行方尚史 八段 vs 永瀬拓矢 六段 NHK杯 2回戦 
解説 広瀬章人 八段

行方は1993年四段、竜王戦2組、A 20回目の本戦進出
永瀬は2009年四段、竜王戦2組に昇級、C1 5回目の本戦進出

行方と永瀬か 
行方は「不屈の棋士」の本の中で、はっきりと「ソフトを将棋の勉強に使うことを拒否」しており、千田と正反対の立場を取って見せた
そのことで、私の中で行方に感情移入して応援する気持ちは強くなった

解説の広瀬「行方は居飛車の正統派、相手の得意戦法を受けて立つ
永瀬は関東の若手の中でも特に研究熱心な棋士で、序盤から積極的にリードしていく姿勢が目立つ」

事前のインタビュー
行方「永瀬は若手の中でも特に研究熱心な印象ですね
若い人との戦いが最近多くなってきて、なかなか厳しいものもあるんですけど、自分なりに意地を見せていきたいなと思っています」

永瀬「行方は居飛車の本格派、スキのない将棋というイメージがあります
行方八段とは今回で3局目になりますけど、どれも内容が悪かったので今回は内容を良くして、いい勝負ができればと思っております」

これまでの対戦成績、行方0勝、永瀬2勝とのこと 
おーい、永瀬は内容が悪くて2連勝してるんか(^^;

先手行方で、相掛かりとなった  
広瀬「▲3七銀~▲4六銀というのは、わりとまあ最近の指し方だと思うんです、なので手さぐりになる」
この先手の形、そうとう前に指されていそうだ、中原誠がよく指してたなあ、それが今頃また復活してるのか
先手が飛車先の歩を交換していないわけだが、まさかそれがスタンダードになる時代がくるとは・・・

行方が永瀬陣に襲い掛かる
広瀬「行方の駒が前に来ているので、受け間違えると潰されてしまう」
行方の、左桂2段跳ね+右桂2段跳ねという形ができそう
おおー、これは行方が行けるか? 

そこで出た、永瀬の守りの金を相手の攻めの銀と2手かけて交換しに行くという勝負手!
すごい発想! これは誰が思いつくだろうか? 永瀬、さすがタイトル戦で羽生を追いつめただけある!
広瀬「この永瀬の指し方は勇気が要りますね」

その後も、行方と永瀬、両者ともに「手筋」を連発して、観てる私を飽きさせない
永瀬の歩の垂らし、永瀬の桂捨て、行方の自陣に金投入という勝負手・・・

実に面白いねじり合いが展開された
だが、行方の▲3一馬というのが私には悪手に見えた
すかさず永瀬に金をボロッと竜で取られて、あれは粘りを欠いたように思う

永瀬、最後の即詰みの読み切りは鮮やかで、永瀬が106手で勝ち切った
投了図は大差だが、途中は全然、難解だったと思う
手数以上に、長い戦いに感じた・・・ 私は観ていて疲れた(笑)

広瀬「手将棋でお互いに構想力を問われていて、早い段階から戦いになったんですけどね
行方に右桂の活用が見込めたので、行方ペースかなと思ったんですけど、そこで永瀬がひねり出した△2三金~△3四金は、なるほどでしたね
永瀬が竜を作ってからは、行方の飛車を封じ込めて、永瀬らしい指し回しが観られたんじゃないかな」

私にとって、相掛かりは面白い
ほとんど面白い戦いになる感じがする
矢倉は難解、角換わりは研究、横歩取りは意味不明となりがち、その点、相掛かりは観ていて楽しいことが多い
今回も、プロの芸が連発だった

ただ、最善手の連続かというとそれはまた別だ
でもNHK杯でそれを求めるのは、違うんじゃないかと思う
最善手の連続は持ち時間の長い棋戦でやってくれればいい
NHK杯はスリルが楽しめればいいと思う
本局は満足度高し、面白かった
プロ棋士に贈る、ソフト指しを疑われないための17か条

・手荷物検査、ボディチェック、金属探知機検査を受ける
・そもそも手荷物なしの手ぶらで来ることが推奨される
・メガネもコンタクトもしないことが推奨される
(コンタクトレンズにコンピュータを搭載する技術がすでにある)
・最善手を指すとソフトとの一致率が上がるので、最善手が見えても次善手を指すこと
・格上の相手に勝つと疑われるので、負けること
・特に賞金の高い竜王戦では、なるべく早く負けること
・大一番では必ず負けること
・逆に、TV棋戦、ニコ生などで中継の棋戦、観客ありの棋戦では勝って実力を見せておくこと
・離席すると疑われるので、座りっぱなしが推奨される
・トイレにはいかない
・昼休憩も夕方休憩のときも、一人になってはいけない、アリバイの確保が重要
・一つの棋戦だけで勝ち進むと特に疑われるので注意すること
・成績の急激な乱高下は、疑われる元  
・急な不調も「普段していたソフト指しを辞めたからではないか」と疑われる
・将棋を研究するよりも、棋士の友達を増やすこと 嫌われたら危ない
・いざというときのために、弁護士の用意を事前にしておくこと
・ソフトは強くなる一方だし、A級棋士といえど疑惑はかかってくるので、疑惑解消の為に自分の棋力を向上させるのは無意味と知ること


