀に対しては、▲3六角がいいと思われます
*鈴木輝彦先生の「将棋戦法小事典」ではこの▲3六角を推奨しています
*もし後手が△6二飛としたら、▲5二歩で先手良しとなります
*以下は激しく行くなら△8六飛、穏やかに行くなら△3二金が考えられ、以下は互角の乱戦になるでしょう
*
*ここでは△8六飛の変化を少し進めてみましょう
△8六飛
*ここで▲2二飛成は△8八飛成で、角と馬の差が出て、先手の負けです
*
*▲8七歩は有力で、△3六飛▲2二飛成は、互角で難しい分かれとの激指の判断です
▲6三角成
*思い切って▲6三角成と成りこむのが最有力との激指の判断 形勢は-208
△2七歩 ▲同 馬
*形勢は-203でほぼ互角との激指の判断
*△2二同銀には、▲3六角が有力です
*以下、激指を使って一例を少しだけ進めます
△6七馬 ▲7八金 △6八歩
*以下、こんな難解な戦いが続く模様です 難しいですね(^^;
*(18手目の分岐に戻る)


変化:19手
▲9六角
*この手もいい手です 後手の対応によっては、▲3六角と同じ展開が予想されます
*▲3六角と違って、△3六飛と切られる順を与えません
*ただ、先手は乱戦を狙っているわけですから、わざと後手の手を広くする▲3六角もあると思いますね
△8六飛 ▲6三角成 △2七歩
*手が広いところですが、ここでの激指の最善手は△2七歩
▲同 馬
*▲3六角と同じ局面に合流しました
*形勢は-203でほぼ互角との激指の判断
*(18手目の分岐に戻る)


変化:19手
▲8五角
*激指によれば、これも非常に有力な手とのことです 
*この手に対し、△3二金と受ければ▲6三角成で互角の戦い(その場合の激指の形勢判断は-45)です
*
*
△同 飛
*△同飛と切られてしまう手が発生しますが、結果的に飛車が先手の持ち駒になります 飛車が好きな人は▲8五角はお勧めですね
▲同 歩 △3二金
*こう受けておくくらいでしょう
*もう少し進めてみます
*次の手では▲7八金と受ける手も有力ですが、攻めてみましょう
▲5四歩 △同 歩 ▲5三飛 △6二玉 ▲5四飛成 △6七馬
*これくらいでどうか 形勢は-224で互角とのことです
*△2二同銀に対して、▲8五角は有力です
*
*<相手が△2二同銀と間違えたときの結論>
*▲3六角、▲9六角、▲8五角、いずれでも先手も互角に戦える
*(17手目の▲2二歩成のときの分岐に戻る)


変化:18手
△同 飛
*△同飛と取るのが定跡手で、正解です
*▲同飛成△同銀▲5五飛は、△6七馬が8九の桂取りなので怖くありません
▲2三歩
*2四には馬が利いているので歩は打てません
*▲2三歩の一手 問題はここです 従来は、ここで△1二飛と我慢して逃げて、後手が少し良しとされていました しかし、ここで△8二飛が最善、というのが激指の意見です ちなみにBonanza6.0の意見も△8二飛です
*今までの定跡書にはなかった手です
△1二飛
*まずは、今までの定跡手、△1二飛を調べましょう
*この局面、激指の評価は-227です
*△1二飛の意味は、▲2二角と打たれたときに1一の香にヒモをつけたことと、6三の地点を狙う先手の角打ちを無効にした意味があります
*ここで先手の候補手は、▲2二角、▲6五角、▲7八金くらいでしょう 順に調べます
▲2二角
*こう打ち込む手が、多くの定跡書で書かれています
*しかし、これは相当な悪手で、ココセです 
*激指の評価は一気に-1054、いきなり圧倒的な差がついてしまいました
△2四歩
*これで先手の攻めは止まってしまいました
*まだ無理やり攻めを続けようと、あがいてみます
▲1一角成 △同 飛 ▲2七香 △4五角
*攻防の角打ち
▲2四香 △2七歩
*これで後手が完封勝ちです △1二飛に対し、▲2二角は悪手です
*(20手目に戻る)


変化:21手
▲6五角
*一見、この手もありそうです 先手はまだ歩損はしていません
△3二金
*しかし冷静に△3二金とされると、8三に成ることはできますが、△6七馬と歩を取られてしまいます 先手面白くないです
*(20手目の分岐に戻る)


変化:21手
▲7八金
*△1二飛に対しての最善手は、じっと▲7八金だと激指は言っています
*この局面での激指の評価は-172です 人間どうしなら、以下△4七馬か△3五馬くらいで、勝負はまだ先でしょう 激指の数値以上に後手が有利っぽい感じはしますが、後手も飛車が使いにくいという欠点があります
*
*ところが! ここで、激指では後手の最善手はなんと△8二飛と出るではないですか! それなら一手前に△8二飛のほうがいいに決まってます そこで、△8二飛ならどうなるのか、調べてみました これが今回のテーマです (19手目に戻る)


