2011.09.30
糸谷哲郎五段vs渡辺 明二冠
第19期 銀河戦
決勝トーナメント 決勝戦
糸谷哲郎五段vs渡辺 明二冠
対局日: 2011年8月26日
解説:郷田真隆九段
聞き手:矢内理絵子女流四段
記録:野田澤彩乃女流1級
おお、聞き手が矢内ではないか 今日もきれいだね
薄いブルーの服の色が、同色のアイシャドーとマッチしている
さて、いよいよ決勝戦だ
決勝トーナメントで、糸谷は郷田、長沼、羽生に勝ち、渡辺は野田、丸山、稲葉に勝ち決勝戦進出
第19期銀河戦の覇者はどちらになるか
郷田「糸谷は、羽生戦は会心譜だった 渡辺は危なげなく圧倒してきている」
私の見るところでは、糸谷は羽生戦がやや危なかった
ギリギリで必至がかかったので勝ちだったからね
対して、渡辺の方は、郷田と同意見、全く危なげなく、磐石の勝ち方をしてきたと思う
23年度の成績は、糸谷13勝6敗 渡辺11勝1敗 2人の対戦成績は1-1のイーブン
さあ、先手糸谷で決勝開始 ノーマル角換わりの、相腰掛け銀にスイスイ進んだ
糸谷が▲4五歩、渡辺も△6五歩と位を取り合う作戦
郷田「もうこれで実戦例はぐっと減る 力将棋ですね」
糸谷が角を▲4六角とすえて攻勢を取ったのに対し、渡辺は金銀4枚でガチガチに固めることに成功
郷田「駒組みは後手不満なし」
うーむ、糸谷、角を打っちゃったのに、仕掛けられないのか 早くも渡辺の作戦勝ち・・・?
が、糸谷、香損して一歩を入手、強引に仕掛けることに成功した
郷田によれば、この攻めは成立しているらしい 矢内は糸谷の攻め方に感心し、
矢内「あれだけ手が出なさそうな局面から・・・」
そうだよねえ 私も見てて、後手は手がつけられないほど固いと思ったのにね さすが糸谷!
渡辺も負けじと、得した香を糸谷陣にカチ込んで受けに回る展開
郷田「優劣は不明」
おお、いいねえ 決勝にふさわしい熱気が漂ってきた 糸谷も前傾姿勢で気合いが入ってる
糸谷の攻勢に押され、渡辺、受けるだけの歩打ちを余儀なくされた
郷田「これは! 形勢が悪いのを認めた手ですね」
考慮時間も、残りが▲糸谷5回vs△渡辺0回、竜王ピンチ!
郷田「もうハッキリと糸谷が形勢良し」
それでも、渡辺は粘り、決め手を与えずに指している
糸谷は攻めればいいのだが、手が広すぎ、最善を指しにくい展開のようだ
正直私のレベルでは、僅差にしか見えない(^^;
すると、郷田「でも、逆転する可能性のある将棋」
え、やっぱりそうなの?
すると、また郷田「先手がどうやって攻めるのか、読みきれない」
えええ、結局どうやねん!?(笑)
渡辺玉、上部に逃げ出し、寄るかどうか際どい攻防
郷田は糸谷が勝っている、と言っているのだが、具体的な手が出てこない
実戦的には、かなりギリギリのようだ
糸谷、次の一手が明暗を分けるか、というところで、▲5九角と打つ、攻防の角が出た!
郷田「これは面白い角を打ちましたね~! 実戦的な好手ですね~!」
後手からの飛車打ちの王手にそなえつつ、後手玉の入玉も防ぐ妙角だ!
さすが糸谷、以前「寄せのときの桂の使い方がうまい」と書いたけど、角の使い方もうまい
桂も角も、糸谷の才能を発揮させる駒なんだろう
ところが、渡辺もまだ決め手を与えない なんとも冷静に対応していく
受ける側は一手間違えたら即終わりなんだけど、間違える雰囲気がない
そして当たり前だが、あきらめる空気がどこにもない
糸谷、さらに金のタダ捨ての手も指したが、
渡辺は「読み筋」とばかりに、全く動揺しない 両者強い!
郷田はまだ糸谷が良し、とさかんに言っているのだが、具体的な手を言うことができない
ホントにこれ、先手がいいの? もう形勢、わかんなくなってるんじゃないの?
この最終盤に来て、具体的な手を全く示せないのに、「先手有利」っていう解説はおかしい
で、ついに郷田「これは逆転してるんじゃないかな?」
矢内「ゴール目前という感じだったんですけど・・・」
郷田「後手勝勢になってます 今の糸谷の手が最後の勝負手か」
矢内「糸谷、悔しそうですね」
郷田「必勝体勢に近かったんですけどね この将棋を逆転されると、やっぱり悔しいね」
矢内「竜王の底力が出ましたね」
糸谷、ほぼ最後まで指し、142手まで力尽きた 渡辺の勝ちとなった
渡辺、優勝! あー糸谷、負けたか 惜しかった・・・
郷田「糸谷が終始うまく指していたが、ホントにあと一歩(いっぽ)だった
渡辺がとくだわらでふんばって、大逆転した 将棋は逆転のゲームと思わせられる、大熱戦だった」
うん、これは熱戦だった! 決勝にふさわしい好ゲームだった 終盤が特に面白かった
糸谷の才能豊かな攻め、渡辺の沈着冷静な受け、両者の力が出せていたね
ただ、郷田の解説がどうだったのか かなりの終盤まで糸谷が優勢と言い続けていたが、
実際はどうだったのか?
感想戦で、終盤、先手側のハッキリした勝ち筋を探したが、
3人が10分検討しても明快な手が見つからなかった
糸谷、渡辺、郷田が10分検討して手が見つからないのでは、全然難しい局面だったんだ、やっぱりね
糸谷としては、NHK杯に続き3度目の準優勝だけど、今回のは力が出せていた、仕方ないね
次につなげられる負け方だったと思う この決勝戦、才能あふれる、堂々たる指しまわしを見せてくれた
優勝者インタビュー
渡辺「途中でかなり悪くして、ダメかなと思ったが、糸谷君が果敢に決めにきてくれたおかげで
勝つことができた 今年は囲碁将棋チャンネルの講座に出演させていただいたので、
なんとか格好をつけたいと思っていたのが、いいプレッシャーになったと思う」
先日の朝日新聞に、渡辺の記事が出ていたんだけど、それによると、
渡辺は普段、1日10時間ほど将棋の勉強に当てているそうだ そりゃ、強いわけだわ
勝つべくして勝ってるね 1日10時間、毎日続けられないよね 普通ね
渡辺の優勝で第19期は幕が下りた みなさま、お疲れ様でした!
決勝トーナメント 決勝戦
糸谷哲郎五段vs渡辺 明二冠
対局日: 2011年8月26日
解説:郷田真隆九段
聞き手:矢内理絵子女流四段
記録:野田澤彩乃女流1級
おお、聞き手が矢内ではないか 今日もきれいだね
薄いブルーの服の色が、同色のアイシャドーとマッチしている
さて、いよいよ決勝戦だ
決勝トーナメントで、糸谷は郷田、長沼、羽生に勝ち、渡辺は野田、丸山、稲葉に勝ち決勝戦進出
第19期銀河戦の覇者はどちらになるか
郷田「糸谷は、羽生戦は会心譜だった 渡辺は危なげなく圧倒してきている」
私の見るところでは、糸谷は羽生戦がやや危なかった
ギリギリで必至がかかったので勝ちだったからね
対して、渡辺の方は、郷田と同意見、全く危なげなく、磐石の勝ち方をしてきたと思う
23年度の成績は、糸谷13勝6敗 渡辺11勝1敗 2人の対戦成績は1-1のイーブン
さあ、先手糸谷で決勝開始 ノーマル角換わりの、相腰掛け銀にスイスイ進んだ
糸谷が▲4五歩、渡辺も△6五歩と位を取り合う作戦
郷田「もうこれで実戦例はぐっと減る 力将棋ですね」
糸谷が角を▲4六角とすえて攻勢を取ったのに対し、渡辺は金銀4枚でガチガチに固めることに成功
郷田「駒組みは後手不満なし」
うーむ、糸谷、角を打っちゃったのに、仕掛けられないのか 早くも渡辺の作戦勝ち・・・?
が、糸谷、香損して一歩を入手、強引に仕掛けることに成功した
郷田によれば、この攻めは成立しているらしい 矢内は糸谷の攻め方に感心し、
矢内「あれだけ手が出なさそうな局面から・・・」
そうだよねえ 私も見てて、後手は手がつけられないほど固いと思ったのにね さすが糸谷!
渡辺も負けじと、得した香を糸谷陣にカチ込んで受けに回る展開
郷田「優劣は不明」
おお、いいねえ 決勝にふさわしい熱気が漂ってきた 糸谷も前傾姿勢で気合いが入ってる
糸谷の攻勢に押され、渡辺、受けるだけの歩打ちを余儀なくされた
郷田「これは! 形勢が悪いのを認めた手ですね」
考慮時間も、残りが▲糸谷5回vs△渡辺0回、竜王ピンチ!
郷田「もうハッキリと糸谷が形勢良し」
それでも、渡辺は粘り、決め手を与えずに指している
糸谷は攻めればいいのだが、手が広すぎ、最善を指しにくい展開のようだ
正直私のレベルでは、僅差にしか見えない(^^;
すると、郷田「でも、逆転する可能性のある将棋」
え、やっぱりそうなの?
すると、また郷田「先手がどうやって攻めるのか、読みきれない」
えええ、結局どうやねん!?(笑)
渡辺玉、上部に逃げ出し、寄るかどうか際どい攻防
郷田は糸谷が勝っている、と言っているのだが、具体的な手が出てこない
実戦的には、かなりギリギリのようだ
糸谷、次の一手が明暗を分けるか、というところで、▲5九角と打つ、攻防の角が出た!
郷田「これは面白い角を打ちましたね~! 実戦的な好手ですね~!」
後手からの飛車打ちの王手にそなえつつ、後手玉の入玉も防ぐ妙角だ!
さすが糸谷、以前「寄せのときの桂の使い方がうまい」と書いたけど、角の使い方もうまい
桂も角も、糸谷の才能を発揮させる駒なんだろう
ところが、渡辺もまだ決め手を与えない なんとも冷静に対応していく
受ける側は一手間違えたら即終わりなんだけど、間違える雰囲気がない
そして当たり前だが、あきらめる空気がどこにもない
糸谷、さらに金のタダ捨ての手も指したが、
渡辺は「読み筋」とばかりに、全く動揺しない 両者強い!
郷田はまだ糸谷が良し、とさかんに言っているのだが、具体的な手を言うことができない
ホントにこれ、先手がいいの? もう形勢、わかんなくなってるんじゃないの?
この最終盤に来て、具体的な手を全く示せないのに、「先手有利」っていう解説はおかしい
で、ついに郷田「これは逆転してるんじゃないかな?」
矢内「ゴール目前という感じだったんですけど・・・」
郷田「後手勝勢になってます 今の糸谷の手が最後の勝負手か」
矢内「糸谷、悔しそうですね」
郷田「必勝体勢に近かったんですけどね この将棋を逆転されると、やっぱり悔しいね」
矢内「竜王の底力が出ましたね」
糸谷、ほぼ最後まで指し、142手まで力尽きた 渡辺の勝ちとなった
渡辺、優勝! あー糸谷、負けたか 惜しかった・・・
郷田「糸谷が終始うまく指していたが、ホントにあと一歩(いっぽ)だった
渡辺がとくだわらでふんばって、大逆転した 将棋は逆転のゲームと思わせられる、大熱戦だった」
うん、これは熱戦だった! 決勝にふさわしい好ゲームだった 終盤が特に面白かった
糸谷の才能豊かな攻め、渡辺の沈着冷静な受け、両者の力が出せていたね
ただ、郷田の解説がどうだったのか かなりの終盤まで糸谷が優勢と言い続けていたが、
実際はどうだったのか?
感想戦で、終盤、先手側のハッキリした勝ち筋を探したが、
3人が10分検討しても明快な手が見つからなかった
糸谷、渡辺、郷田が10分検討して手が見つからないのでは、全然難しい局面だったんだ、やっぱりね
糸谷としては、NHK杯に続き3度目の準優勝だけど、今回のは力が出せていた、仕方ないね
次につなげられる負け方だったと思う この決勝戦、才能あふれる、堂々たる指しまわしを見せてくれた
優勝者インタビュー
渡辺「途中でかなり悪くして、ダメかなと思ったが、糸谷君が果敢に決めにきてくれたおかげで
勝つことができた 今年は囲碁将棋チャンネルの講座に出演させていただいたので、
なんとか格好をつけたいと思っていたのが、いいプレッシャーになったと思う」
先日の朝日新聞に、渡辺の記事が出ていたんだけど、それによると、
渡辺は普段、1日10時間ほど将棋の勉強に当てているそうだ そりゃ、強いわけだわ
勝つべくして勝ってるね 1日10時間、毎日続けられないよね 普通ね
渡辺の優勝で第19期は幕が下りた みなさま、お疲れ様でした!
2011.09.29
妹が結婚した
え~っと、ここのところ更新がないんですけど(^^;
だって、TV将棋がないんだもん
渡辺が王座を取りましたね~ あの王座戦にとてつもなく強い羽生から、3連勝でねえ
角換わり、相掛かり、横歩取り、全部違う戦型とのことで、渡辺、充実してますね
さて、私の妹が結婚するとのこと 今日、入籍も済ませたそう
矢内と同年齢な妹、矢内とどっちが先に結婚するかな~、と思ってたけど、妹が勝ちましたね(笑)
私はと言えば、将棋は今24で、2週間ぶりに指してきたところ
「早指し2」で一局だけ、勝ったから一局だけで、もう満足(笑)
私の先手で、初手から▲3六歩△5四歩▲3五歩という出だし、袖飛車の変わった作戦
高段の人がやっていて、面白い作戦と思った これを得意戦法にしようっと(^^)
また全然話は変わりますけど、最近、古いTVゲームで遊んでます
(ファミコンのドラクエ3も25年くらい前の作品だね)
スーパーファミコン、プレイステーション1でやってる
シューティングゲームが今、マイブーム
「グラディウス外伝」と「雷電プロジェクト」というやつ、それと「アールタイプ」シリーズ
全部、すんごい難しい(^^; 一番簡単なイージーモードでも死にまくってる
シューティング、全然得意じゃないからね でも楽しい
最近流行してる弾幕型シューティングというやつには全くついていけない
プレステ2以降のシューティングゲームは、どれも全然ダメだ
背景がきれいすぎて、敵の弾なのかなんなのか、わけがわからない ホント、ダメだ
あと、格闘ゲームのストリートファイターEXというやつ、これをコンピュータどうし対戦させて、
ただ鑑賞している しょうりゅうけーん! しんくうはどうけーん! そにっくぶーむ!
