帰省のため、更新をしばらく休みます
次の更新は4月に入ってからになります

最近、書くことがなくなってきてるんですけど、NHK杯の更新はしっかり続けていきたいですね
「今週のやっぴー」のコーナーは、もう終わりにします
わけのわからんコーナーだったんですけどね(笑)
矢内さんをおちょくるのも、この辺でやめておくのが無難かなーと(^^;

ではでは
糸谷哲郎五段vs羽生善治三冠   NHK杯  決勝
解説 谷川浩司

さあ、いよいよ決勝だ 糸谷の力が絶対王者の羽生にどこまで通用するのか
ちょっと気になったのが、羽生は今までNHK杯を7回も優勝しているのに対し、
谷川は1回しか優勝してないのか

羽生は、井上、先崎、山崎、丸山を破っての決勝進出
羽生「山崎戦の山崎の▲8八金が、今まで見たことがない手で好手だったので、印象に残っている」

糸谷は、中田功、谷川、鈴木大介、森内、渡辺を破っての決勝進出
糸谷「鈴木大介戦で糸谷流を指せた一局、端角を消して相手に手を渡した▲1六歩が印象に残っている」

自分は判官びいきなので、糸谷を応援して見ることした 
振り駒で先手は糸谷と決まった よし、先手はもらったぜ!と思った

先手糸谷で、後手羽生の一手損角換わりにスラスラと進んだ
糸谷の早繰り銀を羽生が腰掛け銀で受ける戦型だ
糸谷は自陣角を打ち、銀交換から羽生は△5五銀打ちと投入して中央で押さえ込む展開

積極的に動いたのは糸谷、▲8三歩と飛車の頭に一発叩き、▲3三銀の打ち込みが来た!
矢内「ガツンとぶつかっていった」
谷川「これでよければ話が早い 平凡な攻め方だが、盲点になる」
さあ、これがどれほどの手なのか?

しかし、羽生も糸谷陣の急所に角を打ち込み、もう中盤を通り越して、引き返せない終盤になった
矢内「金の取り合いでどちらが速いのか」

ノータイム指しが糸谷の十八番だが、今回はけっこう慎重だ
おいおい、羽生より糸谷のほうが考慮時間を使って考えてるよ 大丈夫か、糸谷、がんばれ!

でもなんか、糸谷の成銀が遊んでて、感じが悪いんだよね
ここで糸谷の強さを示す手がきた じっと8筋に歩を打って受け、辛抱!
谷川「はあ~、そうやりましたか~ これは勝負手ですね」
これで羽生のほうも飛車が遊ぶから、難しいのか

そして糸谷は銀を取りながら角を飛び出したが、当然こんな角を羽生は相手にしてくれない
羽生もじっと桂を成って、手を渡してきたー ああー、そう指すんじゃないかと思ったよ
だって、この桂は3三、4五と、2手もかけて跳ねてきた桂だもんね
5七に成るのは今までの手を肯定する手で、筋が通ってるよ

で、糸谷は仕方なく銀を引っ掛けた その瞬間、羽生の△8五歩がキター?!
おいおい、なんだよこれ? 糸谷の玉は7九にいるんだぞ? △8五歩ってなんだ?
谷川「これは詰めろになってますね」 でえー! 発想がすげえ
糸谷は手抜けず、羽生のこの△8五歩が通ってしまった・・・

ああーこうなってはもうどうしようもない
最後は華麗に飛車を走り、羽生は遊び駒なしになった あの働いてなかった飛車が大活躍するとは・・・
羽生の飛車の使い方、これが今期NHK杯で印象に残ることになった

結果、羽生の快勝! ああー、糸谷、やはり格の違いを見せつけられたね くうー 残念
羽生、強い内容で文句なしの優勝! 
最後の決め手の飛車走り、あの一手じゃないと羽生玉は危なかったということだが、
羽生はそれももちろん見抜いていたんだろう
糸谷、「惜しかった」とはいえない内容と思う

感想戦によると、糸谷の9筋の端歩突きが糸谷の研究手だったとのことだが、
羽生は瞬時にそれに対応していた、とのことだった
羽生、強いわ どうしたらこの人に勝てるのか、わからない 
解説の谷川にも、羽生は明らかに上回っていたもんね

表彰式での羽生、肌のツヤがよく、まだまだ若くみえた
まだ後10年はこの人がナンバー1だろう、そう思えた
終わってみれば、大本命の優勝か あー、強い羽生を上回る人、出て来い! 無理か?(^^;

<今週のやっぴー>
白のソフトなスーツ 定番のタートルネック 服装A
今週はあんまり矢内が映らず、ちょっと残念だった
矢内の笑顔でヒール・ザ・ワール度 ★★★★★ (HEAL THE WORLD by MICHAEL JACKSON)
2010.03.20 気迫が希薄
実は、最近、指すのがおっくうなんですよね 
将棋に関わっていたいと思うけど、自分で指す気にどうにもなれないのです
勝負するっていう気迫が希薄なんです もう2ヶ月はまともに指してません 

NHK杯で、解説をしていた内藤さんが、こう言っていたのは記憶に新しい
内藤「年を取ったら、将棋から囲碁に転向する人が増える この逆は聞いたことが無い
 年を取ると、将棋を指すのはしんどくて、週に一度NHK杯を見ればもういいや、という人が多い」

・・・これ、今の私そのまんまじゃん(^^;


気分を変えて、FC2ブログに<今日のテーマ>というのが毎日あるんですけど、
一度はこれで書いてみるか
今日のテーマは「一日が48時間になったら何に使う?」

一日が48時間になったら? うーん、意味がよくわからんのですけどね
今だって、二日を一日と考えれば、48時間になりますけど・・・(^^;

地球の自転が半分の速度になったらどうするか、ということですかね
昼が24時間、夜が24時間ですか うーん なってみないとわかりませんね
ずっと家にいるような生活をしてる自分には、どうなろうとあんまり関係ない気がします・・・(笑)
第18期 銀河戦
本戦Aブロック 7回戦
小林裕士六段 vs 豊島将之五段
対局日: 2010年1月26日
解説:小倉久史七段
聞き手:久津知子女流初段
記録:井道千尋女流初段

期待の若手ナンバー1の豊島と、早指しが得意な小林裕士(以下、デカコバ)の対局
これは好カードと思った

21年度の成績は、豊島40勝12敗 デカコバ22勝12敗 2人の対戦成績は1-1
解説の小倉「豊島はなんでも指せるタイプ、デカコバは居飛車党」
・・・ずいぶん簡単な棋士紹介ですね(^^;

豊島は後ろ髪が跳ねていて寝癖があり、若い頃の羽生にそっくりだ

先手豊島で居飛車、後手のデカコバが△4四歩と止めて、相居飛車の持久戦調の展開
ゆっくりした展開になるのかと思いきや、デカコバのほうから△4五歩と突いて勝負してきた?!
ええ? 4筋は先手から攻める場所じゃないの?

