2015.04.29
阪田大吉さんのブログのアンケート 一番面白かった電王戦
阪田さん、このアンケート、面白いですね!
今のところ(だいたいすでにみなさん投票されたものと思いますが)、以下のようになってますね
第1回 19票
第2回 116票
第3回 17票
FINAL 81票
私は断然、第2回でした 理由は初めて現役男性プロが負けた、そしてGPSが三浦を圧倒、それと、ソフトの貸し出しが開発者にゆだねられた公平感からです
第1回は米長さんの対局一局しかないわけで、これで19票も獲っているのはすごいと思います 「電王戦を開催してくれてありがとう」という意味の票でしょうか?
第2回はやはりトップですね 第3回は、異様に少ない(^^; やねうら王と佐藤紳哉プロの一件のせい? でも第3回も見ごたえもあったですけどね FINALがかなり多いのが意外でした 終った直後でインパクトが強いから?
阪田さん、もしよかったら、リベンジマッチを含む全対局(19局)の中での投票も見て見たいです!
それも、一人三票まで持ち票で、どうでしょうか
それなら米長vsボンクラーズがどれだけ上位にくるのか、とか、塚田の引き分けがどれだけ票を集めるか、最後の阿久津vsAWAKEはどれだけ支持されるのか、も見てみたいです!
私が三局選ぶとしたら、かなり迷いますね 一位は三浦vsGPSなんですけどね 第2回の佐藤慎一vs ponanzaもいい、第3回の菅井vs習甦もいい、屋敷vs ponanzaも捨てがたい
プロ勝ちから選ぶとすれば、阿部光瑠vs習甦、豊島vsYSS、そして斉藤vs Aperyだって、どれも会心譜・・・
いや、リベンジマッチはどうか 菅井の一局は、かなりがんばってた姿が見れた そうそう、森下ルールにはどれだけ票が?
いや、これは悩ませますし、今までの対局を思い出させますよ 阪田さん、アンケート、どうでしょうか 取る価値あると思います! (阪田さんのブログにも、私からのお願いとして書き込んでおきました)
電王戦の団体戦は、マンガの週刊少年ジャンプみたい、と言われました それなら、対戦カードの人気投票は欠かせないんじゃないでしょうか(笑)
追記・阪田さんのコメントで、「19番目の最下位を決めてしまうことになるので、やらない」と回答していただきました 私より深く考えていらっしゃいます ただ、人物ではなく対局自体への面白さの投票なので、私はいいかなと思ったのですが(^^;
今のところ(だいたいすでにみなさん投票されたものと思いますが)、以下のようになってますね
第1回 19票
第2回 116票
第3回 17票
FINAL 81票
私は断然、第2回でした 理由は初めて現役男性プロが負けた、そしてGPSが三浦を圧倒、それと、ソフトの貸し出しが開発者にゆだねられた公平感からです
第1回は米長さんの対局一局しかないわけで、これで19票も獲っているのはすごいと思います 「電王戦を開催してくれてありがとう」という意味の票でしょうか?
第2回はやはりトップですね 第3回は、異様に少ない(^^; やねうら王と佐藤紳哉プロの一件のせい? でも第3回も見ごたえもあったですけどね FINALがかなり多いのが意外でした 終った直後でインパクトが強いから?
阪田さん、もしよかったら、リベンジマッチを含む全対局(19局)の中での投票も見て見たいです!
それも、一人三票まで持ち票で、どうでしょうか
それなら米長vsボンクラーズがどれだけ上位にくるのか、とか、塚田の引き分けがどれだけ票を集めるか、最後の阿久津vsAWAKEはどれだけ支持されるのか、も見てみたいです!
私が三局選ぶとしたら、かなり迷いますね 一位は三浦vsGPSなんですけどね 第2回の佐藤慎一vs ponanzaもいい、第3回の菅井vs習甦もいい、屋敷vs ponanzaも捨てがたい
プロ勝ちから選ぶとすれば、阿部光瑠vs習甦、豊島vsYSS、そして斉藤vs Aperyだって、どれも会心譜・・・
いや、リベンジマッチはどうか 菅井の一局は、かなりがんばってた姿が見れた そうそう、森下ルールにはどれだけ票が?
いや、これは悩ませますし、今までの対局を思い出させますよ 阪田さん、アンケート、どうでしょうか 取る価値あると思います! (阪田さんのブログにも、私からのお願いとして書き込んでおきました)
電王戦の団体戦は、マンガの週刊少年ジャンプみたい、と言われました それなら、対戦カードの人気投票は欠かせないんじゃないでしょうか(笑)
追記・阪田さんのコメントで、「19番目の最下位を決めてしまうことになるので、やらない」と回答していただきました 私より深く考えていらっしゃいます ただ、人物ではなく対局自体への面白さの投票なので、私はいいかなと思ったのですが(^^;
2015.04.27
阿部光瑠 五段vs佐藤秀司 七段 NHK杯 1回戦
阿部光瑠 五段vs佐藤秀司 七段 NHK杯 1回戦
解説 中川大輔 八段
光瑠と佐藤秀司か 第2回電王戦で見事に勝って名を上げた光瑠
佐藤秀司は、影が薄い印象だが、いいところを見せられるか
光瑠は2011年四段、竜王戦5組、C2 新人王戦優勝により予選はシード 4回目の本戦出場
秀司は1990年四段、竜王戦3組、C1 予選で藤倉、上村、野月に勝ち 6回目の本戦出場
解説の中川「「光瑠は若手の有望株 青森出身の東北人でねばり強い 直観力に優れていて、早見えでパッと手が出る
秀司は私と同じ宮城県の出身 腰の重い受身の将棋で、負かすのが大変なタイプ 簡単には折れない、息の長い戦いを好む」
事前のインタビュー
光瑠「4年連続NHK杯に出場できているんですけど、結果が思わしくないので、今期は少しでも上を目指したい 自然体で指せればいいと思っているのですが、やはり緊張してしまいそうで(笑) この場に飲まれないようにがんばりたい」
秀司「久しぶりの出場ということで、若いときは出るのが当たり前かなと思っていたんですけども(^^; 1回でも多くこのスタジオに来れるようにできればなと思います」
2人の対戦成績は、光瑠2勝、秀司1勝とのこと
先手光瑠で居飛車 対する秀司の戦型が注目されたが、雁木(がんぎ)から、2枚落ちの上手のような、金銀を3段目に上げてスクラムを組むという形になった 力戦だ
中川「秀司は若手キラー どうやって光瑠をいなすのか、見てみたい この戦型、秀司は巧妙なところを見せてますよ 光瑠は普段はもっと早指しですからね 今日は光瑠は慎重に進めている これはもう力将棋ですね」
ここで、中川がなかなか衝撃的な発言をした 5筋の1歩交換を光瑠が要求したのだが、
中川「5筋が何事もなく交換になれば、これはもう将棋は終わりですね そうなっちゃうと、秀司の銀2枚の働きが死んじゃうんですよ」
清水「え そんなに? 歩交換は光瑠の側の大得なんですね」
1歩交換できただけで、もう「終わり」と言ってしまうプロのレベルの高さ!
ただ、ponanzaが後手だったら、一歩交換できても並のプロは負かされそうだと思った・・・(^^;
さらに、中川から面白い雑談があった
中川「相手の強さの判断基準として、盤を交えてみないと強さはわからない 棋譜を見る場合があるが、そのとき、大したことないなと思うのは、いい勝負 強いなと思うのは、ものすごく強いんですよ こりゃかなわん、と思うのは、平手の手合いじゃない」
秀司は居玉のまま、バランスを取ってがんばっている
中川「秀司が光瑠に攻めさせている 光瑠はもうムチャクチャ攻めるしかないですね」
光瑠が角を打って攻めている 清水が超めずらしく手を指摘したら、それが当たった(▲5二歩)
もっと普段から清水さんには、「こういう手はどうですか」と聞いてもらいたいが(^^;
互いにどう手を作るのか、対局者の力量がモロに問われる、興味深い局面が続いている
こういう力戦は教科書には載ってないからなあ
また中川が面白い雑談をしてくれた
中川「升田先生の言葉で、『着眼大局 着手小局」というのがある 大局を見る目をまず持たなきゃいけないんですけど、指し手はあくまで極め細かくという意味」
これ、逆だったら最悪だね 着眼小局、着手大局という(^^;
難しい中盤が続いている
中川「秀司としては、大模様を張っていくしかない 入玉狙いになりそう 光瑠は荒っぽくいきたい」
そんな折、お互いに陣形を整えて、相手の狙いを消す手が出た
これには中川は「ほお~ 渋い!」 「おお~ 引いた! 渋い!」と連呼していた
2人とも、なかなかやるねー!
中川は、秀司のほうがいいんじゃないか、との言葉
中川「秀司、いい手ですね 力戦のコツを知っている 一日の長がある 駒割りは香損でも、秀司がさせる将棋ですよ」
が、ここで秀司に、5二の玉を△6二玉と動かす手が出た
中川「中川流ですと、ここは△4三玉~△3四玉なんですけど」
うわ~、そんな手を(笑) 中川さん、さすがの構想、力強すぎやで~(笑)
盤面、不穏な空気になった
中川「これは光瑠が良くなったかな さっきの秀司の玉さばきがまずかったかも かえって光瑠の攻めが早くなってしまった」
うーむ、秀司、苦戦か でもまだわからない 光瑠は飛車が使えてない まだ攻め駒が足りてない
中川「秀司は、ここからすぐ終わらないんですよ」
しかし、光瑠は、そんな「腰が重い」、と呼ばれる秀司に、ここから粘りを与えなかった!
飛車を一つ上に動かした手、これが実に見えにくい妙手!
中川「これもいい手だね~」
これは厳しい~ これで飛車が大活躍した
さっきから光瑠の手が伸びてる 有利になってから、水を得た魚のようだ
中川「秀司のペースだったけど、守りの網が破けちゃいましたね」
光瑠の厳しい追撃は止まず、秀司の戦意を喪失させた 93手で秀司、投了! まだ光瑠の玉には何も手がついていなかった もう、勝ち目ないね 投了、やむを得ずだわ
中川「秀司は駒損の上に挽回の余地なしとみて、潔く投了しましたね 途中、うまーく秀司がまとめてるなと思ってみてたんですけど、一瞬、△6二玉がおそらくスキを作った手だと思います その前に光瑠が自陣の整備や飛車の動きで、手を待ったのが実戦的でうまい手だったと思いますね」
感想戦で、5二の玉を実戦の△6二玉でなく、△4三玉と動かしたらどうだったのか、というのを中川が指摘した
秀司「あ、こう!?」
秀司はめっちゃびっくりしてて、1秒も読んでなかったのが判明(笑)
しかし! △4三玉に対して、光瑠が反応した
光瑠「△4三玉の場合はこの手でどうか~」
なんと光瑠は、見事な反撃手を用意していたのだった! 中川もこれにはびっくり、光瑠に同意するしかなかった うわー、これは強い、△4三玉が見えてて、対抗手段もちゃんとあったってか 光瑠、中川にも勝ったね(笑)
感想戦も含めて、光瑠の快勝だった いや、光瑠、強いね 先週のようなガチガチの定跡形よりも、私はこういう力勝負のほうが好きだな 最新定跡は理解不能だから(^^;
今週は中押しのようなかっこうではあったけど、早くから構想力の勝負になり、93手までなかなか面白かったよ 最後の光瑠の飛車さばき、見ごたえあったわ
ところで、これで今期NHK杯、先手の4戦全勝だ 後手にもがんばって欲しい
解説 中川大輔 八段
光瑠と佐藤秀司か 第2回電王戦で見事に勝って名を上げた光瑠
佐藤秀司は、影が薄い印象だが、いいところを見せられるか
光瑠は2011年四段、竜王戦5組、C2 新人王戦優勝により予選はシード 4回目の本戦出場
秀司は1990年四段、竜王戦3組、C1 予選で藤倉、上村、野月に勝ち 6回目の本戦出場
解説の中川「「光瑠は若手の有望株 青森出身の東北人でねばり強い 直観力に優れていて、早見えでパッと手が出る
秀司は私と同じ宮城県の出身 腰の重い受身の将棋で、負かすのが大変なタイプ 簡単には折れない、息の長い戦いを好む」
事前のインタビュー
光瑠「4年連続NHK杯に出場できているんですけど、結果が思わしくないので、今期は少しでも上を目指したい 自然体で指せればいいと思っているのですが、やはり緊張してしまいそうで(笑) この場に飲まれないようにがんばりたい」
秀司「久しぶりの出場ということで、若いときは出るのが当たり前かなと思っていたんですけども(^^; 1回でも多くこのスタジオに来れるようにできればなと思います」
2人の対戦成績は、光瑠2勝、秀司1勝とのこと
先手光瑠で居飛車 対する秀司の戦型が注目されたが、雁木(がんぎ)から、2枚落ちの上手のような、金銀を3段目に上げてスクラムを組むという形になった 力戦だ
中川「秀司は若手キラー どうやって光瑠をいなすのか、見てみたい この戦型、秀司は巧妙なところを見せてますよ 光瑠は普段はもっと早指しですからね 今日は光瑠は慎重に進めている これはもう力将棋ですね」
ここで、中川がなかなか衝撃的な発言をした 5筋の1歩交換を光瑠が要求したのだが、
中川「5筋が何事もなく交換になれば、これはもう将棋は終わりですね そうなっちゃうと、秀司の銀2枚の働きが死んじゃうんですよ」
清水「え そんなに? 歩交換は光瑠の側の大得なんですね」
1歩交換できただけで、もう「終わり」と言ってしまうプロのレベルの高さ!
ただ、ponanzaが後手だったら、一歩交換できても並のプロは負かされそうだと思った・・・(^^;
さらに、中川から面白い雑談があった
中川「相手の強さの判断基準として、盤を交えてみないと強さはわからない 棋譜を見る場合があるが、そのとき、大したことないなと思うのは、いい勝負 強いなと思うのは、ものすごく強いんですよ こりゃかなわん、と思うのは、平手の手合いじゃない」
秀司は居玉のまま、バランスを取ってがんばっている
中川「秀司が光瑠に攻めさせている 光瑠はもうムチャクチャ攻めるしかないですね」
光瑠が角を打って攻めている 清水が超めずらしく手を指摘したら、それが当たった(▲5二歩)
もっと普段から清水さんには、「こういう手はどうですか」と聞いてもらいたいが(^^;
互いにどう手を作るのか、対局者の力量がモロに問われる、興味深い局面が続いている
こういう力戦は教科書には載ってないからなあ
また中川が面白い雑談をしてくれた
中川「升田先生の言葉で、『着眼大局 着手小局」というのがある 大局を見る目をまず持たなきゃいけないんですけど、指し手はあくまで極め細かくという意味」
これ、逆だったら最悪だね 着眼小局、着手大局という(^^;
難しい中盤が続いている
中川「秀司としては、大模様を張っていくしかない 入玉狙いになりそう 光瑠は荒っぽくいきたい」
そんな折、お互いに陣形を整えて、相手の狙いを消す手が出た
これには中川は「ほお~ 渋い!」 「おお~ 引いた! 渋い!」と連呼していた
2人とも、なかなかやるねー!
中川は、秀司のほうがいいんじゃないか、との言葉
中川「秀司、いい手ですね 力戦のコツを知っている 一日の長がある 駒割りは香損でも、秀司がさせる将棋ですよ」
が、ここで秀司に、5二の玉を△6二玉と動かす手が出た
中川「中川流ですと、ここは△4三玉~△3四玉なんですけど」
うわ~、そんな手を(笑) 中川さん、さすがの構想、力強すぎやで~(笑)
盤面、不穏な空気になった
中川「これは光瑠が良くなったかな さっきの秀司の玉さばきがまずかったかも かえって光瑠の攻めが早くなってしまった」
うーむ、秀司、苦戦か でもまだわからない 光瑠は飛車が使えてない まだ攻め駒が足りてない
中川「秀司は、ここからすぐ終わらないんですよ」
しかし、光瑠は、そんな「腰が重い」、と呼ばれる秀司に、ここから粘りを与えなかった!
