週刊将棋の編集者たちの書いているブログで、こんな記事を見つけました
「雨宮編集長のコゴト@2014年10大ニュース」 2014.12.27
https://book.mynavi.jp/shogi/blog/detail/id=34939

この10ニュースの事柄に、私自身はどう思ったのか、書いてみたいと思います
順位、タイトルは雨宮編集長がつけたものです 私の中の順位は、特につけませんでした

第1位 山田久美 25年ぶりタイトル挑戦
倉敷藤花戦で挑戦者になった山田久美さん、見事です ただ、最終決戦の第3局では、ボロ負けで、その後の記者会見では、自分へのふがいなさから、かなりの涙を見せました しかし気を取り直して、しっかりしたコメントを続けました あの記者会見は、私には感動的でした (今でもその映像はネットのどこかにあるんじゃないでしょうか あ、ありました https://www.youtube.com/watch?v=xK8_nOKg_-w) 
山田久美さんの直接の敗因は、4手目に角道を止めてしまったことだと思います (もっとも、それが山田久美さんの普段からの得意作戦でもあったのですが)
私のおじいちゃんの遺言、「心臓止めても角道止めるな」が心に響いた一局でした

第2位 糸谷哲郎新竜王誕生
「将棋界は斜陽産業、僕たちの世代で立て直さなければ」 糸谷が2006年に新人王を取ったときのコメントです
糸谷竜王、なんとかプロ棋界を立て直して下さい!

第3位 里見香奈休場
里見さん、完璧に回復するまで、どうかもっと休んでください 頼みます・・・

第4位 羽生善治 通算1300勝
通過点としか言いようがないです(^^; 今の羽生さんは人類最強という使命を持っていると思います
羽生さんにはお体に気をつけて欲しいです 電王戦関連の言動に注目しています

第5位 谷川浩司 紫綬褒章受章
タニー、今のこの時期の会長職は本当に大変でしょうね もっと周りにブレインを配置したり、外部の人間をアドバイザーとして起用するとか、そういうことをして、自らは体を楽にして、冷静な判断が出来る状況にして欲しいです 2013年4月に、岡崎将棋祭りに来られたときのコメントを聞くと、「神戸から東京への新幹線に乗っている3時間は貴重な時間」ということでした 忙しすぎると思えました 自ら何もかもやろうとせず、周りに人を配置して動かす、そして最終決定は自分でする、それが組織のトップの役割ではないでしょうか 特に、現役棋士との兼業なわけですからね 「1年間、会長職を預からせていただきます」というわけにはいかない重責を担っているのですから、本当に心中お察しいたします

第6位 静岡のA級最終戦で17時間の死闘
三浦-久保戦 271手の、すばらしい熱戦でしたね こういう戦いがA級順位戦であるのはいいですね 

第7位 今泉健司さん プロ編入試験合格
これは驚いてません(^^; アマでタイトルを取り続けたことがすごいです プロ編入試験にまで、こぎつけたことがすごいです

第8位 電王戦 プロ棋士チームまたも敗れる
私の中ではトップクラスにランクされますね 私の戦前の予想は、プロの3勝2敗だったんです まあー、見事にハズレました・・・ PC1台で事前の貸与ありでの研究すら通用しないっていうことが証明されたかっこうでしたので、ショックでした 負けた4人は、自分たちの得意戦法を返り討ちにされてましたね もちろん、出場者の棋士たちはよくやっていたと思いますよ だから素直に、コンピュータは強い、と認識するのです 来年の5名は、進んで立候補したのが村山だけということで、大丈夫でしょうか・・・

第9位 石橋幸緒引退
何か色々とあったようですね 私はノータッチでした  

第10位 週刊将棋創刊30周年
週刊将棋、私は宅配で買ってる時期もあったのですが、今は買ってません 

さて、盤外、いや番外としては、もちろん電王戦タッグマッチのことです 私にとって、これが今年一番のニュースになりました ホントに、いったいどうなるのやら・・・ 今年はニュースが多かったですね 来年は?
今年の秋に秋田県で収録された、将棋の日のイベントの模様
連盟のページで調べたら、開催日は平成26年11月8日(土)・9日(日)とのこと

あれ、将棋の日の模様のTV放送、いつもは、こんな年末だったっけ?(^^;
あ、調べたら、去年は私は12月30日に感想を書いてるわ そうか、年末か
http://mune1232007.blog121.fc2.com/blog-entry-2197.html


司会に矢内さんがキター ひさしぶり、やうたんー! まあー、すっかり大人っぽくなったね
番組全般を通して、司会、すごくうまかったよ もうベテランの域だね

番組の最初、大学で外国人に将棋を教えてあげるコーナーが紹介されていたが、そこでの将棋の駒が工夫されていて面白かった Pは歩でポーンの意味だろう そこに↑という矢印がついていて、動きを表している
こういう駒をもう開発すべきだろうね 将棋を世界に普及させたいなら、ね 
ネットなどでは、表示を「歩」表記か「P」表記か、対局者が自分で選べるようにする、というのはアリアリだろう

さて第1部と第2部に分かれていた 前半の第1部は3人1組のリレー将棋 1人5手指したら交代で戦う、というもの
題して「秋田リレーおもてなし対局」 初手から1手30秒未満 各チーム1回の短い相談タイムがあり
▲中学生3年のアマの子(秋田市長杯準優勝)+香川女流王将+佐藤康光九段vs
△小学生5年のアマの子(秋田市長杯優勝)+甲斐女流二冠+木村八段という対戦だった
戦型は▲角交換振り飛車+銀冠vs△居飛車+矢倉風の対抗形

ゆるキャラ?みたいなご当地キャラが応援していた ひとつは、飛脚をイメージしたキツネのマスコット「与次郎(よじろう)」 もうひとつは杉の木をイメージしたマスコット「スギッチ」 キツネの「与次郎」は、普通にうまく出来ていたと思うが、私の目では「スギッチ」は出来がいまひとつ・・・(^^; 背中が曲がる構造で中に入っている人が姿勢の維持が大変そう(^^; 杉の木って、もっとまっすぐで背筋がピンとして、背が高いイメージじゃないのかな?

矢内「スギッチは、秋田県の職員なの? 毎日、何してるの?」
スギッチ「・・・・・・」
聞き耳を立てていた矢内「毎日、県のPRのために、がんばっているそうです」
しゃべれないスギッチにインタビューした場面、ここは面白かった(^^; やうたん、リハーサルがんばったね(笑)

佐藤康光のチーム、康光の「へば、いくべ! おー!」という掛け声で3人が気合を入れていた
こういう方言が聞けるのはいいね! 康光、ナイスなファンサービスだ
あきた舞妓(まいこ)というすごい美人も、振り駒役で登場し、お金がかかってて贅沢だわー

おもてなしリレー対局、これが非常に好勝負となった
解説の島さんが「ここから10手が勝負どころ」と3度も言う、見ごたえある内容だった
聞き手のカンナちゃんも「いつも以上に雰囲気がビシッとしてますね おもてなしっていう対局じゃないですね」

もう6人とも、本気も本気、気合いがビンビン伝わってくる内容!
そう、これ、これが将棋のいいところなんだよね 本気じゃなきゃ、やれないっていうね 遊びでやるつもりが、対局開始と同時に本気になっちゃう、これだよね、将棋の醍醐味だ

形勢やや悪いかと思われたところから、中学生の子が放った自陣飛車、そして香川さん渾身の強引な攻めが決まり、康光チームの将棋となった これはもう、負けた木村チームはしょうがない、相手側をほめるしかないわ
アマの小学生と中学生の子、2人の子のがんばりのおかげで、すごい盛り上がったね!

終局後は敗者への「おもてなし」として、「なまはげ」が出てきて、木村に「ちゃんと頭で考えたんだか!? おめー、ちゃんと勉強しなきゃダメだべ!」と迫っていたのには笑えた 木村「はい、がんばります(^^;」 会場もウケていた
なまはげと木村と、どっちが本物の生ハゲだ、というツッコミはしないでおこう

秋田美人の代表として、あきた観光レディーという女性も出演してきて、またお金をかけてるなーと思った
連盟って、お金、余ってるの? NHKがお金を出してるの? 地元が出してる?(^^; 
あと、秋田の町並みも映されて、すんごいきれいだった

後半の第2部は、羽生名人と渡辺二冠の「次の一手名人戦」だ これは毎年恒例となっているもの
持ち時間はなく、初手から1手30秒 うむ、もう毎年このルールでいいと思う
羽生がめずらしく振り、対抗形の持久戦で、▲羽生の石田流+ダイヤモンド美濃vs△渡辺の居飛車+銀冠になった

駒組みが終わり、羽生が仕掛け、大駒のさばき合いになると思われたところ、渡辺が次の一手を封じたときだ
島が赤札として面白い手を指摘 意表の自陣角だ 木村も青札として同じラインに角を打て、という手を指摘 そして、島の手が見事に正解! 
羽生もひねった角打ちで対抗する この攻防に、解説の康光と中村太地「おおー! これを説明しろというのは無理ですね 羽生名人のつま先立ちのさばき」
うわ、面白いな

ここからも見ごたえある攻防が続いた 羽生が1歩を補充するだけの手を指し、なおかつ、遅そうな、と金攻めを間に合わせようというのだ 渡辺は端攻めで、羽生のダイヤモンド美濃の弱点の端から迫る
難解な手が続き、康光と中村太地のダブル解説のやりとりが面白かった
渡辺の軽い歩の突き捨てに、
中村太地「この歩の意味としては?」
康光「歩を突くんですね!」
中村太地「それだけですか・・・(^^;」
ここは笑えた

康光「ハイレベル! 2人とも、あわてるそぶりが一切ないのがすごいですね」
最後は渡辺が「詰めろ逃れの詰めろ」を決め、端攻めから一気に寄せきった 90手で渡辺の勝利 うむ、見事!
ダイヤモンド美濃の4枚の金銀を相手にせず、働かせなかったね

終局後の羽生と渡辺の感想も面白かった
渡辺「二歩を打ちそうになってしまって、打ったらとんでもないことになってました(笑) 」
羽生「渡辺さんに自陣角を打たれてシビレました 痛かったです 次の一手名人が決まる前に対局が終わるんじゃないかと心配しました」
そうか、あの自陣角で渡辺の有利が決まったのか それにしては、対局中、一切そんなそぶりは羽生は見せなかったなあ ずっといい勝負かと思って私は観ていた これが羽生の強さの秘訣だろう

第1部の「おもてなし対局」が始まってみれば「本気対局」になったこと、第2局は羽生のめずらしい振り飛車、そして不利を自覚していたのに対局中は一切、そんな落ち込みが指し手に表れない羽生、これが観れたので、大満足の番組だった
 
ただ、ひとつだけ、私から提案がある 
次の一手名人、今年はすんなり優勝者が決まったが、これがなかなか決まらないときがある 最後の壇上に上がった人たちの挙げる札の色が分かれずに、同じ色が続く場合があるのだ 
もう、毎年1人というのはやめて、例えば5人以下になったらその人たち全員が「次の一手名人」 それでいいんじゃないだろうか  なかなか次の一手名人が決まらないと、いちいち封じ手になって、対局の流れがおかしくなるからだ
これは私から提案させていただきたい 5人以下全員が次の一手名人、これでどうですかね?

