村田智弘 六段vs豊島将之 七段 NHK杯 1回戦
解説 阿部隆 八段

今日は豊島の登場 相手の村田智弘って誰だ、ほとんど知らない(^^;
同姓に村田顕弘(むらたあきひろ)五段というのがいる

村田智弘は2001年四段、竜王戦4組、C2 予選で平藤、福崎、増田に勝ち 3回目の本戦
豊島は2007年四段、竜王戦1組、B1 総合成績優秀により予選免除 5回目の本戦

解説の阿部「村田は力戦の雄(ゆう)、自分の形で指す 関西研修会の幹事
 豊島はトップの若手 年々力強さを兼ね備えてきていて、タイトルに手が届いてもおかしくない
 序盤から終盤までスキがなく、言うことがない」

事前のインタビュー
村田「豊島は何でも指すので、その場で作戦を決めようと考えています 
 NHK杯はまだ1回戦を突破したことがないので、1回戦を突破したい」

豊島「村田は力強い力戦形を指されているので、戦型の予想がつかない 
 今回は目の前の一局に集中して勢いのある将棋を指したい」

先手村田で、相居飛車 横歩取りになった 後手は△8四飛+△5二玉型中原囲いだ
阿部「後手は今すごく流行している形ですね」
村田の対策は、村田独自の形ということだ 

阿部「村田はその場で考えることを重視する、昔かたぎの棋士
 豊島はいつも将棋会館にいて将棋を指している」

過去の対戦成績が出て、豊島の5-0ということだった 2人の活躍の違いから見て妥当なところだろう

豊島から仕掛けていったが、これがどうだったかということだった 
村田の対応手がピッタリな感じ、という阿部の解説
阿部「豊島、どうやって手を作っていくのか」

長い折衝が続いたが、結果、先手村田の3歩得という分かれ 
阿部に「この手は豊島らしからぬ手だと思いますけど」と言われる手も出て、豊島ピンチか
阿部「歩得で壁銀が解消され、馬が出来て先手は悪いところがない
 これやっぱり後手苦しいですね 後手はいいところないですもん」
これは豊島、やばいか でもまだ中盤だ そして残りの考慮時間が▲0回vs△5回になった

ここで豊島の勝負手が出た 飛車取りにされた瞬間、逃げずに桂で飛車取りのお返し!
阿部「あ~ 勝負手ですね なるほど そうか そうか」
村田の選択は、飛車の取り合いだった え~大丈夫かな 後手の桂が手順に攻撃に参加してくるし、
こんな大捌きをしては、せっかく先手が今まで積み重ねたポイントが一気になくなるのでは?
阿部「は~ 村田はやりにくい手をやりますね ホントですか これは形勢、入れ替わったかもしれません
 これはマズイと思いますね 急転直下ですね」

そして、豊島に決め手と思われる手が出た 下段から飛車を打たれる手を消す△7一歩!
これが先手の角に対しての詰めろにもなっており、絶好手だった 気づかない手だな~ さすが豊島!
阿部「いや~ しぶい! これはなるほどでした 参りましたね」

ここから、ひたすら手堅く進める豊島vs村田というかっこうで進んでいった
阿部「豊島の特徴は、良くなっても喜ばないことですね 油断がない」
しかし、村田も粘る粘る、どんだけ粘るねん、というくらいがんばって、手数が伸びまくっていく
矢内「まだ大変な感じが」

阿部「村田はもうダメかと思った局面から40手近く、すごくがんばっています」
二流のプロなら逆転の目があったのかもしれないが、そこは豊島だった 要所を押さえ、逆転はなかった
138手、豊島の勝ちとなった

阿部「序盤は村田流の指し方が功を奏して村田が有利になったが、飛車を取り合ったのが問題だった
 その後、村田はものすごくがんばったが、豊島は手堅かった」

ここ最近、私は夏バテなのでこの終盤の長い展開は厳しかった・・・(^^;
豊島の△7一歩で、もう終わったと思われたところから延々続いたので、バテた(笑)
なんとか体力を取り戻したいところだ
将棋とは関係ないけど、ハマショウこと浜田省吾が次の日曜にTVに出ます
私は普段、ハマショウをとてもよく聴いています
http://natalie.mu/music/news/92662
広瀬章人 七段vs瀬川晶司 五段 NHK杯 1回戦
解説 飯島栄治 七段

