キン肉マンvsバッファローマンは、激戦の末、キン肉マンが勝利を収めた
バッファローマンは圧倒的なパワーを誇ったパワー超人だった

バッファローマン「キン肉マン 俺は悟ったよ 超人には1000万パワーなどというムダなものは必要ないことをな 大切なのは、たとえパワーが少なくてもそれを上回る気力だと・・・ それを支えているのがキン肉マン、お前の場合、テリーマン、ブロッケンジュニア、モンゴルマン、そして命を落とした超人たちの友情なのだ 命をかけた友情のパワーは1000万パワーをはるかに超えるものがあった 俺は1000万パワーを誇示していた自分が愚かに見えてきた ハッ八ッハ・・・ 気づくのが遅かった もう少し早く君たちに会っていれば・・・」

キン肉マン「バッファローマン、今からでも遅くないぞ!」
ブロッケンジュニア「そうだともバッファローマン お前は俺たちの仲間だ!」
テリーマン「そうとも! 君は立派は正義超人さ」
バッファローマン「俺が仲間? 正義の超人・・・」
キン肉マン「ああ! ほら!」
(キン肉マンたちが手をさし伸べた バッファローマンがその手をとり、がっちり握手を交わした4人)
バッファローマン「あ、ありがとう・・・」


このシーン、もし三浦八段(当時)がGPSに勝っていたら、再現できたのではないだろうか?

GPS開発者たち「ミウ肉マン 俺たちは悟ったよ 棋士には1秒間に2億7千万局面を読むパワーなどというムダなものは必要ないことをな 大切なのは、たとえパワーが少なくてもそれを上回る気力だと・・・ それを支えているのがミウ肉マン、お前の場合、アベコウル、ツカダ、そして命を落としたサトシン、フナエたちの友情なのだ 命をかけた友情のパワーは1秒間に2億7千万局面を読むパワーをはるかに超えるものがあった 俺たちはパワーを誇示していた自分が愚かに見えてきた ハッ八ッハ・・・ 気づくのが遅かった もう少し早く君たちに会っていれば・・・」

そして、ガッチリ固い握手を交わしたのであった めでたしめでたし   
・・・もちろん、現実は全く違ったわけですがorz
飯塚祐紀 七段vs屋敷伸之 九段 NHK杯 3回戦
解説 野月浩貴 七段

ベスト16最後の対戦、飯塚vs屋敷だ 両者B1だが、今期は飯塚10戦全敗で降級、屋敷は7勝3敗で昇級へマジック1としている

飯塚は1992年四段、竜王戦4組、B1 6回目の本戦出場
1回戦で、定跡どおり指してきた塚田に対して普通に指して危なげなく勝ち
2回戦では相穴熊で西川和宏に勝ち 1、2回戦では飯塚はノーミスという感想を私は書いている 

屋敷は1988年四段、竜王戦1組、B1 18回目の本戦出場
2回戦で山崎に横歩取りでかなりの逆転勝ち 

冒頭、清水「野月七段は英語に堪能で~」
野月「欧米ではずっと漢字ブームで、漢字で書かれているほうがかえってカッコいい~」
といった雑談があって、興味深かった

野月「飯塚さんはじっくりと手厚い将棋 切り合いよりは一歩づつリードして積み重ねていく
屋敷さんは切れ味鋭い居飛車党 チャンスと思ったときの一瞬の切れ味は相変わらずです 2人とも相居飛車はオールラウンダー」

事前のインタビュー
飯塚「屋敷さんの将棋を初めて見たのは屋敷さんが中学生の頃で、あまりにも鮮やかな寄せを決めていたので、大変驚いた覚えがあります その印象は現在も変わりません 高い水準で全ての技術を備えているすばらしい棋士だと思っています 大変強い屋敷さんが相手ということで楽しみにしてまいりました 応援してくださる皆様に感謝の気持ちを込めて、一手一手しっかり指したいと思います よろしくお願いします」

屋敷「(最近の調子は?)最近は対局も多く、いい感じで指していると思います 本局もですね、序盤から終盤までしっかり指していい将棋を指して行きたいと思っています」

先手飯塚で、ノーマル角換わりになった 飯塚が腰掛け銀に出ようとしたところ、屋敷が変化した なんと、両方の銀2枚をカニカニ銀のように出て行く、かなり変わった作戦! こ、これは? こんなん、私は観たことないけどどうなってるのか?
野月「後手の屋敷の形は、昔はともかく最近の角換わりでは全く見たことがないです パッと見、屋敷の駒組みが苦労しそうだなあ」

2人の対戦成績が出て、飯塚3勝、屋敷8勝とのこと まあ、それくらいは差があるだろうね

序盤の駒組みの最中、雑談をしてくれた
野月「屋敷は努力している姿を人に見せない だけど僕の知っている屋敷さんはひたすら将棋ばっかり 暇さえあれば詰将棋や将棋の本を読んでいる だからたぶん勉強はこっそりやってる」
清水「取材で記者に『将棋の研究は?』と訊かれて、『1日10分くらいですかね、新聞の詰将棋くらいです』とおっしゃるんですが」
野月「ウソウソウソ、絶対ウソです(笑)  指している将棋を見ても、最新形には全部ついていってますし」
そうか、1日10分というのはウソだったのか ちょっと残念だな(^^;

さて、屋敷のカニカニ銀に対し、飯塚は無難な構えをしている
野月「飯塚は一番自然な手を選ぶタイプ 奇はてらわない 屋敷はもう動いていくしかない 玉が薄く、これ以上固まらない」

そうだよな~ 屋敷の陣形、そうとう薄い これ、屋敷、△5五歩と伸ばしている作戦上、2枚の銀との相性が悪いのでは・・・

屋敷は3歩を突き捨て、強引に馬を作った 持ち歩が飯塚▲5歩vs屋敷△1歩だが、どうなのだ、これは?
野月「パッと見は飯塚を持ちたい」
急所にパンチが入り始め、これは飯塚が面白いなあ

屋敷、なんとか粘るが、飯塚にドカーンという角の打ち込みが出た
野月「この角は命がけの一着ですね 決まらなかったらひどい角」
両者、同じように持ち時間を減らしていたが、ここで飯塚が使い切り、30秒将棋になった

