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大阪から愛知に引っ越して来て、半年が経ちました

大阪でよく行っていた、関西会館での解説会がなつかしくなり、
自分の書いた大盤解説会の過去ログを読んでみようと思いました 

ですが「日記」のカテゴリに、いっしょくたに書いてあったため、大盤解説の記事がどこにあるのやら
自分でもわからない、という事態になりました(^^;

そこで、「大盤解説会」というカテゴリを新たに追加し、「日記」と別に分類しました
解説会の記事の総数が120個を越えるほど分量がありました・・・ ははは
(下にスクロールしていって、左にある、カテゴリーの一覧からクリック
 もしくは、この記事の右上の大盤解説会、をクリック)
 
関西会館に行った回数を数えたら、40回も行っていました 我ながら多く行ったものです


最近、更新のペースが2日に1回ほどになってますが、
まあ無理せず、こんな更新頻度でこれからも進めていけばいいか、と思ってます

主な更新スケジュール
日曜→NHK杯の感想
火曜→土曜にあった銀河戦の感想
金曜→木曜にあった銀河戦の感想
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第19期 銀河戦
決勝トーナメント 1回戦 第7局
久保利明二冠 vs 杉本昌隆七段
対局日: 2011年6月30日
解説:中田宏樹八段
聞き手:斎田晴子女流五段
記録:渡辺弥生女流1級

土曜に放送された銀河戦 久保の登場だ

杉本は、北浜、松尾に勝ち決勝トーナメント進出、久保は行方に勝ち決勝トーナメント進出
23年度の成績は、杉本1勝2敗 久保7勝2敗 2人の対戦成績は久保の6-5 意外と競っているね

解説のデビル「杉本は振り飛車党、丁寧な受けと粘り強い将棋、長手数を苦にしない
 久保は振り飛車党、軽快にさばいていく将棋」

先手杉本が居飛車を選択、後手久保はゴキゲンで5筋位取り 杉本は流行の▲3七銀だ
デビル「杉本は最近、居飛車もやっている 超速▲3七銀は、奨励会の星野三段が指して、
 升田幸三賞を受賞している」

▲4六銀と出た杉本に対し、久保は△4四銀とがっちり受ける作戦 
こうなると、盤面右側はどちらからも手が出せない そして、お決まりの相穴熊に~orz
ああー 相穴かー ダメだ 見る気がしない

長くなりそうだったので、終盤だけ見ることにした
すると、▲攻める杉本vs△攻められっぱなしの久保、という展開 

杉本、快調に攻め続ける 実にうまい 流れるような手順だ 
攻め駒が5枚あるので、理論上、攻めが切れることはない、と頭ではわかっているのだが、
攻め駒が多い分、選択肢も多いのだ それを、杉本、全然間違う様子がない これは実に強い! 
杉本陣は全く安全で受けを考えなくていいことを差し引いても、
これだけ間違わず攻め続けるのは容易ではないはず、しかも終盤はずっと30秒将棋だった
へ~、杉本ってこんなに攻めがうまかったんだ

結果、杉本が押し切り、157手で勝ち 久保相手に、見事な完勝だった
あー、久保が負けたか 優勝候補の本命と見ていたんだけど・・・ 
相穴熊では、さばきの将棋にならないので、久保の本領が発揮されず、残念だった
杉本、これで久保との対戦成績が6-6のイーブンだ これはすごいね

局後のインタビュー
杉本「長手数の将棋、自分らしい将棋が指せた
 次の相手の稲葉には、公式戦でも何度か負かされているので、その借りを返したい」
松尾 歩七段vs杉本昌隆七段   NHK杯 2回戦
解説 豊島将之

今日は松尾と杉本かあ えーっと、見所は・・・ えーっと、地味な感じの2人・・・(^^;

松尾は竜王戦1組、順位戦B1 1回戦で中村太地に勝ち NHK杯は8回目の出場
杉本は竜王戦1組、順位戦B2 1回戦で伊奈に勝ち NHK杯は11回目の出場
両者、竜王戦1組なんだね それはすごい あら、でも2人とも来期から2組に落ちるんだね(^^;

解説の豊島「松尾はまじめという印象 将棋も序盤から終盤までスキがない、 
 序盤で松尾流と呼ばれる斬新な手を指している
 杉本はやさしい先輩という印象 弱点がない2人
 松尾は鋭い攻め将棋に対し、杉本は粘り強い受け将棋」

事前のインタビュー
松尾「杉本は粘り強い振り飛車党 最近は居飛車も指しているので、戦型の予測がつかず困っている
 よけいなことを考えずに一生懸命やるだけ」

杉本「松尾は居飛車の本格派で手ごわい相手 私、松尾、豊島と愛知県出身なので、東海地方ならびに
 ファンに喜んでいただけるような将棋を指したい」

先手松尾で、▲居飛車船囲い急戦vs△ゴキゲン中飛車+美濃になった
松尾が盤面右側から攻めるが、杉本が△3三歩と手堅く打って受けて、じっくりした戦いになった

△3三歩は杉本らしい手だ なんか、杉本って長引く順を選ぶよね(^^;
松尾は▲9七角と端角で活用、杉本、この角を追うために△9六銀と打って追いかけたが、
これがどうもまずい構想だったようだ この銀が質駒になってしまった
豊島「先手が有利になるか、いい勝負になるか、というところ
 後手は玉頭にキズを作りながら攻めているので、あまり自信がない」

後手は金銀がどうにもバラバラ、先手は角、銀を手持ちにし、かつ9六の銀を質駒でいつでも取れる
どう考えても松尾が良さそう 杉本、打った筋違い角を振り回してがんばるが、苦しい形勢だ
後手ダメだ・・・これは松尾の快勝譜だ 

あ、でも杉本、3二の遊び金を△4三金と捨て駒にしてがんばったか!
しかし、いかんせん、後手玉は薄すぎる 先手に角金銀銀と持たれて、風前の灯だ
あとはもう松尾の寄せを見るばかり、寄せに行く松尾、実力者の松尾だから、これは間違えないだろう

捨て駒をして迫る松尾 さて、終局間近・・・
豊島「▲8二金と打てば必至ですね」
あ~、そんな手があるか! やっぱりプロは強いねえ ▲8二金で終わりだね

と、ところが!! 松尾、▲8二金を逃した!! ええーー!? 松尾の玉が露出 ええー??
矢内「▲8二金は見えづらい・・・」
豊島「僕が対局者だったら見えてないでしょう(^^; これは杉本にチャンスがきたかも」

ここから一気に泥仕合に!! でえー ええー この将棋がわからなくなるか ええー?? 
秒読み将棋で、俄然、局面がヒートアップ、面白くなった 

杉本の死んでいたような飛車がドカンと中央に、松尾は歩を突き捨ててまた同じところに打つ、という
時間稼ぎのやり直し(笑)、▲5六桂というわけのわからない合駒、さらに玉の早逃げ、
ど、どうなってるんだ 豊島「いや~ これは全然どうやっていいかわからないです」

