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囲碁将棋チャンネルの「月刊!順位戦8月号」で、真田七段がゲストでした
そこで自戦解説をしてくれた一局が面白かったので、紹介します
ゴキゲン中飛車に対する▲5八金右の超急戦で、手数が50手いかない短手数局です

ゴキゲン党の人で「▲5八金右超急戦は定跡を覚えるのがめんどくさい」と思って、
超急戦を避けている人、必見です
この近藤六段の指した早々に変化する△5七歩という手、専門の本には載っているんでしょうか?
ほとんど知られていないはずなので、この手を知っているだけで、超急戦から逃げずに、
定跡外の力戦に持ち込めるのでは!

開始日時:2014/07/08 10:00
棋戦:第73期順位戦C級1組02回戦
持ち時間:6時間
消費時間:49▲196△258
場所:東京・将棋会館
先手:真田圭一
後手:近藤正和

▲7六歩
*真田「近藤さんとやると、いつも激戦になるんですよ」
*(第73期順位戦C級1組2回戦 先手が真田七段、以下のコメントはすべて真田七段のもの)
△3四歩 ▲2六歩 △5四歩
*近藤さんの代名詞、ゴキゲン中飛車です
▲2五歩 △5二飛 ▲5八金右
*これが用意していた手で、超急戦なんですけど、後手も応じない手もあるので、どうなるかなと思っていました
△5五歩
*開始早々、緊張感がみなぎってくるんです
▲2四歩 △同 歩 ▲同 飛
*ここで後手が△3二金なら、まだゆっくりした将棋になるんですけど・・・
△5六歩
*これでもう完全に決戦になりました
▲同 歩 △5七歩
*ここでさっそく、変化されました △8八角成が普通なんですけどね △5七歩は、実戦例が少ないんです 過去のプロの実戦例は、3局くらいしかないんですよ
*近藤さんが私の研究をはずした意味もあります 
▲6八金寄
*取ると△3五角の筋があってダメなんで、▲6八金寄なんですけど、この交換を入れてから△8八角成なんです
△8八角成 ▲同 銀 △3三角 ▲2一飛成 △8八角成 ▲5五桂
*次に▲3三角から、8八の馬を抜く狙いがあります
△6二玉 ▲7五角
*これは過去の実戦でもある手です
△3二銀
*近藤さんのこの手が完全に新手で、ここからオリジナルの将棋になりました
▲1一龍 △7八銀
*ここで私は大長考しました まだ時間はお昼くらいなんですけど、もう将棋は終盤なんです もう夜くらいだと気持ちを切り替えなきゃいけない、そういうのもあって2時間以上考えました
▲同金上 △同 馬
*これは取れないですね 頭金があります 問題は、ここでどうやるか
*穏やかに指すなら、▲5七角で、将棋が落ち着きます
▲6三桂成
*実戦はここで決断して、行きました この手を指さないと、良くならないと思ったんです
△同 玉 ▲6六香 △7二玉
*▲6三桂成と行ったら、ここまでは一本道です ここで▲6三銀という手は良くなくて、△8二玉と逃げられると、後手玉がすごい安定しちゃうんですよ
*次の手は、勝てば勝着、負ければ敗着という手です
▲6一香成
*これがすごい怖い手だったんですけど、腹を決めて行きました この手は、勝っても負けても決着がつく手なんです 
*これを後手は△同玉だと▲6三銀と押さえられて勝てないので、放置して攻め合うしかないです
*まだ33手なのに、最終盤です
△6七馬
*詰めろです
▲5七金
*1回は歩を払いますけど・・・
△6六桂
*この手があるんです この手で、△5六飛は▲5八金打で受かってます
▲同 角
*部分的には、こう取って、何事もないようなんですけどね
△6八金
*これが一見、重い攻めのようなんですけどね
▲4八玉 △5八金
*これが後手の真の狙いの手で、▲同金は△6六馬で王手竜取りがかかってしまうんです 
*でも、▲同金でなんとかならないかなと考えたんですけど、大駒4枚全部取られちゃうと、どうしても先手は勝てないんです
▲3八玉
*ここで、後手の手で△6六馬▲同金△4九角▲2八玉△6一玉という手が詰めろがかかって調子良く見えるんですが、▲3八銀打で先手玉は受かってます その変化は後手が勝てないです
△5七金 ▲6四桂
*気持ちいい王手飛車ですけど、すごく読みを入れた手です 
*この手に対し△6一玉と成香を取る手があり、▲5二桂成△同玉▲7五角としたとき、△4七金から王手で迫ってくる手があるんですが、先手玉はギリギリ詰まないという変化があるんです ものすごく危ないんですけどね
*それを死に物狂いで何度も確認していました
△8二玉
*なので、やむなく逃げました
▲5七角
*この手を入れておくのが急所です
△同 馬 ▲7一成香
*これで将棋は先手の勝ちになりました
△5四角
*攻防っぽい手ですけどね
▲7二金
*(ここで近藤六段が投了 ギズモ注・以下は長手数の並べ詰みがあり、詰まさなくても一手一手です)
*真田「手数は短かったんですけど、神経を使って疲れました(^^;」
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タイトルホルダー3人衆のうちの1人、森内の登場だ 対するは若手バリバリの天彦 楽しみな好カードだ

昨年度の成績は、森内28勝12敗 0.700 天彦23勝7敗 0.767
解説の豊川「森内は名人通算8期で永世名人を保持している大御所
 居飛車党で、たまに振る 受けが強い 鉄板流 
 天彦は居飛車党でやや受身が強い 先行逃げ切りが得意」

先手森内で、3手目に角道を止めた そして、なんと戦型は相振り飛車になった
豊川「最近の森内は序盤で持久戦にするという、凝ったことをする 天彦は手が早いので予定だろう」
おお~、相振りかあー プロではめずらしいので、どうなるか

天彦、攻撃陣には全く手をつけず、一目散に穴熊に囲った おお、いいぞいいぞ
私、実は相振りでも穴熊は、相当勝ちやすい戦型なのではないかと実は思っているのだよね
森内も自然と思える対応をし、森内の▲向かい飛車+金無双vs天彦の△三間飛車+穴熊という図式

角交換になり、これからいよいよ戦いだ 天彦は2筋に飛車を振りなおし、銀を前進、そして
△5四角と筋違い角を放ってきた! これが先手陣の2七の地点を狙っていて、数の攻めで
受けづらいではないか? ありゃ、こんな単純な攻めが、受けがもうない・・・?
豊川は天彦の攻め方を解説、「角損してでも2筋を強引に突破して、天彦有利になる」と言及
豊川「天彦の側を持ってみたい 穴熊で堅く、攻めの手がわかりやすい」
おおー、こんなアマ低級レベルの数の攻めが、竜王に炸裂してしまうのか~! 大注目だ

しかし! ここから竜王が本領発揮した 森内は絶妙の手順の組み合わせで、局面を難しくしていった
攻めを引っ張り込んでおいて攻防の角打ち、攻め合いから玉の早逃げ、この複雑な手順の妙!
おおお、もう普通なら潰れているところだが、さすが森内、アマ低級の攻めを受け止めたか~ やるぅ~!

だが、天彦もバカ高い勝率は伊達ではなかった 豊川が「これはやわらかい受けですね 好手」と
絶賛する手を指し、局面の主導権をゆずらない うおお、両者、魅せるぜ~ 盛り上がる盤上、おもしれー

一手違いの終盤に突入、豊川「詰むや詰まざるやですね」
どっちが勝ってるんだー 必死をかけた森内に対し、天彦は詰ますことができるか?
すると、カナ駒の枚数ピッタリで、天彦は見事に詰まし上げた! これを読み切って踏み込んでいたかー 
82手で天彦の勝ち やったー 天彦、森内相手に、会心の指しまわしで、金星だ

豊川「天彦の△5四角の筋違い角の狙いが図星だった 森内もすごい追い込みだったが、
 天彦のやわらかい受けで、一手及ばなかった ノッてる天彦、強し!」

これは、相振り飛車で穴熊党の人には、教科書になりそうなうまい作戦だったなあ
私は、やはり相振りでも、穴熊は相当有力な勝ちやすい作戦だ、という認識をまた強くした
一目散に穴熊に囲い、角交換後に△5四角で2七の地点を数の攻め・・・ すごくシンプルな作戦だ
これが少なくとも本局では、森内竜王相手に通用したのだ

さて、豊川の解説は序盤~中盤はものすごく良かったのだが、終盤にきて精度が落ち始めた(^^;
囲碁将棋チャンネルのHPに行けば棋譜が見れるのだけど、62手目、△3七桂という手は
なかったのだろうか? 対局中、見ていてなんで天彦は打たないのか不思議だった
豊川は何も言わなかったし、15分ほどあった感想戦でも、対局者の2人とも全く触れなかった 
激指定跡道場3の検討モードだと、△3七桂が最善手と出るのだが・・・
わりと優しい「次の一手」という感じの手だけどなあ 
△3七桂を指していれば、天彦はもっと差をつけて勝てそうだった
男子プロが3人いて感想戦で色々変化をやっていたのだから、この手に触れて欲しかった

ともあれ、天彦が私の思っていた、相振りで一目散に穴熊に囲う作戦は優秀なのでは、ということを
実行してくれて、うれしかった それで倒したのが森内竜王だもんね 
天彦は「穴熊側がつまらないと言われている序盤だが、実際にやってみるとどうなるか知りたかった、
 定説に挑戦した」 ということを言っていた これは今後に影響を与えそうな棋譜だと思う  
森内はよくすぐ潰されずに踏ん張ったが、天彦が作戦勝ちになったあとも強かった  面白かった
畠山鎮 七段vs佐藤慎一 四段 NHK杯 1回戦
解説 橋本崇載 八段

清水「日曜のひととき、研ぎ澄まされた技と読みの数々をお楽しみ下さい」
あの、清水さん、ウィッグ(つけ毛)をつけなくても、充分髪の毛の量は足りているのでは(^^;?

さあー、今日はハタチンこと畠山鎮と、サトシンこと佐藤慎一の対決か
サトシンと言っても、佐藤紳哉もいるので、このブログでは慎一と書かせてもらいます 
正~直、地味なカードだけど、楽しくなるといいなー というか、がんばって楽しくさせてくれ!
解説はハッシーか これはいいね ハッシー、面白い雑談頼んだよ~

ハタチンは1989年四段、竜王戦2組、B1 予選シード 17回目の本戦出場
慎一は1994年奨励会入会で、2008年四段とのこと 奨励会に14年も居たのか 苦労人だな~
竜王戦6組、C2 予選で田中悠一、堀口弘治、石田直裕に勝ち、本戦初出場

清水「橋本八段と言いますと、ファッションコーディネートが大変オシャレだという評判なんですが」
ハッシー「そんな評判があるんですか(笑) ありがとうございます 体がでかいんで、あんまり膨張しないように心がけています」
清水さんと比べると、ハッシー、ホントにでかいわ(笑) なんとかダイエットして欲しいところだ
対局中の雑談で、ハッシー「ストレスを溜めないように、お酒を飲んで、精神的には非常にいいんですけどね 体には悪い」とのことだった 

ハッシー「畠山さんは、関西の兄貴分的な存在 奨励会の幹事を務められていたときに、有望な、今をときめく若い人たちをたくさん輩出した  将棋は、まもるさんが攻める、とよく言われる 力を溜めに溜めて、それを爆発させる
慎一とは同門、同期で年もいっしょ、(2人とも31歳)、小学生くらいのときから20年くらい知ってますね 棋風は、攻めっけの強い居飛車党、たまに振る 基本的には居飛車の縦系の将棋が得意」

事前のインタビュー
ハタチン「佐藤四段は、本格派の居飛車党で、対局姿勢も非常に堂々としている方と聞いています お話したり対戦したりしたことはないんですけど、昨年のコンピュータとの対戦でも、非常に堂々とした  将棋と対局姿勢が立派で話題になったことをよく覚えています  昨年が一局目で負けてしまったので、今期は結果はどうにもできないんですけど、少しでも上に勝ち進んでみたいです 佐藤さんに負けないように自分も堂々とした姿勢で臨みたいと思っております」

慎一「(NHK杯は初出場で)緊張してますけど、すごく楽しみです 畠山さんはすごく攻撃的な将棋を指すっていうふうに思っています ようやく棋士になってから初めて出ることができまして、自分なりにいい将棋を指して、観ていただいている方、応援してくれる方に楽しんでもらえる将棋を指したいと思います」

聞いていたハッシー「ハタチンは、語るとき、目をバッと見開いて、前を向いてすごく色んな思いを語ってくれる、熱い先輩って感じですね  慎一は、度胸が据わっているんですよ プロになったのも年齢制限ギリギリで、それこそ、将棋をあきらめるかどうか、というところで勝ち上がってきた人なんでね 緊張しているというより、楽しみでしょうがないという感じではないでしょうか」 

先手ハタチンで、矢倉になった お互いガッチリ矢倉に組み合う、相矢倉だ
ハッシー「お互いにがっぷり4つですね ▲3七銀型でスタンダードな形」
後手の慎一が総矢倉に組んだが、ちょっと早かったとのことで、この場合は1筋の端攻めがセオリー、とのハッシーの解説
すると、本譜もそのとおり進んだ
ハッシー「端を制するものは矢倉を制す」
さすが、ハッシー詳しいな 矢倉はハッシーの得意とする戦型だもんね

序盤の駒組み、ハタチンが攻めを見せて、慎一が専守防衛ということのようだ
すると、ハタチン、6筋の位を取って、盤面左の後手の角を攻撃しようというB面攻撃に出た
ハッシー「慎一は受け一方の形なので、こういう手は有効ですね」

慎一が考慮している間、雑談になった
清水「ハタチンは関西奨励会の幹事を長く務めていらっしゃいまして、かなり厳しい指導をされていたようで、感謝している若手の方が多いですね」
ハッシー「奨励会の幹事は学校の先生じゃないですからね そんな中で、後輩にもしっかり目を留めてきたっていうのは素晴らしいですね それでたくさんの有望な人が出てきて、僕としてはちょっと迷惑なところがありますけど(笑)」

慎一、長考の末に△4五歩、と4筋の位を取ってきた 駒組みが飽和で、指すとすれば、もうそれくらいか
・・・とのんびり思って観ていると、なんとハタチンに▲4五同桂と取られてしまったではないか
あ、あれ~ その手があったか これ、桂交換になるけど、先手が一歩得して4五に位が出来てしまう
あ、あれ~ 慎一、これ、想定内か?
ハッシー「△4五歩は誘いのスキだったのか、真のスキだったのか」

このままじっとしてるとハタチンの有利は明らか、何か動かなくてはいけなくなった慎一、
9筋からの攻めに期待をかけたが、
ハッシー「んー パッと見は、慎一が無理をしてる ハタチンが良くなる手があるんじゃないか」
えー 慎一、このまま不利になっちゃうの~ なんとかしろ~ 
そんなとき、慎一にハッとさせる手が出た 取られる桂を空成り! おおーー
清水「成捨て! これは!」
ハッシー「派手な手が出ましたね」
慎一、これで挽回できるか・・・?

