第16期 銀河戦
本戦Cブロック 6回戦
阿久津主税六段 vs 長岡裕也四段
対局日: 2008年1月10日
解説:大平武洋五段
聞き手:船戸陽子女流二段

ここまでの戦績は、阿久津23勝13敗、長岡9勝11敗
2人の対戦成績は阿久津の3-1

期待の阿久津登場、切れ味するどい攻めが見れるか、と自分は思っていた
先手阿久津で、▲7六歩に後手△3二飛!の出だし
これはたしか、先日の丸山vs羽生で同じ指し手だったっけ、
どうなるか楽しみだ、と思っていたら・・・
角交換からお互いに馬を作りあう展開、
その後、自陣を固めあう超持久戦にいいいい
ぐああ、こういうの、苦手なんだよね 
駒組みが重要っぽかったんで、早回しするわけにもいかず、ずーっと序盤を見るはめになった

阿久津がおとなしすぎたのか、作戦負けになってしまった
▲2六歩、▲4五歩と2つの歩を守りに打ったのが、もう結局敗因になったようだ
▲1五銀と、ありえない銀を打たされるハメになった
その後、長岡の寄せもいまひとつ変な感じだったが、寄せ切って勝った

正直、ほとんど感想がない将棋だった 書きようがない
阿久津の攻めが見れなくて残念だった、くらいだ
解説は大平だったけど、この内容では誰が解説でもあんまり変わらなかっただろう
大平が「まあ」を何回言ったか、300回は超えていたかもしれない、
見所はそこくらいだった
2008.02.28 最近のこと
サンドウィッチマンの漫才を何回も見ている
街頭アンケートの漫才で
「ちょっと早くしてくんねえかなあ、焼きたてのメロンパン売り切れるだろうが!」
というところは、何回見ても笑える

「あさりちゃん」全85巻を毎日少しずつ楽しく読んでいる
あさりの母が、あさりの部屋を勝手に掃除したときのあさりのセリフ
「なんでかってなことすんの~!マンガだって、おもちゃだって、動かなくても
取れたんだから。あんなふうにうまく配置するまでには半月はかかるんだから。」
ここはかなり気に入っている 自分も、ある程度、部屋に物が散乱しているほうが落ち着くのだ
作者がやったアンケート調査だと、「あさりちゃん」の男性読者は2パーセントほどだそうだ・・・

手作り枕のその後だが、自分と母は気に入って、ずっと使っている
兄と妹にもオススメしたのだが、反応は次のようだった
兄は「枕?枕なんて、なんでもええんちゃうん、ガーッと寝れば、それでええやん」
妹は「私は枕をしないで寝ている」だそうだ・・・

宇多田ヒカルに、今ごろハマッている Automaticって、かなりいい曲だ、と思った
っていうか、Automaticが発売されたのは1998年か、
自分は他の人より10年遅れて生きている
郷田真隆九段vs鈴木大介八段 準々決勝第4局
解説 森けい二

2人の対戦成績は郷田の7-4

先手大介で、三間石田流、後手郷田は棒金戦法で対抗、という形になった
序盤、何か先手に誤算があったのか、後手が一方的に2歩得したまま収まる、
というめずらしい展開
△6六角と飛び出した瞬間に先手から何か反撃の手は無かったのか、
自分の棋力ではわからない 解説の森も、△6六角は指すのが怖い手、
と言っていたが・・・

このトップレベルの対決なら、このまま後手の郷田が押し切るか、と思って見ていた
△8五歩と突いたが、その前にやはり森の指摘のように△7八歩~△7九歩成から
△8五歩はどうだったのかと思う
角の交換で捌き合いになったあと、△7七角と打ったが、ここも森の指摘の△6六角と
離して打つ手もありそうだった
とにかく、なんやかんやしているうちに、先手は銀香交換の駒損だが、
▲4五桂と▲2六桂がかなりの好位置で、難しい形勢になってしまった

両者持ち時間が無くなり、30秒将棋になった △1五歩、の端攻めをされて、
先手苦しいかと思われたとき、ここで自分がこの対局で一番感心した手が出た
金をひとつ引いて、竜に当てる▲4八金引!うーん、これはいい感じの手だ!
こういう手は、見えるか見えないかで、詰将棋をいくらやっても指せる手ではないだろう
振り飛車の実戦経験を積み重ねていてこそ、指せる手だ
郷田はかなりあせり、△7九竜と逃げた、が、そこに追い討ちの▲5七角!
大介の才能全開の一手だった この瞬間で勝負はあったと思った
ここで、もう郷田の思考回路は破壊されたに違いない

その後も、▲5一馬と突っ込む一気の寄せの好手で、大介が寄せきった
総手数175手の熱戦だった
序盤で苦しくしても、終盤で逆転勝ちする、という昔ながらの振り飛車の
典型的な展開を見せた、大介らしい将棋だった
一方の郷田は、かなり悔いが残る敗戦だったと思う
どう見ても中盤でもっと良くする手があっただろう
終盤、うなだれる姿が目立ったのが印象的だった

これでベスト4が出揃った 渡辺vs鈴木大介 佐藤康光vs長沼、の4人
どうみても、注目は長沼だ(^^;
NHK杯が大詰めのこの時期、自分はいつも対局結果のネタバレを知ってしまうことの
ないようにするのに、かなり気を使っている
2chにも全然近寄らないようにしている
でも渡辺のブログは見ている、本人が来週登場か
どうなるか、楽しみにしている
第16期 銀河戦
本戦Bブロック 6回戦
窪田義行六段 vs 村山慈明五段
対局日: 2007年12月14日
解説:小林健二九段
聞き手:野田澤彩乃女流1級

ここまでの戦績は、村山23勝7敗 窪田10勝13敗
2人の対戦成績は、村山の2-0

先手村山で初手から、▲2六歩△3四歩▲7六歩△3三角という出だし
この角上がりは、最近流行っているのだろうか、わからないが
力戦振り飛車が得意な窪田には、合っていそうな作戦だ

角交換から窪田は向かい飛車に振り、持久戦になった
自分はここまでの30分は早送りで飛ばした(^^;
お互いに良く似た陣形で、どこから動くのか難しい展開
こういう局面が続くのは、自分は苦手だ
何か動いてくれたら、面白く見れるのだけど・・・

が、5筋の折衝から▲1八角△1七角と打ち合い、急に俄然面白くなった
コバケン先生も△1七角を指摘していた こういう手が見えるとは、さすがだ
ここで自分は思ったのだが、それなら先手は▲2七角と打っていればどうだったんだろうか
飛車道を止めてしまうので打ちにくいけど、これなら△1七角は無く、
全く違う展開になっただろう

