初段になるための将棋勉強法
浦野真彦著 白夜書房 1200円+税 2011年2月1日初版
評価 一口でランク付けするのは不可能と思いました

今、何かと話題のこの本です 私も読みました
いいと思った所、逆に、それはどうかと思った所、両面ありましたので、2回にわけてレビューします
今回はいいと思った所です

・まず、「初段」の概念をきっちり整理してあるところがいいです
「初段」には大きく4つある、と書いてあります 
将棋の初段と言っても、色々あるんだな、というのがわかりますね

・詰将棋の目安が書いてあります 

・勉強方法として、8種類の方法が整理されて書いてあるのはすばらしいです
今まで、キッチリ整理して書いた本があまりありませんでしたからね
例えば、将棋はルールを知っているだけなのに中学の将棋部の顧問を任されたような人が、本書を手に取った場合、上達法にはどんなやり方があるのか、とても参考になると思います

・他の詰将棋本や戦法書の本の良書の紹介がしてあります 出版社の垣根を越えてます、これは画期的ですね (ただし、中には、内容が難しすぎると思える本もあるんですけど(^^;)

・著者の考え方だけでなく、他の指導者の人に取材して意見を求めています これはすばらしいです
中でもこれは至言、と思えたのは、「初段になりたいなら、千回負けるといい」という言葉です
ちゃんと一手一手考えて指して、千回負ければ、(並みの町道場の)初段になれると私も思います
ただし、負けてばっかりで、将棋がキライにならなければ、の話ですけど(^^;

・将棋ソフトに意見を訊くのもいい、ということが書いてあります

・駒落ち対局で、定跡どおりに指さなくても失礼にはあたらない、と明記してあります
ここは、本書の最大のグッドなポイントだと思います 
私は囲碁将棋チャンネルで、駒落ちの対局もよく見てます
(下手がどんな駒組みをするのか、早回しで見ることが多いです)
下手の人は、だいたい7~8割方、定跡に沿った指し方ですね
でも、個人的には、定跡をはずした作戦でいくほうが面白いのになあ、といつも思ってます
漫画ハチワンダイバーの作者、柴田ヨクサルさんは、飛車落ちで佐藤康光を相手に、独自の戦法で指して、勝ってました あんな風なのが、一番気持ちいいし、対局の意義もあると思いますね 駒落ちの序盤の戦法も、オリジナルの物を持っているって、最高です (棋譜がこのブログにあります、柴田ヨクサル 佐藤康光 で、ヤフーでもグーグルでもいいですので検索してみてください)

・個人個人に合った上達法があるはず、と書かれています
「序盤力」「中盤力」「終盤力」の三角形のグラフを当てはめてみて、どれを伸ばしたら効率がいいか考える、というのはとても自然な発想と思います 
 
・初段になるまでどれくらいかかったか、のアンケートがあります これは興味深いです
1年以下の人、これはもう才能でしょう(^^; 10年以上の人、これは努力してなった人たちでしょう
将棋というゲームは、生まれつきの才能が大きく関与するのは、私はもう仕方がないと思ってます

・24で指しまくったという菅井四段にインタビューがあります

・森信雄七段にインタビューがあり、興味深い発言がいくつもあります 
駒落ちの効用についてと、棋譜並べについてもアドバイスがあります
これは読んでいて、なるほどな~、と思いました 
ちなみに、私は棋譜並べは全然してません これからもするつもりはありません(^^;
長時間の将棋のやりすぎも、上達に良くない、と森七段は言ってるのも面白いです

次回は逆に、これはどうなのか、と思った所についてレビューしてみたいと思います
松尾歩七段vs丸山忠久九段  NHK杯  3回戦
解説 野月浩貴

うおっ、いきなり画面にきれいなお姉さん登場、誰だ? 矢内だ! 
いつものことだけど、毎週「おおっ」と思う 
今週のファッションは手首まである黒の肌着に、袖がない白の上着だ 
これ、私の妹がよくやってるファッションだ

対局者は松尾と丸山か 両者なんとなく似た者同士、と思っていたら、
この2人は、研究会をいっしょにやってるとのこと 気が合いそうだもんね

解説の野月「松尾とはたまにお酒を飲みに行く 将棋の話もする 私と指す戦法、棋風が似ている
 性格は優しくて真面目で律儀 将棋は激しく厳しく、妥協なく最善を突き進んで勝ちたいタイプ
 バサッとカッコよく勝ちたいと思っている
 丸山とはあまり話す機会がないんですけど(^^; 攻めも受けも柔軟、やわらかい発想で戦っている
 言われるほど激辛ではない 受け将棋と言われているが、攻めて勝っていることも多い」

事前のインタビュー
松尾「丸山とは普段から研究会でお世話になっている いつもニコニコして優しい先輩
 厳しい将棋になると思うが、中終盤のねじりあいを見ていただきたい」

丸山「松尾は非常に研究熱心で最新形に通じている どんな戦法でも指しこなす若手実力派
 力のこもった戦いになれば、と思う」

対局開始前に、記録と読み上げの貞升女流と門倉三段が映った
この2人、メガネがそっくり、兄妹みたいだ(^^;

先手松尾で、後手丸山の一手損角換わり 相腰掛け銀の序盤だ
野月が「端は受けるのが普通」と言っていたのに、松尾が9筋の位を▲9五歩と突きこすことに成功した
野月「この▲9五歩の位は見た目以上に大きい
 9七の地点に歩があるときと、9五の地点に歩が伸びているときを比べた場合、金銀5~6枚違う」

丸山がいきなりの長考だ もう考慮時間を5回も使っている
野月「後手が手詰まりになっている気がする 9筋を受けておいたほうが良かったのでは」
画面に映る丸山、なんだか困った顔だ あれ~? こんなところでもう困ってるのか?

手番が先手に移り、こんどは松尾が長考
野月「松尾は、先手が良くできる局面と思って考えている」
ここで、雑談になった
野月「昔、私が奨励会の時、研修会の先生から『強いのがいるから、止めてくれ』と呼ばれた
 その相手というのが松尾だった 飛車落ちで本気で指したんですけど、ボッコボコにされました(笑)」

そんな話をしていたら、松尾は▲8八玉~▲7九玉の手待ち! な、なんだこれは
高度な手渡しなのか どうなんだこれは、と思った瞬間、丸山の△9四歩が来た!! 
うおっ 後手から9筋を反撃してくる手があるのか! これは特殊な筋だな~
野月「すごいところから動きましたね」 野月も矢内もびっくりだ 
多分、見ていた人全員が驚いたと思う(^^;

松尾は▲7三角と打ち込んだ 野月いわく、真の狙いは▲8四角成としての「根こそぎ作戦」だそうだ
丸山の攻めが続くか、松尾が受け切るか 棋風的には、逆の展開になったようだ
しかし、野月は事前に「丸山は攻めることもある」と言っていたね

野月「丸山の攻めが突き刺さってもおかしくない」と言っていたところ、丸山の手は△7七角の打ち込み!
うわ、相手の玉頭に角を打ち込む手があるのか これもめずらしい手だ
矢内「こんなところから角を打つ手があるんですね」
7七は歩を打ち込む場所、という思い込みがあるからね

7七に角を打ち込まれた松尾、飛車を取って、寄せ合いの順を目指した
だが、これが結果的に良くなかったのかもしれない
▲2五歩と後手の玉頭を攻めた瞬間、△7一金と寄って飛車取りに当てられた!
この瞬間の△7一金は盲点だった 自分には全然見えなかった
松尾は飛車を仕方なく引き成ったが、そこから丸山の猛攻をくらうことになった

後は、丸山の強烈な攻めを見るばかり、松尾はサンドバッグ状態、そして無念の投了となった
丸山、怒涛の寄せだった 投了図、▲2五歩が完全に一手パスになってる・・・

感想戦が7分あったが、明確な敗因は不明だった
まあ、結果論だけど▲2五歩は明らかに疑問手だったね 的確にとがめた丸山、お見事だった
野月「△9四歩が一瞬のスキを捕らえたすごい手で、そこからの攻めが強烈だった」

対局中、丸山がさかんに咳をしていたので、「うわ、風邪をこっちにうつさないで」と思ったのは
私だけではないだろう(^^;

この一局、松尾に後悔があるとしたら、やはり▲8八玉としたのに、▲7九玉と戻ったところだろう
感想戦で松尾は「バカみたいな手」と言っていたけど、代わる手も難しいようだ

先週の深浦も、手得を直接の勝ちには結び付けられなかった
一流プロでも、実戦では手得を活かせないのか
手得って、いったい何なのでしょうか もっと、的確に有利にはできないのか
尾崎豊のスクランブリングロックンロールの替え歌で
「手得っていったい何だーい? どうすりゃ有利になるかーい?」と歌ってみたくなった 

本局は、終盤で差がついてしまった もっと、ねじりあって欲しかった 来週の渡辺vs深浦に期待!
今日はお知らせがいくつか

・NHK杯の記事を、日曜の夜UPに変更します

 今までは日曜は、前日(土曜の夜)に放送された銀河戦の記事をUPしていました
 NHK杯の記事は月曜にUPになっていたのですが、
 これからはNHK杯の記事を優先させて、日曜にUPすることにしました
 
 銀河戦の放送が土曜の夜8時から、そしてNHK杯の放送が日曜の朝10時20分から、
 この間隔の狭さに、私は実は悩まされていたんですよね
 今までのやり方だと、銀河戦の記事を書いたあと、直後にNHK杯を見なければならない、
 ということになってしまってました 

 そもそも、このブログは「銀河戦の感想を書こう」という趣旨でスタートしたんです
 NHK杯は「ついで」だったわけです 
 でも、どう考えてもNHK杯のほうが盛り上がってます・・・
 日曜の朝にNHK杯を見た人が、その日の夜にはここのブログの記事を読めるようにしたい、
 と思いました
 これからは、日曜の夜には、NHK杯の記事がUPされているようにしたいと思ってます 
 土曜放送の銀河戦の記事は、月曜か、火曜に後回しにすることにしました 



・NHK教育テレビ「こだわり人物伝~升田幸三 伝説の棋士~」テレビ放映
 2月2日(水)、2月9日(水)、2月16日(水)、2月23日(水)、全4回 午後10:25~10:50 
 番組のHP http://www.nhk.or.jp/etv22/wen/
 
 これは必見ではないでしょうか! どんな番組になっているのか、非常に楽しみです
 実は、私はもうテキストを買ってきました(^^;



・野菜スープダイエット、その後
 
 結論から言って、今回は1㎏しか減りませんでした(笑) 66㎏が65㎏になりました
 4日目にもうがまんできなくなり、お好み焼きとかを食べてしまいました
 (でもブチ切れて、暴飲暴食に走ったわけでは全然ないですよ)
 このダイエット方法、書いてあるとおりに実行するのはあまりに厳しく、
 頭がクラクラ、体がフラフラになります
 通常の仕事とか学校へ行っている人に、そのまま当てはめて実行する、
 というのは困難ではないでしょうかね 
 成長期の人は絶対やってはいけないと思います!
 でも、76㎏から66㎏になったのは本当ですよ ただし、その前に66㎏から76kgに増えた、と
 いう事実があったから、元通りになっただけなんですけどね(^^;
 野菜スープは、カボチャ、イモを入れるとかなりおいしいので、これからも飲み続けます
 大事なのは、平均体重を維持することですからね
 
第19期 銀河戦
本戦Bブロック 5回戦
金井恒太五段 vs 神崎健二七段
対局日: 2010年11月26日
解説:櫛田陽一六段
聞き手:斎田晴子女流四段
記録:井道千尋女流初段

「コンピュータvsプロ棋士」を読んで、もうこれから先は、コンピュータがプロ並みか
それ以上の強さをほこる、とわかった後に見る、最初の銀河戦だ
ここは一発、「これが人間同士の気合いのこもった戦いだ!」というのを見せてもらいたい

神崎は前局で野田に勝ち、金井は予選で瀬川に勝ち本戦進出
22年度の成績は、神崎9勝10敗 金井12勝10敗 2人は初手合い

解説者は、おお、クッシーか これはめずらしい
クッシー「神崎は力戦型を好む居飛車党 金井は四段のときは正統派の居飛車党だったが、
 五段になってから色々やるようになった 2人とも終盤が粘り強い、どちらも長考派」

先手神崎で、後手金井のゴキゲン、角交換する将棋になった
クッシー「私も斎田さんも振り飛車党なんで、良かったですね(^^)」
注:斎田の読み方は、「さいだ」とにごります

神崎は指し手が早い 金井の△2二飛に、即座に▲3八金だ
クッシー「▲3八金、早いですね~」
斎田「予定の作戦なんでしょうね」
クッシー「形にとらわれない、神崎さんらしい手 かなり研究してるんでしょうね あ ▲5八金ですね」

神崎の作戦は、一風、右玉みたいな感じの陣形だ
斎田によると、康光が指していた作戦とのこと これは楽しみだ

斎田「神崎は昨年、通算500勝してますね」
クッシー「そんなに勝ってるんですか そんな風に見えないですけどね 神崎さんけっこう地味なんで」
ははは、クッシー、ズバリ本当のことを言ってしまうね 面白い
(ちなみに連盟のページで調べると、クッシーは今日現在でまだ286勝)

将棋の普段の訓練方法の話題になり、
クッシー「私は詰将棋はやらないです 寝ちゃうんでね 実戦か、棋譜並べです」
へ~、詰将棋をやらないプロもいるんだね まあ、プロの中でもクッシーは異色だけどね

斎田「金井は昨年、C1に昇級されましたね」
クッシー「神崎は昨年C1から降級したんじゃなかったかな 入れ替わりか」
ははは、クッシー、面白いね(^^;

金井が、記録係に「20秒」と言われてから指すのを見て、
クッシー「今の若い人は時間の使い方がうまいですね 『20秒』と言われてから指すんですねえ
 私はあれができないんです」
できない、という人のほうがめずらしいと思うけど(^^;

さて、局面に動きが出てきた クッシー、解説がうまい 手がどんどん見えてる
さすが、早指し戦に強いだけあり、早見えだ いいね 聞いていて、どれもなるほど、と思う手順ばかりだ

金井が5筋に飛車を転回させたのがどうだったのか、クッシーは疑問視していた
ところが、神崎が対処を誤り、金井が遠見に打った△1三角が先手玉を強烈に直射
神崎が玉をよろけたところで、さらに、△8六桂と絶好の位置に王手で桂を打たれた
この桂で、先手の飛車筋と角筋もいっぺんに止まってしまった この桂、一枚三役だ
クッシー「これはどうだったかな 神崎、困ったんじゃないかな」

え~、先手陣、もうこれ収集がつかなさそう 
ここまで、神崎は早指しでパンパン手を進めていたのに、おかしいじゃないか? どうなってるんだ?
クッシー「金井が神崎の指し手にうまく乗った感じ こうなると玉の固さが違う」

神崎はどうするのか、と思っていたら、突然の投了!
結果、80手で金井の勝ち、番組開始からわずか59分! 
神崎は3回、金井は4回、考慮時間を余していた 
な、何これ・・・ 神崎の早指しって何だったの? 何で、もっと考えなかったの?

