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千田翔太 五段 vs 阿久津主税 八段 NHK杯 2回戦
解説 稲葉陽 七段 

今日は千田と阿久津か 千田は1回戦で、すごく面白い仕掛けをして楽しませてくれた
阿久津は電王戦・・・ もういいか? その話は(^^;

千田は2013年四段、竜王戦6組、C1 1回戦で中村亮介に勝ち 本戦初出場
阿久津は1999年四段、竜王戦1組、B1 1回戦はシード 11回目の本戦出場

解説の稲葉、顔がすごいホームベース型だ~ 何度見てもそう思う
稲葉「千田は受け将棋、流行を追わない独特の棋風 昔の戦型も掘り下げてやってみたりしている
阿久津は居飛車、振り飛車どちらも指すオールラウンダー、攻め味鋭い棋風」

事前のインタビュー
千田「阿久津はさわやかで切れ味のある将棋で全棋戦で活躍されている印象があります 本局は安定した将棋で崩れないようにしたいと思います」

阿久津「NHK杯はファンの方にすごい影響がある棋戦と認識しております すごい終わってから一喜一憂されるんで毎回出るときは気合が入ります 相手が千田さんという若手バリバリの人なので千田さんは力戦形で自分のペースを持っていて力強い将棋を指すので、それに引きずり込まれないように最後まで手に汗握る熱戦を指したいと思います」

先手千田で、千田が早々に角道を止めたのでどうなるかと思ったら、▲居飛車穴熊vs△三間飛車穴熊の、相穴熊になった 
清水「千田は他の棋士と違うことを常に意識して、視点を変えて将棋を見ている、とのこと」

駒組みが進むのが遅く、なかなか進まない
稲葉「重厚な戦い」
戦いが起こらず、千日手の心配をするハメになり、これでは楽しくない・・・
清水「じっくりした序盤の駆け引きになっています」

戦いが起こったのは、番組開始から49分が経過したときだった
清水「いよいよ駒がぶつかりました」
遅かったな 2人の考慮時間の残りは、千田▲2回vs阿久津△5回だ

阿久津が攻めていき、角を切り、2枚換えとなった 
互いに飛車を成り込み合い、ここまでで残りの考慮時間が千田▲1回vs阿久津△2回
そして、また千日手になるかという、不穏な空気が流れる おいおい、かんべんしてくれー

千田が1筋に端角を打ったのだが、これがどういう効果かよくわからない
稲葉「この角は効いているか微妙」

そして、お互いの玉の居る筋である9筋で、戦いが始まった 阿久津が踏み込んだのだ
稲葉「これはもう攻め合い」
・・・あのー、私、この将棋、ぜんっぜん、次の指し手が予想できないんですけど? ただ見てるだけの状態なんですけど、どうしてだ?

千田が「いやー」とぼやいた直後、面白い手が出た
千田は攻められている玉頭を放置で、9筋に桂馬を足したのだ これは面白い桂打ち!
しかし、面白い場面と思われたのは、ここくらいだった

千田が果敢に攻めかかり阿久津玉に必至をかけた あとは阿久津が千田玉を詰ませるかどうか
だが、詰みは全然なく、千田が117手で勝利した

阿久津が投了した瞬間、私は「全然わからんかった、今回!」と叫んでしまった
本局の次の一手の予想できなさは、どうなってんだ・・・ こんなにわからなかった将棋も珍しい・・・

稲葉「ちょっと変わった出だしになりましたけど、阿久津の仕掛けに対しての千田の切り返しがうまくて、千田がリードを奪って、それを広げていった感じがしますね」

これ、私の将棋観戦ライフの中でも、屈指にわからなかった将棋に入るなあ
形勢がどうなってるのか、次の手の候補は何なのか、今どういう状況なのか、本当にわからない将棋となった
この将棋だけの話なのか・・ それとも私の棋力が一気に落ちたのか・・・ ・ 前者ならいいのだが、後者なら激ヤバいね
まあ、相穴熊は将棋の中でも特殊な戦型で、大局観が難しく、何が起こっているのかがわかりにくいということはあるけどね
稲葉の解説にそれほど問題があったとも思えない 稲葉は最近、銀河戦でも解説してたが、そのときは何とも思わなかったからね

今週、銀河戦と女流王将戦があり、来週またNHK杯がある それで私の棋力が落ちたかどうかの評価が出るね
正直、将棋を観ても、本局ほどに何もわからないのだったら、もう将棋観戦しててもあまり意味がない ピンチだ ぐはっorz
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「アルゴリズムが世界を支配する」という本を読んでいます
「アルゴリズム」というのは、コンピューターで計算を行うときの「計算方法」のことです
この本は、アメリカのジャーナリストが書き、2013年に日本語訳が発売されました 

私はまだ一部しか読んでいないのだけど、現在の将棋界と酷似した、非常に興味深い部分がありました
それはクラシック音楽界です デイビット・コープという音楽家兼科学者が、機械による作曲を試みたところです
クラシック音楽という、いかにも古いものを大事にする業界にあって、大変なことが起こったようで・・・
将棋界にも、そのまんま通じるところが大いにあると思われます 
面白いと思えるので、以下に一部を抜粋します ↓


人間による創作と機械による創作の境界線はどこにあるのだろう?アルゴリズムは、どの時点からアーティストと呼べるのだろう?
これこそ、コープが一九八〇年代から答えようとしてきた疑問だ。(中略) コープは最初のボット(注・プログラムのこと)を「エミー」と名付けていた。

エミーがオーケストラ用の曲を作ったとき、それはあまりにも感動的で、機械による作品だとは分からない音楽家もいたほどだった。しかしコープはたちまち大勢の敵を作ることとなった。作品をまったく評価しようとしない者や、エミーの曲が演奏されることに真っ向から反対する者もいた。ドイツで開かれたある学会では、近づいてきた同業者に鼻を殴りつけられたこともある。
高名なクラシック音楽家の集まりでコープの作品が話題にのぼり、激しい口論が起きたこともある。大学の同僚のなかには、コープのことを、『オズの魔法使い』に出てくる「心のない」登場人物にちなんで「ブリキ男」と呼ぶ者もいた。

コープのボットは、ベートーベンの力強さ、あるいはモーツァルトの技巧性を自在に織り込みながら、音符をつなぎ合わせていくことができる。機械がそれほど美しい作品を生み出すことができるというのは、音楽界にいる多くの人間にとっては脅威である。
「過去の偉大な作曲家たちに惚(ほ)れ込んで人生の多くの時間を過ごしてきた人間の前に、突然、同じような感動を与えられるソフトウェアがあると言い張る頭のおかしいやつがあわられるとする。すると『いったい何が起きているんだ』ということになる」とコープは言う。「私は、非常に大きな力を持った人々に殴り込みをかけたことになるんだ。」
 (以下まだまだ続くが略)
佐藤天彦八段 vs 澤田真吾六段
対局日:2015年6月12日
解説:山崎隆之八段
聞き手:竹部さゆり女流三段

天彦と澤田、美容院パーマvs天然パーマの髪型対決となった

解説の山崎「天彦は近年、目覚ましい活躍 優秀な若手の中でも頭一つ抜けている 次世代のエース候補
澤田は同門なんですけど、ものすごい長考派 本戦で4連勝ということで、棋風が変わったのかな 力将棋を指す」

先手天彦で、ノーマル角換わりとなった 例によって、両者腰掛け銀  またこれだ、多いな・・・orz
山崎「よく勝っている人たちの中で流行っている戦型、だが澤田が変化した」

聞き手の竹部「澤田は順位戦のC2とC1で2年連続昇級した」
そうか、澤田も有望なんだね

澤田、仕掛けられて3手しか進んでないのに、もう5回目の考慮時間に突入している さすが長考派と言われるだけある

山崎「天彦が細い攻めをどうつなげていくか 先手の天彦がちょっと攻めが細いと思うんですが、角換わりではそうなるもの」

手が進み、山崎「いったんは澤田が受けきったと思ったが、むしろ受けきるのが大変な局面に」
そして見事につながった天彦の攻め
山崎「いや、この天彦の手は厳しいですね、いやこれはちょっと・・・ 決まったかな・・・ 角の丸損だけど天彦優勢」

天彦は、その後の寄せも鮮やかだった 光速の寄せと言っていいだろう、最短の手で一気に詰めてしまった
101手で天彦の快勝に終わった

山崎「澤田の力戦志向の序盤から、天彦の細い攻めvs澤田のギリギリの受けだった 澤田が受け止めたと思えたところ、天彦が実力を示して際どい攻めをつなげた 天彦、強いですね」

感想戦ではいろいろと変化をやっていたが、本局、天彦が見事だったので、どう変化しても最後は天彦が勝っただろう、と思わせるものがあった

気になるデータが今年の年鑑に出ている
初手から▲7六歩△8四歩▲2六歩となった時点の、先手勝率がなんと0.627だそうだ うわあ、高すぎるやろ・・・
(ちなみに対局数は244局で、前年の182局から増加)
年鑑には「角換わりを志向する手順で、これだけ勝てれば3手目▲6八銀より▲2六歩と突きたくなるのもうなずける。」とある

後手は一手損角換わりの出だしのほうが、ノーマル角換わりの出だしより、まだしも勝率がマシと出ている(一手損も苦戦には違いないのだが)

戦型別勝率の角換わりを紹介したコラムでは、「角換わりは先手のドル箱戦法」とまで書かれている
プロ間ではノーマル角換わりの後手番、やばいことになってるんだね・・・
将棋ファンあるある
いしかわごう著 2015年8月20日 第1刷発行 TOブックス 1200円+税
評価 C (私のブログでCは普通の意味 Amazonでいうと星3つ)

ライトテイストの本 つまり、深く考えずに軽く読めます 逆に言うと深いところがほぼないです
240個もの、「あるある」と「情報」が紹介されています
正直、将棋ファンの間で、どれだけ「あるある本」の需要があるのか私にはわからず、この企画をまとめた筆者と関係者には敬意を表します

ニコニコ動画がらみの話がかなり多いです 私はニコ生で将棋は電王戦くらいしか観ないですが、知っていることが多かったです

あるあると言いながら、単に情報で終わっているものが多いです
56ページでは、「検討室に鈴木大介八段がいると、にぎやかになりがち」とあるが、それはただの人物紹介・・・
62ページでは、「静岡まきのはら大使」とあり、加藤桃子女流二冠がそれに任命されたとあるが、それもただの情報であり、タイトルの「あるある」では全然ない・・・

でも、誠実に本を作ろうとしているのは評価できます
とにかく、読む際に、期待せずに時間つぶしのつもりで読むべし、です
まあ、時間つぶしと言っても、1時間もあれば読めてしまう本でもあるのですが(^^;

野月七段の解説者としての棋士がどうあるべきか、のインタビュー記事は興味深かったです
今のプロ棋士は、解説がうまい人が多いので、とてもありがたい、いいことですね

面白いと思えるエピソードも、普通にありました 2個紹介
141ページの「恋の藤井システム」 乃木坂46のシングルでこの題名の歌が発売されるのではないか、と噂が広まったが、結局何も起こらなかった、というオチ

155ページでは、竹俣紅女流が抱いて寝ているクマのぬいぐるみの名前が「バニヲ」ちゃんという・・・ もう、なんでもかんでも情報を詰め込んでやれ、という著者の根性に笑えます
(しかし、これ、間違い疑惑がありますね 竹俣さんの8月22日のブログを読むと、白いクマは「バニラ」と書いているが?)

