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豊島将之 七段vs西川和宏 四段 NHK杯 3回戦
解説 稲葉陽 七段

3回戦最後の一局 これでベスト8が出揃う 今週は豊島と西川か
若手トップの豊島相手に、西川がどれだけ迫れるかだなあ
ちなみに、豊島23歳、西川27歳、解説の稲葉は25歳だ

豊島は2007年四段、竜王戦1組、B1 1回戦で村田智弘、2回戦で佐藤康光に勝ち 5回目の本戦出場
ちなみに村田智弘戦は、横歩取りの後手番で138手の長手数だった
佐藤康光戦は、康光のダイレクト向かい飛車に対し、終盤での康光の緩手を見逃さずに快勝している
西川は2008年四段、竜王戦5組、C2 1回戦で上田女流、2回戦でタニーに勝ち 2回目の本戦出場
ちなみに上田女流戦では、相穴熊戦で快勝している
タニー戦では、中飛車でタニーの4枚居飛穴に対し、終盤のねじり合いで会心の指し回しを見せていた

解説の稲葉「2人とは小学生の頃から付き合いがある 
 豊島は居飛車党の本格派、バランスが取れている 攻めの棋風
 西川は今ではめずらしい角道を止める振り飛車を指す 最近は角交換振り飛車を指す 受けの棋風
 普段は中飛車か三間飛車が多い 長考派」

事前のインタビュー
豊島「西川さんは振り飛車党なので、居飛車対振り飛車で、自分が攻める展開になるかなと思います
 西川さんは序盤がすごくうまいので、まず悪くならないように心がけて指して、中終盤のねじり合いを
 見ていただきたいと思います」

西川「豊島さんが本格居飛車党で、私が振り飛車党なので、対抗形になると思います
 豊島さんと言えば、序盤中盤終盤とスキがないので、スキを作るように迷うような指し方を
 したいと思うので、そこに注目していただけたらと思います」

おーい、西川! そこは「豊島? 強いよね 序盤中盤終盤、スキがないと思うよ でも俺は負けないよ
 駒たちが躍動する俺の将棋を、みなさんに見せたいね」と言うべきところだろう!
聞いていた矢内「どこかで聞いたような(笑)」
稲葉「豊島は普通の手を積み重ねていくタイプ、奇をてらう手をあまり読まないので、そういう手を
 指せればけっこう乱れてくれる可能性もあるかなと」

先手豊島で、居飛車 後手西川の作戦は角道オープンの四間飛車だった
西川は△9四歩と端歩を早く突き、豊島はそれを受けた それから西川は角道を止め、美濃囲い
豊島は端歩を受けたがために、もう居飛穴にはしづらかったようで、▲5七銀左の急戦にした
角道が空いているときに9筋を突いて様子を見る、もうそれだけで居飛穴のけん制になっているのだ
この居飛穴対策、藤井システムの定跡が裏側にあるのかもしれないが、なんて簡単な居飛穴封じ!

稲葉「普通の▲居飛車急戦vs△四間飛車になってますね」
そして、ここから豊島は棒銀に出たではないか うおー、めずらしいったらめずらしい
ノーマル四間に対する棒銀、男子プロではもう絶滅した戦法かと思ってたよ(^^;

両者3筋に飛車を寄り、角交換になった 豊島が馬を作ったところで、西川、強気の飛車ぶっつけ!
ここまで西川が小考を重ねていたのだが、豊島が大長考に沈んだ
稲葉「飛車を取れないと、流れはおかしいんですけどね」
豊島、時間を大量に使い、結局、選択したのは飛車交換拒否の受け
ぐっ、これでは棒銀の作戦はどうだったか
稲葉「ちょっと失敗を認めたような手ですね」

その直後、西川も馬を作ったのだが、稲葉が「その馬が金打ちで死んでいる」と指摘 ありゃりゃ?
しかし、その金打ちを豊島は指さず、解説も何もなかったようにスルー ここは疑問が残った

中盤が長い、難しい戦いが続く これは中盤か いやもう終盤か
西川が9筋の端攻めを放置したため、端から攻め立てられることになった
稲葉「端は受けておきたかったですね なんとなく先手が勝ちそうだけど、見た目より難しい」
豊島は1歩をタダで成り捨て、また打ってやり直す、時間を稼ぎの、なりふりかまわない指し方に出た
あの豊島をもってしても、まだ読みきれていない これは熱戦になったな

そんな中、西川に奇手が飛び出た 9三に玉が居るのだが、その玉の下に歩を打つ△9二歩!
な、なんだこれは 金底の歩は頻繁に見るが、玉底の歩というのは見たことがない!?
稲葉「玉にヒモをつける手、あまり見ない手ですね」
たまらず豊島は最後の考慮時間を使い、両者30秒将棋に突入 

豊島も奇手のお返し、馬と飛車を捨てて、相手の飛車と交換を狙う、強引な手を出す 
稲葉「いやー、これはまだまだ続きそうな」
矢内「正しく指せば、そう簡単に終わらないものなんですね」
稲葉「振り飛車党の人は、美濃囲いでのしのぎ方がうまいんですね」
うわー こりゃ、終盤の腕力勝負になった! 
西川、大善戦だ ここまでやるとは・・・ いや、これが西川本来の実力なのか?