その後、5筋を中心に戦いがあったが、93手目はコバケンの指摘どうりに
▲4五同金が正しかったのかもしれない
村山は攻めていったが、結果として、▲1八角、▲4五銀、▲5四桂がどうにも
重い形になった 先手は飛車を取ったが、▲5一金の位置も最悪だ

ここから後手が猛攻し、窪田の会心譜を予想したのだが・・・
うーん、ここからは、どうみても後手が勝たなくてはおかしい将棋だった
最後の最後、136手目、ノータイム指しで指していたのが、致命傷になった
ここは△8六金▲同玉△7七角以下、簡単な9手詰みだった
(28日注:銀河クラブを見たら、7手詰めでした(^^;)
窪田が28秒くらいまで考えて指していたら、詰みの発見は容易だっただろう
ノータイム指しが窪田の持ち味といえば、それまでだけど、うーん、もったいなかった
△9三歩、も面白い手で、おお、こんな手があったのか、と思って見ていたら
▲9二銀!さすがは新人王だ 以下、▲8四玉からのすり抜けという技をくらってしまい、
大逆転した ここは見ごたえがあった

うーん、この一局、終盤は面白かったんだけど、自分は納得はできなかった
やっぱり窪田がちゃんと詰めて、棋譜をきれいに仕上げて欲しかった

コバケン先生は、対抗形だったせいか、解説が前回の相居飛車戦より断然うまかった
さて、NHK杯はまだ見ていないのだが、どうしようか 明日にしようか迷っている
将棋とはいまひとつ関係ないけど、ギャンブルと自分とのことについて書こうと思う
自分は、ギャンブルは一切やらない 自分には全然向いていないことを知っているからだ

自分がはじめてギャンブルをやったのは、小学生のときだった
それは「ベッタン」だった ベッタンといっても何のことやらわからないと思うけど、
標準語でいうところの「メンコ」だ 厚紙をカード状にしたものを、地面に叩きつけて、
自分の物で相手の物をひっくり返して勝敗を決める、あのメンコだ
大阪では関西弁でベッタンと呼んでいるのだ

小学生のときに、学校が終わった後、自分は児童保育(共働きの両親の家の子などが、
放課後に3時間くらい過ごすところ)に行っていたのだが、
そこでベッタンが大流行したときがあった
自分も、その流行にハマッたのだった
で、相手と交互に地面にベッタンを叩きつけて、ひっくり返したら勝つのだが、
モロに腕力勝負になるのだ
自分は運動神経はいいほうだと思うけど、腕力はさらさら無いほうだった
背は低いし、体重もすごく軽いほうだった
そんなもんだから、ベッタンをやっても負けるのだ とにかく勝てない
でも、面白くてどんどんやってしまう そして、どんどん自分のベッタンを取られてしまうのだ
そのたびに、小遣いで新しくベッタンを買ってくる で、また取られる・・・
たまに勝つこともあるけど、そのときは、いい気になって、
勝ったベッタンを次の勝負に賭けてしまう この繰り返しだった

勝ったらいい気になり、負けたら熱くなる、これが自分の性分なのだ
さすがにあるとき、それに気が付いて、これは自分には向いてないや、と思い、やめた
それ以来、ギャンブルは全然やっていない 今から考えると、安い授業料だったと思う
金額で考えると、高くみてもせいぜい、4~5千円分くらいか、もっと少ないだろう

今の自分のやっているギャンブルらしいことと言えば、
ドラクエ3で「ちからのたね」や「すばやさのたね」を使うときくらいだ 
「ゆうしゃはちからのたねをつかった!ちからが1ポイントあがった!」となれば、
ぐああああ、となるし、「ゆうしゃはすばやさのたねをつかった!
すばやさが3ポイントあがった!」となれば、うひょー、やったああああ、となるのだ
ギャンブルに関しては、自分は非常に単純な性分だと思う
第16期 銀河戦
本戦Aブロック 6回戦
豊川孝弘六段 vs 広瀬章人五段
対局日: 2007年12月14日
解説:武市三郎六段
聞き手:野田澤彩乃女流1級

今期ここまでの戦績は、豊川14勝9敗、広瀬17勝8敗
2人の対戦成績は豊川の2-0

今期の銀河戦で、ナンバー1の内容だったと思う
終局したとき、豊川、つえええええええ!と自分は叫んだよ
本当に、すごい内容だった 早指しで、力戦の手の見えにくい将棋で、
こんなレベルの将棋が指せるなんて・・・

お互いに玉が薄い陣形で、短手数での終局になるか、と思っていたが、とんでもなかった
中盤、お互いに自分から暴発しない手渡しの応酬、見所だらけだった
かの升田幸三が、「将棋とはどんなゲームか?」と聞かれて、「がまんくらべだ」と
答えたエピソードを思い出して見ていた

豊川の人生の中でも、屈指の名局と思う
それほどに強かった そして、広瀬もよくやった
この2人が、なぜC1順位戦で昇級を争っているかが、よくわかった
豊川には、ぜひ40歳でC1から昇級の偉業をなしとげてほしい

今回はわざと符号を無しで感想を書いた 
銀河戦のHPでざっと棋譜を見なおすのがもったいないから・・・
これはDVDに保存しておいて、あとからまたじっくり見ようと思う
ふうー、こんな将棋が見れて幸せだ
矢内が3連勝で斎田を下し、女流名人を防衛かあ
連盟の写真の矢内、かわいいね
うう、ホントにかわいい・・・ それだけ書きたかった 他意はないです(^^;
今から半年くらい前、駅前の将棋を指せる店に行ったことがある
駅前までは、家から自転車で5分なので、一回はその店に行って見たのだ

席料の700円を払ってしばらく待っていると、席主の人が来て、相手をしてくれた
席主の人は、四間飛車で来た これはいいや、居飛車の棒銀で攻めて、席主の人の
実力がどんなもんか見せてもらおう、と思って攻めていくと、明らかに席主の人は
定跡を知らないようで、こちらが優勢になった そして、そのまま押し切って、勝って
しまった・・・ その後、他の人と3人と相手をしたが、3連勝した
うーん、あんまり面白くない せっかくだから、めちゃ強い人と指したかったのだ
最後は席主の人ともう一回指した 今度は角換わりになって自分が負けた、
でも、それは途中でこちらが優勢にする順を逃した結果、負けにした将棋だった
席主の人の実力は、24でいうとまあ初段レベルだろう
その道場には、席主の人の連盟の五段の免状が飾ってあったが(^^;

