上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
屋敷伸之 九段vs野月浩貴 七段 NHK杯 2回戦
解説 中座真 七段

おおおっ、今週の矢内、めっちゃかわいい サイコー! 
薄ピンクのやわらかいカッターに紫のスカーフ、ピカピカのショートヘアー ベリーナイス!

屋敷vs野月か 横歩取りになりそうな予感がする 
解説に中座を持ってきたあたり、関係者も戦型を横歩取りと予測してのことだろう
(番組中に出たが、この2人の対戦成績は、屋敷の3勝、野月の5勝で、
 そのうちの7局が横歩取りとのこと)

屋敷は1988年四段、竜王戦3組、A級 1回戦シード、NHK杯本戦は16回目の出場
野月は1996年四段、竜王戦2組、B2 1回戦で甲斐女流に勝ち、NHK杯本戦は9回目の出場

解説の中座「屋敷は穏やかな人柄で、将棋は変幻自在 人が真似できない将棋を指す
 野月は人柄は明るく快活で、将棋は攻めが非常に強い
 屋敷の強靭(きょうじん)な受けに、野月の攻めが通用するかどうか」

事前のインタビュー
屋敷「野月は攻めが非常に強くて、早指しがとても強いタイプ
 せっかくの全国のファンに楽しんでいただけるNHK杯、北海道対決ということで、
 北海道のみなさんに楽しんでいただければと思います」

野月「屋敷は同郷で、奨励会も同期 僕が将棋を覚えたくらいから、屋敷は地元で活躍していた
 ライバルというよりは、身近な目標というか、あこがれの存在
 アマチュア時代は全く勝てなかったので、今日はその借りを返したい
 子供の頃からよく知っている相手、自分の得意な攻めが発揮されるようにがんばりたい」

先手屋敷で、やはり横歩取りになった 野月の、中座流△8五飛だ 
後手玉は△4一玉型のクラシックな形 先手の屋敷は▲1七桂型という、やや変則的な形
中座「▲1七桂の端桂がさばけることが、だんだんわかってきたのです」

なかなか解説が始まらず、ずいぶん経ってからやっと解説開始になった
これは何度も書いているが、もっと早くから解説を開始してほしい (銀河戦はすぐ解説がはじまる)

雑談で、中座「野月は△8五飛の育ての親で、最も得意としている戦法
 屋敷は横歩取りでは、新手をたくさん指している
 野月は小学生名人、屋敷は中学生名人 2人とも北海道の天才、特に屋敷は大天才
 
 野月がプロになったばかりの頃、野月、私、近藤、田村で『旅行研究会』を作った
 やたらと会費の高い研究会で(笑) 海外に2回ほど行った
 何かいいことがあった人がお金を出した なつかしいですね」 

さて、角と桂をそれぞれ持ち合った中盤、この一局のハイライトという手が出た 屋敷の▲5五角だ
中座「こういう手が屋敷はうまいんですよね~ 最初は、見ていてよくわからないんですよ
 後から考えてだんだん『わあ、いい手だなあ』とわかるんです
 この▲5五角はなかなか思い浮かばないですよ」
結局、野月は△4四角と合わせて▲5五角を消したが、結果、4三の地点に穴ボコが開いた
これが終盤、ものすごく大きな意味を持つこととなった
 
中座「お互いに、うまく手を渡している感じです」
そうか、マイナスにならない手を指し続けて、相手の悪手を誘っているわけだね
私はこの戦型がめっぽう苦手なので、中座の解説が頼みの綱だ(^^;
そこからまだ、野月は待っている手もあったのかもしれないが、果敢に攻めかかっていった
野月は棋界屈指の攻め将棋だもんね

野月、桂を打っていきなり成り捨て、角打ちの場所を作るという、強引とも思える手段に出た
中座「さすが野月ですね~」
矢内「今、打った桂をすぐに成り捨てて」
中座「この将棋は急に終盤になりますからね」

先手は飛車を取り、後手は金を取り、激しい攻め合いになった 後は、どちらの攻めが早いかだ
・・・と思っていたら、野月、何を思ったのか、△8三歩って、それ何? 
えええー!?、角を切ってこい、という意味? 
何もしなくても先手は次に角を切りたいくらいなのに? これは悪手では?
中座「ほおお~ これはすごい手ですね やってこい、という手 思いきった手ですね」
屋敷も、それなら切らせていただきます、と角を切って攻めていった これは先手ペースでは?
中座「先手を持ってみたいです」 
そうだよね どう見ても、先手の攻めがかなり続きそうな展開だ

案の定、屋敷の厳しい攻めの手が止まらない 
玉頭の4三の地点に穴ボコが開いていた、という弱点を的確に突いていく屋敷
矢内「屋敷、淀みなく後手陣に迫ってますね」

屋敷の攻めは鋭く、全く緩みないように見える手が続く 野月、受け一方の苦しい展開
そのまま最後まで、屋敷の厳しい追及は止まらなかった 野月、受けなしに追い込まれ、無念の投了
87手で屋敷の快勝となった 

先手陣は金を一枚はがされただけで、安泰だった 投了図はかなり差がついてしまっていた
だぁ~、△8三歩の、やってこい!という手って、いったい何だったんだ~orz
中座「野月が攻めたが、屋敷がいなした 勝ちになってから速かった」
矢内「屋敷の会心の指しまわしでしょうか」
中座「そうですね」

感想戦で、野月「▲5五角はよくわからなかった」
でも、その手が明らかにこの一局のポイントだった
4三の地点に穴が開いたことが、そのまま後手の敗因になってしまった 
この手は屋敷の才能を示した手といえた、眼目の一手だった
中座の「この▲5五角はなかなか思い浮かばないですよ」と言っていた解説は、実に的確だったね

それにしても、野月の△8三歩って、何だったのかなあ 
本譜は結果的に一手パスと同じ意味になっていた 終盤の速度争いの局面でね 
まあ、屋敷の▲5五角と、その後の的確な寄せが見れたことで、良しとせねばなるまいか
中座の「屋敷は他の人が真似できない手を指す」という言葉どおりの一手(▲5五角)が出て、
屋敷の圧勝譜、という本局だった

今週の一番の見所、それは矢内のファンションだったと思う
矢内、こんなにかわいいのに、結婚はしないのか? 誰かいい人はいないのか? 
毎週のように長考するが、私が答えを出せるはずもないのであった(^^;
スポンサーサイト
第20期 銀河戦
決勝トーナメント 決勝戦
羽生善治二冠 vs 阿久津主税七段
対局日:2012年8月17日
解説:島 朗九段
聞き手:矢内理絵子女流四段
記録:伊藤明日香女流初段

聞き手に矢内が来た~ 矢内、髪を下ろして大人っぽく見える いいね
解説には島さんだ 島さんの髪は、例によっていつもどうりだね

いよいよ銀河戦も決勝だ 阿久津の2回目の優勝か? 羽生の7回目の優勝か?
阿久津はここまで、杉本、深浦、郷田、佐々木慎、佐藤康光に勝ち決勝進出
羽生は、阿久津、大石、金井、屋敷に勝ち決勝進出 
この2人は今期銀河戦のDブロックでもすでに対戦している 
2人の対戦成績は、阿久津1勝、羽生10勝とのこと かなりの差がついてしまっている

解説の島「阿久津は四段の頃から、才気煥発(さいきかんぱつ)
 戦型もこだわらずに、何でも指す 器用で手が見える 反応が早い 終盤で手が伸びる
 データを気にしないで、力で指す
 
 羽生は40代になっても、最新の将棋を極めている 若手の頃からの姿勢がかわっていない
 第一人者になっても守りに入らず、攻めの姿勢を崩していない
 阿久津も羽生も、八王子将棋クラブの出身」

先手阿久津で、ノーマル角換わりの相腰掛け銀になった(先後同型ではない)
島「この戦型は、以前は先手の勝率が6割くらいもあったが、後手の研究が進んだ
 今は矢倉を上回る数が指されている」

序盤、2人とも手が早い 駒組みがどんどん進む
矢内「どのくらいの局面まで研究しているんでしょうか?」
島「実戦例のあるところまでは知っていて、その先を研究しています」
ひえ~、全部の実戦例を知っているのかな? そこまでやってるか

阿久津が自陣角を打って、局面の打開を計った局面
島「これは、村山聖と羽生で、20年ほど前に対戦があったのと、同一局面」
なんでそこまで覚えてるの、20年も前のことを(^^;

雑談で、島「阿久津は勝負に対して、冷酷になれないところが弱点ですね 
 羽生は相手の得意や最新形を避けない 強いボールを打ち返したいという気持ちが常にあるのだろう
 羽生は勝負に勝っても、慢心するというところが全くなく、ストイックに将棋に打ち込んでいる」

阿久津が仕掛け、それを羽生が受け止める、という展開だ
先に研究手を指したのは、羽生だった 
62手目、先手の飛車と角が両方に利いているところに、焦点の捨て歩を放った羽生
島「この場で思いつきで指せる手ではない ノータイムで指しているから、明らかに羽生の研究手
 角換わりになったときから考えていた予定の手だろう 
 こんなところまで羽生は研究している、すごいですね」

この研究手で、ちょっと羽生がリードを奪ったようだ 流れが羽生に傾いた
阿久津はすでに駒損確定のため、攻め続けるしかないが・・・
島「先手、うまい攻めが見つからない 阿久津、困ったかもしれない 単調な攻めしか見えない
 単調な俗手は、阿久津の最も嫌うところ」
ええ~、もうこれ、羽生の研究手、それ一発で勝負がついたの? もう決勝戦が終わり?