自分でやるのは疲れるから、いやだ(^^;
自分で将棋を指さずに、将棋観戦しているのと似ているね・・・(笑)
だって、TV将棋がないんだもん
渡辺が王座を取りましたね~ あの王座戦にとてつもなく強い羽生から、3連勝でねえ
角換わり、相掛かり、横歩取り、全部違う戦型とのことで、渡辺、充実してますね
さて、私の妹が結婚するとのこと 今日、入籍も済ませたそう
矢内と同年齢な妹、矢内とどっちが先に結婚するかな~、と思ってたけど、妹が勝ちましたね(笑)
私はと言えば、将棋は今24で、2週間ぶりに指してきたところ
「早指し2」で一局だけ、勝ったから一局だけで、もう満足(笑)
私の先手で、初手から▲3六歩△5四歩▲3五歩という出だし、袖飛車の変わった作戦
高段の人がやっていて、面白い作戦と思った これを得意戦法にしようっと(^^)
また全然話は変わりますけど、最近、古いTVゲームで遊んでます
(ファミコンのドラクエ3も25年くらい前の作品だね)
スーパーファミコン、プレイステーション1でやってる
シューティングゲームが今、マイブーム
「グラディウス外伝」と「雷電プロジェクト」というやつ、それと「アールタイプ」シリーズ
全部、すんごい難しい(^^; 一番簡単なイージーモードでも死にまくってる
シューティング、全然得意じゃないからね でも楽しい
最近流行してる弾幕型シューティングというやつには全くついていけない
プレステ2以降のシューティングゲームは、どれも全然ダメだ
背景がきれいすぎて、敵の弾なのかなんなのか、わけがわからない ホント、ダメだ
あと、格闘ゲームのストリートファイターEXというやつ、これをコンピュータどうし対戦させて、
ただ鑑賞している しょうりゅうけーん! しんくうはどうけーん! そにっくぶーむ!
自分でやるのは疲れるから、いやだ(^^;
自分で将棋を指さずに、将棋観戦しているのと似ているね・・・(笑)
2011.09.26
小学生名人戦
今年は震災の影響で開催が遅れたそうだ
2547名から勝ち抜いてきた4人による、準決勝と決勝
4人は全員6年生 解説には阿久津七段 聞き手には早水女流
持ち時間は10分 切れたら30秒
<準決勝第1局>
▲横山君vs△宮嶋君 ▲四間飛車+穴熊vs△居飛車+銀冠
先手の▲5五歩△同歩▲同銀という、6筋からの単純棒銀が決まってしまい、後手大ピンチ
ええ~ こんなあっけなく不利になってしまうのか~ と思っていたら、そこから後手の宮嶋君、
追い上げがすごかった! 自陣に金銀を投入、底歩をペタペタ打ち、攻防の飛、角打ち、
結果、逆転勝ち! これは見ごたえがあった お見事!
最後の長手数の即詰みは、ノータイム指しだった
先手の横山君としては、有利だったのに、なぜか局面を複雑にする勝負手のような手を
指してしまったのが悔やまれる もっと単純な手で良かったのだが・・・
居飛車党の自分としてはすごく面白かった これは残しておいて、もう1回見たい、名勝負だったと思う
<準決勝第2局>
▲上野君vs△岡部君 ▲居飛穴vs△四間飛車+高美濃
駒組みが定跡どうり進む 両者、よく知っているね
後手の岡部君、四間の棒銀で、4筋突破を目指したが、それは先手の待ち受けるところ
だって、居飛穴のほうが明らかに陣形が固いもんね
ところが! ▲同角と取っていれば角交換になったものを、▲同歩とやってしまい、角がさばけない!
かなりの凡ミスだ こんな単純ミスをするのか これが準決勝のプレッシャーというやつか
父兄にインタビューしていたが、そこでご両親の返答は「本人はすごく緊張している」とのことだった
ただし、宮嶋君のお父さんだけは「本人は余裕をもってやっている」と言っていた
さばき合いになったが、得していた岡部君、ほぼ阿久津の解説のとうりに指し、
穴熊を巧妙に攻略、危なげなく勝ちになった
岡部君も終盤力は確かなものがあった
穴熊側が▲9六歩と逃げ道を空けたら、即座に△9七銀と放り込み、
必至にもっていった いや~、穴熊に勝つと気分がいいね 準決勝は2局とも穴熊にした側が負ける、
という、個人的に痛快な内容だった(^^;
<決勝>
▲岡部君vs△宮嶋君 ▲向かい飛車+美濃vs△三間飛車+美濃 相振りだ
阿久津「宮嶋君はさきほどの将棋に納得がいかなかったようで、居飛車党とのことですが、
作戦を変えてきましたね」
この作戦変更がドンピシャだった 後手、十字飛車で2歩一気に交換することに成功、
そして棒銀模様から、筋違い角で強引に2筋を突破がモロに決まった
宮嶋君の流れるような攻めが最後まで続き、岡部君を圧倒した
すごかったのは、優勢になってから、ほぼ全てノータイム指しということ!
最善と思える手の連発が止まらない これはすごかった! 美しかった
2局しか見ていないが、宮嶋君の棋風、すばらしい!
悪くなってからの粘り勝ちと、会心の攻めをつなげた勝ち、どっちもイイ!!
少々、宮嶋君のファンになってしまった(^^;
優勝インタビューで、宮嶋君「緊張とかはしなかった、楽しくできればと思ってました
プロを目指したい、タイトルを取れるようなプロになりたい」とのこと
大舞台で緊張しないのは、プロ向きだね
将棋って、やっぱ面白い! 普段はプロの将棋ばっかり見てるけど、小学生名人戦くらいのほうが、
私の棋力では参考になるわ 濃い1時間半だった 楽しかった(^^)
中学生名人戦とか、他のアマ棋戦も放送してくれないかな~
2547名から勝ち抜いてきた4人による、準決勝と決勝
4人は全員6年生 解説には阿久津七段 聞き手には早水女流
持ち時間は10分 切れたら30秒
<準決勝第1局>
▲横山君vs△宮嶋君 ▲四間飛車+穴熊vs△居飛車+銀冠
先手の▲5五歩△同歩▲同銀という、6筋からの単純棒銀が決まってしまい、後手大ピンチ
ええ~ こんなあっけなく不利になってしまうのか~ と思っていたら、そこから後手の宮嶋君、
追い上げがすごかった! 自陣に金銀を投入、底歩をペタペタ打ち、攻防の飛、角打ち、
結果、逆転勝ち! これは見ごたえがあった お見事!
最後の長手数の即詰みは、ノータイム指しだった
先手の横山君としては、有利だったのに、なぜか局面を複雑にする勝負手のような手を
指してしまったのが悔やまれる もっと単純な手で良かったのだが・・・
居飛車党の自分としてはすごく面白かった これは残しておいて、もう1回見たい、名勝負だったと思う
<準決勝第2局>
▲上野君vs△岡部君 ▲居飛穴vs△四間飛車+高美濃
駒組みが定跡どうり進む 両者、よく知っているね
後手の岡部君、四間の棒銀で、4筋突破を目指したが、それは先手の待ち受けるところ
だって、居飛穴のほうが明らかに陣形が固いもんね
ところが! ▲同角と取っていれば角交換になったものを、▲同歩とやってしまい、角がさばけない!
かなりの凡ミスだ こんな単純ミスをするのか これが準決勝のプレッシャーというやつか
父兄にインタビューしていたが、そこでご両親の返答は「本人はすごく緊張している」とのことだった
ただし、宮嶋君のお父さんだけは「本人は余裕をもってやっている」と言っていた
さばき合いになったが、得していた岡部君、ほぼ阿久津の解説のとうりに指し、
穴熊を巧妙に攻略、危なげなく勝ちになった
岡部君も終盤力は確かなものがあった
穴熊側が▲9六歩と逃げ道を空けたら、即座に△9七銀と放り込み、
必至にもっていった いや~、穴熊に勝つと気分がいいね 準決勝は2局とも穴熊にした側が負ける、
という、個人的に痛快な内容だった(^^;
<決勝>
▲岡部君vs△宮嶋君 ▲向かい飛車+美濃vs△三間飛車+美濃 相振りだ
阿久津「宮嶋君はさきほどの将棋に納得がいかなかったようで、居飛車党とのことですが、
作戦を変えてきましたね」
この作戦変更がドンピシャだった 後手、十字飛車で2歩一気に交換することに成功、
そして棒銀模様から、筋違い角で強引に2筋を突破がモロに決まった
宮嶋君の流れるような攻めが最後まで続き、岡部君を圧倒した
すごかったのは、優勢になってから、ほぼ全てノータイム指しということ!
最善と思える手の連発が止まらない これはすごかった! 美しかった
2局しか見ていないが、宮嶋君の棋風、すばらしい!
悪くなってからの粘り勝ちと、会心の攻めをつなげた勝ち、どっちもイイ!!
少々、宮嶋君のファンになってしまった(^^;
優勝インタビューで、宮嶋君「緊張とかはしなかった、楽しくできればと思ってました
プロを目指したい、タイトルを取れるようなプロになりたい」とのこと
大舞台で緊張しないのは、プロ向きだね
将棋って、やっぱ面白い! 普段はプロの将棋ばっかり見てるけど、小学生名人戦くらいのほうが、
私の棋力では参考になるわ 濃い1時間半だった 楽しかった(^^)
中学生名人戦とか、他のアマ棋戦も放送してくれないかな~
2011.09.25
アマ名人戦
アマ名人戦の決勝が放送された 両者とも、元奨励会の三段どうしとのことで、
楽しめるかなと思ったが、面白かった
序盤、相振りになり、加来さん(かくさんの、「く」の字がうまく変換できない(^^;)が
居玉で趣向を凝らして▲7四歩と攻めた局面
十字飛車を狙っての手だったが、これが指しすぎだったようだ
後手:今泉さん
後手の持駒:なし
9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
| ・v桂v銀 ・ ・v金 ・v桂v香|一
|v香v玉v金 ・v飛 ・ ・v角 ・|二
|v歩v歩v歩v歩v銀v歩 ・v歩v歩|三
| ・ ・ ・ ・v歩 ・v歩 ・ ・|四
| ・ 歩 歩 ・ ・ ・ ・ ・ ・|五
| 歩 ・ ・ 歩 ・ ・ ・ ・ ・|六
| ・ ・ 角 銀 歩 歩 歩 歩 歩|七
| ・ 飛 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|八
| 香 桂 ・ 金 玉 金 銀 桂 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:なし
先手:加来さん
▲7四歩 △同 歩 ▲8四歩 △同 歩 ▲同 飛 △8三金
▲8八飛 △8四歩 ▲7六銀 △7三桂 ▲7八金 △7二銀
▲6七金 △6四銀 ▲8六角 △8五歩 ▲9七角 △8四金
今泉さん、陣形が乱れることにかまわず対応、こう進んで見ると、
先手の攻め駒が押さえ込まれてしまった
以下、今泉さんが手厚い指しまわしと、攻め合いも見せて、押し切った一局だった
途中、今泉さんが大優勢、これを万一負けたら、一生後悔するだろうな~と思いながら見ていた
今泉さんの手つきからも「もう絶対負けられない」というのが伝わってきた
今泉さん、受けるばかりでなく、△5五桂から強く攻め合いの判断をしたのがお見事!
解説の森内ですら△5五桂は見えてなかった
プロは、プロというだけで名誉があるし、負けてもまたチャンスがある
アマチュアは、活躍しないと、何もないただの人だ
このチャンスを逃したらもう一生チャンスがないかも、と思っているので、
その緊張感がすごい アマの純粋に「優勝したい」という気持ちが伝わってきて、面白かった
楽しめるかなと思ったが、面白かった
序盤、相振りになり、加来さん(かくさんの、「く」の字がうまく変換できない(^^;)が
居玉で趣向を凝らして▲7四歩と攻めた局面
十字飛車を狙っての手だったが、これが指しすぎだったようだ
後手:今泉さん
後手の持駒:なし
9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
| ・v桂v銀 ・ ・v金 ・v桂v香|一
|v香v玉v金 ・v飛 ・ ・v角 ・|二
|v歩v歩v歩v歩v銀v歩 ・v歩v歩|三
| ・ ・ ・ ・v歩 ・v歩 ・ ・|四
| ・ 歩 歩 ・ ・ ・ ・ ・ ・|五
| 歩 ・ ・ 歩 ・ ・ ・ ・ ・|六
| ・ ・ 角 銀 歩 歩 歩 歩 歩|七
| ・ 飛 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|八
| 香 桂 ・ 金 玉 金 銀 桂 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:なし
先手:加来さん
▲7四歩 △同 歩 ▲8四歩 △同 歩 ▲同 飛 △8三金
▲8八飛 △8四歩 ▲7六銀 △7三桂 ▲7八金 △7二銀
▲6七金 △6四銀 ▲8六角 △8五歩 ▲9七角 △8四金
今泉さん、陣形が乱れることにかまわず対応、こう進んで見ると、
先手の攻め駒が押さえ込まれてしまった
以下、今泉さんが手厚い指しまわしと、攻め合いも見せて、押し切った一局だった
途中、今泉さんが大優勢、これを万一負けたら、一生後悔するだろうな~と思いながら見ていた
今泉さんの手つきからも「もう絶対負けられない」というのが伝わってきた
今泉さん、受けるばかりでなく、△5五桂から強く攻め合いの判断をしたのがお見事!
