2015.07.31
銀河戦 Fブロック 最終戦 松尾七段vs三浦九段
昨年度の銀河戦の準優勝者、松尾の登場
解説の郷田「三浦はどっしり安定感、松尾はシャープ」
対戦成績は、三浦の5戦全勝だそうだ
雑談で、聞き手の竹部さんが「郷田先生はブロックの位置はラスボスじゃないんですね」と言ったのが面白かった(郷田は最終戦より1つ前からの登場)
ラスボスっていうRPG用語を郷田に使う竹部さん、やっぱりいいねー
先手三浦で、横歩取りになった 奇しくも先日のNHK杯のタニーvsアベケンとほぼ同様に進む
郷田「一番流行の形」
仕掛けたのは松尾だった 9筋の端をからめて、両取りの角打ち
あらら、けっこうな攻めではないか 三浦はどうやって防ぐんだろう
竹部「三浦は今日は気合充分といった感じで考えてます」
うわ、ホントだ 三浦、すごい集中していて目つきが怖いわ(^^;
三浦は松尾の攻めを、局面を激しくすることで対応 飛車角総交換の戦いになった
郷田「激しくなりましたね、形勢不明」
端を破った松尾だが、どれほどのものなのか・・・
そのとき、三浦が郷田の予想してなかった手を指した 自らの桂の利きに、つなぎ桂を打つという一手!
郷田「ここはさすがに三浦、いい手の気がします 松尾、これは困ってるかもしれませんね」
この、つなぎ桂が、直前に指した松尾の手を意味なしの手にする絶好打だった
頭をポリポリと掻いて、長考に沈んだ松尾
郷田「三浦が松尾の攻めをうまく流した」
そして、三浦のトドメの角打ち込みが炸裂した ズバーーンという感じの角
郷田「これはいい手ですね なるほどね 三浦優勢」
なんか、終盤なのに三浦ばっかり指してる・・・
と思っていると、郷田「あ! 投げた」 突然、松尾が投了した 63手の短手数で三浦の勝ちとなった
郷田「松尾が攻勢に出て、ペースを握るかに思われましたが、三浦がさすがに鮮やかでした 逆襲が思ったより厳しかった 三浦の的確な指し回しが光る、三浦の非常に良い内容だった」
もう、三浦の文句なしの完勝だったね あの、つなぎ桂は鮮烈だったなー
三浦は端を破られたのも計算の内、飛車交換で大勝負し、結果は大勝だったね
感想戦、松尾が興味深いことを言った この戦型にしたことについて、
松尾「あんまり他にやる戦法もないんで」 と発言・・・!
相居飛車の後手番、困ってるんだろうなー これはプロにとって、きっと深刻な問題なのだろう
松尾「本局は策がなかった」
三浦は感想戦でも、本譜以外の手もよく読んでいたことを示した 今回は三浦の圧倒的勝利だった
短手数だけど、三浦がうまく指したから見ごたえがあったよ
これでFブロックからは、三浦が最終勝ち残り者(1勝)、安用寺が2人抜きながらラッキーで最多勝ち抜き者になった
安用寺は千葉と高橋に勝ったのだが、vs高橋では安用寺が劣勢のとき、高橋が二歩をやらかしたんだよね
しかも両対局者ともに二歩に気づかず、10数手進め、職員の乱入により決着がつくという、プロでそんなことあるのか、という・・・(笑) 高橋さんのブログの5月7日「幻の13手」に詳しく載っている
あの1勝が大きく物を言い、安用寺は実質1勝で決勝トーナメント進出だ(^^;
解説の郷田「三浦はどっしり安定感、松尾はシャープ」
対戦成績は、三浦の5戦全勝だそうだ
雑談で、聞き手の竹部さんが「郷田先生はブロックの位置はラスボスじゃないんですね」と言ったのが面白かった(郷田は最終戦より1つ前からの登場)
ラスボスっていうRPG用語を郷田に使う竹部さん、やっぱりいいねー
先手三浦で、横歩取りになった 奇しくも先日のNHK杯のタニーvsアベケンとほぼ同様に進む
郷田「一番流行の形」
仕掛けたのは松尾だった 9筋の端をからめて、両取りの角打ち
あらら、けっこうな攻めではないか 三浦はどうやって防ぐんだろう
竹部「三浦は今日は気合充分といった感じで考えてます」
うわ、ホントだ 三浦、すごい集中していて目つきが怖いわ(^^;
三浦は松尾の攻めを、局面を激しくすることで対応 飛車角総交換の戦いになった
郷田「激しくなりましたね、形勢不明」
端を破った松尾だが、どれほどのものなのか・・・
そのとき、三浦が郷田の予想してなかった手を指した 自らの桂の利きに、つなぎ桂を打つという一手!
郷田「ここはさすがに三浦、いい手の気がします 松尾、これは困ってるかもしれませんね」
この、つなぎ桂が、直前に指した松尾の手を意味なしの手にする絶好打だった
頭をポリポリと掻いて、長考に沈んだ松尾
郷田「三浦が松尾の攻めをうまく流した」
そして、三浦のトドメの角打ち込みが炸裂した ズバーーンという感じの角
郷田「これはいい手ですね なるほどね 三浦優勢」
なんか、終盤なのに三浦ばっかり指してる・・・
と思っていると、郷田「あ! 投げた」 突然、松尾が投了した 63手の短手数で三浦の勝ちとなった
郷田「松尾が攻勢に出て、ペースを握るかに思われましたが、三浦がさすがに鮮やかでした 逆襲が思ったより厳しかった 三浦の的確な指し回しが光る、三浦の非常に良い内容だった」
もう、三浦の文句なしの完勝だったね あの、つなぎ桂は鮮烈だったなー
三浦は端を破られたのも計算の内、飛車交換で大勝負し、結果は大勝だったね
感想戦、松尾が興味深いことを言った この戦型にしたことについて、
松尾「あんまり他にやる戦法もないんで」 と発言・・・!
相居飛車の後手番、困ってるんだろうなー これはプロにとって、きっと深刻な問題なのだろう
松尾「本局は策がなかった」
三浦は感想戦でも、本譜以外の手もよく読んでいたことを示した 今回は三浦の圧倒的勝利だった
短手数だけど、三浦がうまく指したから見ごたえがあったよ
これでFブロックからは、三浦が最終勝ち残り者(1勝)、安用寺が2人抜きながらラッキーで最多勝ち抜き者になった
安用寺は千葉と高橋に勝ったのだが、vs高橋では安用寺が劣勢のとき、高橋が二歩をやらかしたんだよね
しかも両対局者ともに二歩に気づかず、10数手進め、職員の乱入により決着がつくという、プロでそんなことあるのか、という・・・(笑) 高橋さんのブログの5月7日「幻の13手」に詳しく載っている
あの1勝が大きく物を言い、安用寺は実質1勝で決勝トーナメント進出だ(^^;
2015.07.30
羽生善治×川上量生 スペシャル対談「人工知能はヒトを超えるか?」
昨日、放送がありました 前半30分はニコニコ動画で無料、後半50分は週刊文春デジタルで864円を支払わないと視聴不能というもの 私は課金しました
まず前半の30分、面白いところがあったらメモしようと思っていたのですが、ほとんどメモ取れず
唯一、以下の発言だけが面白かったです 子供に集中力をつけさせるときの話になったとき、
川上会長の「パソコンが良くないな、インターネットが良くないな 僕もうネットをやめたくてしょうがないんですよ ツイッターやめたら仕事する時間が5倍くらいに増えるんで(笑) 」
他は前半は私には収穫なしでした 羽生名人も川上会長も、別に他の人でもできる人口知能の一般論を話しているだけに感じました そして、話し方が抽象的で難しいんですよね・・・
後半になってから、話が将棋に及びました 以下の羽生名人と川上会長の言葉はすべて要約です
羽生「私が20歳前後の頃、棋譜がデータベース化された それからネットで将棋が指せるようになり、それで強くなる人が出てきた コンピュータソフトが強いということも、一般化されていくものだと思う 最初のうちは驚き感があってもだんだん鎮まっていくものだと思う」
カスパロフ氏が負けたことばかりが報道されることについて
川上「電王戦のテーマっていうのは、そこで終わりにしないっていうのを考えてるんで(人間が負けても電王戦を続けていきたい)」
そして、森下ルールを賞賛する川上会長 その後も、プロvsソフトのルールは「変則的であることが公平である」、ことを力説し始める川上会長
川上「今の1分で指せというルールは人間が間違えるように設定したルールですよね、みんなが思っている公平と現実に考えた公平は違う」
川上「人間には漏れがある、コンピュータには漏れがない それをコンピュータのほうが上と考えることはそもそも間違いではないか」
川上「将棋という複雑なゲームを簡略化して考えることができる人間は賢い、全部の手を読んでいるコンピュータは知性としては低い」
川上「(永瀬と阿久津が)ソフトの欠点を突いて、ずるいと言われたのはおかしい、明らかに不公平」
1996年の将棋年鑑のアンケート(羽生が2015年にプロが負けると予言した)については、
羽生「コンピュータ将棋に詳しい人から、情報をもらっていただけですよ」
叡王戦については、羽生「常に形勢が表示されていて、感想戦では視聴者から手を指摘されるので、大変でしょうね」
川上「儀礼的に聞きますけど、今後、羽生さんは叡王戦に出ていただけるんでしょうか?」
羽生「また来年考えます、すいません(^^;」
川上「僕は将棋は解説を聞いても全然理解できないけど、評価値があるとそれを見て楽しめる」
川上「羽生さんは進歩するコンピュータに対する見本を示してくれているんだなあ、と」
こんな感じの30分+50分でした
川上会長は、なんとか電王戦を長く続けたいんで、色々な変則ルールを作っていくことに尽力しているんだなあ、と感じました
まあ、なんでもやればいいんじゃないですかね 「新・森下ルール」とか、「森下ルール・転生」とか、「森下ルールZ(ゼット)」とか・・・ プロ側は継盤ありで1手1時間、待ったは10回まであり、ライフラインで相談タイム5回でどうですか? 読みに漏れがないコンピュータはずるい、というのが連盟と川上会長のご意見でしょうから・・・
書いておかなくてはいけないのは、私は羽生名人をめっちゃ尊敬してますし、川上会長も尊敬してます 羽生名人はいわずもがな、そして川上会長の色々なことの実現力たるや、ものすごいですからね
対談、私はまずまず面白かったです 864円を出した価値はあったと思います 羽生名人と川上会長、双方が爆弾発言および問題発言はしたくない、という本音が感じられました
ただし、有料にしたのだから、羽生名人に「今回の叡王戦になぜ出なかったのか」という質問はすべきだったと思いますけどね
番組終了のアンケートはこんな数字でした
・とても良かった・・・56.3%
・まぁまぁ良かった・・・16.6%
・ふつうだった・・・8.3%
・あまり良くなかった・・・6.2%
・良くなかった・・・12.5%
けっこう低かったのでは(^^; 抽象的な一般論が多かったので、しょうがないですね 私は初めからそういうことも充分ありうる、と思っていたので「普通だった」に入れました
もっとガンガン攻めて「プロの存在意義はこれからどうなりますでしょうか」とか川上会長が聞いて欲しかったですけど、大口スポンサーですもん、プロ棋士にそんなこと聞かないですよね(^^; 以上です (後半は今からでもお金を払えば8月5日まで見れるようです)
まず前半の30分、面白いところがあったらメモしようと思っていたのですが、ほとんどメモ取れず
唯一、以下の発言だけが面白かったです 子供に集中力をつけさせるときの話になったとき、
川上会長の「パソコンが良くないな、インターネットが良くないな 僕もうネットをやめたくてしょうがないんですよ ツイッターやめたら仕事する時間が5倍くらいに増えるんで(笑) 」
他は前半は私には収穫なしでした 羽生名人も川上会長も、別に他の人でもできる人口知能の一般論を話しているだけに感じました そして、話し方が抽象的で難しいんですよね・・・
後半になってから、話が将棋に及びました 以下の羽生名人と川上会長の言葉はすべて要約です
羽生「私が20歳前後の頃、棋譜がデータベース化された それからネットで将棋が指せるようになり、それで強くなる人が出てきた コンピュータソフトが強いということも、一般化されていくものだと思う 最初のうちは驚き感があってもだんだん鎮まっていくものだと思う」
カスパロフ氏が負けたことばかりが報道されることについて
川上「電王戦のテーマっていうのは、そこで終わりにしないっていうのを考えてるんで(人間が負けても電王戦を続けていきたい)」
そして、森下ルールを賞賛する川上会長 その後も、プロvsソフトのルールは「変則的であることが公平である」、ことを力説し始める川上会長
川上「今の1分で指せというルールは人間が間違えるように設定したルールですよね、みんなが思っている公平と現実に考えた公平は違う」
川上「人間には漏れがある、コンピュータには漏れがない それをコンピュータのほうが上と考えることはそもそも間違いではないか」
川上「将棋という複雑なゲームを簡略化して考えることができる人間は賢い、全部の手を読んでいるコンピュータは知性としては低い」
川上「(永瀬と阿久津が)ソフトの欠点を突いて、ずるいと言われたのはおかしい、明らかに不公平」
1996年の将棋年鑑のアンケート(羽生が2015年にプロが負けると予言した)については、
羽生「コンピュータ将棋に詳しい人から、情報をもらっていただけですよ」
叡王戦については、羽生「常に形勢が表示されていて、感想戦では視聴者から手を指摘されるので、大変でしょうね」
川上「儀礼的に聞きますけど、今後、羽生さんは叡王戦に出ていただけるんでしょうか?」
羽生「また来年考えます、すいません(^^;」
川上「僕は将棋は解説を聞いても全然理解できないけど、評価値があるとそれを見て楽しめる」
川上「羽生さんは進歩するコンピュータに対する見本を示してくれているんだなあ、と」
こんな感じの30分+50分でした
川上会長は、なんとか電王戦を長く続けたいんで、色々な変則ルールを作っていくことに尽力しているんだなあ、と感じました
まあ、なんでもやればいいんじゃないですかね 「新・森下ルール」とか、「森下ルール・転生」とか、「森下ルールZ(ゼット)」とか・・・ プロ側は継盤ありで1手1時間、待ったは10回まであり、ライフラインで相談タイム5回でどうですか? 読みに漏れがないコンピュータはずるい、というのが連盟と川上会長のご意見でしょうから・・・
書いておかなくてはいけないのは、私は羽生名人をめっちゃ尊敬してますし、川上会長も尊敬してます 羽生名人はいわずもがな、そして川上会長の色々なことの実現力たるや、ものすごいですからね
対談、私はまずまず面白かったです 864円を出した価値はあったと思います 羽生名人と川上会長、双方が爆弾発言および問題発言はしたくない、という本音が感じられました
ただし、有料にしたのだから、羽生名人に「今回の叡王戦になぜ出なかったのか」という質問はすべきだったと思いますけどね
番組終了のアンケートはこんな数字でした
・とても良かった・・・56.3%
・まぁまぁ良かった・・・16.6%
・ふつうだった・・・8.3%
・あまり良くなかった・・・6.2%
・良くなかった・・・12.5%
けっこう低かったのでは(^^; 抽象的な一般論が多かったので、しょうがないですね 私は初めからそういうことも充分ありうる、と思っていたので「普通だった」に入れました
もっとガンガン攻めて「プロの存在意義はこれからどうなりますでしょうか」とか川上会長が聞いて欲しかったですけど、大口スポンサーですもん、プロ棋士にそんなこと聞かないですよね(^^; 以上です (後半は今からでもお金を払えば8月5日まで見れるようです)
2015.07.29
銀河戦 Eブロック 最終戦 久保九段vs広瀬八段
トッププロで唯一の純粋振り飛車党の久保と、若手実力者広瀬の一戦
なかなかの熱戦になった
本局、解説の畠山鎮(ハタチン)の雑談が充実していた
ハタチン「過去5局で、久保の全勝なんですよ でも、久保は今年で40歳、広瀬は28歳だから、5局くらい負けていても今回1つ勝てば、もう追いついた、となるんですね ある棋士が言ってました、『年下は5連敗くらいしても1つ勝っただけで追いついた、となるから、たまったものではない(笑)』、と 」
ハタチン「久保と会って、お酒を飲むと、『いやあ、さばきのアーティストは昔の名前で、今は粘りのアーティストしかやってません』、と言っていた」
ハタチン「このEブロックで決勝トーナメント進出を決めている菅井は、ソフトを研究に活用しているんですが、ソフトを楽なほうに使うんじゃなくて、もうホントに血のにじむような研究をして最後の確認でソフトを使うらしいんですね」
さて、対局だが、先手久保の▲三間石田流に、広瀬が居飛車から超急戦をしかけた
広瀬は後手ながら7筋を逆手にとって逆襲するという意欲的な仕掛けだ だが、久保がうまく立ち回り、左桂の天使の跳躍ができる、という展開で、さばけムード
中盤では、久保にどうするかの決定権があり、指し手がよりどりみどりという場面があった けっこうなリードだ
が! そこから長い戦いのさなか、久保は間違えてしまった 選択支がいっぱいあったので迷ったのだろう
久保は妙手も指したが、間違えた手のほうが罪が大きかった 116手で広瀬の逆転勝ちとなった
ハタチン「広瀬の急戦を久保がうまくいなして、優勢だったと思うんですけどね
しかし馬の使い方で危険な手を指してしまった」
あー、これは久保は悔しい負け方だなあ ねじり合いが続いたとき、わざわざ両取りがかかるところに自ら馬を移動してしまった そして広瀬にモロに両取りをかけられて逆転を許してしまった ぐあ、これは悔いが残る・・・ 広瀬は苦しい局面でよく嫌にならずに耐えて、チャンスをものにした
ただ、この対局で私の一番心に残った一手は久保の手で、攻めをスピードアップさせる、香の空成りの成り捨てだったけどね
Eブロックからは、広瀬が最終勝ち残り者(2人抜き)、菅井が3人抜きで最多連勝者となった
なかなかの熱戦になった
本局、解説の畠山鎮(ハタチン)の雑談が充実していた
ハタチン「過去5局で、久保の全勝なんですよ でも、久保は今年で40歳、広瀬は28歳だから、5局くらい負けていても今回1つ勝てば、もう追いついた、となるんですね ある棋士が言ってました、『年下は5連敗くらいしても1つ勝っただけで追いついた、となるから、たまったものではない(笑)』、と 」
ハタチン「久保と会って、お酒を飲むと、『いやあ、さばきのアーティストは昔の名前で、今は粘りのアーティストしかやってません』、と言っていた」
ハタチン「このEブロックで決勝トーナメント進出を決めている菅井は、ソフトを研究に活用しているんですが、ソフトを楽なほうに使うんじゃなくて、もうホントに血のにじむような研究をして最後の確認でソフトを使うらしいんですね」
さて、対局だが、先手久保の▲三間石田流に、広瀬が居飛車から超急戦をしかけた
広瀬は後手ながら7筋を逆手にとって逆襲するという意欲的な仕掛けだ だが、久保がうまく立ち回り、左桂の天使の跳躍ができる、という展開で、さばけムード
中盤では、久保にどうするかの決定権があり、指し手がよりどりみどりという場面があった けっこうなリードだ
が! そこから長い戦いのさなか、久保は間違えてしまった 選択支がいっぱいあったので迷ったのだろう
久保は妙手も指したが、間違えた手のほうが罪が大きかった 116手で広瀬の逆転勝ちとなった
ハタチン「広瀬の急戦を久保がうまくいなして、優勢だったと思うんですけどね
しかし馬の使い方で危険な手を指してしまった」
あー、これは久保は悔しい負け方だなあ ねじり合いが続いたとき、わざわざ両取りがかかるところに自ら馬を移動してしまった そして広瀬にモロに両取りをかけられて逆転を許してしまった ぐあ、これは悔いが残る・・・ 広瀬は苦しい局面でよく嫌にならずに耐えて、チャンスをものにした
ただ、この対局で私の一番心に残った一手は久保の手で、攻めをスピードアップさせる、香の空成りの成り捨てだったけどね
Eブロックからは、広瀬が最終勝ち残り者(2人抜き)、菅井が3人抜きで最多連勝者となった
2015.07.28
8月から女流王将戦が放映開始、9月には銀河戦が優勝者決定
8月、9月と、このブログが忙しくなりそうです
8月から、女流王将戦が囲碁将棋チャンネルで放送されます どんな内容だったか感想を書いていきたいです どれほどの濃度で書くかはわかりませんが・・・
女流の将棋、私は好きなんですよね~ 高校野球が好きみたいなもんですかね プロ野球よりレベルは落ちるけど、エラーありきで、たまに出る会心のプレーがいい、みたいにね 女流には常に最善手を期待することはしないので、気楽に見れるんですよ 手の意味も男子より断然わかりやすいですしね
女流王将戦の放送は土曜にありますが、私の記事は毎週火曜に載せる予定です
銀河戦はすでに記事を書き始めています 9月には大詰めを迎えます 優勝者が決まる、その模様を伝えていきたいです
・・・でも、どっちの棋戦もNHK杯と比べるとメモを取る頻度を落としますけどね(^^;
そして、今年も将棋年鑑も予約して買ってしまいました! 約5000円(^^; 8月1日以降に届く予定です
去年は相当がんばってレビューを書いたのを思い出します
マイナビの編集者のブログによると、戦型別の勝率を載せたとか・・・ それを聞き、「それはぜひ知りたい」と思いました
去年、私は怒りましたからね 「なんで全対局中での、先手勝率すら載ってないねん!」とね 今年もまたそれが載ってなかったらブチ切れですよ(^^; なんらかのレビューを載せる予定です
銀河戦の優勝者が決まる9月までは、私にとっては勝負の月ですね 気合い入れないとね
私はTV将棋専門なんで、叡王戦とかの情報は他の人に任せます
8月、9月はNHK杯(週1)と銀河戦(週2)と女流王将戦(週1)の週4本立てでいきたいですね!
