総数2357人の参加だそうだ この大会の参加規程がよくわからないが、まあいいか
もう自分は出ないし(^^;

準決勝と決勝の3局が放送された 持ち時間10分、切れ30秒のルール
解説はなんと羽生だ 聞き手は里見女流

<準決勝 第1戦>
徳田君(6年)vs川村君(5年)
先手の徳田君は、名前が拳士で、実際に柔道をやっているそうだ 
体がガッチリしていて、柔道も強そうだ
後手の川村君、「羽生先生に『おおっー』と言われるような将棋を指したい」とのこと

▲徳田君の矢倉vs△川村君の急戦矢倉中飛車になった
中央で戦いが始まり、なんと徳田君、早くも銀が死んでしまった
羽生も「困った」と言っていたのだが、ここから徳田君、銀を突進させて歩と交換、
大駒交換の大サバキに出る、という勝負手を繰り出す
羽生「どうなることかと思ったが、けっこうバランスの取れた局面になりそう」
局面が進んでみると、羽生「これはまだ大変」

徳田君、後手の玉頭に歩を叩いて、どんどん追い上げていく
後手が△1四歩を突いていない欠点を見事に突いた攻めだ
攻められた後手の川村君、△1四銀の受けの絶対手を逃してしまった
ノータイムで竜を切られ、必至がかかった

△1四銀を逃した瞬間、羽生が思わず「おおっー」と言った
そこまでが高度な攻防だっただけに、一手バッタリで、羽生も思わず声が出たね
川村君、羽生に「おおっー」と言われたけど、これは残念な「おおっー」だった(^^;
徳田君、勝利! 早々に銀損になったのだが、見事な勝負術で勝利を手にした
この一局の、「銀損したと思っても、まだ難しい場合がある」というのは自分としては参考になった

<準決勝 第2戦>
山川君(5年)vs山口君(6年)
先手の山川君、4人の中で最初にインタビューを受け、「あんまり緊張しなくなった」と答えた
この子が最初にこう答えたため、他の子たちもインタビューで「落ち着いている」と
答える流れになった感があった(^^; ホントは緊張している子もいただろう
山川君、趣味はなんとチェスだそうだ
後手の山口君、趣味はキャッチボール、「野球が好きなんですか?」と質問され、
「いや」と首をひねったので、羽生が声を出して笑っていた(笑)

▲山川君の矢倉vs△山口君の雁木になった
駒組みが進み、先手が▲3五歩と仕掛けた瞬間、
端を詰めていた後手が△9六歩から△9七歩と垂らし、攻めた
だが、これは▲同角と取られた手が、5三の銀に当たっている
タダで取られてしまった 局後、山口君「うっかりした」

が、局後の羽生の解説で、実は、この一歩損はそんなに問題ではなかったとのことだ
その後の後手の受け方に問題があり、先手に攻め込まれて、差を広げられてしまった
後手が落ち着いて受けていれば、まだ全然難しかったのだ
後手としては、端は早めに突き捨てて味をつけた、と思っていればよかったのだ
その後は順当に差を広げられ、羽生「うーん困りましたあ」
山口君、緊張していたのかもしれない 大差がついて、投了となった 山川君の勝ち

この一局も、「丸々歩損したと思っても、まだ形勢は難しい場合がある」というのが
自分として参考になった 駒損、駒得になっても、落ち着いているのがとても重要と思わされた

<決勝>
柔道が好きな徳田君vsチェスが好きな山川君の対決となった
▲徳田君の矢倉vs△山川君も矢倉、相矢倉だ
羽生「本格的な相矢倉」 しかも、お互いに駒組みに緩みがない
すんごいよ、この戦型を小学生が指しこなすのか(^^;

先手の徳田君が、後手の山川君の金銀4枚で守っているところへ猛攻を仕掛ける、
という図式になった
ふえー、手が広くて、自分には全然指しこなせないだろう

この一局、決勝にふさわしい大熱戦となった
徳田君、猛攻を仕掛けたが、一時、飛車の撤退をよぎなくされた
でも、もし先手が自分なら、もう飛車を切ってしまっているだろう
よく落ち着いて、飛車を引いて粘ったなあ 
すぐに勝ちにいって、勝てるものではなかなかないものね

局後の終盤の検討で、羽生「このあたりはお互いにベストを尽くしたんじゃないかな」と言っていた
羽生も考えさせられる終盤だった 
その難しい戦いの中、徳田君、羽生も指摘しなかった▲2四歩の絶妙のタタキを指し、
これが勝因となった 最後は鮮やかに受けなしに追い込んだ
徳田君、強!! 30秒将棋でこの手の見え方、いやー、強いわこれは・・・
徳田君、見事な優勝だった

子供将棋名人戦、面白かったです
囲碁将棋ジャーナルでの勝又六段の解説、第2弾です

ファイル名:ボナンザvsGPS.kif
開始日時:2009/05/05
持ち時間:25分切れ負け
先手:ボナンザ
後手:GPS

▲7六歩
*(勝又六段の解説は56手目から)
△3四歩 ▲2六歩 △4四歩 ▲4八銀 △4二飛 ▲6八玉
△7二銀 ▲7八玉 △9四歩 ▲5六歩 △3二銀 ▲5八金右
△4三銀 ▲5七銀 △6二玉 ▲2五歩 △3三角 ▲7七角
△5四銀 ▲6六歩 △5二金左 ▲8八玉 △4五歩 ▲9八香
△9三桂 ▲6七金 △8五桂 ▲6八角 △9五歩 ▲8六歩
△9七桂不成▲同 玉 △6四歩 ▲7八銀 △9六歩 ▲8七玉
△6五歩 ▲同 歩 △同 銀 ▲6六歩 △7四銀 ▲6四桂
△6三銀上 ▲5二桂成 △同 金 ▲7七角 △8四歩 ▲9六香
△同 香 ▲同 玉 △4四角 ▲7五歩 △同 銀 ▲7六歩
△6四銀引
*お互い、機械学習どうしの対戦です
*ボナンザの穴熊模様に、GPSが藤井システムみたいに猛攻を仕掛けたんですが、攻めが失敗して、現在ボナンザの金得という局面です
▲6五歩
*人間だったら危ないから玉を下がるところなんですが、コンピュータは怖れを知らないので攻めちゃうんです
△同 銀 ▲4四角 △同 飛 ▲5五角
*9六に玉がいるのを忘れているかのようなんですが(笑)しかしこれがちゃんと読みに基づいているんです
*▲5五角でボナンザ優勢なんです
*GPSも、このまま飛車を逃げたら負け、と判断して、勝負手を出します
△7六銀
*銀捨て!これがすごい手ですね、思い浮かばないです
▲同 金
*さすがにこれは銀を取ります
△9八角
*玉の逃げ場所をふさぎながら、金取りです
▲8七銀打 △9一香
*これが狙いの手、厳しいです ちなみに、相手の持ち駒に歩がないときは、香の価値を上げる、という補正もちゃんとしているんですよ
▲9五金
*ここで▲9五香合は、△同香以下、トン死しちゃうんです
△同 香 ▲同 玉
*次の手も、なかなかできない手です
△7四飛
*じっと飛車寄りです 角を取ったら△7四飛ということです
*ただ、ボナンザもすごいんです
▲6五金
*玉が9五にいるのに、まだ攻める(笑)さすがボナンザです
△8七角成 ▲同 銀
*この局面、GPSは自分が不利と判断しています
*次の手がしぶとい手です
△6四歩
*これがしぶとい手なんです 先手の角の利きを止めたんです
▲7四金 △同 歩
*ここで、先手が人間なら、玉を下がるか、▲9二飛の王手、このあたりだったと思うんですけど、ボナンザは自玉は安全と判断しました
▲1一角成
*この手には意味がありまして、次の▲2一馬が受けに利きますし、取った桂馬を▲4四桂と打ちたかったんです
*しかし、ここからがGPSの本領発揮でした
△7二銀
*これが攻防の一手、飛車打ちの王手を避けながら、先手玉が上に逃げたときの抑えになっているんです
*ここが問題の局面で、こんどこそ、先手は玉を引かなければいけませんでした
▲2一馬
*悠々と桂を取って、次に▲4四桂が詰めろだから、勝ちそうだ、とやったんです
*ここがこの将棋のハイライトです 次の一手を見て、解説しながら思わず声を上げちゃいました
△9七金
*いやあー、これはすごい手でした
*取ると、△9四歩▲8四玉△8三銀▲8五玉△7五金▲9六玉△8四桂、までで、ピッタリ詰み!
*ということで、この金は取れないんです
▲8五歩
*下への帰り道がなくなっちゃったんです
*しょうがないから、横へ逃げ道を開けました
*8七の銀には、馬のヒモがついています
△7五銀
*これも詰めろなんです
▲8四歩 △9四歩
*これを取りますと、△8二桂という手があって、△9二歩▲同玉△9一歩以下、ピッタリ詰むんです
▲8五玉
*次の手も人間は指しにくいです
△7三銀
*一見、▲8三歩成がありますからね でも、それだと△9五金で詰みです
▲9二飛
*まだボナンザも粘ります
△8二桂
*この桂がピッタリです
▲同飛成 △同 銀 ▲8六銀
*まだボナンザはがんばりました
*しかし、GPSはこの後の寄せも正確でした
△同 銀 ▲同 玉 △6七飛
*8七には馬が利いています
▲7七角
*詰めろを受けましたが・・・
△9六銀
*また詰めろです
▲9七桂 △9五金 ▲7六玉 △5七飛成
*これで必至です 玉は包むように寄せろ、ですね
*(この手で解説終了)
▲5四桂 △同 歩 ▲4四角 △7三玉
まで104手で後手の勝ち

優勝したGPSの金子さんのインタビュー
金子さん「やり残したことがたくさんあるので、より強いプログラムを作っていきたい」

勝又「コンピュータはコンピュータどうしの将棋道場で、研鑚しているんです
 コンピュータはまだまだ伸びしろがある、ということで、怖いです
 来年は、渡辺竜王を苦しめたボナンザ、あの強さが決勝リーグに進むための
 最低ラインぐらいの話ですね」
囲碁将棋ジャーナルで、第19回コンピュータ選手権の勝又六段の解説がありました
それをまとめました コメントは勝又六段のものです