ともあれ、今年は第1部が特に盛り上がり、面白い番組だった! 
やうたんも久しぶりに見れた、良かった! 

<TV番組のお知らせ>
BSフジ 放送日時 2014年12月31日(水) 昼12:00−14:00
『The GAME 羽生VS谷川 史上初の七冠制覇」(再放送)
2014年1月2日に放送した番組を30分拡大して放送!
1対1で行われる激しい頭脳戦、心理戦。知力、体力を尽くす"究極の勝負"とも言える将棋の世界。羽生善治vs谷川浩司「史上初の七冠制覇」~1996.2.14~羽生名人、谷川九段があのときを振り返る。

NHK Eテレ放送日時 2015年1月2日(金) 午後1:00~3:00
『新春お好み将棋 ~女流棋士壮絶バトル~』内容女流棋士6人による壮絶バトル。10分切れ負けトーナメント。
(昨日の前編からの続き)
前編はここ→http://mune1232007.blog121.fc2.com/blog-entry-2443.html

将棋は手数に制限がなく、無限に延々と続くかもしれないゲームなのに、なぜ今の時点で有限ゲームだ、と言い切れるのか?

ここで、私の脳裏に「一局」の将棋が浮かんだ それはネットの将棋倶楽部24で行われていた一局で、手数がゆうに500手を超えていたものだった 今から7年以上前、私がまだ2chの「囲碁将棋板」をよく見ていた頃の話だ その頃は「将棋チェス板」でなく、囲碁将棋板だったと記憶している ここで、2人のコテハンが重要人物になってくる コテハンとは固定ハンドルのことで、そのほか大勢の「名無し名人」ではなく、固有のハンドル名を名乗っている人たちだ
そのコテハン2人を、仮にNさん、Fさんとしよう この2人は仲が良く、24で指していたというわけだ

さて、この2人が24でやっていた「一局」が非常に実験的で、すさまじいものだった 手数が異様に長く、正確には記憶していないが、軽く500手は越えていた それも、入玉模様ではない どういう対局かというと、最初勝負を始めて、投了の局面になったとする そうすると、投了はせずに、お互いが協力しあって駒をどんどん戻していき、初期配置に再び戻してしまうのだ そしてまた初手からやり直す、というものだ 投了寸前の局面から初期局面へ、これを何回も何回も繰り返し、手数が軽く500手以上を超えていた、と、そういう「一局」だった
将棋って、こんな、こんなことが出来るゲームなのか! 私は衝撃を受けたものだ

ただ、この一局には後日談があり、NさんとFさんは、24の席主の久米さんにこの対局のせいで怒られて、アクセス禁止になってしまった(^^;  しかし、NさんとFさんは謝って、どうにかアクセス禁止は許してもらったという話は、何か笑えるものだった(笑)
きっと席主の久米さんの側としては、サーバーに負担がかかるとか、こういう行為が横行してはいけない、とか、何か事情がおありだったのだろう

この「何度も巻き戻して初期局面から再開する一局」は、今回の将棋が「有限か無限か」を考える上で、私にとって頭から離れなかった 私にしてみれば、「どんな局面からでも初期局面に戻してまた最初からやり直すことも可能なゲーム、それが将棋だ これは将棋の無限性を証明しているものではないのか?」
もちろん、この場合は投了直前から2人が協力すれば、という話ではあるが、可能性として考えなくてはならないだろう
あの第2回電王戦の▲船江vs△ツツカナのように、船江「終盤から中盤に無理やり戻された感じ」という感想は、みんな聞いたはずだ (結果は184手でツツカナの勝ち)

このNさんとFさんの超長手数の一局が、私の頭でうずまいていた 
無限性を証明している一局のはず・・・ でも、何か引っかからないか? 何が引っかかっているのだ?
「一局の中で、何度も巻き戻して初期局面から再開」
この言葉の意味するところとは?
・・・はっ!? そ、そうか! 謎は全て解けた! 犯人は、この中にいる!
この一局こそ、実は将棋の有限性を証明するものだったんだ!

将棋には、ご存知のように、この規定がある 「同一局面4回で千日手、引き分けとする」
つまり、初期局面に何回も戻している、ということは、千日手の規定に引っかかるではないか!
NさんとFさんとの対局にしてみれば、3度終わって、4度目の対局をしようとしてまた初期局面に戻したその瞬間、同一局面が4回出現したことになる! この一局は、この時点で、千日手が成立、引き分けだったのだ

「将棋の手数が無限に続くということは、それはいつかは同一局面が4回出現し、千日手になる、引き分けになることを示唆している」
これが、今回の私の答えとなった もちろん、数学的に証明を理解できた、というわけではなく、感覚的に有限性が分かった、ということだ 
無謀な超長手数でアクセス禁止になる行為ではあったが、2chのコテハンのNさんとFさんには感謝申し上げたい(笑)  

いつかは、24にも千日手の対策が実装されるであろう そうなったら、初期局面に何度も戻して対局、は物理的に無理になる 強制的に引き分けになるからね 近頃は、将棋ウォーズに相入玉の点数を機械が自動で判定する装置がついたと聞く 

さて、将棋は「有限ゲーム」であると私には理解できた 
でも、今回の「有限」という結論に関しては、私はまったくガッカリしていない ものすごい手数が続いて、その結果が「いつかどこかで出た局面での千日手になりうる」という、そういう意味での有限なわけだ それで結果が引き分けになるのだし、人間どうしにとっては事実上の無限と大して変わりないと思えた

さて、将棋に必勝法はあるか、についても、私なりの感想を書いておきたい
「二人零和有限確定完全情報ゲーム」だから、先手必勝、後手必勝、引き分け そのどれかであることは分かっている
これ、私は将棋は引き分けだろうと思っているから、全然心配していない
将棋が完全解明され、「引き分けです」と言われたら、逆に、どれだけ良く出来たゲームかの証明になるではないか
現状では先手がやや有利であるが、局面を打開すべきは先手という不文律があり、「引き分け」を減らすのに役に立っているのが実際のところだから、必ずしも先手勝率50%がいいわけでもないと思う 後手のほうも苦労するから、それを打破するべく中座飛車や一手損角換わりのような新戦法が生まれてきたというのはご存知であろう

でももし先手必勝と結論が出た場合は、先手の持ち時間を減らすとかでゲームを成立させればいいと思う 現にアマチュアの大会では、チェスクロックの左右の位置を後手の人が決める、というのがある

一番困るのは「必勝戦法が開発されたら」という問題だが、これも今の段階では「大丈夫、むしろ戦法の幅は広がっている」と思える コンピュータは対抗形の居飛車側がとにかく強い、というのは有名だが、それは逆にコンピュータ技術者にとって振り飛車を研究するチャンスではなかろうか?

今回の「将棋は有限ゲームか」という思考実験は、私にとって、面白いものだった 数学者が解を発見できたときの喜びっていうものに近いものが味わえた 「謎は全て解けた!」 このセリフが頭の中を駆け抜ける場面、そうそうないから(笑)

現状での私の「二人零和有限確定完全情報ゲーム」の意味の理解は、ここまでである(^^;
ウィキペディア以上に、もっとわかりやすく説明してくれる資料があるならば、またいつでも勉強し直したいと思う 
二人零和有限確定完全情報ゲーム(ふたり れいわ ゆうげん かくてい かんぜんじょうほう ゲーム)という言葉を聞いたことが、おありだろうか?
今回はこれについて、私が考えたことを書き記しておきたい

「二人零和有限確定完全情報ゲームとは、ゲーム理論によるゲームの分類のひとつである。チェス・将棋・オセロ・囲碁など、偶然(運)に左右されないゲームが相当する。」(ウィキペディより)

将棋はこれに相当するので、先手後手の双方が最善を指した場合、先手必勝か、後手必勝か、引き分け、のどれかになる、ということが性質的に決まっているという話だ
ちなみに、6×6のオセロでは16対20で後手必勝がすでに証明されている(1993年に証明) どうぶつ将棋でも最近証明され、78手までで後手必勝だそうだ

二人零和有限確定完全情報ゲーム・・・ どうしても、難しい言葉だ(^^;
ここで、これを私なりに解釈したことを書きたいと思う ただし、あくまで私が解釈したことなので、本格的に知りたい人は、ウィキペディアや文献を当たって欲しい

・二人 
これはわかりやすい 三人や四人でなく、二人でやるゲームということだ

・零和  
将棋やチェスなどのゲームでは勝利を1、引き分けを0、敗北を-1のように状態に数字をつけて考えることができる。利得表の合計が常にゼロのゲームでは、相手にとっての損がそのまま自分にとっての得になる。ルーレットのようなカジノで行うゲームでは、各プレーヤーの利得の合計は必ずしも0あるいは一定の数値になるとは言えないため、零和のゲームとは言えない。(ウィキペディアより)
これは言葉は難しいが、それほど難解な概念ではない カジノでディーラーが何割かピンハネするゲームは、零和ではない、ということだ (後日 追記 この認識は間違っているかもしれません)

・有限
そのゲームにおける各プレーヤーの可能な手の組み合わせの総数が有限であるゲーム。(ウィキペディアより)
将棋は一手一手、無限の可能性があるように言われることがあるが、そんなことはなく、ある局面ごとでは可能性のある有効手を全部数えてみたら有限だ ちなみに先手の初手は30通りある そして、途中は平均で約80通りほどあるそうである それが一局の平均手数で115手続くことから、「将棋の分岐は、だいたい10の220乗である」と言うときの数字の根拠になっている (サイエンスZEROより)