クッシー「神崎らしくない、淡白な内容だった 神崎優勢に見えたが、だんだんおかしくなった」
感想戦で、神崎「本譜は一番ひどい順やった いつもは時間いっぱいまで使うんやけど、
 途中であきらめぎみになってしまったなあ」

金井の疑問の構想を、神崎が悪手連発で成立させてしまった、という一局だった
それにも増して、両者ともに時間の使い方が荒っぽかった
神崎に至っては、ほとんどノータイム指し、悪くなってからようやく考慮時間を使いはじめた、という有様
おーい・・・ これでは・・・ ちょっと・・・ 言葉がないんですけど・・・ 内容ひどすぎorz

神崎は、前局では野田相手に、中盤からすばらしい指しまわしを見せてくれたのだ
本局はまるで人が違ったようだった 本局の救いは、クッシーの解説が良かったことだ 
銀河戦、こんな内容の将棋が続かないことを祈るだけです・・・

<おしらせ> 
先日放送された、「死闘 渡辺明対羽生善治~ドキュメント竜王戦~」の再放送があります
再放送は1月29日(土)  13:30~14:59 BS2 です
見たかったのに見逃した方は、ぜひどうぞ
コンピュータVSプロ棋士―名人に勝つ日はいつか
岡嶋裕史(おかじまゆうし)著 PHP新書 720円(税別) 2011年2月1日初版

(帯の背面に書かれてあるものを書き出してみました↓)
・プロ棋士に勝ったコンピュータの思考とは?
・「最強の将棋ソフト」ボナンザの特徴
・チェスのチャンピオンにソフトが勝った日
・将棋ソフトが進歩してきた道
・将棋ソフトの「読み」と「局面評価」
・清水女流王将対「あから2010」の激闘のすべて
・名人への挑戦、乗り越えるべき課題とは?

非常に面白く、最後まで一気に読みました どれもこれも私の興味をそそる内容ばかりでした
著者の岡嶋氏は、コンピュータの専門家ですが、将棋はめったに勝てないヘボ、だそうです

冒頭の第1章では、2007年のボナンザvs渡辺竜王の、クライマックスの局面が
わかりやすく説明されていて、グイグイ引きこまれました
渡辺、本当に危なかったですね

次の第2章では各種のボードゲームにおけるコンピュータの進歩の歴史と現状が書かれてあり、
だいたいは知っていたものの、とてもいい復習になりました

第3章~第5章までは、将棋ソフトの開発の歴史、
コンピュータ将棋のプログラムとはどんなものなのか、が説明されています
これも実にうまくまとめられていて、復習になりました
ボナンザがいかに革新的なプログラムだったのかも、よくわかります
超文系人間の私レベルでもわかるように書いてあり、ためになりました

第6章は、清水vsあからの一局を、詳細に解説してくれています
佐藤康光と、藤井猛の大盤解説の言葉がそのまま引用されていて、臨場感たっぷりです
初~中級者の人は盤に並べながら読むといいと思います

第7章は総まとめです これはさらっと読めます

全体的に、プロ棋士側、ソフトの開発者側、どちらに肩入れすることなく、実に客観的に書かれています
「コンピュータ将棋の歴史や、今の現状はこうなっている」という書き方で、
著者の考え方を押し付けてきたりは全然してません
そして、文章がうまいです ときどき読み方がわからない漢字が出てくる以外は、
スラスラ読んでいけます ベリーグッドです 

私はコンピュータ将棋の進歩にすごく興味があるので、ニーズにドンピシャリと合致しました
評価をつけるとしたら、最高ランクのSですね

さて・・・ この本のサブタイトル、「名人に勝つ日はいつか」ということですが、
「その日」はもう過ぎたのかもしれないな、という感想を抱きました
あからの対戦相手が、羽生だったとしても、
あからが勝っても全然おかしくなかった、と読んでいて率直に思いました

康光と藤井の大盤解説より、あからの指し手が上回っていた場面が、何回もあったんですね
「あからのボナンザクラスタは、1秒間に2491万局面を読んでいる」と
書いてあるのを見て、もうこりゃ、人間が勝てないのも無理はない、と思わざるを得ませんでした

プロもコンピュータに勝てなくなる、もしくは、もうすでに勝てない── 
認めたくはないですが、もうそれが紛れもない現実なんですね
時代の流れですから、どうにもなりませんね

ただし、これは著者も書いていることですが、単純に「人間側の敗北」ではないとも受け取れます
コンピュータや将棋ソフトの開発だって、当然人間がやっているわけですからね
そういう意味では、コンピュータ将棋の進歩は人間の知性のすばらしさの証、なのでしょう
ともあれ、一つの時代が終わったんだな、と、ため息が出てしまいました 
昨日、ヤフーオークションを、初めてやりました 通称「ヤフオク」です
話には聞いていたのですが、今までやる機会がなかったんです

何ヶ月か前、液晶アナログテレビを、不注意で倒してしまい、画面にキズがついてしまったんです
で、ドラクエ3をやるときなどに、どうしてもキズが気になってしまう、という事態に悩まされてました

今、電気屋で売っているテレビは、画面のサイズが横16対縦9の、ワイド型なんです
しかし、ドラクエ3などのゲームをやるには、ワイドではない、4対3のテレビがいいんですよね
それが欲しいのですが、地デジ化の関係で、今メーカーが作っているのは、みんなワイド型です
4対3のテレビは、もう市場には出回っていません

そこで、ヤフオクに目をつけました
探してみると、ありましたありました、出品されてます 相場は5000円~1万円くらいでありました
で、まずヤフーに、オークションが出来るように登録しました 会員になれました
・・・が? ここで問題発生です 普通の会員は、4999円までしか入札できない、と
なってるじゃありませんか
5000円以上の入札は「ヤフープレミアム会員」にならないと、できない、となってます

「プレミアム会員」になるには、300円くらいの料金がかかるそうです
しかも、なんだか登録がややこしいです・・・
仕方がないので、4999円までで勝負することにしました

シャープのアクオスという商品に目をつけて、入札です 
「入札終了まで、残り1日」とか書いてあります 現在の価格は、まだ2000円くらいです
とりあえず3000円で入札すると、「あなたが現在の最高額入札者です」と
なりました! よっしゃ! このまま誰も入札するなよ~、と思いました

ときどきPCを立ち上げて見てましたが、ずっと私が最高額入札者でした
終了時間がほぼ同じの他の同型のアクオスには、もう6000円くらいの値がついてますが、
私が入札した物は、あまり注目されていないのかもしれません いい傾向です
 
ところが! 入札終了30分前、なんだか急に値段に動きが出てきました!
「入札の詳細」を見ると、100円ずつ値が上がってます
ここに来て、この商品に注目が集まってきましたか
もう4000円を越えて、私の額が上回られてしまってます・・・!
さあ、勝負です 私は4999円で入札しました! プレミアム会員でない私には、もうこれが限界です
オークション終了の瞬間、笑っているのは誰になるのか?

終了5分前、100円ずつ、どんどん値が上がっていきます 3人ほどが競ってます
結果は・・・ 5750円の値がつき、他の人に競り負けてしまいました! ガーンorz
PCの前にずっと張り付いていたので、どっと疲れが出ました
しかも、得たものは何もなしです む、虚しい・・・
いや、なんとかしてこの経験を活かして、テレビをゲットせねば!

他の同型のシャープのアクオスをいくつも物色しましたが、4999円以下で手に入りそうなものとなると、
みんな「ジャンク品」でしたorz ジャンクとは、英語でガラクタ、つまり故障したもの、との意味です
そんなのを手に入れても仕方ありません

次なる方法を考えました なんとかしてプレミアム会員になれないものかと思い、再びその方法を
調べてみましたが、どうやらクレジットカードが必要らしいです
私はそんなもの、持ってません 以前、銀行で作ろうとしたら、無職のため、審査に落ちましたorz

しかし、方法を見つけました! プレミアム会員にならなくても、ヤフーBBの会員のIDなら、
5000円以上で入札できる、とありました
ウチのプロバイダーはヤフーBBです! これはいけそうです 
母に尋ねると、契約書を調べてきて、そのIDとパスワードがわかりました
手続きをすると、5000円以上での入札OKが出ました!
よっしゃ、これで金に糸目をつけずに入札できるようになりました!

さあ、次は物件探しです オークションを見ていると、同じ型のアクオスが、
今度は8850円くらいで落札されてました
前の5750円で落札されたものは、どうやらお買い得だったらしいです

こんどはこっちもお金を出せますが、できるかぎり安く落札したいのは当然です
目をつけた商品に、7001円の値をつけ、入札しました 
これで自動入札というシステムが働き、他の客が7000円までなら私が落札者になれるのです
今の時点での値は5000円ほどで、私が最高額入札者です さあ、どうなるか・・・ 
こればっかりは、夜に設定されているオークション終了まで待ってみないとわかりません

夜まで、ドキドキして待ちました こんなにドキドキするのはひさしぶりです
さあ、終了1時間前です まだ私が最高額入札者です 値は7001円です
入札履歴を見ると、7000円で入札した人がいます 私と1円差です(^^;
よし、このまま誰も来るな! 誰も来るなよ!

しかし、ヤフオクは終了5分前が勝負なのです 5分前になると、入札が一気に過熱し、
どんどん上がる、というシステムなのです 入札があると、終了時間も5分ずつ延長されます
だから、競りだすと、際限がなく高くなってしまうことだってあるのです

終了時間が近づいてきます 30分前、15分前、10分前、5分前・・・
もうドッキドキです ムチャクチャ緊張します
倶楽部24で、リレー将棋に参加したとき並みの緊張です
落札できるのか? 誰も入札して来ないか?

終了3分前、2分前、1分前・・・ そして、オークション終了! 見事、7001円で落札しました!!
や、やったああ すごい達成感がありました しかし、これは心臓に悪かったです  
私にはオークションは向いていないことがわかりました(^^; 
こんなに緊張するなんて、小心者決定です

今日、お金を振り込み、あとはテレビが送られて来るのを待つだけです
取引の相手は、4万件の実績をもつ電気屋さんなので、その点は心配はしてません
オークション、楽しかったですけど、もうあまりやりたくないですね(^^;

後日、追記:テレビが無事到着、受け取りました とても満足しています(^^)
第19期 銀河戦
本戦Aブロック 5回戦
村山慈明五段 vs 大平武洋五段
対局日:2010年11月25日
解説:神崎健二七段
聞き手:安食総子女流初段
記録:野田澤彩乃女流1級

土曜に放送された銀河戦
村山は予選で永瀬に勝ち本戦進出、大平は前局で小倉に勝っている

22年度の成績は、村山20勝7敗 大平9勝9敗 2人の対戦成績は大平の3-1
解説の神崎「村山は最新の研究が行き届いている、私も彼の本を買って勉強しています
 大平は思い切りがいい、早指しではその長所が出るんじゃないか 両者居飛車党」

先手村山で、ノーマルな角換わりだ 相腰掛け銀に進むのか、と思っていた 
神崎が「村山の駒組みには特徴がありますね ▲3八銀型のままですね
 この形のまま、スズメ刺しにしたり、▲4五桂と跳ねて攻める可能性がある」
と言っていたら、大当たり! 村山、いきなり▲4五桂と行った!

神崎「早くも勝負所が来ましたね 3筋の突き捨てもいれず、シンプルなんですが・・・
 ずいぶん思い切っていきましたね」
この攻めがうまくいくのか? 対して、大平は△4二銀の後、△2二歩、とひねった受けだ
この手も、神崎が事前に解説していた
神崎「予想が当たるなあ」
神崎の解説、実にわかりやすい いいね 水面下の変化をたっぷり話してくれる

神崎「対戦成績で負け越しているので、村山『怒りの速攻』ですね
 大差になりやすい将棋 見ている方、トイレに行くなら今のうちですよ」
聞き手の安食「村山は小学生名人、大平は中学生名人になったことがある」
へ~、そうなのか 

手が進み、角の打ち合いから角交換があり、大平に△2六角、と打たれてみると、
先手はこれが受けにくいではないか? 1七の香が浮いて狙われた あれ、どうするんだ?
実戦は、村山、辛抱の▲3九角! こ、こんなところに角を打って受けに使うのでは辛そう・・・

局後、「▲3四飛がもう敗着、ここでは▲1五歩の一手だった」
横歩を取った手がいきなり敗着だったのか 35手目がもう負けの局面か(^^;

飛車、桂と角の交換になり、後手が大きく駒得した
神崎「大平の巧みな受けが成功した」
村山、もう指す手が何もないぞ・・・ しかし、投了するには早すぎるし、どうする?と思っていたら、
なんと▲9五歩! そこから手を作るのか!
これにはびっくりした だけど、たしかにもうそれくらいしか手がないか
神崎「非常手段ですね 村山は苦戦」

結局、村山の追い込みは届かなかった 102手で大平の勝ち
神崎「大平の意表の受けが決まった 一時は形勢が圧倒的に大平に傾いたが、
 村山の粘りもすごかった」

大平の冷静な受けが光った一局だった 終始落ち着いていたと思う 
研究家の村山の手を、実戦の場で上回った大平、なかなか強い!
一方の村山にも、差がついてからのあきらめない追い込み、見習うべきところがあった
24の低段レベルだと、作戦が失敗したら、このくらいの差はよくついてしまうからね(^^;

この▲3八銀型で、▲4五桂といきなり跳ねて開戦する作戦、いつかマネしてみたいと思った
村山のめずらしい攻め方に、大平のめずらしい受け方、見ていて楽しい一局だった
深浦康市九段vs藤井猛九段 NHK杯 3回戦
解説 鈴木大介

正面から見た矢内、髪の毛が前髪しかない! 頭がペッタンコだ ははは 今週も笑顔が素敵だね
解説の大介、ほんの少しだけどやせたかな? 

