第20期 銀河戦
本戦Aブロック 4回戦
遠山雄亮五段 vs 菅井竜也五段
対局日: 2011年11月1日
解説:村中秀史六段
聞き手:矢内理絵子女流四段
記録:野田澤彩乃女流1級

おお、遠山の登場ではないか 対するは若手の強豪、菅井だ 
遠山は予選で田丸に勝ち 菅井は前局で長岡に勝ち 

23年度の成績は、遠山13勝9敗 菅井22勝8敗
解説の村中「遠山は人柄がさわやか、振り飛車党で軽快なさばきが得意、中終盤、実戦的な手を指す
 菅井は久保の影響をうけている関西の売り出し中の若手 高い勝率をキープ、大和証券杯で優勝した
 2人とも先手では石田流、後手ではゴキゲン中飛車を採用している」

さて、2人とも振り飛車党ということで、戦型が注目された
先手遠山の四間飛車に対し、菅井の居飛車 対抗形になった
で、そこから相穴に~orz それも、遠山も菅井も、なんのためらいもなく、穴熊にしている
銀冠にするかどうか、なんて、1秒も考えないようだ あたー(^^;  

雑談で、矢内「遠山は明るくて、ハキハキしていて」
村中「さわやかですよね」
矢内「菅井は、猛烈に将棋の勉強をしているといううわさですね」

難しい中盤、菅井が△7二銀と持ち駒を投入し、完封勝ち狙いに対し、
遠山は困ったと思われたのだが▲1五歩で、端で勝負か!
村中「▲1五歩は実戦的な手ですね~!」村中がさかんに誉めていた

考慮時間、遠山が残り1回に対し、菅井はまだ10回全部残してる 
なので、菅井が有利と思われたが・・・

序盤、中盤と、しっかり見ていたのだけど、終盤が長引くにつれ、すんごく眠くなってきた
眠い・・・ 今日はカーテンの取り付け作業をやったので、疲れた zzz・・・

目が覚めたら、遠山が優勢になってる 菅井に受けの手で失着があったようだ
遠山、長い勝負にも関わらず、疲れやあせりを見せず、しっかりした手で勝ちきっていた
143手で遠山の勝ち 菅井に力勝ちだった 遠山、やるねえ

あー、相穴熊で、いったん眠くなったら、もう絶対寝ちゃうわ(^^;
今日はもう遅いし、一時停止して寝て、また起きて見る、という気にはならなかった

前期の銀河戦では6人抜きした菅井だったが、今期は1勝で終わった 
本局、遠山に力負けだったので仕方ないね
最近、ファミコンのカセットの端子の掃除の仕方をネットで知りました
ホームセンターで売っている「接点復活剤」というのを、めん棒に吹き付けて、
ゴシゴシと端子を拭くのです ファミコンのカセットの端子部は頑丈で、かなり力を入れても大丈夫です

そうすると、黒い汚れが、めん棒に付着します 古いカセットほど、かなり汚れてます 
今まで何回もガチャガチャ本体に差し込んで、ようやく画面が映っていたのが、
一発でスコーンと差し込めるようになります これは感動ものです  
持っているカセット50本くらい、端子が全部きれいになりました
もちろん、ドラクエ3も今では一発で差し込めます
息を端子にフーッと吹き付けるなんて、もうしなくていいんです

端子の掃除をやっていて、耳掃除が好きな人の気持ちがわかりました
あれは、耳をめん棒でグリグリやっていて、汚れが着くと、楽しいんでしょうね
耳もきれいになるし、きっと、精神的にスカッとするのでしょう
 
私は耳掃除は好きじゃないけど、カセットの端子の掃除はすごく好きになりました
あー、まだまだカセットの端子をゴシゴシ掃除したい!
今持っているカセットが汚れるまで、時間がまた20年くらいかかるなあ(^^;
2011.12.28 自戦記を一局
自戦記を一局書きました 今回は激指の意見は聞いてません 
自分としてはうまく指せたと思っている一局で、疑問手をあれこれ指摘たらイヤなので(^^;


開始日時:2011/12/23
棋戦:レーティング対局室(早指し2)
先手:R1731の人
後手:Gizumo

▲2六歩
*私は後手です 10日ぶりの一局
△3四歩
*▲2六歩には、もう絶対△3四歩(^^; 
*△8四歩から後手を持っての相掛かりは私にはできない
*
*ひねり飛車対策、塚田スペシャル対策がわからないからね
▲2五歩 △3三角 ▲4八銀 △9四歩
*様子を見た手 向かい飛車に振ろうかとも考えてる手
▲9六歩 △2二銀
*居飛車でいくことにした もし振ると、相手はこの前のNHK杯の森内名人のように、引き角にするんじゃないかと思ったからだ
▲7八金 △3二金 ▲5六歩 △4一玉
*飛車先を突かないのは私の作戦
*相手は角道を開けず、こちらは飛車先を保留、駆け引きがある序盤だ
▲5七銀 △7四歩
*これも作戦 角の転回を狙っている
▲4六銀 △4四歩
*仕方のない手
▲7六歩
*これで4四の歩に狙いをつけた 後手は守らなくてはいけない
△5二金 ▲6九玉
*居玉のまま▲3六歩からの急戦もあったかと思うが、自重したか
*ここで▲3六歩には以下△4三金▲3五歩△4五歩と強く進めてどうかと思っていた 別の将棋だ
△4三金右 ▲3六歩 △5一角
*▲3六歩を突いたので、先手の飛車のコビンが開いた
▲3五歩
*来た どうするか・・・
△同 歩 ▲同 銀 △7三角
*これでどう受けるか、見てみた
▲1八飛
*これなら、後手まずまずうまくいった
△3三銀
*4四の地点に駒が足りないので、足した
*しかし、ここで見落としに気づく ▲3四歩△同銀▲4四銀と、すり込まれたらどうする?
▲3四歩
*あわわ でも▲4四銀とすり込まれても、いい勝負か?
△同 銀
*この歩は取るしかない 
▲同 銀
*あれっ? ▲4四銀じゃないの? 見えてなかったのか
*この手が先手の敗着と思う
△同 金
*後手だけ歩2枚持って、優勢と思う
▲5五歩
*この手は先手の角道も自ら止めたので、苦しい手と思う
△6二銀
*落ち着いた手! 考え方として、好着想だろう
▲3八飛
*後手は駒得しているので、局面を落ち着かせたいところ
△3三歩
*手堅い
▲6八銀 △6四歩
*6二の銀の活用を見た手
▲4八金 △6三銀
*これで陣形は万全だ さあ、後は攻めを考えよう
▲5七金 △3一玉
*と思ったが、さらに安全にしておく(^^;
*これも好手と思う
▲4六金
*金が出てきたか
△4二飛
*強く迎え撃つべし
*しかし、のんびり△8四歩~△8五歩として、先手の攻めを待っている手もあったかもしれない
▲5七銀
*5筋を補強したか 先手は少し苦しいと見て、勝負手だね
△8四角
*これは狙いの手だった 序盤で飛車先を保留しておいたときからの予定 
▲6六角
*相手も勝負手で来る
△4五歩
*相手はどうする?
▲3五金 △同 金 ▲同 飛
*相手は怖いだろうけどね こっちもちょっと怖い
△6六角 ▲同 歩
*持ち駒に角、金、銀とあって、相手の陣形はバラバラ
*こっちが有利なはず、絶対に何か手があるはず どう決めるか?
△4六歩
*とりあえず、突き捨て
▲同 銀
*どうする?? 手が広い 最大の悩みどころだ
*
△5六銀
*とりあえず、からんでおいた
▲5一銀
*先手からも、からむ手が来た! 飛車を逃げる? 切る? どっちでも良さそうなだけに、悩む! 
△4六飛
*ドカーン
▲同 歩 △6七銀打
*これで寄っているはず 「この優勢な将棋を負けたらショックだ、これで寄っていてくれ!」と思って指していた
▲6八金打
*相手は当然、金打ちで受けたがどうする
△5七金
*こっちもベタ金!
▲7七金右
*うおっ そんな手が?
*しかし、この次の手が見えて、はっきり勝ったと思った
*後手の次の一手は?
△6八角
*玉頭へ、角の縛り 決まったか?
▲2八飛
*まだ粘るか しかし、後手にはピッタリの手がある
△4八歩
*これがピッタリ
▲3六角
*次の手で先手が投了
△7七角成
*まで、68手で後手の勝ち
*飛車切りからの寄せがズバッと決まり、うまくいった一局だった(^^) 後手に特に疑問手もなかったと思う
*毎回こんな風に指せたらいいね
第20期 銀河戦
本戦Hブロック 3回戦
西川和宏四段 vs 佐藤慎一四段
対局日: 2011年10月14日
解説:近藤正和六段
聞き手:貞升 南女流1級
記録:野田澤彩乃女流1級

先週の土曜に放送された一局
今回は、佐藤慎一と西川和宏か 地味・・・(^^;

うわー ここのブロック、全体が地味だなー 
上野、佐藤慎一、西川、福崎、千葉、高崎、泉、畠山成幸、中田宏樹、藤井、渡辺
最後の藤井と渡辺以外、目立たないメンバー

慎一は前局で上野に勝ち 西川は予選で藤原に勝ち
23年度の成績は、慎一9勝8敗 西川7勝9敗

解説の近藤「慎一は居飛車党の本格派 居飛車なら何でも指す
 西川は振り飛車党で特に三間飛車が得意 軽快なさばきが持ち味」

聞き手は貞升さんだ 貞升さん、黒ふちの眼鏡で顔がわからなくなっちゃってる
眼鏡を取ったら美人と思うんだけどね コンタクトか、私みたいにレーザー手術をすればいいのにね

どうにも食指が動かなかったので、序盤を早回しで見ることにした したらば、相穴熊に~
ぐわー 相穴だ で、そのまま早回しを続け、1分で本局が終了(^^;

104手で西川の勝ち 投了図、お互いの穴熊囲いがまだ残っているのだが、
慎一は駒損が大きく、指す手がなくなって投了していた
慎一の中押し負けだった あー、けっこうヒドイ投了図だ 