飛車を一つ上に動かした手、これが実に見えにくい妙手!
中川「これもいい手だね~」
これは厳しい~ これで飛車が大活躍した
さっきから光瑠の手が伸びてる 有利になってから、水を得た魚のようだ
中川「秀司のペースだったけど、守りの網が破けちゃいましたね」
光瑠の厳しい追撃は止まず、秀司の戦意を喪失させた 93手で秀司、投了! まだ光瑠の玉には何も手がついていなかった もう、勝ち目ないね 投了、やむを得ずだわ
中川「秀司は駒損の上に挽回の余地なしとみて、潔く投了しましたね 途中、うまーく秀司がまとめてるなと思ってみてたんですけど、一瞬、△6二玉がおそらくスキを作った手だと思います その前に光瑠が自陣の整備や飛車の動きで、手を待ったのが実戦的でうまい手だったと思いますね」
感想戦で、5二の玉を実戦の△6二玉でなく、△4三玉と動かしたらどうだったのか、というのを中川が指摘した
秀司「あ、こう!?」
秀司はめっちゃびっくりしてて、1秒も読んでなかったのが判明(笑)
しかし! △4三玉に対して、光瑠が反応した
光瑠「△4三玉の場合はこの手でどうか~」
なんと光瑠は、見事な反撃手を用意していたのだった! 中川もこれにはびっくり、光瑠に同意するしかなかった うわー、これは強い、△4三玉が見えてて、対抗手段もちゃんとあったってか 光瑠、中川にも勝ったね(笑)
感想戦も含めて、光瑠の快勝だった いや、光瑠、強いね 先週のようなガチガチの定跡形よりも、私はこういう力勝負のほうが好きだな 最新定跡は理解不能だから(^^;
今週は中押しのようなかっこうではあったけど、早くから構想力の勝負になり、93手までなかなか面白かったよ 最後の光瑠の飛車さばき、見ごたえあったわ
ところで、これで今期NHK杯、先手の4戦全勝だ 後手にもがんばって欲しい
2015.04.26
愛知県岡崎市 第22回将棋まつり フリートーク
NHK杯の記事は、明日まわしにします
毎年恒例の、岡崎将棋まつり
今年も私は抽選にハズレ、午後の公開対局は観れず、午前のフリートークのみの参加となってしまいましたorz 公開対局は、岡崎城のとなりの二の丸能楽堂(のうがくどう)というところで行われるのですが、それの参加定員が250名と少ないんですよね 私はこの抽選はよくハズレるんだ、これが(^^;
フリートークは30分間でした 参加者は石田和雄九段、郷田真隆王将、佐藤康光九段、香川愛生女流王将でした
今日の天気は快晴、もう暑いくらい陽が照ってました
冒頭に、コンパニオンのお姉さんが2人組も登場 観光大使のタスキをかけています
これ、昨日観たお姉さん2人組みじゃないですか(^^; 昨日は、「こういう人は要らない」とか言ってごめんなさい
お姉さん「みなさまご存知でしょうか 岡崎は徳川家康公が生まれた街で~」
知ってるもなにも、もう何百回聞いたことか そして、すぐに引っ込むコンパニオンのお姉さんたち
今日も別にコンパニオンは要らないと思いました(笑)
さて、プロ棋士のみなさんが出てきました 石田和雄九段に紹介されて出てきましたが、石田「香川まお女流・・・失礼、まなお」と言いなおしてました
石田「郷田さんが前回岡崎に来られたのは20年前、ものすごい雨でしたね」
郷田「私も濡(ぬ)れまして、観てる方たちも濡れました」
石田「そのときに、濡れないように今のテントが作られたんですよ でもそれから一度も雨が降らない(笑) 佐藤さん、岡崎はどうですか」
康光「歴史ある城下町ですし、過ごしやすいです」
ここでちょっと愛知県岡崎市の説明を私からしておきます 岡崎は東海道の宿場町として栄え、今でも交通の便がよく、あんまり何もしなくても、さびれない街なのです(笑) それから、たしかに家康生誕の地ではありますが、家康は子供の頃すぐに政略的なことから、他のところに行ってしまいます なので岡崎は家康がらみで実はあんまり自慢はできないのでは、というのは地元の人にはとても言えません(^^;
香川「大学も将棋の普及の仕事でも色々なところに行って、楽しい思い出が増えています」
石田「郷田さんは王将戦で渡辺さんからフルセットでタイトルを獲得しましたが、うれしさはどうですか」
郷田「自分自身では普段どおり指した結果です でも周りのみなさんからお祝いしていただいて、大変うれしいです」
石田「若いときに獲ったタイトルとは違う感慨があるんじゃないですか」
郷田「自分では年を取ったつもりがないんですが(笑) 棋士は同じことをずっとやりますし」
石田「私は20年前のここであった、あの雨の将棋が昨日のことのように思い出されますよ 入玉でね」
康光「私は3期前に久保さんから王将を獲って、それで渡辺さんに獲られて、それが郷田さんに行った 郷田さんが2連敗から逆転したのは大変なことと思います」
石田「佐藤さんは今度、第2子が誕生したんですよね」
康光「女の子の2人目で、祈るに季節の季とかいて、『○○』と名前をつけました 誕生にも立ち会えました」
石田「立会い立会いというから、将棋のことかと(笑) 」
○○のところ、「きき」かな? ちょっと聞き取れませんでした
石田「郷田さんはまだお一人・・・?」
郷田「気づいてみたらみなさん結婚して、子供もいる はるかかなたに置いていかれちゃって、さびしいです(^^;」
石田「まあね、そちらのほうは将棋とは違いますからね 香川さんは?」
香川「私はまだ学生なので、そういうことはあんまり」
石田「今何歳かな」
香川「22歳です」
石田「私は、『存命の日々、今楽しまざらんや』という、つれづれ草の心境です」
石田「私は今、引退して公式戦がなくなったんですが、さびしいと思ったことがないんですよ 子供教室がありますしね 公式戦は深夜になると、読むのが疲れますからね 佐藤さんは読みの将棋ですが、どうですか」
康光「昔は読みと感覚が9対1ぐらの比率だったですけど、今は五分五分になりました でも昔から読んでいたことが今意味を持っていると思う」
石田「郷田さんはいつも序盤で2時間ぐらい長考して」
郷田「長考はいつものことですね 渡辺さんは決断がよくて早いんですよ 渡辺さんは時間調整で封じ手をやっているくらいで」
石田「竜王戦では、糸谷くんの早指しで森内さんはやられたんじゃないですかね」
郷田「森内さんはペースをつかめないまま、やられた感じですね 糸谷さんは相手が指すとすぐに席を立ってしまう」
康光「糸谷さんは席を立っているほうが考えやすいらしいです」
郷田「それは私には信じられないですね」
香川「タイトル保持者になるということは、責任を持って過ごさなければいけないということで、気持ちが引き締まって過ごしていると思います、これでも(^^;」
石田「最後にみなさん、今年度の抱負をどうぞ」
郷田「王将戦はもちろんなんですけど、みなさんにたくさん観ていただける機会を持てるような活躍をしたいです」
康光「タイトルや棋戦優勝をしたいです 若手が強い中で戦うのは大変ですけどね それ以外には、棋士会長という立場を務めています そちらもがんばりたい それから日曜日のNHKの番組もよろしくお願いします 初心者向けです」
香川「今、女流棋界には四人のタイトルホルダーがいます 奨励会にも三人の有段者がいます 将棋の内容も素晴らしいものが多いと思っています その中で女流王将として精進したいです」
石田「私は普及活動で、後進の育成にがんばりたい 何か役にたちたいです 人間はつまるところ、生きがいが大切ですのでね 岡崎将棋まつりをよろしくお願いします」
こんな感じでした これで30分のトークが終りました 爆弾発言とかは、なし(^^;
会場の岡崎城の外では将棋大会とプロによる指導対局もかなり盛況に行われてました
個人的には瀬川さんが見れて、「おお」となりました 午後の公開対局も観たかったけど、もう仕方ないです
毎年恒例の、岡崎将棋まつり
今年も私は抽選にハズレ、午後の公開対局は観れず、午前のフリートークのみの参加となってしまいましたorz 公開対局は、岡崎城のとなりの二の丸能楽堂(のうがくどう)というところで行われるのですが、それの参加定員が250名と少ないんですよね 私はこの抽選はよくハズレるんだ、これが(^^;
フリートークは30分間でした 参加者は石田和雄九段、郷田真隆王将、佐藤康光九段、香川愛生女流王将でした
今日の天気は快晴、もう暑いくらい陽が照ってました
冒頭に、コンパニオンのお姉さんが2人組も登場 観光大使のタスキをかけています
これ、昨日観たお姉さん2人組みじゃないですか(^^; 昨日は、「こういう人は要らない」とか言ってごめんなさい
お姉さん「みなさまご存知でしょうか 岡崎は徳川家康公が生まれた街で~」
知ってるもなにも、もう何百回聞いたことか そして、すぐに引っ込むコンパニオンのお姉さんたち
今日も別にコンパニオンは要らないと思いました(笑)
さて、プロ棋士のみなさんが出てきました 石田和雄九段に紹介されて出てきましたが、石田「香川まお女流・・・失礼、まなお」と言いなおしてました
石田「郷田さんが前回岡崎に来られたのは20年前、ものすごい雨でしたね」
郷田「私も濡(ぬ)れまして、観てる方たちも濡れました」
石田「そのときに、濡れないように今のテントが作られたんですよ でもそれから一度も雨が降らない(笑) 佐藤さん、岡崎はどうですか」
康光「歴史ある城下町ですし、過ごしやすいです」
ここでちょっと愛知県岡崎市の説明を私からしておきます 岡崎は東海道の宿場町として栄え、今でも交通の便がよく、あんまり何もしなくても、さびれない街なのです(笑) それから、たしかに家康生誕の地ではありますが、家康は子供の頃すぐに政略的なことから、他のところに行ってしまいます なので岡崎は家康がらみで実はあんまり自慢はできないのでは、というのは地元の人にはとても言えません(^^;
香川「大学も将棋の普及の仕事でも色々なところに行って、楽しい思い出が増えています」
石田「郷田さんは王将戦で渡辺さんからフルセットでタイトルを獲得しましたが、うれしさはどうですか」
郷田「自分自身では普段どおり指した結果です でも周りのみなさんからお祝いしていただいて、大変うれしいです」
石田「若いときに獲ったタイトルとは違う感慨があるんじゃないですか」
郷田「自分では年を取ったつもりがないんですが(笑) 棋士は同じことをずっとやりますし」
石田「私は20年前のここであった、あの雨の将棋が昨日のことのように思い出されますよ 入玉でね」
康光「私は3期前に久保さんから王将を獲って、それで渡辺さんに獲られて、それが郷田さんに行った 郷田さんが2連敗から逆転したのは大変なことと思います」
石田「佐藤さんは今度、第2子が誕生したんですよね」
康光「女の子の2人目で、祈るに季節の季とかいて、『○○』と名前をつけました 誕生にも立ち会えました」
石田「立会い立会いというから、将棋のことかと(笑) 」
○○のところ、「きき」かな? ちょっと聞き取れませんでした
石田「郷田さんはまだお一人・・・?」
郷田「気づいてみたらみなさん結婚して、子供もいる はるかかなたに置いていかれちゃって、さびしいです(^^;」
石田「まあね、そちらのほうは将棋とは違いますからね 香川さんは?」
香川「私はまだ学生なので、そういうことはあんまり」
石田「今何歳かな」
香川「22歳です」
石田「私は、『存命の日々、今楽しまざらんや』という、つれづれ草の心境です」
石田「私は今、引退して公式戦がなくなったんですが、さびしいと思ったことがないんですよ 子供教室がありますしね 公式戦は深夜になると、読むのが疲れますからね 佐藤さんは読みの将棋ですが、どうですか」
康光「昔は読みと感覚が9対1ぐらの比率だったですけど、今は五分五分になりました でも昔から読んでいたことが今意味を持っていると思う」
石田「郷田さんはいつも序盤で2時間ぐらい長考して」
郷田「長考はいつものことですね 渡辺さんは決断がよくて早いんですよ 渡辺さんは時間調整で封じ手をやっているくらいで」
石田「竜王戦では、糸谷くんの早指しで森内さんはやられたんじゃないですかね」
郷田「森内さんはペースをつかめないまま、やられた感じですね 糸谷さんは相手が指すとすぐに席を立ってしまう」
康光「糸谷さんは席を立っているほうが考えやすいらしいです」
郷田「それは私には信じられないですね」
香川「タイトル保持者になるということは、責任を持って過ごさなければいけないということで、気持ちが引き締まって過ごしていると思います、これでも(^^;」
石田「最後にみなさん、今年度の抱負をどうぞ」
郷田「王将戦はもちろんなんですけど、みなさんにたくさん観ていただける機会を持てるような活躍をしたいです」
康光「タイトルや棋戦優勝をしたいです 若手が強い中で戦うのは大変ですけどね それ以外には、棋士会長という立場を務めています そちらもがんばりたい それから日曜日のNHKの番組もよろしくお願いします 初心者向けです」
香川「今、女流棋界には四人のタイトルホルダーがいます 奨励会にも三人の有段者がいます 将棋の内容も素晴らしいものが多いと思っています その中で女流王将として精進したいです」
石田「私は普及活動で、後進の育成にがんばりたい 何か役にたちたいです 人間はつまるところ、生きがいが大切ですのでね 岡崎将棋まつりをよろしくお願いします」
こんな感じでした これで30分のトークが終りました 爆弾発言とかは、なし(^^;
会場の岡崎城の外では将棋大会とプロによる指導対局もかなり盛況に行われてました
個人的には瀬川さんが見れて、「おお」となりました 午後の公開対局も観たかったけど、もう仕方ないです
2015.04.25
羽生名人と元メジャーリーガー田口壮さんの記念公演会 in 岡崎市
実は今日、私の住む愛知県岡崎市に羽生名人が来てたんですよ それで、元プロ野球選手で元メジャーリーガーの田口壮(そう)選手との対談があるというので、話を聞きに行ってきました
羽生さんはついおととい名人戦第2局があったというのに、今日の午前中は子ども将棋教室、午後は講演会と、相変わらず忙しいですね
「せきれいホール」という、キャパシティ500人のところに、7割がたお客が入っていました 開始直前に入った私の整理番号が320番でしたね
非常にきれいなコンパニオンのお姉さんが2人が、観光ガイドとしてホールの入り口に立っていましたが、別にこういう人は要らないかと(^^;
司会のお姉さんはよくやってました 対談でもよく話を取り持って、つないでました
まずは公演の前に、武将隊という、戦国時代の鎧(よろい)を来た、武将に扮した3人の人たちの演舞がありました
現代風にアレンジした曲による、踊りというよりダンスで、観ている側を飽きさせません
♪ウェルカムトゥ~ ウェルカムトゥ~ とよた あんじょう おかざき~
うわ、すごいマイナー(^^;
演舞の最後には、観客全員に「かちどき」を「えいえい、おー!」とあげさせて、一体感を演出
うむ、私もやりました(笑)
さて、それが30分ほどで終わり、いよいよ羽生さんと田口さんの登場
司会者に呼ばれて登場した羽生さんに、お客からすごい拍手! うわ、これ以上ないくらいの拍手、さすが羽生さん、人気が高いぜ! 次に登場した田口さんには、若干、拍手の大きさが落ちるね まあ、田口さんはもう引退してるからね(^^;
そして、鈴木カンナちゃんも、特別に呼ばれて来てました