今日は広瀬と瀬川か 解説にはエーちゃんこと飯島 矢内は赤の縞模様の服だが、なんか変(^^;

広瀬は2005年四段、竜王戦2組、B1 予選シード 7回目の本戦進出
瀬川は2005年編入試験により四段、竜王戦6組、C2 予選で阿部健、上村、宮田敦史に勝ち
  4回目の本戦

解説の飯島「広瀬は3年前に王位を獲った、一流棋士の階段を登りつつある 
 以前は四間飛車穴熊一本だったが、矢倉と角換わりを採用するようになった
 瀬川はプロ編入試験に合格、NHK杯も4回目で常連、居飛車の本格派、ファンも多い
 序盤でリードして逃げきるのが得意」

事前のインタビュー
広瀬「瀬川は丁寧な将棋で、受けに特徴がある まずは初戦をいい将棋で勝ちたい
 次のことはそれから」

瀬川「広瀬はタイトルを獲った一流棋士、中終盤が強い 何でも指しこなせるオールラウンダー
 去年昇段したときにいただいたシャツを着ているのですが、くれた方が闘病中なので、
 その方を元気づけられるようないい将棋を指したい」

先手広瀬で対局開始 戦型が注目されたが、広瀬の注文で、角換わりになった
飯島「広瀬が瀬川の横歩取りを避けた」

相腰掛け銀から広瀬が先攻、瀬川も△6四角を軸に反撃、全面戦争の中盤に突入した
飯島「これは一手違いの終盤が見れそうですね」

瀬川にどう攻めるかの選択権がある展開、そこで瀬川が角切り一閃! おお、これは強気だ
矢内「局面は瀬川がリード?」
飯島「と思いますよ」
飛車金の両取りをかけ、瀬川好調、角切りは英断だったか

瀬川、巧みに受けに回り、飯島を感心させている 歩を使った細かい受けだ 今日の瀬川は強い
飯島「瀬川が、受けて有利を拡大したと思いますよ 初勝利が近いんじゃないですか」
いいぞいいぞ、瀬川がんばれ! 飯島が心持ち瀬川を応援している口調なので、
こっちまで瀬川を応援している気分になってきた ここまで実にうまい いけいけ、瀬川!

だが、考慮時間が▲4回vs△0回になった 瀬川、もう時間がない
飯島「後手に、あと5回くらいあれば勝ちを読みきれると思うんですが」 

その予感が的中してしまった! 瀬川、なんとここから先手の飛車を強引に取りに行ったではないか
おいおい、なんかすごい違和感がある手順だ 飛車を取りに行った銀2枚がモロに遊ぶではないか 
飯島「瀬川は手数はかかるけど、安全勝ちを狙いに行った」

そこから急転直下だった
飯島「ちょっと混戦になりつつあるんじゃないですか」
うわー、やっぱり飛車を取りにいったのは変な手だったんだなー! 感覚的にありえない手だったもん
飯島「これはもう間違いなく広瀬優勢 先手玉は寄らないです」

そこから広瀬も最短は逃して長引いていたようだが、
決め技には強引と思える駒損の寄せを敢行、これが成功した 
最後の詰めは長手数で駒が一枚も余らず、ピッタリと後手玉を詰めあげた
飯島「んー 見事ですね 見事です (詰ます手つきに)ためらいがないのが強いですね」

151手、広瀬の逆転勝ちに終わった うわー、瀬川、残念・・・

飯島「瀬川にもチャンスは色々あったと思うんですけどね 
 飛車を取りに行った銀2枚が最後まで残ってしまいましたね
 瀬川が見事に指していたと思うんですよ 手厚い指し回しでね 
 何回かチャンスがあったが、見逃してしまった
 最後の広瀬の詰み手順はすばらしかった」

あー、瀬川、角換わり後手番△6四角作戦の、お手本のような会心の指し回しを途中まで
披露していただけに、強引に飛車を取りにいってしまった構想が悔やみきれない敗局となった
投了図で、盤上に残った銀2枚がさびしかった 後手側がリードを保ったまま、完勝する様を見たかった  
 