飯塚が攻めを続け、屋敷が受け流すという折衝があったが、形勢は?
清水「どうでしょうか この辺の数手のやりとりは」
野月「飯塚がかなりいいと思います」

ここで、本局で私がもっとも感心した手が飯塚に出た 8筋の歩をじっと伸ばし、次に、と金作りを狙った渋い一手!
これで一手勝ちを見越した一着だ
清水「ほお~!」
野月「飯塚らしいですね、強い、王道を行く一手ですね」
ここの2人の感想、良かったわ 2人も感心している様子が伝わってきた

その後、屋敷の最後の猛攻、王手ラッシュ!
野月「詰むや詰まざるや パッと見は詰まないけど、詰んでもおかしくない」
これをしのぎきった飯塚が勝ちきった けっこう際どかったけど、飯塚はまあ読み筋だったんじゃないかな? 感想戦がないからわからなかった 122手で飯塚の勝ち

野月「序盤から屋敷が工夫を見せて、斬新な展開で動いていったが、そこを飯塚がしっかり受け止めて決めた 決めに行ったのも見事だった ちょっと最後、危なく成りましたけどね 全体的には飯塚が非常にうまくまとめた一局」

最後、野月はさかんに「飯塚にもっと単純明快な玉の逃げ場があった」と言っていたけど、その逃げ場(▲5六玉)を選んだ場合、どうやって屋敷玉を詰ますのかが私にはわからなかった 激指で調べたら9手詰み~11手詰みか もう少し解説が必要なところだったなあ

うむ、飯塚は力を見せたね なかなか強かったよ いいところが出たんじゃないかな
屋敷としては・・・ あの序盤の作戦が・・・ カニカニ銀で△5五歩と位を取っているっていうのは、やはり不利になってしまうのでは、と思えてしかたなかった 一局の流れとして、もう敗因はそこだもんね
相居飛車の後手番の作戦、画期的なのがまた出てこないかな(^^;
なつかしのアニメ、「キン肉マン」に、コンピュータ攻略法を学ぼう!

超人オリンピック決勝、キン肉マンvsウォーズマン
ウォーズマンはコンピュータ超人である

火事場のクソ力でここまで戦ってきたキン肉マン
しかしウォーズマンの必殺技、パロスペシャルをかけられて絶体絶命の大ピンチ
脱出は不可能、もうダメかと思われたとき、ウォーズマンに準決勝で敗れたラーメンマンの声が、キン肉マンの心に届いた

ラーメンマン「機械に屈するのかキン肉マン 熱い血潮が流れる超人としての、そのお前の炎の魂で、コンピュータ超人の氷の精神を溶かしてしまうのだ! 氷の精神を溶かしてしまうのだ!」
キン肉マン「私の炎の魂で・・・ 私の炎の魂で・・・!」

キン肉マンの体の内に炎のごときエネルギーが燃え上がった するとウォーズマンに異変が起こった
アナウンサー「ああっと、ウォーズマンの体から煙が! この煙は何でしょうか!?」
解説のテリーマン「おそらく、ウォーズマンの機械の部分に張り巡らされた電気回路が、ショートしているんだ」
アナウンサー「何ですって?」
ロビンマスク「しまった! ウォーズマンのコンピュータに負担がかかりすぎている」
シューシューとウォーズマンの体から煙が上がる

アナウンサー「しかし何でショートなんかを?」
テリーマン「そこが奇跡を呼ぶキン肉マンのすごさだ 魂からほとばしり出る炎のなせる技だ」
キン肉マン「今だ! キン肉バスター!」

そして見事、大逆転勝利を決めるキン肉マンであった
・・・コンピュータ攻略の、何か参考になったかな?(笑)
藤井猛 九段vs行方尚史 八段 NHK杯 3回戦
解説 佐藤天彦 八段

お、清水さん、今日の服はまずまずなんじゃないかな 今日は藤井と行方か 人気者の藤井とA級で好調の行方、好カードだ
天彦はB1で昇級を決めて、八段に上がってるんだね おめでとうだね

藤井は1991年四段、竜王戦1組、B1 20回目の本戦出場
1回戦では渡辺大夢(ひろむ)に対し、ノーマル四間飛車を採用、優勢から超危なくしたが、19手詰みを決めて辛勝
2回戦では康光に対し、千日手で指し直しになった ともに角交換四間飛車で、最後に見事な21手詰みを決めている

行方は1993年四段、竜王戦1組、A級 18回目の本戦出場
2回戦で澤田に勝ち これは252手で持将棋が成立して、指し直しになった対局だった

解説の天彦「藤井九段は藤井矢倉という戦法を採用したこともあったが、基本的には振り飛車党 自分で流行を創っていく 人まねをしない独自の工夫を毎局なされている 今、主力にしている角交換四間飛車も藤井が採用して、その後に将棋界全体に流行した 序盤の大家
行方は藤井とは違った意味でこだわりを持っている 序盤から惜しげもなく時間を投入する 終盤では、『行方の粘り腰』と呼ばれるように定評がある」

事前のインタビュー
藤井「行方八段は終盤の非常に粘り強いという印象があるんですけども、過去の私との対局では私が最初のほうから苦しくなる展開がけっこう多くてですね 序、中盤もうまいなあという印象があります 行方八段とは昔からよく練習では何十、何百局と指してますけど、公式戦となるといまた違う気持ちになりますので集中してがんばりたいと思います」

行方「藤井九段とは奨励会時代から数え切れないほど指してきた相手で、盟友(めいゆう)と言っていいと思います 毎局毎局、序盤からうならされるような構想を出されるので本局に関しては僕がうまくついていけるかどうががポイントかなと思っています」

聞いていた天彦「私は、藤井さん、行方さんと同じ研究会に所属しています この2人は手の内は知りつくしている 『盟友』という言葉が2人の関係を端的に表している」

先手藤井で、角交換四間飛車だった 私は矢倉の早囲いもあるか、と思っていたところだ
でも、多くのファンが観たいのは、きっとこっちだろう(^^;

飛車を四間に振って、自分から角交換して、美濃に囲って・・・ なんとシンプルでわかりやすい戦法であることか これがプロで流行しているのだから、まったく何がいい戦法か、わからないものだなあ

清水からいい質問があった(藤井がこの戦法を採用しているのは)「先後に関係なくですか?」
天彦「先後、問わずに採用している印象です」

序盤、駒組みが続いたときに、天彦からちょっと面白い雑談があった 藤井は自分から角を交換するときに、3二の地点から横滑りで角を裏返しに滑らせて2二の地点に馬を作る、というのだ 巻き戻して観直すと確かに、藤井はそうやっていた! はは 超マニア情報だね