松尾~ ▲8二金と、まだ打つチャンスがあるぞ~
▲8二金、▲8二金だよ~ 見えてないのか~ ドリフで言うところの、「志村、後ろ、後ろ~」状態だ 
すると、松尾、やっと▲8二金を発見!!
矢内「今、▲8二金を打ちましたね~ 危険な道を通りましたけど」
最後は9九まで後手玉を追って、ようやく松尾、勝ちきった 
137手、松尾の勝ち ふう~ 危なかったな~(^^;

豊島「最後まで面白かったですね」 
うーん、そう言われればそうなんだけど、松尾には▲8二金を逃さずスッキリ勝ちきって欲しかった
終盤で、角金銀銀を持った局面から寄せられないトッププロ・・・
杉本の金銀がバラバラになった中盤の構想もどうにも・・・

先週の糸谷vs北島の名局があっただけに、見劣りしてしまった一局だった   
来週はタニーvsハタチンか タニー、いい将棋を見せてよ!
第19期 銀河戦
決勝トーナメント 1回戦 第6局
木村一基八段 vs 長沼 洋七段
対局日: 2011年6月28日
解説:屋敷伸之九段
聞き手:中村真梨花女流二段
記録:野田澤彩乃女流1級

木村は畠山成幸、森内に勝ち決勝トーナメント進出、長沼は高崎、ハッシーに勝ち決勝トーナメント進出
23年度の成績は、木村2勝1敗 長沼2勝4敗 2人の対戦成績は木村の1-0

解説の屋敷「木村は居飛車党の受け師 長沼は居、振り、両方指す、受けが強い 両者似た棋風」

先手木村で、後手長沼の4手目△3三角戦法 角交換の力戦になった
双方、固く囲ってからの戦い

両者、ピンチと思われた局面からバランスを保つのが非常にうまく、釣り合いがとれた形勢のまま
終盤へ突入 最後は、詰むや詰まざるやのギリギリの将棋を長沼が制した
134手、長沼、接戦で力勝ちだった さすが、NHK杯で羽生を下しただけのことはある

局後のインタビュー
長沼「んー 全くわけのわからない将棋でした 最後も詰まされたと思ったが、運だけで残っていた
 次戦の相手の糸谷は、どんどん強くなっている相手なので大変と思います」
第19期 銀河戦
決勝トーナメント 1回戦 第5局
羽生善治二冠 vs 阿部健治郎四段
対局日: 2011年6月28日
解説:屋敷伸之九段
聞き手:中村真梨花女流二段
記録:野田澤彩乃女流1級

20日の土曜に放送された一局 もうだいぶ前になってしまった(^^;
アベケンvs羽生、楽しみな好カードだ

アベケンは里見女流、坂口、小林宏、佐藤紳哉、コーヤン、デカコバ、神谷に勝ち7連勝で、
羽生は杉本に勝ち、決勝トーナメント進出
23年度の成績は、アベケン2勝3敗 羽生11勝6敗 2人は初手合い

解説の屋敷「アベケンは居飛車党、序盤はよく研究している、終盤は鋭い
 羽生は居飛車中心に何でもやる 両者ともに、矢倉と横歩取りが得意、激しい将棋が好き」

先手アベケンの相掛かりを、羽生が受けて立った
屋敷「羽生は若い人が相手だと、堂々と受けて立つという感じがありますね」

アベケン、一手一手時間を使って指して、序盤はスローペースで進む 近頃めずらしいね
▲棒銀vs△腰掛け銀なのだが、アベケンの棒銀は早繰り銀から▲4五銀~▲3六銀~▲2五銀と
変化させたものだ こういう指し方もあるのか へー

アベケン、じっくり考えている 緊張感が伝わってくる序盤だ 相手が羽生だもんね
そして長考の末、1筋から仕掛けた! おおー行ったか いよいよ戦いだ 面白い

羽生はどう受ける? もういきなり困ってるのか? と思いきや、守りは手抜きで△7三桂と跳ねた!
次の△6五桂の反撃を見せて対抗か 指されてみると、これで単純な攻め合いは後手充分か
くう~ やはり羽生強い! いいよいいよー
屋敷「△7三桂、これ一発でアベケンの出方が難しくなった さすが羽生」

アベケン、飛車を取られる順に踏み込み、どうにか手をつないだ 中盤の攻め合い、ドキドキする 
実に楽しい お互いに飛、角、銀をさばいて終盤に突入した

屋敷が「次の手、羽生は銀で桂を取り、いったん手を戻しておくでしょう」と言ったのだが、
羽生の選択は△6五桂の攻め合い! ええー これはどうなのか まずいんじゃないの?
事実、ここから羽生は苦戦に陥ることになってしまった あ、あれ~??
激指定跡道場2の検討モードで調べてみると、形勢が-29の互角から、△6五桂としたことで
+485の先手有利に変わっている やはりポイントはここだ

豊富な持ち駒でアベケンの手番がきた
屋敷「ここは時間があればいっぱい考えたい」 しかしアベケンは30秒将棋 ・・・どうする?
そこで、歩頭に桂打ちの一手が出た! 桂のタダ捨て! おおー! それがあるか!
羽生が跳ねた桂が、アベケンの持ち駒になったので発生した手だ!! うわ、絶妙手!
屋敷「お なんか出ましたね やはり 鋭い手が 羽生ピンチ」

羽生の駒台に、桂が3枚並んだ これは凶兆だ 持ち駒に3枚も桂があるのは、形勢が悪いことが多い
3枚も持ってても、使えない場合が多い 「持ち駒に 3桂あって 使い道なし」とはよく言ったものだ
桂は何か他の駒と交換したはずなので、使えない桂を持っているのは、実質、駒損ということになる

これはアベケン、やったか・・・ が、しかし、秒に追われたアベケン、間違ってしまったようだ
あー が、その直後、アベケンにまた桂のタダ捨ての好手が出た!
屋敷「いや これは すさまじい手ですね どうなっちゃうんでしょう」

もうわけのわからない形勢に! ドキドキドキ 最後は羽生玉が詰むや詰まざるや
屋敷「パッと見、詰みなんですけど 玉がぐるぐる行って・・・」
結果、羽生玉、詰まず! 羽生がどうにか玉を逃げ切った 108手で羽生の辛勝だった

あー アベケン、勝ちを逃したか いい駒が揃ってたので、勝つ権利はありそうだった
しかし、ずっと30秒将棋だったので、難解すぎて、正確に指すのは無理だったね あー惜しかった
でも将棋自体は楽しかった やはり相居飛車の、薄い玉での切り合いは楽しい 見てて面白い

感想戦もすごく盛り上がり、15分があっという間に過ぎた
面白い変化がいっぱい、どうやったら先手が勝ちだったかをやっていた
やはり調べればアベケンの勝ち筋だったか 本局のように詰むや詰まざるやだと、感想戦も楽しいね
感想戦でも、アベケンはうまい発想の桂打ちを指摘、羽生を感心させていた