そしてなんと、先手の▲5八飛に対し、後手が△5二飛って、なんだこれは?
後手は居玉だぞ? いずれ飛車交換になっちゃうじゃん、こんな手、ありうるのか?
ところが、デカコバの強気な指し手は止まらず、後手の銀や桂が盛り上がって、もう大決戦は必至だ

豊島はスッと玉の早逃げをして備えている うーん、この早逃げは好手、さすが豊島だ
一方、デカコバにはもう有効な手がない これ、大差がついて終わっちゃうんじゃないの?

そして、局面が動き、大決戦になった やはり飛車交換になり、豊島は先に飛車の打ち込み、
もうどう考えても豊島勝勢だ 
必至をかけた豊島、あとはデカコバの王手ラッシュを詰まないようにかわすだけだ

あー、こりゃ豊島の快勝だったな、これは後手が一枚足りないんだよね 
詰むか詰まないか、こういうのは流れでわかるもんね 自分はこういう判断はけっこう自信があるのだ
が、しかし、小倉は詰むとも詰まないとも断言しない 「かなり王手が続く」とだけ言っている
あーあ、詰まないんだよ、こういうのはね 自分はかなりの数、観戦しているので、見たらわかるんだよ
まあ、今回は豊島の快勝だったね デカコバはいいところなしだったね

・・・って、なんだかデカコバの王手が続いている? あれ、飛車をそんなタイミングで打ってきた?
うわ、合駒を何にするというきわどい王手? あれ、そんなに難しいの?
でも詰まないだろ、最後に一枚足りないっていうパターンなんだよ 
って、あれ? 桂打ちじゃなくて、桂跳ねの王手? 小倉が「詰むかも」とか言い出した?
うわ、豊島、考え込んじゃってるよ 小倉は「詰みました」と断言!
ああー、そして、豊島玉がなんとホントに詰んじゃった!! ええー!!
ぎえーーー 自分の大局観、モロに大ハズレ!!
終盤に必要なのは「大局観」じゃなくて「読み」かorz

小倉「最後の最後まで、僕は豊島の勝ちだと思ってたんですけど、怖いですね」

なんでだー 感想戦で振り返って見ると、豊島が必至をかけにいったのが間違い、ということだった
あー、でもこの将棋、豊島にしてみたら、一気にスパッと切りたくなる展開だったよね
一回、緩めなきゃいけなかったのか・・・ しかし、それは結果論・・・

えー、後手は全然勝てない将棋だったのに・・・
何手詰みか数えたら、なんと31手詰みだ えーこんなのがあるのか・・・

デカコバ「ずっと形勢が悪かったが、最後の詰み筋は狙っていた」とのこと
こりゃ、まれにみる劇的な逆転劇だった あー、豊島が負けたか 
やっぱり将棋はこういう逆転をするところが面白いね しっかしびっくりしたわ(^^;
テレビの前で叫びまくってしまった一局だった
久保棋王、王将奪取、相当きわどい将棋だったようで、囲碁将棋チャンネルでの解説が楽しみです
これで二冠ですね 久保さん、5~6年前は、それほど強いイメージはなかったんですけどね
30代でもまだ伸びるってことでしょうか 
「王将」っていう言葉を、ひさしぶりに聞いた感じです(笑)
話は将棋と全然関係ないんですが、ここのところ、よくツタヤでレンタルビデオを借りて観てました
ホラー映画が見たい気分になり、4本ほど観ました

その中でダントツに面白かったのが、「テキサス チェーンソー」というやつです
これは怖かった! 実話をもとにしてあるそうです それも怖さを盛り上げます
話は単純、テキサスの田舎で、チェーンソーを持ったヤツに追い掛け回される、という、
もうタイトルそのまんまです が、これが怖い! 

登場人物も良し、カメラワークもいいし、画面の暗さもちょうどいいくらいです
全体の薄暗い雰囲気がとても不気味です
そして、敵がなぜチェーンソーを持って追いかけてくるのか、意味がよくわからないんです
とにかく追いかけてくるんです そこがリアルで怖いんですよね これはおススメです
いつか2回目も観たいですね
<第98話>
(緑地公園のベンチに座って話す、角野と鳥山香)

角野「そりゃ・・・ 成田の話わかるよ」
鳥山香「なんで!?」
角野「えーっと・・・ チームプレーだからな・・・ 1人だけ勝っても仕方ない
 最低2人は勝たないと・・・」
(角野を睨んで、オオカミのようにうなる鳥山香)
鳥山香「ガルルル」
角野「だ・・・ だからって 言い方ってもんが あるよな うんうん・・・」

鳥山香「部活もちゃんと出て 毎日 詰将棋や 次の一手やって・・・
 でもあの人に勝てない  なんで? どうすればいいの?」
角野「急に強くなるもんでも ないだろ」
鳥山香「それじゃ ダメなの!! 全国はあと1カ月だよ!!
 すぐ強くなれなきゃ ダメなの!!」
(あまりの大声に、小鳥たちが木から逃げていった)
角野「わ・・・わかったから その声やめて・・・」

角野“やれやれ・・・ ?”
(角野がふと横を見ると、鳥山香はボロボロと大粒の涙を流していた)
角野「ひぃっ」
鳥山香「一生懸命やってんのに お腹痛くなるまでやってんのに
 勝ちたいのに 勝ちたいのに」
角野「・・・」

(鳥山香の手の甲に、そっと自分の手を置いた角野)
角野「・・・」
鳥山香「・・・手・・・ 冷たい・・・」
角野「うっ!! ごめ・・・」
(角野が手を引っ込めた が、鳥山香の手が素早く角野の手を追いかけ、
逆に角野の手の甲に鳥山香が手を置いた そのままこう着状態になった2人)
角野「・・・・・・」
鳥山香「・・・・・・・」

角野「わ・・・悪い オレ冷え性なんだ」
鳥山香「・・・男のくせに? 夏なのに? へんなのー」
(顔をぬぐった鳥山香)
鳥山香「へんなこと 聞いたから 少しスッキリした!」
角野「あ そ」

角野「やってること続けろよ 強くなれるから・・・ 
 成田が頑張ったら その倍やればいいんだからさ・・・
 んー ごめんな 普通のことしか 言ってないな
 オレ 県代表のプレッシャー よくわからんから・・・」
(夕日が2人を眩しく照らす)

鳥山香「じゃあ・・・ 来年は一緒に 全国へ」
角野「お・・・ おう・・・ 一緒に・・・な」
(角野が手を返し、2人は手のひら同士を重ね合わせていた)