・確定
偶然の要素が入り込まないゲームという意味 サイコロを振るわけではないし、伏せられた札を引いてくるポーカーや麻雀のような運の余地がない

・完全情報
各プレイヤーが自分の手番において、これまでの各プレイヤーの行った選択(あるいは意思決定)について全ての情報を知ることができるゲーム。(ウィキペディアより)
じゃんけんは同時に手を出すので、完全情報ではない、ということである


さて、だいたいお分かりいただけたと思う
しかし、である 私が疑問に思ったことがあった 他の全ての条件は分かったのだが、1点、将棋が「有限なゲーム」ということがどうしても私は納得がいかなかったのだ オセロは60手までで絶対に終わる(4つ石が置いた状態から始まるため)、囲碁はコウの問題があってややこしいらしいが、とりあえずは盤に石が増えていくタイプのゲームだ だからいつかは終わると考えられる

将棋はたしかに、一局面、一局面を考えたら、選択肢は有限なゲームだ しかし、手数は?手数は有限じゃないだろう? 平均手数は115手くらいだが、それ以上の大熱戦の対局はいくらでもある 有名なのは、1997年のA級順位戦▲森下vs△森内で、253手で、お互いに入玉まではいかずに、森下が勝った名局がある この前の2014年の春のA級順位戦の▲三浦vs△久保でも、271手の大熱戦があった
500手でも1000手でも、入玉模様にもならずに、延々と、永久的に手数が続いたっておかしくないじゃないか? なんで将棋が今のルールで有限ゲームって決めれるのだろう? チェスと違って、駒が減ることもないのだ
これが私はどうしても納得が行かなかった 例えば「将棋は500手まで行けば引き分け」、そういう手数制限のルールがあれば有限ゲームと納得が行くのだが・・・

でも、将棋が二人零和有限確定完全情報ゲームだということは、もう決定事項として書かれてあるし・・・ いったいなぜ、将棋の性質が、有限ゲームであると言い切れるんだ・・・? 手数が無限に続く可能性があるのに、有限ゲームである理由とは・・・? 何か私が気がつかないか、勘違いしているのだろう それはいったい? こう思って1週間ほどが過ぎたころ、答えが見つかった (明日の後編に続く) 
http://mune1232007.blog121.fc2.com/blog-entry-2444.html
連盟のHP
http://www.shogi.or.jp/topics/news/2014/12/post_1131.html

NHK Eテレ放送日時 2014年12月28日(日) 11:00~12:59
「第40回将棋の日in秋田」
出演谷川浩司 九段、羽生善治名人、渡辺明 二冠、ほか


BSフジ 放送日時 2014年12月31日(水) 昼12:00−14:00
『The GAME 羽生VS谷川 史上初の七冠制覇」(再放送)
2014年1月2日に放送した番組を30分拡大して放送!
1対1で行われる激しい頭脳戦、心理戦。知力、体力を尽くす"究極の勝負"とも言える将棋の世界。羽生善治vs谷川浩司「史上初の七冠制覇」~1996.2.14~羽生名人、谷川九段があのときを振り返る。


NHK Eテレ放送日時 2015年1月2日(金) 午後1:00~3:00
『新春お好み将棋 ~女流棋士壮絶バトル~』内容女流棋士6人による壮絶バトル。10分切れ負けトーナメント。


将棋の日は例年どおりの内容っぽいです
羽生の七冠制覇の番組は私は見逃してました 再放送があってラッキーです 
それと、女流の10分切れ負けはどんな感じになるのか、楽しみにしています(^^)

追加ですが、NHKのサイエンスZEROのアンコール放送 「ついに出た!? 夢の“量子コンピューター”」 2014年12月28日(日) 夜11時30分~  これはぜひおススメです
つい先日の20日、自動切符の「Suica (スイカ)」の記念バージョンが東京駅のみでの限定発売があった
9000人もの人たちが押しかけ、危険な状態になったため、発売途中で販売が中止になったニュースがあった
その後、JRは限定発売をやめ、誰でも買えるように変更した

今日の朝日新聞の読者投稿欄には、スイカについて一言、「ツイカ (追加)」と載っていた(^^;

で、我が家の反応
父「スイカをわざわざすごい遠くから買いに行った人が居たんやでー 実際に使うわけでもないだろうに、ミーハーやなー」
私と母「ホンマやなー まあ、鉄道ファンが全員そういう人ばっかりというわけじゃないだろうけど」

しかし、話題が一転、
母「今日はケーキ買おうか!」
私と父「え? ケーキ? あ そうか 今日はクリスマスか でも別にウチはキリスト教でもないし、別にいらないわ」
母「クリスマスにケーキを買わないなんて!」
私と父「そうか・・・」

そして、今、目の前に3人分のイチゴのショートケーキがあるのです
さっきまで、「スイカを買う人たちはミーハー」って批判してたのは、何だったんだよ・・・
元の歌 Mr.Children 「名もなき詩」

ちょっとぐらいの疑問手ならば
ソフトにかけずに 観ててやる
Oh 糸ダニー ついにキター タイトルを握りしめる

もっとすごい大逆転でも
それはそれで 楽しめるんだよ
Oh 魔太郎 次世代会長 もうあんたしか居ない 

苛立つようなメガネとタブレット
感情さえもリアルに 持てなくなりそうだけど

こんな不調和な生活の中で
たまに情緒不安定になるだろう?
でも ひふみん それを忘れさせ 
どこか安らげる棋士たち

あるがままの頭脳で 指しゆけぬ弱さを
ソフトと組んで ごまかしている
知らぬ間に築いていた 「棋士」らしさの檻の中で
もがいているなら 僕だってそうなんだ


どれほど強い羽生名人でも ソフトに負ける日は やって来るんだよ
Oh ヨネさん このわだかまり きっと消せはしないだろう 

いろんな事をやってきてくれたけど
失くしちゃいけない物が やっと見つかった気がする
 
紳哉の仕草が滑稽なほど 優しい気持ちになれるんだよ
Oh 豊川 ウケないオヤジギャグ 逢う度に聞かせてくれ

将棋はきっと奪うでも 争うでもなくて 究極の平和目的ゲーム
街の企業に押されて 2つ返事の 妙な金もうけは 捨ててしまえばいい
そこから はじまるさ

10戦 して たった 2勝 何をくすぶってんだ
無双、図巧、羽生の頭脳、藤井システム 本棚をごらんよ きっと輝いているさ

成り行きまかせの企画に乗り 時にはファンを傷つけたとしても
その度 心いためる様な 連盟じゃない
ファンを想いやりゃ スポンサー去り 財政ますます ひっ迫する 

だけど
あるがままのプロ棋士を 観たいと願うから
ファンはまた傷ついてゆく
知らぬ間に築いていた プロに託した夢の中で
もがいているなら 僕だってそう 僕がまさにそうなんだ

ファン心理ってゆう形のないもの
伝えるのはいつも 困難だね
だから タニー この「名もなき棋士」を
いつまでも君に捧ぐ
橋本崇載 八段vs畠山鎮 七段 NHK杯 3回戦
解説 行方尚史 八段

うわー、清水さん、ピーターパンのような服装だ ネバーランドから、ようこそ!
今日はハッシーとハタチンか ハッシーがどんな将棋を見せてくれるか、非常に楽しみだ
ハッシーは気合いを入れていて、和服での登場だ ハタチンは顔が小さいな! ・・・あ、ハッシーが大きすぎるだけか(^^;

ハッシーは2001年四段、竜王戦1組、B1 10回目の本戦出場
1回戦でvs土佐ではノーマル三間の穴熊を採用して完勝、2回戦のvs郷田ではダイレクト向かい飛車を採用して会心の指し回しだった

ハタチンは1989年四段、竜王戦2組、B1 17回目の本戦出場
1回戦のvs佐藤慎一では相矢倉で完勝、2回戦のvsクマーは、クマーの角交換振り飛車に対して激戦だった

解説の行方「ハッシーは毎回NHK杯に登場するごとに、何かしらパフォーマンスを演じておられて、非常に盤外でも自己表現をするパフォーマーっていう印象が強いですね 見た目の派手さと違って、将棋は非常に本格的です
ハタチンは関西のリーダー格 考え方がしっかりされていて、今の関西の若手勢に影響を与えた部分が大きい方 将棋は剛直な攻め将棋 まもる(鎮)は攻める、と言われる」

事前のインタビューで、事件は起こった
ハッシーが、いきなり斜め上を見て白目をむいて、声のトーンを普段より1オクターブ上げてしゃべり出したのだ
ハッシー「(ハタチンの印象は)あのー、えーと、わたくすの印象としますてはですね、畠山さんは大変、えー、剛直な将棋という印象です えー、それでですね、えーと過去に何度か対戦があるんですけども、えーと、たすか、わたくすが勝ち越しております え、それでですね、えーと本局はおそらくわたくすの得意の矢倉になるんじゃないかと思うんですけども、えーとまあそうですね、うーんと、ま、やはりですね、まあ、わたくすの実績が、まあー、あの、一番偉大だと思いますー
(本局への抱負は、に急に真面目モードになり) 一局一局の積み重ねなのでしっかりした将棋を指していきたいと思います」

聞いていた清水「はい、・・・という橋本八段でしたが」
行方「はい(^^; ふっふふ(笑)  はい、いやー そうですね さすがに新たな手で来ましたね えー、あれはどなたの物まねなんでしょうか」
清水「みなさんがよく、ご存知でしょうか」
行方「視聴者のみなさんがよくご存知の、巨匠のリスペクトをされているっていうことなんでしょうね」

・・・ハッシー、急に白目をむいて声が変わったもんだから、私はTVが壊れたかと思ったじゃないか(爆) うわ、肝心のハッシーのインタビューのときにTVの内臓のハードディスクが壊れた?と思った(笑)  やってくれたなー! よくこんな対局前に、自分のペースを乱してしまうかもしれない芸当ができるものだ 
それと、前局のvs郷田のときのインタビューでは、体を揺らしまくって、「えーっと」と間延びして10回くらい言っていたのに、今回は噛むことがまったくと言っていいほどなし! 今回の「えーっと」は全部計算ずく! これはものすごい進歩! 人間は進歩できる、すばらしい! これである意味、無様な対局は見せられなくなった 自分で自分を追い込んだのは間違いない ハッシー、本局もがんばれー!

