加藤桃子女王・女流王座 vs 千葉涼子女流四段
対局日:2016年6月9日
解説:塚田泰明九段
聞き手:村田智穂女流二段

注目の加藤の登場  この2人は前期のこの棋戦で当たっており、2年連続のカードになる
そのときは横歩取りで、千葉の凡ミスから差が広がり、加藤がド圧勝していた

解説の塚田「加藤は居飛車党で、中終盤が粘り強い
千葉は居飛車党で、シャープな攻め」

先手加藤で、なんと藤井システム! 局後の加藤によると、「最近居飛車しか指してなかったけど、藤井システムを勉強してきたので」ということだった
塚田「加藤は奨励会で香落ち上手のときに、振り飛車を指しているはず」とのこと
ちなみに加藤は奨励会初段だ

戦いが起こったのだが、加藤の手順が、やや疑問と塚田
塚田「千葉が悪くない」
たしかに、千葉があっさり香得して、そこから駒得が拡大  これは千葉が良さそう・・・
千葉に焦点の歩の好手も出て、千葉好調だ
塚田は「加藤は苦しいところからの粘り強さは抜群」と言っているが、千葉の正確な指し回しが続いている

千葉、今日は冴えてる! おもしろいおもしろい、このままいけー 去年の屈辱を晴らせ 
そして、だいぶ進み、千葉優勢のまま問題の局面を迎えた
塚田が「ここは千葉は一回受けたほうがいい、攻め合うと危険」
と言っていたのに、千葉は攻めた! ぐわ、これはどれほど危険なのか

そこから加藤の猛攻撃が始まった  
加藤は「もう逃さん」とばかりに、ラッシュで迫る!
そして、いともあっさりと千葉を寄せてしまった・・・ 11手詰みを食らい、千葉はあえなく撃沈
83手の短手数で加藤の逆転勝利に終わってしまった
あああーー 千葉が受けていれば、そこから真の終盤が楽しめると思ったのに~ 千葉、痛恨の一手ばったり
これは千葉、悔いが残る敗戦となってしまった  

塚田「千葉のほうが有利だったと思うが、守るべきところで攻めてしまった
そのため加藤の猛ラッシュを浴びてしまった、急転直下でちょっと残念な一局」

感想戦で千葉「駒が気持ちよく使えていて、すごい勝ちそうになったのに残念でした」
終盤、せっかくここから盛り上がるというところで、千葉の一手ばったりで勝負が一気に決まったので、ええ~、まだまだ楽しみたかったのに、という思いが私はすごかった(^^;

でも、藤井システムの攻防は見ていておもしろい、私の好きな戦型のひとつだ
尻切れトンボな一局になってしまったが、ラストに至るまでの戦いはかなり充分に楽しめた
塚田によれば加藤と千葉、それぞれ一手ずつ悪い手があったくらいだった

(・・・だが、気になった局面を激指14で調べたところ、66手目△3七桂成はかなりおかしいと激指先生
この△3七桂成は、なんだか感触が悪いと思ったら、やはりそうか・・・ 
塚田が指摘できていなかったところだ)

でも全体的には塚田の解説が的確で、良かったと思う  
聞き手の村田も、よく質問していい仕事をしていた
私の満足度・・・75%というところだ  

加藤桃子に、千葉涼子に、塚田に、村田智穂・・・ 
色々な人材がみれて、私には女流王将戦は楽しい
船江恒平 五段 vs 千田翔太 五段 NHK杯 2回戦
解説 山崎隆之 八段

注目の棋士、千田の登場  ソフトで研究の成果を見せてほしい

船江は2010年四段、竜王戦5組、C1 3回目の本戦出場
千田は2013年四段、竜王戦5組、C1 2回目の本戦出場

解説の山崎「船江は非常に明るくて人望がある  
居飛車党で要点をつかむのがうまく、攻め合いに持ち込むと鋭さを発揮する
千田は勉強の仕方が独特で序盤はいつも変えてくるので、何をやってくるのかわからない
なおかつ終盤が力強いので、やっかいな相手」

事前のインタビュー
船江「千田さんは序盤がとても独創的で終盤は大変正確な印象があります
自分のペースを守って自分の力を出し切れるようにがんばりたいと思います」

千田「3月から一番強い将棋ソフトの棋譜を参考にして学んでいます
レーティングにしておよそ50点ほど上がったのではないかと考えております
去年との比較でおよそ100点ほど上がっているのではないかと考えられます
悪手を指さないように心がけたいと思います」

聞いていた山崎「悪手を指さないように、というのは事実上の勝利宣言に近いですよね
強気のコメントでした」

千田は1年で100点上げたのか、もし10年上げ続ければ1000点UPで七冠制覇だな~

先手船江で、矢倉  後手千田は急戦調で戦いを起こそうという構え
山崎「千田は将棋漬けというか、データを取ってそれを分析するという毎日」

プロよりアマで好まれる、▲船江の矢倉vs△千田の急戦矢倉という図式になっている
山崎「船江は作戦としては予定どおり」
2筋の後手の角頭の折衝、船江の▲2四歩に千田は△1四金!というすごい恰好で受けることになった
山崎「ちょっとでも後手の千田はうっかりがあるとすぐにつぶれてしまうので、非常に怖い指し方、千田の指し方はマネしないほうがいい」