この一局、とても面白かったんだけど、不満もある
羽生には完璧に指して欲しかった △6五桂の攻め合いの判断はダメだった
相掛かりで薄い玉形での、攻めるか守るかの判断の誤りは、一気に致命傷になるね
羽生にはパーフェクトであってほしいのだ 他の人とは期待値が違うのだ
羽生、判断ミスをしないでほしい(^^;
 
局後のインタビュー
羽生「アベケンは序盤から工夫するタイプで、見たことのない力戦になり、お互いに構想が難しかった
 今日は明らかに負け将棋だったので、次はもうちょっといい将棋をがんばって指したい」
糸谷哲郎五段vs北島忠雄六段 NHK杯 2回戦
解説 片上大輔

昨日はずーっと寝てしまい、NHK杯の記事が今日になってしまいました すいません(^^;

怪物、糸谷の登場だ 今期NHK杯はどこまで勝ち進むかな
対するは北島、地味だがなかなかの実力者だ
糸谷は前期準優勝によりシード、北島は1回戦で屋敷に勝ち2回戦進出

糸谷、北島、両者ともに、竜王戦は3組、順位戦はC1 ちなみに片上も同じだそうだ
糸谷は5回目の本戦、北島は4回目の本戦 あらら北島、あんまり出場していないね 
(北島は2年前の、第17期銀河戦の決勝トーナメントで羽生に勝っている 
戦型は本局と同じく、北島の後手角交換振り飛車)
片上「糸谷はNHK杯での活躍がすばらしい、北島はものすごく粘り強い、早指しでの競り合いに強い」

事前のインタビュー
糸谷「北島は正統派で早指しが強い、
 NHK杯は2年連続準優勝といういい結果を残せているので、今年も結果を出したい」

北島「糸谷は早指しが得意で才能がとても豊か、どちらが勝つかわからない勝負ができればいい」

先手糸谷で、後手北島の角交換振り飛車だ 9筋の位を取る形 これ、最初にやったのは康光だっけ
どんどん手が進み、大盤解説が始まったのはもう駒組みが終わったときだった
片上「かなり色々な変化があったが、すごい勢いで過ぎ去ってしまった」
あの~、もっと早くに大盤解説を・・・(^^;

糸谷が7筋の位を取り、北島がこれに反発、しかしどうだったのか、北島の7筋が手薄くなり、
片上「北島が一本取られたという雰囲気」 
お~、もう早くも糸谷有利なのか 考慮時間に差がついていく
片上「糸谷は相手のやった手に反応するのがうまい イヤな感じにさせる」

糸谷、ドカンと▲3一角と打ち込み、角銀交換ながら歩得しているので形勢良し、と判断か 
相変わらず決断が早いねえ だが! ここで北島も力を見せた
△3二飛としそうなところを、実戦は△5二飛~△5一飛~△3一飛、これが実にうまかった
後手は手損なのだが、先手は銀を▲7四銀と突っ込んでいってしまっていて、
▲7四歩と打つことができない これは考えてひねり出した手、北島、つ、強い!

ここで、ちょっとアクシデント発生 記録の藤田綾女流、ボールペンを記録の台から落としてしまい、
ボールペンは対局者の側に転がってしまった これでは藤田さん、ボールペンが取れない
あー、これは珍事(笑) 藤田さん「あ やっちゃった」という感じで苦笑い(^^;
次に映ったときにはボールペンは藤田さんのところへ戻っていたので、誰かが拾ってあげたのだろう 

北島は角2枚を持っているが、うまく使えるかどうか
1枚は△4二角と打って先手からの攻めを受け、
考慮時間を残り1回まで使って、長考の末、もう1枚を、△4九角!

△4九角、なんかいい手っぽい こういう手を渡す手が好手だろう さすがの糸谷も手が止まるだろう
と思って見ていると、本当に手がピタッと止まった 糸谷、一気に3回考慮時間を使い、
指したのは結局▲5八銀という平凡な手 あー、これは北島が一本取ったね
いい手が見つかりませんでした、と言っているようなものだ
片上「北島がうまくもたれた、この△4九角はさすが 形勢判断が難しくなった」

ここから、激戦になった 攻める糸谷、しかしこれはどうなのか? 攻めさせられているのか?
手駒をたくわえている北島の想定の範囲内? どうなのだ?
片上「これは見ごたえありますね~ どっちが勝ちかわからないですね」
肝心の片上の解説、キレがない 予想手も外れてばかり(^^;
片上「当たらないですね~(笑)」

しかし、片上がハッキリ言ってしまわないのが、いいように転がったと思う
どっちが勝っているか、視聴者が各自で判定することになった
考慮時間、糸谷も使い切り、残り▲0回vs△0回の30秒将棋に!
おー、北島、糸谷に全部使わせた でも、多分ここまでなんだろう? 
さすがに勝ちまではいかないよね?
糸谷は2年連続準優勝だもんね 勝つのはやっぱり糸谷だろう?
が、なんと北島、飛車取りにもかまわず、と金作って攻め合いに踏み込んできた!
ぐあ、どうなってるの?

片上「どっちが勝ちかわからない 糸谷は座布団ごとずれてる(^^;」
え~、まさか、糸谷が負けないよな? ずーっと糸谷がペースを握っていたような雰囲気だったが?
片上「詰めろをかけたほうが勝ち 後手玉にはかからない」
序盤で取った、9筋の位が活きてくる展開に北島は持ち込んだのか すげー 北島つえー!

糸谷、少し粘って見せたが、結局受けなしに追い込まれ、126まで、北島の勝ち!
うおー 糸谷が負けたー 北島、強い! 「早指しが得意で粘り強い」という事前の評判どおり!
片上「糸谷は着地失敗、というか、すでに終盤は難しかったのかも」

片上「北島、飛車取りを見切って、攻め合いに出た判断が見事だった」
うんうん、そうだったね 糸谷を相手に、北島、乱れなかったね 
相手が糸谷で、考慮時間も切迫、形勢はやや不利かも、と思われるところから、
△4九角で勝ちまでもって行くんだから、強い! 

やっぱりプロは強いわあ 北島と言えば決して目立つ存在ではないのにね
こういうのがC1あたりにはゴロゴロいるんだよね 今回はプロの層の厚さを見せてもらったよ
事前の期待度が低かった分、とても楽しかった 見ごたえがあった! 北島、強かった! 
パチパチパチ   
第19期 銀河戦
決勝トーナメント 1回戦 第4局
三浦弘行八段 vs 稲葉 陽五段
対局日: 2011年6月16日
解説:山崎隆之七段
聞き手:矢内理絵子女流四段
記録:井道千尋女流初段

また矢内と山崎のコンビか! 2本撮りしたのが丸分かりだ(^^;
矢内はサザエさんみたいな髪型、そして記録の井道さんも髪型に凝ってるな~ パイナップルみたいだ

23年度の成績は、稲葉5勝2敗 三浦4勝4敗 2人は初手合い

山崎「稲葉は攻め将棋、破壊力がある どんな大棋士に勝っても不思議ではない爆発力がある
 三浦は相手のクセ、特徴を捕らえて作戦をしっかり立ててくる」

先手稲葉で、ノーマルな角換わりになった まだまだ駒組みの段階かと思いきや、三浦が低い陣形から
いきなり仕掛け、ものすごい激しい戦いになった うわー おもしれー 
山崎「これは いや~ すごいね  初めて見ました」