変化:20手
△8二飛
*ここでの激指の評価は-445 △8二飛が成立するなら、△1二飛より、明らかに得です
*しかし問題があります ▲2二角はどうか、と、先手からの6三の地点を狙う角打ちの類はどうかです 
*この△8二飛が成立しているのかどうか、が、今回のテーマです
*以下、やはり5つの手に分岐します 多いですけど(^^;
▲2二角
*まずこの場合も、この角の打ち込みが成立するか、見てみましょう
*と言うか、この図、最初に△2二同銀と取ったときにやった図と全く同じなんですよね(^^; まあ、復習のつもりでもう一回見ましょう
△同 銀 ▲同歩成
*中座先生の「よくわかる相掛かり」、青野先生の「相居飛車の定跡」、鈴木輝彦先生の「将棋戦法小事典」には、この図は「後手も大変」や「俗攻めで相当」と書かれていますが、それは検討不足からくる間違いと思います 私はこの局面に関しては、激指を信用します(^^;
△2七歩
*この叩きが厳しい
▲同 飛 △4五角
*この手に対し、▲2六飛は△3五馬で飛車が押さえ込まれてしまう
▲2五飛 △6七角成
*激指の評価は-781で、後手有利 次の△8九馬が詰めろで厳しい 以下、▲3二とは△同飛▲2一飛成△8九馬で後手が勝ち筋 (激指の評価が-1000ほどになる) ちなみに▲5八銀と投入しても△3四馬▲5七銀△2五馬の局面は、-1150ほどの差がついてしまいました
*△8二飛に対し、▲2二角の打ち込みは無理でした
*(20手目の分岐に戻る)


変化:21手
▲4五角
*余談ですが、▲1八角は△2七歩があって無効です
*では、この▲4五角はどうか?
△2七歩
*毎度おなじみの歩の叩き
▲同 飛 △2六歩 ▲同 飛 △3五馬 ▲4六飛
*これで後手有利です 評価-651 ▲4五角は、角と飛車の両取りがかかってしまいます
*以下は△7二金と手堅く守り、▲8七銀なら△8四飛~△2四飛で後手が良しです 馬と飛車はたぶん交換になるでしょう
*(20手目の分岐に戻る)


変化:21手
▲3六角
*この▲3六角はどうか?
*先ほどの△2二同銀の変化のときには、有力な角打ちでしたが今度はどうでしょうか
*ここで▲3六角を指したときの激指の評価は-634 なぜこんなに後手が有利に?
△2七歩
*一発叩きが入る
▲同 飛 △8六飛 ▲8七歩
*自然な受けに見えるが
△3六飛
*いきなり切られる!
▲同 歩 △2六歩
*取れば、△1五角の王手飛車 いちおう▲2五飛打で受かるが、飛車を取られては先手全く自信がない
*(▲同飛△1五角▲2五飛打△2六角▲同飛の局面は、-727)
▲2八飛 △4七馬
*じっと馬で飛車を圧迫され、後手有利
*激指は-671と判断 次の△4六角▲2六飛△6九馬を見ている
*△8二飛に対し、▲3六角もうまくいかなかったです
*(20手目の分岐に戻る)


変化:21手
▲9六角
*この▲9六角はどうか しかし、結論から言ってダメ、この手を指したときの激指は-796で後手有利との判断
△2七歩
*毎度おなじみ歩の叩き
▲同 飛 △8六飛
*決め手に近い飛車の飛び出し
*銀取りと、△2六歩を見ている
*▲8七銀には、一発△2六歩を打ってから、△8二飛と引いておいて、先手の角が成れない(銀にヒモがなくなる)ので後手良しです
▲8七歩 △5六飛
*この飛車回りが異様に受けにくいです
▲5八歩
*受け方は他にも考えられますが、どれも後手の攻めが続きます 一例として手堅く受けてみます
△6七馬
*△2六歩と△8九馬が残って後手有利
*もう少し進めてみます
▲2二歩成 △2六歩 ▲3一と △2七歩成 ▲4一と △6二玉
*ここまでくると、-1175 後手が勝ちになっています △8六飛~△5六飛が強烈でした
*△8二飛に対して、▲9六角もダメでした
*(20手目の分岐に戻る)


変化:21手
▲8五角
*先手の最強の抵抗と思われる角打ち この角を打った時点での激指の評価は-429
*ここで後手の手、激指の最善は△7四歩という手なんですが、私には意味がよくわかりません 
*△7四歩は、その後の戦い方がどうもハッキリしません 
*よって、激指の次善策の△2七歩から飛車を叩き切っていく筋でどうか 
△2七歩 ▲同 飛 △8五飛
*叩き切る
▲同 歩 △4五角
*またもこの角の筋 形勢は、-405 
*次の手、▲2六飛は△3五馬で飛車が押さえ込まれてしまいます 
▲2五飛 △6七角成
*馬を2枚作ってどうか 後手が手厚いように見えます
*激指の形勢判断は-491です
*ここで▲2二歩成は△4七馬が飛車取りと、6九の金取りの詰めろで後手勝ち筋です
*
*ここで先手に勝負手があります ▲5八金右(左もある)という手です
*▲5八金右と▲5八金左に分岐します
▲5八金右
*これが案外、やっかいなのです
*激指の最善は△同馬右です
*以下、△同馬右▲同金△3九馬と進んだ局面、激指の形勢自体は-664と出るのですが、そこで先手に▲6八玉とされてみると、すぐの寄りがありません 長引けば大駒を3枚持っている先手がだんだん良くなります
△3四馬
*2枚換えはあきらめ、馬を引くのが得策と思います
▲5七金 △2五馬
*ここまで進んでみて、どうか 
*後手の次の狙いには△2六飛があります
*
*激指の判断は-622で後手有利
*駒の損得は全くないですが、先手陣がバラバラです
*△8二飛に▲8五角でも、飛車を切る筋で後手が充分指せそうです  
*(28手目の分岐に戻る)