しかし、ここからがこの将棋の見せ場だった
阿久津、角をぶった切る強手、後手の9一の香と交換! 
島「ほお~、そうか! これはキラメキですね 結果はわかりませんが、阿久津、魅せましたね~!
 次の一手にしたい角切りでした」
島さん、手放しで賞賛の発想だった なるほど、これで先手の攻めが続くか?

が、羽生は冷静に対応している 後手は馬が手厚く、なんと金銀4枚+馬付きの後手の守りだ
これは見るだけでクラクラする こんな固い後手陣をどう攻略するんだ
島「阿久津は、手を作るのが得意なのですが・・・」
阿久津、苦戦だ う~ん、阿久津の角切りも、形勢を戻すまでには至らなかったか
羽生は狙われた飛車をチョコチョコと小刻みに動かして、スキを与えない

阿久津は仕方なく、角銀交換の駒損を甘受する単調な攻めだ
島「上品な手を好む阿久津としては、やりたくない攻めだったが、仕方ないでしょう」
矢内「阿久津は常にやりたくない手を、羽生に指させられている感じですね」

攻めが途切れたら終わりの阿久津、しかし粘っているぞ 羽生の形勢がいいとは言え、
一手間違えたら形勢が互角に戻ってしまうというくらいの差だ
歩の打ち捨てで、相手の大駒の利きを変える手を指す阿久津と羽生
島「激しい終盤ですが、小さなポイントを稼ぐ手が両者に出てますね」

島「阿久津もすぐに倒れずに、崩されない指し方をしている さすがです」
だんだん長手数になってきた 阿久津の攻め、切れそうなんだけど、まだ終わらない
羽生はずーっと丁寧に受けに徹している 阿久津、かなりがんばっている、見ごたえがある!

ついにお互いの考慮時間がなくなり、完全に30秒将棋
島「羽生は、ここから先は30秒でも大丈夫、と思って最後の考慮時間を使い切ったのではないか」
そして羽生に出た、島さん絶賛の一手、矢倉崩しの手筋の△8六桂! このタイミングで打つか~
島「こんなに強かったら、どれだけ将棋って楽しいんでしょうね」
同業者からこんな風に言われるのって、最高の賛辞だね 

羽生、ついに自玉を中段で安定させることに成功した
矢内「ここから後手は入玉を目指すんでしょうか?」
島「後手玉は、入玉より中段が一番固い 追われたら入玉すればいい」
そうか、なんでもかんでも入玉すれば固いってもんじゃないんだね 中段が一番固いときもあるんだね

とうとうはっきりした局面、銀が素抜かれる筋を島さんは見落としていたが、
羽生がそんなうっかりミスをするはずもない
島「羽生は全くあわてたところがない、スキがないです」
いつのまにか、盤上、後手の駒ばかりになってる
矢内「羽生さんは終わるまで気を抜かないですよね 局後のインタビューでも、
 『勝ちを意識したのは最後の最後です』といつも言いますよね」

そして、ついに羽生に凱歌が上がった 阿久津も粘りに粘ったが、142手で投了した
羽生、7回目の銀河戦優勝!  

羽生の今期の銀河戦の中でも、一番の好局だったと思う ミスらしいミスが一手もなく、実に強かった
感想戦の時間はなかったが、羽生のほうにミスがなく、検討が特に必要もないくらいだったと思う
62手目で(おそらく)研究手を放って有利になってから、142手で勝つまで、
羽生に緩みが見当たらない、会心譜だったね

阿久津もよくがんばり、羽生の強さを引き出していた 銀河戦の決勝戦にふさわしい熱戦、面白かった!
決勝という舞台を考えれば、この本局が今期一番の名局だったと思う

島「羽生の精度の高さが印象的だった 磐石で阿久津を圧倒した 
 阿久津の技をすべて封じ込め、完璧だったと思う」
島さんは、さすが角換わり相腰掛け銀に関しての棋界の第一人者、最初から終局まで、
ずっとしゃべりがうまく、まったくストレスなく聞いていることができた 島さんもグッジョブ!

局後に表彰式が行われた
羽生「銀河戦は早指しで、スピーディな棋戦 最近は若手との対戦も増えて、負けの将棋もあった
 その中で優勝できたことはうれしい 銀河戦は根強いファンに見ていただいて、反響も大きい
 この優勝を機に、さらに飛躍できるようにがんばっていきたい
 関係者のみなさま、お世話になりました ありがとうございました」

局後のインタビュー
羽生「今は終わって緊張がとけた 決勝トーナメントの1、2回戦は負けかと思ったときもあった
 優勝できて良かった」
矢内「本局で、羽生さんは通算1200勝を達成されました! おめでとうございます」
羽生「長く積み重ねた結果として、到達できてうれしい ベテランになったのかなと(笑)
 長くやってきた甲斐がありました」 

羽生の優勝で、第20期銀河戦は終了となった 関係者のみなさま、お疲れ様でした
 
私のブログで銀河戦を取り扱うのはいったん終了させてもらいます
でも、注目の一戦は、また記事にするかもしれません
このブログの銀河戦の記事を見てくれていたみなさま、今までありがとうございました
我ながら、5年間、通算で約500局、よく続いたと思います 私もお疲れ様(笑) 
10月からは、定期更新の記事はNHK杯のみとなります 
NHK杯はこれからもまだまだ続けたいですね よろしく!
第20期 銀河戦
決勝トーナメント 準決勝 第2局
佐藤康光王将 vs 阿久津主税七段
対局日:2012年8月14日
解説:森内俊之名人
聞き手:山口恵梨子女流初段
記録:井道千尋女流初段

いよいよ準決勝第2局だ 決勝で羽生と対戦するのはどちらになるのか?
銀河戦の実績では、康光は優勝3回、阿久津は優勝1回とのこと (ちなみに羽生は優勝6回)
私としては、羽生vs康光が見たいので、康光の応援だ

康光は土佐、久保に勝ち、阿久津は郷田、佐々木慎に勝ち準決勝進出
平成23年度の成績は、康光22勝21敗 阿久津は25勝13敗

解説の森内「康光はどんな戦型でも指せる 攻めっけの強い、力強い将棋
 阿久津は居飛車、振り飛車、何でも指す 鋭く洗練された将棋
 2人とも、知識より力で勝負するタイプ 早い段階で力戦になるんじゃないか」

先手康光で、初手から▲7六歩△3四歩▲1六歩! おお~、いきなりやってくれた
これは、ゴキゲン中飛車の先手番での古いバージョンの指し方だね
しかし、康光の作戦は、自分から角交換しての、向かい飛車だった
森内「見たことのない出だし すぐには意図がわからないですが」
ここ、せっかくなので符号を貼り付けておきます 

先手:康光
後手:阿久津

▲7六歩 △3四歩 ▲1六歩 △8四歩 ▲5六歩 △8五歩
▲2二角成 △同 銀 ▲8八飛

ここから△5七角にはどうするんだ、と思ったが、返し技があるのだった
△5七角▲6八銀で以下、①△8四角成には▲7五角 ②△3五角成には▲2六角以下大丈夫
③△2四角成には▲1五角! 
森内いわく、これですべて受かっていて、△5七角からの馬作りは成立しないのであった

ヒュー、さすが康光! また新戦法だね
森内「康光の将棋は新手の宝庫 康光の新手というのは、定跡の一変化でなく、
 根本から新しく作り出したものが多い」

しかし、この作戦、成功とはいかなかった 
阿久津の早々の自陣角△3三角、これは実戦的な好手だったと思う
康光も▲7七角と受けざるを得ず、ここからすごい持久戦になった

結局、康光の▲向かい飛車+銀冠vs△阿久津の居飛車+銀冠4枚穴熊に収まった 
ここまで組みあがるのに、番組開始から一時間 ひえ~(^^;

康光が5筋から攻めたものの、いかんせん、後手玉は鉄壁 しかもすごく遠い 
後手陣を見ると気が遠くなる・・・

阿久津は竜を作って、自然に攻めている
先手玉は3段目に追いやられた 先手の銀冠がもう見る影もない
森内「この受けの形は康光しか指せない 阿久津は無理がない、教科書どおりの手を続けている」
あー、康光、危ないな どうにか、阿久津の攻めを切らせることができるのか?