まずどういう経緯で、それぞれの世界に入ったか
羽生「奨励会に入ったのが小6ですから、何も考えないで入ったというのが実情です」
田口「うまいやつがいるとうわさになり、高2のときに、高3と勘違いされてスカウトが来ました でも、もしプロで活躍できないことを考えたら、学歴も大事なんじゃないかと思って大学に行きました」
まあ、羽生さんは子供名人戦で優勝してるからね 奨励会に入るための経歴としては文句ないね
カンナ「小4のときに将棋を始めた 父がすごく将棋が好きだから、『カンナはプロになってくれないか』と言われて、『うん、わかった』と何も考えずに答えました」
うわ、カンナちゃん、ぶっちゃけたな こういう女流は多いんじゃないかな(笑)
羽生「何も考えずに奨励会に入ったが、どんどんやめていく人がいる それを見ると、マジメにやらざるを得なかった」
カンナ「ニンテンドウ64(ゲーム機)の『最強羽生将棋』を小学生のとき、毎日やってました」
田口「僕、将棋をやったことあるんですけど、一手先が読めないんですよ 一手打ったら『待った』をしてました プロは何手くらい読んでるんですか?」
田口さん、将棋を「打つ」と何回も言ってました 一般人の常識は将棋は「打つ」ものなのかもしれません(^^;
羽生「木でいうと、幹(みき)と枝があって、たとえば5手先をいくつも読んだりしているので、なんたらかんたら~(メモ取れず)」
田口「この話だけでも、難しくて頭がパニックです(笑) 」
羽生「野球でバッターだとして、ピッチャーが投げて振るまで、長考できないから、野球は大変ですよね」
田口「投げた瞬間に時間がスローモーションになって考えてるんですよ」
体力に関する話題
羽生「将棋は走ったり投げたりしないから(あまり疲れない)」
しかし田口さんは逆に、田口「みなさん知ってます? じーっとしてるのが一番つらいんですよ」
野球のプレー中のヤジの話
田口「僕、ヤジ大好きなんですよ オリックス時代、外野を守っていると、毎試合、同じおっちゃんからヤジが飛んでくる 『おーい、安いアパート田口荘』、『6畳一間の田口荘』って(笑) 相手のバッターが弱いと、『もっと下がって守って、ヒットゾーンを広げてやれ』とヤジがくる それで2、3歩下がると、拍手がおきる で、ピッチャーが投げる直前に僕は元の場所に戻る、と(笑) 」
ミスしたときにどうするか
羽生「ミスしたら、反省、検証するより、挽回する方法を先に考える どうしても反省したくなるんですけどね」
田口「僕はミスを引きずることはないです まあしゃーない、と思ってました 日本にいるときは、ウジウジと考えてたんですけどね アメリカへ行って、他の人たちの(いい意味で)いい加減な性格と接して、変わりましたね」
アメリカの野球
田口「アメリカは野球のプレー人口が多いので、使い捨てです コーチにも『自分は今どうなってるか』と、自分から寄っていけないと、何も教えてもらえない
セイバーメトリックス(そういう単語があるらしい)でデータ野球のチームがあるんですが、確かに強いんですが、ワールドシリーズまでは行けない 野球で一番大事なのは個人の感情、気持ちだと僕は思ってます」
対局のペースについて
羽生「中4日がちょうどいい」
これにはカンナちゃんが驚いてました カンナ「一局終ったらもうクタクタなのに、中4日なんて厳しい」
守備やバッターボックスに立つ際の儀式として、田口さんは空手の呼吸法と、空手の独特の「足で8の字を描くイメージをする」という方法で、気持ちを落ち着かせていた、とのこと
羽生さんは特にそういうのはないそうでした
田口「夜道で危ないところを歩く場合は、先頭に立たされてました 空手ができるんだろ、ということで(笑) 本当に危なくなったら僕は真っ先に逃げますよ」
公演が終る際、田口さんは「公演中、羽生さんをずっと見ていたんですが、動かずに腰が据(す)わっている、地に足がついている」と羽生さんを賞賛してました
他にもまだあったのですが、だいたいこういう感じです メモを取れたのがこれくらいだったので(^^;
対談は45分間で終りました 質疑応答は、なし もし質疑応答があればどうなるのか、と、ちょっと楽しみにしていたんですけどね
あとはサイン色紙や、サイン本が当たるクジをやって終わりでした 私はそういうのは別に要らないので、はずれろ、と思っていたのですが、となりに座っていた人が当たって、ビックリしました(^^;
田口さんのサインが男性ばかりに当たり、田口さんは男性ばかりと握手することになり、
田口「こういうことでも僕は女性に縁がないですね(笑) 」
面白いな、田口さん(^^; で、やっと女性に当たって、田口「野球ファンですか、将棋ファンですか?」
女性「両方です」 田口「完璧なお答えで(笑) 」
田口さんのほうが笑いを取ってましたね 対談時間が45分間と短かったですが、まあいいんじゃないでしょうか 見れただけで、もう良しとする人も多いと思いますし(^^;
最後に幕が降りてきたときに、みんなが拍手して、羽生さん、田口さん、カンナちゃんたちがずっと手を振っていたのが、なんか笑えました 以上、記念公演会のレポートでした
羽生さんはついおととい名人戦第2局があったというのに、今日の午前中は子ども将棋教室、午後は講演会と、相変わらず忙しいですね
「せきれいホール」という、キャパシティ500人のところに、7割がたお客が入っていました 開始直前に入った私の整理番号が320番でしたね
非常にきれいなコンパニオンのお姉さんが2人が、観光ガイドとしてホールの入り口に立っていましたが、別にこういう人は要らないかと(^^;
司会のお姉さんはよくやってました 対談でもよく話を取り持って、つないでました
まずは公演の前に、武将隊という、戦国時代の鎧(よろい)を来た、武将に扮した3人の人たちの演舞がありました
現代風にアレンジした曲による、踊りというよりダンスで、観ている側を飽きさせません
♪ウェルカムトゥ~ ウェルカムトゥ~ とよた あんじょう おかざき~
うわ、すごいマイナー(^^;
演舞の最後には、観客全員に「かちどき」を「えいえい、おー!」とあげさせて、一体感を演出
うむ、私もやりました(笑)
さて、それが30分ほどで終わり、いよいよ羽生さんと田口さんの登場
司会者に呼ばれて登場した羽生さんに、お客からすごい拍手! うわ、これ以上ないくらいの拍手、さすが羽生さん、人気が高いぜ! 次に登場した田口さんには、若干、拍手の大きさが落ちるね まあ、田口さんはもう引退してるからね(^^;
そして、鈴木カンナちゃんも、特別に呼ばれて来てました
まずどういう経緯で、それぞれの世界に入ったか
羽生「奨励会に入ったのが小6ですから、何も考えないで入ったというのが実情です」
田口「うまいやつがいるとうわさになり、高2のときに、高3と勘違いされてスカウトが来ました でも、もしプロで活躍できないことを考えたら、学歴も大事なんじゃないかと思って大学に行きました」
まあ、羽生さんは子供名人戦で優勝してるからね 奨励会に入るための経歴としては文句ないね
カンナ「小4のときに将棋を始めた 父がすごく将棋が好きだから、『カンナはプロになってくれないか』と言われて、『うん、わかった』と何も考えずに答えました」
うわ、カンナちゃん、ぶっちゃけたな こういう女流は多いんじゃないかな(笑)
羽生「何も考えずに奨励会に入ったが、どんどんやめていく人がいる それを見ると、マジメにやらざるを得なかった」
カンナ「ニンテンドウ64(ゲーム機)の『最強羽生将棋』を小学生のとき、毎日やってました」
田口「僕、将棋をやったことあるんですけど、一手先が読めないんですよ 一手打ったら『待った』をしてました プロは何手くらい読んでるんですか?」
田口さん、将棋を「打つ」と何回も言ってました 一般人の常識は将棋は「打つ」ものなのかもしれません(^^;
羽生「木でいうと、幹(みき)と枝があって、たとえば5手先をいくつも読んだりしているので、なんたらかんたら~(メモ取れず)」
田口「この話だけでも、難しくて頭がパニックです(笑) 」
羽生「野球でバッターだとして、ピッチャーが投げて振るまで、長考できないから、野球は大変ですよね」
田口「投げた瞬間に時間がスローモーションになって考えてるんですよ」
体力に関する話題
羽生「将棋は走ったり投げたりしないから(あまり疲れない)」
しかし田口さんは逆に、田口「みなさん知ってます? じーっとしてるのが一番つらいんですよ」
野球のプレー中のヤジの話
田口「僕、ヤジ大好きなんですよ オリックス時代、外野を守っていると、毎試合、同じおっちゃんからヤジが飛んでくる 『おーい、安いアパート田口荘』、『6畳一間の田口荘』って(笑) 相手のバッターが弱いと、『もっと下がって守って、ヒットゾーンを広げてやれ』とヤジがくる それで2、3歩下がると、拍手がおきる で、ピッチャーが投げる直前に僕は元の場所に戻る、と(笑) 」
ミスしたときにどうするか
羽生「ミスしたら、反省、検証するより、挽回する方法を先に考える どうしても反省したくなるんですけどね」
田口「僕はミスを引きずることはないです まあしゃーない、と思ってました 日本にいるときは、ウジウジと考えてたんですけどね アメリカへ行って、他の人たちの(いい意味で)いい加減な性格と接して、変わりましたね」
アメリカの野球
田口「アメリカは野球のプレー人口が多いので、使い捨てです コーチにも『自分は今どうなってるか』と、自分から寄っていけないと、何も教えてもらえない
セイバーメトリックス(そういう単語があるらしい)でデータ野球のチームがあるんですが、確かに強いんですが、ワールドシリーズまでは行けない 野球で一番大事なのは個人の感情、気持ちだと僕は思ってます」
対局のペースについて
羽生「中4日がちょうどいい」
これにはカンナちゃんが驚いてました カンナ「一局終ったらもうクタクタなのに、中4日なんて厳しい」
守備やバッターボックスに立つ際の儀式として、田口さんは空手の呼吸法と、空手の独特の「足で8の字を描くイメージをする」という方法で、気持ちを落ち着かせていた、とのこと
羽生さんは特にそういうのはないそうでした
田口「夜道で危ないところを歩く場合は、先頭に立たされてました 空手ができるんだろ、ということで(笑) 本当に危なくなったら僕は真っ先に逃げますよ」
公演が終る際、田口さんは「公演中、羽生さんをずっと見ていたんですが、動かずに腰が据(す)わっている、地に足がついている」と羽生さんを賞賛してました
他にもまだあったのですが、だいたいこういう感じです メモを取れたのがこれくらいだったので(^^;
対談は45分間で終りました 質疑応答は、なし もし質疑応答があればどうなるのか、と、ちょっと楽しみにしていたんですけどね
あとはサイン色紙や、サイン本が当たるクジをやって終わりでした 私はそういうのは別に要らないので、はずれろ、と思っていたのですが、となりに座っていた人が当たって、ビックリしました(^^;
田口さんのサインが男性ばかりに当たり、田口さんは男性ばかりと握手することになり、
田口「こういうことでも僕は女性に縁がないですね(笑) 」
面白いな、田口さん(^^; で、やっと女性に当たって、田口「野球ファンですか、将棋ファンですか?」
女性「両方です」 田口「完璧なお答えで(笑) 」
田口さんのほうが笑いを取ってましたね 対談時間が45分間と短かったですが、まあいいんじゃないでしょうか 見れただけで、もう良しとする人も多いと思いますし(^^;
最後に幕が降りてきたときに、みんなが拍手して、羽生さん、田口さん、カンナちゃんたちがずっと手を振っていたのが、なんか笑えました 以上、記念公演会のレポートでした
2015.04.23
私は今、スカパーの囲碁将棋チャンネルを解約してしまっている件
私は2月から、囲碁将棋チャンネルを解約してしまっています
2007年にこのブログ始まって以来のことです ブログを始める以前からずっと契約してましたが、ついに解約しました
(3月1日のA級順位戦最終日は、たまたま無料放送日でしたので契約してなくても観れました)
囲碁将棋チャンネルを観ようとすると、色々な視聴形態があるようですが、私は自宅に専用アンテナをつけてスカパーで契約しています
私の場合、スカパーの囲碁将棋チャンネルを観るためには、番組料金1512円のほか、スカパー基本料として421円が必要です 私は囲碁将棋チャンネル1局しか興味ないので、月額1933円ということになります
なぜ解約してしまっているかというと、今の囲碁将棋チャンネル、将棋に関してしかわかりませんが、どうにもこうにも、ズバリ、魅力的なコンテンツが少なすぎるんですよね
今月の売りのコンテンツは何か、というと、
・銀河戦(週2局放送)の中盤戦
・渡辺vs郷田の王将戦の振り返り番組
・今泉vs瀬川のエキシビジョンマッチ
・飯島の横歩取りの講座
これくらいしか見当たりません 本当に、見所が少なすぎますよ・・・
1日中(囲碁と)将棋番組を放送してるのに、1カ月でこれぐらいしか見所がないわけですからね
上記の番組のほかは、ほぼ大半、ひらすら再放送という有様
(HPに大きく載ってある昔のNHK杯の再放送の特番、1月13日に最後の回が放送されてるじゃないですか もう3ヶ月前です・・・)
それでなくとも、先月と今月は電王戦というビッグイベントがあったのに、完全にスルーです これは痛すぎます
羽生vs行方の名人戦の解説もなしです
これではお客が集まらないですよ 電王戦と名人戦を無視するなんて・・・
5月の世界コンピュータ将棋選手権の解説は7月の特番でやってくれるのに、なぜ電王戦の解説をしてくれる特番がないのでしょうね
以前は、週刊将棋ステーションというのを週1でやってました 1週間のプロ棋界の出来事を山田史夫記者などが振り返り、プロ棋士がゲストに出るという番組がありました
それに、毎週、つるの剛士さんが、将棋道場や学校の将棋部などに道場破りに行くという企画もありました
さらにもっと前には、テレビ東京で放送された早指し戦も放送されてましたし、鹿島杯という女流の早指し戦もありました
もっとなんとかなりませんか? 以前にも書きましたが、1週間のプロ棋界の動向を、将棋観戦記者が2人くらいでダラダラとしゃべってくれる番組、作ってもらえないでしょうか 私はプロ棋界の情報を聞いていると、なぜか心が落ち着くのですよ
そして銀河戦は1時間36分と長いので、もっと短い、テレビ東京の早指し戦方式の番組が観たいです
あれはたしか開始から40手くらいで封じ手が行われ、そこから放送が始まるという、工夫した番組でした 考慮時間なしで1手30秒なので45分くらいで一局が終わり、スリリングで面白かったですよ 囲碁将棋チャンネル主催で、できませんか? 男子の若手か女流なら、そんなに対局料がかかるとも思えません 何のために視聴料を取っているのか・・・
つるのさんのような芸能人が将棋を楽しむ番組も欲しいです 芸能人vs芸能人の対決を、プロが解説すればいいじゃないですか 弱い人どうしの対局だって、楽しめるもんですよ
ただ・・・ 5月から、そろそろ銀河戦が上位の棋士が出てきますので、私はまた再契約しようかなあ、と迷ってはいます まだどうするかはわかりません がんばれ囲碁将棋チャンネル! もっとやる気を見せてください、よろしくお願いします!