西川の攻防の飛車に、豊島は桂の中合いのタダ捨てで防ぐという、見ごたえある応酬が続く 
ねじり合いの終盤が延々展開される 白熱の盤上、どっちがいいのやら、形勢は私にはさっぱり(^^;
両者の真剣に集中して考えてる表情、カッコイイ!

豊島は端から迫るのだが、西川が土俵際で粘って決め手を与えない
いったい、どこまでが西川の予測の範囲なんだ? 両者、存分に力を出している好勝負
これで負けたら、負けたほうは力負けだ まさか、豊島、負けないだろう?

豊島は西川玉に2枚飛車の猛攻で迫る これでいけるか?
稲葉「西川は合駒を何にするかという勝負」
これがギリギリでしのがれてしまった うわ、もう西川玉、寄らないの? 

そして、今度は豊島玉が左右から挟み撃ちにされ、かなりヤバイ?
2枚角で非常にうまく迫られ、豊島玉が寄り筋に、稲葉「豊島の合い駒が金しかない」と発言
な、なんということだ 豊島、まさか負けるのか と、と、とよしま~
結果、西川はピッタリ詰まし上げ、西川の勝ち! 総手数、154手の大熱戦だった  

矢内「いやー すごい終盤戦でした」
稲葉「かなりギリギリの戦いだったんですけど、西川がうまくしのぎきったという感じですね」
矢内「豊島としても何かあるんじゃないかという感じでしたけど」

な、な、なにぃ~ 豊島が、あの強い豊島が、この長手数のねじり合いで力負け・・・
な、なんで~ 豊島はB1で昇級を争ってる、竜王戦も1組 西川はC2で竜王戦も5組
長手数の力将棋では、豊島が負けるはずがないと思っていたのだがorz

西川の寄せは見事だったな~ 角2枚を、実にうまく使った △2七角もぼんやりした角で打ちにくいし、
△8八角も、あそこが最善の打ち場所なんだろう 西川、強い!
序盤、中盤、終盤、スキがなく、駒たちが躍動しているではないか どうなってんだ西川! 

感想戦の時間が全くなかったのが残念だった 大技、小技の応酬で、どこがポイントだったのやら(^^;
この内容なら、2時間くらいは感想戦ができそうな大熱戦だった

西川、タニー戦に続き、実に強いところを視聴者に見せ付けた 
振り飛車党で勢いがある人っていうのは、手がつけられないときがあるからなあ
これはもしかして優勝もあるかも、と思わせる、それくらいの内容だった 
羽生と渡辺が消えたNHK杯、ダークホースの出現だ
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森内俊之 竜王・名人vs船江恒平 五段 NHK杯 3回戦
解説 阿部隆 八段

(訂正があります 1月10日の記事で、矢内さんのNHK杯の司会、4年目と書きましたが、
 5年目の間違いでした すいませんでした) 

3回戦もあと2局、森内竜王名人が登場 羽生と渡辺が負けた今期NHK杯、森内が残る唯一の
タイトルホルダーだ 対するは電王戦リベンジマッチで完勝した船江 とても楽しみな好カードだ
森内は1987年四段、18世名人資格保持者 2回戦で松尾に勝ち 25回目の本戦出場
ちなみに松尾戦は、相矢倉の難解な激戦で、森内の逆転勝ちだった
船江は2010年四段、竜王戦5組、C1 1回戦で糸谷、2回戦で深浦に勝ち 2回目の本戦出場 
ちなみに糸谷戦は、角換わりの176手の大熱戦 深浦戦は、相矢倉で85手の短手数だった

解説の阿部「横綱の森内の登場 2年くらい前のスランプを脱皮して、今は絶好調 重厚な受けの棋風
 対して船江は関西のノリにノっている若手 軽快な攻めの棋風 
 船江は私が奨励会の幹事をやっていたときに、初めて四段になった棋士 明るく明朗な人柄
 奨励会で苦戦したが、四段になって一気に花開いた C2を全勝で一期抜けした」

事前のインタビュー
森内「船江さんは居飛車の正統派で、しっかりした将棋を指すので、じっくりした中盤から、じわじわと
 押していけるような将棋が指せればいいなと思っています
 NHK杯も久しぶりですので、終盤までどちらが勝つかわからないような面白い将棋を指したいと
 思っています」

船江「森内先生も私も居飛車党ですので、相居飛車の将棋になると思っています 
 森内先生は非常に受けが強いので、自分は攻めの棋風ですので、
 自分の攻めがどれくらい通用するかというところを見て欲しいと思います」

先手森内で、横歩取りになった ▲中住まいvs△8四飛+△5二玉型の中原囲い
阿部「きびきび進みましたね」
本当にすごい早く手が進む(^^; 早く戦いが見たい私としてはありがたい
阿部「先手は一番オーソドックスに構えました 後手は一番流行している形
 船江はこの形のスペシャリスト この間、僕が似た形を先手を持って森内さんに負けたんですよ
 今日は指し方を解説者に教えてやる、という感じですね」

お互いに飛車を4段目に浮いていて、森内は7筋の位を取り、船江は1筋の位を取る作戦
阿部「もう前例がない 森内が研究でなく、力勝負を挑んでいる」
お互いに中段の飛車を転回、森内は飛車を7筋に振り、ヒネリ飛車風だ 対して船江は2筋に振ってきた 
船江が2筋方面を銀が上がって攻めようとしたところ、ここで阿部が早くも形勢について言及した
阿部「ここは実はもう船江ペースだと思いますよ あんまり森内側を持ちたくない」