どうでしょうかね、真面目に考えてみましたが・・・
なんだか、救いがないですね・・・orz
将棋「名勝負」伝説
別冊宝島 1200円+税 2016年10月21日発売 分量は約130ページ 
評価 A  コンセプト<将棋界の話題を、記者が好きなようにピックアップして記事にしたもの>

棋書レビューです
この本はムック形式というやつで、雑誌と書籍の中間ですね
宝島社のお家芸と言えるスタイルです
この本、読んでおいて損なしです、面白かったです
テーマがバラバラなんですけど、取材した記者が、それぞれ自分の知りたいこと、書きたいことを書いている感じで、それが成功しています

全13個ほどの記事の中で、私が気に入った、面白かったものが5つ
・渡辺竜王へのインタビュー
・バッグギャモンの「ソフトと人間の共存」の話
・「不屈の棋士」の著者の大川さんが書いた「ソフトが与える将棋界への影響」
・「オール・イン」の編集者による天野貴元さんの思い出話
・千田五段へのインタビュー

「ソフトの襲来によってプロ棋士・将棋界はどこへ向かうか」というテーマで渡辺竜王も大川さんも突っ込んだことをしゃべってくれてます 「危機感」が伝わってきますよ  
三浦の疑惑騒動は、話が新しすぎて出てきませんが、不正防止の話があります

そして、なにより突出して面白いのが、大川さんが、千田五段にインタビューしてるんですが、これがすごい内容(笑)
もう、笑えるというか、あきれるというか、尊敬するというか・・・
千田のソフトへの情熱はどこまで行くねん! そこまで言う?   
これ、「不屈の棋士」を読んで面白いと思った人は、千田へのインタビュー記事はぜひとも読むべき内容となっています
「不屈の棋士」の続編というべき内容ですからね 
この千田の記事はたっぷり14ページ分(内2枚は写真ページ)も分量ありますしね

唯一気になるのが、本のタイトルですね  
いったい何が「名勝負」で伝説なのか、よくわかりませんが、どうでもいいでしょう
この本、図面が少ないんで「観る将」に、おススメです 
そして特にソフトの話に興味ある人にも、です

上記以外の他の記事もまずまずですし、何より千田はやってくれたなー(笑)
連盟発行の「将棋世界」だと、ここまでは書けないんじゃないか、と思う内容が読めて満足です
お弁当に例えると、この本は色んなおかずが詰まった、幕の内弁当みたいなもんです
美味しかったです、高評価! 宝島社さん、記者のみなさん、Good Job! 
岩根 忍女流三段 vs 上田初美女流三段
対局日:2016年8月16日
解説:村山慈明七段
聞き手:貞升 南女流初段

今期女流王将戦もベスト4まで来た 
まあ、もうすでにこの棋戦がどうなったか、連盟のホームページなどで報じられているのが寂しいが・・・(^^;
結果はすでにわかっていても、どんな内容だったかという点で、どれだけ楽しめるか

岩根と上田、女流の上位の常連だ

解説の村山「岩根は生粋の振り飛車党で、非常に攻めっ気が強い
上田は攻守のバランスの良いオールラウンダー」

先手岩根で、相振りで相三間飛車となった  角道は止まっていて、急戦ではない
双方駒組み、岩根▲美濃vs上田△矢倉という構図

岩根から仕掛けた  上田の囲いがまだ未完成なところを狙っていったが、どうなるか
上田、長考しているが・・・と思ったら、村山の解説どおりの反撃を繰り出していった
おおー、さすが上田、鋭いね!
岩根も全く引かず応戦、戦いが激しくなっていく  面白い!

村山が岩根の手を褒める回数が増えた
村山「上田陣はキズが多い、岩根が有利」
これ、上田の駒はバラバラだからなあ  岩根が仕掛けたタイミングが機敏だったね

双方が好手を繰り出して、ヒートアップしていく
村山「上田が力を見せた」
村山「岩根が前に指した手を活かして、非常にうまく攻めている」
おおー、ここの岩根、かなり魅せたな~  
私には何の意味がわからなかった前の岩根の手が、今になって活かされているとは!

そして、局面、もう岩根がハッキリ良くなった
駒の損得こそないものの、一方的に攻めていて、岩根玉は堅い、そして手番を握っている
もう上田はまな板の上のコイといった状態になってしまった
ああー、ここまで差がついたらもうひっくり返らないだろう
あとは岩根がどう料理するかだけの問題だ
ここから10手もしないうちに上田が投了だろう

ところが! 岩根が、痛恨のミスをしてしまう
岩根が悪手を指した瞬間、村山も一瞬黙り込んでしまった
村山「え・・・ ▲5七香ですか・・・ これは金を取られてけっこう・・・ 岩根はちょっと焦りましたかね」
画面に、うなだれて表情が曇っている岩根が映し出された
あああああー、これを寄せ間違えるか~

村山「これはまだ長い将棋になりますね、形勢わかりません、まだ岩根がいいかもしれません」
と言っていたが、上田がうまい攻め方を見せ、けっこうあっさりと岩根玉を寄せてしまった
あー、命拾いしたあとっていうのは、手が伸びるもんだよね
上田さん、寄せ方、見事だったね
104手で上田の逆転勝ち

村山「岩根がリードした終盤だったが、決め手を与えない上田の粘りが素晴らしかった
形勢が揺れたが最後はうまく上田が収束した」

この一局、いいところと悪いところがハッキリしていた
中盤の岩根さんの指し回しは実にうまかった  
機敏という言葉がピッタリな動き方で、圧倒的にリードを奪った
あとはもう、どう寄せるかだけ  しかしそこからまさかの寄せ間違い~ 
上田さんは、もう負けを覚悟してたと思う  
相手が間違わないと、自分の力ではどうにもならない局面になっていた
岩根さんがミスしてからの上田さんの指し回し、これはまた強かったね

