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1月2日(水)の午前9時~11時、お正月特番の新春ペアマッチが、
NHKのEテレで放送されます 見逃さないようにしましょう
(個人的には、つるのさんがどれくらい指すか楽しみです) 
http://cgi2.nhk.or.jp/goshogi/special/

追記:見た感想 つるのさん、ダメだったな(^^; 序盤の駒組みは良かったんだけど、
  本人も言っていたように、▲6八飛と戻した手が、1手パスのほうがマシだったような悪手で残念だった

  1回戦第2局が一番面白かった 山崎将棋はやはり楽しい 空中戦飛車角乱舞、盛り上がった
  中盤、高橋+山口ペアが苦しいと思われたときの山口さんの指し手、△6六角切りはお見事!

  決勝、終盤での9筋に飛車寄りを指したのは安食さんだった あれは全く盲点だった 強かったわ 
  
NHKさんにお願いがあります
来年は、お正月特番として、「芸能人将棋大会」を開いてくれるのを希望しておきます
A級、B級に分けて、手合いは全部平手でいいと思います 出たい人はたくさんいると思います
NHKさん、頼みます!
  
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スカパーで、NHK杯80年代ベストセレクションとして、羽生四段vs米長十段が再放送されました
16才1年目の羽生さんと、43才の米長さんが見れた、今となっては貴重な番組でした
司会は永井英明さん、解説は二上達也九段です
(以下をドラッグ&コピーして、Kifu for Windowsというフリーソフトに、
「編集」→「棋譜・局面の貼り付け」すると、読み込めます)

開始日時:1986年11月30日放映
棋戦:第36回NHK杯
戦型:矢倉
持ち時間:10分+30秒+10回
場所:NHK放送センター
先手:羽生善治四段
後手:米長邦雄十段