相当強引な感じのする三浦の仕掛けに、稲葉は強気で対抗
山崎「稲葉が攻め合いを選んでいる 作戦を立ててきた三浦のほうが時間を使っている、不思議な光景」
稲葉の指し手、メチャクチャ早い ネット将棋と間違えてるんじゃないのか、と思えるほどだ

この将棋、今期の銀河戦全体を見渡しても、5本の指に入るほどの屈指の激戦になった
ところが! 私の体調がいかんせん良くなく、メモが取れないという状況に・・・
将棋を見る体力はあるんだけど、メモを取る体力まではない、というきわどい状況

稲葉が駒得なのでやや良しか、と思われたところからの、三浦の戦いながら自陣の整備をした手順、
これには山崎が何度も驚き、賞賛していた

三浦の攻めを、稲葉がスレスレで受ける発想も、すごく面白い 見ごたえ抜群だ
結果、三浦の攻めが切れ模様に、稲葉勝ちでようやく終わったか・・・と思ったところから、また大波乱!
稲葉、安全勝ちでなく、カッコいい攻め合い勝ちを選んだのだが、これが三浦の玉の早逃げの好手を
呼ぶことになった もうどっちが勝ちかわからない状況に!

最後は、指してみたら稲葉が残していた、という将棋だった 
先手玉はきわどく寄らず、121手で稲葉の勝ち
山崎「ホントに、激戦でした 激戦」

感想戦では、三浦が正しく攻めたなら、三浦が逆転できていた、ということを言っていた
いや~、稲葉、将棋が若いねえ 勝ちになってから、わざわざ切り合いを選ぶか 
危険すぎると思って見ていたら、やはり危険な順だったのか(^^;

糸谷の早指しはもう有名になったけど、稲葉も負けず劣らず早い! 思考が早いんだね
今回は4回、考慮時間を残して勝っていたんだから、大したものだ

本局、角換わりの名勝負だった 山崎も興奮気味だったね
相居飛車の戦型の中では、私は角換わりが一番好きだ 見ていて面白い 
昨日の竜王戦挑戦者決定戦第1局、久保vs丸山
http://live.shogi.or.jp/ryuou/kifu/ryuou20110816.html

先手久保の早石田に対し、丸山は銀河戦でのvs菅井のときと同じ対策をしてきました
▲7六歩△3四歩▲7五歩△8八角成▲同銀△5四歩
それに対し、7手目の久保の新手、▲7四歩!! な、なんじゃこの手は??
どう見ても、タダではないか!!

この新手の是非は私ごときにはわかりませんが、大舞台で久保、魅せてくれますね~!!
結果も久保が勝ってるし! 

銀河戦の▲菅井vs△丸山戦の後だけに、菅井を通じて、久保に情報が行っていたことは
想像が容易につきますね この調子で久保に挑戦してもらいたいです

それにしても竜王戦のサイトはすごくよくできてますね 
こんなにタダで見せてもらっていいの?って感じです
第19期 銀河戦
決勝トーナメント 1回戦 第3局
丸山忠久九段 vs 菅井竜也四段
対局日: 2011年6月16日
解説:山崎隆之七段
聞き手:矢内理絵子女流四段
記録:井道千尋女流初段

土曜に放送された銀河戦
おお、やっぴーではないか 今回はひかえめな白系の服だね
そして、解説は山崎か! 2人並ぶと、美男美女で、やっぱりお似合いのカップルだな~

菅井は、清水女流、村田智弘、村中、中座、日浦、塚田に勝ち6人抜き、
丸山は畠山鎮に勝ち、それぞれ決勝トーナメント進出
23年度の成績は、菅井4勝4敗 丸山4勝1敗 2人は初手合い

山崎「菅井は久保と棋風が似ている、攻撃性が高く早指しが得意 
 最近は居飛車もやっているので負けることもあるが、得意戦法では負けていない
 丸山は安定感があるバランスの取れた棋風、事前に対策を練ってくるタイプ」

先手菅井で、3手目▲7五歩で、早石田狙いだ 対して丸山は4手目角交換から、△5四歩という手
これで菅井はダイレクトに三間に振ることはできなくなった
いったん四間に振って、途中下車した菅井 そこで丸山の作戦は、なんと△2二飛の相振りだった!

さらに丸山、左銀を△5三銀~△6四銀まで素早く繰り出して、先手の飛車先交換を拒否だ
これは明らかに、丸山が研究してきた石田流対策だ
棋譜で整理するとこうなる↓
▲7六歩△3四歩▲7五歩△8八角成▲同銀△5四歩
▲6八飛△2二飛▲4八玉△4二銀▲3八玉△5三銀▲7八飛△6四銀

まず丸山の相振りに驚いた山崎「これはけっこうめずらしい」
その後の左銀を繰り出す一連の作戦に、山崎「なるほど、という作戦! これは石田流に
 悩まされている人には朗報かも」

さて、山崎と矢内、雑談が弾んでいる
山崎「丸山の手番なんですけど、丸山は微動だにせず、菅井が体をゆすってますね」
矢内「姿だけみていると、菅井の手番のようですね フフフ(笑)」

山崎「菅井はツボにはまれば、非常に強い プロでツボにはまって弱かったら
 どうしようもないんですけどね」
矢内「フフフ(笑)」

山崎「菅井君とは関西所属でよく会うんですが、彼は久保二冠をすごく尊敬していて、
 久保二冠の言ったことは実践する 私の言うことはほどんど聞いてくれない(^^;」
矢内「いやいや(笑)」
・・・山崎と矢内、なんとかしてこの2人はくっつかないものだろうか? どうにかならないか?(^^;

さて、駒組みが終わり、山崎「作戦的には後手不満なし この丸山の指し方は、
 今後の石田流対策として認知されるかもしれない」
山崎の序盤の解説、抜群にうまい 山崎の強さが伝わってくる解説だ

作戦負けか、と思われた菅井だが、左銀を▲7九銀~▲6八銀と最高のタイミングで引き締めた
ここは菅井が力を見せた やはり菅井も強い
山崎「先手は玉形が固く、強く戦えるので後手はミスが許されない」

が、丸山が選んだのは、私はゆっくり馬を作るんで、どうぞ先手から攻めてきなさい、という手だった
山崎「丸山は真っ向から受けて立ちましたね」
菅井が攻め、丸山が受ける、という面白い展開になった さあ、どこまで菅井が追いつめるのか!

