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日曜の午後3時からの2時間番組、第39回子供将棋名人戦 
準決勝2局と、決勝1局の模様が放送された 今年も例年どおり、面白かった~! 

準決勝の第1局は角換わりで、▲右玉vs△居飛車 
後手の子が、手待ちで飛車を浮いた疑問手を見逃さず、先手の子が機敏に仕掛け、そのまま押し切った
右玉で勝った先手の子、一手の疑問手もなかったのではないかと思えるパーフェクトな内容だった
お見事!

準決勝の第2局は、▲四間飛車vs△居飛車で、相穴熊になった
お互いにガッチリ囲い、難しい中盤に突入 解説の船江も感心する応酬
しかし、どういうわけかわからないが、位をめぐる攻防で先手が良くなった 
そのまま押し切り、先手の子の勝ち 
どこが悪かったのかわからない、敗因不明の負け方に、後手の子、泣いていた(^^;
先手の子としては完璧な内容、これまたお見事!

決勝、▲四間飛車vs△居玉の力戦 後手の子がまた右玉を採用しようとしたところを先手の子が
速攻で襲い掛かり、大乱戦になった 
決勝にふさわしい、ねじり合いが延々続き、解説の船江も、一観戦者として非常に楽しんで
観ていたように思う 先手が後手の猛攻からギリギリで逃げ切り、辛勝 これは見ごたえあったわ~
局後の検討で、船江が長手数の、もうめっちゃ難しい即詰みを指摘していたのは、
さすがとしか言いようがない  一級のプロとなれば、あんな詰みが見えるのか すげえー

準優勝した子は、何でも200手くらいの詰将棋が解けるんだとか どうなってんねん(笑)
この子供将棋名人戦、早指しでバシバシと進むから、観ていてストレスがなく、楽しいんだよね

ただ、今年は連盟のHPで、この番組がどこに紹介されているか、非常にわかりにくかった
そもそも紹介していたのか? この時期に毎年放送されるので、私は気をつけていたので
事前に放送時間を知ることができたけど、見逃してしまった人も多かったのではないだろうか
連盟には告知活動を、ちゃんとしてもらいたい

女流でもいいし、男子プロでもいいから、30分~45分で一局終わるような番組を作ってくれたら、
といつも思う 
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渡辺大夢 四段vs藤井猛 九段 NHK杯 1回戦
解説 石田和雄 九段

今週も矢内の司会で始まった 矢内、すっかり大人の魅力になったな
今日は新鋭の渡辺大夢(ひろむ)と藤井! 大夢ってどんな棋士かな 
そして藤井の将棋が観れるのだ~ 始まる前からワクワクだ(^^)

大夢は石田門下の25歳、2012年四段、竜王戦6組、フリークラス 
予選で豊川、佐藤秀司、先崎に勝ち NHK杯本戦は初出場
藤井は1991年四段、竜王戦1組、B1 予選シード 20回目の本戦出場

矢内「今日は石田九段のお弟子さんの渡辺大夢四段が本戦初出場で」
石田「予選を勝つのは大変なんですけどねえ」
矢内「実力者相手に3連勝で」
石田「そうです そうです そうです そうです 今日は強豪相手にどこまでやれるか、師匠としてもドキドキワクワクで解説したいと思います」

事前のインタビュー
大夢「藤井先生は振り飛車党で独自の作戦を日頃から考えている先生だと思います また序盤の研究がすごいという印象があります 展開としましては、藤井先生の攻めに対し、私が受けに回る将棋になるかなと思います せっかくのNHK杯なので、思いっきり自分らしい将棋が指せたらと思っています」

藤井「渡辺四段とは、まだ指したことがなくて、練習でも手合いしたことがないので、どういう棋風なのかちょっとつかめていないので、その点が予想が難しいですね  昨年は出場できなかったという、ちょっと悔しい思いがありましたので、その分、今期はがんばりたいと思います」

インタビューを聞いていた矢内「渡辺四段は受け将棋なんですか?」
石田「受けですね 戦型はおそらく、藤井の角交換四間飛車になると思いますね 大夢君は受けなんだけど、穴熊はせず、急戦調のような将棋を指すんですね 中盤くらいから受けに回る」

先手大夢で対局開始 ▲2六歩△3四歩▲7六歩に、藤井の4手目が注目された 
藤井は迷うことなく△4四歩! おおー 角道を止めたノーマル振り飛車だ~! 
私としてはこれも観たかった戦型のひとつだ 藤井は飛車を四間に振り、早い9筋の端歩も突き、これは後手藤井システムだ 超、久しぶりだな~
石田「大夢君に聞いたら、まちがいなく角交換四間飛車で来る、とそう作戦を立ててきたんですよ 藤井にパッとはずされましたね」

大夢は▲5五角と飛び出し、▲3七角と引いて邪魔な角を右辺に移動させて囲う作戦だ
が、これが棋界随一の序盤巧者、藤井の攻撃アンテナに引っかかった
藤井はスキあり、とばかりに4筋の歩を伸ばして、角のラインで大夢の玉のコビンを狙う攻めを繰り出した
石田「大夢君、備えておいたほうが良かったんじゃないかなあ 一本取られた気がしないでもないですね 早くもね~」
ええ、まだ始まったばかりだぞ まだ大丈夫なんだろう?