*放映日:1986/11/30
*棋戦詳細:第36回NHK杯戦2回戦第16局
*「羽生善治四段」vs「米長邦雄十段」
*
*司会の永井「今日は注目の大一番でございます 羽生四段と米長十段の一戦をお楽しみいただきたいと存じます」
▲7六歩
*(羽生は1985年12月18日四段、プロ1年目)
*
*永井「羽生は、加藤、谷川に次いで史上3番目の若さで四段、4月からの公式戦でなんと16連勝を記録、この天才少年が、米長十段と初対戦します」
△8四歩
*永井「米長十段はタイトル戦登場が38、獲得が17
* 最優秀棋士賞3回、勝率0.621 将棋界の大看板です」
▲6八銀
*永井「今日の解説は、羽生四段の師匠の二上九段です」
△3四歩
*二上「今日は複雑な心境です 私が一番緊張してるかもしれない(笑)」
*
▲7七銀
*二上「羽生君は、将棋だけに集中している 努力している TVも見ないし、漫画も読まない」
△6二銀
*永井「米長十段は、名人戦を除いては大活躍」
*二上「米長さんは、名人が獲れていないので、本人にとっては残念でしょうね 周りから色々言われますんでね」
▲2六歩 △4二銀
*永井「米長十段は、1980年の年間対局数88局というのがあります」
*二上「米という字が、八十八ですね(笑)」
*(現在の最多記録は2000年の羽生の89局)
▲4八銀 △5四歩 ▲5六歩
*永井「羽生四段は将棋年鑑の中で『史上最強の棋士は?』という質問に、米長さんと答えているんですよね」
△3二金 ▲7八金 △4一玉 ▲6九玉 △5二金 ▲5八金
△7四歩 ▲6六歩 △3三銀
*永井「正面から、がっぷりですね」
▲7九角
*永井「羽生さんと米長さん、駒の勢いを重視しますね」
△8五歩
*
▲6七金右 △6四歩
*二上「これが米長さんの得意な手なんです 3三の銀を△4四銀と出ようということです」
▲3六歩 △7三桂 ▲2五歩
*二上「△4四銀は、▲2四歩の交換より、中央のほうが手が早い、という主張です」
△6三銀 ▲4六歩
*二上「△4四銀と出てくれば、▲3七桂~▲4五歩と追い払おうということです」
△4四歩
*永井「おー 変えましたね」
▲4七銀 △4三金右 ▲6八角
*二上「羽生君のほうは、方針は決まってますからね」
△3一角
*二上「この戦型、よく見る形です」
▲7九玉 △4二角 ▲3七桂
*永井「これは同形で、手詰まりにならないかなあ」
△3一玉
*二上「いや、けっこう打開するんですよ」
▲8八玉
*永井「この2人は、血液型がAB型です
*羽生四段は、身長168センチ、体重48キロ 加藤一二三九段も、昔はこのくらい細身だったです」
△1四歩
*二上「▲4五歩から仕掛けると、桂の高飛び歩のえじきになりそうです」
▲4五歩
*二上「行きましたね」
*永井「これはすごいですね」
△同 歩 ▲同 桂
*二上「△2二銀だと、▲3五歩△4四歩▲3六銀で、うるさい攻めですね」
△4四銀 ▲4六銀
*永井「後手は△4五銀▲同銀△4四歩はどうですか」
*二上「有力ですね しかしそうやった実戦もあるんですけどね 結果的には先手に攻め倒されました」
△6五歩 ▲同 歩 △8六歩
*二上「▲同歩と取ると、△8五歩の継ぎ歩です」
▲同 銀
*二上「こうやってから、△4五銀の筋かもしれません」
△6五桂
*二上「▲6六歩は△8五歩の銀取りでしょう」
▲9六歩
*永井「△8五歩には▲9七銀と行っちゃおうというんですね」
△6六歩
*永井「敵の打ちたいところへ打てなんですけど、歩損ですね」
▲同 金 △6四銀 ▲6七金引
*二上「もう米長さんも、じっとしてるわけにはいかなくなりましたね」
△8五歩
*二上「今までの流れからしますと、米長さん、ちょっと攻めすぎたという感じがありますね」
▲9七銀
*二上「銀を下がらせて、△7五歩ですね」
△7五歩 ▲6六歩
*二上「ここは▲6六歩、そうそうそう」
△7六歩
*二上「▲同金だと、△7五歩で、以下△4五銀から桂を取って、王手角取りに桂を打つ筋が発生します」
▲6五歩 △7五銀
*二上「▲9八玉と寄ると、米長玉ですね(笑)」
▲5七角 △6六歩 ▲同 金 △同 銀 ▲同 角 △7五金
*二上「これは次に△6五金~△5六金の狙いです」
▲3九角
*二上「受けきってしまおうという羽生君の狙いです」
△6五金
*二上「じっと手を渡されたときに、どう指すかが将棋の一番難しいところですね」
▲6八飛
*二上「ここで後手が△6六歩は▲同角と取られてしまいます」
△6四歩
*二上「△5六金を楽しみに、我慢しましたね」
*永井「この次の手が、一番問題になりそうですね」
*二上「そうですね」
▲7四歩
*二上「これはイヤな手ですね 米長さん怒りますか そろそろ」
*永井「米長十段は、弱ったなあというように見えます」
*二上「でも羽生君は、(若いので)まだ相手の表情を見る余裕はありませんね」
*(ここで、米長は最後の考慮時間を使った 羽生は2回残している 羽生はまだ羽生ニラミを習得していないようだ、相手の顔を見ない)
△1五角 ▲7三歩成 △4二飛
*二上「△1五角は、飛車の逃げ場所を作ったんですね さすがです」
*永井「羽生四段は、この難しいところ、どう乗り切りますかね」
▲6九飛
*二上「さっきはでは、米長さんが見るからに苦しいと思ってましたけどね さすがですね ここでいっぺん、△2二玉と入っておくのが練達者という感じがしますよ」
△4五銀
*永井「派手にきましたね」
*二上「でもここでは、いったん△2二玉もありました」
▲同 銀 △3三桂
*(ここで、羽生は最後の考慮時間を使った) 
▲4四歩
*二上「これを△同金は、▲5三銀です」
△4五桂 ▲4三歩成 △同 飛
*二上「どっちもいやらしいですな これは」
▲5二銀
*二上「ここで△7三飛には▲4四桂があるんです」
△3三角 ▲9八玉
*永井「ここで米長玉ですか 一進一退ですね」
△7三飛 ▲7四歩
*二上「飛車を5三にまわりますかね?」
△7七銀
*二上「あ 先に打ちましたか ここまでくると、序盤の△1四歩がすごく大きな手になってますね」
▲7三歩成
*永井「さあ大変ですよ」
*二上「△7八銀成か、不成か」
△7八銀不成
*二上「不成、これも詰めろなんです △8六桂から」
*永井「あ、△8六桂▲同銀△8八金ですね」
▲4一飛
*二上「▲4四桂より先に▲4一飛ですか」
*永井「あ ▲4四桂△同角だと、王手角取りがあったんですね」
△2二玉 ▲4四桂
*二上「これなら、だまって先に▲4四桂と打ちたかったです」
△1三玉
*二上「そうそうそう だから先に▲4四桂だった」
*永井「あー これはすごい手だなー」
▲8八金
*二上「これは大変な将棋になりそうですな」
△6九銀不成▲3二桂成
*二上「これが後手玉、詰めろですね」
*永井「羽生四段、さすがですね」
△8六桂
*二上「これで先手玉が詰まないとだめですね」
▲同 歩 △同 歩 ▲2四銀
*永井「羽生四段勝ったー すごいなー」
△同 歩 ▲2三金
*永井「いやー すごい いやー 驚きました」
△同 玉 ▲3三成桂 △同 玉
*二上「最後に詰みまで指したのは、米長さんのファンサービスですね」
▲4三飛成
*まで、109手で先手羽生四段の勝ち
*永井「以下は、△2二玉に▲2三歩ですか」
*二上「それは二歩ですね(笑) △2二玉に▲4四角以下の詰みです 途中、米長さんが逆転したと思ったんですけどね」
*
*(ギズモの感想 終盤の、米長十段の追い込みは魅せた それを振り切った羽生四段もお見事! 感想戦、難しくて2人が何を言ってるか、ほとんどわかりませんでした(^^; △4五銀のところ、二上さんの言ったように、△2二玉なら難しかったとの米長談 二上さんも何気に強かった)

2012.12.28 ユーミン
私「ユーミンのベストアルバム、Amazonですごい人気やで
 レビューが300件以上あるで 3枚組で3600円は安いからかな」

母「ムーミン?」

私「ユーミン! 松任谷由美! ムーミンの曲って『♪ねぇムーミン こっち向いて』
 くらいしかないやろ! 3枚組ってどんな曲入ってるねん!」

しかし、調べてみたら、ムーミンの曲っていっぱいあったのだった ・・・恐るべし、母? 
1992年2月発行の、先崎学さんの処女作の本、「一葉の写真」(いちようのしゃしん)に、
米長邦雄さんが寄せた「序」があります 
この文章、私はとても好きで、ずーっと心に残っているんですよね

弟子を見つめる米長さんの厳しさと暖かさが、よく表れていると思います
特に、最後の「ならば、自分の手で第一人者となり、地におちたものを天高く掲げてみせてくれ。」
ここが特に印象に残っています 名文と思います

この本はもう絶版ですし、「序」の部分の一部を書き写しておきます
(1992年2月当時、先崎さんは21才 米長さんは48才)

米長さんのご冥福をお祈り致します
そして、先崎さんをはじめとした米長門下のみなさん、どうかご活躍を!