岩根さん、あの大優勢からの寄せミス・・・ 
コンピュータだったら何点差くらいが逆転したのだろう
2000点差かな、もっとかな(^^;
基本の指し手レベルは高く、好手あり悪手ありの、波乱ありで女流らしい、面白い内容だったと思う
誰の得になって 
~秋川雅史「千の風になって」の替え歌~

元の歌 https://www.youtube.com/watch?v=yqzCwcL9xDc

三浦の疑惑のせいで 泣かないでください
連盟 説明しません ホームページに書きません

誰の得に 誰の得になって
あのワイドショーを 騒がせています

連盟は証拠を見せず 三浦を処分する
三浦は弁護士を雇い 反論文を出す
文春の記事になって 事態を広げさせる
新潮の記事になって ますます広がる

連盟の無策のせいで 泣かないでください
ファンは納得しません 信じてなんかいません
千駄ヶ谷の 暗黒事件になって
あの大きな新聞が 取り扱っています

誰の得に 誰の得になって
あのNHKまで 報道しています

もう世間の人に 知れ渡っています
橋本崇載 八段 vs 三浦弘行 九段 NHK杯 2回戦
解説 飯島栄治 七段

悲しい意味での、世紀の一戦になってしまった
ソフト指しカンニング疑惑がかかっている三浦と、「1億%クロだと思う、奴とは二度と指したくない」とツイートしたハッシーの対戦

番組冒頭、「この対局は9月19日に行われたものです」とテロップが流された
私はNHK杯がいつ収録されているかは知りたくなかったよ
まあ、週刊新潮ですでに報じられていた日付ではあったが・・・
このテロップ、同じものが番組中、6度も流されることになった
注目度の高い証と受け取るべきか、やるせない注目だなあ

ハッシーは2001年四段、竜王戦1組、B1 12回目の本戦進出
三浦は1992年四段、竜王戦1組、A級 21回目の本戦進出

飯島「橋本八段はファンの方にも人気があって、棋士としては超一流なんですけどもね
力戦を非常に好みまして、独自に開発した作戦を構築して研究を進めて勝ちを積み上げてきた棋士です
指し盛りの歳ですしさらなる高みを期待してます
三浦九段は1日に10時間ですか、研究されるということで将棋界では1、2を争う研究量なんです
私も研究会をご一緒してまして、40歳を過ぎて研究にいそしむというのは本当に素晴らしいことで、さらなる戦歴を積み重ねてほしいと思います
攻め将棋という部分もありまして受けも強くて全体的にバランスがよくて隙がない棋士ですね」

事前のインタビュー、今回は特に詳細に再現してみよう
藤田「三浦九段の印象はいかがですか?」
ハッシー「そうですね、あのー最近ではタイトル戦の挑戦者にもなられてすごく充実している上に、まあまあ、強いと思います、大変な強敵だと思います」
藤田「本局はどのように戦いますか?」
ハッシー「そうですね、まあちょっとしょうがないと思ってるんですけど、朝起きたときから目の調子が悪くてあんまり目が見えてないんですけど、指し手もあんまりよく見えないんですけど、えー、で、なんでしたっけ、まあ、はい(笑) いい将棋を指せるようにがんばります」

藤田「橋本八段の印象はいかがですか?」
三浦「えー、橋本八段はもちろん実力者なんですけども、将棋以外の番組にもたくさん出演されていますので、将棋普及に多大な貢献をされている棋士の1人だと思います」
藤田「今期NHK杯の抱負をお願いします」
三浦「2年連続初戦負けでしたので、今年はがんばって初戦突破をしたいと思っています」

飯島「橋本八段が振って、対抗形になるのでは」

先手ハッシーで、相居飛車の横歩取りとなった
三浦の△8五飛+中原囲いvsハッシーの▲6九玉型だ ハッシーも中原囲いに近い形
飯島「橋本は最近居飛車を指しているみたい、かなり以前に流行した形
この▲6九玉型がいい形で、△8五飛は減った」

序盤、かなりさくさくと手が進んだ
飯島「有利なほうが一方的に勝ってしまう将棋」
飯島「橋本が横歩取りの最先端を指しているというのは、棋風チェンジを感じますね」

2人のこれまでの対戦成績が出て、ハッシー3勝、三浦4勝とのこと
飯島「実力が拮抗してますから、半手差の終盤になると思いますね」
うーん、今書き起こしてみると、飯島の解説が矛盾している(笑)
ハッシーの作戦選択、そして「かなり以前流行した形」のはずが「最先端」 そして、「一方的に勝ってしまう」と言いつつ「半手差になると思う」
まあ聞いているときにはそんな矛盾は感じなかった

三浦から仕掛け、△2八歩という先手の桂に当たりをかけた手を指した
飯島「これはもう三浦が踏み込んだ」
ハッシー、この歩を取れず、早くも桂が死んだ
おー、これは早くもハッシーが困ったのでは、と思って私は観ていた

雑談で藤田「三浦は研究会のときはどのような感じなんでしょうか」
飯島「本当に優しい先生ですね、後輩の方にも慕われているので」
人付き合いがあまりなさそうと思われている三浦、実態はどうなのだろうか

局面、三浦が強引に飛車をぶっつけ、強気で押している
飛車角の総交換になった
飯島「これはけっこう三浦がやれる変化になってくるかもしれませんね」
うむ、三浦は攻めがわかりやすいが、ハッシーには手があるのか?