そして△1四金が狙われ、山崎「私の目には船江がペースを握って、それを守っていると見える」
▲2四歩の拠点が大きそうだもんね ふつう、こんな歩を打たせる人はいない

手が進み、船江に選択権がある場面が出た 
船江の手に山崎「これは吉と出るか、凶と出るか」
すると、せっかくのさっきの拠点の▲2四歩が、払われてしまった  ここらへん、船江に何かなかったかなー
歩を成り捨てるというのも有力そうだった
船江は攻守のリズムがおかしくなり、山崎「船江はおそらく予定変更、千田チャンス」

ここで千田にうまいと思った手が出た 船江の飛車の頭に歩を連打、飛車を悪い位置に持ってこさせた
やっぱ、こういう手が抜け目ないな~

千田は手つきがビシッとしなり、気合充分だ
千田、自陣に息をひそめていた飛車を走り、お~、決め手なのか?と私は思って観ていた
すると! そこからなんと受けに回ったではないか あれ~? 一転して変調? 
山崎が「これは船江がはっきり」と言って、形勢逆転と言っている
何、どうなった? 山崎によれば、千田の自陣飛車が受けに利いていたのに、走ったから受けに利かなくなったのを千田はうっかりしたのでは、ということだ

ええー 千田が負けるのか? 攻め込む船江 さあ、どうなる
と、突然、船江が投了!! 山崎「あ」
な、なに~? 船江が投了しちゃったじゃん なんでー 108手で千田の勝ち

おーい、山崎、「あ」じゃないよ、ちゃんと解説してくれないと・・・(^^;
山崎の口調ではまだまだ続きそうだったところで、終わりになってしまった

投了図以下、意外と千田玉に迫る手がない
そして船江陣はもう粘れないとのこと  そうかー、千田が1回受けに回ったことにより、千田陣が寄らなくなったのか

山崎「非常にスリリングな戦いで船江としては勝ちたいと思う気持ちがこもって、ペースを握ったかに見えたが、千田が危ないところで強さを見せた
逆転したかなと思たところはあったんですけど、踏みとどまった」

12分ほどの感想戦はなかなか充実していた でも、船江の何が悪かったかはわからないままだった
千田は終盤、「いいと思っていた」とのこと  
千田があの自陣の飛車を走ったところでも、千田がいいのだろうなあ
千田の大局観が正しかったというわけか
感想戦を聞くと、千田もそれほど踏み込んで研究していたわけではないとのことだった

後手の急戦矢倉は私は大好きな戦型なのだけど、今回は形勢をどう見るか、難しかった
なにしろ△1四金型だったからなあ こんな受け方、見たことないもんね

う~ん、山崎の最後のところの解説はダメだった  
これ、中終盤、他の棋士の形勢判断も聞いてみたかった 
形勢の優劣をどう見たらいいのか、とても難しい一局だったと感じた
全体として、千田が強かったのか、△1四金をとがめられない船江の力が足りなかったのか、わからなかった  

千田のソフトを使う研究の仕方だけど、実に面白いと思う
千田には新時代の旗手として、そして貴重なサンプルとして存在していてほしい
2016.08.26 今週の銀河戦
銀河戦、決勝トーナメントの1回戦(ベスト16)が行われている
今週も2局あった (火曜と木曜に放送)

▲渡辺竜王vs△横山六段
例によって、横歩取りの△8四飛  そこからの持久戦
駒組みが終わり、角交換になって「さあ、ここから」というときに、もう「終わっていた」というのだからびっくりだ
解説の康光が「渡辺にしては大変調、並のピンチではない」という言葉使いをしていた
康光「渡辺陣だけ終盤」となり、あっさり横山に討ち取られ、102手で渡辺完敗・・・ ズコッ orz
感想戦で、もう、45手目に角交換されたのときの、角の取り方が敗着とのこと 
渡辺「公式戦じゃなかったら投了してやり直しですよ」
なんじゃそりゃ、ダメだこりゃー
安定感抜群の渡辺、たぶん今期のワースト1の対局内容だろう 悲しい・・・

▲広瀬八段vs△川上六段
後手川上の一手損角換わり
この一局、駒組みが異様に長く、番組開始から1時間経ってもまだ序盤をやっていた・・・
で、広瀬が単純な桂頭攻めを見せたところ、川上はなんら的確な受けをできず、モロに桂損した
あとは一方的になり、広瀬が川上をボコボコにしていた 109手で広瀬の圧勝
なんじゃそりゃ、ダメだこりゃー
この一局、後手一手損角換わりの作戦の難しさを物語っていた
後手は手損の代償をどこにも求めることができず、ひたすら我慢
先手は好き勝手に駒組みして、万全の態勢から攻めかかるという図式だった

今、銀河戦はベスト16の戦いなわけだけど、ベスト16の8局中、6局終わったうち、5局が一方的な差がつく内容
なんでこうボロボロになっちゃうのか? 
渡辺は以前、民放のTV番組でこう語っていた
渡辺「プロの一手違いは大差、プロの将棋は半手差」
しかし、ここのところの圧倒的な差がついた将棋の数々 (NHK杯のタニーも)
それなりに強い同士が戦ったら、一手違いにはなるんじゃないか?という認識は間違っているのかもしれない
もう大差は飽きました、半手差の熱戦を見せてください・・・
石高澄恵女流二段 vs 伊藤沙恵女流二段
対局日:2016年6月8日
解説:伊藤博文六段
聞き手:香川愛生女流三段

石高さんと伊藤沙恵さん  伊藤沙恵さんのほうは、聞き手として見かけるね
解説の伊藤博文「石高さんは、先ほど本人に聞いたんですけど、居飛車党ということです 歳は僕に近い
伊藤沙恵さんはタイトル戦とかよく出られるので、かなり強い方だと思います」