だが、藤井の歩を使った攻めが大夢にヒットしているようだ
ボクシングで言えば、ジャブの連打を食らっているような大夢 おいおい、どうなってる
石田「そうやって、ちょこちょこやって来られると、思わしい展開じゃないんだよな~」
考慮時間も削られていき、苦しそうな大夢
大夢「いや~」 思わずボヤいた 
石田「『いや~』とか、しょっちゅう言ってるから、どうっちゅうことない」
ボヤきは師匠ゆずりということか

藤井の飛車が中段にパシーンとさばけてきた 振り飛車の理想的な展開だろう
石田「軽やかな手つきでしたね さばいてきましたねー」
しかし、大夢もまだ決め手は与えてない 藤井は飛車を細かく動かして攻めを継続させようとしてる、
それに対し大夢も懸命に受けてる まだ決定的な差ではない 一手一手、なるほどと感心する攻防だ

お互いに戦っている最中に、未完成だった囲いも整えた 大夢は矢倉風、藤井は美濃だ
さて、形勢は藤井が指しやすいがまだ決定的な手はないか、と思っていると、ここで藤井が好手を放った
△1三桂と跳ねたのが、絶品の一手だった 次の△2五桂がどうにもこうにも受けにくすぎる
△2五桂を食らったらもう将棋は終わりだ あわわわ・・・
矢内「2筋の突き捨てを逆用してきましたね」
石田「そうなんですよー あーこれで△2五桂が厳しいねー いかんなこれ まいったか?
 どーもペースをつかまれた感じですよ」

悪いことに、考慮時間の残りも▲0回vs△3回に、大夢、大ピンチ~ 
っていうか、もうこれ、終わってるだろ △2五桂、受からないじゃん 投了か?
石田「ちょっとヤバイんじゃないかなって感じですねー」
大夢、どうする あきらめるにも、まだ早すぎる・・・ が、大夢、飛車を強引にぶっつける一手を放った! 
石田「あー これは乾坤一擲(けんこんいってき)、勝負手ですね」
だが、藤井も落ち着いたもので、冷静に受けられた
藤井は角も盤上中央に飛び出し、石田「気持ちがいいですねー あーイカンわ ダメだ」

石田、ついにあきらめ宣言 まだ中盤だけど、大駒の働きが違いすぎる・・・
大夢もなんとかしようとしているのはわかるのだが、藤井が差を詰めさせない
大夢は何度も秒を9まで読まれてギリギリで着手するので、ちょっと心臓に悪い
矢内「藤井としても優勢だとは思っているでしょうけど、勝ちきるまでは道のりは長いですからね」
ここで藤井の残り時間も△0回になった! こりゃ、大夢にしてみれば唯一の明るい材料だな
盤上、藤井の駒得、無条件の桂香得だ これはダメだろう 本当の意味で無条件だもん
6筋に拠点があるくらいしか、大夢にはいいところがないもん

石田「とにかく、大夢としては飛車が成れれば1回くらい王手がかけれるだろうと」
石田師匠も、完全にあきらめムード 大夢は飛車を成ったけど、持ち駒が歩しかない
藤井は冷徹にも受けに回り、局面をはっきりと決めにかかった
石田「くあ~ 何にもさせないって感じですね まいったね」
矢内「藤井のさすがの指しまわしですね」
石田「貫禄の指しまわしといったところでしょうか」
あーあ、序盤の駒組みのスキをつき、中盤の鮮やかなさばき、終盤での激辛流、もう藤井の独り舞台・・・
大夢も勝負手を放ち続けているのだが、ことごとく受け流している藤井 見事だ

が、まだ大夢はあきらめない と金を作られたのを無視して、攻撃に出た! お~ムチャクチャだ(笑)
石田「もう普通じゃ勝てないですからね 何とかアヤを作って、必死の勝負手」
うわー、歩を叩いたり成り捨てたり、よくやるわ すごい根性だな 
でも現実は厳しいから、きっとダメだろう・・・ 藤井の底歩が堅いわ 今日の藤井はちゃんとしてる
石田「金を打ってからんでいけば大変か?」
え? そうなの? 大夢、師匠の声が聞こえたかのように、金でからんでいった 
んー しぶとい、実にしぶとい 藤井としては全く気が抜けない 
大夢、あの絶対不利の形勢からここまでやるとは・・・

大夢、すごい粘りだ 唯一の主張点だった、6筋の拠点を存分に活かして攻めをつなげてる
藤井が特に変な手をやったとは思えないが? ここまで食いついてこれるものか
藤井はたまらず自陣に角を投入、流れがちょっと変わってきた???

藤井が受けておれんと、端攻めの攻め合いに出た あ、端が急所か
うーん これまた盤全体が見えてるもんだな したらば、大夢、端を放置で、桂跳ねで自玉を広くした! 
その桂はタダなのだが、もうおかまいなし、すげー よく思いつくな~
石田「藤井の意表を突かないとね よく頑張ってます 簡単に腰を割らないのが大夢流ですよ」
な、なんか、藤井の玉が異様に薄くなってる これ、駒の損得が関係ない将棋になってないか?
石田「よくがんばってますよー あれ~難しくなったんじゃないのー? けっこう大変になりましたね」
矢内「大変で済んでますか?」
石田「けっこう面白い将棋になりましたですね もう手も足も出ないと思いましたけど」

おいおいおいおい、藤井、どうしちゃったんだ 終盤のファンタジスタっていっても、ほどがあるぞ
桂香の丸得で、大駒の働きも有利だったじゃん
駒の損得は、銀と桂桂香の3枚換えで藤井が駒得 しかし、もうそんなことは関係ない局面に・・・
そこで事件は起こった これ、次に藤井としては△6四香と走りたいけど、それだと香の後ろに銀を
▲6三銀成とされて、受けにくそう~ まさか△6四香は指さないよな △6四香はきっと悪手だ
と思って見ていたら、藤井の指し手、それは△6四香ーーー!!