大介「深浦は安定感のある居飛車党 
 藤井は意欲的な手を好んで指す振り飛車党 しかし最近では居飛車も積極的に取り入れている」

事前のインタビュー
深浦「藤井は対戦成績で厳しい目にあっている、しっかり指して勝てればいい
 戦型は藤井次第、藤井の攻めには気をつけたい」

藤井「深浦は世代が近いので数多く指している、研究熱心で緻密な作戦を立ててくる相手
 3回戦は自分にとって鬼門なのでぜひとも突破したい」

先手深浦で居飛車 藤井の作戦が注目されたが、藤井は後手番の藤井システムを採用!
うわ、藤井システムを見るのはひさしぶりだ 楽しみだ ワクワク
大介「一時期、藤井システムは振り飛車党ならみんなやってるくらいだったが、
 先手が急戦を見せながら戦う、(今深浦がやってる)この形が出てきてから、
 後手藤井システムを見る機会が減った」

深浦と藤井の対戦成績が出された 深浦7勝、藤井18勝か たしかに、差があるね
大介「藤井システム全盛時に藤井がずいぶん勝ち星をかせいだ 深浦はその犠牲者」
そうだったのか、ここは面白かった(^^; 

序盤、一手一手、お互いに相手の出方をうかがいながら指しているのがよくわかる
昔と比べて、序盤が進歩したなあ、と思いながら見ていた
大介「藤井は序盤から工夫してくるので、指していて楽しい相手」
序盤と言えば、藤井だもんねえ 今日も作戦勝ちするのだろうか

したらば、藤井がなんと、▲1五角の角ぶっつけを許したではないか? 
うん? これはどうなってるんだ?? 
常識的に、振り飛車はこの角のぶつけを食らってはいけない、としたものだが?
まさか藤井ともあろう者が、初歩的なミスをするわけはないし・・・
と思っていたら、藤井は3回も考慮時間を使って考えてる
大介「失敗したんじゃないですかね ちょっと意外ですね」

ええ~?? 序盤のスペシャリスト、藤井をして▲1五角を許すミス?? あ、ありえない・・・
しかし目の前で起こっていることは現実だ 
深浦は着々と4枚美濃に固めている 藤井は金を寄って手待ちしてるだけ
大介「先手はいい構想ですね 玉が固いですね 固すぎます」
どうなってんのこれ、藤井の将棋とは思えない・・・

大介「後手は10手くらい手損してますね 先手の作戦勝ちですね」
1筋と2筋と7筋と8筋の位を取られて、後手陣はもうペッチャンコ! 矢内の胸よりペッチャンコ!

大介「模様は先手がいいですけど、駒得はしてないから、まだまだこれからですね」
ええ~、でも、ここから後手が勝てるようでは、将棋の序盤の研究とか細かい作戦なんて、
意味がないってことになるんじゃないの? ましてや先手を持っているのは一流プロの深浦だ
これは深浦がリードしたまま、押し切って勝たなくてはいけない将棋だろう

で、藤井はとにかく飛車を5筋に転回させて、△4九角の勝負手を指して来た!
大介が言うには、1筋から端攻めが有力とのことだったが、深浦は飛車を引いて自重 
藤井の△3五歩に、大介「含みの多いいい手ですね」
あらら、なんだか複雑な戦いになってきた

大介「先手にいい手があるはずなんですけどね」
そうだよね 深浦はハッキリ勝ちにしなければいけない将棋だったはずが、混戦模様に! な、なぜだ

藤井は飛車を3筋に回して、△3九飛成~△7九金と張り付いて、一気に勝負をかけてきた
対して深浦は▲9八角! こんな受けがあるのか!
大介「これからはこういう勝ち方が増えるんでしょうか 私はできないですけど(笑)」 

両者秒読み、どちらの玉も危ない 寄るや寄らざるや、ドッキドキだ どうなるんだ
あの作戦負けから、こんな接戦になるものなのか? もうどっちがいいかわからないぞ
藤井としては望外な展開! 大介「クライマックスですね」

藤井の△8三桂が攻防一致の好手、△5二香で挟撃になり、大逆転で後手勝ちか、と思われた
しかし、ここで深浦の底力が出た! 中空に桂を打つ▲5五桂!! うおっ、なんだこれは??
そして、その桂を拠点にして、馬切りから一気に後手玉を即詰みにしとめた! 
おおお、深浦、お見事! ▲5五桂は次の一手ばりの絶妙手だったのか!
おお、これぞ、プロの芸! パチパチパチ

いや~、なんとか深浦が勝ちきったか でも危なかったな~(^^;
矢内「スリリングでしたね」
大介「鋭い馬切りで一気に詰め上げましたね」 

感想戦では、終盤を中心にやっていたが、藤井は竜で王手してしまった手をさかんに悔いていた
そうかあ、竜は元の位置のままが良かったのか

・・・この一局、終盤が熱戦で面白かった、とも言える それは確かだ
しかし、藤井の序盤、▲1五角を許したのは何だったんだろう?
そして、深浦レベルの棋士が、大作戦勝ちからキッチリ勝ちきれないというのもなんとも・・・
これが、C級クラスプロの内容だったら、これでもいい
だけど、両者ともトップ15人に入る一流プロなのだ
この内容では、清水女流でなくとも、コンピュータに負けてしまうのでは、と不安になってしまった
正直、藤井のこんな作戦負けはもう見たくない 10手くらいの手損って(^^;

ここ最近、NHK杯ではトッププロの不可解な手が続いている
羽生のまさかの寄せ逃し、久保の金寄りの悪手、そして今日の藤井の序盤
トッププロには期待も大きいので、がんばっていい将棋を見せてほしい!
昨日、BS2で夜8時~9時半まであった特別番組

渡辺の奥さんが見れた これは貴重だった 割と美人でした 
渡辺の奥さんのブログ、味があっていいなあ、といつも思ってます

Q お互いの印象は?
羽生「渡辺は割り切りがいい、見通しの立て方が明るい」
渡辺「羽生は全体的にスキがない、中終盤が非常に強い いつ読んでいない手が出てくるか、という
 他の人にない怖さがある」

Q 好きな駒は?
羽生「銀」 渋い攻守のカナメ
渡辺「飛車」 強いから

Q 2008年の竜王戦での渡辺の3連敗後の4連勝について
羽生「まあ残念だがそれも自分の実力」
渡辺「今でも、なぜ羽生を相手に4連勝できたか不思議に思う」

竜王戦の両者の指し手がいくつも紹介されていたけど、やはり消化不良はいなめない もう仕方ないね
将棋を知らない人にもなんとか理解してほしい、という番組側の意図は汲み取れたけどね
最高峰の指し手をド素人にも瞬時にわかるようにって、無理だわ(^^;

渡辺が小学校4年で小学生名人になったのときの映像、羽生の若いときの映像、
故・大山、米長、谷川、島の若いときの映像、研究会をやっている戸辺、奨励会のシーンがチラッと、
とか、そういうのが見れて良かったと思う

期待したほどではなかったです 
見逃した人もいるでしょうが、そんなに残念がることもないでしょう(^^;

それにしても、羽生は10代の頃は、対局姿が怖かった 凄味があったね
今の若手で強いのはいるけど、対局姿が「怖い」と思う人はいないですね
2011.01.22 ダイエット
ダイエットをして、2ヶ月ほどで体重が76㎏から66㎏にまで減りました(^^)

どういう方法かというと、「野菜スープダイエット」というやつです
心臓病の患者が、手術前に体重を落とすためにする、という1週間のプログラムです

野菜スープは、タマネギ、キャベツ、ピーマン、セロリ、トマト、チキンコンソメでできています
このスープは食べれば食べるほどに脂肪を燃焼させるそうです

1日目 スープは好きなだけどんどん飲む バナナ以外の果物は何でも好きなだけ食べる
2日目 スープは好きなだけどんどん飲む 野菜を何でも好きなだけ食べる ポテト1個だけ食べる 
3日目 スープ、バナナ以外の果物、野菜を好きなだけ食べる
4日目 スープと、バナナを朝、昼、晩、1本ずつ食べる
5日目 スープと、鳥胸肉を350g~700g食べる トマトを5~6個食べる
6日目 スープと、肉をどれだけ食べてもOK
7日目 スープと、玄米を食べる 果汁100%フルーツジュースを飲む

お酒は絶対禁止 あらゆる甘味料禁止 揚げ物、パン、小麦粉を使ったもの禁止
炭酸飲料、ダイエットコーラ禁止

完全に実行するのは難しいので、コーヒー(フレッシュを入れたもの、砂糖はなし)
だけは勝手に良しとしています

このダイエットを2周やって、10㎏やせました
今、3周目をやっています 今日が2日目です 正直、キツイです・・・
肉やご飯、糖分を全く摂取していないので、頭がクラクラします 体がフラフラします
これはやせるはずです(^^;

でも、このダイエットのいいところは、運動しないでやせることができる、というところです
今自分は運動できないんですよね だから、このダイエット法が合っているんです
もう今はすでに平均体重で、別に太ってないんですけど、もう1回やりたくなったのでやってます
「あなたの希望の体重になるまで、この方法は何周でもやることができます」と書いてますからね 

でも、キツイです・・・ 頭がクラクラ、体がフラフラします 将棋どころではないですね(^^;
第19期 銀河戦
本戦Hブロック 4回戦
上野裕和五段 vs 稲葉 陽四段
対局日:2010年10月26日
解説:村山慈明五段
聞き手:本田小百合女流二段
記録:伊藤明日香女流初段

稲葉は前局で西川和宏を破っている、上野は予選で泉を破って本戦進出
22年度の成績は、稲葉14勝5敗 上野7勝7敗 2人は初手合い

解説の村山「稲葉は居飛車党で攻めが鋭い、上野は居飛車党で攻守にバランスが取れた棋風
 相居飛車になるだろう」

先手稲葉で、5筋位取りの中飛車だ 
村山「稲葉の中飛車はかなりめずらしい」 で、そこから相穴へ一直線
 
稲葉、何もこんなときに中飛車+穴熊にしなくても・・・ はい、終了です(^^;
(私は相穴だけはどうしても見る気になれないんです) 結果は稲葉が121手で勝ってました
12月8日に父に出題した詰将棋、昨日、父からついに「解けた」とのメールが!
見事、正解手順にたどりついてました! パチパチパチ 
1ヶ月以上考えた父、すごい執念!(^^;

第19期 銀河戦
本戦Gブロック 4回戦
横山泰明五段 vs 矢倉規広六段
対局日: 2010年11月5日
解説:佐々木 慎五段
聞き手:中村桃子女流1級
記録:伊藤明日香女流初段

15日の土曜に放送された銀河戦

横山は予選で室岡に勝って本戦進出 矢倉は前局で長岡に勝ち
22年度の成績は、横山16勝4敗 矢倉12勝9敗 2人の対戦成績は横山の1-0
横山の勝率が8割だ

解説の佐々木「横山は居、振り、両方指す 筋がいい本格的な将棋
 矢倉は豪快な振り飛車党 2人とも終盤が強いのでねじりあいになると思う」

先手横山で、▲居飛穴を目指し持久戦模様vs△向かい飛車でけん制という序盤
矢倉が△3二金と上がって急戦を目指せば面白かったのだが、
矢倉は△5二金左の持久戦策だ 
そこから後手が石田流に組もうとしたところで先手が仕掛け、戦いが始まった

序盤~中盤、佐々木は手の解説をわかりやすくしてくれるのだが、
先に次の手を言ってしまう、ということになり、意外性がない 
将棋の作り自体、ありがちだから仕方がないか 

常識的な手が続く・・・
佐々木は低い声で話し、雑談が全くなし 中村桃子ちゃんも、佐々木に雑談するように振らない
無言で盤面だけ流れる場面が続く
さらに、対局者の両者、駒音がない 
さらに、両者必ず28秒くらいまでじっくり考えて指している
眠くなる条件はそろっていたね Zzzzz・・・

でも、ビデオを一時停止にして、寝た後、起きて見ましたよ 面白くなるかもしれないもんね
しかし、終盤は差がついてしまった この将棋、最後に待っていたのは、
持ち駒が大量にあり、明らかに後手玉に寄せがあるのに寄せにいかない横山vs
駒損し必敗形なのになかなか投げない矢倉、という図式だった

終局後、佐々木「大熱戦でしたね」 それはちが(以下略)  
第19期 銀河戦
本戦Fブロック 4回戦
中座 真七段 vs 菅井竜也四段
対局日: 2010年10月5日
解説:松本佳介六段
聞き手:矢内理絵子女流四段
記録:伊藤明日香女流初段

先週の木曜に放送された銀河戦 水色の服を着た矢内がキター アイシャドウがちょっと濃い
個人的には薄い化粧が好み NHK杯のときくらいでちょうどいい!