序  米長邦雄

偏差値教育全盛時の平成の世にあって、これだけ個性のある若者は、そうザラには居まいて。
その男がありのままに綴った(つづった)ものである。
奇もてらいもなく、すべて、本音がでているところがおもしろくもあり、ばかばかしくもあり、
その辺りが、本書の評価の分かれ目でもあろう。(中略)

将棋が神様である。
これ一点のみが、私が弟子達というよりも、この道を志す人々に、つねづね説教している信条であって、
これを犯し、冒瀆(ぼうとく)した者は、その災い九親に及ぶ。
将棋の勉強方法は、すべて自分自身の内から発するものでなくてはならぬ。
骨の中からも駒音が聞こえてこなくては、本物ではない。(中略)

先崎は固(もと)より、他人を切り捨てて生計を立てねばならぬライターではない。
灌木(かんぼく)が大木を論じて、得意気になっているところがある。
自ら野中の一本杉となりて、天下を睥睨(へいげい)する男になってもらいたいものだ。(中略)

一六五ページの文中、名人の権威は地におちた云々とあるが、これなどは言わずもがな、
書かずもがなのことである。入行間もない新人が、頭取を評している図ではある。片腹痛い。
この一行だけでも永遠に神様に嫌われそうで、私にはとても書けない。
ならば、自分の手で第一人者となり、地におちたものを天高く掲げてみせてくれ。
これが私の偽らざる本心である。
いろいろ言いたいこともあるが、なにしろこれは初めての本である。
読者におかれては、大目に見てやっていただきたい。また本人への励まし、応援もよろしくお願いします。
三浦弘行 八段vs木村一基 八段 NHK杯 3回戦
解説 野月浩貴 七段

第2回電王戦の大将の三浦vs将棋講座の講師である木村、なかなかの注目のカードとなった

三浦は1992年四段、竜王戦1組、A級 2回戦で杉本に勝ち NHK杯は17回目の本戦
木村は1997年四段、竜王戦2組、B1 2回戦で永瀬に勝ち NHK杯は14回目の本戦
2人の対戦成績は、三浦6勝、木村5勝

野月「三浦は将棋一筋、性格もまじめ、ホントの勝負師という感じ ひたすら延々と将棋のことを考えてる
 序盤から研究熱心、自分なりの工夫をちりばめている 
 三浦は何か疑問に思ったことを、普通の人の3~4倍深く踏み込んで考える
  
 木村は面白いヤツですね(笑) まじめですが、話もうまいし教えるのも丁寧 棋士として万能
 2人は同い年(三浦38才、木村39才、ちなみに野月39才 今日現在)」

事前のインタビューが、以前のように「相手の印象を訊く」という内容に戻っていた ナイスだ!
三浦「木村は受けが強くて、話が面白く、ファンに人気のある棋士と思います
 トークの力では勝てないので、将棋くらい勝ちたいですね」

木村「三浦は変わった男、将棋に関して言えば純粋、ひたむきに接している その純粋さが手ごわい
 一局を通して丁寧に指したい 受けの講座をやってきたこともあるので、
 受けの特色をだせればなあと思います」

先手三浦で、ノーマル角換わりの相腰掛け銀になった
同型になるのかと思いきや、木村がいきなり△3五歩と仕掛けていったではないか おお、これは?
野月「ないわけじゃない、後手の狙いの一つ 木村は相手の攻め駒を攻めるのが大好き
 ワンミスが許されない戦いになった」

野月も木村の講座を見ていたというではないか 
野月「木村が負けたら、講座も終わっちゃった、対局も終わっちゃったでは、
 講座を見ていた方も残念に思うのでね」
ちなみに私は見てなかった(^^; (特集のコーナーは必ず見ている)
私の父(24では二桁級くらい)には、木村の講座は好評だった

さて、いきなり局面、のっぴきならないことになってる?
矢内「銀が単騎でドリブルしてきて」
そして、矢内は△5九角という手を指摘 これが受けにくい? いや、部分的に受からないではないか?
野月「△5九角、いい手ですね さすが矢内さん これ見えなかったです ・・・解説止まっちゃった
 しびれましたか? 身動き不能ですね これどうやって受けるんでしょう 何かひねりださないと」

こんなに簡単に後手が勝ちになっていいのか 三浦、電脳戦、危うしか
しかし、そこはやはりA級で勝ち越している棋士だった 
▲3三歩成から、攻めをつなげ、まだ勝負を先に持ち越した さすが三浦!