だが、ハッシーの解説は無情にも、「形勢はハタチン持ち よっぽど厳しい攻めがないと、4五の位がでかすぎて、慎一は勝てないです」
手が進み、慎一がなんとか手を作ろうとしてるのがわかるが、事態は好転しない
ハタチン、3七の銀を4六ではなく2六の使ったのが、相手の角筋をはずしたうまい手だったようだ
さらに、慎一の攻めの主役の飛車が、香を打たれて逆に攻められた
ハッシー「けっこう痛いですね △4五歩と突いたのが良くなかったかなあ 強い人だと、簡単に疑問手をとがめちゃう」
うわー、△4五歩の一手でもう負けにしちゃったってことか?

ハタチンは自玉のそばに、と金を作られたが、落ち着いている
ハッシー「と金を相手にしないでっていうのが、見切っている感がありますね 慎一はここは闘志を奮い立たせて、もうひと踏ん張りしたいところです」
そうだ、慎一、どうにかして見せ場を作れ~ しかし、慎一の手は力なく飛車を逃げる手だった・・・
ハタチンに手順に、と金を払われてしまい、この交換は大損だ
ハッシー「慎一は飛車を逃げるのでは、あきらめてる感が これはまいったなという感じ」

ああーー 慎一、このまま負けるかーー
ハッシー「こういう展開はハタチンは逃さないと思いますね ハタチンの駒は全部働いてますからね 最後に端攻めで勝つ」
うわあ、ホントだ ハタチンの駒、遊び駒が一枚もない 先手陣、不動駒は8七の歩だけだわ
最後に来て、端にセットしておいたスズメ刺しが効いてくるのか~

慎一は、あ~、という表情で顔を手で覆った もうダメだね・・・ そして慎一、投了
97手でハタチンの勝ち うわ、あんまり何もさせてもらえずにボコ負けの図・・・orz  

ハッシー「ハタチンの、受けに回って効率良くっていう、うまさが光りましたね 慎一のほうは、イヤイヤながらレールに乗せられて、気がついたらだいぶ苦しくなってしまった感じ こういう将棋は恐ろしいですよね なかなか逆転のチャンスが出てこない これはハタチンの完勝譜だと思います」

感想戦、ポイントとなった戦いが起こった△4五歩について、慎一「取られてしまうと思ったんですけど、ほかに指す手がなくて」ということだった 矢倉の後手の駒組みって、難しいんだなあ
それと、中盤でのハタチンの3七の銀の使い方、質駒にならないように2六に逃げた手が賞賛されていた
うん、あれは良かったね でも本局、見所は、他は慎一の桂の空成捨て、それくらいか・・・ 

あとは、プロ的にはそんなに難しいところはなくハタチンが押し切った感じ・・・
感想戦では、慎一がこうやってれば、というのが2箇所ほど出てきていた
あー、慎一、なんでそうやって粘れなかったんだ 残念無念

あまり期待はしていなかったが、実際そのとおりになってしまったorz
やはり、格に差があるときは、格下のほうががんばってくれないと盛り上がらない、そんな一局だった

さて! 来週は、香川女流王将の登場だ 女流棋士、2004年に中井広恵が佐藤秀司に勝って以来の、10年ぶりの勝利なるか? 相手は来年で引退のクマーこと熊坂! これは見逃せない~!
郷田と丸山、重量級どうしの対戦だ

昨年度の成績は、郷田32勝19敗 0.627 丸山30勝15敗 0.667
解説の木村「郷田は本格的で堂々としている 中終盤の指し手が個性的、意思が強い、
 狙いがはっきりしている手を指す
 丸山は相手のことをよく調べて対策を綿密に練る 後手だと一手損角換わりを得意としている」

2人の対戦成績は、郷田17勝、丸山30勝とのこと 案外、差がついている

先手郷田で、いつものように居飛車 後手の丸山の作戦はやはり一手損角換わりだった
▲早繰り銀vs△腰掛け銀の対抗形 玉の囲いは、▲ボナンザ囲いvs△矢倉になった
このボナンザ囲いというやつ、もうすっかり定着しているね

丸山が馬を作って自陣に成り帰り、こりゃ、どこから手をつけていいかと思っていると、
郷田はうまい角の打ち込みで局面の打開に成功した
後手の8一の桂が△7三桂と跳んだから、先手から▲8一角と打つスキができたのか・・・
木村「郷田の角打ちは機敏な手、いいタイミングだったんじゃないか 郷田側を持ちたい」

しかし丸山がうまい大駒の使い方を見せ、グングン挽回してきた
木村「丸山の駒が急所に利いてきた 丸山がうまく立ち回った」
郷田、ここで何かうまい受けを見せないと自陣が崩壊する、大ピンチだ、こりゃだめかと思われた
そのときだった 重く銀打ちで受けた郷田、これはどうなの? 
一見、丸山の攻めを加速させるように見える手だが・・・ やっぱ、ダメでは?

ところが、その銀打ちが絶好打だった 丸山は攻めたものの、郷田玉は捕まらない
木村「驚きました 郷田がピンチに見えましたけどね しのいでいたとは、さすがですね」 
おおー、しのいだのか? どっちが勝ってるねーん?
そしたら、駒をもらった郷田はあっという間に丸山玉を詰め上げ、101手で郷田の勝ちとなった
木村「両者、苦しめだと思ったところからの、がんばりが見所があった」

やはりA級と元名人の一戦、高度なやりとりだったわ 木村もがんばって解説してくれていた
両者のしのぎの力が発揮され、どっちが勝っているか、盛り上がった終盤だった
高度な手のオンパレードで、さすが重量級どうしの戦いだった 

木村の解説だが、タイトル挑戦者になったことにより、説得力が増した感がある
同じことを言っていても、その人の実績によって、聞いている側の受け取り方が違ってきてしまうのだ 
やっぱり棋士は結果を残していないとね(^^;

これでDブロックからは、村中が有森、神崎、土佐に勝って3人抜きで最多勝ち抜き者、
郷田が丸山に勝って最終勝ち残り者で決勝トーナメント進出となった
女流棋士名鑑2014 ~女流棋士発足40周年記念~
著 公益社団法人日本将棋連盟 女流棋士会  1000円+送料200円 フルカラー全40ページ
ねこまどShop販売 本というか、厚めのパンフレットみたいな感じ 評価 B 

この本の存在を私が知ったのは、7月16日、阪田大吉さんの「将棋のブログ」の中の、将棋ニュースか、新刊案内のところだったと思います おー、こんなのがあるんだ、欲しいなと思って、売っている「ねこまどShop」のHPへ行ってみると、残り数が「11冊」 さっそくクレジットカードで注文しました 次の日、見たら、なんともう売り切れ! もう扱っていた跡形もなし 買っておいて良かった~ 

この本、今年6月に行われたファン約600人とのイベント、「駒桜 女流棋士会40周年記念パーティ」でそのときは限定100冊で販売されたものなんですね

コンテンツは、・女流名誉会長の関根さんと、現会長の矢内さんの「ごあいさつ」が1ページ
・タイトル保持者紹介として、里見二冠、甲斐二冠、香川女流王将が各1ページ(タイトル経歴と写真)、
・歴代女流棋士会会長対談として、関根紀代子、谷川治恵、矢内理絵子の対談が4ページ
・女流棋士のあゆみ、の年表が4ページ

・ミニインタビューとして本田小百合、安食総子、室谷由紀、竹俣紅に各1ページずつ
・女流棋士たちの普段の表情を写したフォトグラフィーが4ページ(全部で70枚くらい)

・女流棋士一覧として、写真と全員への質問が6つ
Q1得意戦法 Q2ライバル Q3好きなタイプ Q4女流棋士で誰の料理が食べたいか Q5あなたは女優、もし演じるなら何? Q6女流棋士でお嫁さんにするなら誰?

・女流棋士系統図がチャートで1ページにまとまっている
・さきほどの全員への質問の答えに対し、鈴木、藤田、山口の3人が、3ページ突っ込みを入れている
・最後のページには矢内会長の「英明果敢」のサインがドーンと書かれている

こんな感じです 女流棋士はめったにこういうのを作らないから、いきなり作ってもなかなかうまくできないのでは、と思ったのですが、そんなことはなく、よくまとまっているではないですか 作成委員の鈴木環那さん、藤田綾さん、山口恵梨子さんはよくがんばりましたね~ 

でも、もちろん、もっとこうしたら良かったのに、というのはあります
里見さんが「女流二冠」、甲斐さんが「女流二冠」と記されていますが、この書き方では何のタイトルを持っているのか、わからないです 里見さんは女流王座・女流名人だし、甲斐さんは女流王位・倉敷藤花と、書かなければダメでしたね そして、加藤桃子さんが女王のタイトルを持っていますが、彼女の存在にも触れ、女流棋士の会員ではない、奨励会員だと一言注意書きしてしかるべきでした (あとで2ページ目にそれらが書かれているのを発見しましたが、白抜きの字で実に見えづらかったです)

それから、里見、甲斐、香川の3人に、写真だけでなく、なんらかのインタビューが欲しいところでした NHK杯で司会をやっている清水さんにもコメントが欲しかったです

さて、大問題は、「女流棋士のあゆみ」です 時系列で入会女流棋士と、女流棋界の動きがまとめられていますが、LPSAおよびLPSAの女流棋士について、一切触れられていません! LPSAは2007年に発足しましたが、そのことについて全く書かれていないし、現LPSAの女流は、入会女流棋士の欄からもその名が消され、その存在が全くなかったことになってしまっています 藤森奈津子さんや中倉姉妹や石橋幸緒さん、そしてタイトル常連だった中井広恵さんまでが、記録上、いなかったことになっています これはあんまりな扱いでは・・・ まあ、この問題は私はあんまり考えたくもないですけど、何とか仲直りしてほしい・・・

あとは、一人ひとりへアンケートはいいのですが、「ファンのみなさんに何か一言」、これはぜひ設けて欲しかった項ですね

でも、最初にも書きましたけど、全体的によくまとまっている本なのですよ 普段の姿を撮った写真集もいいです 私は女流の写真は、男子プロのそれより見ていて楽しい(^^;

アンケートで一番面白かったのが、Q6の女流棋士でお嫁さんにするなら誰?という質問、1位が6票を獲得した安食総子さん! パチパチパチ 癒されるという意見が圧倒的 2位が5票を獲得した藤田綾さん! パチパチパチ 藤田さんを選んだ矢内さんの回答 「いつもニコニコしていて聞き上手 ちょっと天然だけど、癒し効果抜群!?」
ちなみに矢内さんは3票獲得でした 他には、山口恵梨子さん、北村桂香さん、中村真梨花さん、山田久美さん、高群佐知子さんというあたりが複数回答で上がってました
上司やファン(お客)からの評価ではなく、「同僚の評価」というのは、ある程度客観的な正しい評価が出るもの、と聞いたことがあります これは興味深いナイスなアンケートでした

あと、面白かったのが斎田さん Q3 好きなタイプは、という質問に、「さわやかでハンサムで頭が良くて楽しくて思いやりがある人」 ・・・斎田さーーん、女子中学生みたいな理想を持っていらっしゃる(^^; そんなだからまだ、いや、なんでもないです
矢内さんは、同じ質問に対して「面白くて、優しくて、頭が良くて、清潔感がある人」  ・・・矢内さん、こういう人を見つけたのかな 結婚おめでとうございます ちなみに清水さんは、同じ質問に対して、好奇心旺盛、あふれるユーモア、読書人と回答

あとは、竹俣紅さんの、Q4 誰の料理を食べたいかという質問に対する回答  「竹部さゆりさん 想像できないようなハチャメチャな創作料理を作ってくれそうだから(笑)」 これは笑いました 

さて、この本の最大の問題点は何か? それはあっという間に売り切れて、入手できない人がたくさんいる、ということでしょう  増刷をかけるべきでしょう!
こういう本は、欲しい人には手に入る状態にしておくべきだと思いますね そして、できれば毎年、でなければ2~3年に1回はこういう名鑑本は出して欲しいです 回を重ねるにつれ、ノウハウができて作るのも楽になって、完成度も上がると思いますしね 
毎年発売しても、1200円なら、私は応援するために買いますよ! 発足40周年記念と言わず、これからも頻繁に女流棋士名鑑を作ってね~
今日は水曜なので、昨日放送があった銀河戦の模様をお伝えする

昨年度の成績は、三浦17勝19敗 0.472 豊島35勝14敗 0.714
2人の対戦成績が、三浦0勝 豊島4勝ということだ 
この2人の対戦と言えば、去年の銀河戦での激戦が記憶に新しい
横歩取りで持久戦になり、終盤ギリギリの勝負を豊島が制している 面白い名局だった
今年も銀河戦で両者が当たった 三浦、リベンジできるか?

先手三浦で十八番の矢倉 対して豊島は△5三銀右の急戦矢倉で対抗した
解説の久保「急戦矢倉が最近流行っているのは、通常の相矢倉だと、後手が守勢になりやすいからです
 後手が自分から動いていけるのが急戦矢倉」

三浦が5筋の位を取った手に対し、豊島が強く反発する動きを見せた
久保「メチャクチャ激しくなる可能性がある」
おいおい、もう戦いか 三浦は居玉、豊島も1つ玉を寄ってあるだけだ

久保が指摘していた、一番激しい順に、本当に突入した うわー これはどっちを持っても怖いなー
そして、豊島に強手が出た 守りの金を、ぐいっと力強く出て、三浦の攻めの銀と交換狙い!
おおー その金は守りのカナメと思っていたが、そんな発想があったか
久保「いやー これはびっくりしました でも豊島らしい一手が出たという感じ
 私は研究会で豊島とは指してるんですけど、強い受けの手を指すんです」

金銀交換になってみると、三浦の攻めが続かないっぽい
さらに豊島がすばらしい構想を見せた 「いったん角を出て三浦に駒を打たせてから、出た角を引いて
 その打たせた駒を狙う」という、実に巧妙な指し口だ こんなの、真似できない構想だ 豊島、強い!
久保「豊島の『根こそぎ一掃作戦』が成功しそう 三浦は相当困ったんじゃないですかね」
おおー、豊島の受け、ものの見事に炸裂したか もう早くも終局か?