勝又「初回は1992年で、最初は参加チーム6チームでした
 第1回目のソフトのレベルは、初級者ですね 数の攻めができたら拍手しましょう、というくらいの
 レベルだったんですが、今は奨励会三段か、プロ並みです
 ソフトは今まで駒の損得を重視していたんですが、駒の効率とか働きを重視するようになって、
 それでより強くなりました」

ファイル名:GPSvs激指.kif
開始日時:2009/05/05
持ち時間:25分切れ負け
先手:GPS
後手:激指

▲7六歩
*(勝又六段の解説は58手目から)
△8四歩 ▲6六歩 △3四歩 ▲6八飛 △6二銀 ▲7八銀
△4二玉 ▲1六歩 △3二玉 ▲3八銀 △1四歩 ▲5八金左
△5四歩 ▲4八玉 △5二金右 ▲3九玉 △5三銀 ▲4六歩
△3三角 ▲3六歩 △8五歩 ▲7七角 △2二玉 ▲3七桂
△4四歩 ▲2八玉 △3二銀 ▲6七銀 △4三金 ▲4七金
△7四歩 ▲2六歩 △6四銀 ▲7八飛 △7五歩 ▲5九角
△4二角 ▲6五歩 △同 銀 ▲7五歩 △5五歩 ▲6六歩
△5四銀 ▲2七銀 △3三桂 ▲3八金 △4五歩 ▲同 歩
△7二飛 ▲7四歩 △6四角 ▲9五角 △9四歩 ▲8四角
△8六歩 ▲同 歩 △8八歩
*GPSは、▲銀冠対△高美濃なので、自陣のほうが堅い、と正確に判断して決戦しました
▲6五歩
*1回突きまして、銀で取らせました
△同 銀 ▲7三歩成
*大駒を交換しても、自陣のほうが堅いから、勝ちますよ、ということです
△同 角 ▲4四歩
*手筋もうまいんですよ 1回利かしました
*これは金は引いていられないんで、取る一手です
△同 金 ▲7三角成 △同 飛 ▲同飛成 △同 桂 ▲6二角
*金を吊り上げた効果です
△4三金 ▲4四歩
*ここは急所です
△4二金引 ▲7三角成
*GPSは、4四歩の拠点があることと、3四に後手の利きがない、ということで先手優勢と判断しています
△4六歩
*激指もディフェンディングチャンピオンで、強いんですよ 激指は、人間が指しそうな手を深く読む、というやり方です
▲4八金引 △6八飛
*この局面を見たときは、いい勝負かな、と思ったんですよ
*後手も飛車を先に打ってますからね
▲9一馬
*じっと、無視して香を取ったんです 6七の銀は、取られても▲4三香で勝てる、という正しい判断です
△6九角
*激指も、銀を取るよりも△4七歩成の狙いです
▲5八桂
*頼りなさそうな桂なんですが、これがよく働くんです
*ここで△6七飛成には、▲4六桂があります
△4七歩成 ▲同金直
*ここで激指も、すごい勝負手を出すんですよ
△6六銀
*6七の取れる銀を取らずに、逆に自分の銀を取ってください、というすごい手です これを▲同桂は△4七角成、▲同銀は5八角成です
*さすが激指、勝ったかと思ったんですけど、うまい返し技があったんです
▲9二馬
*じっと馬の利きを4七に通しました
△6七飛成
*飛車で取りましたが、ここは銀で取ったほうがよかったですね
▲4六桂
*ポンと跳ねた桂、これで次の▲3四桂が受からないんです ここまで読んでの▲5八桂なんです
*後手は△2四歩が突いてないのが痛いです
*GPSは機械学習した効果で、玉の堅さの判断が的確でした
△4三銀打
*受けがこれしかないんです
▲同歩成 △同 金 ▲4四歩 △同 金 ▲5三銀
*あくまでも▲3四桂を狙います ここでもし△4三金なら、▲4四香で寄りです
△4五歩
*ここで、先手は金を取りそうなものですが、駒の損得よりスピード重視なんです 
▲同 桂 △同 金 ▲3四桂 △1三玉 ▲4二銀不成△同 金
▲同桂成
*この桂は、最初は5八にいたんですよね すごいです
*コンピュータソフトが駒の損得を重視していた、というのは大昔の話ですね プロが指すような寄せだったと思います (ここで解説は終了)
△8七角成 ▲4三歩 △同 銀 ▲同成桂 △同 馬 ▲4一飛
△3一桂 ▲同飛成 △2二銀 ▲4一龍 △4二歩 ▲3二銀
△4六桂 ▲2一金 △3八桂成 ▲同 銀 △3一金 ▲2二金
△同 金 ▲4三銀成 △同 歩 ▲1五歩 △3九銀 ▲同 玉
△6九龍 ▲4九歩
まで125手で先手の勝ち
新聞のテレビ欄を見ていて、気がつきました
今日、PM2時から、NHKで子供名人戦の放送がありますね

今日も朝4時に起き、朝食を取り、犬の散歩をして、新聞を読み終わり、
まだ6時にもなってません 一日が長いのなんの(^^;
将棋タウンの、「★実況対局予定&将棋関連予告表★」の欄に、
TBSの朝8時30分からやっている「はなまるマーケット」で、
どうぶつしょうぎが取り上げられるということだったので、見ました
番組冒頭の4分間ほどで、取り上げられていました

<ブームの予感!どうぶつしょうぎ>
Q、開発のきっかけは?
藤田麻衣子女流「自分でも3歳の子を育てているんで、お母さんが子供に買ってあげたくなるような、
 わかりやすくてかわいらしい入門用の将棋を作りたいと思いました」

<ルール説明>
・駒は赤い点の印のついた方向に1マスだけ進めます
・自分のライオンを相手の陣地に進入させると勝ち
・相手のライオンを取ると勝ち
・ヒヨコは相手の陣地に入れば裏返ってニワトリに変身

じゃあ、実際にやってみましょう、ということになった
薬丸君「これ、ジャンケンで勝ったほう(先手)が有利になると思うんですけど・・・」
岡江さん(司会者の女の人)と心ちゃん(若い女の子)が対戦することになった

ジャンケンで勝ち、先手になった心ちゃん、
初手、ゾウをナナメに動かして、自分のヒヨコを取ろうとする
薬丸「全くルールがわかってないんですね(笑)」
心ちゃん、はずされ、薬丸と交代(^^;

薬丸「じゃあ、僕は、取ります」
(薬丸、初手、自分のヒヨコで岡江のヒヨコを取る)
岡江「ゾウは・・・ナナメにしか進めないんですね キリンにします、まっすぐいけるから」
(岡江、キリンを1マス前へ動かす)
薬丸「じゃあ、もうこれ終了ですよ?」
(薬丸、ヒヨコで岡江のライオンを取った 3手で薬丸の勝ち)
岡江「ああー!」
3手で一局が終わった、みんな大笑い

待ったして、2手目からやり直し
岡江「(相手のヒヨコを)取っていいんだ!」
(岡江、薬丸のヒヨコをライオンで取る)
薬丸「じゃあ、また張ります」
(薬丸、ヒヨコを岡江のライオンの前に打つ)
岡江「これ、取ればいいの?」
(岡江、ライオンで、今打たれた薬丸のヒヨコを取る)
薬丸「そうすると、僕がライオンで岡江さんのライオンを取って終わります」
(薬丸、自陣のライオンで、岡江のライオンを取った 5手で薬丸の勝ち)
岡江「ああー!だめだめだめ、おもしろーい、もう一回、もう一回!」
みんな大笑い

時間がきたようで、まとめに入る
薬丸「このように遊べばいいんですね、将棋の前に入門としてやるといいかも」
岡江「これいいー!」

薬丸君、岡江さんにもかなり好評で、番組はとても盛り上がってました
どうぶつしょうぎ、いい感じです!
第17期 銀河戦
本戦Eブロック 9回戦
堀口一史座七段 vs 阿久津主税七段
対局日: 2009年4月2日
解説:中田 功七段
聞き手:貞升 南女流1級
記録:井道千尋女流初段

20年度の成績は、シーザー12勝16敗 阿久津35勝15敗 
2人の対戦成績は、シーザーの2-0

解説のコーヤン「シーザーは居飛車の正統派、阿久津はオールラウンドプレイヤー」とのこと

先手シーザーで居飛車、対して阿久津は角道を開けた後、
なんと9筋の端歩をいきなり2手も突いたではないか
コーヤン「最近はよく指される」とのこと 自分はほとんど見たことが無いので、びっくりだ
冷静になって見てみると、4手目△3三角戦法と、同じような感じだ

シーザーは角交換から敵陣に角を打ち込み、飛車も切り、いきなり大乱戦になった
シーザー、いつもどおりのノータイム指しだ これが研究手順らしい
コーヤン「一番激しい変化になりました」
聞き手の貞升「中田先生は、こういう将棋は指されないんですか?」
コーヤン「研究しないで指すわけにはいきませんのでね(笑)」

ところが、研究手順のはずのシーザーの手が、止まった
敵陣に打ち込んだ角で一気に勝負をかけるはずが、
いざ実戦で阿久津に対応されてみると、攻めが続かないようだ
ここはコーヤンが後手の受け方の解説をしてくれた わかりやすく、さすがコーヤンだった

シーザーの馬と角が釘付けにされ、阿久津は悠々と玉を美濃囲いに囲うことに成功
最初の端歩突きが活きて、飛車も△9二飛~△9四飛と見事に使えた
阿久津「序盤はうまくいった、これ以上ない展開だった」

このまま阿久津が押し切るだろう、と思って自分は見ていた
どう見ても、そういうムードだ
▲5五馬~▲7四桂の美濃囲いに対するいわゆる「吊るし桂」の筋があるが、
コーヤン「阿久津は優勢だと思っているはずなんで、こういう勝負手は与えないでしょう」と
言っていたら、なんと阿久津は自らその変化に飛び込み、吊るし桂の勝負手を与えた!!
こ、こわー