菅井の気がつきにくい▲9五角と打つ端角の王手が飛び出し、
山崎「これはもしかしたら、一本入ったかも?」
・・・との解説だが、よく見たら後手の飛車の横利きがあって、後手は大丈夫だった

ここから、丸山は駒を盤上に打ちまくり、受けまくり体勢に入った
菅井は竜を自陣に引き上げ、丸山は馬を自陣に引きつけてる うわー、これは泥仕合だ(^^;

やや駒損になっている菅井、勝負手を繰り出すのだが、丸山はことごとく安全策でそれを回避
山崎「丸山は長い戦いを苦にしない、体力勝ちしようという指し方ですね」
うーわ、こんな指し方されたら、戦意をだんだん喪失していくわ・・・

徹底した丸山の確実な受けの手の前に、菅井は屈した 結果、124手で丸山の貫禄勝ち
あー、菅井、長手数になり、力負けだったね やはり丸山、強いわ

山崎「序盤は丸山の作戦が面白かった 中盤、菅井が攻めてペースを握ったかに見えたが、
 丸山の丁寧な受けの指し回しが優った 丸山の壁は厚かった」
ホント、丸山、激辛流の名にふさわしい手の連発だったね

局後のインタビューで、丸山「結果が残せたのはツイていた」
いやいや、実力差以外の何物でもないよ、本局は・・・ 丸山が総合力で菅井を完全に上回っていたよ
丸山が本領発揮した一局だった 丸山の作戦は石田流対策の一つとして注目されるかもしれないね
村中秀史六段vs三浦弘行八段  NHK杯 2回戦
解説 木村一基

矢内、肩幅の広いダラーンとした白い服、首から数珠みたいなアクセサリーをジャラジャラかけている
どこかの新興宗教の信者のようだ

村中は1回戦でデビル中田に勝ち、本戦2回目の出場 竜王戦は5組で順位戦はC2
三浦は予選シードで本戦16回目の出場 竜王戦は1組で順位戦はA級
解説の木村「村中は居飛車党で重厚な攻めが得意、玉をしっかり囲ってドカーンと行く
 三浦は研究していない戦法はないだろうと恐れられる研究家」

事前のインタビュー
村中「三浦は昨年の名人戦の挑戦者、まさに強敵 胸を借りる立場、全力で戦いたい」
三浦「村中は居飛車党でバランスのとれた将棋、
 村中にはスキがないので、離されずにきわどい勝負ができればいい」

さて、村中vs三浦か・・・ この2人、何だか似た雰囲気がある タイプ的に似ていると思う
雑談で、木村「三浦は地道なことをずーっとやってきたから、力をつけて名人戦にも出れたと思う
 でも、実際に何をやってるかは教えてくれないんですよね(笑)」
去年の羽生との名人戦、結果は4連敗だったものの、完敗は1局だけ、あとの3局は熱戦だったもんね

先手村中で、相矢倉になった ▲7六歩△3四歩▲6六歩△6二銀という出だしからの相矢倉だ
今回は、なかなか解説が始まってくれなかった もっと早くに大盤に移して解説してほしい

両者、飛車先突かずだったが、結局突くことになり、村中は森下システムという形に組んだ
木村「森下システムは後手の手によって先手が対応する戦法」

三浦が棒銀に出た瞬間を見て、村中は3筋から仕掛けた
3筋で銀交換になり、なおも村中の攻めが続くかどうか、と思って見ていると、三浦が△2七銀として
△3六銀成と成り返る「もたれ指し」だ 村中は一直線に後手陣を攻略、とはいかなくなった 
木村「押したり引いたりの展開」

三浦が8筋から攻め、先手玉も薄くなったのだが、
木村「先手玉は低い位置で安定している 意外と安全ですね」
三浦は72手目、△8七金と打ち込んだが、このあたりの攻防、どうだったのだろう、と思って調べてみた
この手△8七金、激指定跡道場2の検討モードに訊いてみると、やや疑問手とのこと
71手目までの局面は+100ほどで互角だったのが、△8七金で+300ほどで先手有利になった

後手の持駒:なし
9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂 ・ ・ ・ 銀 ・v桂v香|一
| ・v飛 ・ ・ 銀v角 ・ ・ ・|二
|v歩 ・ ・v歩 ・v金v金v玉 ・|三
| ・v銀v歩 ・ 歩v歩 ・v歩 ・|四
| ・ ・ ・ 歩 ・ ・v歩 ・ 歩|五
| ・ 歩 歩 ・ 飛 歩 ・ 歩 ・|六
| 歩v金 銀 ・ ・v圭 ・ ・ ・|七
| ・ ・ ・ 金 ・ ・ ・ ・ 香|八
| 香 桂 角 玉 ・ ・ ・ ・ ・|九
+---------------------------+
先手の持駒:歩四 

本譜は△8七金に村中は▲7八金△8六金▲同銀△同角と進行させてしまったため、
三浦の角、8筋の銀と飛車が一気に攻めに利いてきてしまった
激指のおススメは、△8七金には▲4三銀成△同金▲7八金打!ということだった す、すごい受けだ
(▲4三銀成△同金▲5三金と攻めるのは△6七銀があって先手の負け筋)

感想戦は直後の▲6八角とぶつけたところから始まったが、もう少し前からやってほしかったところだ
木村も△8七金は、あまり良くない手というような解説だったが・・・

さらに激指は、▲6七角が決定的な敗着で、▲7八角と打てと言っている
本譜、結果として△6七成桂と角を取られたことを考えれば、▲7八角のほうが良かったことは明らかだ
ひえー、コンピュータ強い(^^;
▲6七角に対する決め手になった△3六角なんて、1秒かからずに発見しているよ(^^; 
お、恐ろしい・・・ もう△3六角の時点では、-1200くらいで後手優勢とのことだ

本局、結果は三浦の快勝に終わった 村中、相手が強いというプレッシャーをずっと感じていたようだ
対局中、そんな空気が流れていた
この将棋、中盤までは時間がかかり、肝心の終盤は両者30秒で駆け足の進行と
いうことになってしまった バタバタと進んだため、木村の解説もイマイチ精度を欠いていたと思う
木村と言えば解説名人の異名を取るほどなのだけどね

今回、激指を使って調べてみたんだけど、プロを上回っていると思える結果が・・・(^^;
それはそれとして、木村の解説にはもっと期待していたので、そこが残念だった 
第19期 銀河戦
決勝トーナメント 1回戦 第2局
渡辺 明竜王 vs 野田敬三六段
対局日: 2011年6月1日
解説:森 ケイ二九段
聞き手:早水千紗女流二段
記録:渡辺弥生女流1級

渡辺vs野田かあ 個人的にけっこう楽しみなカードだ
渡辺は竜王7連覇中でA級、野田は竜王戦6組でフリークラスだから、これ以上ない階級差だ
渡辺が勝つのだろうが、どのように勝つのか? その内容が注目だ まさか負けないだろう・・・(^^;

渡辺は島に勝ち、野田は田丸、藤原、佐藤和俊に勝ち決勝トーナメント進出
23年度の成績は、渡辺2勝0敗 野田0勝1敗 2人の対戦成績は、渡辺の1-0

解説の森けい二「渡辺は居飛車党で矢倉が得意、横歩取り、角換わりも得意 相手に合わせるタイプ
 野田は何の作戦でもやる たぶん振るんじゃないか」

先手渡辺で▲居飛車+左美濃vs△向かい飛車急戦狙い、になった △4三銀~△3二金型だ
アマにもわかりやすい戦型で、森も解説しやすいようで、スラスラと流れるように話してくれる いいね