また雑談で、飯島「橋本八段はハッシーと呼ばれ人気ですね、非常に偉い先生になったので、私はハッシーと呼びにくいんですけど(笑) 」
まあ、ハッシーはファンが使う通称だよね(笑)

さて局面、飯島が「三浦からの攻めのほうがわかりやすい」という中、ハッシーに「これは」という手が飛び出した
じっ、と7筋の歩を突いて、相手に手を渡す▲7五歩・・・! これ自体はまだ何の効果もない
私がこの一局で「おお」と声を上げたところだった
この歩が間に合うんか! これしかなかったかもしれないけど、7筋の歩を地道に伸ばすのが最善と判断する大局観はすごい!
飯島「この橋本の手はツライところもあるんですけど、攻めが軌道に乗ればいい」

三浦はさきほど打った△2八歩で桂が取れたのだが、まだ取らずに、△8八歩という手を指した
盤上で桂3枚が取りになって交錯しているという珍局面が発生
これは面白くなってきた・・・ 三浦はナナメ上45度を向いて考える、おなじみのポーズを取っている
飯島「スタイルなんでしょうね、棋士個人個人でいろんなスタイルがありますから」

形勢、私では本当にわからないなー 
まだ三浦がいいのだろうが、なんか、△2八歩がこのまま空振りに終わると怖い
ハッシーからの攻めはどれほど厳しい手があるものなのか?
ハッシーが飛車を引き成ったところ
飯島「どっちがいいかまだわかりません、ねじり合いが続くと思います」

しかしハッシーが決断の一手を指す それはハッシーの指した駒音で聞き取れた
竜を切り飛ばしてしまう手、ハッシーは「パーン!」と音を立てて指していた

ここあたりを境に、ムードがハッシーに傾いていった
飯島「これは橋本がちょっといい局面になってくるのか、という気がしますね、三浦は踏みとどまれるか」

うーん、三浦も強さを見せろ、と私は思っていたが・・・
飯島「若干橋本が残してるのかな、三浦にとって厳しくなってきました」

ぐわー、三浦ピンチ、持ち駒の飛車2枚が使う場所がない
ハッシーの持ち駒はバラエティに富んでおり、使い勝手が非常に良い

ハッシーは抜かりなく、冷静に手を戻す手も指した
飯島「なるほど、これは橋本が勝ちに近づきましたね」

対局者の2人とも、かなりハイペースで飛ばして指してきたが、今は残りが双方1分ぐらいずつで、特にハッシーはちょうどいいペースで時間を使ってきたんだな

飯島「橋本は自信に満ち溢れてる顔に私は見えますね」
そして局面は、もうハッシーの押せ押せ、寄り切りを観るばかりとなった
飯島「これは橋本の会心の寄せが決まったと思いますね」

87手、ハッシーの快勝譜となった 投了図はけっこうな差が開いていた
終局直後のハッシー、かなりの笑顔になっていたね(^^;

飯島「戦型予想から全くちがっていたんですけど、本当に激しい序盤戦になって、新しい橋本八段の指し方というか、棋風が全く新しくなっている
そこが三浦九段もとまどったというかね、いいところが出し切れなかったというところが大きいと思いますね
三浦の陣形を乱してからの▲7五歩で橋本八段が攻めたのが印象的
そして橋本八段の受けがうまくいった
最後は差がついてしまったんですけど、素晴らしい名局だったと思います」

感想戦が17分ほどあり、ハッシーが「どこで良くなったのか、自分でもよく分かっていなんだけど」
ハッシーですらそう言うんだね、私にとっては特に難しかったわ
この△8五飛戦法というのは私の苦手のナンバー1戦法と言っていいからなあ

感想戦も観て、結局、三浦の△2八歩と△8八歩の相性が良くなかったんだと私は解釈した
モロに桂取りがダブっているからね どっちつかずになっちゃった

感想戦、2人は普通にやりとりしていて、別段、不自然なところはなかった
内容が高度すぎて私なんかは、ほとんどついていけなかった(笑)

ハッシーは快勝で、この内容なら相手が三浦ならずとも気分がいいところだろう
ましてや、もしハッシーは三浦に負けていたらまたあれこれ騒がれるわけで、勝ってよかったねえ
私はハッシーのファンでもあるんで、本来ならハッシーが勝ってうれしいはずなんだけど、今回は三浦にも勝ってほしかった
三浦が負けて3回戦進出がなくなり、関係者はほっとしているんじゃないだろうか(^^;
三浦が勝って3回戦で三浦の代わりにクマのぬいぐるみを置いて1時間半、雑談を放映っていうのが観てみたかった(笑)

感想戦が始まる前にも、最後の結果を言うときにも「この対局は9月19日に行われたものです」とテロップが出されていた
はあ~、こんなんでプロ将棋界が注目を浴びても悲しいだけだ・・・
三浦vs連盟、もう軟着陸は無理と思える現状、この騒動がどうなっていくのか注視していきたい
週刊文春と週刊新潮、両方とも読みました
三浦さんが「やってない」という主張を通したければ、もう裁判しかないと思いました