ハタチン「橋本八段は、将棋以外のパフォーマンスで注目を浴びるスター棋士ですので、こういうNHK杯の舞台で対局できるのは自分も見てもらえるので、今日はちょっと楽しみなのと、武者震いと言いますか、待ちわびてきました
(近況は)今年は試練のような感じで色々あったんですけど、NHK杯は1回戦も2回戦もツキがあって勝ち進んでこれたので、ツキを信じるじゃないんですけど、自分の読みに自信を持って指していきたいと思います」

行方「ハタチンは一転して落ち着いた感じで、物静かな闘志が感じられますね ハッシーの受け、ハタチンの攻めの図式になるかな」

先手ハッシーで、初手▲5六歩からの中飛車だった ハッシー、いきなり予告をはずす大胆な作戦(笑)
ハタチンはいつもどおり居飛車で受け、ハッシーの▲中飛車+片美濃vsハタチンの△居飛車の力戦調となった

行方「ハタチンの作戦は、ゴキゲン中飛車が出始めた頃に康光が居飛車側を持って採用していた作戦」
2人の対戦成績が出て、ハッシー5勝、ハタチン2勝とのこと ただし、最近2戦はハタチンが連勝している

さて、戦いはまだまだかな、と思ったら、もういきなり始まってしまった 角交換を皮切りに、5筋から大きく動いた それも相当大きく動いた あれよあれよ、という間に、駒がすんごい勢いで交換になっていった
2人ともまだ考慮時間をほとんど使っていない あららら、これはどうなってるのか?

行方「早いし、激しいですねー」
清水「お互いに我が道を行きましたね」
行方「読み筋がぶつかり合っています どっちかがすでに良いと思います でもどっちがいいか難しいですね」

ここで、ちょっと雑談があった
行方「ハタチンは自己管理も徹底されているようで、体型が若い頃から変わらないですね」
清水「ウォーキングが趣味で、なされているそうです」
ハッシーは、太ったもんなー(^^; それにしても、清水さんの下調べ能力、どれだけすごいの? ウォーキングが趣味、なんて、大した情報ではない いちいち頭にインプットしておける情報か? 清水さん、すごすぎる(^^; 「清水のエンマ帳」というノート、売り出してくれたら私は買うよ(笑)

さあ、ハタチンがハッシー陣に飛車を打ち込んで、攻め立てている あらら厳しいのか? 受けろ、ハッシー!
行方「うーん、どうやって受けていいか、よくわからないですね」
そうは言ったが行方もさすがA級、無難な受け方を示してくれた おお、それがあるか それを指せ、ハッシー!

ところが、ハッシーの指した手は、もっともっと強気な受けだった! うわー こわー だ、大丈夫か・・・
だが、これが功を奏した! ハタチンの攻め、切れ筋っぽくなってきた おおーやったー

さらに、ハッシーが魅せた 「これが指せたら負けても本望」と振り飛車党に言わせる、左桂の活用、天使の跳躍!
この桂が活躍するか? ハタチンも、食らいついてまだ粘ろうとする
行方「このハタチンの食らいつきには、対処が難しいですよ」
見ごたえあるシーンだった しかし、ハッシーは沈着冷静に応じてみせた 差が開いてきているのが私にもわかる いいぞ、ハッシー!

そしてさっきの天使の跳躍の桂が大活躍! 相手の2段目の金をはがす大暴れっぷり! こ、これは気持ち良すぎる!
その後も、ハタチンの竜を殺しておきながら、取ることはせずに差を広げる、という技を繰り出し、ハッシー、絶好調!
ハッシーは最後もきっちり見切り、自玉を安全にした
行方「これは気の利いた受け方ですね」
そして確実に、堅実に、しっかりと勝ちをゲットした 81手でハッシーの快勝! 

やったーー これは快勝と言うよりも、完勝というべきか 本当にお見事!
この一局、完全に、ハッシーがハタチンの上を行ったな・・・

行方「ハッシーの機敏な仕掛けが好判断でしたね ハタチンも警戒したと思うんですけど、その上を行くハッシーの決断だった それが勝利を呼んだ」

感想戦では、ハタチンの当然と思われた応手が実は大きな分岐点だった、ということだった

私はこの一局や2回戦の郷田との将棋を観て、アマチュアの振り飛車党が棋譜を並べるなら、ハッシーの棋譜を並べるのがいいんじゃないか、と思えてしまった 指し方が天才的な構想とかいうわけではなく、一手一手丁寧な積み重ねで、疑問手を指さないことをモットーとしているのだ これなら、アマチュアがお手本にするのにピッタリではないか、と思える
ハッシーのいいところが随所に出たかっこうで、実にお見事、パチパチパチパチ!
事前のインタビューで、あれだけ自分にプレッシャーをかけることをやっておいて、これだけの内容を見せることができる、これも素晴らしい! パチパチパチ!

ただ、もう次はベスト8、次に何を言うか期待が集まると思うけど、もう真面目でもいいんじゃね? ここまで来たら、私はハッシーにはマジで優勝を狙ってほしいのだ(^^; ひふみん以上の物まねキャラが存在するかっていうと、居ない気がするし(^^;
また決勝まで行ったら何か言う、くらいでいいと思う
あと、目を白目をむくのはやめてくれたほうが・・・ TVのハードディスクが壊れたと本気で思った(笑)

今年のNHK杯はすでにタイトルホルダーが全滅している (森内も竜王ではなくなった)、かっこうの優勝のチャンス! 今のハッシーの強さ、勢いなら行ける! 
ハッシー、優勝目指して、行けえええええええーーー!!

<お知らせ>
来週のNHK杯はお休みで、AM11時~PM1時まで、「将棋の日」の模様の放送があります
色々なコンプレックスを抱えた人たち対決という主旨の番組で、頭髪が薄いコンプレックスというテーマで佐藤紳哉六段がプロ将棋棋士として出てました

茶髪のカツラをかぶって対局した例の、「豊島?強いよね 序盤、中盤、終盤、スキがないと思うよ でも俺は負けないよ」というシーンが紹介されてました そこでVTRが終わってしまったのですが、ちゃんと「駒たちが躍動する俺の将棋をみなさんに見せたいね」と、ここまで放送して欲しかったですね 

このときの対局を振り返って、紳哉さんが「ボロ負けでした」とご自身で言っていましたが、私はそれほど出来が悪かった印象はないです 豊島の指し方があまりに抜群だったために、たしかに投了図では差は開いてしまいましたけどね

紳哉さんいわく、「カツラをかぶって、その風貌に合ったキャラを作るのですが、それになりきるのが大変」とのことでした
豊島のときのインタビュー映像を見たさんまさんに、「キャラになりきってないやん~!」と突っ込まれていました(笑)

さんま「金髪のカツラで外国人風っていうのはどう?」
紳哉「あ、それはもうあります」
さんま「え? じゃあ、やってみて!」
紳哉「えーと、まだちょっとキャラができてないんで・・・」
さんま「アカンやん~!」
こんな感じで、やはり、さんまさんは抜群にうまかったですね

紳哉さんは8個もカツラを持っており、カツラを「相棒」だか「友達」だか、そういう表現をしてました
1回カツラを着けたあと、いちいち洗わなくてはならず、専用の洗剤で手洗いで5分ほど洗って天日干しが必要だそうです 大変だな~(^^;

佐藤紳哉六段、またNHK杯に出て、何かまた面白いことをしゃべって、今度は勝ってください!
大晦日の森下vsツツカナの私の予想の前に、ぜひ載せておきたい文章があります

2013/04/20 http://live.nicovideo.jp/watch/lv118757933
三浦vsGPSが行われた直後の、第2回電王戦が終わったときの全体記者会見の様子です
ドワンゴの川上量生会長のインタビューを書き起こしておきます
今となっては、貴重な証言だと思います

川上「今回、縁がありまして電王戦を主催させていただいたドワンゴの川上です。このような世間でも大変話題になるような電王戦を主催させていただいたことを非常に光栄に思っています、と同時に大変恐縮しています。電王戦のような将棋の歴史に残るものをドワンゴのような歴史のない会社がやるっていうのは、大変おこがましいっていうふうに思っています。本当にこんなところに座っているのは、申し訳ないと思っているんですけど、ただ第2回電王戦を主催させていただいた以上は、我々の会社でもできる限りのことをして盛り上げていこうと努力してまいりました。我々はビジネスのためにやっているという部分もそれはもちろんございますけども、将棋の今後の発展のために寄与したいという気持ちが80パーセントくらいでございます。たぶんニコニコ動画っていう名前がこんなところに座っていること自体が、取材が減るんじゃないかと心配しています。ですので来年以降はできるだけ隅っこに座っていようと思います。人間とコンピューターの戦いというだけではなくて、人間ドラマですので、来年以降も開催されましたら、またこうして取材していただきたいと個人的に希望しています。」


川上会長がこんな発言をしていた時期があった、というのは、今となっては私には信じられないほどです
先日の11月26日の発表で、「森下電王戦システム」でリベンジマッチをやると発言したときの川上会長はこう力強く宣言しておられましたね
川上「将棋ファンが観たい戦いは、全て実現するということを目標としていましたので、当然、森下九段のご提案は、まあちょっと、本人の意向に関わらず、ぜひ実現したいものとして、すぐに発言があってからそれほど日を置かないうちに、お願いをしたかと記憶しています。」

森下電王戦システム、こんなルールで戦って、森下九段が勝っても何の自慢にもならないと私は思いますし、負けたら何を言われるかわかりません 森下卓、なんて名前、かなりの将棋ファン以外、誰も知らないでしょう 森下九段が負けた、とはマスコミは報じないでしょう 羽生ですら世間では今や、単に羽生と書いたら、フィギュアスケートの羽生結弦ですよ 
「プロ棋士が自分から言い出したすごい特殊なハンデをもらって試合して、それでも負けてしまった」 こう報道されるのは、もう火を見るより明らかではないですか