菅井は本戦3連勝中、中座は佐々木慎に勝ち本戦進出
22年度の成績は、菅井15勝5敗 中座6勝9敗 2人は初手合い

解説の松本「菅井は評判どおりの強さ 石田流、ゴキゲンを使うシャープな将棋
 中座は横歩取りの中座流で有名 何かしら振り飛車対策を用意しているはず」

先手菅井で、▲ゴキゲンvs△居飛車の角交換型の将棋になった

つべこべ言うよりも、この局面で出た菅井の一手を見てもらうほうがわかりやすい↓

後手の持駒:銀 
9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香 ・ ・v金 ・ ・ ・ ・ ・|一
| ・ ・ ・ ・ ・ ・v金v玉 ・|二
|v歩v飛 ・ ・ ・v銀v桂v歩v歩|三
| ・ ・ 歩v歩v歩v歩v歩 ・ ・|四
| ・v歩 ・v桂 ・ ・ ・ ・ 香|五
| ・ ・ ・ 金 歩 ・ ・ ・v桂|六
| 歩 歩 ・ 歩 ・ 歩 歩 歩 桂|七
| ・ ・ ・v馬 ・ ・ 銀 ・ 玉|八
| 香 飛 ・ ・ ・ ・ ・ 金 ・|九
+---------------------------+
先手の持駒:角 銀 香 歩二 

ここで、菅井の次の一手は▲7九角! 
松本「うわー やっぱりやってきたね なるほど~ 次の一手みたいな手だね これ さすがですね」
矢内「そこから角ですか~」

以下、△同馬▲同飛と進み、使えていなかった飛車をさばき、局面を先手有利に進めることに成功した

この後、中座も激しく追い込んだが、菅井は冷静に対処して逃げ切った
菅井、怒涛の4連勝だ 決勝トーナメント進出はほぼ確定だろう

この一局、まるで久保が指しているかのようだった 
振り飛車党にとっては、先日のNHK杯での久保のふがいない一局のカタキを、この将棋で取った、
という表現がピッタリくると思う(^^;
まだ19才の菅井、将来、A級で活躍する日が来るのは間違いないね
佐藤康光九段vs久保利明二冠  NHK杯 3回戦
解説 中村修

おおっ、矢内、今週もきれい! 白の服が似合ってるね
毎週矢内をきれいと言っている気がするが、毎週そう思うんだから仕方がない

中村修(以下、修)「楽しみですね 3回戦で当たるのがもったいない好カード
 康光も40才を迎え、連盟の代表としての仕事なども増えてきているが、
 その中で将棋もがんばっている 相変わらず独創的で魅力的な将棋
 久保は昨年タイトルを2つ取って、関西の顔になった 伸び伸び指していて、独創的で面白い将棋」

事前のインタビュー
康光「久保はさばきのアーティストの異名を持っていて、芸術的なさばきも目立つが、
 中終盤の切れ味、手厚さが充実している
 (自身の)2回戦の将棋がいまいちな内容だったので、今回はいい将棋を見せたい」

久保「康光とは局数を多く指しているので、お互いに手の内をわかった中での戦いになる
 最終的には自分の力を出し切りたい 激しい戦いになると思う
 全体的に『振り飛車の流れ』といういうのを見ていただきたい」

先手康光で、▲4六銀急戦vs△ゴキゲンになった 久保が早くも△5六歩と突き、戦いに突入
修「さばきのスイッチが入った」との解説
対して、康光も▲3五歩の強手! 久保、ノータイムで△同歩!
久保の研究範囲であることは明白だ 早くも久保ペースなのか?

ここで、2人の対戦成績が出た 康光21勝、久保21勝で、全くの互角か
お互いに5段目に馬を作りあう、という展開だ
修「康光は最強の手を指すイメージ これは力将棋ですね 両者の才能がモロに出る将棋です」 
うんうん、この後どうなるのか、ワクワクだ

修「どう指すか、見当がつかないですね 次の一手、康光の才能が出ますよ
 日本中の人が見てますからね」
矢内「中村九段でしたら?」
修「▲4四歩は筋が悪いんだろうなー」
と言っていたら、康光の手は▲4四歩! 修、大当たり!
修「うれしいなー(笑)」

修先生の解説、わかりやすいわ さすが、B1に復帰しただけのことはあるね
康光が金を盛り上げ、修「さあ~ 押さえ込みに行きましたよ」 
対して、久保は香を上がって、穴熊か! 修「久保らしいですね」
修「康光が押さえ込むか、久保がそれをかわして技を決めるか」

考慮時間に差がつき、残り▲4回vs△10回になってしまった
先手のほうに選択肢が多く、苦労しそうな将棋だ・・・
ここで、康光の手は▲8四歩! 修「うわ うお いや~ え」 
いきなり開戦かと思われたが、結局これは歩の交換だった
康光の狙いは、地下鉄飛車にして、8筋から攻めるという構想だ さあ、これがうまくいくのか?

久保は穴熊を完成させ、さらに馬付きだ
修「これで4二の金も寄せてくると、NHK連続テレビ小説・・・ 知ってます?」
矢内「あ 知ってます 『てっぱん』」 修「っていう形になりますね」
てっぱん、ウチの母も見てる(^^; その影響で、家でのお好み焼きの回数が増えた

先手の大模様vs後手の穴熊、という図式だ 長い序盤だ
矢内「戦いが起きるまで、大変な長い将棋になってますね」
どこから戦いが起こるんだ、先に仕掛けたほうが不利になりそう、
これ、もし自分が先手を持っていたら、千日手もやむを得ずか、と思っていた

しかし、康光が動いた ▲8五銀! 強手だ
修「そこから行きますか~」 
ここで、久保に実に不可解な手が出てしまう △5二金と寄ったのだ
え? 2筋が空いてしまうが、これでいいのか? 久保二冠の指した手だから、大丈夫なんだろう、と
思っていたら、康光にあっけなく2筋から竜を作られてしまった これが久保の読み筋・・・?
こんなの、自分ですら1秒で読める順だが、形勢は??
修「先手がいいです 竜が大きいです」
え~ まさか、2筋がノーマークになるのをうっかり?? 久保をして、こんなミス??
あ、ありえない・・・ ウソでしょ??

その後は、康光の厳しい攻めを見るばかりとなった 久保、サンドバッグ状態!
修「やっぱり康光らしい指し方、最短で勝ちにいっている」
修「どうも、攻めが急所に入ってきた気がしますね」
修「久保さんの華麗なさばきが見れない展開になっちゃいましたね」
修「(画面に映る)久保さん、元気がないですね」
矢内「康光の見事な攻めの組み立てですね」

結果、久保の穴熊がボッコボコに潰され、157手で康光の勝ち
竜を作ってからは、康光の独り舞台だった 久保、さばきのカケラもなし!

修「(中盤の陣形の構想を)お互いにどう組み立てるかだったが、▲8五銀というのがいい手だったか
 △5二金と寄ったのがどうだったか・・・ うっかりではないと思うんですけどね
 康光の強いところ、大局観の良さが出た」

この一局、期待が高かったために、残念極まる内容になってしまった
久保、全く精彩を欠いた内容・・・orz  △5二金はやっぱりうっかりなのだろうか  
事前に、久保がインタビューで言っていた、「全体的に『振り飛車の流れ』を見ていただきたい」と
いう言葉が、虚しく思い出された・・・
本局はもう早く忘れるしかないね(^^; 残念な一局だった
まあ、康光の強いところは見れたね  
久保も人間、たまにはこういう一局もあるということか 合掌
(囲碁将棋チャンネルで昨日あった特別番組)

コンピュータからの挑戦
清水市代女流王将 vs あから2010
対局日: 2010年10月11日
解説:勝又清和六段
聞き手:井道千尋女流初段

勝又「あからとは、阿伽羅と書いて、10の224乗の意味
 パソコン約200台をつなげていて、激指、GPS将棋、ボナンザ、YSSの4つのソフトの合議制」

開始日時:2010/10/11
棋戦:特別対局
持ち時間:3時間
場所:東京大学 本郷キャンパス
先手:清水市代女流王将 
後手:あから2010

▲2六歩
*持ち時間は各3時間 切れたら一手1分
*振り駒で、歩が3枚出て、清水が先手となった
*
*清水は白の和服で登場
*勝又「清水さんは姿勢がとてもいいですね」
*以下、コメントは勝又六段のものです
△3四歩
*お互いに事前に棋譜を交換して、互いを研究していた
▲7六歩 △3三角
*いやーびっくりしましたね この手を選んでくるとは思わなかったですね 
*清水は角交換将棋が苦手では、とあから側は分析していたそうです
▲同角成 △同 桂 ▲7八金
*この手に代えて▲6八玉だと、△8四歩と居飛車にしてくる可能性がある
△4二飛
*戦型が角交換四間飛車と決まりました
▲4八銀 △6二玉 ▲6八玉 △7二玉 ▲2五歩 △8二玉
*次に▲2四歩からの攻めには、△2二飛とぶつけて後手大丈夫です(ギズモ注:以下、▲2三歩△2一飛▲2二角と打ち込んでみましたが、激指定跡道場2は△4四角で-400点くらいで後手有利、と判断しました)
▲7七玉
*これも定跡みたいなものです この▲7八金型だと、先手は穴熊がいいです 平成21年の王将戦▲羽生vs△深浦が参考棋譜としてあります 清水自身も、石橋とのタイトル戦で経験があります
△2二飛
*相手がコンピュータだから、緊張しちゃったか、という手がこの後清水に出ます
▲8八玉 △7二銀 ▲5六歩 △4二銀 ▲3六歩 △5四歩
*この手に代えて△2五桂は、飛車が2二なので、先手から角打ちで狙われるのでまだ無理なんです
▲3七桂
*△2五桂を警戒しましたが、受けすぎました
*早く▲1八香としたかったです
△5三銀 ▲9八香 △4四角
*あからは持ち駒の角より、ここに打ったほうが価値が高いと判断した ここから清水さん、動揺した指し方になってきましたかね 
▲7七角 △同角成
*▲同桂~▲6八銀~▲6七銀が藤井九段の指摘でした
*それも有力でした
▲同 金 △6四銀 ▲5九金 △4四角
*チームリーダーの激指の鶴岡さんは、この手を見て、もう後手優勢と思ったそうです
▲4六歩 △6五銀 ▲4五歩
*ここであからの意見が割れました △5三角が激指、△7七角成がボナンザ、△同桂がGPSとYSSです
△同 桂 ▲同 桂
*会場のプロ達は、これなら先手いける、と言っていたんですね しかし、この局面が意外と難しかった
△5六銀
*ここで清水は大長考して、後で時間がなくなって困る原因になりました
▲5三桂打 △5一金左
*厳密に見て、この局面、形勢は非常に難しいです
*▲3三角には△5二金右と上がる手がある、それは僕も後でコンピュータに訊いたんですけどね(笑)
▲6一桂成 △同 金
*この瞬間、先手の金得ですが、難しい将棋が続いています
▲6六金打
*この手は清水が底力を示した手、この場面では正着の気がします
△4五銀 ▲2四歩 △同 歩 ▲3一角 △2三飛 ▲4二角成
*まだずっと難しいです しかし、この将棋、あから側が評価がマイナスになったことは一度もありませんでした
△7四桂
▲5七銀 △8五桂 ▲6八金
*形勢は難しいです
*しかし、この時点でもう清水は残り10分くらいです
△7七桂成 ▲同 金 △6六桂 ▲同 銀
*この局面、公平に見れば後手が指せそうな局面です
△5二金打
*友達をなくす、辛い手です とにかく負けない態勢を作りました 清水は読みになかったでしょう
▲3二馬 △2二飛
*次の一手が、清水にとって、形勢の分かれ道でした
*清水は持ち時間を使い切って、1分の秒読みに入ってしまいました
▲同 馬
*とにかく▲3一馬と逃げて、のんびりと指せばまだ難しかったです 本譜は取っちゃって、敗着になりました
△同 角 ▲8六桂 △6九金
*この手には会場が騒然としたそうです
▲7八金 △5七角
*ここに角を打ち込んだんです 突然こんな手を指されたらびびっちゃいますよね
*次の手の正着は▲7七桂でした しかし、後で鶴岡さんに訊いたら、▲7七桂以下、△4六角成▲4八飛△7一玉で後手良し、とコンピュータはちゃんと読める、ということです
▲7七銀
*これが正真正銘、敗着になりました 角取りではなくなって、中央の制空権がなくなりました
△5六銀 ▲5八飛 △5五角
*この手がうまい手でしたね 角が8二まで利いて、▲7四桂打ちが怖くなくなりました(ナナメに利く駒を渡しても△7一玉と逃げることができる)
*勝ちを決めた一手です
▲4九飛
*自陣飛車で粘ったんですが・・・
△7九金 ▲同 金 △6七銀成
*厳しいですね
▲5七飛 △同成銀 ▲6六角
*5五の角を消して、▲7四桂打ちとしたい、という手です
△5八飛 ▲9九玉 △8五銀
*あからは4つのプログラムの意見が一致して、この手はすぐに指しました
▲5九金 △3八飛成 ▲5七角 △8六銀 ▲6六銀打 △9五桂
*まず4手目の△3三角に驚かされた、コンピュータが△2五桂と駒損する戦法を選んだことにも驚かされた
*ただ、▲6六金打ちで清水も均衡を保った 
*しかし、実戦的に時間を使いすぎた、というのが敗因になった ▲3一馬なら大変な勝負だった
まで86手で後手の勝ち


局後の感想
清水「▲4五同桂のあたりが勝負所と思って大長考したんですけど、時間を使いすぎました」
佐藤康光「解説陣は(あからの桂損の手に)びっくりしていたんですけどね」
清水「読み筋でした」
康光「あ! そうですか!? ははあ~」
清水「どれだけ対コンピュータを研究したと思ってるんですか 今日のために(笑)」
お客「(笑)」
康光「▲6六金打ちには、清水さんの気迫が感じられて感動しました」
清水「公式戦ではないとはいえ、やっぱり悔しいです」

勝又「コンピュータに勝つには、前例のない将棋、入玉形などに持ち込むのがいいと思う
 ヒューマンエラーがあるという前提で、コンピュータの弱点を突いていかないと、
 勝つのは厳しいかもしれない 
 (今後のコンピュータの棋力の可能性について)コンピュータの発展性は、まだあると思います」
囲碁将棋チャンネルの、「清水vsあから」の解説の前にまとめられていた、コンピュータ将棋の歴史