うわわわわ これはどうなるんだ 大夢はすかさず▲6三銀成! げえええええーー だ、大逆転か!?
石田「これは、大夢はやる気になってきたんじゃないですか」
そして、大夢は藤井玉に迫る 攻めまくる大夢 石田先生の口からついに寄せの言葉が!
石田「おお へえー? え? 寄せに行ってますね 詰み? えらいことになってきましたよ おどろいたね 事件? いやほんとに へえー ほおー こんなんなるんですねー いやいやいやいや 事件 事件 事件 おどろいたねー」

そして最大の勝負ところを迎えた 大夢がどう寄せるか 何か寄せがありそう! 
石田先生が有力な手を指摘していた しかし! 大夢はそれを指せなかった・・・
石田「藤井がまた落ち着きを取り戻した手つきですねー」
ああああーー 逃げられたーーー 大夢、惜しいーーー ここまで藤井を追いつめておきながら!
矢内「先ほど、石田先生の言った手ならどうだったのか」
石田「何か(違う攻め方が)あったかもしれませんね」 

終盤では大夢に押されっぱなしの藤井だったが、最後は藤井が魅せた
全く寄りがなさそうなところで、銀のタダ捨ての王手!
石田「あ 詰ましに行きましたか? 詰まなかったら事件ですよ 銀渡しちゃってますから」
そこから怒涛の王手ラッシュで、なんと19手詰み! すげえーー
160手で藤井が辛くも勝利を収めた  ふわー、なんという一局だ

石田「最初はどうなるかと思ってね 中押しで一方的だと思ったけど、途中から面白い将棋にしましたね すごい追い込みでしたね 勝負勝負でね しかしちょっと足りなかったのか、最後一瞬の勝機を逃したか 面白かったですね」

いやーー あっぶなかったなー藤井(^^; 藤井ファンは寿命が縮んだだろう 
でも、藤井が悪かったというより、大夢の追い込みがあまりにもすごかった一局で、見ごたえ満点だった
大夢、負けたけど、NHK杯の大舞台でしっかり名は売った! すばらしかったよ
勝負手が何回あったか数え切れないくらいあったね 
居飛車側は悪くなるとあまり粘れないとしたものなのだけどね

藤井は結果的になんとか勝って良かった 桂香の丸得の分かれから負けたら、何言われるか
わからんもんね(笑) 最後は連続王手の19手詰み、お見事だった
圧倒的な序盤力で絶対有利に立ちながら、終盤ギリギリまで追い込まれる、毎度のこういう勝ち方、
なんという藤井の人間味あふれる指しっぷり・・・(^^; これが「藤井のファン」の醍醐味なんだろう(笑)
ここのところ、CSの銀河戦では中押しの大差の将棋が続いていて、私は欲求不満だったのだけど、
この一局はそれを解消してあまりあった 久しぶりにいい将棋が観れた! 良かった! パチパチパチ
明日の日曜、午後3時から5時まで、NHKのEテレで子供将棋名人戦の放送があります
山崎隆之 八段vs有森浩三 七段 NHK杯1回戦
解説 井上慶太 九段

おお、清水さん、若返ってかわいくなったなー! と思ったら矢内さんだった
清水さんが女流王位戦に出るため、今週と来週は矢内が聞き手を担当するとのこと
今日は山崎と有森か 山崎は面白い将棋を指すし、有森も爆発力のあるタイプだ どうなるかな
有森はいつものようにマスクをつけて、首からチューブがかかっている

山崎は1998年四段、竜王戦1組、B1 予選シード 14回目の本戦出場
有森は1983年四段、竜王戦5組、フリークラス 予選で平藤、神崎、井上に勝ち 4回目の本戦出場

解説の井上「山崎さんはNHK杯戦の常連、優勝経験もある(2004年度) 早指しが特に強い 序盤の構想が非常に変わっている 他人が真似できない作戦を指す 有森さんは久しぶりの登場 、早指しが強い  両者力自慢の独特の将棋を指す、似たタイプ」

事前のインタビュー
山崎「有森七段は振り飛車党の力戦調の力勝負を挑んでこられる印象 ねじり合いになると思う 正確な手を指せる自信はないので、どこかで踏ん張って押し返せるような展開にできたらなと思います
前期1回戦で負けて、見る側にすぐ回ってしまったので、ぜひいい将棋を指して今期は1局でも多く戦えるようにしたいです」

有森「山崎八段とはこれまで1回もたしか勝ったことがないんで、まあ何とか1回くらい勝てたらいいなと思っております 展開としては、山崎さんは居飛車党なんで、私が居飛車をやるか振り飛車をやるかですね 
まあ勝てたらいいんですけど、相手が強いと勝てないですね まあがんばります!」

先手山崎で、相掛かりになった 相掛かりは山崎の十八番、それを受けて立つとは有森は勇気がある
山崎の引き飛車+▲3六銀型vs有森の△8五飛型だ
井上「有森は、予選の3局は全て振り飛車だった ふだんは振り飛車、居飛車はめったに見ない」
対戦成績が出て、山崎の5-0だった
井上「山崎は、対振り飛車の勝率が高いんですよ そこを見越しての有森の居飛車かも」

山崎の右銀の進出を防ぐために、有森はもう△3三桂と跳ねてしまった 角がまた2二に居るのに、だ
井上「どっちかというと有森が苦労する将棋 角が使いにくい 山崎が相掛かりを好むのは、構想力が問われて、そこで力を発揮するから」

雑談で、井上「山崎は昨年度から奨励会の幹事をしている 厳しい幹事というふうに聞いています 有森は喘息(ぜんそく)を持っている このところ体調も戻って、昨年度6割5分くらい勝率があった 有森は修行時代は早見えで強かった 2分切れ負けだと、勝てたのは福崎さんぐらい」
 