変化:29手
▲5八金左
*こっちの金でいくと、どう違うか
△3四馬
*2枚換えはせず、馬を引いておく
▲2八飛
*▲5八金右のときと違い、3九の銀が浮いていないので、飛車を引く手が考えられる
*以下は、後手の戦い方の一例
△2七歩 ▲同 飛 △3五馬引 ▲2二歩成 △2六歩 ▲3一と
△同 金 ▲2八飛 △8九馬
*だいぶ進めましたが、こう進むくらいが考えられます
*この局面、激指の評価は-433で後手有利とのことです 後手の2枚の馬がどこまでいっても手厚いようです
*
*△8二飛に▲8五角にも、後手が充分有利に戦えることがわかりました
*
*<今回のテーマの結論>5手目▲2四歩に対しては、従来の定跡手の△1二飛でなく、新手の△8二飛で後手がより有利になる
まで40手で中断
将棋ウォーズというサイトで、色々な将棋用語が使われているようです
囲いができた瞬間、エフェクトが出ますね (私は将棋ウォーズでは指していないんですけど)
用語集を作ってみました 重要度を4段階に分けて、私なりのコメントをつけました
◎・・・超有名で基本
○・・・普通に使われるので知っておきたい
●・・・たまに使われることもあるので、マニアなら知っておきたい
×・・・将棋ウォーズだけで使われていると思われる

左の番号は通し番号です 気にしないで下さい

【囲い一覧】

0 カニ囲い ○ 囲いとしては中途半端、案外、使うときがない 矢倉囲いに組むときの途中形

1 金矢倉 ◎ 超有名 しかし、私はこれに組むことをおススメしない 手数がかかりすぎます
           その間に、相手に攻められることが多い 居飛車党で受けが好きな人向け
           攻めが好きな人はこれに囲うヒマがあったら攻めましょう
2 銀矢倉 ● 初めから狙ってできる囲いではなく、レアな囲い  
3 片矢倉 ● 藤井が指して、今一気にメジャーになった囲い 知識として知っておこう
4 総矢倉 ● 組めば堅いですが、どうやって攻める? 後手番で専守防衛策のときに見られます   
5 矢倉穴熊 ○ 今、注目度急上昇 ▲7七金寄まで組めれば堅いよ   
6 菊水矢倉 ○ 中途半端な存在 出現率低い 
       しかし、相手が右玉だったときにはよくこの囲いで対抗する 
7銀立ち矢倉 ● 矢倉からの変形ですね 手数がかかりすぎ、最初から目指す囲いではないです 
8 菱矢倉 × えーっと、知らない(笑) 今調べたら、▲6六銀右とくっついた形ですね
     名前をつけるほどでもないです 相手が棒銀で攻めてきたら、この形にして銀交換になっても
     まだ矢倉が残っている、という意図です

9 雁木囲い ● これ、超中途半端なんです 上部からも横からも弱い
       ただ、相手が右四間で攻めてきたときに有効な囲いであるので、使うのはそのときくらい
10 ボナンザ囲い ○ これ、覚えておいて損がない 角換わりで有効な囲い
         コンピュータソフトのボナンザが多用したことからその名がつきました

100 美濃囲い  ◎ これ以上シンプルイズベストの囲いがあろうか 
          短い手数で組みあがり、堅い、そして進展性がある
          ただ、いったん王手を食らうと、2八に利きがないので、
          連続して王手を食らってしまうということはある
          ▲5八金左が入っている形を本美濃、金銀2枚だけなのは片美濃と言います
101 高美濃囲い ◎ 本美濃からの進展形 桂を攻めに使える ここから銀冠に組めれば組もう
102 銀冠 ◎ 上部からの攻めにめっぽう強くなっている 横から攻められたときも強い
      (振り飛車の銀冠の場合)本美濃と比べ、金銀が右にあらかじめ移動して、敵の横からの
      攻撃から遠くなっている分、強度が増している 例えば相手が、と金で攻めてきたときにも、
     美濃だと4九の金を狙われるが、3八に逃げている分、手がかりがなく攻められにくい 
     下段から攻められたときに弱いのでは、という意見があるが、それも間違い 
     飛車を9段目におろされて△2九金と打って王手されても、▲1七玉と逃げておけば
     その後の後手の攻めはない 銀冠は穴熊と人気を二分する最強の囲いと言えます