棋士の人物画がかなり多く、これをどう見るか 
私は絵にはそんなに興味ないけど、うまいとは思う でも、面白い絵かと言われたら・・・
私が一番気に入ったのは、中村太地六段のFBIの絵
24で謎の人物、dcsyhi(デクシ)をsaiに例えた絵も、良かった (正体がわからないんだから、目に黒マジックで横線を入れるべきでしょうけど) 注・デクシのつづり、本文では間違えてますね

1200円+税は高いと思います 600円ぐらいならね どうしてもパラパラと読んで終わりとなってしまう性質の本ですね
知らなくても何も困らない知識を扱っているんで、この本を読んで知見が深まるとか、読んだ人が何かが変わるとか、そういう期待は全く持てません(^^;
そしてとにかく読む前の期待は禁物です 「そんなの知ってて当然だわ」とか「どうでもいい知識だな」という読み方になったら、この本は元も子もない(^^;

この本に1200円+税を出す人はマニアと思うんですが、マニアなら知ってて当然の知識がかなり多く、この本の成否を危ういものにしていますね・・・ 「あるある」というか、「情報」のものが多いんですよね

今日は27日だから、27番目のあるあるを紹介しておきましょう 以下、抜粋↓
「意外と難解ホークスで」
2014年の名人戦第3局のティロフォンコーナーで炸裂した豊川七段のダジャレが炸裂。しかしこの日の解説者は、あのひふみん。その何気ない一言から「私は南海ホークスの杉浦忠投手と対談したことがあります。杉浦投手ってすごいんですよー」と、まさかのカウンターを浴びる展開に、豊川七段もノックアウトされていた。


・・・どうですかね こんなのが240個です 「炸裂」と2回出てきてるのは私の写し間違いじゃないです 
村田顕弘五段 vs 豊島将之七段
対局日:2015年6月9日
解説:森内俊之九段
聞き手:熊倉紫野女流初段

関西の若手四天王と呼ばれた2人の対決 (四天王は村田と豊島と糸谷と稲葉)

解説の森内「村田は詰将棋が得意で、終盤型 序盤でもアイデアマン
豊島は今一番輝いている若手の一人」

先手村田で、▲5筋位取りのゴキゲン中飛車+美濃vs△居飛車の舟囲い
1筋の端を、村田が放置して詰めさせるという、めずらしい展開

村田から積極的に動いていったが、戦果が今一つ上がらなかった
森内「豊島のほうが指し手に無理がないですよね、横綱相撲でペースをつかんだ」

中盤が進むが、森内「総合的に見て豊島が充分」

苦しい村田、大勝負に出た、と思ったら、飛車を切らなかった
森内が「村田の最後の切り札」と言っていた順だったのだが、切り札を活かしきれずに自重してしまったようだ
豊島に冷静に対処され、その後の豊島の寄せも的確だった 結局、序盤で1筋を詰めたのを見事に豊島は活かした
94手で豊島の快勝に終わった

森内「豊島の寄せは速かったですね、豊島が序盤で端歩を詰めたのを活かして、村田の攻めを見切って反撃に転じて勝った、豊島の会心譜と言えるのでは」

感想戦、対局者2人の声が小さいこと(^^; テレビの音量を上げてもすごく聞きづらい
特に村田ね まだ番組は続いているから、もっと聞きやすくしゃべってほしい 
変化手順のところで、「最後の切り札」のところで村田が飛車を捨てて勝負に行ってれば難しかったのでは、とのことだった

でも、本局、全体的に見て、豊島のほうが押していた 
村田がどう変化しても勝負としては豊島の勝ちは動かなかったのでは、と思えた それくらい豊島が充実していた 
豊島は相手の手に対する対応力がすごく高いと思えるんだよね
豊島がさすがの強さを見せつけて、快勝という一局だった
加藤桃子女王女流王座 vs 千葉涼子女流四段
対局日:2015年6月10日
解説:村山慈明七段
聞き手:斎田晴子女流五段

囲碁将棋チャンネルの女流王将戦に、注目の加藤桃子女流二冠が登場! 
私は加藤さんのことは知らない 20歳の奨励会初段だそうだ どれくらい強いのか? ワクワクだ 

そしてなつかしの千葉涼子さんだ 千葉さんは昔NHKの聞き手をするなど、すごい目立つ存在だったのだ 旧姓の碓井涼子の時代には、私は実は碓井さんのファンだったのだ、聞き手として毒舌を発揮していて、楽しかったのだ
でも千葉涼子になって、NHK杯に毎週出ると、「うわー、また今週も千葉だ~」ってなって(^^;

加藤は、女流での成績が33勝9敗で勝率が0.786とのこと な、ななわりはちぶ~? 計算が間違ってるんではないか、と思って電卓でやり直してみたが、合っていた(笑)  なんでも、加藤は女流王将戦は初参加とのこと
奨励会員の女流棋戦参加の規定、どうなってるのか私は全然知らないわ
解説の村山「加藤は女流棋界を引っ張っていく存在ですよね 居飛車党本格派で攻め将棋、終盤力に定評がある
千葉は10年ほど前に女流王将になった 居飛車の本格派で軽快な攻め将棋」

先手加藤で、横歩取りになった それも最新定跡に進んでいく △5二玉+△7二銀型で、後手の千葉から飛車をぶつけて交換になる筋だ
おおー、こんなの女流が指しこなせるか~? 一手一手の意味わかって指してるのかな~(^^;
村山「最近の千葉は後手だと横歩取り」

かなり定跡手順で進み、そろそろ前例から別れをつげるところ
村山「加藤は竜ができたのが主張、千葉は手持ちの飛車が主張」
千葉、長考の末、その飛車を手放して打った、自陣飛車~
・・・が、加藤に歩1枚で簡単に受けられてしまったよ? あれ? 千葉はなんのために飛車を打ったのか?
村山「千葉は飛車を手放したからには攻めたいんですけど・・・ 加藤の手、落ち着いた受けの好手でしたね」

千葉、とりあえず一手コケたけど、まだがんばれ~と思って観ていると、力強く金銀を盛り上げて、千葉はまだやれそう!
村山「千葉の攻めがつながりそうな感じはある」
千葉、飛車の転回をして力を溜め、いけるか~と、なったのも、つかの間だった
加藤に実に巧みな受けの構想が出た! 狙われた駒をあっさりさばいてしまった これには村山も称賛を惜しまない
村山「加藤のうまい手順でしたね~!」
この攻防で、千葉は角銀交換の駒損をしてしまった

そして加藤は、取った角を打ち込み、敵陣の桂香を拾い、圧倒的駒得に! 
千葉はホントにすごい駒損で、もう男子プロなら投了しそうだったのだが、まだ千葉は指した 
しかし駒損を重ねながら飛車を何手も逃げ回ってるだけという状態になり、寂しい・・・

加藤は、優勢になったらノータイム指し、それが的確な手を指すから、なんだか憎たらしい(笑)
さらに駒得を拡大させた加藤、数えると、飛角金の丸得って、どんだけバブル状態やねーん
こんだけ差が開いたら、もう見ちゃおれん、って見たけど(笑)
加藤は最後の詰みを発見するのも、早かった 119手で加藤の圧勝! そうとうの大差だった

村山「千葉が先に攻めていったが、加藤の受けが非常に落ち着いていましたね 加藤の完勝、快勝」

感想戦で、千葉「飛車を手放して不発だったのが響いた、受けがあるのをうっかりした、勝負手が全部返されてしまった」

う~ん、加藤は二冠の前評判にたがわず、実に強い!! モノが違うわ!
私は加藤を観たのが初めてだったけど、強さが充分出てた、良かったわ~
たしかに千葉はボロ負けだった、でもそれでも楽しい、女流の将棋、観てて楽しいよ

男子がプロ野球なら、女流は高校野球だと思う その例えはけっこう的確ではないかと思っている
高校野球の中には、すぐにプロ野球に行っても通用する選手が、たまにいるじゃない?
それが本局の加藤だね! 本局に関してはそれくらい強かったと思えた ノータイムでバンバン指してたしね

千葉も良かった、飛車打ったけどすぐに受けられて、打った飛車が意味なしっていうミスも、アマでは非常によくある、そして飛角金の丸損になっても指し続けるっていうのも、グーーーッド、アマでは非常によくある(^^;
女流の将棋は勇気をくれるね コンピュータともう戦わなくていいし、女流は気楽に観れるのがいいわ
毎週1回、女流王将戦は楽しい! ビバ、女流!
糸谷哲郎 竜王vs井上慶太 九段 NHK杯 2回戦
解説 内藤國雄 九段

Bブロックが映し出されたが、羽生が消えたというだけで、喪失感がかなりすごい(^^;
今日は注目の糸谷竜王の登場だ 対するはベテランの井上さん 大阪での井上さんの解説会は毎回最高だったなあ 解説会の印象が強いので、私にとっては「井上先生」だ がんばれ、井上先生! 本局の解説は引退した内藤さんだが、大丈夫かな・・・

糸谷は2006年四段、現竜王、B2 本戦にシード 7回目の本戦出場
井上は1983年四段、竜王戦3組、B2 1回戦で松尾に勝ち 23回目の本戦出場

内藤「糸谷竜王は強そうですね 井上君はまじめ、形どおりに勉強した人ですね」

事前のインタビュー
糸谷「NHK杯ではしばらく勝ちから遠ざかっておりますので、竜王として面白い将棋を指すことを含めまして、勝ちにこだわっていこうと思っております 井上九段は私が小さい頃からお世話になった先生ですので、恩返しという気持ちも含めましてスッキリとした将棋を指したいと思います」

井上「タイトルホルダーとこういった注目の場所で戦えることは非常に光栄なんで、糸谷さんはものすごい難敵というか、恐ろしい相手なんですけど、自分の力を精一杯出せればと思っております」

先手糸谷で、相矢倉になった 後手の井上の工夫で、後手無理やり矢倉だ
清水「井上九段は糸谷竜王の得意な形はよくよく分かっているので、その得意形にはしないようにします、とおっしゃってました」
内藤「糸谷の将棋はコンピュータに影響されてない気がする、昔の将棋の匂いがする」

これまでの2人の対戦成績が出て、糸谷の5戦全勝とのこと
序盤、雑談で内藤が面白いことを言っていた
清水「昔は過去の棋譜をどうやって調べていたんですか」
内藤「図書館に行って新聞の切り抜きを見るとか・・・ 連盟に行くほうが早いんですけど、大阪の連盟に行くと、必ず朝からマージャンしてまして、マージャンに誘い込まれるか、酒を飲まされるか」
そういう時代があったんだねえ 以前の河口さんの記事では、「待った」(指してから手を変える)が横行していたとあったしね
連盟の歴史は90年ほどあるそうだけど、そんなに自慢できる威張れた歴史じゃない、と私は思っている

さて、盤上の中段で小競り合いが起きているが、井上の無理やり矢倉の作戦が当たったようで、
内藤「これでしたら、井上充分のような気がしません?」 「今のところ井上君、押してますよね」
糸谷の早指しもまだ発動されてない 考慮時間の残りが糸谷▲8回vs井上△10回と、糸谷のほうが先に時間を使っている
おおー、いけいけ、井上先生 

清水「井上九段は6月から連盟の理事」
内藤「井上君は将棋も一生懸命に勉強して、教室も開いているというのは棋士として理想ですね 何もしてない人も多いですからね」
はは、内藤御大、大御所として厳しい言葉を下さるね(笑)

盤上の中段部分で、難しい戦いが続いている
清水「糸谷は竜王になったから序盤を磨こうと一念発起されたそうですが、自分のスタイルに合わないのでやっぱりやめました、とのことです」
これも面白い情報だ、序盤を重視しない糸谷将棋、それで竜王を取れたんだから立派なものだ

盤面、井上が攻勢かと思われたのだが、糸谷もしっかり守っている どっちがいいのかわからない熱戦になっている
時間もほぼ同じようなペースで消費している
内藤「(形勢は)バランスとってますねえ」
内藤さんのセリフ、どちらかが指すたびに「これは大きそうですね」とか「勝負師ですね」と、その手をほめたたえる言葉が出る
内藤「駒の損得ないですねえ」
清水「こんなに激しく切り合いましたが」
内藤「バランス取れてますねえ」

もう終盤になっているが、面白い、これはどっちが勝つかわからない、観ててドキドキの、かなりの熱戦!
井上先生、かなり力を出しているが、どうなるか~?
糸谷は飛車を取れという、見えにくい手を指し防戦、井上も玉を米長玉にして耐えてる
内藤「井上君が勝つ勝機ならここやね、普通は井上が勝つケースですよ」

そして、井上に妙手が飛び出した 働きのいまいちだった8八の銀を、△7九銀不成と、タダ捨てを決行した!
清水と内藤「おおー?」 ここ、観てて私も「おおー!」と声が出たところだった
これは面白い発想! 並の人間には見えない手だ
そしてこの△7九銀不成が成功したようで、内藤「これは井上君が勝ったんちゃいますか」
私は、まだ早いやろ! と思ったが、内藤「井上ペースですね」 「井上の攻めは切らしにくいねえ」
と、どんどん井上優勢との情報が入ってくるではないか

内藤「これはもうすぐ終了ですね」 終了宣言キター
しかし、思わぬところに自陣飛車を打って粘る糸谷 糸谷流の変則受けキター 糸谷は受けの感覚が独特だからな~
それでも、井上は最善と思われる対応をしている、とのこと
糸谷「いや、そっかー」 糸谷、これはあきらめたか?