飯島の解説は良かったと思う 色々あったこの一局をうまくまとめていた
先手側で印象に残ったのは、▲3二歩の垂らしだ 後手玉の腹に垂らした歩、あの一発でしびれたね
広瀬の最後の詰みは数えたら25手連続王手で詰みあがり、さすがプロ、圧巻の視聴者サービスだった 
髙﨑一生 六段vs飯塚祐紀 七段 NHK杯 1回戦
解説 中川大輔 八段

今日は高崎と飯塚か あまり目立たない2人だが、高崎の振り飛車がどんなものかな

高崎は2005年四段、竜王戦3組、C1 予選で中座、横山、渡辺大夢(ひろむ)に勝ち 
 本戦は3回目の出場
飯塚は1992年四段、竜王戦4組、B1 予選はシード 本戦は5回目の出場

解説の中川「高崎は振り飛車党で攻め将棋、苦戦のときの粘りがすばらしい 負かすのに骨が折れる
 飯塚は矢倉を得意とする居飛車の本格派、長手数のねじり合いを苦にしない、粘り強い」

事前のインタビュー
高崎「飯塚本格派の居飛車党で安定感がある、戦型は対抗形になると思う
 本戦では毎回1回戦負けなので、今回はとりあえず1回戦突破が目標 
 自分らしい勢いのある将棋が指せるようにがんばりたい」

飯塚「高崎は手ごわい相手、振り飛車党で中盤の攻め、終盤に切れがある 
 最後寄せで大技を食らわないように気をつけたい 
 トーナメントということで、次もまた将棋ファンのみなさまにお目にかかれるようにがんばりたい 
 全体的には手厚い将棋でいけたらいいかなと思います」

先手高崎で、5筋位取りの中飛車だった そこから双方、穴熊へ一直線 相穴熊となった
中川「5筋位取り中飛車と向かい飛車が高崎の得意戦法 
 相穴熊はどちらの王様が堅いかというのが形勢判断の目安」
双方金銀4枚での穴熊、めっちゃ堅いように見える

じりじりとした長い中盤が延々続くことになった
中川「地味ながら、お互いにプラスの手を積み重ねている まあ~しかし、細かいね 動きがね」

この中盤で、高崎が左桂を6五まで無条件に跳ねることに成功、天使の跳躍というやつだ
中川「飯塚がうまくやった なかなかここまで左桂が跳べないですよ」

飯塚は6筋に、と金を作って高崎を急がせた
中川「なるほど 高崎をあせらせる、なかなかの勝負手でしたね」

しかし、高崎はあせらなかった 考慮時間を使って熟考、何を考えてるんだと思ったが、
飛車の横利きを通して、角を▲5七角と位置を直し、端の1三の地点に焦点を当てた
中川「パッと見たときに、先手の駒に活気が出てきました」

そして高崎は端攻め開始、▲1三角成とぶった切って攻めていった
中川「あ~ 行った! 面白くなってきたね ようやく」
ここまで番組開始から1時間6分、長かったね(笑)

中川「高崎がペースを握っている」
考慮時間の残りも▲3回vs△0回に、飯塚ピンチか
中川「飯塚は正確に受けないと、持っていかれちゃいますよ」

どんどん続く高崎の端攻め 天使の跳躍を活かし、盤面左で桂も入手した
中川「盤面を見たときに、高崎には無駄な手がないんですよ 
 飯塚のほうも悪い手があったわけじゃないんですよ 
 高崎が何気ないうちに、局面をリードしていたということです」

高崎の猛攻が止まらず、飯塚の玉だけ寄り形になってしまった
上部からだけの攻めだったが、猛烈に厳しかった 119手、高崎の勝ち

中川「見た目より端攻めがキツかったですね 高崎の攻めの下準備がうまかった
 鮮やかな攻めでした 快勝と言っていいと思います」

高崎が攻めの本領発揮で、快勝という一局だった 飯塚は斬られ役として1回戦で散った
高崎の▲5七角といった、攻めの態勢の整え方が勝因、ということだった
高崎、なかなかやるなあ 相穴熊でどうなるかと思ったけど、高崎が完璧に指してくれたので、
その意味では気分が良かった