解説の森内ですら△5五桂は見えてなかった
プロは、プロというだけで名誉があるし、負けてもまたチャンスがある
アマチュアは、活躍しないと、何もないただの人だ
このチャンスを逃したらもう一生チャンスがないかも、と思っているので、
その緊張感がすごい アマの純粋に「優勝したい」という気持ちが伝わってきて、面白かった
2011.09.24
渡辺 明竜王vs稲葉 陽五段
第19期 銀河戦
決勝トーナメント 準決勝 第2局
渡辺 明竜王vs稲葉 陽五段
対局日: 2011年8月16日
解説:森下 卓九段
聞き手:山口恵梨子女流初段
記録:野田澤彩乃女流1級
準決勝のもう一組 決勝での糸谷の相手はどちらになるか
渡辺は野田、丸山に勝ち 稲葉は三浦、杉本に勝ってベスト4進出
23年度の成績は、渡辺10勝1敗 稲葉11勝3敗 2人の対戦成績は渡辺の1-0
今期絶好調どうしの対戦だ
解説の森下「渡辺は居飛車一本、戦いじょうず、勝負強い、うまく局面をまとめていく
稲葉は基本は居飛車党、早石田もやっていた、現代的な若手棋士」
先手渡辺で、横歩取り△8五飛になった 例によって、後手は△5二玉型だ
序盤、猛烈なスピードで進んだ
渡辺の陣形が、私は見たことがない囲い方だった 4枚で囲うやり方だ こんなのがあるのか へー
森下「先手も後手に固さ負けしない作戦です」
話はそれるけど、渡辺はときどき自身のブログで、太らないようにダイエットを云々、と書いているが、
全然太っていないように見える 去年の年鑑によれば、167cmで60㎏だそうだ
私はと言えば、渡辺と身長が全く同じで、68㎏だから・・・ ぐあー やべー(笑)
ちなみに稲葉はすごく痩せていて、去年の年鑑には175cmで48㎏と書いてある
すっ、すげー モデル並の体型だ
森下と聞き手の山口で雑談が弾んでいる
森下「私は奨励会の頃、詰将棋の中編、25~35手くらいのものはずいぶん解いた
しかし、50手以上の長編は全然やらなかった 50~100手くらいの長編もやっておけば良かった
考えるときの基礎になるのでね
(長編をやらなかった理由は)もっと率のいい上達法があると思った」
へ~、そうだったのか しかし50手以上ってねえ プロはやはりすごいね
私は未だに7手詰ハンドブックをほったらかしてる(^^;
山口さんは普段どんな勉強をしているか、聞きたかったところだ
さて、4枚で囲った先手陣に、稲葉が攻撃を仕掛けた 後手は歩損しているから、
攻めを続けたいところだ が? 攻めの主役だった飛車を引くハメに、後手の攻撃が止まってしまった
稲葉は△4四角と打ったが、これは変調とのこと
森下「ほお~ △4四角は迫力のある手ですね~ しかしこれはいくらなんでも、先手に
と金を作らせて大丈夫なんでしょうか 無条件のと金ですね」
稲葉、まだ7回も考慮時間を残していたのに、なぜ使わなかったのか・・・
番組開始からまだ50分経っていないのに、すごい差がついてしまったようだ
ここから渡辺の独壇場、そして森下の毒舌の独演会になった
森下「先手は歩得で、と金を作って、玉もはるかに固い、いいところばかり 後手困りました」
山口「これ、後手はどうしましょ」
森下「困りました 先手陣はスキが全くない 後手はいいところが一つもない」
先手は淡々と進めていけば、自然に勝ちが見込める」
山口「後手が逆転するには?」
森下「う~~~ん、アヤがないですからねえ 竜王があまりにもうまくいっている展開」
山口「笑いが止まらない?」
森下「(笑) 先手は笑いが止まらない、後手は涙が止まらない」
手が進むが、大優勢の先手側は何といっても竜王7連覇の渡辺、盤上には逆転する気配が全くない
森下「稲葉としては不出来で残念な将棋 野球で言うと20対0くらい
後手が一人だけ終盤 あまりにも大差 もうどうやってもいいので逆に困る」
もう森下、言いたい放題(笑) 森下、解説者として毒舌なときがあるからなあ
でもねえ、本局ではそれも仕方ないね 大差なのに、稲葉は投了せず、延々指し続けるんだもん
127手、番組開始から1時間30分でようやく稲葉が投げ、渡辺の勝ちとなった
渡辺陣は全く手付かず、稲葉は駒台に桂が4枚乗っている投了図だった
渡辺が優勢になった岐路が60手目あたり、番組開始から50分頃だったから、
稲葉は望みのない局面を40分も延々指し続けたわけだ もっと早く投了すべきだっただろう
まあ、私は森下の毒舌が好きだから、聞けて楽しかったけどね
野球で言うと20対0って(笑) 確かにここまで大差はプロどうしではめずらしい
NHK杯でこんな将棋だったら見てる人は怒るだろうけど、銀河戦ではこういうのもありと思う
局後のインタビュー
渡辺「序盤は大変かと思ったけど、と金ができて指せそうと思った
銀河戦では過去2回優勝している、ひさびさのチャンス、糸谷は早指しが非常に強いので、
自分のペースで戦いたい」
<お知らせ>・今週の土曜は銀河戦の放送は休みで、決勝は来週の木曜に放送とのこと
・明日の日曜、午後3時半からEテレで子供将棋名人戦が放送されます!
決勝トーナメント 準決勝 第2局
渡辺 明竜王vs稲葉 陽五段
対局日: 2011年8月16日
解説:森下 卓九段
聞き手:山口恵梨子女流初段
記録:野田澤彩乃女流1級
準決勝のもう一組 決勝での糸谷の相手はどちらになるか
渡辺は野田、丸山に勝ち 稲葉は三浦、杉本に勝ってベスト4進出
23年度の成績は、渡辺10勝1敗 稲葉11勝3敗 2人の対戦成績は渡辺の1-0
今期絶好調どうしの対戦だ
解説の森下「渡辺は居飛車一本、戦いじょうず、勝負強い、うまく局面をまとめていく
稲葉は基本は居飛車党、早石田もやっていた、現代的な若手棋士」
先手渡辺で、横歩取り△8五飛になった 例によって、後手は△5二玉型だ
序盤、猛烈なスピードで進んだ
渡辺の陣形が、私は見たことがない囲い方だった 4枚で囲うやり方だ こんなのがあるのか へー
森下「先手も後手に固さ負けしない作戦です」
話はそれるけど、渡辺はときどき自身のブログで、太らないようにダイエットを云々、と書いているが、
全然太っていないように見える 去年の年鑑によれば、167cmで60㎏だそうだ
私はと言えば、渡辺と身長が全く同じで、68㎏だから・・・ ぐあー やべー(笑)
ちなみに稲葉はすごく痩せていて、去年の年鑑には175cmで48㎏と書いてある
すっ、すげー モデル並の体型だ
森下と聞き手の山口で雑談が弾んでいる
森下「私は奨励会の頃、詰将棋の中編、25~35手くらいのものはずいぶん解いた
しかし、50手以上の長編は全然やらなかった 50~100手くらいの長編もやっておけば良かった
考えるときの基礎になるのでね
(長編をやらなかった理由は)もっと率のいい上達法があると思った」
へ~、そうだったのか しかし50手以上ってねえ プロはやはりすごいね
私は未だに7手詰ハンドブックをほったらかしてる(^^;
山口さんは普段どんな勉強をしているか、聞きたかったところだ
さて、4枚で囲った先手陣に、稲葉が攻撃を仕掛けた 後手は歩損しているから、
攻めを続けたいところだ が? 攻めの主役だった飛車を引くハメに、後手の攻撃が止まってしまった
稲葉は△4四角と打ったが、これは変調とのこと
森下「ほお~ △4四角は迫力のある手ですね~ しかしこれはいくらなんでも、先手に
と金を作らせて大丈夫なんでしょうか 無条件のと金ですね」
稲葉、まだ7回も考慮時間を残していたのに、なぜ使わなかったのか・・・
番組開始からまだ50分経っていないのに、すごい差がついてしまったようだ
ここから渡辺の独壇場、そして森下の毒舌の独演会になった
森下「先手は歩得で、と金を作って、玉もはるかに固い、いいところばかり 後手困りました」
山口「これ、後手はどうしましょ」
森下「困りました 先手陣はスキが全くない 後手はいいところが一つもない」
先手は淡々と進めていけば、自然に勝ちが見込める」
山口「後手が逆転するには?」
森下「う~~~ん、アヤがないですからねえ 竜王があまりにもうまくいっている展開」
山口「笑いが止まらない?」
森下「(笑) 先手は笑いが止まらない、後手は涙が止まらない」
手が進むが、大優勢の先手側は何といっても竜王7連覇の渡辺、盤上には逆転する気配が全くない
森下「稲葉としては不出来で残念な将棋 野球で言うと20対0くらい
後手が一人だけ終盤 あまりにも大差 もうどうやってもいいので逆に困る」
もう森下、言いたい放題(笑) 森下、解説者として毒舌なときがあるからなあ
でもねえ、本局ではそれも仕方ないね 大差なのに、稲葉は投了せず、延々指し続けるんだもん
127手、番組開始から1時間30分でようやく稲葉が投げ、渡辺の勝ちとなった
渡辺陣は全く手付かず、稲葉は駒台に桂が4枚乗っている投了図だった
渡辺が優勢になった岐路が60手目あたり、番組開始から50分頃だったから、
稲葉は望みのない局面を40分も延々指し続けたわけだ もっと早く投了すべきだっただろう
まあ、私は森下の毒舌が好きだから、聞けて楽しかったけどね
野球で言うと20対0って(笑) 確かにここまで大差はプロどうしではめずらしい
NHK杯でこんな将棋だったら見てる人は怒るだろうけど、銀河戦ではこういうのもありと思う
局後のインタビュー
渡辺「序盤は大変かと思ったけど、と金ができて指せそうと思った
銀河戦では過去2回優勝している、ひさびさのチャンス、糸谷は早指しが非常に強いので、
自分のペースで戦いたい」
<お知らせ>・今週の土曜は銀河戦の放送は休みで、決勝は来週の木曜に放送とのこと
・明日の日曜、午後3時半からEテレで子供将棋名人戦が放送されます!
2011.09.21
故・村山聖のニックネーム、「肉丸君」のモデルとは?
名著「聖の青春」を、兄が読んだとのこと もちろん私も読んだことがあります
で、兄からのメール「聖が肉丸君と呼ばれていたのは、『さすがの猿飛』の肉丸君のことですよね?」
さすがの猿飛ってなんだ? そんなマンガってあったっけ? 私は全然わかりませんでした
調べると、さすがの猿飛の主人公の肉丸君は、こんな顔でした↓
http://www.youtube.com/watch?v=S7DvgcL8YE0&NR=1
いやいやいや、似ている! 村山聖に似ている!
渡辺明の「魔太郎」も似ているが、こっちも負けていない! これがモデルで間違いないね!!
村山聖は病気だったのに、A級に上がるほどがんばったんだよなー、偉大だった、と思いだすのでした
で、兄からのメール「聖が肉丸君と呼ばれていたのは、『さすがの猿飛』の肉丸君のことですよね?」
さすがの猿飛ってなんだ? そんなマンガってあったっけ? 私は全然わかりませんでした
調べると、さすがの猿飛の主人公の肉丸君は、こんな顔でした↓
http://www.youtube.com/watch?v=S7DvgcL8YE0&NR=1
いやいやいや、似ている! 村山聖に似ている!
渡辺明の「魔太郎」も似ているが、こっちも負けていない! これがモデルで間違いないね!!
村山聖は病気だったのに、A級に上がるほどがんばったんだよなー、偉大だった、と思いだすのでした
2011.09.20
糸谷哲郎五段vs羽生善冶三冠
第19期 銀河戦
決勝トーナメント 準決勝 第1局
糸谷哲郎五段vs羽生善冶三冠
対局日: 2011年7月15日
解説:松尾 歩七段
聞き手:久津知子女流初段
記録:井道千尋女流初段
今期銀河戦も、いよいよ準決勝だ
糸谷は郷田、長沼に勝って、羽生はアベケン、森下に勝っての準決勝進出
23年度の成績は、糸谷8勝3敗 羽生14勝8敗 2人の対戦成績は羽生の3-1
あら、糸谷、羽生に勝ったことがあったのね
NHK杯では去年とおととし、2度連続、決勝がこの2人のカードだったのは記憶に新しいところだ
解説の松尾「糸谷は力将棋の居飛車党、独特の棋風で受けに特徴がある
羽生は色々な戦型を指しこなす、どんな展開も苦にしない、攻めと受けのバランスがいい」
先手糸谷で、ノーマル角換わりの相腰掛け銀に進んだ 序盤、2人とも手が早い
松尾「指定局面戦のような感じですね」
さて、糸谷の趣向が出た 7筋の位を取る▲7五歩だ これで力戦に持ち込もうというのだろう
羽生が△6三銀と引いたところを狙って、糸谷が一気に攻めかかった
松尾「激しい、すぐ終盤になる将棋」
糸谷、▲5五角という意味のよくわからない角を打つ
松尾「八方にらみの角」 ・・・しかし、逆に、どこにも利いていない気もするが(^^;
この▲5五角が後手の△3七角で消されてしまい、3七に残ったのは後手のと金
松尾「先手がつらい ・・・いや、いい勝負か」
松尾、解説に苦労している それだけ形勢が難しいのだろう
聞き手の久津「これで一気に寄せると先手は気持ちがいいですね~」
久津さん、相変わらずの、のん気な発言 空気を和ませる人だ
松尾「私の頭では、まだわかっていない(^^;」
後手玉が寄るがどうかの勝負だ 後手玉、上部に逃げ出し、入玉できるかどうかのギリギリだ
松尾「寄りそうと言えば寄りそう、(攻めが)細いと言えば細い」
この最終盤に来て、一手指すほうが良く見える、ということはすごいことだ
どっちが勝ってるんだ・・・?? そして運命の80手目
松尾「△4五同角は後手玉がトン死する ここでは△3七と、と指せば寄りがないので羽生の勝ちでは」
なるほど、△3七と、で羽生勝ちか よし、羽生、△3七とだ!
しかし、残った考慮時間を全部つぎこんで長考し、苦悶している羽生
松尾「あれ~? なかなか指しませんね? 意外ですね」
秒を読まれて、羽生が指した手は、なんと△4五同角!!
糸谷、即座に反応、羽生玉、詰んじゃった!! げえええ~ 羽生、痛恨の大トン死!!
・・・ところが? 松尾「久津さんの指摘がありました(^^;
後手玉は△3七と、としても詰みがあったんですね 後手はすでに必至でした」
そ、そうだったのか 羽生がトン死負けしたわけではなかったのか 必至だったのか!