しかし、ここから三浦がすごかった なんと、三浦、飛車をドーーンと捨ててイッターーー 
飛車と歩の交換! 飛車捨ての特攻だーー
久保「うわっ すごい手ですね 見たことない 並の手ではダメだということですけど、いやすごいですね」
すごい攻めだが、どう受ける? が、私には見えなかった受けで、豊島は冷静に対処した 
さすが豊島・・・ 久保「あと一歩あれば三浦の攻めは成立していたんですが、ちょっと差がついた」

いよいよ三浦、終わりか と思われた、またそのとき、三浦、今度は角をドーーンと捨ててイッターー 
角と歩の交換! 飛車と角を両方、歩と交換する攻め! こんな手が一局のうちに出るか!?
これには久保も「私はこういう将棋を初めて見ました(笑)」 久保も思わず笑っていた
久保「さすがに形勢は豊島がいいはず」

どうにか形にしようともがく三浦だったが、豊島は的確だった 最善と思われる手を指し続けた
豊島が優勢になったら、まず間違えない 見ていて安心感がある
今回もきっちり読み切り、一手違いに持っていった 90手で豊島の勝ちとなった

豊島の受けの技術の高さが炸裂した、会心譜と言える内容だ ビバ豊島、ナイス豊島! パチパチパチ
三浦の猛攻を、豊島が巧妙な受けでしのいだという、見ていて実にスリリングで面白い一局だった

豊島にしてみれば、三浦に攻めさせたのは作戦の内で、後から冷静に考えると、全て豊島の手の中で
事が運ばれていたのかも・・・ 恐るべし、豊島・・・ 
三浦にしてみれば、またしても豊島に総合力で上回られた印象だ
そんなに悪い手は指していないが負けた感じで、これで対戦成績は5戦全敗となってしまった

豊島は三浦の先手矢倉をものの見事に撃破した 豊島はやっぱり強い!!
この将棋は自玉の安全度の見切り方が、特に素晴らしかった 研究、読み、大局観、構想力、
本当にどれもスキがない! 豊島の将棋には、なんとなく羽生の匂いがある 一局が終わったとき、
拍手したくなる勝ち方っていうのをやってくれるね これからも期待大だ 

Cブロックからは、永瀬が中田功、塚田、中村修に勝って3人抜きで最多勝ち抜き者、
豊島が永瀬、鈴木大介、深浦、三浦に勝って最終勝ち残り者で決勝トーナメント進出を決めた
リベンジマッチ、菅井は残念だったね でも長く互角状態が続いて、よくやったと思う 
朝8時半までかかったって、大変すぎるわ 貴重な「長時間の対局」の中継だったと思う 
私が見ていて思ったのは、順位戦のことだ 持ち時間各6時間で年間で10局も指して、9勝1敗で上がれない場合がよくあるが、やっぱりそれではその棋士がかわいそうすぎると再認識した

木村一基 八段vs佐藤天彦 七段 NHK杯 1回戦
解説 渡辺明 二冠

清水「日曜のひと時、好手、妙手の数々をお楽しみください」
今日は好カードだ 今タイトル戦で羽生を相手に戦い勝ち星を上げた木村(41歳)と、
B1に昇級してきたバリバリの若手、佐藤天彦(26歳)、注目の一戦だ

木村は1997年四段、竜王戦2組、B1 予選はシード 16回目の本戦進出
天彦は2006年四段、竜王戦1組、B1 予選で西尾、阿部健に勝ち 6回目の本戦進出

渡辺「木村さんは現在、王位戦に挑戦中、棋風は受け師と言われる受け将棋、めずらしいくらいの受け将棋
天彦七段は、棋風は・・・ なんだろ(笑) 攻め将棋なんですかねえ そんなに極端な攻め将棋でもないですけどね 居飛車党」

事前のインタビュー
木村「(天彦とは)彼が高校生の頃から(練習で)ずっと将棋を指してきまして、急に伸びてきたなという感じですね できれば負けたくありません これは当然ですけどね 一番でも多く勝って、上のほうにいきたいなと思っております」

天彦「木村八段とは、高校生の頃から練習将棋などでお世話になっていて、このような大舞台で戦えるというのは、なかなか感慨深いです まずやっぱり1回戦が強敵なんで、ここをしっかり突破できるようにまずがんばりたいと思います」

渡辺の事前予想「横歩取りの将棋になるんじゃないか そうなると11時くらいに終わってしまうので、チャンネルはこのままで観ていただきたい」
はは、渡辺面白い 解説、たのんまっせー

先手木村で、予想通り横歩取りになった いつもの△3三角型だ
私は内心、うわー横歩取りになっちゃったーと思った この戦型、私は苦手なのだ とにかく手が見えない
でも、今回は強力な助っ人がいる それは渡辺だ この人の解説が頼みの綱だ

渡辺「最新形ですが、局面としては多くないです 今、横歩取りは後手の構えが色々あるので」
対戦成績が出て、木村2勝、天彦の1勝ということだ

渡辺が、天彦とどうやって知り合ったかについて話してくれた
渡辺「インターネット将棋で僕と天彦は知り合った ネットで指したりとかチャットで遊んだりとか それは彼が中学生の時、僕が高校生の時 点数(レーティング)が近いと、よく当たるんですよ それでなんとなくネット上でつるむようになって、彼が高校生になったときに上京して、初めて実際に会った」
清水「天彦は大変、趣味が多い クラシック音楽、ファッション、映画、サッカー観戦」
渡辺「一緒にするのはサッカーとかゲーム ファッションとか音楽はついていけないです」

盤上、天彦からちょっかいを出して、小競り合いが続いている
渡辺はことごとく狙いを解説してくれて、大変わかりやすい いいよいいよー
間違いなく渡辺は解説者としても一流だわ 

木村が筋違い角を放ち、それをブチ切っていった おおーー 行った行った、決断の一手!
渡辺「行きますよね、これ たぶん天彦はうっかりしてるから でも致命的なうっかりじゃない」
すると、天彦に面白い手が出た 取られる桂を、相手の歩頭に跳ね出す一手!
お、こ、これは? 指されてみると、なるほどだ 本当にやられたのはどっちだ? 

考慮時間の残り、木村▲2回vs天彦△10回まで差が開いた
天彦、なんだか知らないけど、飛ばしてるなーー 作戦なのか?
清水「時間は一方的になってきましたね」
渡辺「けっこう木村ピンチかもしれないですね 角切りは行ってみたくなるんですけど、行ってみたもののこの切り返しで」

しかし、ここで木村が絶妙の返し技を見せた 香車をタダで取らせる、気がつきにくい飛車寄り!
おおーー これが盲点の手かーー 木村もやるうーー
この手を見た天彦、初めて考慮時間を使った そして、連続4回も使うことになった!
木村の返し技、見事に炸裂だ 木村、えーぞ、えーぞ

天彦も、もうしょうがないと香を取り、盤上、一気に激しくなった 
残り時間も追いついてきた 形勢はいい勝負か・・・ 飛車交換の大立ち回りでヒートアップする盤上
天彦が、敵に打ちたいところへ打ての角の先打ち、そして香で厳しく金取りとしたところ、
木村は玉と離れるほうに金を逃げる、という、高度な攻防! うおー こりゃ、熱戦だわ
互いに創意工夫した手の連続、実に面白い!

渡辺「木村の綱渡りの受けが出た ここからは攻め合いですね どっちが早く寄せるかですね」
画面に映し出された両対局者、清水「だいぶ木村が盤に近くなってますね」
木村、ざぶとんに足が半分しか乗っていない 足がものすごく、はみ出てる(笑)
渡辺「対局前に必ず『あまり前に出ないでください』っていう注意は受けてるんですけどね」
あ~、そうなんだ、近頃めっきり頭で盤を隠す人がいなくなったと思ったら、そういう注意があるのね

木村が「いやー」と声を上げた直後だった 木村の一手、それは中段に飛車を打つ、▲7五飛!
渡辺「うおー すごい手つきでねじ込みましたね、飛車を オラ~と もう受け潰すという手ですね」
うおーー、ここは私も観ていて「うおー」と声が渡辺とハモッてしまった(^^;
ここで受けの飛車かーー しかもこの▲7五飛、急所に打った感じ! 好手の雰囲気!

ゆっくりしていられなくなった天彦は、竜を捨てて攻めに出た これで木村玉に寄りはあるのか?
渡辺「いや さすがにこれは寄らないと思いますけど」
考慮時間、先に使い切ったのは、なんと天彦のほうだった 時間、あれだけ差があったのになー
必死に食らいつく天彦、受ける木村、どうなる・・・? 
渡辺「局面は木村がいいですけど、ちょっと間違えるとおかしくなる ここで木村は技が必要ですね けっこう難しいけど、自陣飛車があるか」
木村、そのとおり自陣飛車、一発ドーン~! ▲7五飛と合わせて、2枚の飛車を2枚とも受けに投入だ
渡辺「たぶんこの手が決め手だと思います」
おおー--、これぞ木村将棋、「千駄ヶ谷の受け師」の本領発揮!

宙を見上げて、首を横に振った天彦 これはもう不利を自覚した顔だな
しかし、天彦もまだ粘る 相手の読みをはずす手をわざと指してる 
渡辺「木村は泣きそうな顔ですね 局面は勝ちですけど」
うん、勝勢なのに、なんで泣きそうな顔になるかな(^^; 

粘る天彦を、木村は冷静にしのいだ 間違えないね、さすがタイトル挑戦者!
渡辺「木村の▲7五飛の受けが成功したということですね ねじ込むような手が」
投げる直前、天彦は、「はあ~」と大きくため息をついて、ガッカリしていた
「負けました」 大きな声で、天彦が投了を告げた 109手で木村の勝ち

渡辺「横歩取りで激しくなりましたね 終盤戦が50手以上続くような将棋だった 木村の綱渡りのような受けから、▲7五飛が勝着となった あれで受け切っていたのかな」
激しくなったけど、11時で終わるどころか、11時50分まで対局が続いたね 白熱の一局だった

感想戦では、木村「悲観していたけど、案外耐えてましたかね」
天彦「▲7五飛は見えていたんですけど」ということだった

今回は天彦に運がなかった感じもあった 中盤のどっちも引けなくなっての技の掛け合いで、偶然木村のほうが結果的に良くなった感じだった しかし終盤では、「千駄ヶ谷の受け師」がその地力をいかんなく発揮し、ねじり合いで若手を下した、という一局だった それにしても、高度な攻防の数々だったなーー 
さすが去年B1に昇級した天彦と、今タイトル戦で羽生と戦っている木村、この2人の実力の高さを見せ付けてくれた一局で、1回戦とは思えないハイレベルな手の数々、楽しかった! パチパチパチ
対局者が、視聴者の思考を上回る手を連発してくれるのは、将棋観戦の醍醐味だね

ところで、私の父(24には参加不能な棋力)がすごいことを言っていた 
なんと、木村の▲7五飛を、指される前に、発見していたとのこと!
私は全く見えず、渡辺すら驚いていた、あの一手を父が・・・ 面白いこともあるものだ

しかし、やっぱり人間vs人間はいいわー 人間が勝つもん コンピュータとやったら負けるもん・・・(^^;
今週は満足の内容だった 毎週、これくらいの将棋を見せてくれたら言うことなしだ
将棋とは全く関係ない話(^^;
私が高校生くらいの頃、中学生くらいだった妹の部屋の本棚には、少女マンガがズラーーッと並んでいた いわゆる恋愛物の少女マンガで、本棚が埋め尽くされていた 私はマンガが大好きなので、「恋愛物は苦手だけど、もし好きになれたら、ここの本棚のマンガが全部好きになるってことだよなー それって素晴らしいよなー」と思い、せっかくなので読んでみた・・・

読ん・・・ で・・・ み・・・ た・・・ ダメだあああーーーー 誰が好きとか嫌いとか、どうでもいいやーん ダメだーーー  数ページで挫折した 結論が出た 私に恋愛物は無理!! 少女マンガはダメだーー しかし、そんな私でも、ハマることが出来た例外の少女マンガがいくつかある 今日はそれについて書いてみたい

「あさりちゃん」 
1話完結の、ギャグマンガ 「小学二年生」などで連載されていた 妹あさりと、姉タタミの、すさまじい姉妹ケンカが主なネタ
なぐる、蹴るは当たり前、タタミがあさりをフルボッコにする様は、もはや犯罪そのものだ 今年、36年にわたる連載が終了した なんと全100巻! ちなみに私は100巻を全部そろえている(笑) あさりちゃんが高校生になったときの話、 「ハイスクールあさりちゃん」も20話くらいあり、私のお気に入りだ  高校生になっても、全然性格が変わってないあさりがとてもいい

「ちびまる子ちゃん」
これも、1話完結のギャグマンガ 「月刊りぼん」に1986年から連載されていた 初期の頃のちびまる子ちゃんの話は、社会を痛烈に皮肉ったシニカルなものが多く、 子供でなくとも楽しめる内容だ 「それはあんたである」のナレーションは名セリフだ 2007年に出た、さくらももこの自叙伝「ひとりずもう」もとても面白かった

「バナナフィッシュ」
天才マンガ家、吉田秋生(あきみ)による長編ハードボイルド作品 20年ほど前のマンガ アッシュがとにかくカッコいい! 英二、アッシュを助けてあげてー  アッシュのIQも高いが、こんなマンガが描ける吉田秋生さんは、IQはいくつあるのだろう? ちなみに、この作者の他の短編も好きで、持っている 中でも、「河よりも長くゆるやかに」が好き

「ガラスの仮面」
演劇がテーマ マンガ好きなら誰もがハマるであろう、日本マンガ界の金字塔  延々30年以上連載が続いている 面白さは全く文句はないのだが、先が気になって仕方ない! マヤは、あゆみさんは、いったいどうなるねん? いつ終わるねん? 作者の美内すずえ先生は、このマンガに命を賭けているようで、TVのインタビューで、 (この先のストーリーが知りたければ)「長生きしてください」と言っていた・・・  私が生きているうちに完結すればいいが(笑) 