2007年にこのブログ始まって以来のことです ブログを始める以前からずっと契約してましたが、ついに解約しました
(3月1日のA級順位戦最終日は、たまたま無料放送日でしたので契約してなくても観れました)
囲碁将棋チャンネルを観ようとすると、色々な視聴形態があるようですが、私は自宅に専用アンテナをつけてスカパーで契約しています
私の場合、スカパーの囲碁将棋チャンネルを観るためには、番組料金1512円のほか、スカパー基本料として421円が必要です 私は囲碁将棋チャンネル1局しか興味ないので、月額1933円ということになります
なぜ解約してしまっているかというと、今の囲碁将棋チャンネル、将棋に関してしかわかりませんが、どうにもこうにも、ズバリ、魅力的なコンテンツが少なすぎるんですよね
今月の売りのコンテンツは何か、というと、
・銀河戦(週2局放送)の中盤戦
・渡辺vs郷田の王将戦の振り返り番組
・今泉vs瀬川のエキシビジョンマッチ
・飯島の横歩取りの講座
これくらいしか見当たりません 本当に、見所が少なすぎますよ・・・
1日中(囲碁と)将棋番組を放送してるのに、1カ月でこれぐらいしか見所がないわけですからね
上記の番組のほかは、ほぼ大半、ひらすら再放送という有様
(HPに大きく載ってある昔のNHK杯の再放送の特番、1月13日に最後の回が放送されてるじゃないですか もう3ヶ月前です・・・)
それでなくとも、先月と今月は電王戦というビッグイベントがあったのに、完全にスルーです これは痛すぎます
羽生vs行方の名人戦の解説もなしです
これではお客が集まらないですよ 電王戦と名人戦を無視するなんて・・・
5月の世界コンピュータ将棋選手権の解説は7月の特番でやってくれるのに、なぜ電王戦の解説をしてくれる特番がないのでしょうね
以前は、週刊将棋ステーションというのを週1でやってました 1週間のプロ棋界の出来事を山田史夫記者などが振り返り、プロ棋士がゲストに出るという番組がありました
それに、毎週、つるの剛士さんが、将棋道場や学校の将棋部などに道場破りに行くという企画もありました
さらにもっと前には、テレビ東京で放送された早指し戦も放送されてましたし、鹿島杯という女流の早指し戦もありました
もっとなんとかなりませんか? 以前にも書きましたが、1週間のプロ棋界の動向を、将棋観戦記者が2人くらいでダラダラとしゃべってくれる番組、作ってもらえないでしょうか 私はプロ棋界の情報を聞いていると、なぜか心が落ち着くのですよ
そして銀河戦は1時間36分と長いので、もっと短い、テレビ東京の早指し戦方式の番組が観たいです
あれはたしか開始から40手くらいで封じ手が行われ、そこから放送が始まるという、工夫した番組でした 考慮時間なしで1手30秒なので45分くらいで一局が終わり、スリリングで面白かったですよ 囲碁将棋チャンネル主催で、できませんか? 男子の若手か女流なら、そんなに対局料がかかるとも思えません 何のために視聴料を取っているのか・・・
つるのさんのような芸能人が将棋を楽しむ番組も欲しいです 芸能人vs芸能人の対決を、プロが解説すればいいじゃないですか 弱い人どうしの対局だって、楽しめるもんですよ
ただ・・・ 5月から、そろそろ銀河戦が上位の棋士が出てきますので、私はまた再契約しようかなあ、と迷ってはいます まだどうするかはわかりません がんばれ囲碁将棋チャンネル! もっとやる気を見せてください、よろしくお願いします!
2015.04.21
考えたけど思いつかない、電王戦の次の企画
ドワンゴの川上会長は、「タッグマッチは白紙にし、次の新しい電王戦の企画をやる 詳細はまだ話せない」と言っていました そこで、私が勝手に考えて予想してみました
まず、ドワンゴの今までの4年間の電王戦の実績をざっと振り返りましょう
・開始前の、あおりPV(プロモーションビデオ)の演出のうまさ
・様々な場所での対局を実現 有明コロシアム、両国国技館、あべのハルカス、各地の城など
・コンピュータソフト同士が統一ハードで戦う、電王トーナメントを実施
・振り駒に、安倍首相、カスパロフという大物を出させる
・カスパロフ氏と羽生名人の特別チェス対局
・電王手くんを開発させる タッグマッチでは特殊なメガネを開発させる
・森下ルールという、変則ルールを連盟に認めさせる
・様々なスポンサーを獲得、極めつけはトヨタをスポンサーにして車将棋という大掛かりな企画を実現させ、羽生名人も出場
・視聴者数は軽く延べ5百万人以上
まだ他にもあるかもしれませんが、こんなところでしょう
いやー、全く、すごい企業ですね、ドワンゴって(^^;
さて、5vs5の電王戦が終わり、次に予定されていたタッグマッチは見事にコケました
それに代わる企画をということですが、私も考えてみました
・アマチュア、女流がなんらかの形でコンピュータに挑む
これはどうか 例えば、アマチュアトップ何人かが相談しながら、ですが・・・ ボツですね 相談将棋は、形勢が有利なときはいいのですが、形勢が悪くなると、悪くなったほうが仲間割れしてケンカになった事例を私は知ってます ずっと前にTVで実際にやっていて、見られたもんじゃなかったです
駒落ちで挑むのはどうか 例えばコンピュータに角を落としてもらって女流が挑む、という企画 でもこれも、5vs5の電王戦に比べれば、全くワクワクしませんね 負ければ「駒落ちでも勝てないのか」となるし、勝っても「駒落ちじゃあね」となるでしょう 男子プロがコンピュータに駒を落としてもらって戦うのはどうか? ・・・連盟が承諾しませんね(笑)
・大逆転将棋でやっていたようなイロモノ企画
大逆転将棋をウィキペディアで調べると、色々なバラエティ将棋のルールが出てきます
しかしこれも結局、人気も出ないし長続きしないでしょう 視聴者が毎回違うルールや投了図を把握するのが大変なんですよ シンプルな普通の将棋の面白さには、全くかなわないと思います
・指定局面将棋
これは私は興味あるのですけどね 例えば「イメージと読みの将棋観」の本で紹介されている序盤や中盤の局面から、プロとコンピュータが戦うというもの でも、わざわざコンピュータと指させなくても、プロvsプロでいいですね それに、かなりのマニアでないと、面白さがわからないのではないでしょうか 5vs5の団体戦には及びませんね
以上は真面目に考えました 私はこれぐらいしか思いつきません 以下はオマケのネタ企画です
・詰将棋解答選手権
人間が延々考えているのを尻目に、0.1秒で解くコンピュータ
・JAXAがスポンサーになりロケットで宇宙に飛び出し、国際宇宙ステーシ ョンで対局する「はるかな高み将棋」
・深海に潜って日本海溝で対局する「ハチワンダイバー将棋」
・富士の樹海で、さまよいながら対局する「樹海将棋」
・ピラミッドの内部で迷宮をさまよいながら対局する「ピラミッドパワー将棋」
・四国八十八箇所を歩きながら対局する「巡礼将棋」
注:これらはネタです
結局、使い物になりそうなものは私には思いつきませんね でも、ドワンゴのことですから、素人の発想の斜め上を行く、すごい企画を考えてくれそうです そのとき、連盟はどうするのでしょうか?
何しろ、タッグマッチを真に受けて、ビッグ棋戦としていったんはやると決定した実績を持つ連盟ですからね
ドワンゴがどんなことを言ってきても、連盟は「その発想は我々にはなかった さすがはドワンゴだ」と言いそうな雰囲気があります(笑)
どんな企画をドワンゴが提案するのか、非常に楽しみです
まず、ドワンゴの今までの4年間の電王戦の実績をざっと振り返りましょう
・開始前の、あおりPV(プロモーションビデオ)の演出のうまさ
・様々な場所での対局を実現 有明コロシアム、両国国技館、あべのハルカス、各地の城など
・コンピュータソフト同士が統一ハードで戦う、電王トーナメントを実施
・振り駒に、安倍首相、カスパロフという大物を出させる
・カスパロフ氏と羽生名人の特別チェス対局
・電王手くんを開発させる タッグマッチでは特殊なメガネを開発させる
・森下ルールという、変則ルールを連盟に認めさせる
・様々なスポンサーを獲得、極めつけはトヨタをスポンサーにして車将棋という大掛かりな企画を実現させ、羽生名人も出場
・視聴者数は軽く延べ5百万人以上
まだ他にもあるかもしれませんが、こんなところでしょう
いやー、全く、すごい企業ですね、ドワンゴって(^^;
さて、5vs5の電王戦が終わり、次に予定されていたタッグマッチは見事にコケました
それに代わる企画をということですが、私も考えてみました
・アマチュア、女流がなんらかの形でコンピュータに挑む
これはどうか 例えば、アマチュアトップ何人かが相談しながら、ですが・・・ ボツですね 相談将棋は、形勢が有利なときはいいのですが、形勢が悪くなると、悪くなったほうが仲間割れしてケンカになった事例を私は知ってます ずっと前にTVで実際にやっていて、見られたもんじゃなかったです
駒落ちで挑むのはどうか 例えばコンピュータに角を落としてもらって女流が挑む、という企画 でもこれも、5vs5の電王戦に比べれば、全くワクワクしませんね 負ければ「駒落ちでも勝てないのか」となるし、勝っても「駒落ちじゃあね」となるでしょう 男子プロがコンピュータに駒を落としてもらって戦うのはどうか? ・・・連盟が承諾しませんね(笑)
・大逆転将棋でやっていたようなイロモノ企画
大逆転将棋をウィキペディアで調べると、色々なバラエティ将棋のルールが出てきます
しかしこれも結局、人気も出ないし長続きしないでしょう 視聴者が毎回違うルールや投了図を把握するのが大変なんですよ シンプルな普通の将棋の面白さには、全くかなわないと思います
・指定局面将棋
これは私は興味あるのですけどね 例えば「イメージと読みの将棋観」の本で紹介されている序盤や中盤の局面から、プロとコンピュータが戦うというもの でも、わざわざコンピュータと指させなくても、プロvsプロでいいですね それに、かなりのマニアでないと、面白さがわからないのではないでしょうか 5vs5の団体戦には及びませんね
以上は真面目に考えました 私はこれぐらいしか思いつきません 以下はオマケのネタ企画です
・詰将棋解答選手権
人間が延々考えているのを尻目に、0.1秒で解くコンピュータ
・JAXAがスポンサーになりロケットで宇宙に飛び出し、国際宇宙ステーシ ョンで対局する「はるかな高み将棋」
・深海に潜って日本海溝で対局する「ハチワンダイバー将棋」
・富士の樹海で、さまよいながら対局する「樹海将棋」
・ピラミッドの内部で迷宮をさまよいながら対局する「ピラミッドパワー将棋」
・四国八十八箇所を歩きながら対局する「巡礼将棋」
注:これらはネタです
結局、使い物になりそうなものは私には思いつきませんね でも、ドワンゴのことですから、素人の発想の斜め上を行く、すごい企画を考えてくれそうです そのとき、連盟はどうするのでしょうか?
何しろ、タッグマッチを真に受けて、ビッグ棋戦としていったんはやると決定した実績を持つ連盟ですからね
ドワンゴがどんなことを言ってきても、連盟は「その発想は我々にはなかった さすがはドワンゴだ」と言いそうな雰囲気があります(笑)
どんな企画をドワンゴが提案するのか、非常に楽しみです
2015.04.19
澤田真吾 六段vs髙野秀行 六段 NHK杯 1回戦
澤田真吾 六段vs髙野秀行 六段 NHK杯 1回戦
解説 野月浩貴 七段
さて、今日は誰かな 澤田と高野か 地味だがどうか 熱戦を期待だ
澤田は2009年四段、竜王戦3組、B2 昨年度、順位戦C1で順位30位から9勝1敗で昇級している 総合成績優秀により予選シード 3回目の本戦出場
高野は1998年四段、竜王戦5組、C1 予選で小林宏、千葉、永瀬に勝ち 3回目の本戦出場
おおー、永瀬に勝ったのか 視聴者の「永瀬を観たかったな」と言う声をかき消すことができるか?(^^;
せっかくなので、先日購入したプロ棋士名鑑2015-2016ではこの2人はどう書かれているかな
澤田真吾六段「小学生からアマ棋界で活躍し、17歳でプロ棋士に。デビューした頃はかなりの長髪で寝癖が目立っていた。 居飛車党で、7二飛戦法など他の棋士がやらない戦法を用いることもある。 王位リーグ入りや竜王戦2期連続昇級など活躍中。NHK杯で持将棋を記録し放送時間が一部カットされたこともある。」
へー、長髪で寝癖(^^; このクセッ毛はもう天性のものなのだろう(笑)
高野秀行六段「奨励会に13年所属するといった苦労を重ねプロ入りを果たす。おもな実績に竜王戦6組優勝、棋王戦・朝日杯・NHK杯本戦出場など。 棋風は居飛車党で四間飛車に関する棋書のほか、観戦記の執筆もある。」
NHK杯の本戦出場は実績に数えていいのか?
こんな感じ もう来週からは写さない(^^;
野月がレンズの分厚い近眼用のメガネをかけてきたのが意外だった やはり近眼だったのね
野月「澤田は、おとなしめなんですが、話しかけるといっぱい色々ハキハキとお話していただける
高野とは私は年が近くて修行の頃からずーっと一緒にお世話になっている先輩 指導がすごい上手で普及に精力的に取り組んでいる 大学で将棋を文化として教えている」
事前のインタビュー
澤田「一つでも多く勝てたらいいなと思っています 今日は目の前の一局に集中したいと思います」
高野「予選で3連勝できると思っていなかったので、大変びっくりしました 久しぶりにNHK杯に出させていただいたんですけども、自分で今、子供の教室をやっておりまして、子供たちが『先生もがんばっているんだな』、と思える姿を見せられたらと思っております」
先手澤田で、角換わり相腰掛け銀だった
開始前の戦型予想では、野月はわざわざ「澤田は先手の場合、角換わりの腰掛け銀は非常に少ない」と言っていたのに(笑)
ところで、駒組みが進むが、解説が始まるのが遅い 毎度のことながら、なんとかしてほしい・・・
もうお互いに玉を入城し、がっぷり組んだところでようやく大盤にカメラを移動という具合だ
さて、例によって、手損合戦が始まるようだ 澤田はわざと2手損した 互いに相手の陣形が崩れるのを待っている、とのこと
野月「同じ局面でも、手番が違ったとか、我々も全部ちゃんと認識するのはけっこう大変」
うわー、これ、嫌だなー もう、受験勉強みたいになってないか、この角換わり腰掛け銀の仕掛けのところは(^^;
野月「今、一番ホットな形」
こういう難解なのがプロ間で流行しちゃうと、大半のアマチュアがおいてけぼりになる感じだが、仕方ないのかな
さて、高野にオリジナルの工夫が出たとのこと しかし、これはどうなのか さほど厳しくなく、先手の澤田にばかり手の選択権が与えられると思うが、これが後手のつらさか
手が進むと、野月「澤田が確実に攻めの手を見せたから、高野は攻め合いに出ざるを得ない 主導権は澤田が握っている」
おー、野月も主導権は先手の澤田にあり、と断言だ
そして、澤田の手がのびのびしてきた 好位置を睨んだ角、活用できた桂、これを見て、
野月「うん、この攻めは厳しいですね」
さらに、澤田の飛車がドーンと急所に回ってキター これが高野玉を攻める絶好の位置 高野玉、玉頭が大変なことになってる うわー 一気に攻め潰されそう 攻め合いにはならないし、こ、これは、もう・・・大差なのでは・・・? もうすでに手遅れか
野月「子供たちに高野流のしのぎを見せたいところ」
そうだけど、この澤田の攻めは強烈だ しのぐ手なんてあるかな?
澤田、気合いよくドカンと飛車を成りこみ、ラッシュ、ラッシュで迫っていく 竜を切って金銀で高野玉を縛って、一丁上がり! 85手で高野投了 澤田、圧勝!