ここからずーっと、三浦が細い攻めをつなげるか、木村が際どく受けきるか、の勝負になった
野月の解説、すごくわかりやすかったのだけど、途中、雑談で横にそれ過ぎてしまい、
肝心の中盤の難所のところが解説が手薄に・・・
 
野月「木村は『なんとかなるっしょ』というのが口癖なんでね 
 木村はおしゃべりな棋士で必ず名前が挙がるほどの話題が尽きない人、
 黙れって言われるまでしゃべっている(笑) 鈴木大介も名前が挙がる、大介はひたすら自分のことを
 しゃべっていてどうのこうの~ 行方は三浦と仲が良くてどうのこうの~」

・・・野月先生! あなたもおしゃべりな棋士ということが充分わかりました もっと局面の解説を~
雑談の結論は、棋界のおしゃべり三銃士は「木村、鈴木大介、野月」この3人ということですね(^^;

木村の玉、例によって裸同然だ 裸玉は木村の得意とするところだが、
本局では玉さばきにいまいち精彩を欠いた 入玉含みでもっと早く上部へ行くべきだったか

野月「三浦がうまくやったような気配 
 木村はそろそろ、受けのすごい手、カッコイイ手を出さないと厳しいです」
木村の妙手が期待されたが、それは出なかった ああ~

最後の寄せ方、野月は▲6三香と言っている しかし、私は▲8四香と打ってみたい
どうだ? したらば、三浦の手は▲8四香! 予想的中、ピンポンピンポーン(^^)
ガンダム風に言えば「見えるぞ、私にも敵が見える!」というところだ

あとは、三浦は包むように後手玉を寄せた 117手で三浦の快勝
矢内「後手の1四の金、2六の馬、2七のと金が(遊び駒として)残ってしまいましたね
 途中、木村のペースかなという感じがしたんですけど」
野月「木村が先手の攻め駒を攻め、厚みを作ったが、三浦の強烈なお返し、攻めが出た 
 でもギリギリの攻防だった」
 
うん、中盤の攻防は見ごたえがあった 三浦はよく手が見えてた 
三浦には△3五歩の仕掛けも想定の範囲内、のようだった 
中盤かなりワクワクしただけに、終盤が盛り上がらず、それは残念だった 

終局後、木村は相当残念そうで、両手を前に突き出して牌を崩すポーズをして
木村「麻雀の時間にしよう、という感じ」
木村「ガックシ、ガックシ、ガックシ 泣きたいよ」
木村「(△5九角の筋で)一丁あがりと思った」
さすがに、一気に勝てるほど三浦は弱い相手ではなかったね(^^; 
木村、受けの本領発揮とはいかず、最後は大差になってしまい、残念だったね

さて、三浦、電王戦では先手番だが、今回のような指し方だと、どうなるだろう?
相手のGPSは700台のコンピュータ群、木村の受けよりも相当頑強そうだ
計算勝負になりそうな角換わりの局地戦、これはコンピュータに分がありそうだが、どうだろうか
相矢倉とかのほうがまだアヤが色々ありそうな感じがする 三浦、作戦選びからがんばってくれよ~

来週は、年末の関係でNHK杯がお休みだ (将棋の日のイベントの再放送が予定)
1月2日(水)の午前9時から、新春お好み将棋対局が予定されている 
2012.12.19 巨星 堕つ
米長会長が亡くなられましたね 

ニコニコ生動画のとき、以前とはかなり違う風貌で挨拶しておられた米長会長、
急に老け込まれたなあ、大丈夫?とは思っていたんですけどね
まさか、こんなに早く亡くなられるとは、びっくりです まだ信じられません
私の父も少なからずショックを受けてました

奇しくも、弔い合戦になってしまった第2回電脳戦、米長会長が最後に作った大舞台、
5人の棋士の双肩にかかるプレッシャーは、さらに大きくなったと思いますね

というか、会長、ホントに亡くなったんですかね どうにも信じられないです
会長、連盟のここのページ↓で元気にピースサインをしてるじゃないですか
http://www.shogi.or.jp/aboutus/yakuin.html

謹んでご冥福をお祈り致します 
いよいよ第2回電王戦、日程、出場者が決まりましたね!
3月23日(土)からの週1回、5試合とのこと
連盟のページ↓
http://www.shogi.or.jp/topics/2012/12/2-2013323420.html

第1局(3/23):阿部光瑠 四段 18才 vs 習甦(しゅうそ)
第2局(3/30):佐藤慎一 四段 30才 vs ponanza
第3局(4/06):船江恒平 五段 25才 vs ツツカナ
第4局(4/13):塚田泰明 九段 48才 vs Puella α(bonkrasから改名)
第5局(4/20):三浦弘行 八段 38才 vs GPS将棋
注:年齢は今日現在

私は実は、これが発表される前は、プロ側の一身上の都合により第2回電王戦はキャンセルだろう、
と思っていたのですが(^^; 無事、開催が発表されましたね

プロ側がどういう経緯でこの5人になったのかは、知りたかったですね
船江五段は最初から決まっていた、阿部光瑠四段は以前に「コンピュータと指す機会が
あればやってみたい」と言っていたのは知っています 他の3人はどう決まったんでしょうね
佐藤慎一四段、塚田九段は、なぜ?という感じです
三浦八段は「A級から誰か一人」となったとき、消去法で選ばれたのかな、と思います

さて、私の戦前予想ですが・・・ 残念ながら、コンピュータの5戦全勝ではないかと思ってます
もちろん、希望はプロ側の全勝ですよ そりゃあプロに勝って欲しいです 
でも希望は希望、予想は予想です

24で2011/12/31に3364点を出したbonkras 1年前に24で、あまたの高段達を斬りまくったその強さを
私が生で観戦していて感じたのは、「鋭い」「粘る」そして「美しい」ということでした