森下九段が勝てばいいだろう、ではないですよ 川上会長はこう断言しておられました
川上「私はまだコンピュータと戦う上では公平なルールとは思っていないです。これでもし違った場合でも、新・森下ルールを提案していただきたい」
いったい、どこまでやるんですか 今後もどんどん変則ルールでやる可能性がある、というすごい前例を今回で作りましたね
そして連盟は、森下九段をプロ棋士の代表として送り込んでしまいました
PVを見てると、他の棋士たちはまるで他人事のようですが、そんな対局者だけの一個人の問題では済まないのは、もう明々白々でしょう

これが、大晦日の森下vsツツカナの私の予想・展望です 残念ながら、勝ち負け以前の問題です

「連盟が何処へ 行こうとしてるのか もう誰にも わからない」
今の私の、本心です
元の歌 浜田省吾 「僕と彼女と週末に」

連盟が何処へ 行こうとしてるのか
もう誰にも わからない
機械と企業の See-Saw-Gameから
降りることさえ 出来ない

連盟は 一瞬の刹那に生きる 
子供は 夢見ることを知らない 

棋士を守りたい 棋士を守りたい この手で
愛を信じたい 人の心の 愛を信じたい いつの日か

「人に出来ることは機械にも出来る」と
プログラムを組む愚かな人
それがホントなら プログラマー自身も
いずれこの世で 用済み

恐れを知らぬ 無慈悲な機械は
数の力でプロを負かした

羽生を守りたい ただひとりの
渡辺を守りたい この手で
ハッシーを信じたい 棋士の心の 
タニーを信じたい いつの日か

平日に 僕は関西将棋会館に出かけた
京阪(けいはん)電車に乗って 環状線の福島駅で降りて
ローソンで買ったサンドイッチを食べ 2階の道場で パイプイスに座って
僕は色んなタイトル戦の解説会を聞いた
井上、福崎、神吉のギャグに腹筋が割れるほどの大笑いをして
阿部隆の毒舌、神崎の饒舌、長沼の親切、
コバケンの情熱、ハタチンの熱血、個性的な先生たち
マジカルエミちゃんと 僕はよく質問をした
山崎先生に矢内さんのことを訊いたときは 正直 面白かった
決して多人数ではないお客さんたちが アットホームな雰囲気を作り出していた

 
あるとき 聞いたことがない企画が持ち上がった
連盟はそれをビッグ棋戦にすると 言い始めた
それは機械に負けたから 今度は機械と協力して
最高の棋譜を作り上げるという棋戦だった
そしてそのプレマッチで ニコニコ動画で とても奇妙な情景に出会った
それは機械を搭載したメガネで タブレットを操作したプロ棋士たちが
堂々と「ソフト指し」をしている姿だったんだ

いつか子供達に この時代を伝えたい
どんな風に ファンが夢を つないできたか

羽生を守りたい ただひとりの
渡辺を守りたい この手で
ハッシーを信じたい 棋士の心の
タニーを信じたい いつの日か

連盟(きみ)を守りたい ただひとつの
連盟(きみ)を守りたい この手で
愛を信じたい 人の心の
愛を信じたい 今こそ
深浦康市 九段 vs豊島将之 七段 NHK杯 3回戦
解説 阿久津主税 八段

清水「日曜のひととき、研ぎ澄まされた読みと技の数々をお楽しみください」
あー、清水さん、またウィッグと呼ばれる付け毛を装着しているな 必要ないような(^^;
今日は深浦と豊島か 実力が超安定した2人の対戦だ

深浦は1991年四段、竜王戦1組、A級 22回目の本戦出場 
2回戦でのvs森下では、序盤の一方的な作戦負けから、圧巻の逆転勝ち これにはさすがに私は笑ってしまった あの作戦負けから逆転できるなら、プロの序盤の研究なんて意味がない、誰も序盤を研究しないだろう、と思えてしまったからだ(^^;

豊島は2007年四段、竜王戦1組、B1 6回目の本戦出場 
1回戦でのvs北浜は、北浜のゴキゲン中飛車に対して、超急戦を挑んで競り勝っていた 2回戦でのvs三浦は、横歩取りの力戦で68手の短手数で圧勝していた

解説の阿久津「深浦は攻守にバランスが取れている、重厚な棋風 攻めは力強く、苦しくなったときは粘り強い 負けにくい将棋 
豊島はアグレッシブに主導権を取りにいくことにこだわりがあると思う 苦しくなって秒読みに入っても、崩れずに相手に食らいついていく お互いに似た棋風だと思います」

事前のインタビュー
深浦「豊島七段は羽生さんの若い頃に似ていると思うことがあります 勝負に貪欲(どんよく)ですね 豊島は関西将棋のトップなんで、最先端の将棋を吸収しながら、勝利を目指したいと思います」

豊島「深浦九段は終盤が特に強くて、いつの間にかペースを握られている印象があります 集中していい将棋が指せるようにがんばりたいと思います」

聞いていた阿久津「深浦の『豊島は若い頃の羽生に似ている』というのは、最大級の賛辞ですね お互いを認め合っている2人」

あら、棋譜読み上げがカンナちゃん、秒読みが甲斐日向三段に、また戻っている(^^;

先手深浦で対局開始 なんと、初手から▲7六歩△3四歩▲5八金右! へー、こういう変化技に出たか
阿久津「深浦が横歩取りを避けたんですね 豊島の研究にハマるのを避けて、こってりした矢倉に誘導した」
うむ、豊島の横歩取りの研究の恐ろしさは、あの電王戦の対YSSの一局で証明済みだ 豊島は前局でも、後手番の横歩取りで三浦を圧倒しているからなあ
ただ、この3手目▲5八金右に対しては、後手は三間飛車がもっとも有効、とどこかで読んだ覚えがあるが、豊島は相居飛車の力戦を選んだ

2人の対戦成績が出て、4-4の互角とのこと 今年だけで、もう3回も当たっている

阿久津「力戦調なので、模様の取り方1つで、いきなり不利になることがある」
相居飛車で、深浦の▲矢倉vs豊島の△左美濃の力戦だ
駒組みが進むと、阿久津「これは何か深浦の作戦勝ちの気がしますね」
・・・うわ、そう言われればそう見える 豊島は駒が重い 角道が2重に止まっていて、攻めていけないように見える 玉の守りも、薄いのでは?

豊島は仕掛けていって、桂の高飛びをしたが、これはどうなのか もう仕方なく、か 
「桂の高飛び歩のえじき」になるかどうかだ だが?進んでみると、何やら、この桂がタダで取られるどころか、働き出しているではないか? あれ? あれれ、おかしいですよ? 双方の金銀2枚ずつが盤の中央でぶつかって、もう一気の戦いだ

阿久津「深浦がうまく駒組みをしたのかと思ったのですけど、豊島もうまく戦いに持ち込んでいますねー」
ここ、本当に豊島が力を見せた場面だった 普通、ここまでうまく戦いを起こせないぞ 豊島の強さと言えば、「スキがない」というのは有名だが、それに加えて、「構想力」というのを認識すべき、まさにそれを体現して見せてくれた場面だった 何しろ、金を3回上がって攻め駒にしたのだから、これはすごい・・・

阿久津「こうなって見ると、豊島の一連の手順の組み合わせがうまかった 豊島の攻め駒が全部さばけそう」
深浦もただ事ではない、と察知したのだろう 深浦、なんと、異例の大長考で、ここで一気に7回も考慮時間を投入した! うわー(^^;
 
その長考の甲斐があって、深浦は思いつきにくい勝負手をひねりだした おおー
阿久津「盤上に火花が散ってますね」
豊島も元気よく踏み込み、ヒートアップ 面白い、面白い

残りの考慮時間、深浦▲0回vs豊島△6回になった これは、豊島が有利だろう
豊島の構想力の見事さが光ったなー、と思っていた

が! ここからがまだとんでもなく長かった(^^;
深浦が「相手にプレッシャーをかけた一着」で焦らせれば、豊島は若手らしく一気に飛車を突っ込んでいった 深浦も攻防の飛車を放って、まだまだ土俵を割らない み、見ごたえがある
阿久津「豊島がいいかと思ったんですけど、深浦もいい切り返しで、形勢難解ですね」

そうこうしているうちに、深浦▲0回vs豊島△0回、両者30秒将棋になっちゃった わわわ あららら 豊島、これはなんかやばいような・・・
阿久津「これは秒読みだと2人とも焦りますねー」
ここで、豊島が面白い技を見せた 深浦が相手玉を挟み撃ち狙いでの打ち込んできた銀に対し、その銀を取るために豊島は端に金を投入したのだ 一目、危険だ この終盤にきて、こんな手筋は見たことがないが?
しかし、数手進むと阿久津「驚きましたけど、こうなってみると、豊島の金投入はいい手だったかも」

やはり豊島がいいのかと思われたが、ただ、深浦も自陣に竜を引っ張ってきて、粘る粘る いつの間にか上部が開けてきていた これは・・・ ヘタしたら、もう深浦玉は入玉を狙っているのでは・・・
阿久津「はっきりした決め手が、お互いに見つからないですねー」
豊島は果敢に攻めたが、深浦の玉にズンズン入玉され、捕まらなくなってしまった! あああーー
馬2枚と竜が守り駒となっており、威力絶大で、深浦玉はどんな囲いより堅い あららー

豊島の玉もまだ金銀4枚の囲いで堅いが、この後は指し続けても徐々に崩されていくだけだ もう・・・これはダメ・・・
135手で、豊島、潔く(いさぎよく)投了! たしかに、これ以上やっても勝ち目がないわ あああー、けっこう残念だ 私は豊島のファンなんで(^^;

阿久津「形勢はたぶん2転3転していたんじゃないか 早いうちから戦いが起こって、深浦のほうが苦しい時間が長かったと思うが、辛抱して豊島に決め手を与えなかった」

これ、ホントに深浦はよく粘ったなあ 特に関心したのが、馬の使い方だ 細かく動かして、豊島の攻め駒にプレッシャーを与えることに成功していた そして竜も自陣に引っ張ってきて、徹底防戦、最後は入玉して勝ちをゲット
うーん、なんと粘り強い、しつこい将棋であることか(^^; 深浦の棋風は「恋愛流」と呼ばれることがあるが、しつこいのが恋愛の成功の秘訣なのか?(笑)  

感想戦もなかったので、豊島の何が悪かったのか、知ることはできなかった
豊島の事前のインタビュー「深浦九段は終盤が強くて、いつの間にかペースを握られている印象があります」という、その言葉通りの内容となった

しかし、豊島も才能は見せてくれた あの序盤、作戦負けが濃厚だがどうするんだ、と思ったところからの見事な攻めの組み立て、やはり並の才能ではない 「構想力」っていうのは、努力では鍛えにくいもので、天分によるところが大きいと思う 豊島には天分がある、今後にやはり期待したい!