有森が7筋から仕掛け、戦いになった  山崎はカニ囲い、有森はまだ居玉だ
桂交換になると思われたが、有森はすぐ桂を取らず、力を溜める手を指した
井上「これは怖い手ですけどね 桂に逃げられる恐れがある 勝てば勝因、負ければ敗着みたいな手ですよ」
山崎はすでにここが勝負所と見たか、考慮時間を早くもあと4回まで減らして考えている

そしたら、井上の心配が的中、山崎は取られる寸前の桂を跳ね出し、馬を作ることに成功したではないか
ええー、有森、これが読み筋なのか? 大丈夫?
井上「激しくなりましたね 力がぶつかる将棋になりましたね」
有森は玉頭に馬を作られているわけだが、これが案外、まだ堅いという主張なのか? 
こんな大局観をする人は、今まで観たことがないが・・・

有森は、負担だった3三の桂を跳ね出し、勝負に出てきた
井上「有森の玉は大丈夫かな 有森のほうとしては気は楽 もう開き直って、山崎の手に合わせていくしかない」
形勢は山崎のほうがいいようなのだが、ここで考慮時間を使い切ってしまった 残り▲0回vs△7回に!
井上「山崎に何か攻めの手段がありそうに思いますけどね」

ここから、山崎の奇抜な手の連発が始まった 予想しても全然当たらなかっただろう
さかんに歩を使い有森陣を乱し、桂をそっぽに成り捨てという、ハッとさせる手を繰り出した
そうか、王手飛車狙いか んー よくこんな手が見えるもんだ
井上「読みにくい手順ですねー 意味がよくわからんなー(笑) 凝った手ですねー 山崎、ひねった手が続いてますね いいとは思っていないんでしょう」

形勢はどうなってるんだ(^^; なんか、流れが有森に来ている気がするのだが・・・
矢内もそう思ったようで、矢内「印象としては山崎が攻めあぐねている感じがしますが」 
井上「そうですね 有森としてはいかに凌ぐか」

山崎の一気の寄せはなさそう 王手飛車も大したことがなかったか?
矢内「ちょっと有森の手つきが、しなってきた気もするんですが」
そう言ったときだった 山崎、と金を2回引いて、5段目まで引き付けてきた うわ、もうなりふり構わず、だ
井上「山崎、かなり苦心の手ですね なんかうまくやれば有森が有利になると思います」
おお、井上が有森にチャンス到来と断言! そして有森はオーソドックスな攻めで寄せにいったー
井上「面白い将棋になりましたね」

ここがこの将棋の剣が峰、最大のポイントだった 山崎、王手され、どこに逃げるかというときに、
まさかまさかの王手飛車がかかる位置にわざと逃げたではないか! ▲4七玉! 
うおおー こ、これは? 絶妙手か? 大悪手か? ど、どっちだ
矢内「▲4八玉(王手飛車を回避する位置に逃げる手)だと思いました」 井上「そうやんなあ」
これには矢内も井上も、山崎の真意がわからない、とコメント

さっき5段目まで引いた、と金を頼りに、玉の上部脱出を図るという山崎のすごい構想! どうなる?
井上「と金が命綱ですね ・・・有森の飛車、金の持ち駒では寄せがないのか やっぱりこうなってみると、山崎のほうが優勢ですね 玉さばきがうまかった」
なんと、山崎の王手飛車をわざとかけさせて上部脱出の構想、見事成功、うわーすげえ・・・!

しかしまだ有森も玉も早逃げしてもう一勝負あるのだろう、と思っていると、有森はそれを逃し、一手パスの手を指してしまい、玉を上部から縛られて、たった一手で寄ってしまった
ああー、これはもったいない もっと粘って欲しかった 91手で山崎の勝ち

井上「何か、途中は山崎の手が、ん?という感じでしたけどね 何やかやで、山崎が玉さばきで乗り切った一局だった ようわからん一局でした」
井上さんですら途中はよくわからなかったか まあそうだったな(^^;

感想戦で、井上「優勢なはずなのに、(山崎の手は)何や面白い手がね」
山崎「自分で自分を迷わしてしまいました(^^;」
有森「やっぱり最後は俺が負ける運命かなと(思いながら指していた)」
山崎はさかんに途中がひどかったとボヤいていたが、それでも最後は勝つという実力の確かさを示した

途中はまあ置いておいて、本局の見所、それは終盤での山崎の玉さばきに尽きると思う
わざと王手飛車をかけさせるあの手(▲4七玉)、あれは凡人には指せないよ
山崎将棋と言えば居玉が代名詞だが、本局もほぼ居玉のような将棋だった 
終盤での玉さばきがうまいから、居玉で戦えるんだね 山崎、お見事だった

土俵際での山崎の強さ、やはり並でないものがあった プロの芸だった
今回は、将棋とは関係ない話です(^^;
最近、けっこう映画を観ています 特に、昔の邦画にハマっています 
邦画には、洋画にはない良さがあると感じます やはりバックボーンがわかるので感情移入が
しやすいんですよね ジーンと心深くに訴えるシーンも多いと思います

そこで、私のおススメの「気楽に観れる90年代の邦画ベスト10」を上げてみました 
掘り出し物があるかもしれませんよ 年代順に並べ、どれが1位とかは決めていないです 
(レンタル屋にないと、私はよくヤフーオークションでVHSのビデオテープで安く入手しています)