現役プロ棋士はまだコンピュータに負けていない、とのことですが、
2007年3月21日の渡辺竜王vsボナンザの熱戦以来、プロ側はコンピュータに勝っていないという事実
(清水女流は、あから2010に負け 米長会長はbonkrasに負け)

ニコニコ生動画の中で、ツツカナの開発者の人は、「自分のプログラムを前年のプログラムと
対戦させたら、7割くらい勝つ」とのこと これはすごいスピードでの進化だと思います

千日手・持将棋での引き分けあり、ということでしたから、後手番の佐藤慎一四段、塚田九段は
引き分けを狙っていくのも、実戦的にはありなのかな、と思います

最終戦、A級棋士の三浦八段なら、序盤で作戦勝ちしたら、もしかしたら勝てるのかも?
でも相手のGPS将棋は約700台もコンピュータをつなげてるってのは、反則では(^^;
三浦八段が勝てば、逆にすごい売り文句になりそうです 「コンピュータ700台に勝った男」

どういう内容、結果になるか、コンピュータが圧勝か? プロが意地を見せるのか?
プロに勝ってもらって、大きな拍手を送りたい! いずれにしろ、ものすごく楽しみです! 
佐藤天彦 七段vs稲葉陽 六段 NHK杯 3回戦
解説 中村太地 六段

今日は若手フレッシュ対決か 佐藤天彦、稲葉、中村太地 同い年、24才なんだね
聞き手も若い、まだまだ若い矢内おねーさんだ 

天彦は2006年四段、竜王戦1組、B2 佐藤和俊、佐藤康光に勝ち3回戦進出 4回目の本戦
稲葉は2008年四段、竜王戦3組、C1 大石、丸山に勝ち3回戦進出 NHK杯本戦は初出場

解説の中村太地「天彦は居飛車本格派、王道を行く将棋 
 棋理、合理的な指し手を選び、着実に一手一手進めていく
 稲葉も居飛車党、鋭い攻め将棋、終盤の粘りもある終盤型 才気あふれるという感じ」
矢内「勝率が7割超えの2人の対戦」
(両者の対戦成績は、天彦の1勝、稲葉の0勝)

事前のインタビュー
天彦「最近の調子は、良くもなく悪くもなく、まあまあ普通の感じできてます
 稲葉は激しい棋風で粘り強さも持っている
 激しい将棋になって、見てる方が楽しめるような内容にできればいいなと思っています」

稲葉「2回戦の丸山戦に勝ってから、少しずつ調子が上がってきたと思います 
 最新形の将棋になると思う 未知の局面になってから、
 お互い力を出してねじり合いになると思うんで、そこを楽しんでもらいたい」

先手天彦で、相矢倉模様にどんどん進む 両者、速い速い 編集もしてあるのだろうか?
▲3七銀戦法に、△6四角と受けた、という図式か 私はそれくらいしか相矢倉はわからない(^^;

太地「天彦は矢倉が得意で、小さい頃から指されてるみたいです 
 趣味がファッションとクラシック音楽 天彦は私の家で指すことが多いですが、
 マント、帽子とか、おしゃれな格好して来てくれるので、楽しみ(笑)」

駒組みが飽和したところで、後手の稲葉からいきなり仕掛けていった 9筋の端攻め
これも定跡なのか? 太地「前例がある」

天彦は▲9七同玉と強く取り、太地「ここからはねじり合いですね」
双方9筋に歩を垂らし、太地「どちらも手渡しの意味がある」 
うん、見ごたえがあるなあ 戦いが起こったと思ったら、手の渡し合いだ

▲4五銀△4四歩で銀が死んだ、そこでようやく天彦が1回目の考慮時間に入った 
(稲葉は全部残している) ここまで、ものすごい速かったな(^^;

相矢倉の中盤、いつもどうり難しい将棋になった 私は手が全然見えない、解説が頼みだ
太地「多くの将棋は、戦いが始まってからは候補手が狭まっていくのですが、
 矢倉のねじり合いっていうのは常に選択肢が多くて、すごく難しいんですよね
 ただそのぶん、候補手が多いだけに、個性が出やすいということで、(本局は)面白い将棋と思います」

太地「△9一飛とさせた形、そして先手の香得だから先手が指しやすそう」
うむ、しかし先手を持って、どう攻めるのか全く見当もつかないぞ
先手から突き捨てる歩だけでも、1筋、3筋、6筋と3つもある 
どう組み合わせるんだ 全くわからない(^^;
考慮時間もお互いに残り▲4回vs△4回、熱戦だ

本局の見所、それはズバリ、中村太地の解説だったと思う (以下、解説の一部を書き写し)
矢内「5五に銀が出た意味というのは」 
太地「次に▲3五歩と突きまして、これは△同歩ですね で▲1五香と走って△1四歩と受けますが、
 ▲3四歩△同銀に▲4四銀と攻めていこうということです
 先手としても、攻め駒がもう1枚くらい欲しいところでしたので、6六の守りの銀を使って
 攻めていこうということですね 今、銀が6六にいる状態ですと、固すぎるというか、
 この銀がいなくてもまだ先手玉安全ですから、この銀を攻めに使ってしまおうということです
 角を7七に上がることも視野に入れているでしょう」
矢内「そういう意味の▲5五銀だったんですね」

わかりやすい、太地の解説、わかりやすい! 
矢内の質問のタイミングも相変わらずいいが、太地の解説、すごくイイ~! 