三浦がスマホを連盟職員に提出しなかったのは、納得できます
連盟が三浦を疑っていて出場停止処分したのであり、三浦にとっては敵対関係ですからね
敵に物証を預けるわけにはいかないでしょう
物証は第三者機関にゆだねるのが筋ですね

しかし、三浦が反論文で言う「全アプリを撮影したものを連盟に提出しています」というのは意味がわかりませんね
アプリなんて、アンインストールすれば画面からは消えるわけで・・・

羽生さんが奥さんのツイッターで「本日、一部報道で誤解を招くような表現がありましたのでこの場をお借りして説明をさせて頂きます。まず、灰色に近いと発言をしたのは事実です。」
「疑わしきは罰せずが大原則と思っています。」と羽生が発言しています
全然、文春の書き方と違いますね 
文春は「限りなく‘’黒に近い灰色だ‘’と思います」って羽生が島理事にメールしたと書いてあります
ニュアンスが全く違うじゃないですか
冒頭からもうミスリードの意図がありありの記事、どこまで信用できるのでしょうか?

ケアレスミスでしょうけど、今までの電王戦の数字も、「二○一二年から行われている『電王戦』ではソフトから見て一〇勝五敗一持将棋(引き分け)」とかいてありますしね
10という数字はどこから来たのか? 

文春には、実名でたくさん他のプロ棋士が関係者として出てきており、こりゃもう、騒ぎが大きくなるばっかりかと・・・
もうイヤだ、こんな事件イヤだー

だから、もっと前からルール整備が必要だったんですよ
「プロ棋士がコンピュータに劣るはずがない」という傲慢さが生んだ事件と言えますね

「今から作る法律では、今までのことは裁けない」というのは法律を作るときの、常識中の常識なんですけどねえ(法令不遡及の原則)
>日本においても刑罰法規不遡及の原則が採用されており、
>日本国憲法第39条前段に「何人も、実行の時に適法であった行為又は
>既に無罪とされた行為については、刑事上の責任を問われない。」と規定されている。
(ウィキペディアより)

三浦は思い切り罰されていますが、結局三浦は何で処罰を受けたのか、それ自体が今の段階ではよく伝わってきてません
休場届を出さなかった行為でしょうか? 連盟からファンに対して公式の発表がないんですもん
はあ~、この事件、もう考えるのが滅入る・・・ 
イノセントみうみう
~Mr.Children「イノセントワールド」の替え歌~

元の歌 https://www.youtube.com/watch?v=VouYuJwuQXE

七冠の一角を 崩してたあの頃が 胸をかすめる
軽はずみな疑惑が 時に人を傷つけた 
そして君は居ないよ

叩かれてる 哀れな男が いとしくもある この頃では
Ah 僕は僕のままで ゆずれぬ気持ち抱えて
どこまでも信じ続けて行くよ いいだろう?
Mr.みうみう

毎週の日曜日 NHK杯
楽しくて 面白く 心を伝うよ
陽のあたる 対局で 指せるそのときに
また強さを 見せるといいな イノセントみうみう

近頃じゃタイトルの 話題でさえソフトに よごされていて
様々な電子機器の 発達を見ていたら やる気を見失ってた 

入り組んでる 情報の中で 連盟何にも 言わないけど
Ah 君は君のままに 出場停止処分で
時に弁護士に身を任せるのも いいじゃない
Oh my God

物憂げな会長の タニー何思う
愛に満ちた季節が 戻ってほしいよ
知らぬふりで出さない 証拠など見せて
この事件を 終わらすのさ 揺れる疑惑を

変わり続ける 時代の流れで
棋士のモラルが問われてくる Oh 今にも

そして僕は このままで 微かな光を胸に
このブログ書いて行くつもりだよ いいだろう?
Mr.myself

20年見てきたよ 真面目なみうみう
切なくて 悲しくて 心が痛いよ
陽のあたる 将棋界 戻るその前に
無実証明 できるといいな その時は笑って
棋士はみんなが持てるのさ イノセントワールド
果てしなく続く イノセントワールド
香川愛生女流三段 vs 渡部 愛女流初段
対局日:2016年7月29日
解説:伊藤真吾五段
聞き手:竹部さゆり女流三段

囲碁将棋チャンネルで土曜に放送されている、女流王将戦 
ベスト8の最後の一戦
多岐にわたって活躍している香川の登場、注目だ

解説の伊藤「香川は今一番面白い将棋を指す女流棋士、振り飛車党でどこに振るかが注目、毎回工夫がある
渡部(わたなべ)はLPSAの実力者、居飛車本格派で細部まで研究している印象」

先手香川は中飛車で、渡部は居飛車 
そこから持久戦でじっくりとした囲い合いとなった
伊藤「香川の(力戦ではない)きれいな将棋というのはめずらしいかもしれない」

香川は中飛車から浮き飛車にして三間飛車に振り直した
▲ダイヤモンド美濃vs△銀冠の双方カチカチの構え
なかなか戦いが始まらなかったが、番組開始から37分、駒が本格的にぶつかった

香川が、自分の飛車の将来の進路に歩を垂らす、という、かなり指しにくい手を敢行
伊藤「うーん、ちょっと打ちづらいと思ったんですけどね」
しかしこれが成功を収めることとなる
香川の垂らした歩は、相手の桂香を拾って、メンツが丸立ちだ

ただし渡部も負けてはおらず、ずっと競り合っている
伊藤「どっちも強いんで、大技がかからないんですよ」

そしてまた香川が伊藤の解説を上回る手を見せた
飛車の使い方で、手損覚悟の、なかなか指しにくい手だ
伊藤「香川は局面を大きく見ている」

伊藤を苦しませる、女流としてはかなりのレベルの内容になってきた、面白い
局面、私の目にはだんだん香川がいいように見えてきた
もともと香川が良かったのか? 渡部がミスしたのか?