うわー、これ、一気だったなあ もう終っちゃったよ 澤田の玉頭攻めだけで将棋が終っちゃった 高野・・・ 残念・・・
野月「玉頭を攻めた澤田の飛角桂のコンビネーションが鋭かった」
清水「澤田の攻め駒が全部さばけましたね」
野月「お互いに工夫を見せたんですが、先手に主導権があるという話はしていたんですが、そこで澤田が面倒を見る振りをして一気に踏み込んだ 玉頭攻めがメチャクチャ早かったですね 高野としては力が出ない展開でした」
20分以上も感想戦があった
終局直後の高野「あんなに簡単に寄っちゃうと思わなかったですね 厳しかったですね」
中盤の工夫については、高野「ちょっとあまり良くなかったですね これじゃあ苦しいですね 工夫して間違えちゃいましたね」
うーむ、本局、将棋というゲームでの、先後の差をかなり感じた一局だった 後手の高野、自分なりの工夫をしたところが、それが小ミス、先手の澤田にうまくチャンスとして捕えられてしまった あとは一気呵成に、一方的・・・
将棋はレベルが上がるほど、先手は1手、間違うことが許される 後手は1手も間違えることが許されない そんな感じがするなあ そもそも先手に選択権がある場面がかなり目立つ
しかし、感想戦の最後、終盤でわりと簡単なしのぎの筋が野月から指摘された そしてそれが有力との結論
高野、まだがんばる手があったとは・・・ 悔やまれるね せっかく子供たちが見ていただろうに、まあ仕方ないか
澤田の玉頭攻めがものの見事に決まり、豪快に高野をノックアウトという一局だった
ああー、高野じゃなくてやはり永瀬 いやなんでもない(^^;
解説 野月浩貴 七段
さて、今日は誰かな 澤田と高野か 地味だがどうか 熱戦を期待だ
澤田は2009年四段、竜王戦3組、B2 昨年度、順位戦C1で順位30位から9勝1敗で昇級している 総合成績優秀により予選シード 3回目の本戦出場
高野は1998年四段、竜王戦5組、C1 予選で小林宏、千葉、永瀬に勝ち 3回目の本戦出場
おおー、永瀬に勝ったのか 視聴者の「永瀬を観たかったな」と言う声をかき消すことができるか?(^^;
せっかくなので、先日購入したプロ棋士名鑑2015-2016ではこの2人はどう書かれているかな
澤田真吾六段「小学生からアマ棋界で活躍し、17歳でプロ棋士に。デビューした頃はかなりの長髪で寝癖が目立っていた。 居飛車党で、7二飛戦法など他の棋士がやらない戦法を用いることもある。 王位リーグ入りや竜王戦2期連続昇級など活躍中。NHK杯で持将棋を記録し放送時間が一部カットされたこともある。」
へー、長髪で寝癖(^^; このクセッ毛はもう天性のものなのだろう(笑)
高野秀行六段「奨励会に13年所属するといった苦労を重ねプロ入りを果たす。おもな実績に竜王戦6組優勝、棋王戦・朝日杯・NHK杯本戦出場など。 棋風は居飛車党で四間飛車に関する棋書のほか、観戦記の執筆もある。」
NHK杯の本戦出場は実績に数えていいのか?
こんな感じ もう来週からは写さない(^^;
野月がレンズの分厚い近眼用のメガネをかけてきたのが意外だった やはり近眼だったのね
野月「澤田は、おとなしめなんですが、話しかけるといっぱい色々ハキハキとお話していただける
高野とは私は年が近くて修行の頃からずーっと一緒にお世話になっている先輩 指導がすごい上手で普及に精力的に取り組んでいる 大学で将棋を文化として教えている」
事前のインタビュー
澤田「一つでも多く勝てたらいいなと思っています 今日は目の前の一局に集中したいと思います」
高野「予選で3連勝できると思っていなかったので、大変びっくりしました 久しぶりにNHK杯に出させていただいたんですけども、自分で今、子供の教室をやっておりまして、子供たちが『先生もがんばっているんだな』、と思える姿を見せられたらと思っております」
先手澤田で、角換わり相腰掛け銀だった
開始前の戦型予想では、野月はわざわざ「澤田は先手の場合、角換わりの腰掛け銀は非常に少ない」と言っていたのに(笑)
ところで、駒組みが進むが、解説が始まるのが遅い 毎度のことながら、なんとかしてほしい・・・
もうお互いに玉を入城し、がっぷり組んだところでようやく大盤にカメラを移動という具合だ
さて、例によって、手損合戦が始まるようだ 澤田はわざと2手損した 互いに相手の陣形が崩れるのを待っている、とのこと
野月「同じ局面でも、手番が違ったとか、我々も全部ちゃんと認識するのはけっこう大変」
うわー、これ、嫌だなー もう、受験勉強みたいになってないか、この角換わり腰掛け銀の仕掛けのところは(^^;
野月「今、一番ホットな形」
こういう難解なのがプロ間で流行しちゃうと、大半のアマチュアがおいてけぼりになる感じだが、仕方ないのかな
さて、高野にオリジナルの工夫が出たとのこと しかし、これはどうなのか さほど厳しくなく、先手の澤田にばかり手の選択権が与えられると思うが、これが後手のつらさか
手が進むと、野月「澤田が確実に攻めの手を見せたから、高野は攻め合いに出ざるを得ない 主導権は澤田が握っている」
おー、野月も主導権は先手の澤田にあり、と断言だ
そして、澤田の手がのびのびしてきた 好位置を睨んだ角、活用できた桂、これを見て、
野月「うん、この攻めは厳しいですね」
さらに、澤田の飛車がドーンと急所に回ってキター これが高野玉を攻める絶好の位置 高野玉、玉頭が大変なことになってる うわー 一気に攻め潰されそう 攻め合いにはならないし、こ、これは、もう・・・大差なのでは・・・? もうすでに手遅れか
野月「子供たちに高野流のしのぎを見せたいところ」
そうだけど、この澤田の攻めは強烈だ しのぐ手なんてあるかな?
澤田、気合いよくドカンと飛車を成りこみ、ラッシュ、ラッシュで迫っていく 竜を切って金銀で高野玉を縛って、一丁上がり! 85手で高野投了 澤田、圧勝!
うわー、これ、一気だったなあ もう終っちゃったよ 澤田の玉頭攻めだけで将棋が終っちゃった 高野・・・ 残念・・・
野月「玉頭を攻めた澤田の飛角桂のコンビネーションが鋭かった」
清水「澤田の攻め駒が全部さばけましたね」
野月「お互いに工夫を見せたんですが、先手に主導権があるという話はしていたんですが、そこで澤田が面倒を見る振りをして一気に踏み込んだ 玉頭攻めがメチャクチャ早かったですね 高野としては力が出ない展開でした」
20分以上も感想戦があった
終局直後の高野「あんなに簡単に寄っちゃうと思わなかったですね 厳しかったですね」
中盤の工夫については、高野「ちょっとあまり良くなかったですね これじゃあ苦しいですね 工夫して間違えちゃいましたね」
うーむ、本局、将棋というゲームでの、先後の差をかなり感じた一局だった 後手の高野、自分なりの工夫をしたところが、それが小ミス、先手の澤田にうまくチャンスとして捕えられてしまった あとは一気呵成に、一方的・・・
将棋はレベルが上がるほど、先手は1手、間違うことが許される 後手は1手も間違えることが許されない そんな感じがするなあ そもそも先手に選択権がある場面がかなり目立つ
しかし、感想戦の最後、終盤でわりと簡単なしのぎの筋が野月から指摘された そしてそれが有力との結論
高野、まだがんばる手があったとは・・・ 悔やまれるね せっかく子供たちが見ていただろうに、まあ仕方ないか
澤田の玉頭攻めがものの見事に決まり、豪快に高野をノックアウトという一局だった
ああー、高野じゃなくてやはり永瀬 いやなんでもない(^^;
2015.04.17
プロ棋士名鑑2015-2016
プロ棋士名鑑2015-2016
別冊宝島 1250円+税 大きさは将棋世界と同じ 評価A
観る将棋ファン必携の一冊!と書かれていますが、なかなかそれに恥じない内容ではないか、と思います
棋士の並び方は、段位順ではなく、順位戦の順番で並べられてあります 男子162人、女流47人分です(全員、顔写真付き) 一番メインの棋士名鑑のところから、何人か紹介文を抜粋してみます
まずはタイトルホルダーの糸谷から(分量1ページ)
糸谷哲郎竜王 竜王位を獲得した関西の若き怪物
関西若手四天王の一人で、ネット将棋で鍛え上げられた新世代の棋士。デビュー直後から新人賞を獲るなど活躍し、異常なまでの早見え早指しで、テレビ棋戦であるNHK杯で2年連続準優勝。2014年度の竜王戦では森内俊之から竜王を奪取。強豪ぞろいの関西若手四天王初のタイトルホルダーとなった。棋風は居飛車党で、一手損角換わりが得意。振り飛車相手の右玉戦法「糸谷流右玉」など特殊な戦法も指しこなす。ニックネームは「怪物くん」で、デビュー戦で橋本崇載が「強すぎる。怪物だ!」と叫んだことから。同じ関西所属の香川愛生女流王将と仲が良く、ネット番組で香川にツッコまれる姿がよく見られる。
・・・うーむ、なかなか詳しい説明書き、いい感じです
そして、グラフがあります 左右が振り飛車党か居飛車党か、上下が攻め棋風か受け棋風か 糸谷は居飛車党の攻め将棋(右上の中間地点)のところに印がしてあります このグラフはB2までの棋士とC1の一部の棋士にありますが、ざっと全員見たところ、ほぼ私にも納得のところに印がしてあります この印ひとつつける場所でも、議論があると思うので大変だけど、ちゃんとしてある印象です 糸谷は受けも独特の感覚を持っている印象があるが、まあいいか?
グラフのほかには、ここ3年分の対局数と勝ち数、勝率、そして通算勝率が載っています
B1からは先崎九段を抜粋してみよう(2分の1ページ)
先崎学九段
羽生世代のひとりで、米長邦雄永世棋聖の内弟子となり、17歳でプロ入り。竜王戦6組、NHK杯、若獅子戦で優勝するなど頭角を現すが、その後は一時低迷。それでも竜王戦1組、順位戦A級まで上り詰めるなど一流の活躍を残す。ギャンブル好きで、一般紙でコラムの連載を持つなど多才な一面も持ち合わせる。
なかなかの紹介ですね A級2期だけでタイトル挑戦がないので、あんまり、一流かなとは思うけど(^^; とにかく文章がうまい、という説明をして欲しかった やや居飛車党でやや攻め将棋のところに印がしてあります
男子プロの最後は、マニアックにクマーのところを見てみよう(4分の1ページ)
熊坂学五段
プロ入り直後から順位戦で不振が続く。3期連続で降級点を取ってしまいフリークラスに落ちてしまうが、他棋戦では本戦出場経験があり、森内竜王(当時)から勝ち星も。フリークラス規定により引退。
おおー、簡潔にまとめてありますね 「クマーの愛称で一部のマニアから大人気」と書かれてあれば言うことなしでしたが(笑)
女流も47人分が載っています 清水女流を見てみよう(2分の1ページ)
清水市代
歴代最高のタイトル獲得数と4つの永世称号を持つ女流棋士界のカリスマ。1996年には当時の全4タイトルを独占し四冠となり、女羽生と呼ばれた。対局中のピンと背筋が通った美しい姿も評価が高い。現在はNHK杯の司会も担当している。棋風は居飛車党で、男性棋士があまり指さない右四間飛車が得意。
うむ、まとまっていますね あ、となりに矢内が居るなあ なになに、堅実な語り口と安定した進行に加えて美貌も備え、メディア露出が多い人気棋士。女王の王冠を被ったドレス姿も話題に。だと? 清水さん、負けてるか・・・いや、なんでもない(^^;
他は巻頭の羽生、香川女流、天彦のインタビュー、棋戦の紹介、戦法、囲いの紹介、簡単な記録集でほぼ全てです
でも、とにかく棋士の紹介文がメインだと思いますね
現実的には、この本の出来以上を望むのは、なかなか無理難題だと思います
値段が高めですが、ほぼオールカラーで頑丈ぽいムック形式(雑誌と書籍の中間)ですし、それはしょうがないかと思います 本の大きさも、このくらいが手に取りやすく邪魔にならなくていいんじゃないでしょうか 私には納得の出来栄えでした
別冊宝島 1250円+税 大きさは将棋世界と同じ 評価A
観る将棋ファン必携の一冊!と書かれていますが、なかなかそれに恥じない内容ではないか、と思います
棋士の並び方は、段位順ではなく、順位戦の順番で並べられてあります 男子162人、女流47人分です(全員、顔写真付き) 一番メインの棋士名鑑のところから、何人か紹介文を抜粋してみます
まずはタイトルホルダーの糸谷から(分量1ページ)
糸谷哲郎竜王 竜王位を獲得した関西の若き怪物
関西若手四天王の一人で、ネット将棋で鍛え上げられた新世代の棋士。デビュー直後から新人賞を獲るなど活躍し、異常なまでの早見え早指しで、テレビ棋戦であるNHK杯で2年連続準優勝。2014年度の竜王戦では森内俊之から竜王を奪取。強豪ぞろいの関西若手四天王初のタイトルホルダーとなった。棋風は居飛車党で、一手損角換わりが得意。振り飛車相手の右玉戦法「糸谷流右玉」など特殊な戦法も指しこなす。ニックネームは「怪物くん」で、デビュー戦で橋本崇載が「強すぎる。怪物だ!」と叫んだことから。同じ関西所属の香川愛生女流王将と仲が良く、ネット番組で香川にツッコまれる姿がよく見られる。
・・・うーむ、なかなか詳しい説明書き、いい感じです
そして、グラフがあります 左右が振り飛車党か居飛車党か、上下が攻め棋風か受け棋風か 糸谷は居飛車党の攻め将棋(右上の中間地点)のところに印がしてあります このグラフはB2までの棋士とC1の一部の棋士にありますが、ざっと全員見たところ、ほぼ私にも納得のところに印がしてあります この印ひとつつける場所でも、議論があると思うので大変だけど、ちゃんとしてある印象です 糸谷は受けも独特の感覚を持っている印象があるが、まあいいか?