明日、羽生名人と川上会長のスペシャル対談もあるということで、それも注目してます 後半のチケットを買ってしまいました
http://blog.nicovideo.jp/niconews/ni054843.html
8月から、女流王将戦が囲碁将棋チャンネルで放送されます どんな内容だったか感想を書いていきたいです どれほどの濃度で書くかはわかりませんが・・・
女流の将棋、私は好きなんですよね~ 高校野球が好きみたいなもんですかね プロ野球よりレベルは落ちるけど、エラーありきで、たまに出る会心のプレーがいい、みたいにね 女流には常に最善手を期待することはしないので、気楽に見れるんですよ 手の意味も男子より断然わかりやすいですしね
女流王将戦の放送は土曜にありますが、私の記事は毎週火曜に載せる予定です
銀河戦はすでに記事を書き始めています 9月には大詰めを迎えます 優勝者が決まる、その模様を伝えていきたいです
・・・でも、どっちの棋戦もNHK杯と比べるとメモを取る頻度を落としますけどね(^^;
そして、今年も将棋年鑑も予約して買ってしまいました! 約5000円(^^; 8月1日以降に届く予定です
去年は相当がんばってレビューを書いたのを思い出します
マイナビの編集者のブログによると、戦型別の勝率を載せたとか・・・ それを聞き、「それはぜひ知りたい」と思いました
去年、私は怒りましたからね 「なんで全対局中での、先手勝率すら載ってないねん!」とね 今年もまたそれが載ってなかったらブチ切れですよ(^^; なんらかのレビューを載せる予定です
銀河戦の優勝者が決まる9月までは、私にとっては勝負の月ですね 気合い入れないとね
私はTV将棋専門なんで、叡王戦とかの情報は他の人に任せます
8月、9月はNHK杯(週1)と銀河戦(週2)と女流王将戦(週1)の週4本立てでいきたいですね!
明日、羽生名人と川上会長のスペシャル対談もあるということで、それも注目してます 後半のチケットを買ってしまいました
http://blog.nicovideo.jp/niconews/ni054843.html
2015.07.26
谷川浩司 九段vs阿部健治郎 五段 NHK杯 1回戦
谷川浩司 九段vs阿部健治郎 五段 NHK杯 1回戦
阿久津主税 八段
会長のタニーと、若手バリバリのアベケンの一戦、これはワクワクするカードだ NHK杯の大舞台って、観る一般人のほうがドキドキするから、やっぱりいいねえ 同じTV将棋でも、銀河戦はマニアに観せるための舞台って感じがするんだわ(^^;
タニーは1976年四段、竜王戦1組、B1 予選はシード 36回目の本戦出場
アベケンは2009年四段、竜王戦3組、C1 予選で佐藤和俊、窪田、田村に勝ち 3回目の本戦出場
解説の阿久津「谷川九段(以下、タニー)は、ご覧になっている方のほうが詳しい人が多いと思うんですけど、若い時から非常に活躍されていて、数々のタイトル戦に出場していて獲得もされている将棋界のスーパースター
今は会長職もされていて忙しいですけど、対局のほうも変わらぬパフォーマンスで指されています
阿部五段(以下、アベケン)は活躍中の若手、棋戦優勝などもしていて、この先どんどん出てくる若手だと思います」
タニーはタイトル獲得が通算27期、しかし昨年度の勝率が3割7分5厘
アベケンは新人王を獲ったことがあるとのことだ そして昨年度の勝率が6割5分8厘だ
事前のインタビュー
タニー「久しぶりに1回戦からの出場になってしまったと思うんですけど、若手との対戦は楽しみでもあり、不安でもあるところですね 今期は弟弟子の井上九段と藤原七段がNHK杯で活躍していますので、その流れに乗って一局一局大切に指していきたいと思っています」
アベケン「久しぶりの本戦トーナメントなので1つでも多く勝ちたいと思います 谷川先生は終盤が強いので形勢が良くなってからも気を引き締めて逆転負けしないようにしたいです」
これを聞いていた阿久津「優勢になる前提があるのかな(笑) 」
そう、それ私も思った、アベケンは、もう序盤から自分が有利になることになっているのかと(^^;
先手タニーで、横歩取りになった アベケンはいつもの△3三角型
阿久津「横歩取りはプロの間では△3三角が99パーセント」
双方、中住まいで中段に飛車を持ってきている まだ戦いは先かな、と思っていると、突如、アベケンが角交換から強引と思える仕掛けを敢行した! おおおっ、アマチュアがやるような数の攻めで、無理やり飛車先突破しに行った~ こりゃ、一気に面白くなったぞ タニー、どう受ける?
阿久津「アベケン、これは勢いいいですね 局面を良くしに行った手ですね」
が、タニーは叩きの歩を使って、冷静に受けた ・・・あら? もうアベケンの狙いがかわされたか ただの飛車交換になって終わりか そうすると、アベケンの打った角が残って負担、という局面に? アベケンの攻め、たいしたことなかったな・・・ と思った瞬間だった! アベケン、角を豪快に成り捨てた~! 角を歩と交換、ほぼタダ捨ての強烈な一手!!
清水「は!」
阿久津「あ これは 決まってると見てるわけですね、もう 勝ちましたっていう感じの手ですね」
アベケン、考慮時間を全く使わずに角捨てを決行、これは研究手だろうな~
阿久津「すごい鋭いっていうか、研究してたんでしょうね」
画面にはタニーが映し出された 目をパチパチとまばたきさせて、首を何回か横に振っている 口は「へ」の字だ これは・・やられたっていうことみたいだな・・・
アベケンの飛車打ち込みが強烈で、厳しい! タニー陣、崩壊を余儀なくされた うわ~、もう早々に終わりそうだよ
阿久津「タニーはちょっと、恐れていた展開になっていると思いますね タニーは考慮時間を相手より残していることが多いんです 今はタニーが一方的に使っている」
残りの考慮時間、タニー▲6回vsアベケン△10回だからね
清水「アベケンは御自身の棋風を攻め6、守り4と言っていましたが、これを見ると攻め10という感じがしますが」
阿久津「そうですね、攻め15くらいありそうですね 時間配分としてはタニーはいつものペースで指しているが、アベケンがあまりにも早かった」
手が進み、駒割り、角桂交換でタニーが駒得だけど、とにかくアベケンの竜の存在が大きい タニー玉に一方的に迫っている
そして、アベケンにうまい受けも出た 冷静と思える自陣の強化 さらに、と金をじっくり作った手も最善手っぽいなあー これが早いかー なんか、アベケンの手ばかりメモしている私(笑) タニーの手でメモするところがない・・・
阿久津「形勢はタニーが苦しいと思いますね タニーは手段をどんどんひねり出さなくちゃいけない」
タニー、何か一手くらい私にメモを取らせる手を指してくれー
と思っていると、タニーに攻防の角打ちが出た、これに阿久津が賛辞を送った
阿久津「こういう手があると、簡単じゃないなあと思いますね」
おおー、いいぞタニー、私がメモる手が出たー、まだまだ見せ場を作れ!
もう風前のともしびと思われたタニー玉だったが、どうにかまだ生き延びている そうこうしている間に、アベケン玉のほうもけっこう危ない? だいぶタニーの持ち駒が豊富だね
阿久津「なんかちょっと、アベケンも大変になってきた感じがしますねえ」
おお、追い上げているのか? アベケンも疑問手を指していたとは思えないが?
考慮時間の残り、タニーがいよいよなくなった ▲0回vs△3回だ
連続で時間を使うタニーに、阿久津「タニーは明らかに苦しんでますね」
アベケンに、と金で迫られているから、もう受けはなさそう タニーとしては後は一気の寄せがあるかどうかなんだけど、どうだ?
アベケンは3回の残り時間を全て使って、慎重に指し進めた どうも読みきった感じだ・・・
タニーはさっき銀を掛けておいたけど、これは詰めろじゃないよなあ
あ、タニー、詰ませにいったか もう角をタダで取られたし、しょうがないね
阿久津「まあー、こう、こう・・・ あれ、けっこう際どいですね あれ 合駒が大きいから詰んでますか? 詰んでますね!? アベケン玉に詰めろが消えてなかったんですね」
な、なに~!! 詰んでるってか!? これ詰んでる? アベケンの大逆転負け? ど、どこで逆転したんだ?
阿久津「アベケンの勝ち筋と思って見ていたんですけど、もともと難しかったんでしょうか 相手の持ち駒しだいで詰むかどうかだったので、かなり珍しいケース」
清水「谷川光速流が炸裂でしょうか」
阿久津「詰むんですねえ 実戦でここまで詰将棋の手筋で詰むってことはめずらしい」
ええーー ホントに詰んだの? 私は読みきれない アベケン側は合駒が3種類あり、金、銀では簡単に詰むけど、角だったらどうなるの? 角だと詰むか? でも阿久津が詰みって言うんだから・・・ 詰むんだろうなあ??
阿久津「タニーは全部の駒が働いてますね」
大逆転か、すごい終盤だったな って、アベケン、投げないで角を合駒したよ これホントに詰んでるの? タニーの顔つきもおかしい、勝利を確信してる顔じゃない、むしろ負けを覚悟してる人の顔 どうなってる?
阿久津「あれ角合い? 私今日ダメですねー 角合いがあってみると詰まない?」
おおおおおおーーーーいいい 阿久津さん、合駒は3種類、そんなに難しいことじゃない、金、銀じゃ詰むから角を合駒したまでのこと プロが見落とすかーー??? あんた今日ダメだよ(笑)
阿久津「私はトン死かと思ったら」
そして、アベケン玉、詰まず! タニーが静かに頭を下げた タニー投了! 82手でアベケンの勝ちとなった
いやー、これ、阿久津にだまされた視聴者が8割くらいいたんじゃないだろうか 私はだまされなかったぞ、今回の詰まない筋は自分で考えたぞ(笑)
阿久津「アベケンの竜の位置を変えた手が、すごい読みが入っていて、自玉を詰まなくしているんですね 合駒も角以外では詰む、すごい見ごたえのある終盤でしたね アベケンはトン死したんじゃないかと思ったんですけど、全部読み切りだったと思いますね 序盤から横歩取りらしい激しい将棋になりまして、アベケンが研究してた形だと思うんですけど、リードを奪ったあと、最後も自玉の不詰めを読み切って勝ちきった 手数は短いんですけど非常に見ごたえのある攻防だった」
感想戦で、角のタダ捨ての特攻について、アベケン「見えたので指そうと」 研究ではなかったとのこと(ただし、周辺の手は調べていたとのこと) よく短時間のうちに決行したものだ お見事!
角捨てが見えていなかったことについて、タニー「やっぱりこちらは研究不足でしたか、甘かった・・・」
タニーが悪いというより、この角捨ての大技は決めたアベケンを賞賛すべきだろう、パチパチパチ
感想戦を聞いていると、アベケンは全て見切っていたわけではないようだった 他の最善手もありきの将棋だったとのことだ
でも最後の自玉の詰まずのきっちりの見切りは、魅せたね!
一方、もっと圧倒的に負けるかと思われたタニーも、よく追い込んだものだと思う 面白い内容で、楽しかった!
阿久津は・・・(^^; 最後以外は今期の解説の中でも屈指と思える、わかりやすい解説でとても良かった だけど、最後の最後、詰まないところを詰むと断言しちゃって、番組の主役が阿久津になっちゃったんだよね 主役はあくまで対局者であるべき、だね
清水さん、解説者は終盤忙しいんで、「角を合駒したらどうなりますか?」と質問してあげたら阿久津も助かったと思うよ 解説のフォローよろしくね~
将棋の内容としては超激しくて面白く、良かったよ 非常に満足だった!
阿久津主税 八段
会長のタニーと、若手バリバリのアベケンの一戦、これはワクワクするカードだ NHK杯の大舞台って、観る一般人のほうがドキドキするから、やっぱりいいねえ 同じTV将棋でも、銀河戦はマニアに観せるための舞台って感じがするんだわ(^^;
タニーは1976年四段、竜王戦1組、B1 予選はシード 36回目の本戦出場
アベケンは2009年四段、竜王戦3組、C1 予選で佐藤和俊、窪田、田村に勝ち 3回目の本戦出場
解説の阿久津「谷川九段(以下、タニー)は、ご覧になっている方のほうが詳しい人が多いと思うんですけど、若い時から非常に活躍されていて、数々のタイトル戦に出場していて獲得もされている将棋界のスーパースター
今は会長職もされていて忙しいですけど、対局のほうも変わらぬパフォーマンスで指されています
阿部五段(以下、アベケン)は活躍中の若手、棋戦優勝などもしていて、この先どんどん出てくる若手だと思います」
タニーはタイトル獲得が通算27期、しかし昨年度の勝率が3割7分5厘
アベケンは新人王を獲ったことがあるとのことだ そして昨年度の勝率が6割5分8厘だ
事前のインタビュー
タニー「久しぶりに1回戦からの出場になってしまったと思うんですけど、若手との対戦は楽しみでもあり、不安でもあるところですね 今期は弟弟子の井上九段と藤原七段がNHK杯で活躍していますので、その流れに乗って一局一局大切に指していきたいと思っています」
アベケン「久しぶりの本戦トーナメントなので1つでも多く勝ちたいと思います 谷川先生は終盤が強いので形勢が良くなってからも気を引き締めて逆転負けしないようにしたいです」
これを聞いていた阿久津「優勢になる前提があるのかな(笑) 」
そう、それ私も思った、アベケンは、もう序盤から自分が有利になることになっているのかと(^^;
先手タニーで、横歩取りになった アベケンはいつもの△3三角型
阿久津「横歩取りはプロの間では△3三角が99パーセント」
双方、中住まいで中段に飛車を持ってきている まだ戦いは先かな、と思っていると、突如、アベケンが角交換から強引と思える仕掛けを敢行した! おおおっ、アマチュアがやるような数の攻めで、無理やり飛車先突破しに行った~ こりゃ、一気に面白くなったぞ タニー、どう受ける?
阿久津「アベケン、これは勢いいいですね 局面を良くしに行った手ですね」
が、タニーは叩きの歩を使って、冷静に受けた ・・・あら? もうアベケンの狙いがかわされたか ただの飛車交換になって終わりか そうすると、アベケンの打った角が残って負担、という局面に? アベケンの攻め、たいしたことなかったな・・・ と思った瞬間だった! アベケン、角を豪快に成り捨てた~! 角を歩と交換、ほぼタダ捨ての強烈な一手!!
清水「は!」
阿久津「あ これは 決まってると見てるわけですね、もう 勝ちましたっていう感じの手ですね」
アベケン、考慮時間を全く使わずに角捨てを決行、これは研究手だろうな~
阿久津「すごい鋭いっていうか、研究してたんでしょうね」
画面にはタニーが映し出された 目をパチパチとまばたきさせて、首を何回か横に振っている 口は「へ」の字だ これは・・やられたっていうことみたいだな・・・
アベケンの飛車打ち込みが強烈で、厳しい! タニー陣、崩壊を余儀なくされた うわ~、もう早々に終わりそうだよ
阿久津「タニーはちょっと、恐れていた展開になっていると思いますね タニーは考慮時間を相手より残していることが多いんです 今はタニーが一方的に使っている」
残りの考慮時間、タニー▲6回vsアベケン△10回だからね
清水「アベケンは御自身の棋風を攻め6、守り4と言っていましたが、これを見ると攻め10という感じがしますが」
阿久津「そうですね、攻め15くらいありそうですね 時間配分としてはタニーはいつものペースで指しているが、アベケンがあまりにも早かった」
手が進み、駒割り、角桂交換でタニーが駒得だけど、とにかくアベケンの竜の存在が大きい タニー玉に一方的に迫っている
そして、アベケンにうまい受けも出た 冷静と思える自陣の強化 さらに、と金をじっくり作った手も最善手っぽいなあー これが早いかー なんか、アベケンの手ばかりメモしている私(笑) タニーの手でメモするところがない・・・
阿久津「形勢はタニーが苦しいと思いますね タニーは手段をどんどんひねり出さなくちゃいけない」
タニー、何か一手くらい私にメモを取らせる手を指してくれー
と思っていると、タニーに攻防の角打ちが出た、これに阿久津が賛辞を送った
阿久津「こういう手があると、簡単じゃないなあと思いますね」
おおー、いいぞタニー、私がメモる手が出たー、まだまだ見せ場を作れ!
もう風前のともしびと思われたタニー玉だったが、どうにかまだ生き延びている そうこうしている間に、アベケン玉のほうもけっこう危ない? だいぶタニーの持ち駒が豊富だね
阿久津「なんかちょっと、アベケンも大変になってきた感じがしますねえ」
おお、追い上げているのか? アベケンも疑問手を指していたとは思えないが?