柳葉先生、ここのシーン、最高です!
急接近した角野君と鳥山さん、この2人の関係やいかに? 
女子チームの全国大会ではどんな戦いが?
柳葉あきらワールド全開の、青春高校将棋漫画「笑え、ゼッフィーロ」は、週刊将棋でやってます!
(笑え、ゼッフィーロ 名場面集 ひとまず 完)
丸山忠久九段vs羽生善治四冠   NHK杯 準決勝
解説 青野照市

決勝で糸谷の前に立つのはどちらか
解説の青野「丸山は、名人、棋王の経験者 横歩取り、角換わりの激しい将棋を得意とするが、
 勝ち方は渋い 友達をなくす手でしっかり勝つタイプ
 羽生は序、中、終盤スキがなく、どんな戦法も指すオールラウンダー 王者の将棋
 弱点をあげるとすれば、対局数が多いため、『お疲れかな』と思うときがある」

丸山は髪型が凝っているね 茶髪に染めて、ツンツンと尖らせている
丸山も羽生も、すごく高そうなスーツに身を包んでいる

先手丸山で居飛車、後手の羽生の作戦が注目されたが、ゴキゲン中飛車になった
昔、羽生はゴキゲンだけは不得手な印象があったが、どうなるのか、見ものだ

丸山が急戦策を取り、青野いわく「ゴキゲンの中でも最新の形」とのこと 
あれ、羽生が5筋を交換してきたけど、これ、▲5五歩とフタ歩をしたら、飛車が死んでるんじゃないの?
と思ったら、丸山、▲5五歩と指した!
青野「やりましたね~ これはタダじゃ済まないです」
そうか、飛車銀交換になるけど、後に△5五角となったときに、飛車取りが残って受けづらいのか
なるほどねー  

丸山は▲3八飛車打ち、と自陣飛車を打って受けた 
青野「局面は違うが、升田幸三の妙手でこの手があった」
そういえば確かに、升田さんが指した手でこういう手、あったなあ
だが、ここでは▲2七飛車打ちが良かったか、と感想戦で丸山のコメントだった
本局では、この2人のレベルでは、ここが最大の勝負どころだったようだ

丸山が2筋を交換したとき、矢内「△2五歩のフタ歩はないですか」
青野「△2五歩かあ なるほどね~ あ~! やりましたね~」
ここは矢内、ドンピシャリだったね 飛車を封鎖するフタ歩が2回も出るという、めずらしい将棋だ

青野「丸山としては研究範囲だったはずが、何か誤算があったか」
うーん、そうだね 後手が桂も手順に跳ねてきて、美濃も堅いし、もう優勢か

が、検討してみてみると、後手に決定打がみつからない
青野「後手がうまくやったようだが、実際はそうでもないかも」
うーん、そうか まだ難しいのか・・・ もう解説者の意見に完全に振り回されてるだけの自分(^^;

一直線の寄せ合いになった どうやら羽生の攻めもギリギリらしい
遊び駒を一枚も作らないようにして、厚みを作って攻めてくる羽生 
羽生はこういうところで間違える雰囲気がないねえ 
丸山も必死の防戦で耐えてるけど、追い詰められてるらしい 

え、△6七成銀と寄る手が詰めろになってるの?
・・・そうか、△7八成銀、▲9八玉、△8八成銀、▲同玉、△7八角成り、
▲9八玉、△8九馬、▲同玉、△7八金打ち、▲9八玉、△8九銀までの11手詰みか
ここ、青野さん、大事なところなんで、もうちょっと駒を動かして見せてあげる必要があったね

詰めろだから、丸山は玉の早逃げか あれ、△7七成銀と寄るところじゃないの?
△7八成銀ってなんで? と思ったら、犠打で一回、桂で王手する手があったのか!
△7七成銀だと取られて大逆転してるよ(^^;

確実に丸山玉を追い詰めた羽生、トドメは考えにくい、今取ったばかりの桂を敵陣に打ちつけの一手!! 
これを見て丸山、投了! うわー 鮮やか!! やっぱ、羽生はつえー!
羽生の「四冠王は、伊達じゃない!」という声が聞こえてきそうな桂打ちだった

青野「羽生の、遊び駒を作らないようにする、厚みを持たせる攻め方が参考になったと思う」
でも、羽生の寄せ方をホントにマネできたらいいけど、そうもいかないよね(笑)

羽生の見事な会心譜だった 両者ともに無駄な手のない、見ていて面白い将棋だった
さあ、来週はいよいよ決勝、糸谷が羽生を相手にどこまでやるのか?

<今週のやっぴー>
礼服みたいな黒のスーツ フェミニンなフリルの襟元 服装A
後ろ髪クルリン度 ★★★★
母はお茶が好きで、よく飲む 
お茶を飲んだあとの湯飲みは、放置されている
一回お茶を飲んだくらいで、洗うのはバカバカしいからだろう

私は牛乳が好きで、よく飲む
牛乳を飲んだあとの湯飲みは、やはり放置している
一回牛乳を飲んだくらいで、洗うのはバカバカしいからだ

ここで問題が起こってくる
「牛乳を飲んだあとの湯飲みに、母がお茶を入れてしまう」という事件が頻発してしまうのだ
普通、お茶はきれいな薄緑色をしているが、この場合は緑っぽい白色になる
味も、わけのわからないまずい味だ お茶の風味など、吹っ飛んでしまう

これをやってしまうと、母はいつも「ギャー」と叫んで、
「なんでこんなものに牛乳が入っているの?!」と怒る
なんで、と言われても、牛乳を飲んだから、なのだが・・・ 

この逆は別に困らないのだ 「お茶を飲んだあとの湯飲みに牛乳を入れる」ということをしても、
全然困らない 牛乳の味は濃く、お茶に勝てるからだ

「牛乳入りのお茶」のことを、私は「お茶と牛乳のコラボレーション」とギャグを言ってみたが、
母には全然受けなかった  
この問題は長年続いている これからも続くだろう
<第97話>
『西風ヶ丘高校に 新聞の取材が来た』

内村「はい 私と鳥山さんは 入部してから 将棋覚えました」
(やじ馬の生徒たちがたくさん見に来ている)
やじ馬の生徒たち「将棋部 女子チーム?」 「女の子が将棋するの?」 「ここって書道部?」

内村「得意戦法は 私が棒銀? 鳥山さんが振り飛車?」
記者「フンフン」
パシャ パシャ(写真をとるカメラマン)

飛鳥田「内村さん すごいね 立て板に水・・・ってヤツ?」
角野「自分の得意戦法に“?”がついてっけどな」
藍沢「来年は取材 受けたいね」
端本「うん」
鳥山香“お腹 痛い・・・ ウウ・・・”

鳥山さん、緊張でまたお腹が痛くなってます(^^;

記者「えーと 鳥山さんは 全国大会に向けての抱負は?」
パシャ パシャ(写真をとるカメラマン)
鳥山香「はぁ まぁ・・・ 一つ二つでも 勝ちあがりたいと思います」