局後、阿久津「吊るし桂の勝負手を与えるのは、なかったです
 頭に血がのぼって・・・」と反省していた
さらに、そこから阿久津は突っ込んで攻め合いを選んだ
阿久津「読みきっていないのに、相手に金を渡す手はなかった」

ここから局面は一気に複雑になった
感想戦でも検討されたが、端で玉と玉が接近して向かい合い、香車で空き王手の筋があり、
お互いに持ち駒がたくさんで、猛烈に難解だったとのこと ひえー
でも、コーヤンを含めた3人は、嬉々としてこの難しい変化を色々検討していた
さすがにプロだった 難しい局面を検討するのが好きなんだなー(^^;

結果は、なんとか阿久津が逃げ切った 序盤で時間を使ったシーザー、ずっと秒読みで苦しかったか

自分にとっては、終盤はもう置いておいて(笑)、後手が最初に端歩を2手突くのも、
今は有力な作戦なんだなあ、まったく将棋の戦法は広い、と思った一局だった
<第50話>
(部活が終わり、帰途につく飛鳥田たち)
馬島「はぁー バスケより きっついや 武藤先生 強っよいねぇ」
飛鳥田「日本一になったことも あるんだから」
馬島「ホント!! じゃ全国大会なんか すぐじゃん!!」
飛鳥田「い・・・いや 先生が大会に 出るわけじゃ ないんで・・・
 馬島くんは 入部してくれたの?」
馬島「おう だって将棋部なら すぐ選手なれっしょ そしたら県代表になれっじゃん
 進学ンとき 有利じゃん ダハハハ」

馬島君、どこまでも能天気です

馬島「カラオケ行こうよ カラオケ 男女密室ってのは いいぜぇ」
飛鳥田「いや・・・ ボク 歌えないから」
(後ろで馬島と飛鳥田の会話を聞いていた鳥山香たち)
鳥山香「実際は どのくらい 指せるんですか?」
角野「初段くらいかなぁ」

馬島君、初段くらいということは、それほど弱いわけではないんですね

鳥山香「大戦力って 感じじゃないね」
内村「あたし やだ あのウマ」
角野「3人目がいりゃ 団体戦出られるんだ まあ そう言うなよ」

(その後、西風ヶ丘高校近くの、お城のある公園にて)
飛鳥田「ハァ カラオケ 逃げ切った」

飛鳥田君、性格的に断るのが苦手そうです

飛鳥田“なんか なし崩しで 部員に なっちゃったわけだけど・・・
 馬島くんがいれば 大会に出られるし・・・”

(飛鳥田、偶然公園に来ていた成田を発見)
飛鳥田「あれ?」
成田「先輩・・・」

成田さん、相変わらず超美人です アップで出てくると、ドキッとします

飛鳥田「徒歩通学だったんだね あ・・・あそこはよく行くの?」
成田「・・・」
飛鳥田「も・・・ もうすぐ県大会だね みんなのおかげで 出られるよ」
成田「・・・」
飛鳥田“変なこと 言ったかしら?”
成田「先輩」
飛鳥田「ハイッ!」

飛鳥田君、成田さんに声をかけられて、思わず背すじが伸びました(笑)

成田「先輩は 馬島って人 どうして 受け入れたんですか?
 県大会のメンバーが 必要だから?」
飛鳥田「え?」
成田「鳥山さんも 内村さんも 嫌ってるみたいなのに なぜ?」
飛鳥田「うーん 確かに ちょっと変わってるけど・・・ 
 大会メンバーがそろったのは うれしいし・・・ 将棋が好きそうだから いいかなっ・・・て
 受け入れてもらえるように ボクも一生懸命 バックアップするよ」
(じっと成田の目を見つめた飛鳥田、好きな飛鳥田に見つめられ、
 恥ずかしくて思わず顔をそらした成田)
飛鳥田“あれ? また変なこと言ったかな?”

あのー、なんで、成田さんは飛鳥田君を好いているんでしょうか?未だに全然わかりません(^^;

成田「日が長く なりましたね」
飛鳥田「ん・・・? あ・・・ああ そうだね」

ここの場面、何気ないですが、もしかしたらヒントが隠されているのかもしれません
成田さん、「日が長くなった」とは、けっこう老人っぽい発言です
だから老成している飛鳥田君が好きなんでしょうかね?

(成田と別れ、ひとりで歩いている飛鳥田)
飛鳥田“でも 角野くん以外 大会経験ないのは 問題だな
 馬島くんにいたっては 人を相手にしたこと ないわけだし”
(一枚のポスターが飛鳥田の目に入った)
『第38回 西湘 将棋まつり 2008年 5月 25日 城内公園にて』
飛鳥田“これ・・・ いいかも!!” (つづく)
今週号の「笑え、ゼッフィーロ」は角頭歩戦法でした
総譜がないので、「角頭歩戦法 米長邦雄著 山海堂」
この本を参考に、自分で考えました
手順はたぶんこれで合っていると思います (カッコの中は私の解説です)

ただ、週刊将棋紙の図面では、後手の銀が3一にいるままです これはミスと思います
先手から角を交換したのだから、銀は△2二銀のはずです 誤植ですね
▲7三角までで最終図ですが、この局面、形勢は実際はまだ全然難しいようです

ファイル名:馬島vs角野 角頭歩戦法.kif
先手:馬島
後手:角野

▲7六歩
*馬島「一局指してよ」
*飛鳥田「色々あっても頼むよ 角野くん」
△3四歩
*角野「チッ・・・」
▲8六歩
*馬島「へへ」
*角野「!」
△8四歩
*角野「バカにしとるのかぁ!!」
▲2二角成 △同 銀 ▲7七桂
*馬島「へへ」
*(ここで後手が△8七角は、▲6五角で先手良しです)
△6二銀
*(この手では、△5四角もあるところです でも△6二銀は最も無難な対応です)
▲7八金 △6四歩 ▲6六歩 △6三銀 ▲6七金
*角野「なんだ これ? どういう作戦だ」
△7四歩 ▲5六金
*(ここで△6七角の打ち込みは、▲9八角で受かってます)
△7三桂 ▲6五歩 △同 歩 ▲同 桂
*角野「なんだよ こんな桂!」
△同 桂
*馬島「かかった!!ウホッ」
▲7三角
*角野「・・・」
*飛鳥田「あ~あ・・・」
いつか、自己流の戦法を考え出して、それの使い手になりたい、そう思っていた
ついに見つかった感がある
前の「ギズモシステム▲4八銀」のときにも書いた、飛車先突かず居飛車だ

これが、やっていて楽しい 
いきなり3手目から自分の世界に引き込めるメリットがある
従来の定跡から▲2六歩、▲2五歩、この2手を省略し、自分流に策を考えていこうと思う

今、持ち戦法としてあるのは、vs四間飛車に対しての飛車先突かずの棒銀だ
これは▲2六銀、と2七の歩の上に銀がきて、飛車は3筋にまわって戦う方法だ
玉頭銀が強敵だが、対策を考えたらなんとかなると思う

これでまずはR1900を目指す!
糸谷哲郎五段vs中田 功七段  NHK杯  1回戦
解説 阿部 隆

ありゃあ~、コーヤン、作戦勝ちだったのに、圧敗してしまった
▲7五桂の対応を1手間違えただけなのに、サンドバッグ状態になってしまった

解説の阿部「糸谷は定跡形ではなく、力戦を好む、その場で考える珍しいタイプ
 コーヤンは軽いサバキ、終盤の切れ味が身上」
糸谷20歳、コーヤン41歳だ

先手糸谷で▲居飛車穴熊vs△コーヤン流三間飛車
序盤、糸谷は「工夫しようと思った」と言っていたが、
角が何度も上下往復しているだけになってしまい、手損がひどい
コーヤンの作戦勝ちになった
コーヤン「序盤はやりたいことが全部できた」
三間飛車の快勝譜が見れそうだったのだが・・・

一気に攻め合ってもよし、受けにまわってもよし、というところで
コーヤンは攻め合いを選んだ
問題の▲7五桂を打たれたとき、考慮時間の残りは、糸谷は9回、コーヤンは4回
コーヤンは1回使っただけで、△7三金と逃げたけど、これがもう敗着となった
ああー、やっぱり穴熊は怖い・・・
あとはもう糸谷のやりたい放題だった
美濃囲いに対しての▲6二歩~▲4四角~▲7一飛車成のいわゆる「雷落とし(かみなりおとし)」
の攻め筋がモロに入った こういうのもめずらしい

飛車取りの角打ちだったけど、飛車を取るのでなく、
守りの金を助けた▲6六金が決め手で勝負ありか
飛車取りに目がいってるんじゃだめなんだね(^^;

阿部「糸谷の独壇場でした」
矢内「直線的な攻めがヒットしましたね」
結果的に、糸谷は考慮時間を5回残しての勝ち
コーヤン、序盤で作戦がうまくいっていただけに、悲しい大差負けとなった

でも、感想戦が30分以上あったのにもかかわらず、自分は飽きることなく見れた
お互いがよくしゃべってくれたからね
▲7五桂の前にも、お互いにすごいたくさんの変化を読んでいたことがよくわかった
どれもコーヤンが勝ちそうな変化が多かったんだけどね 
大差になってしまい、残念だ

<今週のやっぴー>
阿部のギャグに笑っていたけど、いまいち阿部のギャグが聞き取れなかった度 ★★★★
白のスーツに胸元の赤いブラウスが映えていた 服装A
第17期 銀河戦
本戦Dブロック 9回戦
山崎隆之七段 vs 佐藤秀司七段
対局日: 2009年4月15日
解説:豊川孝弘七段
聞き手:鈴木環那女流初段
記録:野田澤彩乃女流1級

これ、投了図、どうなってんの?▲9四同とで、先手玉、詰まないんじゃないの?
山崎の△9四歩で秀司が投了しちゃったけど、▲9四同となら、ホントに詰みがあるの?
と思って、激指4の詰みチェックにかけると、やっぱり詰んでない!
形勢はまだ難しかったようだ 秀司の投了が敗着、キター!!