ちょっと話がそれるが、この粘り強い深浦に、あの女流の甲斐二冠は持ち時間4時間の王位戦予選で勝っちゃったんだよなあ (2013年10月24日) どういう内容だったんだ、と今さら知りたくなってしまった 女流が男子の上位に勝ったときは、それなりに特集を組んでほしいと思う(^^; 
豊川の二歩の反則負けなども、特集してくれていいんだけど、あれは「珍プレー」の一種
女流が男子上位に勝ったら、「好プレー」で特集してほしい!
今年の4月の電王戦の第5局、屋敷vsPonanzaが終了したあとの記者会見で、森下九段は「森下ルール」を提案しました
すなわち、「1手15分、検討用の継盤をかたわらに置いて、それで実際に動かして確認して、指す」というものです
森下九段は「これなら最強ソフト5台とやって、私の全勝はほぼ間違いない、それは違うと言われる方がおられたらぜひ証明させていただきたい」という主旨のことを発言しました
そして、大晦日での「1手10分、継盤あり」のルールで戦うことになったわけです

さて、森下九段は、磯崎氏の「コンピュータ側の勝率8割ということは、駒落ち、香落ちくらいで互角ではないか」という発言に「ちょっと頭にきて」、この森下ルールを提案するにいたった、と思われています

ただ、この以前の第4局、ツツカナvs森下での終局後の記者会見でも、森下九段は「人間対コンピュータのルールを考えないといけない、検討用の盤駒を使って、秒読みではなく、分読みでやるのが、もっとも公平なルールではないか」と発言しています

しかし、その2年前の本、私が今になって「われ敗れたり」 故・米長邦雄永世棋聖著 2012年2月10日初版を読み返していたところ、こういうことが書かれていました 非常に重要なところと思うので、書き出しておきます

ちなみにボンクラーズと米長さんとの対局は2012年1月14日
以下の文中の(カッコ)の中の文は、本文中のものです 私が書いたものではありません 漢字も、忠実に書き出しています 重要と思われる箇所を太字にしたのは私です

第8章 棋士、そして将棋ソフト開発者の感想
P169~P170 森下卓 プロ棋士

Q1 対局前にどちらが勝つと思っていたか。
自分自身がボンクラーズと対戦(本対局で用いられたソフトより数段落ちる)した経験から、米長先生の勝算は極めて少ないと想った。

Q2 初手△6二玉をどう感じたか。
米長先生との事前研究に参加させていただいた経験から、6二玉は対ボンクラーズ戦には最善手に近いのではないかと思う。正直なところ、相居飛車、居飛車対振り飛車、相振り飛車のいずれでも、まともに戦っては勝つ可能性は少ないと思った。

Q3 79手目の形勢判断
この局面では、米長先生が十分だと思う。最初から入玉狙いの構想が見事に実ったと思った。

Q4 他にコメント
6二玉は対機械(ボンクラーズ)に勝つための最善手だとしても、米長先生としてはたいへんな屈辱だったと思います。その屈辱をおしても、勝つことのみに徹底されたのだと思います。
しかし、人間対人間の対局ルールを、人間対機械(コンピュータ)に適用すること自体に無理があると思う。対機械には、対機械用のルールで戦うべきだと思う。
この人間対機械の対局ルールには私案がある。ここでは詳述しないが、そのルールを適用すれば、機械が神の域(例えば、初手7六歩に3四歩としたら、その手は敗着です。6二銀なら千日手です。というほどのレベル)に達しないかぎり、人間側も十分に戦えると思う。
機械のレベルが、歴代最強者の全盛期よりも格段に強い程度のレベルのものなら、私の考える対局ルールで十分に勝機があるとしか思えない。



森下九段は、「磯崎氏の発言にちょっと頭にきて」、今回のリベンジマッチに至った、というのは必ずしも正しくなく、2年以上前から自己流ルールの腹案があったんですね

追記:先日の11月26日の記者会見で、森下九段は「7年半前のBonanzavs渡辺竜王のときに、(こういうルールを)理論として考えたことがある、まさか本当にやることになるとは」と述べておられますね

大晦日の森下vsツツカナの対戦、私の個人的な勝敗予想などは、また後日書きたいと思います
5年前に買ったパソコンが、最近調子がおかしかったので、この際、新調することにした
電王戦のスポンサーのあの「ドスパラ」でネットでカスタマイズして買い、モニタ抜きで約18万円弱(税込み)
ドスパラのパソコンがどんなものか、知りたかったというもの理由にある
(今まではDellの10万円のやつを使っていた)

今買ったのは、OSがウィンドウズ7のものが欲しかったことだ
今はそのパソコンから書き込んでいる おおむね、良好だ 静音性も問題ない

CPUはインテルコア i7-4790Kという、けっこういいやつと思われる(1万円UPするがおススメと書いてあるやつにした)
メモリが16GB、HDDは搭載をやめてSSDというやつで済ませることにした
(SSDは容量が小さいが、静音に優れている 起動も早い どうせ私は新しいアプリはほぼインストールしないことが過去の経験から分かっている)


さて、私はもう延べ15年ほどパソコンを使っていることになる 1日なんだかんだで平均2時間は使っているのではないだろうか (パソコンをつけっぱなしにしておくのが、なんとなく好きで、そのままよく寝てしまう これも今まで使ったパソコンの寿命が減った原因かと思われる)

15年使っていて、1日2時間・・・ もう、立派なヘビーユーザーであろう
しかし、私は「ヘビーユーザー」であると同時に、「初心者」であると断言できる
なにしろ、いまだに、ファイルとフォルダの違いがよく分からないという状態なのだから(笑)

辞書登録の転送の仕方すら分かってなくて、パソコンを買い換えるたびに、また1から手打ちで辞書に登録している有様だ
たとえば、「角交換」という将棋用語は非常によく出てくるが、普通に変換すると「各高官」と出てしまう
これを、また1から全部登録してるわけ(笑) 「11」を「1一」と変換するのを81マス全部やるとか(^^;
でもまあ、将棋用語だけなんで、1時間くらいで終わるんだけどね
さとうしんや六段のことを書くときに、「しんや」と打ったら「紳哉」と変換されないと、都合が悪いわけだ 「伸哉」は間違いだからね  

「ヘビーユーザーであると同時に初心者」・・・これはパソコンがもっとも顕著なものではないだろうか
自動車だと、運転は10年以上のヘビーユーザーの人でも、故障したら自力ではどうしようもない、こういう人は普通だろう
だから、別にパソコン全部が分からなくても、自分の欲しい機能だけ使いこなせば、それで充分と思っている

・・・でもなあー、なんかさすがに、ファイルとフォルダの違いくらいは、分かってないとまずいんじゃないのか、と思うが、まあー、私は理解する努力をやらないんだろうなー(^^;
どこのフォルダ、ファイルに何が入ってるか、めちゃくちゃで、しかし新しいパソコンを買い換えることによって、まっさらに整理されるというのが今までの私の法則だ
たとえるなら、すごい部屋が散らかってる人が、引越しをすることによって、やっと部屋がきれいになって、また散らかったころに引越しする、という循環が成り立っている(笑)

何か、これに相当する言葉があるかもしれない 「ヘビーユーザーの初心者です!」 
・・・ぜんぜん、自慢できないな(^^;
・2手目△3二飛戦法の創案者で、2008年に升田幸三賞を受賞している (当時は今泉さんは三段に編入していた)
・この戦法について、「イメージと読みの将棋観(1)」で
羽生「序盤にはまだいろんな可能性があると感じました。」
康光「これねえ、驚きましたね。2手目△4二飛や△5二飛はありえると思っていたけど、△3二飛だけは論理的に不可能だと思っていた。」
谷川「後手ですからね。局面が収まれば自分のペースで戦えるし。先手を持ってとがめるのも難しいと思った。」
渡辺「初めて指した人、よく浮かんだなあ。相手(先手)が振り飛車党だとやりにくい戦法じゃないかな。」
森内「コロンブスの卵的な大きな発見だと思う」と語っている 
各人それぞれ、この発想を賞賛しているのがわかる 
藤井は少し違っていて、なんと研究したことがあるそう!

藤井「実はこの手は昔研究したことがある。(以下、初手から変化が続いて14手目に難しい局面になる) この局面はナゾだが、これでやれると思う人がこれをやる。(また初手から別の変化で) と(こう)なるなら、後手をもってやりますよ。石田流に組みあがるなら有力です。ただ、この手は初手▲2六歩に対しては指せないんですよ。居飛車党の棋士に警戒されると指せない。それで自分はあきらめた記憶がある。」

・平成20年(2008年)7月の王位戦では、羽生名人(当時)がついにタイトル戦(王位戦7番勝負第2局)でもこの新戦法を採用するに至った。(結果は109手で深浦王位(当時)の勝ち)
・平成20年8月15日現在、プロ公式戦での採用数は13局で先手の7勝5敗1千日手という結果になっている。(これらもイメージと読みの将棋観(1)より)

・最近流行の中飛車左穴熊の使い手で、著書に中飛車を取り上げた「最強アマ直伝! 勝てる将棋、勝てる戦法 」(マイナビ将棋BOOKS)がある Amazonでのレビューは現在9件で、平均評価は星4.5とすごく好評 ・・・私は持ってません(^^;

・とにかく対局中、形勢が顔に出る出る(笑) ものすごい表情豊かで、顔面をしかめっつらして自分と格闘しており、その姿は、一般人の「将棋指し」のイメージにピッタリ(笑) 今はポーカーフェイスが当たり前になったプロ棋界にあって、こういう絵を提供できる人は貴重だ ボヤきこそあまりない(と思う)が、あの石田和雄以上に顔に出る、と言えばオールドファンにも伝わるだろうか
自信のあるところはビシッ!と音をさせて指す一方、秒読みで手がなかなか決まりきらず、盤上でフラフラと手が泳ぐので、それも見ものだ(笑)