記者「成田さんは?」
(興味がなさそうな成田)
成田「別に・・・」 

記者「武藤先生は?」
やじ馬の生徒たち“む・・・ 武藤先生がしゃべる!?” “しゃべる!?”
武藤「・・・・・・」
記者「・・・・・・」
やじ馬の生徒たち“だよね・・・”
記者“しゅ 取材しにくい学校だな”

あのー、こんなに無口な武藤先生、普段の授業はどうやって成立させているんでしょうか
(武藤先生、何の科目担当なのかも未だに不明です)

飛鳥田“部長だから ボクも訊かれるのかな? 男子チームは来年は・・・とか
 『来年は 鷹洋を破って 全国へ行きます!!』って言わなきゃ いけないよね・・・”
ドキドキドキ

記者「では これで」
(記者と武藤先生がおじぎをした ずっこける飛鳥田)
飛鳥田“そりゃ そうだな・・・ 敗者には何もやるな・・・って言うもんな”

飛鳥田「で・・・ ではこれで今日は部活を 終わります」
内村たち「ハーイ」

(女子トイレで手を洗う成田 そこへ鳥山香が来た)
成田「?」
鳥山香「どうしていつも 非協力的なの? 
 私がお腹痛くても 必死で受け応えしてたのに」
成田「ふう」
(ため息を吐いた成田 無視して出て行こうとする)

鳥山香「ちょっと 待ってよ!!
 どうしていつも まじめに話をしてくれないの!? 逃げてばかり!!」
成田「・・・・・・ ・・・都合・・・」
鳥山香「え?」
成田「自分の都合でしょ? お腹痛くなるのは あなたの場合だし
 取材したいのは 新聞社の都合  どうして他人の都合に 合わせなきゃいけないの」
鳥山香「そりゃあ・・・ 集団生活は互いの言い分を考えて・・・」

成田「訊くけど 『一つでも二つでも 勝ちあがりたい』・・・って
 人に勝てとか言う前に 自分は勝つんだよね? 私に一回も勝ってないのに」
パタン (成田、出て行った 何も言い返せず、取り残された鳥山香)

(廊下で鳥山香を待っていた角野)
角野“長げぇ トイレだな・・・”
ドッ
(角野の背中に鳥山香がぶつかってきた)
角野「な・・・ なに?」
(角野のシャツにしがみついた)
鳥山香「向くな!!」 
(目に涙を浮かべる鳥山香)
鳥山香「こっち向くな・・・」

鳥山さん、角野君の背中で泣いてしまいました! (つづく)
第18期 銀河戦
本戦Gブロック 6回戦
大平武洋五段 vs 糸谷哲郎五段
対局日: 2009年12月2日
解説:戸辺 誠五段
聞き手:長沢千和子女流四段
記録:伊藤明日香女流初段

糸谷の対局ということで、見ることにした
20年度の成績は、糸谷31勝11敗 大平14勝11敗 2人は初手合い

解説の戸辺「糸谷は居飛車党で、非常に個性的 腕力が強く、力戦を好む
 大平も居飛車党で、早指しが得意 大局観が優れていて急所をはずさない、順位戦では
 2~3時間しか使わないこともある」

先手糸谷で、角換わりの相腰掛け銀に進む 糸谷が作戦で▲7五歩と位を取った
戸辺「早くもあまり見ない形」
大平は右の金を△6三金~△7四金と上がってこの歩をとがめにきたが、
この構想は問題だったようで、後手陣はバラバラになってしまった

糸谷、角を手順に相手陣に打ち込み、2筋の突き捨ても入り、絶好調の攻めだ
戸辺「2筋の突き捨ては絶妙のタイミング」
え~、始まってまだほとんどたっていないのに、大平はもう困ってるの?
感想戦で、大平「ここはもう相当悪い形勢」とのことだった

が、しかし、楽観しすぎたのか、糸谷にも悪手が出てしまう
飛車取りに銀を打ったのだが、この銀が完全に遊んでしまった
糸谷「後手の王様を手順に逃がしているので、悪手でした」

糸谷は仕方なく2筋から手を作っていくが、大平の玉が中段玉でどうにも寄りにくい
局面、混沌としてしまった 

形勢不明のまま終盤に突入、寄せ合いになり、どっちがいいのかわからない

大平が豊富な持ち駒を活用、香打ちで先手玉を縛った 
ああ、糸谷、これまでか、糸谷負けだと思われた瞬間だった
糸谷、竜をすっとナナメに入る、金香両取り! うお、これは盤上この一手の妙手・・・!
追い詰められて、この手が見えるのか!
秒に追われて大平は必至をかけたが、糸谷の竜入りがなんと詰めろになっていて、
後手玉をピッタリの即詰みに討ち取った!

糸谷、まさにギリギリ、薄氷の勝利! あ~、これは勝ったとはいえ、危なかったな~(^^;
糸谷は考慮時間を6回余しての勝ちだったけど、もう時間は使いどころがなかった局面だったもんね

感想戦では、難解な変化がいっぱい出てきていた 
この感想戦、糸谷がどんどん手を言ってくれるので、楽しかった
実戦では出なかったが、83手目、▲2八桂~▲1六桂と活用する桂の2段活用の妙手があったとのこと
こういう手が見えているのはさすがだねえ
後手の王様は中段玉で、かなり寄せが考えにくい局面なのに、
糸谷の手の見え方は中段玉を苦にしていない様子だった

糸谷、今回は非常に危なっかしい勝利だった でも勝ちは勝ち、次もまた糸谷の将棋が見れるのだ
次も楽しみにしている
<第96話>
(書道準備室に、馬島が入ってきた)
馬島「うぃーっす」
飛鳥田「あ 馬島くん!!」
内村“ゲッ ウマ!!”

馬島「武藤に聞いたけど ここ 部室になったって? 名越がよく許したなぁ
 広くてサッパリしてて いいじゃん なんだか人も増えてるし」
飛鳥田“まさか 本当に書道 やんのかな?”