ここで感じたことは、やっぱり24はすごく便利なところなんだと、あらためて思ったことだ
街道場だと、どうしても人数が極端に少ないのだ
だから、相手が来るまで待たねばならない 24だと、相手はすぐ見つかる 
それと、24は強い人もたくさんいる 実際にRで相手をしてくれるかどうかは別として、
やっぱり強い人が常時いる、っていうのはモチベーションがあがる
あとは、なにしろ値段がタダだ

その街道場にはそれからあとも2回ほど行ったけど、
勝敗は1回目と似たようなものだった
めちゃ強い人っていうのと出会えなかったので、もう行っていない
街道場へ行ってみて、やっぱり24という所はすごいものだ、と改めて感じた
早指しでRを一局だけ指した
調べたら、この前指したのは2月3日だから、なんと17日ぶり!
ぐへー、対局数、少なすぎ!
しかも、この一局でもう満足してるし(^^;
あー、でも面白かった 次は、またいつ指すことやら・・・
鈴木大介六段著(段位は当時)の、「攻める振り飛車」の116ページに、
ミニコラムが書いてある <私の将棋上達法>という文章だ
これが自分の考えとあまりにピッタリで、すばらしい内容と感じたので、
それを抜粋しようと思う
本当は全文を載せたいけど、なんか著作権法にひっかかりそうだからやめておく(^^;

<私の将棋上達法>~楽しんで指す~
(前略)私は「長続きさせる」ことが結果的に一番の上達法だと思う。
そのために絶対必要な要素は、「指している本人が楽しむ」ということだ。
同じ三十分の将棋の勉強をしても、集中していた場合と、嫌々考えた場合とでは、
その効果は最小でも二倍、最大では十倍も違うことがあると思う。
(中略)「自分が楽しめる」ということを最も重要視していくのが、
結局は一番早く上達するコツなのではないだろうか。
2008.02.19 ハチのこと
ハチとは、自分が毎日散歩に連れて行っている犬の名前である
でも、実はウチの犬ではないのだ ウチの向かいのTさんの犬なのだ
自分はTさんに許可をもらっており、毎朝ハチを散歩に連れて行っているのだ
昼も行くときもあるし、夕方に行くときもある
日に平均2回は連れて行っている
自分にとっては、いいリハビリになっている

このハチは、見た目がかわいいのだ うーん、例えるなら、ドラクエ5に出てくる、
ベビーパンサーに似ている チロルとか、プックルとかいう名前のキャラだ
ネットで検索して調べてみると、ここが見つかった ハチは、まあこんな感じだ
http://www.nona.dti.ne.jp/~erika/dq5/data/monster/m_babypansa.html

そして、すぐ近くに小学校があり、その通学路にハチは住んでいる
ハチは人に慣れており、さわっても絶対に噛まない(まあ、これから噛むかもしれないが)
そんなもんだから、ハチは通りかかる小学生に大人気だ
夕方の下校時になると、ハチのまわりに人だかりができていることは全然めずらしくない
長い子供だと、5分~10分くらいもずーっとハチをさわって遊んでいる

そして、ハチは大人にも人気がある カーシェアリング、という言葉をきいたことがある
一人に一台、車をもつのではなく、複数の他人どうしで、一台の車を所有して
使いまわす、という意味の言葉だ
ハチには、ドッグシェアリングという言葉が当てはまる
自分をはじめ、ハチは少なくとも5人の人が散歩に連れて行っている
Tさん、その横のAさん一家の2人、木曜になるとどこからともなく現れるおばちゃん、
こんな面々だ ハチは、けっこう幸せものだと思う

今日も寒いけど、自分はハチに朝の散歩に連れて行ってもらうのだ 
佐藤康光二冠vs三浦弘行八段 準々決勝第3局
解説 青野照市

後手になった康光の作戦が注目された 康光は3筋の位を取った変則四間飛車、
対して先手三浦は居飛車穴熊で対抗した
先手が3筋から攻め、自然な駒運びでやや良しか、と思われたが、
後手も右の金、銀を玉側に寄せて、気がつけば銀立ち矢倉のいい構えになっていた

そしてさらに飛車を6筋に展開して、攻め続ける康光、
こういう玉を左にもっていく構えは、たしか藤井が指していた将棋で
似たようなのがあった気がするが、変則戦法を使いこなしている康光はさすがだ 

自分は居飛車ばっかりで、振り飛車は全然指せないんだけど、
こんな風に振り飛車を指せたら、さぞ面白いだろうなあと思って見ていた

康光の攻めが好調に続き、もう終局か、と思われたが、
▲2八飛と王手に打ち、▲7八飛として、後手の銀を取って守る手がある!
一気に形勢はもつれた 青野の「穴熊は意外なねばりが効くことがある」の発言的中、
まさに穴熊恐るべしだ 今から思えば、△7八銀と打ったのがどうだったのか
後手は他の攻め筋があったかもしれない
最後は三浦はトン死してしまったが、見ごたえのある大熱戦だった

本局は完全な手将棋で、序盤の駒組み、中盤の攻めの構想、
終盤、もつれてからのドキドキ感、一手一手見ごたえがあり、
準々決勝としてふさわしい一局だった 
最近NHK杯が面白い、うれしいね(^^)
第16期 銀河戦
本戦Hブロック 5回戦
田中魁秀九段 vs 豊島将之四段
対局日: 2008年1月29日
解説:滝 誠一郎七段
聞き手:上田初美女流初段

今期ここまでの戦績は、豊島25勝7敗、田中6勝12敗 2人は初手合
先手豊島で、角換わりの相腰掛け銀に進む 
序盤、先手は9筋の位を取った 後手は6筋の位を取り、△6四角と打つ展開

中盤、△5五銀とぶつけた手がはっきりした悪手だったようで、
銀がいなくなったために、▲6三角と急所に打たれてしまった
困った後手は△8六角から強襲をかけたが、その瞬間に▲7一銀の好手が出て、
勝負は決まった 

ここから豊島の決め方が見事だった
▲5一角と打った手が詰めろ、自分も観戦していてこの手は見えていたのだが、
▲7三角成と成る筋ばかり考えていて、詰めろになっているとは気がつかなかった(^^;

最後も、後手の攻めを切らせて勝つ順もあったのだが、
ほとんどノータイムで竜を捨てて、きっちり詰ませた豊島 いいね、いいね
豊島は強い、しっかりした内容で完勝だった
谷川以来の逸材と言われるのも、うなずける
期待がますます膨らんだ 豊島はこれでHブロックで5連勝だ
今後の活躍が本当に楽しみな17歳だ