グラフのほかには、ここ3年分の対局数と勝ち数、勝率、そして通算勝率が載っています
B1からは先崎九段を抜粋してみよう(2分の1ページ)
先崎学九段
羽生世代のひとりで、米長邦雄永世棋聖の内弟子となり、17歳でプロ入り。竜王戦6組、NHK杯、若獅子戦で優勝するなど頭角を現すが、その後は一時低迷。それでも竜王戦1組、順位戦A級まで上り詰めるなど一流の活躍を残す。ギャンブル好きで、一般紙でコラムの連載を持つなど多才な一面も持ち合わせる。
なかなかの紹介ですね A級2期だけでタイトル挑戦がないので、あんまり、一流かなとは思うけど(^^; とにかく文章がうまい、という説明をして欲しかった やや居飛車党でやや攻め将棋のところに印がしてあります
男子プロの最後は、マニアックにクマーのところを見てみよう(4分の1ページ)
熊坂学五段
プロ入り直後から順位戦で不振が続く。3期連続で降級点を取ってしまいフリークラスに落ちてしまうが、他棋戦では本戦出場経験があり、森内竜王(当時)から勝ち星も。フリークラス規定により引退。
おおー、簡潔にまとめてありますね 「クマーの愛称で一部のマニアから大人気」と書かれてあれば言うことなしでしたが(笑)
女流も47人分が載っています 清水女流を見てみよう(2分の1ページ)
清水市代
歴代最高のタイトル獲得数と4つの永世称号を持つ女流棋士界のカリスマ。1996年には当時の全4タイトルを独占し四冠となり、女羽生と呼ばれた。対局中のピンと背筋が通った美しい姿も評価が高い。現在はNHK杯の司会も担当している。棋風は居飛車党で、男性棋士があまり指さない右四間飛車が得意。
うむ、まとまっていますね あ、となりに矢内が居るなあ なになに、堅実な語り口と安定した進行に加えて美貌も備え、メディア露出が多い人気棋士。女王の王冠を被ったドレス姿も話題に。だと? 清水さん、負けてるか・・・いや、なんでもない(^^;
他は巻頭の羽生、香川女流、天彦のインタビュー、棋戦の紹介、戦法、囲いの紹介、簡単な記録集でほぼ全てです
でも、とにかく棋士の紹介文がメインだと思いますね
現実的には、この本の出来以上を望むのは、なかなか無理難題だと思います
値段が高めですが、ほぼオールカラーで頑丈ぽいムック形式(雑誌と書籍の中間)ですし、それはしょうがないかと思います 本の大きさも、このくらいが手に取りやすく邪魔にならなくていいんじゃないでしょうか 私には納得の出来栄えでした
2015.04.16
恥ずかしい間違い
このブログをPC上で見たとき、左上にあるプロフィールの欄、そこには今までこう書いてありました
「愛知県岡崎市在中」 これ、間違いですね 「在中」じゃなくて「在住」が正解です
昨日、やっと気づきました もう2年以上、間違えてずーっと「在中」と書いて放置してあったとは・・・
あー恥ずかしい(^^; ぐはっ
「愛知県岡崎市在中」 これ、間違いですね 「在中」じゃなくて「在住」が正解です
昨日、やっと気づきました もう2年以上、間違えてずーっと「在中」と書いて放置してあったとは・・・
あー恥ずかしい(^^; ぐはっ
2015.04.14
電王戦FINALを振り返る
第1回電王戦は、米長会長の△6二玉という、アンチコンピュータ戦略に始まりました
米長会長は「コンピュータには人間には及ばない欠陥がある」と言って、負けた後もプロ側の優位を譲りませんでした
そして電王戦FINAL最終戦、それが見事に結実した形となり、阿久津八段の△2八角打たせで、この棋戦が終りました
今頃、米長会長は草葉の陰で喜んでいるのでしょうか
最終戦の△2八角について、ponanzaの開発者の山本さんは、こうツイートしてます
山本「△28角戦法は将棋ウォーズのPonanzaに対して膨大な試行錯誤から産まれた手順だと思います。
そういう意味では無数の将棋ファンの力に今回は負けたという印象です。」
私はこれを読んで、まるでドラゴンボールの元気玉のようだな、と思いました
両手を頭上に広げた阿久津「アマチュアのみんな! オラにハメ技を教えてくれ!」
もちろん元気玉は作っただけではダメで、敵に当てなければいけませんが、ものの見事に当たったわけです
でも、阿久津八段を完全に悪く言ってるわけではないんですよ 元気玉が当たる保障はなかったですし、団体戦のメンバーの大将という重責、よく引き受けたものです 誰か他に「俺が大将で正攻法で戦って勝ってやる」と立候補するプロ棋士なんて、もう、1人も居なかったというのが実情なんですよね? だって、5人の中で立候補したというのは、村山七段たった1人じゃないですか
先崎九段が第1局の観戦記で、「優秀な、そしてコツをつかんだ後輩諸君!来年もこの形式でやろうじゃないか。コンピュータにリベンジを挑ませようではないか。棋士の強さを見せてやってくれ!」
と書いてありますね 出場者の大変さをまるで理解してない発言、しかも若手に丸投げしようとしている、これには心底、がっかりしました
第2局の永瀬六段の角不成、あれも勝率1割から来た余裕のなさの表れでしょう 普通、成りますもんね よくねじり合いで勝ちましたよ 実にお見事でした
第3局の稲葉七段も、竜の閉じ込め作戦をモロにやろうとしていましたしね・・・
よく考えたら阿久津八段とあんまり大差ないかな、と思います
第4局、ponanzaの▲5六飛の途中下車は衝撃的でした 序盤で相手に1手、指させる手が好手になる!? まさに、新定跡誕生なのだろうか、というところですね 序盤はプロのほうがコンピュータより強い、というのも、今後言われなくなるのでしょう 「序盤はponanzaに聞け」ですね
そして第5局、終局後、遠山五段はツイッターで「これぞ電王戦」と発言しました これが電王戦ですか、そうですか・・・
5戦でプロ棋士の3勝2敗という結果でしたが、私はプロが勝ってもさほどうれしくなく、負けると打ちのめされる、という精神状態に陥りました 最高のメンバーが、パソコン1台に制限で、ソフトの貸し出しありで、何ヶ月も練習したんですもんね
さて総括として、プロ棋士たちは、「プロはコンピュータに勝たなくてはいけない」、という至上命題を背負ったまま、電王戦の幕は閉じました
しかし、これはどうだったのか・・・ 今から思えばですけど、第2回で、三浦八段(当時)がGPSに完敗したときに、もう白旗をあげても良かったんじゃないでしょうか? プロといえども人間、人間がコンピュータに負けるのは当たり前、もうコンピュータ>プロなんですよ、と連盟が認めてしまう選択肢はなかったのでしょうか?
プロ棋士たちが選んだのは、プロ>コンピュータであらねばならない、だからコンピュータの能力を制限し、事前貸し出しありで、なりふり構わず勝ちに行く、という選択肢でした それって、正しかったんでしょうか?
FINALが終っても、プロは勝ちにこだわった結果、結局、「プロはコンピュータにこれから先もずっと勝たねばならない」という、ものすごい課題を背負ったままです プロ>コンピュータと、将棋ファンにずっと認識していてほしい、それがプロ棋士たちの現状・・・ そんなこと、できるんでしょうか?
「プロはコンピュータに負ければ失うものが大きい」ではなく、「プロが負けて当然、もし勝てればすごいこと」というように、ファンを含めた将棋関係者の意識を変えていく、そういう選択肢はなかったのでしょうか
今後10年先、30年先を読めば、そっちが最善だったと思うのですけどね
なんだか、否定的なことばかり書いてしまいましたが、今回の電王戦FINALの終り方を観ていると、以上のように感じました 第3回の終了時のように、MVPを選出するという雰囲気では全くなかったですし・・・
川上会長は、「貸し出しありのルールは大成功です! 大成功」と語気を荒げてました
渾身のギャグなのかもしれませんが、滑ってたと思います
ドワンゴは次の電王戦の何かしらの案もまだ用意されていらっしゃるようです 連盟も、まだやるようです
どんな案なのでしょうね 一回こっきりの対局の案なのか、タッグマッチのように大棋戦を作っちゃうほどの案なのか ドキドキしますね
電王戦FINAL、ドワンゴも連盟も、イベントとして盛り上げるべく、いつもの感動するPVなど、非常にがんばったと思いますよ 「電王戦FINALへの道」も欠かさず観ました 楽しませてもらいました 私は500円払って観てましたが、その価値はありました でも、もうこの形式で次を観たいとは私は思いません 電王戦FINAL~セカンドシーズン さらなるハメ技~ なんていうのはもういいですよ
個人的には、電王トーナメントは非常にいい棋戦と思いますので、ぜひ続けて欲しいです
ソフトどうしが共通のハードで戦い、プロはそれを解説する これはとてもいいですね
コンピュータとタイトルホルダーとの対局も、私も観たいかと言えば観たいんですけど、問題が多すぎて、実現は無理そうですね
コンピュータとプロ棋士、「共存共栄」から「棲み分け」へ・・・ もう、その時が来てると思います
ただ、棲み分けるにあたっては、コンピュータ>プロというのをプロ棋士が認めないといけないでしょうが、まだ時間がかかりそうです・・・
ドワンゴ様、連盟様、ご苦労様でした 今まで電王戦という楽しいお祭りを、見せてくれて感謝しています 私は充分楽しみました! 本当にありがとうございました!
米長会長は「コンピュータには人間には及ばない欠陥がある」と言って、負けた後もプロ側の優位を譲りませんでした
そして電王戦FINAL最終戦、それが見事に結実した形となり、阿久津八段の△2八角打たせで、この棋戦が終りました
今頃、米長会長は草葉の陰で喜んでいるのでしょうか
最終戦の△2八角について、ponanzaの開発者の山本さんは、こうツイートしてます
山本「△28角戦法は将棋ウォーズのPonanzaに対して膨大な試行錯誤から産まれた手順だと思います。
そういう意味では無数の将棋ファンの力に今回は負けたという印象です。」
私はこれを読んで、まるでドラゴンボールの元気玉のようだな、と思いました
両手を頭上に広げた阿久津「アマチュアのみんな! オラにハメ技を教えてくれ!」
もちろん元気玉は作っただけではダメで、敵に当てなければいけませんが、ものの見事に当たったわけです
でも、阿久津八段を完全に悪く言ってるわけではないんですよ 元気玉が当たる保障はなかったですし、団体戦のメンバーの大将という重責、よく引き受けたものです 誰か他に「俺が大将で正攻法で戦って勝ってやる」と立候補するプロ棋士なんて、もう、1人も居なかったというのが実情なんですよね? だって、5人の中で立候補したというのは、村山七段たった1人じゃないですか
先崎九段が第1局の観戦記で、「優秀な、そしてコツをつかんだ後輩諸君!来年もこの形式でやろうじゃないか。コンピュータにリベンジを挑ませようではないか。棋士の強さを見せてやってくれ!」
と書いてありますね 出場者の大変さをまるで理解してない発言、しかも若手に丸投げしようとしている、これには心底、がっかりしました
第2局の永瀬六段の角不成、あれも勝率1割から来た余裕のなさの表れでしょう 普通、成りますもんね よくねじり合いで勝ちましたよ 実にお見事でした
第3局の稲葉七段も、竜の閉じ込め作戦をモロにやろうとしていましたしね・・・
よく考えたら阿久津八段とあんまり大差ないかな、と思います
第4局、ponanzaの▲5六飛の途中下車は衝撃的でした 序盤で相手に1手、指させる手が好手になる!? まさに、新定跡誕生なのだろうか、というところですね 序盤はプロのほうがコンピュータより強い、というのも、今後言われなくなるのでしょう 「序盤はponanzaに聞け」ですね
そして第5局、終局後、遠山五段はツイッターで「これぞ電王戦」と発言しました これが電王戦ですか、そうですか・・・
5戦でプロ棋士の3勝2敗という結果でしたが、私はプロが勝ってもさほどうれしくなく、負けると打ちのめされる、という精神状態に陥りました 最高のメンバーが、パソコン1台に制限で、ソフトの貸し出しありで、何ヶ月も練習したんですもんね
さて総括として、プロ棋士たちは、「プロはコンピュータに勝たなくてはいけない」、という至上命題を背負ったまま、電王戦の幕は閉じました
しかし、これはどうだったのか・・・ 今から思えばですけど、第2回で、三浦八段(当時)がGPSに完敗したときに、もう白旗をあげても良かったんじゃないでしょうか? プロといえども人間、人間がコンピュータに負けるのは当たり前、もうコンピュータ>プロなんですよ、と連盟が認めてしまう選択肢はなかったのでしょうか?
プロ棋士たちが選んだのは、プロ>コンピュータであらねばならない、だからコンピュータの能力を制限し、事前貸し出しありで、なりふり構わず勝ちに行く、という選択肢でした それって、正しかったんでしょうか?
FINALが終っても、プロは勝ちにこだわった結果、結局、「プロはコンピュータにこれから先もずっと勝たねばならない」という、ものすごい課題を背負ったままです プロ>コンピュータと、将棋ファンにずっと認識していてほしい、それがプロ棋士たちの現状・・・ そんなこと、できるんでしょうか?
「プロはコンピュータに負ければ失うものが大きい」ではなく、「プロが負けて当然、もし勝てればすごいこと」というように、ファンを含めた将棋関係者の意識を変えていく、そういう選択肢はなかったのでしょうか
今後10年先、30年先を読めば、そっちが最善だったと思うのですけどね
なんだか、否定的なことばかり書いてしまいましたが、今回の電王戦FINALの終り方を観ていると、以上のように感じました 第3回の終了時のように、MVPを選出するという雰囲気では全くなかったですし・・・
川上会長は、「貸し出しありのルールは大成功です! 大成功」と語気を荒げてました
渾身のギャグなのかもしれませんが、滑ってたと思います
ドワンゴは次の電王戦の何かしらの案もまだ用意されていらっしゃるようです 連盟も、まだやるようです
どんな案なのでしょうね 一回こっきりの対局の案なのか、タッグマッチのように大棋戦を作っちゃうほどの案なのか ドキドキしますね
電王戦FINAL、ドワンゴも連盟も、イベントとして盛り上げるべく、いつもの感動するPVなど、非常にがんばったと思いますよ 「電王戦FINALへの道」も欠かさず観ました 楽しませてもらいました 私は500円払って観てましたが、その価値はありました でも、もうこの形式で次を観たいとは私は思いません 電王戦FINAL~セカンドシーズン さらなるハメ技~ なんていうのはもういいですよ
個人的には、電王トーナメントは非常にいい棋戦と思いますので、ぜひ続けて欲しいです
ソフトどうしが共通のハードで戦い、プロはそれを解説する これはとてもいいですね
コンピュータとタイトルホルダーとの対局も、私も観たいかと言えば観たいんですけど、問題が多すぎて、実現は無理そうですね
コンピュータとプロ棋士、「共存共栄」から「棲み分け」へ・・・ もう、その時が来てると思います
ただ、棲み分けるにあたっては、コンピュータ>プロというのをプロ棋士が認めないといけないでしょうが、まだ時間がかかりそうです・・・
ドワンゴ様、連盟様、ご苦労様でした 今まで電王戦という楽しいお祭りを、見せてくれて感謝しています 私は充分楽しみました! 本当にありがとうございました!
2015.04.13
豊島将之 七段vs塚田泰明 九段 NHK杯 1回戦
豊島将之 七段vs塚田泰明 九段 NHK杯 1回戦
解説 中村修 九段
いやー、土曜は色々なことが起きすぎたな・・・(笑) 阿久津の露骨なハメ手炸裂に、タッグマッチの白紙撤回、その後の番組の異様なムード 川上会長が、「この貸し出しありのルールは大成功! 大成功です!」と声を荒げてたけど・・・ もう、電王戦、FINALでいいんじゃね? あ、FINALか
さて、日曜のNHK杯だ こっちの棋戦もやっているのだ(^^; 私のやる気がなくなるまで、書いていきたい
今回は期待の若手、豊島登場か 塚田がどこまで食い下がれるかだ
豊島は2007年四段、竜王戦1組、B1 予選シード 7回目の本戦出場 24歳
塚田は1987年四段、竜王戦4組、C1 予選で金沢、上野、高崎に勝ち 23回目の本戦出場 50歳
解説の中村修「豊島は若手のホープでスキのない将棋
塚田は若い頃から攻めっけ120%と言われた、塚田通れば道理引っ込むとか言われた それを変えず、攻め将棋を貫いて来られた 塚田が自分のペースに持ち込めるか」
事前のインタビュー
豊島「早指し棋戦なので、決断よく勢いのよい将棋を指したいと思っています 今日は矢倉と横歩取りの準備をしてきました」
これを聞いていた中村「塚田は矢倉と横歩取りしか指しませんから、準備万端だと豊島は言っているんですね(^^;」
塚田「昨年久しぶりにNHK杯に出させていただいたんですけども、1回戦で負けてしまったのでなんとか1回戦は勝ちたいと思います 攻めて攻めて攻めまくりたいと思います」
おお、いいね、塚田、面白いわ しかし後手番だけど、攻める順は回ってくるのか
2人の対戦成績は豊島の1-0とのこと
先手豊島で、相矢倉になった 互いに入城した後、塚田から歩をぶつけ、双方相中飛車に振るという力戦だ
もう歩が3つもぶつかった後で、ようやく解説が開始になった もっと早く解説を始めて欲しいものだ
中村修が豊島の人物像を評して、「表裏が全く感じられない」と言っていた うむ、羽生もそういうところがなんとなくある 自然体で強い、というね
もう完全な力将棋になっている 豊島が相手の攻め駒を引っ張り込む手筋を指せば、塚田も全く引かず対応している
塚田は、中村に「落ち着いた手ですね ふわっとした手」と言われる手も指し、なかなかやるね
強敵相手に、互角に中盤を渡り合っているようだ
気づけば、考慮時間の残りが、豊島▲2回vs塚田△8回になったではないか おお、まさか、があるのか?