考慮時間の残り、タニーがいよいよなくなった ▲0回vs△3回だ
連続で時間を使うタニーに、阿久津「タニーは明らかに苦しんでますね」
アベケンに、と金で迫られているから、もう受けはなさそう タニーとしては後は一気の寄せがあるかどうかなんだけど、どうだ?
アベケンは3回の残り時間を全て使って、慎重に指し進めた どうも読みきった感じだ・・・
タニーはさっき銀を掛けておいたけど、これは詰めろじゃないよなあ
あ、タニー、詰ませにいったか もう角をタダで取られたし、しょうがないね
阿久津「まあー、こう、こう・・・ あれ、けっこう際どいですね あれ 合駒が大きいから詰んでますか? 詰んでますね!? アベケン玉に詰めろが消えてなかったんですね」
な、なに~!! 詰んでるってか!? これ詰んでる? アベケンの大逆転負け? ど、どこで逆転したんだ?
阿久津「アベケンの勝ち筋と思って見ていたんですけど、もともと難しかったんでしょうか 相手の持ち駒しだいで詰むかどうかだったので、かなり珍しいケース」
清水「谷川光速流が炸裂でしょうか」
阿久津「詰むんですねえ 実戦でここまで詰将棋の手筋で詰むってことはめずらしい」
ええーー ホントに詰んだの? 私は読みきれない アベケン側は合駒が3種類あり、金、銀では簡単に詰むけど、角だったらどうなるの? 角だと詰むか? でも阿久津が詰みって言うんだから・・・ 詰むんだろうなあ??
阿久津「タニーは全部の駒が働いてますね」
大逆転か、すごい終盤だったな って、アベケン、投げないで角を合駒したよ これホントに詰んでるの? タニーの顔つきもおかしい、勝利を確信してる顔じゃない、むしろ負けを覚悟してる人の顔 どうなってる?
阿久津「あれ角合い? 私今日ダメですねー 角合いがあってみると詰まない?」
おおおおおおーーーーいいい 阿久津さん、合駒は3種類、そんなに難しいことじゃない、金、銀じゃ詰むから角を合駒したまでのこと プロが見落とすかーー??? あんた今日ダメだよ(笑)
阿久津「私はトン死かと思ったら」
そして、アベケン玉、詰まず! タニーが静かに頭を下げた タニー投了! 82手でアベケンの勝ちとなった
いやー、これ、阿久津にだまされた視聴者が8割くらいいたんじゃないだろうか 私はだまされなかったぞ、今回の詰まない筋は自分で考えたぞ(笑)
阿久津「アベケンの竜の位置を変えた手が、すごい読みが入っていて、自玉を詰まなくしているんですね 合駒も角以外では詰む、すごい見ごたえのある終盤でしたね アベケンはトン死したんじゃないかと思ったんですけど、全部読み切りだったと思いますね 序盤から横歩取りらしい激しい将棋になりまして、アベケンが研究してた形だと思うんですけど、リードを奪ったあと、最後も自玉の不詰めを読み切って勝ちきった 手数は短いんですけど非常に見ごたえのある攻防だった」
感想戦で、角のタダ捨ての特攻について、アベケン「見えたので指そうと」 研究ではなかったとのこと(ただし、周辺の手は調べていたとのこと) よく短時間のうちに決行したものだ お見事!
角捨てが見えていなかったことについて、タニー「やっぱりこちらは研究不足でしたか、甘かった・・・」
タニーが悪いというより、この角捨ての大技は決めたアベケンを賞賛すべきだろう、パチパチパチ
感想戦を聞いていると、アベケンは全て見切っていたわけではないようだった 他の最善手もありきの将棋だったとのことだ
でも最後の自玉の詰まずのきっちりの見切りは、魅せたね!
一方、もっと圧倒的に負けるかと思われたタニーも、よく追い込んだものだと思う 面白い内容で、楽しかった!
阿久津は・・・(^^; 最後以外は今期の解説の中でも屈指と思える、わかりやすい解説でとても良かった だけど、最後の最後、詰まないところを詰むと断言しちゃって、番組の主役が阿久津になっちゃったんだよね 主役はあくまで対局者であるべき、だね
清水さん、解説者は終盤忙しいんで、「角を合駒したらどうなりますか?」と質問してあげたら阿久津も助かったと思うよ 解説のフォローよろしくね~
将棋の内容としては超激しくて面白く、良かったよ 非常に満足だった!
2015.07.24
銀河戦 Dブロック 最終戦 丸山九段vs佐藤康光九段
激辛流の丸山と、豪腕の康光の一戦 解説はハッシー 楽しみだ
康光のすごさについて、ハッシー「面白い手を指す人ってだいたい負けるんですね 勝つ将棋っていうのは堅実で手堅いですからね 魅せる将棋を指して勝つっていうのを両立させるのは難しいんです」
康光、本局でも魅せて勝つことができるか?
先手丸山で、角換わりの棒銀を康光が受ける戦型になった
康光が居玉から△4一玉と動かした手を丸山がとがめ、康光がまた居玉に戻す、という中盤戦
ハッシー「丸山が康光の手を逆用している、しかしこれで康光が勝ったらメチャクチャかっこいいですよ」
康光のすごい発想の手は続く 働きの弱そうな自陣角を打って、丸山の攻めをしのいでいる
ハッシー「康光は柔軟ですね 凡人なら苦肉の策で指すような手段」
康光、これで互角と思っているのか? どこまでが予定の範囲なのか? 実に注目だ だが、丸山は的確な自然な指し手を返し続けた どんどん偏る康光の陣形
ハッシー「康光側はちょっと間違えたらズタボロにされそう 康光側を持って勝てる気が全くしないです 丸山の指し手には一手も疑問に思うところがない」
どうにもこうにも、そんな感じ 丸山が弱ければ逆転もあるかもしれないけど・・・ 強いしなあ・・・ あとは丸山が正解を見つけ出せるかどうか、か
康光は、見たことがない玉自ら守る顔面受けで粘ろうとし、これにはハッシー「ひえーー? いやもうすごすぎます 頭がおかしくなってきました」 ははは、楽しい しかしこれで丸山が動揺するとも思えないね
そしたら、丸山、見事に正解を見つけ出した 一気のラッシュで康光玉を仕留め上げた 華麗な寄せ手順だった 83手で丸山の快勝、完勝と言ってもいい内容だった
ハッシー「康光の意欲的な奔放(ほんぽう)な指し回しだったんですけど、やはり玉形が悪すぎました 豪腕の康光を持ってしても、まとめきれなかった 作戦的な問題があったのかな 丸山のほうはリードを守って、完璧な内容でした」
本局、大差がついてしまったものの、まずまず面白かったよ 康光がムチャクチャな指し回しでダメになったわけだけど、丸山の指し手の的確さ、これは見ごたえがあった
ムチャクチャやると、こういう指し手でとがめられるから、だからダメなんですよ、という、お手本のような丸山の指しっぷり、これは一見の価値があったよ 丸山、さすが元名人、前局の村山戦でも強かったし、なんでA級にいないのか、という感じだわ
ハッシーの解説も聞きやすかった 聞き手の真田彩子女流も、質問のタイミングなど、グッドだったよ
これでDブロックからは丸山が最終勝ち残り者(2人抜き)、北浜が2人抜きながらラッキーで最多勝ち抜き者となった
康光のすごさについて、ハッシー「面白い手を指す人ってだいたい負けるんですね 勝つ将棋っていうのは堅実で手堅いですからね 魅せる将棋を指して勝つっていうのを両立させるのは難しいんです」
康光、本局でも魅せて勝つことができるか?
先手丸山で、角換わりの棒銀を康光が受ける戦型になった
康光が居玉から△4一玉と動かした手を丸山がとがめ、康光がまた居玉に戻す、という中盤戦
ハッシー「丸山が康光の手を逆用している、しかしこれで康光が勝ったらメチャクチャかっこいいですよ」
康光のすごい発想の手は続く 働きの弱そうな自陣角を打って、丸山の攻めをしのいでいる
ハッシー「康光は柔軟ですね 凡人なら苦肉の策で指すような手段」
康光、これで互角と思っているのか? どこまでが予定の範囲なのか? 実に注目だ だが、丸山は的確な自然な指し手を返し続けた どんどん偏る康光の陣形
ハッシー「康光側はちょっと間違えたらズタボロにされそう 康光側を持って勝てる気が全くしないです 丸山の指し手には一手も疑問に思うところがない」
どうにもこうにも、そんな感じ 丸山が弱ければ逆転もあるかもしれないけど・・・ 強いしなあ・・・ あとは丸山が正解を見つけ出せるかどうか、か
康光は、見たことがない玉自ら守る顔面受けで粘ろうとし、これにはハッシー「ひえーー? いやもうすごすぎます 頭がおかしくなってきました」 ははは、楽しい しかしこれで丸山が動揺するとも思えないね
そしたら、丸山、見事に正解を見つけ出した 一気のラッシュで康光玉を仕留め上げた 華麗な寄せ手順だった 83手で丸山の快勝、完勝と言ってもいい内容だった
ハッシー「康光の意欲的な奔放(ほんぽう)な指し回しだったんですけど、やはり玉形が悪すぎました 豪腕の康光を持ってしても、まとめきれなかった 作戦的な問題があったのかな 丸山のほうはリードを守って、完璧な内容でした」
本局、大差がついてしまったものの、まずまず面白かったよ 康光がムチャクチャな指し回しでダメになったわけだけど、丸山の指し手の的確さ、これは見ごたえがあった
ムチャクチャやると、こういう指し手でとがめられるから、だからダメなんですよ、という、お手本のような丸山の指しっぷり、これは一見の価値があったよ 丸山、さすが元名人、前局の村山戦でも強かったし、なんでA級にいないのか、という感じだわ
ハッシーの解説も聞きやすかった 聞き手の真田彩子女流も、質問のタイミングなど、グッドだったよ
これでDブロックからは丸山が最終勝ち残り者(2人抜き)、北浜が2人抜きながらラッキーで最多勝ち抜き者となった
2015.07.22
銀河戦 Cブロック 最終戦 羽生名人vs佐藤天彦八段
囲碁将棋チャンネルで週2日(火曜と木曜)放送中の銀河戦
これから今期の優勝者が決まる9月終わり頃までの間、対局の模様を記事にして書いていきたい
記事UPは毎週水曜と金曜になります
いよいよ羽生名人の登場! やっぱりこの人は期待させるなあ
対するは若手バリバリの佐藤天彦 こっちもA級に上がって強いから、どうなるか、見ものの一戦
ここまでの2人の対戦成績は、2戦して羽生の2勝とのこと
先手の羽生が3手目に早くも角道を止め、戦型はなんと相振り飛車になった これには解説の久保も「予想と全然違いましたね(笑) 」と笑っていた 相振りは予想できないよね(^^;
一目散にクマった天彦に対し、羽生から果敢に仕掛けて、盤面左で桂香の2枚総交換になり、局面が一段落した
久保「最近は戦いがすぐ始まるケースも多いですね 主導権を握りたいので、先攻してその後、玉を囲うというケースが増えてます」
角も交換になり、羽生が玉形を整えていたところ、天彦が手持ちの持ち駒でさっそく攻めてきた
久保「ちょっと天彦のほうを持ちたいかな」
そして、久保が「次の手が形勢の分かれ目」という意味のことを言った直後だった
天彦に、攻防の実によさげな角打ちが出たーー 頭を抱える羽生 表情が変わらない天彦
羽生、耐えろ! 初戦で消えるな! と思って観ていたところ、久保「羽生名人、ギリギリの受けですね」
おお、そうだろそうだろ、まだこれくらいじゃあ、と思った次の瞬間、天彦が強く踏み込んで勝負をかけてきた!
ぐ、ぐふっ これはもう羽生としては相手のいいなり状態しかない 大丈夫か、羽生!?
久保「天彦の攻めが決まるか、羽生が逃れるかの勝負」
羽生、がんばれ~ というか、ここまで苦戦するとは・・・ もうかなりピンチなのが伝わってくる
相手玉に嫌味をつけ、勝負形に持ち込もうとする羽生
久保「羽生は一番いいタイミングでの受けだったと思いますね どっちが勝ってるかわからない、羽生が追い込んでいる」
おお、追い込んでるか しかし、盤上はどう~も、天彦が制圧してるっぽいんだよね 天彦は常に手番を握り、持ち駒が豊富にあり、攻めの手がかりもあるという、勝つときのパターンなんだよね・・・
久保が「天彦は保険をかける手で勝ちに行くんじゃないか」と言っていたところ、天彦に鋭い桂捨て一発!
久保「あ それで詰みなのか あーなるほど これはちょっと見えなかったですねー」
そして、羽生が頭を下げちゃった!! 羽生、108手までで即詰みに討ち取られ、投了! うわああーーー
負けた・・・ 負けちゃった・・・ もう今期は銀河戦で羽生が観れない・・・ ああー、残念だ・・・ 羽生のどこが悪かったんだ、疑問手指したか?
感想戦、羽生は中盤の浅いところで、玉を戦場に近づけた一手を後悔していた
一方の天彦は、後悔するところが全くなし、という、かなりすごい出来栄え! これは会心譜ではなかろうか
この早指しで、「こうすれば良かった」という修正箇所が全くないなんて、強いぜ、天彦!
対局中、画面で小さく映っていた天彦は、一喜一憂せず、羽生と堂々と渡り合っていた姿が印象的だった
羽生の玉を戦場に近づけた手、あれがもう敗着になるのか やはりトッププロはレベルが高いなあー
天彦は、ずーっと全く緩みなくミスなく指し進めていた印象だ
なんか相振りでの勝ち方を知ってるって感じだった 中盤以降、ずっと形勢良かったんじゃないかな
相振りなんて指す機会はあまりないだろうに、なんで強いのか(^^;
天彦が王者羽生を力で上回ったという一局だった 天彦、堂々たる指しっぷり、見事だね
はぁ~、羽生名人、負けたか 残念だが本局は相手が強かったので仕方なし・・・
Cブロックは最終勝ち残り者は天彦(3人抜き)、最多連勝者は3人抜きの船江となった
追記・この放映日と同じ昨日、天彦は王座戦でタイトル初挑戦を決めたってねえ うんうん、この強さならうなずけるわ 羽生王座相手にでも、臆することなく戦う姿が目に見えるようだ 若い人が強いっていうのは、いいことだね
これから今期の優勝者が決まる9月終わり頃までの間、対局の模様を記事にして書いていきたい
記事UPは毎週水曜と金曜になります
いよいよ羽生名人の登場! やっぱりこの人は期待させるなあ
対するは若手バリバリの佐藤天彦 こっちもA級に上がって強いから、どうなるか、見ものの一戦
ここまでの2人の対戦成績は、2戦して羽生の2勝とのこと
先手の羽生が3手目に早くも角道を止め、戦型はなんと相振り飛車になった これには解説の久保も「予想と全然違いましたね(笑) 」と笑っていた 相振りは予想できないよね(^^;
一目散にクマった天彦に対し、羽生から果敢に仕掛けて、盤面左で桂香の2枚総交換になり、局面が一段落した
久保「最近は戦いがすぐ始まるケースも多いですね 主導権を握りたいので、先攻してその後、玉を囲うというケースが増えてます」
角も交換になり、羽生が玉形を整えていたところ、天彦が手持ちの持ち駒でさっそく攻めてきた
久保「ちょっと天彦のほうを持ちたいかな」
そして、久保が「次の手が形勢の分かれ目」という意味のことを言った直後だった
天彦に、攻防の実によさげな角打ちが出たーー 頭を抱える羽生 表情が変わらない天彦
羽生、耐えろ! 初戦で消えるな! と思って観ていたところ、久保「羽生名人、ギリギリの受けですね」
おお、そうだろそうだろ、まだこれくらいじゃあ、と思った次の瞬間、天彦が強く踏み込んで勝負をかけてきた!
ぐ、ぐふっ これはもう羽生としては相手のいいなり状態しかない 大丈夫か、羽生!?
久保「天彦の攻めが決まるか、羽生が逃れるかの勝負」
羽生、がんばれ~ というか、ここまで苦戦するとは・・・ もうかなりピンチなのが伝わってくる
相手玉に嫌味をつけ、勝負形に持ち込もうとする羽生
久保「羽生は一番いいタイミングでの受けだったと思いますね どっちが勝ってるかわからない、羽生が追い込んでいる」
おお、追い込んでるか しかし、盤上はどう~も、天彦が制圧してるっぽいんだよね 天彦は常に手番を握り、持ち駒が豊富にあり、攻めの手がかりもあるという、勝つときのパターンなんだよね・・・
久保が「天彦は保険をかける手で勝ちに行くんじゃないか」と言っていたところ、天彦に鋭い桂捨て一発!
久保「あ それで詰みなのか あーなるほど これはちょっと見えなかったですねー」
そして、羽生が頭を下げちゃった!! 羽生、108手までで即詰みに討ち取られ、投了! うわああーーー
負けた・・・ 負けちゃった・・・ もう今期は銀河戦で羽生が観れない・・・ ああー、残念だ・・・ 羽生のどこが悪かったんだ、疑問手指したか?
感想戦、羽生は中盤の浅いところで、玉を戦場に近づけた一手を後悔していた
一方の天彦は、後悔するところが全くなし、という、かなりすごい出来栄え! これは会心譜ではなかろうか
この早指しで、「こうすれば良かった」という修正箇所が全くないなんて、強いぜ、天彦!