香川が自陣に打った2枚の歩が、渡部の竜と馬を封じ込めていて、実に働いている
伊藤「香川が少し抜け出した、香川の表情からすると、山を越えた、という表情ですね」

香川に勝つ権利がきた、そして香川は最短の手順で迫っていく
なるほどなあー、そう寄せるのがいいのか、強いなあ

ところが、そこで渡部が勝負手を放った
伊藤「なるほど、この手は一番イヤですね、油断してました」
うお、ここで香川が対応できるか? 間違えたら逆転だ 40秒で正解が指せるか?

そこで香川が指した、絶妙の桂のタダ捨て! 
次に渡部が打ちたかった地点に自らが打つ、「相手の打ちたいところへ打て」の、香川の絶妙手!
伊藤「美しすぎますね、この手は」
香川の光速流は最後まで止まらなかった
圧巻の寄せ手順で、一気に渡部玉を即詰みに仕留めた 109手で香川の勝ち、会心譜!

すげええーー この最後の寄せ、一連の手順、もう最高だったね
棋譜を見返したら、もうずーっと香川、正確に指してるように思う 
序盤はさすがにわからないけど、後半の50手くらい、もうノーミスではなかろうか?

伊藤「いやー、いい将棋でしたね、少しづつポイントを稼ぐ将棋になって、中盤ではどちらが有利かわからない局面もあったと思うんですけど、香川の打った防御壁の自陣の歩が効いた、最後は美しすぎる寄せでしたね」

香川の最後の寄せ、羽生を見てるようだったなー 
しかも、香川は秒に追われることなく、あっさりと指していた、これは拍手しかない! パチパチパチ!

渡部さんのほうとしてはもう、今回はあきらめがつく内容だったと思う
香川さんが出来過ぎてたね、どうにも相手が強かったわ
 
いや、見事、女流の1時間半番組でこれだけ見せてくれるとは・・・
私はこの番組に対する期待が低いので(笑)
ヒットが観れればいいな、と思うところに特大ホームランが出た感じだ
香川さん、実に魅せる指し回し、素晴らしかった! もう一回拍手しておこう、パチパチパチ 
増田康宏 四段 vs 佐藤康光 九段 NHK杯 2回戦
解説 森下卓 九段

三浦九段のソフト指し疑惑で揺れる将棋界、どうなってしまうのだろうか

今日は増田と康光か、増田の1回戦は何も覚えてない(笑)  康光の将棋が観れるのは楽しみだ 
解説の森下のしゃべりも期待できる
藤田さんは少しイメチェンした感じ 化粧濃いめで、服が黒かった

増田は2014年四段、竜王戦5組、C2 本戦初出場
康光は1987年四段、竜王戦1組、A級 28回目の本戦進出

森下「増田は弟子なので、ちょっと解説しづらい、昔から明るい少年だった
居飛車党の本格派で、矢倉や角換わりはみっちり勉強していると思う
康光は来年で棋士生活30年の大剛、トップ中のトップ
増田も一時期、康光の研究会で教わっていたことがある」

事前のインタビュー
増田「佐藤先生は非常に独創的な将棋で定跡ではない将棋を指される印象があります、今日は解説が森下師匠ということで、いい将棋が見せられるようにがんばりたいと思います」

康光「増田四段は非常に作戦家で師匠ゆずりの手厚い将棋ではないかなと思います、なるべくミスの少ないように全力で戦えればいいかなと思います」

先手増田で、初手から▲2六歩△3四歩▲9六歩の出だしだった
しかし、特段に目立つ変わったこともなく、相矢倉調に進んでいった
森下「序盤の数手は緊張感がありましたね、あの端歩は増田流で、力に自信があるということ」

お互いに軽い囲い方の矢倉だ
森下「佐藤さんにはまことに失礼なんですけど、増田のほうは『勝って当然だ』というような気持ちで戦ってると思います、またそうでなければ困りますからね」

双方が、相手の陣形を乱す、けん制がはじまった 
盤面右で、お互いに、位をどう確保するかのポジション争いだ
森下の解説がなかなかいい、矢倉を語らせたなら森下という感じがする  
森下「佐藤流ですね~、相手がガードしたところを叩きつける」
森下「(事前に森下が言っていた)想定どおりの力戦ですね」
森下「リスクの高い手を指す、それを短時間で決断できるのが佐藤さん」

名調子の森下節が続くなか、増田に疑問手が出たのではとの解説
森下「はあ~、増田は我慢ですか~、ちょっとどうかなと思われるんですけどね~」
そして、康光の2枚横に並ぶ銀が、絶好という森下
森下「この銀が抜群に味がいい手」

うーむ、康光がもようが良くなったようだな  
森下が再三、銀2枚を横に並べさせてはいけないと言っていたが、実現してしまった
増田ピンチだな、増田は時間もなくなり、残り時間が増田▲0回vs康光△4回と差をつけられた