馬島「ダンナ 全国大会はいつ?」
飛鳥田「え?」
馬島「オレもいくよ 全国」
飛鳥田「全国・・・? ボクら・・・ 県大会で負けてるよ・・・」
馬島「オイ ボケたか? 見に行くのはできるんだろ?」
飛鳥田「ああ」
角野「応援か?」
馬島「違ぇよ  全国目指すなら 全国のレベルってのを見たいんだ」
(呆然とする飛鳥田と角野)

馬島君、顔つきが精悍になってます

内村「あれがウマだよ あんまり近寄んないほうがいいよ」
藍沢「ウッチン あの人と付き合ってるの?」
ブホォッ(吐き出した内村)
内村「ど・・・ どどどどこを どーしたら そんな恐ろしい結論に・・・」
藍沢「全国レベルを知りたいって・・・ カッコいいじゃん それなのに?」
内村「はああ?」
藍沢「馬島さんに 私を近づけたくないのかな・・・って」
内村「はあああああ!?」

内村さん、ショックで口からエクトプラズムを吐いてます

(藍沢に何か言ってやりたいが 藍沢のあまりの乙女っぷりに 何を言っていいやら悶絶する内村)
 ↓
(でもまあ 本人の好き好きかと 思い直し 平静を取り戻した内村)

内村「大丈夫 私は付き合ったりしないから 好きにしちゃっていいから」
藍沢「えー 執事服 着せるとかもOK?」

藍沢さん(工藤静香に似ているほうの子)は、恋人にコスプレさせたい趣味があると分かりました

(武藤先生が入ってきた)
飛鳥田「あ 先生 こんにちわ」
角野「こんちわっす」
馬島「どもっす へへへ」
(馬島を見てうなずいた武藤先生)
武藤“コクッ”

武藤先生、ひさしぶりに来た馬島君を、何も聞かずに受け入れてくれました

(武藤先生が座り、いつものように部活が始まった まじめに取り組む部員たち)

『その日 珍しく部活後 ミーティングがあった』
武藤「全国大会は 出会いだ」
全員「は?」
内村「出会い系?」
角野「違うよ! 県大会で戦っていないお前らは 全国大会で初めて出会うんだよ 敵に」
武藤“コクッ”
(不安げに 唾を飲み込んだ鳥山香)
鳥山香「・・・・・・」
成田「・・・」

武藤「味方にも」
鳥山香“? チームは 決まってるのに?”
『もちろん ボクたちは 先生のこの言葉を 理解できなかった・・・』

味方との出会いとは、どういう意味なんでしょうか? (つづく)
FCのドラクエ3をまだやってる(^^;
例のごとく、最初から黄金の爪を売ったお金で、大金を持ってからスタートする方式だ
そして全滅したらゲームオーバーのルール 
これが、毎回絶滅ポイントが違うのだ
このやり方、「逃げる」という選択が非常に重要になる
敵の組み合わせをよく見て、戦うか逃げるか、見極めるのが一番のキモだ
普通にゲームを進めていくのと違う、ここが一番面白いところだ

強敵の組み合わせが出て、「逃げる」をコマンドをして、「しかし、まわりこまれてしまった!」と出た瞬間、
「アー!!」と声を上げてしまう
昨日から今日にかけて、船を取るまでに5回ほど全滅してしまい、呆然としている


プロの将棋では順位戦が終わってきているが、今年はいまいち盛り上がらなかったと思う
最終戦を待たずして昇級者が決まっているクラスが多かったからね
来年の渡辺のA級での活躍ぶりに注目だね 豊島も早くもっと上に上がってきてくれ!
糸谷とか佐藤天彦も、実力はあるんだから上がってほしい

名人戦だけど、三浦が名人になるっていうのはなんだか・・・
三浦名人・・・ どうにも聞こえが悪いと思うのは自分だけでしょうか?(^^;

そして注目なのが、矢内と甲斐のマイナビオープン女王戦だ
ここは矢内、女王を死守すべし!
<第95話>
馬島“い・・・ いったい この寄せは いつから用意されてたんだ・・・!?”
浅利 ふーっ(煙を吐いて、タバコの火を灰皿で消した浅利)

浅利「少年・・・ 将棋ってのは 最善手を選ぶゲームじゃない」
馬島「ハァ? じゃあ何選ぶの?」
浅利「最善手なんて 選択肢の一つだ
 将棋はね 『相手を罠にかけるゲーム』だ」
馬島「・・・!」
浅利「相手の心を読んで 見落としやすい罠を仕掛け 待ち伏せたり 追い込んだりするゲームだ」 

(呆然とする馬島 盤上に目を向ける)
馬島“たしかに・・・ 自分の駒が邪魔で詰まされるなんて・・・ 思ってもみなかった・・・
 この罠はどこで仕掛けられたんだ? 歩を垂らしたときか?
 オレが桂を打ったときか? それとも・・・
 それに最善手が選択肢の一つって なんだ? 最善は『最善』じゃないのか?”

浅利「いいね 少年 本気で考えてるね
 本気で考えろ そうすればたいがいの問題は突破できる
 ただしこの本気ってのは 自分の存在を賭けるって意味だぜ
 罠を仕掛け 獲物を追い込む猟師になれ 少年」

馬島「・・・・・」
(財布を取り出した馬島)
チャッ
(2500円を浅利の前に差し出した)
馬島「オレ・・・ 『少年』ではありません・・・ 馬島・・・ 馬島優一です」
(浅利に向かって礼をした馬島)
馬島「ありがとうございました」

(馬島、帰っていった)
席主「フウウ~ッ 浅利~っ メチャクチャだよ 高校生に 罠かけろって」
浅利「これでも 相手見て 言葉選んでんだぜ? 教育的配慮ってヤツだ・・・」
(500円を席主のほうに置いた浅利)
浅利「その金 ちゃんと受け取っとけよ 貴重な500円だぞ」
席主「貴重?」
浅利「ごくたまに出会う・・・ 『本気の証』だから・・・」

(帰り道を歩く馬島、背筋がのび、顔つきが変わっていた)

何もかもを見抜いていた浅利氏、恐るべし・・・ 馬島君の中で、確実に何かが変わりました! (つづく)
渡辺 明竜王vs糸谷哲郎五段   NHK杯  準決勝

いよいよ準決勝、糸谷がどこまで渡辺に迫るか、楽しみな一戦だ

解説の阿久津「渡辺は年齢的には25歳と若いが、竜王6連覇のトッププロ、隙のない棋風
 糸谷は新人王を取ったことのある、勢いのある21歳の若手、
 荒々しい棋風で、見ていて落ち着きのない将棋(笑)」

先手渡辺で、後手糸谷の一手損角換わり
渡辺の早繰り銀を、糸谷が腰掛け銀で受ける形 序盤、ものすごい速さで手が進む

阿久津「お互い、一手に5秒も考えていないですね どこまで経験ずみなのか、恐ろしい手の流れ」

糸谷は果敢に、積極的に攻めていった が、しかし、
阿久津「糸谷から動いたわりに、攻めがうまくいっていない 渡辺に色々反撃の手が残った
 糸谷は動きすぎだったと思う」 

実際、感想戦で指摘されていたが、渡辺のほうから角を切る有力な攻め筋があったとのことだった

実戦はまずまず穏便に進んだ
が、ここで見ていてどうにも不可解な一手が渡辺に出る
後手の馬に当てる▲8五歩という手だ 
これで後手の馬は手順に中央に寄り、後手陣なんだか手厚くなってしまった
ここが最大のポイントだったんじゃないだろうか
(感想戦で、この▲8五歩は、渡辺は「ここに歩を打つ人は居ませんよね」と反省しきりだった)