さて、最近、あまりに暑い 私はこの一局、2度に分けて観た 
1度目はクーラーをつけずに観ていて、途中でダウンして寝てしまった
起きて、クーラーをつけて観ると、今度は快調に観ることができた クーラー、必須だな(^^;   
「サイエンスZERO」で電王戦特集「世界最強?!人間を超えた人工知能」
NHK Eテレ(2ch)
7月14日(日)  夜11時30分~深夜0時00分
http://www.nhk.or.jp/zero/contents/dsp432.html
糸谷哲郎 六段vs船江恒平 五段 NHK杯 1回戦
解説 山崎隆之 七段

今日は誰が出るんだ、おお、糸谷と船江か 好カードだ 解説には山崎、関西勢で揃えてきたか
ちなみに、糸谷は「いとだに」と濁る、山崎は「やまさき」と濁らない

糸谷は2006年四段、竜王戦2組、C1 総合成績優秀により予選免除 本戦は6回目の出場
船江は2010年四段、竜王戦5組、C1 予選で有森、稲葉、坂口に勝ち 本戦は2回目の出場

解説の山崎「関西でも屈指の活躍をしている2人の対戦
 糸谷は早指しに無類の強さを発揮する 早指しは棋士の中でも1、2番の勝率を誇る 
 ちょっと悪くなってから独特のリズム感であやしい勝負手を放つ
 船江は攻め将棋、一気に切れ味鋭く一直線に王様を寄せきってしまう爆発力がある
 糸谷の受けと船江の攻め、タイプの全然違う2人」

矢内「糸谷はNHK杯で39手で勝ったことがある
 船江は順位戦でC2を10戦全勝で1期抜けした」

事前のインタビュー
糸谷「船江とは奨励会が同期、小学生から知っている相手、センスの良い将棋という印象
 (抱負は)NHK杯は1年ぶりの出場、まずは1つ勝ちを目指したい
 同期対決で、絶対に負けられない」

船江「糸谷はとても力強い将棋、早指しを得意としている 
 (抱負は)前回出場したときは1回戦で負けてしまったので、今日はいい将棋を指して勝ち上がりたい」

先手糸谷で、角換わりになった 糸谷が▲1七香~▲1八飛と、スズメ指し模様にするという趣向に出た
私は今まで見たことがない作戦だ こんな作戦があるのか
山崎「私が糸谷を相手にやったことがある戦法 シンプルで破壊力がある、面白い作戦」

船江は居玉で対応、攻め合いの態勢を整えた 
山崎「糸谷の攻めの作戦に対し、船江も攻めを選んだ」 

糸谷が1筋から、船江は6筋からそれぞれ攻め合うという、すごい力将棋になった
攻め合った結果、糸谷が少し駒損してしまった 指し手が早くなる糸谷
山崎「糸谷の防衛本能が働いているのだろう 悪くなったら手が早い」

船江はここが決めどころ、と思ったのだろう 考慮時間をつぎ込む船江 
糸谷玉をにらむ遠見の角(△2四角)を放ち、これで船江優勢か
これで時間は▲8回vs△0回になったが、大丈夫か?

苦しそうに、ため息をつく糸谷 しかし、糸谷は土俵を割らなかった 自陣に金を投入、玉を安全にし、
さらに狙われた飛車も実にうまく逃がした 勝負が長引いてきた 

糸谷からどう攻めるか問題だったのだが、山崎いわく「意味がわからない」という歩突き(▲5四歩)から、
桂2枚を使って、攻めをつないでしまった なんと王手飛車を実現させ、飛車をボロっと入手、
完全に糸谷のペースに!