おっ、船江、いけるのか・・・ しかし、森内にも返し技の7筋からの攻め合いがあった
これが実際に指されてみると、逆に船江が苦しそうではないか
阿部「決戦になっちゃうと、ちょっと、さっき打った船江の歩がボケてますね 
 しかし、船江は受け止めればいいわけですから、勝負所です」
矢内「形勢は?」
阿部「どうなんでしょうね 一手でペースが変わる将棋なんで」
一手指したほうが良く見える、という中盤だ 難しいな 時間は、残り▲5回vs△6回 いい勝負だ

互いに飛、角の大駒をどう使うかという難解な中盤が続き、まだまだここから長いと思われた 
が! ここで船江が、重大なミスを犯してしまった! 
飛車取りに角を当てられたのだが、飛車が逃げると馬を急所に作られてしまう、という、
あってはならない単純ミス! まさかこれが船江の読み筋とは思えない
阿部「うっかりしたんじゃないでしょうかね けっこうキツい気がするけど」
残り時間も▲4回vs△0回に、うわー 船江、もうダメなんでは?
あー、まだでも自陣角打ってがんばるか つらそうだけどなあ 
なんと言っても相手が森内、いったんリードされると厳しそう・・・

そう思って見ていたところ、なんと、森内が今作ったばかりの馬を切って、強引に飛車を成りに行った!
阿部「はぁー! これはちょっと気がつきにくいけど」
うわあ、これで一気に決まっているのか? もう、いきなりの寄せがある? 森内の圧勝?
しかし阿部は冷静に分析をしだした 矢内もなんかおかしいと思っているようだ
矢内「森内も持ち駒が金だけですからね」
阿部「いや、これは大変だと思います」
検討するが、森内にいい寄せが見つからない
阿部「これ、森内はちょっとやりすぎたんじゃないですかね 
 切れない攻めをやらなきゃいけないんですけど、なかなか」
おおお、あのピンチの局面から一転、船江にチャンスが、森内、まさかの決め急ぎ!

森内、作った竜を逃げざる手を余儀なくされ、明らかに変調だ
矢内「スリリングな終盤になってきましたね」
阿部「これは船江が優勢ですね」 キター、阿部の断言!
いけいけ船江、森内に勝ってしまえ! 竜王名人を食ってしまえ!

だがしかし? 森内が玉の上部脱出路を作られてみると、寄せが意外とない? ど、どうなってんの
阿部「これ、けっこう大変ですね 森内の粘り、すごいですね」  
ええー、船江がいいんじゃないのか(^^; 船江は急所に飛車を打って迫る
阿部「はぁー! これやっぱり、船江、さすがっていう手ですね 自玉が詰まないのを見切ってですね」
お互いに完全に30秒将棋、これは面白い終盤になった!

森内が玉を引いて飛車に当て、船江が飛車を逃がして香を詰めろで取ったときだった
森内の自陣角、これが阿部いわく、詰めろ逃れの詰めろの盤上この一手! 
阿部「森内のすごいふところの深さですね だって、森内持ちですもん、この局面」
げええ どこで逆転したんやー 受けの森内、本領発揮! 森内の角がピッカピカに光っている
この玉引きから自陣角は森内将棋の真髄!

船江の攻めが完全に攻めが切れ、万事休す 117手、森内の勝ち
あああー、船江、あといっぽ及ばなかったか あー、船江、勝てた将棋だったかも・・・

阿部「森内がダメな局面かと思ったんですけど、そこからのふところの深さというか、しっかりしてる
 大局観というか読みというか、それが光った一局でしたね
 船江は残念な一局だった、よくここまで追いつめたと思います 一時は勝勢かと思ったですけどね」

終局後、森内は開口一番、「ちょっと悪かったですね」
感想戦が5分しかなかったが、こうやれば船江が勝っていたんでは、という手順をやっていた
ううー、船江、惜しい・・・

阿部の解説では形勢判断が2転3転していたが、実際の形勢もそのとおりだったんじゃないかと思う
中盤で森内が馬を作ったところでは明らかに森内が良さそう、その馬を切ってしまったのは
早計で、逆転したと思う それで船江が攻めを間違えて再逆転、というのがこの一局ではなかったか

詰めろ逃れの詰めろが出たスリリングな終盤で、楽しめた一局だった
森内の勝ちの決め手となった自陣角、こういうのが指せたら気持ちいいだろうなあ 将棋の醍醐味だね
それにしても、竜王名人の森内をもってしても、若手を相手にギリギリの勝負、勝つのって大変だ(^^;
最近、囲碁将棋チャンネルで放送されている、女流王将戦を見始めた これが面白い(^^; ご存知のように、去年の10月、里見さんから香川さんがタイトルを奪った、あのタイトル戦だ 持ち時間は各25分、切れたら1手40秒というルールで、実際に対局者が指しているところをTVで放映してくれている