そして、井上が攻めつつ、飛車の丸得になった あ、糸谷玉はちょっと遠のいたけど、まあ飛車の丸得という戦果を上げたから、いいのかな・・・ と思っていると、糸谷に自陣角一発! なんだこれは? もう両者秒読みになってるから、時間がなくてわけわからん 井上先生はとにかく秒に追われて着手したが、頭を抱えて、首をかしげた
内藤「これは(今の角のラインを活かして)桂捨ててから歩成があるからね、急におかしくなった」

そしてなんと、そのとおりに進む局面! 
内藤「いたたたたた、あらー これはどこがおかしかったんかな 解説が悪かったんかな? 飛車が丸々取れたから、終わったと思ったけどね 結論を急がない鈍感というのも才能」
なんと糸谷の自陣角は、攻防の超妙角だった・・・!! 一気に局面、大転回!!

井上先生、中空を眺めて、呆然としている がっくりと頭をうなだれた・・・ うそやーん、終わったって言ってたやん
内藤「ちょっとの優勢を勝ちやと思ったのが、イカンかった まだ難しいと思ってないと」
すると井上玉、超速で即詰みに打ち取られ、153手で井上先生、無念の投了! ぐああああああああ

内藤「いっときは井上君の勝ちだと思ってたんだけど、あれは勝ちではなくて少々優勢やったんですね、竜王の強さが出ました」

感想戦で、井上「角打たれてわからへんようになった、さすがにこれは勝ったやろと思ったんですけどね、金星かと思ったんですけどね、(角打たれてから)秒読みではあきませんわ」

なんという急転直下の大逆転・・・ 糸谷の人間くさい逆転術、恐るべし まさに井上先生が冒頭のインタビューで「恐ろしい相手」と言ったとおりだ あの自陣飛車からまだあきらめてなくて、角と桂を持てば井上陣が崩壊するということに気付いてないとあの自陣角は打てないわけで・・・

ぐあああー、これは最高の見世物だったなあ 素晴らしい逆転劇だったよ 
私は井上先生を応援してたわけだけど、ここまで見事な逆転負けを食らうと、面白いとしか言いようがないわ(笑)  
竜王を相手に1勝するのがいかに大変かということだ
井上先生のいいところが存分に出ていただけに勝ってほしかったけど、竜王の終盤の瀬戸際の勝負術が上回ったな~
内藤さんの解説、声が聞きやすかったんで、思ったより良かった
対局者2人のがんばりで、今週は盛り上がったな~ NHK杯、面白いね 
井上先生、△7九銀不成のような手が指せたら、その一局は勝てるとしたもんだけど・・・ 2敗分くらいのダメージが(^^;
お疲れさまでした、本当に惜しかった・・・
船江恒平五段 vs 広瀬章人八段
対局日:2015年6月5日
解説:稲葉 陽七段
聞き手:井道千尋女流初段

うわー、また解説者に顔がホームベース型の人だ~(笑)
対局者に船江と広瀬、船江は電王戦でおなじみになった 広瀬は今、羽生との王位戦を戦っているね

稲葉「船江は筋が良く、攻めが得意 広瀬は最近本格居飛車党 終盤が鋭い」

先手船江で、角換わりの相腰掛け銀
後手の広瀬が専守防衛型の構えを取り、持久戦になった 
それもすごい持久戦になり、なんと、両者穴熊に潜るという、かなりめずらしい展開だ
稲葉「まさか相穴熊になるとは思わなかったですね」

30分以上駒組みをしていたが、広瀬から攻めていき、ようやく戦闘開始となった
聞き手の井道女流、この一局を通して何度も「稲葉七段ならここではどういうふうに指してみたいですか?」と聞いていたが、たまには自分の意見も言ってくれると良かったね 女流の意見というのはアマに近い思考なので、それはそれで参考になるのよね

両者攻め合いに出て、面白くなった 先手船江の露骨な1筋の端攻めが間に合うのか、それとも後手広瀬の9筋8筋を連動させた攻めが優るのか?
稲葉「広瀬の攻めが迫力がある」 局面進むにつれ「広瀬としては指せている感触はあると思う」 「広瀬快調」
井道も感心し、「短い持ち時間の中で広瀬はこの攻めの組み立てを考えられてたんですね」

船江は穴熊から玉を這い出して、どうにか逃れようとするが、広瀬の追撃は止まらない
船江はもう防戦一方 しかし私には広瀬の寄せ方が正しいのかわからない これで船江玉が寄ってるか~?

広瀬はズバッと角を切り飛ばして、ラッシュをかけた
稲葉「ちょっと見えづらい寄せ方」
船江、粘れ~、と思っていたら、なんと船江、簡単に一手負けする順を選んだではないか もう、ものすごく単純な一手負け
あっという間に船江は詰まされ、広瀬の勝ちとなった 106手で広瀬の快勝
うわー、船江、これは・・・ 完敗と言っていい内容だったな・・・

稲葉「船江の端攻めを、からぶらせる広瀬の構想がすごいうまかった」

感想戦で、船江「後ろ向きな作戦すぎた」 う~ん・・・ 積極性がない作戦で、受け身になり受け間違いが敗因とのことだった
船江は、▲1五歩の仕掛け~▲1四歩の取り込み~▲1三歩成と攻めたのだが、ことごとく広瀬に無視されての攻め合い負け
こりゃー、もう完敗を認めるしかないね

一方の広瀬は、さすがの攻めの切れ味を存分に発揮していた 飛車、角、桂、香、歩という攻め駒総動員で、圧倒して攻め倒してしまったという一局だった 広瀬としては攻め駒がすべて活用でき、気持ちのいい勝ち方だったと思う
広瀬のいいところばかりが出たなあ

広瀬が貫禄を見せつけ、船江を寄せ付けなかった一局だった 
羽生と渡辺の記念対局が囲碁将棋チャンネルであった
羽生と渡辺の対戦成績は、羽生31勝、渡辺34勝とのこと (対局日の6月6日現在)

私は録画していたつもりだったのだが、番組の冒頭が録画されていなかった なぜだろう?
再放送で補完することになった 番組の冒頭、これまでの銀河戦の優勝者へのインタビューや、羽生と渡辺の対局室の入室シーンがあったりして、けっこう貴重だった
羽生も渡辺も和服で登場、盛り上げようとする番組制作側の意図が伝わってきて、良かったよ

解説は郷田王将、聞き手は清水女流
先手羽生で、相矢倉の持久戦になった 羽生が飛車を中飛車にして、金を上げてきて中央突破を図る
渡辺は棒銀がさばけずに、どうにも苦しそう これ、もう終わってるんじゃないの? どうやって渡辺は五分の分かれに持っていくんだ? と思っていたら、ここから渡辺の「細い攻めをつなぐ技術の高さ」が炸裂した
焦点の歩、羽生の玉頭に歩を合わせる、飛車の転換などして、攻めがつながるように持って行った~

危なくなった羽生、もう受けきれない、これは渡辺の一手勝ちが濃厚、後は手続きか しかし両者秒読みが続いている
いよいよもうあと数手で投了か、そのとき羽生に、気づきにくい絶妙の飛車浮きでの受け!
解説の郷田も絶賛の一手だった これに渡辺が対処しきれずに、羽生が「羽生マジック」で逆転勝利を収めた

いやー、これは見ごたえあったな 一局の総評を聞かれた郷田は「何も言うことはありません」と言っていたが、感想戦にはしっかりと「こうやれば渡辺さんが勝っていたんじゃないですか」という指摘をして、存在感を見せていた(笑)
個人的には「渡辺の細い攻めをつなぐ技術の高さ」が見れたのが良かったわ もう私なら投了を考えそうな、抑え込まれた局面から見事に攻め駒を活用して勝ち筋まで持っていくんだからね
羽生マジックが見れたのも、もちろん良かった  エキジビジョンで盛り上がるだろうか、と思ったが、両者が得意の矢倉を採用したこともあり、存分に力を出していた とても盛り上がったと思う
屋敷伸之九段 vs 菅井竜也六段
対局日:2015年6月5日
解説:稲葉 陽七段
聞き手:井道千尋女流初段

うわー、解説の稲葉、顔の形状が目を引くな~ 毎回だが、驚かされる~
「顔が将棋の駒の形の棋士」として、稲葉に将棋栄誉賞でもあげたらいいと思う
それか、顔の骨格標本を作って、将棋会館の前に飾っておくとかね

屋敷と菅井、ベテランと若手の強い者どうし、楽しみな一戦だ

稲葉「屋敷は最近は独自の戦い方をしている 菅井は早見え早指しで新手を指している」

先手屋敷で居飛車、対する菅井は、なんと4手目に角道を止め、ノーマル四間飛車に~!
後手のノーマル四間飛車と言えば、今年の将棋年鑑で、「昨年度のプロ間の勝率が0.324」と出ていた戦法ではないか
もうここまで低い勝率だと、絶滅危惧種と言って間違いない
屋敷にどこまで立ち向かえるのか?

屋敷の注目の対策、それは▲棒銀+引き角という、これまた超個性的な戦法だった 
うわ~、もう、モロにアマチュアがやる戦法どうしのぶつかり合いじゃん、楽しい~

稲葉「ノーマル四間飛車に対して居飛車急戦は最近ではめずらしい
菅井は最近は何でも指す、こういう受け身になる作戦も指す、芸域を広げようとしている」
いくら芸域を広げるといっても、勝率3割2分の戦法まで採用していて大丈夫なのかと思ってしまうが、どうなるか

菅井は左金も玉と反対側に上がり、もうまるっきりアマ強豪どうしの戦いのような局面となった

雑談で、稲葉がコンピュータに関してこんなことを言っていた
稲葉「コンピュータとか使っている人は、ちょっと研究会を少なくしてる人は多いかもしれないですね」
もう、他人と研究会をやるよりもパソコンで最善手を検索してたほうがいいってことか・・・ 寂しいが、勝ったもの勝ちの世界なんで、しょうがないね・・・

屋敷は自然な駒運びで攻める 菅井は飛車を細かく横移動、そして左銀をトリッキーに上がって受ける
双方の駒がさばけ、終盤に突入
稲葉「一手指したほうが良く見える」
うむ、双方、玉が薄いから、ドキドキするね

手数が進み、屋敷は単純なベタ金で、菅井の美濃囲いに張り付いて攻める 
菅井はのんびりと盤面隅っこの香車を拾って打って攻めているが、自陣は大丈夫? 香の攻めが間に合うのか?
すると、稲葉「もう菅井は受けるスペースがない」
あれ! 本当だ 単純な数の攻めが受からないではないか こんなときに取ってあった香も、今打ってしまって、もう高い持ち駒しかないよ

菅井は仕方なく銀を打って受けたが、それはすぐ取られる運命・・・
駒が大量に交換になったが、菅井はものすごく駒損をした 
稲葉「ちょっと菅井は駒損しすぎてる感じ 金銀銀桂と飛車の4枚換え」
ぐわー、しかも、屋敷側は金銀7枚、菅井は大駒4枚、終盤でこうなるとどっちが勝ちやすいかは明らか
菅井玉の周りはスッカスカ、守ろうにも持ち駒が大駒しかない・・・
もう屋敷レベルの人間が、ここから勝ちを逃してくれるとはとても思えん

稲葉「屋敷はしっかりした攻めです」
気づきにくい好手順で、屋敷は確実に攻め立て、菅井をノックダウンに追い込んだ
菅井、超単純な必至の図まで指して、投了を告げた  101手で屋敷の勝ち
屋敷は自玉は安泰、そして持ち駒の銀3枚を戦力的に余らせての勝ちという・・・ 圧勝だった
プロでここまで差がつくのも、相当に珍しい

稲葉「前例があまりない力将棋だったんですけど、屋敷が全体的に安定していた 
ちょっと薄い玉形だったんですけど、うまくまとめてあとは攻め切った」
屋敷はさすがにA級といった指し回しだった これからも左右の銀を前に進める独特の作戦を期待しているよ

感想戦で、菅井は別の手順で攻めたらどうだったかを示してくれたが、あまり結論は出なかった感じ
この一局、一言でいうと、「コテンパン」 これに尽きる・・・
菅井六段、勝率0.324の戦法の壁を打ち破れずに、ボロ負け
う~ん、こんな日もある、羽生でも負けることがあるんだからね お疲れさまでした(^^; 
北村桂香女流1級 vs 中村桃子女流初段
対局日:2015年6月9日
解説:森内俊之九段
聞き手:熊倉紫野女流初段

囲碁将棋チャンネルで土曜の夕方に放送があった分の対局を、私が火曜に感想を書いている女流王将戦
北村さんは私は初めて見る、関西所属 
中村桃子さんは、聞き手などで出演したときに宇宙人のような声で視聴者を楽しませてくれている