塚田に攻める番が回ってきたようだ 候補手の多そうな中から、最善を見つけられるか、塚田・・・!
塚田の選んだ手、それは次に厳しい、桂の控え打ちだった これでいいのか?
しかし、そのとたん、豊島に怒涛の攻撃手順がキター ぐあっ、銀を捨ててからか それで1手攻めが速くなるか ぐあっ、すごい猛攻、こ、こういう手の流れ、こうなると塚田はツライ・・・
中村「豊島の攻め、すさまじい速さですね 塚田は1手負けパターン」
豊島ペースになったとはいえ、持ち駒が大量にあり、候補手が非常に多い これはまだ間違える可能性もある しかし、指しているのが誰あろう、豊島だからなあ すると中村も同じことを考えていたようだ
中村「豊島が攻めているから、手数が伸びないんじゃないかと思うんだけど、対局者が私なら自信がない(^^;」
はは 中村さん、正直だな
豊島が相手の飛車を攻めたところ、中村が一瞬「逆転してもおかしくない・・・」と反応したのだが、検討してみると、いい手だったとのこと 最後は豊島、大量にある持ち駒を歩以外、全部使い切り、長手数の即詰みに切って落とした
145手で豊島の勝ち あー、やっぱ豊島はしっかりしてるわ 最後の寄せ、並のアマチュアだったら簡単に間違えてるところだ 終ってみれば、豊島は考慮時間を1回残していた うむ、見事!
中村「非常に面白い将棋で、両者の持ち味がよく出ていた将棋 塚田も存分に攻める形になったんで、いい将棋だなと思って見ていた 豊島の銀捨てからの攻めだしてから、非常に速かったですね びっくりしました」
感想戦の時間はなかったが、局後の言葉を聞いていると途中は豊島は自信がなかったようだ
確かに、塚田にも攻めの順があったからね 塚田の敗因は攻め間違いだろうか ちょっと悔やまれるね
まあでも、豊島のしっかりした寄せ手順が観れて、私としてはよかったよ また2回戦で豊島が観れると思うとうれしい
これ、案外に勝ちきるのが難しかったと思うけど、豊島がさすがにきっちり勝ったという将棋だった
解説 中村修 九段
いやー、土曜は色々なことが起きすぎたな・・・(笑) 阿久津の露骨なハメ手炸裂に、タッグマッチの白紙撤回、その後の番組の異様なムード 川上会長が、「この貸し出しありのルールは大成功! 大成功です!」と声を荒げてたけど・・・ もう、電王戦、FINALでいいんじゃね? あ、FINALか
さて、日曜のNHK杯だ こっちの棋戦もやっているのだ(^^; 私のやる気がなくなるまで、書いていきたい
今回は期待の若手、豊島登場か 塚田がどこまで食い下がれるかだ
豊島は2007年四段、竜王戦1組、B1 予選シード 7回目の本戦出場 24歳
塚田は1987年四段、竜王戦4組、C1 予選で金沢、上野、高崎に勝ち 23回目の本戦出場 50歳
解説の中村修「豊島は若手のホープでスキのない将棋
塚田は若い頃から攻めっけ120%と言われた、塚田通れば道理引っ込むとか言われた それを変えず、攻め将棋を貫いて来られた 塚田が自分のペースに持ち込めるか」
事前のインタビュー
豊島「早指し棋戦なので、決断よく勢いのよい将棋を指したいと思っています 今日は矢倉と横歩取りの準備をしてきました」
これを聞いていた中村「塚田は矢倉と横歩取りしか指しませんから、準備万端だと豊島は言っているんですね(^^;」
塚田「昨年久しぶりにNHK杯に出させていただいたんですけども、1回戦で負けてしまったのでなんとか1回戦は勝ちたいと思います 攻めて攻めて攻めまくりたいと思います」
おお、いいね、塚田、面白いわ しかし後手番だけど、攻める順は回ってくるのか
2人の対戦成績は豊島の1-0とのこと
先手豊島で、相矢倉になった 互いに入城した後、塚田から歩をぶつけ、双方相中飛車に振るという力戦だ
もう歩が3つもぶつかった後で、ようやく解説が開始になった もっと早く解説を始めて欲しいものだ
中村修が豊島の人物像を評して、「表裏が全く感じられない」と言っていた うむ、羽生もそういうところがなんとなくある 自然体で強い、というね
もう完全な力将棋になっている 豊島が相手の攻め駒を引っ張り込む手筋を指せば、塚田も全く引かず対応している
塚田は、中村に「落ち着いた手ですね ふわっとした手」と言われる手も指し、なかなかやるね
強敵相手に、互角に中盤を渡り合っているようだ
気づけば、考慮時間の残りが、豊島▲2回vs塚田△8回になったではないか おお、まさか、があるのか?
塚田に攻める番が回ってきたようだ 候補手の多そうな中から、最善を見つけられるか、塚田・・・!
塚田の選んだ手、それは次に厳しい、桂の控え打ちだった これでいいのか?
しかし、そのとたん、豊島に怒涛の攻撃手順がキター ぐあっ、銀を捨ててからか それで1手攻めが速くなるか ぐあっ、すごい猛攻、こ、こういう手の流れ、こうなると塚田はツライ・・・
中村「豊島の攻め、すさまじい速さですね 塚田は1手負けパターン」
豊島ペースになったとはいえ、持ち駒が大量にあり、候補手が非常に多い これはまだ間違える可能性もある しかし、指しているのが誰あろう、豊島だからなあ すると中村も同じことを考えていたようだ
中村「豊島が攻めているから、手数が伸びないんじゃないかと思うんだけど、対局者が私なら自信がない(^^;」
はは 中村さん、正直だな
豊島が相手の飛車を攻めたところ、中村が一瞬「逆転してもおかしくない・・・」と反応したのだが、検討してみると、いい手だったとのこと 最後は豊島、大量にある持ち駒を歩以外、全部使い切り、長手数の即詰みに切って落とした
145手で豊島の勝ち あー、やっぱ豊島はしっかりしてるわ 最後の寄せ、並のアマチュアだったら簡単に間違えてるところだ 終ってみれば、豊島は考慮時間を1回残していた うむ、見事!
中村「非常に面白い将棋で、両者の持ち味がよく出ていた将棋 塚田も存分に攻める形になったんで、いい将棋だなと思って見ていた 豊島の銀捨てからの攻めだしてから、非常に速かったですね びっくりしました」
感想戦の時間はなかったが、局後の言葉を聞いていると途中は豊島は自信がなかったようだ
確かに、塚田にも攻めの順があったからね 塚田の敗因は攻め間違いだろうか ちょっと悔やまれるね
まあでも、豊島のしっかりした寄せ手順が観れて、私としてはよかったよ また2回戦で豊島が観れると思うとうれしい
これ、案外に勝ちきるのが難しかったと思うけど、豊島がさすがにきっちり勝ったという将棋だった
2015.04.11
ドワンゴと連盟、タッグマッチを白紙撤回
来年から始まると予定されていた電王戦タッグマッチについて、ドワンゴの川上会長と連盟の谷川会長から、正式に白紙撤回とのコメントがありました
連盟、よく撤回を決意したものです 自分で自分の存在意義をなくす棋戦でしたから、当然ですけどね
今回のタッグマッチの騒動、起動戦士Zガンダムから、シャア(クワトロ)のセリフで締めてもらいましょう
シャア「今日の都合で魂を売った人々の決定などは、明日にも崩れるものさ」
連盟、よく撤回を決意したものです 自分で自分の存在意義をなくす棋戦でしたから、当然ですけどね
今回のタッグマッチの騒動、起動戦士Zガンダムから、シャア(クワトロ)のセリフで締めてもらいましょう
シャア「今日の都合で魂を売った人々の決定などは、明日にも崩れるものさ」
2015.04.11
阿久津、まさかの△2八角打たせのシステムを発動!!
今、▲2七銀と上がったところ 早くも、すんごい勝負所!! これ、次の手AWAKE、引っかかって△2八角打つのか?
打ったらもう実質投了級の差じゃん 阿久津、こんな作戦を使うとは・・・ 負けたら何言われるかわからないのに、よく採用したな・・・
ちなみに激指定跡道場3は、これに対して△2八角でも全く互角と判断しており、かなりの確率で△2八角を打ってしまうことが検討モードから判明している
追記・ああああああーー 打っちゃったよ え 投了ってなに??
追記・色々コメント流れた後、私が笑ったコメントは、「PVの感動を返せwww」
いやー、これは後世に語り継がれる棋譜となりましたね(笑)
インタビューでの会場の気まずい空気、コメントで流れた「共存共栄ww」っていうのが印象的でした
プロとソフトの「共存共栄」は難しいですね
13時半・追記 まあ、阿久津は結局、ソフトとは対局したくなかったんだろう A級棋士という存在で、請われたから仕方なく出た、というだけでね 解説の藤井がちょっと言っていたけど、練習で普通にやって相当負けたのだろう それでこの奇策に出た、と・・・ いや~、でも、後々まで後世に語り継がれる一局になったなあ 普通にやってりゃ、ここまで騒ぎにならなかったものを・・・
ドワンゴの慌てっぷりが、詰将棋の出題にも出てる 応募が13時締め切りってなんだよ 応募したとたんに、締め切り時間がもう過ぎてるって(笑)
私としても、今日を楽しみにしてたんだけどね はっきり言って、これじゃプロ将棋ファンは減る まあ、どうせFINAL、終わりだからもういいのか
この「△2八角打たせ作戦」、「阿久津システム」って名前はどうだろうか 色んなソフトに通用するから、升田幸三賞も?
打ったらもう実質投了級の差じゃん 阿久津、こんな作戦を使うとは・・・ 負けたら何言われるかわからないのに、よく採用したな・・・
ちなみに激指定跡道場3は、これに対して△2八角でも全く互角と判断しており、かなりの確率で△2八角を打ってしまうことが検討モードから判明している
追記・ああああああーー 打っちゃったよ え 投了ってなに??
追記・色々コメント流れた後、私が笑ったコメントは、「PVの感動を返せwww」
いやー、これは後世に語り継がれる棋譜となりましたね(笑)
インタビューでの会場の気まずい空気、コメントで流れた「共存共栄ww」っていうのが印象的でした
プロとソフトの「共存共栄」は難しいですね
13時半・追記 まあ、阿久津は結局、ソフトとは対局したくなかったんだろう A級棋士という存在で、請われたから仕方なく出た、というだけでね 解説の藤井がちょっと言っていたけど、練習で普通にやって相当負けたのだろう それでこの奇策に出た、と・・・ いや~、でも、後々まで後世に語り継がれる一局になったなあ 普通にやってりゃ、ここまで騒ぎにならなかったものを・・・
ドワンゴの慌てっぷりが、詰将棋の出題にも出てる 応募が13時締め切りってなんだよ 応募したとたんに、締め切り時間がもう過ぎてるって(笑)
私としても、今日を楽しみにしてたんだけどね はっきり言って、これじゃプロ将棋ファンは減る まあ、どうせFINAL、終わりだからもういいのか
この「△2八角打たせ作戦」、「阿久津システム」って名前はどうだろうか 色んなソフトに通用するから、升田幸三賞も?
2015.04.10
阿久津の「電王戦FINALへの道」の戦跡
阿久津の「電王戦FINALへの道」の戦跡
1局目 ♯8~9
ツツカナ(第3回電王戦バージョン)との20分切れ負け対局
先手阿久津で、角換わり▲腰掛け銀vs△棒銀
ツツカナが筋違い角を打ち、うまく攻めをつなげてツツカナの快勝
2局目 ♯35~38
AWAKE(電王戦FINALバージョン)との1分将棋
先手阿久津で、▲居飛穴vs△四間飛車+ダイヤモンド美濃
解説の西尾が、中盤から終盤、ずーっと阿久津有利と言っていた 最後の最後、西尾は「これは(AWAKE玉が)詰みですね」とまで断言
しかし、進めてみると、急転直下、詰まず! 西尾「詰まないんですね 驚きましたね」
画面上に、大量の「西尾www」 「えええ」 「マジでか」などというコメントの嵐(笑)
3局目 本来、30分切れ負けの将棋をやるはずだったのだが、阿久津が拒否
阿久津「変に練習している姿を見せていいとは思わない 一言で言えば、あまり格好良くない」(♯55)
阿久津はどれだけ奮戦できるのか? 注目だ
AWAKEが振り飛車をやってくるようなら、序盤で潰されることがないだろうから、いい勝負にはなると思う
ところで、第4局の金井の観戦記はまだ書きあがらないのかな・・・
追記・更新されましたね 詳しくて面白かった!
(ただ、みなさんの指摘にあるように、図面が別ウィンドウで開かざるをえず、読みづらいですね)
1局目 ♯8~9
ツツカナ(第3回電王戦バージョン)との20分切れ負け対局
先手阿久津で、角換わり▲腰掛け銀vs△棒銀
ツツカナが筋違い角を打ち、うまく攻めをつなげてツツカナの快勝
2局目 ♯35~38
AWAKE(電王戦FINALバージョン)との1分将棋
先手阿久津で、▲居飛穴vs△四間飛車+ダイヤモンド美濃
解説の西尾が、中盤から終盤、ずーっと阿久津有利と言っていた 最後の最後、西尾は「これは(AWAKE玉が)詰みですね」とまで断言
しかし、進めてみると、急転直下、詰まず! 西尾「詰まないんですね 驚きましたね」
画面上に、大量の「西尾www」 「えええ」 「マジでか」などというコメントの嵐(笑)
3局目 本来、30分切れ負けの将棋をやるはずだったのだが、阿久津が拒否
阿久津「変に練習している姿を見せていいとは思わない 一言で言えば、あまり格好良くない」(♯55)
阿久津はどれだけ奮戦できるのか? 注目だ
AWAKEが振り飛車をやってくるようなら、序盤で潰されることがないだろうから、いい勝負にはなると思う
ところで、第4局の金井の観戦記はまだ書きあがらないのかな・・・
追記・更新されましたね 詳しくて面白かった!