いや見事な必至だったな、こりゃ・・・
83手で糸谷の勝ち、糸谷は4回考慮時間を残していた
松尾「糸谷のギリギリの寄せ、見事でした」
感想戦で、糸谷「攻めを失敗、予定変更した」とのこと
この勝ち方、必至図は、予定とは思えないもんね(笑)
しかし、糸谷が、正しい後手側の受け方を指摘、羽生に「なるほど」と言わせていたのはすごい
まぐれ勝ちでは決してない、実力があってこそ、という証明だった
この一局では、手の見え方が松尾<羽生<糸谷、だった
最後、必至だったことについて、羽生「いや~ 作ったような必至だな~」
運も少々糸谷に味方したか(^^; スリリングな将棋で、面白かった
局後のインタビュー
糸谷「序盤、やってみたかった形 攻めでミスして、負けだと思ったんですけど、
最後、いい形の作ったような必至で、なんとか救われた
決勝は、早指し棋戦では準優勝が続いたので、3度目の正直でがんばりたい」
決勝トーナメント 準決勝 第1局
糸谷哲郎五段vs羽生善冶三冠
対局日: 2011年7月15日
解説:松尾 歩七段
聞き手:久津知子女流初段
記録:井道千尋女流初段
今期銀河戦も、いよいよ準決勝だ
糸谷は郷田、長沼に勝って、羽生はアベケン、森下に勝っての準決勝進出
23年度の成績は、糸谷8勝3敗 羽生14勝8敗 2人の対戦成績は羽生の3-1
あら、糸谷、羽生に勝ったことがあったのね
NHK杯では去年とおととし、2度連続、決勝がこの2人のカードだったのは記憶に新しいところだ
解説の松尾「糸谷は力将棋の居飛車党、独特の棋風で受けに特徴がある
羽生は色々な戦型を指しこなす、どんな展開も苦にしない、攻めと受けのバランスがいい」
先手糸谷で、ノーマル角換わりの相腰掛け銀に進んだ 序盤、2人とも手が早い
松尾「指定局面戦のような感じですね」
さて、糸谷の趣向が出た 7筋の位を取る▲7五歩だ これで力戦に持ち込もうというのだろう
羽生が△6三銀と引いたところを狙って、糸谷が一気に攻めかかった
松尾「激しい、すぐ終盤になる将棋」
糸谷、▲5五角という意味のよくわからない角を打つ
松尾「八方にらみの角」 ・・・しかし、逆に、どこにも利いていない気もするが(^^;
この▲5五角が後手の△3七角で消されてしまい、3七に残ったのは後手のと金
松尾「先手がつらい ・・・いや、いい勝負か」
松尾、解説に苦労している それだけ形勢が難しいのだろう
聞き手の久津「これで一気に寄せると先手は気持ちがいいですね~」
久津さん、相変わらずの、のん気な発言 空気を和ませる人だ
松尾「私の頭では、まだわかっていない(^^;」
後手玉が寄るがどうかの勝負だ 後手玉、上部に逃げ出し、入玉できるかどうかのギリギリだ
松尾「寄りそうと言えば寄りそう、(攻めが)細いと言えば細い」
この最終盤に来て、一手指すほうが良く見える、ということはすごいことだ
どっちが勝ってるんだ・・・?? そして運命の80手目
松尾「△4五同角は後手玉がトン死する ここでは△3七と、と指せば寄りがないので羽生の勝ちでは」
なるほど、△3七と、で羽生勝ちか よし、羽生、△3七とだ!
しかし、残った考慮時間を全部つぎこんで長考し、苦悶している羽生
松尾「あれ~? なかなか指しませんね? 意外ですね」
秒を読まれて、羽生が指した手は、なんと△4五同角!!
糸谷、即座に反応、羽生玉、詰んじゃった!! げえええ~ 羽生、痛恨の大トン死!!
・・・ところが? 松尾「久津さんの指摘がありました(^^;
後手玉は△3七と、としても詰みがあったんですね 後手はすでに必至でした」
そ、そうだったのか 羽生がトン死負けしたわけではなかったのか 必至だったのか!
いや見事な必至だったな、こりゃ・・・
83手で糸谷の勝ち、糸谷は4回考慮時間を残していた
松尾「糸谷のギリギリの寄せ、見事でした」
感想戦で、糸谷「攻めを失敗、予定変更した」とのこと
この勝ち方、必至図は、予定とは思えないもんね(笑)
しかし、糸谷が、正しい後手側の受け方を指摘、羽生に「なるほど」と言わせていたのはすごい
まぐれ勝ちでは決してない、実力があってこそ、という証明だった
この一局では、手の見え方が松尾<羽生<糸谷、だった
最後、必至だったことについて、羽生「いや~ 作ったような必至だな~」
運も少々糸谷に味方したか(^^; スリリングな将棋で、面白かった
局後のインタビュー
糸谷「序盤、やってみたかった形 攻めでミスして、負けだと思ったんですけど、
最後、いい形の作ったような必至で、なんとか救われた
決勝は、早指し棋戦では準優勝が続いたので、3度目の正直でがんばりたい」
2011.09.18
郷田真隆九段vs金井恒太五段 NHK杯 2回戦
郷田真隆九段vs金井恒太五段 NHK杯 2回戦
解説 森下 卓
おおっ、矢内、やっぱりかわいー そしてキレイ! 大人の魅力だね
さて、今日は新旧イケメン対決か 元イケメンの郷田vs現イケメンの金井
ここのHPにNHK杯の棋譜があるわけだけど、この右側の金井の写真は、
かなりいい男に写っている(日曜午後2時半現在)→http://cgi2.nhk.or.jp/goshogi/shogitou/
郷田は竜王戦1組、順位戦A級で、1回戦はシード NHK杯は20回目の出場
金井は竜王戦6組、順位戦C1で、1回戦は中村修に勝ち NHK杯は2回目の出場
解説の森下「郷田は居飛車の本格正統派という言葉に最もふさわしい棋士
金井は郷田の将棋を尊敬して、理想としている しかしゴキゲン中飛車を指すこともある」
事前のインタビュー
郷田「金井とは今日は初対局だが、非常にまじめに取り組んでいるという印象
(今日の意気込みは)いつもどおりにいい対局ができるようにと思っている」
金井「(今日のために準備してきたことは)秒読みの中でも手が見えるように、谷川九段の作品集を
半分くらいなんですが(^^;、解いてきた 今日は私ががんばることで面白くなると思うので
熱戦になるようにがんばります」
さて、先手郷田で、横歩取り△8五飛になった
森下「内藤流の△3三角、中原囲い、中座の△8五飛がミックスされた戦法」
そして、最近の新しい形、△5二玉型だ これ、誰が最初に指したのだろうか?
かなり流行っているので、誰の新手か、知りたいところだ
森下「金、銀があまり前に出ず、飛、角、桂の飛び駒が主役になる展開」
ひととおり組みあがり、郷田が▲2四歩と早々に動いた
森下「▲2四歩、打ちましたね~ いつやるかとは思ってましたけど、
早い段階でやりましたね 決戦です」
金井も再度△8六歩と合わせていって、戦いになった うむ、面白い 相居飛車らしい、動きのある将棋だ
郷田に▲5六角と筋違い角を打たれ、銀が狙われ、困ったかに見えた金井だったが・・・
矢内「△4四角は?」
これが当たり! しかし、銀がまだ受かってない どうするのか?
矢内「△8八角成は?」
え? 何それ? やっぴー、わざと解説用にムチャな筋を言ってる?
森下「あ これはありますね! なるほど ありますね いやいやいや!」
うおー △8八角成なんていう、そんな強襲がある!?
で、実戦も△8八角成!! またしても矢内、当たり!
森下「一発で先手がダウンしそうな展開」
ぐおー 面白い! こんな手がプロであるんだなあ 金井、金星か?
が、しかし、郷田も銀を補充して、まだ難しいのか
森下「すさまじく激しい将棋になりましたね」
金井に攻め方を選ぶ権利があったが、金井は馬を残す順を選んだ
矢内「△2八歩は?」
で、これがまたビンゴ! 実戦は飛車先に歩を叩く△2八歩! 矢内、本日は予想が絶好調!
森下に褒められ、矢内「いえいえ すべて森下さんの解説あってのことですから(^^;」
いや こんなになかなか当てれるもんじゃないよ 矢内、いいよいいよー
さあ、金井はどう寄せる?
森下「いい寄せが見えないんですけど・・・ 矢内さん、何かありますか?」
矢内「・・・・・・」
あら、矢内にも見えないね 私も全然わかんないけど、金井はどういう構想で寄せるのか?
と思ったら、金井、△2二歩と受けた! ええー 受けちゃうの~?! ああー これでは・・・
森下「んー つらい! 作戦失敗を認めた手 これは痛かったのでは」
あっちゃー、金井、攻め方を選ぶ権利があっただけに、これは痛恨!
後手、攻め駒の桂をタダで取られ、一気に局面を悪くしてしまった ああー
金井、△9九馬と補充して、なんとか粘ろうとしている 先手の次の一手、私はすぐ見えました
馬の利きを遮断する、手筋中の手筋だよね 基本の手だ それは▲8八歩 で郷田の手も▲8八歩!
森下「ほっほー!! こうやるんですか~ カライ手ですね~!」
あのー、森下先生、アマ有段者なら、こんな手は一目では・・・ なんでプロが▲8八歩で驚くのか(^^;
この次が、今回の最大のハイライトだった 郷田がどう攻めるか、というところ
矢内「▲5五香とかは、やりすぎなんですね?」
・・・は? ▲5六香じゃなくて▲5五香? 何だそれは?
森下「いや!? ▲5五香、大アリでしょう!! 手が見えますね 妙手ですね!!」
そ、そうか! 5六の地点を空けておけば、5六に桂を打つ手が残るのか!!
香を敵駒にくっつけて打つ、直香(じかきょう)とでもいうべき手だ
そして▲5六桂~▲4四桂と跳ねて使おうというのか これは受からないではないか
▲5五香、こ、これだ! 次の最善手は▲5五香だ!
矢内、すごい、すごすぎる こんな手はめったにないぞ
もうこれで、矢内がいい指摘したのは4回目だ 今回は矢内が主役だね うわー、▲5五香はすごい!
郷田、駒台から香を手に取った おおっ やっぱり郷田も▲5五香に気づいた!?
そして、着手は・・・ ▲4六香!! ドタッ コケたのは私だけではないだろう(笑)
おーい、郷田、▲5五香に気がつかんかったんかーい ・・・まあ、仕方ないか(^^;
郷田が間違って、局面はわからなくなったようだ うーん、郷田ともあろう者がね
森下「後手玉は寄せにくい、大変か これはもうわけがわかりません もう五分に戻ったかも」
が、しかし、最後は郷田が魅せた 森下「5三の地点が空いているので後手玉は広い」と言っていたのを
逆手に取る、▲5三香の打ち込み! 後手の駒が4枚利いているところに捨てる、焦点の香捨て!
これで鮮やかに決めた あー、泥仕合になるかと思ったけど、郷田、この寄せは見事だった
最後はA級の底力を見せたね 109手で郷田の勝ち
感想戦で郷田「こんな感じ(泥仕合)になる将棋ではなかったですね」
感想戦が3分ということだったが、矢内の指摘の▲5五香はどうだったのか、ぜひやって欲しかった
今回の主役は、予想手がズバズバ当たり、▲5五香も指摘した矢内だったと思う!
矢内に拍手! パチパチパチ
金井の△8八角成からの大決戦で、矢内の指摘の妙手▲5五香、郷田の決め手▲5三香、
色々あって、なかなか見ごたえある一局だった うん、楽しかった
解説 森下 卓
おおっ、矢内、やっぱりかわいー そしてキレイ! 大人の魅力だね
さて、今日は新旧イケメン対決か 元イケメンの郷田vs現イケメンの金井
ここのHPにNHK杯の棋譜があるわけだけど、この右側の金井の写真は、
かなりいい男に写っている(日曜午後2時半現在)→http://cgi2.nhk.or.jp/goshogi/shogitou/
郷田は竜王戦1組、順位戦A級で、1回戦はシード NHK杯は20回目の出場
金井は竜王戦6組、順位戦C1で、1回戦は中村修に勝ち NHK杯は2回目の出場
解説の森下「郷田は居飛車の本格正統派という言葉に最もふさわしい棋士
金井は郷田の将棋を尊敬して、理想としている しかしゴキゲン中飛車を指すこともある」
事前のインタビュー
郷田「金井とは今日は初対局だが、非常にまじめに取り組んでいるという印象
(今日の意気込みは)いつもどおりにいい対局ができるようにと思っている」
金井「(今日のために準備してきたことは)秒読みの中でも手が見えるように、谷川九段の作品集を
半分くらいなんですが(^^;、解いてきた 今日は私ががんばることで面白くなると思うので
熱戦になるようにがんばります」
さて、先手郷田で、横歩取り△8五飛になった
森下「内藤流の△3三角、中原囲い、中座の△8五飛がミックスされた戦法」
そして、最近の新しい形、△5二玉型だ これ、誰が最初に指したのだろうか?
かなり流行っているので、誰の新手か、知りたいところだ
森下「金、銀があまり前に出ず、飛、角、桂の飛び駒が主役になる展開」
ひととおり組みあがり、郷田が▲2四歩と早々に動いた
森下「▲2四歩、打ちましたね~ いつやるかとは思ってましたけど、
早い段階でやりましたね 決戦です」
金井も再度△8六歩と合わせていって、戦いになった うむ、面白い 相居飛車らしい、動きのある将棋だ
郷田に▲5六角と筋違い角を打たれ、銀が狙われ、困ったかに見えた金井だったが・・・
矢内「△4四角は?」
これが当たり! しかし、銀がまだ受かってない どうするのか?
矢内「△8八角成は?」
え? 何それ? やっぴー、わざと解説用にムチャな筋を言ってる?
森下「あ これはありますね! なるほど ありますね いやいやいや!」
うおー △8八角成なんていう、そんな強襲がある!?
で、実戦も△8八角成!! またしても矢内、当たり!
森下「一発で先手がダウンしそうな展開」
ぐおー 面白い! こんな手がプロであるんだなあ 金井、金星か?
が、しかし、郷田も銀を補充して、まだ難しいのか
森下「すさまじく激しい将棋になりましたね」
金井に攻め方を選ぶ権利があったが、金井は馬を残す順を選んだ
矢内「△2八歩は?」
で、これがまたビンゴ! 実戦は飛車先に歩を叩く△2八歩! 矢内、本日は予想が絶好調!
森下に褒められ、矢内「いえいえ すべて森下さんの解説あってのことですから(^^;」
いや こんなになかなか当てれるもんじゃないよ 矢内、いいよいいよー
さあ、金井はどう寄せる?
森下「いい寄せが見えないんですけど・・・ 矢内さん、何かありますか?」
矢内「・・・・・・」
あら、矢内にも見えないね 私も全然わかんないけど、金井はどういう構想で寄せるのか?
と思ったら、金井、△2二歩と受けた! ええー 受けちゃうの~?! ああー これでは・・・
森下「んー つらい! 作戦失敗を認めた手 これは痛かったのでは」
あっちゃー、金井、攻め方を選ぶ権利があっただけに、これは痛恨!