対局中、画面で小さく映っていた天彦は、一喜一憂せず、羽生と堂々と渡り合っていた姿が印象的だった
羽生の玉を戦場に近づけた手、あれがもう敗着になるのか やはりトッププロはレベルが高いなあー
天彦は、ずーっと全く緩みなくミスなく指し進めていた印象だ
なんか相振りでの勝ち方を知ってるって感じだった 中盤以降、ずっと形勢良かったんじゃないかな
相振りなんて指す機会はあまりないだろうに、なんで強いのか(^^;
天彦が王者羽生を力で上回ったという一局だった 天彦、堂々たる指しっぷり、見事だね
はぁ~、羽生名人、負けたか 残念だが本局は相手が強かったので仕方なし・・・
Cブロックは最終勝ち残り者は天彦(3人抜き)、最多連勝者は3人抜きの船江となった
追記・この放映日と同じ昨日、天彦は王座戦でタイトル初挑戦を決めたってねえ うんうん、この強さならうなずけるわ 羽生王座相手にでも、臆することなく戦う姿が目に見えるようだ 若い人が強いっていうのは、いいことだね
2015.07.19
藤森哲也 四段vs甲斐智美 倉敷藤花 NHK杯 1回戦
藤森哲也 四段vs甲斐智美 倉敷藤花 NHK杯 1回戦
解説 塚田泰明 九段
一年一度のお楽しみ、NHK杯に女流棋士の登場だ 去年は香川vsクマーで盛り上がった
甲斐さん~、女流のいいところ見せてよ~ NHK杯に初登場の藤森にも注目だ
藤森は塚田門下、2011年四段、竜王戦5組、C2 予選で日浦、中田宏樹、小倉に勝ち 本戦初出場
甲斐は1997年女流プロデビュー 女流タイトル戦登場11回、獲得7期 NHK杯は3回目の本戦出場 出場決定戦で香川女流王将に勝ち
塚田「藤森は昔は攻め50受け50だったが、三段リーグの後半になってから、攻め将棋になりました 最近は私とどっちが攻め将棋かというくらいです、居飛車党
甲斐は振り飛車党なんですけど、居飛車もけっこううまい 粘り強さが特徴 相手が優勢になっても、なかなか勝ちきれない」
事前のインタビュー
藤森「小さい頃からずっと観ていたNHK杯に対局者として出られることが決まって、とてもうれしかったです
甲斐さんとは奨励会時代からたくさん指していて、すごく丁寧な将棋という印象があります
今日は師匠が解説してくださるということなんで、精一杯がんばりたいと思います」
甲斐「出場を決めたときはすごくうれしかったです 小さい時からTVで観ていて、とても間近に感じている棋戦ですので、出場できて本当にうれしかったです
藤森先生はすごく力強い勢いのある将棋を指される方なので、緊張しますけども思い切って指して勉強させていただきたいと思います」
先手藤森で、居飛車 ゴキゲン中飛車封じの飛車先伸ばしだ 対して甲斐は角道を止め、向かい飛車に振った
ここから長い駒組みかなーと思っていたところ、甲斐がいきなり飛車先を反発していった おー、こんな早くに開戦か
塚田「あまり見かけない将棋になりましたね 序盤、戦いになったんですが収まる気配」
局面、収まっている ▲藤森の手得vs△甲斐が一歩得だが金の形が乱れた陣形
NHK杯について、塚田「全国でご覧いただけますからね 勝つと何回も勝った気になるし、負けると何回も負けた気になっちゃうんですよね」
そうだろうな~、勝っても負けても、ファンから声をすごいかけられそうだわ(^^;
塚田「藤森は特徴のない棋風だったんですが、それでは三段リーグを勝ち抜けないということで、攻め棋風になった」
清水「甲斐は盤全体の駒を使って戦うのが好きということです」
藤森が居飛穴の囲いを完成させつつある 甲斐は△2三金という悪い形をどう直すかが課題だ とにかく時間を稼ぎたい甲斐
・・・と思っていたら、甲斐が角道を空けて、戦いを起こそうとしているではないか
塚田「大丈夫ですかね? 争点を作ってしまって・・・」
なんか、もう、めっちゃ嫌な予感がするんですけど・・・ このまま甲斐の金の形が負担なまま、全面戦争が起こってしまいそうな強烈な匂いがプンプンするんですけど・・・(^^;
塚田も同じことを思ったようで、塚田「先手の藤森は穴熊で理想形 あとは攻めが続けばいい △2三金が残っちゃう悪い予感がしますね」
清水「その予感はやめてください(笑) 」
ここは笑った 残り時間も、藤森▲10回vs甲斐△5回になっている
塚田「この辺からのねばり強さが、甲斐の持ち味ですから」
おーい、まだ駒がほとんどぶつかってないのに、「粘れ」という意味の声援が出てるよ、うわ(^^;
甲斐さん、がんばれ~ だが、甲斐が金の形を直している間に、藤森の右桂に思いっきり二段ジャンプを許し、活用されてしまった 囲いも藤森はガチガチの穴熊 甲斐には主張ポイントがない・・・
塚田「甲斐はもっと低く構えていたほうが良かった、ちょっと苦しい、収集つかないですね」
そんな中で出た、甲斐のうまい歩の垂らしに、塚田「これはもしかしたら、最善手 さすが振り飛車党らしい、簡単には終わらない」
だが、いかんせん元の作りが悪い 甲斐のほうに主張がない局面になってしまっている
玉の堅さが全然違うわ、駒損だわ、残り時間が▲6回vs△0回だわで、こ、こりゃ勝ち目ないわ
あとはどれだけ長手数にできるか、だ
どうにか粘るべく、甲斐が馬を作って粘りにいった手、これは好着想と塚田の解説
塚田「甲斐としてはここからです」
しかし、藤森の手つきがビシッ!と自信たっぷり、この一局はもう逃さん、といわんばかりだ 甲斐は馬頼み、どこまで食いつけるか?
塚田「まだまだ簡単じゃない、甲斐が盛り返した感があります」と言っていたのだが、藤森は巧みに歩を使って甲斐の美濃を攻略にかかった 美濃囲いは崩壊、追い詰められる甲斐 一方の藤森の穴熊は健在 もう・・・藤森の攻めが止まらない・・・
清水「こういう攻め合いになると、穴熊は遠いですねー」
本当に、穴熊って王手かからんよね・・・ 寄せ合いになったけど、もう何手違いだろう 2~3手差かな・・・
塚田に思わず「効きましたねー、これは」という言葉が出た そしたら、甲斐さん、投げちゃった あ、投了か もう指す手なしか ああーー ガクッ 101手で藤森の勝ち 全体を見れば危なげない藤森の快勝だった 甲斐さん、最終的に穴熊の金2枚をはがすという戦果は上げたから・・・ しょうがないか・・・
塚田「序盤から中盤、藤森が果敢に攻めたが、そのあと甲斐が粘り強く指した 終盤で甲斐が時間に追われて指した手があり、それが敗着だと思いますね」
13分ほどあった感想戦で、甲斐「序盤、本譜はすごく充分な態勢にされてしまった」
甲斐さんは序盤の5筋を伸ばした手を反省していた 何気ない歩突きだけど、5筋が争点になってしまい、疑問手だったことが判明していたね 塚田も「低く構えていれば」と言っていた こういう手、女流どうしでは見逃してくれそうなところなんだけど、さすが男子プロ、すかさずとがめてくるねえ 藤森としては存分に力を発揮できた一局だったのではないか
結局、甲斐さんが勝てそうなムードだった時間帯は全くなかった ただ、「まだ粘れるか?」という時間帯はちょっとあった そういう内容だったなあ 10回やったら9回は藤森が勝つんじゃないかと思えた・・・(^^; なんか、手の細かさ、精度が違うんだわ
今年も男子プロの快勝で終わった これで女流枠は2005年から10年連続1回戦負けとなってしまった
(ウィキペディアのNHK杯テレビ将棋トーナメントのところにいけば今までの女流の戦跡が見れます)
しかし、NHKさんには女流枠はぜひ残しておいて欲しい 毎年毎年、女流が出てくると思うと、ワクワク感はすごいものがあるのだ この期待感は他では味わえないものだ 男子プロが楽勝の場合でも、いかに男子プロのレベルが高いかわかるからね 今から来期の女流に期待したい
解説 塚田泰明 九段
一年一度のお楽しみ、NHK杯に女流棋士の登場だ 去年は香川vsクマーで盛り上がった
甲斐さん~、女流のいいところ見せてよ~ NHK杯に初登場の藤森にも注目だ
藤森は塚田門下、2011年四段、竜王戦5組、C2 予選で日浦、中田宏樹、小倉に勝ち 本戦初出場
甲斐は1997年女流プロデビュー 女流タイトル戦登場11回、獲得7期 NHK杯は3回目の本戦出場 出場決定戦で香川女流王将に勝ち
塚田「藤森は昔は攻め50受け50だったが、三段リーグの後半になってから、攻め将棋になりました 最近は私とどっちが攻め将棋かというくらいです、居飛車党
甲斐は振り飛車党なんですけど、居飛車もけっこううまい 粘り強さが特徴 相手が優勢になっても、なかなか勝ちきれない」
事前のインタビュー
藤森「小さい頃からずっと観ていたNHK杯に対局者として出られることが決まって、とてもうれしかったです
甲斐さんとは奨励会時代からたくさん指していて、すごく丁寧な将棋という印象があります
今日は師匠が解説してくださるということなんで、精一杯がんばりたいと思います」
甲斐「出場を決めたときはすごくうれしかったです 小さい時からTVで観ていて、とても間近に感じている棋戦ですので、出場できて本当にうれしかったです
藤森先生はすごく力強い勢いのある将棋を指される方なので、緊張しますけども思い切って指して勉強させていただきたいと思います」
先手藤森で、居飛車 ゴキゲン中飛車封じの飛車先伸ばしだ 対して甲斐は角道を止め、向かい飛車に振った
ここから長い駒組みかなーと思っていたところ、甲斐がいきなり飛車先を反発していった おー、こんな早くに開戦か
塚田「あまり見かけない将棋になりましたね 序盤、戦いになったんですが収まる気配」
局面、収まっている ▲藤森の手得vs△甲斐が一歩得だが金の形が乱れた陣形
NHK杯について、塚田「全国でご覧いただけますからね 勝つと何回も勝った気になるし、負けると何回も負けた気になっちゃうんですよね」
そうだろうな~、勝っても負けても、ファンから声をすごいかけられそうだわ(^^;
塚田「藤森は特徴のない棋風だったんですが、それでは三段リーグを勝ち抜けないということで、攻め棋風になった」
清水「甲斐は盤全体の駒を使って戦うのが好きということです」
藤森が居飛穴の囲いを完成させつつある 甲斐は△2三金という悪い形をどう直すかが課題だ とにかく時間を稼ぎたい甲斐
・・・と思っていたら、甲斐が角道を空けて、戦いを起こそうとしているではないか
塚田「大丈夫ですかね? 争点を作ってしまって・・・」
なんか、もう、めっちゃ嫌な予感がするんですけど・・・ このまま甲斐の金の形が負担なまま、全面戦争が起こってしまいそうな強烈な匂いがプンプンするんですけど・・・(^^;
塚田も同じことを思ったようで、塚田「先手の藤森は穴熊で理想形 あとは攻めが続けばいい △2三金が残っちゃう悪い予感がしますね」
清水「その予感はやめてください(笑) 」
ここは笑った 残り時間も、藤森▲10回vs甲斐△5回になっている
塚田「この辺からのねばり強さが、甲斐の持ち味ですから」
おーい、まだ駒がほとんどぶつかってないのに、「粘れ」という意味の声援が出てるよ、うわ(^^;
甲斐さん、がんばれ~ だが、甲斐が金の形を直している間に、藤森の右桂に思いっきり二段ジャンプを許し、活用されてしまった 囲いも藤森はガチガチの穴熊 甲斐には主張ポイントがない・・・
塚田「甲斐はもっと低く構えていたほうが良かった、ちょっと苦しい、収集つかないですね」
そんな中で出た、甲斐のうまい歩の垂らしに、塚田「これはもしかしたら、最善手 さすが振り飛車党らしい、簡単には終わらない」
だが、いかんせん元の作りが悪い 甲斐のほうに主張がない局面になってしまっている
玉の堅さが全然違うわ、駒損だわ、残り時間が▲6回vs△0回だわで、こ、こりゃ勝ち目ないわ
あとはどれだけ長手数にできるか、だ
どうにか粘るべく、甲斐が馬を作って粘りにいった手、これは好着想と塚田の解説
塚田「甲斐としてはここからです」
しかし、藤森の手つきがビシッ!と自信たっぷり、この一局はもう逃さん、といわんばかりだ 甲斐は馬頼み、どこまで食いつけるか?
塚田「まだまだ簡単じゃない、甲斐が盛り返した感があります」と言っていたのだが、藤森は巧みに歩を使って甲斐の美濃を攻略にかかった 美濃囲いは崩壊、追い詰められる甲斐 一方の藤森の穴熊は健在 もう・・・藤森の攻めが止まらない・・・
清水「こういう攻め合いになると、穴熊は遠いですねー」
本当に、穴熊って王手かからんよね・・・ 寄せ合いになったけど、もう何手違いだろう 2~3手差かな・・・
塚田に思わず「効きましたねー、これは」という言葉が出た そしたら、甲斐さん、投げちゃった あ、投了か もう指す手なしか ああーー ガクッ 101手で藤森の勝ち 全体を見れば危なげない藤森の快勝だった 甲斐さん、最終的に穴熊の金2枚をはがすという戦果は上げたから・・・ しょうがないか・・・
塚田「序盤から中盤、藤森が果敢に攻めたが、そのあと甲斐が粘り強く指した 終盤で甲斐が時間に追われて指した手があり、それが敗着だと思いますね」
13分ほどあった感想戦で、甲斐「序盤、本譜はすごく充分な態勢にされてしまった」
甲斐さんは序盤の5筋を伸ばした手を反省していた 何気ない歩突きだけど、5筋が争点になってしまい、疑問手だったことが判明していたね 塚田も「低く構えていれば」と言っていた こういう手、女流どうしでは見逃してくれそうなところなんだけど、さすが男子プロ、すかさずとがめてくるねえ 藤森としては存分に力を発揮できた一局だったのではないか
結局、甲斐さんが勝てそうなムードだった時間帯は全くなかった ただ、「まだ粘れるか?」という時間帯はちょっとあった そういう内容だったなあ 10回やったら9回は藤森が勝つんじゃないかと思えた・・・(^^; なんか、手の細かさ、精度が違うんだわ
今年も男子プロの快勝で終わった これで女流枠は2005年から10年連続1回戦負けとなってしまった
(ウィキペディアのNHK杯テレビ将棋トーナメントのところにいけば今までの女流の戦跡が見れます)
しかし、NHKさんには女流枠はぜひ残しておいて欲しい 毎年毎年、女流が出てくると思うと、ワクワク感はすごいものがあるのだ この期待感は他では味わえないものだ 男子プロが楽勝の場合でも、いかに男子プロのレベルが高いかわかるからね 今から来期の女流に期待したい
2015.07.18
銀河戦 Bブロック 最終戦 行方八段vs屋敷九段
名人戦の挑戦者になった行方の登場
ここまでの2人の対戦成績は、行方8勝、屋敷10勝とのこと
先手行方で、相矢倉模様から、屋敷が変化した 矢倉を崩して変則的に指し、力戦に持ち込んだ屋敷
それに行方が落ち着いて対応、解説の郷田「行方がいいんじゃないか」
しかし押したり引いたりが延々続く難解な中盤に、
郷田「どっちもまとめるのが力が要る将棋、地味な攻防ですけど、力が入ってますね」
お互いに飛車も角も切らず、桂香もほぼ動かないので派手さがない(^^;
いよいよ終盤、郷田が「行方が着地できるかどうか、間違えると負けです」と言っていたのだが・・・
行方、屋敷の食いつきに耐えれず、間違えちゃったよう!
大駒が全部、屋敷のほうに行き、行方はこれ以上攻めがなくなってしまった 攻めが切れちゃった
140手までで、屋敷の勝ちになった
郷田「行方さんが押していて優勢を築いて、着地すれば勝ちまで行ったんですけど、最後の最後で屋敷さんが勝負勝負と指して、逆転しました」
行方にとっては悔しい逆転負けになってしまった あれだけ相手玉を薄めておきながら、惜しかったな~
感想戦がなく、終盤がよく分からなかったので激指定跡道場3で検討させてみると、+1000点ほどで行方優勢の局面がみつかり、行方とは違う、いかにも良さげな手を激指が示したという(^^; 激指は終盤、強いねえ
Bブロックは最終勝ち残り者は屋敷(2人抜き)、最多勝ち抜き者は村田顕弘の3人抜きとなった
ここまでの2人の対戦成績は、行方8勝、屋敷10勝とのこと
先手行方で、相矢倉模様から、屋敷が変化した 矢倉を崩して変則的に指し、力戦に持ち込んだ屋敷
それに行方が落ち着いて対応、解説の郷田「行方がいいんじゃないか」
しかし押したり引いたりが延々続く難解な中盤に、
郷田「どっちもまとめるのが力が要る将棋、地味な攻防ですけど、力が入ってますね」
お互いに飛車も角も切らず、桂香もほぼ動かないので派手さがない(^^;
いよいよ終盤、郷田が「行方が着地できるかどうか、間違えると負けです」と言っていたのだが・・・
行方、屋敷の食いつきに耐えれず、間違えちゃったよう!
大駒が全部、屋敷のほうに行き、行方はこれ以上攻めがなくなってしまった 攻めが切れちゃった
140手までで、屋敷の勝ちになった
郷田「行方さんが押していて優勢を築いて、着地すれば勝ちまで行ったんですけど、最後の最後で屋敷さんが勝負勝負と指して、逆転しました」
行方にとっては悔しい逆転負けになってしまった あれだけ相手玉を薄めておきながら、惜しかったな~
感想戦がなく、終盤がよく分からなかったので激指定跡道場3で検討させてみると、+1000点ほどで行方優勢の局面がみつかり、行方とは違う、いかにも良さげな手を激指が示したという(^^; 激指は終盤、強いねえ
Bブロックは最終勝ち残り者は屋敷(2人抜き)、最多勝ち抜き者は村田顕弘の3人抜きとなった
2015.07.17
銀河戦 Aブロック最終戦 西尾六段vs渡辺銀河
<お知らせ>
先日、将棋ワンストップ様の記事を読んでいて、「記事のタイトルにTV将棋の勝敗が分かってしまうような記述はなるべく避ける」という方針を読みました
私も「それもそうだ」と同意だったので、これからはTV将棋の記事のタイトルでは、勝敗が分かってしまわないように書くことを気をつけようと思います
銀河戦は、これから9月の終わり頃に優勝者が決まるまで、一局ずつ、簡単ではあるけれど、振り返りの記事を書いていきたいと思っています 火曜と木曜に週2回放送があるので、感想を書くのはその翌日、基本的に水曜と金曜になる予定です (今週はコンピュータ選手権の記事の都合でずれました)
銀河戦は今週火曜から、各ブロックの最終戦(11回戦)の放送に入った
まずはAブロックの西尾vs渡辺 西尾は2回戦から勝ち上がり9連勝しており、最終勝ち残り者となれるかという一局
しかし、渡辺の壁は厚かった・・・! 86手で渡辺の中押し勝ちとなった 終盤のない将棋だった
解説の飯塚「出だしから西尾さんが積極果敢に攻めまして、押してたんですよね それに対して渡辺さんが踏みとどまった やっぱりね、王者の風格ですね 渡辺さんの手が自然な分、強さが際立ちますね」
渡辺の指し回しに、飯塚もベタ褒め! これは渡辺が強かったわー 西尾がいけるかなという時間帯があったのだが、渡辺は「この手を逃さなければ大丈夫」という急所の手を連続してしっかり指して、形勢互角に保っていたのだった 後は、時間がなくなった西尾が疑問手を指して、差が開いてそのまんま渡辺が一気に差を広げたという一局だった うーむ、渡辺グレイト!
なんか、強いというより、大きいと感じさせる渡辺の本局の指しっぷり! さすが前期優勝者、銀河戦4タイムズチャンピオン、お見事!
でも西尾もよくここまで勝ち上がったものだ 9人抜きだからねえ ハッシー戦、タニー戦の鮮やかな勝ちっぷりはカッコよかったよ! 決勝トーナメントでも暴れてくれい!