(ただ、みなさんの指摘にあるように、図面が別ウィンドウで開かざるをえず、読みづらいですね)
2015.04.05
藤井猛 九段vs高橋道雄 九段 NHK杯 1回戦
藤井猛 九段vs高橋道雄 九段 NHK杯 1回戦
解説 森内俊之 NHK杯選手権者
新しくNHK杯が始まった 第65回NHK杯だ 私はと言えば、昨日の村山のボロ負けの傷が癒えず、精神的に打ちのめされていた 正直、もうこのブログでNHK杯を取り上げるのも、限界かなと思ったけど、まだ人間vs人間の戦いの面白さに希望を託し、感想を書き続けることにした
トーナメント表、初出場は八代四段、千田五段、藤森四段の3人
強者がかなりバラけて、1回戦で注目のカードは藤森四段vs甲斐女流二冠くらいか
司会は前期に引き続き、清水さん 清水さん、たまには自分の思った読み筋を披露(ひろう)してね
藤井と言えばちょっと関係ないけど、藤井聡太二段という12歳が、先日の詰将棋選手権で優勝したと聞いた
本家の藤井猛、存在感を示せるか タカミチはブロガーであり、私はけっこう読ませてもらっている いつもマメに更新していらっしゃる
解説には森内という豪華キャストだ
藤井は1991年四段、竜王戦1組、B2 予選シード 21回目の本戦出場
タカミチは1980年四段、竜王戦2組、B2 予選で熊坂、中村修に勝ち 35回目の本戦出場
なんでもタカミチは35年連続出場とのこと
森内「藤井は振り飛車のパイオニア 次々に新戦法を開発する タカミチは居飛車の本格派 矢倉の大家 最近では横歩取りの研究家 お互いに先行逃げ切り型」
事前のインタビュー
藤井「毎年NHK杯はひとつでも多く勝ちたいと言っているんですけども、なかなか思うようにいかないですね 毎年のことですけど、今年はがんばりたいと思います 高橋九段には10何局戦っていて少し負けこしているんじゃないかと思っているんですけども、1回戦から強敵ですね 特に今年は開幕戦なので、それにふさわしい、いい将棋を指したいと思っています」
タカミチ「今年はほぼ30年ぶりくらいに予選にまわることになりまして、この年齢で予選を勝ち抜いていくのは正直大変かなと、もしかすると自分のキャリアの中で前期の羽生名人との対局が最後になってしまうと思っていたんですが、何とかがんばって予選を突破できまして、今回もまた出場させていただけるということで、とてもありがたく思っています 一生懸命に突破してみたら、なんと藤井九段が待っていたと(笑) 最初から大変な相手だなと 一生懸命がんばります」
2人の対戦成績が出て、藤井8勝、タカミチ9勝とのこと
先手藤井で、ノーマル四間だった これには森内も驚いていた 角交換四間かと思うよね
対抗形になり、高美濃に囲った藤井に対し、タカミチは船囲いから△5三銀右+袖飛車だ
森内「△5三銀右と袖飛車は斬新な組み合わせだなという感じ」
ここ、森内の「タカミチ、そんな形で大丈夫なのか」という本音が聞こえたようだった そう思うよね 本格急戦でもなければ持久戦でもない、どっちがやりたいのか、中途半端だもんね
タカミチが軽く戦いを仕掛けてきた 藤井から強気で角交換を強要、清水は「はー、振り飛車から」と感心
藤井はこういう形のスペシャリスト、タカミチ、何か策があるのか?
飛車がぶつかってから、タカミチが大長考に沈んだ 一気に残り考慮時間が▲9回vs△3回まで差が開いた
で、タカミチは結局、普通に飛車交換
結果、藤井は9九の香以外は全部さばけた タカミチの主張は、と金が出来たことだけ
これでまだいい勝負ってことがあるか・・・? 振り飛車の教科書なら、「飛、角、桂がさばけて、振り飛車良し」と書かれてあるのではないか?
しかし藤井は具体的にどうやるか ここは見もの、というところで、藤井の判断は▲1五歩の端攻め!
これ、強烈だった これは盤上この一手、神の一手だったっぽい タカミチの陣形は金銀が逆サイドに偏って端攻めに弱そう
森内「あー そっちか 指されてみれば当然か なるほど 非常に機敏な手ですね」
▲1五歩以下を森内が大盤で検討するが、この手は藤井優勢を決定づけたという結論だ
森内「▲1五歩、いい手でしたね」
残りの考慮時間も▲6回vs△0回、もう藤井の押せ押せ こりゃ、大勢決したな あとは藤井の寄せの力、終盤力が見どころだ その寄せの不正確さ、逆転負けの多さから「終盤のファンタジスタ」の異名を持つ藤井だが、本局ではどうか?
そしたら、そんな不名誉なニックネームを一蹴するかのように、藤井の華麗な終盤の指し回しが炸裂した
押せ押せどんどん、巧手、渋い手、手渡しの手などを織り交ぜ、タカミチ陣に迫り、追い詰めていく 流れるような手順、藤井、やるぅ~ 特に、相手の、と金の位置を変えようとする底歩には感心させられた
タカミチは玉が3二に居るのに△2二飛と自陣飛車を投入するという手を指さざるを得なかった ぐあー、これは将来の展望がない つらすぎる
清水が「△2四歩~△2五歩という(自陣飛車が使える)展開にはならないでしょうかね」と言っていたが、そんなの、なるわけないだろう それ、どんだけのんびりした終盤だよ ここは笑えた(笑)
森内「非常に読みやすい局面ですね 色々と勝ち筋がある」
なかなか聞けない言葉だ 「非常に読みやすい局面」っていう言葉ね
最後は3手差くらい差がついた 藤井の玉はほぼ手付かずだ 93手、藤井の圧勝劇だった
森内「タカミチが先行したが、藤井のカウンターが見事でしたね 端攻めのタイミングも最高でした 藤井の快勝譜」
感想戦で、藤井は中盤のところ「木村さんと全く同じ局面を公式戦でやったことがある」とのことだった
藤井、▲1五歩の端攻めのところは、歩が盤上で光ってみえたよ その後の緩急自在の寄せ方も、パーフェクトと思える出来で、全国の藤井マニアも納得の棋譜が出来上がったね もうやりたい放題、独壇場だった 藤井の四間飛車講座の1棋譜として使われそうな内容だった わかりやすい展開だったからね
タカミチとしては、策があまりにも、なさすぎたな・・・ 合掌
追記・タカミチ先生、ご自身のブログで、▲1五歩で「投了も考えた」と書いていらっしゃる 正直ですね(笑)
藤井が見事な力をみせてくれた 今期NHK杯、私はやはりこのブログで感想を書き続けると思う
解説 森内俊之 NHK杯選手権者
新しくNHK杯が始まった 第65回NHK杯だ 私はと言えば、昨日の村山のボロ負けの傷が癒えず、精神的に打ちのめされていた 正直、もうこのブログでNHK杯を取り上げるのも、限界かなと思ったけど、まだ人間vs人間の戦いの面白さに希望を託し、感想を書き続けることにした
トーナメント表、初出場は八代四段、千田五段、藤森四段の3人
強者がかなりバラけて、1回戦で注目のカードは藤森四段vs甲斐女流二冠くらいか
司会は前期に引き続き、清水さん 清水さん、たまには自分の思った読み筋を披露(ひろう)してね
藤井と言えばちょっと関係ないけど、藤井聡太二段という12歳が、先日の詰将棋選手権で優勝したと聞いた
本家の藤井猛、存在感を示せるか タカミチはブロガーであり、私はけっこう読ませてもらっている いつもマメに更新していらっしゃる
解説には森内という豪華キャストだ
藤井は1991年四段、竜王戦1組、B2 予選シード 21回目の本戦出場
タカミチは1980年四段、竜王戦2組、B2 予選で熊坂、中村修に勝ち 35回目の本戦出場
なんでもタカミチは35年連続出場とのこと
森内「藤井は振り飛車のパイオニア 次々に新戦法を開発する タカミチは居飛車の本格派 矢倉の大家 最近では横歩取りの研究家 お互いに先行逃げ切り型」
事前のインタビュー
藤井「毎年NHK杯はひとつでも多く勝ちたいと言っているんですけども、なかなか思うようにいかないですね 毎年のことですけど、今年はがんばりたいと思います 高橋九段には10何局戦っていて少し負けこしているんじゃないかと思っているんですけども、1回戦から強敵ですね 特に今年は開幕戦なので、それにふさわしい、いい将棋を指したいと思っています」
タカミチ「今年はほぼ30年ぶりくらいに予選にまわることになりまして、この年齢で予選を勝ち抜いていくのは正直大変かなと、もしかすると自分のキャリアの中で前期の羽生名人との対局が最後になってしまうと思っていたんですが、何とかがんばって予選を突破できまして、今回もまた出場させていただけるということで、とてもありがたく思っています 一生懸命に突破してみたら、なんと藤井九段が待っていたと(笑) 最初から大変な相手だなと 一生懸命がんばります」
2人の対戦成績が出て、藤井8勝、タカミチ9勝とのこと
先手藤井で、ノーマル四間だった これには森内も驚いていた 角交換四間かと思うよね
対抗形になり、高美濃に囲った藤井に対し、タカミチは船囲いから△5三銀右+袖飛車だ
森内「△5三銀右と袖飛車は斬新な組み合わせだなという感じ」
ここ、森内の「タカミチ、そんな形で大丈夫なのか」という本音が聞こえたようだった そう思うよね 本格急戦でもなければ持久戦でもない、どっちがやりたいのか、中途半端だもんね
タカミチが軽く戦いを仕掛けてきた 藤井から強気で角交換を強要、清水は「はー、振り飛車から」と感心
藤井はこういう形のスペシャリスト、タカミチ、何か策があるのか?
飛車がぶつかってから、タカミチが大長考に沈んだ 一気に残り考慮時間が▲9回vs△3回まで差が開いた
で、タカミチは結局、普通に飛車交換
結果、藤井は9九の香以外は全部さばけた タカミチの主張は、と金が出来たことだけ
これでまだいい勝負ってことがあるか・・・? 振り飛車の教科書なら、「飛、角、桂がさばけて、振り飛車良し」と書かれてあるのではないか?
しかし藤井は具体的にどうやるか ここは見もの、というところで、藤井の判断は▲1五歩の端攻め!
これ、強烈だった これは盤上この一手、神の一手だったっぽい タカミチの陣形は金銀が逆サイドに偏って端攻めに弱そう
森内「あー そっちか 指されてみれば当然か なるほど 非常に機敏な手ですね」
▲1五歩以下を森内が大盤で検討するが、この手は藤井優勢を決定づけたという結論だ
森内「▲1五歩、いい手でしたね」
残りの考慮時間も▲6回vs△0回、もう藤井の押せ押せ こりゃ、大勢決したな あとは藤井の寄せの力、終盤力が見どころだ その寄せの不正確さ、逆転負けの多さから「終盤のファンタジスタ」の異名を持つ藤井だが、本局ではどうか?
そしたら、そんな不名誉なニックネームを一蹴するかのように、藤井の華麗な終盤の指し回しが炸裂した
押せ押せどんどん、巧手、渋い手、手渡しの手などを織り交ぜ、タカミチ陣に迫り、追い詰めていく 流れるような手順、藤井、やるぅ~ 特に、相手の、と金の位置を変えようとする底歩には感心させられた
タカミチは玉が3二に居るのに△2二飛と自陣飛車を投入するという手を指さざるを得なかった ぐあー、これは将来の展望がない つらすぎる
清水が「△2四歩~△2五歩という(自陣飛車が使える)展開にはならないでしょうかね」と言っていたが、そんなの、なるわけないだろう それ、どんだけのんびりした終盤だよ ここは笑えた(笑)
森内「非常に読みやすい局面ですね 色々と勝ち筋がある」
なかなか聞けない言葉だ 「非常に読みやすい局面」っていう言葉ね
最後は3手差くらい差がついた 藤井の玉はほぼ手付かずだ 93手、藤井の圧勝劇だった
森内「タカミチが先行したが、藤井のカウンターが見事でしたね 端攻めのタイミングも最高でした 藤井の快勝譜」
感想戦で、藤井は中盤のところ「木村さんと全く同じ局面を公式戦でやったことがある」とのことだった
藤井、▲1五歩の端攻めのところは、歩が盤上で光ってみえたよ その後の緩急自在の寄せ方も、パーフェクトと思える出来で、全国の藤井マニアも納得の棋譜が出来上がったね もうやりたい放題、独壇場だった 藤井の四間飛車講座の1棋譜として使われそうな内容だった わかりやすい展開だったからね
タカミチとしては、策があまりにも、なさすぎたな・・・ 合掌
追記・タカミチ先生、ご自身のブログで、▲1五歩で「投了も考えた」と書いていらっしゃる 正直ですね(笑)
藤井が見事な力をみせてくれた 今期NHK杯、私はやはりこのブログで感想を書き続けると思う
2015.04.04
村山、ponanzaに完敗
立候補した唯一のプロ棋士の村山と、最強ソフトの呼び声が高いponanzaの、事実上の頂上決戦
相横歩取りで激しい戦いを希望した村山の思いも虚しく、ponanzaに▲7七歩というめずらしい手から、飛車交換を拒否されてしまう そして馬を作られ、盤の中央に馬が居座られた
で、そこからは、じわじわともう一方的 村山、何も出来ず・・・ 盛り上がる場面が全くなし・・・
電王戦、今回をFINALにしておいて良かったなあ、と思ってしまう内容だった
こんな内容ばかりでは、集客するのはもう無理になっていくだろう
ponanzaがもしオープンソースになったら、5つのソフトが全部ponanza級の強さになるわけだから
またプロが負けたけど、もう一般にはニュースにもならないんだろうなあ、と思えて、さびしかったな・・・
相横歩取りで激しい戦いを希望した村山の思いも虚しく、ponanzaに▲7七歩というめずらしい手から、飛車交換を拒否されてしまう そして馬を作られ、盤の中央に馬が居座られた
で、そこからは、じわじわともう一方的 村山、何も出来ず・・・ 盛り上がる場面が全くなし・・・
電王戦、今回をFINALにしておいて良かったなあ、と思ってしまう内容だった
こんな内容ばかりでは、集客するのはもう無理になっていくだろう
ponanzaがもしオープンソースになったら、5つのソフトが全部ponanza級の強さになるわけだから
またプロが負けたけど、もう一般にはニュースにもならないんだろうなあ、と思えて、さびしかったな・・・
2015.04.03
村山七段vs ponanza いよいよ明日に迫る
今、電王戦FINALへの道の、村山vsponanzaを、3局分、もう一度観直した
1局目 ♯11~13
第3回電王戦バージョンのponanzaと、20分切れ負け
相矢倉で飛車を捨ててうまく攻めをつなげたponanzaが快勝
2局目 ♯31~32
本番バージョンのponanzaと、1分将棋
相横歩取りになり、一方的にponanzaが短手数で攻め勝っていた ponanza圧勝
3局目 ♯49~50
本番バージョンのponanzaと30分切れ負け
角換わりの相早繰り銀 筋違い角を打ったponanzaがうまく攻めて、ponanza完勝
番組の最後に、ドワンゴの担当者が「勝つ気ありますか」と村山に訊くという、「事件」が発生(笑)
ponanza、こんなに攻めをつなぐのがうまいのか、とただただ感心するばかり
これ、たとえプロであっても、もう人間はponanzaの指し手は参考にならないんじゃないか、マネするのは無理と思えるレベル 読みもすごいが、発想からして人知を超えているという印象
そんな強いソフトに、村山がどう対抗するのか、注目だ
1局目 ♯11~13
第3回電王戦バージョンのponanzaと、20分切れ負け
相矢倉で飛車を捨ててうまく攻めをつなげたponanzaが快勝
2局目 ♯31~32
本番バージョンのponanzaと、1分将棋
相横歩取りになり、一方的にponanzaが短手数で攻め勝っていた ponanza圧勝
3局目 ♯49~50
本番バージョンのponanzaと30分切れ負け
角換わりの相早繰り銀 筋違い角を打ったponanzaがうまく攻めて、ponanza完勝
番組の最後に、ドワンゴの担当者が「勝つ気ありますか」と村山に訊くという、「事件」が発生(笑)
ponanza、こんなに攻めをつなぐのがうまいのか、とただただ感心するばかり
これ、たとえプロであっても、もう人間はponanzaの指し手は参考にならないんじゃないか、マネするのは無理と思えるレベル 読みもすごいが、発想からして人知を超えているという印象
そんな強いソフトに、村山がどう対抗するのか、注目だ
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