1975 世界で初めてコンピュータ将棋が作られる

1980 ファミコンで将棋ソフトが発売、20級程度

1984 小学生名人(現・窪田六段)に完敗 棋力5級程度

1986 コンピュータ将棋プログラムの会(現・コンピュータ将棋協会)発足

1987 森田将棋が発売される 連盟が2級の免状を与える

1990 第1回コンピュータ将棋選手権が開かれる

1995 選手権の上位ソフトが初段に到達

1997 チェスの世界チャンピオン(カスパロフ)がIBM社のコンピュータ(ディープブルー)に破れる

2003 勝又がIS将棋(東大将棋)に2枚落ちで完敗

2004 勝又がYSSに飛車落ちで完敗

2005 勝又が角落ちで負ける 将棋世界の企画で、木村八段が角落ちで負ける
     激指がアマ竜王戦に出場、ベスト16入り

2007 ボナンザが渡辺竜王に挑戦(各2時間、切れたら1分)渡辺をいいところまで追いつめるも、惜敗
     棋力は奨励会の有段レベルに達する

2008 棚瀬将棋が朝日アマ名人に勝利、激指がアマ名人に勝利(激指は再戦にも勝利)

2010 清水女流vsあから 
第19期 銀河戦
本戦Eブロック 4回戦
佐藤紳哉六段 vs 阿部健治郎四段
対局日: 2010年10月29日
解説:西尾 明五段
聞き手:貞升 南女流1級
記録:伊藤明日香女流初段

1月8日の土曜に放送された銀河戦
注目の若手、新人王アベケン登場 対するはこちらもブログや週刊将棋の記事で注目の、佐藤シンヤだ

アベケンは本戦3連勝中、シンヤは予選で及川を破って本戦進出
22年度の成績は、アベケン23勝5敗 シンヤ10勝7敗 2人は初手合い

解説の西尾「2人とも本格的な居飛車党 アベケンは勝ちまくっている、
 4連勝になれば決勝トーナメントにほぼ出れるので、大きな一番」

怒涛の勢いのアベケンと、ブログで面白い記事を書いているシンヤが
どんな将棋を見せてれるのか、ワクワクだ

先手アベケンで、5手目に角道を止める趣向を見せた
西尾「アベケンが矢倉に誘導しましたね 両者、矢倉を苦にしないです」

聞き手の貞升「シンヤの印象は?」
西尾「普段はおちゃらけたキャラクターですが、対局になると豹変します 
 対局姿はカッコイイですよね ・・・と言え、と、本人から言われました(笑)」
これには笑った でも、真剣に考えているシンヤの姿、本当になかなかいい

貞升「アベケンは落ち着いていますね」
西尾「アベケンは風格が漂(ただよ)ってますね」
そうだね 扇子を開いた姿が自然で、もうベテランの雰囲気があるほどだ

序盤、アベケンが、普通の矢倉ではなく、左美濃のまま攻撃態勢を取ろうとした
対して、シンヤも気合いよく、△3四銀!と立つ趣向
そして、大長考に沈んだシンヤ
西尾「シンヤは比較的、長考派なんです 顔が苦悶の表情を浮かべてますね」
シンヤの顔、般若(はんにゃ)みたいだ 見ていて面白い(^^;

シンヤは、5回も考慮時間を使って考えている
局後、シンヤ「何か戦いを起こしたかった」
が、結局、普通の手を指した 局面が落ち着いたかに見えた

ここで、アベケンも長考に沈んだ 長考合戦だ
なんと、アベケンの次の一手は、銀をぶつける▲2五銀!! これにはたまげた
先手はまだ居玉なのだ なのに戦いを起こすのか! これが若さの勢いか・・・
西尾「ああ~! 行きましたね~ 若いって感じがします」  
貞升「先手は居玉ですからね」
西尾「これは、お互い積極的ですね~」

▲居玉vs△4一玉型での、力戦だ これは面白い!
西尾「ヘタをすると、先手はボロボロになってしまう可能性がある」
西尾の解説、聞いていてとてもわかりやすい
疑問に思った変化を、全部やってくれるね
西尾「変化が複雑で、僕もテンションが上がってきました」  

戦いの最中、アベケンが自玉をひとつ逃げた手が好手、そして銀を打ち込み、アベケン優勢か?
西尾「アベケンの攻めが続きそう 先手を持ちたい」
が、シンヤにも好手の受けが出た 銀を合わせて受ける、△5二銀!
西尾「△5二銀、いい手ですね これは大変か」
局後、アベケン「△5二銀は全然見えなかった」

ところが、またアベケンに見えにくい好手、▲1六角の端角打ち!
こ、これは才能を示した一手! すごい
しかし、すごいのはアベケンだけではなかった シンヤはこの角打ちを読んでいた、というではないか
秒を読まれながらも正確に対応し、まだまだ難しそうだ 見ていて実に面白い!

その数手後、シンヤの手番で、西尾が「ここで攻め合いに歩を成るのは危険」と
解説していたときだった なんとシンヤは歩成の強行! おおっ!! これでいいのか??

が、結果的にはこれが敗着となった アベケンにドッカーン!!と飛車を切られ、
後手玉はたちまち寄ってしまった 81手でアベケンの勝ち
西尾「最後の飛車切りはさすが、たとえ見えてもなかなか指せるものではない 鋭い寄せだった
 足を止めて打ち合って、面白い将棋だった」

うん、この将棋、見ごたえ充分だった 期待どおりの熱戦だった
お互いにとても積極的だった 気合いと気合いがぶつかった、という印象だ
こういうのは見ていて気持ちいい 良かった!

局後の感想戦も充実していて、シンヤにもチャンスが充分あったとのこと
アベケンは、これで4連勝だ この将棋はホント、勢いを感じさせるものだった
居玉で戦いを起こすんだもんね  アベケン、間違いなく、将来のA級候補と思う
第19期 銀河戦
本戦Dブロック 4回戦
石川陽生七段 vs 中村太地四段
対局日: 2010年10月8日
解説:植山悦行七段
聞き手:熊倉紫野女流初段
記録:伊藤明日香女流初段

1月6日の木曜に放送された銀河戦

石川は、なんと予選で佐藤天彦に勝って本戦進出、太地は前局で増田に勝ち
22年度の成績は、石川8勝6敗 太地14勝7敗 2人の対戦成績は太地の1-0

解説の植山「石川は振り飛車党だが居飛車も指す 太地は居飛車党でまっすぐな攻め将棋」

太地は前期の銀河戦では、ベスト4まで進出している 今回はどうか

先手石川で、角道を止めて持久戦になり、▲四間+銀冠vs△4枚左美濃の対抗形になった
両者、固めあって、がっぷり4つだ

左美濃を見て、聞き手の熊倉「最近ではめずらしいですね」
植山「あまり勝率が良くないからでしょうね」

中盤の折衝で、石川が4筋の位を取り、さらに▲2五桂と跳ね出すことに成功
石川は優勢を意識してだろう、駒音が高い
植山「石川は『どうじゃ!』という手つきですね こういう形になると、居飛車を持ちたくないんで、
 私は左美濃をやるのはいやなんですよ~」

まさに、そのとおりの将棋になった 石川、盤面右側で、上から押しつぶしていき、
太地を圧倒した 157手で石川の勝ち

振り返って、中盤で太地が△6四歩とした瞬間に、石川がすかさず▲4五歩、として、
「争点が違うでしょ」としたところが印象的だった

植山「石川がうまく指した、会心譜と思う」
そうだったね 太地としては左美濃に不慣れなところが出てしまったと思う

この一局、開始早々、石川は両側の端歩を突いて様子を見に来たのだが、太地はそれを受けた
そのため、居飛穴に組みにくくなった、ということだった
1筋を受けたのはともかく、9筋までは受ける必要はなかったのでは・・・
太地としては何が何でも、居飛穴を目指したほうが良かったか

聞き手は熊倉さんだったが、とてもかわいいね
安心感を与えてくれる不思議な人で、声を聞いていて安らいだ 貴重な存在だと思った  
第19期 銀河戦
本戦Cブロック 4回戦
糸谷哲郎五段 vs 遠山雄亮四段
対局日: 2010年10月6日
解説:小林裕士六段
聞き手:村田智穂女流初段
記録:井道千尋女流初段

1月1日の土曜に放送された銀河戦
まず、聞き手の村田女流と解説のデカコバが映った デカコバ、デカっ! 
村田が小さいこともあるだろうが、やはり相当デカい

糸谷は前期決勝トーナメント進出により予選シード 遠山は前局、藤倉を破っている
22年度の成績は、糸谷13勝5敗 遠山13勝2敗 2人の対戦成績は遠山の1-0

解説のデカコバ「糸谷は居飛車党でかなりの受け将棋 遠山はどこにでも振る振り飛車党
 絶好調どうしの対決」

先手糸谷で、▲居飛車4六銀急戦vs△ゴキゲンになった
先手が▲7七銀と進出させて、後手が5筋の歩を切り、先手の銀、歩と後手の飛車が交換になる、
という定跡形だ 前期のNHK杯でも何回か出てきている
デカコバ「今、一番注目の戦型ですね」

前例では、先手は自陣飛車を打つ、などという展開になるところだが、糸谷に研究手が出た
▲2四歩~▲3五歩だ これで△5五角のときに、飛車を縦にさばこうというのだ
デカコバ「初めて見る、研究の手ですね」

変化の余地なく一本道で進み、糸谷の▲6八銀と引いた手に大長考に沈んだ遠山
聞き手の村田「もう6回も連続して考慮時間を使ってますね」
長考の結果、△5五歩と止めたが、これがもう敗着となってしまった
糸谷に▲4一飛、と打ちこまれ、デカコバ「遠山はこの手を軽視したかも」

デカコバ「いや、これは受けがけっこう難しいですね」
先手からの、5筋のと金作りが受からない・・・
開き直って、攻め合いに出た遠山だが、結局届かなかった 遠山にチャンスは回ってこなかった
125手で糸谷の勝ち

糸谷は、優勢になってからは受けまくった
デカコバ「いわゆる絶対に負けない指し方ですね」
糸谷はただでさえ固い自陣に、持ち駒の銀を投入し、
デカコバに「これはもう趣味の世界です」と言わせた(^^;
局後、糸谷「全部めんどうを見て勝ちですね」

感想戦で、遠山「新構想を指されてびっくりした」
糸谷が質問に次々答えていくので、遠山「そっちは準備万端だったのか」
デカコバ「(糸谷はすべて)読み切りだったんですね」 遠山「いや~鮮やかすぎます」
敗着の△5五歩に替えて、△4四香が有力では、との結論だった

糸谷、中飛車のスペシャリストの遠山を相手に、研究で勝った、という、一局だった
糸谷は優勢になってからノータイム指ししたため、はっきりした決め手を逃し、
グダグダになって長手数になったが、おかげで「受けの糸谷」の本領も見れた(笑)

研究が決まったときというのは、普段とはまた違ったうれしさがあるんだろうね
中飛車の著書もある遠山としては残念だっただろうが、
感想戦で対応策が見つかったのが救いだっただろう

ちなみに、自分は遠山さんのブログは頻繁に見させてもらってます
この一局の解説も書いてくれてますね これからも更新をがんばってほしいです
第19期 銀河戦
本戦Bブロック 4回戦
神崎健二七段 vs 野田敬三六段
対局日: 2010年9月29日
解説:高田尚平六段
聞き手:山口恵梨子女流初段
記録:野田澤彩乃女流1級

12月30日の木曜に放送された銀河戦 もう、対局日からすんごい日にちが経ってしまってるね(^^;

神崎は予選で山本に勝って本戦進出 野田は本戦3連勝中
22年度の成績は、神崎7勝7敗 野田7勝5敗 2人の対戦成績は神崎の7-2

解説の高田「神崎は居飛車党でかなりの攻め将棋 野田は居飛車党でバランスがとれた将棋」
高田さん、何度見ても、顔つきや雰囲気が皇室関係の人みたいだ

高田「神崎さんはブログの先駆者、10年以上やってますね」
聞き手の山口「どのような内容が書かれていますか?」
高田「私も数回しか見ていない(^^;」 これには笑った 
自分も神崎さんのブログは全然見てません・・・(笑) 
神崎さんといえば、2年前の棋王戦、自分は神崎さんの解説会に行ったんだよね
そのときの▲久保vs△康光は、久保が升田幸三賞を取った▲7五飛!という新手が出た一局で、
解説会がものすごく盛り上がったのを覚えている
その一局は大熱戦で、神崎さんはいっぱい手順をしゃべってくれて、解説者としてとても良かった

高田「野田は山登りが好き、野田が仲間といっしょに登っていて、『5分で行けるよ』というのが
 実際は15分くらいかかったりして、『野田分』(のだふん)というのがあったらしい
 独自の時間感覚なんでしょう(笑)」

先手神崎で居飛車、後手の野田は早々に5筋の位を取って、相手に飛車先の歩を切らせる、という
めったに見ない将棋になった 高田「昭和の将棋という感じですね」

1歩持たれてしまった野田、この作戦は現代では明らかに損なのでは・・・と思ったが、
いきなり△6五銀と速攻! おお、面白い! なんと、これで後手が作戦勝ちしていた、というではないか
局後、神崎「序盤がうかつだった」
どうやっても一局と思えたが、神崎の駒組みに問題があったのか 怖いね 

野田は2枚目の銀も前線に繰り出し、超力戦形だ
高田「モリモリと銀が出てきた(笑)」
山口「形に全くとらわれていないですね」

野田は中飛車して、神崎にも中飛車を強要させた後、四間に振りなおした
さらに、2二に角がいるのに桂も△3三桂と跳ね、もうやりたい放題だ(^^;
野田は居玉で玉は薄いが、4筋からの攻めの権利がある 
この物量攻めが先手はもう受けられないではないか? 
こ、これは神崎、苦しい どうするんだ、と思って見ていると、神崎はなんと丸々1歩損に甘んじて、
攻めを受け止めた! これは実に考えにくいな~

直後、神崎は角道を開けて、一気に開戦、全面戦争に持ち込んだ
指されてみると、絶好の構想だった 居玉の野田が困っている・・・!
まさにコロンブスの卵、神崎、強い! 高田も賞賛していた

高田「これは後手を持って苦労しそうですね~」
なにせ、後手は居玉で飛車が4一に居るのだ 超がつく玉飛接近の形だ(笑) 
その後の神崎の攻めも、実に見事なものだった 
解説の高田が、指されてみるまで気がつかない手の連発
高田「なるほど! すばらしい さすがの組み立てだと思います」