先手石高で、▲右玉vs△居飛車+左美濃の、持久戦になった
まだ戦いは先かと思われたところ、伊藤沙恵から積極的に仕掛けていった
伊藤博文「伊藤沙恵は、若さがありますね」
だが、これに石高が、力強い左金の使い方で対応  なんと、仕掛けを逆用して石高が抑え込む展開
伊藤博文「石高はさすがに予選通過して本戦に入った力があるんですね」

途中、雑談になった
伊藤博文「私は自分の生徒にね、『手を作るのにただ攻めるだけでは相手に駒を渡して、最後に投了しないとダメだから、押しては引いて相手が攻めてきたその駒をたくわえて、また攻めればいい』ということを常に言うんですけど、言うてる私がなかなかできないというね」
これは笑った

石高の左金での抑え込みに、感心していた伊藤博文だったが・・・
伊藤博文「石高がうまく指してますよ、石高側を持ちたい」
しかし、石高は何を思ったか、カナメの金をあっさり相手の銀と交換にしてしまった

聞き手の香川「もうちょっと石高は良くしたかったような」
伊藤博文「金に手数をかけたのにね」

局面落ち着いて、やり直しになった 
持ち時間、この棋戦は25分ずつで切れたら1手40秒なのだが、
残りが石高▲0分vs伊藤沙恵△12分になり、石高は秒読みになった

すると、そこから伊藤沙恵のあからさまな「時間攻め」が始まった
石高が秒を読まれる中、伊藤沙恵はバンバン指していき、石高に考える余裕を与えない
うわ~、これは露骨(^^;

攻め合いになったが、石高、ミスが出てしまう 
それでもまだかんばり、伊藤博文「負けても大したもんですよ、良い将棋ですよ」と言われていたが・・・
秒を「9」まで読まれて、あきらかに秒に追われて慌てて歩を突いた手が、痛恨の悪手
すかさず伊藤沙恵に、今、歩を突いて開いた空間に攻防の角を打ち込まれ、激痛!
香川「あら、ちょっと秒に追われて」

伊藤沙恵は指されてみればなるほどの、簡明な寄せを見せ、危なげなく勝ち切った 
90手で伊藤沙恵の勝ち

伊藤博文「見ごたえありましたね、石高さんのほうが作戦勝ちですごいなと思ったんですけど、さすがに伊藤沙恵さん、自陣の角を使って勝負に出たあたりがすごいですよね、いいタイミングで相手に手を渡していた」

石高さんは右玉での独特な左金の活用術、これは魅せるものがあった
力は見せてくれていた
感想戦で、伊藤博文がスラスラと、左金をどう活用したらもっと良かったかに触れており、そこは伊藤博文がさすが男子プロだと思わせた

そして伊藤沙恵さん、「時間攻め」がモロに露骨だったな~(^^;
相手が秒読みで手が広くて迷う局面と見るや、バンバン指して、考える余裕を与えない作戦
もちろん自分が間違えたら何にもならないのだが、そこできっちりと指せる力量を持っている
序盤作戦負けしても、中盤以降の力勝負でも、伊藤沙恵さんは自分は全然慌てないんだね
そこが強いと思わせた

全体的に、伊藤沙恵が落ち着いて対処した快勝譜だった  
女流としてまずまず、そこそこのレベルの内容だったと思う
石井健太郎 四段 vs 谷川浩司 九段 NHK杯 2回戦
解説 丸山忠久 九段

石井24歳vsタニー54歳の対決
私はタニーの対局を観るのが不安だ 
この対局、果たして石井がタニーの胸を借りるのか、それとも逆になるのか? そう思っていたのだが・・・

石井は2013年四段、竜王戦6組、C2 本戦初出場
タニーは1976年四段、竜王戦2組、B1 37回目の本戦出場

解説の丸山「石井は奨励会の頃から、四間飛車で有名だった
タニーは攻めが強い、終盤の切れ味が鋭い、対局姿勢も大変素晴らしい」

事前のインタビュー
石井「谷川九段は光速の寄せの代名詞のとおり、終盤に特徴のある棋士だと思います
堂々と終盤勝負を挑みたいと思います」

タニー「私もこの12月で現役生活40年ということになりまして、今回のNHK杯の本戦の中では一番の先輩ということになるようですね
でも若々しい将棋をということを心がけていまして、1回戦が必敗の将棋で本来はこの将棋を指せなかったはずですので、のびのびと戦いたいと思います」

先手石井で、3手目に角道を止め、タニーは振り飛車に! 相振りになった
丸山「石井は相振りもスペシャリスト、しかしタニーも経験豊富」
相振りは男子プロではめずらしい 

石井の▲向かい飛車+美濃vsタニーの△三間飛車+穴熊となっている

序盤、駒組みが続き、特に何事も起こらず、退屈であった
しかしだんだん手数が進むと、丸山「手の進み方から見ると、石井が押しているかな」
そして、丸山「石井の理想的な進め方」
と言う解説があり、なぜか石井がリードしているとのこと・・・
なぜ? なんでもう差がついてるの?
石井は積極的に桂損の攻めをしているが、これがどれほどのものなのか、私にはわからない
タニーの穴熊は弱体化しているが、まだ持つのでは・・・

▲持ち歩が多く、相手陣を乱した石井vs△桂得したタニーという戦い
丸山「石井としては決め手があるんじゃないか、タニーとしては混戦になれば」

石井、いけっとばかりに、バーンと角切り
うわ、こんな手が成立するようでは、厳しい  というかもうボロボロか  おーい、タニー!
藤田「タニー、ピンチの局面ですね」
丸山「そうですね」

タニーは頼みの綱の、捨て桂の王手でどうにかならんか、というところだったが、石井に冷静に対処されてしまった
藤田「以前として石井が」
丸山「いいと思いますね」

で、石井の寄せがきれいに決まった  全く危なげなく、石井が89手で完勝! 
おおーーーい、ボコボコやないかー!