解説の滝さんも、なかなか良かった 声も聞き取りやすいし、解説も丁寧だった
そして、解説者の予想を上回る豊島の指し手、見ていて楽しかった
聞き手の上田初美っていうのは、自分はあんまり知らなかったんだけど、
この人もかなりいい感じだった 質問もいいタイミングでしていた
NHKの聞き手になってもいい存在だろう
とにかく豊島が強く、見ていて爽快、スカッとした一局だった
本当は木曜に休むはずだったんだけど、ドラクエに夢中になってしまい、
4回もブログを更新して、かえって体力を使ってしまった・・・(^^;
明日は銀河戦とNHK杯を見るつもりなんで、今日は更新を休みます

昨日、またドラクエ3をはじめからやって、やまたのおろちを倒したところまで
進んでいるんだけどねw
第16期 銀河戦
本戦Gブロック 5回戦
片上大輔五段 vs 西尾 明五段
対局日: 2007年12月11日
解説:富岡英作八段
聞き手:石高澄恵女流二段

ここまでの戦績は、片上19勝8敗、西尾12勝8敗
2人の対戦成績は片上の3勝0敗

先手片上で、後手一手損角換わりにすすむ
先手は手得を活かし、1筋の位を取った
両者、腰掛け銀に組んだ

その後、後手が△7四歩と突いたのを見て、片上が▲6四角と打つ
△7三角で角交換から、再び▲6四角と打ち、後手は△8四角と受ける展開
先手は敢然と▲4五歩と仕掛けた ここで何か誤算があったのか、
後手は△4四歩と誤った これでは後手がつまらなさそう、と思ったら、△9五歩と動いた
・・・が、これは手になっていなかった ▲9四歩が好手だったようだ
西尾はもう無理やり△5七角成と攻めたが、形勢を全然ダメにしてしまった
あとは一方的な展開になった 

自分は、あーあ、これはもう一方的だ、今回はかなり不出来な将棋だった、
このブログに書く感想も特に何もない、あとは後手の投了を待つだけと思っていたら・・・
▲7九金!キタああああ、△4七角成で金のタダ取られ!!

富岡「え、え、え、あれ?あれ?え?あれ?いやあ、これは大ポカだ!
   いやあ、驚いた、こういう信じられない事が起きるんですね、
   これはありえない事が起きました」

この場面は、名シーンだったw
うーん、でも、結局は片上の勝ちか、残念だ
本当に逆転負けだったら面白かったのに(^^;

富岡の「これはありえない事が起きました」は、ぜひ今後、はやってほしい言葉だ
たとえば、財布を無くしたら「これはありえない事が起きました」
彼女にフラれて「これはありえない事が起きました」
色々応用が利きそうだ
2chで「これはありえない事が起きましたスレッド」が立っていないだろうか(^^;
さて、昨日の銀河戦を見たことだし、感想を書くか・・・ってあれ?
片上vs西尾?なんで?安用寺vs村山じゃないの???
うわああ、今見たのは、今日の昼に録画した、去年の再放送だったのか、間違えたああ
片上vs西尾の更新は、今日の深夜になりそうです(^^;
さあ、ガイアのつるぎを火口に投げ入れ、新たな道がひらけた
ここからはネクロゴンドの洞窟へ向かうのだ
もうここの敵は、一気に強くなる、一回一回の戦闘が大変だ
さっそくトロル2体のお出ましだ
いかづちの杖と、ラリホーでなんとかするしかない、
ぐは、一撃で70ポイントもっていかれてるよ、やばい
でもラリホーでなんとか死者が出るのは免れた
その後も敵が強いのなんの、フロストギズモの大群が出て、ヒャダルコ連発が驚異だ
死者が出てやり直し、世界樹の葉を取りに帰る これがめんどうなんだよね

そして2回目の挑戦、なんとかして稲妻の剣を取りたい
稲妻の剣さえあれば、道具として使うとイオラの効果があるので、攻撃力が大幅アップだ
今回は苦戦したものの、どうにか洞窟内部へ入ることに成功した、
って、やっぱりキタあああ、地獄の騎士3体!こいつらは最悪の敵だ
1匹が2回攻撃をしてくるのだ やけつくいきで全滅を何度も味わっている、
うーん、どうするか、
戦士と勇者は攻撃、賢者がラリホー、僧侶はいかづちの杖を使う、にしよう
げえええ、やけつくいきがキタああ、なんと2連発、2人マヒ!
さらに打撃をくらい、1人死亡!!
残る賢者もタコ殴りにあい、残りHPが16!! ぐあああ、最大のピンチ到来だ
もう「にげる」にすべてを賭けるしかない、いけえええええ
・・・逃げたあああああああああ!
ふいーーー、助かった!なんとか態勢を立て直した

よし、もっと進むべし、って、まただあああ、地獄の騎士3体!
いきなり逃げるか、それとも戦うか、うーん、戦おう、逃げるのはリスクも高い
うん、あれ?いかづちの杖があまり効いてない、あが、こっちの賢者が死んだあ
もうやばい、また逃げるしかない
・・・逃げたああ、助かったア、今回はツイてるね
そういえば、もう世界樹の葉がない、どうするか
稲妻の剣のところまで、あともうちょっとだ
3人だけど、たぶん大丈夫だろう、今回はツイているみたいだしね
そろりそろりと進む3人、そして、稲妻の剣が入った宝箱の上に乗っかった!
やった、ほらね、進んでよかったでしょ、って、あれ、宝箱の上で戦闘開始だああ
敵は、敵は、えーっと、ミニデーモン1匹と、緑のシャドー2匹だ
緑のシャドーって、たしかザラキを唱えるはず、
やばいかも・・・でも戦ってたぶん大丈夫だろう
ぐああああ、ホントにザラキきたアアアア 2人があっというまに死亡、
残るは僧侶一人、げえええ、ピンチ、また「にげる」にすべてを賭ける!
逃げる、回り込まれた、ザラキきたアア、僧侶が死んだ・・・

ぜ ん め つ    ジ・エンド
なんだかブログが荒らされているようにも見えるが、ドラクエ3のことはカテゴリに
いちおうあるので、荒らしではないのだ(^^;

さて、船を取り、新しく商人を登録し、東海岸のじいさんのもとに届けた
いかづちの杖をゲットして、攻撃力大幅アップだ
ついでに、エジンベアなどをまわり、最後のカギをゲットしておいた
ダーマにつき、ここからはしばらくガルナの塔でレベル上げだ
レベル上げをするのは、ほぼこのガルナの塔だけだ
商人のすざくを、賢者に転職させねばならない