男子プロの将棋もたしかに面白いのだが、女流はまた一味変わった面白さがある それについて語ってみたい 男子にくらべて女流は棋力が低い だが、逆にそれによるメリットがある 男子が疑問手を指すと、ガッカリするが、女流が疑問手を指しても、許せてしまう プロ野球でエラーが出ると、観客は「あー、何やってんだ」ということになるが、高校野球でエラーが出ても、「まあ、ドンマイ」で済ませることができるようものだ

女流が指す戦型がアマチュアに身近な戦型なものが多いのも、非常に大きなメリットだ 右四間、強引な早石田、相振り飛車など、観ていて面白い 攻撃の狙い筋が単純で、それを相手が受けきれるかどうか、といった、わかりやすい展開を観るのは楽しいものだ 対して男子は、横歩取りの最新形、相矢倉の難解な将棋、といった、解説がなければさっぱり、なことも多い 

女流は終盤力が未熟なため、逆転が多く、最後まで楽しめる 
男子では、一定以上の終盤力があるため、ある程度の差がつくと、もう逆転は難しい しかし女流は、かなり差がついても「まさか」の大逆転がしょちゅうある とにかくハラハラする(笑)

女流はコンピュータにもう及ばないが、全く関係ない
男子はコンピュータに抜かれた、いやまだ、という戦いを強いられているが、女流はそんなこととは初めから無縁だ もともと、女流は男子より弱かったので、最高の棋譜を作りあげるために女流は存在したのではない 神の一手を追求するために女流は指しているのではないのだ 相手に勝つ、という人間どうしの戦いだ この点、観ている側としても、非常に気楽であると言える 

女流王将戦、もう対戦結果がわかった後に放映されるのが欠点だが、これからも楽しみに観たいと思う
屋敷伸之 九段vs中田宏樹 八段 NHK杯 3回戦
解説 島朗 九段

昨日中に記事のUPができなくて申し訳ないです 
今週は屋敷とデビル中田か 電王戦に大将としてponanzaと対戦する屋敷がどんな将棋を指すか

屋敷は1988年四段、竜王戦2組 A級 2回戦で森けい二に勝ち 17回目の本戦出場
ちなみに森戦では、森のノーマル三間に対し居飛穴でボッコボコに圧倒していた
中田は1985年四段、竜王戦4組、B2 1回戦で佐々木勇気、2回戦でハッシーに勝ち
 14回目の本戦出場 ちなみに佐々木勇気戦では、相矢倉で危なげない快勝
 ハッシー戦では、升田式石田流に対し、秒読みの中、長手数で即詰みを華麗に決め、逆転勝ちだった

解説の島「屋敷は若手の頃は変幻自在な棋風だったが、年々地位が上がるにつれて、
 本格的な将棋になった 最先端も研究するようになり、たゆまぬ努力が
 この近年の躍進の原因じゃないでしょうか
 A級に来るまでに苦労したが(C1で14年)、色々な経験をして自力を着実につけてきた

 中田は終盤の切れ味がある 独自の考え方をし、人まねをしない 現代将棋の枠にとらわれない人
 中田流と言われるオリジナルの戦法を色々な戦型で編み出している
 穏やかな性格だが、将棋は突っ込んでくる 前例というのが大嫌いな人 後手だと2手目が△8四歩」

事前のインタビュー
屋敷「相手の中田八段が激しい棋風なので、おそらく激しい将棋になるかと思います
 序盤から中盤終盤とかなり激しい将棋になると思うんですけど、
 中終盤の競り合いに注目して欲しいですね」

中田「たぶん相居飛車の将棋になると思うんですけど、戦型はちょっとわからないですね
 私も屋敷さんもけっこう渋い手が多いんで、玄人(くろうと)好みの渋い手が出ると思うんで、
 そういうところを観ていただければと思います」

先手屋敷で、矢倉になった 島の解説どおり中田は2手目△8四歩だ
▲早囲いvs△左美濃という工夫を互いにしている
島「矢倉戦での左美濃は、中田の得意戦法で著書もある
 左美濃にこだわるのは中田らしい一徹(いってつ)さ 自分の信じるものだけを信じる
 中田は若い頃から、棋譜並べより詰将棋 とにかく読むことだけを重視してきた」

お互いにスラスラと進め、▲棒銀で攻めを見せた屋敷vs△総矢倉で受ける中田という図式
島「きれいに組みあがりましたね」
過去の対戦成績が出て、屋敷の8勝、中田の3勝ということだ

島「屋敷は優等生になった 若い頃より勉強の量が多いはず」
屋敷と言えば、若い頃には「勉強は1日に10分」という発言が話題になったね
でも、将棋フォーカスでは奨励会時代は、24時間の円グラフが出て、
一日中、将棋漬けだったということだった 棋士は頭の中に盤があって、それで考えることができるので、
外から見てる分にはどれだけ勉強してるのかわからないね

島「中田は50歳前後では1分将棋が一番正確 長考派で、時間があればあるだけ考えたいタイプ」
屋敷は41歳で、中田は49歳だ
ちなみに羽生と森内は43歳、屋敷は微妙に羽生世代とは言われないようだ