2人の対戦成績が出て、藤井5勝 行方11勝とのこと 1年に1回位のペースで当たっている ここ最近は行方の4連勝中

天彦「研究会で、朝集まってやるときに、行方は朝が強いタイプじゃないんですね 体調が悪そうだなあ、というときもあるんです すぐに秒読みに追い込んで、これはもらったと思うこともあるんですけど、そこからなかなか倒れないんですよね」
他にも、天彦は、矢倉より銀冠が優秀といった解説をしてくれて、とても良かった

長考派の行方、残り考慮時間が藤井▲6回vs行方△1回になっちゃった ここでもう残り1回か まだ何も始まっていないけど・・・ 藤井の銀冠が堅く、少なくとも行方から仕掛けはない、こう着状態と思えたそのときだった

なんと行方から仕掛けていった! おおおー これには天彦もびっくりだ
天彦「あ 仕掛けましたかー 行方のほうが玉形が薄いんですけどね」 

すると、この仕掛けが機敏だったようで、藤井がどんどん時間を減らしていく あっという間に▲0回vs△0回、30秒将棋になっちゃった!
天彦「藤井としては予想外の仕掛けられ方だったはず」

ここから、激戦が繰り広げられた お互いに引かない! バンバン指している
天彦「対抗形らしい、はがし合いになってますね」
ここでさらに天彦から面白い言葉が聞けた
天彦「銀冠で玉が▲1七玉と逃げるスペースのことが、『銀冠の小部屋』と呼ばれている」
これはいいねー 覚えておこう(笑)

激しい終盤になった 双方飛車を持ち合い、持ち駒にカナケを豊富に持っている藤井がいいのか、飛び道具を豊富に持っている行方がいいのか?
そんなとき、藤井が勝負をかけにいったーー! 銀を引っ掛けた手、なんと、この手が詰めろだったということだ
しかし行方も攻防の飛車打ちで対抗、それに対し藤井は飛車合いで防ぐ! おお、なんと見ごたえある応酬! 盛り上がってまいりました! どっちがいいんや めまぐるしい~

が、しかし、進むにつれ、天彦「局面はかなり行方が優勢になってきたかな」
ああー、藤井の自陣飛車の働きが悪いか そして藤井に、完全に遊び駒の関係ない駒を相手にするしかない手が出た これじゃあつらいなー 

しかし、まだ藤井も踏ん張った 相手の竜を無理やりはがす、勝負手!
天彦「お! なるほどなるほど? そうかそうか まだ藤井が負けかもしれないけど、さすがに狙ってますね」
いいぞいいぞ、まだがんばれ!
藤井が大駒で盤上を押さえているが、何しろ持ち駒が大差 行方は角金4銀2桂2歩4という超大量の持ち駒(笑)

まだ踏ん張ろうとする藤井に対し、行方が恐るべき手を出した なんと、追われた玉を上部へ! 別の、他の逃げ場もあったのに! き、危険では?
天彦「これは玉も相手玉を詰ましに参加させようということかもしれないですね 5五に利かせているんです」
す、すげえーー こんな手、よく指せるなー!
清水も感心、「後手の玉は2二から7四まで遠征してきましたね」

そして、行方の寄せも見事なものだった 手が広すぎ、どうまとめたものかと思われたが、着実に、安全に、しっかりと勝ちきった おお、強い~ つなぎ桂の打ち込みなんて、実にうまかったなーー!! 
126手で行方の快勝!  

天彦「行方がめずらしい仕掛けをして、それが機敏でしたね 藤井も自然な対応をしたように思ったんですけど、流れを止めることができずに、行方が優勢になった そのまま押し切るかと思われたが、藤井の追い込みは迫力がありましたね」

うむうむ、2人とも、良かったよ 形勢に差はついていた一局だったのだろうが、中盤以降、技の応酬で退屈することがまったくなかった 人間どうしの魅力にあふれた一局だったと思う 
行方、玉形が薄いのに自ら仕掛けたり、最後は自玉まで詰みに参加させようという発想、これは気持ちが強くないと出来ない芸当! 行方の現状の充実ぶりが存分に発揮された一局だったね さすがA級で5勝2敗で名人挑戦権を争っているだけあるわ パチパチパチ 藤井も苦しいながらもよくやっていた 楽しい番組だったよ 天彦も解説おつかされま、A級でもがんばって!
ニコニコ動画で、5分くらいの番組が放送されている
電王戦FINALに出場する5人の棋士の普段の生活や、練習将棋に迫ったドキュメントだ
最近次々放送され、今日現在のところ、♯16まで登録されている
これが、面白い(^^; 約5分という短さがいいねー

♯1の第1回で、出場者たちが集まって会議するとき、PCにつなぐコードがなくて「今、買いに走ってるんで、あと30分で届く・・・」という場面もしっかり撮られてたね(笑)

私がショッキングだったのは、稲葉のコメント
稲葉「まだ知らないことだらけで 自分で実際練習してみないとわからないですけど」
ディレクター「今まで(PCと)やったことはないんですか?」
稲葉「ゼロではないんですけど、本当に一握りで 一桁の数しか対局したことはないです うわさで聞いたことくらいしかないですね」

・・・おおーい、稲葉と言えば、出場者5人の発表会の日に「公務」とやらで欠席、自薦か他薦かわからなかった人物だった これ、稲葉、絶対、自薦じゃないだろう 片上理事に請われて、というパターンではないか?
立候補したのは村山だけ、という線が超濃厚になったなあ 大丈夫か、プロ棋士

あと、面白かったのが、村山のラジオ体操だけで1回の番組を作ってしまったこと
「♪あーたらしい あーさがきたー きぼうのーあさーだー」
この歌詞を覚えていたからって、なんだというのだ これが妙にツボにハマッて、おかしくて仕方なかった
(きぼうのあさだ、のところ、「あさが」ではなく「あさだ」が正解のようです 村山がちゃんと正しいです ドワンゴがテロップを書き間違えてますね)
いやー、この番組、グッジョブだなー 中学まで野球少年で、1番センターだった、というエピソードも良かった 村山は本気でダッシュしてみせてくれた 
斉藤がうれしそうに少年ジャンプを読んでるところとかね こういう動画があると、親近感がわく ナイスだわ

