第17期 銀河戦
本戦Gブロック 3回戦
大内延介九段 vs 稲葉 陽四段
対局日: 2008年10月28日
解説:田丸 昇八段
聞き手:千葉涼子女流三段
記録:伊藤明日香女流1級

20年度の成績は、大内4勝8敗 稲葉19勝4敗
プロ一年目で勝ちまくっている新鋭の稲葉に、プロ生活45年の大ベテラン大内がどう戦うのか、
楽しみな一戦
そして、そのとおりの見ごたえのある内容になった 最終盤までは・・・

最後の最後、大内の勝ちが確定していたのに、大内、ありえない大ポカ!!
大内といえば、その昔、中原との名人戦で、あと一勝で名人、というときに、
必勝形の将棋を大ポカで逃したことで有名だが、そのシーンの再現のようになってしまった

先手大内で四間飛車で銀冠、後手稲葉は居飛車穴熊の戦型
中盤、稲葉の捌きを大内が金銀で押さえ込むという内容、
どちらがいいのか、両者工夫した手の連発で、見ごたえのある熱戦だった

終盤に入り、解説の田丸は稲葉の優勢と言っていたが、
大内の大局観は完全に田丸の上を行っており、端歩を伸ばしている関係上、自分が有利との判断、
実際そのとおりで、さすがだった

大内は終始早指しだったが、深く読みも入れていて、感想戦でもその深い読み筋を披露してくれた
ところが、最後はその早指しが致命傷、まだ考慮時間を3回残していたのに、
ノータイムで指したのが敗因、銀を逃げてしまった手が、ありえない大ポカ!!
ああー もったいないいいい
終局直後、大内の第一声は「何やってんだ・・・」だった

料理で例えれば、材料の仕入れから、仕込み、調理までを完璧に仕上げたのに、
テーブルにもっていくところでつまづいて、皿ごとひっくり返してしまったというところか

ああー 本当にもったいない でも面白い一戦だった
2009.01.08 情熱大陸
12月28日に放送された「情熱大陸」

最初のナレーションに続き、オープニング曲が流れて、もう自分の中で盛り上がり充分(^^;
7局のフルセットだったため、絵がいっぱい撮れていて、盛りだくさんの内容でした

一般人役として、野球の野村監督と、つるの剛士が出てきていましたが、
あのくらいの短さの出番なら、気になりませんでした

羽生の強さは?の質問に
森内「総合力」 谷川「好奇心」 康光「ブレない正確性」

渡辺の強さは?の質問に、
深浦「自分の将棋を貫く姿勢」 山崎「合理性、いいと思うものは取り入れ、要らないと思ったら
はっきりと拒絶する」

第1局が終わった直後、
渡辺「途中、うまくいってるかなと思ったんですけど、実はそうじゃなくて、
 なんか、全部見抜かれてた感じですね 終わってみると」

3連敗した後の渡辺、その日の夜に電車で1人で帰るところ、駅のホームにて
渡辺「敗者はひっそりと帰るんです」
これには笑いました(笑)

そして、第4局が一番ポイントとして挙げられていましたね
最後に打ち歩詰めで、渡辺がギリギリ逃れた将棋でした
渡辺「なぜ勝てたのか、わかりません 終わる最後の5分まで、負けと思ってやってました」
この一局は、自分は関西会館で浦野さんの解説を聞いていましたが、
浦野「(渡辺玉が寄らなかったのは)渡辺の読みきりではないと思います、棋士は神様じゃないですから」という言葉を思い出しました これは当たっていましたね

第7局の3日後、羽生がインタビューに答えて
なぜ渡辺さんは勝てたのでしょうか?の質問に、
羽生「それは私にはわかりません(笑) 渡辺さんに聞いてください」
これも面白かったです そのとおりですもんね
負けはしたものの、ほとんど堪えていない様子、王座戦で17連覇などしているだけあって、
羽生にとっては数あるタイトル戦のひとつにすぎないんでしょうね
もう王者の貫禄を感じました

第7局の対局の直後、渡辺がインタビューに答えて
渡辺「信じられないですね 羽生さん相手に4連勝するなんて、自分が・・・
 やっぱり信じられないですね そんなことがあるとは思わなかったですからね
 終わったときは、ホント、夢じゃないかと」

渡辺にとっては、今回で大きな壁を乗り越え、成長したのでしょうね

TBSは、いい取材をしてくれました 面白かったです 感謝です
こういう特集番組が、もっとあるといいなと、切に思いました
12月28日に放送されたNHK杯

渡辺 明竜王vs谷川浩司九段 3回戦
解説 山崎隆之

先手渡辺で、後手谷川の一手損角換わりに進む
先手早繰り銀、後手腰掛け銀の最新形だ

△5五角+銀交換の急戦形で、序盤からすごい緊張感が走る
ビッグカードということもあって、空気がピリピリと重い
はっきりいって、銀河戦の雰囲気とは違うね(^^;

谷川の△1四歩、これにはびっくりした 山崎は「3時間考えて指せるかどうか」と言っていた
この手をコンピュータは指せるだろうか?
しかし渡辺は動揺せず、端歩を受けて、後手から攻めてこいという姿勢だ
谷川相手に、これは何気にすごいねえ さすがだ

中盤から終盤、お互いに受けたり攻めたり、難解な局面の連続、
最後は▲3四歩に対する谷川の受け間違いが敗因か
▲3四歩のところでは、自分なら▲3三歩と思わず打ってしまっていただろう