103 銀美濃 × 1度も聞いたことがない ・・・調べたら、左銀をくっつけた形ですか 
        もちろん悪い形ではないですが、最初から狙う囲いではないですね 
        わざわざ覚えなくていいでしょう
104 ダイヤモンド美濃 ● 金銀が4枚組みあがった美濃ですね 形と名前だけ覚えておけばいいでしょう
             居飛車側から見れば、うんざりするくらい堅いです(^^;
105 木村美濃 × 銀が左側に居るので、敵の横からの攻めをすぐ食らいやすい
              銀冠のほうがはるかに固く、木村美濃は流行らなくなりました
106 片美濃囲い ◎ 金銀2枚の美濃の基本形ですね 
107 ちょんまげ美濃  × 今調べたら、▲2六歩と突いた美濃ですか 
             陽動振り飛車(初手▲2六歩から振り飛車にするとか)
             にした場合くらいにしか出現しませんね 
108 坊主美濃 × これも知らなかったです 2七の歩がない美濃ですかあ 
              ひねり飛車をやったときですね
              ひねり飛車はいい作戦なんで、この囲いもありですね 
              でもこの名前は一般には通用しないでしょう(笑)
200 左美濃 ○ 居飛車側が美濃にすると、こう言いますね 
        天守閣美濃と混同されて使われることもあります
        美濃は堅いので、もちろん有力な囲いです
201 天守閣美濃 ○ 左美濃の中で、玉が角の上に来る形を、特にこう言いますね 
          下段の飛車打ちの攻めからにはめっぽう強い一面を持ちます
          反面、玉頭を攻められると弱いんです
          プロでは藤井システムによって滅ぼされました

202 四枚美濃 ● 左美濃で金銀4枚くっつけた形ですね 
         強い人は、6筋の位を取ってきて、これに組ませてくれません
         組めれば振り飛車穴熊より堅いと思います 

300 舟囲い ◎ 対抗形での居飛車の囲い、基本中の基本の囲い 多くはこの囲いから発展します
        このままで戦うのはリスクが大きいですが、勝ったときの喜びも大きいです

301 居飛車穴熊 ◎ 一時、プロ間で振り飛車党を絶滅寸前に追い込んだ、あまりにも堅い囲い
          現代プロの振り飛車党は、これにどうやって組まさないかが序盤のテーマと
          なっています
302 松尾流穴熊 ● 右銀を7九にひっつけてくる ここまで組めれば作戦勝ちと言われているので、
          振り飛車はこれに組ませないべく工夫する  なのでプロでは出現率が低いです
303 銀冠穴熊 ○ 組めればめっちゃ堅いです でもなかなかここまで組ませてくれないです 
304 ビッグ4 ● 名前は知っておきましょう 最強の囲いです

305 箱入り娘 × 船囲いから▲6八金寄と、金をひとつ寄った形 
         わざわざ覚えるまでもないかと思います
         この後の進展性がないので、実戦で指す人は少ないです 
306 ミレニアム囲い ● いちおう名前は知っておこう、くらいです 
           手数がかかるわりに、イビ穴ほど堅くなく、中途半端です
          居飛車側の藤井システム対策として生まれましたが、絶滅危惧種の囲いです                 
400 振り飛車穴熊  ◎ 以前は3マスかける3マスに収まっていましたが、
            今は▲4七金型というのが大流行です
            これで▲3八飛と振りなおして、3筋を攻めようというのです
            居飛穴と違って、藤井システムを食らう心配がないので、
            勝ちを目的とするなら超優秀な戦法と思います

401 右矢倉 ○ 何かと思ったら、矢倉囲いの右側バージョンですね 
        相振りでは矢倉は理想の囲いです
        相振りは矢倉に組む、いやそうはさせない、そのやりとりになることが多いです
        でもこの名称は私は知らなかったです 広まってなさそうですね   
402 金無双 ○ 相振りでの基本的な囲いですね 
        でも、壁銀だし、進展性はないしで、あまり堅くないです

403 中住まい ○ 相掛かり、横歩取りでよく見られますね  
404 中原玉 × 中原玉では検索でヒットしませんでした 中原囲いのことかな? それだったら○ですね
        中原囲いは横歩取り△8五飛と合わせて大流行しました
        でも、横歩取り△8五飛自体がべらぼうに難しい戦法なので、
        私は中原囲いも使う機会がないです 

500 アヒル囲い ● アヒル戦法という奇襲での囲いですね 
           アヒル戦法というのを1度検索してみると面白いですよ
501 いちご囲い ● 名称がほとんど広まっていないですね 私は知りませんでした 
           調べたら、相掛かりや角換わりで普通に見る囲いでした 
           ただ、この弱い陣形を「囲い」と言っていいのかどうか
502 無敵囲い × ・・・調べたんですけど、ただのギャグですね(笑)
(訂正、2つ 「電脳戦」ではなく「電王戦」でした 
 それと1週間ほど前の右玉の自戦記は、大幅な勘違いがあったので消去しました(^^;)

銀河戦の塚田vs糸谷を見た後、24で指したら、3局も似たような戦型になったので、
塚田先生の仕掛けを真似てみました かなりレベルの高い仕掛け方になりました
真似しているから、あたりまえなんですけどね
せっかくだから、メモがわりに載せておくことにしました 
(24の棋譜はしばらく経つと消えてしまいますので)