「病院へ行こう」1990年・・・バリバリ働いていたサラリーマンが、突然、大怪我で手術、
 入院するハメになる 主役の真田広之が会心の演技を見せる 
 手術を受けている最中に、あまりの痛みと恐怖に「サザエさん」を歌うシーンは笑える
 注射一本打てない頼りない医者を演じる、薬師丸ひろ子も、とてもかわいい コメディーの傑作
 滝田洋二郎の監督作品

「シコふんじゃった」1992年・・・周防正行の監督作品
 部員が1人しかいない大学の弱小相撲部に、単位を取るために入らされた学生の話
 本木雅弘が主役を好演 シュチュエーション、ストーリー、テンポ、配役など、文句のない出来

「王手」1992年・・・将棋の映画 主役の真剣師である赤井英和がカッコイイので、
 将棋好きな人には見てほしい映画  草野球をやっている最中に、奨励会員が目隠し将棋を始め、
 ランナーアウトになるシーンが好き 通天閣で指す、大局将棋みたいな巨大な将棋もいい

「僕らはみんな生きている」1993年・・・中東の国に出張したサラリーマンが、
 内戦に巻き込まれる騒動を描く 滝田洋二郎の監督作品
 これまた主役の真田広之が抜群の演技を見せてくれる
 真田広之に、おっちょこちょいの三枚目を演じさせたら、右に出るものはいないと思える
 山崎努、岸辺一徳の豪華俳優が脇をかためる 途中で流れる、さだまさしの歌が泣ける

「教祖誕生」1993年・・・ヒマを持て余していた若者が、とある新興宗教団体に入り、教祖になる話
 作品全体から来る、うさんくさい雰囲気が大好き 原作はビートたけし、こんな話をよく考えつくものだ
  
「That´sカンニング!」1996年・・・大学で、テストでいかにカンニングをして好成績を上げるかと
 いう企みを描くコメディー 二十歳前の頃の安室奈美恵が主役を演じている、非常に貴重な作品
 今は参議院議員となった山本太郎も好演して、ストーリーを盛り上げる

「Shall we ダンス?」1996年・・・特に趣味がなかった中年男性が、社交ダンスを習い始め、
 次第にその魅力にひかれていく、ヒューマンドラマ 
 竹中直人の情熱的(変態的)な踊りっぷりがいい これも周防正行の監督作品

「卓球温泉」1998年・・・平凡な主婦が日常がイヤになり、家出をする 
 その宿泊先の旅館は閉鎖の危機だった  そこで、卓球で町おこしをして旅館を再建させようと
 主婦が奔走する、ヒューマンコメディーの佳作 若い頃の牧瀬里穂が準主役で出ている

「のど自慢」1998年・・・おなじみの歌番組、「のど自慢」が町にやってくる 
 そこに出場する人々の悲喜こもごもを描く、ヒューマンコメディー
 出場する人、一人ひとりにドラマがあり、それをうまく描いている けっこう感動もの
 大友康平が、不器用でも明るい父親役を好演 「また遭う日まで」がいい感じ
 竹中直人も、いつもどおりの名脇役ぶりを発揮 歌が次々出てくるので、飽きずに観れた

「アドレナリンドライブ」1999年・・・冴えない日々を送っていた若者2人が、ひょんなことから、
 ヤクザの事務所から大金を奪って逃げまくる、という、爽快なストーリー 若い頃の石田ひかりが美人
佐々木勇気 五段vs阿部隆 八段 NHK杯 1回戦
解説 先崎学 九段

あ、清水さん、またカツラだ ウィッグと呼ばれる、つけ毛だそうだ
清水「日曜日のひととき、研ぎ澄まされた好手、妙手の数々をお楽しみください」
相変わらず、視聴者の期待を高めて、ハードルを上げる発言を(^^;
清水さん、服装が、毎回、紺のスーツのような気がする もっと派手でもいいよー

そして解説に先ちゃんがキター って、うわあ、誰これ? ガマガエル? アンパンマン? 大福もち?
顔がパンパンにふくれてる~(笑) 膨らし粉の食べすぎかなあ

今日は、勝ったほうが2回戦で渡辺二冠と対戦できる、という一戦
佐々木勇気19歳、阿部隆46歳、そして解説の先ちゃんは43歳だ ちなみに、清水さんは45歳とのこと

佐々木勇気は2010年四段、竜王戦5組、C1 総合成績優秀により予選シード 2回目の本戦出場
ちなみに佐々木勇気は、昨年度の順位戦C2で、8勝2敗で昇級をしている
阿部隆は1985年四段、竜王戦1組、B2 予選で中田功、伊奈に勝ち 20回目の本戦出場

先崎「この2人はけっこうタイプが似ている感じですね 佐々木さんは若く今年で二十歳、これから名前がどんどん出てくると思います 非常に筋がいい、本格的な居飛車党
阿部さんはもうベテランですけどね こちらも本格派、正統派です 盤上全体で素晴らしい絵が描かれると思います」

事前のインタビュー
佐々木「阿部先生は、力強い受けを得意としている先生だと思います 相居飛車になると思います その中で、お互いに得意な形に持っていくのではないでしょうか ベストを尽くします」

阿部隆「NHK杯は、すごく久しぶりなんですよね ちょっと緊張しているんですけども、もう私もベテランと言われる年齢になってきましたけども、若手に押されずに、ちょっとがんばってみたいなと思います 今日も若い相手なんで、とにかくその勢いに負けないようにがんばりたい」

少々気になったのだけど、阿部さんが眼鏡をしていない 
先ちゃんや私と同じく、レーザー手術を受けたのだろうか? 個人的に知りたかった

今回の対局、私は阿部さんの応援をしながら観ることにした 
大阪に住んでいるとき、阿部さんの解説会によく行ってたからね

さて、対局開始 先手佐々木で、なんと相掛かりになった 阿部、相掛かりの後手番を受けて立ったか
どう戦うか、しっかり見せてもらおう! 佐々木は引き飛車+▲3六銀の作戦、これ流行ってるよなあ
阿部は早々に自分から角交換し、△3三桂と跳ねて、佐々木の銀の進出を防ぐ作戦だ