野田、美濃囲いにするかな、と思いきや、△6二銀で囲いを済ませてしまった
この△6二銀+△6一金+△7二玉の形、個人的には「プレハブ囲い」と呼んでいるが、
正式名称は何だろう(^^;

さて、渡辺が銀冠に組み替えようとしたときに、野田が戦いを起こした
森「そうでしょう、戦うなら今でしょう!」
渡辺の桂頭を攻める野田、渡辺は受けるのに、軽く飛車を浮いて、飛車を細かく動かして受けて見せた
森が気がつかなかった軽い受けで、さっそく森の解説を上回ってる さすがだなー

渡辺、2筋に歩を垂らし、手を渡す 野田、この垂れ歩が取れず、攻めて行きたいがどうにも動けない
渡辺はここから、攻めを見せて後手をけん制しつつ、着実に自玉を固める、という作戦

渡辺は的確に後手をけん制をしているので、野田からは動けないし、
だんだん玉形は先手だけ固くなる、という展開 見ていて、これが実に丁寧な指し回し!
もう、一手一手が、「次の一手」の問題集になりそうな感じ 本当にホレボレする
ここまで細かく戦うか~、という手の連続だ
渡辺の戦いの最中に自玉を固める手に、森「こういう手が憎いですね~」

野田、40手目で戦いを起こして以降、ずーっと決め手は与えず粘っていたのだが、
71手目、1筋を攻められて、ついに堤防が決壊した 攻めるにしても、こんな端から破っていくのか
渡辺、本当に丁寧! 一気に中央突破とかは考えないのね こんな遠い1筋を破るのかあ
森「全くダメになりましたね これは」
聞き手の早水「少しずつ、少しずつの差だったんですけどねえ」

結果、駒割りが後手の金の丸損になり、111手で渡辺が快勝した 
いや~、渡辺、お見事だったわあ 一手一手に細心の注意を払って、万全だったね
獅子(しし)は兎(うさぎ)を狩るにも全力を尽くす、というけど、
その通りの将棋だった! これは一手違いの接戦とは違った意味で、実に見ごたえがあった

投了図だけ見れば大差なんだけど、そこに至るまで、実に細かい手の連続で、
小さい差を積み重ねて広げていく これぞ真の実力者の将棋だよね

森「戦いが起こった後の、渡辺が3手、玉を固めた手、印象に残りましたね 終始落ち着いていましたね」
局後のインタビューで、渡辺「指しなれない展開で、先に攻められてイヤだったんですけど(^^;
 優勝目指してがんばります」

感想戦を見ていると、野田の敗因は、結局、作戦として金銀が左右に分裂していたのがどうだったのか、
というところまでさかのぼりそうだった
この戦型で後手を持って渡辺と互角に戦えるのは、羽生か森内か康光ぐらいと思う
渡辺、万全の王者の指しまわしで、まずはベスト8進出! 
第19期 銀河戦
決勝トーナメント 1回戦 第1局
郷田真隆九段 vs 糸谷哲郎五段
対局日: 2011年6月1日
解説:森 ケイ二九段
聞き手:早水千紗女流二段
記録:渡辺弥生女流1級

土曜に放送された銀河戦 今回から決勝トーナメントだ 
今さらだけど、銀河戦の棋譜はここのアドレスで全局見れるのだ↓
http://www.igoshogi.net/

おお、いきなり糸谷の登場だ 怪物糸谷の早指しがまた見れるのか 楽しみだ
相手は実力者の郷田 相手にとって不足なし!

郷田は窪田、深浦に勝って決勝トーナメント進出
糸谷は遠山、富岡、広瀬、森けい二に勝って決勝トーナメント進出

23年度の成績は、郷田3勝2敗 糸谷4勝1敗 2人の対戦成績は糸谷の2-0
なんと、糸谷が連勝しているのか 

解説の森「郷田は純粋な居飛車党 矢倉などのがっちりした将棋が得意 薄い将棋は分が悪いみたい
 糸谷は郷田とまるで正反対で、急戦調が得意、早見え早指し、長考すると悪手を指すみたい(笑)」

先手郷田で、糸谷の一手損角換わりになった ▲早繰り銀vs△四間に飛車を振って受けるという図式

糸谷が先手の飛車のこびん、3六の地点に位を取り、やや模様が良さそうだが、どうするかというところ
35手目▲6八金寄まで 後手番↓

後手:糸谷
後手の持駒:角 
9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂 ・v金 ・ ・ ・v桂v香|一
| ・ ・v玉 ・ ・v飛 ・ ・ ・|二
|v歩v歩v銀v歩v歩v金 ・v歩v歩|三
| ・ ・v歩 ・ ・ ・ ・ ・ ・|四
| ・ ・ ・ ・ 銀v歩v銀 歩 ・|五
| ・ ・ 歩 ・ 歩 ・v歩 ・ ・|六
| 歩 歩 銀 歩 ・ 歩 ・ ・ 歩|七
| ・ 玉 ・ 金 ・ ・ ・ 飛 ・|八
| 香 桂 ・ 金 ・ ・ ・ 桂 香|九
+---------------------------+
先手:郷田
先手の持駒:角 歩 

後手は何をしたものか、と思っていたら、7三の銀を△6二銀と引いて、次に△7三角の自陣角!
これが強烈に先手の飛車を睨み、糸谷が優位に立った 
この自陣角はマネしてみたいな~ 気持ちいいだろう
実戦は、と金ができ、糸谷圧倒的に有利か、と思われたが、郷田も粘る

糸谷に悪手があったが、直後に2枚のと金のうち、一枚をわざと捨てる、
という特殊な技を繰り出し、森をうならせた
聞き手の早水「悪手を指した後の対応力が糸谷はすごいですね」
悪手を指したあと、絶好手が指せるのだ この辺が才能だなあー

例によって、時間の使い方が自由奔放な糸谷を相手に、郷田はなんだかやりにくそう
手数が伸びて、戦いが長引いているが、糸谷は全然気にするようすもない

寄せに入った糸谷、2枚の桂の使い方がすばらしく、歩とのコンビネーションで
桂が生き物のように郷田陣に襲い掛かる 前も思ったけど、糸谷は桂という駒をものすごくうまく使うね
「桂使いの名手」と言えば中原だけど、あれは主に中盤戦かな?
糸谷は寄せのときの桂使いが抜群にうまいと思う

最後は実戦詰将棋さながら、11手詰めの即詰みに討ち取った 
135手目、▲8八桂までの局面 後手番 糸谷はここから11手詰みの即詰みを指した↓ 

後手:糸谷
後手の持駒:金 桂 
9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂 ・v玉 ・ ・ ・ ・ と|一
| ・ ・ 歩 ・v金v金 ・ ・ ・|二
|v歩 ・ ・v歩v歩 ・ ・v歩v歩|三
| ・ ・v銀 ・ ・ 歩 ・v銀 ・|四
| ・ ・v歩 ・ ・v歩 ・ ・ ・|五
| 歩 歩 ・ 銀 ・ ・ ・ ・ 歩|六
| ・ 玉 ・ 歩 ・ ・ ・ ・ ・|七
| ・ 桂 ・ 銀 ・ ・ ・ ・ 飛|八
| 香v龍 ・ ・ ・ ・ ・ ・ 香|九
+---------------------------+
先手:郷田
先手の持駒:角二 金 桂 香 歩四 