後手、攻め駒の桂をタダで取られ、一気に局面を悪くしてしまった ああー
金井、△9九馬と補充して、なんとか粘ろうとしている 先手の次の一手、私はすぐ見えました
馬の利きを遮断する、手筋中の手筋だよね 基本の手だ それは▲8八歩 で郷田の手も▲8八歩!
森下「ほっほー!! こうやるんですか~ カライ手ですね~!」
あのー、森下先生、アマ有段者なら、こんな手は一目では・・・ なんでプロが▲8八歩で驚くのか(^^;
この次が、今回の最大のハイライトだった 郷田がどう攻めるか、というところ
矢内「▲5五香とかは、やりすぎなんですね?」
・・・は? ▲5六香じゃなくて▲5五香? 何だそれは?
森下「いや!? ▲5五香、大アリでしょう!! 手が見えますね 妙手ですね!!」
そ、そうか! 5六の地点を空けておけば、5六に桂を打つ手が残るのか!!
香を敵駒にくっつけて打つ、直香(じかきょう)とでもいうべき手だ
そして▲5六桂~▲4四桂と跳ねて使おうというのか これは受からないではないか
▲5五香、こ、これだ! 次の最善手は▲5五香だ!
矢内、すごい、すごすぎる こんな手はめったにないぞ
もうこれで、矢内がいい指摘したのは4回目だ 今回は矢内が主役だね うわー、▲5五香はすごい!
郷田、駒台から香を手に取った おおっ やっぱり郷田も▲5五香に気づいた!?
そして、着手は・・・ ▲4六香!! ドタッ コケたのは私だけではないだろう(笑)
おーい、郷田、▲5五香に気がつかんかったんかーい ・・・まあ、仕方ないか(^^;
郷田が間違って、局面はわからなくなったようだ うーん、郷田ともあろう者がね
森下「後手玉は寄せにくい、大変か これはもうわけがわかりません もう五分に戻ったかも」
が、しかし、最後は郷田が魅せた 森下「5三の地点が空いているので後手玉は広い」と言っていたのを
逆手に取る、▲5三香の打ち込み! 後手の駒が4枚利いているところに捨てる、焦点の香捨て!
これで鮮やかに決めた あー、泥仕合になるかと思ったけど、郷田、この寄せは見事だった
最後はA級の底力を見せたね 109手で郷田の勝ち
感想戦で郷田「こんな感じ(泥仕合)になる将棋ではなかったですね」
感想戦が3分ということだったが、矢内の指摘の▲5五香はどうだったのか、ぜひやって欲しかった
今回の主役は、予想手がズバズバ当たり、▲5五香も指摘した矢内だったと思う!
矢内に拍手! パチパチパチ
金井の△8八角成からの大決戦で、矢内の指摘の妙手▲5五香、郷田の決め手▲5三香、
色々あって、なかなか見ごたえある一局だった うん、楽しかった
2011.09.16
杉本昌隆七段 vs 稲葉 陽五段
第19期 銀河戦
決勝トーナメント 2回戦 第4局
杉本昌隆七段 vs 稲葉 陽五段
対局日: 2011年7月20日
解説:行方尚史八段
聞き手:上田初美女王
記録:伊藤明日香女流初段
ベスト4の最後イスをかけた一戦 ベスト4は渡辺、糸谷、羽生、あと一人は誰か
稲葉は三浦に勝ち、杉本は久保に勝って決勝トーナメントベスト8進出
23年度の成績は、稲葉8勝3敗 杉本5勝3敗 2人の対戦成績は稲葉の2-1
解説の行方、めずらしくメガネをかけているね 私的にはコンタクトのほうが顔が出るのでいいと思う
聞き手の上田さん、薄紫の服がなかなかいい
行方「稲葉はするどい切れ味の居飛車党 関西若手有望株の一人 勝率が毎年7割ある
杉本は粘り強い振り飛車党 長手数の将棋 順位戦の雄」
先手稲葉で、杉本は角道を止める四間飛車
行方「最近ではめずらしいですね」
ここから、▲4枚居飛穴vs△振り穴の相穴熊にorz だめだ・・・ 見る気がしない・・・
129手で稲葉が勝ってました 終了 うーんこれじゃこのブログの意味がないが、もう仕方ないね
局後のインタビュー
稲葉「作戦がうまくいって、難しくなってからも落ち着いて指すことができて良かった
(次の相手の渡辺には)1回負かされているので、がんばりたい」
決勝トーナメント 2回戦 第4局
杉本昌隆七段 vs 稲葉 陽五段
対局日: 2011年7月20日
解説:行方尚史八段
聞き手:上田初美女王
記録:伊藤明日香女流初段
ベスト4の最後イスをかけた一戦 ベスト4は渡辺、糸谷、羽生、あと一人は誰か
稲葉は三浦に勝ち、杉本は久保に勝って決勝トーナメントベスト8進出
23年度の成績は、稲葉8勝3敗 杉本5勝3敗 2人の対戦成績は稲葉の2-1
解説の行方、めずらしくメガネをかけているね 私的にはコンタクトのほうが顔が出るのでいいと思う
聞き手の上田さん、薄紫の服がなかなかいい
行方「稲葉はするどい切れ味の居飛車党 関西若手有望株の一人 勝率が毎年7割ある
杉本は粘り強い振り飛車党 長手数の将棋 順位戦の雄」
先手稲葉で、杉本は角道を止める四間飛車
行方「最近ではめずらしいですね」
ここから、▲4枚居飛穴vs△振り穴の相穴熊にorz だめだ・・・ 見る気がしない・・・
129手で稲葉が勝ってました 終了 うーんこれじゃこのブログの意味がないが、もう仕方ないね
局後のインタビュー
稲葉「作戦がうまくいって、難しくなってからも落ち着いて指すことができて良かった
(次の相手の渡辺には)1回負かされているので、がんばりたい」
2011.09.13
羽生善治二冠 vs 森下 卓九段
第19期 銀河戦
決勝トーナメント 2回戦 第3局
羽生善治二冠 vs 森下 卓九段
対局日: 2011年7月15日
解説:佐藤康光銀河
聞き手:村田智穂女流二段
記録:井道千尋女流初段
大盤が映し出されたが、なんか局面がすごい進んでる これは、相入玉・・・?
聞き手の村田「相入玉が成立して、指し直しになりました」
康光「後手羽生のゴキゲンに、森下が中央から手厚く指した将棋 両者24点以上あるので引き分け」
盤面を見る限り、不動駒が2枚くらいしかなく、手数もかなり長い将棋だったようだ
指し直し局は、先後を逆にして、持ち時間なしで初手から30秒、考慮時間5回ずつとのこと
羽生はアベケンに勝ち、森下は戸辺に勝って、決勝トーナメントのベスト8進出
23年度の成績は、羽生13勝8敗 森下4勝3敗 2人の対戦成績は羽生の37-14
康光「羽生はオールラウンダー、最近は振り飛車系も多い
中終盤、他の多くのプロが気がつかない妙手を指す
森下は手厚い、駒を前進させ着実につみかさねる棋風、受けにも力を発揮する、
近年は最新形の激しい将棋も取り入れている」
指し直しかあ 早い段階で千日手で指し直しになったのならともかく、相当に長い激戦の末の指し直しだ
どう影響するか
初手から記録の井道さんが「10秒・・・」と秒を読む
康光「プロは、初手から秒を読まれるのは実は慣れていないんですよ」とのこと
へー、そうか 私なんかは、24の「早指し2」でしか指していないから、
初手から秒を読まれないと調子がでない(^^;
康光「羽生は今期に入って、過密スケジュール 名人戦、棋聖戦、王位戦、王座戦」
今日も王位戦の第7局をやってるね
先手羽生の居飛車に対し、森下はなかなか態度を決めないが、右玉に落ち着いた
羽生は矢倉に囲う途中のような、居飛車にありがちな陣形 引き角から右方面を狙う作戦
先手は▲2四歩から角交換する権利があるが、羽生は無視、3筋から攻めた
右玉に対して角交換しても、損なことが多いよね 右玉側はスキがない陣形だからね
中盤、森下は飛車を4筋に、羽生は3筋に回しての戦い
康光「少し先手のペースか」
羽生、後手の6五の桂を▲6五銀と食いちぎって、一気に勝負をかけた
康光「これを△同歩では桂を打たれて後手陣は崩壊する、
森下は持ち駒の銀を自陣に投入して受けるだろう」
が!? 森下、平然と△同歩! え~ 大丈夫??
康光「これはもう完全に決着がつく」
え~? 羽生の攻めが受かるのか? 単純な飛車打ちの王手が受けにくそうだが・・・ 森下の意図は?
で、結局、飛車打ちの王手から羽生の攻めが続き、後手陣、なすすべなく崩壊!
森下、完敗 わずか87手、時間は開始から52分の短時間決着
ええーー もう終わり? すぐ終わっちゃった ええー 52分って・・・ あー不完全燃焼!
何しろ、こっちは持将棋になった将棋は全然見てないんだもん この将棋だけだとあっけない あー
康光「終始一貫して羽生の落ち着いた指しまわしだった」
感想戦で、森下「飛車打ちの王手が、まるで見えてなかった」
なんでやねーん なんで見えへんねん アマ初段もあれば楽に見える変化やで
超平凡な飛車の横利きの王手やで もう~ 思わず素の大阪弁になるで
直前に羽生と相入玉の激戦をやったはずなのに、こんな手を見落としている森下、落差がひどい(^^;
この将棋、実戦よりも感想戦のほうが盛り上がった
右玉のような玉形の薄い将棋は、康光の得意としているところ
その康光が、形のこだわらない無理ぎみの手をたびたび指摘、そのつど
森下「はあ~! 佐藤君の将棋ですね~!」
森下「はあ~! 佐藤流ですね~ 気がつきませんでした なるほど!」
そこへ羽生も入ってきて、羽生「なるほど はい、ええ、ええ」と言いながら検証してくれた
奇抜で強引な発想の康光、常識人で手厚い棋風の森下、天下の羽生、この3人の取り合わせが絶妙、
これ以上はないね まさにマニアにはたまらない感想戦だった
この取り合わせは、おいしいで! とまた大阪弁になってしまうのだった
局後のインタビュー
羽生「そうですね 持将棋にもなりましたし、長い一局でした
(次の糸谷戦は)若手で早見え早指しに定評があるんで、私も思い切って指したい」
決勝トーナメント 2回戦 第3局
羽生善治二冠 vs 森下 卓九段
対局日: 2011年7月15日
解説:佐藤康光銀河
聞き手:村田智穂女流二段
記録:井道千尋女流初段
大盤が映し出されたが、なんか局面がすごい進んでる これは、相入玉・・・?
聞き手の村田「相入玉が成立して、指し直しになりました」
康光「後手羽生のゴキゲンに、森下が中央から手厚く指した将棋 両者24点以上あるので引き分け」
盤面を見る限り、不動駒が2枚くらいしかなく、手数もかなり長い将棋だったようだ
指し直し局は、先後を逆にして、持ち時間なしで初手から30秒、考慮時間5回ずつとのこと
羽生はアベケンに勝ち、森下は戸辺に勝って、決勝トーナメントのベスト8進出
23年度の成績は、羽生13勝8敗 森下4勝3敗 2人の対戦成績は羽生の37-14
康光「羽生はオールラウンダー、最近は振り飛車系も多い
中終盤、他の多くのプロが気がつかない妙手を指す
森下は手厚い、駒を前進させ着実につみかさねる棋風、受けにも力を発揮する、
近年は最新形の激しい将棋も取り入れている」
指し直しかあ 早い段階で千日手で指し直しになったのならともかく、相当に長い激戦の末の指し直しだ
どう影響するか
初手から記録の井道さんが「10秒・・・」と秒を読む
康光「プロは、初手から秒を読まれるのは実は慣れていないんですよ」とのこと
へー、そうか 私なんかは、24の「早指し2」でしか指していないから、
初手から秒を読まれないと調子がでない(^^;
康光「羽生は今期に入って、過密スケジュール 名人戦、棋聖戦、王位戦、王座戦」
今日も王位戦の第7局をやってるね
先手羽生の居飛車に対し、森下はなかなか態度を決めないが、右玉に落ち着いた
羽生は矢倉に囲う途中のような、居飛車にありがちな陣形 引き角から右方面を狙う作戦
先手は▲2四歩から角交換する権利があるが、羽生は無視、3筋から攻めた
右玉に対して角交換しても、損なことが多いよね 右玉側はスキがない陣形だからね
中盤、森下は飛車を4筋に、羽生は3筋に回しての戦い
康光「少し先手のペースか」
羽生、後手の6五の桂を▲6五銀と食いちぎって、一気に勝負をかけた
康光「これを△同歩では桂を打たれて後手陣は崩壊する、
森下は持ち駒の銀を自陣に投入して受けるだろう」
が!? 森下、平然と△同歩! え~ 大丈夫??
康光「これはもう完全に決着がつく」
え~? 羽生の攻めが受かるのか? 単純な飛車打ちの王手が受けにくそうだが・・・ 森下の意図は?
で、結局、飛車打ちの王手から羽生の攻めが続き、後手陣、なすすべなく崩壊!
森下、完敗 わずか87手、時間は開始から52分の短時間決着
ええーー もう終わり? すぐ終わっちゃった ええー 52分って・・・ あー不完全燃焼!