矢内「先手が攻めきるか、後手が受けきるかですね」
太地「4四に行くと、かなりの駒損ですから ・・・っ! 行きましたね いや激しいですね
 これはすごい攻めです これはすごい攻めですね」
太地先生の「すごい」が2回出た~ この攻めは、成立しているのか~

太地「なんか、攻めがつながりそうな気がしてきました 稲葉は予測していなかったでしょう」
そして、天彦、じっと▲3五歩 ・・・こ、これは? 地味な手だけど、見るほどに厳しいか
王道を行く天彦将棋の決め手か~ 太地「落ち着いてます 厳しいですね かなり厳しいです」

太地「いくら稲葉といえども、粘れない局面になってしまった
 後手は飛車角が全く働いていない そのスキを逃さず猛攻した天彦はさすが」 

後手玉を金銀で羽交い絞めにした天彦、見事討ち取ったり~ 123手で先手天彦の勝ち
太地「稲葉の一瞬のスキを逃さなかった天彦の快勝譜、圧巻の攻めでしたね」

感想戦で稲葉「大駒が働かなくなったので、強引にいかれる筋ができてしまった」

なかなかに面白かった 天彦はやっぱり強い そして、何よりも中村太地の解説、絶品だった
理路整然としていたその解説、魅了されたわ~ 声は聞きやすいし、顔もいいし、棋力もあるし、
文句ない人材だなあ 太地、さすがに米長会長の隠し子、じゃなかった、秘蔵っ子!
天彦の4四突破の攻めも見れて、満足の一局だった

来週は木村と三浦か 普段ならフーンというカードだけど、三浦、電王戦を前に、負けられない一戦だ
2012.12.12 ガラスの仮面
今、私を含めた家族4人が夢中になっているマンガがある 「ガラスの仮面」だ
言わずと知れた、日本の文化芸術史に残る作品である

もちろん、今になってこの作品を読み始めたわけではなく、最近最新刊が出たのをきっかけに、
また私の家族にブームが来ているのだった

いちおう少女マンガであるのだけど、アニメを父に見せたところ、父も見ている
父が少女マンガのアニメを見るなど、この作品が最初で最後だろう

このマンガがどういうものか、うまく比喩(ひゆ)した文章があった
『ガラスの仮面の面白さは、42.195kmのフルマラソンを、
 100メートル走のごとく駆け抜け続けているかのようだ』

そして、1975年の連載開始から30余年、最近の刊でもその面白さの勢いは衰えることを知らない
いまだに猛スピードでダッシュし続けている

単行本は49刊まで出ている しかし最近の刊、読むのが怖いのだ 
ここまでは話がとてもよくできていただけに、これから先、連載を続けることにより、
つまらないストーリー展開になってしまわないだろうか? 
一昔前の少年ジャンプのように「大人気になった作品が、いつまでも終わらずに続いたことにより、
途中からグダグダになってしまった」 そんな風にならないだろうか?

『今まで一つずつ、積み上げてきたガラス細工の塔、ものすごく高く積みあがった
 これからももっともっと高くして欲しいと思う
 だけどあまりに高くなったがゆえに、これ以上はヘタに積むと、
 今までのものが音を立てて崩れて壊れてしまいそうだ 積み上がるのを見るのがとても怖い』

至高の面白さであるがゆえにそういう怖さを感じる作品、
それが私にとっての「ガラスの仮面」なのだった 
屋敷伸之 九段vs畠山鎮 七段 NHK杯 3回戦
解説 三浦弘行 八段

矢内、真っ白のコートに十字架のペンダント とてもいいね でも、前にも着てた服にも思うが(^^;
今日は中堅の実力者同士の一戦だ 盛り上がるといいな 畠山鎮(まもる)は、以下ハタチンと書きます

屋敷は1988年四段 竜王戦3組 A級 2回戦で野月に勝ち NHK杯は16回目の本戦
ハタチンは1989年四段 竜王戦2組 B1 2回戦で豊島に勝ち NHK杯は15回目の本戦
2人の対戦成績は、屋敷7勝 ハタチン2勝

解説の三浦「屋敷は最近は絶好調 TV将棋だからといって、臆せずに攻め倒すという意気込みを感じる
 ハタチンは相手の得意を受けて立つ 前期NHK杯はベスト4
 この2人は年齢を重ねるにつれ、将棋が若々しくなっている」

事前のインタビュー
屋敷「最近は体調も将棋もわりと調子がいい 
 ハタチンは攻めが強いので、こちらも攻め負けないようにしたい」

ハタチン「4月から始まった将棋界も後半戦に入りましたので、
 勝負に対する気持ちは高ぶってきています 
 屋敷さんとは30年前に当たって、こんな強い中学生がいるのか、と思った
 屋敷さんは中盤から終盤に一気に抜く将棋を指されるんで、それについていって、
 自分の持ち味の攻めをしっかり出して、熱戦にしたい」

先手屋敷で、相矢倉になった 先後同形の脇システムだ
それに至るまで色々かけひきがあった
先手が飛車先突かずの矢倉→後手は左美濃→先手は早囲い
→結局、手数の損得なしで脇システムという進行だ

三浦「屋敷が私に気を使ってくれた可能性がある 私はこの脇システムをよく指しているので」
解説の途中、三浦が屋敷のことを色々しゃべってくれた
三浦「私は屋敷九段のことを『神』と言ったことがある 決して大げさじゃなくてね
 以前、私の父が亡くなる数日前に、大事な対局があった 屋敷は急遽3日間、全部の日に研究会で
 相手をしてくれた 対局には勝つことができた 
 将棋が好きだった父に、亡くなる前に親孝行ができた」 