ところで、練習対局の20分切れ負けで、かなり負けてるところが放送されてるね
これ、2005年に米長さんがプロ棋士たちに出したお触れ、
「公の場で許可なく将棋ソフトと対局することを禁ずる 破ったものは将棋連盟から除名」という条文は、いったい今ではどうなったのだろうか・・・(^^; (破ったら除名と明かして書いているのは渡辺明 「ボナンザvs勝負脳より)
順位戦が、いよいよ大詰めだ
競馬で言えば、そろそろ第4コーナーを回って、最後の直線に入ったところだろう
今日は祝日であるので、普段はしない月曜に更新をすることにする

<C2> 昇級3名 残り3戦
7勝0敗 千田、横山
6勝1敗 村田顕弘、中村亮介、佐藤紳哉、岡崎

これが上位6名 佐藤紳哉は、私の計算では現在5番手ながら自力 上位陣の潰し合いがこれから取り組まれているためだ 紳哉にぜひ上がって欲しい!
降級のほうでは、遠山(あと1回取ったらフリクラ行き)がギリギリのところだ これもけっこう注目している

<C1> 昇級2名 残り2戦
7勝1敗 菅井、澤田
6勝2敗 中村太一、船江など計6名

いつもながら、大混戦のこのクラス C2とC1はホントに厳しい 上記4名、もうまとめて上がって欲しい(^^;
中村太一は前期、最終戦で菅井に負けて、2敗となり頭ハネを食ってしまった 今期は出だし2連敗からの猛追 届くか、届くか~

<B2> 昇級2名 残り2戦 (人によっては1戦)
7勝1敗 稲葉
7勝2敗 先崎 糸谷
6勝2敗 北浜 阿部隆

C1とは一転して、のんびりしたムードが何処となく漂うクラス しかし、上がろうと思うとやはり大変だ
稲葉は上がらないといけないだろう 電王戦FINALとの両立ができるか 先崎と糸谷のデッドヒート、先日、直接対決を制した糸谷だが、まだ順位で下回っている どうなるか? 先ちゃんは、これを逃したらもう次回いつこんなチャンスがあるかどうかっていう場面だ あと1回、ラストで阿部隆に勝てば昇級だ 個人的に大注目だ 阿部隆先生も、簡単には負けへんで! 私は先ちゃんの文章も好きだが、阿部先生の人柄も好きなんで(^^;

<B1> 昇級2名 降級2名 残り2戦 (人によっては1戦)
9勝2敗で佐藤天彦が昇級を決めた うむ、見事
残り枠1つ、7勝3敗どうしの次の屋敷vs木村が大一番 木村が勝てば7勝4敗の山崎にはまだ希望はある
このクラスは落ちるほうが注目 一人は全敗の飯塚にもう決定しているが、タニーと藤井の残留争いが熾烈!
3勝7敗と同星で競っている2人の、次の直接対決は大一番だ

<A> 挑戦1名 降級2名 残り3戦~2戦
広瀬が5勝1敗、それを行方が5勝2敗で追う 誰がこの2人の争いを予想しただろうか
渡辺が3連敗スタートするなど、波乱の今期A級だった
落ちるほうは阿久津は6連敗でもう確定寸前、三浦と郷田が2勝4敗で危ないという状況
広瀬が挑戦するのも面白い まあ、相手が羽生名人という絶対王者だけどね
阿久津は電王戦FINALに集中だ(^^;

私の注目は、B1のタニーvs藤井(2月19日) そしてB2の先崎vs阿部隆(3月11日)!
おおっ、そしてなんと、順位戦データベースが久しぶりに更新されている~ ずっと心配してたのだ 良かった~! 管理人の方、いつも本当にありがとうございます! 
菅井竜也 五段vs丸山忠久 九段 NHK杯 3回戦
井上慶太 九段

清水さんの服、なんかいつも、清水さんしか着てないような微妙な服だ(^^; 
アニメのガンダムではシャア専用モビルスーツというのがあるが、NHK杯では清水専用聞き手スーツ、というジャンルがあるのかもしれない

今日は菅井と丸山か 実力者どうしだ 格では丸山が上なのだが、早指しとなると、もうどっちが格上かわからない感じだ
菅井は2011年の大和証券杯ネット将棋・最強戦で優勝しているからね

菅井は2010年四段、竜王戦5組、C1 3回目の本戦出場
1回戦でのvs高崎は、高崎の角交換四間飛車に、居飛車で行って快勝 
2回戦でのvs増田裕司は、菅井が中飛車にして2転3転の激戦の末に勝ち

丸山は1990年四段、竜王戦1組、B1 24回目の本戦出場 
2回戦でのvs松尾では、早々に馬を殺す狙いが炸裂、圧勝している

清水「井上九段は、加古川でお教室を開かれていると聞きましたが」
井上「弟子の菅井君は、子供の頃から全身全霊で勉強している 特に最近は打ち込み方が一段と厳しくなった感じがします 丸山さんは普段はニコニコして穏やかな感じなんですけど、将棋になりますとカラいと言いますか、厳しいです 私も痛い目に合っています」

事前のインタビュー
菅井「丸山九段は非常に攻めが強くて、辛抱強いと思っています NHK杯は今まで優勝したことがないので、優勝目指してがんばりたいと思っています」

丸山「菅井五段は若手の実力者で、実戦派という印象です 勢いに押されないようにがんばりたいと思います」

2人の対戦成績は、菅井2勝、丸山1勝とのこと

井上は戦型予想で、相振りを予想、それが見事的中した
菅井の▲向かい飛車+金無双vs丸山の△三間飛車+美濃だ
序盤、盤面がスローペースで進む お互いに角道を止め合っての持久戦だ

さて、そろそろどこかで戦いか、と思われたところ、丸山が意味がわかりづらい手を指した
△1三桂と跳ねたのだ ん? 何だ、これは?
井上「思い切った手ですね わりとすんなり跳ねましたよね でも金無双の端は銀が守っているから、攻めてもどうなのか」
対して、菅井も端に桂を跳ねる筋のお返し こっちの桂は、美濃の端を破ろうという意味があるので、筋が通っているように見える
井上「菅井の、いい感触の手」

そして、菅井の味の良さげな角の飛び出し、これで菅井がリードを奪ったようだ 
ここから、正解を指し続けたら菅井が勝つんじゃないか、そういう局面になったと思えた そして、菅井は間違えることなく指し続けていく
丸山はひねった受けで、なんとかしのごうとがんばるが、どうも展望がなくてツラい手の連続に見える