解説の森内「北村は振り飛車党で、攻守のバランスがいい 中村は振り飛車で攻めが鋭い」

対局開始のとき、テロップで「対局時間が大幅に伸びた為、一部編集してお送りします ご了承下さい」と出たから、いやな予感がしたのだが、これがモロに的中することになってしまった・・・

先手北村で、相三間飛車から、持久戦 それもすごい持久戦 両者ガチガチの▲銀冠vs△金無双

戦いが起こり、北村が馬2枚を作っているうちに、中村が攻めることができるかどうか
森内「終わりの見えない戦いになりましたね、両者とも玉が見えなくなりました」
もうずいぶん指して局面が進んでいる印象なのだが、まだ番組開始から36分しか経っていない ええー、まだここから1時間あるのか~

お互いに相手の攻め駒を攻めているという状態で、相手玉になかなか迫れないでいる
森内「これは延長戦ですね」
聞き手の熊倉「第4ラウンドくらいになりますね(笑) 」

そして延々続く、双方バッサリいかない、じっくりとした駒運び
熊倉「何十手前で、見たような局面に」
森内「駒割りのバランスも、取れてますね はあ~ 安全志向ですね~」

こういうセリフが繰り返された 私はノックダウンで、メモを取る気がなくなった・・・
最後は北村が入玉を確定させ、中村が戦力がなくなり、刀折れ矢尽き果てたところでようやく投了となった
217手で北村の勝ち
中村の攻めに便乗して、北村がうまく入玉したね もうそれだけしか私は感想がない(^^;

森内「中村の攻めと北村の受け、両者の特徴がよく出た好局だったと思います 北村の辛抱強いところが出ていた」
はあ~、これはもうね、長かったとしか・・・ どこが敗因とか、そういうのを考えようと思わないもんなあ    
相振りって、双方玉が堅くて、相手の攻め駒を攻める状態になりやすいから、こうなることもあるよね 
双方がじっくりして慎重でいると、こういう長手数にもなるという、将棋の一面を見たね・・・(^^;
橋本崇載 八段 vs 澤田真吾 六段 NHK杯 2回戦
解説 糸谷哲郎 竜王

ハッシーの登場、今回は何を言うかな~ 澤田の寝癖はどうなってるかな~
そして解説は糸谷竜王! どんなことを言うか楽しみだ

ハッシーは2001年四段、竜王戦1組、B1 前期NHK杯ベスト4により2回戦にシード 11回目の本戦出場
澤田は2009年四段、竜王戦3組、B2 3回目の本戦出場  1回戦で高野に勝ち

ハッシーは髪の毛を黒くしていて、いたって普通 服装も目立たない色のスーツ
澤田も寝癖がない  ・・・面白くない(^^;
糸谷は、顔がぷっくり~ 
その糸谷「竜王になって、免状などに字を書くことが増えました 月に200~300枚」

糸谷「ハッシーは居飛車、振り飛車問わず指しこなす、オールラウンダー
盤上でもエンターテイナーとして色んな作戦を見せて下さる
澤田は昔は自由な作戦だったのですけど、最近はだんだん落ち着いてきた、居飛車の本格派」

事前のインタビュー
ハッシー「前回のトーナメントではですね、反則負けという大失態を犯してしまい、視聴者の皆さまには大変失礼を致しました
えー澤田さんはですね、実力もあり勢いもある、大変な強敵ですけども、私も汚名返上するには勝つしかないと思いますんで、精一杯実力を出し切ってがんばりたいと思います」

聞いていた糸谷「前期のことを乗り越えて、より上に向かっていく決意が見れた素晴らしいインタビューだと思います」
おおーーい、全く普通やんけ! ハッシー節はどこへいった~ まあ、まだ初戦だから遠慮したのか?

澤田「橋本八段は将棋もパフォーマンスも一流だという印象があります 本局は対局時間が長くなるような熱戦にしたいと思います」
聞いていた糸谷「澤田は、泥沼の終盤になってからが自分の本領だという気持ちがあるのでしょう」

先手ハッシーで、注目の初手は▲5六歩! ゴキゲンかと思ったが違い、▲ダイレクト向かい飛車+美濃vs△居飛車になった
すぐ角交換になり、飛車も交換になろうとしている 澤田が長考・・・ それなのに、なかなか解説が始まらない、これはどうにかならないのか どう考えても、もう勝負所だろう もっと早くから解説を開始する必要があるだろう

やっと解説が始まり、糸谷「中飛車の構えを見せてから向かい飛車にする、最近の向かい飛車ですね」
もういきなり飛車も交換になり、互いに敵陣に飛車を打ち合うという、かなりの急戦だ
糸谷「ちょっと澤田が苦しいのではないか」
澤田、王手で飛車を打たれて、苦しくなったのかな? やはり守りの自陣飛車を打って自重が正解だったか?

雑談になった
清水「澤田はスポーツ観戦が好きということですが」
糸谷「一緒に行ったことはありません、澤田は三重に住んでいるんで」
清水「ハッシーは船舶(せんぱく)免許を持っているそうです」
糸谷「漁船ですかね、もっと大きいクルーザーのような?」
清水「さあ?」
なんか、話が膨らんでいかない、話がはずまない・・・(笑)

ハッシーが自陣に角を投入、澤田も攻防に角を投入 しかし澤田の角は引かされた 
糸谷は「いやー」と今の澤田の手を疑問視  
ハッシーに味のいい突き捨ての歩も出て、糸谷「ハッシーが少し指しやすいように見える」

また雑談で、糸谷「澤田はだんだん棋風が居飛車本格派に近づいている 私はさかさま、本格派から遠ざかっている、変革派ですので・・・ シャレです(笑) 」 はは、これは面白かった

ハッシーは攻めかかれそう、澤田玉は2筋が薄いのだ 2筋からどうやって攻めるか・・・
糸谷「ハッシーは優勢を意識しているだろう」
いけ、ハッシー、一気に決めてしまえ・・・

ところが? 澤田が5五に居た角を馬にして、また5五に引っ張ってきたあたりから、様子がおかしくなっていった
澤田の△5五馬に、糸谷「予想外」 そして、手が進むにつれ「澤田が盛り返した」
ハッシーの調子が明らかにおかしい、角を2回も意味なく引かされ、敵陣に居た竜も引かされた 全軍後退・・・
糸谷「差は間違いなく縮まった」
これ、おかしいよなー、ハッシー、何かなかったのか?
糸谷「だんだん混沌、澤田が得意な領域に・・・ ハッシーは逆転されたと考えてるかも」

そして、ハッシーの美濃囲いへの、執拗(しつよう)なコビン攻めが始まった 澤田、桂香香で一点攻め、容赦なし
糸谷「今は澤田のほうを持ってみたい」
しかしこれ、今回、地味な手のオンパレードだな、なんか、相手の手に対応して一手一手やってるだけ、ドーンとした狙いっていうのがない・・・ 単純な飛車交換から竜を作って、桂香を取り合ってその桂香で攻めてるだけだもんね 他の手は相手の攻めを、手なりに受けてるだけだから・・・ 

ハッシー苦しくなったのか? たしかにハッシーの主張するところってのがなくなってきたもんな、そんなことを考えてると、なんと、ハッシー、いきなりの投了!
糸谷がハッシーの竜の引き場所を考えてる、その真っ最中だった 
ええーー、こんなところで投了か あきらめちゃったか  104手で澤田の勝利となった

糸谷「澤田の玉は堅過ぎて寄らず、後は澤田の攻めを待つばかりとなりますので、もう見込みがないとされて投了されたんだと思います 序盤はハッシーが優勢に進めてたと思うんですけど、澤田が△5五馬から手厚くされて最後は見事に勝ち切りましたね」

投了図をよく見ると、まだ双方、囲いが残っているが、駒割りがハッシーの銀の丸損 そしてハッシーは左の銀が一枚、完全に遊び駒 玉も薄い そうか、だから負けか・・・ 
糸谷の解説、どうだったのか 投了図の駒割りのことを視聴者に教えてあげなくてはならないだろう 
そして、最初のほう、本当にハッシーが良かったのか? ハッシーは左の銀が完全に遊び駒だったことを考えると、そんなにハッシー有利とも言えなかったのでは?

感想戦が注目されたが、ハッシー「何がおかしかったのか 難しい 自然な手をやってたつもりだったんですけど 普通にやって普通に負けましたね どこが悪かったか」
負けたのに敗因がわからないとは・・・ 澤田にも糸谷にもよくわからなかったようだ もちろん私にもわかるはずがない・・・
ただ、何回も書くけどハッシーの左の銀、8六の銀が一生使えない駒だったことを考えると、ハッシー有利と判断していた大局観にそもそも問題があったのかもしれない

本局は、早々に飛車角総交換になって一見は派手、しかし飛車を打ち合って、大駒のラインを消しあいながら桂香を拾いあって打って・・・と、やっていることが地味だった 技っていうのがあまり見られず、残念だった 
ハッシー、魅せる将棋を指して勝ちたかったが、魅せない将棋で負けた、という感じだ 投了も早かったと思う 視聴者のためにあと10手くらいサービスで見せて欲しかった 残念だったorz
11日の夜、やってしまいました windows7からアップグレードして、windows10を導入してしまいました
深夜にネットサーフィンをしていて、勢いで導入してしまいました

結論から言うと、私にとっては「7」が一番いい、それは導入前から分かってた、でも「10」も「8.1」に比べればずいぶんましです
あくまで、私にとっての結論ですよ

どういう経緯かというと、私のPCは去年の12月に買ったデスクトップで、新しいんですよね
で、最近、スタート画面の右下に、「windows10にアップグレードしろ~」という宣伝が、何回も来てたんですよね
それでなんだかよくわからないうちに、勝手にwindows10をダウンロード?だかなんだか、やってしまってるではないですか
私は「予約」を必死に「キャンセル」してたのに、なんでかな? ダウンロードはキャンセルさせてもらえなかったようです
それで、PCを使っていると、途中でいきなり案内が出て、何回もwindows10にアップグレードしませんか、と出るんですよ
それで、もういいや、やっちゃおうっていう、そういう経緯です

元々私は、「7」信者です 母が使っている「8.1」の使い勝手の悪さには閉口してました
でも「7」があと4年ほどでサポート期限が切れるということがわかっていたので、
まあー、この祭、「最後のwindows」と言われてる「10」を導入するか、と思ったんです
「10」は「7」に近いとは聞いていましたのでね

「10」に更新するに要した時間、私は20分くらいでした 何回か自動で再起動してました
で、「10」になりました まず、「スタート」ボタンが完備、直後は「7」からの移行に違和感なかったです 
でも・・・ あとになっていろいろとめんどうな細かい不満が出ることになりました

スタート画面のタイルはありませんでした 私はタイルは一生使わないんじゃないでしょうか

私はスタート画面に、ごみ箱を含めた7つのアイコンがあるだけです 他は何にもありません(笑)
インターネットエクスプローラー(IE)、kifu for windows、激指定跡道場3、ふつうに動いてくれてます

細かい設定をし直さなければならなかったり、直らなかったりが多い
やはりOSが変わると、いろいろ変わっちゃいますね もうしょうがないですね

以下、細かい話です

・私は画面の文字の大きさがどれがいいかで、かなり悩みました
デフォルトでwindows10で示されたIEブラウザ内の文字がそうとう小さかったので、設定しなおしました
スタート→設定→ディスプレイという具合です

・そして同じく、IEで出てくる画面の文字の濃さを設定 最終的にPCではなくモニタ画面のシャープネスというところをいじって納得する濃さを出しました

・将棋倶楽部24では画面の解像度を下げたら、将棋の盤が画面が小さくならずに済んだという現象が起きました

・困ったのは、グーグルバーを導入しているのですが、それの書き込むときの文字が小さいこと これは解決不能のようです

・文字を書いているときに、変換にいざなう、お誘いの文字がいっぱい出て、追いかけてきた・・・ 携帯で文字を打つときみたいな感じ ぐあー、なんだこれは・・・ この文字変換、いざ変換するときには字が見やすいはいいんだけど、「大きい」と打っただけで、「大きい」「大きいこと」「大きいと」「大きいがため」とかいっぱい、変換の候補が出るよ、なんとかならんか・・・ 
これは困ったな~ 「7」のときにはなかったもんな~ と思って格闘すること30分以上、IMEの予測変換のチェックをはずすことにより、解決! 良かった~! (スタート→設定→IMEと入力して検索→ Microsoft IMEの設定→ 予測入力の入力履歴を使用するのチェックをはずす→詳細設定→予測入力を使用するのチェックをはずすを、何回かやっていたらなぜか出来た  追記・下方にあるOKが押せなかったが、Enterを押したらようやく出来たことが判明)