そして康光の手がグイグイ伸びてきた  
先手の増田の7八の金を壁にさせる△8八歩という、よくある手筋がさく裂した
森下「この歩はきつい手ですね~、ちょっと増田が苦しい形勢ですね」
森下「増田としては飛車を逃げる手はありえない・・・っと思ったら逃げました(笑) 」

うーん、増田、中盤以降、森下に褒めてもらってない、ここからなんとかして森下に褒めてもらえ!
増田、どうにか「間違えたら許さん」という手を指し、がんばった
森下「やっぱり際どいものですね」

が、増田の踏ん張りもここまでだった 
康光が着実にリードを保つ、安定したスキのない指し回しを見せ、どうにもならなかった
82手で康光の快勝となった

森下「さすが佐藤さんという将棋ですね、増田くんが攻め合いに行ったんですけど、やっぱり佐藤さんのふところが深かったなと思いますね」

康光ほどの相手に、いったん有利になられてしまうと、もう取返しがつかないな、と思ってしまう一局だった
森下の解説も的確で、森下も強かったねえ
感想戦では、森下の指摘で、中盤で増田にもチャンスがあったんでは、ということに対局者2人が同意していた

個人的に、康光のこの言葉が聞けたのが良かった
康光「なるほど・・・ むつかしいなあ、将棋は・・・ 簡単じゃないですねえ」
これは「不屈の棋士」という本の中で、康光の口癖とされている言葉だ
「将棋はそれほど簡単じゃありませんから」というフレーズが本書には使われている
それが映像で聞けたのが、私のようなマニアにはうれしかった(笑)

康光が最近活躍している印象が私には薄く、NHK杯でまだまだ強いところを見せてくれたのは良かったね
まあ、今週は上位者の順当勝ち、内容も順当というところだった

さて、来週だが、次週の予告を見て、「あ、普通に放送するんだ」と思った
渦中の三浦vs「奴は1億パーセント黒」と言い切ったハッシーの対決なのだ
これはどうなってしまうんだ・・・ 
まあきっと淡々と指して終わるだけなんだろうけど・・・
三浦の将棋を観れる最後になる可能性もあるのか? 
私は三浦もハッシーも好きだ、2人ともを信じたい、どうすればいいんだ?  
壊れかけの連盟 ~徳永英明「壊れかけのRadio」の替え歌~

何も聞こえない 何も聞かせてくれない
連盟の出す情報が 少なすぎるからなのか
20年見てきた 真面目で知られてる三浦
いくつもの名勝負 いくつもの実績作った

三浦九段の席はずしが 疑惑に変わる
ソフト指し疑われた 証拠もないままに
荒れるネット 悲しむファン 押し寄せるマスコミに
本当の真実 教えてよ 壊れかけの連盟

棋聖を取っていた A級延べ15年
去年のJT杯も 制して優勝していた
ハッシー ツイートした 「1億パーセント、クロ」
もう破れそうな胸 悲しい風が吹き抜けた

華やいだ電王戦 出場引き受けて
三浦戦っていた パソコン600台と
遠ざかる 棋士の値打ち 帰れない もう元に
本当の幸せ 教えてよ 強すぎるソフト

三浦を信じてる どうなるかもわからずに
迷子になりそうな棋士 多くのファンが見守った

三浦九段の席はずしが 疑惑に変わる
ソフト指し疑われた 証拠もないままに
荒れるネット 悲しむファン 押し寄せるマスコミに
本当の真実 教えてよ 壊れかけの連盟

華やいだ電王戦 プロ棋士とコンピュータ
プロは敗れてきた パソコン1台に
遠ざかる 棋士の値打ち 帰れない もう元に
本当の幸せ 教えてよ 便利すぎるスマホ

遠ざかる 憧れと夢
帰れない もう元に
本当の真実 教えてよ
壊れかけの連盟  
私は三浦さんを、カンニングなんてしていない、真っ白だと100%信じております
今までの私が見てきた、三浦さんの思い出をいくつか

2004年5月27日 銀河戦 谷川浩司 vs. 三浦弘行
https://shogidb2.com/games/1f37e801c7a659c23ae8133fd7dabbdf375c5546#null

この一局は、タニーの石田流に対して、三浦が居飛車棒金で抑え込みに行ったのですが、それが失敗、三浦のボロ負けでした
中盤以降は圧倒的な差がついていました
面白かったのは感想戦です
タニーが「ここはこうすれば」と意見を言うのに対し、三浦は全く妥協せず、「こちらは疑問手を指していない、この作戦に間違いはない」の一点張り(笑)
おいおい、ボロ負けしたんだから、ちょっとは勝ったほうの意見を聞けばいいのに、と、私は笑ってしまいましたね
三浦という人はここまで自分の手に信念を持ってるのか、と感心しましたよ

三浦がNHK将棋講座をやったときは、右四間を取り上げていました
そこで、講座をやっている最中に、三浦は自分の世界に入って考え込んでしまう(笑)
講師が考え込んだら講座にならないわけですが、三浦は難しい局面になると考え込むという(^^;

そしてなにより、2013年の電王戦、あのGPS戦です
パソコン679台といわれるモンスターマシンと戦ってくれた三浦
あれは三浦はこう振り返っています
「正直に書く。私は出場したくなかった。負けたときのリスクが大き過ぎる。」 (「第2回 電王戦のすべて」より)
他のA級棋士が出場を断る中、三浦が引き受けてくれたから、他の棋士が負けずに三浦が「いけにえ」になってくれたんじゃないですか