森内「康光は入玉を目指すんじゃないか」と言った直後、康光は玉をまた2段目に引いた!
これには森内もびっくり 森内「はあ~ そっち! これは思いつきませんね」
玉を3段目に上がって、また2段目に下がる受け方、これを行き当たりバッタリでなく、
読み筋で指しているんだからすごい(^^;

そして、一番の勝負どころという局面がきた 康光、敵陣に入っていた竜を自陣に引きつけ、
受けに使った! おおっ、これで阿久津に手がなければ、全駒だ あとは、と金を作っていけばいい
阿久津の攻め駒は竜一枚だから、攻めはないだろう? 穴熊の姿焼きか
よっしゃあ、受けきった・・・!?

ところが! 阿久津、歩を使って、実にうまく細い攻めを通してしまったではないか
うわー、阿久津、これはうまいわ 
森内「阿久津の攻め、急所中の急所に手が入った 康光、ピンチですね」

だめかああ 羽生を倒せるのは康光だけだろう ここは乗り切って勝ってくれえ
でも、後手は「固い、攻めてる、切れない」の3拍子揃ってる 典型的な穴熊の勝ちパターンだ
く、苦しい しかし康光も踏ん張ってる 敵の竜の利きをずらす底歩、
2枚角の連結で勝負に持ち込んでる

頼む~、康光、がんばれ~ 康光、角を2枚とも切る特攻で、一手違いに持ち込んだ
あとは先手玉が詰むかどうかだ どうだ? 阿久津の力量なら、詰ませるか? 

森内「ひと目、先手玉は詰みですが、読みきれません」
どうなるどうなる したらば、阿久津、秒に追われるまでもなく、
飛車を玉のドテッ腹にズバーーンと捨て駒! 
森内「あ~! カッコイイな~ きれいですね 最後にきれいに決めましたね」
これで見事な、実に見事な即詰み 勝負はついた 康光、投了! 
116手で阿久津の勝ち  うわあ~、康光、負けちゃった~orz

森内「お互いの持ち味がよくでた一局だった 康光も粘ったが、阿久津の正確な手の前に屈した」
やはり、銀冠4枚穴熊は固かった・・・ それにしても、阿久津はよく攻めをつないだなあ
最後の即詰みも、お見事だった これは阿久津の会心譜だろう 康光は残念だった

局後のインタビュー
阿久津「自分らしく、攻めて行く展開になった 最後、少し危ないところもあったが、
 なんとか勝ちきれて良かった  決勝の相手は羽生二冠ということで、対戦成績は圧倒的に
 負けているが、気にしないで思い切ってぶつかっていきたい」

決勝は羽生vs阿久津となった 阿久津は男を上げるチャンス、勝って結果が欲しいね
第20期銀河戦、いよいよオーラスだ 
中村太地 六段vs松尾歩 七段 NHK杯 2回戦
解説 木村一基 八段

おおっ、矢内、ショートヘアーにしていてすごくかわいい! しばらくこの髪型で頼みます
服も、青でいいんだけど・・・なーんとなく、矢内の服装って、カタいというか、あか抜けてないと
いうか、そんな感じなんだよね カッターシャツのせいかもしれない
松尾は髪にウェーブをかけて、後ろに回しているね オシャレでカッコイイ 

中村太地(以下、太地)は2006年四段、竜王戦5組、順位戦C1 1回戦で小林裕士に勝ち 2回目の本戦
松尾(以下、マッツォ)は1999年四段、竜王戦2組、順位戦B1 1回戦で中尾に勝ち 9回目の本戦

解説の木村「太地は棋聖戦の挑戦者、王座戦でも挑決に進んだ 今一番注目されている若手
 旬の魚が食べると一番おいしいと言われるように、今一番活きがよくて元気のいい将棋を期待させる
 
 マッツォは長年B1で安定した力を残している 誰を負かしてもおかしくない
 そろそろ実績が欲しいんじゃないか」

事前のインタビュー
太地「マッツォは、序盤、中盤、終盤とスキのない将棋 
 マッツォには昨年のNHK杯で負かされているので、今年はなんとかがんばりたい」

マッツォ「太地とは去年対戦したが、その時より、かなり力をつけているなという印象
 気を引き締めてがんばりたい」

先手太地で、相矢倉になった マッツォが△5三銀型右から力戦に持ち込んだ
木村「2人とも棋界屈指の研究家、序盤の解説は私も試されているので、緊張する」
とのことだったが、この一局は序盤の定跡の知識はほとんど必要なかったね(^^;

木村「定跡化された将棋ではないので、読みの勝負になりそう」
序盤は、読み、というか、構想の勝負になった
太地が4筋で一歩交換、さらに桂を▲1七桂の端桂で使う工夫を見せた
木村「太地は自由奔放ですね 先手はよくばった序盤です」

これに対応したマッツォの△5一角~△7三角が、絶好の構想だった
この角の先手陣へのにらみが強烈で、先手は攻撃態勢が全然築けない
木村「マッツォ、落ち着いた手が目立ちますね」
マッツォ、銀2枚も盛り上げてきて受けに使い、上部からの攻めにすごく丈夫だ(ダジャレ)

木村「先手からの具体的な攻めの方法が思いつかない 困ったな、とボヤきたくなっちゃうかも」
というか、これ、もう大差ではないのか? 

先手からはもう攻撃できない、あとは後手のやりたい放題で、後手の圧勝、というパターンでは?
まだ歩以外の駒がぶつかってないのに、私的には、見れば見るほど、大差に見えてしかたない 
私が先手を持っていたら、もうほとんどあきらめ状態だ それくらいの差があると思える
今回は駒組みが終わった時点で、すでに終了だったな、という将棋になりそう

が、太地は思いもつかない手を指した、▲9八香! 
そ、そうかそれがあるか もうそれで、穴熊にして、自分からは攻めるのはもうあきらめて待機作戦か! 
木村「実戦的です」
そうか~ 先手番だからって、何が何でも自分から攻めることもないか 千日手ならもうけもの、か

太地が開き直り、あとはマッツォの腕しだい、になった
木村「後手は一手半くらい、先攻する権利がある」
マッツォは6筋に勢力を集め、満を持して攻めていった
やっぱ、形勢は後手だいぶいいようだね 後手が猛攻して、先手には攻める番が回ってこなくて、
それで後手の勝ち、というパターンだろう  

木村「若干、先手が作戦負け模様だが、辛抱すれば先手にもチャンスが必ず出てくる」
え~、そうかな もう先手にはチャンスは来ないと思うけどね
あとは攻めを続けるだけのマッツォ、8筋の歩を突き捨ての工夫を入れながら、攻め立てている

角を切って決めに出たマッツォ 桂も成り捨てて攻め続けてる
他でもない、実力者のマッツォの手だから、これでいいんだよね・・・?
あら、4筋の歩の取り込みが入った そして、▲5八銀と引いた味が絶品! 
遊んでいた先手の銀と飛車が一気に働いてきた! あれ、あれあれ? なんか変だぞ
ちょっとおかしい、ではなく、相当おかしい!

両者30秒将棋になり、矢内「まだまだ大変ですね」
ええ~、これ、もう難しくなってる? もうどっちがいいか不明 いや、先手良し?
マッツォは、もう好きにしてくれ、と自陣放置で攻めたが、後手玉に、即詰みがありや?
詰むや詰まざるや・・・ 太地の王手ラッシュが続く
木村「詰むと思うんですけどね、思う、じゃダメですね 詰む」
太地、さすがに若手トップクラスの実力者、見事に長手数の即詰みに斬って落とした
プロにとっては、そんなに難しくない詰みだった感じだ(しかし、実際に手数を数えたら23手詰み!) 