糸谷は△6七歩という怪しい焦点の歩打ちで渡辺の飛車を吊り上げ、
一気に寄せ合いの勝負にもっていった

寄せ合いでどうにも手が止まらない展開になり、手が進んだ結果、渡辺陣に受けがない?!
え~、もう終わり??? ま、まさか渡辺がこんな早く負けるの???
阿久津「こんなにあっという間に受けがなくなるとは
 渡辺がこんなに一方的に負かされるのは、なかなかない」

で、番組開始からわずか57分で渡辺が投了! う、うっそー こんなあっけなく終わるとは・・・

一局を通して見た印象としては、糸谷の超早指しに、渡辺がペースを乱され、
指し手も乱されたという印象だった 

見ていて、糸谷の超早指し、この勢いはものすごいものがあった
1手30秒が原則だが、2~3秒で指してくるんだもんね
渡辺が駒に触って指すか指さないかくらいで、糸谷はもう駒に触って早く指したそうにうずうずしているし、
ごくたまに考慮時間に入ったと思ったら、10秒も使わないで指してくる糸谷

渡辺としては、自分ばっかり考慮時間を使わされ、
糸谷が全然考えてくれないので、普段とは違うゲームをやっているかのようだっただろう
(終局時点での考慮時間の残りは、渡辺1回、糸谷8回)

渡辺が、糸谷という台風にモロに巻き込まれた一局だった
今回のNHK杯で台風の目となった糸谷、このまま優勝なるか?

<今週のやっぴー>
春っぽい白のスーツに青のインナー 服装A
もうすぐ春ですねぇ ちょっと気取ってみませんか度 ★★★★ 
馬島君はなぜ負けたのでしょうか? 浅利氏の罠とはいったい?
終盤戦を検証してみました

後手:浅利(トップアマ)
後手の持駒:歩二 
9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
| 龍 ・ ・v金v玉v金 ・v桂v香|一
| ・ ・v銀 ・ ・ ・ ・v銀 ・|二
|v歩 ・v歩v歩v歩 馬 ・v歩v歩|三
| ・ ・ ・ ・ ・ ・v歩 ・ ・|四
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|五
| 歩 ・ 歩 ・ ・ ・ ・ ・ ・|六
| ・ ・ 桂 歩 ・ ・ 歩 歩 歩|七
| ・vと ・ ・ 金 ・ ・ ・ ・|八
|v龍 ・v馬 銀 玉 金 銀 桂 香|九
+---------------------------+
先手:馬島
先手の持駒:桂 香二 歩二 
手数=40 ▽7九馬 まで

▲8四桂
*この桂打ちで、次の▲7二桂成が受けにくく、先手の勝ちに思えます 馬島君はこの一手で勝ちを確信します しかし、そこにこそ、先手に落とし穴があったのです
△4六歩
*(ここでは△4七歩も有力なようです それだと、まだ長い将棋になったようです が、△4七歩は明らかな詰めろなので、馬島君もそれなりの対応をしたことでしょう)
*この△4六歩に対して、実戦での▲7二桂成では先手玉が詰まされてしまいました 
*では、先手はどう指せば良かったのか? 受けるとすれば、①▲3八銀、②▲4八玉、③▲6八銀が考えられます
*しかし、①と②は、この終盤戦で盤上に後手の攻め駒が増えたことになるので、実戦では指しにくい手です
*③の▲6八銀を例に挙げて、その後を変化順で分岐してみます
▲7二桂成 △6九馬 ▲4八玉 △4七銀 ▲5七玉 △5八馬
▲6六玉 △5七馬 ▲5五玉 △5四金 ▲同 馬 △5六馬
▲4四玉 △3三銀 ▲5三玉 △5二金左

変化:3手
▲6八銀
*これで先手が勝ち筋でした しかし、この手はこの後の変化を読みきっていないと指せません
△同 馬
*後手は、こう取ってくる手があります
*(いったん△6九馬としてから銀を取る手もありますが、それは長くなりますが先手の勝ち筋です)
▲同 玉
*▲同玉の一手です
△4九龍
*この手が先手玉に対して詰めろで、▲7二桂成が間に合わず、一見して後手の勝ちかと思えます
▲6二角
*しかし! 先手は角を手持ちにしたので、この手が生じていました 
△同 玉 ▲7二桂成 △同 玉 ▲6一馬
*これで詰んでます この▲6二角という詰み筋が見えていないと、△4六歩に対して▲6八銀と受ける手は指せないのでした 
*馬島君は、▲8四桂と指した時点で、次の▲7二桂成が受けにくいため、勝ちを確信してしまい、逆にその攻め筋しか見えなくなったのです
*「▲7二桂成が受けにくいからこそ、先手は▲7二桂成と指してくるはず」それが浅利氏の仕掛けた罠だったのでしょう
*味わい深い終盤と思いました
<第93話~第94話>
(総譜がないので、30手目から40手目までは、私が考えて局面をつなぎあわせました
どうにも不可解な手順なんですが、私にはこれしか思いつきませんでした)

棋戦:馬島vsトップアマ
戦型:角頭歩戦法
場所:街の将棋道場
先手:馬島
後手:浅利(トップアマ)