さらに、三浦「最近の屋敷は神ががってきた 屋敷と研究会をやっていて、ウチのエアコンが
 壊れていて、暖房のつもりがずっと冷房になっていた
 2時間ほど経って、屋敷が『どうりで寒いと思ったよ』と言ったとたんにエアコンが直った 
 ホントに屋敷さん、神になっちゃったよ」

そして中盤、屋敷の駒が勢いづいてくると、三浦「ウチのエアコンを働かせるくらいだから、
 将棋の駒を働かせるくらい、わけない」
三浦、いつの間にこんなにトークができるようになったんだろう 
昔は解説していても、ひたすら次の手を考え込んで自分の世界に入ってしまい、
沈黙が続く印象があったのにね

屋敷が棒銀模様、三浦が9筋の端攻めを見せ、中盤の繊細な揉みあいが続く
三浦は強いだけあり、指し手の解説も安定していて、とてもうまい 
△4五金と、後手が力強く出る手も三浦の予想どうりだ

屋敷が機敏に▲7四歩と垂らしたところ、三浦にもこの手に対する受けがわからないようだ
三浦「ここまでは若干、畠山さんのペースかと思いきや、次の▲7三歩成の受け方がわからない」
ハタチンの考慮時間、ここで残り1回になっちゃった
おお、これはもう、このまま屋敷が勝つのか? この垂らしだけで?
しかし、ハタチン、△7六歩と拠点を作ってからの△5一角という受け、これで見事に防いだ
このあたりは両者、魅せたな~

しかしこの後、角交換から、屋敷が▲8三角とぼんやり打ったとき、
ここでハタチン、△8二飛と逃げたのがどうだったのか これが本局の明暗を分けたと思う
私見では、飛車は逃げないほうが良かったのでは・・・
三浦も「9二の飛車は、後手としては、むしろ取って欲しいくらいの駒」と言っていたからね

▲7四角成と馬を作られ、後手は攻め駒を攻められ、ハタチンは結局△8四角と、
苦しい受けの角を打たされてしまった
本譜はその後の屋敷の玉頭攻めが厳しく、馬で一番いいときに角を取られてしまった

最後は屋敷は後手玉をかなり長手数の詰みに討ち取った 119手で先手屋敷の勝ち 

序盤から終盤まで、両者、力を出し合っていただけに、実力差がそのまま結果に出た一局だったと思う
やはり屋敷のほうが1枚上手だった でも見ていてまずまず面白かった
2人とも強かったし、三浦の解説がとてもうまかったからね
屋敷の終盤の寄せ方は流れるようで、さすがは一流棋士の芸だった 
最後の難しいと思える詰みも、三浦「屋敷さんがきれいに詰ましてくれると思うんですよね~」
この信頼に屋敷はしっかり応えてくいた

感想戦が3分ほどしかなく、駒がぶつかったあたりくらいまで戻していたが、 
これはさすがに、さかのぼりすぎだろう(^^; もっと視聴者を意識してほしい
▲8三角に△8二飛と逃げてしまったところが勝負を分けたと思う
あとは、△2五銀と桂をはずしたときに▲2四歩と叩かれて勝負あった、という感じだった
まあ、私なんぞは、最後の詰みは全然わからなかったわけだが(^^;

三浦の解説者としての上達ぶりと、三浦の屋敷への尊敬の念(愛?)が見所だったと思う
来週は稲葉vs佐藤天彦、これは若手どうしの元気のいい将棋に期待したい
羽生善治 三冠vs山崎隆之 七段 NHK杯 3回戦
解説 森下卓 九段

3回戦初戦で、いきなり羽生がキター その相手は山崎!
羽生のNHK杯21連勝中の記録を、山崎は止められるか? とても楽しみな一戦だ
(前回のハッシー戦で、羽生はNHK杯16連勝中と書いてしまいましたが、
 20連勝中の間違いでした すいません)

羽生は1985年四段、竜王戦1組、A級 王位王座棋聖の三冠 2回戦でハッシーに勝ち 27回目の本戦
山崎は1998年四段、竜王戦1組、B1  北浜、中田宏樹に勝ち3回戦進出 12回目の本戦

解説の森下「羽生は超がいくつもつくスーパースター NHK杯が出場が26回で、
 10回の優勝っていうのはどういうものなんだろうか 驚愕(きょうがく)するしかない(笑)
 
 山崎は年齢的に羽生より10年若い、羽生はものすごい高い壁と思う
 でも今日は許さんぞというのがあると思う 負けていると、負け癖がついてくるので、
 それを払拭(ふっしょく)したいだろう」

事前のインタビューが、今回から質問が変わった 最近のコンディションはいかがですか、になっていた
今までのように、相手の印象も訊いてほしいので、それをお願いしておきます(^^;

羽生「(最近のコンディションは)まあ、あの、対局は続いてますけど、コンディション自体はあまり
 変わらずに、一定の感じで続いてきているかなと思います
 (意気込みは)今日は最初から乱戦のような感じになるんじゃないかなと思っているんで、
 気を引き締めてがんばりたい」

山崎「体調はいいんですけど、将棋のほうは、うーん、ちょっとずつ良くなってきたかなという感じです
 対戦成績にあるとおり、どうしようもない相手なんですけども、それでも勝つつもりで思い切って
 いくところを見せられたらいいなと思います」