トッププロの相穴だったら見る気がするんだけど、この2人ではスルーしちゃうのも、もう仕方ないだろう
久保利明二冠vs森内俊之名人
解説 米長邦雄

矢内、今週もあいかわらず手堅く地味な服(^^; 
聞き手は今年度で最後だから、もう少し変化をつけて派手でもいいんでは?
解説には米長会長 ボンクラーズに完敗する前の米長だから、ショックはまだないだろう(笑)

今回は、久保棋王・王将と森内名人の対戦 3回戦一番の好カードだ
久保は竜王戦1組、順位戦A級 2回戦で遠山に勝ち NHK杯は16回目の出場
森内は竜王戦1組、現名人 2回戦で山崎に勝ち NHK杯は23回目の出場

米長「面白い組み合わせですね」 矢内「久保の印象は?」
米長「振り飛車の名手で、二冠で、淡路が師匠という印象」 矢内「(笑)」
米長「振り飛車党が増えたのは、久保の影響でしょう」

矢内「森内の印象は?」
米長「安定した実力の持ち主、勝ち将棋をさらに手堅く勝つ 堅実でくずれない、鉄板流」

事前のインタビュー
久保「森内は重厚な手厚い将棋だが、ときには鋭く踏み込んでくる
 見ていてハラハラするような将棋が指せればいい」
これを聞いた米長「自信がありそうですね 自信があるときには相手を褒める」

森内「久保はさばきに特徴がある 終盤の粘り強さもすごいものがある
 決断よく指して、面白い将棋になればと思う」
米長「森内が相手を『粘り強い』というのは面白いね」

さて、期待の一戦開始 久保は振るだろうが、森内はどうするか 堂々と居飛車か、あるいは相振り・・・
先手久保で▲7六歩に△8四歩 ええ~ これで石田流を阻止か 
これ、相手が久保だからこうやったのは明らかだ 
う~ん、堂々と△3四歩で受けて立つ指し方を私は希望だったんだけどね

しかし、久保は強情にも三間に振ったではないか 非常にめずらしい序盤だ
で、何? 森内の作戦、なんと△3二銀~△3一角で引き角戦法!
ええ~ こんなB級戦法を名人が指すのか~! 「戦法に貴賎はない」という格言すら生まれそうだ

この戦法、対久保専用の作戦であることは間違いない
18世永世名人で現役名人ともあろう森内がこの作戦 
よほど久保が苦手なのか、と思ったら、対戦成績が出た 久保15勝、森内13勝 
あらあ、久保が勝ち越してるのか! 森内に勝ち越すのは至難の業と思うが、久保すごいね

駒組みが進み、お互いに美濃に囲って、盤面右側は似た陣形
米長「飛車先を伸ばしている分だけ、居飛車側が得だろうという森内の主張」

雑談になり、米長「久保はえらい! 淡路に将棋を教わってタイトルを取れたから、えらい」
矢内「(笑)」
米長「いくら会長だからって、言っていいことと悪いことがある、と淡路に怒られた(^^;」

米長「最近のコンピュータは強いんだ そうだ、こうしちゃいられないんだ」
ははは 会長、まさかこの後日、プレマッチで、あんな悲劇に見舞われようとは・・・

会長「(久保の顔がアップになって)武田鉄矢って顔だ」 
矢内「フッフフッフ(笑)」
矢内、なぜかバカウケ そんなに笑うとこか?(^^; 
久保、首の回り、太くなってる ちょっと太ったね

さて、局面、森内が押してると見える 久保がさばくのに苦慮しているようだ
角交換は避けられない、どうする? 8筋の圧迫をどうにかできるか? 
米長「この次の久保の一手は、みんなが感心するような手が出ると思う
 非常に落ち着いた一手が出るはず」
ところがなんと、久保の次の一手は、飛車をブチ切る強手!
会長~、思い切りはずれてる ここ、解説が欲しかった 米長の予想は何だったのだろう

角桂と、飛車銀の交換で、後手がだいぶ駒得しているように思うが、久保は大丈夫なのか?
久保、飛車を切ったあとに考慮時間を連続して使ってるが・・・
米長「武田鉄矢が怒ってる顔」 矢内「(笑)(笑)」
矢内、またバカウケ(^^;

で、もう立ち止まれない久保、端をからめて攻めていく ▲1五歩に△同歩か 取るものなのか
米長「なかなか△同歩は指せないですよ」
森内、口に手を当てて、顔が泣きそうになっている
米長「(森内、自分が)これは優勢になった、と思ってる顔」

久保の懸命の食らいつきに、優勢な森内が金銀5枚を組み直しながら守る 
こういう展開は森内の十八番だからなあ 森内、まず逃さないだろう 
久保も必死に攻めてるけど、ダメだろう あら、▲5三香の打ち込みに、△6三金とかわしたのか! 
森内、秒を9まで読まれて指したぞ まだ読みきってない!? ええ? 
なんだかんだで攻めが続いてる? 久保、しぶといな 実にしぶとい

まあ、後手には攻防の角打ちがどこかであるから、あ△6四角を打ったか これで後手の勝ち筋だろう
え、▲5五歩で止める手が手筋か! えー どうなってるの すごく複雑な終盤だ
ところが、米長、口数が少ない しゃべる量が足りてない もっと解説が欲しい 
手でも形勢でもいいから、解説をお願い・・・ かなり競ってる終盤だ

米長「逆転ですね」
えええー 森内、受け止められなかったのか 駒得して受けに回って後手良しだったはずなんだけど、
久保がどんどん勝負手を放ってきて、逆転したのか

最後はピッタリの即詰みで、久保の勝ちになった 109手で久保の勝ち
もっと長い手数に感じた あ、収録時間もいっぱいで、感想戦なしか 
あー、10分でいいから感想戦を聞きたかった 

米長「相手の手に乗って森内が優勢になったが、5筋のもみ合いで森内に誤算があった
 普段の森内なら考えられないような負け方」
矢内「久保がうまく手をつないぎましたね」
米長「そうでしたね」

ちょっと悪いと思われるところから、久保の手作り、勝負手の連発はさすがだった
▲5三香、▲4四歩、▲5五歩、▲7四桂、どれも私には見えなかった 
というか、それじゃ、終盤全部、私には見えてないな(笑)

久保、森内を相手にねじり合いを制し、力勝ちという内容だった さすが二冠!
森内、久保に対する苦手意識が出てしまったか、と思えた 

この一局、一番気になったのは、米長会長の中盤以降の口数の少なさだった
解説があまり出来てなかった 米長会長、「衰え」をはっきり感じさせてしまう解説だった
もちろん、もう引退してるのだし、68才なのだから、弱くなっていて当然、普通なら全然かまわないのだ
だけど、米長会長はコンピュータとの大一番を控えてるのだ
つい先日、ボンクラーズとのプレマッチで大敗したのは、偶然ではない、と思えてしまう解説だった
調べたら、米長会長は、2003年12月に引退したとのこと 引退して8年か・・・

2007年3月に、渡辺竜王ですら、当時のボナンザに苦しめられたのだ あれから約5年も経つ
米長会長には、今回のコンピュータ戦は正直、荷が重かったか
年が明けて1月14日には本番があるが、米長会長、なんとかいい将棋を見せてほしい
相当迷いましたが、24の名人戦への参加は断念しました

体調は、そんなに悪くないです でも、自分で将棋を指すほどじゃないです
長時間、神経を集中するのが無理です
「15分」だと、一局で1時間くらいかかりますからね
「早指し2」ですら、一局指すのがやっと、という現状では、参加はやめといたほうがいいでしょう
昨日、一局指しましたが、その前に指したのが10日前・・・ これではね
(昨日の24での一局はうまく指せたので、こんど自戦記を書きます(^^;)

予選の15人リーグだけだったら、どうにかいけるとは思うんですけど、
本戦の30人リーグになったら、消化が無理です そんなに多く指せません 
わざと予選通過を目指さないで指す、というのは、変ですからね やっぱり、参加はやめときます

年末年始も、このブログは通常営業で書いていきます 
日曜はNHK杯の記事、火曜に先週の土曜の銀河戦の記事、金曜に昨晩の銀河戦の記事、
これで普段から、進行してます 

1月14日の、ボンクラーズvs米長会長を楽しみにしてます 
第20期 銀河戦
本戦Gブロック 3回戦
松本佳介六段 vs 佐々木勇気四段
対局日: 2011年10月12日
解説:佐々木 慎五段
聞き手:中村真梨花女流二段
記録:野田澤彩乃女流1級

対局者の佐々木勇気(ゆうき)と解説の佐々木慎(まこと)、
それぞれ下の名前のほうで区別することとする

23年度の成績は、松本5勝8敗 勇気14勝7敗
松本は予選で森けい二に勝ち、勇気は山口アマ、伊奈に勝ち2連勝中

解説の慎「松本はかなりの攻め将棋、強引な攻めをつなげるのがうまい
 勇気は序盤はおおざっぱで終盤で勝負する、こちらもすごい攻め将棋」

先手松本で居飛車、後手勇気で4手目△4二飛戦法 
そこから△3五歩~△3二飛~△3四飛の石田流になった

定跡どおり角交換があって、中盤が下図 後手番
今、後手の△4四飛に▲2六飛と上がって4六の地点を受けたところ
ここで後手の次の一手、これでもう流れが後手に傾いた
実戦では、その手以下は後手の攻めがずーっと続き、勇気が快勝した
次の一手をぜひ当ててみてほしい 石田流使いのに人は頻出の手筋と思う
ヒント・手筋の軽手

後手:佐々木勇気
後手の持駒:角 
9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂 ・v金 ・ ・ ・ ・v香|一
| ・v玉v銀 ・ ・ ・v金 ・ ・|二
| ・v歩v歩v歩v歩v歩v桂v歩v歩|三
|v歩 ・ ・ ・ ・v飛 ・ ・ ・|四
| ・ ・ 歩 ・v銀 ・v歩 歩 ・|五
| 歩 ・ ・ 歩 ・ 歩 ・ 飛 ・|六
| ・ 歩 銀 金 歩 銀 歩 ・ 歩|七
| ・ ・ 玉 ・ 金 ・ ・ ・ ・|八
| 香 桂 ・ ・ ・ ・ ・ 桂 香|九
+---------------------------+
先手:松本
先手の持駒:角 
後手番