*浅利「平手でいいかい? じゃ先手でどうぞ」
▲7六歩
*馬島「ハイ お願いします!!」
△3四歩 ▲8六歩
*浅利“ホォ?”
△8四歩
*馬島“鷹洋と比べて普通の対応だ この人この戦法知らないな?”
▲9六歩
*馬島“トップアマ? 遠慮なくいかせてもらうよ!!“
△8五歩 ▲同 歩 △同 飛 ▲2二角成 △同 銀 ▲7七桂
△8九飛成 ▲8八飛
*浅利「少年 本当に度胸あるな」
△同 龍 ▲同 銀 △8七歩 ▲同 銀 △8九飛 ▲7八銀
△9九飛成
*馬島“香損 損はすぐ取り返す”
▲8六飛 △8二香 ▲8三歩 △同 香 ▲同飛成
*馬島“取り返した 読み通り!”
△9二角
*浅利「ネット将棋をやり込んできたな 少年」
*馬島「!」
▲8六龍
*浅利「あー 驚くこたぁない・・・ 
*やたら早い指し手 損をしない序盤 ぎこちない手つき 乱雑な駒 意外と分かるもんだ」
△4七角成
*浅利「ああいいうのは便利だけど 便利ってのは大雑把なものでさ 
*将棋の面白さを どっかで取りこぼしちまうんだよね」
▲6五角
*馬島「これで俺が優勢ですよね? 言ってる意味がよく分からないですけど?
*世界アマ5連覇つっても 羽生や渡辺よりは弱いんでしょ? 結局」
△5七馬
*席主「あのなぁ 君」
*浅利「いいから いいから」
▲8一龍
*浅利「将棋をある定規で見ると 確かにそうだ だがそれが将棋の強みで弱みなんだ」
*馬島「??」
△8八歩
*浅利「今はわかんないだろうが・・・ 気にするな少年」
▲4三角成
*(馬島、カーッと熱くなる)
*馬島“少年・・・ 少年って・・・”
△7二銀 ▲9一龍 △8九歩成 ▲5八金左 △8八と ▲6九銀
△7九馬 ▲8四桂
*パン!
*馬島“勝った!!”
*席主“うっわ こりゃ▲7二桂成が受からない? どーなってんだよ浅利?”
*馬島“トップアマに勝った!! オレはいける!! 見てろ鷹洋!!”
△4六歩
*コトッ
*馬島“な・・・ なんだよこれ? 銀取って4七から打ち込むつもりか・・・?
*仮にそうでも全部応接して上に逃げれば 捕まらないはず・・・
*最悪・・・馬を捨てれば こちらは逃げ切れる だとしたら この手は・・・?”
▲7二桂成
*浅利「おもしれぇだろ 生の将棋は
*相手の心の震えが伝わってくる 
*心を読み取り 思考を読み取り 意想外の罠を考え出し 仕掛ける 
*相手がハマる ハマった相手の驚きが伝わってくる 
*生の将棋の醍醐味だぜ」
△6九馬
*(馬島、背筋に寒いものが走る)
*馬島“ぞわっ”
▲4八玉
*馬島“だ 大丈夫 切り抜けられる!!”
△4七銀 ▲5七玉 △5八馬 ▲6六玉 △5七馬 ▲5五玉
△5四金
*パシッ
*馬島“こ・・・ここだ ▲同馬△同歩▲同玉で逃げ切れる”
▲同 馬
*馬島“今度こそ! トップアマに!”
△5六馬
*ギュッ!
*馬島“えっ!! 取らない? 取らずに馬を引いて・・・!
*こ・・・これは? 自分の馬が邪魔して・・・!”
▲4四玉 △3三銀 ▲5三玉 △5二金左
*馬島“・・・・・・・ 詰まされた・・・ 
*いったい・・・ いったいいつから こんな罠を・・・
*ずっとオレが いいはずだったのに・・・!”

(つづく)
<第92話>
(将棋道場の看板に、紙が貼ってある 見つめる馬島)
『世界アマ王者 浅利氏 指導対局中』

(道場の中にて)
浅利「だから言ってんじゃん 名前だけで指導対局に 人を集めるなら
 羽生とか谷川に頼めって」
席主「オレはそういう 軽薄なことはしねぇの
 アマの指導は アマ高段者が向いてるって」
浅利「ケッ 正直に『金ない』って言いなよ」

浅利「信念はともかく ヒマなんだけど
 表に立って 客引きとかしたら?」
席主「バカヤロ そんなことするくらいなら 道場なんかやるか!」

(ドアが開き、馬島が入ってきた)
カラン
席主「いらっしゃい」
馬島「指導対局・・・ してくれるんですか?」
席主「ホーラ いるんだよ! 志の高いのは!」
浅利「いいから 商売商売」

(席主、営業スマイルで)
席主「席料と指導料で 2500円です」
馬島「高い 帰ります」
席主「あ・・・ ちょ・・・」
浅利「ホーラ 言われた」
席主「うっせえ 安売りはしねぇから」

浅利「少年 待った」
(振り向いた馬島)
浅利「席料500円出せるか? 指導料2000円は オレが出してやるよ ただしオレに勝ったらな
 あ・・・それじゃあ2500円全部を 負けたほうが出すほうがきれいだな
 そういうの好きだろ? 少年?」

(浅利の前のイスに座った馬島)
浅利「来たね? 読み通り!」

(浅利、席主に向かって)
浅利「ってわけだ 一局終わるまで 席料待ってやってくれ」
席主「そりゃいいが・・・ 高校生相手に 真剣はまずかろう」
浅利「真剣じゃねぇよ 自腹か オレのおごりか 決めるだけだよ」
席主「ハァ」

馬島「オレさ 今メチャメチャ頭に来てんの 将棋強いヤツに
 将棋強いヤツ メチャメチャにしてやりたい気分だから」
浅利「へー おっかないねぇ あ タバコいいか?
 オレは強くねぇよ 安心しな」
席主「世界アマ5連覇の浅利が 弱いわけねぇだろ よく教わるといいよ」
浅利「よせよ」
(浅利、眼光鋭く)
浅利「・・・ま・・・ 暇人には 暇人の矜持があるんだがな」

矜持(きょうじ)とは、プライド、ほこりの意味です 
このシーンの浅利氏、タバコを片手にする姿がキマってます

浅利「平手でいいかい? じゃ先手でどうぞ」
馬島「ハイ お願いします!!」

先手馬島▲7六歩 後手浅利△3四歩 
馬島▲8六歩 浅利“ホォ?”△8四歩
馬島“鷹洋と比べて 普通の対応だ この人 この戦法知らないな?
 トップアマ? 遠慮なくいかせてもらうよ!!”

得意の角頭歩戦法を採用した馬島君、トップアマとの勝負の行方は? (つづく)
24のトップページの川柳

>ごめんなさい 宅配屋さん いま居ません (TrueBlue)

これはうまい! ありがちですよね、爆笑しました(笑)

>将棋が 時間の流れを 作ってる (Kimi Raikkonen)

これも面白いです 生活が将棋中心になってしまってる様子がストレートに伝わってきました(笑)
<第91話>
(飛鳥田のクラスの男子たちがしゃべっている)
男子A「アレに蹴られた跡 まだ痛ぇよ」
男子B「あー あのヒョロ長いの?」
男子C「あいつ 審判が見てないと やりたい放題だもんなぁ」

男子A「バスケ部のヤツに聞いたら そういうギリギリが多くて バスケ部クビになったって」
男子B「なんだよ そんなヤツこそ バスケに出すなよ」
(席で聞き耳を立てる飛鳥田)
飛鳥田“馬島くんの話だな・・・”

男子C「んじゃ どこの部なんだ?」
男子A「それが将棋部」
(いっせいに男子たちの視線が飛鳥田に向く ギクッとなる飛鳥田)

(男子たちが飛鳥田を取り囲んだ ほっぺたをひっぱられたり、頭をグリグリされたりする飛鳥田)
男子たち「てめ!! あんな備品まであんのかよ!?」
 「あやうく 胸で 将棋部入部 しようと思っちまったぞ!!」
 「よく しつけとけ!!」
飛鳥田「さ・・・ 最近 部活に来てないってば」

飛鳥田君、ボコボコにされてます

飛鳥田“たしかに乱暴だったな・・・”
(バスケの試合を思い出す飛鳥田)
・馬島のひじてつを食らう飛鳥田
・馬島のショルダーアタックを食らう飛鳥田
・馬島のシュートの踏み台にされる飛鳥田

飛鳥田“別に 憎くてやってるわけじゃ ないみたいだけど・・・
 将棋でも同じようなもんか・・・
 普段から奇襲だし いちゃもんつけるし 気に入らなきゃ暴れるし・・・”

鷹洋の選手に蹴りを食らわした馬島君、将棋部が出場停止処分にならなかったのが不思議なくらいです

飛鳥田“たしかに女子には 受けが悪いけど・・・ 
 でも! ああいう荒々しさが 将棋部には必要だと思う
 強くなるためには! 目標に届くためには!
 なにより・・・ 仲間なんだ!! もしかしたらバスケ部に 里心ついちゃったらまずいし
 気まずくて 部活出にくいだけなのかもしれないし
 来ないならこっちから 向かえに行けばいいんだ 授業後に・・・!”