さて、角交換から、敵陣に角を打ち合う展開 
馬の作り合いになるかと思ったが、色々と歩で味付けし合っている
島「どちらも自信のある戦いとは思えませんね」

ごちゃごちゃした小競り合いが続く、難しい中盤だ 双方苦心した手の応酬 
そのうち、中田が歩をたくさん突き捨て、屋敷の持ち歩が5枚になった
島「形勢はわからないですけど、持ち歩の差が大きい」
矢内「島九段がどちらかを持つとすれば、どちらですか?」
島「私は森下教なので、歩の多い方を持つんです 棋士には宗派がありまして」
矢内「(笑)」
ここは笑った 歩が5枚で「1森下」という単位になることは有名だ
島さんは考えが常識タイプで、駒得重視なんだろう 
私も同じだわ 局面を考えるとき、とにかく駒の損得だもん(^^;

屋敷がいつの間にか、駒を全部使った総攻撃の態勢を整えている 
玉から離れた金も、攻め駒として使い、島を感心させた
島「先手は攻めが飛角金銀桂の5枚なんですよ」
それに、歩もからめて来てるもんなあ 屋敷の馬の位置が絶好で、中田玉は狭い
こりゃ、中田が苦しいか 先手側は手が広いが、A級の屋敷の手にかかれば、どうにでも料理できそう

屋敷は中田の玉頭に一気にラッシュをかけるかと思われたのだが、飛車金、両取りの銀を打った
島は「あれ?」という表情 ん、屋敷、駒得に目がくらんでミスったか?
が、これは屋敷の読み筋どおりだった 一発、玉頭に歩を利かせたのが島を納得させた手だった
飛車を取った後の銀も活用、遊び駒にしなかった   

島「屋敷の、つけいるスキを与えない指し方ですね 駒割りが飛車得に近いですね
 中田の終盤の迫力が出にくい展開になってしまってますね」
一手ごとに、着実に屋敷がリードを広げていっているのがわかる展開となった
差が開いていっているのがハッキリわかる あわー、これは一方的 

もう何枚駒得しているか、数えるのが難しいくらい屋敷が駒得をしたところで、中田が投了した
129手で屋敷の勝ち 

島「屋敷は安定してました とにかく落ち着きはらった指し手に終始しました
 屋敷が中田の剛腕を封じ込んで、屋敷にとっては会心の一局」

感想戦で、中田は「(相手の攻めを)呼び込みすぎましたね いくらなんでも」
うむ、飛角金銀桂で攻められてはなあ 展開的に勝ちにくかったか 
屋敷はリードしてからは、危なげなかったな 

屋敷の本局の勝ち方、これは電王戦の対ponanzaでの勝ち方での理想的なパターンに見えた
序盤がヘタなponanzaに、ちょっとのリード奪い、じわじわ差を広げて、駒得を拡大していって、
終盤は全然一手違いにならない勝ち方 こうなれば理想的だなあ
屋敷がA級棋士の地力を見せつけ快勝、ベスト8進出を決めた 来週は森内名人竜王の登場、楽しみだ

さて、A級からタニーが降級というニュースがあった 来期のB1ではどんな成績を残すだろうか
それから、電王戦に出場する、あの「やねうら王」が、ブログで「来月あたりに24に降臨する」
という話を書いていて、それにも注目しています
私は最近、また銀河戦を観ています おととし、去年と、ブロックの下のほうは観ていなかったのですが、
観ていると面白いのです、これが(^^; 色々な人が出てくるのが楽しいんですよ 

今回はNHK杯と銀河戦を比較して、私の意見を書いてみたいと思います

<放送時間>
NHK杯は週1回 毎週日曜の午前10時半~12時 地上波のEテレにて
銀河戦は週2回 毎週火曜と木曜の午後8時~9時36分 CSの囲碁将棋チャンネルにて

銀河戦は、昨年度までは木曜と土曜に放送だったのですが、今年度から火曜と木曜に変更になりました
これはいい改善だったと思います 土曜の夜の放送時間は、NHK杯に近すぎましたのでね

<本戦出場人数>
NHK杯は50人 銀河戦は96人

NHK杯は予選免除(A級、B1、総合成績優秀者など)が32人 
そして予選を通過した18人が本戦に出る仕組み
NHK杯の本戦に出場する予選は厳しく、7~8人1組のトーナメントを勝ち上がらないと出れない
予選免除者が多すぎ、毎年同じようなメンバーになってしまっている感があります
B1の予選免除待遇は問題だと思っているのが本当のところです

銀河戦は96人も本戦に出れるので、色々なプロ棋士が観れるのが最大の売り
どんなプロでも予選で1回勝てば本戦に出れる仕組み 
NHK杯と違ってアマチュア枠(今は4人)もある ちなみに女流枠は2人

<トーナメントの仕組み> 
NHK杯は純粋なトーナメント 説明不要 羽生などの強豪は2回戦から出場 
銀河戦は12人ずつ、A~Hの8つのブロックに別れ、パラマス方式というトーナメント
各ブロックの最多連勝者と最終勝ち抜き者が、決勝トーナメント(16名)に出る 
これは1年間観てれば、そのうちルールはわかります(^^; 
羽生などの強豪は各ブロックの最終戦に出場

<持ち時間>
かなり似ているが、ちょっと違います 
NHK杯は持ち時間10分 切れたら30秒 ただし1分単位で合計10回の考慮時間がある
銀河戦は持ち時間15分 切れたら30秒 ただし1分単位で合計10回の考慮時間がある