お手本になった一局↓

棋戦:2012年銀河戦
先手:塚田九段
後手:糸谷六段

▲2六歩 △3四歩 ▲7六歩 △3二金 ▲2五歩 △8八角成
▲同 銀 △2二銀 ▲6八玉 △3三銀 ▲3八銀 △7二銀
▲4六歩 △6四歩 ▲4七銀 △6三銀 ▲5八金右 △5二金
▲1六歩 △9四歩 ▲9六歩 △1四歩 ▲3六歩 △4二玉
▲3七桂 △8四歩 ▲7七銀 △7四歩 ▲5六銀 △5四銀
▲1五歩 △同 歩 ▲3五歩 △4四歩 ▲4五歩 △3五歩
▲4四歩 △3六歩 ▲4五桂 △4四銀 ▲2四歩 △4六角
▲3三歩 △同 桂 ▲同桂成 △同 金 ▲4八飛 △2四角
▲2二角 △3七歩成 ▲4四飛 △同 金 ▲同角成 △4九飛
▲4五桂 △同 銀 ▲同 銀 △4八と ▲5九銀 △5八と
▲同 銀 △4八飛成 ▲3五銀 △4三歩 ▲3四馬 △3五角
▲同 馬 △4六桂 ▲5九金打 △5八桂成 ▲同金左 △3九龍
▲4六馬 △8五桂 ▲6四馬 △7七桂成 ▲同 玉 △7三銀
▲5五馬 △7五歩 ▲6八玉 △7六歩 ▲3四桂 △5一玉
▲7四歩 △7七銀 ▲同 桂 △同歩成 ▲同 馬 △6四銀
▲5六桂 △7六歩 ▲3三角 △6一玉 ▲7六馬 △7五銀打
▲6四桂 △7六銀 ▲4一銀 △6二金 ▲5一銀 △7一玉
▲6二銀不成△同 飛
まで104手で後手の勝ち


攻めが、あまりにもうまくいった一局↓

開始日時:2013/03/05
棋戦:レーティング対局室(早指し)
先手:私のセカンドHN
後手:1395点の人

▲7六歩 △6二銀 ▲2六歩 △3四歩 ▲4八銀 △8八角不成
▲同 銀 △2二銀 ▲2五歩 △3三銀 ▲6八玉 △3二金
▲5八金右 △5二金 ▲4六歩 △6四歩 ▲4七銀 △6三銀
▲1六歩 △1四歩 ▲3六歩 △4二玉 ▲7七銀 △7四歩
▲5六銀 △9四歩 ▲9六歩 △5四銀 ▲3七桂 △6五歩
▲1五歩 △同 歩 ▲3五歩 △同 歩 ▲4五桂 △2二銀
▲2四歩 △同 歩 ▲同 飛 △2三歩 ▲5四飛 △同 歩
▲6四角 △4一玉 ▲8二角成 △4四歩 ▲7一飛 △4二玉
▲6四馬 △4三玉 ▲4一飛成 △4二飛 ▲2一龍 △4五歩
▲同 銀 △3三玉 ▲3四銀打 △2四玉 ▲4二馬 △同金右
▲2五飛 △1三玉 ▲1四歩 △同 玉 ▲1五香
まで65手で先手の勝ち


本格的な戦いになった一局 しかし、中盤で相手の人がなぜか突然投了していましました↓

開始日時:2013/03/04
棋戦:レーティング対局室(早指し2)
先手:Gizumo
後手:1725点の人

▲7六歩 △3四歩 ▲2六歩 △8八角成 ▲同 銀 △2二銀
▲6八玉 △6二銀 ▲4八銀 △6四歩 ▲5八金右 △6三銀
▲7七銀 △5二金右 ▲4六歩 △3二金 ▲4七銀 △3三銀
▲3六歩 △8四歩 ▲2五歩 △4二玉 ▲5六銀 △5四銀
▲1六歩 △1四歩 ▲3七桂 △3一玉 ▲1五歩 △同 歩
▲3五歩 △同 歩 ▲4五桂 △4二銀 ▲2四歩 △同 歩
▲同 飛 △2三歩 ▲3四飛 △4四歩 ▲3三歩 △同 桂
▲1五香 △1六角 ▲2五歩 △同 角 ▲3五飛 △4五歩
▲1一香成 △3四歩 ▲3九飛 △4六歩 ▲1三角 △4一玉
▲2一成香 △4四桂 ▲4六角成 △5六桂 ▲同 馬 △4五銀
▲2九馬
まで61手で先手の勝ち


相手が右玉で囲う直前に仕掛けた一局 やはりレベルの高い仕掛け方ができました
最後は負けましたけどね 総譜は長いので途中までです↓

開始日時:2013/03/05
棋戦:レーティング対局室(早指し2)
先手:私のセカンドHN
後手:1642点の人

▲7六歩 △3四歩 ▲2六歩 △3二金 ▲2五歩 △8八角成
▲同 銀 △2二銀 ▲4八銀 △3三銀 ▲7七銀 △7二銀
▲4六歩 △6四歩 ▲4七銀 △6三銀 ▲6八玉 △7四歩
▲5八金右 △7三桂 ▲3六歩 △1四歩 ▲1六歩 △9四歩
▲9六歩 △6二玉 ▲3七桂 △8一飛 ▲5六銀 △7二玉
▲1五歩 △同 歩 ▲3五歩 △同 歩 ▲4五桂 △4二銀
▲2四歩 △同 歩 ▲6六角 △4四角 ▲2四飛 △6六角
▲同 歩 △2三歩 ▲3四飛 △3三桂 ▲1五香 △1六角
▲2五歩 △同 角 ▲3五飛 △3四歩 ▲2五飛 △同 桂
▲1一香成 △6二金 56手まで 以下省略、148手で後手の勝ち
昨日の24のトップページにあった、「将棋入門」というコンピュータと対戦してみました↓
http://jshogi.web.fc2.com/
(私が使っていたJAVAではフリーズしてしまい、最新バージョンをダウンロードする必要がありました)