正解は、△3六歩 
ほっとけばもちろん△4六銀だし、
▲3六同飛には、△4九角~△2七角成、もしくは△2七角、もしくは△2八角がある
(解説の慎は△4九角を推奨)
▲3六同銀には、以下△4六銀▲4七歩△5五銀で後手だけ一歩持って満足

本譜は△3六歩以下、松本は▲7四歩とちょっかいを出してみたが(のちに▲5五角の王手飛車狙い)、
△7四同飛▲3六歩△2四歩と戦いが拡大し、そこからは勇気が攻めまくって押し切った

この一局、松本は形勢が悪くなってから、自陣に駒を投入して粘った
しかし勇気は攻めの手を全く緩めない 手を戻して守ったら、手数は長くなるけど、
安全勝ちできそうだったのだが、「そんなヌルイことは全く考えていない」
というのが手つきから伝わってきた 勇気の若さの勢いが、存分に感じとれた

ヒカルの碁でいうと、15巻13ページ、中堅プロをヒカルが圧倒するシーン
中堅プロ「コイツはただ確実に守っていればいいだけなのに 守るどころか は・・・反撃してくる!」
まるでこのシーンのようだった

勇気は考慮時間を3回残しての快勝 おそらく次の浦野戦も勝つだろう その次には豊島だ
佐々木勇気vs豊島、この一戦が今から楽しみだ(^^)
昨日の米長会長のボロ負け、悲劇でした
本番では、もうボロ負けは絶対に許されない状況になったことは間違いないですね

タニーの解説も、正直、ダメだったと思います
序盤早々から、早く解説を始めないといけなかったのに、
雑談がメインで、気がついたらもう優劣が決まっているという状態でした

私は24にもログインしてましたが、、
そっちの高段者達の解説のほうが参考になりました
何しろ、ボンクラーズと直接、何回も対戦していた人たちでしたからね
タニーはコンピュータ将棋には興味ないことが、はっきり伝わってきて・・・

今日の朝日新聞の朝刊にも記事が載っていて、
社会面に「将棋ソフト 米長会長を破る ネット上で対局」の見出しで、
内容は「ボンクラーズが一方的に攻めて勝った」と書いてあります
横7.5cm×縦12.5cmの大きさの記事です
朝日新聞デジタルはこちら ↓
http://www.asahi.com/shougi/news/TKY201112210648.html

で、全く関係ないんですけど、ニコニコ動画で「ボンクラーズ」と入力して検索していると、
こんな歌を見つけてしまいました 
この曲、歌も踊りも気に入ってしまって、頭から離れないんですけど(^^; ↓
題名「Lazy Crazy ボンクラーズ」 注:lazy は形容詞で、怠惰な、の意味
http://www.nicovideo.jp/watch/sm5181726
なに、この会長のボロ負け・・・orz
終局後、ものすごい気まずい空気で、お通夜みたいだった・・・

会長! なんで桂交換をノータイムでしちゃうのよ?? 
会長、持ち時間の使い方が全然ダメだったのが敗因だろう
なにしろ、15分の持ち時間を2分しか使わないで、もう負けの局面を作っちゃった

▲6五歩に対して△3四歩はなかったのだろうか??
終局後のスタジオの気まずさ、ドーハの悲劇の後のTVスタジオを思い出したわ

これがプレマッチで良かった・・・
▲7六歩に、後手の初手△6二玉は成功していたと思う
だって、ボンクラは長考連発で、早々に時間を使い果たしたからね

会長いわく「△8四歩が敗着 ▲7五歩がかなりの好手で、それ以降はダメ
 △8四歩でなく△6四歩として、飛車を引かせておけば良かった
 (2手目△6二玉のような奇手じゃなく)やっぱり自分の手を指さなきゃね」

ボンクラーズ、レート3335は伊達じゃないね
▲7五歩といい、一段落したあと、自陣の銀を使った本筋の手といい、すごい 
しかし、このあまりの大差には言葉がないわ
一将棋ファンとして悲しかった・・・orz マジで悲しかった
本番はこうはなりませんように!!

いちおう、ここにも棋譜を貼っときます↓

開始日時:2011/12/21 19:05:19
棋戦:特別対局室
手合割:平手
先手:bonkras
後手:米長邦雄
手数----指手---------消費時間--
1 7六歩(77) ( 0:01/00:00:01)
2 6二玉(51) ( 0:05/00:00:05)
3 6八飛(28) ( 1:34/00:01:35)
4 5四歩(53) ( 0:06/00:00:11)
5 3八銀(39) ( 1:12/00:02:47)
6 4二銀(31) ( 0:05/00:00:16)
7 4八玉(59) ( 0:56/00:03:43)
8 5三銀(42) ( 0:05/00:00:21)
9 3九玉(48) ( 0:56/00:04:39)
10 6四歩(63) ( 0:02/00:00:23)
11 6六歩(67) ( 0:56/00:05:35)
12 7二銀(71) ( 0:05/00:00:28)
13 9六歩(97) ( 0:56/00:06:31)
14 6三銀(72) ( 0:05/00:00:33)
15 7七桂(89) ( 0:57/00:07:28)
16 7四歩(73) ( 0:30/00:01:03)
17 7八銀(79) ( 1:15/00:08:43)
18 7三桂(81) ( 0:04/00:01:07)
19 5八金(69) ( 0:56/00:09:39)
20 7二金(61) ( 0:06/00:01:13)
21 4六歩(47) ( 0:56/00:10:35)
22 9四歩(93) ( 0:09/00:01:22)
23 6五歩(66) ( 0:56/00:11:31)
24 6五桂(73) ( 0:34/00:01:56)
25 6五桂(77) ( 0:56/00:12:27)
26 6五歩(64) ( 0:01/00:01:57)
27 6五飛(68) ( 0:56/00:13:23)
28 8四歩(83) ( 0:15/00:02:12)
29 7五歩(76) ( 0:56/00:14:19)
30 8三金(72) ( 1:05/00:03:17)
31 7四歩(75) ( 0:56/00:15:15)
32 7四金(83) ( 4:54/00:08:11)
33 2五飛(65) ( 0:56/00:16:11)
34 3二金(41) ( 0:02/00:08:13)
35 7五歩打 ( 0:56/00:17:07)
36 6四金(74) ( 0:02/00:08:15)
37 7四桂打 ( 0:56/00:18:03)
38 7四銀(63) ( 0:03/00:08:18)
39 7四歩(75) ( 0:56/00:18:59)
40 7四金(64) ( 0:01/00:08:19)
41 6七銀(78) ( 0:56/00:19:55)
42 6四歩打 ( 0:43/00:09:02)
43 7六銀(67) ( 0:56/00:20:51)
44 7三金(74) ( 0:01/00:09:03)
45 6五歩打 ( 0:56/00:21:47)
46 7四歩打 ( 0:35/00:09:38)
47 6四歩(65) ( 0:56/00:22:43)
48 6四銀(53) ( 0:09/00:09:47)
49 6五歩打 ( 0:56/00:23:39)
50 5三銀(64) ( 0:18/00:10:05)
51 6四銀打 ( 0:56/00:24:35)
52 6四銀(53) ( 1:09/00:11:14)
53 6四歩(65) ( 0:56/00:25:31)
54 6四金(73) ( 0:01/00:11:15)
55 9七角(88) ( 0:56/00:26:27)
56 6三歩打 ( 1:50/00:13:05)
57 6五銀(76) ( 0:56/00:27:23)
58 7三銀打 ( 1:38/00:14:43)
59 4一銀打 ( 0:56/00:28:19)
60 3一金(32) ( 0:36/00:15:19)
61 2三飛成(25) ( 0:56/00:29:15)
62 5三玉(62) ( 0:27/00:15:46)
63 6四銀(65) ( 0:56/00:30:11)
64 6四歩(63) ( 0:54/00:16:40)
65 3二金打 ( 0:56/00:31:07)
66 3四銀打 ( 0:52/00:17:32)
67 2二龍(23) ( 0:56/00:32:03)
68 2二金(31) ( 0:55/00:18:27)
69 7一角打 ( 0:56/00:32:59)
70 6三玉(53) ( 0:08/00:18:35)
71 8二角成(71) ( 0:56/00:33:55)
72 8二銀(73) ( 0:01/00:18:36)
73 2二金(32) ( 0:56/00:34:51)
74 7五歩(74) ( 0:02/00:18:38)
75 3二飛打 ( 0:56/00:35:47)
76 9二飛打 ( 0:56/00:19:34)
77 5二飛成(32) ( 0:56/00:36:43)
78 7四玉(63) ( 0:07/00:19:41)
79 7六歩打 ( 0:56/00:37:39)
80 4四角打 ( 0:58/00:20:39)
81 7二龍(52) ( 0:56/00:38:35)
82 7三桂打 ( 0:11/00:20:50)
83 7五歩(76) ( 0:01/00:38:36)
84 6五玉(74) ( 0:03/00:20:53)
85 6七金(58) ( 0:01/00:38:37)
86 投了
第20期 銀河戦
本戦Fブロック 3回戦
佐藤和俊五段 vs 大石直嗣四段
対局日: 2011年10月12日
解説:佐々木 慎五段
聞き手:中村真梨花女流二段
記録:野田澤彩乃女流1級

土曜に放送された一局
聞き手はマリカちゃんだ、顔が真ん丸だ(^^; 解説の佐々木慎は背が高いなあ

大石は前局で甲斐女流に勝ち 佐藤和俊は予選で中川に勝ち
23年度の成績は、大石17勝7敗 和俊8勝7敗

解説の佐々木慎「大石は関西所属、棋譜を見たら乱戦が得意
 和俊は振り飛車党で粘り強い将棋、じっくりした将棋が好き」

先手大石で居飛車、後手和俊のゴキゲン中飛車で、大石から角交換する丸山ワクチンという指し方だ
佐々木「最近では丸山ワクチンはめずらしい」

この将棋、序盤が異様に長い将棋になった 
もう~、木曜の銀河戦、日曜のNHK杯に続いて、これで3局連続で序盤が長いぞ(^^;