先日、将棋ワンストップ様の記事を読んでいて、「記事のタイトルにTV将棋の勝敗が分かってしまうような記述はなるべく避ける」という方針を読みました
私も「それもそうだ」と同意だったので、これからはTV将棋の記事のタイトルでは、勝敗が分かってしまわないように書くことを気をつけようと思います
銀河戦は、これから9月の終わり頃に優勝者が決まるまで、一局ずつ、簡単ではあるけれど、振り返りの記事を書いていきたいと思っています 火曜と木曜に週2回放送があるので、感想を書くのはその翌日、基本的に水曜と金曜になる予定です (今週はコンピュータ選手権の記事の都合でずれました)
銀河戦は今週火曜から、各ブロックの最終戦(11回戦)の放送に入った
まずはAブロックの西尾vs渡辺 西尾は2回戦から勝ち上がり9連勝しており、最終勝ち残り者となれるかという一局
しかし、渡辺の壁は厚かった・・・! 86手で渡辺の中押し勝ちとなった 終盤のない将棋だった
解説の飯塚「出だしから西尾さんが積極果敢に攻めまして、押してたんですよね それに対して渡辺さんが踏みとどまった やっぱりね、王者の風格ですね 渡辺さんの手が自然な分、強さが際立ちますね」
渡辺の指し回しに、飯塚もベタ褒め! これは渡辺が強かったわー 西尾がいけるかなという時間帯があったのだが、渡辺は「この手を逃さなければ大丈夫」という急所の手を連続してしっかり指して、形勢互角に保っていたのだった 後は、時間がなくなった西尾が疑問手を指して、差が開いてそのまんま渡辺が一気に差を広げたという一局だった うーむ、渡辺グレイト!
なんか、強いというより、大きいと感じさせる渡辺の本局の指しっぷり! さすが前期優勝者、銀河戦4タイムズチャンピオン、お見事!
でも西尾もよくここまで勝ち上がったものだ 9人抜きだからねえ ハッシー戦、タニー戦の鮮やかな勝ちっぷりはカッコよかったよ! 決勝トーナメントでも暴れてくれい!
2015.07.16
世界コンピュータ将棋選手権 囲碁将棋チャンネルの特番 その4 (全4回)
第25回世界コンピュータ選手権の棋譜を3つ貼ります 西尾さんと勝又さんが解説してくれた中から、私が3つ選びました
いずれも決勝リーグのものです ponanzaの棋譜が1つ(しかも序盤だけ)になってしまったのは少々心残りですが・・・
図面ごとコピペして、kifu for windowsに貼り付けて見てください
後手:ponanza
後手の持駒:歩二
9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂 ・v金 ・ ・v銀 ・v香|一
| ・ ・v銀v玉 ・ ・v金 ・ ・|二
|v歩 ・v歩v歩v歩v歩v桂 ・v歩|三
| ・v飛 ・ ・ ・v角 ・ ・ ・|四
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|五
| 歩 ・ 歩 ・ ・ ・ 飛 ・ ・|六
| ・ ・ 桂 歩 歩 歩 歩 ・ 歩|七
| ・ 角 金 ・ 玉 ・ 金 ・ ・|八
| 香 ・ 銀 ・ ・ ・ 銀 桂 香|九
+---------------------------+
先手:Selene
先手の持駒:歩三
▲7五歩
*西尾「序盤です 今、先手のSeleneが▲7五歩と、ひねり飛車模様に構えました 後手のponanzaの玉が6二に居るんです コンピュータ将棋が比較的好きな位置なんです」
△5二玉
*西尾「▲7五歩を見て、△5二玉と寄ったんです △6二玉から△5二玉って、比較的めずらしいと思って取り上げました」
▲7六飛 △4二銀 ▲4八銀 △9四歩 ▲8五歩
*西尾「ひねり飛車なんで▲8五歩と打ちました」
△5四飛 ▲6六歩 △8三銀
*西尾「ここから玉が△5二玉と寄った効果が出てきます」
▲6八銀 △9三桂
*西尾「後手のponanzaは7筋8筋方面を攻めて行こうということなんです」
▲6七銀 △8四歩
*西尾「△5二玉はあらかじめ、遠くに王様を逃げておこうという手だったんです」
*勝又「なるほど~」
*西尾「臨機応変な戦い方はさすがponanzaです」
*
▲7九角 △7四歩 ▲同 歩 △7五歩
*以下、142手まででponanzaの勝ちになりました
*
*私の感想・ponanzaは序盤に構想力があるのを感じます まさに序盤、中盤、終盤、隙がないです
まで18手で中断
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
後手:GPS将棋
後手の持駒:歩
9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v玉v桂v金 ・ ・ ・ ・v桂v香|一
|v香v銀v金 ・ ・ ・ ・v角 ・|二
|v歩v歩v歩v歩v歩v銀 ・v歩v歩|三
| ・ ・ ・ ・ ・v歩v飛 ・ ・|四
| 歩 ・ 歩 歩 ・ ・ ・ ・ ・|五
| ・ 飛 ・ 角 ・ ・ ・ ・ ・|六
| ・ ・ ・ 銀 歩 歩 歩 歩 歩|七
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ 玉 銀 ・|八
| 香 桂 ・ 金 ・ 金 ・ 桂 香|九
+---------------------------+
先手:Selene
先手の持駒:歩
▲7七桂
*西尾「相振りの将棋はめずらしいと思いましたので、取り上げました」
△3六歩
*西尾「7一の金は普通は6二に居るんですけど、GPSがガチガチに固めて、ここから、襲い掛かります」」
▲同 歩 △同 飛 ▲3七歩 △6六飛
*西尾「あっさり切っちゃうんですね」
▲同 銀 △4五歩 ▲6八金 △3三角打
*西尾「6六の銀に狙いをつけました」
▲6七金 △5四銀 ▲5八金 △4六歩 ▲同 歩 △5五銀
*西尾「もうどんどん攻めて行きます、穴熊らしい攻め方で、この攻めがつながっているかどうかです」
▲同 銀 △同 角
*注・ここで▲6六銀と▲6八銀に分岐します 本譜は▲6八銀です 先に▲6六銀の変化を見てください
▲6六銀
*西尾「本譜は▲6八銀と打ったんですけど、▲6六銀ならどうなっていたか」
△同 角 ▲同 金 △6九銀
*西尾「この銀打ちがありますね」
▲6八金 △5九銀 ▲6九金 △6六角
*西尾「ここで金が取れるんです」
*勝又「おー」
▲同 飛 △4八金
*西尾「詰んでしまうんです」
*18手目に戻る
変化:19手
▲6八銀 △6九銀 ▲5九金 △7八銀不成
*西尾「本譜、後手がさらに攻め続けました」
▲7六金 △6七銀不成
*西尾「もう、強引な突破です」
▲9四歩
*西尾「以下、攻め合いになりましたが、こうなってしまうと穴熊の堅さが活きます」
*勝又「穴熊の暴力ですね」
*
*私の感想 これを持ち時間10分切れたら10秒で指しているんだからすごい、いったいGPSはどの辺りから攻めが続くと確信していたのか!?
まで25手で中断
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
後手:激指
後手の持駒:歩
9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
| ・ 全 ・ ・v玉 ・ ・ 杏v香|一
| ・ ・ ・v銀v金v飛 ・ ・ ・|二
|v歩 ・ ・ ・v歩 ・v角 ・v歩|三
| ・v桂v金 ・ ・ ・v歩v歩 ・|四
| ・v歩 ・v歩v角v歩 ・ ・ ・|五
| ・ ・v歩 ・ 飛 ・ ・ ・ ・|六
| 歩 歩 ・ 歩 銀 歩 歩 ・ 歩|七
| ・ 銀 玉 金 ・ ・ ・ ・ ・|八
| 香 ・ 金 桂 ・ ・ ・ 桂 香|九
+---------------------------+
先手:YSS
先手の持駒:桂 歩二
後手番
△4六歩
*西尾「後手の激指は普通の四間飛車でした 藤井システムではありません」
▲同 銀
*西尾「この歩は取られてしまって角取りになってしまって、お手伝いに見えるんですが、ここから激指が一気に攻めてきました」
△8八角成
*西尾「バサッと切って」
▲同 金 △7七銀
*西尾「どんどん攻めていきます」
▲同 桂 △同歩成 ▲同金左 △7六歩 ▲5五歩
*西尾「角道を止めたんですけど」
△6四桂 ▲5九飛 △7七歩成 ▲同 金 △5六金
*西尾「後手は1歩持てば、△7六歩の攻めが厳しいんです」
▲8三角
*西尾「これはすごくいい手です」
△7三金
*西尾「ここで通常ですと▲6五角成りなんですけど、それは△4六金▲同歩△同飛で、後手に飛車をさばかれてしまいます」
▲4五桂
*西尾「なので、後手に飛車をさばかれないように、角は逃げませんでした」
△5五角
*西尾「後手は1歩が欲しいので、角を出ました」
*勝又「はあー すごいですねー」
▲同 銀 △7六歩
*西尾「まだ後手は8三の角は取りません」
▲5六飛
*西尾「先手のYSSも角は逃げません これが後手玉への詰めろになっている手です △同桂だと▲5一金~▲2三角~▲3三桂で、詰みます」
△7七歩成 ▲同 玉 △8三金
*西尾「この辺の攻防は、本当に見事だなと思いました」
▲6四銀 △4五飛 ▲3三角 △4二角 ▲1一角成
*西尾「後手に角を使わせたんで、ゆっくり馬を作りました」
△4七飛成
*勝又「これも厳しい飛車成りに見えますが」
*西尾「そう簡単に、後手陣への攻めがないように見えたんですが」
▲4三桂
*西尾「この桂が好手、▲同金ですと△6三香で攻めが続きます」
△同 龍 ▲4四金
*西尾「これで先手は自玉が安全になりました」
△同 龍 ▲同 馬
*西尾「ここからは先手YSSの勝ちになりました」
*勝又「すごい攻防でしたねー」
*西尾「ここの30手くらいの攻防は本当にすごかったなと感心しました」
*勝又「ベテラン勢は結果は振るわなかったですけど、中身は濃いですねー」
*
*私の感想 10分切れたら10秒でこの攻防は見事!
いずれも決勝リーグのものです ponanzaの棋譜が1つ(しかも序盤だけ)になってしまったのは少々心残りですが・・・
図面ごとコピペして、kifu for windowsに貼り付けて見てください
後手:ponanza
後手の持駒:歩二
9 8 7 6 5 4 3 2 1
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|v香v桂 ・v金 ・ ・v銀 ・v香|一
| ・ ・v銀v玉 ・ ・v金 ・ ・|二
|v歩 ・v歩v歩v歩v歩v桂 ・v歩|三
| ・v飛 ・ ・ ・v角 ・ ・ ・|四
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|五
| 歩 ・ 歩 ・ ・ ・ 飛 ・ ・|六
| ・ ・ 桂 歩 歩 歩 歩 ・ 歩|七
| ・ 角 金 ・ 玉 ・ 金 ・ ・|八
| 香 ・ 銀 ・ ・ ・ 銀 桂 香|九
+---------------------------+
先手:Selene
先手の持駒:歩三
▲7五歩
*西尾「序盤です 今、先手のSeleneが▲7五歩と、ひねり飛車模様に構えました 後手のponanzaの玉が6二に居るんです コンピュータ将棋が比較的好きな位置なんです」
△5二玉
*西尾「▲7五歩を見て、△5二玉と寄ったんです △6二玉から△5二玉って、比較的めずらしいと思って取り上げました」
▲7六飛 △4二銀 ▲4八銀 △9四歩 ▲8五歩
*西尾「ひねり飛車なんで▲8五歩と打ちました」
△5四飛 ▲6六歩 △8三銀
*西尾「ここから玉が△5二玉と寄った効果が出てきます」
▲6八銀 △9三桂
*西尾「後手のponanzaは7筋8筋方面を攻めて行こうということなんです」
▲6七銀 △8四歩
*西尾「△5二玉はあらかじめ、遠くに王様を逃げておこうという手だったんです」
*勝又「なるほど~」
*西尾「臨機応変な戦い方はさすがponanzaです」
*
▲7九角 △7四歩 ▲同 歩 △7五歩
*以下、142手まででponanzaの勝ちになりました
*
*私の感想・ponanzaは序盤に構想力があるのを感じます まさに序盤、中盤、終盤、隙がないです
まで18手で中断
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後手:GPS将棋
後手の持駒:歩
9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v玉v桂v金 ・ ・ ・ ・v桂v香|一
|v香v銀v金 ・ ・ ・ ・v角 ・|二
|v歩v歩v歩v歩v歩v銀 ・v歩v歩|三
| ・ ・ ・ ・ ・v歩v飛 ・ ・|四
| 歩 ・ 歩 歩 ・ ・ ・ ・ ・|五
| ・ 飛 ・ 角 ・ ・ ・ ・ ・|六
| ・ ・ ・ 銀 歩 歩 歩 歩 歩|七
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ 玉 銀 ・|八
| 香 桂 ・ 金 ・ 金 ・ 桂 香|九
+---------------------------+
先手:Selene
先手の持駒:歩
▲7七桂
*西尾「相振りの将棋はめずらしいと思いましたので、取り上げました」
△3六歩
*西尾「7一の金は普通は6二に居るんですけど、GPSがガチガチに固めて、ここから、襲い掛かります」」
▲同 歩 △同 飛 ▲3七歩 △6六飛
*西尾「あっさり切っちゃうんですね」
▲同 銀 △4五歩 ▲6八金 △3三角打
*西尾「6六の銀に狙いをつけました」
▲6七金 △5四銀 ▲5八金 △4六歩 ▲同 歩 △5五銀
*西尾「もうどんどん攻めて行きます、穴熊らしい攻め方で、この攻めがつながっているかどうかです」
▲同 銀 △同 角
*注・ここで▲6六銀と▲6八銀に分岐します 本譜は▲6八銀です 先に▲6六銀の変化を見てください
▲6六銀
*西尾「本譜は▲6八銀と打ったんですけど、▲6六銀ならどうなっていたか」
△同 角 ▲同 金 △6九銀
*西尾「この銀打ちがありますね」
▲6八金 △5九銀 ▲6九金 △6六角
*西尾「ここで金が取れるんです」
*勝又「おー」
▲同 飛 △4八金
*西尾「詰んでしまうんです」
*18手目に戻る
変化:19手
▲6八銀 △6九銀 ▲5九金 △7八銀不成
*西尾「本譜、後手がさらに攻め続けました」
▲7六金 △6七銀不成
*西尾「もう、強引な突破です」
▲9四歩
*西尾「以下、攻め合いになりましたが、こうなってしまうと穴熊の堅さが活きます」
*勝又「穴熊の暴力ですね」
*
*私の感想 これを持ち時間10分切れたら10秒で指しているんだからすごい、いったいGPSはどの辺りから攻めが続くと確信していたのか!?
まで25手で中断
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後手:激指
後手の持駒:歩
9 8 7 6 5 4 3 2 1
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| ・ 全 ・ ・v玉 ・ ・ 杏v香|一
| ・ ・ ・v銀v金v飛 ・ ・ ・|二
|v歩 ・ ・ ・v歩 ・v角 ・v歩|三
| ・v桂v金 ・ ・ ・v歩v歩 ・|四
| ・v歩 ・v歩v角v歩 ・ ・ ・|五
| ・ ・v歩 ・ 飛 ・ ・ ・ ・|六
| 歩 歩 ・ 歩 銀 歩 歩 ・ 歩|七
| ・ 銀 玉 金 ・ ・ ・ ・ ・|八
| 香 ・ 金 桂 ・ ・ ・ 桂 香|九
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先手:YSS
先手の持駒:桂 歩二
後手番
△4六歩
*西尾「後手の激指は普通の四間飛車でした 藤井システムではありません」
▲同 銀
*西尾「この歩は取られてしまって角取りになってしまって、お手伝いに見えるんですが、ここから激指が一気に攻めてきました」
△8八角成
*西尾「バサッと切って」
▲同 金 △7七銀
*西尾「どんどん攻めていきます」
▲同 桂 △同歩成 ▲同金左 △7六歩 ▲5五歩
*西尾「角道を止めたんですけど」
△6四桂 ▲5九飛 △7七歩成 ▲同 金 △5六金
*西尾「後手は1歩持てば、△7六歩の攻めが厳しいんです」
▲8三角
*西尾「これはすごくいい手です」
△7三金
*西尾「ここで通常ですと▲6五角成りなんですけど、それは△4六金▲同歩△同飛で、後手に飛車をさばかれてしまいます」
▲4五桂
*西尾「なので、後手に飛車をさばかれないように、角は逃げませんでした」
△5五角
*西尾「後手は1歩が欲しいので、角を出ました」
*勝又「はあー すごいですねー」
▲同 銀 △7六歩
*西尾「まだ後手は8三の角は取りません」
▲5六飛
*西尾「先手のYSSも角は逃げません これが後手玉への詰めろになっている手です △同桂だと▲5一金~▲2三角~▲3三桂で、詰みます」
△7七歩成 ▲同 玉 △8三金
*西尾「この辺の攻防は、本当に見事だなと思いました」
▲6四銀 △4五飛 ▲3三角 △4二角 ▲1一角成
*西尾「後手に角を使わせたんで、ゆっくり馬を作りました」
△4七飛成
*勝又「これも厳しい飛車成りに見えますが」
*西尾「そう簡単に、後手陣への攻めがないように見えたんですが」
▲4三桂
*西尾「この桂が好手、▲同金ですと△6三香で攻めが続きます」
△同 龍 ▲4四金
*西尾「これで先手は自玉が安全になりました」
△同 龍 ▲同 馬
*西尾「ここからは先手YSSの勝ちになりました」
*勝又「すごい攻防でしたねー」
*西尾「ここの30手くらいの攻防は本当にすごかったなと感心しました」
*勝又「ベテラン勢は結果は振るわなかったですけど、中身は濃いですねー」
*
*私の感想 10分切れたら10秒でこの攻防は見事!