何しろ、こっちは持将棋になった将棋は全然見てないんだもん この将棋だけだとあっけない あー
康光「終始一貫して羽生の落ち着いた指しまわしだった」
感想戦で、森下「飛車打ちの王手が、まるで見えてなかった」
なんでやねーん なんで見えへんねん アマ初段もあれば楽に見える変化やで
超平凡な飛車の横利きの王手やで もう~ 思わず素の大阪弁になるで
直前に羽生と相入玉の激戦をやったはずなのに、こんな手を見落としている森下、落差がひどい(^^;
この将棋、実戦よりも感想戦のほうが盛り上がった
右玉のような玉形の薄い将棋は、康光の得意としているところ
その康光が、形のこだわらない無理ぎみの手をたびたび指摘、そのつど
森下「はあ~! 佐藤君の将棋ですね~!」
森下「はあ~! 佐藤流ですね~ 気がつきませんでした なるほど!」
そこへ羽生も入ってきて、羽生「なるほど はい、ええ、ええ」と言いながら検証してくれた
奇抜で強引な発想の康光、常識人で手厚い棋風の森下、天下の羽生、この3人の取り合わせが絶妙、
これ以上はないね まさにマニアにはたまらない感想戦だった
この取り合わせは、おいしいで! とまた大阪弁になってしまうのだった
局後のインタビュー
羽生「そうですね 持将棋にもなりましたし、長い一局でした
(次の糸谷戦は)若手で早見え早指しに定評があるんで、私も思い切って指したい」
2011.09.11
菅井竜也五段vs井上慶太九段 NHK杯 2回戦
菅井竜也五段vs井上慶太九段 NHK杯 2回戦
解説 渡辺 明
矢内はブラウンのフワッとした服 シックでなかなかいい
そして、解説に渡辺か! こりゃー豪勢だ 今週は期待の新鋭vsベテラン、どうなるかな
菅井は1回戦で行方に勝ち、竜王戦6組、順位戦C2、NHK杯は初出場 井上門下
井上は順位戦B1で1回戦シード 竜王戦2組、NHK杯は20回目の出場
2人の対戦成績は井上の1-0
渡辺「菅井はまだプロになりたてだが、久保に棋風が似ているということで、
奨励会のときから名前はよく聞いていた
プロになってからもあっという間に活躍して、評判どおりの若手
井上は居飛車正統派、じっくりした将棋 あまり攻め将棋ではない、振り飛車に対しては抑えていく将棋
どちらが自分のペースに持ち込めるか」
事前のインタビュー
菅井「師匠(井上)には小学生のときから教わっているので、今日教えてもらえるのは楽しみ
恩返しができるようにがんばりたい」
井上「(弟子の菅井とは)あんまりやりたくないんですけど、NHK杯では(師弟対決は)
めずらしいと聞いているので、そういった意味ではうれしい
菅井はまた強くなっているので、ちょっとでも抵抗したい」
さあ、楽しみだ 菅井はこの前の大和証券杯で、羽生、豊島、屋敷、村山に勝って、見事優勝している
その菅井に、師匠の井上はどう立ちはだかるのか?
先手菅井で、3手目▲7五歩で早石田、井上は△8四歩~△8五歩で正面から受けて立ったか!
井上から角交換で、早石田にありがちな▲7六飛+美濃vs△居飛車+船囲いの図式に収まった
渡辺「お互いに想定していた将棋と思う この形は菅井のほうが研究量は圧倒的に多い」
まあそうなんだけど、振り飛車党は相振りもやらなくちゃいけないもんね
居飛車党でも振り飛車党でも、どっちでも苦労はあるよね
渡辺「後手としては千日手狙い 先手に無理攻めをしてもらって、それをとがめられるかの勝負」
さて、先手はどうやって局面を打開する? 私にはわからん、と思っていると、菅井は3分ほどの考慮で
▲6七角の自陣角! あー、そんな手があるのか 菅井、いかにも指しなれてますって感じだ
渡辺「(後手にとって)一気にイヤな局面になりましたね(笑) だからイヤなんですよ」
え~ もう後手困ってるの? この角、2三の地点にも利いているから、絶対働きそう
え~ これ一発で勝負あり? そんなのあり?
井上さん、どうする、と思っていると、狙われた3四の歩を伸ばしたか
でも、3四に空間が空くのはすごくイヤなんだよね もう菅井ペースのような・・・
渡辺「いきなり▲8五桂と捨てていっても、先手に楽しみが多い局面」
え~ ▲6七角、そして▲8五桂、その2手だけで、もうさばけて、振り飛車有利になっちゃうのか
将棋の中盤戦って、こんなに簡単? こりゃー 早石田、やめられないだろうね
渡辺「▲8五桂なら、後手はどう粘るかというところです」
前々から私がずっと言っていることだけど、先手に▲8五桂と歩を取る権利を与えてしまうなら、
後手が△8五歩と伸ばしたのは何だったのか お手伝いとしか思えない・・・
3手目▲7五歩に対して、△8四歩~△8五歩は作戦としてそもそも損と思う
菅井は▲8五桂ではない手を選び、中央方面での戦いになった やはり菅井ペース、との渡辺の解説
渡辺「これは後手、局面をまとめられない気がします」
井上さん、持ち駒の銀を投入してからんだが、先手の左金と交換になってしまった
渡辺「(銀打ちは)不本意な手ですけど」
気がつけば、先手は角、銀、銀を手持ち、左桂は8五に居て取られない、飛車の攻撃参加も見込める、
美濃囲いは安泰、どう見てもさばけまくりだ 菅井がうまいのか、井上さんが甘いのか・・・
渡辺「なんだかんだで、ずいぶんさばけましたね」
あっちゃー、居飛車党の私としては、どう押さえこむか興味があったのだが、
これではどうにもこうにも、見事な菅井のさばきっぷり、大岡越前もびっくりではないかorz
渡辺「美濃囲いと船囲いの決定的な違い、船囲いは一度壊れると修繕がきかない、
美濃は崩されても駒を打ってまた固くなる」
この解説が聞こえたかのように、菅井は自陣にベタベタと銀を貼り付け、ものすごく固い美濃になった
居飛車側からすれば、もう見るのもイヤ、という感じ(^^;
その後、急所の位置にあった後手の馬の行き場を問う、▲6七歩といううまい手が出て、
最後は8五の桂にまで、しっかり攻撃に参加されてしまい、順当に菅井が寄せた
111手で菅井の勝ちとなった
結果的には1手違いではなく、2手差以上がついていた 早石田のお手本のような一局となってしまった
あー、もっとハラハラの熱戦を期待したのだがorz
渡辺「菅井が勝ちやすい展開で、終始リードを保った」
この早石田という戦法、攻めの駒と守りの駒の分業がはっきりしていて、それぞれが役割を果たしやすい
非常に優秀な戦法だ、とまた思えた将棋だった
▲6七角と打たれた時点で、もう居飛車側は自信がないだろう
感想戦では、井上「なんでそんな固めるの、あんた」と言っていたが、
玉は固いほうがいいに決まってるのだから、仕方がない(笑)
井上さん、△5八歩と垂らして攻め合いにいったけど、あそこでは△8五飛成として、
徹底防戦するほうが良かったか? もう受けまくる方針で・・・ うーん、だめかなあ
あー、せっかく渡辺が解説だったのだが、わざわざ渡辺を呼ぶ必要もなかったような内容で、残念だった
ただ、早石田使いの人には参考になる将棋だったね
私は居飛車党だから、自分が負けたような気になった(^^;
解説 渡辺 明
矢内はブラウンのフワッとした服 シックでなかなかいい
そして、解説に渡辺か! こりゃー豪勢だ 今週は期待の新鋭vsベテラン、どうなるかな
菅井は1回戦で行方に勝ち、竜王戦6組、順位戦C2、NHK杯は初出場 井上門下
井上は順位戦B1で1回戦シード 竜王戦2組、NHK杯は20回目の出場
2人の対戦成績は井上の1-0
渡辺「菅井はまだプロになりたてだが、久保に棋風が似ているということで、
奨励会のときから名前はよく聞いていた
プロになってからもあっという間に活躍して、評判どおりの若手
井上は居飛車正統派、じっくりした将棋 あまり攻め将棋ではない、振り飛車に対しては抑えていく将棋
どちらが自分のペースに持ち込めるか」
事前のインタビュー
菅井「師匠(井上)には小学生のときから教わっているので、今日教えてもらえるのは楽しみ
恩返しができるようにがんばりたい」
井上「(弟子の菅井とは)あんまりやりたくないんですけど、NHK杯では(師弟対決は)
めずらしいと聞いているので、そういった意味ではうれしい
菅井はまた強くなっているので、ちょっとでも抵抗したい」
さあ、楽しみだ 菅井はこの前の大和証券杯で、羽生、豊島、屋敷、村山に勝って、見事優勝している
その菅井に、師匠の井上はどう立ちはだかるのか?
先手菅井で、3手目▲7五歩で早石田、井上は△8四歩~△8五歩で正面から受けて立ったか!
井上から角交換で、早石田にありがちな▲7六飛+美濃vs△居飛車+船囲いの図式に収まった
渡辺「お互いに想定していた将棋と思う この形は菅井のほうが研究量は圧倒的に多い」
まあそうなんだけど、振り飛車党は相振りもやらなくちゃいけないもんね
居飛車党でも振り飛車党でも、どっちでも苦労はあるよね
渡辺「後手としては千日手狙い 先手に無理攻めをしてもらって、それをとがめられるかの勝負」
さて、先手はどうやって局面を打開する? 私にはわからん、と思っていると、菅井は3分ほどの考慮で
▲6七角の自陣角! あー、そんな手があるのか 菅井、いかにも指しなれてますって感じだ
渡辺「(後手にとって)一気にイヤな局面になりましたね(笑) だからイヤなんですよ」
え~ もう後手困ってるの? この角、2三の地点にも利いているから、絶対働きそう
え~ これ一発で勝負あり? そんなのあり?
井上さん、どうする、と思っていると、狙われた3四の歩を伸ばしたか
でも、3四に空間が空くのはすごくイヤなんだよね もう菅井ペースのような・・・
渡辺「いきなり▲8五桂と捨てていっても、先手に楽しみが多い局面」
え~ ▲6七角、そして▲8五桂、その2手だけで、もうさばけて、振り飛車有利になっちゃうのか
将棋の中盤戦って、こんなに簡単? こりゃー 早石田、やめられないだろうね
渡辺「▲8五桂なら、後手はどう粘るかというところです」
前々から私がずっと言っていることだけど、先手に▲8五桂と歩を取る権利を与えてしまうなら、
後手が△8五歩と伸ばしたのは何だったのか お手伝いとしか思えない・・・
3手目▲7五歩に対して、△8四歩~△8五歩は作戦としてそもそも損と思う
菅井は▲8五桂ではない手を選び、中央方面での戦いになった やはり菅井ペース、との渡辺の解説
渡辺「これは後手、局面をまとめられない気がします」
井上さん、持ち駒の銀を投入してからんだが、先手の左金と交換になってしまった
渡辺「(銀打ちは)不本意な手ですけど」
気がつけば、先手は角、銀、銀を手持ち、左桂は8五に居て取られない、飛車の攻撃参加も見込める、
美濃囲いは安泰、どう見てもさばけまくりだ 菅井がうまいのか、井上さんが甘いのか・・・
渡辺「なんだかんだで、ずいぶんさばけましたね」
あっちゃー、居飛車党の私としては、どう押さえこむか興味があったのだが、
これではどうにもこうにも、見事な菅井のさばきっぷり、大岡越前もびっくりではないかorz
渡辺「美濃囲いと船囲いの決定的な違い、船囲いは一度壊れると修繕がきかない、
美濃は崩されても駒を打ってまた固くなる」
この解説が聞こえたかのように、菅井は自陣にベタベタと銀を貼り付け、ものすごく固い美濃になった
居飛車側からすれば、もう見るのもイヤ、という感じ(^^;
その後、急所の位置にあった後手の馬の行き場を問う、▲6七歩といううまい手が出て、
最後は8五の桂にまで、しっかり攻撃に参加されてしまい、順当に菅井が寄せた
111手で菅井の勝ちとなった
結果的には1手違いではなく、2手差以上がついていた 早石田のお手本のような一局となってしまった
あー、もっとハラハラの熱戦を期待したのだがorz
渡辺「菅井が勝ちやすい展開で、終始リードを保った」
この早石田という戦法、攻めの駒と守りの駒の分業がはっきりしていて、それぞれが役割を果たしやすい
非常に優秀な戦法だ、とまた思えた将棋だった
▲6七角と打たれた時点で、もう居飛車側は自信がないだろう
感想戦では、井上「なんでそんな固めるの、あんた」と言っていたが、
玉は固いほうがいいに決まってるのだから、仕方がない(笑)
井上さん、△5八歩と垂らして攻め合いにいったけど、あそこでは△8五飛成として、
徹底防戦するほうが良かったか? もう受けまくる方針で・・・ うーん、だめかなあ
あー、せっかく渡辺が解説だったのだが、わざわざ渡辺を呼ぶ必要もなかったような内容で、残念だった
ただ、早石田使いの人には参考になる将棋だったね
私は居飛車党だから、自分が負けたような気になった(^^;
2011.09.09
長沼 洋七段 vs 糸谷哲郎五段
第19期 銀河戦
決勝トーナメント 2回戦 第2局
長沼 洋七段 vs 糸谷哲郎五段
対局日: 2011年7月15日
解説:佐藤康光銀河
聞き手:村田智穂女流二段
記録:井道千尋女流初段
糸谷は郷田に勝ち、長沼は木村に勝ってベスト8進出
23年度の成績は、糸谷7勝3敗 長沼4勝4敗 2人の対戦成績は糸谷の4-1
解説の康光「糸谷は独特の感性の持ち主、受けに強みを発揮する
長沼も受けが強い棋風、昔は駒取り坊主と呼ばれた、寄せも鋭い、こちらも個性的」
個人的に楽しみなカードだ
康光「長沼はNHK杯で羽生に勝つなど、大物食いの印象がある」
先手糸谷で、長沼は4手目△3三角戦法だ そこから長沼は向かい飛車に振り、角交換の将棋になった
後手から角交換したので、後手は2手損していることになる
しかし、居飛車穴熊に組まれるよりはいい、ということだろう
▲矢倉vs△高美濃で、5筋から局面が動いた
中盤、康光の解説、バシバシ当たる 聞いていて気持ちがいい
飛車角交換になり、先手が角2枚、後手が飛車2枚をどう使うか、という将棋
今、58手目△5一飛までで、先手の糸谷の手番
ここで実に考えにくい手が出る 次の一手、当てれば思考回路が糸谷並み(^^;
(▲4二銀は△5二飛があるので指しにくい)
後手の持駒:歩
9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂 ・v金v飛 ・ ・v桂v香|一
| ・v玉v銀 ・ ・ ・ ・ ・ ・|二
| ・v歩v歩v金 ・ 角 ・ ・v歩|三
|v歩 ・ ・v歩 ・v歩v歩v歩 ・|四
| ・ ・ 歩 ・ 歩 ・ ・ ・ ・|五
| 歩 ・ ・ 歩 金 ・ 歩 歩 ・|六
| ・ 歩 銀 角 ・ ・ ・ ・ 歩|七
| ・ 玉 金 ・ ・v銀 ・ ・ ・|八
| 香 桂 ・ ・v飛 ・ ・ 桂 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:銀 歩
糸谷の手は、なんと▲4九歩! な、なにコレ?