豊川の解説では、先手玉は投了図以下、「▲9四同と△8七銀不成以下の詰み」と言っていたけど、
△8七銀不成には▲同金があるんだよね これは豊川もカンナちゃんも全然気がついてなかった
感想戦が放送されなかったので、あの後、対局者が気がついたのかどうか不明だ

投了図を載せておきます ↓

後手の持駒:金 
9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香 ・ ・ ・ ・v玉 ・v飛v香|一
| 歩 ・ ・ ・v歩 ・v金 ・ ・|二
| とv歩 ・ 馬 角 ・v桂v歩 ・|三
|v歩 ・ 歩v歩 歩 ・v歩 ・v歩|四
| ・ 歩 ・ ・v銀v歩 ・ 歩 ・|五
| 玉v香v銀 ・ ・ ・ 歩 ・ 歩|六
| ・ ・ 桂 ・ ・ 歩 ・ ・ ・|七
| ・ ・ 金 ・ ・ ・ ・ ・ ・|八
| 香v飛 ・ ・ ・ ・ ・ 桂 ・|九
+---------------------------+
先手の持駒:金 銀二 桂 歩 

いや、実際、投了しなければまだまだわかんなかった
でも、投了しちゃったら負けだよね
24の久米席主の好きなスラムダンクの安西先生の言葉
「あきらめたらそこで試合終了ですよ」という言葉が聞こえてくるようだ
投了が敗着、というめずらしい一局を見せてもらった

20年度の成績は、秀司16勝13敗 山崎26勝18敗 2人は初手合い

解説の豊川「秀司は手厚い居飛車党、
 山崎は反射神経のいい足の速い将棋、後手番だと策を練る」とのこと
両者サウスポーだ

先手秀司で、▲居飛車vs△ゴキゲンからの力戦になった
序盤はお互い角道を開けたまま、▲7七角、△3三角とお互いに上がっている
相手から角を交換させて、同桂で取るつもりなのだ
こういうのは昔では考えられないね

角を持ち合い、じりじりした駒組みが続く 秀司は銀矢倉からの変形、
山崎は中住まいの金銀のピラミッド型とでもいうべき形だ
7筋からようやく戦いが起こったときは、開始から1時間以上が経っていた なげー(^^;
両者もう考慮時間を10回使いきり、30秒将棋だ

秒読みで難しい戦いがずっと続く
豊川は二歩の筋に気付かず解説してしまい、カンナちゃんに指摘され、
豊川「まだ病気が治ってないなあ(笑) 僕はニフティと呼ばれているんですよ(^^;」

実戦的には玉が薄い後手が勝ちにくいだろうが、そこは山崎だ
△6三桂というのが並みの人間には気が付かない手だ
ギリギリの終盤だったのだが、そこで事件は起きた
△9四歩で、秀司、自玉に必至がかかり、後手玉に詰みなしと思ってしまい、投了!
たしかに後手玉には詰みはないのだが、自玉もまだ必至ではなかったのだ
ああ~、秀司、これに勝てば決勝トーナメントに入れていたのに、もったいない~

感想戦が見たかった
水曜の銀河クラブで、投了図がどう解説されるのか、楽しみだ

<27日 水曜日 銀河クラブ放送後 追記>
解説者は近藤で、「投了図以下は▲9四同となら△8七香成で、以下は一手一手」と言っていた
しかし近藤、▲9四同と△8七香成▲9五玉△9九飛成▲9六桂合まで進めたところで、
近藤「▲9六桂合△8六金・・・?(あれ、△8六金は▲8三とで寄らないぞ)
 ▲9六桂合△8五銀・・・?色々ありますんでね」と言っていた 
▲9六桂合△8五銀には、▲8七金があり、先手勝ち、と激指4には出てます(^^;
投了図以下は納得いくまでちゃんと検討してから、解説してほしいと自分は思いますね
棋譜の途中はわからないところがあっても、仕方ないですけどね・・・
第17期 銀河戦
本戦Cブロック 9回戦
畠山 鎮七段 vs 橋本崇載七段
対局日: 2009年4月2日
解説:阿久津主税七段
聞き手:貞升 南女流1級
記録:井道千尋女流初段

木曜に放送された銀河戦
20年度の成績は、ハッシー28勝18敗 畠山14勝14敗 2人の対戦成績はハッシーの3-0

解説の阿久津「ハッシーは見た目は派手だが、将棋は渋い受け将棋、
 畠山は居飛車党本格派で、竹を割ったようなするどい攻め将棋」

ハッシーは薄い紫のスーツだ 頭は茶髪のロングヘアーでパーマがかかっている
対して、畠山さんは天然パーマだ

戦型は、先手ハッシーの▲藤井システムvs△居飛車穴熊になった
阿久津「数年前まではハッシーは藤井システムをやっていた、久しぶりに見る」とのこと
自分もこの形、ここ1~2年は見た記憶がない
後手は△2四歩として先手の桂跳ねを防ぎ、いったん▲2四歩と取り込ませてから
穴熊に入る作戦だ

阿久津「お互い、中盤、変な手を指すとすぐ負けちゃう」という、間違いが許されない戦型だ
これ、定跡覚えるのが大変そう~、と思って見ていると、
感想戦ではもう細かい応酬が山ほどあった、うへえ~(^^;

ハッシーが仕掛け、3つ駒が当たっているところに、さらにもうひとつ当てる▲3三歩のタタキがきた!
駒が4つぶつかって、どうなっているのか
ここで畠山は大長考、なんと考慮時間を7回も使った
そして結局、△3三同銀と指したのだが、これが局後、
畠山「お話にならない、これはもうダメ」と言わせた敗着になった

その後はハッシーの駒がのびのび働いてきて、ハッシーの寄せを見るばかり、
藤井システムの快勝譜がいっちょ出来あがり、という雰囲気になった
阿久津も「どうやっても良さそうなときが迷うんですよね」というほどだ

ハッシーは角で金の両取りをかけ、攻めた・・・が?畠山に受けられてみると、自玉との関係で、
王手馬取りで馬を素抜かれる順があるではないか!
局後、ハッシー「角打ちはホントにひどい、お花見気分だった 
 最大級の逆転負けをやってしまったかと思った」

が、ここからハッシーの底力発揮だった 何をするのかと思いきや、
王手馬取りを避ける玉の早逃げ!
これが好手だった こういうのは実戦ではなかなか指せないだろう
ムードがおかしくなったときに、こういう受けの好手が指せるのがやっぱりハッシーの強さだね

後は、畠山の攻めを丁寧に面倒を見て、ハッシーが勝ちを収めた
畠山にしてみれば、力が出なかった残念な一局だろう

それにしても、藤井システムもまだまだ実戦で有効なんだね
最近は、戦法の数が多すぎて、細かい定跡なんてもう忘れてしまうのも、
先後の勝率の差がなくなった原因では、と思った一局だった
相掛かりということで、コバケン先生、こんなハメ手を教えてくれました
香落ちのハメ手です 自分はこれは面白いと思いました

ファイル名:香落ちのハメ手.kif
手合割:香落ち 

△8四歩
*香落ちのハメ手で、こんなのがあるんですよ
▲2六歩 △8五歩 ▲2五歩
*平手では、先手がここで飛車先の歩を突くと、不利になる、とされてますよね
△8六歩
*でも、香落ちだと、ここで行く手があるんです
▲同 歩 △同 飛 ▲2四歩 △同 歩 ▲2三歩
*こう打ったとき、香落ちだから・・・
△1一角
*角が引けるんです(笑)
*これで飛車成が受かりません 
*飛車引きから垂れ歩も有力です
*これで上手有利なんです
*こんなハメ手があるんです

マジカルエミちゃんが、彼氏といっしょに来ており、デートスポットになっていました
エミちゃん、派手なピンクのフリフリのワンピースでしたね
このファッションのテーマは何でしょう?時々つぶやいていた、「マジカルパワー」ですかね

コバケンさん、ゴルフが趣味で、佐藤康光九段、久保棋王とゴルフをよくやるんだそうです
「ゴルフの腕前は良い勝負なんですけど(^^;」と言ってました

コバケン先生、「まだまだがんばりますよー」と何回か言っておられました
「あと2勝で600勝なんです」と言ってました
まだまだ闘志は衰えていないですね
52歳なんですね でも、40代に見えます 髪の毛が全然減っていないせいでしょうか
昨年度はC1で6勝4敗、降級点を消していますね
銀河戦かNHK杯で、コバケン流の、気合の入った面白い将棋を見せてほしいものです

さて、新型インフル対策でしょうか、関西会館2Fのトイレに入って、手を洗おうとすると、
なんと、お湯が出るではありませんか 今までは冷水しか出なかった気がしますが・・・
そして、石けんが置いてあります!これは今までは確実になかったです(笑)
追記:ごめんなさい、もしかしたら、石けん、以前からあったかも(^^;

ところで、BSでの解説ですが、福崎さんでしたね
福崎さん、おとといの夕方の放送のとき、昨年度は後手が勝ち越した、
ということを聞いて驚いていましたね おとといまで知らなかったんですね、すごいです(^^;
昨日の深夜の解説では、中盤まではわかりやすくまとめていました
だけど、最後、投了図以下の解説で、△5七金と打つ筋を解説してしまい、
あれはまずかったですね 5七は先手の馬が利いていて、詰まないんですよね(^^;

<お知らせ>
次の6月3日の第5局(解説者、谷川九段)は、所用のため、自分は解説会には行きません
6月16日の第6局(解説者、山崎七段)には行きます
この△3三銀は、コバケン先生は全く見えていない手だった
会場の人も、自由に意見を言ってよかったんだけど、全然指摘した人がいなかった
けっこう長時間検討してたんだけどね
この△4七香と攻めた手に続いて、△3三銀と一転して守った手、
これは今から思うと絶妙だったなあ

羽生は飛車を逃げるのは利かされ、と思って飛車を見捨てて、△4七香を払ったけど、
この終盤での飛車を取られたのは大きかった
△2八飛と打たれ、一変に寄りの形になった