117手、太地の逆転勝ち  ええー、これが逆転するか この将棋が・・・ 
私の大局観では、△7三角の利きが絶品だった頃を考えれば、
もう後手が断然優勢だという判断だったんだけど、これをマッツォが逆転負けをくらったか
マッツォ本人も悔しかったのかもしれない 最後はすぐ投げず、簡単なところまで指し続けた

木村「序盤はマッツォがうまくやったが、太地の辛抱が実った こういうこともあるんですね」
終局直後、マッツォ「無理すぎたね 仕掛けたの」
仕掛けが無理だったのか、それとも角切りが強引すぎたのか(矢内が指摘の△7五歩もあったかも)

この一局で私が印象に残ったのは、太地の▲9八香だった 
「作戦失敗を認めます、あなたに主導権を全部あげます、でも勝負はまだまだこれからです」
そんな太地の声が聞こえてきそうな香上がりだった これは見習わないといけないと思った

しかし、太地の序盤の作戦負けは、やはりいただけなかった 太地には期待が大きいのでね 
3回戦では相手は渡辺とのことで、そのときは最高の力を発揮してほしいものだ
第20期 銀河戦
決勝トーナメント 準決勝 第1局
羽生善治二冠 vs 屋敷伸之九段
対局日:2012年8月4日
解説:鈴木大介八段
聞き手:中村真梨花女流二段
記録:渡辺弥生女流1級

羽生は1回戦で大石、2回戦で金井に勝ち 屋敷は1回戦で高崎、2回戦で広瀬に勝ち
平成23年度の成績は、44勝19敗 屋敷は18勝13敗

解説の鈴木大介「羽生は、羽生マジックに代表されるように、終盤力が魅力
 最近では序盤の研究にも余念がなく、色々な戦法を使っている
 屋敷はバランスの取れた棋風 ふわっとした不思議な手が出る 攻めと受けのメリハリがきいている」

2人の対戦成績だが、なんと、羽生の16勝、屋敷の2勝ということだ 
うへ~、屋敷、ボッコボコにされてるのね なんとか勝ちたいところだね

先手羽生で、相矢倉になった 
2人とも前例のあるところまではスイスイと進めていった
大介が「相矢倉になると、7割がたこの局面になる」という、ベーシックな相矢倉だ
昨年度のNHK杯の決勝、▲羽生vs△渡辺もこの戦型だった
先手の羽生の攻めを、後手の屋敷が全面的に受け止める、後手側の専守防衛の作戦

局後の羽生によると、77手目あたりまで前例があるそうだ 
77手目まで・・・長すぎではないか?(^^;
そこまでの大介の解説、抜群にうまかった 大介は自分では相矢倉は全然指さないのに、すごいことだ
大介「残念ながら、私の記憶はこの辺で終わってます」と言ってからは、精度が落ちたけど、
それは仕方あるまい

例によって、先手の羽生が駒損ながら攻め立て、それを後手の屋敷が受けきれるか、という将棋
中盤、手が進んで、駒割りを調べるとき、大介が役に立つことを言っていた
大介「羽生は角が2枚ある、屋敷は銀桂香が(初期局面より)1枚ずつ多いので、
 角と銀桂香の3枚換えで、後手が駒得です 
 駒割りを数えるとき、(先手と後手で)駒数の少ない側から数えると、数えやすいです
 私は多い側から数えてしまっていました」
たしかに、駒数の少ないほうから数えたほうがいいね これはコロンブスの卵、新発見!

ここで、ギズモ流の、中盤以降の駒の枚数の損得を数えるやり方を伝授したいです メモのご用意を!
初期配置では、玉と歩以外の駒は、先手側で飛、角、金2、銀2、桂2、香2、
合計で10枚ありますよね もちろん後手側も10枚です
玉と歩以外の駒は、先手も10枚、後手も10枚、総計20枚という数字を覚えておくといいです

例えば、中盤以降の局面で、先手の駒を数えて(玉と歩以外を数える)、
それが合計10枚あれば、駒の枚数では損得なし、イーブンになるのです

途中の局面をパッと見て、先手の駒が(玉と歩以外が)11枚あったとしましょう
それだと、10+1なので、先手が駒を何か1枚得をしているのですね
後手の駒は(玉と歩以外は)20引く11で、9枚のはずです 
この数え方は覚えておくと、なかなか重宝しますよ
(ただし、何と何の種類が交換になってるか、までは、この数え方ではわかりませんが)

さらに、ここに鈴木大介さんのアドバイスを使うといいですね
駒数は、先手側、後手側のうち、少なそうな側から数えるといいと思いますね

この大介の解説があった局面、先手が駒損しているので、先手側から駒数を数えて、
(玉と歩以外が)先手は8枚、後手は12枚になっていました つまり後手が2枚得をしているのですね 
細かく調べると、先手は角が、後手は銀桂香が初期局面より多いので、角と銀桂香の3枚換えだった、
ということです  

さて、羽生の猛攻が続いている 屋敷が受けの手で選択肢があったのは、
わずかな局面しかなかったようで、どうにもこうにも、羽生にばかり選択肢がある局面が続く
大介「屋敷、苦しいんじゃないか 駒得だが、駒の働きが悪すぎる 
 後手を持ちたいという人はいないでしょう」

ここでまた大介が面白い発言をした
大介「最近、棋士の間では、受けにまわることを『修行する』というんですよ
 今、屋敷さんは修行しています(笑)」

大介「しかし、屋敷が入玉できたら後手が面白いですけどね 
 入玉になると、トランプの大富豪に例えると、革命が起こったようなものです 
 と金がいっぱいできて、駒の価値が入れ替わってしまう(笑)」

羽生が優勢になったら、もうあきらめムードだ 少なくとも私は(^^;
屋敷、入玉含みでがんばり、双方30秒将棋になってから粘った
羽生が見たこともない異筋な手(相手の歩頭に桂馬を打ち込み、その桂を完全なそっぽに成り込み)
を指し、大介に「これは新手筋か大悪手」とまで言わせた・・・
が、最後は羽生はキッチリ寄せきった 141手で羽生の勝ち

大介「うまく羽生が攻めをつないだ 屋敷も追い込んだが、羽生の最初のリードが大きかった」
相矢倉の持久戦の定跡形のパターンで、先手が駒損で攻め込む
→後手は駒得で受ける将棋 先手に選択肢が多くて悩ましいが、プロなので間違えにくい
→先手の攻めがつながっていき、いつのまにやら駒損を回復しながら攻めている
→後手、変化の余地があまりない、後手はバラバラ、先手玉は鉄板
→先手の攻めが続き、先手の快勝 
今回も、この流れになってしまったか・・・orz

局後の勝利者インタビューがあった
羽生「攻めが続くかどうか、難しい将棋だった 入玉の心配もあったので、神経を使った
 せっかくここまで勝ち進めたので、決勝では、元気よく勢いのある、面白い将棋を指したい」

この銀河戦、羽生を止める力を持っているのは、もう佐藤康光しかいないだろう
羽生v康光、決勝ではライバル対決に期待だ! 
次局、阿久津が康光に勝つと、優勝は羽生だろう・・・(^^;
第20期 銀河戦
決勝トーナメント 2回戦 第4局
阿久津主税七段 vs 佐々木 慎六段
対局日:2012年7月19日
解説:松尾 歩七段
聞き手:香川愛生女流1級
記録:渡辺弥生女流1級

土曜に放送された銀河戦
解説のマッツォ、あごひげに、髪はウェーブをかけていて芸術家みたいな風貌だ、なかなかカッコイイ
聞き手の子はだれだ、香川1級? 初めて見た 目がでっかくて、けっこうかわいい

ベスト8の最後の一局、佐々木慎と阿久津だ 
阿久津はともかく、佐々木慎って、なんでここまでこれたんだろう(^^;

佐々木慎は1回戦で藤井に勝ち 阿久津は郷田に勝ち、ベスト8進出
平成23年度の成績は、佐々木慎15勝17敗 阿久津25勝13敗 

解説のマッツォ「佐々木慎は、振り党で、受けに特徴がある 
 苦しくなってからの中終盤、独特の感覚で力を発揮し、逆転することがある
 阿久津は居飛車党で切れ味鋭い攻め将棋 中終盤が強い 銀河戦は過去1回優勝している」

先手佐々木慎で、▲角道を止めた三間飛車+穴熊vs△右四間飛車+左美濃になった
佐々木の穴熊が完成する前に、阿久津が速攻をしかけ、早々に開戦となった
プロの右四間、これはめずらしい どうなる? とワクワクして見ていたのだが・・・

角交換から、阿久津がうまいところへ角を放ち、焦点の歩を打った 面白い攻め筋だ
でも、これ、解説でマッツォが「こうなったら先手がダメ」と言ったように進んでしまっているよね
何か、先手の佐々木に対策があるのか? ないように見えるが・・・

なんと、この焦点の歩を打たれた佐々木、考慮時間を一気に5回も使う、という、ありえない大長考
マッツォ「先手、かなり痛い うっかりではないか 佐々木の時間の使い方が明らかに変」

どうにか佐々木は攻め合いに持ち込んだものの、駒割が銀の丸損! 
それも無条件とも言っていいくらいの損の仕方だ なにこれ、プロがこんな風になっちゃっていいのか

あまりの差のつき方に、私はこの一局に関する興味を失ってしまった
うとうとして、寝てしまった マッツォの声が眠気を誘う 寝るにはちょうどいい声だ
zzz・・・で、ちょっと起きて見ると、マッツォ「大接戦になってる 一手違いになってる」って、
どういうこと? 阿久津が何度か疑問手を指して、接戦になってしまったらしい
うえーー、銀の丸得から接戦になってしまっているって、けっこうひどいんではないか