・ドスパラのサイトが毎回IEを開くたびにタスクバーに出てきたが、ツール→インターネットオプションでホームページの設定をやり直すと消すことが出来た 

・電源を入れたあとの起動音がならなくなてしまった 終了音もならない これは直し方がわからないまま

・スタートボタンでスタート画面で右クリックしても「プロパティ」が出ないとか、そういう、イラッとするところはありますね 

・いいろところも見つけた、キーボードのF7を押すと、ひらがながカタカナになる、いままでどういうわけか、できなかったんだ、これがね

・IME辞書への登録が、いちいちスタートボタン→設定→IMEと打ち込んでやらないといけないので、めんどう


さて、ここから別のPCの話です
母の「8.1」のPCを「10」にアップグレードをお勧めして、それも「10」にしたんですよ 母は「8.1」にはずーっと困ってるからね
そうすると、メールがおかしくなりました! 未同期状態が続きました 処理中とでるんです
ただ、日を追うごとに段階的に未同期が直ってきています 今は送信済みメールが未同期ですね なんじゃこれは・・・
で、インターネットに接続が不調になるという、大問題もおきました! 何度もつながり状態と切れ状態を繰り返し、けっこうな騒動になり、最終的に父が、LANケーブルの先につないであった電源(PCの電源ではない)を抜いて入れなおしたら、今はつながり状態という・・・
なんですかね、これは・・・ もし私のPCでこんなことが起きてたら、めっちゃ大事(おおごと)でしたよ

父のPCの「7」は、今はまだ「7」のままにしておけ、とアドバイスしました
私は、元の「7」のほうがいいです、それは確かです 元からわかっていた話です
今まで「7」で何にも困ってなかったんだから「7」が一番ですよ EdgeよりもIEのほうが断然慣れてますしね
私は「10」に新しく追加された機能には、なーんにも縁がないですからね
でもこれからはこれに慣れないといかんのでしょうから、しょうがないですね

個人的には、まだ未導入の人は、あせらずに半年くらいは待って、情報がたまってくるのを待ったほうが無難と思いますね
トラブルが起こったときの対処法がまだ確立されてないように感じます
「10」を導入しろというマイクロソフトからの攻撃をどうにかして防ぎながら・・・
飯島栄治七段 vs 丸山忠久九段
対局日:2015年6月2日
解説:藤井 猛九段
聞き手:山田久美女流四段

うわ、火曜に引き続き、また藤井さんと久美ちゃん もうモロに2本撮りバレバレ(^^;

藤井「飯島と言えば対振り飛車の引き角戦法、あまり流行に左右されない独自の工夫をする
丸山は私と同じ44歳、貫禄がついてきました 居飛車党でこだわりがすごく強い 先手でも後手でも角換わり」

先手飯島で、初手から▲2六歩△3四歩▲7六歩の出だしとなった 
あとから振り返ると、ここがもう、どうだったのか? 飯島、3手目に▲2五歩はどうだったのか
というのも、丸山に得意の一手損角換わりにされてしまったのだ

藤井「丸山は一手損するかわりに、角換わりに持ち込む」
飯島は、ボナンザ囲い風に組む ▲7七銀~▲7八玉~▲6八金の形ね 
(これであと一手、▲5八金右とすればボナンザ囲いは完成だ)

雑談で、藤井「丸山さんが横歩取りを封印した理由はわからない、丸山さんは角換わりに棋士人生を賭けている
角換わりは勉強したほうがいいと思いますね、僕はしないでいいでしょうけど(笑) 」

さらに、藤井「僕は四段になってから少し、研究会で丸山さんに教わったりしましたが、あまりにも僕の将棋の感覚が丸山さんには良くなかったんですよ、僕が一手指すごとに丸山さんは首をかしげたりして(笑)
うーん、藤井君の感覚とは合わないなー、と言われて、すぐに研究会はやめになっちゃいました(笑) 」
面白いエピソードだね

さて、飯島が銀交換をすべく積極的に攻めて出たのだが、それに丸山が反応、攻め合いになった もうお互いに薄い玉での戦いだ
かなり局面が動いたが、丸山の手が止まらない すごい早指しだ
藤井「丸山はこれくらいは研究範囲かな 考えずに指してますね」
ええー、もう相当に激しいことになっているが、こんなところまで研究を? たしかに手が早すぎる・・・

藤井「ずっと丸山の研究で進んでますね 恐ろしいです 丸山のほうを持ちたい」
丸山は飛車を捨てての強襲をしているが、小駒をたくさん持った上に、馬もできて、攻めの拠点となる桂が大いばりだ
どうにも丸山がもう優勢は間違いない プロ的には大差ではないか
そして藤井が「恐ろしい」と言うとおり、消費時間の差がひどい 飯島が残りの考慮時間が5回なのに対し、丸山はまだ持ち時間を10分も残している (銀河戦は最初の持ち時間が15分)
つまり、丸山は開始から5分しか考えていないのだ 

手が進むが、藤井「丸山は局面が良さ過ぎて、という贅沢な悩み」
もう丸山の攻めが止まらない
藤井「これはまいりました、うまく指されすぎました 飯島のほうは何が悪かったのか、さっぱり分からない」

結局、圧倒的な差は埋まることなく、88手で丸山の大圧勝となった 丸山は考慮時間を8回残しての楽勝だった
観ていて、飯島はもっと早くに投げるかと思った

藤井「どこまでが丸山の研究かわからないですが、気が付いたら飯島が悪くなっていました
一手損角換わりの後手番の会心譜」

感想戦の時間が15分以上くらいあったので観たのだけど、結局どこでそんなに大差がついたのか、いまいち分からない感想戦だった 
丸山は「この手が悪かったんですよ」とか教えてはくれなかった、仕方ないことだが(笑)

本局、本当に大差も大差、ボロボロになってしまったなあ 
飯島七段と丸山九段では格が違う、と言われてもしょうがないくらいの内容となってしまった、まあ私は観ていてこういうのもかなり面白いんだけど(^^; 丸山の早指し、見ごたえあった
冒頭で書いたが、飯島は3手目▲7六歩がもうダメだったのかもしれない 丸山に対しては初手から▲2六歩△3四歩▲2五歩が正着ではなかろうか

飯島はブロックでたった2連勝で決勝トーナメントに出れてしまった 
最終勝ち残り者と戦ってボコボコにされるのもしょうがないと思う・・・
丸山が糸谷ばりの早指しで大圧勝という一局だった
平成27年版 将棋年鑑2015
発行は日本将棋連盟 販売はマイナビ 4600円+税  2015年8月1日初版
棋譜の以外の記事の総評 A  少々長いレビューとなっていますが、ご了承ください

まず、巻頭カラー写真ページが24ページほど、7大タイトルとNHK杯などの写真があります
私は写真には興味がない人なんで、写真はチラッとしか見ない(^^;
あれ、木村って挑戦者になってたんだ、去年の夏の王位戦、そうか、木村が挑戦してたのかと思いました(笑)

巻頭特集① 「羽生善治1300勝の軌跡」 4ページ
羽生の今までの戦跡を、かなり簡単に振り返ったもの
若手2人と羽生を比べています
菅井はプロ5年間で1年平均34勝、渡辺はプロ15年間で1年平均33勝とのこと
羽生はプロ29年間で1年平均45勝とのことだから、羽生の偉大さがわかります

巻頭特集② 「糸谷哲郎竜王 ロングインタビュー」 6ページ
写真などがあるから、そんなに長い記事じゃないです
興味深かった点をいくつか

質問「将棋のどこに魅力を感じますか?」
糸谷「勝負の結果がちゃんと出るところです。しかもその結果が全て自分の責任であり、自分の成果である。そういうところが非常に好きですね。」
タッグマッチは正反対の性質を持つ企画でしたねえ

質問で、コンピュータに関するものがあったのですが、糸谷竜王からは、「今のコンピュータには持ち時間が長ければ自分が勝てるのではないか」という答えでした
今のことより、今後10年先、20年先の将来、コンピュータとどう付き合っていくのか、私はそれを知りたいんですけどね・・・
糸谷竜王なら、あるいは何かビジョンを持っているかもと思いましたが、何も聞けなくて残念です

糸谷「特技は本を速く読めることですかね。小説なら1日に5、6冊読めます。やったことはないですが、漫画なら1日で100冊近く読めると思います」
「詰むや詰まざるや」を解いているという常人離れした糸谷竜王ですから、漫画を1日100冊は可能かも? 字の多い漫画、こち亀の195巻までを2日で読めるか、試したいですが(笑)  

巻頭特集③ 「田中寅彦・先崎学が振り返るこの1年」
タナトラと先ちゃんの談話形式で進む 内容は、ひたすら7大タイトル戦がどうだったかの話
一般棋戦、女流と電王戦については一切話されてなかったです
私はタイトル戦はほぼ観てないのですが、どんな内容だったか、おぼろげながら分かるので、助かりますね
ただ、まあ・・・タナトラには、問題発言が期待できないと感じるのは、もう仕方のないところ
去年は、先ちゃんが電王戦に触れて、「プロ棋士はコンピュータに負けるけど、棋力は互角なんです」という発言がありました
あれはツッコませてもらい、面白かったです
話し相手の河口老師も「里見さんはすぐ四段に上がると思ったけど」という発言、これも問題発言でしたよね(笑)
タナトラはお行儀がいいから、そういう発言はしない(^^; でもタナトラの、郷田王将を評した言葉は面白かったです
「郷田さんは豪速球ピッチャーで、アウトローに際どく3球はずして、ボールスリーから始まるんです。もうボールは投げられないからど真ん中だけで勝負して、それで三振を取るピッチャー。要領は悪いんですけど常に真っ向勝負で」

巻頭特集④ 「森下卓が電王戦を語る」 14ページ
買う前から注目していた記事です 「特別ルールでやれば、まだまだプロは勝てる」といったような、森下節ばかりが書いてあるのか、と思いきや、これがそうではなかったです 
森下さん、相当コンピュータの強さを認めてらっしゃって、FINALの予想で「まともに戦ってはプロ側の全敗だと思った。」 「そもそも序、中盤で良くできるのかさえ分からない。よくできなければ、勝てる可能性は皆無だ。」と述べられているのが印象深いです 以下、1局ずつ感想が書いてあります

私が読んで一番面白かったのは、第4局、▲Ponanza対△村山七段ですね
森下「この一局はPonanzaが強かったという一言に尽きる。」 「Ponanzaの新構想には本当に驚かされた。」 「私はニコファーレで佐藤康光九段と解説していたのだが、▲7七歩と打って、△7四飛に▲3六飛と引いたら奨励会なら破門ものだと話していた。」 「将棋にはまだまだ可能性があるのだということを思い知らされた。」
森下さん、もう、Ponanzaをベタ褒め(^^; まあ、谷川会長も著書「常識外の一手」でこのPonanzaの指し回しをベタ褒めでしたね

第5局に関しては、森下「阿久津八段にとっては、やりがいもあったと思うが、すさまじいプレッシャーがかかっていたことだろう。」と述べておられますね 阿久津さんもあれこれ言われて、しかも自分の人生で一番有名な棋譜がもうこれになることは決定のようなものなので、かわいそうではあります・・・
最後に棋譜が1ページに5つまとめて載ってますが、阿久津vsAWAKEの21手だけは縦書きで載っているところが、さびしいですね
学校で記念の集合写真を撮るときに休んで、出来上がった写真の隅に別枠で載っている人がいるじゃないですか、棋譜があんな感じ(^^;

森下さん、こんな発言をしてますね 森下「今回は事前貸し出しのルールにのっとって、コンピュータのクセを探し出した結果、プロ側の勝利に終わったわけだが、もし第2回電王戦のような事前貸し出しなしのルールでやったとすれば、タイトルホルダーも含めたプロのトップ5名が出てきたとしても私はコンピュータが勝つ方に乗る。」
プロとしてはずいぶん高くコンピュータを買ってますね (ちょっと森下さんが勘違いしてるのは、第2回でも貸し出ししたソフトは3つほどあったんです、本番と同じソフトの貸し出しはなかった、ということです)
しかし、森下さん、こうも言ってます
森下「ちなみにツツカナとのリベンジマッチで私が提唱したルール、つまり継ぎ盤の使用ありで一手10分の持ち時間が与えられるなら逆にプロが全勝するだろう。一度有利に経てば逆転することはないだろうから。」
森下さん、リベンジマッチは後日に判定勝ちで、「プロの将棋に途中でやめて、後日に判定勝ちという現象が存在する」という前例を作りましたね 私はまた、とんでもないことをしてくれた、と思ってますけどね(笑)  