ガルナの塔をおそるおそる進む一行、まだレベルがとても低いので、
緊張する って、やっぱりキタああ、
スカイドラゴンとホイミスライム約8体の組み合わせ!
こいつらは絶対に倒せない、ホイミスライムにはいかづちの杖が効かないし、
スカイドラゴンの体力をホイミスライムがどんどん回復するのだ、
逃げるしかない、わわわ、回り込まれた、激しい炎、逃げろおお、
また回り込まれたああ、また激しい炎、逃げろおおお、
逃げたあああ!! ふいー、あぶないよお

その後は1万ゴールドたまるのを見計らって、サマンオサでゾンビキラーを入手、
これでかなり安心だ あとは、塔の最上階で、メタルスライムをタコ殴るのみだ
んで、タコ殴りをし、無事に商人がレベル20まで上がった
勇者もレベル17まで上がった

ダーマでエライおじさんに話し掛ける
「すざくは、どの職業になりたいのじゃ?」
→けんじゃ
「すざくは賢者になりたいと申すか、いちから修行をやり直す覚悟はおありじゃな?」
→はい
「よろしい、では私が喝をいれてさしあげよう かーーーーつ!」
すざくは、さとりをひらいてけんじゃになった

よし、次だ 次は、えーっと、ランシールの神殿か、ここで大地の鎧と、ブルーオーブを
取るのだ 神殿のおじさんに話し掛け、勇者せいりう一人で洞窟へ
ううー、ここは一人なんで、けっこう怖い、
ベビーサタンはザラキを唱えた!しかしMPが足りない
ベビーサタンはメガンテを唱えた!しかしMPが足りない
ふー、けっこう心臓に悪い、
ぐあ、殺人鬼が3体、いきなりおそってきたあ、なんかイヤな予感、
まさか痛恨の一撃をくらわないだろうか、おお、大丈夫だった、逃げろや逃げろ、
大地の鎧を取り、ブルーオーブも無事ゲット、即リレミトで脱出だ

その後、レッドオーブとグリーンオーブもゲット、オーブを3つレイアムランドの祭壇にささげた
次はなんだっけ、そうか、もうサマンオサのトロル退治か、
ラーの鏡を取りに行くのだ って、ここがけっこう怖いんだよね
シャドーがヒャダルコを唱える強敵で、
さらにガメゴンが甘い息を吐いてきて、全滅させられたことがあるのだ
怖いけど、いくしかない、洞窟を進むと・・・やっぱりキタああ、シャドー3体と、ガメゴンだ
しかし、まものたちはおどろきとまどっている うわ、ラッキー、逃げるべしだ
あら、ゾンビマスターを倒したら、世界樹の葉を落としていった、これで2枚になった、
これもラッキー!これは裏技で2枚にしたわけではないので、OKなのだ
さあ、ラーの鏡をもって、いよいよトロル退治だ

寝ている王様の枕もとで、ラーの鏡を使うと
「みーたーなー、けけけっ、生きて帰すわけにはいかぬぞえ」
戦闘開始だ 向こうは打撃のみ、こっちはスクルト連発で応戦だ
痛恨の一撃さえ喰らわなければ、たぶん大丈夫 って、痛恨の一撃で、勇者死亡キタああ!
戦士が世界樹の葉で速攻で生き返らせた、あぶないよ
そして、なんとかトロルを倒した!
変化の杖を船乗りの骨と替えてもらい、幽霊船へ
ここでは宝箱のミミックと戦うのだ げえ、ザラキを3回もくらった、でも勇者が死んだだけだ
助かった 愛の思い出を取り、オリビアの岬で使って、ガイアのつるぎをゲットした
現在ここまで進んだところで中断している
・・・明日までにはもう、クリアか全滅か、決着をつける予定だ(^^;
さて、次は、ノアニールの西にある洞窟だ
めざめの粉を取りにいくのだ
ここは、けっこう怖いんだよね、マタンゴの眠り攻撃がやっかいだったっけ、
と思って進んでいたら、やっぱりキター、マタンゴ2匹とバイイドドッグ3匹だ
敵の数が多い、とりあえずニフラムでバリイドドッグを消そう、あらら、全然効かない、
運が悪いなあ、なんかイヤな予感、あああ、案の定、マタンゴの甘い息がキタああ
バリイドドックのルカナンもキタああ 守備力を落とされ、ガンガン打撃を受ける
うわあ、勇者せいりうと、商人すざくが死んだあああ、やばいよお
・・・なんとか逃げ切ったけど、残るは戦士と僧侶の2人だけだ

もう洞窟の探索どころではない、洞窟から出るしかない
星降る腕輪を勇者の死体から取って、戦士に装備させた
2人のHPも全快させた、あとは敵に会わないように祈って、脱出するのみだ
よし、順調、出口まであと少し・・・って、あと20歩くらいのところで、
マタンゴとバリイドドックの組み合わせが、またまたキタああああああ
ぐああ、逃げるが回りこまれたああ、タコ殴りだ ガンガン減るHP やばすぎる
もう絶体絶命、次のターンが本当の勝負、「にげる」コマンドを力をこめて押すしかない

どうだあああああ、ぐはああああ、逃げたああああああああ!

ぜはあ、やばすぎる、心臓に悪いよ、でも良かったよ・・・
ガザーブで立て直しをはかった勇者一行、
こんどは洞窟の捜索もうまくいった
めざめの粉でノアニールの人たちを起こすことができた
さあ、こんどはイシスのピラミッドだ
ここもけっこう怖い、敵は攻撃力が強いからね
こっちも戦士の装備を、くさりがまから、てつのオノに買い替えだ
もう最初に持ってきたお金は、とっくに無くなっている
洞窟で稼いだお金をつぎこんだ
ピラミッドは、派手な服を取って、頂上から飛び降りたら探索は終了だ
ここでしか聞けない音楽にひたって進む、けっこう順調、
わらいぶくろを2匹ほど倒して、600Gほどを手にいれることができた
そして頂上から飛び降り、ピラミッドを無事抜けた

さあ、次は船を手にいれなきゃな
ポルトガの王様に会い、王の手紙をもらった
くろこしょうを取ってきて、持ち帰るのだ
東に向かう道中、一人が死亡するが、バハラタにたどりつくことができた
バハラタでグプタに話し掛けたあと、カンダタの洞窟まで一直線に進む、
洞窟でキャットバットに散々MPを減らされたが、最短でカンダタのアジトへ 
勇者せいりう「ここはわたしにまかせて、はやく逃げるんだ!」
カンダタ「うぬぬ、またお前か、こんどこそやっつけてやる!」
カンダタの2回目はけっこう強い、兵隊は倒したが、
残りひとりになってからもなかなか倒れない
一撃で40ポイントくらいも減らされる、ホイミしながらの持久戦だ・・・
が、ようやく倒した! 今度も許しを乞うカンダタ、仕方ない、許してやるか
洞窟の帰りも怖かったが、なんとか脱出した
グプタのところへ行き、くろこしょうをもらい、ポルトガの王様のもとへ
そして、ついに船をゲットだぜ!
一息ついた 旅は現在も進行中だ
たまには、将棋のことを考えずに一日過ごそう、と思い、
今日は将棋関係は休みにした
で、何をやろうか、うーん、と考慮すること30秒、
ここはやっぱり原点回帰、ドラクエ3だ