結果、神崎の快勝! 神崎、中盤以降は会心の指しまわしだったね
負けたものの、野田の序盤作戦もアマチュア的発想で、とても面白かった

実は、高田さんは、聞いていて眠くなる解説者ナンバー1と思っていたのだが(笑)、
今回は全然眠くならなかった 高田先生、すいませんでした、今回で見直しました(^^;

こういう力戦形は見ていて楽しい 神崎の会心の構想も出て、面白かった
新春フレッシュ対局
広瀬章人王位 vs 里見香奈女流三冠
対局日: 2010年12月1日
解説:戸辺 誠六段
聞き手:中村桃子女流1級
記録:齋木 豊二段

囲碁将棋チャンネルで、1月1日に放送された特別番組
昨年活躍した広瀬、そして里見の対局

里見がきれいな桃色の振袖で登場
司会の戸辺「素敵ですね テンションが上がってきました」
広瀬も鮮やかな紫の和服で登場
広瀬「和服はタイトル戦で着慣れた、着ていて気持ちがいい」
戸辺「どこかのお殿様が来たのか思った」
里見と広瀬、両者和服がとても似合っている 広瀬はホントに戸辺の言うとおり、若殿様みたいだ

対局前のインタビュー
里見「広瀬王位と対局する機会はなかなかないので、全力でぶつかりたい」
広瀬「里見さんはまだまだ伸びる可能性があるので、今のうちに勝っておこうかなと」

振り駒なしで先手は里見、持ち時間は里見25分 広瀬5分 切れたら30秒
ただし、1分単位で10回の考慮時間がある、というもの

▲里見の中飛車に、△広瀬は居飛車、対抗形になった
序盤から、広瀬が新構想を見せた △6四銀と速攻をみせ、里見に▲6六銀と受けさせてから、
なんと船囲いを穴熊に組み替えたではないか! △4二銀としたのに、△3一銀~△2二銀だ
かなりの手損だが、こんな指し方があるのか・・・ その間に里見は銀冠を築いた

広瀬が△9五角と飛び出し、一気に飛車、角、総交換になった
もう終盤だ この将棋、中盤がなかったね(^^;
戸辺「形勢は難しい」
飛車を打ち合ったが、先手側、どう指すのがいいのか、戸辺にもわからない
ここで、里見の強さが発揮された ▲3九金引~▲3八金寄!として、囲いの組み直し!
こ、これは気がつかない発想だ 強い!
戸辺「指しなれていますね この終盤で2手も手待ちできるのは、並みの使い手ではない」

広瀬が攻め、寄せ切るか、里見が受け切るか、という攻防が延々続くことになった
里見、全然疑問手を指さない マジで強い!
戸辺「これは広瀬、間違いなくあせってますよ」

まさか、広瀬に勝てるのか? そんな空気さえ流れ出した
里見は、と金で広瀬の穴熊の金を一枚はがし、駒得だ
戸辺「これはやったかもしれません」
おおー 広瀬の攻めが切れ模様、マジでやったか!?

が、ここで広瀬に絶妙手が出た 先手の銀の利きの位置に飛車を打ちこむ、渾身の勝負手!
こ、こんな手は絶対に見えない 戸辺もびっくりだ
戸辺「どうなっているんでしょう」
形勢がまた不明に・・・ 里見も強いが、広瀬もこれは本気だ 面白い!

そして、どちらも緩まず、互いに金を打ち替える、千日手模様になった
同一手順が何度か繰り返され、もう戸辺は「これは千日手」と解説していたときだった、
広瀬が打開! 里見、30秒では対応できず、寄せられてしまった、130手で広瀬の勝ち
戸辺「お互いに力を出し切った、大熱戦だった」

うんうん、これは両者の力が存分に出た、名勝負だった あ~、面白かった
里見、強いわ すごいわ 女流で三冠になるのもうなずける
NHK杯の小林裕士戦では、あまりいいところなく負けたが、
本局ではその強さをいかんなく見せてくれた 広瀬の底力を引き出していた

広瀬としては、危ない一局だった だけど、飛車打ちの絶妙手、あれはタイトルホルダーの一手だね
魅せたね さすがだった

局後、里見「勝負形になってうれしかった」
広瀬「こちらが悪い局面もあったと思う 疲れました」

対局後、2人にインタビューがあった
今年の抱負は?との問いに、里見「もっと強くなりたい」 広瀬「防衛したい」
サイン色紙の揮毫(きごう)は、里見は「清明」 広瀬は「鋭敏」と書いていた

里見「清らかに明るく、ということをいつも心がけている」
広瀬「鋭く寄せるのが私の理想の将棋」

すごかったのは、里見の字だ めっちゃうまい!! こ、これは一級品だ すげえー
広瀬もけっこううまかった

非公式戦だったのが惜しいね 里見の強さを存分に見れて、とても良かった
おせじではなく、女でここまで将棋が強くなることが可能なのか、と思わされた
それくらいの一局だったと思う 
(前の記事からの続き)

いったん閑話休題、ということで、「将棋事件簿」という企画
山崎隆之「プロのめずらしい将棋を集めてきました」
1局目 平成12年の、▲増田vs△小阪
増田の初手▲8六歩!という一局
ナレーションでは、「増田は若き暴れん坊として、その名は歴史に刻まれた」と言っていたが、
歴史に刻まれたのは、こんな手を指されたのに、飛車を振って負けてしまった小阪のほうだろう

2局目 平成19年の、▲安用寺vs△伊藤博文
投了図が、後手の歩が初期配置(3段目に並んでいる)、という一局
うん、これはなかなか良かった たしかにめずらしいね 

3局目、昭和61年の▲谷川vs△ヒフミン
終局まで1度も歩がぶつからなかった、という一局
これは、中盤から終局まで棋譜を並べてくれたが、言われなければ気づかない、というくらいか

次は、純粋な大逆転将棋 投了図から指す、というおなじみの企画
スポーツジャーナリストの二宮清純さんと広瀬の対局
二宮さんが「穴熊返し」を考えてきた、と言っていたのだが、それはどうなってしまったのか・・・
出題された局面は、第81期棋聖戦第3局、▲羽生vs△深浦の投了図からだ
この対局は、羽生のタイトル戦出場100回目で、通算タイトル獲得期を77期にした一局とのこと
ひえー、羽生の勝率はすごいね タイトル戦で7割7分なのか

この一局、自分でも二宮さんの側を持ったと仮定して、考えてみた
が、これが実に難しい! たぶん、広瀬の次の一手は2二のと金をはずす△2二馬だろう
▲5一歩成と王手するとして、次の攻めが見つからない・・・
ビデオを停止させて、延々考えること5~6分、ようやく▲3六飛、という手を見つけた
これで銀の両取りがかかるので、飛車で銀を取って、
駒得してのんびり寄せに行くのが最善、という結論に達した
でも、▲3六飛を二宮さんが見つけられるのか?と思って見ていた

二宮「マイケルジョーダンとキャッチボールしたとき、すごく緊張してボールが届かなかった
 そのときと同じくらいものすごい緊張している」
これは大丈夫じゃなさそう・・・ なんとかがんばってほしい
で、対局が始まってみると、自分が予想したとおり、広瀬の初手は△2二馬だった
事前の三浦のアドバイス、大はずれ! むしろ、よけいな知識を与えられた感がある
これはもう勝つのは無理だよ・・・ 誰やねん、こんな難しい局面を用意したのは!と思った
案の定、結果は広瀬の完勝 二宮さん、▲2六桂などの好手も指したのだが、
全体では実力を出せずじまい 真の力はわからないままだった
二宮さん、局面を正確に把握するために、初手に持ち時間の10分のすべてを使うべきだっただろう
そのくらい、難解な局面を出題されてしまった 
対局前は、神吉は「これで負けるはずがない、というのを選びました」と言っていたが、全然真逆だ
局後、二宮「勉強になりました」 二宮さん、落ち込んでいた

最後は、気象予報士の森田正光さんが登場 相手は羽生だ
第34期棋王戦の第1局、▲康光vs△久保の投了図からだ
局面を眺めてみて、これはいけそう!と思った 
局面がごちゃごちゃしておらず、割合、シンプルな図なのだ
森田さんは相当な将棋好きで、「昔、ボーナスで数十万円の将棋盤を衝動買いして、すごく怒られた」
森田は「待っててよー 羽生さん!」と言いつつ、「絶対負ける 負ける」とつぶやき対局場へ向かった
がんばれー、森田さん! 

対局が始まり、森田は正解手を連発し、羽生玉を追いつめていく
が! 手が続くにつれ、玉を3筋に逃がしてしまう、という事態に・・・
神吉「天気が怪しくなってしまいましたかあ?」 またしてもダメか、という空気が流れる
ところが! 森田さんは▲6七角、という、もうこれしかない、と絶妙の一手を着手し、
その後もノータイムで会心の手順! 見事見事、羽生玉を詰みに討ち取った!
おおー、これは強かった! 良かった良かった、パチパチパチ
▲6七角からは、本当に実力がなければ指せない手順の連発だったね
スタジオのプロ、ゲスト陣、そして羽生も賞賛だった
久保「僕のアドバイスが良かったですね」 これには笑った
森田「もうー すっごいうれしい」 
森田さん、本当に、心の底からうれしそうだった
スタジオがいいムードでエンディングとなった
あー、今回の大逆転将棋、最後の最後で、森田さんの強さに救われたね

しかし、今回の大逆転将棋、ひどいところがたくさんあった
大逆転将棋は今年で15年目、去年までの結果はプロの34勝7敗だそうだ
いくらなんでも、プロが勝ちすぎだ もう、プロが大逆転するところは正直、見飽きた
去年、神吉は「来年はプロが全敗するくらいの企画を」と言っていたのだが、そうはならなかった
なんで、毎回、こんな難しい局面を用意するのだろう?
アマチュアに実力を出してもらって、アマチュアを楽しませてこそ、プロなのではないのか?
アマチュア側が負けても、実力を出せていたならいい、でも、変則ルールの連発で、全然違うではないか
これで、負けたアマが、納得できるか? 将棋が好きになるか? 
プロがよく口にする、「将棋の普及」とか「将棋を広めたい」という、
その真逆のことをやってしまっている番組ではないのか・・・

鳥羽一郎さんくらいの実力でも面白くなるルールにしてほしかったし、
バニラさんは変則ルールで突然の反則勝ち、香田晋さんは難しい局面で、
さらに後手を持って図面を見せられる、という、明らかに変な仕組みのせいでボロボロ負け、
二宮さんにも難しすぎる局面を出題、まともな勝負だったのは森田さんの一局のみ
もう、この番組自体、終わったほうがいいのでは? 

そして、「有名人将棋大会」をクラス別で開催するとか、
プロとの純粋な「駒落ち戦」という番組を新しく創設すべきと思った
今回は感想が辛口になってしまったけど、そんな感想しかもてなかったのが実情でした 
今後のためを思って、本当の気持ちを書かせてもらいました 来年はどうなるだろうか?(終わり)
1月1日にNHKのBS2で放送された恒例の番組
大逆転将棋2011 ~原点回帰~
今年はどんな番組になっているだろうか? 楽しみだ

司会は、神吉と、なんと南野陽子! ナンノに将棋がわかるのか? 
(司会なので、ナンノの実力はわからなかった)
ゲストの出演者たちのコメント
歌手の鳥羽一郎「将棋は楽屋でやってた」
歌手の香田晋「鳥羽さんの将棋は、歩が前に出てきて、陣形が漁船みたいに見える」
活弁士の山崎バニラ「去年はくやしかった 一年間、負けたことを言われ続けた 今年はがんばります」
天気予報の森田正光「コテンパンにやられそうで、気持ちは大荒れ」
ジャーナリストの二宮清純「広瀬王位と対決できるとのことで、『穴熊返し』を考えてきた」

まずは、「仕分け将棋」 鳥羽一郎と久保との対戦
投了図からで、プロの持ち駒を徐々に減らしていって指す、というルールだった
普段はどんなふうに将棋を指しているか、との問いに、鳥羽「あんまり考えません!」
開始図は、確かに先手必勝の局面だが、駒損せずに正確に攻めていかなければならない局面だ
鳥羽の実力やいかに? はじまってみると、鳥羽、冷静に竜を引くなど、なかなかの手を指して、
羽生に褒められていた・・・のだが、なぜか突然、竜を切ってしまったところからボロが出だした
3回ほど待ったもして、もうダメダメに・・・ 鳥羽、はっきり言って弱かった(^^;
結果は鳥羽の完敗 鳥羽「くやしいです また来年、ひとつよろしくお願いします」
今回、けっこう難しい局面からのスタートだったと思う
来年プロと再戦するなら、8枚落ちでどうだろうか 鳥羽はそれくらいの実力だった
 
次は「風林火山将棋」 山崎バニラと上田女流との対戦
この風林火山将棋っていうの、自分は好きじゃないんだよね だって、ルールが複雑なんだもん
升目に「風」「林」「火」「山」のワナがあり、それをプロが踏んだら、ハンデが課される、というものだ
さらに今回は投了図からのスタート はたしてどうなるか

対局が始まり、なんといきなり上田が「火」のワナを踏み、竜をタダ取られ!
一気に必勝形になったバニラ これは勝たなくてはいけないね
バニラはうまく指し、頭金で上田玉を一段目に落として、もう勝ち寸前までいった、のだが、
なんとなんと、そこから寄せを逃し、入玉されるハメに!
え~、バニラ、ダメじゃん え~マジか 絶対勝ちと思ったのに、長引いてしまった 

もうバニラの負けだ、と思われた ところが!
入玉してきた上田が、玉で「林」のワナを踏み、一手ばったりでバニラの勝ちに!
突如、負け、と言われた上田「え!? ちょっと待って ホントですか!?」
バニラの自陣飛車は、上田がワナを踏むことを考えてのことだったのだろうか?
だとしたら、絶妙手だったが・・・ バニラにそこまで考える余裕があったとは思えない・・・
局後、バニラ「なんかあんまりうれしくない え、勝ち?っていう感じで勝っちゃった
 でも気分はいいです」
この企画はどうだったのだろうか 去年のステルス将棋のほうが良かった
もう風林火山将棋はやめてほしい、というのが正直なところだ
第一、上田がもし「火」のワナを踏まなければ、バニラはボロ負けしていたんでは・・・ 
バニラと上田、どっちも納得がいっていないだろう