2015.07.15
世界コンピュータ将棋選手権 囲碁将棋チャンネルの特番 その3 (全4回)
いよいよ決勝リーグ
高浜「それでは世界ナンバー1が決まる決勝リーグです 8プログラムによる、総当り7回戦を行います
会場では遠山五段、阿部光瑠五段が解説をしました」
以下、高浜女流によるプログラム紹介 2次予選通過の順位順
ponanzaは今や最も有名なプログラムの1つ 初優勝を狙います
AWAKEは電王戦の勢いそのままに、余裕の2位通過
NineDayFeverはおととしから参加の言わば新人プログラムですが、すでに決勝リーグの常連
Aperyは2次予選をノートパソコンで戦いましたが決勝リーグでは予定どおりデスクトップパソコンで参戦 2連覇を狙います
GPS将棋は2大会ぶりの決勝リーグ進出
激指は大ベテラン
Seleneは歴史的な入玉宣言で会場を沸かし、初の決勝リーグ進出を果たしました
YSSは脅威の粘りを見せます
高浜「3回戦までは上位4プログラムと下位4プログラムの対戦 そして3回戦を終え、全て上位4プログラムが勝利しました
4回戦でAperyがAWAKEに負け、一歩後退しました」
勝又「4回戦まではponanzaがものすごく安定してました」
西尾「4強と呼ばれてましたが、4回戦まではponanzaが抜けていた印象です」
高浜「5回戦、4連勝どうしのponanzaとNineDayFeverが直接対決、ponanzaが全勝をキープしました
AWAKEはGPSに破れ、1敗を喫しました これでponanzaのみ全勝となりました」
そして6回戦、Apery(5勝1敗)対ponanza(全勝)
西尾「ponanzaがpona攻めをして、つながるのかなーと思ったんですけど、自玉の安全度の計り方すごく良く、他のソフトより見えているなーという気がしますね 自玉の安全がわかっているから、評価もしっかり出てるんだろうなーと思いました」
結果、ponanzaの勝利
高浜「そしてAWAKEがNineDayFeverと相入玉(256手)で引き分けたため、ponanzaの優勝が決まりました」
高浜「7回戦でponanzaはAWAKEにも勝利し、初優勝を全勝で飾りました 全勝優勝は2005年の激指以来、10年ぶりです」
ponanzaの山本さん「7回目の参加でやっと優勝できました 2年前と去年は準優勝でした 全勝優勝は久しぶりと聞いたんで、そういう意味でもうれしいです これほど全身全霊を込めて戦ったことっていうのは人生で一度もなかったんで、毎回ゴールデンウィークが終わると、やっと1年終わったっていう気になりますね
(今後の改良について) 選手権は開発者の交流も狙いで、色んな話を聞いたりするんですけど、戦いの場に来ると、こんなことをすれば良かった、とか思い浮かぶんで、いくつかアイデアは浮かんだので、やってみようかなと思ってます」
2位のNineDayFeverの金澤さん「(2位という結果は)文句言ってはいけないけど、ちょっとしゃくにさわるかなという気がしないでもないというのが本音 まあでも上出来だと思います
(今後の改良について) 今まで評価関数の改善でやってきた面があるんですけど、一点突破だと頂点はなかなか難しいなっていうのがあって、色んな、時間の使い方であるとか、その他もろもろの細かいところまできちんとできないと、届かないかなあ その辺をちゃんと仕上げて、もう少し上を目指したいと思います」
3位のAWAKEの巨瀬さん「今回はそれほど準備ができなくて、開発が進まなかったので、この結果は妥当、実力順だったんじゃないかなと思っています ponanzaには負けたくなかったっていうのはありますね」
総括として、西尾「1、2、3位、実力順にならんだかな 大会全体を通して、強弱さまざまはソフト、あまり見ない異筋がたくさん見れて、バラエティに富んだ3日間でした 個人的に非常に楽しむことができて良かったです」
勝又「今回は解説ではなくて観戦としてゆっくり見させてもらいました まだまだ強くなるなーと思います 来年が怖いくらいですね」
今回は参加チームのハードウェアの説明がなく、各チームがどんなハードで参加したのか、そこが知りたかったですね
(まあ、選手権のHPに行けば書いてあるんですけど、私は見てもよくわからないもので(^^;)
勝又プロ、今まで20年もの間、この大会の解説をしてくれて本当にありがとうございました、感謝しています!
次回は棋譜編です
高浜「それでは世界ナンバー1が決まる決勝リーグです 8プログラムによる、総当り7回戦を行います
会場では遠山五段、阿部光瑠五段が解説をしました」
以下、高浜女流によるプログラム紹介 2次予選通過の順位順
ponanzaは今や最も有名なプログラムの1つ 初優勝を狙います
AWAKEは電王戦の勢いそのままに、余裕の2位通過
NineDayFeverはおととしから参加の言わば新人プログラムですが、すでに決勝リーグの常連
Aperyは2次予選をノートパソコンで戦いましたが決勝リーグでは予定どおりデスクトップパソコンで参戦 2連覇を狙います
GPS将棋は2大会ぶりの決勝リーグ進出
激指は大ベテラン
Seleneは歴史的な入玉宣言で会場を沸かし、初の決勝リーグ進出を果たしました
YSSは脅威の粘りを見せます
高浜「3回戦までは上位4プログラムと下位4プログラムの対戦 そして3回戦を終え、全て上位4プログラムが勝利しました
4回戦でAperyがAWAKEに負け、一歩後退しました」
勝又「4回戦まではponanzaがものすごく安定してました」
西尾「4強と呼ばれてましたが、4回戦まではponanzaが抜けていた印象です」
高浜「5回戦、4連勝どうしのponanzaとNineDayFeverが直接対決、ponanzaが全勝をキープしました
AWAKEはGPSに破れ、1敗を喫しました これでponanzaのみ全勝となりました」
そして6回戦、Apery(5勝1敗)対ponanza(全勝)
西尾「ponanzaがpona攻めをして、つながるのかなーと思ったんですけど、自玉の安全度の計り方すごく良く、他のソフトより見えているなーという気がしますね 自玉の安全がわかっているから、評価もしっかり出てるんだろうなーと思いました」
結果、ponanzaの勝利
高浜「そしてAWAKEがNineDayFeverと相入玉(256手)で引き分けたため、ponanzaの優勝が決まりました」
高浜「7回戦でponanzaはAWAKEにも勝利し、初優勝を全勝で飾りました 全勝優勝は2005年の激指以来、10年ぶりです」
ponanzaの山本さん「7回目の参加でやっと優勝できました 2年前と去年は準優勝でした 全勝優勝は久しぶりと聞いたんで、そういう意味でもうれしいです これほど全身全霊を込めて戦ったことっていうのは人生で一度もなかったんで、毎回ゴールデンウィークが終わると、やっと1年終わったっていう気になりますね
(今後の改良について) 選手権は開発者の交流も狙いで、色んな話を聞いたりするんですけど、戦いの場に来ると、こんなことをすれば良かった、とか思い浮かぶんで、いくつかアイデアは浮かんだので、やってみようかなと思ってます」
2位のNineDayFeverの金澤さん「(2位という結果は)文句言ってはいけないけど、ちょっとしゃくにさわるかなという気がしないでもないというのが本音 まあでも上出来だと思います
(今後の改良について) 今まで評価関数の改善でやってきた面があるんですけど、一点突破だと頂点はなかなか難しいなっていうのがあって、色んな、時間の使い方であるとか、その他もろもろの細かいところまできちんとできないと、届かないかなあ その辺をちゃんと仕上げて、もう少し上を目指したいと思います」
3位のAWAKEの巨瀬さん「今回はそれほど準備ができなくて、開発が進まなかったので、この結果は妥当、実力順だったんじゃないかなと思っています ponanzaには負けたくなかったっていうのはありますね」
総括として、西尾「1、2、3位、実力順にならんだかな 大会全体を通して、強弱さまざまはソフト、あまり見ない異筋がたくさん見れて、バラエティに富んだ3日間でした 個人的に非常に楽しむことができて良かったです」
勝又「今回は解説ではなくて観戦としてゆっくり見させてもらいました まだまだ強くなるなーと思います 来年が怖いくらいですね」
今回は参加チームのハードウェアの説明がなく、各チームがどんなハードで参加したのか、そこが知りたかったですね
(まあ、選手権のHPに行けば書いてあるんですけど、私は見てもよくわからないもので(^^;)
勝又プロ、今まで20年もの間、この大会の解説をしてくれて本当にありがとうございました、感謝しています!
次回は棋譜編です
2015.07.14
世界コンピュータ将棋選手権 囲碁将棋チャンネルの特番 その2 (全4回)
年1回の囲碁将棋チャンネルの特番、私は非常に楽しみにしてる(^^)
「将棋プログラムvs将棋プログラム 世界ナンバー1の座をかけて 今 戦いが始まる」
こんなテロップが流れ、いよいよ番組開始
進行役は高浜愛子女流3級 解説は勝又六段と西尾六段
お、解説に新たに西尾が加わったか
高浜「どういった大会でしょうか」
うわ、高浜さん、セリフが棒読みだー(^^;
勝又「私はプロになる前の20年くらい前から見てまして、一番最初の頃は参加チームが少なかったので、将棋連盟の2階でやってたんですね それが非常に盛り上がってきて、参加チームが増えて~(以下略)」
西尾「私は勝又さんと比べると見始めたのは遅いんですけども、2011年くらいからですね 非常に強いソフトが最近多いのでたくさん見てます」
勝又「やっぱり電王戦に参加している、プロ棋士と戦ったソフトに注目しています Seleneの観戦記を書いたのでSeleneに注目していました」
今回、変わったルールとして
・持ち時間が各10分 使い切ると10秒の秒読み (昨年までは25分の切れ負け)
・総手数が256手に達すると引き分け
今までの継続ルールとして
・千日手は引き分け
・コンピュータのハードウェアに制限なし
高浜「ハードの制限のあるなしで、電王戦と比べてどのような違いが出るのでしょうか?」
勝又「この大会は第1回のときから、各自がハードウェアを持ち寄って戦う、ということを貫いています
電王戦の場合はハードウェアの統一です まあ、統一と言いましてもガレリアのパソコン(約40万円)は非常に高性能なんですが、統一のほうがある意味、プログラマーにとっては楽なんですよね ソフトウェアの開発に注力すればいいとね
ハードも含めてプログラマーが持ち込むということになると、たくさんのパソコンをつなぐテクニックも必要になってくるということです 両方の面で大変なのですが、プログラマーの腕の見せ所でもあります」
総勢39プログラムが参加 5月3日から5日まで3日間行われた
1日目 1次予選 24プログラム 変形スイス式7回戦 上位9プログラムが2次予選進出
高浜「1次予選は開始当初から波乱の展開、秒読みとなったプログラムに切れ負けが続出しました
原因の1つは会場のネットワークを使った際に発生するタイムロス プログラムからの指し手が対戦サーバに届くまでの時間が予想されていたよりも長く、結果、指し手が反映される前に切れ負けになってしまいました」
結果、1次予選1位だった、ひまわり、について
勝又「ひまわりの開発者の山本一将さんなんですけど、もともと芝浦工大でイガラシ教授のもとで芝浦将棋っていうのが出てまして、それが非常に優れたプログラムです 卒業して社会人になってから1人でコツコツと作り上げて、今回は素晴らしい内容でさすがだなと思いました」
・・・やったら詳しい勝又さん(^^;
さあ1次予選の局面の解説というところで、勝又「私も20年解説したのですけど、もう難しくなりまして、引退したのでこれからは西尾さんの時代ということで」
西尾「いやいや(^^;」
2日目 2次予選 1次予選の上位9プログラムと、シードの15プログラムが変形スイス式の9回戦で戦う 上位8位までが決勝リーグへ進める
ponanzaはこの大会では小文字表記だ 開発者の山本さんのツイッターではPonanzaと大文字表記なので、非常にわかりにくい どっちでもいいということなのだろうが、統一が必要と思う
高浜「ネットワークが原因の切れ負けは2次予選でも発生」
高浜「3連勝中どうしの対戦、ponanza vs Aperyは、Aperyが直前でマシントラブルを起こし、ノートパソコンで戦うことになるアクシデントが発生 結果はponanzaの勝ち」
高浜「2次予選、4連勝中どうしのponannzaとAwakeが激突 ponanzaが優勢に進めます しかし結果はponanzaがまさかの切れ負け 万全と思われていたponanzaのトラブルに、開発者の山本さんもショックを隠しきれません」
2日目を終った時点でのインタビュー
2次予選を1位だったponanzaの山本一成さん
「1個だけ負けてしまいまして、Awake戦なんですけど、ちょっと言い訳すると、プラス4000点くらいだったんですけど、切れ負けしちゃいまして、その原因がたぶん分かったので、今から徹夜で直そうと思います
2年前と去年、両方とも準優勝だったんで、そろそろ優勝したいかなと思います」
2次予選を2位だったAwakeの巨瀬さん
「決勝リーグでは長手数の将棋になってほしいと思います 見てて面白い将棋になればいいと思います」
勝又「YSSが8位でギリギリ決勝リーグに入った、これで24年連続なので、さすがだなと思いました」
西尾「コンピュータ将棋史上、初めて入玉宣言して勝ったソフトが出たということで、会場が盛り上がりました
通常と勝ち方が異なりますので、プログラムが難しかったのではないでしょうか
入玉宣言したソフトがSeleneなんですね 敵陣に10枚以上、自分の駒を入れてしまうことと、持ち駒と敵陣に入っている駒の合計が28点以上で勝ちが宣言できます (210手目で後手Seleneが宣言し、209手まででSeleneの宣言勝ち)」
(明日につづく)
「将棋プログラムvs将棋プログラム 世界ナンバー1の座をかけて 今 戦いが始まる」
こんなテロップが流れ、いよいよ番組開始
進行役は高浜愛子女流3級 解説は勝又六段と西尾六段
お、解説に新たに西尾が加わったか
高浜「どういった大会でしょうか」
うわ、高浜さん、セリフが棒読みだー(^^;
勝又「私はプロになる前の20年くらい前から見てまして、一番最初の頃は参加チームが少なかったので、将棋連盟の2階でやってたんですね それが非常に盛り上がってきて、参加チームが増えて~(以下略)」
西尾「私は勝又さんと比べると見始めたのは遅いんですけども、2011年くらいからですね 非常に強いソフトが最近多いのでたくさん見てます」
勝又「やっぱり電王戦に参加している、プロ棋士と戦ったソフトに注目しています Seleneの観戦記を書いたのでSeleneに注目していました」
今回、変わったルールとして
・持ち時間が各10分 使い切ると10秒の秒読み (昨年までは25分の切れ負け)
・総手数が256手に達すると引き分け
今までの継続ルールとして
・千日手は引き分け
・コンピュータのハードウェアに制限なし
高浜「ハードの制限のあるなしで、電王戦と比べてどのような違いが出るのでしょうか?」
勝又「この大会は第1回のときから、各自がハードウェアを持ち寄って戦う、ということを貫いています
電王戦の場合はハードウェアの統一です まあ、統一と言いましてもガレリアのパソコン(約40万円)は非常に高性能なんですが、統一のほうがある意味、プログラマーにとっては楽なんですよね ソフトウェアの開発に注力すればいいとね
ハードも含めてプログラマーが持ち込むということになると、たくさんのパソコンをつなぐテクニックも必要になってくるということです 両方の面で大変なのですが、プログラマーの腕の見せ所でもあります」
総勢39プログラムが参加 5月3日から5日まで3日間行われた
1日目 1次予選 24プログラム 変形スイス式7回戦 上位9プログラムが2次予選進出
高浜「1次予選は開始当初から波乱の展開、秒読みとなったプログラムに切れ負けが続出しました
原因の1つは会場のネットワークを使った際に発生するタイムロス プログラムからの指し手が対戦サーバに届くまでの時間が予想されていたよりも長く、結果、指し手が反映される前に切れ負けになってしまいました」
結果、1次予選1位だった、ひまわり、について
勝又「ひまわりの開発者の山本一将さんなんですけど、もともと芝浦工大でイガラシ教授のもとで芝浦将棋っていうのが出てまして、それが非常に優れたプログラムです 卒業して社会人になってから1人でコツコツと作り上げて、今回は素晴らしい内容でさすがだなと思いました」
・・・やったら詳しい勝又さん(^^;
さあ1次予選の局面の解説というところで、勝又「私も20年解説したのですけど、もう難しくなりまして、引退したのでこれからは西尾さんの時代ということで」
西尾「いやいや(^^;」
2日目 2次予選 1次予選の上位9プログラムと、シードの15プログラムが変形スイス式の9回戦で戦う 上位8位までが決勝リーグへ進める
ponanzaはこの大会では小文字表記だ 開発者の山本さんのツイッターではPonanzaと大文字表記なので、非常にわかりにくい どっちでもいいということなのだろうが、統一が必要と思う
高浜「ネットワークが原因の切れ負けは2次予選でも発生」
高浜「3連勝中どうしの対戦、ponanza vs Aperyは、Aperyが直前でマシントラブルを起こし、ノートパソコンで戦うことになるアクシデントが発生 結果はponanzaの勝ち」
高浜「2次予選、4連勝中どうしのponannzaとAwakeが激突 ponanzaが優勢に進めます しかし結果はponanzaがまさかの切れ負け 万全と思われていたponanzaのトラブルに、開発者の山本さんもショックを隠しきれません」
2日目を終った時点でのインタビュー
2次予選を1位だったponanzaの山本一成さん
「1個だけ負けてしまいまして、Awake戦なんですけど、ちょっと言い訳すると、プラス4000点くらいだったんですけど、切れ負けしちゃいまして、その原因がたぶん分かったので、今から徹夜で直そうと思います
2年前と去年、両方とも準優勝だったんで、そろそろ優勝したいかなと思います」
2次予選を2位だったAwakeの巨瀬さん
「決勝リーグでは長手数の将棋になってほしいと思います 見てて面白い将棋になればいいと思います」
勝又「YSSが8位でギリギリ決勝リーグに入った、これで24年連続なので、さすがだなと思いました」
西尾「コンピュータ将棋史上、初めて入玉宣言して勝ったソフトが出たということで、会場が盛り上がりました
通常と勝ち方が異なりますので、プログラムが難しかったのではないでしょうか
入玉宣言したソフトがSeleneなんですね 敵陣に10枚以上、自分の駒を入れてしまうことと、持ち駒と敵陣に入っている駒の合計が28点以上で勝ちが宣言できます (210手目で後手Seleneが宣言し、209手まででSeleneの宣言勝ち)」
(明日につづく)
2015.07.13
100万ヒット御礼
昨日の夜、左下のカウンターで100万件のヒットを達成することができました
(1回カウントしたら、その日のうちは同じところからは2回目はカウントしない)
ただ、普段は一日何人来たかとか、全く見ずにやっています 私はチキンハートなんですよ(^^;
これからもこのブログが続くのかどうか、全くわからないんですけど、地道に更新できたらいいなあと思っております
NHK杯は続けたいですが、銀河戦はもう無理かもしれません
女流王将戦も、今年は書けるかどうか ただ、去年の女流王将戦の記事を読み返してみたら自分でもなかなか面白かったです
なるべく人を不快にさせず、迷惑をかけず、このブログが細々と続いたらいいですね
強気なことが何も言えない状態ですが(笑) これから私なりにボチボチやっていきます
(1回カウントしたら、その日のうちは同じところからは2回目はカウントしない)
ただ、普段は一日何人来たかとか、全く見ずにやっています 私はチキンハートなんですよ(^^;
これからもこのブログが続くのかどうか、全くわからないんですけど、地道に更新できたらいいなあと思っております
NHK杯は続けたいですが、銀河戦はもう無理かもしれません
女流王将戦も、今年は書けるかどうか ただ、去年の女流王将戦の記事を読み返してみたら自分でもなかなか面白かったです
なるべく人を不快にさせず、迷惑をかけず、このブログが細々と続いたらいいですね
強気なことが何も言えない状態ですが(笑) これから私なりにボチボチやっていきます
2015.07.12
戸辺誠 六段vs 山崎隆之 八段 NHK杯 1回戦
戸辺誠 六段vs 山崎隆之 八段 NHK杯 1回戦
解説 広瀬章人 八段
今日は戸辺と山崎か 戸辺の振り飛車、山崎の変則流が見れると思うとワクワクするなあ
戸辺は2006年四段 竜王戦4組、B2 予選で村中、佐藤紳哉に勝ち 3回目の本戦進出
山崎は1998年四段 竜王戦1組、B1 予選はシード 15回目の本戦進出
解説の広瀬「山崎は関西の才気あふれる棋士 力強い玉さばき、発想力が同じプロから見ても感心させられる
戸辺は若手の振り飛車党を代表する棋士 戸辺攻めという言葉があるんですけど、低い陣形で攻めまくる感じ、迫力があります」
事前のインタビュー
戸辺「予選のトーナメントを抜けたのは今までで初めてだったので、勝ったときはうれしかったです 山崎さんは見た目はさわやかなんですけど非常~に力強い玉さばきを得意としてまして、私のほうはそれに負けないように、振り飛車で攻められるようにがんばりたいと思います」
山崎「戸辺六段は年下で後輩なんですけど、すごく普及に熱心で、人柄もすごいので、先輩という印象の人ですね 戸辺攻めと言われる攻めが強力でそこもこわいなと思ってたんですけど、序盤がすごくうまいので、負けないようにしたい
この一回戦しか対戦相手を知らないので、この一戦に全力を尽くしたい」
広瀬「山崎は相手が振り飛車のときは、ものすごく独創的な対策をすることがあるので、展開予想は難しい」
先手戸辺で、3手目▲7五歩から石田流を目指した 山崎は△1四歩から駆け引きしている
振った戸辺に対し、山崎、なかなか態度を決めないな、と思っていたら、なんと1筋の端を、スズメ刺しで急襲の狙い!