前回のFC版ドラクエ3の更新日から、だいぶ日にちが経つけど、
実はこの間も、そこそこやってはいたのだ
あさりちゃん一家隊 あさり、たたみ、さんご(母の名前)、いわし(父の名前)
復活、ハウスカレー隊 ばもん、じゃわ、くくれ、まるしえ
85年度の阪神隊 まゆみ、ばあす、かけふ、おかだ
が、いずれも全滅の道をたどった・・・

今回は「四神隊」でいこうと思った 古墳の絵などに描かれているあの四神だ
勇者せいりう(男)、僧侶びゃこ(男)、商人すざく(女)、戦士げんふ(男)
うん、なかなかいい名前だ

ここでもう一度マイルールの確認
・一回でも全滅したら、ゲームオーバー、終了
・「2コントローラのABボタン押しっぱなしでフィールドを歩くと敵が出てこない裏技」がある
 最初はそれを使って、おうごんのつめを取りに行き、
 おうごんのつめを売って、持ち金を大金にしてのスタート
・無目的な経験値かせぎは禁止
・ダンジョンの宝箱は取ろうが取るまいが自由
・世界樹の葉は一枚まで持つこと可、アイテムを増やす裏技などは禁止
・バラモス戦に限り、防御キャンセル攻撃をやって良し
・ゾーマをベホマで攻撃しても可

さて、冒険開始だ
まずはおうごんのつめを取りにいくのだ
勇者せいりうが、ひとりで旅立つ 裏技を使っているので敵は出てこない
だが油断は禁物だ うっかり2コンのボタンを離して、敵が出るともう超大ピンチ、
逃げるしかないが、まわりこまれたらもう即死決定だ
幸い、今回は無事におうごんのつめを取ることに成功した
このとき、途中でイシスなどの街には寄らないのがマイルールだ
星降る腕輪は、あとのお楽しみだ

さっそくおうごんのつめを売り、持ち金が1万ゴールドを超えた
むふふ、大金持ちだ、この瞬間はいつもながら気持ちがいいね
ルイーダの酒場で仲間を呼び出す
「すざくさーん、せいりうさんがお呼びよー」
四人が集まり、まずはアリアハンの城の宝箱を荒らす
バラモスを倒しに行くんだから、最初から城の宝箱くらい全部よこせっつうの、
罪悪感はゼロだ(^^; 魔法のカギをもうすでに持っているので、開けることができる

さて、次はレーべへ行って、装備を整える
全員に最強装備をさせる これでガンガン敵を倒せるぜ
あっというまにナジミの塔をクリアー、
そして旅の扉の洞窟へ ここも、幸いにも強敵のまほうつかいに出会わず、
一人が死んだだけで済み、ロマリアにたどりつくことができた 勇者のレベルはまだ3だw

その後、ロマリア、ガザーブで装備を整えた
新しい町に着くごとにパワーアップする勇者一行
さらに、敵をかわしながら、アッサラームへ着く 
あやしい路上販売のおっさんから、値切って鉄かぶと2個を買う これでお金は全部無くなる
そして、敵から逃げつつ夜のイシスに滑り込む 星降る腕輪と祈りの指輪をゲットした

さあ、万全の態勢でのカンダタ戦だ レベルは勝手に上がっている
経験値かせぎをする必要などない
カンダタ隊はまずまず強かったが、タコ殴り攻撃で倒した
カンダタは「許してくれ」と頼む まあ仕方ない、許すか、
こいつは金の冠をくれるしね、これは僧侶に装備させる
ロマリアの王様には絶対返さない
よしよし、今回は順調だ(^^)
ボナンザvs勝負脳 ──最強将棋ソフトは人間を超えるか

保木邦仁 渡辺明 著
2007年8月初版 角川書店 686円+税
コンセプト<ボナンザvs渡辺竜王の対局を焦点に、
開発者の保木邦仁、対局者の渡辺明の2人が様々な角度から語る本>

ボナンザvs渡辺竜王の将棋を興味深く見た人に、自信をもっておすすめできる内容だ
専門知識がないけど、コンピュータ将棋に興味がある、という人も、読んでおくといいと思う
わからない部分は、しょうがない わからないなりに読むしかない(^^;

渡辺竜王がいかにこの対局で本気を出して戦っていたか、よくわかった
事前のボナンザとのスパーリング、当日の雰囲気、序盤の作戦、
中盤、やや劣勢になってからの冷静さ、終盤の△3九竜の的確さ、どれも読み応えがある
渡辺の回想文を読みながら、自分は思わず「渡辺がんばれ」とドキドキした
もしこの試合の対局者が、渡辺竜王でなかったら・・・
もしプレッシャーに弱いプロだったら・・・
もしタイトルホルダーではない、並みレベルのプロだったら・・・
ボナンザが勝っていただろう、と自分は思った
今、もういちど大和証券杯のHPで解説つきの棋譜を見たが、終盤まで、本当にあぶなかった
それほどの接戦だった http://www.daiwashogi.net/kanshou.html(会員登録が必要です) 

保木さんの専門分野の話は、さすがに高度でよくわからないが、
興味深く読ませてもらった 以下、一部を抜粋してみた
「私の場合は、分子の世界でモノを見てしまうことが多い。
たとえば、電子レンジで水が温まった状態を見て、
『水の並進・回転が励起されている』と思う。水分子が運動するわけだ。(中略)
ペンキの色あせはどうだろうか。太陽の光で電子的に励起されたことで、色素として色を
失ったというふうに見る。その結果、分子レベルで形が変わってしまう。」
・・・うーん、なんとも、保木さん、さすが科学者だ、すごい(^^;
保木さんて、見た目のベビーフェイスと全然違う、すごい頭脳の持ち主だったんだ

最後のページでは「コンピュータ将棋の開発が、何の役に立つのか」との問いに、
保木さんはこう答えている
「何に役立つかが簡単にわかるということは、すでにそれは既知の知識であり、
予想の範囲内の技術であるということを意味している。(中略)
ボナンザに組み込んだアルゴリズムも、過去の蓄積を利用させてもらってはいるが、
その成果は、全く新しいものであるということを自負している。
それがこの先、コンピュータ将棋以外の何に使われるかは私にはわからないが、
何らかの技術革新に活用される日が来るだろうと期待している。」