「私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!」
これは、今ブレイク中の作品 去年、アニメ化もされた 「ガンガンONLINE」というというところで連載されている 厳密には少女マンガではないかもしれないが、女子高校生が主役ということで、無理やりこの枠に入れた これ、とにかく面白い もうね、主役の「もこっち」の、考えること、一挙手一投足が、楽しくてしょうがない 普通に授業が始まるとき、「今から、バトルロワイヤル始まらないないかなー 女だと思って油断したところを、カマかなんかの近接武器でザックリと・・・」 とか考えてるんだもん もこっち最高! これからも、パンツで顔を拭くように! アニメも全部観た 今一番ハマってるマンガだ ♪会話が~ 続かないな~ なぜだどうしてだ~ アホか~

以上、私がハマッた少女マンガ、5つの紹介でした 
今日は金曜なので、昨日放送があった銀河戦の模様をお伝えする

昨年度の成績は、森下18勝13敗 0.581 羽生42勝20敗 0.677
解説の深浦「森下はここまで3人抜きだが、しっかり相手を負かしている印象
 最近、電王戦を挟んで、非常に自信を持たれている
 羽生は名人の奪取は大きい なかなか今期は負けない」

羽生の昨年度の対局数、62局もあったのか 並の棋士の倍もあるな(^^;
ちなみに、この2人の対戦成績は、森下14勝、羽生38勝とのこと

先手森下で、相矢倉となった お互いにガッチリと組み合い、本格的だね
森下の▲4六銀型vs羽生の総矢倉だ
深浦が「最近よく研究されている、最新形」と解説してくれていたのだが、意外な方向に進んだ
森下が早々に新手と思われる手を出したのだ
それは、矢倉の6七の金を、4段目に力強く上がる▲6六金!
深浦「これはめずらしい手ですね 対羽生戦に取っておいた、取っておきでしょう
 後手の羽生側としては、玉側に金銀が集まっていて、逆側が手薄ですからね」

森下の研究手に対し、羽生はどう対応するかな・・・と興味深く見ていると、
なんと羽生、相手の桂を食いちぎり、いきなり△8六桂の歩頭桂!! な、なんだこりゃー
歩頭桂って、手筋ではあるけど、終盤の手じゃないの? この中盤早々で、もうか!
これには深浦もびっくり、「どういうことでしょう すごい手ですね 思い切った手ですねー」
おいおい、駒割り、羽生の銀損じゃないか いくら相手の玉頭に傷を作ったといえ、銀の丸損、
こんな大局観があるのか・・・? 

森下は得した銀を自陣に惜しげもなく投入、長期戦の宣言だ
深浦「森下は、コンピュータとの対局の経験によって、今までなかった感覚が身についた、と言ってました
 森下は真面目なので、常識と違う手を指されたときに、動揺するタイプだと思うんです
 でもコンピュータとの対戦によって、そこが改善されて、タフになったのではないでしょうか」

それにしても、羽生の銀損のまま手が進んでいるが、どうなってる?・・・って、
手が進んでみると、羽生の桂2枚が森下の矢倉を押さえ込んで、すごいプレッシャーになってるー
何か駒が交換になれば、すぐ潰れそうな森下陣 こ、これでは森下、銀得でも不利そう・・・
深浦「△8六桂の打ち込み、機敏でしたね コンピュータ以上の意外性を持つのが羽生名人」
す、すげーーー まだ歩の交換もない局面での歩頭桂、これが成立していたのか 
羽生の発想、大局観、すごすぎる!

ここで深浦がちょっと面白いことを言った
深浦「羽生さんは、集中すると耳が赤くなるんです 耳の紅潮の度合いで羽生の集中具合がわかる」
今回の羽生は、ちょっと赤くなってるね そこそこ集中モードだね
さて、局面、まだまだどっちが勝つかはわからんぞ、と思っていると、羽生の単純な飛車取りの手に対し、
森下、何を思ったか、飛車を逃げなかった!! ええええええーー どうなってんねーん
飛車タダ取らせるのかーーー んなアホなーーー その飛車は攻防に利く大事な飛車なのに!?
深浦「うわーー まさかとは思いましたけど、飛車・・・ いやー 本局は驚く手が多いですね」
これには深浦も超びっくりしていた・・・  

羽生はありがたく飛車をもらい、その飛車を攻守に大活躍させた 
ていうか、大駒4枚全部羽生のほうにあるじゃん 森下の攻めはもはや切れ筋・・・
深浦「羽生がハッキリ優勢になった」 
おおーい、森下さん、やりすぎやでー いくらコンピュータ戦で常識外の手を勉強したからって、
ほとんど代償なしで飛車のタダ捨てはないわーー(^^;

森下の矢倉、駒がまだ密集していて、すぐには寄らないと見た羽生、相手の攻めの面倒を丁寧にみた
最後は羽生は自陣桂を放って、攻めの拠点にして、勝ちに持っていった 
うーーん、この勝ち方、案外難しいぞ 真似できないな
深浦「羽生の勝ち方は勉強になりますね」
134手で羽生の快勝に終わった 

深浦「森下の▲6六金、ここ一番の工夫だったが、羽生の△8六桂の歩頭桂で、森下の予定が狂った」
羽生の歩頭桂を、深浦も賞賛していた 深浦の解説、いつもどおり、とても良かった
深浦が常識的な手を言ってくれて、それを対局者が良くも悪くも裏切る、
という図式、見ていてわかりやすい 
しっかし、森下はなんだって、勝負所で飛車をタダで取らせてしまったのだ ありえんでー(笑)

羽生が、これが名人の手だ、と言わんばかりの歩頭桂で、快勝した 銀損でも指せると見た大局観!
去年の電王戦の▲三浦vs△GPSでは、相矢倉で、GPSが角損の攻めを見事につないで勝っていた
人間にはGPSのような指し回しはできないと思われたあの一局
だが、そういう駒損する手を、指せる人間がいた! それが羽生、名人・王位・王座・棋聖!
羽生の卓越した大局観に脱帽、という一局だった
羽生、今期銀河戦でも他のタイトル戦がからんできて日程的に大変だろうが、本局のように
本領を発揮して見せて欲しい

Bブロックからは、森下が3人抜き(坂口、畠山鎮、高橋に勝ち)で最多勝ち抜き者、
羽生が森下に勝って最終勝ち残り者となり、決勝トーナメント進出を決めた
勝又六段の解説で、2局を貼ります 決勝リーグ6回戦の▲Apery対△Ponanza、
そして、最終7回戦の▲YSS対△Ponanzaです 

勝又「Aperyは正直、私今回ノーマークだったんです  
 Aperyは、コンピュータ将棋どうしの棋譜からデータを取って強くしている 読みの深いプログラム」

後手:Ponanza
後手の持駒:角 桂二 香 歩 
9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂 ・ ・ ・v玉 ・v銀 ・|一
| ・ ・ ・ ・ ・v飛 ・ ・ ・|二
|v歩 ・ ・v歩 ・ ・ 馬v歩v歩|三
| ・ ・v歩v銀v歩 ・v歩 ・ ・|四
| ・ ・ ・ ・ ・ 銀 ・ 歩 ・|五
| ・ 銀 歩 ・ ・ ・ 歩 ・ 歩|六
| 歩 歩 ・ 歩 歩 ・ ・ ・ ・|七
| ・ ・ ・ 玉 ・ 金 ・ ・ ・|八
| 香vと ・ 金 ・ ・ ・v飛 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:金二 桂 歩 
後手番
先手:Apery

*(決勝リーグ6回戦 Ponanza5勝0敗、Apery3勝2敗で迎えた一局 後手、Ponanzaの手番)
*勝又「ここではホントは△4五飛と取りたいんですけど、取れば▲5一金から▲4一金打ちで詰みがあります
*金なし将棋に受け手なしかと思ったら、金を手にしに行きました」
△7九角 ▲同 金 △同飛成
*勝又「人間なら非常手段ですが、コンピュータには当たり前なんです」
▲5八玉 △3二金
*勝又「しぶといですね」
▲4二馬 △同 金 ▲6一飛 △5一桂 ▲6二角
*勝又「この手には感心しました 5一を狙っているだけではないんです」
△3一玉 ▲5一飛成 △4一香 ▲4三歩 △同 金 ▲5二龍
*勝又「これが▲2二金からの詰めろ、△4二金と引くのは▲4三桂からの攻めが続く これで終わったかと思いきや、まだ終わらない」
△6九角 ▲4九玉 △4七角成
*勝又「Ponanzaは、また金を入手して受けようとしたんですね」
▲5九桂 △3七桂 ▲同 金 △4八歩 ▲3九玉 △5九龍
▲2八玉
*勝又「ここで6二に角がいないと、△1九竜という手があるんです △1九竜▲同玉の変化は△3七馬▲2八合△1七香があって詰みです Aperyはよく読んでるなーとね 明らかにここまで考えてやってるんですよ」
△3七馬
*勝又「これで金を入手しました 終盤は金が大事ですね このしぶとさにはプロ棋士も脱帽です」
▲同 玉 △4二金打 ▲6三龍 △3三桂 ▲5六銀 △2五桂
▲2八玉 △5三金寄
*勝又「この手で、解説をしていてわけがわかんなくなりました(^^; 竜を逃げると△5七竜が厳しいかなと思ったら、次の手がいい手でしたねー」
▲4三桂
*勝又「この手で、玉を逃げるのは手がかりができる、△同金寄は竜に当たりがなくなる」
△同金上 ▲7二龍
*勝又「次に▲5三角成の狙いがあります」
△4二金
*勝又「ここで、次の手が決め手になりました」
▲2二歩
*勝又「これを△同銀だと、▲1二金で寄せやすくなります でも△同銀しかなかったんですけどね」
△同 玉
*勝又「△同玉と取っちゃった 次の手、コンピュータにはめずらしく痛い手を食ってましたね」
▲7七角
*勝又「目から火のでる王手飛車」
△5五歩 ▲5九角 △5六歩 ▲7七角 △3三桂 ▲2七金
*勝又「突然受けた(笑) コンピュータも友達をなくす冷たい手ができるんですね 以下は、大駒4枚全部持ったAperyが勝ちました Ponanzaが弱かったのではなく、Aperyが強かった これで優勝争いが、俄然面白くなりました」
*私の感想・▲4三桂は打てませんよ~ Apery強いですね!

--------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------

勝又「最終7回戦、Ponanzaが勝てば優勝という将棋を紹介しないといけないですね」

後手:Ponanza
後手の持駒:歩四 
9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂 ・ ・ ・ ・ ・v桂v香|一
| ・v飛 ・ ・ ・ ・v金v玉 ・|二
| ・ ・v歩v歩v銀 ・ ・v歩 ・|三
|v歩 ・ ・ ・v金 ・ ・v銀v歩|四
| ・ ・ 銀 ・v歩 歩v歩 ・ ・|五
| 歩 ・ 歩 ・ ・v歩v金 ・ ・|六
| ・ 歩 桂 歩 ・ ・ 桂 ・ 歩|七
| ・ 玉 銀 ・ ・ 金 ・ 飛 ・|八
| 香 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:角二 
先手:YSS

*勝又「中盤の難所の場面です 先手のYSSが角2枚を持っているんですが、3六の金と4六の歩が重しになっていて、押さえ込まれる寸前なんです
*YSSはPC16台を借りて256コアという性能、Ponanzaも大学のPC何十台を借りて、クラスタ並列させています
*YSSは、▲2九角という手を考えていたくらいだったんです でも、最後の最後ですばらしい勝負手を思いつきました」 
▲6五桂
*勝又「これがすばらしい勝負手だったんです タダです
*取らないで逃げたほうが良かったみたいですけど、Ponanzaは取ったんです」
△同 金 ▲7一角
*勝又「この瞬間の角打ちで、両取りです」
△5二飛
*勝又「次のYSSの手がいい手でね」
▲2五桂
*勝又「じっと桂跳ねたんですね この桂で3三の地点を狙いました」
△4二金
*勝又「次のYSSの手が、またいい手でね」
▲4四角
*勝又「王手、合駒しにくいですね」
△1二玉 ▲5三角上成
*勝又「角を叩き切って」
△同 金 ▲4一銀
*勝又「銀打たれたら、よく見たら受けにくくなりました」
△5一飛 ▲5三角成 △同 飛 ▲3二銀成
*勝又「これで詰めろがかかってしまった」
*飯野女流「あっという間に、マジックみたいな」
*勝又「これはみんなビックリしましたね」
△2五銀 ▲同 飛 △1三角 ▲2一成銀
*勝又「これは普通はありえない手なんですけど、いい手です 普通はこんな押さえの駒を捨てたりしないでしょ」
△同 玉 ▲4四金
*勝又「この金打たれて、Ponanzaはしびれちゃった 飛車が逃げると▲2三飛成で寄り筋です」
△2四歩 ▲5三金 △2二銀 ▲8二飛
*勝又「もう一手一手です 飛車の横利きが強いです ということで、YSSのすばらしい逆転勝利で、Ponanzaの優勝を阻んだ一局でした
*YSSのことを、私が『山下死神システム』と言ったら、ネットで広まってしまいました(^^;」
*私の感想・いやー、YSSの勝負手、▲6五桂は会心の一撃ってやつですね! すばらしい桂跳ねでした


これで今年の世界コンピュータ将棋選手権のまとめを終わります 
ところで、去年は私はサボって、こういうまとめをブログに全く書いてないんですよね
こら~、去年のオレ~、まじめにやらんかい~(^^;
今日は水曜なので、昨日放送があった銀河戦の模様をお伝えする

今回から各ブロック11回戦、つまり最終戦だ 昨年度の優勝者の稲葉銀河が登場
昨年度の成績は、稲葉24勝10敗 0.706 広瀬24勝13敗 0.649
解説の飯塚「稲葉は前回の覇者で、衝撃的な優勝でしたね 
 広瀬は穴熊王子、前回の行方戦では、振り飛車穴熊での鮮やかな逆転勝ちでした」

先手稲葉で、ノーマル角換わり相腰掛け銀になった 最新形とのこと
後手の広瀬から積極的に仕掛け、広瀬の巧みな攻めを稲葉がしのげるか、という展開になった
さすがに最新形だけあり、一手一手、実に難しい将棋だ

攻める広瀬が指しやすいかと思われたが、稲葉も粘る 
稲葉は、飛車を取らせてしまう判断、そして角で無理やり広瀬の攻め駒をはがすという受けを見せた
しかし、広瀬はそのタダの角を取らない! おおーーー なるほどーーー!
解説の飯塚も、「いい手です 広瀬優勢 広瀬さん、さすがの寄せですね」 ここは両者魅せた!