森下の戦型予想「山崎は人まねが嫌いで乱戦が多い、最近は一手損角換わりに特に新境地を
 開いているので、羽生が普通に応じれば、それが見られると思う」

先手羽生で、森下の予想どおりに山崎は一手損角換わりを選択した
羽生の棒銀に対し、山崎が4筋の位を取り、いきなり△4六歩と仕掛け、
序盤早々、いきなりの開戦だ
山崎は、いつもの居玉だ 居玉は山崎将棋の代名詞、ということで、本局もそうなった
そしてここから、双方全く引かず、両者の「気」の激しいぶつかり合いが続くことになる

森下「いやすごいことになりましたね(笑) もう見たことがない将棋 早くも乱戦
 羽生さんが『俺に対して無礼じゃないか』と思ったかどうかはわかりませんけど(笑)」
羽生はそういう風に思わないよね 「おお、そんな手があるのか」と思って、興味深く真剣に考える、
というタイプだから、手に負えないのだ

ここで、2人の対戦成績が出た 羽生の14勝、山崎の2勝 うわー、すごい差だ 
まあ、私は知っていたけど(^^; でも、三冠&永世六冠と、七段の差だからしょうがない

山崎の△4六歩の仕掛けからの前例のない将棋に、森下いわく「これは才能の将棋になる」
羽生の▲5八金右~▲1八角の構想、(▲4七金とは)妥協せず▲2四歩(これは森下は見事に当てた)
その瞬間の山崎の△1九角、羽生の▲3七桂の活用、山崎の△1四歩の催促
森下の解説、全くはずれるはずれる(笑) 森下「恐れいりました こ~れはなるほど いやいや」

こりゃ、今日は異常に高度な戦いだ 私は一手一手の意味を理解するので精一杯、
事前に手を予想することができない そんなに手が広い局面が続いているとは思えないのに、
「視聴者に指し手を予想すること自体を許さん」とは、この2人、どういうレベルだよ 

森下「ひさしぶりに見る純粋に才能の勝負ですね いかにも山崎将棋、羽生も応えるタイプの人です」
羽生の人気のひとつに、相手の得意を受ける、というのがあるよね 
本局も、山崎の研究であろう△4六歩を真っ向から受けてたって、一歩も引いていない
それどころか、なんだか、羽生の駒は、楽しそうにガンガン前に出ている感じを受ける

羽生の桂が▲4五桂と味良く跳ね出し、持ち駒に角銀銀、これは羽生優勢か?
森下「正直に言って、私は後手を持って自信がないですね~」
山崎、こらえろ~ 森下「羽生が攻めきれてるか、山崎が受けきれるかどうか」

先手の攻めもギリギリっぽい しかし先手は羽生だ 細い攻めをつなげさせたら天下一品だからなあ 
森下「この▲6三銀というのは、羽生の若い頃の対加藤戦の▲5二銀を思い出させる」
羽生はそんな手も繰り出し、攻めを続けていく 山崎もがんばっているように思うが、形勢は?

森下「まだ金桂交換なので、山崎に踏ん張ってもらいたい」
そうだそうだ、王手馬取りで馬は取られたけど、いちおう後手陣はスッキリしたぞ 踏ん張れ山崎!
羽生、飛車が後退したので手が難しい とても手が広いところだが、何を指したものか?

したらば、羽生は▲6二角 ・・・ふ~ん、そうやるものなの? 
が、これが感想戦で賞賛された一手だった じわじわと、だんだんと、どんどんと後手玉を
追いつめていく羽生 先手も一手ミスすれば逆転、というところなんだけど、
羽生の手は全部正解、に見える ぐわー つえー 羽生、間違える気配がねえー

山崎も△2二歩と粘ったのだが、以降も羽生の手は全く緩まなかった 
矢内「あっという間に(後手玉に)からみついちゃいましたね」
2人の指し手に、とくに羽生の手には、森下が何度「なるほど」と言ったかわからないくらいだった
羽生の寄せ方、職人技、名人技、これが天才の技・・・! 

最後は取られそうだった4六の飛車と、1八の香まで役に立って、後手玉はピッタリ詰んだ
85手で羽生の勝ち つうええええええええーーー 羽生、つえええええええーーー

森下「途中、ギリギリの攻防だった 山崎が凌いだ感じもしましたが・・・
 見たことのない乱打戦でした ひさしぶりに見た才能の将棋でした 山崎の才能もきらめいていた」

羽生、強かった またしても強かった 異常なくらい強かった 
前局のハッシー戦でも、ハッシーの良さを受け止めてその上を行き、
神の領域に達したと思えたところがあった
今回また、山崎の良さを受け止めてその上を行き、「化物」というほかないくらいだった 
「羽生に勝つのは人間には不可能」、本局を見たら、決して大げさは表現ではない

感想戦が15分もあったのがうれしかった 羽生と山崎、両者の読みの深さ、高度なことといったら!
戦いの最中に▲7八玉と玉を整える手を、双方読み筋だったって?
素人は完全にお断り状態、な感想戦を続けた2人、山崎がこれだけ読んでいたにも関わらず、
羽生はその上をいったのか いったいどういうレベルやねーん

私の観戦した中でも、本局ほどにレベルの高さを感じた一局はめったにない 屈指のハイレベル局だった
しかし、あまりに高度で、「見ている人に、指し手を予想することを許さん」という状態だったのは、
もはや見世物としてのエンターテイメント性を越えてしまっているのでは(^^;

今年のNHK杯も「羽生善治、磐石」を強烈に印象づけた とにかく強い、強すぎる!
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