しかし、まだまだ難しかった 色々な変化が出た
コバケン「これが詰めろかどうか・・・ これはどうかな・・・ 難しい終盤ですね どっちが勝ってるんやろ」

そして、コバケン先生、また郷田の手を当てた
△7七馬という、ちょっと気付きにくい手だ
また会場から拍手が起きた

しかし、まだ難しい 詰めろか、そうじゃないか、詰みか、そうじゃないか、という検討がずっと続いた
コバケン「あれ、▲5二銀と打ち込む順で、先手の詰めろが解除されて、羽生の勝ち筋?
△7七馬はワナだった?カモン、△7七馬!と羽生は待ち構えてたか?」
お客も付いていってるのかいってないのかよくわからない(^^;
自分はちょっと置いていかれぎみorz
お客「センセ、△6八銀じゃなくて、△6八金からなら詰みませんか?」
コバケン「あ、・・・詰みますね! じゃあ▲5二銀はダメか あれ?羽生負け?」

そして、最後の棋譜が来た
コバケン「あ、あっけなかったですね 羽生玉が詰まされ、羽生投了となりました
△6八銀からでも、並べ詰みでしたね ちょっと羽生さんらしくないですね 
△7七馬に、▲同金じゃなくて▲同角ならどうだったのかな?
これなら難しかったんじゃ? うーん」

その変化を検討していると、先ほど▲2四歩の合わせを当てた小2の子供がすごい発言を!
子供「△4七桂ってないんですか」
コバケン「・・・ありますね 詰みますね!」
す、すごい、大人が50人近くいて、プロのコバケン先生もいる中、誰も気がつかなかった手をこんな小さな子供が発見したとは!
しかも、その子は無駄な発言は一切なし、この解説会で発言は2回だけ、▲2四歩の合わせと、△4七桂の詰み筋、2回ともズバリ! この子、マジですげえー(^^; ていうか、自分も含め、大人たち、なさけねー(^^;

コバケン「これはこの名人戦、もつれそうですよ 第7局までありそうです また後手番が勝ちました! こんなことはめったにないんですよ 3勝3敗になったら、お互いにどうしても後手番を引きたいでしょうね」
お客「(笑)」
これで解説会が終わった

いっぱい検討してたけど、最後の子供の一言がすごかった
終盤の読みを強化しないと、解説会も聞くのが大変だ、とまた思った一局となった
郷田の△4七香と攻めると見せかけてからの△3三銀、ホント、絶妙のタイミングだった
今まで見てる限りだと、相居飛車でも先手番の得って別になさそうだ(^^; (終わり)
コバケン「今日のみなさんは、すばらしいです! ちゃんと解説者を信用なさってます
私の本命の△7六歩が郷田の指した手で、正解です!△7六歩は21名いますね」
クイズをはずした小4の子供「うわ」
コバケン「先生を信用しなさい!(笑)」

クイズの正解者の中から、賞品の当選者の名前と住所(市の部分だけ)読み上げられますが、京都市とか、奈良市とかからも来てますね 10名の人に賞品が当たりました
そして、最後の当選者は・・・
コバケン「んー?これ、本名ですかあ?マジカルエミさん」
本名のわけがないっての!(^^;
手を上げ、うれしそうに賞品をもらいに行くエミさん、いつものとおり元気です

コバケン「さて郷田さん、△4五桂、ドーンと行ったあ えらい激しいことになりました」
うええー、郷田は角が使えないのが唯一の問題だったのに、うまいこと使ったなあ
こういう桂跳ねが指せれば、さぞ気持ちいいだろう

(変化の手順で)
コバケン「こういう手順は、▲6五飛と、パッと銀を取られて、『あ、今、何取ったんや』という人がいますね(笑)」

コバケン「序盤は知識、中盤は個性で指せますけど、終盤はそうはいきません 終盤は読みが必要です」
そうなんですよね、ここからいよいよ、読みの勝負になりました
自分の最も苦手とするところです・・・

コバケン先生も、じっと考え込んでいます
棋譜が来たのに、係りの人から受け取ろうとしませんね
コバケン「え、棋譜来た?一手だけ進んだの? 今解説してた中に、正解手ある? え、ないの? えー、ちょっと待ってよ・・・ △4七香、こんなことしたんじゃない?」
係りの人「はい」
コバケン「おおー」
お客「パチパチパチパチ」
拍手が起きました、コバケン先生もうれしそうです

△4七香以下を検討するコバケン先生
コバケン「この△4七香は我ながら良い手かな、対策がわからない・・・ まあしかし、羽生マジックが出てもおかしくない時間帯に入ってきましたね」

次の棋譜が来ましたが、コバケン先生、また受け取ろうとしません
2手進んだそうですが、コバケン先生、当てようとしてます 頑固です(^^;
コバケン「えー、こう?違う?じゃあ、こう?これも違う?これは?違うの?」
お客「センセ、ヘタな鉄砲でっせ」
コバケン「すいません、さすがに弾が多すぎですね(^^;」

そして、ここが本局一番の勝負ところだった
あきらめて棋譜を見たコバケン先生
コバケン「▲5八金に、△3三銀と上がった!なるほど 良い手ですねえー 郷田勝ちか でもね、相手が羽生ですよ、羽生」
このタイミングで銀が上がるのか! 角で切られるはずの狙われてた銀を逃げて、飛車取りに当てた、これは一石三鳥くらいの、絶好の手に思える (その4に続く)
コバケン「▲6八銀、46分も考えてます これ、手の意味がわかんないです
角道を開けにくくなりますよね 封じ手は、▲2五銀じゃなかったんです
100分以上考えて、▲5六歩でした」
ここ、▲2五銀と行ったらどうなるのか、△4四角と出て、飛車先に歩を連打して後手が
優勢になる順を解説してくれました
しかし、この▲5六歩は意味がわかりません(^^;

コバケン「結局、後手は△8四飛と引くことになるので、何で△8五飛だったのかわかりません
先手の棒銀を誘った、そういう意味はありますけど・・・」

コバケン「これ、もし対局者の名前を隠して、棋譜だけを見たら、変な手だらけです
相当弱い人同士かと思いますね 教えてあげたくなります
△8五飛も変、そんなとこに飛車は引くもんじゃない、▲6八銀も変、角道を開けにくくなりますよ
△3三桂も、あんまり早く桂を跳ねすぎたらダメ、▲5六歩も変な手
・・・でも、これで名人戦ですから(^^; 『名人に定跡なし』なんですよね」 

コバケン「将棋は、レベルが高くなるほど、相手の手を殺しあう展開になります
この序盤は、どっちがいいんですかねえ わけわかんないです」

さて、局面をわりあいササッと進めていくコバケン先生
序盤を早く進めて、中盤をお客といっしょに考えたいようだ そして、局面は中盤の折衝になった

コバケン「さあ、ここで羽生は不思議な手を指しましたよ 何でしょう」
お客が色々な手を言うが、どれも当たらない 自分も発言した
私「▲8六角?」
コバケン「違います!さあ、何でしょう 分かる人?」
小さい子「▲2四歩と合わせた」
コバケン「(クイズミリオネアの、みのもんたのように間をおいて) ・・・・・・正解!!」
この小さい子、すごいです!こんな歩を合わせる手を当てますか!
後で聞いたら、小学校2年だそうです まだ7~8歳ですね

コバケン「△2四同歩▲2四同飛までで、夕食休憩です 
棋譜はここまでしか入ってきてません 次の一手クイズ、私も考えます」
この解説会を通して、コバケン先生、羽生と郷田の手を、当てよう、当てようとしていた
羽生や郷田に対抗意識があるようだ 
もう初めから理解するのをあきらめている、福崎先生の解説とは正反対ですね(笑)

3~4手候補手が出したコバケン先生 △7六歩、と角取りに突くのが本命だそうだ
(自分も、これが最善と思えたので、△7六歩にした)
私「ここまでの形勢はどうですか?」
コバケン「そうですね、まず駒の損得は?ほとんどない、玉の堅さは?ほぼ同じくらいですね
駒の働きは?これも同じくらい、手番は?後手です これを総合すると・・・
難しい形勢ですね、難解です、南海ホークスです」
私「ふ、ふるい(^^;」
コバケン「あ、古かったですか(笑) すいません(^^;」

さて、次の一手クイズを出して、30分ほどの休憩の後、解説会の再開だ (その3に続く)
コバケン「郷田の△3三銀っていうのが良い手でしたねー
また後手番が勝ちました!これ、3勝3敗になったら、第7局は、お互いどうしても後手番が欲しいでしょうね」
お客「(笑)」

これで解説会が終わった
ああー、今回も難しかったよ でも、自分も郷田の△3三銀が勝因と思う
△4七香と打って、羽生がそれに対応して▲5八金と香に当てた瞬間の△3三銀!
これは全っ然見えなかった コバケン先生も全く考えもつかなかった手だ
この△4七香と△3三銀の組み合わせが絶妙で、これを指されて、
もう羽生はこの一局はあきらめたんじゃないか、自分にはそう思えた

PM6時、解説会開始 お客ははじめ20人くらいだったが、すぐに増え、50人近くなった
小林健二九段が登場だ(以下、コバケン 敬称略(^^;)
コバケン先生、散髪をして短い髪の毛で、さっぱり清潔感があります

コバケン「みなさん、今日は大変な時期にも関わらず、よく来てくださいました」
新型インフルエンザですね、電車の中ではマスクしている人が過半数でした

コバケン「ここまで羽生の2勝1敗ですけど、内容では郷田の2勝1敗でもおかしくなかったです
ここまで3局、全部後手番が勝っているんです
昨年度の統計では、後手の勝率が先手を上回りましたしね
後手番の作戦の幅が広がったんです、どうしたら先手の得が活きるか、が今問われています」

コバケン「郷田さんは、三段の頃から強かったんですよ 
20年くらい前、僕が当時A級で、中村修王将、塚田王座、この3人で研究会をやってたんですが、3人じゃ少ない、もうひとり誰か、というとき、中村さんと塚田さんが郷田三段を誘ってきたんですよ それで、リーグ戦とかをやってたら、一番勝ったのが郷田三段でした(^^;」

コバケン「さあ、羽生さんが先手で▲2六歩からはじまりました この後手の△8五飛っていうのは、ほとんど見たことが無いです 9割9分△8四飛です 前例がもうほぼないです いろんなプロが見てもわからない、プロもわかりませんから、今日はいっしょにみなさんと楽しめると思いますよ」
はたして楽しめるかな、だってこの2人の対局、難しいもんね(^^;
(その2に続く)
2009.05.21 風邪、治る
風邪が治りました これで解説会に行けます
よかったよかった(^^)
相掛かりになってますね
今日は風邪を引いてしまい、寝ていた
まさか、新型じゃないだろうな
自分は流行にはトンと疎いので、そんなものには関係ないはずだが(^^;
熱はないようだが、頭が今でも少し痛い 声がおかしい

明日はコバケン先生の解説会がある
行く予定だけど、このまま風邪が治らなかったら、休むより仕方ない
明日の昼までに治りますように!