この本は、保木さんと渡辺竜王の対談もあり、充実した内容だ
保木さんの話の中には、自分には高度すぎて全然わからない部分もあったがそれは仕方ない
普段、自分はマンガばっかりで本を読まないけど、
自分としては、ひさしぶりに中身のある本を読んだ、と思った 読んでよかった
 
この本でひとつだけ残念なのは、タイトルだ
「ボナンザvs勝負脳」の「勝負脳」という言葉が、意味がわかりにくいのだ
シンプルに「ボナンザvs渡辺竜王」にすれば、わかりやすかったのに、
中身が良く出来ているだけに惜しいと思う
もし評価をつけるとしたら、Aですね
熟練した人間の棋譜との指し手一致の度合いを測る目的関数を設計し、
これに停留値を与える静的評価関数の特徴ベクトルを求める。
そしてこの特徴ベクトルがゼロとなる自明な解を除去し、棋譜サンプル数の不足に
起因するオーバーフィッティングを回避するために、ラグランジュ未定乗数法と
いうものを用いて、目的関数に拘束条件を課した。
目的関数の停留値であるが、これは静的評価関数の勾配を用いて探索される。
これは、古くから知られている最適制御理論の枠組みに沿った手法なのである。

上記の文は「ボナンザvs勝負脳」28ページから、抜粋しました
なんだこれは、保木さん、いったい何書いてんの、全然わからんよ・・・orz
代わりに「あさりちゃん」を読んで、逃げている自分がいる・・・泣
第16期 銀河戦
本戦Eブロック 5回戦
勝又清和六段 vs 中村亮介四段
対局日: 2007年12月13日
解説:石田和雄九段
聞き手:村田智穂女流初段

木曜に録画を失敗し、見るのが今ごろになってしまった
ここまでの戦績は 亮介17勝11敗、勝又13勝10敗
対戦成績は勝又の1勝0敗

この対局は、亮介強し、そのひとことに集約される内容だった
亮介は指すのが速い速い、考慮時間を8回も残して終局となった
勝又が研究してきた戦法を使ったにもかかわらず、亮介はどんどん指して、圧勝してしまった

先手亮介の四間飛車、後手勝又は工夫して飛車先突かず袖飛車+天守閣美濃という戦型
先手は石田流三間に組む権利もあったのだが、亮介は普通の四間飛車に構えた
よほど四間に自信があるのだろう
後手の7筋からの仕掛けに、先手がどう対応するのか注目された

亮介の指し回しは、居飛車党の自分から見ると、まるでマジックを見ているようだった
▲7四歩、とひとつ伸ばした手、その後の飛車ぶつけから角交換、
そしてイヤミな▲3五歩・・・ いったい、どこまでが読み筋なんだろうか
本譜は、「41手目の▲6六角をうっかりしていた、▲8二角と読んでいた」との勝又の感想で、
先手の飛車、銀が押さえ込まれ、一方的な展開になり、先手の圧勝だった
勝又にしてみれば、自分の研究戦法を使ったのに、
超早指しで対応されてボロ負けしたのは、けっこう屈辱的な負け方ではなかっただろうか

石田九段の解説は、相変わらずほのぼのとさせてくれた
駒を動かすとき「これがこうでしょ、こう、こう、こう、こう、こう、どうせこうはなりませんけどね」
聞き手にあいづちをうつとき「そ~う、そうそうそう、そ、そ、そ」
亮介の早指しを見て「いやあ~、今、一番早指しが強いときだろうなあ~、うんうん」
自分の予想した手がはずれて「ああ~、おじさんの手はやっぱりだめだ」
ぜひ、今後も解説者として出てきてほしい
2008.02.12 病院へいく
今日は通院の日なので、病院へ行った
で、先生(担当のお医者さん)と話したわけだけど、なんと先生は
まだこのブログを読んでくれていた すごいことだ
先生は将棋に興味が無いはずなのに、いったいどこを読んでくれているのか、
まったく頭が下がる(^^;

いつものように体調を聞かれて、「この2週間は、体調まずまず、
ここ3日ほどは枕のおかげで質の良い睡眠がとれている」
と自分が答えて、それの後、枕の話になった
そのとき、先生は「あー、ブログに枕の話、書いていたねえ、読んだよ」と言ったのだった
うーん、これは話が早い
用意していた、ためしてガッテンを録画したDVDを渡すと、
あっさり受け取ってくれた
こんなDVD、いちいち患者がもってきたら、迷惑かと思い、
自分は緊張していたのだが、良かった良かった(^^)

その後、薬を薬局でもらい帰ってきた
薬を渡してくれたのは、今回は矢内理絵子に似たおねーちゃんではなく、
中村真梨花に似たおねーちゃんだった
・・・ちょっと残念だった

枕は、私と母は絶賛、父もためしたが、父はもともと寝ているときの姿勢が良く、
あまり違いがわからなかったようだ(^^; それと、うすく固い座布団というのが、
父の住んでいるところではなかなか見つからなかったらしい
兄と妹からは、何の連絡もまだない
日曜の渡辺vs増田は、対局終了して直後に、感想戦も見ずに
このブログに自分の感想を書いたので、興奮してあんな文章になったわけで(^^;

ところで、この一局、一手損角換わりで、渡辺の棒銀vs増田の腰掛け銀になって
いたのだけれど、角換わりの3すくみの法則、棒銀はグー、早繰り銀はパー、
腰掛け銀はチョキの考え方だと、増田の作戦がおかしいことになってしまう

先手が棒銀に来たのだから、早繰り銀で受けるのが定跡・・・のはずなのだけど、
この場合、後手は相居飛車でなく△4二飛と四間に回る展開を考えていたので、
腰掛け銀で受けたわけだ ノーマルな相居飛車の戦いとは違うのだ
先手の渡辺側から見ると、△4二飛~△6二玉の展開になると、▲1五歩から
端攻めをするのは、さすがに攻めている場所が遠すぎると考えて、
▲3六歩~▲3五歩の攻めに切り替えたのだ
そうすると、先手の飛車のこびんが空いたので、△6四角の筋でねらわれる結果になった、
これが序盤の展開だったと自分では理解している
今後、このブログに載せる予定の内容をまとめて書いておく事にします

「ボナンザvs勝負脳」の棋書レビュー
パックマン、鬼殺し、新鬼殺しの紹介 「奇襲大全」より
角頭歩突き戦法の簡単な紹介  「角頭歩戦法」より
相居飛車の原始棒銀の受け方 「最新棒銀戦法」より
四間飛車△4五ポン~△1三角打ちの作戦 「振り飛車党宣言1」より
森下vs山口 棒銀vs四間飛車「将棋基本戦法 振り飛車編」の棋譜
羽生vs大山 棒銀vs四間飛車「羽生の頭脳2」の棋譜
ギズモvsR2700との対戦 棒銀vs四間飛車 自戦記

まあ、いくつ実現するかはわからないけど、こんな内容を載せていきたいですね
今のペースでいければ、実現できると思うんですが、はたしてどうなるか
渡辺 明竜王vs増田裕司五段 準々決勝第2局
解説 福崎文吾

うわあああ 渡辺めええええ ぐうううう 増田、せっかく善戦してたのにいいい
最後の決め手、詰めろ桂取りの▲1四角!!