丸山「石井はこの形にかなり精通してると解説していたんですけど、ホントにもう序盤からリードして押し切ったという感じがありますね
最後のほうはタニーが鋭い追い込みを見せたんですけど、最初の差が大きかった印象」

・・・タニーの追い込み、全然、石井には効いてなかったと思えた
何この、石井の圧倒的勝利っぷり  もう、格が違う、横綱相撲やん
石井が特に力を発揮できる戦型だったのだろうが、それにしてもどっちが永世名人なんだか・・・ 
私は悲しい・・・orz
今回の内容が、たまたまと思えないところが悲しいなあ  
一手違いにすら持って行けず、差は歴然だった  タニー・・・・ だめだ・・・

ただ、石井の強さは本局では特筆ものだった 
もう、ガンガン攻めて、ノーミスで見事なフィニッシュまで持って行ってたね
NHK杯本戦に初出場とは思えない、そして順位戦C2、竜王戦6組の棋士とは思えない

感想戦だけど、2人ともがしゃべる声が小さい、私は音量を相当上げて聞いているが、他の人はどうやって聞いているんだろうか(^^;  
本局は大差がつき、事前に私が心配した「どっちが胸を借りるのか」という予感が的中し、はあ~、という感じだ
はあ~・・・orz
銀河戦、16名による決勝トーナメントが進んでいる
1回戦の4局が終了したところ
超速のダイジェストで振り返る

船江vs藤井
▲船江の居飛穴vs△藤井の藤井システム
船江、何を思ったか、無策の居飛穴に進め、藤井システムをモロに食らう
そのまま攻め合ったが、船江の攻めは無視され空を切る  藤井の攻めばかり決まり船江玉はボコボコ 
結果、74手で藤井のド圧勝劇であった
藤井は考慮時間を7回余して勝っていた
あまりの大差に、船江が感想戦で「平手の手合いじゃないですね」と言っていたが、そのとおりだと思った・・・ ぐはっ

郷田vs梶浦
横歩取りとなった一戦、新人の梶浦が、郷田王将相手に、一歩も引かない激戦を繰り広げた
難しい形勢の終盤、千日手かと思われたが、郷田が創意工夫を見せて打開、しかし直後に郷田にミスが出たようだ
郷田、打開できてほっとしてしまったか
延々続くねじり合いを見事制したのは、梶浦だった 144手で梶浦の勝ち
これは両者、気合の入った攻防で、充実した一戦だった
やはりこういうのを観たいね 郷田相手に全く動じない、梶浦強しを印象づけるものだった 若手実に恐るべし!

松尾vs菅井
横歩取りで、今期電王戦の第一局、▲PONANZAvs△山崎とかなり似た戦いになった
菅井が研究してきていることは明らかで、バンバン指してくる ものすごい早指し
電王戦と同様、菅井(PONANZA側)の駒が躍動して気持ちよく活用しているのに対し、松尾(山崎側)は自玉がまとめにくく苦労ばかりの展開
そして菅井の攻撃のパンチが入り、松尾、なすすべなくノックダウン! あまりにもきれいに攻めが決まってしまった
74手で菅井のド圧勝
菅井の左桂は、△3三桂~△4五桂~△5七桂不成~△6九桂成で先手玉を詰ます駒になるという大活躍
なんと菅井は9回も考慮時間を余して勝つという離れ業で、もう松尾をフルボッコにしてしまった一局であった
研究にハマるって恐ろしい、つくづくそう思った内容だった 松尾としては悔しいだろうなあ

中村太地vs高崎
▲太地の居飛車に、△高崎が四間飛車での力戦となった
高崎、飛車を単純に交換に行ったが、飛車交換になった時点で悪くなり、あとは太地の盤石な的確な寄せの前に、もうノーチャンスだったんじゃないだろうか
高崎に工夫が足りなかったと思う 69手という短手数で打ち取られてしまった
太地は完勝で、危なげなく、間違う雰囲気がなかった  

上記のように決勝トーナメントの1回戦が4局あったが、そのうち3局は一方的でボコボコという内容で、あっけなかった
この3局は相当に大差がついたので、さみしさを感じてしまった
やっぱり将棋は基本的には一手違いのハラハラを観たいからね

でもなんだかんだ言っても、銀河戦も面白いから観ている今日この頃だ
渡部 愛女流初段 vs 村田智穂女流二段 女流王将戦 1回戦
対局日:2016年6月8日
解説:伊藤博文六段
聞き手:香川愛生女流三段

毎週土曜に放送がある女流王将戦を、私が毎週火曜に感想を書いている

渡部愛(わたなべ まな)と村田智穂・・・ 特に何も思わない(^^;
解説が伊藤博文さん、この人で大丈夫か? 聞き手はおなじみ、香川さん

伊藤「渡部は居飛車党で終盤が強い印象、村田は居飛車党で粘り強い」
しかし、伊藤はこんな発言をする 
伊藤「どんな将棋になるんですかね? 私は居飛車党じゃないからわからないんですけど」
最初からそういうことを言うか