佐々木、指し手の意味は正確に説明してくれるのだが、雑談がはずまない
マリカ「将棋年鑑で、大石は『自分の将棋を動物に例えると』という質問に『ねずみ』と答えていました」
佐々木「意味がわかんないですね」
・・・おーい、せっかくマリカが下調べしてきているのに、佐々木が話を切ってしまってるよ(笑)
正直、退屈だったので序盤は早回ししてしまった そしたら、50分も早回しすることになった(^^;

中盤で、▲大石の玉を固めてのさばきvs△和俊の押さえ込みという展開になった
見所は、下図以下の5手一組の手順に尽きるね 大石が実に見事にさばいた 
解説の佐々木、賞賛の手順だった
和俊も全く見えていなかったのだろう、それが手つきから伝わってきた

↓下図は後手△3四角までの局面 先手大石の手番

後手:佐藤和俊
後手の持駒:歩三 
9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂 ・ ・ ・ ・ ・v桂v香|一
| ・ ・v玉 ・v金 ・ ・v飛 ・|二
| ・v歩v銀v歩 ・v歩 ・ ・v歩|三
|v歩 ・ ・ ・ ・v金v角 ・ ・|四
| ・ 歩 ・ ・ ・ ・ ・ 桂 ・|五
| 歩 ・ 歩 歩 歩v銀 ・ ・ ・|六
| ・ ・ 銀 角 ・ ・ ・ ・ 歩|七
| ・ 玉 金 金 ・ 銀 ・ 飛 ・|八
| 香 桂 ・ ・ ・ ・ ・ ・ 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:歩四 
先手:大石

▲3三歩 △3一歩 ▲3二歩成 △同 歩 ▲3六歩

この手順の前にもずっと右辺でさばくか押さえ込むか、という手が続いていた
そのときは、▲3六歩には△3七歩~△3八歩成があって大丈夫、という解説だったのだが、
大石の、いったん▲3三歩として△3一歩と受けさせてから、成り捨てて▲3六歩、これが盲点だった 
これでは△3七歩は二歩になってしまい、打てない
本譜、銀が死に、一気に差がついてしまった △3一歩が敗着になった

飛車が交換になり、あとは順当に大石が寄せて勝った
和俊、竜を自陣に引き上げて粘る順もあったのだが、
飛車交換になってからは、もう指し手が早くなっていた
気持ちが乱れていたのだろう 顔はポーカーフェイスなんだけどね

・・・ここのところ、序盤が異様に長い将棋が続き、見ていてツライ(^^; 
駒組みが50分も続くとねえ 途中を早回ししたくなってしまう 
現代将棋はもっと早くから戦いが始まることが多いので、こういう序盤が長い将棋が続くのはひさしぶりだ

さて、明日はボンクラーズvs米長会長だ これは序盤から目が離せない
会長の秘策の初手とやら、いかに!?
丸山忠久九段vs木村一基八段   NHK杯  3回戦
解説 松尾 歩

おー、矢内、髪を後ろにまとめて、イメチェンしている カッコイー
薄いブラウンのジャケット、いいねえ

今日は丸山と木村か そして松尾が解説 強豪ぞろいだけど、どこか地味な印象の3人だ
丸山は竜王戦1組、順位戦A級 NHK杯は21回目の出場 1回戦はシード、2回戦で島に勝ち
木村は竜王戦1組、順位戦B1 NHK杯は13回目の出場 1回戦はシード、2回戦でデカコバに勝ち

解説の松尾「丸山は受けに特徴がある 手厚い棋風
 木村も受けの手厚い棋風 棋風が似ている2人の対戦」

事前のインタビュー
丸山「木村は攻めも受けも的確、決断力がいい 
 どんな将棋になるか読めない、そこが見所なんじゃないか」

木村「丸山は序盤は作戦家 スキのなさを感じる 終盤ピンチになっても冷静で、負かしにくい相手
 昔、私が三段で苦労しているとき、六段の丸山から『30秒将棋でも28秒まで考えて指さなくては
 いけないよ』とアドバイスをもらった 今日はそれを心がけたい」

先手丸山で、ヒネリ飛車の将棋になった
松尾「最近、丸山は横歩を取らないこともあるんでした」
矢内「ヒネリ飛車って少ないですよね」
松尾「そうですね めっきり見なくなりましたね なんとなく勝率が低いだろうということでしょう」

2人の対戦成績が出た 丸山10勝、木村11勝、ほぼ互角だ へー、木村が善戦してると言えるよね
そういえば、島は、丸山に対して0勝17敗だ 木村と島の対戦成績も知りたいところだ
棋譜データベースで調べてみよう 
島1勝、木村3勝か まあこんなものか 調べてもあまり面白い数字は出なかった(^^;

さて、普通の形と違い、後手の木村が△2三歩を打っていない形だ
これがどう影響するか、か
しかし、なんか・・・ 駒組みが長いんですけど・・・ まだ駒組みやってる
もう開始から40分経つぞ ね、眠い 松尾、特にギャグをいうわけではないので聞いていて眠い
今日は晴れていて、南向きの窓から、お日様が照りつけて部屋を暖める ね、眠い展開だ

雑談で「木村はサービス精神旺盛で、解説も感想戦も楽しい」という話題が出た
そうだよね しゃべらせたら、棋界でも指折りに楽しい人だよね
「丸山は手つきがぺチャとしていて強そうには見えないのにメチャクチャ強い」という話題
矢内「バシっと指すのはよけいな力を使って損だ、というのを聞いたことがある」
うむ、考え方のひとつだね 
丸山はネット対局をやってるときも、きっとクリックボタンをそっと押しているのだろう

木村の△4六歩という考えつきにくい手で、ようやく戦いが始まった 
松尾、解説に苦心しているようで、「後手がわかりやすい」 「後手が苦労する」
「後手の木村が差をつけるチャンス」 
えー、形勢が動いているのだろう、私には今日の将棋難しい・・・ それに、眠いんですけど

半分寝ながら見ていて、松尾「複雑ですね 駒がいっぱい当たっていて、パッと頭がついてこない」
松尾ですらそうなのか 半分寝ている私はもう何が何やら・・・ 

双方30秒将棋になったんで、ようやくちゃんと起きて見た
両者、金銀桂歩2を持ってる、なんだかんだで駒の損得全くなしか
木村、泣きそうな顔で指してる 丸山は全くのポーカーフェイス

木村のほうに手を選ぶ権利がある、との解説 
丸山が▲7九飛とぶつける勝負手を指し、うん、さあここからどうなるか、
と思っていたら、銀をドカンと打ち込まれ、丸山、いきなり投了! え、なんでなんで?
・・・あー、そうか、先手はもう全然ダメか 
起きてちゃんと見たのは結局半分くらいだったorz

終局後、松尾と矢内は「持ち味が出た面白い将棋でした」と言っていたけど、
本局は私にはどうにも楽しめなかった 残念だった

感想戦で、どこで差がついたのか、とやっていたが、結局は木村の△4六歩がすごくいい手で、
そこから木村ペースになった、とのこと あれはかなりの好手だったね

そもそも丸山の作戦がどうだったのか、そこまでさかのぼりそうだ
序盤、じっくりとした駒組みが延々続き、駒がぶつかる前に差がついた、という内容だった
こういう展開は、あまり楽しめないなあ いざ、戦いが始まったときにはすでに差がついていたわけで・・・
もうこの将棋はいいや 次、いこう

今週の水曜には、ボンクラーズと米長会長のプレマッチがある そっちに期待しよう(^^;
そして来週のNHK杯は、森内名人vs久保二冠、解説に米長会長だ 
この2局、どう考えても注目だ
もし、この2局を見ていて楽しくなかったら、もうこのブログ、書くことないんで、閉鎖かも?(笑)
2011.12.17 電王戦前哨戦
昨日の24のトップページから引用↓

>電王戦前哨戦
>12/21(水)19時から東京道場特別対局室
>米長永世棋聖:bonkras 15分切れたら60秒秒読み
>ニコ生にて谷川九段の実況解説
>来年1月14日に行われる電王戦の前哨戦です。
>考えに考え抜かれた秘手があるようです。楽しみでわくわくします。


いや~、前哨戦、楽しみです! タニーが解説してくれるんですか、豪勢ですね!
当日はPCの前にずっと張り付いていたいと思います(^^)

▲7六歩に対する初手ですか 考えに考え抜かれた手?
とりあえず、今日あたりに更新されるであろう、米長会長のHPを見てから考えたいと思います
私の予想は現段階では、△3二金、としておきます
それで振り飛車を誘って何か秘策があるのかな、とね

当日、ボンクラの駒を動かすのは誰か、は、うーん、じゃあ、会長の弟子の中川八段にしておきます
理由は、弟子で理事も務めたから、です 同じ弟子ということで長岡五段、高崎五段も有力でしょう
先崎八段じゃあないと思いますけどね 先ちゃんだったら、なんか気が散りそうですからね(笑)

当日、一秒間に何手読むかは、こんな記事が他のページで見つかりました↓
>「激指」開発メンバーの鶴岡慶雅さんによれば、「激指」は1分に1億手読みますが、
>清水さんと対局する『あから2010』は、だいたいその数十倍読むそうです。

「あから2010」が「激指」の60倍読んでいた、として(1分は60秒なので、計算しやすいように)、
当日のボンクラがあからと同じスペックとすると、1秒間に1億手ってことに???? すごい・・・ 
第20期 銀河戦
本戦Eブロック 3回戦
佐藤紳哉六段 vs 吉田正和四段
対局日: 2011年10月28日
解説:佐藤義則八段
聞き手:安食総子女流初段
記録:伊藤明日香女流初段