佐々木、その3三の桂を狙って、早くも3筋から動いてきた
先崎「佐々木の陣形は居玉なんでちょっと怖いが、若者らしい」
序盤、この3三の桂がどうなるか、が焦点か 

あれ、阿部が長考している 
もう4回目の考慮時間をつぎこんだ 何かあるのか・・・
先崎「何を考えているんだろう」
すると、阿部、佐々木の飛車を封じ込める、フタ歩ならぬ、フタ角を打ったではないか!
清水「わー!」 先崎「え!? わお」
うわああー なんだこれは、もう決着をつけに行ったような手だ 
これで行けるという読み、しかしこのNHK杯の大舞台でよく打ったなー!

清水「踏み込む手を読んでいたんですかあ」
先崎「これはしかし、すごい勝負手 常識的にない手ですから・・・ 飛車銀交換になるが、馬が大きいと見たのだろう さあどうなるんでしょうか いきなり終盤ですね 驚きました」

阿部、これでやれてるのか? がんばれ~ 形勢判断はいかに?
先崎「馬も大きいけど、やっぱり駒得はでかいんじゃないかなあ」
そ、そうなのか たしかに、後手はうまく駒を使っていかないと、差をつけられそうな局面だ
先崎「お互いに陣形が整っていないうちに戦いが起こったから、粘りが効かない」

戦いが進むが、阿部が少し押されている、という意味の解説が続く
ああー、阿部先生~ がんばって~ でも、粘るといっても、ほとんど相居玉のような戦いだし、
もうこれはすぐ終わっちゃう?
先崎「阿部さん、ちょっと困ったんですけど、自らまいた種ですからね」

ここで、決定的な「悪手」と烙印を押された手を、阿部は指してしまう 
攻めのカナメの、虎の子の馬を、1九のそっぽに行く手だ
先崎「これじゃツライです だって、先手玉が安全じゃないですか 先手が優勢か、それ以上でしょうね」
ああー、私の目にも、今の1九に馬が行ったのは悪手に見える もうダメか ああー 阿部さん・・・

しかし、阿部は端に桂を逃げるなどして、見えにくい手を指してがんばってる
先崎も、「あ、これいい手ですね」と褒めてる うん、まだもうちょっとがんばれ!
そう思って観ていると、阿部、なかなか土俵を割らないではないか 
先崎の解説によると、佐々木がちょっとずつミスして、決め手を逃しているとのことだ

んーーー まさか、この将棋が逆転がある?
阿部、ビシッと高く音を立てて指す回数が増えてきた 
清水「阿部の今の手つきは、指先に力が入ってましたね」 
佐々木が受けたがために、よけいに先手玉が危なくなった、というシーンが発生
おおお、まさかまさか? 阿部先生、踏ん張れ~

先崎「後手玉は、上に逃げ道を空けると、まだ大変ですよ これは佐々木が仕留めそこなったですね」
おおお、やったー 逆転もありうる! 中段玉で粘れる、夢のような展開だ ここが踏ん張りどころだぞ
清水「今、阿部がチラッと佐々木の表情を見ましたね」
先崎「さあ 面白くなってきた」
ここで阿部に好手が出た 大駒は近づけて受けよ、という格言の手だが、相手の飛車を近づけて、自玉で飛車取りをかける手が出た! ほおおおーー すごい、ナイスな発想!
先崎「佐々木が悪手を指した、これはタダじゃすまない、逆転したかも 延長戦ですね」

これ、もうどっちが勝つか全くわからんな 棋譜はややグダグダ気味だけど、勝ち負けの意味では面白い
阿部先生、ここまで粘ったからには勝って欲しい 双方、秒読みにどれだけ耐えられるかの勝負だ

阿部が玉で金取りをかけたところ、佐々木はその金を逃げるだけの一手を指した
これも考えにくいなー(^^; この際の最善なのかもしれないが、指せない手だぞ
先崎「面白い手です 目まぐるしく局面が変わっている」
長く続く終盤、阿部がぼやいている 本人はたぶん、無意識だろう
阿部「いやー」
佐々木は表情を変えずに、淡々とした様子だが、集中しているのは伝わってくる

中段玉で粘っていた阿部だが、しかし、痛恨の疑問手が出てしまったとの先崎の解説・・・!
阿部、一手パスの手になってしまった んー、秒読みに追われていたからなあ
ついに疑問手を指してしまったか ああー、ダメなのか 
うーん、先崎が言った手のほうが、確かに良かった 苦しくなったかあ

色々と形勢が揺れ動いていた将棋だったが、最後のトドメ、それは佐々木の見事な手だった
「阿部に角でわざと自玉に王手をかけさせて、その玉が逃げた先が安全地帯で、なおかつその玉が攻め駒に参加する」という、一石二鳥の、超がつく妙手! こ、この発想はすごい!!
先崎「高等な手ですね なるほどね これは見事な手順ですね」
解説の先崎もベタ褒めの手順だった 阿部は攻防ともに見込みがなくなり、投げた

123手で佐々木勇気の勝ち 
先崎「手に汗を握る、ものすごい難しい終盤でしたね 途中からの攻防が素晴らしかったですね」

あああー、阿部さーーーん チャンスボールは何回か来ていたように思うが、活かせなかったか 全体としては、やはり1九に馬が行ったあそこが大きなポイントだったなあ
あとは佐々木も最短を逃し、阿部が追い込んだけど、届かなかった、そういう一戦だった
んー、長手数になり、力は出したんだけどなあ 30秒将棋ではやはり若手に軍配が上がってしまったか