広瀬の手は最後まで緩まず、スキが全くなく実に的確だった
最後は打ち歩詰めを打開する、実にうまい寄せ方を見せてくれた 100手で広瀬の勝ち
広瀬の会心譜と言える内容と思う  私は投了図以下、なぜ詰んでいるのかわからなかった(笑)
飯塚「投了図以下は、比較的簡単な詰みです」 
私は一時停止ボタンを押して考えたのだけど、超単純な3手詰みが見えず・・・orz

飯塚「角換わりの最新の将棋、広瀬の攻めが機敏だった 指し手に一貫性があった すばらしかった」
感想戦では、広瀬が新手を出していた、ということだった 広瀬、居飛車を指しても強い!
稲葉もよく指したが、ここまで広瀬にうまくやられたら、もうどうしようもなかった感じだ
この一局は、全てが広瀬の想定内で事が運ばれたと思う

広瀬はNHK杯では森下に完敗してしまったが、銀河戦では強いところを見せている
これでAブロックからは、田中悠一が6人抜き(長岡、大石、大平、コバケン、千葉、窪田に勝ち)で
最多勝ち抜き者、広瀬が3人抜き(田中悠一、行方、稲葉に勝ち)で最終勝ち残り者と
なり、決勝トーナメント進出を決めた
囲碁将棋チャンネルの第24世界コンピュータ将棋選手権の特番から、
勝又六段の解説した棋譜を紹介します 全部で4局紹介する予定 今日はまず2局
図面部分とコメント部分を含めて、青く反転させてコピーしてkifu for windowsの
編集→貼り付け、で見てください

勝又「これはみんなから、紹介したほうがいい、とすすめられた将棋です 
 決勝リーグの6回戦、▲ツツカナ対△NineDayFever」

後手:NineDayFever 
後手の持駒:なし
9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂 ・v金 ・ ・ ・v桂v香|一
| ・v玉v銀 ・v金v飛 ・ ・ ・|二
| ・v歩v歩 ・v歩 ・v角v歩v歩|三
|v歩 ・ ・v歩v銀 ・v歩 ・ ・|四
| ・ ・ ・ ・ ・v歩 ・ 歩 ・|五
| ・ ・ 歩 銀 歩 ・ ・ ・ ・|六
| 歩 歩 ・ 歩 ・ 歩 歩 ・ 歩|七
| 香 銀 ・ 角 ・ ・ ・ 飛 ・|八
| 玉 桂 金 ・ ・ 金 ・ 桂 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:なし
後手番
先手:ツツカナ

*(後手のNineDayFeverの手番)
*勝又「普通の振り飛車でございます よくありがちな局面ですね ▲穴熊vs△四間飛車でね 例えば、ここから9筋の端歩でも突けば普通ってところですが、後手が何をやったかというとですね・・・」
△6六角
*勝又「角切っちゃったんです」 
*飯野女流「ここでですかー」
▲同 歩 △6七銀
*勝又「角銀交換して、銀打っちゃったんです もうこれ、みんな大びっくりですよ こんな手あるんかいと」
*(以下、14手ほど進めます)
▲5七角打 △4六歩 ▲同 歩 △6五歩 ▲2四歩 △同 歩
▲同 飛 △2二歩 ▲3四飛 △6六歩 ▲3一飛成 △5六銀成
▲4八角 △6七歩成
*勝又「で進んでね 食いついていって、まあこんな感じでね なんか意外に銀成って歩成ったら、けっこうそれなりに」
*飯野女流「角切りは成立していたんですか?」
*勝又「してないと思うんですけどね ただ調べるとけっこうやっかいなんですよ 終盤はうまい玉さばきで、NineDayFeverが逃げ切っちゃったんですよ 角を叩き切って、△6七銀で勝つってすごいですね コンピュータならではの将棋でした」
*私の感想 こういう大駒をいきなり切っていく攻め、ロマンがありますね いいですね!



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勝又「決勝リーグの1回戦、▲激指対△Ponanza戦を見ていただきましょう
  これぞコンピュータの終盤という将棋です」

後手:Ponanza
後手の持駒:桂 歩五 
9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香 ・ ・ ・ ・v金 ・v桂v香|一
| ・ ・ ・v銀 ・ ・v玉v角 ・|二
|v歩 ・ ・v歩 ・ ・v金 ・v歩|三
| ・ ・v歩 ・ ・ ・v歩v歩 ・|四
| ・ ・ ・v桂 銀 ・ ・ ・ ・|五
| ・v飛 歩 角 ・ ・ 歩 ・ ・|六
| 歩 ・ ・ 歩 ・ ・ ・ ・ 歩|七
| ・ ・ 金 ・ 飛 ・ ・ ・ ・|八
| 香 桂 銀 ・ 玉 金 ・ ・ 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:銀 歩二 
先手:激指

▲2三歩
*勝又「今、激指が歩を叩いたところです」
△同 玉
*勝又「後手は、飛車の成りを狙っています 先手としては、誰でも▲8七歩と打ちたくなりますよね」
▲7七桂
*勝又「それを、歩を打たずに桂馬をぴょんと跳ねて、飛車を成らせちゃった」
△同桂成 ▲同 角 △8九飛成 ▲1五桂
*勝又「この桂が激指の狙いだったんです」
*飯野女流「なるほど 桂が欲しかったんですね」
△1四玉
*勝又「そしたら、大胆に△1四玉ですよ 形勢判断を聞いたら、Ponanzaの人は、『形勢がいいと思ってます』とのこと この△1四玉が、この後ここから動かないんです」
▲4六銀 △4四歩
*勝又「角筋が通ったので、止めました」
▲1六歩 △5七歩 ▲2八飛
*勝又「1四の玉、どこにも逃げれないんです 危なそうなんですが、コンピュータは気にしません」
△3二金上 ▲3五歩 △5四桂
*勝又「それどころか、反撃していきます」
▲3七銀 △3五歩 ▲5五歩
*勝又「ここでは、▲2六銀と出る手もありました しかし本譜は桂を取りに行きました」
△2五歩
*勝又「そしたら、じっとふところを広げました」
▲5四歩 △3一角 ▲1七桂 △2四金
*勝又「2五の地点をカバーしに行きました」
▲4四角
*勝又「角が出て、銀香の両取りでしょ 危なそうなんですが、Ponanzaは、まだ受けない」
△6四角
*勝又「攻め合いを目指しました ここで先手の激指としては、たぶん▲5五銀と打てば良かったんですが」」
▲4六歩
*勝又「初めて激指がヒヨったんです」
△4五桂
*勝又「そしたら、かさにかかって攻めてきました」
▲3八銀 △3六歩 ▲同 銀
*勝又「ここで次に何が起こったかと言うと、突然Ponanza君が寄せに行きました」
△7八龍
*勝又「なんと、竜を叩き切っちゃった びっくりしますねー」
▲同 銀 △5八金
*勝又「さらに、金も先手の持ち駒に増やしちゃった」
▲同 金 △同歩成 ▲同 玉 △4六角
*勝又「金を持っているので、この手は詰めろです なおかつ飛車取り 後手の玉は、ギリギリ詰まないんですよ」
▲2七飛打
*勝又「でもまだ激指も粘るんです」
△5六歩 ▲6六角
*勝又「この次の手でですね、後手が△2八角成とかやっちゃうと、▲2五銀△同金▲2四金以下、▲4四金が打てるので、後手玉はトン死します ▲6六角は、さりげなく詰めろだったんです」
△4七歩
*勝又「後手は角を2四に利かしたまま動かさず、この△4七歩がいい手です」
▲同銀上 △5七歩成 ▲4九玉 △4八歩 ▲同 飛 △3七金
*勝又「まで、必至をかけて、激指の投了となりました
*(ギズモ注・必至ではないようですが、一手一手のようです)
* めっちゃくちゃ強かったです」
*飯野女流「桂頭の玉寄せにくし、ですね」
*勝又「まさにそのとおりの将棋だったですね これはまさにコンピュータ将棋の終盤でした」
*私の感想 25分切れ負けという条件でこの内容はやはり強い Ponanzaの△1四玉の守りもすごいですが、竜切りから一気の寄せは見事としか言いようがありませんね
今年の5月3日~5日に行われた、世界コンピュータ将棋選手権の特番が、おとといの12日、囲碁将棋チャンネルで放送されました それをざっくりとまとめます
解説は勝又六段、聞き手は飯野女流1級でした

前編の今回はコメント編です (後編は棋譜編を予定)
勝又「今やプロ棋士でも注目する大会、内容もすごい充実しています 昨年の名人戦では、Ponanzaが指した△3七銀が名人戦に登場しました プロもうならせる手が続出する大会になっています」

ルールは25分切れ負け 千日手は引き分け ハードウェアの制限なし
1日目、1次予選 変形スイス式7回戦 上位8チーム勝ち抜け 
2日目、2次予選 変形スイス式9回戦 上位8チーム勝ち抜け
3日目、決勝リーグ 8チームによる総当り7回戦

勝又「今回、場所が千葉県の『かずさアーク』に移った これまで大学でやっていたのでネットワークが組みやすかったのですが、かずさアークは場所が遠いということで、事前に実験できない、ということでクラスタを組んでいないプログラムもたくさんありました
 あのGPSも大学のほうが忙しいということで、PC一台だけでの参加となりました しかし、ノートPCで強いプログラムもあり、ネットワークトラブルもあったので、あんまりハードうんぬんではなかった感じでした」

<1日目の1次予選> 22プログラムが参加した 変形スイス式で7回戦を戦う 
飯野女流「『大合神(だいごうしん)くじらちゃん』というプログラムは、昨年は独創賞を獲得しています
会場から対局をインターネットで生放送、視聴者のPCに特性のソフトを介して、クラスタ計算に参加してもらうシステム ネット中継の視聴者が増えれば増えるほど、強くなります」
勝又「くじらちゃんは、ドラゴンボールの元気玉みたい」  
こんな面白い画期的なシステムを持ったプログラムがあったんですね 私は知りませんでした

飯野女流「『なのは』というアニメのキャラクターの名前のついたプログラムとの対戦となり、視聴者が、なのはを応援しはじめ、くじらちゃんのクラスタ計算力が低下 なのはの勝ち」
ここは笑えました 結果は、くじらちゃん6勝1敗、なのは5勝2敗で、両方1次予選は突破
他にも色々なプログラムが参加してましたが、それほど触れられていなかったので割愛

<2日目の2次予選>  前日の上位8プログラムと、シード16プログラムが変形スイス式で9回戦戦う
飯野女流「1回戦、YSSの山下さんが渋滞に巻き込まれ、到着できずに不戦敗
前回大会で2位のPonanzaもネットワーク問題が発生し負け 習甦もくじらちゃんに負け
電王戦出場組の3つのプログラムが黒星スタート」 

飯野女流「4回戦を終えたところで、YSSは1勝3敗、決勝リーグ進出のボーダーラインは例年6勝3敗、YSSは厳しくなりました
 しかし、ここからまさかの5連勝で決勝リーグ進出、連続決勝リーグ進出記録を23に伸ばしました」
    
飯野女流「GPSは5勝4敗の11位で敗退、習甦も4勝5敗で14位で敗退しました」
勝又「習甦はPCトラブルで、先読み機能が使えなかった」
習甦の竹内さん「ちょっと・・・残念です 新しい勢力がどんどん出てきてますね 毎年のことなんですけど、今年は予想以上に層が厚くなってました」

後半連勝で通過したYSSの山指しさん「本当に運の良さを感じますね」
8位でギリギリ通過したAperyの平岡さん「すごく運が良かったと思います (決勝リーグでは)勝ちたいし、勝てなくてもいい勝負をして、楽しんでもらえたらなと思います」

飯野「ごらんのようになり、8位までのプログラムが決勝リーグに進みました」
1位 激指 8勝1敗 
2位 NineDayFever 7勝2敗
3位 ツツカナ 6勝3敗
4位 Bonanza 6勝3敗
5位 Ponanza 6勝3敗
6位 YSS 6勝3敗
7位 N4S 5勝3敗1引き分け
8位 Apery 5勝3敗1引き分け
9位 Selene 5勝4敗
10位 AWAKE 5勝4敗
(以下省略)
勝又「ツツカナはノートPC1台で予選を通過した 結論として、コツコツ時間をかけて改善していったチームが決勝に上がっていった印象」

<3日目の決勝リーグ> 8チームが7回戦のリーグ戦を戦う
5回戦を終わった時点で、Ponanza5勝0敗、3勝2敗でApery、Bonanza、NineDayFeverが追う
飯野女流「Ponanzaが断然有利な展開」
しかし、6回戦のPonanza対Aperyは、147手でAperyの勝ち 
勝又「Ponanzaが弱かったでわけではなく、Aperyが強かった」

飯野女流「最終7回戦、注目の対局は、Ponanza対YSS、Apery対N4S、NineDayFever対激指
最初に対局が終わったのはNineDayFever対激指、NineDayFeverが破れ、優勝争いから脱落
決勝リーグ3連敗からのスタートだったYSSは3連勝で、Ponanzaに対しても予想外の粘り
息詰まる熱戦の中、先に決着がついたのはApery、見事N4Sを降しました
その直後、Ponanza対YSSで、なんとPonanzaが投了、これにより、Aperyが逆転優勝となりました」

飯野女流「決勝リーグ最終結果は、ごらんのようになりました」
優勝 Apery 5勝2敗 
準優勝 Ponanza 5勝2敗
3位 Yss 4勝3敗 
4位 NineDayFever 4勝3敗
5位 激指 4勝3敗 
6位 Bonanza 3勝4敗
7位 ツツカナ 3勝4敗
8位 N4S 0勝7敗
 
勝又「本当に劇的なリーグ戦だったと思います 優勝したAperyは、今できる、ありとあらゆることをやって強くなったプログラムです Aperyが優勝したことそのものが、コンピュータ将棋の底上げの証でもありますね 陰の主役はYSSでした いやー面白い戦いだったですね」

優勝したAperyの開発者の平岡さん「非常に驚いています 実力どおり、下位を争うものだと思っていたんですけど、すごくうれしいです 評価関数も、探索も、定跡も、全て強くして、今度は実力で優勝争いをするようなソフトを作っていきたいと思っています」

準優勝したPnanzaの山本さん「え~っと、わりと劇的な逆転負けを喫してしまってですね(^^; 優勝したAperyは、電王トーナメントで不運だった(6位)感じでしたので、Aperyには良かったな、と思いつつも、悔しいですね 順位自体はPonanzaは下がったことがない、でも去年が準優勝で今年も準優勝だから、んーそうね、次は優勝なんじゃないかなー(笑) どう?(下山さんに振った)」
共同開発者の下山さん「僕のほうは、あまり順位とか気にしないで、マイペースで改良していこうかなと思っています」
山本さん「そのほうがいいよ、絶対」