結果、82手で後手の阿久津の勝ち
感想戦では、両者ともに見落としがあった、ということだった

あまり期待していなかったこのカード、やはりこうなったかorz
佐々木のミス、ひどすぎだろう 決勝トーナメントで出るようなミスとは思えない
34手目で、先手は気の早いひとなら投了していたっておかしくないと思う

まあいいや、残すはベスト4、あと3局となった
羽生vs屋敷、佐藤康光vs阿久津 順当にいけば、決勝は羽生vs佐藤康光だろうか?
豊島将之 七段vs畠山鎮 七段 NHK杯 2回戦
解説 稲葉陽 六段

矢内、今日は真っ白な服、なかなかいい たまには冒険して、派手な服も着てほしいけどね
って、解説の稲葉、顔がモロに、ものすごいホームベース型! 顔の骨組みが外見でわかる(笑) 

今日は期待のホープの豊島と、畠山鎮(以下、ハタチン)の対戦か 稲葉を含め、関西勢の3人だ
私は豊島にかなり期待しているが、どうなるか

豊島は2007年四段、竜王戦3組、順位戦B2 1回戦で佐藤紳哉に勝ち NHK杯本戦は4回目の出場
ハタチンは1989年四段、竜王戦2組、順位戦B1 前回ベスト4により予選免除 本戦は15回目の出場

稲葉「豊島はおとなしくて、10年以上の付き合いがあるが、動揺している姿をあまり見たことがない
 将棋はバランスがとれていて、相手のことをよく調べていて戦略的に指してくる
 小学3年生で奨励会入りは最年少記録
 ハタチンは熱血という感じ、普段はよく笑わせてもらっている 序盤の知識が深くて、攻め将棋 
 2人とも居飛車党の本格派だが、性格は対照的な感のある2人」

事前のインタビュー
豊島「ハタチンは、私が奨励会にいたときに幹事をしておられて、非常に志(こころざし)が高くて、
 気持ちが熱い先生だと感じました 思い切りぶつかっていって、いい将棋が指せればと思います」

ハタチン「豊島は、私が奨励会幹事を9年やっていたときに、将棋界のトップに一直線に行きそうな、
 スキのない優秀な将棋を指していた 私は『戦う気持ち』を幹事のときにいつも言っていたので、
 闘争心を一手一手に込めて、しっかり戦いたい」

雑談で、矢内「稲葉さんは、連盟テニス部の部長ということで」
稲葉「連絡係です」 これは笑った
稲葉「豊島はテニス部員で、動きが俊敏で、強いサーブとかスマッシュを打ってくる」ということだ
豊島は、若手の山登りでも、一番早く頂上についた、と以前の週刊将棋に書いてあった
体を鍛えてるんだね ぜひ1度、豊島のテニスしている姿を見てみたいものだ
福崎文吾さんとか、関東では遠山さんもやっているそうだ みんなのフォームを見てみたいなあ

ハタチンの話題になり、
稲葉「奨励会で私が級位者のとき、ソファーに座って休んでいたら、
 『有段者が指しているときに、ソファーで休んでいてはいけない』と怒られた」
矢内「空気がピリッとなりますね」
ハタチンは、将棋界の人というより、普通の社会人みたいな感じがする

さて、先手豊島で、角換わりになった 
相腰掛け銀だが、先手は4筋の位、後手は6筋の位を取り合っているという、めずらしい序盤だ

豊島が▲7五歩、と指したところ
稲葉「手渡しですね 後手は今が最善形なので、後手が何を指すか、聞いた手です」
これが実にうまい手だった ハタチン、この手とがめるべく、勢いで△6四角を放った

しかし、豊島、▲7四歩の突き出し! これが絶妙手だった 後手は応手が難しいと、解説の稲葉
稲葉「取れないのでは、イヤな感じ」
稲葉、ここまでは、すごくわかりやすくしゃべってくれている さすが、稲葉は強く、手が見えてる
「やっぱりイナバ物置、100人乗っても大丈夫」だね 

この▲7四歩で、ハタチンはシビれたのだと思う 
ハタチン、考慮時間をどんどん使ってしまい、残りが▲10回vs△2回まで差が開いた
さっすが豊島、もう勝負あった! ▲4一角で馬ができて、先手が早くも勝ちの権利を手にしたね
あとは的確な手を積み重ねて、豊島が快勝という展開だろう 豊島の強さは並ではないからね
私はそう思って、見ていたのだが・・・

ハタチンが粘っているというより、豊島が寄せをモタモタしているような・・・
ええー、この将棋をまだ決められない、ということは、
豊島らしからぬ、ぬるい手が続いているということではないか

稲葉の解説、以下のように変わっていった
 「ハタチン、▲4一角を打たれてから考えるというのは、変な感じ」
 「先手を持ってみたいが、難しい形勢」
 「あちこちで戦いが起こっている」
 「だいぶ難しくなってきた」
 「逆転していてもおかしくないくらい、接近してきた」
 「ハタチン、金損だが、食いついている」
 「歩を使った手筋が多いですね」 
 「これでは先手おかしい 逆転しました 見事な逆転」
 
で、ついに豊島が投了! 130手でハタチンの勝ち
ええー、豊島が逆転負けくらってしまった 
う~ん、中盤、先手が手が広く、勝ちの順を選ぶ権利を先手が持っていたはずなんだけど、
豊島、正解手を指すことができなかったか 本局は調子がでなかったね あ~・・・

歩を使った細かい手が非常に多く、かなり長い終盤戦で、どこがポイントだったのか、
私にはわからない将棋だった 感想戦もなかったしね 
見終わったとき、疲れてた人も多かったんじゃないだろうか(^^;
▲7四歩~▲4一角まではすばらしかったのに、その後は豊島に冴えが見られなかった 残念だった
第20期 銀河戦
決勝トーナメント 2回戦 第3局
佐藤康光王将 vs 久保利明九段
対局日:2012年7月13日
解説:森下 卓九段
聞き手:藤田 綾女流初段
記録:井道千尋女流初段

久保は1回戦で佐々木勇気に勝ち、康光は土佐に勝って、ベスト8進出
平成23年度の成績は、久保21勝26敗 康光22勝21敗 
2人の対戦成績は、康光26勝、久保23勝 本局がちょうど50局目の対戦とのこと

解説の森下「久保は春先、不調でタイトルを2つ取られて、A級からも落ちたが、
 もともとが大変な実力者なので、これから挽回があると思う
 大山15世名人は、じっと待っている振り飛車だったが、久保は自分から手を作っていく
 終盤の粘りと逆転力が、久保の真の強さだと思う
 
 康光は、強いの一言に尽きる 康光流としか言いようがない序盤戦術を見せる
 相振りも得意にしている 緻密流と言われているが、激しい手を指す」

雑談で、久保はタイトル獲得が5期、康光は13期という話になった
森下「羽生のタイトル獲得の合計が81期と聞くと、タイトルを獲るのが簡単に聞こえるが、
 1期獲るだけでも大変なことなのですよ 私は棋士生活30年になるが、獲ったことがない」

調べたら、森下は6回挑戦しているのだね  今から獲るってのは、無理っぽい・・・(^^;

先手久保で、▲石田流+金銀が左右分裂型の美濃vs△居飛車+天守閣美濃になった
康光が囲いを完成させる前に、久保は仕掛け、序盤早々に戦いとなった

中盤、久保の攻撃をどう受け止めるか、だったが、康光流の剛腕ぶりが発揮されたのが、下図↓
(△3三桂までの局面 先手久保の手番、以下の数手を見て欲しいです) 

久保の左の金銀が遊んでいるということで、天使の跳躍の▲6五桂~そして▲5三桂成をわざと許し、
その成桂に、自らの銀を突撃させていく、という、とんでもない発想! 
 

後手:康光
後手の持駒:角 
9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂 ・ ・ ・v金 ・ ・v香|一
| ・v飛v金v銀 ・ ・v銀 ・ ・|二
|v歩 ・v歩 ・v歩v歩v桂v玉 ・|三
| ・v歩 歩 ・ ・ ・v歩v歩 ・|四
| ・ ・ ・v歩 ・ ・ ・ ・v歩|五
| ・ ・ 飛 ・ ・ ・ ・ ・ ・|六
| 歩 歩 桂 ・ 歩 歩 歩 歩 歩|七
| ・ 銀 金 ・ ・ ・ 銀 玉 ・|八
| 香 ・ ・ ・ ・ 金 ・ 桂 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:角 歩 
先手:久保

▲6五桂 △7四歩 ▲6四角 △7三桂 ▲5三桂成 △6三銀
(以下は省略)

△6三銀を見た森下「いやぁ~! ガツーンですか~!」
こんなの見たことがないよね 康光、どういう風に考えれば、こんな発想ができるのか?