戸辺の玉は美濃囲い、玉も3九まで来ている もう金無双にはできない
おおお~、こりゃ、早くも山崎の作戦がハマッたか? 端で早々の大乱戦が開始されるか、とワクワクしていたのだが・・・
そこからお互い、じっくり駒を運んで、戦いが起こらないではないか
お互いに駒組みで様子を見ている あら~、拍子抜けの展開・・・
雑談で、広瀬「戸辺は中飛車で定跡を作り上げてきた一人」
広瀬「森内さんは同門ですけど、森内さんくらいの格になっちゃうと気楽に練習将棋を申し込むにはいかないですから」
ここは面白かった 広瀬ほどのプロでも森内には声をかけづらいのか(笑)
▲戸辺の石田流で浮き飛車+本美濃vs△山崎の端でスズメ刺し狙い+高美濃、になっている
長い序盤だったが、番組開始から42分、ようやく1筋から戦いが始まった
戦いが少し進むと、山崎の飛車が詰んだではないか 飛車香交換が避けられない まだ飛車を捨てるには早いと思える段階だ
これが相振りの戦い方なのか いや、やはり飛車を取られたのは痛いのでは? 山崎の攻めがつながるのか、心配だ
広瀬「最初に予想した、攻めと受けの構図が逆になっちゃいましたね」
▲戸辺の受けvs△山崎の攻め、になっている
清水「山崎八段は常々、自分の指したい手、思っている手を指していきたい、たとえ危険があろうと、何があろうと、とおっしゃっていました」
広瀬「山崎将棋にロマンがあるのはそういうところですね」
眉間(みけん)にしわを寄せて考えている戸辺、ほっぺたを膨らませている山崎
広瀬「お互いの読み筋がぶつかっている感じですね」
清水「どちらが読み勝っているんでしょうか」
広瀬「現段階ではわかりません」
山崎は、私の心配なんか無用で、なんだかんだで攻めをつなげている
そしてそんなとき、感想戦でわかったことなのだが、戸辺が受けで失敗したらしい
なんと、戸辺は玉頭を守っていた銀をボロッと取られて、成桂を作られてしまったのだ
ええーー、いくらなんでも、この取られ方はマズイんではないのか こんな取られ方、プロの将棋ではあんまり見たことがない
これはさすがに決まってしまったのではないか 私はメモに「なにこれボコボコやん」と書いている(^^;
広瀬はもっと形勢をハッキリ言ってくれたら良かったのだが、
広瀬「一手のミスが命取り 観ている側には面白くなりました」と言っている
たしかに、戸辺が攻め合いに持ち込み、追い上げているように見える 戸辺は歩だけで山崎玉を乱した後、左桂を跳んで、しっかり活躍させた この歩の使い方から桂跳ねは「これが指し慣れている人の手順か」と私が感心した構想だった
山崎、攻め立てているが、秒読みで9を読まれてから、迷って手が泳ぐ、危ない場面が見られた
清水「ホントにギリギリの終盤になりました」
広瀬「未だにどっちが勝っているかわかりません」
今何が起こっているのか、非常に把握が難しい、というか素人では理解できない難解な局面が秒読みで続く
山崎が受けに回った手が、広瀬には評判が良くなかった
広瀬「山崎がギリギリ勝っていそうだったけど、逆転したかも」
ええー、山崎、これを負けるのか あの玉頭の銀をタダで取れた、あの局面から?
そして戸辺の攻め、止まることがなかった 結局、戸辺は自陣から銀を繰り出すことが全くなく、歩、飛車、角、桂だけで手を作ってしまった 戸辺は玉さばきも、早逃げでしっかりしており、抜け目がなかった 119手、戸辺の勝ちとなった
広瀬「序盤早々、なかなか見ない形になりまして、ギリギリの攻防が続いていたと思うんですけどね 終盤に差し掛かったあたりではどっちが勝ちかわからない、最後まで目の離せない名局だったと思います」
う~ん、広瀬は名局と言ったが、指しているのがアマチュアなら名局だろうけど、これは山崎にとっては自分のミスによる痛い逆転負けではなかったか 山崎のレベルでは勝ちきらないといけない内容だったと思う 選択権がかなりあったからなあ 手が広くて難しかったか 終局直後、山崎が「ひどかった」と言っていたが、事実、そうなんだろう
終盤、何がどうだったのか、感想戦が頼みの綱だったのだが、3分しかなく、消化不良の感はぬぐえなかった
どうも、山崎が要らない王手をかけすぎて、戸辺玉を逃がしちゃった、ということだった そうだったか・・・
山崎は先日の1分切れ負け将棋で、見事な終盤の指し回しを見せていただけに、やはり今回の内容では私は物足りなかった
今週は内容が難しく、対局中は終盤がドタバタで理解不能という(^^;
来週は甲斐女流二冠の登場だ 甲斐さんの善戦を期待している!
解説 広瀬章人 八段
今日は戸辺と山崎か 戸辺の振り飛車、山崎の変則流が見れると思うとワクワクするなあ
戸辺は2006年四段 竜王戦4組、B2 予選で村中、佐藤紳哉に勝ち 3回目の本戦進出
山崎は1998年四段 竜王戦1組、B1 予選はシード 15回目の本戦進出
解説の広瀬「山崎は関西の才気あふれる棋士 力強い玉さばき、発想力が同じプロから見ても感心させられる
戸辺は若手の振り飛車党を代表する棋士 戸辺攻めという言葉があるんですけど、低い陣形で攻めまくる感じ、迫力があります」
事前のインタビュー
戸辺「予選のトーナメントを抜けたのは今までで初めてだったので、勝ったときはうれしかったです 山崎さんは見た目はさわやかなんですけど非常~に力強い玉さばきを得意としてまして、私のほうはそれに負けないように、振り飛車で攻められるようにがんばりたいと思います」
山崎「戸辺六段は年下で後輩なんですけど、すごく普及に熱心で、人柄もすごいので、先輩という印象の人ですね 戸辺攻めと言われる攻めが強力でそこもこわいなと思ってたんですけど、序盤がすごくうまいので、負けないようにしたい
この一回戦しか対戦相手を知らないので、この一戦に全力を尽くしたい」
広瀬「山崎は相手が振り飛車のときは、ものすごく独創的な対策をすることがあるので、展開予想は難しい」
先手戸辺で、3手目▲7五歩から石田流を目指した 山崎は△1四歩から駆け引きしている
振った戸辺に対し、山崎、なかなか態度を決めないな、と思っていたら、なんと1筋の端を、スズメ刺しで急襲の狙い!
戸辺の玉は美濃囲い、玉も3九まで来ている もう金無双にはできない
おおお~、こりゃ、早くも山崎の作戦がハマッたか? 端で早々の大乱戦が開始されるか、とワクワクしていたのだが・・・
そこからお互い、じっくり駒を運んで、戦いが起こらないではないか
お互いに駒組みで様子を見ている あら~、拍子抜けの展開・・・
雑談で、広瀬「戸辺は中飛車で定跡を作り上げてきた一人」
広瀬「森内さんは同門ですけど、森内さんくらいの格になっちゃうと気楽に練習将棋を申し込むにはいかないですから」
ここは面白かった 広瀬ほどのプロでも森内には声をかけづらいのか(笑)
▲戸辺の石田流で浮き飛車+本美濃vs△山崎の端でスズメ刺し狙い+高美濃、になっている
長い序盤だったが、番組開始から42分、ようやく1筋から戦いが始まった
戦いが少し進むと、山崎の飛車が詰んだではないか 飛車香交換が避けられない まだ飛車を捨てるには早いと思える段階だ
これが相振りの戦い方なのか いや、やはり飛車を取られたのは痛いのでは? 山崎の攻めがつながるのか、心配だ
広瀬「最初に予想した、攻めと受けの構図が逆になっちゃいましたね」
▲戸辺の受けvs△山崎の攻め、になっている
清水「山崎八段は常々、自分の指したい手、思っている手を指していきたい、たとえ危険があろうと、何があろうと、とおっしゃっていました」
広瀬「山崎将棋にロマンがあるのはそういうところですね」
眉間(みけん)にしわを寄せて考えている戸辺、ほっぺたを膨らませている山崎
広瀬「お互いの読み筋がぶつかっている感じですね」
清水「どちらが読み勝っているんでしょうか」
広瀬「現段階ではわかりません」
山崎は、私の心配なんか無用で、なんだかんだで攻めをつなげている
そしてそんなとき、感想戦でわかったことなのだが、戸辺が受けで失敗したらしい
なんと、戸辺は玉頭を守っていた銀をボロッと取られて、成桂を作られてしまったのだ
ええーー、いくらなんでも、この取られ方はマズイんではないのか こんな取られ方、プロの将棋ではあんまり見たことがない
これはさすがに決まってしまったのではないか 私はメモに「なにこれボコボコやん」と書いている(^^;
広瀬はもっと形勢をハッキリ言ってくれたら良かったのだが、
広瀬「一手のミスが命取り 観ている側には面白くなりました」と言っている
たしかに、戸辺が攻め合いに持ち込み、追い上げているように見える 戸辺は歩だけで山崎玉を乱した後、左桂を跳んで、しっかり活躍させた この歩の使い方から桂跳ねは「これが指し慣れている人の手順か」と私が感心した構想だった
山崎、攻め立てているが、秒読みで9を読まれてから、迷って手が泳ぐ、危ない場面が見られた
清水「ホントにギリギリの終盤になりました」
広瀬「未だにどっちが勝っているかわかりません」
今何が起こっているのか、非常に把握が難しい、というか素人では理解できない難解な局面が秒読みで続く
山崎が受けに回った手が、広瀬には評判が良くなかった
広瀬「山崎がギリギリ勝っていそうだったけど、逆転したかも」
ええー、山崎、これを負けるのか あの玉頭の銀をタダで取れた、あの局面から?
そして戸辺の攻め、止まることがなかった 結局、戸辺は自陣から銀を繰り出すことが全くなく、歩、飛車、角、桂だけで手を作ってしまった 戸辺は玉さばきも、早逃げでしっかりしており、抜け目がなかった 119手、戸辺の勝ちとなった
広瀬「序盤早々、なかなか見ない形になりまして、ギリギリの攻防が続いていたと思うんですけどね 終盤に差し掛かったあたりではどっちが勝ちかわからない、最後まで目の離せない名局だったと思います」
う~ん、広瀬は名局と言ったが、指しているのがアマチュアなら名局だろうけど、これは山崎にとっては自分のミスによる痛い逆転負けではなかったか 山崎のレベルでは勝ちきらないといけない内容だったと思う 選択権がかなりあったからなあ 手が広くて難しかったか 終局直後、山崎が「ひどかった」と言っていたが、事実、そうなんだろう
終盤、何がどうだったのか、感想戦が頼みの綱だったのだが、3分しかなく、消化不良の感はぬぐえなかった
どうも、山崎が要らない王手をかけすぎて、戸辺玉を逃がしちゃった、ということだった そうだったか・・・
山崎は先日の1分切れ負け将棋で、見事な終盤の指し回しを見せていただけに、やはり今回の内容では私は物足りなかった
今週は内容が難しく、対局中は終盤がドタバタで理解不能という(^^;
来週は甲斐女流二冠の登場だ 甲斐さんの善戦を期待している!
2015.07.11
世界コンピュータ将棋選手権 囲碁将棋チャンネルの特番 その1 (全4回)
勝又六段と西尾六段の解説で、今年5月のコンピュータ将棋選手権の特番が今日ありました
火曜以降に、正式にまとめます
本日はまずは「お通し」ということで、1次予選で解説があった中から、▲GA将!!!!!!!!vs△うさぴょんの一局を紹介します
kifu for windowsに貼り付けて見てください
<この棋譜を見た私の感想>
こういう時代もあった なつかしいなあ・・・ コンピュータがこれくらいの強さなら、なーんにも問題ないんだけどね・・・
先手:GA将!!!!!!!!
後手:うさぴょん
▲2六歩
*西尾「コンピュータ将棋らしい、面白い指し方をしているので、選びました」
△3四歩 ▲2五歩 △3三角
*勝又「ここまでは普通ですね」
▲3八銀 △5二玉
*西尾「あんまり見ない手です」
▲2七銀 △4二玉
*西尾「ここで驚いているようでは、まだまだ(笑) 」
▲3六銀 △4四歩 ▲6八銀 △5一金左 ▲4六歩 △4三玉
*西尾「この辺りから、王様が先頭に立つんですね」
▲4五歩 △同 歩 ▲同 銀 △4四歩 ▲3六銀 △5四玉
*勝又「これはすごいですねー(笑) 」
▲7八金 △4二飛 ▲5六歩 △6五玉
*西尾「さらに王様が先頭に立って・・・」
*勝又「24手目にして、5段玉ですか(笑) 」
▲2四歩 △同 歩 ▲2五歩
*西尾「このあたりの先手の攻め方は、うまいんです」
△2二飛
*西尾「しかしここから、難しくなるんです」
▲2四歩 △同 角 ▲2五銀 △3五角 ▲3八金 △2七歩
*西尾「これを▲同飛だと△2六歩があります」
▲同 金 △2五飛
*西尾「このあたり、形勢がけっこうバランスが取れているんじゃないかと思います」
*勝又「銀得だけど玉形が悪いということですね(笑) 」
▲2六歩
*以下、省略します この後、後手玉は自陣に引き上げ、中盤以降は、まだしも、まともでした 117手までで先手のGA将!!!!!!!!の勝ち
*なお、GA将!!!!!!!!は1次予選24チーム中6位で通過、うさぴょんは11位で予選落ちでした
火曜以降に、正式にまとめます
本日はまずは「お通し」ということで、1次予選で解説があった中から、▲GA将!!!!!!!!vs△うさぴょんの一局を紹介します
kifu for windowsに貼り付けて見てください
<この棋譜を見た私の感想>
こういう時代もあった なつかしいなあ・・・ コンピュータがこれくらいの強さなら、なーんにも問題ないんだけどね・・・
先手:GA将!!!!!!!!
後手:うさぴょん
▲2六歩
*西尾「コンピュータ将棋らしい、面白い指し方をしているので、選びました」
△3四歩 ▲2五歩 △3三角
*勝又「ここまでは普通ですね」
▲3八銀 △5二玉
*西尾「あんまり見ない手です」
▲2七銀 △4二玉
*西尾「ここで驚いているようでは、まだまだ(笑) 」
▲3六銀 △4四歩 ▲6八銀 △5一金左 ▲4六歩 △4三玉
*西尾「この辺りから、王様が先頭に立つんですね」
▲4五歩 △同 歩 ▲同 銀 △4四歩 ▲3六銀 △5四玉
*勝又「これはすごいですねー(笑) 」
▲7八金 △4二飛 ▲5六歩 △6五玉
*西尾「さらに王様が先頭に立って・・・」
*勝又「24手目にして、5段玉ですか(笑) 」
▲2四歩 △同 歩 ▲2五歩
*西尾「このあたりの先手の攻め方は、うまいんです」
△2二飛
*西尾「しかしここから、難しくなるんです」
▲2四歩 △同 角 ▲2五銀 △3五角 ▲3八金 △2七歩
*西尾「これを▲同飛だと△2六歩があります」
▲同 金 △2五飛
*西尾「このあたり、形勢がけっこうバランスが取れているんじゃないかと思います」
*勝又「銀得だけど玉形が悪いということですね(笑) 」
▲2六歩
*以下、省略します この後、後手玉は自陣に引き上げ、中盤以降は、まだしも、まともでした 117手までで先手のGA将!!!!!!!!の勝ち
*なお、GA将!!!!!!!!は1次予選24チーム中6位で通過、うさぴょんは11位で予選落ちでした
2015.07.09
銀河戦 郷田王将、飯島を一刀両断
銀河戦Hブロック10回戦の放送が今日あった
▲飯島vs△郷田で、戦型は相掛かり
横歩を取った飯島の飛車の位置を、郷田が見事にとがめることに成功、飯島を寄せ付けず、完勝していた
飯島もそんなに悪い手をやったようには見えなかったのに・・・
飯島をバッサリと一刀両断したような棋譜が出来上がり、郷田、カッコイイーー!
解説の北島が「タイトルホルダーの手でしたね」という手も郷田に数回飛び出した
北島は解説者として棋力的にはギリギリ足りるかどうかという程度と思えるが(^^; 声の質がよく、とても聞きやすいのがGood 安心感が得られる声なのだ
聞き手の室谷女流もフレッシュですごくいいわー
楽しんで聞き手をやっている、という自然な態度が好印象なんだよね
室谷女流は、ぜひNHK杯のほうでも採用を検討してほしい、そのレベルの逸材だ
郷田ファン納得の一局だったと思う やっぱ、タイトルホルダーは違うわ
銀河戦、私にとってはとても面白いんだけど、この番組の対局日が4月10日ということだけが問題だな・・・
もう3ヶ月前だもんね 電王戦FINAL第5局の前日じゃん さすがに間が開いてると思える(^^;
▲飯島vs△郷田で、戦型は相掛かり
横歩を取った飯島の飛車の位置を、郷田が見事にとがめることに成功、飯島を寄せ付けず、完勝していた
飯島もそんなに悪い手をやったようには見えなかったのに・・・
飯島をバッサリと一刀両断したような棋譜が出来上がり、郷田、カッコイイーー!