追記
母に聞くと、「新型は発熱するって言うてるやろ!ニュース聞きなさい!」
と怒られました(^^;
先日の名人戦第3局の解説会に行ったとき、
お客のひとりの、常連のおじいちゃんと話をする機会がありました
正確な年齢は忘れたましたが、80歳を過ぎている人です
このおじいちゃん、今でも組合の役員を現役でやっているのだそうです

おじいちゃん「あんた、よく解説会に来てるねえ」
私「あ、はい これが趣味なもんで」
おじいちゃん「ここは千円で一日おれるからねえ パチンコ屋やったら、10分もたへんで」
私「ははは」

(右手でタバコに火をつけながら話すおじいちゃん)
おじいちゃん「わし、前に脳梗塞になってなあ、後遺症で左手が動かんのや」
私「え!そうなんですか」
おじいちゃん「フラッとなって倒れたとき、すぐそばに病院があってな、それで病院にすぐ行けたんで、よかったんや」
私「ええー、そうだったんですか 脳梗塞、中原名人もなりましたよね でも、歩けるのはよかったですね」
おじいちゃん「そうやで、歩いてここに来れるだけでもな けど、それから将棋は弱くなったなあ 将棋は自己満足でやってるだけやな せやけど、それでええと思っとる」

そこから、話がいつしか、太平洋戦争の頃の話になっていきました
おじいちゃん「徴兵検査があるやろ、わしは背が低い、という理由で落ちたんや」
(このおじいちゃん、たしかにかなり背が低く、140センチないかもしれません)
おじいちゃん「それで、徴兵検査に落ちたというだけで、周りのみんなから非国民扱いやで、背が低いのなんか、自分じゃどうにもならんがな」
私「ええー」
おじいちゃん「兵隊の訓練があるやろ、それで、急な土手を登るんやけど、土手の上で上官が待ち受けてて、蹴り落とすんやで 上官は剣道何段、柔道何段とか、そういうやつや かなわんで」

さらに話は続きます
おじいちゃん「それで、わしの兄貴は、わしと違って背が高くてなあ 天皇陛下の護衛をやってたんや わしは共産党員やったから、兄弟ケンカが絶えへんかったで」
(これは厳しい兄弟関係ですね・・・)
おじいちゃん「戦争が終わったときは、ほっとしたな」
私「戦争の頃、今みたいな、平和な世の中になると思いましたか?」
おじいちゃん「いや、それは思わんわ やっぱり戦争はイカンわ、戦争はな」

今は今で、今なりの問題がありますけど、戦争になってしまったらね・・・
お年寄りの人は、誰しも戦争で何らかの体験しているんですね 

解説会の開始前の、ほんの15分くらいでしたが、貴重な話を聞かせてもらいました
増田裕司五段vs広瀬章人五段  NHK杯 1回戦
解説 浦野真彦

ひええー、2人とも、つえええー
終局後、矢内「もうドキドキの終盤でしたね」
浦野「いやあ、大熱戦でしたね、大熱戦」

ふいいー、ホントに、大熱戦だった・・・ どっちが勝ちか全然わからないギリギリの終盤、
こういう将棋を見ると、疲れるんだけど、それ以上に元気が出る
これが将棋の醍醐味だね

最後の広瀬の△7八金の打ち込み、増田はかわしたけど、
あれは取ると先手玉は詰んでいたんだろうか?
今、激指4の詰みチェックにかけて、調べてみた ・・・したらば!
なんと25手詰みで先手玉に即詰みありと出た!!
ひえええええー、あれを金一枚欲しさに、▲同玉と取っていれば後手の勝ちか!
どんだけすごいねーん(^^;

解説の浦野「増田は居飛車中心の力戦派、広瀬は穴熊のスペシャリスト」
先手増田で、3手目角交換の趣向に出る 広瀬の振り穴封じだ
対して、広瀬は居飛車で堂々と角換わりを受けてたった

相腰掛け銀となり、広瀬が早々に銀をぶつけた これが機敏だったようだ
広瀬はさらに自陣角を打ち、なんだか広瀬ペース
増田は▲8八銀の壁銀が痛い
浦野「広瀬は慣れない戦型ですけど、ぎこちなさが全然ない 
 この局面、苦労するのは増田 この▲8八銀の壁銀は長く見ていると乗り物酔いしそう」

しかし、広瀬の52手目△9三桂がややぬるかったのか、
増田も馬を作って局面をほぐすことに成功した
(後手が△6六歩と合わせた瞬間の75手目、ここで▲6四香と打って、
後手の飛車を殺しにいく手を自分は考えたんだけど、筋が悪いのかな~
飛車が逃げたら馬で追えば、飛車は死んでいるんだけどね
激指4の検討モードで調べると、▲6四香はありうる手のようだ)

増田に受けに回られ、広瀬はいつのまにやら駒割りが飛車損、これはさすがに逆転はもう無理、
と思ったところからの広瀬の追い上げがものすごかった
角と飛車を攻防の位置に配置、そして△6七歩の絶妙のタタキが出た!
浦野「うおー、そんなところに歩が利きましたか、これはいい手ですよね」
焦点の歩、どれで取っても味が悪そう 広瀬、手が見えてる これで形勢がわからなくなった

あとは、お互いに寄るや寄らざるやのギリギリの攻防が延々続いた
広瀬は攻めたが守る手もあり、逆転していたのかもしれない
そして広瀬の最後の勝負手、タダ捨ての王手、△7八金!
増田は今の持ち駒のままで後手玉に詰みあり、と見切ってかわしたが、
これをもし取っていたら広瀬が勝っていたのか
ふえー、すさまじい終盤だった 角換わりで155手はなかなかないね

詰将棋が得意のはずの浦野さんも、最後は詰んでるのかどうか、悩むシーンが見られた
浦野さんは、作るほうは「握り詰め」という技が出来る超人なのだが、
実戦での詰みとなると、あんまり他のプロと変わらないような気が(^^;

そういえば、先日の詰将棋選手権では広瀬は宮田敦史についで、2位だったとのこと
広瀬は今期のNHK杯は1回戦敗退だけど、
広瀬が穴熊でなく、角換わりでもこんなに強かったことは忘れないだろう

1回戦ながら、将棋の醍醐味が味わえて、元気が出た一局だった 満足だ

<今週のやっぴー>
適度に発言、質問してくれて、聞き手としての安定度はバツグン
やっぴーの口癖もわかった 何かわかったときに、「そっか」というのが口癖だね
「そっか」のカワイイさ ★★★★ 服装B
第17期 銀河戦
本戦Bブロック 9回戦
中川大輔七段 vs 小林裕士六段
対局日: 2009年4月17日
解説:北浜健介七段
聞き手:村田智穂女流初段
記録:井道千尋女流初段

20年度の成績は、小林裕士(以下、デカコバ)19勝11敗 中川22勝16敗
2人は初手合い 千日手指し直しの一局となった
千日手となった一局は、駒組みの配置から見て、
先手中川の▲振り飛車+美濃vs△居飛車穴熊だったようだ

解説の北浜「両者居飛車党だが、対照的な棋風の2人、デカコバは攻めの棋風で
矢倉が得意の本格派、中川は受けの棋風で相掛かり、角換わりが得意」とのこと

先手デカコバで居飛車矢倉模様、後手の中川は右玉作戦だ

デカコバがオーソドックスに指していたのに対し、中川は6筋の玉頭に厚みを作り、
なんと左桂(2一の桂)を見捨てて、右玉の玉頭方面から仕掛ける、という作戦に出た
感想戦では、これが充分成立していた、というから怖い

指し直し局なので、最初からお互い持ち時間なしの30秒将棋、各5回の考慮時間があるだけだ
お互いに気合いでビシビシ指していき、北浜の解説が追いつかない

結果、デカコバの攻防の角打ちが2度出て、デカコバの快勝となった
この角打ちは、解説の北浜には両方とも全然見えていなかった手だ
攻防の角打ちは2度とも気付きにくく、読みも必要とする手で、そんなすぐ指せる手ではないのだが、
迷った雰囲気などデカコバは全く感じさせなかった
最後の即詰みも、文字通りノータイム指しだ
全体的に躊躇(ちゅうちょ)することなく指していたデカコバ、つ、強い・・・ 本当に強い
北浜「デカコバの会心譜でした」

さらにすごかったのは、感想戦だ
普通は視聴者に配慮して、わかるようにゆっくりやったり、
駒を動かしたりする場合が多いのだが、今回は視聴者無視のお互い本気の感想戦だったと思う
デカコバ、中川ともに、お互いに手の見え方がハンパではない

特にデカコバの手の見え方の速さは自分の想像を越えていて、「こ、これは怖い」と感じたほどだ
な、なんじゃこりゃ、これが早見えが得意同士の一流プロの世界か
(2人とも銀河戦で準優勝したことがある)

24の早指しなら、3000点を超える世界だろう とにかく両者の手の見え方、速さがものすごかった
それでもやはり、感想戦でもデカコバが一枚上回っていた感じだ
聞き手の村田智穂など、まったく口を挟む雰囲気ではなく、置き去りの感想戦だった(^^;

普段より持ち時間が短かったせいで、いつも自分が指している24の早指しと比べることが出来た
なんかもう、プロっていうのは、完全に違う世界に住んでいる、
とひしひしと伝わってきた一局となった デカコバ、心底強いと思った