23年度の成績は、紳哉13勝7敗 吉田10勝10敗
紳哉は予選で中村亮介に勝ち 吉田はここまで上田女流、西尾に勝ち2連勝
吉田は黒の作務衣(さむえ)姿だ

解説の義則「紳哉は本格的な居飛車党 よく考えます
 吉田は居飛車、振り飛車、両方指す」

先手紳哉で▲居飛車+船囲い5七銀左急戦vs△四間飛車+高美濃という、クラシックな形になった
紳哉は「よく考える」という紹介だったが、考えない棋士なんているのか、と思ったら、
序盤から長考する、という意味だった(^^;

そして、これがまた両者、29秒ギリギリまで考えて指す、というスタイルで、本当によく考えるなあ
戦型もありがち、ということもあり、実に眠い 義則と安食女流の会話も、眠くさせる
うう、眠い・・・ zzz・・・

あー、駒が全くぶつからないで、駒組みが延々続いている 長い長い序盤だ
いきなり△4五歩ポンで、角交換になったのか うう、眠い・・・
あー、△1三角と自陣角を打つ筋か これ、知ってる手だ 「振り飛車党宣言」という本に書いてあるね

そこからやっと中盤戦に、ここまでで40分もかかってる ここから見ても充分だったなあ
安食「紳哉はもう8回目の考慮時間に入りましたね」
義則 「まだ中盤ですからねー」
なんか、やたら長く感じる将棋だ

紳哉に「結果的に勝因なった」という手が出た せっかくなので図で貼り付けておくことにしよう
半分寝ていたので、書くことがあんまりないし(^^;

今、後手の吉田が△5七銀と打ち込んだ局面 先手、どう対応するか↓

後手の持駒:歩四 
9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香 ・ ・v金 ・ ・ ・v桂 ・|一
| ・v玉v銀 ・ ・v飛 ・ ・v香|二
| ・v歩 ・v金v歩 歩 ・ 龍 ・|三
|v歩 ・v歩 ・ ・ ・v歩 ・v歩|四
| ・ ・ ・v桂 ・ 桂 ・ ・ ・|五
| 歩 ・ 歩 金 ・v角 歩 ・ ・|六
| ・ 歩 ・ ・v銀 ・ ・ ・ 歩|七
| ・ ・ 玉 金 ・ 銀 ・ ・ ・|八
| 香 桂 ・ ・ ・ ・ ・ ・ 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:角 銀 歩二 


ここで、▲同金!が好手で勝因との解説
以下、当然の△同桂成に▲4二歩成△4八成桂と進んだが、4八の成桂が完全に遊び駒となった
後手の攻めをギリギリで切らせて、紳哉が勝ちきった 最後は際どかったね

図を見ればわかるけど、▲4五桂と無条件に跳ね出すことが出来ていたのが良かったのだと思う
やっぱり、振り飛車から単純に△4五歩ポンとするのは、
居飛車側に正確に応じられれば疑問手になるようだ

さて、紳哉と言えば、ブログがとても面白かったんだよね
でも、今はもう終わっちゃってる・・・ 残念だ とても更新を楽しみにしていたんだけどね
また、いつか再開してほしい!
第20期 銀河戦
本戦Dブロック 3回戦
永瀬拓矢四段 vs 野田敬三六段
対局日: 2011年10月26日
解説:瀬川晶司四段
聞き手:高群佐知子女流三段
記録:井道千尋女流初段

土曜に放送された銀河戦
永瀬は予選で富岡に勝ち 野田は前田、岡崎に勝ち2連勝中 
23年度の成績は、永瀬21勝10敗 野田3勝6敗

解説の瀬川「永瀬は19才、私の弟弟子、受けが強い 大山名人を彷彿とさせる 
 今期、18連勝という記録を作り、波に乗っている 
 研究量がすごく、1日10時間くらいは勉強しているようだ 
 (NHK杯で康光と2局連続千日手をやったが)研究会でも千日手を指すことがある
 野田は軽快な振り飛車党」

先手永瀬で、石田流▲7六飛型+美濃vs居飛車+船囲い急戦調
野田が7筋から棒金で逆襲という展開

野田が棒金で押さえ込めるかどうかだったが、永瀬が特にうまい手をやったとも思えないが
なんとなく指しているうちに、さばけて振り飛車優勢に、
しかし永瀬、終盤で寄せを失敗して、危うくなった
ええ~、これがもしかして逆転しちゃうの? と思ったが、永瀬、なんとか最後は勝った、という一局だった

この将棋、両者、肝心なところで疑問手が出て、プロらしからぬアマチュアっぽい内容になってしまった
このくらいの実力だったら、2人とも確実にボンクラーズに負けちゃうと思う(^^;
永瀬、次は糸谷戦なので、そこで真価を見せてしてほしい

瀬川が雑談で、永瀬の面白いエピソードを話してくれた

瀬川「永瀬が15か16のとき、『名刺はどうやって作るんですか』と訊いてきて、
 街の店に名刺を作りに一緒に行ったことがあるんです 
 それから彼と地方に行ったとき、地元の人と合って、向こうの人が名刺を出してきた
 でも彼は、そのとき名刺を出さなかった
 持ってくるのを忘れたのかな、と思って、彼に『なんで出さなかったんだ、忘れたのか』
 と訊いたら、永瀬は『いや、だって名刺が減っちゃうんで』と答えた」  
妹の結婚式で感動したせいか、体調がけっこう良くなって、
昨日、今日、と将棋を指すことが出来ている! とてもうれしい

名人戦の15人リーグに参加するかどうか、締め切りギリギリまで待って決めたいと思う
第20期 銀河戦
本戦Cブロック 3回戦
及川拓馬四段 vs 中村太地五段
対局日: 2011年10月21日
解説:佐藤慎一四段
聞き手:本田小百合女流二段
記録:伊藤明日香女流初段

先週の木曜に放送された一戦 若手どうしの対決だ

及川は予選で所司に勝ち 中村太地は前局で森信雄に勝ち
23年度の成績は、及川10勝11敗 太地21勝3敗 太地、勝率が8割7分とすごい高い

解説の佐藤慎一「及川はオールラウンダー、バランスのいい棋風
 太地は居飛車党で最新形を研究している 非常に攻め将棋」

先手及川で、横歩取りになった 太地、△8四飛+中原囲い△5二玉型だ
佐藤慎一「△8四飛型と△5二玉型は最近、増えてきた」 

この一局、短手数ながら、実にすばらしい一局だったので、総譜を解説つきで載せます

先手:及川拓馬
後手:中村太地

▲7六歩 △3四歩 ▲2六歩 △8四歩 ▲2五歩 △8五歩
▲7八金 △3二金 ▲2四歩 △同 歩 ▲同 飛 △8六歩
▲同 歩 △同 飛 ▲3四飛 △3三角 ▲3六飛 △2二銀
▲8七歩 △8四飛 ▲2六飛 △5二玉
*佐藤慎一「△8四飛、△5二玉、最近増えてきた指し方ですね」
▲5八玉 △7四歩 ▲3八金 △5一金 ▲4八銀 △6二銀
*佐藤慎一「太地は今年の3月、早稲田大学を卒業して、将棋に専念して、今、才能が開花しているのだろう」
▲3六歩 △8六歩
*佐藤慎一「飛車の横利きが止まったので、7六の歩を取りに行きましたね」
▲同 歩 △同 飛 ▲3五歩 △8五飛 ▲3六飛
*佐藤慎一「3五の歩を守りましたか △8八飛成が目につきますが」
△8八飛成
*聞き手の本田「太地は踏み込みがいいですね」
*佐藤慎一「迷ったそぶりがなかったですからね」
▲同 銀 △5五角打
*ここで及川、かなりの長考
▲3四歩 △4四角上 ▲3七桂
*太地も長考で返す 角を切った後を考えているのだろう
△8八角成 ▲同 金 △同角成 ▲8三飛
*佐藤慎一「先手が若干、いいのでは 後手は攻め筋が限られている」
*しかし、局後の感想戦では、後手が少しいいのでは、との対局者2人の意見
△9九馬 ▲8一飛成
*佐藤慎一「ここは△3五歩で様子を見てみるくらいでしょうか」
*
*ここで、次に太地に絶好手が出る 当てたらプロ級
*ヒントは、8筋の竜の利きを弱め、▲9五角の攻め筋にも備えた手
△8三歩
*佐藤慎一「これは気がつかないですね なるほどという手です 8筋の竜の利きを消し、▲9五角も打ちにくくなりました」
*本田「すごい手ですね!」 
▲9一龍
*及川、長考し、香を取った
△8九馬 ▲3三桂
*佐藤慎一「もう▲2三歩の利かしが、入らないようです 後手から△5五桂があるので、急いで攻めましたね」
△同 桂 ▲同歩成 △同 銀 ▲2五桂
*佐藤慎一「▲4五桂は△5五桂が、詰めろ桂取りなので、こちらに跳ねましたね」
△3五歩
*局後、太地「△3四香と、どっちか迷った」
▲2六飛 △6九銀
*佐藤慎一「これは取れば△6七馬で必至ですね」
▲4九玉 △6七馬
*佐藤慎一「馬が後手陣にも利いてますね」
▲3九玉 △3四桂
*佐藤慎一「これはピッタリした手に見えます 飛車を逃げているようでは先手負けですね ▲3三桂不成でも▲3三桂成りでも、先手が足りませんね」
▲3三桂成 △2六桂
*本田「及川は詰め将棋の名手とのことですけど」
*佐藤慎一「詰まないものは詰ませられないですからからね(笑)」
▲4四桂 △同 歩 ▲6一角
*本田「これは怖いですね 色々な王手があるものですね」 取れば▲4一銀以下の詰み
△4一玉
*佐藤慎一「▲3二成桂△同玉で、以下詰みませんね」
▲4三香
*!?
△4二桂
*太地、秒を9まで読まれて着手
▲同香成 △同金寄
*佐藤慎一「???」
▲同成桂 △同 玉 ▲4三銀
*佐藤慎一「これは・・・」
△3三玉 ▲3四金
*△2二玉と逃げれば▲3二銀成以下、▲5一竜の筋で詰み
△同 馬 ▲同銀成 △2二玉
*佐藤慎一「歩が2筋と3筋に打てるので・・・!」
▲2三歩
*ここで投了となった
*81手で先手及川の勝ち
*
*佐藤慎一「以下、△3一玉▲3二歩△4一玉▲3三桂△3二玉▲4三角成△3一玉▲2二角までの詰みです
* 驚きました・・・ 4二に桂合いじゃなくて、香合いならどうだったんでしょうか」
*本田「見事ですね!! すばらしいものを見させてもらいました」


最後の即詰み、すごすぎる
感想戦で、本田「どの辺りから、詰みを読んでいたんですか?」
及川「▲9一竜と香を取ったところです」
この一言はすごすぎる!! 
49手目の▲9一竜のときに、65手目以降の25手詰みを読んでいたなんて!!
これがプロというものか!! 勝率8割7分の中村太地がこういう順を指すならともかく、
勝率4割7分の及川が、この即詰みを指すのだ プロの世界、恐るべし・・・!!