解説の北島が「タイトルホルダーの手でしたね」という手も郷田に数回飛び出した
北島は解説者として棋力的にはギリギリ足りるかどうかという程度と思えるが(^^; 声の質がよく、とても聞きやすいのがGood 安心感が得られる声なのだ
聞き手の室谷女流もフレッシュですごくいいわー
楽しんで聞き手をやっている、という自然な態度が好印象なんだよね
室谷女流は、ぜひNHK杯のほうでも採用を検討してほしい、そのレベルの逸材だ
郷田ファン納得の一局だったと思う やっぱ、タイトルホルダーは違うわ
銀河戦、私にとってはとても面白いんだけど、この番組の対局日が4月10日ということだけが問題だな・・・
もう3ヶ月前だもんね 電王戦FINAL第5局の前日じゃん さすがに間が開いてると思える(^^;
2015.07.05
八代弥 五段vs村山慈明 七段 NHK杯 1回戦
八代弥 五段vs村山慈明 七段 NHK杯 1回戦
解説 青野照市 九段
今日は八代(21歳)と村山(31歳)か 八代って初めて見る 注目だ
村山は、先日の銀河戦で丸山を相手にコンピュータのような面白い攻め筋を見せていた(結果は負け)
青野さん(62歳)、八代の師匠ということだが、解説は大丈夫か(^^;
八代は2012年四段 竜王戦5組、C2 予選で佐々木慎、森けい二、川上に勝ち 本戦初出場
村山は2003年四段、竜王戦4組、B1 予選はシード 6回目の本戦出場
青野「弟子の解説はうれしいですね、八代は最近五段に昇段した 本格的な居飛車の正統派 最近芸風を広げて、四間飛車をやってみたり、何が出るかわからない感じはありますね 終盤型のタイプで、終盤の切れ味は鋭い
村山は非常に勝率の高い棋士 B1ということで同じ年代の中では頭1つ抜けたかなという感じ 序盤の研究で差をつけて、勝ちきるのを得意としている」
事前のインタビュー
八代「(本戦入りを決めた気持ちは)子供の頃からあこがれていた棋戦だったので、とてもうれしいです
地元の方を始めとして、たくさんの方に声をかけていただいたので、悔いのないようにがんばりたいと思います」
村山「NHK杯はたくさんの方々に見ていただける棋戦なので、一局でも多くさせるようにがんばりたいと思います
八代さんは非常に序盤研究熱心な若手で、最新形になると思うんですけど、中盤終盤も非常に粘り強いので、自分も中終盤ミスをしないようにしっかり戦いたいと思います」
先手八代で、相矢倉になった 駒組みをずーっとやっているのだが、例によって、解説が始まるのが遅い 解説が始まったのは30手目からだった
先週はせっかく4手目△7四歩のところから解説が始まったのに、残念だ
八代の早囲いで双方組み合い 角交換から、八代が馬を作ったが、村山は角を合わせて消すことに2回成功 戦いが起こりそうで起こらない、重い空気が流れる
青野「八代は終盤型の棋士 奨励会に入った頃は、終盤がちょっと荒かった感じがありましたけど、かえってそのほうがね 最初から終盤が弱いのはですね、もうどうしようもないんで
序盤は研究すれば、どんどん追いつけるんですね 終盤のセンスがないのはもうどうしようもないんですね」
・・・青野先生、「終盤が弱いのはどうしようもない」って言っちゃったよ(^^; まあー、本音だろうなあ
清水「村山七段は、『自分は序盤の研究をメインでやっていきたい』、とおっしゃていた」
うむ、そういうプロがいると楽しい まあただ、村山流という指し方はいまだにないんで、村山は創造派ではなく、修正派ということなんだろうね
あまり本格的な戦いが起こらないので、さらに雑談が続く
青野「将棋の技術は、奨励会に入る頃までは、教えれば強くなるんですよ そこから先は伝わりませんので、自分で会得していくしかないですね 師匠っていうのは変に教えないほうがいい (弟子が)リトル師匠になっちゃうとダメ 師匠の一回り小さいっていうのが一番ダメ」
これは全く同感だな~と思った 師匠の一回り小さくなったプロの将棋なんて、別に見たくないもんなあ
清水「村山七段も基本は受け将棋とおっしゃってましたが、コンピュータとの対局から、だいぶ意識が変わったという風におっしゃってました」
村山が銀河戦の対丸山戦で見せた、筋違い角からの猛攻は、面白かったな~
青野「プロとコンピュータ、勝敗だけがクローズアップされてるんですけど、コンピュータと計算能力で勝つわけはないんで、そこまでコンピュータを進化させたプログラマーたちも素晴らしいと思うし、もう1つ逆に、人間が持っている第一感というか、感性も素晴らしい あれだけ強いコンピュータが指してしまう手を人間は考えないでそんな手はないと言ってやめる能力がある 人間が持っている能力がいかに優れたものがあるかっていう、そういうことを宣伝しないといけない そういうことが証明されたかなと思っている 我々としてはそういう宣伝をしたいという気持ちはありますね」
・・・でも、勝敗にこだわったのは、プロ側のほうですよ 第3回とFINALはルールで「縛り」をコンピュータ側にかけちゃって、どうにか勝とうとしたのが実情 それではプロの素晴らしさって、あまり伝わらないですよ?
ここまで雑談を書いて、まだ局面があまり動いてない(^^;
八代が手持ちの角を▲4六角と盤上に放った直後、村山は手持ちの銀を△4五銀と投入してきた
引かされた八代の角 これを境に、だんだん村山の駒が働きだした
青野「ちょっと村山のほうが駒がのびのびとしてますね」
すでに番組開始から1時間、いつ本格的な戦いが、と思っていると、ここから村山が攻めていった
八代陣を崩す歩の使い方、さっき打った△4五銀を働かす攻め筋、村山、かなりうまい 八代は防戦一方になってしまった
八代は角を切って細い攻めに勝負をかけたが、それも受けきられ、残ったのは角の丸損
ぐわー、これは痛いなー
村山に受けで、ピッタリの角を出る手があり、
青野「そうなんですよ それがあるんですよ それが嫌な手なんですよね う~ん この局面は角損になっちゃってますね 角損の上に、相手に遊び駒がないんですよ」
八代、つ、つらい どうにか粘ろうとがんばる八代だったが、村山に冷静にめんどうを見られた 村山、もう見切ってるね さすがにここから逆転を許すような甘さはないわ 私レベルの将棋だったらどうなってたか、わからなかったけど(^^;、村山が丁寧に指し、紛れはなく終局した 124手で村山の快勝だった
青野「八代の▲4六角でうまくいったかなと思ったんですけど、村山の△4五銀がいい手でしたね あの銀が角を押さえたと同時に、攻め駒になりましたからね」
八代と村山、まだまだ役者が違う、というところか 村山が先輩の貫禄を見せて、八代に付け入るスキを与えなかった一局となった
村山が圧迫し、駒得からそのままきっちりと決めた勝利だった
青野さん、この後、弟子にどう声をかけたかが知りたかった 村山の強さ、そして青野さんの雑談が聞けた内容だった
解説 青野照市 九段
今日は八代(21歳)と村山(31歳)か 八代って初めて見る 注目だ
村山は、先日の銀河戦で丸山を相手にコンピュータのような面白い攻め筋を見せていた(結果は負け)
青野さん(62歳)、八代の師匠ということだが、解説は大丈夫か(^^;
八代は2012年四段 竜王戦5組、C2 予選で佐々木慎、森けい二、川上に勝ち 本戦初出場
村山は2003年四段、竜王戦4組、B1 予選はシード 6回目の本戦出場
青野「弟子の解説はうれしいですね、八代は最近五段に昇段した 本格的な居飛車の正統派 最近芸風を広げて、四間飛車をやってみたり、何が出るかわからない感じはありますね 終盤型のタイプで、終盤の切れ味は鋭い
村山は非常に勝率の高い棋士 B1ということで同じ年代の中では頭1つ抜けたかなという感じ 序盤の研究で差をつけて、勝ちきるのを得意としている」
事前のインタビュー
八代「(本戦入りを決めた気持ちは)子供の頃からあこがれていた棋戦だったので、とてもうれしいです
地元の方を始めとして、たくさんの方に声をかけていただいたので、悔いのないようにがんばりたいと思います」
村山「NHK杯はたくさんの方々に見ていただける棋戦なので、一局でも多くさせるようにがんばりたいと思います
八代さんは非常に序盤研究熱心な若手で、最新形になると思うんですけど、中盤終盤も非常に粘り強いので、自分も中終盤ミスをしないようにしっかり戦いたいと思います」
先手八代で、相矢倉になった 駒組みをずーっとやっているのだが、例によって、解説が始まるのが遅い 解説が始まったのは30手目からだった
先週はせっかく4手目△7四歩のところから解説が始まったのに、残念だ
八代の早囲いで双方組み合い 角交換から、八代が馬を作ったが、村山は角を合わせて消すことに2回成功 戦いが起こりそうで起こらない、重い空気が流れる
青野「八代は終盤型の棋士 奨励会に入った頃は、終盤がちょっと荒かった感じがありましたけど、かえってそのほうがね 最初から終盤が弱いのはですね、もうどうしようもないんで
序盤は研究すれば、どんどん追いつけるんですね 終盤のセンスがないのはもうどうしようもないんですね」
・・・青野先生、「終盤が弱いのはどうしようもない」って言っちゃったよ(^^; まあー、本音だろうなあ
清水「村山七段は、『自分は序盤の研究をメインでやっていきたい』、とおっしゃていた」
うむ、そういうプロがいると楽しい まあただ、村山流という指し方はいまだにないんで、村山は創造派ではなく、修正派ということなんだろうね
あまり本格的な戦いが起こらないので、さらに雑談が続く
青野「将棋の技術は、奨励会に入る頃までは、教えれば強くなるんですよ そこから先は伝わりませんので、自分で会得していくしかないですね 師匠っていうのは変に教えないほうがいい (弟子が)リトル師匠になっちゃうとダメ 師匠の一回り小さいっていうのが一番ダメ」
これは全く同感だな~と思った 師匠の一回り小さくなったプロの将棋なんて、別に見たくないもんなあ
清水「村山七段も基本は受け将棋とおっしゃってましたが、コンピュータとの対局から、だいぶ意識が変わったという風におっしゃってました」
村山が銀河戦の対丸山戦で見せた、筋違い角からの猛攻は、面白かったな~
青野「プロとコンピュータ、勝敗だけがクローズアップされてるんですけど、コンピュータと計算能力で勝つわけはないんで、そこまでコンピュータを進化させたプログラマーたちも素晴らしいと思うし、もう1つ逆に、人間が持っている第一感というか、感性も素晴らしい あれだけ強いコンピュータが指してしまう手を人間は考えないでそんな手はないと言ってやめる能力がある 人間が持っている能力がいかに優れたものがあるかっていう、そういうことを宣伝しないといけない そういうことが証明されたかなと思っている 我々としてはそういう宣伝をしたいという気持ちはありますね」
・・・でも、勝敗にこだわったのは、プロ側のほうですよ 第3回とFINALはルールで「縛り」をコンピュータ側にかけちゃって、どうにか勝とうとしたのが実情 それではプロの素晴らしさって、あまり伝わらないですよ?
ここまで雑談を書いて、まだ局面があまり動いてない(^^;
八代が手持ちの角を▲4六角と盤上に放った直後、村山は手持ちの銀を△4五銀と投入してきた
引かされた八代の角 これを境に、だんだん村山の駒が働きだした
青野「ちょっと村山のほうが駒がのびのびとしてますね」
すでに番組開始から1時間、いつ本格的な戦いが、と思っていると、ここから村山が攻めていった
八代陣を崩す歩の使い方、さっき打った△4五銀を働かす攻め筋、村山、かなりうまい 八代は防戦一方になってしまった
八代は角を切って細い攻めに勝負をかけたが、それも受けきられ、残ったのは角の丸損
ぐわー、これは痛いなー
村山に受けで、ピッタリの角を出る手があり、
青野「そうなんですよ それがあるんですよ それが嫌な手なんですよね う~ん この局面は角損になっちゃってますね 角損の上に、相手に遊び駒がないんですよ」
八代、つ、つらい どうにか粘ろうとがんばる八代だったが、村山に冷静にめんどうを見られた 村山、もう見切ってるね さすがにここから逆転を許すような甘さはないわ 私レベルの将棋だったらどうなってたか、わからなかったけど(^^;、村山が丁寧に指し、紛れはなく終局した 124手で村山の快勝だった
青野「八代の▲4六角でうまくいったかなと思ったんですけど、村山の△4五銀がいい手でしたね あの銀が角を押さえたと同時に、攻め駒になりましたからね」
八代と村山、まだまだ役者が違う、というところか 村山が先輩の貫禄を見せて、八代に付け入るスキを与えなかった一局となった
村山が圧迫し、駒得からそのままきっちりと決めた勝利だった
青野さん、この後、弟子にどう声をかけたかが知りたかった 村山の強さ、そして青野さんの雑談が聞けた内容だった
2015.07.03
久保九段の「振り飛車党宣言」
囲碁将棋チャンネルで、「最新対局徹底解説」という番組があります
もうずいぶん前の再放送なのだと思いますが、
それの№312で、久保vs行方というA級プレーオフの解説を先日やっていました
その解説が終ったあと、久保九段がメッセージをくれていました
それは「これからも振り飛車党で行く宣言」と受け取れるものでした
けっこう貴重だと思えたので、載せておきます
聞き手役の安食女流が読み上げた内容です
Q.今期(第73期)A級順位戦について
久保「前期(第72期)がギリギリの成績で残留という結果だったので、今期(第73期)は何としても結果を残したいという思いが強かったです 結果、まずまずの成績が残せましたが、来期はどうなるかわからないので、軸は残しつつも色々と少しでも強くなる可能性があればチャレンジしていきたいと思います プレーオフは私にとってすごく充実した日々でした」
Q.前期(第72期)から何を変えたのかについて
久保「何かを変えなければと勉強方法を変えてみたり、若手棋士たちと将棋合宿を開催したり、色々と工夫をしてみました 基本的に自分が変わらないと成績も変わらないという思いがあり、今までやってきたことを変えることはプラスばかりではないので、かなり勇気の要ることですが、変化を恐れずに色々と変えてみました」
Q.来期(第74期)への抱負を聞かせて下さい
久保「やはり自分の持ち味は振り飛車なので、かなりの少数派になってきましたが、万が一誰もいなくなっても自分は振り飛車を軸にして、これからも戦い続けたいと思います 私はみんなと違うことがしたくてプロになった、あまのじゃくなので(笑) みんなと違う、振り飛車で戦っていきたいです みんな同じでもつまらないと思いますから そして今回様々な方に応援していただきました 声援がすごく力になりました ありがとうございました その方々に感謝の気持ちと来期の活躍で恩返しができるように日々精進していきたいと思います」
読み上げた安食「振り飛車党にとって、力強いコメントなんですけれど」
解説の西尾「最近は振り飛車を指しつつも居飛車を指すっていう人が増えてきましたけど、久保さんは振り飛車一本で行くという宣言をされましたので、アマチュアの方にとってはかなり心強い言葉ですね プロの中にも久保さんのファンはたくさんいますので、(久保ファンは)振り飛車を続けて欲しいという思いもあると思いますね」
久保九段がいるかぎり、純粋振り飛車党はB1以上のプロ上位集団の中から絶滅しない!
私も久保九段には、これからも振り飛車でがんばってほしいです!
もうずいぶん前の再放送なのだと思いますが、
それの№312で、久保vs行方というA級プレーオフの解説を先日やっていました
その解説が終ったあと、久保九段がメッセージをくれていました
それは「これからも振り飛車党で行く宣言」と受け取れるものでした
けっこう貴重だと思えたので、載せておきます
聞き手役の安食女流が読み上げた内容です
Q.今期(第73期)A級順位戦について
久保「前期(第72期)がギリギリの成績で残留という結果だったので、今期(第73期)は何としても結果を残したいという思いが強かったです 結果、まずまずの成績が残せましたが、来期はどうなるかわからないので、軸は残しつつも色々と少しでも強くなる可能性があればチャレンジしていきたいと思います プレーオフは私にとってすごく充実した日々でした」
Q.前期(第72期)から何を変えたのかについて
久保「何かを変えなければと勉強方法を変えてみたり、若手棋士たちと将棋合宿を開催したり、色々と工夫をしてみました 基本的に自分が変わらないと成績も変わらないという思いがあり、今までやってきたことを変えることはプラスばかりではないので、かなり勇気の要ることですが、変化を恐れずに色々と変えてみました」
Q.来期(第74期)への抱負を聞かせて下さい
久保「やはり自分の持ち味は振り飛車なので、かなりの少数派になってきましたが、万が一誰もいなくなっても自分は振り飛車を軸にして、これからも戦い続けたいと思います 私はみんなと違うことがしたくてプロになった、あまのじゃくなので(笑) みんなと違う、振り飛車で戦っていきたいです みんな同じでもつまらないと思いますから そして今回様々な方に応援していただきました 声援がすごく力になりました ありがとうございました その方々に感謝の気持ちと来期の活躍で恩返しができるように日々精進していきたいと思います」
読み上げた安食「振り飛車党にとって、力強いコメントなんですけれど」
解説の西尾「最近は振り飛車を指しつつも居飛車を指すっていう人が増えてきましたけど、久保さんは振り飛車一本で行くという宣言をされましたので、アマチュアの方にとってはかなり心強い言葉ですね プロの中にも久保さんのファンはたくさんいますので、(久保ファンは)振り飛車を続けて欲しいという思いもあると思いますね」
久保九段がいるかぎり、純粋振り飛車党はB1以上のプロ上位集団の中から絶滅しない!
私も久保九段には、これからも振り飛車でがんばってほしいです!
2015.07.03
山崎、得意の桂馬の両端跳ね
昨日放送された銀河戦Fブロック10回戦
▲松尾七段vs△山崎八段
△9三桂までの局面↓
後手の持駒:なし
9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香 ・ ・ ・ ・v飛 ・ ・v香|一
| ・v角 ・v金 ・ ・v金v玉 ・|二
|v桂 ・ ・v歩 ・ ・v歩v歩v桂|三
|v歩 ・v歩 ・v歩 ・v銀 ・v歩|四
| ・v歩 ・ ・ ・v歩v銀 歩 ・|五
| 歩 ・ 歩 歩 歩 ・ ・ ・ 歩|六
| ・ 歩 金 ・ 銀 歩 銀 飛 桂|七
| ・ 玉 金 ・ ・ ・ ・ ・ 香|八
| 香 桂 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|九
+---------------------------+
先手の持駒:角 歩
今、60手目△9三桂と跳ねた局面 後手番の山崎の陣形が面白い
見ればわかるように、両方の桂馬を端に跳ねているのだ
私は前もどこかで1回、山崎がこの桂跳ねをやっているのを見たことがある
全ての将棋指しの中で、これをやったことがある人が、何パーセントいるだろうか
私はこんなのはやったことないし、今後もまず指せないだろう
対局は、秒読みの熱戦の末、松尾が131手で華麗な即詰みを見せて勝ち
山崎の△9三桂は攻めの拠点になり、顔は立っていた
▲松尾七段vs△山崎八段
△9三桂までの局面↓
後手の持駒:なし
9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香 ・ ・ ・ ・v飛 ・ ・v香|一
| ・v角 ・v金 ・ ・v金v玉 ・|二
|v桂 ・ ・v歩 ・ ・v歩v歩v桂|三
|v歩 ・v歩 ・v歩 ・v銀 ・v歩|四
| ・v歩 ・ ・ ・v歩v銀 歩 ・|五
| 歩 ・ 歩 歩 歩 ・ ・ ・ 歩|六
| ・ 歩 金 ・ 銀 歩 銀 飛 桂|七
| ・ 玉 金 ・ ・ ・ ・ ・ 香|八
| 香 桂 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|九
+---------------------------+
先手の持駒:角 歩
今、60手目△9三桂と跳ねた局面 後手番の山崎の陣形が面白い
見ればわかるように、両方の桂馬を端に跳ねているのだ
私は前もどこかで1回、山崎がこの桂跳ねをやっているのを見たことがある
全ての将棋指しの中で、これをやったことがある人が、何パーセントいるだろうか
私はこんなのはやったことないし、今後もまず指せないだろう
対局は、秒読みの熱戦の末、松尾が131手で華麗な即詰みを見せて勝ち
山崎の△9三桂は攻めの拠点になり、顔は立っていた
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