谷川に受け間違いを指させたのは、▲7九玉の早逃げが効いたと思う
忙しい局面でじっと玉の位置の整備、これは竜王ならではだね

山崎の解説は、とても的確でよかったと思う
予想手がはずれても、それも山崎の考え方がわかっていい
実際、すごく難しい内容だったしね

実は自分は谷川を応援して見ていたのだが、勝ちがあった将棋を逃し、それは残念だった
谷川には高貴なオーラがある、まだまだずっとタイトル戦に出てほしい

それにしても、渡辺は谷川相手に、「玉」でなく、「王」をもって指しているんだね
渡辺は24歳、これからもまだまだ強くなる可能性があり、頼もしい存在だ
第17期 銀河戦
本戦Fブロック 3回戦
佐藤紳哉六段 vs 有森浩三七段
対局日: 2008年11月11日
解説:横山泰明五段
聞き手:村田智穂女流初段

20年度の成績は、シンヤくん13勝6敗、有森5勝6敗 2人は初手合い

この対局、序盤が長かったので飛ばしたら、一時間ほども早回しすることになった
先手シンヤで居飛車穴熊、後手有森は向かい飛車から銀冠~△9一飛の端攻めの構想

しかし、後手は結局△3二金型のため、金銀が分裂状態だったのが最後までひびいた
先手は金銀4枚で万全の態勢だった
先手の快勝、特に勝負所もなかったように思う

解説の横山は発声がよく、とても聞きやすいのだが、それが災いしたのか、
なんと自分は途中で3回も寝てしまった(笑)

見どころといえば、有森のマスク姿、これはサイボーグのようでけっこうカッコいいと思った
それからシンヤくんの髪型だが、さっぱりしていて好印象だった
ヒゲをやめて剃っていた まだ31歳、こっちのほうがいいね  前髪がなくても、まあええが
今日の「まるごと90分」では、矢内女流名人女王がゲストだった
赤い着物に、かんざしがとても素敵だね
女王の表彰式のときのドレス姿も、あらためて見て、ため息が出るね
もし矢内さんが自分に50センチ近寄ってきたら、自分は1メートル下がってしまうね(^^;

矢内は今28歳、結婚の話になっていたのだが、理想の旦那は?の質問に
・波長が合う人
・引っ張ってくれる人がいい
・亭主関白
とのことだった
矢内「例えば、お店に行ったら、上座と下座があるじゃないですか、優しさはもっているんだけど、
 そこで何の違和感もなく上座に座る人」との答え

何歳で結婚したいか?の質問に、
矢内「18くらいの頃から、結婚したいとずーっと思っているんですけど、いつでもいいです」とのこと

うーん、自分としては、矢内さんと竹部さゆりさんの動向だけは気になるんだよね
他は男のプロも女流プロも、結婚していようが何だろうが、どうでもいいんだけどね

清水さんのようにずっと独身という考え方もあるかもしれないが、
どうも矢内さんには似合わない気がする
矢内さん、そろそろ結婚して、安心させてくれないかなあ
以前、告白された山崎隆之ではだめか?

花の色は 移りにけりな いたづらに
 我が身世にふる ながめせしまに 
絶世の美女と言われた小野小町も、こう言っている
矢内さんにはぜひ幸せな結婚をして欲しいものだ
第17期 銀河戦
本戦Eブロック 3回戦
武市三郎六段 vs 長岡裕也四段
対局日: 2008年10月29日
解説:宮田利男七段
聞き手:貞升 南女流1級

もう1ヶ月前に放送された分だ
な、何、この内容?マジやべえよ、逆転しすぎ、それも両者必勝形を逃しての大逆転連発!
この日のこの2人だったら、確実に家庭用パソコンのボナンザに負けただろう・・・
新年早々、こんな将棋からスタートですか 今年一年、どうなるのか怖いです(^^;

20年度の成績は、武市8勝4敗、長岡9勝7敗 2人は初手合い
先手武市の角交換四間飛車で高美濃、後手長岡は居飛車で穴熊

後手が歩交換に来た手に対し、先手が銀を呼び込んでしまった手が危険で指しすぎ、
後手は万全の構えだから戦いは望むところ、後手が飛車先を破り、もう後手必勝と思われた
だが、ここから長岡が攻めを誤り、なんだかおかしなムード、△8九歩成でじっくりいけば
楽勝と思った 実際、解説の宮田もそう言っていたのだが・・・

いつのまにやら後手は切れ模様、こんどは先手が明らかに勝ちになった
後手はわけのわからない歩を突くなど、もう手が全然ない状態、
しかしここから武市も受けを間違える 

挙句の果てが、モロに桂で馬の両取りを喰らうという大失態!
ココセとしか言い様のない手、これはもう24の級位者レベル、ひえー(^^;

この将棋、ホントにこんなんでプロ将棋界は大丈夫でしょうか
マジで心配になりました 合掌
愛知から大阪に帰ってきました
帰省のリターンラッシュを避けたため、今日になってしまいました
この間、将棋には全く触れませんでした
ずいぶん銀河戦などが、たまってますね(^^;
ぼちぼち観て、感想を書いていこうと思います
今年もよろしくね

実家で、兄が色々You Tube で面白い画像を見せてくれましたが、
一番良かったのが、エアドラムの画像
エアギターといって、持っていないギターをまるで持っているかのように
演奏するふりをするのがありますが、それのドラムバージョンです ↓
http://jp.youtube.com/watch?v=hTRx836neho&feature=PlayList&p=9EE47957B8CE63C5&playnext=1&index=18