1局目、私が先手で甘口と対戦 2局目、私がまた先手で甘口と対戦(角交換したかったため)
3局目、私が後手で中辛と対戦 
(中辛はこの棋譜は不出来でした その後またやってみたところ、これよりはだいぶ強かったです
 ただ、中辛は考慮時間が長いのが欠点で、この1局以外途中で打ち切りました)

ハム将棋よりは「入門」のほうが数段強いと感じました 24でいうと低級クラス? 
ただ、「入門」がうまく指してると思ったら、
絶対ありえない疑問手を指すときがあり、それが敗因になっているのは惜しいと思いました
この棋譜でいうと、中辛での、端を攻められてるのに端玉にしたところ
他では、全く意味のない駒損をしたときがありました

開始日時:2013/02/19
先手:ギズモ
後手:甘口

▲7六歩 △3四歩 ▲2六歩 △4四歩 ▲4八銀 △3三角
▲5六歩 △2二飛 ▲6八玉 △3二銀 ▲7八玉 △6二玉
▲7七角 △7二玉 ▲6八角 △5二金左 ▲8八銀 △8二玉
▲5八金右 △7二銀 ▲9六歩 △9四歩 ▲3六歩 △4五歩
▲3七桂 △4四角 ▲4五桂 △4三銀 ▲2五歩 △5四銀
▲4六歩 △6五銀 ▲7七角 △同角不成 ▲同 桂 △7六銀
▲6六角 △1二飛 ▲2四歩 △7七銀成 ▲同 角 △6五桂
▲6六角 △4二飛 ▲2三歩成 △4四歩 ▲3二と △同 飛
▲2一飛成 △1二飛 ▲4四角 △4三歩 ▲3三角成 △4四角
▲同 馬 △同 歩 ▲3三桂成 △7六角 ▲3一龍 △1四歩
▲2三歩 △1五歩 ▲2二歩成 △1三飛 ▲2三と △1四飛
▲2六桂 △1六歩 ▲1四桂 △同 香 ▲7七歩 △8五角
▲3二と △1七歩成 ▲4二と △6二金寄 ▲5一と △7一金
▲4二成桂 △1八歩 ▲5二と △同 金 ▲同成桂 △7七桂成
▲同 銀 △1九歩成 ▲7一龍 △同 玉 ▲6二金 △8二玉
▲7一角
まで91手で先手の勝ち


先手:ギズモ
後手:甘口

▲7六歩 △3四歩 ▲2二角成 △同 銀 ▲8八銀 △3五歩
▲7七銀 △1四歩 ▲4八銀 △4二飛 ▲6八玉 △7二金
▲7八玉 △3二飛 ▲4六歩 △3六歩 ▲3八金 △3七歩成
▲同 銀 △3四飛 ▲6八金 △4二金 ▲4七金 △4四歩
▲2六歩 △6二玉 ▲3六銀 △3一飛 ▲2五歩 △3五歩
▲2七銀 △4三金 ▲3八銀 △3四飛 ▲3七銀 △3三飛
▲2四歩 △同 歩 ▲同 飛 △2三歩 ▲2八飛 △3六歩
▲同 銀 △9四歩 ▲3五歩 △6一玉 ▲3七桂 △3二飛
▲1六角 △4二飛 ▲4三角成 △同 飛 ▲3四金 △4一飛
▲2三金 △3九角 ▲2六飛 △1五角 ▲2七飛 △2三銀
▲同飛成 △3八金 ▲3二龍 △5一飛 ▲4二銀 △5二飛
▲2一龍 △6二玉 ▲4一銀不成△1二飛 ▲2二歩 △8二銀
▲3二龍 △7一玉 ▲5二銀成 △9三銀 ▲7五桂 △2八角成
▲5三成銀 △5一角 ▲6三成銀
まで81手で先手の勝ち


先手:中辛
後手:ギズモ

▲7六歩 △3二飛 ▲6六歩 △3四歩 ▲7七角 △6二玉
▲8八飛 △8二銀 ▲7八銀 △7四歩 ▲4八玉 △7三銀
▲3八玉 △7二金 ▲5八金左 △4二銀 ▲2八玉 △1四歩
▲3八銀 △1五歩 ▲1八玉 △3三銀 ▲6五歩 △2四銀
▲2二角不成△同 飛 ▲6七銀 △1六歩 ▲同 歩 △同 香
▲2八玉 △1九香成 ▲同 玉 △1二飛 ▲1八香 △1六歩
▲6六銀 △4四角 ▲6七金 △1七香 ▲3九角 △1八香成
▲同 玉 △1一香 ▲2六香 △2五銀 ▲同 香 △1七歩成
まで48手で後手の勝ち