先手渡部で、▲居飛車vs△右玉の持久戦となった
伊藤「これは振り飛車ではないんですよね?」
右玉は「その他の戦型」というところか
伊藤は解説者なのに、聞き手の香川にさかんに聞いてくる作戦だ

雑談で、伊藤「関西では、小坂さん、桐山さんは一切人の悪口を言わない、あんなできた人はいない 僕は逆ですよ」
・・・もう伊藤さん、面白いんだか、めちゃくちゃなんだか(笑)

さて局面、渡部が一瞬のスキを突いて、果敢に攻めかかり、駒得を果たした
村田がさらにミスを重ねた感があり、渡部が駒得を広げる
渡部がハッキリ優勢だったが、渡部は自陣にあった飛車を取らせてしまうという手を指し、村田も元気が出たと思う

中盤までは伊藤の解説が冴えていたのだが、どうにも、終盤のせめぎ合いになって、伊藤が黙り込むことが多くなってきてしまった
聞き手の香川のほうがよく声が聞こえてくる・・・ もう~、伊藤さん、ちゃんと解説してよ~(^^;

伊藤は、画面上で対局盤しか映っていないのに、「こう、こう」と言って、意味不明(笑)
香川に符号を言ってもらい、フォローしてもらっている

渡部と村田、どっちも疑問手を出し合いという感じなので、こういう解説になるのも仕方ないのか?
右玉の特有の玉の広さもあって、何が最善手なのか、わかりづらい始末

渡部さん、馬をとても大事に、うまく使ったね
自陣鉄壁、寄せは確実にという手順で、村田の右玉を仕留めていた
ただ、村田が玉の逃げ方を間違えたと、伊藤は言っていたが・・・
129手で渡部の勝ち  渡部が終始リードをしての押せ押せだったと言えると思う

伊藤「渡部の踏み込みから、流れが良くなっていたんですけど、村田も終盤粘りが出て、ひょっとして逆転したかなと思ったんですけどね」
んー、でも渡部がとにかく駒得していたからなあ、逆転すれば番組的にも面白かったが(^^;
村田はまだこの右玉という戦法に慣れていないんじゃないかと思わせる疑問手が何か所か見られた
力負けなのでしょうがない負け方だと思う
(しかし調べたら、去年のこの棋戦で村田は清水を相手に右玉で会心の指し回しで金星を得ていた)

とにかく伊藤さんはクセがある・・・ 終盤、とりあえず、黙らずにもっとしゃべってもらわないとね 
あと一回、伊藤さんの解説を聞かないといけない(笑)
斎藤慎太郎 六段 vs 森内俊之 九段 NHK杯 2回戦
解説 佐藤天彦 名人

昨日、囲碁将棋チャンネルで関東若手棋士たちによる「東竜門」のイベントの様子が放送されていた
そこで、50メートル走を単純に競うというコーナーがあった
女流も2人参加しており、陸上経験者だという塚田恵梨花女流が7秒45という好タイムを出していた
対して、藤田女流、12秒29という鈍足っぷりを見せつけてくれた
藤田さんは両腕を横に振りながら走る、いわゆる「欽ちゃん走り」で、私はとても癒された

今週は若手と大御所の対決か そして解説に名人登場

斎藤は2012年四段、竜王戦4組、B2 本戦初出場
森内は1987年四段、竜王戦2組、A級 28回目の本戦出場

解説の天彦「斎藤は明るい好青年、正統派の居飛車党でどちらかというと攻め棋風
森内は受けで読みの深さを感じさせる将棋」

事前のインタビュー(要約)
斎藤「森内先生とは子供の頃に握手してもらった、あこがれの先生
今日は自信を持って、できれば攻勢を取りたい」

森内「斎藤六段は高い勝率を上げて注目されている若手で、鋭い攻めに特徴がある
秒読みに気を付けて指したい」

先手斎藤で、角換わりの相腰掛け銀に進んだ
正直、私はこの角換わりの相腰掛け銀と、横歩取りの△8四飛型、この2つがくると、「またこれだ~」と思ってしまう・・・

ただ、今回は森内が専守防衛型の、受けの形を選んだ 右玉も視野に入れてるような形だ
天彦「プロでもまだ未開拓の形、森内は相手の攻めを待つ作戦」

天彦「先手の斎藤がどう打開するか難しい」
その言葉どおり、戦いが起こらない・・・
藤田「これはいつになったら戦いが起こるかわからないですね」
時間が過ぎていき、ようやく駒がぶつかったのは、番組開始から41分のところだった 長かったね~(^^;

森内から仕掛け、局面が動いた
天彦「これはもう、のっぴきならないですね~ どちらかが良くなる順があるはず」

斎藤、飛車が成りこめて、天彦「斎藤としてはまずまず」という解説だったのだが、ちょっと進んでみると「斎藤としては苦しさを感じている」というように表現が変わった

森内が追い上げているんだろうな、斎藤の陣形はかなり薄まっているし、金銀がバラバラ、斎藤はどうするんだろう、というところで斎藤の「盤上この一手」という手が出た
1筋の端攻めの▲1五歩! おー、そこは確かに森内玉の弱点だ 何かが起こるとすればそこだな!
天彦「これはなるほど、勝負手」