・手数の長い将棋でプロに勝てる 銀河戦などで見たことがあるが、長手数、終盤の長い将棋で体力負け、競り負けせずに互角に渡り合えている 41歳でこれはすごいことだ

こんなところです 私は今泉さんがこのプロ試験で3勝1敗だったことは全然驚いてません むしろ、アマのタイトルを取りまくったことがすごいですね アマの大会は1回負けたらだいたいそれで終わりですからね 今泉さんがNHK杯に出る姿を見たいです(^^)
元の歌 アニメ エヴァンゲリオン主題歌 「残酷な天使のテーゼ」

※テーゼ・・・命題 ※パトス・・・情念

残酷な将棋のように プロ棋士よ 神話になれ

怖い 棋戦がいま 連盟のドアを 叩いても
ドワンゴだけを ただ見つめて 微笑んでる タニー
お金 くれるもの 求めることに 夢中で
運命さえ まだ知らない いたいけな瞳

だけどいつか気付くでしょう その棋戦では
遥か未来 語り草の 恥をかくこと

残酷なタッグのテーゼ 連盟をやがて滅ぼす
ほとばしる熱いパトスの 思い出を裏切るなら
この盤(そら)を抱いて輝く プロ棋士よ 神話になれ


ずっと あこがれてた 私の夢の あの棋士
羽生名人が タッグマッチに 呼ばれる朝がくる
細い右腕の 存在意義が問われてる
世界中の声あつめて 止めさせたいけど

もしもプロのソフト指しに 意味があるなら
プロはただの操作係 電王手くん

残酷なタッグのテーゼ 悲しみがそしてはじまる
抱きしめた 棋士のたましい その夢に目覚めたとき
誰よりも光を放つ ハッシーよ 神話になれ

人は悪手つむぎながら 将棋をつくる
機械なんてなれないまま 私は生きる

残酷なタッグのテーゼ 脱税でやがて捕まる
ほとばしる熱いパトスの 思い出を裏切るなら
この盤(そら)を抱いて輝く プロ棋士よ 神話になれ 
佐々木勇気 五段vs大石直嗣 六段 NHK杯 3回戦
解説 中村太地 六段

先週は羽生vs森内で解説は藤井という40代の顔ぶれだったが、今回は全員20代の若手か
ちなみに佐々木勇気20歳、大石25歳、中村太地26歳だ
清水さんの服、イエローのベストっていうのか、チョッキみたいな服・・・ なんとなく、毎回独特だ 
私は服装の大局観はアマ20級程度なので、それ以上の感想は差し控えます 「チョッキ」って言っている段階で、もう若い人は、何それ?ってなるだろう きっと「防弾チョッキ」ぐらいにしか使わないだろう(^^;

さて、佐々木勇気はスイスジュネーブの生まれ 
2010年四段、竜王戦は来期から4組、C1 2回目の本戦出場
1回戦のvs阿部隆では、相掛かりで華麗な寄せを決めて逆転勝ち 2回戦のvs渡辺二冠では横歩取りで156手のねじり合いを見事に力で制して、圧巻だった 

大石は大阪府八尾市出身 2009年四段、竜王戦4組、C1 4回目の本戦出場
2回戦のvs稲葉では、大石は相掛かりから右玉にして長い151手の戦いを制している

清水「中村六段は4月から、ニュース番組のレギュラー出演をされていると伺ったんですが」
太地「今まで張っていなかったアンテナを張るようになったので、多くの戦型を指せるようになるんじゃないかなと思っています(笑) 生放送で緊張します(^^;」とのことだった
私も、ちらっと観たことがあるわ 羽生が1300勝を達成したときにね

それにしても、中村太地は身長が高いな 今年の年鑑によると180cmか 体重は55kg
これ、すげーな モデルもびっくりじゃない? 私は身長は太地以下、体重は太地以上なので、1勝1敗で互角というところだ  
ちなみに清水は身長は5尺2寸9分と回答している ・・・なんですか、それ(^^; 体重が書いてないが、こちらも例えば12貫500匁(もんめ)とか、尺貫法で書いて欲しかったな

さて、佐々木は佐々木勇気五段と佐々木慎六段という2人がいて、紛らわしいのでこのブログでは勇気と呼ばせてもらう
佐々木慎も前期C1からB2への昇級を決めた実力者で、ややこしいんだよね・・・
太地「勇気は将棋は天才で、私生活は天然というイメージ(笑) 切れ味鋭く、終盤力はすごいものがあります
大石は軽快な指し手を好む、筋の良い指し手をするので、多くの方にマネしていただきたいです」

事前のインタビュー
勇気「大石六段は誠実な性格の方、将棋はいつも安定した自然体の指し回しをしてくる印象 本局には集中して臨みたい、また、先日、太地先生に厳しい指導をしてもらったので、それを活かすことができたらと思います」

大石「佐々木五段は実力もあって勢いのある、旬の若手棋士 戦型予想は、佐々木さんは何でも指すので振り駒しだい フレッシュな気持ちで挑みたいと思っております」

聞いていた太地「勇気とは、先日イベントで指す機会があって、緩めてもらって勝たせてもらいました 先輩思いのいい後輩だなと思いました(笑) 戦型は、勇気が最近採用している石田流を選ぶのではないか」

先週あたりから、棋譜読み上げが室谷女流、秒読みが黒沢四段になっているね
室谷さんは私は非常に好印象だ 何でもできる万能女流っていう感じ 黒沢四段は、もうその席は三段に譲ってあげたほうがいいんじゃないかと思ってしまう(^^; NHK杯でその席に座ったら四段に上がれるっていうジンクスがあるもんね

さて、先手勇気で、やはり石田流だった 早石田の乱戦ではなく、角道を止めたじっくりとした戦いとなった
勇気の▲石田流+片美濃vs大石の△中飛車+居飛穴だ 中飛車左穴熊というやつだ
太地「(戦型が太地の予想どおりになって)勇気はやはりいい方ですね~(笑) 大石の対策は最近プロ間で流行っている  中飛車にすることによって、玉が穴熊に組めて相手より堅くできる」

2人の対戦成績は、勇気1勝、大石2勝とのこと

まだ駒組み、と思いきや、いきなり勇気から仕掛けていった それも5筋から! そこは相手の飛車先だ よく決断できるなあー
太地「これは思い切った手です」
しかし、これがどうだったのか、手が進んでみるとどうも、動きすぎだったようだ
大石が圧倒的に堅い穴熊を主張してさばきを狙うのに対し、勇気は全てを読み切って押さえ込まなくてはいけない展開になってしまった 

この間、色々雑談があったのだが、そこでの清水さんの事前の情報収集能力がすごかった
清水「佐々木五段は、ご自身の棋風を、いいにつけ悪いにつけ、若い、とおっしゃっていたんですが」
清水「20歳になったので、もう若くないんだよなー、とおっしゃっていたんですが」
清水「ご自身のデビュー当時のコメントが、『どんなに悪くなっても決してあきらめない』だそうです」
清水「大石六段は、関西の研修会の幹事もされていて、2年目になるそうです」
全く、すげーな この下調べの努力! 手放しで感服してしまうわ 清水さん、グッジョブ!

さてさて、盤面、大石がやはり良くなってきたとのこと
太地「堅さも大石、形勢も傾きつつあるかも」

そして、大石が棋風をモロに出した一着を放った
右銀は攻めに参加させるのかと思いきや、逆に、穴熊に引き付けた! うわー 4枚穴熊か
太地「これは少し驚きました だって、(そこまでしなくても)すでに堅いじゃないですか」
太地「勇気は200手くらいかけて、大石を倒そうとしていますね」

ここから、両者さすがプロ、と思わせる手が続いた ただ、どうにもこうにも、大石の4枚穴熊が堅すぎて、もう目がクラクラする これ、すごく低いペタンコな4枚穴熊で、どう潰せばいいんだ 堅いし、遠いことこの上ない
一方の勇気は何かパンチが入れば一発で終わる陣形 もう、振り飛車が居飛穴に負ける典型的な展開だ 

清水「大石は『細い攻めがつながるかどうかを観てほしい』とおっしゃってました」
難解な攻防が繰り広げられ、勇気はどうにか粘っているが、パンチが入ってしまうのは時間の問題か・・・

太地「大石のほうは、眠れる獅子(自陣に残っていた飛車)が活用できそうな感じが」
そして、そのとおり、自陣の飛車が中央にドーン! あー、もうこれで決まりか

ここで、清水さんから衝撃の発言があった
清水「桂が入ると△3六桂も痛いですか?」 (盤上の△4六角と連携した、吊るし桂の手筋)
太地「あ そうですね 美濃囲いの弱点ですね」
ここ、私はひそかに衝撃を受けた あの清水さんが、手を指摘したではないか! 清水さんって、今まで自分から何か手を指摘したことがあったっけ? ただ、これは割合に簡単な手で、指摘というよりフォローの範囲と思うが、それにしても清水さんが手を自分から質問した! 私にはこういうシーンがほぼ記憶にないのだが・・・
今年度からNHK杯で清水さんを観ているほかの人はどうなのだろうか?(^^;

そして、まさにその直後だった 勇気が放った一手、それは清水指摘の△3六桂を防ぐ飛車打ち、▲3六飛!
おおー、こ、これは、ひと目、すごい勝負手! やる価値がある手!
太地「これはすごい、なかなか見えない手です △3六桂も消してますね」

この▲3六飛を境に、一気に流れが傾いた 
大石は切れ模様の筋に突っ込んでしまい、ホントに攻めが切れてしまった あああー
太地「これは逆転した感じがします」
そして、見事に、勇気は、あれほど堅く遠かった、大石の4枚穴熊を攻略して見せた

勇気は最後は、自玉は飛車を渡しても大丈夫、という状態であることを見切って、きっちり寄せた 
153手で勇気の逆転勝ち!