デカコバ、好調なのだろう、これで3連勝で決勝トーナメントに出場が決定だ
今期の銀河戦ではデカコバ旋風が吹き荒れそうだ 
2009.05.16 会話
私「なあー、なんか面白い話、ないか?」
母「ないわ、そんなもん まあ、けど、つまんない話やったらあるで」
私「え、どんなん?」
母「ある人が、詰め将棋をやってたんや」
私「うわあ もうええわ」
2009.05.16 寝込む
ここ2~3日、睡眠時間がハンパではない 昼に寝たと思って起きたら、次の日の朝、と
いうことが3日ほど続いている もうどうもこうもない

昨日は一応、銀河戦を見て感想を書いたはず、どんなふうに書いたか記憶がない
見てみると、まずまず普通に書けている 

今は朝の7時、24で指したいが、指してしまうとその後また寝込みそうで怖い

渡辺竜王のブログを読んで、「どうぶつしょうぎ」を注文した 
来るのが一ヵ月後か 待ち遠しい 
ほぼルールも分かったので自分で自作してもよいのだが、なにせ指す相手がいない(^^;
「どうぶつしょうぎ」を、沖縄の父にも電話で教えてあげると、父も非常に興味を持ったようだ
今年のお盆は父と「どうぶつしょうぎ」を指しますかね
そうか、ネットでもし、「どうぶつしょうぎ24」というサイトがあったら、そこで指せるのか(^^;
第17期 銀河戦
本戦Aブロック 9回戦
島 朗九段 vs 小倉久史七段
対局日: 2009年2月19日
解説:田村康介六段
聞き手:本田小百合女流二段
記録:野田澤彩乃女流1級

20年度の成績は、小倉13勝13敗 島22勝14敗 2人は意外にも初手合い

先手小倉で▲三間飛車+美濃囲いvs△居飛車穴熊の戦型

後手の島が、「居飛車の税金」である△9四歩を突かなかったため、小倉が▲9五角と飛び出し、
力戦になった ここから難しい中盤が続く 

お互い、飛車が浮き飛車で4段目で動けるところがあまりない、
角もお互いに5段目に出るという空中戦
大駒が死ぬ変化がいっぱいで、一手間違えたら終わりの局面だ
こういうのは自分はめっぽう苦手だ(^^;
しかし、解説の田村はけっこう手をビシビシ当てていた

中盤の折衝は、飛車をひとつ上にずらす▲7四飛の好手などがあり、
小倉がうまくやった結果になった 田村「この▲7四飛は勉強になるなあ」
こういうサバキあいは、小倉の得意とするところのようだ
島は仕方なく飛車を切って、飛車角交換するハメになった

このまま小倉が攻め勝ちそう、島の早投げが見れるかな、と思って見ていた
ところが、小倉が銀をタダ取りしている間に、いつのまにか後手の馬と角が、
先手の美濃囲いの急所を狙う絶好ポイントに位置した
田村「これは・・・先手にうまい受けが見つかりません」

ここから島の猛反撃開始 穴熊の堅陣を頼りに、小倉の美濃囲いに食らいついてくる島、
明らかにムードが穴熊ペース 小倉は防戦一方だ

まさかこれが逆転するのか、これだから穴熊は怖い、と思っていると、
小倉の奇手が出た △5七銀と打ち込んだ手に対し、▲5九銀と、タダで取られる位置に
銀をひょいとかわした!! 自分は見ていて思わず「うおおっ!」と叫んでしまった
田村に「すごい手かもしれない、会心の一手」といわしめた
本当に最善手かどうかはわからないが、小倉はもう考慮時間がなく30秒将棋、
島も1回しか考慮時間を残していない、この終盤での相手の読みをはずした手は大きな意味があった

▲5九銀で、再び小倉ムードに変わり、その後自陣を固めた小倉がペースを握り、
島の穴熊を攻め切った 
ふいー、形勢が何度か入れ替わった熱戦だった

三間飛車vs居飛穴は、三間党は経験値が多いvs実戦的に勝ちやすい穴熊
これでバランスが取れていて、良い勝負なんだな、と思わされた

ポイントとなる居面が多くて理解しきれなかった部分が多かったが、しかたない
特に中盤は空中戦模様で、もうさっぱり手が見えなかった
自分は穴熊はやめとこうと、再確認した(^^;
火曜の「まるごと90分」の勝又さんによれば、
今年のコンピュータ将棋選手権では、「ボナンザ」がプログラムのソースをオープンにしたことにより、
コンピュータ将棋のレベルがまた一段とアップしたそうです
「底が見えない、レベルアップの頭打ちがこない」と勝又さん
今年のコンピュータ選手権の、勝又さんの解説は、6月の半ばだそうです 早く見たいです

コンピュータvsプロの対戦をまた実現してほしいけど、もう無理ですかね・・・
今日の時点で、R点が1810点という、けっこう高い数字になっています
ここのところ14戦で、ほぼ同点数の人を相手に、12勝2敗というすごい結果です(全部、早指しです)
でも、内容はいいとは限りません
自分が別に強くなっているとも思えません
実際、今から紹介する、こういう将棋もあるんです
先手の人の指し回しは、中飛車党の人には参考になると思います

ファイル名:R戦 vs中飛車、逆転勝ちの一局.kif
開始日時:09/05/02 06:39:53
棋戦:レーティング対局室(早指し)
先手:初段の人
後手:Gizumo

▲5六歩
*私は後手です 相手は中飛車のようですね
△3四歩 ▲5八飛 △4二玉
*△5四歩として、5筋の位を取らせないようにする指し方もあるのですが、どうも相手の飛車のいる筋の歩をわざわざ突くのが自分は気が進みません
▲7六歩 △3二玉 ▲4八玉 △6二銀 ▲3八玉 △5二金右
▲2八玉
*相手は角道を止める気がないようですね
*角道止めないほうが居飛車側としてはイヤですね
△1四歩 ▲1六歩 △6四歩 ▲3八銀 △6三銀
*このあたりは駒組み
▲5五歩
*5筋の位を取ってきました
△7四歩 ▲7七角
*角を上がりましたね 今見ると、△7四銀と出る筋がなくなったのでこのタイミングで角を上がったのかもしれません 先手の人、強いです
△7三桂
*桂を跳ねましたが、これがうかつだったかもしれません
*後々、響いてきます
▲6八銀 △4二銀 ▲6六歩
*桂を跳ねたのを見て、ここの歩を突きましたね
*先手の人、臨機応変ですね
△8四歩
*もう△3三銀~△4四銀としても、▲6七銀~▲5六銀が間に合ってしまいます しかたがないので、飛車先を突きましたが、なんかもう作戦負けっぽいです・・・
▲6七銀 △8五歩 ▲5六銀
*先手に好形を作られてしまいました
*後手、作戦負けです
△4四歩
*次に▲4五銀と出られるとイヤなので突きましたが、みずから角道を止めているようではダメですね
*でも他にどうしていいかわからないですね
▲7八飛
*これが中飛車の常套手段の好着想です
*後手の桂馬の頭を狙ってます 
△9四歩
*▲9五角を消しておきました
▲6八角
*あーあ、もう飛車先を交換されることが決定です
*まだ序盤ですが、もはや負けを覚悟しました
△4三銀
*後手、手がないです
▲9六歩 △3三角
*仕方がないのでちょっとでも自陣を整備しておきました
▲7五歩 △同 歩 ▲同 飛 △7四歩
*これでは後手、はっきり苦しいですね
▲7六飛 △4二金上 ▲5八金左 △5四歩
*こっちも一歩持ちたいんで、交換にいきました
▲同 歩 △同銀左 ▲4六歩 △5五歩
*もう手がわからなくなって、歩を打ってしまってます
▲4七銀引
*この後、先手に銀冠に組まれたら、もう後手に勝ち目がなさそうです
△6五歩
*しょうがないので、なにか起きないかと歩を突きました
▲6七金
*力強いですね
△4五歩
*不利なときは戦線拡大、という意味ですけど・・・
▲同 歩 △6六歩 ▲同 金 △6五歩 ▲6七金 △4五銀
▲7七桂
*この桂まで使われて、もう後手ダメっぽいです
△4三金右
*手がわからなくなって、一手パスしたんですが、ここで先手に良い手がありますね
▲6四歩 △同 銀 ▲7四飛
*痛いです・・・ 金が5二のままなら、△6三金上がりがあったんですけどね
△5三金寄
*後手としては、しょうがない手ですね
*先手がうっかりしていると、次に△7五歩~△6三金で飛車を捕獲できるんですけどね
▲7六飛
*当然のごとく、逃げられました
△7五歩 ▲2六飛
*次に▲7四歩がありますね
△8四飛
*飛車を浮きましたが、次の手があるなら、△6三金と寄るべきでした
▲7二歩
*なんか、うまいです この人、強いです この手、7秒しか考えてません というか、先手の人はここまでわずか3分38秒しか考えてませんね 私はもう6分21秒も考えてます 力の差は歴然です 雰囲気的に、もうダメぽいです
△4四角
*▲2五飛と逃げても△3三桂があるので、いちおう飛車は取れるかたちですね
▲7一歩成
*後手はこのと金が働く前に何かしないといけません
△2六角 ▲同 歩 △7六歩
*これが、けっこう厳しいかな、と思ったら・・・
▲5七角
*げっ!飛車当たりになってしまいました 角上がりが全く見えてませんでした
△8二飛
*引いてしまいましたが、△7四飛で勝負すべきでした
▲7六金
*ああ~、桂馬が取れませんでした △7六歩が悪手になってしまいました
△5六歩 ▲3九角 △4六歩
*ここは抑えておかないといけません
*逆に先手から打たれたら、勝ち目がないですね
▲5八銀
*後手は飛車一枚では、手がないですね
△8六歩 ▲同 歩
*冷静に取られてます 次の▲7四歩が受からないし、もう完全に負けの局面ですね
△8九飛 ▲7二と
*これが非常に厳しい手に見えましたが、▲7四歩のほうがはっきりしてましたね
△同 飛 ▲8一角
*これが痛いんですけど、後手も一歩もらったんですよね
△7一歩 ▲7四歩
*ありゃあ でもやっぱり打たれました もう投了級ですね
△9九飛成 ▲7三歩成
*これは銀で取るしかないと対局中は思っていたんですけど、△同飛~△7六飛で、まだ全然難しかったようです 悲観的過ぎましたね
△同 銀 ▲6五桂
*振り飛車の左桂の2段はね、天使の跳躍(ちょうやく)というやつです
*痛すぎます
△6四銀
▲7二角成
*後から思えば、これは先手の手順前後でした
△同 歩 ▲5三桂成 △同 銀
*後手にも駒が入って、ちょっと楽しみができてきました
▲6六角
*竜当たりです 痛いですが、角をもらっていました ▲7二角成の前に先に▲6六角で決まってました 
△3三角 ▲9九角 △同角成
*次の手は参考になります
▲6六歩
*これで馬が使えなくなりました でも、どうせなら▲7七歩のほうがよかったですね
△9八馬 ▲7七歩
*▲6六歩が無駄な手になり、一手、後手が得しましたね
△4七歩成
*後手は受けはないので、攻めるしかないですけど、戦力不足はいなめません
▲同銀右 △4六香 ▲6一飛
*これは受けるしかなさそうです 次に▲3一飛となったらもう寄り筋ぽいです
△4一歩 ▲4六銀 △同 銀
*次に▲4五香でもう全然ダメだ、と思っていました
*次の手は先手の人は5秒で指しています
▲4八香
*!!なんだこれは!!先手玉が狭くなった!!何かありそう!!
△7六馬
*馬捨てで金を補充、後手の狙いは?
▲同 歩
*これが敗着 ▲4六香なら、難しかったでしょう この▲同歩はわずか6秒で指してます
△2七銀
*大逆転の筋キター!!
*取れば△3五桂以下、ピッタリ詰み!!
▲1七玉 △3五桂
*あとは、詰めろをかけていけばいいですね
*もし次に▲2六歩なら、△3六銀成という必至の手筋がありますね
▲3九角 △1五歩
*端玉には端歩です
▲2五歩 △1六銀成
*大逆転勝ち!▲4八香が自爆手でした 最後まで油断したらだめですね これだから将棋は怖いです 私のほうは、中飛車に対して、序盤の作戦をもう少し考えないといけません 反省点です
まで120手で後手の勝ち
第17期 銀河戦
本戦Hブロック 8回戦
野月浩貴七段 vs 高野秀行五段
対局日: 2009年3月5日
解説:飯塚祐紀六段
聞き手:早水千紗女流二段
記録:井道千尋女流初段