すごかった 本当にすごかった 
(最後は、△4二香合でも詰んでいた、との感想戦でしたが、
 △4二香合で、その後、後手が正しく応じると詰まないみたいです 激指定跡道場2で確認しました)
それでも、本年度、名局大賞の短手数部門、受賞決定だね 今作った賞だけど(^^;
パチパチパチパチ!!   
郷田真隆九段vs広瀬章人七段 NHK杯 3回戦
解説 鈴木大介

矢内、かわいいな、といつもなら言うところだが、
妹のウエディングドレス姿を見てきたので、それにはやっぱりかなわない(笑)
今回、なかなかの好カードだ 解説に振り飛車党の鈴木大介か NHK杯の解説者、人選がいいね 

郷田は竜王戦1組、順位戦A級、2回戦で金井に勝ち NHK杯は20回目の出場
広瀬は竜王戦を4組から3組に昇級、順位戦B1で7連勝中、
2回戦で永瀬に勝ち、NHK杯は6回目の出場
過去の対戦成績は郷田3勝、広瀬1勝

解説の大介「郷田は居飛車党で正統な攻め将棋、手厚くというよりも一瞬の切れ味が特徴
 とことん読む長考派だが、早指しも得意
 広瀬は振り飛車党のイメージが強いが、最近はオールラウンダー 
 間合いを計る攻め将棋、自玉があと何手で詰むかということを逆算して攻める」 

事前のインタビュー
郷田「広瀬は若手の代表格で、軽快な将棋という印象
 いつもどおりの全力の将棋が指せるようにがんばりたい」
広瀬「郷田は本格派の居飛車党、優勢になってからの手厚い指しまわしが特徴
 お互いにシャープな攻め将棋なので激しい将棋をご覧いただければと思う」

先手郷田で、後手広瀬の四間飛車 そこから一直線に相穴熊に進んだ
相穴かあ、まあ対局者が広瀬という時点で、見る側も相穴を覚悟しなくてはいけないだろう 
大介「あったかい戦法ですね(笑)」

大介「玉は居飛車のほうが固いけど、振り飛車側は6筋に防波堤を作ることができる」
大介「後手から5五の歩をタダ取りすると、将来の5筋の、と金作りが先手側だけできることになる」
大介「プロでは振り飛車穴熊をやるのは広瀬だけ、だから居飛車党としては、広瀬一人のために
 振り穴の研究をするのは効率が悪い」
大介の解説、序盤はものすごくわかりやすかった 拍手ものだ
大介も振り穴をやったらいいんじゃないのか、と思わせる 以前は大介も振り穴をやっていたのにね

どこから戦いが、と思ったら、広瀬、なんといきなりの飛車ぶつけ! 
あらら、もういきなり飛車交換で、終盤に突入か?
大介「これは研究してなければ指せませんよ 飛車交換できないようでは、郷田は一本取られてる」

考慮時間を使う郷田「う~ん?」
矢内「郷田は声が出るタイプですか?」
大介「郷田は声は多いですね でも、悪くなくても出る 
 2つパターンがあって、ボヤいて負ける人というのはありがたいですね(笑)
 大方勝ってる人は、ボヤいてからが強いんですね」
矢内「フフフ(笑)」

郷田、飛車交換するのか? 歩を打って回避か?
大介「ここは見所ですよ」
郷田は飛車交換を拒否する順を選んだ 妥協したか
局後、郷田「拒否するようではおかしい」とさかんに言っていた
広瀬は「似た将棋を指したことがある」とのこと

序盤作戦は広瀬が一本取ったか 振り飛車、どれくらいのリードなのか?
大介「相手にムダ手を指させたい、細かい中盤 正確に指せば後手がいいんじゃないですかね」

そこから局面が進んでいくと、郷田が攻めて、▲9五角から、切って▲7一金と食いついていったところ、
大介「不思議と先手を持って負ける気がしなくなってきた」
あれれ? わけがわかんない(^^; 序盤で広瀬が一本取ったという差はどの辺に出たのか?

大介「これで次に、▲7三銀打ちという豪打、いや、郷田先生だから言うわけじゃないけど」
矢内「フッフフフフフ ハハハハ」
ここ、矢内、大笑いしていた(笑)
えええーー 矢内みたいな賢い子が、こんなオヤジギャグで笑うの~
先週の豊川のときも笑っていたし、矢内、めずらしい子だな~(^^;
他の人、例えば千葉涼子なら、冷めた声で「鈴木先生、つまらないんですけど」とかツッコミそうだ

大介が「相穴は差がつきやす戦型」と序盤に言っていたが、さすがこの2人、大接戦になった
こりゃー面白い終盤だ どっちが形勢いいのか、全然わからない 
解説だけが頼みだが、大介も「うわー むずかしー うわー」 
うわー、を連発、加藤一二三さんみたい、これには笑った 

大介「ふいんきは・・・」 あら、大介、雰囲気を「ふいんき」と言うタイプの人だったんだね
パソコンで「ふいんき」と打ち込んでも、変換されないよ(^^;

後手玉が受けなし、後は先手詰むや詰まざるや 広瀬、大量に持ち駒があるけど、詰ませられるのか?
どうなるんだ ドキドキドキ かなり盛り上がってる 面白い
大介「両者、詰将棋の名手なんです いやあ 面白いことになりました いやあ」

広瀬、王手で迫ったが、ギリギリで詰まず、郷田が際どく逃げ切った 103手で郷田の勝ち
はあー、終盤が面白かった 中盤はわけがわからなかったけどね
やっぱりこの2人はレベルが高い 広瀬は負けはしたが、その実力はA級と互角だ
さすが、前王位と、A級に9年居る郷田、トップ棋士同士の戦いだった
大介は、この2人と比べると、やはり少し力が落ちるか、と思われた

相穴だけど、差がつかずにギリギリの勝負、これなら見て満足だ 
ただ、感想戦はレベルが高すぎて全然ついていけなかった(^^; 

以前は私は極度の相穴アレルギーだったけど、相穴の面白さが少しわかってきた
相穴の序盤は見る気がしないんだけど、NHK杯は序盤は早く進むからね
ただ、今回は穴熊が双方潰れたけど、終盤で、金銀を貼り付けてまた固めあう将棋になったら、
見て面白いと思えるかは、わからないなあ
今、軽井沢から愛知に帰ってきた あー疲れた 体力、やばかった
結婚式って、こんな大変なのか 結婚式を企画した当事者の2人はもっと大変なわけで、ぐえー(^^;

両家の親族の自己紹介のとき、まずは相手の新郎の親族のほうからだった
「新郎の○○の○○です」、「新郎の○○の○○です」、というのがずーっと20人ほど続いた

続いてこちらの番になり、ウチの父「新郎の父の・・・」
私「いや、違う、違う 新婦! 新婦の父!」
これには一同、笑った もしかしたら、やるかなーと思っていた失敗を見事にやったね(笑)

妹、私の知っている妹は、ずっとショートヘアで「ウォーズマン」みたい、といつか書いたけど、
結婚相手の人は長い髪が好み、とのことで、ロングヘアーになってました
「女子サッカーの澤選手」みたいな髪型だった 
そして、ウエディングドレスを着た妹、今度は髪型は「浜崎あゆみ」みたいだった
その後の食事会では、頭に自由の女神のような飾りをつけて「中島美嘉」みたいだった
女の人は、色々変わるねえ もうウォーズマンにはならないのかなあ ちょっとさみしい

教会での婚礼の儀式、私はずっと「まるでドラクエ5だなあ」と思いながら参列してました(^^;

あー、ホント、疲れました でも、とてもいい結婚式でした 妹、結婚おめでとう(^^)
明日から、妹の結婚式に行ってきます 
軽井沢で挙式するとのこと
泊りがけで行くので、次の更新は日曜の午後になると思います
長野の人と結婚したので、この前、長野の桃をもらいました
おいしいので、どんどん贈ってほしいです(^^;

昨日はひさしぶりに24で将棋をいっぱい指せました
怒涛の7連敗のあと、やっと1勝できました
いや~、勝ち方を忘れたって、このことですね
形勢、必勝だと思っていてたら、まだ全然難しかったりね
レートが下がって、なんだか気が楽になりました(笑)
あー、やっぱり実戦は楽しいなあ
週刊将棋ステーション ゲストは近藤正和六段でした
インタビューをまとめました

新潟県出身、現在40才 来期の竜王戦5組 順位戦C1

Q,奨励会時代
近藤「奨励会には新潟から3時間かけて通っていた 
 同期の中川、深浦、行方はそれぞれ地方から一人で上京してがんばっていた
 根性ないのは私だけ、将棋にも現れてるもん(笑)
 
 私の母親は(怖くて)私の将棋の勝敗なんか見れなかった、
 両親が見るようになったのは私が四段になってからだった
 
 高校卒業した時に三段だったが、三段には6年半いた 三段までも6年半、全部で13年奨励会にいた
 一期目で12勝3敗で上がりそうだったときに、藤井さん、深浦さんに連敗して、
 杉本さんとの上がりを賭けた直接対決に負けた 
 そのときに、『なーんで藤井さんや深浦さんなんかに負けたのか』なんて
 思ったのがつまずきの始まりだね(笑) ちゃんと反省すれば良かったのにね
 