142手で糸谷の勝ち すんげー こんなきれいな詰み、なかなかないぞ
森も「終盤が強いねえ」と賞賛していた ホント、長手数なんだけど精度が落ちないね

郷田としては、やはり△7三角と打たれて以降、流れが糸谷のほうへ行って、ペースを握れなかった
そもそも戦型を糸谷の得意の角換わりにしたのがどうだったか・・・
何しろ、これで郷田は糸谷に3連敗だからね もう糸谷の角換わりを拒否したほうがいいのでは(^^;

怪物糸谷、まずは郷田を食らって、ベスト8に進出! 糸谷、期待通りの将棋を見せてくれた
豊島将之六段vs渡辺 明竜王   NHK杯 2回戦
解説 佐藤康光

矢内、なんじゃこの服は?? 黒地に小さい紫のバラがいっぱいまぶしてある服(^^;
さて! 今日から2回戦だが、いきなり屈指の好カードだ ドキドキするな~
解説は康光か、豪華だ 康光、解説頼みまっせ!

豊島は1回戦で天彦に勝ち、3回目の本戦 渡辺は予選シードで10回目の本戦

康光「豊島は最新の流行形でもどんな戦型でも指しこなすオールラウンダー
 ソツのない棋風が高い勝率につながっている 関西の有望な若手の一人
 渡辺は今さら説明するまでもない第一人者 最近は一段と手厚さが増して充実している
 独自の研究は深さを増して、中終盤もパワーアップしている」

事前のインタビュー
豊島「渡辺は本格的な将棋で読みのスピードが速い 
 今日は積極的に思い切り良く指せるようにがんばります」

渡辺「豊島はタイトル戦にも出て、今一番乗っている若手 
 意気込みは・・・ まあ勝てるようにがんばりたい(^^;」

先手豊島で、角換わり相腰掛け銀になった 一手損ではない普通のものだ
この将棋、康光が「高い質の将棋が期待できるので、非常に楽しみですね」と言っていたとおりの、
充実した内容となった!
駒組みが終わり、豊島が飛車を6筋~4筋に回し揺さぶりをかけたが、渡辺は即座に対応
康光「飛車を回したのが豊島の研究手だろうが、渡辺の対応が早い、
 それは研究済みですよ、ということでしょう」

中盤に突入し、ここでしか入らない、と思われる突き捨ての歩がポンポン出る 実に細かい応酬だ
渡辺の△2三金という受けに、康光「力強い受けですね~」と感心だ
康光の解説、いいよいいよー どれが本筋の手でどれが個性的な手なのか、瞬時に言ってくれるね

豊島の▲7七角と放った自陣角が渡辺の玉を直射、渡辺困ったか?に見えたのだが、
銀で桂を食いちぎって△3三金右と寄って受ける渡辺 そうかあ こう受けるものなのかあ

どうやら渡辺陣、上部が手厚く、これ以上は上から攻めるのは無理らしい
豊島、長考の末▲6九飛から▲6一飛成と成りこんだが、その間に金を丸々取られてしまった
しかしここ、▲6九飛はノータイムで指したので、金を取らせるのは予定だったのだろう
そこまで読んでいるのか・・・!

互いに端攻めから相手玉に迫る両者 どっちが有利なのか、康光でもわからない接戦
そして豊島の▲8三銀成がキター! おお、ここで銀のただ捨てか これは取れない・・・?
康光「これは狙いすました手ですね ほっほお~ これを狙ってましたか」
やったか! これは豊島、いけそうか!! 追いつめられる渡辺! 

そして101手目、豊島の手は▲3五歩 角のラインで後手玉のコビン攻めだ 
次の▲3四歩が回ってくれば勝ちだが!?
康光「この瞬間が先手としては怖い」
大丈夫だよな? 先手陣、まだ固いから、これで豊島の勝ち筋・・・?

が!! ここから竜王が、変身して正体を現した!! デカイ竜に変身しやがった!!
△8七歩と先手玉の頭に一発叩いてから、△9四角と放った
そして、その角は取らせることによって自陣を安全にするという、超難度のウルトラC!! 
これぞ竜王の本領発揮! こ、これは豊島、角は取ったものの、手が進むと事前の▲3五歩が
意味のない手になってる 

康光「先手玉は寄っているんでしょうか ギリギリですね」
牙をむいて襲い掛かる渡辺、その指し手は正確無比、豊島、ずーっと最善の受けで粘るも、
一手ずつ着実に迫ってくる渡辺 う、受け切れない
逃げられない 竜王の攻めを止められない!! 5四の銀も攻めに使ってくるのか そうかあ
あああー 竜王の吐く炎が強すぎて、勇者豊島のベホイミの回復が間に合わない
MPだけが減っていくという状態だ ああー 

豊島は延々30手以上受け、ハラハラドキドキだったけど、やはり渡辺の攻めは途切れなかった
渡辺、駒台の駒全部を使う攻め、歩の数までピッタリ、なんでこうなってるのか、すげえ

豊島玉、ついに受けがなくなり、150手で豊島投了! 渡辺竜王の勝ち、大熱戦に終止符となった!
あー、勇者豊島、渡辺竜王を追いつめていたんだけど、惜しかったな~
こんなに終盤ハラハラしたのは久しぶりだ

康光「お互い、意表をつく手が出て、形勢は微妙だったと思うが、
 最後は渡辺が鋭い寄せで終盤力を見せた 大熱戦だった」

終盤の、豊島の▲2三歩△同玉▲2一竜△2二金とした構想がダメだったのかもしれない 
手順に後手玉を固める結果になってしまったからね

それにしても渡辺竜王、さすが、終盤が強い、間違わない! これが竜王7連覇の実力だね
康光は「解説者泣かせの終盤」と言っていたけど、康光の解説も良かったよ  
康光レベルの一流の人が「ここは難しいです」と言うと、あー、局面が難しいんだな、と素直に思える
二流棋士の解説で同じことを言われると「あんたがわからないだけで、ホントはもう
 ハッキリしてるんじゃないの?」となるからね(^^;

豊島、渡辺、両者が力を出した将棋を見れて、良かった! 期待を裏切らない大熱戦、面白かった! 
今回は竜王の実力の前にあと一歩及ばなかった豊島だけど、まだまだ強くなって欲しい
若手の中で、本当のオールラウンダーというのは豊島だけのように思うからね 
ドラクエでいうと、豊島はオールマイティの能力を持つ勇者と思う 
勇者豊島vs渡辺竜王、また別の機会にこのカードを見たいと思った!
第19期 銀河戦
本戦Hブロック 最終戦
深浦康市九段 vs 郷田真隆九段
対局日: 2011年5月10日
解説:加藤一二三九段
聞き手:久津知子女流初段
記録:野田澤彩乃女流1級