雑談で、清水「菅井の趣味は、『なし』です」
井上「振り飛車一本のときは、趣味が『居飛車』と答えていましたからね(笑) 」
うーむ、将棋にハマッてるんだな、プロだから当然と言えばそうなのだが(^^;

丸山、大駒の働きが悪かったのだが、それを解消させるべく、1マスの飛車浮き! おっ、これはうまそう
井上「これはいい手ですね 好手です」
しかし、菅井も特に長考せずにしっかり対応した 
井上「菅井、ここまで読んでいたとすれば、相当強い」
おおー、菅井、やっぱ高い勝率は伊達じゃないな
なんか、間違える気配っていうのがない 疑問手を指しそうにない

残りの持ち時間も、菅井▲6回vs丸山△0回になった
そして菅井の攻めが急所に決まりだした 相手の玉頭に歩を使っての、効率の良い攻め
井上「これは厳しいですね~ ビシビシと」

井上「丸山としては、もうしょうがない、好きにしてくださいというところ」
もう終わりかな、と思っていると、まだ丸山も粘る! 時間が▲0回vs△0回に!
丸山はしつこく迫り、間違えたら許さん、として、ドキっなった 
しかし、菅井の手筋の一着、金無双の2八の壁銀を直す▲3九銀と引く手が決め手になった やっぱ、菅井はしっかりしてるわ 間違えないわ~
丸山の追撃を的確に見切り、129手で菅井の勝ちとなった

井上「丸山がいやみを突いて、危なくなったかと思ったんですけど、▲3九銀と引いた手がいい勝ち方でしたね 菅井が機敏に仕掛けてかなりねじり合いで、面白い中盤戦だった 菅井が攻めを最後まで貫いた、どんどん行ったのが良かったと思いますね」

丸山が感想戦になって、でかい扇子を出してきていた 丸山、敗因はそれをもっと早く出さなかったことなのでは・・・
感想戦では丸山「△1三桂はなかったですね~」
うーむ、あの桂は結局何を狙っていたのか、まったくわからなかったな それ以後、じわじわ悪くした感じだった
菅井は強い 観ていて、不安を私はほとんど感じなかったもん これだけリードをもらえば、菅井なら勝つんだろうな、そう思ってずっと観ていた 中盤の角道を空けるタイミングは実に高度だったが、他は菅井の相振り講座のような、教科書どおりの勝ち方だったと思う 最後の見切りなんて、冷静そのものだった

菅井が順当勝ちとも言える内容で快勝、ベスト8進出を決めた 
井上先生のギャグがもっと聞けると良かったのだが・・・ 吉野屋の牛丼で、「つゆだく」、とか「ねぎだく」、いうメニューがある つゆ多め、ねぎ多めという意味だ 井上先生、解説を「ギャグだく」でお願いします(^^; 
チェスにも将棋・囲碁のようなプロの連盟があって、且つ新聞社がスポンサーやるのは あってもいいと思いますが。
(Yahoo知恵袋より)
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q10121015535

日本チェス協会 (ウィキペディア)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%83%81%E3%82%A7%E3%82%B9%E5%8D%94%E4%BC%9A


「チェスの世界王者」という肩書きが実は無意味な理由 (Gigazinより)
注・・・Gigazinとは、株式会社OSAが運営している、日本語のブログ形式のニュースサイト。国外サイトの記事の翻訳や新製品のレビュー、アプリ紹介、アニメ、ジャンクフードなどの記事を掲載している。
http://gigazine.net/news/20131114-no-more-king-at-chess/


チェスのことについて調べてみたい、と思って出てきたのが、上のページです
しかし、正直、情報が足りません 日本語での限界でしょうか? 私の調査力不足もあるでしょう・・・
そんな中でも見えてきたのが、日本チェス協会の実態です
ウィキペディアを読むと、問題点やら批判やらのオンパレード、もうそれしか書いてないんじゃ、という状態(^^;
ウィキペディアって、中立でそんなことはあまり書かないページと思っていたけど、このありさま・・・

チェスの世界王者という肩書きが~という記事、これもかなり信憑性が感じられます なんですか、チャンピオンが挑戦者を指名する制度、それで20年以上にわたって防衛って・・・ (ただ、将棋界も実力制名人になったのは1937年ですが)

将棋連盟は、今のところ、一枚岩のしっかりした団体と思えます いや、しっかりしているかどうかは、疑問の余地はありますが(^^; カスパロフさんは、羽生さんと対戦するときのニコニコ動画のPVで、チェス業界はコンピュータに負けてどう変わったか?という質問に、「何も変わらなかったよ」と言っておられました しかし、それは、もともとチェスの世界ではプロの定義があいまいだったから、「何も変わらなかったよ」という言葉が出てくるのでは、と思えてしまいました
将棋連盟は今後、5年、10年経ったときに、どう変わっているのでしょうか?

おまけ↓ チェスの棋士も、カッコイイですね!
【グランドマスター】チェスの世界ランキングTOP10【レーティング・羽生】
http://matome.naver.jp/odai/2141605319878850501
「将棋はインターネットと相性が良い」
一昔前、こう言われた時代があった ネットの24が有名になりはじめた、2000年前後だと思う
今、将棋はコンピュータと相性が良いのか? 特に、プロ棋士たちとコンピュータは相性が良いのか?
電王戦を観ていて、相性の問題をどう思うのか? これは、私はあえて答えないことにする(^^; 卑怯だが、まあ許してほしい

コンピュータの発展と相性が良いプロ競技、これを私はこの前、発見した
それは錦織圭のおかげだった そう、プロテニス界は、コンピュータ技術の進歩と相性が良いのだ
どういうことかと言うと、昨年11月にATPワールドツアーファイナルという大会があり、錦織は惜しくも準決勝で敗退した
その決勝戦で、片方の出場者が体の不調を訴えて、欠場になったときのことだ エキジビジョンマッチに変更されて別の選手が代わりに出てきて練習試合が行われたのだが、そのとき、解説の松岡修造さんが、ファンサービスで延々雑談してくれて、このようなことを言っておられたのだ

松岡「昔と比べて、今の選手たちは仲が良くなりましたね~ 昔は選手どうし、仲が悪い人たちもいたんですけどね 今はプロテニスの大会の賞金総額も上がっているんですよ」
と、今は良い時代になったものです、と言っていたのだ