 最後、残り二期で退会というときに、もう半分あきらめてたというのが正直な気持ち、
 で、最後は好きなようににやって、ダメだったら、両親にも師匠にも申し訳ないから、
 もう田舎にも帰らない、どこか遠い町で生きていこうと思ってやったら、
 急に勝ちだした だから捨て身の攻撃が功を奏した(笑)
 その頃は、こんなに(明るく)しゃべらなかったね(笑)」 

Q,ゴキゲン中飛車のこと
近藤「私は初段まではずっと居飛車党だったんだけど、同世代の郷田、丸山、深浦、屋敷と
 いったことろには相居飛車で全くかなわなかった
 
 なんでかな、と思ったら、もともとの才能が違うと言ってしまえば話は早いんだけど、
 あるとき相撲を見ててね、がっぷり4つでいったら、両マワシを取り合ったら、
 強いほうが勝つに決まってるな、というのに気がついたんですよ
 横綱に前頭の力士は勝てない 

 どういうのが勝つかというと、離れて勝負したり、先に上手を取って 頭をつける、というね
 将棋で言えば作戦勝ちだね そういのをしなければ勝てないと気づいて、
 スタイルをガラッと振り飛車に変えたんです まず振り飛車でゆさぶりをかけてから、というね
 戦法で何が一番いいかな、と思ったら中飛車だった 
 その中飛車で、強い相手には勝てなかったんですけど、だいたいの相手には通用したんです

 平成17年に勝率がすごい年があって、33勝3敗というときがあったんですけどね
 仲間がね『いやコンちゃん、危ない』っていうんです 『普段5割ぐらいの勝率のコンちゃんが、
 9割勝つなんて、交通事故とかに合うから、絶対に気をつけろ』ってね みんな言うんです(笑)
 交通事故には細心の注意で気をつけながら、将棋は大胆にやってた(笑)
  
 升田幸三賞を取った中座飛車、藤井システム、私のゴキゲン、それから三浦さんの三浦囲い、
 これはみんな地方出身者なんですよね 
 東京のデータ中心派に対して、地方の人が色々独自に考えてたんですね
 
 ゴキゲン中飛車が否定されるような一直線の変化は、私は避けてきた この戦法が長持ちするようにね  
 戦法の弱点がバレないようにやってきたんですよ(笑)
 だから、超急戦は始めは私は全然使わなかった
 でも指して見たら4戦4勝、もっと早くやれば良かった(笑)」

<他のプロからのエール>
佐藤和俊五段「後手番でこんなに長く使えている戦法は、あまりないので優秀な戦法」

戸辺誠六段「指していても見ていても楽しい戦法ですよね 単純そうに見えて深い戦法
 ゴキゲンのさらなる可能性を近藤先生といっしょに探していきたい」

久保二冠「私はタイトル戦などで主力戦法として採用させてもらっている愛着のある戦法」

近藤「私はこのわが子のような戦法をタイトル戦に持っていけないけど、久保さんが持って行ってくれる」

Q,最近は居飛車を指しているようですが?
近藤「40才になったんで、もう1回子供の頃、奨励会に入った頃を思い出して居飛車をやっている
 中飛車にはもう慣れすぎちゃって、全然勉強しないで指しちゃうことがあるんでね(笑)
 あーこの形はこれかーみたいな感じで、あまり読まなくなったんでね   
 まあ、こんなこと言ってて、またすぐ中飛車を指すかもしれないけどね」
第20期 銀河戦
本戦Bブロック 3回戦
牧野光則四段 vs 淡路仁茂九段
対局日: 2011年9月28日
解説:堀口弘治七段
聞き手:早水千紗女流二段
記録:井道千尋女流初段

土曜に放送された銀河戦 もうずいぶん経ってしまった 
・・・対局日からもずいぶん経ってる 9月って(^^;

23年度の成績は、牧野14勝9敗 淡路7勝4敗
牧野は予選で阿部隆に勝ち 淡路は大島、田中悠一に勝ち2連勝中

解説の堀口「牧野は勢いがある若手、安定した勝率を誇る ねじり合いが得意
 淡路は不倒流、長手数の美学の異名がある 両者ともに居飛車党」

相矢倉からの、縦方向の攻め合い 終盤の寄せ合い、淡路がいいのかと思われたところから、
牧野がかなりうまい飛車捨てを放って、一気に寄せきった 淡路、粘りようがなかった
以上、これで終わり(^^;


週刊将棋ステーションの近藤さんのトークコーナーが面白かったので、そっちをまとめようと思う
昨日TV放送された、盛岡で行われた将棋の日のイベント 
私は気がつかず、もう少しで見逃すところだった

第1部は4人1組のリレー将棋対決
わんこそばを早く食べたほうが先手を取ることができる、というもの
わんこそばって、あんなちょっぴりなんだね 
食べるのが遅い人には、会場から「かまずに飲み込め」の声が出た(^^;

早食い対決は、行方チームが勝利した
地元のおじさん、食べるのが早かったわ
先手は、▲地元の高校生+上田女流+地元の強豪おじさん+行方
後手は、△地元の高校生+鈴木カンナ女流+地元の強豪おじさん+康光
一人5手ずつで交代していくルール

4手目△3三角戦法から角交換の将棋になり、今、大将の行方と康光に交代したところ
康光に驚愕の手が出た その康光の後に指した高校生も実にうまかった

後手:佐藤康光チーム
後手の持駒:角 
9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂 ・v金 ・ ・ ・ ・v香|一
| ・v玉v銀 ・ ・ ・ ・v飛 ・|二
| ・v歩v歩v金v銀v歩v桂v歩v歩|三
|v歩 ・ ・v歩v歩 ・v歩 ・ ・|四
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 歩 ・|五
| 歩 ・ 歩 ・ ・ 歩 歩 ・ ・|六
| ・ 歩 銀 歩 歩 銀 桂 ・ 歩|七
| ・ ・ 玉 ・ 金 ・ ・ 飛 ・|八
| 香 桂 ・ 金 ・ ・ ・ ・ 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:角 
先手:行方チーム

*リレー将棋対決 4人1組で、一人5手ずつ指す
*今、大将の▲行方と△康光に順番が回ってきたところ
▲1六歩 △7四歩 ▲5六角
*解説の久保「攻めていきましたね」
△5五歩
*久保「後手3四の歩をどう取らせながら戦うか」
▲3四角 △5四銀 ▲2四歩 △同 歩 ▲2三歩
*久保「飛車の逃げ場所はどこに行くかなんですけど・・・」
△2五桂
*久保「うわー すごい手が出ました」
*
*ここで対局者がチェンジ
▲同 桂
*地元の高校生どうしの2人の対戦
△3二飛 ▲3五歩
*久保「これは冷静なんじゃないですか」
△3六歩
*久保「手筋ですね 筋がいい手ですね」
▲同 銀 △3七角 ▲3八飛 △4六角成 ▲4七金 △1九馬
*ここで高校生2人から、女流2人に交代
*以下は▲2二歩成△3四飛と進み、後手が緩みなく寄せ切った
*
*康光の△2五桂もすごかったが、後手の高校生の△3六歩という手、すごくいい手だったと思う(以下棋譜略)


局後、負けた上田女流「佐藤さんの△2五桂に打ち破られた 
 わんこそば対決はこちらの勝ちだったので、1勝1敗ということで(笑)」
勝った康光「△2五桂は、我ながら強気な手だった 
 (▲2二歩成と)飛車を取られていたら苦しかったかも」


第2部は次の一手名人戦 ▲渡辺vs△森内の20秒将棋 解説は谷川 相矢倉になった
以下、途中図からですが棋譜を載せておきます なかなかの好局だったと思う
森内の金、渡辺の香の使い方に特徴が出てる
(囲碁将棋フォーカスで、ハッシーが「渡辺は香を使うことが多い」と言っていたとおり)
私の頭では思いつかない、意外な手の連発で楽しかった

後手:森内名人
後手の持駒:なし
9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂 ・ ・ ・ ・ ・v桂v香|一
| ・v飛 ・ ・ ・ ・v金v玉 ・|二
| ・ ・v角v歩 ・v金 ・v歩v歩|三
| ・ ・v歩 ・v歩v銀v歩v銀 ・|四
|v歩v歩 ・ 歩 ・v歩 ・ 桂 歩|五
| ・ ・ 歩 ・ 歩 ・ 歩 銀 香|六
| 歩 歩 銀 金 ・ 歩 ・ 歩 ・|七
| ・ 玉 金 角 ・ ・ ・ ・ 飛|八
| 香 桂 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|九
+---------------------------+
先手の持駒:なし
先手:渡辺竜王・王座

▲5七角 △5五歩 ▲同 歩 △同 銀 ▲1四歩 △同 歩
▲1三歩 △5六歩 ▲6八角 △1三桂 ▲同桂成 △同 香
▲2五桂 △5七桂 ▲1三桂成 △同 銀 ▲2五銀 △2四銀
▲同 銀 △同 歩 ▲1四香 △3三玉 ▲1二香成 △1四歩
▲同 飛 △2三金 ▲1五飛 △1四歩 ▲4五飛 △4四銀打
▲5五飛 △同 銀 ▲4五香 △4四桂 ▲6四歩 △同 角
▲6五銀 △1二飛 ▲6四銀 △同 歩 ▲5四歩 △6九銀
▲7九金 △5八銀不成▲4四香 △同 銀 ▲7八銀 △2九飛
▲1三歩 △8二飛 ▲1一角 △2二香 ▲1二歩成 △6九桂成
▲同 金 △同銀不成 ▲同 銀 △同飛成 ▲7八銀 △4九龍
▲1三と △2一金
*タニー「いや~すごいですね 『森内俊之』って書いていそうな金ですね」
▲5五桂
*タニー「この桂馬も、いかにも渡辺竜王の才能ですね」
△同 銀 ▲5三歩成 △1三金 ▲4五桂 △4四玉 ▲6六銀
△4五玉 ▲4三と △3六玉 ▲5五銀 △2七玉 ▲2二角成
△同 金 ▲4六銀 △8六桂
まで後手の勝ち
松尾 歩七段vs北島忠雄六段   NHK杯  3回戦
解説 豊川孝弘