森下「今期王将戦で渡辺明王将が▲5五銀左という手を指したが、あれは私がツツカナに指された手が人づてに渡辺王将まで伝わったものだという。他にも研究課題の局面からコンピュータと指したり、コンピュータ同士でやらせてみると新しい手は次から次に現れる。」
これはどうしたもんでしょうね もう、プロが研究テーマ図で新手を指しても、ファンは素直に楽しめなくなってしまっているのではないでしょうか・・・
コンピュータが指した手を採用しているだけだろう?とね  深刻な問題だと思います

巻頭特集⑤ 「上野裕和の最新将棋事情」 ~平成26年を振り返る~ 14ページ
文章に定評のある上野五段が、プロ間で今テーマ図となっている局面について、教えてくれています
居飛車編と振り飛車編に分かれ、分量たっぷり14ページ、図面数55個と、盛りだくさんです
去年もこの企画があったのですが、去年よりわざと最先端で難しい変化を紹介してくれる感じです
しかし、私はあんまりワクワクできませんでした コンピュータに考えさせて、その結果を自分のものにする、という方法がありますもんね
それがもう主流? 研究テーマ図、自分の頭で考える余地はあるのか? と思えてなりません
「神の一手の追及」の答えは、「ソフトに聞け」なんでしょうか・・・
(追記・コンピュータうんぬんを考えずに読めば、すごい貴重な資料となっております それは間違いないです)

巻頭特集の最後は、「データで見る最新将棋事情」 3ページ 著者は不明ですがマイナビの編集部でしょうね
この3ページ、非常に充実してます! 貴重な内容となっております
ここに、平成26年度の先手勝率が載ってます! 過去5年分載せてます 
平成26年度は先手が0.534だそうです かなり高いですね 振り駒をやった瞬間に、勝率が先手は0.534、後手は0.466になっちゃうっていう話なので、どっちを持ちたいかは明白ですよね

以下は面白いデータなんで、もう紹介してしまいます 平成26年度の以下の分類による先手勝率は、
男性棋戦 0.527
女流棋戦 0.576
タイトル戦 0.556 
順位戦 0.507
というデータが出てます! 順位戦が後手大健闘! 年鑑には「順位戦はかなり早い段階で先後が決定するため、むしろ後手の作戦が練りやすい、ということかもしれない」
まあでも、じゃあタイトル戦は作戦を練る時間が足りないのか?、となりますけど(^^; 
タイトル戦に女流が含まれるのかは不明でした 含まれてるっぽいですけどね・・・ 
女流に関しては、「ここ数年の女流棋戦はむしろ後手の勝率が高く来年以降の結果を見ないことにはなんとも言えない」とのこと ここ数年は後手が高くて、昨年度だけ0.576もある? ちょっと信じられませんが、年鑑にそう書いてます 

そして、残りの2ページで、出だし数手による、勝率がどのようになっているか、というのが載っており、これは実に貴重です
矢倉の出だし、一手損角換わりの出だし、相掛かりの出だし、先手中飛車の出だし、石田流の出だし、角交換四間飛車の出だし、などが勝率がどのようになるのか、が紹介されています その戦型の対局数も示されているのがいいです とても面白いです
一例だけ ▲7六歩△8四歩▲6八銀の出だしは、先手勝率がなんと0.485とあります 衝撃ですね (対局数は342)
「昨年が0.558だったので、がくんと落ちた。上野裕和五段の講座にある通り、△4五歩反発型をはじめ、今年は矢倉の後手番に画期的な進化が見られたということだろう」 素晴らしい記事になってるじゃないですか! こういう記事が読みたかったんです! パチパチパチ

これで巻頭特集のレビューは終わります ついでにあとちょっと、駆け足でレビューを終えてしまいます
本の中にバラバラに載っているコラムに、戦型別勝率というのが8つあります これが非常に興味深いです
対局の総数は示されてないのが残念ですけどね さっきの記事の補完になっています
一例で、「ノーマル四間飛車」を挙げます 初手から▲7六歩△3四歩▲6六歩△8四歩▲6八飛となった局面の先手勝率は?
なんと0.571という高い数字! 「しかしこれが後手番になると、勝率は0.324と一気に落ちる」と書かれています
こういう数字が出てる、読んでいて実に楽しいです コンピュータで棋譜を管理している恩恵ですね こういうところはコンピュータと相性がいいのですが・・・

各棋戦、いきなり棋譜じゃなくて、分量が1ページのうちのたとえ半分くらいでも、文章でタイトル戦の様子、トーナメントの様子を伝えてくれようとしているところはとてもいいですね 新聞社の寄稿している文章には、さすがにうまいと思わせるものもあります

巻末のアンケート 全棋士に、今年も20題ずつも質問してます これはあんまり読んでません
私はそれほどアンケートに興味がなくなってきてます 
Q、一生お金に困らないとしたら?という質問で、羽生さんはなんて答えてるかなと思ったら、スルー、無回答(^^; 渡辺は「仕事は何もしないで趣味に没頭する」 これは渡辺らしく本音で面白いです 康光は「将棋の研究」、森内は「特に変わらない」 糸谷は「奨学金の配布」・・・
個人的には、叡王戦に出場、不出場の理由というのを聞いて欲しかったですね

これで今年の将棋年鑑の棋譜以外のページのレビューを終わります 評価はAかBか相当迷ってAとさせていただきました
なにしろ、5000円近くするので(^^; マイナビ編集部の「熱意」が伝わってきましたよ いろいろやって読者を楽しませようという気概が感じられます
とくに「データで見る最新将棋事情」が私には貴重でした、マイナビさん、去年の「先手勝率がどこにも書いてなかった状態」から、よくやってくれました!
しかし油断してるとすぐ来年は消えてそうな3ページの記事でもありましたので、来年を危惧しております(笑)
来年も私は年鑑を買うのか聞かれたら、うーん、今はまだわからないですね・・・ 
西尾 明六段 vs 三浦弘行九段
対局日:2015年6月2日
解説:藤井 猛九段
聞き手:山田久美女流四段

銀河戦、16名による決勝トーナメントに入った
注目は9人抜きした西尾、昨年度勝率1位(0.796)の菅井、A級若手の佐藤天彦といったところか 16名のうち7名が関西棋士とのこと

本局は西尾と三浦の対戦
解説の藤井「西尾は居飛車の正統派 順位戦ではC2だが、それ以外の棋戦で活躍している 
三浦はまじめで一途(いちず)、研究を怠(おこた)らない」

先手西尾で、横歩取りに進んだ 例によって△3三角型 もうプロはこれが常識だね
後手の三浦が、早々に角道を止め、持久戦模様になった
藤井「お互いに相手の研究にハマらないようにした結果、力戦になったということでしょう」

じっくりと駒組みが進む 先手の西尾は一歩得が主張だが、陣形がいまいち 後手の三浦は銀冠に組むべく進めている

三浦から攻める筋を解説していた藤井だが、三浦の手は自陣に歩を打って固める自重、これには藤井はズッコケていた 

そんな三浦に、西尾から攻撃を仕掛けた 藤井「西尾が面白い」
西尾の角切りの激しい攻めが続く 三浦は受けるしかないが、玉飛接近で、どうにも苦しそう
一方的に受けるしかない展開
藤井「三浦は何かひねり出すしかない、普通は受からない」

三浦、必死でがんばる 藤井「なるほどさすが三浦、ギリギリのしのぎを見せますね 西尾もあせりますね」
と言っていたのだが・・・
30秒の秒読みの中、西尾の的確な攻めは止まらなかった 
藤井「あ これがいい手か 西尾はあせってない、これまいりましたね やはり9連勝の西尾」

西尾の実に気持ちのいい手順の寄せが炸裂し、89手までで西尾の勝ちとなった

藤井「西尾が非常にうまく指した印象、三浦に反撃のチャンスを与えずに一手の緩みもなく攻め切った」

投了図、西尾陣には全く手つかず、一気のラッシュを決めて三浦を攻め倒していた これは西尾の会心譜!
三浦は全く力を出させてもらえなかった またしても西尾好調、強しを印象づける一局となった
完璧な寄せ手順、見ていてスカッとしたわ

今季銀河戦では西尾旋風が、どこまで吹き荒れるのか? このままガンガン行ってほしい!
貞升 南女流初段 vs 渡部 愛女流初段
対局日:2015年6月3日
解説:井上慶太九段
聞き手:久津知子女流初段

久津「本日の解説者は井上慶太九段です」
うわー、先週と同じ解説と聞き手じゃん、モロに2本撮り(^^;

井上「貞升はいつもニコニコ、昨年度、倉敷藤花戦の挑戦者決定戦まで進み、力をつけている
渡部(わたなべ)は常に勝率が高く、今年の2月に男子の若手の三枚堂四段に角換わりで勝った」

先手貞升で、相矢倉の脇システムっぽい、角をぶつけあった形に進む
女流で相矢倉ってのはめずらしいなあ

井上「最近、後手は△4三金右と上がらずに△5二金のまま、低い陣形で指すやり方がある」
と言っていたら、渡部、そのとおりに指した おー、研究してるね

渡部のほうが果敢に仕掛けた 角を切って攻め、攻めが続くかと思われたが、続かなかった
貞升は持ち駒の角2枚の使い方が、お手本のようだった 
1枚は捨て犠牲にし、もう1枚は急所に馬を作り、そのラインを活かしての反撃が厳しい~

見ていた井上「貞升は非常に本格的な指し回しをされますねー」
久津「落ち着いてますね、手が見えてますね」
井上「着実ですね」

貞升、中盤で良くなってから、ずーっとノーミス 129手で貞升の勝ちとなった
棋譜を見たら68手目くらいで良くなって、129手で投了だから60手くらいミスなしだったわけだ
井上「貞升が非常にうまく指し回した一局 渡部の攻めをいなして、手厚く自陣をまとめた」

渡部さん、攻めに工夫が足りなかった感じだ
それにしても貞升さんの指し回しは男子プロに劣るものではなかったな
解説の井上さんより手が見えていたという・・・(笑) これは貞升さんの会心譜だった

井上さんの解説は、解説者がリラックスして力が抜けているという感じだった(^^;
「これもある、これもある、これもある、どれがええんやろ」とかね
観ている側も女流どうしの対局で、男子プロと違って力を抜いて観れるね
羽生善治 名人vs 北浜健介 八段 NHK杯 2回戦
解説 屋敷伸之 九段

今回から2回戦に入る みなさん、暑いけど大丈夫ですか 私はくたばってます・・・(笑)
羽生が勇躍登場、北浜をぶった切れ~(^^;

羽生は1985年四段、竜王戦1組、19世名人 予選はシード 30回目の本戦出場
北浜は1994年四段、竜王戦2組、B2 15回目の本戦出場

解説の屋敷「羽生は相変わらずトップで活躍、NHK杯にいよいよ登場
北浜は1回戦の村田顕弘戦はギリギリの終盤だった 羽生との対戦ということで気合いが入っていると思います」

事前のインタビュー
羽生「今回が30回目の出場ということで、月日の流れも感じていますし、張り切って指していきたいと思っています
北浜さんとは今まで対戦が少ないので、新たな気持ちがで臨めるのではないか」

北浜「羽生名人と対戦するのは3回目だと思うんですけど、以前NHK杯で対局したときは、何もできないまま負けてしまったので今日は自分の得意戦法で思い切ってぶつかっていきたいと思っています」

屋敷「居飛車vs中飛車の対抗形になりそうな予感」
今までの対戦成績は羽生の2-0だそうだ

先手羽生で、屋敷の予想が的中 ▲居飛車+穴熊vs△ゴキゲン+穴熊の、相穴熊になった

さっそく双方、角銀を持ち合う総交換になり、早くも終盤に突入ムード 羽生の飛車がさばけているから、北浜も飛車を?と思っていると、じっと5筋に歩の垂らし、これがうまかった
屋敷「この歩の垂らしは、なるほどという手」

北浜は飛車を見捨てる強襲に出る 
北浜の攻めを、羽生が受けている展開だ 崩された穴熊を、持ち駒のカナ駒を打って再構築する羽生 受けきったか?と思いきや、なんやかんやで北浜の攻めが続いている
屋敷「羽生のほうが攻められているので、切迫感がありますね 受けるほうとしては、一手の間違いも許されない
受けているうちに、食いつかれて負けちゃうってことがよくあるんで」
考慮時間の残り、羽生▲3回vs北浜△0回だが、局面は難しいのか・・・

羽生も2枚飛車で攻め込んだから、北浜も相当怖い、と思って見ていると、北浜にうまい手が出た
持ち駒の最後の1歩を使って受けに回ったのだ これがなかなかの好手だった
屋敷「なるほど、これは羽生の飛車と角を同時に止めているんで、いい感じの受け」