森内はのんびりと斎藤陣の金銀を取ることにしたようだが、これは間に合っているのか
端の脅威はどれくらいだ・・・
そんな折、私に全く意味のわからない手が出た
斉藤、と金をタダ捨てにする▲7三と、という手
これ、なんのことやらわかるのに時間がかかったのだが、森内の飛車に態度を決めてもらうという、とても高度な手だった

森内が飛車を動かしている間に、斎藤は端から猛攻、一気に森内玉を追いつめていった
天彦「おそらく必至じゃないかと思うんですけど」 なんと本当に森内玉、あっという間に必至がかかった~
森内「あ、負けました」 森内が投了した瞬間、私は「えー」と叫んでしまったなあ(^^;
・・・なんで森内は「あ」ってつけるんだろうね(笑)  
95手で斎藤の勝ち  斉藤の快勝であった

天彦「非常に序盤はじりじりしていたんですけど、戦いが始まってからは激しくなった
中盤、短い間に形勢が入れ替わった
▲1五歩の勝負手、そして▲7三とが好手だった」

若手が大御所をバッサリと斬ってしまった 
これは森内にしてみれば、得意の受けで粘りを欠いた、悔いが残る一戦だったな~
端だけで一気に潰されてしまい、「森内ほどの棋士が端の脅威を読めなかったのか」ということになってしまった
森内はもっと粘らないといけなかった・・・ まあこういうときもあるか
23歳の斎藤、世代交代を示す、期待の若手の一員として活躍すればいいね

来週からは普通の放送時間に戻るようです 
10月に行われる第4回電王トーナメント、そこで使われるPCの性能が発表されましたね
これがそのまま来年春の第2期電王戦に使われるはずです

第4回 将棋電王トーナメントルール
第 7 条
参加ソフトを動かすマシンは、主催者が用意したものを使用する。
[マシン詳細]
・OS:Windows 10 Home 64bit
・CPU:Core i7-6700
・メモリ:32GB DDR4
・ストレージ: SSD 480GB + HDD 2TB
・グラフィックボード:NVIDIA GeForce GTX1060 6GB

これを、ドスパラ通販(公式)のホームページで見積もりを取ってみたら、いくらになるのか

Monarch XTという型をもとにカスタマイズすると、同スペックのPCになります

結果は、157,528円(税込)

第3回電王トーナメントで使われたPCより、2万円ほど、お安くなっています
注目のCPUはCore i7-6700K からCore i7-6700へパワーダウン
もう、私が今使ってるPCに搭載されているCore i7-4790Kより、むしろ劣るという性能になっちゃいました・・・
中村真梨花女流三段 vs 香川愛生女流三段
対局日:2016年6月7日
解説:鈴木大介八段
聞き手:中村桃子女流初段

個人的に楽しみにしている女流王将戦 
毎週土曜に囲碁将棋チャンネルで放送されている

マリカと香川、私にはおなじみの2人 解説と聞き手は先週と同じ(^^;

解説の大介「マリカは四間飛車一本、攻めがとにかく鋭い
香川も振り飛車党だが、居飛車、左穴熊も得意としている、攻め将棋」

先手マリカで、相振りとなった ▲四間vs△三間だ
香川が美濃に囲ったのに対し、マリカは中途半端な玉形のまま、猛然と攻めていった
大介「マリカは強引ですけど、自分のペースに持ち込もうということですね
私が忘れていた何かを思い出させるような攻めっぷり」

大介「香川が全部を完璧に受けて立とうとすると、かえって食いつかれる」
と言っていたところ、香川がうまい受けを見せた
狙われていた桂をポンと跳ねだし、頭のやわらかい「軽手」というべき受け

これでマリカの構想がくずれ、マリカは自分を見失ってしまったのだと思う
大介がマリカの手に対し叫ぶことが多くなっていった
大介「えーっ? ちょっとどうでしょうか」
大介「ちょっとこれは意外なんてもんじゃないですね、秒に追われましたかね」

マリカ、攻めを完全に受け切られてしまった 残ったのは、大きな駒損と、大きく乱れた玉形
もうすんごい大差・・・(笑)  香川は、余裕の手つきで、秒に追われることもなく悠然と指し続けた
大介「見事に香川の反撃が決まりましたね」
90手で香川の勝ち 圧勝であった

大介「マリカのほうが多少無理してでも攻めの形を作ったんですけど、それがかえって自分の長所である攻めをなくしてしまう展開になった
香川は女流王将のリベンジ、奪還に向けて好スタートを切った」

今回の一局は、女流クオリティと言われてもしかたない内容だったな~(^^;
24の四段くらいが、早指しで適当に指したような棋譜が出来上がってしまった
受けていた香川さんとしては、楽だったと思う
私は将棋で難しいのは、どう仕掛けるかというところだと思うんだけど、マリカが強引に攻めてきて、香川としては対応すればいいという展開
いったん差がついてからは、もう手なりで指して、もっとどんどん差がつくという一方的な内容だった

マリカさんには先週、大介が言っていた、「攻め将棋の人はまず玉を堅くしてから」という言葉がピッタリ当てはまった
玉形が弱いまま速攻を仕掛けたため、無理もきかないし、反撃がきつすぎてしまった
マリカ攻めが不発、香川の圧勝という一方的な内容で、ここまで差がつくとやはり残念だった
私は物足りず、この後、「めざせプロ棋士」でも観ようと思う(笑)

ところで聞き手の中村桃子さん、声が聞きやすくていいね 
こういう、安定した聞き手のできる人材がたくさん居るのが今の女流のいいところだね
阿久津主税 八段 vs 羽生善治 三冠 NHK杯 2回戦
解説 行方尚史 八段