佐々木勇気は、最後の寄せ方は本当にすばらしかった わざと王手させて、逃げた自玉を攻め駒に参加させて寄せるなんて、そんなのは才能がなきゃできないね
ただ、今回は勝てたけど、このままの力では、2回戦の渡辺二冠を相手にはツライだろう
そう感じた一局でもあった

今回は相掛かりだったが、個人的に相掛かりはすごく好きだ 居玉の乱戦が特に好きだからだ
名人戦でも相掛かりが続き、ちょっとブームが来てるのかな、と思う これからもプロで流行してほしい
永瀬拓矢 六段vs澤田真吾 五段 NHK杯 1回戦
解説 大石直嗣 六段

おわー、清水さん、なんだこの髪型は、前髪の下のほうがクルッと巻いて、若作り~(笑)
横で見ていた母「これ、カツラちゃう?」
なんと、カツラ疑惑が浮上! 先週の髪型を見てみると、前髪はこんなにない! カツラに決定、断定だ
さすが母、毎週見ているわけではないのに、一発で気付くとは!
清水さん、次は誰が見てもカツラと一目で分かる、文金高島田(ぶんきんたかしまだ)を希望!

清水「日曜日のひととき、究極の一手、妙手の数々をどうぞお楽しみください」
あら、清水さん、冒頭に、毎回違うことを言ってるのね そんなこと言って、ハードルを上げるなあ(^^;

私は個人的には、1回戦ではそれほど期待をしないで観ることにしている
疑問手があっても、部分的に好手が見れればそれでいいと思って観ている
でも、今日は期待しちゃうかな~ 若手どうしだし、今年のゴールデンウィーク、
私は庭の草むしりしか、外出がなかったから!

永瀬21歳、澤田22歳、そして解説の大石24歳だ 先週とはうってかわって、今週は若くていいね

永瀬は2009年四段、竜王戦3組、C2 総合成績優秀のため、予選免除 4回目の本戦
澤田は2009年四段、竜王戦4組、C1 予選で島本、船江、安用寺に勝ち 2回目の本戦

清水「大石六段は、TV解説が今日初めてということです 去年のNHK杯では羽生三冠に勝つなど、準決勝まで進みました」
大石「普段、対戦することができない方々と盤を挟んで、勉強になりました 
永瀬さんは元は振り飛車だったが、一年前頃から居飛車を指すようになった それで7割以上の成績を上げているので、活躍しているなと感じる 受けが特にしっかりしている
澤田五段は、僕の弟弟子 正統派の居飛車党  両者ともに、中盤が長くても苦にしない、終盤も読み抜けがない フレッシュな対決で楽しみ」

事前のインタビュー
永瀬「澤田五段は、本格的な居飛車党 矢倉や角換わりが得意なイメージがあります 私は横歩取りが得意なので、横歩取りになればいいなと思っています 連勝して上に行けるようにがんばりたいなと思っています」

澤田「永瀬六段は序盤の研究家で、居飛車、振り飛車、何でも指すので、戦型はちょっとわからないです NHK杯の本戦では、まだ一度も勝ったことがないので、何とか1回勝ちたいと思っています」

澤田のインタビュー時、澤田がアップになったが、ここで衝撃の映像が!
澤田の髪の毛、後ろ髪が、まるでマンガ! 後ろ髪が揃いも揃って、真横にビヨーーン(笑)
強風が真横から吹きつけているのか? 西の風、風速15メートル?
いったい、どうやったらこんな髪型にセットできるの? 前髪ならともかく、後ろ髪でこのヘアスタイル、
澤田、髪型で豪快な新構想を見せ付けてくれた これは拍手ものだ パチパチパチ
私の母「顔を横に向けて寝たんかな?」

ついでだからウィキペディアから抜粋させてもらおう 
>「囲碁・将棋ジャーナル」(2009年3月21日放送)で、解説役でスタジオ出演していた橋本崇載は、
>モニター画面に映し出された澤田の髪形(癖がかかった長髪)を見て、
>「澤田君には、ヘアーブラシをプレゼントしたいですね」という毒舌のコメントをし、
>司会の澗隨操司アナウンサーを大笑いさせた。(ウィキペディアより)
・・・私もこのとき、観てた(^^;
本番中のNHKのアナウンサーを大笑いさせるハッシー、さすが、髪型ネタでは、ゆずらないね!

さてさて、永瀬の先手で対局開始 序盤の出だしで、ちょっと気になることがあった
永瀬は横歩取りを希望しているのだが、▲7六歩△8四歩に3手目▲6八銀と上がって、矢倉にした
3手目、▲2六歩にしておけば、相手は4手目△3四歩とするかもしれないので、
まだ横歩取りの可能性は残っているのだけど? ここらへんはどうなのだろうか
まあ、事前に棋譜を調べてきているので、4手目くらいは予想がつくか

本格的な相矢倉に進み、私の苦手とするところだ(^^; 
盤面全体の戦いになりがち、そして駒の損得が形勢に響くとは限らない戦いになりがちで、どう見ていいか難しいんだよね
大石「がっちりした戦いですね」

さて、中盤に入り、銀が2度交換になって、澤田が持ち駒の銀を△2八銀と投入してきたではないか
大石「はぁー じぇじぇじぇ、じゃないですけど」
うわー、大石、ギャグを言ったと思ったら、話題が古い~(笑)
えええー それにしても何コレ? もしかして1九の香を取ろうっての? すごいそっぽの銀打ち!
一昔前のコンピュータが好んで指しそうな手だなあ これは疑問手だろ?