(授業後)
馬島「行かねぇよ オレ 将棋部には」
(ずっこける飛鳥田)
飛鳥田「そ・・・ そんな 即断即決しなくても」
馬島「言っただろ? 大学入るのに有利── できればAOだけで 入れるように 部活やってんだって
 将棋部もう見込みないし・・・ 部の存続に必要なら 名前残といていいけど
 あ でも女子が2人 入りそうだから 必要ないのか? じゃ消しとけ」
飛鳥田「いったい・・・ どうするつもりなの?」
馬島「そうだな あ これなんかよさそう “書の甲子園” 夏休み明けに 作品提出締め切り
 個人の受付もあるから チームでほかのメンバーに 足ひっぱられなくてすむからな」
飛鳥田“ガーン”
馬島「こう見えても 字 うまいからさ んじゃあな」
(去っていく馬島 肩を落とした飛鳥田)
飛鳥田“がっかり・・・”

(帰り道の街中をブラブラと所在なさげに歩く馬島 
 将棋道場の看板が目に入り、足を止めた)
『世界アマ王者 浅利氏 指導対局中』
馬島「・・・・・・」 

馬島君は、将棋への情熱が消えたのでしょうか? それとも? (つづく)
2010.03.03 A級最終戦
タニーvs高橋は、終盤でのタニーの角打ちが悪手だったとのこと、
タニーがポッキリ折れてしまって残念だった
まさか高橋が6勝もするとはね

森内vs藤井は、藤井の△5八銀がどうだったかということか
藤井はファンタジスタだから、まあ仕方ないか 序盤の△2四歩は成立していたのだろうか

井上vs木村は、井上さんが有利だったが途中で間違えたとのこと
入玉ねらいで延々粘ったが届かずか 井上さん、早々に3勝していたがあと1勝が遠かったね

康光vs丸山は、康光の▲3六歩の意味がわからない(^^;
しかし、△2七桂との交換になり、結果的にものすごく康光が得をして、
それが勝因だったのか もっと▲3六歩の解説を聞きたかった

郷田vs三浦は最後まで形勢不明の激戦だったね
1局勝つのってこんな大変なのか・・・ 

あー今日はもうお腹いっぱいです 5局見れるってのは贅沢だね 相当疲れたけどね
<第90話>
『学校生活 ──部活ばかりではない 試験もある』
(試験を受ける飛鳥田や鳥山香、そして試験監督をする武藤先生)

『試験の後には 球技大会がやってくる
 クラス別 男女別に バレーボール、バスケットボール、ソフトボールのどれかを選ぶ
 学年優勝を決め 全校優勝トーナメントも行うのだ』

(男子たちが集団で生き生きと歩くあとに、うなだれてついていく飛鳥田)
飛鳥田“早く終わって 早く帰りたい・・・”
内村「先輩!! ちぃーっす」
(内村が声をかけてきた 後ろには成田がいる 2人とも体操着姿なので、 
 内村はデカイ胸が強調され、成田は髪を上げて美人が強調されている
 固まる飛鳥田のまわりの男子たち)

飛鳥田「こんちわ 何出るの?」
内村「成ちゃんと一緒に バスケです 先輩は?」
飛鳥田「ボクもバスケ・・・ だいたい補欠だけど・・・」
内村「ウチのクラス 強いですよ  優勝トーナメントで待ってます」
飛鳥田「男女別なんだけど・・・(^^; 頑張ってね」
内村「ウォー」
(ハイテンションで去っていく内村、そして成田 2人が去った後、男子たちに取り囲まれた飛鳥田)
まわりの男子たち「飛鳥田 なんだあのオッパイ!?」 「となりの美形も?」
 「あれ 将棋部の備品かよ?」 「てめぇ 地味な顔しやがって」 「生かすな生かすな こんなヤツ!!」

飛鳥田君、ボコボコにされてます

飛鳥田「備品じゃないよ リッパな部員だよ!! 今度 全国大会に出るよ」
まわりの男子たち「ゲッ! 頭いいんじゃん」

リッパな部員と言っても、内村さんは未だに将棋のルールを覚えたかどうかが
怪しいレベルなんですけどね

(体育館にて)
馬島「おっ」
飛鳥田「あっ」
馬島「ダンナのクラスが 相手か」
飛鳥田「久しぶりだね げ・・・元気にしてた?」
馬島「あー おかげさんで」
飛鳥田「ぶ・・・ 部活は? 部活は出てこないの?」
(無視して、選手たちが集合しているところへ行ってしまう馬島)
飛鳥田「み・・・ みんな待ってるのに・・・」
馬島「さぁ やろか」
選手たち「ウマ 遅い!」

(バスケの試合が始まり、ドリブルにシュートに、大活躍の馬島)
対戦相手たち「なんか ズルくねぇ?」 「おっ オレもそう思う・・・」
審判の3年生「馬島  相手がお前はバスケ部だから 失格だって 言ってきてるよ」
『それぞれの所属部は 出られないきまり』

馬島「バスケ部 やめたって 言ってくださいよ 元・先輩でしょ?」
審判の3年生「ケッ 誰が てめぇのために」
味方の選手たち「どこでも 嫌われるな・・・」

(仕方がないので自分で説明することになった馬島)
馬島「バスケ部 やめたんだよ オレ へへへっ」
対戦相手たち「なんだと~っ 見えすいたウソを」 「じゃ 何部だっつうんだよ」
馬島「・・・うっせぇな 何部だって いいだろ?」

馬島君、開き直ってしまいました  

(その後もバスケの試合で大活躍した馬島)
飛鳥田“馬島くんのクラスは学年優勝し 学年対抗でも優勝した
 「あいつは バスケ部だろ」という声は たくさん出たが・・・
 馬島くんが 何て答えてたかは 分からない・・・” 

将棋部における馬島君はどうなるんでしょうか? (つづく)