あー、矢内、今日もまたきれいだね 化粧のノリもいいみたい 水玉のネクタイがオシャレ
解説は豊川さんか これは楽しみだ 豊川はピンクのネクタイ、似合ってる

今回から3回戦ということで、トーナメント表が新しくなった
さすがに3回戦ともなると、豪華なメンバーが残っているなあ
今日の2人は、その中で、えっと、一番地味な組み合わせという感じ・・・(^^;

松尾は1回戦で中村太地、2回戦で杉本に勝ち 竜王戦1組、順位戦B1 NHK杯は8回目の出場
北島は1回戦で屋敷、2回戦で糸谷に勝ち 竜王戦3組、順位戦C1 NHK杯は4回目の出場

解説の豊川「松尾は基本は居飛車党、たまに振る 攻めっけが強い、踏み込みのいい将棋
 北島は攻守にバランスが取れている 中盤は腰が重い 人柄は穏やかだが、将棋は頑固
 この2人の対戦は、熱戦が多い 読みが合うのだろう」
ちなみに、両者の対戦成績は、4勝ずつのイーブンだった

事前のインタビュー
松尾「北島は攻守のバランスが取れている 糸谷戦では、踏み込みのいい内容だった
 私も負けずにがんばりたい 早指しでは勢いよく指すことを心がけている 全力を尽くす」

北島「松尾は人柄も将棋に対する姿勢もすばらしい棋士
 途中で差をつけられないようにして、見ている人にドキドキしていただける将棋が指せたらいい」

先手松尾で▲矢倉vs△矢倉中飛車という戦型になった
松尾が早囲いを見せて、誘ったのかもしれない
豊川「矢倉中飛車は最近めずらしいですね 後手は玉が固くならないのでね」
駒組みが続く 豊川の解説、とてもわかりやすい 声もいいから、聞いていてリラックスできる 

雑談で、豊川「北島は45才で3回戦のメンバーの中では最年長 北島が3回戦まで進んだのは初めて」
そうか、じゃあ、私は北島を応援しながら見ようっと 目立たないが、影の実力者と思うしね

豊川「NHK杯は注目度が高いですね NHK杯で一局負けると、十局くらい負けた気がする(笑)」
矢内「『今期は調子が悪いですね』って言われちゃう(笑)」

豊川「一歩千金っていいますけどね 僕たちにとっては、一歩万金?」
矢内「アハハ ハイ ハイ フフフ ハイ フフフ」
ここ、矢内、すんごい笑ってた この日の矢内、笑いのスイッチが入っていたみたい(^^;

さて、北島が銀をぶつけ、いよいよ戦いが始まった 
豊川「先手は▲6五歩と行くんですかね?」
で、松尾、▲6五歩、やったぞ おお、行った行った 激しくなりそうだ ワクワク
私は急戦矢倉という戦型がかなり好きだ 攻め合いは、見ていて楽しいからね 

形勢はどうだ? 後手は薄いが大丈夫か?
豊川「北島がいい感じでいっているかも」
矢内「どっちを持ってみたいですか?」
豊川「いい勝負、どっちも持ってみたい」
へぇー、こういう回答はめずらしいね 
豊川さんも、居飛車党の攻め将棋だから、こういう展開は大得意、というところか

北島の右桂が△6五桂と跳ねて、大活躍している 後手玉は薄いけど、わずかに後手がいいか?
長考に沈んでいる松尾 勝負どころだ
豊川「松尾の後ろに、左馬(ひだりうま)が見えますけどね ウマく指せますかね?」
矢内「フッフフフ フフフ フフフ(笑)」
・・・このダジャレが大ウケしていた こんな程度のダジャレで笑うのか? 
今日の矢内、ハードルが特別に低いなー(^^;

局面、いよいよ、お互いの玉が寄るかどうかのギリギリの終盤になってる どうなるどうなる
頭を抱えている北島が映し出された 北島に勝ってほしいが、どうか 
何しろ後手玉は薄いんで、間違えは許されない 
豊川「北島が事前に言っていたとおり、ハラハラドキドキになりましたね」
そのとおりだね お互いにこれといった悪手のない、好試合になってるね

後手玉に王手がかかり、
豊川「西村一義さんの格言で『迷ったときは取れ』というのがある だから取る!
 もし間違えたら、西村先生のせいにしちゃう」
矢内「フフフ ハハ」
これは私も笑った

さあ、ホントにギリギリだぞ 北島が勝ってるんだよな?
▲4二金と王手されたけど、後手はどう対応するか? 北島、△3三玉か これでいいのか?
豊川「あ!?」
あれ、あれ、豊川の様子がなんかおかしい
豊川「どうやら詰み・・・みたいです (詰み手順は)見ている方にお任せしましょう」
ええーー 詰みなのーーー どうやって? ええーーっと、ええーーと、
局面、手が進むけど、私にはまだわからん、まだわからん(^^;、
で、あーー、やっと私にも詰みがわかるようになった あああーーー 北島負けた・・・ 残念!! 
97手まで、松尾の勝ちとなった

どうだったんだ、トン死なのか、それとも必然の詰みなのか?
10分ほど感想戦があったが、これが実に内容が濃かった 
北島が、桂を渡した後に詰めろをかけたのが敗着かあ
そして、最後は△2二玉と逃げたら詰まなかったらしい、ということだった ああーー 
2つも勝ち筋があったのに、逃しちゃったのか あー、北島、惜しかった 

そして、終盤の忙しいときに、先手に▲3七桂なんていう手があったか!! 北島が指摘した手だ
この手を見つけられる北島、強い!
▲3七桂かあ 羽生とか渡辺なら、指していたかもしれないなあ 
▲3七桂みたいなカッコイイ手、実戦で見たかった 

でも、好局だった 面白かったよ 急戦矢倉の面白さがよく出ていた将棋だった
豊川が「2人は読みが合うので、熱戦になる」と言っていたとおりの内容だった

NHK杯、3回戦となり、これから豪華な顔ぶれが続く 期待が高まるね(^^)
第20期 銀河戦
本戦Aブロック 3回戦
菅井竜也五段 vs 長岡裕也五段
対局日: 2011年11月1日
解説:村中秀史六段
聞き手:矢内理絵子女流四段
記録:野田澤彩乃女流1級

竜王戦第5局をやっているが、銀河戦もいつもどおり放送されているのだ
おっ、今日は菅井の登場か 前期銀河戦では、6人抜きした菅井 今期はどうか、楽しみだ

菅井は前期決勝トーナメント進出により、予選シード 長岡は前局で東に勝ち
23年度の成績は、菅井21勝8敗 長岡8勝7敗

解説の村中「菅井は関西の売り出し中の若手 久保を彷彿とさせるさばき、大和証券杯で優勝した
 長岡は若手の中でも屈指の序盤の研究家」

先手菅井で、3手目▲7五歩、長岡の注目の4手目は△8八角成の角交換だった
そこからまだ定跡があるようで、▲菅井の中飛車vs△長岡の居飛車という戦型
へー、早石田の定跡で、4手目角交換から、中飛車になる変化があるんだね

聞き手の矢内「どんどん進んでますね」
村中「両者、さも当然というように(笑)」
ここ、序盤、完全に解説をスルーされてしまった ちょっとでも解説してほしかったところだ

36手目、長岡、チャンスと見たか、いきなりドカーンと角を打ち込んできた!
おおー、そんな手が! 盲点になってた 村中も全然見えてなかったね
菅井はどうするか 角を取れば角銀交換になるが、8筋を破られて竜を作られちゃう
が、菅井、迷うことなく角を取った え、それでいいの?
村中「普通なら居飛車が成功ですけど」

ここから本局、一転して局面はすごい持久戦になったが、菅井の構想力がすばらしかった
後手の竜を追い返した菅井、角2枚をナマ角で打ち、じりっ、じりっとリードを広げていく

漠然とした局面がずっと続き、構想の勝負なのだが、菅井は実にうまい
久保が指したら、きっとこんな風じゃないか、と思える手の連発だ 
村中「菅井の手、気づきにくいですね~」
ホント、どうやったらこんな発想できるんだ、という手を指し続けてる
教科書に載ってない類(たぐい)の手の連発だ
カチカチ頭では全然思いつかない手を指し続ける菅井、何なんだ、この発想力は・・・ 

長い長い駒組み合戦だ 「両雄、相譲らず」と言いたいが、やっぱり菅井のほうが形勢がいいね
矢内「菅井、うまく手を作るものですね」
村中「ええ 簡単に押さえ込まれそうか、と思ったんですけど」 
考慮時間に差がついた 残りが、菅井▲9回vs長岡△0回になっちゃった!

95手目まで、両者、ずーっと駒組みしていたのだが、
秒に追われ、ついに、長岡がガマンしきれず、1端から攻めていったのだが、これが敗因となった
菅井は的確に応じていく それも、ほとんどノータイムだ こ、これはすごい・・・
村中「菅井は早いですねー 相当形勢に自信あるんでしょうね これは長岡、気が滅入りますね」
後手は駒損が拡大してしまい、最後は差がつき投了となった

147手で、菅井の勝ち 完勝だった 考慮時間を3回余す余裕っぷり、菅井、すごく強い!!
村中「急戦が収まって、力比べになったが、菅井は冷静な指しまわしで、慌てるそぶりが全くなかった」

さすが、大和証券杯で、羽生、豊島、屋敷、村山に勝って、優勝しただけのことはある!!
菅井のすごさが存分に発揮されていた一局だった ブラボーだ 見ごたえがあった! パチパチパチ

今、24ではボンクラーズが3300点くらいを叩き出している
しかし、人類にはまだ菅井がいるぞ、菅井ならなんとかしてくれるかも、と思わせるに充分な強さだった
小学生の頃から24で指しまくっていたという菅井、
今後、プロの代表としてCOMと指してもいいんじゃないだろうか 菅井なら大丈夫だろう!
まずは米長会長にがんばってほしいけどね

本局のような調子なら、菅井はA級に放り込んでも通用すると断言できる 
菅井の次の相手はブロガー遠山だ これは楽しみだなあ 
遠山は菅井を相手にどこまでやれるのか 注目だ