NHK杯は2011年度から持ち時間が15分から10分に短縮されました
NHK杯と銀河戦、私の好みは現状のNHK杯のほうです
5分違うだけなんですけど、序盤の進み方の早さが違うんです 持ち時間10分のほうが、サクサクと
序盤が進んでくれます 私は銀河戦は序盤の駒組みは早回ししてしまうことが多いです

<聞き手と解説者>
NHK杯は聞き手が固定 今は矢内さん 今5年目 基本は3年で交代のはずだけど、矢内は続行中
銀河戦は聞き手の女流棋士が毎回変わる仕組み ただし2本撮り

NHK杯のほうは、今は矢内さんだからいいですよ でも、もし変な人が聞き手になってしまったら・・・
名前はとても言えませんが、以前、千葉涼子という女流が聞き手で、あ、言っちゃいました(^^;
いや、千葉涼子さん(旧姓は碓井)、私はとても好きだったんですよ CSで碓井さんが出てきたら、
私は「やったー、今回はどんな毒舌が聞けるかな」とワクワクしたものです
でもですよ、毎週毎週、千葉さんの毒舌はキツかったわけです たまに出るから良かったんですよ
碓井涼子さんという人は、食材で例えれば、タバスコのような存在だったわけです
たまに少量、食べると、美味しかったわけです それがNHK杯で毎週となると、キツかったんです 

銀河戦のほうは、毎回違う女流棋士さんがやってくれるので、「今回はどの人かなあ」という感じです
色々な女流棋士さんが観れて楽しいです どの女流さんも聞き手は、つつがなくやってくれてます
私の提案なんですが、NHK杯も、もう毎週、違う女流棋士さんがやってくれるほうがいいですね
女流棋士さんのほうとしても、NHKに出て、顔を売るのは大事なんじゃないですかね?

解説者は、NHK杯はある程度の実力者が、銀河戦は色々な人が出てくる感じですね
解説の選抜にはどんなルールがあるのか私にはわかりません でもみなさん、うまいと思います
聞き手も解説も、今はみなさん安定している感じです 不満はないです いいです

<放送時の工夫など>
NHK杯は、事前に対局者にインタビューをしてくれています これは銀河戦にはないものです
このインタビューは銀河戦にもぜひ導入して欲しいですね
佐藤紳哉やハッシーの「〇〇? 強いよね 序盤、中盤、終盤、スキがないと思うよ でも俺は負けないよ
 駒たちが躍動する、俺の将棋をみなさんに見せたいね」という名言も生まれました

銀河戦は、対局者の表情を、駒台と逆の空いたスペースに、よく映してくれています
NHK杯は両者が完全に秒読みにならないと、駒台と逆のスペースに対局者を映してくれません
これは銀河戦のほうが優っていると思います NHK杯のほうは改善して欲しいですね

銀河戦は、昨年度から一手ごとに「手番」という表示を、現在手番のほうに映してくれるように
なりました これは観戦していて楽で、思った以上にありがたいです 
特に序盤や、対局者が長考に入ったときは、集中して見ていないと今どっちが手番なのか、
わからなくなることも多いので、これはナイスな改善だったと思います
そのうちNHK杯のほうにも導入されるかもしれません

それから、勝利者インタビューは、昔、銀河戦は終局後に、してくれていた時期もあったのですが、
なぜかなくなってしまいました 終局後、ぜひ一言、勝利者インタビューを聞きたいですね

<それぞれの醍醐味>
NHK杯は、「緊張感」
やはり観ている人が多いことから発生する、緊張感がハンパでないという点が見所でしょう
注目されている中でどんな将棋が指せるか、プロ棋士は見せてナンボ、ですからね 

銀河戦は、「多様性」
NHK杯より注目度が落ちるのは仕方ないところ(^^; 
バラエティに富んだ顔ぶれの色々な将棋を楽しめます


終わりに、改善要望点をまとめると、このようになります
NHK杯
・予選免除者を減らし、毎年、違った顔ぶれが出場できるようにする
・司会の女流棋士を毎週交代制にする
・両者秒読みにならなくとも、空いたスペースに対局者を映す
・勝利者インタビューを流す
・「手番」という表示を出す (一度やってみて評判を聞く)

銀河戦
・事前に対局者にインタビューをする
・勝利者インタビューを流す
・収録時と放送時の期日の差が、最大3ヶ月くらいになることがあるので、なんとか短縮して欲しい
・誰が誰に予選を勝ったかわかりにくいので、年度初めに特番を作り、本戦出場者を紹介して欲しい
・銀河戦とは別に、若手や女流の早指し棋戦を創設して欲しい(^^;

プロがコンピュータに負けて、下位のプロ棋士には自分はもう興味がなくなったか、と思ったのですが、
2年間の休養の末、また銀河戦を観るようになりました 心境の変化がなぜ起こったのかはわかりません
先日も、コーヤンvs藤原直哉で、最後の最後に大逆転があり、興奮しました 銀河戦、面白いです(^^)
NHK杯と銀河戦、互いに、いいところを取り入れ合って欲しいです
三浦弘行 九段vs髙﨑一生 六段 3回戦 NHK杯
解説 広瀬章人 七段

2014年、明けましておめでとうございます 今年もボチボチとNHK杯の感想を書いていこうと
思っております 地味なブログをを目指しております
さて、新年しょっぱなは、三浦vs高崎ですか 高崎は未だに印象が薄いが(^^;