澤田が香を取るためだけに投入された△2八銀、香は取ったけど、香が使える当てがあるわけでもない
対して永瀬はその後手の1九の銀を飛車で取ってしまった
永瀬にしてみれば、自陣にあった1九の香と、後手の持ち駒の銀が交換になった格好だ
1九の香がさばけたのだ これは永瀬、形勢に自信があるだろう!
澤田は先手の3七の桂も、もう1枚の銀で取りに行く、という超B面攻撃に出た
私見では、これで澤田がやれるとは到底思えない・・・

永瀬「ふぅー いやいやいや」
うん? このため息は? 勝てそうだが、さてさてどうしたものか、というところか
ここで大石「清水さんは、どちらを持ちたいですか」
清水「え!? 訊かれると思っていませんでしたので(^^; 聞き手の仕事を取らないで下さい(^^;」
ええー、訊いてもいいやん 清水さん、プロでしょ それも、クイーン称号をいっぱい持ってるじゃん
大石「永瀬が銀2枚を持ってるのが大きいんじゃないか」
うむ、大石が代わって答えてくれた 大石、初解説とは思えないナイスフォロー 
清水さん、形勢とか次の一手、自分も訊かれることがある、と普段から思っていてね

局面、終盤に入った 手番を握った澤田、攻めるしかない
大石「澤田は一歩ないのがけっこう大きい(痛い)」
永瀬の駒台のズラッと揃った手駒に対し、澤田は駒台が寂しい 
大石の言うように、澤田は歩がないから、攻めに工夫ができないぞ

考慮時間の残りが、▲4回vs△0回になり、澤田、いよいよピーンチ 攻めがなく、これまでか?
が、ここで大石「澤田が秒読みになってからが強いので、ここから本領発揮するんじゃないか」
うーん、私は全く手が見えない 澤田、どうする?
澤田は見えにくい、金に対するひっかけの銀を打って、なるほどと思わせたが、これも単発の攻めっぽい
清水「永瀬が優勢をガッチリとキープしようという局面ですか」
大石「はい」

しかし、ここで出た 澤田の寄せの奇抜な構想、歩頭に桂を捨てる△8六桂!
うおっ なんか出たな 出たけど、これは? 後手の飛車は9筋に居るんやで? 
8筋に飛車が居るなら厳しいけど、この場合の△8六桂はどうかな? あんまり効かないのでは?
清水「勝負手ですね」
たしかに勝負手と言えばそうだけど、どうかなーー 攻めがやはり細いのでは・・・

うーん、澤田の△8六桂、冷静に取られて、その後も澤田の一手の攻めに対し、永瀬の一手の受け、というかっこうになってる  普段と別の意味で「一手一手」だ
あー、澤田、香を捨てて特攻か もうやけっぱちか 攻めがつながるとは思えんが・・・

と、思って観ていると、いつの間にか永瀬も秒読みになり、秒に追われて慌てて着手しているではないか
あれ、なんか、玉を下段に落とされて、周りに守備駒がなくなってる? 澤田の駒ばかりが急所に!
大石「けっこう厳しいかな?」
清水「一転して危険になってしまったんですね」
ええーー いつの間に!? TVに映し出された永瀬の表情、ナナメ上の遠いところを見て
「あれれ? なんでこうなったの?」という顔! これはおかしい!

大石「一瞬の反撃でしたね」
永瀬の守り駒だった、金銀桂が完全に上ずり、全く受けに利いていない 馬もちょうどラインが外れている
飛車にいたっては、あの相手の1九の銀を取ったがために1九に居て、守りに全く利いていない!
ああーー 飛車が二段目に居れば~ なんという皮肉な!

大石「△8六桂が見事な切り返し」
清水「澤田の飛車は受けによく利いていますね」
まさに、勝ち将棋鬼の如し ここに至ると、澤田の駒は全部の駒が実によく働いてきた 
永瀬の駒は遊び駒だらけ! 永瀬は投げ切れなかったのだろう、自玉が受けなしになってからも、
プロなら一目でダメとわかる攻めを続け、そして投げた 104手で澤田の勝ち

大石「がっちり組み合った矢倉戦、途中は永瀬がペースを掴んでいるんじゃないかと感じていたんですが、△8六桂という終盤の一手で一気にガラッと変わりまして、そこからの澤田の反撃がすばらしかった」

感想戦で、澤田「端の香を取りに行っているんじゃあ、自信はなかったです」
永瀬「受け間違えましたかあ」
しかし、検討の結果、単なる永瀬の一手バッタリというわけでもなく、△8六桂以降の受け方が案外難しいことが判明していた  簡単に受かっているように見えたが、違ったか

いやーー、これは澤田、実にお見事! パチパチパチ
△8六桂以降の勝負手の連発、見ごたえ充分だった!
澤田、独特の髪型といい秒読みでの指し回しといい、構想がすばらしい! 髪型と秒読みの魔術師だね

澤田のすばらしい終盤の冴え、良かったよ 秒読みに強いってのは、実にカッコイイね
それにしても1九に行った銀が、取られることによって働いたとは・・・
あー、こんな勝ち方ができたら気持ちいいだろう、そんな澤田の終盤だった
永瀬としては、なんで負けたんだ、と呆然としてしまう負け方だったと思う

「秒読みの魔術師、澤田」 そんなニックネームが定着するといいね
これからの澤田のNHK杯での終盤、要チェックだ (髪型も?)
今回の記事はゴールデンウィーク版ということで長くなりました 普段はもうちょっと短くします(^^;
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