いよいよ待望の羽生の登場  今回は時間が午後1時すぎからという変則放送だった
羽生は茶髪にしていた メガネも変えて、なんとなく「冬のソナタ」のヨン様みたいだ 
(羽生とヨン様は、現世を超越している雰囲気が似ていると思う)

阿久津は1999年四段、竜王戦1組、B1 12回目の本戦進出
羽生は1985年四段、竜王戦1組、A級 王位王座棋聖 31回目の本戦進出

解説の行方「阿久津は、しゃべりも将棋もシャープな印象
羽生は30年間将棋界を引っ張ってきた、将棋界という枠組みを超えた大変な存在
2人とも華やかな将棋を指す」

事前のインタビュー
阿久津「羽生さんは第1線級で長く活躍されてる方で、すごいなと思います
思い切りよく指していければいい」

羽生「阿久津さんは序盤から様々な工夫をしてくるタイプ、同時に攻めが鋭い棋風
決断よく指していきたい」

2人の対戦成績を藤田さんが言ったのだが、阿久津1勝、羽生15勝とのこと
これはキツイな~(^^; 阿久津にしてみれば、もう羽生と当たったらダメってことだもんなあ

先手阿久津で、相矢倉となった 阿久津が早囲いだ
そして阿久津が趣向に出た ▲3七銀と出ていた銀を、▲4八銀と引いて、左に使い直す作戦!
行方「阿久津ってこういう将棋だったかな?」

ともあれ、行方「がっぷり4つ」という進行だ
双方、相当駒組みに手をかけ、そろそろ飽和状態というところで、行方が面白いことを言っていた
行方「この展開は20年ぐらい前の▲中原vs△有吉で見たことがある
そのときは△9三桂から活用していた」
行方、ものすごい記憶だな~ そして、羽生もそれを知ってか知らずかしっかり△9三桂・・・
20年前の棋譜まで覚えておかなきゃいけないの?

すると、怒ったのか、阿久津が9筋から反発してきた!自玉のそばだけに、怖いところだ
行方「すごいところから、リスクが大きい手ですから」
羽生があっさりと返し技を出し、羽生の駒がさばけた
行方「いやー これはきれいな花火が打ちあがったなーという感じ」と言ったので、早々に決着かと思われたのだが、そんなことは全然なかった・・・(^^;

この将棋、観ている私の予想が当たらないどころか、予想することすら許さない感じになっていった
羽生の△4五金もそうとう見えない 盤面を制圧する金なのだが、見えないなー
行方「盤面の右側を見ないでいいと言ったんですけど、その瞬間に△4五金が飛んできた(笑) 」

阿久津が入玉を狙い、上部開拓  羽生は攻め駒をたくわえつつ入玉阻止

行方「後手がペースを掴んでいるのは確かだと思うんですけど、羽生さんはそんなに簡単とは見てないと思います」
局面をどう見ていいのか、本当に、全然わからない・・・ 候補手が思い浮かんでこない 行方もはずしまくっていた

ひたすらに阿久津玉が入玉できるかという、しのぎ合いが続く
行方「先手玉の急所がわからなかったんですけど、なるほどー」
行方「まだまだこれは入玉をめぐる攻防が続きそうですね」
行方「阿久津としても最善の粘りだけど、羽生が動揺しない」

8筋、8三から8九までに、駒柱ができた
行方「羽生のほうが先に考慮時間を使い切りましたね」

羽生が阿久津玉を寄せに行くかと思いきや、先手陣に残っている駒を取りに行っている
そんなヒマがある局面なのか? そして羽生は金銀4枚を持ち駒にしたが、歩切れだ 
阿久津は飛び道具と歩をたくさん持っている

すると、なんと先手陣内の阿久津の飛車が詰まされるという、そういう話になっている ぐええー 点数勝負か
羽生、なんという切り替えのうまさ!
行方「飛車の詰将棋になってますね」

そして羽生はその飛車が取れたのに取らず、結局阿久津の玉を捕まえてしまった・・・
羽生は、と金を2枚作って、それをバックさせてきて結局、詰ますのに役立ててしまうとは!
最初から、と金作りが狙いだった? 羽生は駒得に目がくらんだのではなかったのか・・・

136手で羽生の勝ち、投了図だけみたら、羽生の快勝

行方「阿久津が手厚い指し回しで新境地を見せたんですけども、羽生は冷静な指し回しで押し切った
阿久津の執念も見ごたえありました」

阿久津、作戦として、やりたかったことはやれたと思う 
手厚く金銀盛り上がって、入玉狙いの勝負にしてどうか?
駒の損得にこだわらず、と金を作って入玉しちゃえば、負けはなくなるはず・・・
阿久津は力は出せたと思う

しかし羽生の壁は厚かったな~ 急所にビシビシくる 
指されてみれば厳しいという手がどんどんくる、どうも阿久津が勝てる気がしないんだよね

羽生はこういう将棋はどうやって上達したんだろうなあ
もう才能の違いというのをヒシヒシと感じてしまう
羽生はずるい、才能あるから、と思ってしまう(笑)
あんなに入玉を阻止する手、思いつかないよ  
途中から飛車を取りに行き、点数勝負か?と思わせて寄せに出る、高度だなあ

それと思ったけど、トライルール(先手は5一に王を持っていったら勝ち)だとこの将棋はどう変わるんだろう、中盤からやってみてほしいと思った トライルールにしたらしたで、羽生はまためちゃくちゃ強いと思うから(^^;