3位のYSSの山下さん「決勝リーグは、午前中いきなり3連敗しちゃって、もういきなり終わっちゃったんで、あーやっぱこんなものかなと思っていたんですけど、いやー、見せ場を作るのに貢献できて良かったと思います ここ5~6年くらい、8位くらいが定位置だったので、それを思うと3位はけっこううれしいですね ホントに良かったと思います」

4位のNineDayFeverの金澤さん「あと1回勝てれば(優勝だった)、というところで逃してしまって、ちょっと残念ですけど、それも実力のうちかなと  Bonanza戦で2戦連続で相掛かりを選んじゃって(負けたので)、どうも相掛かりのところで学習がうまくいってないように思えるので、調べて対策したいと思います」

5位の激指チームの誰かさん(名前不明)「昨日で(大会が)終わってれば、どんなにうれしかったかという感じで(笑) まあこれが大会かなという感想ですね」
鶴岡さん「本当に、毎年みなさん改善をどんどん積み重ねていらっしゃるので、がんばらないとすぐに置いていかれますね 来年に向けて、今からでもがんばらないと大変かなと 色々がんばろうと」

6位のBonanzaの保木さん「去年は運よく優勝できたんですけど、まあそんなうまい話が2年も続くわけもなく、ことしは3勝4敗っていう結果で(^^; 負けてしまいました 毎年、年々みなさんのレベルが上がってきてて、強いプログラムの数がどんどん増えてきてるんです 決勝リーグまで通過できたっていうのはラッキーでした」

窪田六段「Apery君がチーム編成になったということもあって、目覚しい進歩をとげた 堅実で、安定した実力を感じました」

遠山五段「非常にレベルの高い将棋が多くて、一日見ていて飽きない、たぶんやっているほうも飽きない、そんな一日だったと思います 今回は居飛車が多かった、最近話題になっている手が出たり、全く見たこともないような、突然角を切って攻め込む手、色んな手が出てきて、もしかしたら今後プロの公式戦でも現れるかな」
 
勝又「名人戦で△3七銀という手も出ましたし、電王戦で話題になった△6二玉というのも、プロの公式戦で2局指されているんです 今後はコンピュータが指した手を人間の力で理解できるかどうか、そして人間とコンピュータでいっしょに将棋の真理を追究してく こういうふうな、共存共栄になっていくかもしれないですね」
飯野女流「入玉形の将棋も多かったですね」
勝又「玉の位置が上がるほどに評価値を高くするなどして、コンピュータは入玉形などの弱点を克服しつつあると言えますかね」

本当に劇的な結末だったですね 私としては、激指を持っているので、激指を応援しているんですよね
4勝3敗でまずまずでした 上位7チーム大混戦でしたね これで前編を終わります けっこう疲れた(^^;
豊島将之 七段vs北浜健介 八段 NHK杯 1回戦
解説 畠山鎮 七段

清水「日曜のひととき、究極の読みと技の数々をお楽しみ下さい」
うわ、清水さん、またハードルを上げるような発言を(^^;
今日は誰だ、豊島か! 電王戦での活躍、良かったよ~ 24歳、来期のA級棋士、将来の名人登場だ 
対するは中堅の北浜、38歳、地味ながら実力者だ 斬られ役になるか、それとも?

豊島は2007年四段、竜王戦1組、B1 予選はシード 6回目の本戦登場
北浜は1994年四段、竜王戦2組、B2 予選で村中、石井に勝ち 14回目の本戦登場

解説の畠山鎮(以下、ハタチン)「豊島七段はオールラウンダーで、非常にバランスの取れた将棋 本局では先手番ということで、攻めるでしょうね 北浜さんは今、棋風を改革しようとしているのか、本来は居飛車党の激しい攻める将棋なんですけど、色々な戦法や展開もやって、最近指し方が変わってきている」

事前のインタビュー
豊島「北浜八段は積極的な攻め将棋という印象で、戦型は相掛かりになる可能性が高いと思っているんですけど、最近は振り飛車も指されているので、振り飛車か相掛かりのどちらかと思います 早指しの棋戦なので、思い切りよく指して、最近は積極的に指すことを心がけているので、それができればと思います」

北浜「豊島七段は非常に序盤の研究が行き届いていて、思い切りのよい棋風だと思います 終盤も悪くなっても簡単にあきらめないというか、非常に粘り強いと思います  戦型予想なんですけど、飛車を振って戦ってみようかなと思っています NHK杯は2年続けて初戦敗退で、ちょっと悔しい思いをしているので、強敵相手なんですけど、なんとか初戦突破できるようにがんばりたいと思います」

聞いていたハタチン「北浜は振り飛車で行くと宣言されましたね 今日は何か温めていた策があるんでしょうね 豊島の最新研究は、プロも認める手が出る それに対して、北浜は詰将棋を作るほうも解くほうも非常に早いので有名です 
終盤は、北浜の直線のすごい切り込みが見れるのか、豊島のバランスのいい棋風で抜け出るのか、わからないですね この両者の対局はプロでも目が離せないですね」
 
先手豊島で、初手は角道を開けた ってあれ? 相掛かりって言ってなかったっけ(^^;
対して北浜の作戦が注目されたが、ゴキゲン中飛車だった 
うん、北浜はゴキゲンを指す棋士っていう記憶がちょっとだけ私の頭にある さてさて、また超速▲3七銀かな、と思っていると、豊島は▲5八金右で、超急戦の変化を誘っている? んー、でも、超急戦はどちらかが回避するだろう、
と思って見ていると、なんと、両者の呼吸が合い、超急戦イッターーーーー おおおお やったーー

しっかし、豊島の指し手がメチャクチャ早いな 研究してるところまでは、すっ飛ばす、ということか
ハタチン「豊島は一番激しい作戦で行きました この作戦は、トップ棋士でもタイトルホルダーでも指さない棋士がいる作戦 なぜなら、いっぺんに決着がついてしまう、負けたときに力を出せずに負けてしまう しかしすごいことになるもんですね」

今回の戦型の性質上、もう豊島は敵陣に竜を作り、北浜は敵陣に馬を作っている
ハタチン「豊島は序、中、終盤、スキのない将棋って言われますけど、平凡な手というか、普通の手を積み重ねて勝つタイプですね」
うむ、しかし、構想力で、凡人には絶対思いつかない手を思いつく能力があることも私から付け加えさせてもらいたい 私の豊島への評価は、並のA級棋士より高いのだ

北浜が飛車を中央にさばいてきて、もう一手一手絶対に間違えられない将棋だ
ハタチン「もう終盤です」
清水「あ、もうですか!」
ハタチン「お互いに、詰む詰まないを読む局面なんですね」
あの、清水さん、互いに手駒を持って、大駒が敵陣に入り合っているんだから、もう終盤ですよ(^^;

北浜が小考を連発し、ちょっと雑談になった
ハタチン「清水さんも、相当、北浜さん並に詰将棋が早いですから」
清水「何をおっしゃる(笑) 若いときの昔の話を(^^;」
え、清水さんって、詰将棋を解くの、かなり得意なの?
今度ぜひ、詰将棋の解答選手権に清水さんに出場してもらいたいものだ
清水さん、今は聞き手に徹していて、おとなしめだけど、対局中、もっと手をズバズバ指摘してねー

ハタチン「北浜は将棋はすごい攻め将棋で終盤も妥協しないんですけど、普段は勝負師と思えないくらい穏やかですね」
清水「北浜さんはいつも優しくて、ソフトな話ぶりですね 4月から関西に移転しました」
あー、そうなんだ 北浜って、今は関西棋士なんだ 

ハタチン「北浜ももう30代後半で、敵陣より自陣が気になる年齢になった」
清水「年齢が関係あるんですか?」
ハタチン「ありますね まず負けないように、自玉でうっかりがないように考える年齢」
そう言っていると、北浜は玉を一路ずらし、玉形を整備した
清水「やはり30代後半で(笑)」

ハタチン「豊島は電王戦で快勝した 駒に意思があるような将棋を指しますね 働かなかった駒が、最後には働いてくる将棋を指す 16歳で四段になったのですが、イベントではよく通る声でしゃべり、しゃべるほうでも人気がある」
豊島に人気が出るということは、多くの将棋ファンの目が正しいと言えると思う
私も豊島にはかなり大きな期待を寄せている 

さて、豊島が自陣に銀を投入して堅く守ったところ
ハタチン「豊島は正確に指せば、充分指せると見ているんではないか」
駒の損得をよく見てみると、豊島の香丸得、そして北浜は歩切れ これはかなり大きいか
ただ、玉形は豊島は居玉、北浜玉は安定している でもなー、やっぱり現物の香得は大きそうだ
ハタチン「北浜のほうとしては、何か手を作っていかないと」
このまま行けば、豊島の勝ち、か?

どうなるのかと思っていると、北浜は飛車をぐるっと転換させて、大立ち回りを見せた
ハタチン「この手がちょっと気になったんですけどね」
清水「勝負手ですか」
北浜の飛車がズドーンと成りこんだが、豊島もかなり敵玉を薄くし、お互いに寄せが見えてきた
TVに豊島の背筋が伸びたキレイな姿勢が映し出され、
ハタチン「豊島は姿勢がずっと崩れない 食事休憩のときも、食べ終わったらすぐこの姿勢で盤の前で考えている その辺がスキがない」
序、中、終盤だけでなく、食事休憩でもスキがないのね(^^;

残りの考慮時間、豊島▲5回vs北浜△0回になり、こりゃ、豊島が行けそうか?
形勢をハタチンが言ってくれないもんだから、自分で判断するしかない
一手でも、ちょっとでも間違えたら形勢が変わる展開だということは私にも分かる
そんなんだから、ハタチンは怖がって形勢を言ってくれないな(^^;

北浜が攻防の角を打って勝負に出た こりゃ、激しい! 豊島、負けるなよ~ 1回戦で消えるなよ~
ハタチン「一番激しい順で、両者の読みが一致している 豊島は、余しに行くより、攻め合いに行こうというところですね 北浜にとって、詰将棋作家の好みの終盤になってるようです 北浜に攻防の詰めろ逃れの詰めろのような手があれば勝ちなので」

もうどっちが早いかという終盤だ これは、終盤力がモロに試される展開だ
豊島だから、まず大丈夫だと思うが、どうか?
そこで、豊島、1回王手を決めてからの早逃げでいったん受けに回る、という、考えにくい手を出した
んんんー、これは何だ、豊島が指したんだから、好手か?
清水「王手を決めるだけ決めてから早逃げですか」
この豊島の早逃げに対する北浜の手を見て、ハタチン「ちょっと秒に追われたような」
おお、豊島、良くなったっぽい ハタチンは断言しないが(^^;

このラストに来て、豊島の玉さばきが冴えた 3段目に行った王様、捕まりにくい・・・
北浜は端歩を突いて玉の逃げ道を開けたが、その手をここで指すのはツライ!
豊島が一手一手の寄せで勝ちっぽいな ここで豊島が残っていた考慮時間を投入
まだ時間が2回残っていた 時間の使い方もうまい~ 見ていて安心感があるわー

結果、豊島の玉には詰めろがかからず、一手違いにもならずに、豊島は北浜玉を討ち取った
73手で豊島の勝ち 豊島、お見事~ パチパチパチパチ
▲豊島のバランスvs△北浜の攻め 今回は完全に豊島に凱歌(がいか)が上がった

ハタチン「超急戦から、すごい攻め合いになりましたね 北浜にもチャンスがあったような、あってもおかしくなかったような感じのことを終局直後に言われてましたね 居玉のこんな激しい将棋を、久々に私は見ましたね」

短手数ということで、感想戦の時間がたっぷり20分ほどあり、これが充実していた
北浜「ひょっとしたらこの戦型になるんじゃないかと思った」
豊島「予測されてるんじゃないかと思った(研究を怖れていた)」
北浜「いや、それはこっちのほうですよ(笑)」

3人が色々修正案を出していたが、有力な手を豊島が次々に指摘して、北浜とハタチンはなるほど、とうなずく役割だった 北浜の側に馬を捨てる妙手があったことを豊島が指摘、ああー、それを北浜が指していればすごく面白い終盤になったのに、と思った 実際に指されていたらやばかったけど(^^;
北浜「詰みを一生懸命考えている最中に、早逃げをされて全く手が見えなくなってしまいました」
おおー、やはり豊島のあの早逃げは効果抜群だったんだね

圧巻だったのが、詰みの変化で、北浜が全然分かっていなかった詰み筋を、豊島がパッと指摘した所
それも、かなり長手順の難しい詰み筋だった うーーーん、豊島、強い!!
詰みの能力だけ見ても、北浜よりも断然上! 少なくとも本局は、実戦と感想戦、2回豊島の勝ちだった

ハタチンの解説、雑談は面白かったんだけど、最後のほう、もっと詳しくて精度があれば、
と思ったけど、秒読みで難しかったかな 解説も豊島だったら良かったな(笑)
しかし、私はひいきにしている豊島が期待どおりの強さを見せてくれて、気分がいい
豊島、今期NHK杯ここまま突っ走れ~~~!! タイトルも期待してるよーー!
2014.07.12 PC初心者
私はもうPCを使い始めて15年くらいになる PCのない生活は考えられない
だけど、未だにワードやエクセルなど、全く使えない 
それどころか、ファイルとフォルダの区別すら、あやうい
私はPCは、インターネットとメール、そしてブログ、後は激指を動かすくらいにしか使っていない
このブログは友人Nの助けを借りて作られており、右上の写真も友人Nが貼ってくれたものだ
私は言わば、「PC歴15年の初心者」だ 

しかし、私を上回る人が存在した
昨日、私の母「ユーチューブって、どうやって見るん?」
うわーーー 私以上にPC初心者だーー(笑) 
母ももう15年くらい使ってるのに、ユーチューブ見た事なかったかー(^^;
今日は金曜なので、昨日放送があった銀河戦の模様をお伝えする

昨年度の成績は、村田顕弘は27勝11敗 0.711 久保は20勝17敗 0.541
最近好調の村田顕弘、格上の久保に対してどう戦うか?
解説の糸谷「村田はオールラウンダーで踏み込みがいい、切り合いに強い
 久保はさばきのアーティストで粘り強い」