中盤以降での(歩以外の)駒の枚数の損得、便利な数え方
覚えておくと便利な数え方があります

初期配置で、玉と歩以外の駒は、先手と後手、お互いに10枚ずつ、合計20枚です
(対局開始時は先手側も後手側も、飛、角、金2、銀2、桂2、香2、双方10枚ずつ、盤上の合計20枚)
この10と20という数字を覚えておくと便利です

例① ある中盤以降の局面で、先手の駒(玉と歩以外)を数えたら、11枚あったとします
   この場合、11は10足す1なので、先手が駒を何か1枚得をしているのです
   そのとき後手の駒(玉と歩以外)は、全体の20枚から先手の11枚を引いて、
   9枚になっているのです

例② 別の局面、もし先手の駒(玉と歩以外)を数えて8枚だったとすると、
   8は10引く2なので先手が2枚損をしているのです
   そのとき後手の駒(玉と歩以外)は、全体の20枚から先手の8枚引いて、
   12枚になっているのです

この数え方は、私が考えました どうだ! どーん !(笑)
さらに、ここに鈴木大介プロのアドバイスを加えて、
「先手と後手、駒数の少なそうな方から数えてみると計算が早い」というのをプラスさせるといいですね
(2012年度9月放送の銀河戦 羽生vs屋敷の解説で鈴木大介プロがコメント)

では、せっかくなので練習問題をひとつやっておきましょう↓


後手:加藤一二三 九段
後手の持駒:桂 歩 
9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂 ・v金 ・ ・ ・ ・ ・|一
| ・v飛 ・ ・ ・ ・v玉 ・ ・|二
|v歩 ・ ・v歩v歩v歩v桂 ・ ・|三
| ・ ・v歩v銀 ・ ・v歩 ・ ・|四
| ・v歩 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|五
| ・ ・ 歩 ・ ・ ・ ・ ・ ・|六
| 歩 歩 銀 歩 歩 歩 歩 香 歩|七
| ・ ・ 金 ・ ・ 玉 ・v歩v飛|八
| 香 桂 ・ ・ ・ ・ 金 ・v角|九
+---------------------------+
先手:羽生善治 五段
先手の持駒:角 金 銀二 香 歩 
手数=60 △3二同玉 まで


この局面、駒の損得はどうなっているでしょうか? 
パッと見、後手のほうが駒数が少なそうです なので、後手側の玉と歩以外の駒数を数えると、
9枚であることがわかります すると後手のほうが、何か1枚駒損しているわけです
先手は何枚か? 数えなくてもわかりますね 20引く9で、11枚です

(それを踏まえて詳細に見ていくと、先手は金銀香が初期配置より1枚ずつ多い、
後手は飛桂が初期配置より1枚ずつ多い、だから金銀香と飛桂の交換になっているわけです) 

・・・先手の羽生五段の次の一手は? もう知っておられますね、そう、▲5二銀でした
今回は、(歩以外の)駒の枚数の損得、その便利な数え方、というお話でした
将棋の戦型には、「相居飛車」 「居飛車vs振り飛車」 「相振り飛車」があると書きました
今回は相居飛車にはどのような戦法があるかを見ていきます 
(図面がないですが、そこに今回の記事の意義があると思います) 

相居飛車には、
「相掛かり」 「横歩取り」 「角換わり」 「急戦矢倉」 「相矢倉」の5大戦法があります 
(これら5つは慣例として「戦型」と言われることもあります
「急戦矢倉」と「相矢倉」をまとめて「矢倉」として分類する考え方もあります)
 
この5大戦法は、さらに細かく色々な戦法に分けて見ることができ、以下のよう分類可能なのです
相矢倉以外は、こんな風になっています (相矢倉の各々の戦法は難しくて、私には分類さえ無理)
私のコメントもつけています ・・・色々と不満のある定跡通の方もいらっしゃるでしょうが(^^;

ほとんど指されないマイナー戦法は載せていません (急戦矢倉のカニカニ銀戦法など)
もっと細かく知りたいかたは、ネットで「将棋戦型分類」、「観る将棋ファンの方の序盤戦型ガイド」、
将棋タウンさんの「将棋戦法用語集」などがありますので、自分で調べてください(^^; 


<相掛かり>
先手の初手▲2六歩に、後手が△8四歩と受けて立つかどうか、が相掛かりになるかどうかのポイント
相掛かりでは、急戦の激しい戦いになる場合もあれば、
お互いに攻めの手がかりを得られず自重して、すごい持久戦になる場合もある

・▲2六飛の浮き飛車型
後手の飛車先の歩交換を防いでいるのがメリット(いずれは歩交換されることが多いが)
初手▲7六歩△3四歩からの出だしでも、この▲2六飛型にすれば相掛かりに出来るのもメリット
デメリットは、▲2六飛型は、飛車が後手陣に近く、後手の角などで狙われやすいこと
ひねり飛車戦法は▲2六飛型からの派生 (後手に有効なひねり飛車対策が出て、プロでは激減)