ただでさえ、後手は△5七銀成としたかったところだ
康光「これは? パッと見、損な手に見えますけどね 独特ですね
言われなくても、後手は次に△5七銀成とするところですからね」
が、しかし! この後、△5七銀成▲同金△同飛成▲3四角上と飛び出て、糸谷が攻勢になった
そして、この▲4九歩が、先手の右の桂香を取らせない防壁となって、
居るだけで意味のある駒となった 後手は竜で桂香を拾いたいのだが、それができない
こ、これはすげえー
さすがにこの▲4九歩は、激指にも発見は無理だろう、と思って激指定跡道場2の
検討モードで調べると・・・ 1秒で第一候補、▲4九歩と出やがった!!! げ、げえー(^^;
糸谷、角2枚の使い方がうまく、さらに終盤、長沼が疑問手を連発してしまったため、
糸谷の猛攻が決まり、快勝となってしまった 107手で糸谷の勝ち
考慮時間を7回も残しての勝ち いつもどおりの糸谷流の早指しが炸裂した一局だった
康光「糸谷の攻防のバランスがすばらしかった 優勢になってからも安定していた」
あー、もっと接戦が見たかったのだが、残念!
長沼さん、個人的に好きなので、応援していたんだけどね
ただ、終盤、もう形勢はダメだけど、△5二金上として、
一段飛車の横利きを通した手は見ごたえがあった
感想戦では、長沼さんがいっぱいしゃべってくれて、声がたくさん聞けたのでうれしかった
長沼「終盤、悪い手いっぱい指しちゃった」
局後のインタビュー
糸谷「ちょっと序盤で悪くしたかと思ったけど、切り返す手が見つかって、なんとか満足いく
将棋になりました 早指しは得意なので、一局一局、がんばっていきたい」
決勝トーナメント 2回戦 第2局
長沼 洋七段 vs 糸谷哲郎五段
対局日: 2011年7月15日
解説:佐藤康光銀河
聞き手:村田智穂女流二段
記録:井道千尋女流初段
糸谷は郷田に勝ち、長沼は木村に勝ってベスト8進出
23年度の成績は、糸谷7勝3敗 長沼4勝4敗 2人の対戦成績は糸谷の4-1
解説の康光「糸谷は独特の感性の持ち主、受けに強みを発揮する
長沼も受けが強い棋風、昔は駒取り坊主と呼ばれた、寄せも鋭い、こちらも個性的」
個人的に楽しみなカードだ
康光「長沼はNHK杯で羽生に勝つなど、大物食いの印象がある」
先手糸谷で、長沼は4手目△3三角戦法だ そこから長沼は向かい飛車に振り、角交換の将棋になった
後手から角交換したので、後手は2手損していることになる
しかし、居飛車穴熊に組まれるよりはいい、ということだろう
▲矢倉vs△高美濃で、5筋から局面が動いた
中盤、康光の解説、バシバシ当たる 聞いていて気持ちがいい
飛車角交換になり、先手が角2枚、後手が飛車2枚をどう使うか、という将棋
今、58手目△5一飛までで、先手の糸谷の手番
ここで実に考えにくい手が出る 次の一手、当てれば思考回路が糸谷並み(^^;
(▲4二銀は△5二飛があるので指しにくい)
後手の持駒:歩
9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂 ・v金v飛 ・ ・v桂v香|一
| ・v玉v銀 ・ ・ ・ ・ ・ ・|二
| ・v歩v歩v金 ・ 角 ・ ・v歩|三
|v歩 ・ ・v歩 ・v歩v歩v歩 ・|四
| ・ ・ 歩 ・ 歩 ・ ・ ・ ・|五
| 歩 ・ ・ 歩 金 ・ 歩 歩 ・|六
| ・ 歩 銀 角 ・ ・ ・ ・ 歩|七
| ・ 玉 金 ・ ・v銀 ・ ・ ・|八
| 香 桂 ・ ・v飛 ・ ・ 桂 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:銀 歩
糸谷の手は、なんと▲4九歩! な、なにコレ?
ただでさえ、後手は△5七銀成としたかったところだ
康光「これは? パッと見、損な手に見えますけどね 独特ですね
言われなくても、後手は次に△5七銀成とするところですからね」
が、しかし! この後、△5七銀成▲同金△同飛成▲3四角上と飛び出て、糸谷が攻勢になった
そして、この▲4九歩が、先手の右の桂香を取らせない防壁となって、
居るだけで意味のある駒となった 後手は竜で桂香を拾いたいのだが、それができない
こ、これはすげえー
さすがにこの▲4九歩は、激指にも発見は無理だろう、と思って激指定跡道場2の
検討モードで調べると・・・ 1秒で第一候補、▲4九歩と出やがった!!! げ、げえー(^^;
糸谷、角2枚の使い方がうまく、さらに終盤、長沼が疑問手を連発してしまったため、
糸谷の猛攻が決まり、快勝となってしまった 107手で糸谷の勝ち
考慮時間を7回も残しての勝ち いつもどおりの糸谷流の早指しが炸裂した一局だった
康光「糸谷の攻防のバランスがすばらしかった 優勢になってからも安定していた」
あー、もっと接戦が見たかったのだが、残念!
長沼さん、個人的に好きなので、応援していたんだけどね
ただ、終盤、もう形勢はダメだけど、△5二金上として、
一段飛車の横利きを通した手は見ごたえがあった
感想戦では、長沼さんがいっぱいしゃべってくれて、声がたくさん聞けたのでうれしかった
長沼「終盤、悪い手いっぱい指しちゃった」
局後のインタビュー
糸谷「ちょっと序盤で悪くしたかと思ったけど、切り返す手が見つかって、なんとか満足いく
将棋になりました 早指しは得意なので、一局一局、がんばっていきたい」
2011.09.07
渡辺 明竜王vs丸山忠久九段
第19期 銀河戦
決勝トーナメント 2回戦 第1局
渡辺 明竜王vs丸山忠久九段
対局日: 2011年7月13日
解説:森内俊之名人
聞き手:藤田 綾女流初段
記録:野田澤彩乃女流1級
土曜に放送された銀河戦
渡辺は野田に勝ち、丸山は菅井に勝ちベスト8進出 楽しみな一局だ
解説は森内か おおゴージャスだ
23年度の成績は、渡辺6勝1敗 丸山6勝3敗 2人の対戦成績は、丸山の6-5
あら、あんまり戦っていない 今年の竜王戦の挑戦者になるのは、丸山か久保か、大詰めだね
この一局が前哨戦になるか?
森内「前期のA級順位戦の最終戦、渡辺vs丸山だった そのときは丸山が冷えピタを頭頂部に貼って、
鬼気迫る指しまわしで勝っていた そのとき以来の一戦」
森内「渡辺は玉をがっちり囲って、細い攻めをつなげるのが得意、攻めの棋風
丸山は安定した指しまわし、受けにまわっても苦にしない、バランスの取れた棋風」
先手渡辺で、横歩取りになった △8五飛+△5二玉型中原囲いの最新形
森内「最新形ですので、私も興味を持って見ています
渡辺は横綱ずもう、相手の注文を受けて立つので、スケールの大きさを感じる」
両者、手がすごく速い 角交換から桂をお互いに跳ねて、活用する将棋だ
だが、渡辺が快調に飛ばしているのに対し、丸山の手が止まってきた
森内「まだ渡辺の研究範囲、私だったら丸山のほうを持って手を作ってみたいが、
竜王は手はできませんよ、と言っている」
丸山、角を盤上に手放した以上、何かやっていきたいが・・・
森内も攻め合う順を解説、さあ、攻め合いでどうなる、と思いながら見ていたら、
丸山の選択はなんと、受け!! 受けに最後の歩を投入!! ええ~ 受けちゃうの~??
森内「丸山は一気の攻め合いは無理と見ましたか しかし、これでは渡辺は自信があるでしょう
持ち歩の数が大きい将棋なのに、渡辺は5枚も歩がある、丸山は歩切れ」
うわー、これは後手つらい、プロ的に見れば大差では・・・
丸山、自分からの攻め筋は完全になくなり、仕方なく手数かせぎをしたが、
その間に渡辺はクサビの桂を打ち込んで攻め、さらに落ち着いて自陣の整備
ああ~ 渡辺のやりたい放題になってきた
森内「渡辺、緩急自在の指しまわし、うまい」
うわー、丸山がこの将棋に関しては何もできてない
考慮時間も、残り▲10回vs△0回で大差がつく有様・・・
渡辺、間違う気配が全くない 森内の解説の手が当たりだし、終局ムード
丸山、最後に少し攻めてみたものの、完全に渡辺の見切りの範囲内 77手で、渡辺の完勝!
あー、これは大差だったね 中盤で差がついて、そのまま突き放したね 渡辺、磐石の勝利だった
森内「いかにも竜王らしい、危なげない、落ち着いた指しまわしだった」
感想戦では、中盤以降は、渡辺「さすがにこの辺は、もう何か・・・ あとは自然に指していけば」
この一言で終了していた(^^; 渡辺、強いなー
丸山の得意の横歩取りを受けて立ち、事前の研究で上回っていた、という、完璧な内容だった
丸山が攻めていけば、何かあったかも、と感想戦でやっていた
本譜は後手、ノーチャンスで終わってしまった 持ち歩の数が▲5枚vs△0枚で、他は特に損得もなし
こりゃダメだね(^^; 有利になってからは渡辺が完璧に指したので、見ていて気持ちが良かった
局後のインタビュー
渡辺「横歩取りの定跡形、研究している将棋だった 予想以上にうまくいった
準決勝はひさしぶり、優勝めざしてがんばりたい」
決勝トーナメント 2回戦 第1局
渡辺 明竜王vs丸山忠久九段
対局日: 2011年7月13日
解説:森内俊之名人
聞き手:藤田 綾女流初段
記録:野田澤彩乃女流1級
土曜に放送された銀河戦
渡辺は野田に勝ち、丸山は菅井に勝ちベスト8進出 楽しみな一局だ
解説は森内か おおゴージャスだ
23年度の成績は、渡辺6勝1敗 丸山6勝3敗 2人の対戦成績は、丸山の6-5
あら、あんまり戦っていない 今年の竜王戦の挑戦者になるのは、丸山か久保か、大詰めだね
この一局が前哨戦になるか?
森内「前期のA級順位戦の最終戦、渡辺vs丸山だった そのときは丸山が冷えピタを頭頂部に貼って、
鬼気迫る指しまわしで勝っていた そのとき以来の一戦」
森内「渡辺は玉をがっちり囲って、細い攻めをつなげるのが得意、攻めの棋風
丸山は安定した指しまわし、受けにまわっても苦にしない、バランスの取れた棋風」
先手渡辺で、横歩取りになった △8五飛+△5二玉型中原囲いの最新形
森内「最新形ですので、私も興味を持って見ています
渡辺は横綱ずもう、相手の注文を受けて立つので、スケールの大きさを感じる」
両者、手がすごく速い 角交換から桂をお互いに跳ねて、活用する将棋だ
だが、渡辺が快調に飛ばしているのに対し、丸山の手が止まってきた
森内「まだ渡辺の研究範囲、私だったら丸山のほうを持って手を作ってみたいが、
竜王は手はできませんよ、と言っている」
丸山、角を盤上に手放した以上、何かやっていきたいが・・・
森内も攻め合う順を解説、さあ、攻め合いでどうなる、と思いながら見ていたら、
丸山の選択はなんと、受け!! 受けに最後の歩を投入!! ええ~ 受けちゃうの~??
森内「丸山は一気の攻め合いは無理と見ましたか しかし、これでは渡辺は自信があるでしょう
持ち歩の数が大きい将棋なのに、渡辺は5枚も歩がある、丸山は歩切れ」
うわー、これは後手つらい、プロ的に見れば大差では・・・
丸山、自分からの攻め筋は完全になくなり、仕方なく手数かせぎをしたが、
その間に渡辺はクサビの桂を打ち込んで攻め、さらに落ち着いて自陣の整備
ああ~ 渡辺のやりたい放題になってきた
森内「渡辺、緩急自在の指しまわし、うまい」
うわー、丸山がこの将棋に関しては何もできてない
考慮時間も、残り▲10回vs△0回で大差がつく有様・・・
渡辺、間違う気配が全くない 森内の解説の手が当たりだし、終局ムード
丸山、最後に少し攻めてみたものの、完全に渡辺の見切りの範囲内 77手で、渡辺の完勝!
あー、これは大差だったね 中盤で差がついて、そのまま突き放したね 渡辺、磐石の勝利だった
森内「いかにも竜王らしい、危なげない、落ち着いた指しまわしだった」
感想戦では、中盤以降は、渡辺「さすがにこの辺は、もう何か・・・ あとは自然に指していけば」
この一言で終了していた(^^; 渡辺、強いなー
丸山の得意の横歩取りを受けて立ち、事前の研究で上回っていた、という、完璧な内容だった
丸山が攻めていけば、何かあったかも、と感想戦でやっていた
本譜は後手、ノーチャンスで終わってしまった 持ち歩の数が▲5枚vs△0枚で、他は特に損得もなし
こりゃダメだね(^^; 有利になってからは渡辺が完璧に指したので、見ていて気持ちが良かった
局後のインタビュー
渡辺「横歩取りの定跡形、研究している将棋だった 予想以上にうまくいった
準決勝はひさしぶり、優勝めざしてがんばりたい」
2011.09.04
谷川浩司九段vs畠山 鎮七段 NHK杯 2回戦
谷川浩司九段vs畠山 鎮七段 NHK杯 2回戦
解説 内藤国雄
おおっ 今週の矢内、髪を後ろに全部、束ねているね
紺のスーツで、あら、袖をヒジまでまくってる クールビズ? なんか変(^^;
解説は内藤さんか 対局者2人が関西所属だからね
さあ、タニーの登場だ 強いところを見せてほしいが、どうか
畠山鎮(まもる)は、通称「ハタチン」 鎮の漢字が「チン」と読めるところから来ている
ちなみに、双子の兄のほうは、畠山成幸(なるゆき)、通称「ナルゴン」
ハタチンは竜王戦2組、順位戦B1、1回戦で森けい二に勝ち NHK杯は14回目の出場
タニーは竜王戦2組、順位戦A級、1回戦はシード NHK杯は32回目の出場
2人の対戦成績はハタチン1勝、タニー6勝
解説の内藤「ハタチンは奨励会の時から真面目、名前は鎮(まもる)だけど将棋は攻める
タニーは攻め将棋で光速の寄せ、受けも独特の柔らかみがある
激しい攻め合いになるだろう」
事前のインタビュー
ハタチン「谷川先生はスピード感のある将棋、自分もしっかりついていきたい
谷川先生には、9年間、去年の秋まで研究会で教わっていた
その時から自分はさらに強くなっているんで、力まずにそれが出せたらいい」
おおー、ハタチン、去年より強くなってます、とハッキリ宣言だ
これはよほど自信がないと言えないセリフだ ハタチンの実力やいかに、見ものだ!