太地「終盤まで、ずっと大石がうまく指していたが、勇気が決め手を与えずに▲3六飛以降、ペースを掴んできっちり勝ちきった やはりチャンスを逃さないですね ▲3六飛はさすがの一手だったと思います」

対局中はポーカーフェイスだった大石だが、終局直後、けっこうガックリきていたように見えた これはショックだろうね・・・(^^;
まさに、何でこれを負けるんだろう、っていうやつだ でも、それが将棋だ そこが面白い醍醐味だ

勇気にとっては、これは価値ある1勝だわ こういう逆転勝ちをしていけるうちは、実力もつくだろう
なぜなら、単に大石が間違えたからっていうわけじゃない、勇気の延々の粘り、そして一瞬のスキを逃さない勝負手のたまものだ そういう逆転の仕方、これはいいわー 勇気、よく粘った! パチパチパチ 何しろ途中は、9九の香を▲9八香、▲9七香と2手かけて逃がしていたからなあ(^^;  渡辺二冠に競り勝った将棋も素晴らしかったし、今期NHK杯の台風の目だね

解説者の太地も謙虚でさわやかで良かった そして清水さんが自分の読み筋を堂々と披露(ひろう)する時は果たして来るのか、今期も色々と目が離せないNHK杯となっている
今からさかのぼること8年前の2006年、当時18歳で四段になったばかりの糸谷は、
新人王戦で優勝したときの謝辞でこうコメント
糸谷「いまの将棋界は斜陽産業。僕たちの世代で立て直さなければ」 (ウィキペディアより)

少なくともこれから1年間は、糸谷の発言は竜王としての発言になる
コンピューターに負けたことをきっかけに、迷走しはじめた将棋連盟を、糸谷、立て直してくれ!
1勝1敗で迎えた第3局、この一局で決着が着く

聞き手の藤田女流と解説の佐藤紳哉六段、背たけにずいぶん差があるなあ(^^;
藤田さんは背が低いのかもしれない(今年の年鑑によると161cmとのこと そんなに低いわけじゃないですね 紳哉は180cm・・・ 原因はこっちでした)

紳哉「一局目は清水の逆転勝ち、二局目は長い中盤で、鋭い指し回しが香川に出て、香川が勝った」
今まで2局とも、対抗形の持久戦だった

お、伊藤明日香さんが振り駒をやってくれるわ あー、すごく激しくシェイクするね
カスパロフさんの倍の勢いでのシェイクだ  と金が4枚出て、清水の先手と決まった

清水は通算567勝 224敗 0.717 
紳哉「清水はベテラン、手厚さに磨きをかけている」

香川は通算54勝 31敗 0.635
紳哉「香川はここ数年で力をつけた」

紳哉「一局目、二局目、ともに中盤が長かったので、本局もそういう展開になるんじゃないか」
この紳哉の予想、これがズバリと的中することになろうとは・・・

先手清水でいつもの居飛車、香川は4手目△3五歩! 早石田での急戦狙いだ
紳哉「香川は乱戦志向、清水はじっくりとした戦いが好き」

とりあえず、互いに玉を軽く囲いあった
紳哉「清水はホントに姿勢が美しい、背中が曲がらないんですね」
藤田「ピンと伸びて」
うむ、毎回思うなあ この姿勢を手本にしろって言われても、他の棋士は困るわ(^^; 
ただ、清水さんの服、これがなんか、飛行機のパイロットの制服みたいだ 胸にポケットが2つ付いていて、緑色だけど男物? どうしても機長さんに見える 私は服のセンスがゼロの人間なんで、よくわからないけど、こういうのはどこで売ってるのか(^^;
背筋が伸びているのも相まって、今にも大空高く飛び立ちそうな清水さんだ

さて、角交換からお互いに筋違い角を打ち合い、それで敵陣をけん制し合っている
紳哉「香川はこの4手目△3五歩をよく指しているので、さばき方は心得ているでしょう 次の手、注目ですね」
と言っていたら、まさにズバリ、的中! 豪快に角を切って、大さばきに出た香川

変化手順の説明で、紳哉はリップサービスしてくれた
紳哉「こうなってくると、駒が前に前に・・・ 駒たちが躍動するっていう言葉がありますけど」
藤田「はい(笑)」
うむ、面白いなー ぜひまたNHK杯に出て、こういう名セリフを残して欲しいものだ セリフのアイデアをファンから募集するっていうのはどうかな?

さて、駒が数回交換になったわりに、全体にまだ前に出てる駒が少ない お互いに歩をほとんど突いていない、というめずらしい中盤だ 自陣を整備した清水に対し、香川もやって来てください、と飛車をスッと浮いて形を良くした
ここ、ここが勝負所だった 清水が「パス」したところ、香川に「パス」で返されたのだ 
焦って清水が強気の手を指したが、これが形を決めすぎたっぽい

香川にうまくとがめられ、香川に盤上を制圧されてしまった
あれあれ、いつの間にか、けっこう差が開いたな、という感じだ
それを清水も自分で感じたのだろう、よけいに焦ってしまい、清水は秒に追われながら「一か八か」の手を放ったのだが、また香川に的確に受けられてしまった あらららーー 
紳哉「これは清水が苦しい」

よく見ると駒の損得はほぼないのだが、お互いの飛車の働きが大差なのだ
清水の飛車は中段で完全な遊び駒、何もしていない 香川の飛車は急所の位置に打ち込まれている

そして、それ以外の代償というのが全くないのだ もう80手まで来たというのに、互いに歩をほとんど突いていない、というめずらしい将棋だ なんと、後手の香川のほうは歩が7枚、初期位置に居るではないか!
これでは清水は戦線の拡大が全くできない 飛車の働きだけで形勢が決まっている、単純な局面になっている あらー、これは・・・

こういうのも、めずらしいな 
男子プロだと、久保がけっこう、こういう展開になるか 歩を動かしたパーセンテージがダントツで低い棋士が久保だったなあ 今年の将棋年鑑で、「その棋士の今年指した全ての指し手のうち、歩を動かした割合」というのがあった 他の7人のトップ棋士は、ほぼ30パーセント前後だったが、久保は24.5パーセントという驚異的な低い数字だった 久保は歩を動かさず、さばきに出ているのが証明されている数字だ 

紳哉「ただ、清水は根性があるんですよ あきらめないですよ」
その言葉どおり、清水はジリ貧覚悟で粘ったのだが、香川が一気の寄せを決断した場面、これが最大の見せ場となった

香川が決めに出たのを見て、最初は紳哉は解説で「これは? 勢いも大事だけど、もっと遠巻きに安全に行くほうが良かったのでは? ううーん?」と言っていたのだが、手が進むにつれ、紳哉に香川の意図がようやくわかってきた なんと、香川は13手の読みで、きっちりと寄り形まで持って行ったのだ!
これ、明らかに香川の読み筋、予定どおりだ 馬を捨てて、端で細かく手を作ったあと、もう1枚の馬も捨てて、それで寄りか! い、いやー、これはすごい!
香川、2枚目の馬を捨てたとき、グリグリッと指で押し付けた 香川の「もう逃しません 防衛は決定しました」という声が聞こえてくるようだった うわー、こ、これは強い・・・

これには紳哉も「香川は素晴らしいですね 差がついている局面でこういう一気の寄せができるのは、素晴らしい」
もう、絶賛だ マジで、これは女流とは思えない寄せ方だ 男子プロでも、13手の読みで踏み込めるか? これは簡単な13手じゃない、相当読みに自信がないと出来ない手順だ 何より、この勝負で防衛か失冠かが決まるのだ 一番必要なもの、それは「勇気」 それを香川は持っている、何よりの証拠・・・ 
もっと安全にダラダラとやっていても香川が優勢だったことは明らかだ しかし、それだと、ものすごい長期戦になったことだろう
逆転するかもしれない可能性も、それだけ増えるということになる

清水も、どうにか形を作った
紳哉「立派な一手違いです」
おお、清水も根性でがんばったな とにかく一手違いになった ただ、こう鮮やかに寄せられての負け、これはもうどうしようもない、今回は完敗を認めるしかないわ

140手で香川の勝ちとなった
紳哉「難しい中盤が続いたが、香川が丹念に受けて清水のミスを誘って、王道の勝ち方でしたね」
藤田「最後も鮮やかな」
紳哉「終盤もキレてましたね 本局は香川の素晴らしい内容、これを機にもっとステップアップするんじゃないですか」

防衛のインタビュー(要約)
香川「去年のこの棋戦で多用した、愛着のある4手目△3五歩で、自分なりにうまく指せたと思います 初めての防衛戦で、一局目を負けたときには無理なんじゃないかと思ったんですけど、いい将棋をお見せしたいと思ったので、なんとかここまで来れたかなと思います 去年の1年間は女流王将として充実していたんですけど、納得のいく成績が残せなかったので、これからの1年間はあらためて女流王将として、いい結果を残したいです (この棋戦は)来期もスリリングな熱戦が繰り広げられると思いますので、ご視聴のほどよろしくお願いします」

この一局、よく考えたら、香川さんには一手の疑問手もなしか 少なくとも、紳哉からは指摘がないし、私見でもノーミスと思える
それに何より、最後の13手一組の一気の怒涛の寄せ・・・ あれは・・・ あれが女子にできる技か?
安全策があったのに、決断して馬を捨てて、端を手数をかけて細工して、そしてもう1枚の馬も捨てる、それで全ての攻め駒が活用できてピッタリ寄り・・・ これは「駒たちが躍動する将棋」そのものではないか つ、強い・・・ パチパチパチパチ!
香川さん、防衛の一局にふさわしい、見事としか言いようがない最後の圧巻の指し回し、素晴らしかった!!

最後、スポンサーの霧島酒造さんの偉い人?から花束をもらっている姿で番組が終了した
あらら、スポンサーからの挨拶がないのか 霧島酒造さん、でしゃばらないってことなのかな?
「右に3回でしょ、左に1回」 このCM、もう耳から離れないんですけど・・・ 
せっかくだから、何か一言、聞きたかった 「香川さん、今日は、おいしいお酒を飲んでください」とか、声をかけていたのでしょうね 関係者の皆様、どうもありがとうございました 
清水さんも、負けたけど、よくあきらめずに、一手違いまで持っていってましたね 今期のこの棋戦、接戦の連続を「根性」で勝ち上がってきてましたもんね

3番勝負の一局目のとき、あれではさすがに書きすぎたかと私は反省しています
香川さん、今日はありがとうございました 防衛か失冠かが賭けられているこの一局での、香川さんの終盤の踏み込み、あれは「ジョジョの奇妙な冒険」の、この言葉を私に思い起こさせてくれました
ツェぺリ「人間讃歌(さんか)は『勇気』の讃歌ッ!! 人間のすばらしさは勇気のすばらしさ!!」
また、本局のような将棋を期待しています これからもご活躍を!