今回は入玉をめぐるやりとりで、普段とは違う将棋の一面が観れた
こういう将棋も指せないと一流ではないんだなあ 内容が濃かったと思う

来週も放送時間が普段と違うとのことで、注意されたし
棋譜見て欲しい  ~THE BLUE HEARTS 「キスして欲しい」 の替え歌~

元の歌 https://www.youtube.com/watch?v=6ky6Bj0cE2M

トゥトゥトゥ・・・
どこまで行くの 将棋ソフトは
このままずっと 強くなるのか
はちきれそうだ とび出しそうだ
将棋ソフトが マジ強すぎる

棋譜見て欲しい 棋譜見て欲しい
棋譜見て欲しい 棋譜見て欲しい
電王戦で 暴れる様子
棋譜見て欲しい

トゥトゥトゥ・・・
もう勝ち目ない 何度指しても
人は所詮は ミスをするから
横歩取りでも 矢倉にしても 
ソフトの攻めに すぐ潰される

教えて欲しい 教えて欲しい
教えて欲しい 教えて欲しい
プロの役目は 終わるでしょうか
教えて欲しい

どこまで行くの コンピューターは
このままずっと 進歩するのかい
はちきれそうだ とび出しそうだ
将棋ソフトが すばらしすぎる

棋譜見て欲しい 棋譜見て欲しい
棋譜見て欲しい 棋譜見て欲しい
ソフトが神に 近づく様子
棋譜見て欲しい 棋譜見て欲しい 
棋譜見て欲しい Oh yeah
今期も、囲碁将棋チャンネルで女流王将戦のTV放送が始まった
土曜の夕方6時から7時38分までの番組だ
それを観て、簡単に感想を書いていこうと思う
あっさりとしたものになるかもしれないが、とにかく書いていきたい

・第38期 霧島酒造杯 女流王将戦  タイトルホルダーは里見
・本戦トーナメントは16人出場で、優勝者が里見に挑戦
・持ち時間は25分、切れたら40秒

もう、これだけ知っていたらいいと思う(^^;

室谷由紀女流二段 vs 上田初美女流三段
対局日:2016年6月7日
解説:鈴木大介八段
聞き手:中村桃子女流初段

ふーん、第1戦は室谷さんと上田さんかー、まあ女流だし、軽い感じで観よう、と思っていたのだけど・・・

解説の大介「室谷は振り飛車一本、努力が実を結んでここ1~2年、力をつけている
上田は終盤が強い、振り飛車党だったが、最近は居飛車も指す」

先手室谷で、相振りとなった ▲三間飛車vs△中飛車だ
鈴木大介は例によってしゃべりがうまく、序盤の駒組み段階でも全く飽きさせない
思ったことを全部しゃべってくれるサービス精神があるね

大介「妥協するところを見せちゃうと、同じ相手に毎回、いいなりになっちゃうんで」
大介「攻めの棋風の人は、攻めの形を早く作ると、攻めたくなっちゃうんで、まずは囲いを優先すべき」
大介「積極的ですねー!」
大介「ほお~、これは面白い手ですよ~」
・・・解説が楽しいね

時間の使い方で、気になることを言っていた 私も前から思っていたことだ
大介「持ち時間の残り時間が5分になったら、一気に使い切って、読みをたくわえておけ
どうせ40秒ずつ使っても、5分がなくなるのは同じ」
これはNHK杯でもそうだと思う  
NHK杯は最初10分からスタートするから、残り2~3分になったら、一気に使い切るのが戦術だろうね

さて、序盤は妥協した手もあり、女流っぽいな~、と思って観ていたんだけど、中盤がほとんどなくすぐ終盤に入ると、なんかレベルが高くなっていった・・・

上田の手が、寄せの構想を練る段階で、がぜん光を放っていく
上田の手が大介の予想手と一致、もしくは上回り始めたのだ

大介「上田の手、いい手ですねー 勝ちを見切ったか? もう決着しに行ってますね」
解説の大介が長手数の難しい詰みがあるかを考えているときに、上田は確実な「詰めろ」で迫る
大介「手堅い寄せに見えますね、かしこい手ですね」

「読み切れない詰み」より、「正確な詰めろ、詰めろ」で迫るほうが正しいのが将棋の寄せだ
上田の手は冴えまくり、室谷に粘るチャンスを与えなかった
78手、上田の快勝だった

大介「途中まで形勢は2転3転したかもしれないけど、上田の寄せが見事で私の上を行きました
上田は産休明けだけど、将棋がバランスが取れていて完成に近づいている印象」
大介、上田をベタほめだった  最後のほうがとにかく強かったもんなー

室谷はもう仕方ないか 今回は完敗を認めるしかないだろう 
中盤、室谷に選択肢が多く、手が広くなっちゃって、間違えやすいという将棋の作りになり、そこはアンラッキーだったと思う

相振りということで定跡にとらわれない戦いだったし、構想力が問われて面白かった
それにしてもこの上田さんの終盤力・・・ 上田さんが別格なのか? こんな女流がゴロゴロいるのか?
女流の棋戦ということで、もっとリラックスして観れるかと思っていたら、レベルが高い
こりゃ、内容についていくのが大変だ・・・
たしかに男子には劣るかもしれないけど、ぼーっとのんびり観れるってもんじゃなさそうだ(笑)
もっとレベルの低い戦いを期待してしまっていたが、考えを変えないといけない(^^;

これから毎週火曜に、女流王将戦の模様を書いていきたいので、よろしく