これ、私はピンときた 昔は確かに、試合で選手どうしの仲が悪くなったことがあった
それは決まって、ボールがインかアウトかで揉めた場合だ 審判の判定が間違ってるんじゃないか、という選手の文句に端を発したものだった 抗議が続くが、当然、相手の選手は知らん顔・・・

それが今はどうか CG、すなわちコンピュータグラフィックスの技術の進歩により、球が入ってるのか、出たのかの判定が、超精密にできるようになったのだ 選手が、審判ではなく、CGに判定をゆだねることができる「チャレンジ」というシステムだ
 
それにより、選手が審判に文句を言うことが激減し、試合がスムーズに行くようになった
何より選手、観客、みんなが納得して試合が進むようになった 「チャレンジ」が成功するかどうかは、みんなが固唾(かたず)を飲んで見守るハイライトシーンにまで昇華した 「チャレンジ」の結果、審判のコールがちゃんと合っていたと判明すると、チャレンジした選手が審判に拍手を送る場面さえも見られた 

これは、革命的なことだったと思う 今まで、険悪なムードな場面になるところが、コンピュータ技術の進歩により、拍手する場面にまで変わったのだ 選手、観客、審判、コンピュータ技術者、まさに、誰にとっても良いことづくめだ
こういうのを、コンピュータとの共存共栄、と言うのだなあ、と、しみじみと思わされた 
テニスに限らず、審判の判定を中心に、うまいことコンピュータとの共存共栄を図るプロ競技はたくさんあるだろうな、と思う

さて、プロ将棋界ではどうか? コンピュータはインかアウトか教えてくれる代わりに、あっという間に、好手を示して教えてくれるよ? ・・・それが困るんですけど(^^; 

最近私がよく思うのは、これ、囲碁のプロ棋士はどう思っているんだろう あるいは、囲碁のファンは?ということだ
もう今後、量子コンピューターのすごいやつなんかが完成しちゃったら、将棋も囲碁も、プロが束になってかかっても、どうにもこうにも、ってことになるだろう・・・ 

ちょっと、囲碁のことについて考えてみたい 囲碁のプロがもし、コンピュータに負けるようになったら、プロ囲碁界はどうなる? それは私にはわからないのだけど、わかっていることもある 囲碁は日本だけでやっているわけではない、ということだ
将棋がほぼ99%、日本でやられている競技なのに対し、囲碁は中国や韓国でもさかん、欧米でも(少なくとも将棋よりは)やられているだろう ということは、だ 囲碁のプロが負けるときは、中国や韓国のプロ棋士、各国のプロ団体の動向も注目される、ということだ 
アジア中心ではあるが、ワールドワイドな議論が展開されるだろう 日本のみならず、「プロの碁打ちがこの先生きのこるには?」という内容のスレッドが日中韓で立ちまくる、そういうことだろう(^^;

今から考えると、2ちゃんねるで、囲碁板と将棋板が分かれたのはどうだったかなー、と思わざるを得ない
昔は「囲碁将棋板」で、ひとつだったんだけどね 今は「囲碁・連珠・オセロ板」と「将棋・チェス板」とに分かれてしまった 
・・・将棋とチェスはともかく、囲碁とオセロって、よく一緒にしたもんだな 全然、ゲーム性がまったく違うじゃんか ただ白と黒ってだけで(笑)

もちろん、2ちゃんねる有志たちの力を結集したら、良い案が浮かぶか、というと別問題だ だけど、囲碁と将棋、両方のファンたちが集まってしゃべっていれば、コンピュータについて何か知見をお互いに深め合えるかもしれない、とは思う
囲碁は、将棋の電王戦関連の騒動を見て、自分たちの動向を決めれるので、やっぱり有利だわ

囲碁のプロ棋士や囲碁のファンにお願いしたい、
「コンピュータ騒動、次はあなたのとこだけど、何か共存のための良い案はないですか?」
まあ、「次の一手くらい自分で考えろ、来年のタッグマッチがどう転ぶか楽しみにしてるわ」って言われそうだけど(^^; 
谷川浩司 九段 金井恒太 五段 NHK杯 3回戦
森下卓 九段

清水「みなさま、明けましておめでとうございます 本年もNHK杯将棋トーナメントをよろしくお願い申し上げます」
今日はタニーと金井か タニーに期待だな 期待と同時に、出来がどうか怖い部分も正直あるのだが(^^;
解説に森下! リベンジマッチはとにかくお疲れ様  

タニーは兵庫県神戸市の出身 1976年四段、竜王戦1組、B1 35回目の本戦出場
2回戦で小林裕士(デカコバ)に勝ち 横歩取りの後手番で有利になったが、終盤やや危ない勝ち方だった
金井はオーストリアウィーン生まれ 2007年四段、竜王戦5組、C1 4回目の本戦出場 
1回戦vs阿部光瑠には223手で点数勝負で勝ち、2回戦でvs久保では、終盤の詰むや詰まざるやで冷静な指し回しを見せて力勝ちしている

森下「タニーと私とは4年しか歳が違わないんですけど、私がまだ奨励会のときにタニーは21歳名人になった 年齢的には私と近いんですけど、雲の上の存在です
金井とは親しくて、7~8年前から研究会でよく勉強しています」

事前のインタビュー
タニー「金井五段とは初対局ですので、とても楽しみにしています 人柄もとても礼儀正しく、将棋も居飛車党で本格派という印象です (抱負は)NHK杯はここのところ初戦負けが続いていたんですけど、何とか今年勝てましたので、これからはのびのびと上に向けてがんばっていきたいと思っています」

金井「谷川九段は私が子供の頃からトップ棋士でおられましたので、カッコイイ将棋を指すなあと思っていました 終盤に加速する力が強いなあという印象です あこがれの先輩と対局できることを幸せに思いながらも、真っ直ぐ向かっていく気持ちを忘れずに臨みます」

先手タニーで、戦型は森下の予想どおり角換わりになった 相腰掛け銀だ
最新形なのだろう、例によって、タニーも金井も手損して相手の形が崩れるのを待って、いる
この仕掛け周辺のやりとりはもう、私には理解不能(^^;