いったい、なんで逆転したんだ・・・と思っていたのもつかの間、船江が入玉を目指し、
また長い将棋になってきたではないか どうなってるんだ
山崎「何かしら寄せがあったと思いますが」
糸谷は例によって、考慮時間に入ったと思ったらそこですぐ指す、という指し方を連発するので、
見ているこっちまで考えるペースを乱される(笑) 

いまにもすぐ終わりそう、と思ってずっと見ていたが、とにかく長くなってきた
そんな折、糸谷は中空にタダのところに銀を打つ手! 船江はこれを取りたくても取れない?
おおっ これは妙手か! これ、船江、困ったか
糸谷玉はまだまだ矢倉の堅陣、こりゃ決まったか 

船江はとりあえず△8七歩成と王手していったが、
これは、秒に追われて、指す手がなくて困ってやっただけの、時間稼ぎの手だろう
続く△9五桂の王手も、指してみただけの手だろう
だが、解説の山崎は「このタイミング、勝負手ですね」
これがピッタリの表現だった! 糸谷はひょいと端に玉を上がって対応したが、これがどうだったのか

この一連の手順が、ドラマを生んだ 
さっきの妙手だったはずの銀、これが質駒の役目をしてしまっていた!
船江は持ち駒の桂を温存して、合駒に使わずに玉をすっと逃げた
糸谷は秒に追われ、盤上の駒を散らかせてしまうという慌てぶり
山崎「糸谷、乱れましたね 船江が合駒を使わずに玉を逃げる手を軽視していた 
 自玉が受けにくくなくなったので、慌てている」

そして船江、桂を打って先手玉を縛るというという詰めろくさいが詰めろではない、
という、勝負手!(△7三桂)
糸谷が何か受ければ、かえって詰む筋が出てくるという、めずらしい局面が発生した 
うわー なんじゃこりゃ こんなのも将棋にはあるのか

糸谷は慌ててその桂を取りに行ったが、それによって、また先手玉を縛る桂打ちが発生!(△9二桂)
山崎「このために桂は持ってないといけなかったんですね よく手が見えますねー」

船江、△9五桂、△7三桂、△9二桂という桂の3連打で、先手玉を一気に受けなしに追い込んだ
糸谷との対応の組み合わせの妙で、先手玉はたちまち受けなしになっちゃった! うおおー  
これぞまさに「2人で寄せた」というやつだ 船江の不屈の勝負術が豪快に炸裂! 

山崎「糸谷、やっちゃったーって顔してますね」
糸谷は指し続けるが、もう勝ち目がない
山崎「めずらしいですね ここまで指すのは 投げきれないんでしょうね
 (糸谷流の、悪くなってから粘って逆転するという)自分の中での黄金パターンに入っていただけに」

王手をかけれるだけかけた後、ついに糸谷が投げた 176手、船江の勝ち
終局直後、糸谷「そっかぁ いやぁ ひどいなぁ そっかぁ」

山崎「お互いに持ち味が出た、船江が最初にうまく猛攻を決めたと思ったが、
 糸谷の緩急をつけた対応で逆転パターンに入ったんですけど、
 船江のあきらめない執念がこういった逆転を生んだ
 人間らしい熱の入った面白い戦いでした」

糸谷、これは悔やんでも悔やみきれない負け方だろう 
最後のほう、自分が指した手を船江にうまく利用されてしまった 
船江の手との組み合わせの妙で、自爆という結果に・・・
後手の攻めだけでは寄らなかったはずの先手玉が、
双方の協力によって、一気に受けなしになってしまった 恐るべし、将棋というゲーム!
先手玉は2人がかりで寄せられたのだ いやー、こんなことってプロでもあるんだなぁ 

番組が終わる最後に、糸谷がうなだれた姿が映し出された これは後々まで記憶に残る負け方だろう
見ている側にとっては、実に面白いものが見れた(^^; 
惜しむらくは、終盤、あまりに手が早くてじっくり解説してくれる時間がなかったこと、
感想戦の時間が全くなかったこと、そして今日は猛暑ですごく暑くて、ただでさえ頭がぼーっとしたこと

私は録画しているので、終盤を2回見て、やっと上記のことを理解した 
将棋・・・ それは下駄をはくまでわからない、恐ろしいゲーム・・・ 
それを再確認した一局だった 船江の勝負術、絶品だった 糸谷は対局後、アツかっただろうなー
船江と糸谷、2人で作り上げた、終盤の人間ドラマだった