この後も、森下が驚く手を連発した、久保と康光の2人
森下「ほお~!」 「なるほど!」 「さすがですね!」 「ほおぉ~!」 「これは、たまげました」
森下さん、一手一手にすごいリアクションで、見ていてちょっと笑ってしまった

康光、細いかと思われた攻めを実にうまくつないだ 久保の左の金銀、お荷物になっていた
結果、106手で康光の快勝 
終盤、久保が秒に追われて、疑問手を指してからは、差がついてしまった

康光はやっぱり強い そして常人には考えつかない手がいつも出てくる
本局で、私はまた康光将棋のファンになってしまった 
「魅せて勝つ」、これをやってくれるのが佐藤康光!

昨今のコンピュータは、人間にはない大局観をもって指してくる
康光の大局観と、コンピュータ将棋の大局観、どちらが強いのだろうか?
いつか対戦が実現するときがあるかもしれない そのときは、康光には負けて欲しくないなあ(^^;
第20期 銀河戦
決勝トーナメント2回戦 第2局
屋敷伸之九段 vs 広瀬章人七段
対局日:2012年7月10日
解説:飯島栄治七段
聞き手:甲斐智美女流四段
記録:野田澤彩乃女流1級

土曜に放送された銀河戦

広瀬は長沼に勝ち、屋敷は高崎に勝ってベスト8進出
平成23年度の成績は、広瀬32勝17敗 屋敷18勝13敗

解説の飯島「広瀬と言えば四間飛車穴熊 序盤からリードして、一手違いではなく、差を広げて
 勝つのが勝ちパターン しかし中終盤も強く、不得意な部分が少ない
 屋敷は逆転術が鋭い 居飛車党だが、さばきを重視する軽快な棋風
 土俵際での玉さばきがうまい」

先手広瀬で、四間飛車穴熊だ 対して、屋敷も何の迷いもなく居飛車穴熊に、相穴熊となった
3×3マスに、金銀がピッタリ収まっている、両者ガチガチの穴熊だ 

私は中盤までがんばって見ていたのだが、眠くなって寝てしまった・・・
結果は104手で屋敷の勝ち 投了図、圧倒的な大差となっていた こんな大差はプロではめずらしい
屋敷の穴熊、そっくりそのまま、全く手付かずだ 
後手は金銀4枚になって、仕掛けたときより固くなってる(^^;

さて、この一局、屋敷の仕掛けがすごく機敏だった 相穴熊の新しい定跡手になるであろう手が出た
感想戦で、広瀬に「今まで、指されたことのない手だった」と言わしめた屋敷の一手とは?
(下図は37手目▲3八金左までの局面 後手の屋敷の手番)

後手:屋敷
後手の持駒:なし
9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂 ・ ・ ・ ・v金v桂v玉|一
| ・v飛 ・ ・ ・ ・v金v銀v香|二
|v歩 ・v歩v歩v銀 ・v角v歩v歩|三
| ・ ・ ・ ・v歩v歩v歩 ・ ・|四
| ・v歩 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|五
| ・ ・ 歩 歩 銀 歩 ・ ・ ・|六
| 歩 歩 角 ・ 歩 ・ 歩 歩 歩|七
| ・ ・ ・ ・ ・ 飛 金 銀 香|八
| 香 桂 ・ ・ ・ ・ 金 桂 玉|九
+---------------------------+
先手の持駒:なし
後手番
先手:広瀬

△5五歩 ▲同 銀 △8四飛 ▲6五歩 △7四飛 ▲4五歩
△同 歩 ▲同 飛 △7六飛
まで9手で中断

図から、△5五歩がすばらしい手だった 先手は銀を引くのでは作戦負けになるので取ったが、
この銀が狙われる駒になり、負担になってしまった
以下、後手は飛車を浮いて、飛車を軽くさばくことに成功した 屋敷らしい、見事なさばきだ
後手は5筋の歩が切れたことにより、将来の、と金攻めが生じたことも見逃せない

広瀬をボロ負けに追い込んだ屋敷の△5五歩、これだけでも見る価値があったと思う
阿部光瑠 四段vs郷田真隆 棋王 NHK杯 2回戦
解説 佐藤康光 王将

わー、矢内、何だ、この髪型は? 前髪を編んで横にしてるんだけど、この髪型はどうなのか・・・ 
7:3分けで、まるでNHKの朝の連続ドラマの主人公ではないか 疑問手ではないのか?(^^;

今日は阿部光瑠(こうる)と郷田か 若手らしい元気のいい将棋を期待だ
そして解説に康光! タイトルホルダーが2人も出演、ゴージャスだ 

光瑠は2011年四段 竜王戦6組 順位戦C2 1回戦で牧野に勝ち NHK杯は初出場
郷田は1990年四段 竜王戦1組 順位戦A級 1回戦はシード NHK杯は21回目の出場

解説の康光「光瑠は10代の活きのいい若手 プロになってまだ2年経っていない
 オールラウンダーで、どんな戦型でも指しこなす ところどころに才能を感じさせる面白い将棋を指す
 郷田は居飛車の正統派で鋭い攻め将棋 タイトルを獲得しての登場で、気合いも入っていると思う」
 
事前のインタビュー
光瑠「郷田は正統派な居飛車党のイメージがあります
 今日は普段どうり、楽しくがんばりたいと思います」

郷田「若い人たちは手が見えて早指しも強い印象がある はりきってがんばりたいと思います」

先手阿部光瑠で、ノーマル角換わり、相腰掛け銀になった 郷田が工夫を見せて、先後同型ではない

雑談で、康光「郷田はノーマル角換わりの後手番を避けませんね 
 私には、ノーマル角換わりの後手番は大変だというイメージがある
 一手損角換わりを私はよく指しますが、郷田はあまり指さない」

康光「有名な言葉で、『郷田さんの30秒』というのがある 
 普通は1分将棋なのだが、郷田の場合は30秒で充分だ、という意味」
矢内「ふふふ(笑)」
長考派の人は秒読みに慣れている、というのはよくある話だよね
棋王のタイトルを持っている郷田だが、NHK杯では意外にも、準優勝が1回あるだけ、だそうだ

矢内「光瑠は、あともう少しで中学生プロになれそうだった」
へ~、そうだったのか 順位戦データベースで調べると、16才で四段になっていて、今17才だね

さて、先手番の光瑠が、どうやって攻めの糸口をつかむかだ 
双方、角の打ち込みを警戒して、手待ち合戦となった 郷田に飛車の横移動で、2手パスの技が出た
康光「これは高等戦術ですね」
対して光瑠、ここは腕の見せ所だったが、ためらいなく▲7七角と自陣角を打った
打つよねえ 私も打ちたい、その自陣角は2二の相手玉をにらんでるもんね
康光「決断がいいですね」

この辺り、康光の解説、抜群にうまい 
一手一手の手待ちの手の意味を、ちゃんと分かるように教えてくれる
しゃべりすぎることもなく、視聴者を退屈させることもない 康光、ブラボーだ  

光瑠、まだ戦端を開くことができない これはちょっと変だけど、まだこれからだろう
康光「先手は角を使ったわりに、攻めることができないので、面白くない展開」

光瑠は6筋に飛車を回ってそこから攻めていったのだが、これが郷田の待ち受けるところだったようだ
△6四歩、という銀の頭に叩きの歩が飛んできた な、なんだこれは・・・
康光「△6四歩は指されてみると、味わい深い手ですね これは先手はちょっと困りましたね」
この手に、先手がどう対応しても味が悪い さすが郷田、これは絶好の手・・・
光瑠は、この手が全く見えていなかったのではないだろうか 完全にペースを崩された

光瑠は角が馬になるのをうっかり、これ、単純なうっかりだろう
康光「郷田が戦わずして優勢になった 光瑠は苦しい」
そこから郷田の手は冴え渡った 焦点の歩で先手の竜を下がらせ、馬を急所の位置に引きつけ、
トドメとばかりに玉頭に銀のカチコミ! 強烈だった 
ボクシングでいうと、右のストレートがズバーーンときれいに入った感じだ

先手は桂損→銀損→角損と、どんどん損が拡大 だめだ、これは・・・
最後は、虎の子の竜が詰まされたところで、光瑠は投げた 94手で郷田の勝ち
ええーー? もう終わりー? まだ終盤戦やってないじゃん 今週はもうこれで終わりかorz
番組開始から、1時間6分という短時間だった
対局が終わった瞬間、TVの前で「よっしゃ、もう一局!」と言ってしまったのは私だけではないだろう