金井の細心の注意を払ったかと思える仕掛け封じにも関わらず、タニーが果敢に攻めていった
これには森下は「強気ですね 私は見たことがない」とびっくりしていた

雑談が色々あったのだが、いつあったかをはっきり覚えている森下と、下調べが入念な清水の組み合わせで、感心させられた
森下「タニーと金井はちょうど年齢が2回り違うと思いますね」 (調べたら、タニー52歳、金井28歳) 
清水「タニーがお好きな駒は、角と桂とおっしゃってました プロフィールにありましたが、5級で奨励会に入られて3年でプロデビューということですね」
森下「タニーは小学5年生のときに入られて、中学2年生で四段になりました 私が将棋を覚えたのがちょうど38年前のお正月、小学4年生のときで、なんたらかんたら~」
もう、止まらない(^^; 森下さん、何年っていうのをすごい覚えてるね 私なんて、もう去年何があったのかすらほとんど忘れてるよ・・・

さて、局面、中盤の難所なのだが、これがホントに難しく、私は観戦というより、傍観という雰囲気になってしまった マジでこれ、次の手の予想がつかないわ めちゃ難解だ

森下はがんばって解説してくれているのだが、それでも森下にとっても難しいというのがよく伝わってくる
森下「次の手が非常に難しいと思います (そして指されて) これは気づきませんでしたね まったく考えもしなかった局面です」
こんな解説の連続だ

少し面白いことを森下が言ってくれた この前の深浦vs森下のNHK杯のことだ
森下「私も昨年の深浦九段との将棋は・・・ いやいやもう・・・ やっぱり将棋って厳しいんですね」
あの一局は、個人的にとても面白かった 私にとっては相当印象深い一局(^^;

そろそろ終盤、というところで、金井が疑問の構想をしてしまった、と森下
森下「こう進むと、金井の前に指した手が悪い手になってくる これはやはりタニーがペースをつかんだ 金井に手番が回って来ない可能性がある」

残りの考慮時間も、タニー▲5回vs金井△1回と、タニーが有利 これはタニー、行けるか? 光速、発動か?
森下「タニーもまだ難しいところ 甘い手は許されない」
局面が難しいので、私は傍観者となっている(^^;
んー、でも、タニー、やってくれる・・・ はず・・・

ここで森下が「タニーが、もしうっかり竜を寄せたら、ガッチリ受けられて、たちまちタニーがおかしくなっちゃいます」
が! ここでタニー、竜を寄せた! な、なんでだ 何かこの後にすごい手が?
金井は当然ガッチリ受け、タニーの次の手に俄然、注目が集まったが、タニーは竜を元の位置に引き返してしまった
えええーー 竜は何しに寄ったの? こ、この終盤で、相手玉を固めさせて、手番を相手に譲るってどういうことだ
こんな手があるのか・・・

ここから金井の手が伸びた 見えにくい、タニーの玉頭の急所に歩を垂らす一着! これ、相当な好手だろう
森下は「タニーの手は金井の予想外だったはず、あのタイミングで、よくこの手が指せましたね」と手放しでほめていた

そして、金井の手は緩まなかった 着実に駒得をはかり、形勢に差をつけた
何より、さっき固めさせてしまったせいで、金井の玉にもう寄りがなさそう・・・ 鉄板すぎるやろ・・・
清水「金井の玉は見違えるようにしっかりしましたね」
森下「駒割りはいつの間にか、金井の金の丸得」

タニー、最後の1分を使い終わったそのときだった タニー、投了! 128手で金井の勝ち
あ、私もなんとなく、投了するんじゃないかと思った(^^; そういう時間の使い方だったもんね
何より、タニーの投げっぷりの良さは有名だしね

森下「さすが谷川先生ですね ここで投げるのは谷川先生しかいないですね 谷川美学の投了です やっぱり品(ひん)が違いますね 私やほとんどの棋士はここから50手は指すと思います 寄せがあったはずなのに寄せきれなかったという思いが忸怩(じくじ)としてあるのでしょう 昔だったら寄せていたのにっていうね
途中からだいぶタニーがリードしたと思いますけど、寄せは果たしてあったのかどうなのか、というところでした」

タニー、寄せきって欲しかったが、ダメだったか・・・ 最後の投了、あれは美学を感じられて、私には好印象だったよ
もしかしたら持将棋引き分けっていう目もあったかもしれないのだけどね
「老兵は死なず、ただ消え去るのみ」っていうセリフが聞こえてくるような投了図と思った・・・
いや、でもタニーはまだ老兵じゃない、52歳、これからもがんばって欲しい!(^^;

私が感心したのは、金井の玉頭に垂らした歩だ あれ、タニーがすごく珍しい類の手順を指した直後に、よく動揺せずに冷静に指せたものだ 金井、あれは良かったよ~! 森下の解説も、親切丁寧で好印象だった
金井はベスト8ではハッシーと対決か これも楽しみだ 私はハッシーを応援するが(笑)  
というわけで、今年もNHK杯の感想を書いていこうと思う 今年もよろしくね
大晦日リベンジマッチ、森下さん、勝勢の局面で指し掛けか 
とにかくよくがんばって、やったものだ もう指し掛けから、あらためて指す必要もないと思うが・・・
私は最後のほう、森下さんが投了しないツツカナにちょっとキレていたところは観た(^^;
阪田大吉さんはちゃんと観ていたようで、きちんとブログにまとめて、本当に感心してしまう
森下さん、そして観ていた人、本当にお疲れ様!

さて今日の昼1時から3時まであった、お正月特番
中身は、6人の女流棋士による10分切れ負けトーナメントということだった

ベテラン枠から、清水、中井 
タイトルホルダー枠から、香川、甲斐
新人枠から、 渡部 愛(わたなべ・まな) 塚田恵梨花(つかだ・えりか)
という構成 そして解説が羽生名人! それも、なんと5局全部、ずーっと解説してくれた
読み上げは交代で女流が一人ずつ、務めていた

聞き手の藤田さんと記録の黒沢四段以外は、全員が着物という豪華ないでたち

私は父と一緒に見ていたので、父の発言を書き出してみよう

父「(中井が形勢不利になり、) おばちゃん、つらい」
父「終わり方が見苦しい」
父「9分経過したら、1手10秒にするとか」
私「それ、10秒将棋と、どう違う?」
父「(時間が途中からしか表示されないので) 時間、見せにゃ」
父「羽生がずーっと解説か こんな仕事は他の誰でもいいのに」
父「時間、時間を見せてよ」
父「香川の指でトントンするの、そろばんの名人みたい」
父「香川の着物の帯がすごい」
父「羽生の解説が面白かった、何を考えてるか、わかった」

こんな感じだった(^^; 父はおもろいな もう、容赦なく何でも言うから(笑)