高度で難解な局面が続く どっちがいいのか?
屋敷「穴熊らしい攻防 北浜が攻めきるか、羽生が受けきるか」

羽生玉、ついに玉の周りに金銀が一枚もないという状態になってしまったが、羽生はなんとか囲いを再建させるべく、手番になったら金銀を自玉の周りに打ち、埋めている そこを北浜がまた金銀をまとわりつかせるという攻防
屋敷「千日手か そんなに簡単に受けきれる感じではない」

苦悶の表情をうかべる羽生 清水「羽生は眉間(みけん)にしわを」
屋敷「羽生に打開する権利がある」
ここ、大きな大きな勝負どころだった 羽生が千日手を選ぶのか? 
屋敷「北浜はこれで負けたらしょうがないという感じで攻めている
羽生が打開するかどうかだが、千日手が濃厚 同じ局面なったかどうか、判断がつかなくなってきました(笑) 」

あとワンセット、同じ手順を繰りかえせばたぶん千日手では?と思われたところ、羽生が飛車を切って、攻めに出た~!
屋敷「ついに決めに行っちゃいましたね ただ・・・負ける可能性もありますね」

一気に決着かと思われたが、
屋敷「まだまだ難しい終盤 今度は北浜が判断を迫られました」
ここから、北浜が見事だった 千日手を突如打開されて、もうずっと時間もない状態で指していたのだが、全く動じなかった 

とにかく羽生玉にからみついていく北浜 羽生の穴熊に双方の金銀が密集している 敵味方、金銀が5枚が集結してるぞ
どっちがいいんだ・・・ というか、羽生は大苦戦だな・・・

すると、羽生が北浜陣の深くに攻めの角を打ち込み、大勝負に出た~ これは・・・?
屋敷「この攻めはちょっと続かないような」
その言葉どおり、北浜に的確に対処されてしまったではないか! 北浜は自陣に金じゃなくて飛車を打って受けるなど、受けも正確だった
羽生の攻めは続かなくなり、手がなくなったところで、羽生、投了!!
ぐあああああーーーーー 166手の長手数で北浜の力勝ちだった

屋敷「すさまじい大激戦、相穴熊らしい攻防 途中、羽生に何か勝ちがあった気がするんですけど、ずっと羽生が受け続けて打開するのも大変という形でしたので、そこを北浜がうまく食らいついていった、最後は北浜の鋭い攻めだった」

あああー、羽生、負けちゃったよ・・・ 千日手にする権利が完全にあったのを打開したのと、最後に角を打ち込んで攻め合いに持っていったこと、この2つが羽生の選択権だったのだが、その判断を失敗してだから、もうしょうがないわ・・・

一方の北浜は、一局を通してかなりいい感じに手を進められたのではないか これといった大きな疑問手もなかったのじゃないかな 常に90点以上の手を指していた、そんな雰囲気だった 「うおー、これはすごい」と叫んだ手もなかったけど、なるほどな~、という手が随所に出てた 北浜、お見事だった 相穴熊を指しなれてる感じが伝わってよ

羽生が初戦で消えるなんてな~ 残念だわ 羽生という絶対王者がいないと、さびしいんだよね 叡王戦でも羽生と渡辺がいないトーナメント表って、喪失感が相当なものがある
最近、羽生は銀河戦でも天彦に負け初戦で消え、竜王戦でも永瀬に負け、NHK杯でも消えたか 
ああああああー、ガックリorz

感想戦がなかったのが残念だったが、166手、大激戦だったのは間違いない 
相穴熊らしい北浜の食いつきが楽しめた一局だった 羽生が勝ってればもっと楽しめた(^^; 

なお、来週のNHK杯は10時15分から、とのこと 注意されたし
すいませんが今日の更新、遅れます
明日になれば書きあがっていると思います
2015.08.08 あまりに暑い
将棋年鑑が送られてきて、読みたいんだけども、もうね、あまりに暑くてダウン
両親もクーラーのある別室に移動して寝てる・・・

将棋年鑑、今年は先手勝率が書いてあります 戦型別の勝率も、そんなに詳細ではないですが、書いてあります
私にとっては興味深い数字が並んでますね 
去年このブログに「先手勝率などのデータを載せてくれ」と書いた甲斐があったです

明日のNHK杯は羽生が登場ですけど、1時5分開始です お間違えのなきように
郷田と深浦、実力者どうしの一戦
解説の木村「郷田は長考派だが、早指し棋戦でも実績を残している
深浦は攻めと守りのバランスがとれている、粘り強い」

聞き手の室谷女流によれば、ここまでの2人の対戦成績は18勝18敗で同星だそうだ

先手郷田で、ノーマル角換わりの相腰掛け銀になった
双方仕掛けあって、郷田が「馬を作りに行く」という趣向に出たのだが、深浦はあっさりと「馬を作らせる」作戦
どっちの大局観が勝っているのか?

すると、郷田の馬が遊んで、深浦が攻勢を取ることになった
バリバリ攻める深浦vsどうにか受ける郷田、という図式

その戦いの中、深浦が自陣に一手、手を戻して銀を投入、守りに回った判断が素晴らしかったと思った
これで深浦は一気に自玉が安全、以降、寄せに専念できることになった
もっと木村はこの深浦の判断を、しっかりほめるべきではなかったか(笑) ここが最大の山場だったと思う

郷田は実に見えにくい自陣角を打ってがんばったのだが、深浦の攻めは止まらず
やはり、この2人のレベルで、終盤に攻めの選択権を持つと、ほとんど間違えずに攻めてくる
深浦がきっちり寄せきり、128手で深浦の勝ちとなった

木村「郷田の攻めに対する深浦の切り返しがうまかった、郷田の粘りも見れた」
冒頭の木村の言葉どおり、深浦の攻守のバランスが光った一局だった

これでHブロックからは、深浦が1勝で最終勝ち残り者、飯島が2勝ながら最多連勝者となった
なんか、今期は2勝で最多連勝者っていうのが多いね(^^;

気になったので、A~Hブロックの最多連勝者の勝ち抜き数を調べてみた
A 西尾六段 9人抜き
B 村田顕弘五段 3人抜き
C 船江五段 3人抜き
D 北浜八段 2人抜き
E 菅井六段 3人抜き
F 安用寺六段 2人抜き
G 澤田六段 4人抜き
H 飯島七段 2人抜き

西尾だけ目立って勝ったが、他は2~3人抜きが多い 連勝しにくくなってるということかもしれない
豊島vs森内、大物どうしの一番だ
対局開始前に森内の昨年度の成績が出たのだが、16勝27敗で 0.372 と、かなり負けている 
これにはびっくりした 森内は昨年度のNHK杯優勝者だぞ  しかし連盟のページで確認を取ったが、間違っていなかった
(ちなみに連盟のHPのトップページの上のほう、「最近一週間の結果  今後一週間の予定  記録のページ」から、記録のページを選ぶと出てくる)

解説の久保「豊島は7対3で攻め棋風、森内は7対3で受け棋風」
過去の対戦成績は、豊島4勝、森内2勝 現在豊島の4連勝中とのこと

先手豊島で、相矢倉になった
久保が色々と雑談してくれた 久保「豊島とは以前は研究会をやっていたが、今は豊島は1人でやる方を選んでいるようです 以前は毎日のように連盟に来ていましたが」

聞き手の安食「久保先生の好きな駒は何ですか」
久保「私は角ですかね 飛車を叩き切って、角が5五に居て勝てるときが、振り飛車をやっていた良かったなと思います
大野源一先生にあこがれて、振り飛車をやっています」

久保「矢倉は、さばいたらダメですね(^^; 1歩ずつ着実に前に、というイメージ」

久保も安食も左利きとのことだったが、安食さんは先日の女流王将戦で右手で指していたが、どうなってるのか(笑)

さて、豊島が強引に攻めていった 角交換を強要し、打った角を切って攻めていった しかし森内に攻防の、じつに「森内らしい」うまそうな角打ちが出て、久保「なんかすごく感触が良さそうな手ですね」と言っていた 森内リードと思われた
豊島は早々に、考慮時間が残りあと1回まで減り、ピンチだ

しかし直後に森内が、ひねった攻めをしてきたのがどうだったのかな、と私見では思った 
久保「激しいですけど、どうなんでしょう・・・」と久保がうなるほど難しい展開
私の予想手が全然当たらない 難解だわ(^^;

実に長く感じる終盤、久保「豊島が苦しいんではないか」と言っていたが、どうやらギリギリの勝負になった
秒読みの中、森内が自陣飛車を活用して詰めろらしき手をかければ、豊島は詰めろを察知して玉の早逃げ、いわゆる米長玉だ
ここの応酬は見ごたえあった!
この米長玉にしたのが相当な好判断だったようだ 久保「逆転したかもしれません 豊島のいい粘りでしたね」
豊島は耐えきり、115手、豊島がこの難局を制した 実に難しかった・・・

感想戦でも豊島が「難しいですね 何をやったらいいのか」という場面が何回か見られた
本局は、高度な攻防が見れて楽しい一局でもあった だけど、もう1回観戦しろと言われたら遠慮したい(笑)
結局、どこが一番のポイントだったのか、久保にもわからないし、10分の感想戦では豊島と森内にもわからないという(^^;

これで豊島は、森内に5連勝するという、快挙だ さすが、というところだね

Gブロックからは、豊島が最終勝ち残り者(2人抜き)、澤田が最多勝ち抜き者(4人抜き)となった
熊倉紫野女流初段 vs安食総子女流初段
対局日:2015年6月3日
解説:井上慶太九段
聞き手:久津知子女流初段

さて、今回から、囲碁将棋チャンネルで放送がある女流王将戦の模様を伝えていきたい 
毎週土曜の午後に放送があり、それを私が火曜に感想を書く 終わるのは11月末頃だ

女流王将戦、本戦は16名のトーナメントで、優勝者がタイトル戦に出て香川女流王将と3番勝負を戦う
そして持ち時間が各25分、切れたら1手40秒未満という、ちょっと変わった持ち時間だ
今回解説の井上「40秒というのは、30秒に比べてありがたい、ポカが出にくい」

全女流参加の予選を2~3回勝てば、TV放送の本戦の16名に名をつらねることができる
シードは上田、里見、加藤、甲斐、清水だ
16名の名前を見ていると、注目は何と言っても里見だ 
私の好きな矢内、竹部がいない 今話題の竹俣紅も見てみたかったが、いない

聞き手の久津によれば、女流は普通は持ち時間2時間だそうだ へー、初めて知った(^^;

今回は銀河戦で聞き手としてよく出てくる顔なじみの2人 だが2人の将棋を見たことは私は記憶にない・・・
井上「熊倉は毎年安定した成績を残している 居飛車、振り飛車、両方指す
正直、関東の人なんでよう知らんのです(^^;
安食は、ほんわかしたイメージ 振り飛車党」
久津「2人ともTV棋戦は初出場」

先手熊倉で、対抗形になった ▲居飛穴に潜ろうとする熊倉vs△ノーマル四間飛車での棒銀で攻めた安食
井上「仕掛けた安食が機敏だったように思うが・・・ 熊倉はまだ穴熊になりきってないから」

雑談で、久津によれば、今回登場の女流3人ともが将棋教室をやっているそうだ 
・・・教室の先生として女流は棋力的に足りているのか大丈夫なのか、気になるところだ(^^;

さらに久津「安食は4年制の女子大学を出ています」
井上「いかにも女子大を出てるって感じやもんね~」
久津「熊倉は、そろばんが得意で珠算1級で、暗算が準1級 私は3級くらいですけど・・・」
井上「私は無級」
これは面白かった(笑)

まずまず互角で進んでいたように思えたのだが、安食に決定的なミスが出てしまった
まだ寄せ合いではないが、竜を作りあう終盤で、安食が完全な2手パス! 熊倉は0手で、と金を作ることに大成功
しかも、その「と金」が「5三のと金」だったのが安食には不幸だった 俗に言う「5三のと金に負けなし」というやつだ
こ、これはどう見ても、もう一気に差がついた・・・

その、と金を拠点にガンガン攻め立てる熊倉 安食の美濃はたちまち崩壊 
一方の熊倉の玉は、竜と角付きで金銀4枚 めっちゃんこ堅い(^^;
井上「熊倉囲いになりましたね、めちゃめちゃ堅い(笑) 」