先手村田の居飛車、久保の5筋位取り中飛車で、すごい持久戦になった
両者囲いを整備し、▲銀冠穴熊vs△銀冠だ 村田の穴熊、めっちゃ堅そう(^^;

盤面右側から小競り合いが始まり、本格的な戦いになっていった
私は久保のほうが手がわかりやすいかな?と思っていたのだけど、村田はうまくさばいて、
駒割りが五分の分かれに持っていった
糸谷は、「玉の堅さは正義、村田が少し良いのでは」と解説していた

際どい終盤、村田の強手が飛び出した 8筋から手を作る、歩の突き出し! 
いくら穴熊とはいえ、8筋は穴熊にとっても急所、そこをいじるのは怖い~
糸谷「いやー これはすごい踏み込みですよ 勝てば勝因、負ければ敗着の手」
聞き手の中村真梨花「普通は怖くてできないですよね」

8筋に駒柱ができそうになる、難しい終盤に突入 だが、村田は終始落ち着いていた
正確に寄せていき、久保に粘りを許さなかった 
村田は穴熊の堅さを活かし、きっちり一手違いを読みきった 
8筋からの攻め、大成功だった 145手で村田の勝ち
糸谷「玉の堅さの違いが響いた 村田の終盤の鋭い踏み込みが光った一局」

村田の好調さが出ていた一局だった 久保相手に、堂々の快勝だ 
これで村田顕弘は6人抜きとなり、最終戦で康光と対戦することになった
村田はここまでいい内容で勝ちあがってきており、また有望な若手が一人増えたな、という印象だ

あと、糸谷の解説だが、前までは口頭で符号をブアーッと言って、
聞いていてついていけないことが多かったのだけど、今回はだいぶ改善され、
大盤を使って駒を動かしてくれていた 今後もなるべく大盤を使って欲しい(^^;
まだ3位決定戦と決勝が残っているのですけど(^^;
私は今回のW杯を観戦してました とは言っても、生で試合を全部観たのは日本戦の3試合だけで、
「NHKデイリーハイライト」という番組をずっと録画して観てました
この番組、内容はすごくいいのですが、30分~1時間で、番組の長さも放送時間も
日によってまちまちで、録画しにくいこと、この上なかったです

今回のW杯の観戦に当たり、まず私は近所の大型の本屋で本を2冊、買ってきました
その中の1冊、「FIFAワールドカップ放送をぜんぶみる!」(600円)
という本が非常~に役立ちました とじ込みの放送予定表にすごい価値がありました 
これで日程と、「NHKデイリーハイライト」の放送時間が把握できたのです

日本の戦いぶりの感想
初戦のコートジボワール戦、本田のゴールまでは良かったんですけど、
その後はほぼ何もいいところなく負けた感じでした ドログバが投入されてから、流れが変わりましたね
第2戦のギリシャ戦、日本は勝たなくてはいけないところ
1人少なくなったギリシャは露骨に引き分け狙い 日本はボールを持つけど、決定機は作れない
で、ギリシャの狙いどおり引き分け・・・ ああーー ダメだーーーってなりました
第3戦、コロンビアは第2戦から8人も入れ替えて事実上の2軍、
岡崎のうまいヘディングゴールで前半を1-1で折り返し、日本にもチャンスありか、と思われましたが、
終わってみれば1-4での大敗・・・ うわーーー あまりの完敗ぶりに、悔しくもない(^^; 

でも、私は1次リーグ敗退という結果には全く驚いてないです 
なにしろ、前回のW杯の覇者で、FIFAランキング1位のスペインだって2連敗で早々に敗退ですよ
イタリアやイングランドも敗退、FIFAランキング47位(5月8日現在)の日本が負けたって、
全然不思議じゃないですもん ただ、内容が悪かったですね 
4年間の集大成の大会でいいところが見せられなかったのは、選手たちにとって悔しいでしょう  

私が今回の日本の結果を特に残念と思わないのは、「ドーハの悲劇」をリアルタイムで体験したからです
あれは本当にショックでした 「ドーハの悲劇」と比べたら、今回の日本の結果など何でもないです
ちなみに私は三浦カズが好きで、98年のW杯のときに、カズを代表からはずした岡田監督を
今もまだ恨んでますもん(笑) 日本人でカズ以上のスターが生まれましたか? 私はいないと思います

さて、今大会、私がハイライトで観た中で、一番面白かった試合、ベストゲームはどれか?
それはベスト8のオランダvsコスタリカですね コスタリカの、キーパーを中心とした守備は圧巻でした
ゴールポストまで味方につけていたのは笑えました
0対0なのに、あんなスリリングな試合はそうそう観れないですね 
そして、PK戦で出てきたオランダのキーパーの手足の長いこと(笑) 
コスタリカはたった人口480万人の国、選手たちは帰ったら英雄ですね 

W杯は、単にサッカーを観ているのではなく、いろいろな国、人種が観れるのが面白いんですよね
コートジボワールのドログバは近づくのも怖いでっかい黒人で、
ギリシャのサマラスは哲学者のような風貌で、コロンビアのハメス・ロドリゲスは超ハンサムでした
こんなに多種多様なお国柄というのが分かるお祭りは、他にないですよ
オリンピックは、どちらかというと個人戦、団体競技でもここまで熱くならないです
選手+監督+大勢のサポーターが、大喜びしたり、悲しんだり、絶叫している姿を観れるのは、
W杯の最大の魅力と思います 点を決めたときの、各国の年を取った監督の喜びよう、
あれは笑えます いい年したじいさんが、飛び跳ねてガッツポーズしてる姿、なかなかないですもん

今まで別に観なかった人も、14日(月)の夜7時30~8時45分、「W杯総集編」がNHKの総合で
放送されますから、それだけでも観るというのはいかがでしょうか
今日は水曜なので、昨日放送された銀河戦の模様をお伝えする

昨年度の成績は、野月15勝13敗 0.536 山崎17勝15敗 0.531
おお、野月と山崎か 相掛かりの本で共著がある2人、相掛かりが見れるか?
と思っていたら、そのとおりになった! 私は相掛かりが好きだ

横歩取り模様の出だしから、先手の野月が横歩を取らずに▲2六飛と引くやり方での相掛かりだ
この先手のやり方、ちょっと先手が作戦の幅がなく損と「羽生の頭脳」には書かれているのだけど、
プロでも指すんだね

この将棋、対局者2人の個性が存分に出た それを解説の鈴木大介が面白く伝えてくれた
大介「こういう、突っ張った、攻めを誘う序盤を指す棋士は、山崎さんくらい」
大介「野月さんはあまり端攻めが好きじゃないですから 中央志向ですから」
大介「サッカーで言うと、野月の攻めはオープニングシュートみたい」
大介「独特でしょ 山崎さんの受けっていうのはね」

(予想が大ハズレの手が出て)
大介「あー これは常識にはない手ですねー 目が悪いんですかね私はね」
聞き手の竹部「鈴木先生、現実を見ましょう(笑)」
大介「私の予想が悪いんじゃないです 指してる2人がおかしすぎるんです
 こんな攻め方はない、ないはずなんです」
大介「山崎さんはけっこうおっちょこちょいなんですよ 才能派の人はそういう人が多いと思うんですが」
竹部「鈴木先生がそう言うということは、かなりおっちょこちょい」
大介「私はおっちょこちょいじゃないですけど」
竹部「ええ~?(笑)」
私も、大介は才能派の棋士で、おっちょこちょいと思う・・・(^^; ついでに竹部さんもそうだと思う(笑)

大介「野月さんの手は全ての手が攻めにつながっている 正直、善悪は微妙だが、個性として見事」
大介「野月さんは自分が攻めることで頭がいっぱいだから、守る手は考えられない」 
大介「これが山崎流の受けなんですよ 色んなところに駒を配置して、広さで勝負する
 固めない受け将棋なんですよ」
大介「野月さんは、攻めたら九段、受けたら五段 間を取って七段」
山崎にまたしても変な攻め方が出て、
竹部「良い子は真似してはいけません、という手ですね」
野月がめずらしく受けの手を指し、
大介「受けもうまいじゃないですか! 長年指していると受けもうまくなるんですね」
こんな調子で、面白い解説だった

対局は、2回くらい逆転して、山崎が勝っていた 最後は野月の寄せ間違いということだ
大介「最後に山崎の玉さばきが炸裂した」

野月の超攻め棋風、山崎の変則の序盤、そして山崎将棋の代名詞である居玉、しぶとい受け
対局者2人の特徴が存分に出ていて面白かった  
大介は2人の手を「常識外」と何回も評していたが、感想戦をやってみると、対局者はよく読んでおり、
やはり対局者の手のほうが正しかったのでは、と思える箇所も多かった
大介も、2人に負けず劣らず、才能派の棋士なので、解説も個性的になってしまうのだろう(^^;

野月、山崎、大介、そして竹部 個性的な4人が勢ぞろいのキャストで、楽しかった
ただ、どうしても指し手や解説に精度を欠く場面もあるので、
こういう棋士たちには、対コンピュータはまかせられないと思った(^^;
私は野月と山崎の相掛かりが見れて満足だった 戦法、グッドチョイスだった
やっぱり、本を出している人は、視聴者のために、その戦法をなるべく採用してほしいね 
第3回電王戦の第5局を中心に取り上げていました
コンピュータがなぜプロ棋士を負かすまでに強くなったのか、がテーマでした
「盤上の3駒の配置による勝利の3角形」と「激しく枝狩り」の両輪でコンピュータが強くなった、とのこと

屋敷九段が採用した「横歩取りの青野流」という作戦は、プロ間でそれほど指されておらず、
他の戦法と比べて棋譜のデータが少ないとのこと
(過去10年間の約2万5千局中、わずか110局 0.4%)
それにも関わらず、Ponanzaは指しこなして快勝、これはすごいことですよねえ

渡辺二冠の言葉をまとめておきます
渡辺「プロの公式戦で新手が出たときに、コンピュータ将棋からヒントを得たっていうケースが
 かなり多いんですよ」
渡辺「今まで人間が作ってきたセオリーが、全然違うじゃんっていう話になるかもしれない」

今後、コンピュータとタイトルホルダーの対戦があるか、について
渡辺「やらないで済むなら、その方が楽だとは前から思っているのですが、
 ただこの時代に、僕は今タイトルを持っていたりするわけじゃないですか
 だから当然、そういう役割ってあると思うんですよね
 どうしたら一矢報いられるのかは、考えますね」

私としては、渡辺や羽生がコンピュータに負けるところは見たくない~  
果たして、次の電王戦はあるのか? 見守りたいです  
(見逃した方、再放送があります 7月12日(土) 昼0時30分~)
増田裕司 六段vs阿久津主税 八段 NHK杯 1回戦
解説 山崎隆之 八段

清水「日曜のひととき、渾身の一手、妙手の数々をお楽しみください」
今日は誰が出るのかな~ 増田と阿久津か 増田は銀河戦で時々解説者として出演して、大盤をよく使って大変わかりやすい解説をしてくれている人だ 対局者としてはどんな風かな
そして相手は新A級の阿久津、切れ味鋭い攻めが見れるか、期待大だ

増田は1997年四段 竜王戦4組、C2 予選で脇、糸谷、杉本に勝ち 4回目の本戦出場
おお、あの強い糸谷に勝ったのか 糸谷の名前がトーナメント表にないのはこの人のせいだったか(^^;
阿久津は1999年年四段 竜王戦1組 A級 予選シード 10回目の本戦出場
竜王戦も順位戦もトップの組で、バリバリの一流棋士だ 今日はいい将棋を見せてよ~

解説の山崎「増田さんとは同門(森信雄門下)なんですけど、兄弟子の将棋を解説できるということで楽しみにしています 増田は作戦家で、力戦に引きずり込むのが非常にうまい 阿久津さんとも普段から親しくさせていただいてるんですけど、将棋に関しては話したことがないです お互いに基本的には相居飛車が得意で、2人とも攻め将棋」

事前のインタビュー
増田「阿久津八段は、切れ味の鋭い攻め将棋で、華のある将棋だと思います 戦型予想は、お互いに居飛車、振り飛車、何でも指すので、力戦型になると思います 5年ぶりに本戦に出ることになりましたので、1回は勝ちたいと思っています」

阿久津「増田さんとは、東京と大阪で離れているので、普段の印象というのはそんなにないです 将棋のほうも、もう指したのはかなり前(最後の対局は平成18年)なので、そこまで印象はないです かなり力戦の将棋を指す印象があります NHK杯ではここのところあまり上のほうまで勝ちあがれないので、とりあえずベスト16に顔が出るところまでいきたいと思うんですけど、
 そういうことを考えずに目の前の一局一局にベストを尽くしたい」

山崎「展開予想は、増田が作戦家なんですけど、力戦になればいいという変わった作戦家 阿久津はセンスがいいので、それにどう対応するかが注目」

先手増田で、3手目に角道を止めた お互いに飛車先突かずの相矢倉に進んだ
山崎「増田が横歩取りを避けて、じっくりとした戦いに持ち込んだ」
あー、相矢倉か もっとムチャクチャな戦法が見たかったが、そうはならなかったか(^^;

雑談で、山崎「兄弟子の増田は、昔、あいさつをきっちりしなかった私の事をしかってくれた優しい先輩 普段は楽しい、話好きな先輩 阿久津も人付き合いがよく、お酒も朝まで付き合ってくれる 
阿久津は『将棋ウォッチャー』で、他人の将棋を観ることが大好きで、一時は女流も含めて何千局という年間の全ての将棋を観ていた」

増田の▲早囲いvs阿久津の△ノーマル矢倉だ 
増田が、まだ金矢倉が完成していないのに、早々に仕掛け、戦いに突入した
山崎「増田は勇気ある指し手を選ばれましたね 離れている金の違和感がものすごいです」
玉の腹に居るべき金を、締まらずに攻めたか ちょっと無理してるように見えるが・・・

増田の積極的な仕掛けだったが、阿久津の待ち受けるところだったようだ
阿久津は中飛車に振り、自然で堂々とした受け
山崎「阿久津は攻めと受けが一体になった手順ですね 増田はどうするか 増田の棋風なら、ここは金を上がるんですけど」
と言っていたら、ホントに増田は金を上がって5筋を受けた~ 
清水「さすが~ 森一門のきずなを見た気がします」
山崎「森一門、馴れ合うのが棋風なんですけど(笑)」
うわー、増田、力強いというか、ムチャクチャというか・・・
 
増田の陣形、こりゃ、奨励会員がやったら怒られそうな形をしてるなあ 金がバッラバラだ
いくら力戦が得意とはいえ、無理しすぎてるんじゃないのか
山崎「阿久津としては、何か良くなる順があると思っているはず 増田としては、これでいいというよりは、予想もつかないような展開にしようとして動いたと思われる ただ、阿久津はわけのわからない局面に誘導されるのが嫌いなタイプではない」

そうだよね~ センスのいい阿久津のこと、これはチャンスと思っているはず
相手はバラバラ、自分のほうは矢倉でガッチリ、これはいけると見ているはず 
いや、もうそれどころか、間違わなければ、もう自分の勝ちと思っていてもおかしくないぞ

そしたら、期待どおりに阿久津がうまい攻めを見せた 歩の突き捨て連発の軽い手筋が炸裂!
山崎「阿久津は7筋と5筋、両方狙ってますね これはけっこう厳しいですねー 阿久津の機敏な攻撃」
なーんか、もう阿久津の攻めの手が止まりそうにない  
そして、増田の棒銀が攻めから取り残されそうな気配がプンプンしている
あーあ、こりゃ、大差か これが一流棋士と、平凡な棋士との差か 早くも私は終了ムードだ

山崎「増田が少し苦しい感じがしますので、嫌味をつけた攻めをした」
んー、でも、A級棋士には結局通用しないだろう? 所詮、もう後はC2棋士の悪あがきだろう?
2筋を攻める増田、焦点の歩の一着を放った 阿久津は玉で取るか? 金で取るか? んー 難しいな
まだ難しいところが残っている将棋なの? そしたら増田は棒銀もさばくことに成功した あれあれ? 
山崎「だいぶ景色が変わりましたね」
んんんーー? なんだなんだ、でもまだ阿久津が有利には変わりないんだろう?