優勝したのは中井さん、玉頭に銀を打ち込まれたときの香川さんの「あ イタッ」っていう口の動きと仕草が見ものだった  読み抜けしていた手だったんだろう
中井さんは2局終わったあとに、「もうヘトヘト」と言っていたのに決勝は見事な指し回しだった! パチパチパチ

羽生の解説で5局も観れたのは貴重だった 羽生は10分切れ負けでもすんごい強そうだった
ただ、10分切れ負けというのは、連続ドラマを途中までしっかりと観ていたのに、肝心の最終回だけを早回しで観る、みたいな状態になるので、そこがねえ 
やっている本人たちは面白いかもしれないけど、やはり客に見せる出し物としては、普通に1手何秒かでやってもらわないと、最後にいきなり時計の叩き合いの勝負になる、というのは、変わりすぎだし、美しさがない・・・ 接戦になればなるほど、叩き合いになってしまう

あ、それから、脳内詰将棋は、まさかの13手詰! 私は無理に解こうとしないで良かった~(笑)
あれ、解けたのが香川さんと甲斐さんだったけど、他の女流たちは、脳内じゃなくて普通に解いても解けたのかどうか(^^; 相手の駒は取るわ、合駒は桂が最善だわで、普通に出題されてる、いつものNHKの詰将棋のレベルと雲泥の差じゃん(笑)

10分切れ負け将棋、たまにはいいけど、これがNHKでのプロ棋戦の主流っていうのはやめて欲しい、それが正直な感想(^^; 切れ負けは将棋ウォーズに任せておけばいいと思う
羽生名人の「ここが勝負どころ、時間を使って考えるのは正しい」とかいうのが聞けたのは、本当に良かったけどね
 甲斐さんの事前のインタビュー「トロい性格ですので、意識的にがんばって早指しを貫いていきたい」っていうのも面白かった
清水さんは普通~に時間切迫で負けてたなあ 茶道が趣味で、ししおどしの「・・・コンッ」っていう音の環境で、普段から鍛えてる人だからなあ 激しい時計の叩き合いっていうのは、なじまなかったか 優勝したのは意外にも中井さん うむ、中井さんは実に良くやってた 正直、45歳で年だし、まあダメだろ、と思っちゃったりしてた(^^;

これ、NHKは毎年毎年、違う企画でやってくれてるのか? きっとそうだ もう、最近色んな企画があって、頭が混乱してる(^^; そうか、去年はこれだったか (渡辺NHK杯に、つるの剛士さん、カロリーナさん、石田四段が挑んだ) ↓
http://mune1232007.blog121.fc2.com/blog-entry-2199.html
さらにその1年前はこれだ (アマ、プロ混合のペアマッチ) ↓ 
http://mune1232007.blog121.fc2.com/blog-entry-2049.html

今度は、詰将棋選手権を、こういった何らかの特番で1度、観てみたい、と思った アマも呼んでね 詰将棋が得意な人っていうのも、けっこう居るんじゃないかな? あと、普通に芸能人将棋大会っていうのも、観てみたい
謹賀新年、明けましておめでとうございます
私が日頃、お世話になっているHP、ブログのページを紹介します

FC2ブログ http://blog.fc2.com/
・・・私のブログは、FC2のサーバーを無料で使わせてもらっています 最近、FC2は隆盛のようで、他からの移転者が多いくらいです 私は元からFC2だったので、移転騒ぎには巻き込まれずに済んでいます(^^;

将棋ブログ更新状況 http://mizjiee.s236.xrea.com/wp/shogi_rss/
・・・さまざまな将棋関係の更新状況が一目瞭然です 私のブログもここにいつの間にか載っており、私は大変重宝しています 私が更新すると、この将棋ブログ更新状況のページで、一番上に表示される仕組みなので、私のモチベーションが上がるというわけです(笑)  いつもありがとうございます 管理者の方、この文章を見ていてくれたら、「瀬川昌司」を「瀬川晶司」に直してくれると、さらに私のやる気が上がります(^^; 追記・修正されました! うひょー、やった(^^)

将棋のブログ http://shogikisho.blog54.fc2.com/
・・・阪田大吉さんのブログ 色んな話題、情報が実に豊富で、アンケートを取ったり、詰め将棋やら次の一手やら、気合いが入ってるのがわかります 私は勝手にライバルと思ってます(^^;

NHK杯テレビ将棋トーナメント http://cgi2.nhk.or.jp/goshogi/shogitou/
・・・私のブログにはNHK杯の話題を求めて、来てくれてる人が多いでしょう ぜひ、ここの存在は知っておくといいです

将棋上達の探求 http://hantosidegodan.seesaa.net/
・・・NHK杯の棋譜を日曜のうちに入手したい人はこちらがおすすめ

詰将棋メモ http://toybox.tea-nifty.com/memo/2014/08/post-8518.html
・・・電王戦タッグマッチのネットの各反応が一覧にまとめられています 私の記事も取り上げてくれています 感謝です

即席の足跡《CURIO DAYS》 http://blog.goo.ne.jp/nanapon_001/e/d8051fd58f664fd75917a7f7087042bf
・・・リンクを張ったのは、9月の橋本プロと小暮観戦記者のツイッターのまとめ記事の部分です
このブログ記事を見て、私は高額賞金タッグマッチに対する問題意識が芽生えたわけです さて、今後はどうなっていくんでしょうか

トルネコ日記 http://homepage2.nifty.com/akikawa/torneco/diary.html
・・・私のブログの原点がここにあります 「毎回変わる、1000回遊べる不思議なダンジョン」を1回ごとに文章で記録したらどうなるのか? それを記録し続けている人がいます 私はテーマを将棋に置き換えてNHK杯や銀河戦でやってみているのがこの私のブログなのです 将棋こそ、1000回どころか、1万回以上遊べる不思議なダンジョンでしょう

将棋倶楽部24 http://www.shogidojo.com/ 
・・・言わずと知れた、私の中でナンバーワンの将棋ネット対局サイト 席主の久米様、お体に気をつけて、どうかお元気で24を今のまま、支えてください!

他に、常にこのブログに記事を書き込むときにBGMとして流しているアーティストのみなさん、浜田省吾さん、宇多田ヒカルさんらには、特に感謝の意を込めたいです 昔のアニソンや、最近はなぜか、酒井法子さんのデビュー当初のCDをよく聴いているな(^^;
アーティストのみなさん、どうもありがとう! 上記HP、ブログの管理者のみなさん、今年もよろしく!