土曜に放送された銀河戦
20年度の成績は、高野12勝16敗 野月10勝13敗 2人の対戦成績は1-1のイーブン

解説の飯塚「2人とも居飛車党で攻め将棋、高野が矢倉中心に対して
 野月は横歩取り、角換わり系が得意」

先手高野で、横歩取り△8五飛戦法になった
野月と言えば、△8五飛戦法の育ての親として有名だ
飯塚「丸山さんは野月さんに△8五飛戦法で負けて、自分で取り入れて名人になりました
 僕も野月さんにこれで負けているんですが、僕は名人獲得までは結びつきませんでした(笑)」

飯塚はこの戦型にやたら詳しく、序盤、いっぱい説明してくれた
やっぱりこの△8五飛戦法は知識がないと全く指せないね(^^;

序盤の▲7五歩を見て、飯塚「▲7五歩は早くも勝負手ですね」
ここから、高野は角交換から野月陣に角を打ち込んだのだが、この角が捕獲される展開になった
感想戦で高野いわく「角を打ち込むのをやってみたかった」
その後、後手の飛車を狙う構想だったとのことだが、この構想が野月に見事にかわされてしまった
もうこれだけで勝負が決まった一局になってしまった
これだから横歩取りは怖い

高野は飛車は取れたものの、駒損がひどい 金の丸損だ
「いやー」とつぶやいた高野、考慮時間も、高野はいつのまにか全部使ってしまった
対して、野月は迷いが全く無く、ほとんどノータイムで指してくる

本局、野月の強さがいかんなく発揮された一局となった
考慮時間を9回も余しての勝利、強い・・・
番組開始から1時間ちょうどという短時間で終わらせてしまった
飯塚「高野の攻めを、野月が柳に風でかわした一局、簡単なようで難しい勝ち方」とコメント

感想戦でも、高野に「手の見え方が違いすぎる」と言わしめた野月、
高野の構想が疑問だったとはいえ、もう横歩取りという戦型にしたのがどうだったか、
本局の野月のノータイム指しは、横歩取りとの群を抜いた相性のよさを示したもので、
「野月相手に横歩を取るな」という格言が生まれそうだ

高野は、同日収録の前局の窪田戦ではすばらしい指し回しで勝っていただけに、
横歩取りという戦法の怖さが一段と伝わってきた

△8五飛を選択しましたね、の質問に
野月は「最近、思うところがありまして」と言っていた
名人戦第3局でもこの戦型が出たし、またこの△8五飛が流行ってきたら、
これを超苦手としている自分としてはちょっとイヤだな(^^;
佐藤和俊五段vs屋敷伸之九段  NHK杯 1回戦
解説 鈴木大介

解説の大介「和俊は筋のいい棋理にかなったきれいな将棋、
 屋敷は力戦の雄、中終盤のねじりあいに強い」とのこと

先手和俊で、▲5筋位取り中飛車+美濃囲いvs△居飛車2枚銀での押さえ込み模様

本局、和俊はNHK杯はまだ2回目の出場ということで
序盤、緊張したのか、やや固くなってしまっていた印象だった
ちょっと局面を苦しくし、持ち時間を使いすぎたのが後まで響いてしまった
大介「先手は良くならない手の中から、手を探さなければならない」
これはうまい表現だった

大介「和俊五段は苦しくなると『いやあ』という口癖がある」とのことだったが、
実際、2回ほど和俊の「いやあ」が聞けた やっぱりずっと苦しかったんだろう
終盤、8筋に歩を打って、成るしかないのでは苦しいよね
手で顔を覆っていた和俊、つらそうだった
  
中盤からは、大介「こういう混戦で屋敷九段が負けるのをあまり見たことが無い」
と言っていたとおり、屋敷の力が発揮された
終盤で飛車をぶつけられたが、拒否したのも結果的に落ち着いた判断になった

全体を通して、屋敷の危なげない快勝だったと思う
最後は見事な即詰み、一流プロの芸だった
終局後、大介「屋敷九段のふところの深い指し回しが光った」とコメント
まさにそのとおりと思う
これだけ緩急自在に指されては、和俊としてはお手上げだった印象だ
屋敷はさすがに元タイトルホルダーでB1の棋士、格の違いを感じさせた

5筋位取り中飛車に対して、この居飛車側の2枚銀の戦法、
自分もやってみたいと思っていたのだが、
居飛車側は手が広く、全体を見なければならない大局観の難しさ、
攻めと守りの両方を常に考える必要がある戦法とわかり、
自分には指しこなすのは無理と思った(^^;

<今週のやっぴー>
番組冒頭で見たときはまだドキッとする 今週は黒のスーツで無難な服装だった 
そろそろ矢内に慣れてきた度 ★★ 服装B
第17期 銀河戦
本戦Gブロック 8回戦
神谷広志七段 vs 西尾 明五段
対局日: 2009年3月24日
解説:塚田泰明九段
聞き手:古河彩子女流二段
記録:上田初美女流二段

木曜に放送された銀河戦
20年度の成績は、神谷8勝16敗 西尾27勝13敗 2人の対戦成績は西尾の3-0

解説の塚田「両者居飛車党だが、振り飛車も指す
 神谷は受けるのが得意で、 変わった戦法も指す
 西尾は攻防のバランスが取れていて若手の有望株」とのこと

先手神谷で、▲居飛車急戦vs△四間飛車穴熊という形になった
西尾は角道を止めた四間飛車だ 今どき逆に珍しい 
神谷はそれに対し、迷うことなく急戦を選んだ

塚田は「穴熊が多い中、ひさしぶりに急戦を見ました」と言っていた
自分も急戦をひさしぶりに見た気がする、角道を止める四間飛車がそもそも減っているからね(^^;

神谷の作戦は、4九に金を置いたままで▲5七銀左の急戦策だ
本局では、これがモロにツボにハマッた  
感想戦で西尾いわく、「(28手目の)△3五歩がもう敗着」とのこと

神谷は竜を作り、その竜を自陣に引き上げ、西尾の攻めを見事に切れ筋にもっていった
駒割りが角損くらいになってしまった西尾、形も作れずに投了か、と思いきや、
西尾は千日手になる変化で粘り、それを拒否された後は△2七銀とそっぽの銀を打って、
攻め合う展開にまでもっていった 

終盤、もし自分が先手をもって指していたら、どうなっていたかなー
もう必勝形とわかっていても、実際の指し手がわからず、相当危なかったんじゃないだろうか(^^;
西尾に飛車を打たれたとき、金取りだったのだが、その金を3段目に力強く上がった手を見て、
自分は「おおっ」と叫んでしまった そうか、3段目に逃げるのが手堅いのか

結果、神谷の快勝!考慮時間も4分残して勝った
塚田「神谷さんらしさがでた、会心の一局でした」
自分もそう思った 西尾に穴熊に囲いを組ませる前に速攻を仕掛け、それが成功し、
もう相手に何もさせなかった感じの一局だもんね 
先手番の得、4九に金を保留した作戦が存分に活きた展開だった
急戦が好きな人には、一番気持ちいい勝ち方だろう

感想戦では、神谷はさすがに機嫌が良く、急戦でしたね、の質問に
神谷「古い人間なんで(笑)」
途中の変化手順で
神谷「なつかしいねえ 昔、これ研究会でやったよね 塚田先生がまだおなかが出てなかった頃」
塚田「(^^;」
千日手を回避しましたよね、の質問に
神谷「そりゃそうだろ(笑)」

西尾は4連勝で止められたが、決勝トーナメントには進出が確定している
この負けは完敗だったので、もう仕方が無い感じだ
若手がベテランの昔の研究範囲にハマってしまった、という一局だった
自分は振り飛車穴熊を持久戦以外でなんとかできないか、と日頃から思っているんで、
楽しめた一局だった