って、うおー! 矢内、雰囲気が一段と大人っぽくなったなー! そうか、そういえば結婚したんだねぇ
うんうん、やうたんが結婚してくれて私も一安心だよ

三浦は1982年四段、竜王戦1組、A級 2回戦で阿久津に勝ち 18回目の本戦出場
ちなみに、阿久津戦は、まだ序盤と思えるところでの飛車切り一発で一気に優勢にした将棋だった
高崎は2005年四段、竜王戦3組、C1 1回戦で飯塚、2回戦で鈴木大介に勝ち 3回目の本戦出場
ちなみに、飯塚戦は、相穴熊で一方的に攻め勝っている 
鈴木大介戦は、相振りで212手の長手数だった

解説の広瀬「三浦はなんと言っても研究家のイメージが強い ただ研究に頼っているのではなくて、
 終盤の鋭さ、読みの正確さが武器で、長い間A級に居る(調べたら、13期連続在住中) 
 
 高崎は僕と同世代なんですけど、同世代を代表する振り飛車党
 かなり前から振り飛車一本 指しなれた、体で覚えた将棋 ねじり合いを得意としている印象 

事前のインタビュー
三浦「高崎さんは振り飛車党なので、先後によると思うが、対抗形になると予想しています
 新年最初の対局なので、みなさまにぜひいいところを見せられればいいなと思っています」

高崎「三浦九段はA級在任も長い、超強豪棋士で、直線的な将棋に強みを発揮する方だと
 思っています 戦型は対抗形になると思っています 
 見ごたえのあるいい将棋が指せるようにがんばりたいと思います」

先手三浦で、▲2六歩△3四歩▲2五歩と飛車先を決める出だし 
振り飛車党を相手には、これがもう定番の指し方なのか 
三浦のような強豪には、横綱相撲を期待する私としては、ちょっとずるい気もするが(^^;
広瀬「高崎は角交換振り飛車を得意としているので、三浦がそれをけん制した」

2人の対戦成績が出て、1-1のイーブンということだ 過去2局は高崎のゴキゲンと石田流とのこと

本局、戦型は三浦のほうから角道を止め、相穴熊となった
私は以前は相穴は全く見る気がしなかったものだが、最近は相穴でも別に苦にならなくなった
なぜだか、理由はわからない ただ、2局連続相穴を見るのはいやだが(笑)

高崎のほうから仕掛け、お互いに飛車を6筋に持ってくる展開
矢内「残り時間が少なくなってきてますけど、局面のほうはまだまだ」
考慮時間の残りが、もうお互いに残り3回くらいになっている

6筋に回った飛車の居心地、振り飛車側のほうがなんとなく良さそうだ
振り飛車側は金銀が低い体勢で、堅い感じがする 居飛車側としては、金銀がやや上ずっているか・・・

そんなとき、高崎が絶妙の指しまわしを見せた 4筋の歩の突き捨て、歩の垂らし、成り捨て、
そして端角の飛び出し一発! バシッ!と駒音が響いた うおー めっちゃうまい!
こ、これは3筋の数の攻めが受からん! 三浦、大ピンチだ 私が先手なら戦意喪失レベルだが?

一方的になるか、と思われたが、三浦は踏ん張った 
歩の数がちょうど足りている、絶妙の勝負手順で粘っている これ以外ではすぐ潰れただろう  
広瀬「三浦はギリギリのところで、うまくつないできますね」
さすが、三浦も魅せる!

が、それをさらに上回ったのは高崎だった
広瀬に「指されてみると、その手もあるか、と気付く」と言わせる手で三浦の粘りを突き放した
冴え渡った高崎のさばき手順 全くほれぼれする! 拍手ものだ 
高崎は無条件で桂得、そして竜を作るという大戦果を挙げた
そして、勇躍、得した桂で両取りをかけ、銀の丸得に、もうこりゃ、高崎の必勝態勢やん?

ただ、広瀬は「まあただ、そんなに楽観する局面でもないです」と言っている
私が高崎なら、「早く投了しねえかな」と思いながら指しているが(笑)
必死に食いつこうとする三浦、桂を打ち込んで勝負にきた
広瀬「こういった常識外の手を放っていかないとダメかも 一番嫌な手かもしれないですね」
ま、でも、正解を指せば高崎の勝ちだからなあ
ここまで完璧に指していた高崎がミスするとも思えないんだけど?

高崎は桂の打ち込みに対し、飛車を取って、その飛車を自陣に打って受けに回った
広瀬「ちょっと(高崎玉が)嫌ですね 『だいたい詰めろ』がかかるだけでも、嫌なんですよ」
えー、高崎のほぼ飛車得だけど、ここから三浦の攻めがつながるのか

したらば、広瀬の予感的中! 高崎玉に、金やら、と金やらが張り付いてくる展開となってしまった
広瀬「三浦は勝負勝負と迫っていますね」
と金を2枚も作られ、高崎玉ピンチ! 
画面に映し出された高崎、モロに「やっちまったー」という表情(笑)
えええー 竜を作って、銀の丸得の局面から迫られてしまったのか 
しかし、三浦もまだ読み切っていないようだ 秒を9まで読まれ、駒を取る手が間に合わず、
口で「金です」と言ってギリギリ間に合わす場面が見られた 
うわー、こりゃもうどっちが勝つかわからないな
広瀬「いやこれは面白い終盤になりましたね」