本戦ブロック最後の一戦 郷田は前局で窪田に勝ち 深浦は予選シード
22年度の成績は、郷田25勝15敗 深浦24勝26敗 2人の対戦成績は、深浦の12-10
解説のヒフミン「2人とも居飛車党の本格派」

先手郷田で居飛車、後手深浦のゴキゲン中飛車になった 超速▲3七銀というやつだ
郷田は早くに角交換をし、力戦模様に持ち込んだ
ヒフミン「これは手が広い力戦、手将棋ですね」

郷田が積極的に仕掛け、35手目▲7七角と自陣角を打った局面↓

後手の持駒:角 歩二 
9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂v銀v金v飛 ・ ・v桂v香|一
| ・ ・v玉 ・ ・ ・v金v銀 ・|二
|v歩v歩v歩v歩 ・v歩 ・v歩v歩|三
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ 歩 ・ ・|四
| ・ ・ ・ ・ ・ ・v歩 ・ ・|五
| ・ ・ 歩 ・ ・ 銀 ・ 飛 ・|六
| 歩 歩 角 歩 ・ 歩 ・ ・ 歩|七
| ・ ・ 玉 銀 ・ ・ ・ ・ ・|八
| 香 桂 ・ 金 ・ 金 ・ 桂 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:歩 

ここで、後手の深浦は約2分の考慮で、△3六歩とした
一見、取られる歩を伸ばす手筋の手で普通の様だが、なんとこれが敗着!! 36手目でもう敗着!
局後、深浦「そうとうひどい手でした」
先手は▲3八金~▲5五銀~▲3六飛~▲3七桂~▲5四歩と、難なく理想形を作ることに成功した
郷田「4六の銀は放っておいても(3五ではなく)5五に出るつもりだった」

郷田、中央を抑えて万全の体制になり、本格的な戦いが始まる前に圧倒的有利になった
格闘技に例えると、ゴングが鳴って、まだ様子見の時間帯でマウントポジションになった感じだ

ヒフミン「局面は郷田の調子がいい 中央が手厚い」
ヒフミン「深浦、若干不本意な形」
ヒフミン「深浦の将棋は、こんないとも簡単に苦しくなる将棋じゃないんですけどね」
そうだよね どう考えても、もう局面、郷田が支配してしまっている 深浦らしからぬ展開だ

深浦、まだ中盤の入り口なのに、なんと連続して6回、考慮時間を使うという有様 もう明らかに困ってる
ヒフミン「ここは大差 郷田がどう攻めても良くなる」
ヒフミン「深浦としては最近にない苦しい将棋」

郷田も最短の勝ちは逃したとのことだが、105手までで、郷田の中押し勝ちとなった
あら~ 深浦といえば、「安定感」という言葉がピッタリの棋士なのになあ 
こんな作戦負けで、一方的にボロボロに負けてしまうことがあるんだね
36手目の△3六歩の一手で将棋が終わってしまった、という一局だった 

これでHブロックは郷田が最終勝ち抜き者、稲葉が4連勝で最多連勝者で決勝トーナメント進出となった
第19期 銀河戦
本戦Gブロック 最終戦
久保利明二冠 vs 行方尚史八段
対局日: 2011年4月19日
解説:鈴木大介八段
聞き手:本田小百合女流二段
記録:伊藤明日香女流初段

土曜に放送された銀河戦
22年度の成績は、久保23勝18敗 行方17勝17敗 2人の対戦成績は行方の10-7
行方が勝ち越しているんだね これに勝ったほうが最終勝ち抜き者になる一局

解説の大介「久保は振り飛車の第一人者 A級、タイトルホルダーの中で生粋(きっすい)の
 振り飛車党は彼だけ
 行方はバランスの取れた居飛車党 序盤を工夫するタイプ 対振り飛車の名手
 久保が先手なので、石田流にするだろう 行方の対策が見もの」

先手久保で▲7六歩に、行方は△8四歩 あらら、行方、そうやったか 一番簡単な石田流対策だね(笑)
▲ゴキゲン中飛車+穴熊vs△居飛車+左美濃になった

大介「お互い、相手の棋譜を調べて、どういう技をやっているか覚えている」
まだ駒がぶつかっていないのに、手順をスラスラと何通りも並べる大介 この解説の詳しさはすごい!
水面下の変化を存分に言ってくれている さすがB1にいる純粋振り飛車党だ
大介「ここまででワンセットの手順です」 平気で10手以上進めている すげ~ 拍手ものだ

久保が5筋から仕掛けたが、4筋も組み合わせて、一気に攻めかかるかどうか、というところ
大介「これは単なる一歩交換でしょう 一気の攻めは無理筋だからやらないでしょう」
と言っていたところ、久保、その一気の攻め筋を敢行! お~行ったぞ 面白い

大介「久保には何か用意があるということなので、行方としては怖いですね」
手が進み、大介「形勢は難しいが、行方のほうを持って指してみたい」

行方に、連打の歩を飛車の頭に打たれて困ったか、に見えた久保だったのだが、
飛車取りを放置して角をさばく手があった!? あ、そ、そんな手が!

角も飛車もぶった切って攻める久保、行方は受けなければいけないが、いい受け方がない
後手は歩切れが痛い どの駒で守っても、その駒を攻められるという展開だ
典型的な穴熊の食いつきの攻め、う、受けきれない・・・!?
大介「行方のほうがいいかと思っていたけど、この局面になると久保の攻めを受けきる自信が全くない」

久保、す、すげー 細い糸のような攻めをつなげる高精度な読み、正確な大局観、すばらしい!
大介「最近の強い人は、細い攻めをつなげることが多い 久保もその域に入ってきたか」 
さらに、一見、重いベタ金を打って攻める久保に、
大介「これは『筋悪の筋』という手 こういう手を見つけられる人が強い」

さらにさらに、最後の寄せでも久保は魅せた 攻めの金を後手玉から遠ざけて動かすという、
実に思いつきにくい逆モーションの手、これで後手玉は受けなし! おお~!!
83手までで久保の勝ちとなった
大介「序盤から久保が攻勢に出て、非常にうまく攻めをつないだ 強かったですねえ~」
大介の「強かったですねえ~」は、実感がこもっていた 
まさにそのとおり、久保のすばらしい会心譜だったと思う

いや~、久保の充実ぶりが存分に現れていたね 
流れるような手順で攻め倒し、押し切り勝ち、強いわ~
後手の行方としても、疑問手らしい手はなかったんだよね それを完璧に打ちのめした久保
さすが、二冠を防衛した王者!

この一局、大介のすばらしい序中盤の解説、負けはしたが特に疑問手を指さなかった行方、
そして主役の久保の見事な指しまわし、この3つが重なって、非常に見ごたえある番組になっていた
毎回こんな内容の将棋が見れたら、と思う一局だった 良かった! 

これでこのGブロックからは、久保が最終勝ち抜き者、そして長沼が2連勝ながら最多連勝者となって
決勝トーナメント進出となった 久保は実にいいねー 魅せるね 久保、優勝候補の最有力と思う!
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