次は、ダブル脳内将棋、という企画 要するに、ペア将棋での目隠し対決だ
2人vs2人で、一手ずつ交代で4人で指していく、というもの 一手10秒の早指し戦
▲山崎+糸谷の兄弟弟子ペアvs△阿久津vs戸辺の飲み仲間ペア
事前のコメント
阿久津「歩調を合わせたい」 戸辺「足をひっぱらないようにしたい」
山崎「軽く一蹴したい」 糸谷「故郷もいっしょですし、その絆(きずな)を見せたい」

▲居飛車急戦vs△ゴキゲン中飛車、になった
これは、プロ同士なので、安心して見ていられた 
目隠し将棋だったが、誰も反則することはなかった 結果は89手で山崎と糸谷ペアの快勝
これは攻めがきれいに決まったね 居飛車側の勝ち方の見本みたいな展開だった
阿久津「手の流れがかみ合わないうちに攻められてしまった」
山崎「さんざん練習して、本番で初めてうまくいった」
この企画はまずまずだった でも、来年も見たい、とは別に思わなかった

次は、斜め45度将棋、という企画 三浦が対局中に、よく斜め45度を見ているから、とのこと
香田晋と三浦の対戦 三浦は投了図からで、盤を見ずに、というハンデだ
斜め45度にはナンノの画像が映し出され、ナンノの大ファンの三浦はガッツポーズした(^^; 
香田「勝って当然ですからね (三浦を)かわいがってあげますから」
第68期名人戦、第3局▲三浦vs△羽生の投了図からの対戦
これ、図面を見たとき、自分は、え?これ、香田が後手番? 見づらいなあ 大丈夫か?と思った
しかも、局面が複雑だ 案の定、とんでもないことになった

開始は三浦の手番、いきなり王手された香田、動揺を隠せない
さっそく玉を逃げ間違えた香田、この1手でもう形勢が難しくなってるって、そんなのありか?
香田「盤、逆じゃないですよね? こっちですよね?」
香田は、ルールもまともに理解できてないじゃん・・・
で、香田はボロ負け ナレーションが流れ、「香田、サンドバッグ」
これは、はっきり言って、ひどかった 香田がひどいんじゃなくて、この企画がひどかった
こんなの、単なる素人いじめの番組じゃん
誰だよ、この企画を考えたのは・・・ 責任者呼んで来い!と思った
普通に駒落ちで指したほうがよっぽどマシだ (6枚落ちか7枚落ちでいいだろう)
香田がかわいそうだった 
結局、「斜め45度」には、何の意味があったんだ? 
そうか、南野陽子が映っていただけに、ナンノ意味があったのか (その2に続く)
羽生善治三冠vs勝又清和六段 NHK杯 3回戦
解説 藤井猛

矢内、今週は髪型も服装もすっきりしていて、めちゃかわいい! いいねー
さて、羽生の登場だ 羽生はNHK杯を8回も優勝していて、今期は3連覇がかかっているとのこと
勝又は序盤の研究の記事をうまく書くことで有名だ

事前のインタビュー
羽生「勝又は最新の序盤に詳しいので、最初から緊張感をもって臨みたい 迫力のある将棋を指したい」

勝又「2回戦の近藤戦はうまく指せた 今日は相手がすごい人なので、ただぶつかっていくだけ」

先手羽生で、一手損角換わり 羽生の棒銀に対し、勝又が四間に振って受ける展開だ
藤井「後手が△4二飛~△3三金と受ける、特殊な定跡 先手は矢倉、後手は完全な力戦形」

勝又の狙いは△3五銀からの4筋突破だが、羽生がどう受けるのか、と思っていると、
羽生はなんと▲1六歩の手待ち! 勝又が仕掛けていき、銀が交換になり、後手は飛車が走ってきた
すると羽生は悠然と▲4八歩と受けたではないか この受けは実に考えにくいな~
藤井「これで先手がいいなら、新しい定跡になる」

雑談になり、藤井「私は昨年、王座戦の挑戦者になったが、羽生に1つも勝てなかった
 棋譜を見てるだけではわからない、対局者だけが感じるプレッシャーがあった
 相手はただの強いおっさん、と思って指すのがいいんだけど、そうはいかないじゃないですか(笑)」

手が進み、局面は勝又が馬を自陣に引きつけ、いい勝負のようだ
というか、藤井の形勢判断が揺れまくりだ(^^;
藤井「さっきから、いい悪いが適当ですけど(笑) 一手指したほうが良く見える」
勝又、羽生を相手に、臆することなく、なかなか善戦している

羽生が2枚の竜をどう使うか、だったが、羽生の会心の構想が出る
使えていなかった竜を、後手の急所の馬に当てる、▲2五竜! 
これはさすがだった 自分は見ていて「おお!」と声を上げてしまった
藤井も「ほお?!」と感心していた これで流れが羽生に傾いた

羽生は持ち駒が歩と桂2枚だけだったが、桂をうまく使い、あとは寄せるだけ、という勝勢を築いた
後はもう手続きだけ、投了間近という空気が流れた だが、ここから事件が起きた
なんと、羽生が寄せを誤ってしまう、大変な事態に!
金を打って王手のところで、銀を成らずで引いていればハッキリ羽生の勝ちだったと自分は思うが・・・

勝又の玉が手順に上部に脱出してきてしまったではないか ええーこんなのがあるのか 
藤井「明らかに変ですね 逆転かも」 

さらに、勝又に△5六飛という好手も出て、藤井が「これは逆転」と断言!
ぐええー 羽生ともあろう者が、こんな負け方をするのか なんてことだ
羽生、こんな負け方で負けるな!と、いつの間にか羽生を応援していた(^^;

入玉確定で勝又の勝ちか、と思われたそのときだった
勝又が色気を出してしまい、先手玉を詰ましにいく、という、痛恨の一手!
ああー 今度は勝又にミスが出たか! 後手玉が捕まってしまった!
結果、155手で羽生の勝ち ふいいー、羽生、あっぶなかったー

箱根駅伝で、ゴール直前でコースを間違えたが、ギリギリ10位に入った国学院の選手の、
「あっぶねー あっぶねー」という言葉が、今回の羽生にピッタリだね

藤井「激戦でしたね」 終局直後の羽生「いやー ひどい」

羽生をして、こんなミスがあるんだなー
本局は、羽生の強さも見れたが、人間らしいミスも出た
羽生には、神の一手に一番近い棋士であってほしいので、こういうミスはしてほしくない(^^;

勝又にしてみれば、惜しい一局だった 力は出していたもんね 
最後、入玉だけを考えていれば・・・ あー、千載一遇のチャンスだったかもしれない

好手あり、悪手ありで、人間同士らしい戦いだった 内容が色々あった一局だった
新春お好み将棋対局 1月1日、NHKで放送された新春特別番組

藤田女流、笠井アマ、広瀬王位がまず挨拶したのだが、
門倉三段がバニーガールみたいなうさぎの耳をつけて出てきて、これには引いた
完全にスベッっていたと思う・・・

外国人将棋愛好家とプロ棋士の対戦、という趣旨だった

1局目は、広瀬王位と、オランダのグリムベルゲンさんの角落ち対決
グリムベルゲンさんはアマ四段の免状をもっていて、オランダチャンピオン6回、
世界チャンピオン3回、そしてコンピュータ将棋ソフトを作っているという
職業は東京工科大学の教授ということだ
本もいっぱい持っていて、本棚には羽生の頭脳が揃っていた
一番気に入っている本は、「光速の終盤術」だそうだ
グリムベルゲン「将棋の魅力は、持ち駒 チェスと違って、持ち駒のおかげで、終盤になるほどに面白い」

持ち時間は、広瀬王位は1手30秒 グリムベルゲンさんは30分、使い切ったら30秒、
ただし5回の考慮時間あり そして「お年玉」として、青野九段に3回アドバイスがもらえる、というものだ

結論から言って、この一局、グリムベルゲンさんのボロボロ負け! 
上手に押さえ込まれ、下手は飛車、角が全く働かなかった
これ以上ないくらいの大差がついた・・・ orz
この対局、放送をやめて、撮りなおしにしたほうがいい、というくらいだった

グリムベルゲンさんは、「お年玉」をポイントの局面で有効に使って、
青野九段にちゃんとアドバイスをもらっていたのだが、広瀬にことごとく予想手順をはずされた

局後の感想 広瀬「駒組みが長引いているうちに、だんだんこちらの陣形が良くなった」
グリムベルゲン「難しいところで間違えた」

いったん休憩時間になり、世界各国の将棋が紹介された
日本の「禽将棋」(とりしょうぎ)というのが興味深かった 初めて見た
駒が全部、鳥の名前で、取った駒が持ち駒になる、ということだ
青野「世界で持ち駒の概念があるのは、日本の禽将棋と本将棋だけ」 

本将棋の説明で、玉、金、銀は宝石、桂は月桂樹、香は香木(こうぼく)とのこと
長いこと将棋やってるけど、桂と香にそんな意味があったのは初めて知った(^^;

2局目は甲斐女流二冠と、イタリアのモメットさんの2枚落ち対決
持ち時間は1局目と同じルール

モメットさんはイタリア語のインストラクターとのこと
モメット「本で勉強して、道場に毎週末通っている
 将棋の魅力は音 私は長考するので、相手が寝てしまう
 そのとき大きな音をだして指すと相手が起きる そこがいい チェスだと駒音が出ない」
 
「我流」というモメットさん、1筋から飛車、香、銀での物量攻めを敢行
1筋は破れて、竜ができて、そこそこの勝負にはなったのだが・・・ 
中盤、攻め合いにいかず、受けに金を投入してしまった判断が痛かった
上手に駒を持たせすぎていたのが響いて、最後は単純な詰みで負け
「お年玉」でアドバイスを受けたが、もうそのときには局面が難しくなりすぎていて、
解説していた青野ですらどう指していいのか、わからないくらいだった

局後、モメット「お年玉のことを忘れていた」 甲斐「自信はなかった」

この企画、どうだったのか もう1回、撮りなおすべきではなかったか 
上手のプロの強さだけが出た内容を見せられても・・・ 
お好み対局なんだから、撮りなおしができるはず
それも、グリムベルゲンさんは2枚落ち、モメットさんは4枚落ちでちょうどいいくらいだろう
青野のアドバイスもないほうがいい 一人で指して、自分の力で勝負することに意義があると思う
そもそも、どこの誰とも知らない外国人を連れてくるのではなく、誰か有名人を(以下略)

でも、なぜか2時間があっというまに過ぎていた これは不思議だった(^^;
(前の記事からの続き) 5位~1位まで

<5位>
第39回 決勝 ▲島vs△クッシー
クッシーが四段で初出場で優勝した一局
司会は永井英明さんだ、いたねえ 自分は小学生の頃見てたけど、ずっとこの人だったね
若い頃の島はハンサム! 髪もたっぷりあるね 
スタジオで羽生が解説してくれた ▲居飛穴vs△四間+銀冠、「先手が打開できるかどうか」と
羽生が解説していたところ、島は▲6八銀と引いた!
永井「おー これは歩がタダで取られますけど?」
当時の解説の中原「思いきった一手ですね 大胆な一手ですね」
これは、何があるんだ?と思っていたら、ホントにタダで取られ、ポカだった、とのこと なんだそれは(笑)
島「うっかり歩をタダで取られてしまった(^^; でもその後熱戦になった」
昔のカッコイイ島が見れたね

<4位>
第47回 決勝 ▲羽生vs△村山聖 
アナウンサー「今は亡き、村山さんの勇姿をご覧下さい」
ここ、自分は「勇姿」を「優勝」と聞き間違えて、村山が優勝したことあったっけ?と
思いながら見てしまった
村山が終盤のポカで、優勢な将棋を負けてしまった一局だった
この5ヵ月後に亡くなった、とのこと あー、村山、優勝できず、惜しかったなあ
この一局はけっこう有名だけど、自分はどんなのか知らなかったので、見れて良かった
司会は藤森奈津子女流、この人も長いこと司会してたね なつかしい

<3位>
第38回 決勝 ▲羽生vs△中原
羽生五段が歴代名人を連破して、初優勝した一局 
この一局は、羽生の頭脳(8巻)にも棋譜が載っている
若い羽生、やせてたね~ 特筆すべきは、大山15世名人の解説のうまさ
中盤、羽生の猛攻を食らう前に、△8六歩の突き出しを指摘していたのが印象に残った
大山さんの解説がたっぷり聞けて、かなり良かった 
この当時、自分も小学生で、見ていたんだけど、まだその頃は全然弱かったからね
今また見て、指し手をかなり理解できたのですごく満足した
当時を振り返って、羽生「今見ても信じられないくらいうまく指している」
矢内は「羽生さんの将棋は、いつ見ても駒が前に出てるな~、と思ってます」
この一局は、攻めのお手本の一局だったね 

<2位>
第44回 決勝 ▲米長vs△中原
164手の熱戦を中原が制し、6度目の優勝を決めた一局
2人の対戦成績が、この時点でなんと米長77勝、中原97勝とのこと すんごい数だ(^^;
聞き手の山田久美女流が若かった
スタジオで羽生が終盤を解説してくれて、面白かった

<1位>
第38回 4回戦 ▲羽生vs△ヒフミン
1位はやっぱりこれかあ これをまるまる一局、初手から流してくれた
ベリーナイス! NHK、グッジョブ!
角換わりでの羽生の速攻棒銀だ 双方居玉で序盤早々に羽生が仕掛けた手を見て、
当時の解説の米長が「ここで攻めた例は少ない、これは棒銀の名局というか、
 歴史に残る将棋になるかもしれない」と予言していたのが、まさに大当たり!
米長は雑談も面白く、「この間の新人王戦、羽生と森内の対局を控え室で見ていて、
 そばに棋士が10人くらいんだけど、私が、ここはこう指す、ここはこう指す、と手を当てたら、
 『米長先生、よく羽生君の手を当てれますね』と私はほめられた これは私は喜ぶべきなんだろうか」
そして、終盤、羽生の▲5二銀が出た瞬間、
米長「おお~! おおお やった!」
永井「これは何ですか!?」
米長「どーもこれ、すごいことをパウロ先生(ヒフミン)、喰っちゃったね」