残りの考慮時間、増田▲1回vs阿久津△4回か まあ、4回あれば阿久津なら充分だろう
山崎も、「増田は残り1回ですから、厳しいですね」と発言
ま、後は順当に進めて、阿久津の一手勝ち・・・と思ったそのときだった
増田がなんと、王手になる銀取りを放置で、まさかの攻め合い!! 増田の渾身の勝負手キターーー
おおおおおーーー なんじゃこれはーーー 銀がタダではないかーー 
やけっぱちか? それとも、受けさせてカナ駒の打ち合いでの千日手狙い? ムチャだろうーーー
山崎「すごい勝負手ですね」
清水「手抜きですかー! 王手になるんですけど」

山崎「冷静になれば、銀得の阿久津が優位だが、実戦心理としては嫌に感じる」
阿久津が考えているので、大盤で検討する山崎と清水
どうも、このまま攻め合って、阿久津玉に詰みがないみたい、ということだけど・・・? 大丈夫・・・?
やっぱり最後はA級棋士が勝つ、よね? 作戦勝ちから、銀の丸得だもんね?
山崎「怖いんですけど、読みきれば 首の皮一枚残してるかな? パッと見はギリギリ詰まない」
阿久津が「いやー」とボヤいて頭を抱えた まだ読みきれていない様子!

本局最大の山場だ~ がぜん面白くなった まさかこの将棋がこんなに面白くなるとは!
山崎「ここで逃げているようでは、今の阿久津の活躍はない 開き直らないとね」
そして阿久津、決断して攻め合いにいったーーー 詰みなしと読みきったか!
んんんー、際どいけど、やっぱり詰まないよね? 

王手王手で迫る増田、逃げる阿久津 詰むか? 逃げ切るか? ど、どっちだ
清水「すごい終盤になりましたね」
山崎「だいぶ厳しいかな、という局面からね 阿久津もまだハッキリ自信はないようですね」
どんどん続く増田の王手 すると、山崎がさっき検討を打ち切った局面まで来たけど、
まだ増田に王手する手があったではないか! そ、そんな歩の突き出しが! 
ああああ あああっれっれれえれれれーー ど、ど、どうなってんのーーー
山崎「けっこう予想以上に危ないですね」

バシッ!! 駒音高く、増田が角を打ちつけた!
清水「スリル満点ですね」
んんんんーーー 今の駒音の高さは、もしかして・・・ なんと、増田の読みきった証だった! 
なんと、阿久津玉、詰んじゃったーーー うわー 最後、攻防のカナメと思っていた阿久津の飛車が
邪魔して詰みかあーーー 負けるときはこんなものかーー うわー すごい詰みだったなーーー
数えたら、23手連続王手の詰みだった 手数は87手で増田の勝ち
阿久津にすれば、これは痛恨、堪える逆転負けーーーー ドッカーーン

山崎「劇的な詰み おそらく、詰まない逃げ場所もいくつかあったんですけど阿久津がずっと優勢に進めていたと思うんですけど、増田が勝負手、勝負手と放って、最後の詰む詰まないまで勝負手を放って、阿久津が逃げ間違えたと思う」

感想戦で、増田「最後は運だけで」 それもあるだろうけど、実力もなきゃできない迫り方だったと思う
増田「中盤では、うまく攻められて、しびれた」
阿久津「銀タダ取り放置で攻められて、嫌な予感がしました」
言葉には出さなかったが、阿久津はだいぶ落ち込んでいるように見えた まあー、この負け方ではね
感想戦の最後の時間ギリギリのところで、「阿久津の玉の逃がし方によっては最後、詰まなかった」という結論だった そうか、本当は詰みがなかったか

いやー、でも、久しぶりにハラハラドキドキして、とっても楽しい終盤だった
詰むや詰まざるや、やっぱりプロの将棋はこうでなくっちゃね
途中、もう阿久津の楽勝ムードかと思ってたからね どうせこの将棋も結局、格上が圧勝するんでしょ、みたいな(^^; 結果はC2棋士が、A級棋士に一発入れてやったぜ!っていう感じで、痛快だった
W杯で言えば、コスタリカがイタリアに勝った、みたいなものだ  

私は阿久津も好きな棋士なんだけど、今回はかっこうの斬られ役だった 
ムチャと思える作戦に負けてしまい、この対局の後は、相当お酒を飲んだのではないだろうか(^^;
増田、予選で糸谷に勝ったのに続き、阿久津を倒して、してやったりの大物食いだ
2回戦では増田は菅井と当たる そこでも得意の力戦で、一発かましたれ~ 

<お知らせ> 今日の夜11時30分~12時の30分番組、NHKのEテレ
「サイエンスZERO」で、コンピュータ将棋の話が取り上げられます
http://www.nhk.or.jp/zero/
ぜひ見逃さないようにしましょう!  見逃した方、再放送があります 7月12日(土) 昼0時30分~
2014.07.05 PCから爆音が
5年使っている、DELLのデスクトップPCが、爆音を発するようになった
起動していて、静かなときは静かなんだけど、時々ブオーーーンという爆音がするのだ

そこで、父に協力してもらい、PC本体の内部を開け、掃除することにした
そしたら、ほこりがすげえええええー(笑)
出るわ出るわ、ほこりの山! せっせと掃除機で吸い取り、ウェットティッシュと、めん棒で拭いた
耳掃除が好きな人には、これは、たまらない作業だと思われる ほこり、取り放題だった

そして、今はピカピカになったぜ~ まだ爆音は確認されていない これで解決しますように!
7月13日追記・もう爆音はしなくなりました やはり、ほこりが原因でした 解決しました(^^)
今日は金曜なので、昨日放送があった銀河戦の模様をお伝えする
松尾と畠山成幸(なるゆき)か え~っと、けっこう地味だな・・・(^^;
地味な2人なので、以下はニックネームで呼ぶことにしよう マッツォとナルゴンだ

昨年度の成績は、マッツォは22勝16敗 0.579 ナルゴンは12勝13敗 0.480
マッツォ、強いんだけど、なんか成績が突き抜けないんだよね 本局ではどうかな

先手マッツォで居飛車、後手のナルゴンから角交換して、ダイレクト向かい飛車に振った
それに対し、マッツォが▲6五角と筋違い角を打って、馬を作る展開 これは力戦だ
双方が妥協せず、ちょっとでも序盤を得しようと突っ張ると、こうなるとのこと
解説の阿久津「お互いに意地の張り合い」 

馬が消え、互いに駒組みだが、もう、じっくりした将棋にはなりそうもない 双方、薄い玉で戦うしかない
どちらかというと、マッツォのほうが、居玉ながらバランスの良い無理のない陣形を築いたかな、と
私は思って見ていた んー、でもこのままでは攻めがない、と思っていると、マッツォは左金もグイッと
力強く上げて、攻撃に参加させた おおー これは決断の構想だ これで相手を押しつぶせるか?

すると、ナルゴンも黙ってはいなかった 飛車を急所に振ってきて、マッツォが受けたところに、
絶妙の垂れ歩の攻めが来たーーー うわっ こ、これは厳しそう パンチが入ったか?
阿久津「マッツォは困りましたね これは意表を突かれたと思いますよ」
が、しかし、マッツォに普通に対応されると、案外、大したことがなかった
あらら、これはコロンブスの卵のような受け・・・ マッツォ、やるなー

マッツォの駒得を図ろうとした手に対し、ナルゴンは相手玉めがけて迫った 
もうマッツォのさっきの手は完全に間に合わない、こりゃ、マッツォ、ダメか?
と思われたときだった マッツォ、自陣を放置で、ナルゴンの玉を目掛けて、
全ての駒を使い特攻をかけた! 美濃囲いを上から潰す攻撃 これはどれほどの攻めなのか?
阿久津「どっちの攻めも厳しいですね もうどっちかが倒れてるはずです
 いやー 激しい戦いになりましたね」

バリバリと剥がされていくナルゴンの守り駒 もともと、ナルゴンの玉は6一の金がいない美濃囲いで、
さらに上部に拠点を作られていた関係で、相当薄かったようだ
あれよあれよで、受けなしに! 本当にあっという間の出来事だった 
マッツォの怒涛の攻めが決まって、ナルゴン、なす術なく、投了に追い込まれた
77手でマッツォの勝ち 投了図は2手以上差がついていた

阿久津「手数は短かったんですが、気合いと気合いがぶつかって、目が離せない将棋だった
 マッツォの寄せの速さが光った一局」
んー、まずまず面白かったけど、最後があっけなかった 詰むや詰まざるやっていうのが見たかった
将棋の最大の魅力、それはやっぱり終盤のハラハラの寄せ合いだろうと思う 
本局はナルゴンが一方的に寄せられてしまった(^^;
お互いに、相手の手が見えていないというミスもあったようだ
でも、マッツォらしい、地道に80点以上の手を積み重ねていく、という棋風どおりの中盤戦だったと思う
寄せは鋭かったね 結果的にマッツォの快勝だった

感想戦で、阿久津「畠山さんは何でも指すので、戦法が注目だったんですけど」
と言ったのに対し、ナルゴン「何にも得意がなくて コンビニみたいな とりあえず(品を)置いているような」
この答えには笑った(笑) マッツォは居飛車の専門店、この差が出たか・・・

阿久津は、もう少し形勢判断をズバッと言ってくれると、見ているほうとしては助かったんだけどね
あと、もっと大盤を使って操作して欲しい ただ、感想戦で、阿久津はナルゴンのほうにうまい攻め方が
あったのを指摘していて、両対局者を納得させていたのはさすがA級棋士だった 
今度の日曜の夜11時30分~12時の30分番組、NHKのEテレ
「サイエンスZERO」で、コンピュータ将棋の話が取り上げられます
http://www.nhk.or.jp/zero/

ぜひ見逃さないようにしましょう!
今日は水曜なので、昨日の夜に放送があった銀河戦の模様をお伝えする
天彦vsハッシー、これは好カード! ハッシー、若手有望株を、いてこませ~

昨年度の成績は、天彦23勝7敗 勝率0.767 うわー勝率、たけえー 
ハッシー18勝15敗 0.545 こっちは地味な成績だ でも、ハッシーは前期銀河戦で準優勝している

先手天彦で、ノーマル角換わりの相腰掛け銀になった そこから天彦がクマった!
またこの作戦か~ プロでは流行ってるな~
ハッシーは△6四角と設置し、金銀分裂の構えで、打開を図る

そこで天彦が、強攻策に出た 桂損の特攻! おお、これで手になるのか?
解説の飯塚「さすがに勢いのある人の攻めですね」
天彦の持ち駒は角銀、何か手があるのか? と思って見ていると、
天彦、ハッシーの飛車の頭に、意表の銀のタダ捨ての放り込み、ドカーン! そ、そんな手が!
うおお、こ、これを取ると飛車金両取りがかかるから、銀を取れない・・・ 

飯塚「でも橋本さんは、こういうの受けるの得意ですから」
と飯塚は言ってくれたが、ハッシー、攻め駒を攻められ、どうにも身動きが取れない
逆に天彦が駒得する展開になった

考慮時間もハッシーは使いきり、残りが天彦▲4回vsハッシー△0回に、うわーピンチだな
ハッシーは攻め合いに活路を見出すしかないが、どうにもうまくいっていないようだ
飯塚「穴熊が堅い気がしてきました」
なにしろ、天彦の陣形は、金銀3枚の穴熊+成銀+馬だ こりゃー堅いわ(^^;
飯塚「橋本さん、困ったんじゃないですかね」
ハッシー、がんばれ~ まだ食い下がれ~

天彦は着実にポイントを積み重ねる手を指していく 見ていて非常に安定感がある
ハッシーは桂3枚で玉を囲うという、全く堅くない囲いになってしまった
対照的に、天彦は金3枚で玉が守られ、まだまだしっかりしている 
天彦に竜で横から、そして香車で上からも攻められ、ハッシーたまらずノックダウン! 
115手で投了となった かなり差がついた投了図・・・
飯塚「天彦が実に現代的な感覚にあふれた指し方だった 気がつくと穴熊の深さが活きていた」

ああーーー ハッシー、本局はド完敗orz 天彦のいいところばかりが目立った内容となってしまった
両者の勝率の差、勢いの差が出ていたなあ ハッシーを応援していた私としては残念だった 
んー、天彦の、銀打ちのタダ捨ての妙手、あれがハッシーには見えていなかったと思われる
その後は、穴熊側に手をつくられたので、そのまま押し切られた、という将棋だった
感想戦がなかったのは残念だった 5分くらいまだ放送時間に余裕があったのでは?
ハッシーのボヤキが聞きたかった

天彦とハッシー、順位戦ではともにB1どうし、天彦はA級に上がっても全く不思議ではない、
そんな勢いを感じさせた本局の会心の内容だった 
余談であるけど、解説の飯塚さんは激指13を持っていて、「よく検討させている」との発言があった
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