序盤の駒組み、そして中盤から終盤、増田大善戦、
「23歳の若造に、世の中の厳しさを教えてやれ!」と実は、
陰険にも期待しはじめ、自分は増田の大応援をしていたのだが・・・orz
「羽生も負けたんだ、竜王のお前も負けろ!」と思った(^^;
後手の9筋の端攻めが成功したあたりでは、「いいぞいいぞ、増田!いけいけ増田!」
甲子園のライトスタンドの応援のような雰囲気で、一人TVの前で自分は盛り上がっていた
30秒将棋なのに、最終盤ノータイムで指しはじめた増田、
おお、これはいける、金を取って優勢だ!
増田、大金星のスーパーチャンス!と思って見ていた
が、最後はもののみごとに▲6四香、そして▲1四角で竜王に屈した

先手渡辺で、後手増田は一手損角換わり、
△6四角を打つぞ、打つぞと見せかけて、増田は結局打たずに攻め合いに、
最後はその6四の地点に▲6四香と打たれて挟撃されるとは、皮肉なものだ
中盤の▲2五歩、と合わせた手が謎で、解説の福崎にもわからなかった
増田は手抜いて攻め合いを選んだ、後手、いけるかと思ったが・・・

福崎いわく、柳生家の将軍指南役vs一介の素浪人、
こういう解説もあって、自分としては素浪人が勝つことを期待して見た、
そのおかげもあって、本当に盛り上がった
いやあ、今回は面白かった 今期、屈指の将棋だった

最後の▲1四角が全く見えていなかった増田、
そしてもちろん自分にもこんな手は見えなかった
まるで自分が負けたような気分だ 渡辺の壁はやはり厚かった

渡辺、準決勝では、こううまくいくと思うなよ!(^^;
第16期 銀河戦
本戦Fブロック 5回戦
富岡英作八段 vs 佐藤和俊五段
対局日: 2008年1月10日
解説:大平武洋五段
聞き手:船戸陽子女流二段

ここまでの戦績 和俊24勝10敗、富岡10勝14敗
和俊は好調だ、富岡はいまひとつ、
・・・あれ、2人の対戦成績も載っている、和俊の3-0だ
対戦成績って、今まで載ってたっけ?
去年の銀河戦の再放送を見てみると・・・載ってる!
今まで銀河戦を何年も見てきて、ずーっと自分は気がつかなかったわけか!?
ぐわあああ、個人の戦績ばかり見ていて、気がついてなかった!(^^;

さて、今回の対戦は、和俊と富岡なわけだけど、特に興味がある顔ぶれではない
解説の大平にも別に興味は無いなあ、と思っていた
が、大平の解説が聞いていると面白い
「和俊は運動神経抜群でサッカー部の中心選手、ピアノもうまい、
若手屈指の高勝率を誇る」
「富岡は相振り飛車をやりだして、棋風改造に成功した、竜王戦1組まで上がった」
等の解説を聞いているうちに、この将棋に興味が断然、増してきた

局面は相振り飛車に進んだ 自分は相振りを指すことはまず無いので、
逆に気楽に見れる この対局から何か得ようという気はなく、もう鑑賞のみだ

序盤、富岡がやたらと時間を使い、持ち時間に大差がついた
それでも後手の作戦負け模様ぎみだ
中盤で富岡から攻めていき、後手の飛車筋が先手玉をにらむ展開、
△4五歩から仕掛け、△5四歩▲4四角△5五歩と突き捨てたあたりは、
見ていてかなり面白かった・・・が、感想戦では、どうやっても後手の攻めは
切れ筋だったようだ
角と銀桂の2枚換えで、冷静に▲4四歩、と突き出したのを見て、
大平は「これが先手の予定だとしたら、かなり強いです」と言っていた
そして、この順が本当に和俊の読み筋だったようだ
うーん、和俊、恐るべし じっと▲4三歩成で形勢良しと見るとは・・・
感想戦で、68手目、△5五飛~△5六歩でも、▲4六歩で受かっている、とのこと
その後は大差がついて、先手の勝ちになった
富岡の敗因は、もしかすると序盤で△4四歩と角道を止めたところまで、
さかのぼるのかもしれない

大平の解説は、自分にとっては詳しくてわかりやすく、とても良かった
相振りが得意な人なら、しゃべりすぎで、逆にうるさいと感じた人もいるかもしれない
和俊の指し回しに、今後もっと注目してみようと思った
それと、一番はじめにテロップで出る、対局者2人の対戦成績にも注目だ(^^;
2008.02.10 tadaraさんへ
tadaraさん、昨日の夜、24で僕に話し掛けてきてくれてありがとう!
覚えてくれていて、本当にうれしかったです(^^)
PM1時現在、解説と符号を一箇所ずつ訂正しました
解説は64手目のところの解説です
△3六桂の場合は▲同金でないと、あぶないですね
符号は、解説文中のを△4七銀成→△6七銀成
と訂正しました これは小さいケアレスミスです
これでも、3時間くらいかけて、解説書いたんですけどね
慣れない四間飛車側から見たんで、今回は特に時間がかかりました
でも、あとで見直すとやっぱり訂正がありますね
いったんアップしてみないと、訂正が見つからない場合が多いんです

あと、柿木将棋のKifu for Windowsをダウンロードしたのに、
画面が最大にならなくて困っている人、いませんか?
実は、自分がそうだったんです
自分は「柿木将棋3」のCD-ROMを持っていたので、
Kifu for Windowsの表示→盤・駒の設定→外部駒使用で、
「柿木将棋3」から取ってきた最大の駒を入力すると、
画面が大きくなってくれました
方法は他にもあるかもしれませんが、参考にしてください

ところで、大阪も今日はすごい雪です 本当にいきなり降り出しました で、もう積もってます
妹は、こんな日だけど、温泉を予約しておいたので、
妹の住む山口県から岐阜県の下呂温泉へ出かけたらしい・・・(^^;