安食は大量の駒が遊び駒として盤上に残ってしまい、大差で敗れた 
熊倉さん、優勢になってからの駒運びは淀みなかった きれいな勝ち方だった 87手で熊倉の勝ち

井上「序盤~中盤は安食がうまく指していたが、と金攻めに対する受けを安食は間違えた」
安食さん、2手パスは痛かったな~ やはり女流、いたしかたないか 男子プロと比べて敗因がハッキリしているなあ(^^;

安食は感想戦で「勘違いがあった」とのこと その後の熊倉の手が的確だったこともあって、終盤はノーチャンスだったね
・・・女流が先生の教室では、本気で平手で負かしにくる生徒がいそうだな、それはそれで面白いだろう(^^;

なお、CMで、横綱の白鵬が出ていた 霧島酒造さん、気合い入ってるね~!
焼酎の宣伝で、白鵬「どっしり、ほわんと、白霧(しろきり)」

こんな感じで簡単ではあるけれど、今年もこれから女流王将戦の感想を書いていきたい
木村一基 八段vs脇謙二 八段 NHK杯 1回戦
解説 南芳一 九段

1回戦最後の対局だ Aブロックの顔ぶれを見たのだが、そうそうたるメンバーが勝ちあがっているね
木村と脇・・・ そして解説に南 どうにも、地味な感がいなめない・・・(^^;
私の予想をうらぎる熱戦を期待だ

木村は1997年四段、竜王戦2組、B1 予選はシード 17回目の本戦進出
脇は1979年四段、竜王戦6組、C2 予選で神崎、畠山成幸、南に勝ち 9回目の本戦進出

解説の南「木村は千駄ヶ谷の受け師、今日は強じんな受けが見れるか楽しみですね
脇はバランスの取れた手厚い棋風 昔はずいぶん攻め将棋だった、最近はちょっと棋風も変わってきたけど攻め将棋」

事前のインタビュー
木村「早指しはあんまり得意ではないのですが、一局でも多く指せるようにがんばりたいと思います
脇八段は攻めさせて食いつかれると、うるさいので、そうならないように積極性で負けないように臨みたいと思います」

脇「予選の相手が苦手な相手ばっかりだったので、3連勝は驚きました 目標はもう達成したのでなんとかいい勝負にしたいなと思います」

南「脇は謙遜されてますね 戦型予想は、居飛車党どうしですから、横歩取りにしておきます」

先手木村で、居飛車 注目の後手脇の作戦は、角交換ダイレクト向かい飛車だった
南「ひょっとしたら横歩取りの△3三桂が見れるかと思ったが」

駒組みが進む 木村の金銀2枚の矢倉vs脇の片美濃
雑談で、清水「脇がよく色紙に書かれる言葉は気迫」
清水さん、そういうのよく調べてきてるよね その調査力には感心するわ

南「木村は受け一方になることを苦にしない」
清水「でもご本人にうかがったら、『自分の棋風は攻め6~7分なのだが、だいぶみなさんの評価は違う』、ということでしたが(笑) 」

さらに清水さんの調査能力の高さからくるコメントは続く
清水「木村八段は詰将棋をたくさん解いて、備えてきたとのことですが、詰将棋というのはいい影響を?」
南「まあでもそんなすぐには影響は出ないでしょうけど(^^;」
清水「気分の問題でしょうか」
南「気分の問題ですね 詰将棋を解いて解けないときは、逆効果になってね 自信がなくなるんで、ほどほどに」

これ、私は将棋大会の当日に「5手詰ハンドブック」を解いてから出場したことがあったのだけど、対局前に疲れてしまって、対局がボロボロになってしまったという経験があるので、注意が必要だ(笑)

けっこう駒組みしていたが、脇から銀をぶつけていって、戦いが始まった 
銀交換になったあと、木村は遠見の角打ちで脇陣のスキを狙った するとその角のラインを、脇は金を自玉と逆サイドに上がって受けた! おー、実に指しにくい金上がりだ・・・

そこから、戦いが起こりそうで起こらない、模様の取り合いになっていった
南「第一感っていう手が、お互いにないんですね」

また駒組みみたいな手が続いている そして、また雑談
清水「お互いに好きな駒は銀」
うん、ホントよく調べてきているね 「島ノート」という本があったが、「清水のエンマ帳」という本も出版したらいいんじゃないかな(^^;

中盤、大きなポイントとなる手が出た 脇が木村の生角に対して、角頭に銀を打ち攻めたのだ
△5五銀という手だったが、脇は5一の地点にまず銀をバシッと打ち下ろし、そこから5五まで銀をズイーーッ!とすべらせる打ち方
こういうの、カッコいいね~
清水「木村は対局中、泣きそうな顔になることがあるが、形勢とはあまり関係ない」
また出ました、清水のエンマ帳(^^;

脇が木村の角を追いかけ、木村はひたすら角を逃げ回っているという中盤 なんだこれは・・・ あんまり楽しくない・・・(^^;
清水「こういう中盤はどう表現したらいいんでしょうか」
南「力の見せ所ではありますね」
相手陣にダメージを与え合う展開とは真逆だ 観ていて感じるところが少ない・・・

局面、▲歩2枚得した木村vs△馬を作った脇、という戦い
脇さんは何度も「いやー そうか」とかぼやいている 自分の頭もバシバシ叩いて自分を鼓舞している
こういう人、最近は少ないので面白いね

脇が、木村の角成を防ぐためだけだけに、駒台に1枚だけあった歩を打って成らせないようにしたとき、私は「ぐわ~辛抱~」と叫んでしまった ここを辛抱、まだ本格的な戦いが起こらないとは・・・(笑)
いったい切り合いはいつ始まるのか 対局者、そして視聴者ともに忍耐勝負となった

しかし、そうこうしていると、脇が木村に飛車先を突破されそうではないか ▲居飛車vs△向かい飛車なので、飛車先を突破されると、脇の飛車に被害が及ぶので、厳しいぞ・・・
南「ちょっと脇は苦しそうですね」

歩を取り込まれて、撤退を余儀なくされた脇、これはつらい~
脇「いやー そうか」
そして、脇が2手かけて木村の角を狙った手があったのだが、モロに角に逃げられて成りこまれてしまったよ こりゃ、どうみてもダメな展開・・・ 
南「木村、優勢」 断言、来ました(^^;

まだ脇はがんばろうとしたのだが、木村にうまい歩使いが出た ここは木村がプロの芸を魅せたところだった
脇「はあ そっかー」
南「これは、いい手ですね」

南「形勢は離れてしまったが、まだ脇は銀冠が残っているので・・・」
と言っていたが、木村にモロに攻め込まれた脇、ボコボコになってしまった 銀のタダ取りの処置に困った時点で、投了となった
木村の最後の攻めは、うまかった 105手、中押しで木村の圧勝となった

南「作戦的には、最初に脇が銀をぶつけたあたりはうまく行っていたと思うんですけども、その後に手持ちの銀を使って木村の角を追った手がもったいない気がした」 ・・・あのカッコイイ手つきで指した△5五銀がどうだったかということか

感想戦が14分ほどあったのだが、抽象的な模様の取り合いを話し合っていて、アマ受けしない内容(^^;
そして脇が勝負手を逃していたことが判明していた

はあ~、脇さん、残念・・・ 事前のインタビューで「目標は達成したので」と言っていたのは残念ながら謙遜ではなく、実力の表れということか・・・orz 本局は双方の囲いすら手付かずで、中盤で勝負が決まった中押しの内容となってしまった
木村は終始落ち着いて、特に目立った疑問手っていうのはなかったね さすがだ でも木村ならこれくらい指すもんね 逃げ回っていた角の使い方がうまかったんだろうね 脇は「(角にうまく動かれて)クラクラした」と言っていた

今週は特にこれといって、感動の手がない一局となってしまった感が・・・(^^;
1回戦はこれで全て終了した 来週は羽生vs北浜だ 羽生の登場、楽しみだ~ 
来週は高校野球の影響で1時05分開始ということなので、お間違えなく!
「羽生名人とコンピュータとが戦って欲しいですか?」
こう聞かれたら、私はどう答えるんだろう・・・ この問いが最近、私の頭の中で、グルグルと回り、消化しきれないでいる

羽生名人自身は、去年の将棋電王戦FINAL開催決定告知PVでこう答えていた
「私に聞かないでくださいって、いつも言っているんですけど(笑)」
「そういう声が大きければ、実現する方向に向かっていくことにもなりますし」
参考ページ http://www.nicovideo.jp/watch/1409277135 (6分台の終わり以降)

そして今年、叡王戦には出場しなかった 連盟のHPによると、他からの圧力などはなく、本人が決めたこと、だそうだ
参考ページ http://www.shogi.or.jp/topics/news/2015/07/post_1232.html

「私に聞かないで」、そして「そういう声が大きければ、実現する方向に」と羽生名人は言っている
ということは、一般のファンの意見もかなり関係してくる、と受け取るのが自然だろう

このブログを書いている私(ギズモ)自身は、羽生名人とコンピュータの戦いを見たいのか、どうなのか・・・?
羽生名人が出て戦うってことは、負けるかもってことだよね 戦って欲しいか? ううううーーーんんんん・・・

羽生名人が他のプロと違うのは、羽生名人の負けは他のプロ全員の負け、と世間一般に認識されることだ
私だってそう思う オールラウンダーで圧倒的な実績をほこる羽生名人が負けるのは、他の全プロの負けと同義だわ

先日の川上会長との対談で、川上「歴史の1ページと言えば、羽生さんが負けたらそういうことになりますが」と振ってきたシーンがあった 
羽生名人の返答やいかに?と注目したのだが、羽生「チェスの場合はなんたらかんたら~ 他のボードゲームの場合はなんたらかんたら~」と、要領を得ない回答だった・・・

いったん私の意見はおいておく
そもそも逆に、「戦わないってことが、実際、可能なのか?」という問題がある
これからますますコンピュータは進歩をとげるに決まっている
今ならパソコン(クラスタ化を含む)と戦うことになるが、先延ばしにすれば、将来的にはスマホの無料アプリと戦うことになるんじゃないか?
今でももう、ノートパソコンは極薄だし、スティックパソコンなんていう物も発売されてるよ
戦って負けたとしても、三浦八段(当時)みたいに600数十台に負けたほうがマシなんじゃないの?

戦うことは、場やルール、スケジュールなどを設定しなければならないので、難しいだろう
しかし、コンピュータ側はずっと待ってるし、どんどん高性能なコンピュータが巷(ちまた)にあふれてくる
戦わないっていうことも、それはそれですごい難しいんじゃないのか・・・
もうタイトル戦なんか、観戦者たちは激指やGPSなどのソフトを起動させながら観ている人が大勢いるだろう
羽生名人が戦おうが戦うまいが、常に比べられているのだ それが現状だ

ああーー、しかし、最後の決心がつかないなあ 
私が羽生名人に出会ったとして、「コンピュータと戦って下さい」とは言えないわ

今の私の心境は、ドラゴンボールの中の話で例えると、こうなる 羽生が悟空ね 
天下一武道会で、世界支配を狙うマジュニア(ピッコロ)と戦う悟空が、他の仲間が手助けしようとしたときに、悟空が強く拒否したシーンがある そして自分1人で戦ったときに、見ていた天津飯が仲間を説得したセリフ、それがピッタリくるわ
天津飯「オレからもお願いします 悟空ひとりに戦わせてやってください・・・ 今の世はすでにいちど悟空に救われた世界です だれにも文句はいえません・・・」

このときの天津飯の考え方、これだ 
極論かもしれないが、つまり「オレからもお願いします 羽生に決めさせてやって下さい・・・ 今のプロ棋界は羽生が残した功績の世界です 羽生の言うことにだれにも文句はいえません・・・」ということだ
今までの羽生名人の功績を考えれば、羽生名人がどんな結論を下そうと、それを尊重すべきだと私は思う それが本当に私の本音だ 
ここまで言い切る根拠として、去年私が過去10年間の活躍したプロを調べたデータがあるので、載せておく
(羽生のところと最後の総評だけ読んでくれたら充分) 
http://mune1232007.blog121.fc2.com/blog-entry-2397.html

もし羽生名人が戦うことを拒否したら、コンピュータと戦うのは、他のプロ棋士の役目だったのだ
森内九段なんかは、「コンピュータとも指してみたい」と、先日、叡王戦でベスト16まで勝ちあがった後に言っていたし、ちょうどいいだろう・・・
「羽生名人の意見に従う」 それが今の私の結論だ

この件、阪田大吉さんのブログで、アンケートを取ってくれないだろうか、と思う 他力本願だが・・・
みんなはどう思っているのか、非常に興味あるなあ
・戦って欲しい
・戦って欲しくない
・どっちでもいい
・羽生さんに従う
・わからない
あなたなら、どれに入れますか?
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