・▲2八飛の引き飛車型
現在の主流はこちら 飛車の位置が安定している
▲2七銀~▲3六銀型が少し前に流行 それに対して△8五飛型で後手から先攻が今の流行


<横歩取り>
横歩を取って一歩得した先手に対し、後手が色々な対策を講じてくる
横歩を取るなら、先手としては以下の後手のすべての戦法に対応できる必要がある
激しい戦いになることが非常に多く、定跡の宝庫である

・△2三歩型  
先手良しと結論がされており、現在プロでは指されない

・相横歩取り戦法
飛車交換の急戦型は先手良しと結論 (詰み付近まで定跡がある) 
飛車交換しない持久戦型は、後手の主張がはっきりせず、長い戦いになった場合、一歩損が響き後手面白くない  
        
・△4五角戦法  
先手良しと結論されており、現在プロでは指されない プロでは奇襲扱いである

・△3三桂戦法  
後手の主張がハッキリせず、長い戦いになった場合、一歩損が響き後手面白くない

・△3三角戦法 
横歩取りの中では、持久戦に分類される作戦である
△8五飛と中原囲いを組み合わせて大流行 
後手でも固い囲いに組め、主導権を握れるのが特徴
最近では△8四飛もよくある、中原囲いでの△5二玉型もよくある


<角換わり>
棒銀戦法、早繰り銀戦法、腰掛け銀戦法が3大戦法であり、それぞれがジャンケン3すくみの関係である
棒銀がグー 早繰り銀がパー 腰掛け銀がチョキ (例①棒銀は早繰り銀で受けられてしまう
例②早繰り銀は腰掛け銀で追い返されてしまう 例③腰掛け銀にすると棒銀で先攻されてしまう)
相腰掛け銀は特に難解な戦いになる 
ここに右玉戦法が加わる (主に後手右玉) 

そこへ一手損角換わりという概念が加わり、混沌となる
先手は手得を活かして攻めていきたいところ     
一手損作戦では、先手が3つの内どれで来ても、後手は腰掛け銀で対抗するのが有力と見られている 
後手の専守防衛作戦というのもよく見られる 
相腰掛け銀はやはり特に難解な戦いになる 
ここに右玉戦法が加わる (先手でも右玉という考えが発生)  
 

<急戦矢倉>
先手が矢倉囲いに囲おうとするのに対し、後手がそれを潰そうとする作戦の総称
理論的には、後手側がどれで来ても、先手側が受けきれる、
または先手の反撃が厳しく後手が勝ちにくいとされている (だからこそ「相矢倉」がある)

・右四間飛車戦法
矢倉崩しの中でも、最も強烈な破壊力を持つ 
後手は飛、角、銀、桂の理想的な攻めの形から攻めてくる
矢倉に組もうとする人は、相矢倉を学ぶ前にこれを受けきるべし

・原始棒銀戦法  
後手は居玉で仕掛けるため、スピード感がある 
先手は中飛車に振って対応することもある 後手の攻めは少し無理とされる

・米長流急戦
後手が角側の銀で中央を攻める作戦 
後手は玉が薄くなり、少々良くなっても勝ちにくいとされる

・矢倉中飛車戦法  
先手が▲7七銀と早く上がったときに有効な作戦  後手が中飛車にして攻める 
後手は金銀が分裂しやすく、どうまとめるか           

・5筋交換型
阿久津が得意としている作戦 後手は△5五角~△7三角と好形に組むのが狙い
矢倉を一気に潰すという作戦とは違い、急戦矢倉の中では本格的な作戦と言える 
▲羽生vs△渡辺で、勝ったほうが永世竜王という大一番で、渡辺が採用した


<相矢倉>
双方が、がっちり囲いあう矢倉戦の総称 盤上の駒全部を使った総力戦となることが多い
急戦矢倉より戦い方が難しくなる原因として、「角」の使い方が難しいという理由がある
(双方ともに引き角にして、角を再度活用して戦うため)

さて、▲4六銀+▲3七桂型、加藤流、飛車先突かず、森下システム、スズメ刺しと
いった言葉は知っているのですが、私には分類すら無理orz
▲3五歩急戦、藤井流早囲いといった変化球は、急戦矢倉のような後手からの「潰す」という
意思がないことを考えれば、相矢倉のほうに分類されるのだろう  
これ以上は私には無理、誰かわかりやすく教えてください・・・orz


以上、相居飛車の5大戦法とその中の各戦法を見てきました 相矢倉は見てませんが(^^;
居飛車vs振り飛車の対抗形の戦法を書くのは、現時点では考えてません・・・
種類が多すぎるため、それに自分で指した経験のある戦法が少なすぎて解説不能です

プロの方には、これくらいコンパクトに簡単にまとめた本を出して欲しいです
上野裕和先生の本で「居飛車編」も執筆中とのことで、心待ちにしています
ただ、上野本は「プロの最先端の局面まで導く」というのがコンセプト、
それとは別に「すべての戦法を簡単に分類した本」が、一冊で出てほしいですが・・・ 
読んだ人が、実際に指せるようにならなくていいのです 知識が増える「分類本」が欲しいのですよね
上野本では、将棋の本の可能性が広がったと思います 
教えることができるプロと、質問ができるアマが組めば可能でしょうね