タニー「畠山七段とは10年近く研究会でいっしょだった、畠山七段は自分に対しても将棋に対しても
いつも厳しい姿勢で臨んでいる (今日の意気込みは)ここのところNHK杯はあまり成績が
良くないんですけど、力を出し切れるようにがんばりたい」
先手ハタチンで、▲居飛車vs△ゴキゲン中飛車、角交換の将棋になった
私は事前にタニーの後手番なんで、ゴキゲンにするんじゃないかな、と思っていたら、当たった
タニーは△7二玉+△7一銀+△6二金の形の囲い
3手で囲いを終わらせ、向かい飛車に回して2筋を逆襲する構想だ
内藤「△6二金は昔風の指し方、勝ちにくい形」
雑談で、内藤「私は若い頃は、誰と何勝何敗か、全部覚えてました 30代前半かなあ
もう今は、若い人と盤に向き合ってね、『初めてやねえ』と言ったら、
『いや、前に2回教えていただきました』 私が2回、負けているんです(笑)」
2筋から逆襲してきたタニーに対し、▲6七角と筋違い角を打っていきなり勝負をかけたハタチン
私の見るところ、この角はあまり良くない手のようだったが、タニーが△7四歩と突いたのを見て、
▲5六角、これが盲点の角上がりだったと思う 7四の歩が受けにくい
これで形勢が互角に戻った
タニーは一歩得するために△2三金としたが、金が離れてしまった これがどう影響するか
この後、内藤さんが再三にわたって、この金の処遇を心配することになった
この将棋、読みよりも、構想をどうするかの将棋になった
攻めるのか守るのか、どの駒をどう使うか、発想の勝負だ
押したり引いたり、ずっと形勢のわからない中盤が続いた
内藤「矢内さん、1年前の自分より強いですか」
矢内「そうだったらいいな、と(^^;」
81手目、ハタチン、もう考慮時間がなく30秒将棋、秒を読まれてギリギリで▲9四歩、
やる手がわからず、とりあえず9筋を伸ばしたのだが、これは好判断だったと思う
タニーは△8五銀と持ち駒を投入し、さらに△8四銀と出て守りの銀で香を取りに来た、
これがどうだったか
91手目、ハタチンの▲7五歩という角道を開ける軽手が出た!
内藤「これ、うまそうな手ですね うまい手に見えますね」
そして空いた7六の地点に、▲7六桂! これ、厳しい!!
銀と桂香の交換になったけど、盤面左側を先手が一気に制圧できるかっこうになった
金銀がまとまっている先手陣に比べ、後手のタニーのほうは駒がバラバラ
後手は2三の金も、3八の馬も全然働いてない 囲いも玉飛接近の最悪の形
内藤「100回言いますけど、2三に金を残しては勝てないんですよ」
▲7三銀という大技がかかり、一気に先手勝勢になってしまった あああー タニー・・・
▲8五桂の王手に、本譜は△8二玉と逃げたけど、△8四玉と上部に逃げたらどうだったんだろう、
と思って激指で調べると、△8四玉は▲6二馬から詰みがあるとのこと そうかあ
ハタチン、終盤の切れ味抜群で一気に寄せ、キレイに勝ちきった 115手でハタチンの勝ち
手数よりも、すごく長い勝負に感じた 22手目の△2四歩から、もう駒がぶつかっていたからだね
内藤「畠山にしてみれば会心譜、立派な将棋だった」
ハタチン、事前のインタビューの「去年の自分より強くなっている」宣言どおり、
見事な力を発揮!! いや~、これは普通はできるものではないよね
日頃、どれだけ勉強していればこういうことが言えるんだろう
ハタチンは42才、まだ強くなれるって証明したか いや~すごいよ パチパチパチ
一方、タニーは・・・ うーん・・・ 終盤の競り合いで完敗の一局
▲7五歩は、おそらく見えていなかったんだろう
銀2枚を使って9筋の香を取りにいった構想、どうだったのか
銀河戦でも島にボロ負けしていたタニー、「強いタニー」を最近見ていない印象・・・
ああー、タニー、後手じゃなくてタニーの先手だったら、ゴキゲンじゃなくて居飛車だったのになあ、と、
そこまでさかのぼって、残念がってしまうのだった(^^;
ともあれ、ハタチン、事前のインタビューの宣言どおり、強いところを見せたね これはお見事だった!
解説 内藤国雄
おおっ 今週の矢内、髪を後ろに全部、束ねているね
紺のスーツで、あら、袖をヒジまでまくってる クールビズ? なんか変(^^;
解説は内藤さんか 対局者2人が関西所属だからね
さあ、タニーの登場だ 強いところを見せてほしいが、どうか
畠山鎮(まもる)は、通称「ハタチン」 鎮の漢字が「チン」と読めるところから来ている
ちなみに、双子の兄のほうは、畠山成幸(なるゆき)、通称「ナルゴン」
ハタチンは竜王戦2組、順位戦B1、1回戦で森けい二に勝ち NHK杯は14回目の出場
タニーは竜王戦2組、順位戦A級、1回戦はシード NHK杯は32回目の出場
2人の対戦成績はハタチン1勝、タニー6勝
解説の内藤「ハタチンは奨励会の時から真面目、名前は鎮(まもる)だけど将棋は攻める
タニーは攻め将棋で光速の寄せ、受けも独特の柔らかみがある
激しい攻め合いになるだろう」
事前のインタビュー
ハタチン「谷川先生はスピード感のある将棋、自分もしっかりついていきたい
谷川先生には、9年間、去年の秋まで研究会で教わっていた
その時から自分はさらに強くなっているんで、力まずにそれが出せたらいい」
おおー、ハタチン、去年より強くなってます、とハッキリ宣言だ
これはよほど自信がないと言えないセリフだ ハタチンの実力やいかに、見ものだ!
タニー「畠山七段とは10年近く研究会でいっしょだった、畠山七段は自分に対しても将棋に対しても
いつも厳しい姿勢で臨んでいる (今日の意気込みは)ここのところNHK杯はあまり成績が
良くないんですけど、力を出し切れるようにがんばりたい」
先手ハタチンで、▲居飛車vs△ゴキゲン中飛車、角交換の将棋になった
私は事前にタニーの後手番なんで、ゴキゲンにするんじゃないかな、と思っていたら、当たった
タニーは△7二玉+△7一銀+△6二金の形の囲い
3手で囲いを終わらせ、向かい飛車に回して2筋を逆襲する構想だ
内藤「△6二金は昔風の指し方、勝ちにくい形」
雑談で、内藤「私は若い頃は、誰と何勝何敗か、全部覚えてました 30代前半かなあ
もう今は、若い人と盤に向き合ってね、『初めてやねえ』と言ったら、
『いや、前に2回教えていただきました』 私が2回、負けているんです(笑)」
2筋から逆襲してきたタニーに対し、▲6七角と筋違い角を打っていきなり勝負をかけたハタチン
私の見るところ、この角はあまり良くない手のようだったが、タニーが△7四歩と突いたのを見て、
▲5六角、これが盲点の角上がりだったと思う 7四の歩が受けにくい
これで形勢が互角に戻った
タニーは一歩得するために△2三金としたが、金が離れてしまった これがどう影響するか
この後、内藤さんが再三にわたって、この金の処遇を心配することになった
この将棋、読みよりも、構想をどうするかの将棋になった
攻めるのか守るのか、どの駒をどう使うか、発想の勝負だ
押したり引いたり、ずっと形勢のわからない中盤が続いた
内藤「矢内さん、1年前の自分より強いですか」
矢内「そうだったらいいな、と(^^;」
81手目、ハタチン、もう考慮時間がなく30秒将棋、秒を読まれてギリギリで▲9四歩、
やる手がわからず、とりあえず9筋を伸ばしたのだが、これは好判断だったと思う
タニーは△8五銀と持ち駒を投入し、さらに△8四銀と出て守りの銀で香を取りに来た、
これがどうだったか
91手目、ハタチンの▲7五歩という角道を開ける軽手が出た!
内藤「これ、うまそうな手ですね うまい手に見えますね」
そして空いた7六の地点に、▲7六桂! これ、厳しい!!
銀と桂香の交換になったけど、盤面左側を先手が一気に制圧できるかっこうになった
金銀がまとまっている先手陣に比べ、後手のタニーのほうは駒がバラバラ
後手は2三の金も、3八の馬も全然働いてない 囲いも玉飛接近の最悪の形
内藤「100回言いますけど、2三に金を残しては勝てないんですよ」
▲7三銀という大技がかかり、一気に先手勝勢になってしまった あああー タニー・・・
▲8五桂の王手に、本譜は△8二玉と逃げたけど、△8四玉と上部に逃げたらどうだったんだろう、
と思って激指で調べると、△8四玉は▲6二馬から詰みがあるとのこと そうかあ
ハタチン、終盤の切れ味抜群で一気に寄せ、キレイに勝ちきった 115手でハタチンの勝ち
手数よりも、すごく長い勝負に感じた 22手目の△2四歩から、もう駒がぶつかっていたからだね
内藤「畠山にしてみれば会心譜、立派な将棋だった」
ハタチン、事前のインタビューの「去年の自分より強くなっている」宣言どおり、
見事な力を発揮!! いや~、これは普通はできるものではないよね
日頃、どれだけ勉強していればこういうことが言えるんだろう
ハタチンは42才、まだ強くなれるって証明したか いや~すごいよ パチパチパチ
一方、タニーは・・・ うーん・・・ 終盤の競り合いで完敗の一局
▲7五歩は、おそらく見えていなかったんだろう
銀2枚を使って9筋の香を取りにいった構想、どうだったのか
銀河戦でも島にボロ負けしていたタニー、「強いタニー」を最近見ていない印象・・・
ああー、タニー、後手じゃなくてタニーの先手だったら、ゴキゲンじゃなくて居飛車だったのになあ、と、
そこまでさかのぼって、残念がってしまうのだった(^^;
ともあれ、ハタチン、事前のインタビューの宣言どおり、強いところを見せたね これはお見事だった!
2011.09.02
森下 卓九段 vs 戸辺 誠六段
第19期 銀河戦
決勝トーナメント 1回戦 第8局
森下 卓九段 vs 戸辺 誠六段
対局日: 2011年6月30日
解説:中田宏樹八段
聞き手:斎田晴子女流五段
記録:渡辺弥生女流1級
森下は飯島、屋敷、井上に勝ち決勝トーナメント進出
戸辺は真田、安用寺、豊川、康光、高橋に勝ち決勝トーナメント進出
23年度の成績は、森下3勝3敗 戸辺5勝7敗 2人は初手合い
解説のデビル「森下は居飛車の正統派、手厚い受けが特徴
戸辺は振り飛車党、形にこだわらない乱戦が好き」
先手森下で、居飛車で超速▲3七銀vsゴキゲン中飛車+△3二金の形
森下の作戦、速攻かと思いきや、▲6六歩と角道を止めるやり方で、これが森下の工夫だった
この準急戦、とでもいうべき作戦が、森下の棋風と抜群の相性だった
後手の3四の歩を一歩をかすめとり、リードを拡大しようとする森下、なんとかふんばる戸辺
長手数の戦いになった
しかし、今日の私の体調の具合で、異様に眠かったことと、デビルの解説の声がひくいトーンで、
さらに眠気を誘う ぐあ、眠い・・・
終盤に入ってからも長く、どっちも疑問手を指していたと思う
森下は竜を取られてしまう、という、うっかり?の寄せ これ、読み筋か?(^^;
戸辺は王手の連続で30手も追いかけたが詰まず 151手で森下の勝ち
デビル「2転3転だった 戸辺にも勝ちの局面があった」
うーん、どうだったんだろう この将棋は・・・ 色々ありすぎてわけがわかんなかった
どっちが勝つか、最後はもうジャンケン状態だったね
局後のインタビュー
森下「序盤の作戦はまあまあ、中盤は優位に立ったんですけど、いや、終盤の乱れ方がひどすぎて、
最後は詰まされはするし、詰めろをかけたつもりが詰めろではないし、
終盤は運が良かったとしか言いようがないですね
(次は羽生が相手だが)今でも羽生さんが最強と思っている、ひさしぶりの対戦なので、
コンディションを整えて全力で戦いたい」
決勝トーナメント 1回戦 第8局
森下 卓九段 vs 戸辺 誠六段
対局日: 2011年6月30日
解説:中田宏樹八段
聞き手:斎田晴子女流五段
記録:渡辺弥生女流1級
森下は飯島、屋敷、井上に勝ち決勝トーナメント進出
戸辺は真田、安用寺、豊川、康光、高橋に勝ち決勝トーナメント進出
23年度の成績は、森下3勝3敗 戸辺5勝7敗 2人は初手合い
解説のデビル「森下は居飛車の正統派、手厚い受けが特徴
戸辺は振り飛車党、形にこだわらない乱戦が好き」
先手森下で、居飛車で超速▲3七銀vsゴキゲン中飛車+△3二金の形
森下の作戦、速攻かと思いきや、▲6六歩と角道を止めるやり方で、これが森下の工夫だった
この準急戦、とでもいうべき作戦が、森下の棋風と抜群の相性だった
後手の3四の歩を一歩をかすめとり、リードを拡大しようとする森下、なんとかふんばる戸辺
長手数の戦いになった
しかし、今日の私の体調の具合で、異様に眠かったことと、デビルの解説の声がひくいトーンで、
さらに眠気を誘う ぐあ、眠い・・・
終盤に入ってからも長く、どっちも疑問手を指していたと思う
森下は竜を取られてしまう、という、うっかり?の寄せ これ、読み筋か?(^^;
戸辺は王手の連続で30手も追いかけたが詰まず 151手で森下の勝ち
デビル「2転3転だった 戸辺にも勝ちの局面があった」
うーん、どうだったんだろう この将棋は・・・ 色々ありすぎてわけがわかんなかった
どっちが勝つか、最後はもうジャンケン状態だったね
局後のインタビュー
森下「序盤の作戦はまあまあ、中盤は優位に立ったんですけど、いや、終盤の乱れ方がひどすぎて、
最後は詰まされはするし、詰めろをかけたつもりが詰めろではないし、
終盤は運が良かったとしか言いようがないですね
(次は羽生が相手だが)今でも羽生さんが最強と思っている、ひさしぶりの対戦なので、
コンディションを整えて全力で戦いたい」
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