三浦が▲7七金と打って埋めた局面、
広瀬「今、▲7八金打は△9八竜~△7六馬で、先手玉はトン死でしたね」
うわ、私ならトン死してた この場面、トン死した視聴者が5割以上いたと思う(笑)

この終盤にきて、三浦が攻勢を強めている
三浦、どう指すかわかりづらいところ、▲8二歩という利かし! これは秒読みでよく見えたな~
矢内「これは詰めろですか」
広瀬「その質問が多いですね(笑) 詰めろじゃなくても合駒を用意するとか、そういう状況も
 考えられますね」

相穴らしい大熱戦だ こりゃ白熱の将棋になったな
広瀬「これはゼットです」
矢内「今日、ゼットが何回出てきたか(笑)」

三浦が攻防に打った角が実によく利いているわ
難しかった形勢、だんだん私にもどっちが有利かわかるようになってきた
高崎の攻め駒が足りなくなってきたな 三浦が逃げ切ったか 
三浦、玉を早逃げして、絶対負けませんという意思表示だ あー、熱戦に終止符だ もうダメだな
あらら、高崎、まだ指すのか 大きなため息をついて、もだえてる(笑)
三浦は一手一手、全部お付き合いして、安全勝ち宣言だ
広瀬「いわゆる激辛流」

163手、あきらめきれずに指していた高崎がついに投げた 三浦の勝ち 
広瀬「ペースを掴んで終盤に入ったが、そこからが勝負でしたね 穴熊戦は詰む、詰まないの
 攻防がけっこう出てくるんですけど、三浦が読み勝った」
矢内「白熱した終盤でしたね」
広瀬「私も思わず見入ってしまいました」

ああーー、高崎、大魚を逃したなー 序、中盤は会心の指しまわしで、
竜を作って銀の丸得になった将棋を勝ちきれず・・・ これはショックだろう
この将棋を逆転した三浦の終盤力もさすがだった ▲8二歩もそうだし、攻防の角が最後までよく利いた
終盤はずーっとノーミスで追い上げていた感があるね
もう少し高崎が早く投了していると、番組的にもっと良かったか
途中、ちょっとずつ編集で切られていたから(^^;

なかなかの熱戦で始まった2014年のNHK杯、また今年も楽しめそうです
渡辺NHK杯に、つるの剛士さん、カロリーナさん、石田四段が挑んだ

1局目、つるのさんの登場 渡辺との飛車落ち対局 持ち時間は、つるの10分 切れたら1手30秒
ただし1分単位で5回の考慮時間があり 他に1回の作戦タイムが取れる 渡辺は1手10秒
三間飛車から銀冠に組んで、角を切って猛攻を仕掛けたつるのさん
解説の野月は絶妙のところで作戦タイムを取ってくれて、完璧なアドバイスを送ってくれたと思った
が、つるのさん、渡辺が手を変えてきたところで考慮時間を取り損ね、すぐ指してしまったのが敗因
最後は2手違いに持ち込むのがやっと 97手で完敗 あー、これはもう実力としか言いようがない負け
本気の渡辺を相手に飛車落ちでは手合いが厳しすぎる、2枚落ちでどうかと思う

2局目、ポーランド人の研修生、カロリーナ・ステチェンカさん登場 渡辺との飛車落ち対局
持ち時間は1局目と同じ 右四間での定跡形となった
途中、カロリーナさんに強手が出て、解説の片上は「いけるか」と言っていたが、
結果的には87手の短手数でこちらも完敗 こちらも手合いが厳しすぎる 渡辺は強い
並の女流プロでも、渡辺を相手に飛車落ちは勝てないだろう
局後、渡辺「2局とも本気でした」とのこと

3局目、同門の新鋭四段の石田四段との10分切れ負け対局
渡辺が四間飛車穴熊を採用 相穴熊となった
中盤、ちょっとの石田の援手から渡辺がリードを奪い、それを広げて確実に勝ったという印象
120手で渡辺の勝ち 新鋭四段に、トッププロが貫禄を示した内容だった

1局目、2局目、飛車落ちだったが、これでアマ側が勝とうとするのは、つらい
私は思うのだけど、2枚落ちの次のレベルの手合い、それがいい手合いがないんだよね
一般に、2枚落ちの次は飛車香落ちだけど、2枚落ちに比べて一気に厳しい手合いになってしまう
それに、アマが飛車香落ちで練習できる機会がめったにない

そこで常々思っているのだけど、金落ちという手合いを導入してはどうかと思う
上手側が、どちらか一方の好きなほうの金を落として対局するというもの
これならアマは、いつも指している平手に近い感覚で指せる 駒落ちのための定跡を学ぶ必要がない
この金落ちという手合い、お好み対局で導入を検討してほしいものだ
この正月、特にどこも行かずに、近所の本屋とTUTAYAくらいしか行ってないギズモです(^^;
今年もボチボチとNHK杯の感想を書いていこうと思っております

昨日の船江vsツツカナは、午前中しか見てなくて途中で寝てしまい、
起きたてまた見たのは最後の終局時の即詰みのみ 長い時間の生放送は見るのができないですね

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