スタジオで、羽生「この一局は対局が終わって色々言われた、何年経ってもアマの人からも言われる」
さらに、羽生「(▲5二銀を指したとき)解説場からの叫び声が聞こえた(^^;」
アナ「米長さんのマイクの音、割れてましたね(笑)」
羽生とヒフミン、そして米長という、まさに役者がそろっての絶妙のコラボレーションだった


結局、名勝負ベスト10の中で、羽生の対局が6局を占めていた(^^;
個人的には、1999年の、▲神吉vs△森内の相振りが入ってほしかった
ド派手なスーツを着た神吉が事前に「振り穴で行きます」と宣言し、そのとおり振り穴にしたのに対し、
森内が卑怯にも?相振りにして、1筋からスズメ指しみたいにして猛攻、
それを神吉が抜群の玉さばきでかわし、見事勝利したという一局だ
当時の解説の内藤さんも、賞賛していたのを覚えている
そして、番組が終了するとき、神吉が視聴者に向かってピースサインをしたのだった(笑)

後は、2004年の▲康光vs△中井女流だ 矢倉模様の持久戦になったこの一局、
終盤、解説の先ちゃんが、「もうあとは上から押しつぶしていくだけで中井の勝ち」
というまでに中井が優勢だったのだが、中井は△6九銀とひっかけの銀を打ってしまい、逆転負け
これは今思い出しても、惜しかったと思う

でも、この企画、良かった 充分楽しませてもらった
羽生vs中原での大山さんの解説が聞けた一局は中盤から全部流してくれたし、
羽生vsヒフミンの一局はまるまる見れたのがとても良かった 面白かった!
できれば、毎年「今期のNHK杯名局選ダイジェスト」みたいなのをやってくれれば最高なんですけどね
NHK杯の60周年企画、歴代優勝者が選ぶ名勝負10局、という番組が年末にありました
そのまとめと感想です

ゲストは羽生と矢内 うんうん、この2人を呼んできたのはいいね
まずは10位から6位まで

<10位>
第29回 3回戦 ▲ヒフミンvs△大山 
ヒフミンの▲8八金と逃げた手が大ポカの一手ばったりで、大山が△同角成として大逆転になった一局
ヒフミン「大山さんの△同角成としたときの、手の素早さ! 待ったは許さんぞ、というね(笑)」
羽生も、「△同角成はまさに電光石火だった」とのこと
あ~、これ、映像で見てみたかった(^^; 

<7位>(同票で3局)
第57回 2回戦 ▲羽生vs△中川
中川優勢で迎えた終盤、中川は勝利を確信していたのであろう 絶対負けない、と
駒音高くバシッ!と指していた
解説のヒフミンも「(羽生は持ち駒が)1枚足りないんですね」と言っていたのだが・・・!

羽生の▲2二銀の王手に、
ヒフミン「あれ、あれ、あれ、あれ、待てよ、あれ、あれ、おかしいですね もしかしてトン死?
 えーとこういって、あれれ? おかしいですよ、あれ? あれ、あ、歩が3歩あるからトン死なのかな?
 えー? これトン死なんじゃないですかね? んーと、あれ? いや これトン死かもしれません
 なんと・・・ いやーこれ、銀桂と歩が3つありますからね えっと待てよ 歩が3歩ありますからね
 歩の数が計算が・・・ えーとこういってこういって・・・
 いやちょうどピッタリ間に合いますからね これは大逆転ですね これ詰んでますよ ヒャー
 なんていう大逆転 NHK杯史上に残る大逆転じゃないかな 詰んでますもんねこれ ヒャー 
 なんとすごいことに・・・ んーいやー 歩の数がピッタリだから」
聞き手の中倉宏美「羽生マジックが出ましたね」
ヒフミン「これは羽生さんの逆転勝ちの中でも、もうあれですね、大変な大逆転ですね んー ヒャー
 驚きました ヒャー こんなことがあるんですねっていう大逆転ですね ヒャー」

これは記憶に新しいね ヒフミンの「ヒャー」連発! 
勝負としても、まさに名勝負だった一局と思う
羽生はこのときを振り返って、「加藤先生が私の気持ちを代弁してくれた、
 ヒャーとまではいかないですけど(笑)」  

<7位>
第57回 準々決勝 ▲羽生vs△長沼
長沼が羽生にまさかの勝利を収めた一局 
羽生が終盤で決め手を逃し、解説の阿部隆いわく「(長沼に)スーパーチャンス」
このチャンスを活かし、長沼は見事に羽生に勝利した

数年前、関西会館で長沼さんの解説会があり、「羽生は強い」という話題になった
そのとき、自分が長沼さんに「長沼先生は、羽生さんに勝つコツを知っているんですよね?」と聞いたら、
長沼さんが「あれはドッキリカメラでしたから」と即答したので、
お客が爆笑になったのは本当に面白かった

<7位>
第53回 1回戦 ▲畠山鎮vs中井女流
中井がNHK杯で女流の初勝利を上げた一局
(中井さんが初めてNHK杯に出たときの姿、そしてその相手となった先崎さんの姿も映った
この若い頃の先ちゃん、キムジョンイル風の眼鏡がトレードマークで、魅力があった) 

相矢倉戦で、中井が苦しみながらも、初勝利を上げた
この頃は聞き手が千葉涼子だったんだね 毎週、千葉っていうのはキツかった記憶が(^^;

<6位>
第54回 決勝 ▲羽生vs△山崎 
山崎がゴキゲン中飛車で、羽生を破り初優勝した一局 △3九銀の奇手が炸裂した
解説の中原「これはまたすごい手だね ちょっと考えづらい手だね」 
山崎の才能が発揮された一局だった

当時を振り返った羽生「△3九銀は非常に意外性のある一手で、しかも厳しかった」
が、しかし、この後、山崎は羽生に全然勝てず、対戦成績が2勝14敗くらいになってしまっているのは
悲しいところだ(^^;

<番外編>
第46回 3回戦 ▲コバケンvs△屋敷 
コバケンが角で王手され、玉を手に持って逃げようとしたのだが、
逃げ場所がなくトン死していることに気づき、玉をまた元の位置に戻した 呆然のコバケン
そして、そのまま何も指せずに、時間を「10」まで読まれて、時間切れ負け、という一局
ブザーがブーッと鳴った(^^; 
解説の井上「(コバケンが王を手に持ったままなので)王さんどこ行った(笑)」 これは面白かった

第54回 1回戦 ▲豊川vs△田村 
豊川が、▲2九歩、と思い切り打ったのだが、それが二歩!
千葉涼子「あ!!」
解説の塚田「あ 打っちゃったよ 打っちゃった」
豊川の二歩は、シチュエーションが面白かったんだろうね
この二歩は、まだましなほうと思う ずっと以前に打った▲2三歩と▲2九歩の二歩だったからね
個人的には、この後にまたあった、松尾の二歩のほうがプロとして恥ずかしかったと思う
松尾の二歩は、前の歩がさっき打ったばかりだった
相手の先崎が、せっかくのオレの快勝譜を汚すなよ・・・という雰囲気だったのが印象的だった(^^;

(その2に続く)
2011.01.07 帰省中のこと
愛知の実家でやったことを、箇条書きにしてみます 

・床の拭き掃除
・庭の草掃除
・祖父の遺品の本(大量)を3度にわたって古本屋に売りに行った
・さまざまなゴミをゴミステーションに2度捨てに行った
・不用品を売りに行った (いっぱい売ったのに2千円にしかならず)
・大きな本棚を作った(父の助けを借りた 後述します)
・NTTのフレッツ光の工事があった デジタル放送が見れるようになった
・デッカい棚を移動させた(けっこう大変) 
・タンスを移動させた
・うなぎを食べに行った
・カニを買ってきて食べた
・紅白を家族で見た あまり盛り上がらないか、と思っていたが、
 氷川きよしの「虹色のバイヨン」がダントツで超うまく、家族そろって絶賛、拍手が起きる
・箱根駅伝を見ていて、シード権争い(10位まで)が最後の最後熾烈、
 国学院の選手が、ゴール直前、なんとコースを間違えてしまった! が、ダッシュで一人抜き去り、
 ギリギリで10位にすべりこんだ その選手「あっぶねー! あっぶねー!」 これは面白かった
・2日間ほどは寝てすごした
・ファミコンのドラクエ3をやってた 1回目、ゾーマを倒す 2回目、バラモス戦で全滅
・スーファミのJリーグエキサイトステージ95をやった
・兄と妹と3人で野球のノックをやった
・棚を修繕した

3月には愛知の家に引っ越すのですが、だいぶ住みやすくなってきました
物がありすぎて、ごっちゃごちゃだったんですけど、整理がついてきました
本とか、布団とか、処分しまくりましたからね

デジタルテレビが見れるようになり、その画質のキレイさにびっくりしました
(大阪の家ではアナログ放送しか見ていない)
肌のツヤが画像で鮮明に映るようになっていて、化粧の濃さが一目瞭然です(^^;

紅白歌合戦、氷川きよしの歌声は本当にすばらしかったです 
♪虹色の~バイヨ~ン いいねいいねー ファンになってしまいました
AKB48も、初めてまともに見ました あれだけ大量の人数で攻めてこられると、ヤバイです
好きになってしまいそうです AKB48はもうあんまり見ないようにします

父がまだ詰将棋を考えている、とのこと(問題図は12月8日の日記にあります)
ぜひ解いてもらいたいですね

そして、今回一番の出来事、それは本棚を作ったことでした
大阪で今持っている本(将棋本と漫画)の場所を確保するため、作りました
設計は私がやりました 高さ2メートル近く、幅1メートルくらいの大きなものです
で、父といっしょに近くのコーナンで材料の木材を買ってきて(2万5千円もした)、
コーナンで裁断もしてもらって、持ち帰って、組み立ててドリルで穴を開けネジをしめ、
ほぼ出来上がりました (ここまででかなり時間と労力がかかっている)
そして、所定の位置に配置しようしたところ、事件は起きました
横幅が予定より長くなってしまっていて、
置くべき位置に入るか入らないかとても微妙、という非常事態に!!
・・・が、運良く、超ギリギリで入りました!! 
本当にギリギリで、あと5ミリ幅が長くなっていたら、入らなかったところです
原因は、私の設計にありました 木のそれ自体の幅を、計算に入れていなかったことです
めっちゃ危なかったです(^^;

こんな感じの年末と正月でした 将棋には全く触れませんでしたね
わりと元気に過ごせて良かったです
堀口一史座七段vs糸谷哲郎五段 NHK杯 3回戦
解説 広瀬章人

12月26日に放送されたNHK杯
矢内、まっ白のジャケットに紫のタートルネック、なかなかいい!
そして解説は広瀬王位か

解説の広瀬「2人とも早指しを得意としていて、決断がいい シーザーは本筋を追及する将棋、
 糸谷はその反対で(笑)力強い指しまわし、それが早指しで威力を発揮する」

事前のインタビュー
シーザー「糸谷はバランスのとれた将棋、臨機応変に勝負したい」

糸谷「シーザーは早指しと長考の両面を持ち、居飛車の本格派
 相居飛車になると思う 最後まで楽しんでいただければ」

広瀬「シーザーは裏芸で振ることもある、糸谷は対局が始まってしまえば、
 先輩だろうがなんだろうが遠慮なく戦う」

先手シーザーで、一手損角換わりの相腰掛け銀に進んだ
広瀬「一手損角換わりは糸谷の得意戦法」
駒組みはノータイムで進み、シーザーが手待ちをしたところ、糸谷が△1二香! 穴熊か
広瀬「こればあまり見たことがない手ですね」

ここから互いに長考になった この戦型、仕掛けのタイミングが一番難しいのだろう 
シーザーが銀を引いてまた手待ち、糸谷も考えこんで、ついに△6五歩の仕掛けを決行した

その後、全面戦争になり、一気に激しい駒の交換になった
ものすごいスピードで手が進んだ(^^; 糸谷は飛車もドカンと切って、攻勢だ

広瀬「どちらかといえば後手持ち 先手は3七の金が遊んでいる」
考え込み、どんどん考慮時間を使ってしまうシーザー 残り▲2回vs△8回まで差が開いた
シーザー、苦戦か・・・ いや、かなり差があるかも? 先手はどうやって後手の攻めを防ぐんだ?
後手の攻め駒は全部さばけているし、後手玉はとても固い

糸谷の相変わらずのノータイム指しに、
矢内「糸谷は読み上げの最中に手が出てますね(笑)」 

そして、△3八角の飛車銀両取りが来た! ぐ、ぐあ、これは痛い
うわあ、銀をタダで取られたぞ 成りかえった角も絶好の位置だ
矢内「銀を取られたのはけっこう大きい気が」
これは・・・ もう大差なのでは・・・ 後手の2枚の馬が手厚すぎる

糸谷はシーザーの攻めにも、ノータイムで対応 「もう見切ってます」と言わんばかりだ
先手は攻防ともに見込みがなくなり、シーザー「負けました」

糸谷、シーザーを圧倒! 考慮時間も7回も残していた
番組開始からわずか1時間ちょうどで終局 は、早いよ(^^;

あー、これはシーザー、力が出なかった・・・ 
感想戦を終盤だけ見たが、やはり中盤のワカレで、もう差がついてしまったとのことだった
そうだよね、先手は一方的に陣形を乱されて、後は攻められるばかりだもんね 
シーザー「単調な展開で、馬を作られてるんじゃダメだね
 バカバカしかったね 自信ないもん 全然ね 金と銀、2枚も遊んでるもんな」
シーザーはぼやきっぱなしだった

シーザーの中盤のワカレでの形勢判断が間違っていて、そのまま大差で決着、という一局だった
残念な一局となってしまった 糸谷の強さは相変わらずだったけどね
来週は羽生vs勝又か 勝又の健闘に期待だ