康光「光瑠、緊張していたんですかねー 若さが悪いほうへ出てしまった、力が全く出せなかった
 それだけ郷田の間合いの計り方が見事だった 相手に力を出させないというのも、プロの技」

これが駆け出しの若手と、一流のタイトルホルダー棋士の差かなあ 
大差で残念だったが、郷田の本気の強さを見れた △6四歩からの郷田の指しまわし、見事だった 
郷田がアマチュアの高段者と指したら、たいがいこんな感じの棋譜になるんだろうと思わせた一局だった
  
野球で言うと5回コールドみたいな内容だった本局 光瑠だけに、コー・・・いや、なんでもないです 
まあこういう内容のときもある、しかし、康光の解説が抜群にうまかっただけに、
康光を今回の対局で使ってしまったのはもったいなかったなあ
康光さん、今期のNHK杯、また解説者で出てくれませんかね もっと聞いていたかったです
第20期 銀河戦
決勝トーナメント 2回戦 第1局
羽生善治二冠 vs 金井恒太五段
対局日:2012年6月27日
解説:戸辺 誠六段
聞き手:上田初美女王
記録:伊藤明日香女流初段

決勝トーナメント、ベスト8が出揃った 勝ったほうがベスト4進出の一戦 おお、今回は羽生か

金井は鈴木大介に勝ち、羽生は大石に勝ってベスト8進出
平成23年度の成績は、金井20勝18敗 羽生44勝19敗 2人は初手合い

解説の戸辺「金井はまじめで好青年 研究熱心、力強い将棋を指す 郷田を尊敬している
 私と同い年(26才)で、奨励会を一緒に戦った戦友
 彼は小学生当時から、振る舞いが王子様っぽかった(笑)
 
 羽生は前局の大石との一戦で、ピンチと思えたが、さすが羽生、勝ちきった
 銀河戦では過去に6回優勝がある
 両者、オールラウンダー」

先手金井で、横歩取り△8五飛になった 羽生はクラシックな△8五飛+△4一玉型を選んだ

両者、どんどん手が進む 早い早い 
戸辺「華やかですばらしいですね この辺りは実戦例がある」
これはモロに研究将棋! どっちの研究が深いかの勝負か・・・
戸辺「横歩取りは、短距離走のような感じ 最初からずーっと全力で走っている」

2人とも、全然引かないなあ 常に最強の手を返している感じだ
特に、金井がすごい 羽生と全く互角に渡り合ってるぞ
戸辺「金井は堂々としてますねえ 羽生を相手に、どうぞ、と両取りをかけさせるとはね」
うんうん、手を渡すなんて怖いのに、金井はよくぞやるものだ

戸辺「いやー すごいなー こんな終盤の深いところまで、一気にガーッと来るのは・・・
 お互いに自信があるんでしょう」
おいおい、羽生はともかく、金井はどれだけ強いんだ? もうほとんど詰みを読む段階になってるのに、
まだ両者、持ち時間を10回すべて残しているではないか! ものすごいハイレベル!

おおおーー、また金井が、羽生に手を渡すという手を指した もう詰むや詰まざるや、の局面で!
戸辺「『羽生の手渡し』を金井が逆にやった」
か、金井、つええええーー 並の発想ではない 長考する羽生 羽生を追いつめてる、追いつめてる!

激戦の末、ついにオーラスになった 金井の玉は受けなし、あとは羽生の玉が詰むや詰まざるやだ
金井は持ち駒が大量にある 詰むか!?
戸辺「詰みがあっても、全然おかしくないですよ」

金井が王手ラッシュで迫る、金井の持ち駒は、あとは銀3枚、ああー、金があったら!
これは詰まないか!? キワドイ・・・
辛くも、辛くも羽生は詰みを逃れ、入玉して逃げ切った 114手、羽生の辛勝

うわーー、これはレベルが高かった 超ハイレベルな一局、金井、どれだけ強いんだよ
このねじり合いで、羽生をここまで追い込むなんて・・・ 
対局時間は1時間15分ほどだったけど、ものすごい濃かった
戸辺「最後まで、どちらが勝つかわからない、横歩取りの大熱戦だった」

金井に何らかの疑問手があったようには思えなかった 
まあ、私ごときの棋力ではそれはわからんけど、とにかく超ハイレベルな一局だったことだけはわかる
もう、すんごい、密度が濃かったもん

と、ところが! 感想戦でなんと、羽生が口にしたのは・・・
羽生「ここ(69手目)まで、前例がありますね」
な、なにいいいい 戸辺は、43手目くらいで、もう前例はなくなったという解説をしていたのだ
うわーー そんなところまで前例があったのか 
どうりで、金井も羽生も、手が早かったはずだよ ちゅどーーん

そうだったのか・・・ 69手目まで前例があり、最後の王手ラッシュが99手目からだ(結果詰まず)
だから、2人が実際に戦ったのは、30手ということか
まあ、そうだよね レベル高すぎだったもんね  
終盤の深いところまで、あまりにも手が早すぎだったしね
戸辺は解説がうまいので、戸辺の言うことを信用してしまったがために、43手目以降は2人が自力で
指しているものとばかり思って見ていたよ 戸辺、この戦型には詳しくなかったかorz  どかーーん

金井は羽生を相手に研究将棋で挑んだが、羽生がそれを、はねかえした、という一局だったのか
そうかあ ・・・やはり前例がある将棋となると、ものすごいハイレベルに達するものだ
前例をたどるとハイレベルになる、当たり前なんだけどね
人間は、他人の前例をたどれる(それもハイスピードで)から、どんどん進化してくねえ

羽生はともかく、金井もオールラウンダーとのことだった
横歩取りばかりやっているというわけではないのに、
横歩取りの一変化を、これだけ知っているのはすごいことだ プロは怖いなあ
解説者の戸辺にも、69手目まで前例があるということを知っている力が要求された一局だった 
解説も大変だわ(^^; 

羽生、若手の研究将棋に対しても、後れ(おくれ)を取らず、強さを見せつけ、ベスト4進出となった
<重要なお知らせ>
銀河戦の記事を、今期(第20期)の終了をもって「全局見て書くこと」は終了したいと思います
今、ベスト8まで来てますので、あと7局はちゃんと書きたいです

来期からは、銀河戦の記事は、私が興味ある対局のみ、記事にしたいと思っています
(NHK杯の記事は、このまま続行いたします)

終了の理由として、来月10月で、ちょうど丸5年間、銀河戦の記事を書いていたことになります
そろそろモチベーションが切れたので、この辺で全局を目標に記事を書くことはやめたいと思います

今の私にとって、将棋に関わることができる時間は、あまり多くないのです
それというのも、現在、週3回、記事を書いていますが、
1局の記事を書くのに、観戦時間を含めると、最低2時間はかけています
もうそれで「将棋に対して、お腹いっぱい状態」になってしまうのです 

1局観戦して記事にしたら、次の日は将棋のことを考えるのがキツくなってきてます
ですから、今、私は自分の対局をする時間がありません 将棋の本を読む時間もないです

自分の24での対局や(観戦以外の)将棋の勉強をする時間を確保するために、
銀河戦の記事を終了したいと思ってます 

5年前にブログを開設した当初からの目標であった、24のレートを2000点(三段)にまで
上げたいのです それには、将棋観戦以外のことをする必要がありますのでね

今後は銀河戦は、私が特別に興味を持てる対局のみ、チョイスして記事にしたいと思ってます
私が注目している棋士は、まずは最強の羽生、剛腕の佐藤康光、ファンタジスタ藤井、
人気者ハッシー、チョイ悪流の山崎、元天才?の先崎、超攻め将棋の野月、若手のホープ豊島、
早指しの鈴木大介、田村、糸谷といったあたり、
関西会館の解説会で楽しかった解説者、福崎、長沼、井上にも個人的に興味があります
そうそう、女流の対局は絶対見逃せませんね  

でも、記事にするかどうかは、私のそのときの気分しだいにさせてもらいます
実際に私が囲碁将棋チャンネルで観戦するのも、自分が好きな棋士の対局だけになるでしょう

とにかく、今期の第20期をもって「銀河戦の記事を全局書くこと」は終了します
(今期も途中で休みをいれましたけどね) どうぞ、ご了承ください

NHK杯の記事は、まだまだまだまだ続行します! できれば、一生書いていきたいです
10月からは、固定の記事は、週一のNHK杯だけになってしまいますが、
ブログには銀河戦以外のことを色々書くかもしれません では!
第20期 銀河戦
決勝トーナメント 1回戦 第8局
郷田真隆棋王 vs 阿久津主税七段
対局日:2012年7月5日
解説:深浦康市九段
聞き手:竹部さゆり女流三段
記録:伊藤明日香女流初段

土曜に放送された銀河戦
阿久津は、杉本、深浦に勝ち 郷田は豊川に勝っての決勝トーナメント進出
平成23年度の成績は、阿久津25勝13敗 郷田29勝18敗 2人の対戦成績は、郷田の4-2

解説の深浦「阿久津は、色々工夫する鋭い攻め将棋 勝負師の一面を持つ
 郷田は居飛車党で将棋を広く捕らえて、大局観を大事にする」

先手阿久津で、横歩取りになった 先日のNHK杯の、▲渡辺vs△深浦と同一の戦型だが、
郷田の飛車は8六のまま動かず、囲いもしないうちに、早々に開戦になった

この一局、深浦が「難しいですねえ どっちがいいかわかりません 私ならどっちも持ちたくない」
を連発していた 難解で、何度も逆転していたようなので、本音だろう

私は今日はヨガをしたり、色々あって疲れていたので、もう眠くて眠くてしかたなかった
1分単位で、7~8回は寝た 体育のあとの物理や古文の授業のようなものと思えばわかりやすいだろう
113手で阿久津が勝っていた
24手目から戦いが始まったので、相居飛車にしたら、ずいぶん長く戦っていたものだ

眠いと、将棋観戦はできたものではないなあ もう今日はこれで終わり
行方尚史 八段vs久保利明 九段 NHK杯 2回戦
解説 浦野真彦 七段

今回の矢内もすごくいい 髪の毛が特にきれいだなあ
今日は実力者同士の一戦だ 行方と久保 サウスポー同士の対戦

行方は1993年四段、竜王戦2組、順位戦B1 1回戦で南に勝ち NHK杯本戦は16回目の出場
久保は1993年四段、竜王戦1組、順位戦B1 1回戦はシード NHK杯本戦は17回目の出場

解説の浦野「行方は、何かいつも思いつめている、将棋ってどんなゲームなんだろう、とね
 最善手を納得するまで考えるタイプ 長考するイメージ でも早指しも強い
 詰将棋が好きなようで、選手権にも出てくれている そのときは、すごい形相で考えている(笑)
 
 久保は振り飛車党のエース 軽くさばく将棋で、プロがあこがれる
 『こんなカッコよくうまいこといくか』と思わせる 私も久保ファンの一人です
 2人ともプライベートでは仲がいいようだ」

事前のインタビュー
行方「久保とは、奨励会が同期 関東関西とはなれていましたけどね 
 四段昇段も半年しか違わないし、今まで一番多く指してきた一人なので、気合いが入りますね
 久保のさばきを真っ向から受け止めて、最後は切れ味するどく決めたい」

久保「行方とは局数もかなりこなしているし、NHK杯でもよく当たっている
 (今回が4回目の対戦とのこと) 棋風は熟知しているつもり
 終盤の切れ味が鋭いので、負けずに戦っていきたい 振り飛車で自分なりの精一杯の力を出したい」

2人の対戦成績は、行方10勝、久保8勝とのこと 行方が勝ち越しているんだね

先手行方で、角交換の▲居飛車+矢倉風の囲いvs△四間飛車+高美濃になった
浦野「最近、プロでは角交換する将棋がとても多いですね
 10時から対局が始まって、10時10分くらいになったら、もうあちこちの駒台に角が乗っている」

浦野「どこから戦いが始まるかわからない」と言っていたが、行方から仕掛けた・・・
って、単なる4筋の一歩交換かと思いきや、桂が跳ねていっちゃったのか!
浦野「あれ? 桂? これまたすごい手ですね」 
これ、浦野が言っていたが、行方の狙いは▲3三角の無理やり打ち込む手だったのだろうか

本譜は久保は、それを警戒したのか、桂先の銀の形で受けた
とにもかくにも、これで戦端が開かれた
浦野「先手は駒がバラバラなので、勇気がある仕掛けですね」

ここからの、久保の受けが絶妙だった 次々襲い掛かる行方の攻めを、形にとらわれずに受けていく
高美濃の金2枚が、ぐいぐいナナメ上に上がってくる受け! 金2枚が玉からどんどん離れていく
浦野「私は囲いが崩れるので、こういう手は考えません はるかに理解を越えてますね」
しかし、たしかに、これで行方の攻めを受け止めているようではないか  久保、さすが元二冠!

行方、攻めあぐんで困っているようだ 考慮時間の残りも、▲0回vs△5回だ
浦野「これは行方、ピンチかな 久保はいつも落ち着いてますね 行方はせつなそうな感じで」
手で顔を覆って、下を向いて考え込んでいる行方、お茶を飲んでる久保、これは勝負あったか

しかし、行方、▲6七角という実に考えにくい自陣角を用意していた これは見えにくい手だ
浦野「なるほど、これがやりたかったのか ここから先は、色んなことがあるかもしれませんよ」

行方も粘り、局面を複雑に複雑に、と勝負をかける 
うわー、いっぱい駒が当たってるなー なんと、駒が5箇所も当たっている、という局面に!
ど、どれを取ればいいんだ 飛車?金?銀?桂?歩? うわー全然わからーん(^^;
私は自分の頭で考えることを放棄(笑) どうする久保? 
久保は、指されてみると、それが正解だ、という順を指した 
玉も3段目に上がって、受けに参加だ  うまい、うまいぞ久保!   

そして、行方の飛車を封じる△5五歩、という手も出た これは好手だろう 
いいぞ久保、これは久保の会心譜ができるだろう  ・・・と思った直後、
行方の▲9七桂という勝負手が来た! おおー こんな手があったか
まあ、しかしびっくりさせるだけの手だ これは成銀を取っておけば、玉が広くて捕まらないね
が? 久保の指し手は△7六桂? な、なんだそれは、疑問手ではないか?
いや、それどころか、大悪手では・・・! 

久保玉は6筋から5筋方面に逃げ出すべきだったのに、一気に8筋へ追いやられてしまったではないか
これは大変調 わあー もう取り返しがつかないぞ 
ああー、久保、ここまで会心の指しまわしだったのに・・・orz

浦野「面白い終盤ですね ドキドキします」
しかし、もうあとは一本道、オートマチックで進んでいくしかない手順だ
形勢、完全に逆転したなあ そして、金銀を山ほど持った行方が競り勝った 
結果、131手で行方の勝ち 

感想戦がなかったのが残念だった 一局の総評として、
浦野「終盤、面白かったですね 行方の意表の仕掛けだったが、あまりでかしてなかった
 久保がリードしたと思うが、△5五歩がどうだったか 行方の▲9七桂が効いた」

これ、浦野さんの意見では△5五歩は疑問、とのことだったが、
私見では△5五歩はいい手だと思った 
▲9七桂に△7六桂と王手したのが、一手バッタリの大悪手だったと思う  
実際はどうなのか? 感想戦がなかったので、ここはひとつ、激指先生に訊いてみよう
実は、激指定跡道場3、購入していたんだよね 今までほとんど使ってなかったけどね

後手の持駒:角 金 桂 歩六 
9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・v香|一
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・v飛 ・|二
| ・v歩v玉v銀 ・ ・v桂 ・v歩|三
|v歩 ・ ・v歩 全 ・ ・ ・ ・|四
| ・v銀v歩 ・ ・ ・v歩v歩 ・|五
| 歩 ・ ・ 歩 ・ ・ ・ ・ ・|六
| ・ 歩 銀 ・ ・ ・v角 ・ 歩|七
| ・ 玉 金 ・ 飛 ・ ・ ・ ・|八
| 香 桂 ・ ・ ・ ・ ・ ・ 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:金二 桂 歩 
後手番

上図、▲5四成銀までの局面 手番は後手番
さあ、局面を入力して、△5五歩▲9七桂△7六桂のあたりを調べてみるぞ どうか!
検討モードの六段+の意見は、上図では形勢は-132で互角 最善手は△5五歩と出た

△5五歩はやはり好手だよね しかし形勢は互角だったのかあ 久保がだいぶいいかと思ってたよ
△5五歩には、▲8六金というのが一番手に来た 4番手に本譜の▲9七桂だ
そして、▲9七桂に、次の△7六桂を入力したら、形勢は・・・
+735で、一気に形勢は先手良しになってしまった あー、やっぱそうだったか

やっぱり、私の判断のほうが浦野さんより正しかった ちょっと浦野さんに勝った気分(^^;
まあ、激指を信用するとしたらば、だけどね 
(ちなみに、▲9七桂には、後手は△9三桂と指して、形勢は-80で互角と出ている)

久保さん、一手バッタリをやってしまって、もったいなかったなあ 
△7六桂を打つまでは互角だったようなので、まだまだねじり合いを見たかった 残念だ
これからも激指を使うかどうか? 味気ないので、あんまり使いたくないけどね(^^; 
個人的には、久保さんの中盤での形にとらわれない受けが、印象に残った一局だった
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。