そんな三浦が疑いをかけられるなんて、どういうことなんでしょうね
12月から「スマホ禁止・外出禁止」にしたんだから、それまでは静観するのが筋ってもんじゃないですか?
それとも、連盟は、カンニングのよほどの確たる証拠でもつかんだんでしょうか? 
連盟は証拠を公にする義務があるでしょう

プロ棋士の中でもツイッターなどで反応している件をみかけます
渡辺竜王は、以下のような反応です

>大変な事態になってしまいましたが、引き続き将棋界へのご声援を宜しくお願いします。
>詳細は各種報道に任せて、ここでは省略します。

え? それだけ? 自分の意見はないの?
引き続き今までと同じ気持ちで声援なんてできないでしょう? 
現竜王の立場から言うべきことはないの? 私はがっかりです


野月七段は以下の反応です

>現場を突き止めたとか証拠があるなら別だけど現段階の記事で、
>こんなんで不正棋士とかレッテル貼られるの可哀想すぎる。
>「コンピューターと指し手が似てる。席外す回数多いしクロじゃね?」
>とか他人事じゃないよね。

野月さんは三浦さんに同情的ですね

この騒動は「誰得」になってしまい、もう取返しがつきませんね
三浦ともあろう人にこんなぬれぎぬをかけて、連盟は何がやりたいのでしょう?
プロ棋士みんなの評価が暴落するというのに・・・ 本当に、本当に残念です
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161012-00000087-asahi-soci

まだ全貌が明らかになっていませんが・・・
三浦九段がスマホでカンニング? 私はやってるとは到底思えません
三浦九段は将棋界でも屈指の生真面目人間ということは有名です
これは、とんだ冤罪事件になるでしょう

私は完全に三浦九段の潔白を信じます
連盟はいったい何を見てるんでしょう? 三浦九段の現役生活の24年の何を見てきたんでしょう?

ちなみに、私もソフト指しと書かれたことがあるんですよ
某巨大掲示板です
「ギズモ」と名乗るハンドルネームの人が、ヤフーモバゲーでソフト指し他の諸々悪さをしていて、被害に逢った、という書き込みがありました
だからこのブログを書いている私が犯人だ、というわけです
しかし、私は「将棋倶楽部24」で「Gizumo」のハンドルネームを使っているだけです
他のサイトのことなんか知っちゃあいません
「ギズモ」なんて、どこでも誰でも名乗り放題です
ヤフーモバゲーなんて、私は他のハンドルネームで登録してるし、1局ぐらいしか指したことないです(どんなサイトが知るため)
本当に気分が悪かったですね 

痴漢の冤罪みたいなもので、潔白を証明するのは至難の業かもしれません
「やってないこと」をどうやって証明するのか? 「悪魔の証明」というやつですね

これからもプロアマ問わず、こういうことは起こるでしょう
将棋界は中世の魔女狩りみたいな時代になってしまいました・・・
岩根 忍女流三段 vs 小野ゆかりアマ
対局日:2016年7月29日
解説:伊藤真吾五段
聞き手:竹部さゆり女流三段

女流王将戦、ベスト8の3試合目

解説の伊藤「岩根はノーマル三間飛車を得意としていて、安定感がある
小野はノーマル四間飛車を得意としている、女流とは30局以上公式戦で指している(17勝14敗)」

先手岩根で、相振りとなった ▲三間飛車+美濃vs△向かい飛車+金無双

伊藤「相振りの囲いは、矢倉だと手数がかかるので、その分、攻撃に手が回らなくなるので、美濃のほうがコンパクトでいいという人が最近は多いですね」
へー、そうなのか  私の知識では、相振りの矢倉は美濃より上ということになっていたが違うんだね

この2人、女流王将戦の予選で、岩根は清水を、小野は中井に勝ったということだ

岩根から仕掛けて、だいぶ進んだが、2人とも間違えない
伊藤の解説する予想手のとおりに指していく
伊藤「これは一目、互角ですね」
おおー、2人とも強いね  見ていて楽しい

しかし、伊藤の予想手がはずれるときが来た 
岩根が強気で飛車交換を挑んだのだ  うわ、これ岩根大丈夫か?
激しい攻め合いとなった
そして小野に攻撃をどうするか、という選択権がある局面に・・・ 決定的なチャンスだ
さあ、小野は何を指す? 3個くらい候補手があるが!?

小野はここまで飛ばして指してきたので、まだ時間を10分くらい残している (この棋戦は持ち時間25分、切れ40秒)
ところが! 小野は1分ほども考えずにわずかの時間で着手した
それが痛恨の疑問手~! 岩根の玉を逃がしてしまった
伊藤「ここは色んな手があったんで、腰を落として考えたかったですね」  

岩根がうまく相手の飛車を捕獲し、これで体(たい)が入れ替わってしまった
攻守逆転、岩根が攻める展開に、小野は受けるがだんだん駒がはがされていく
ああ~、小野さん、なんでさっき時間を使わなかったのか~

投了まではまだ長く、小野はがんばったのだが、いかんせん戦力不足でもう差が開く一方の逆転の余地がない展開となってしまった
135手で岩根の勝ち  危なかったので辛勝と言えると思う

伊藤「序盤から難しい戦いで、岩根から仕掛けていった
うまく攻めたように見えたが、小野が素晴らしい切り返しで、小野にチャンスがあったんじゃないかと思う
それ以降も難しい戦いだったと思うが岩根が安定した手を着実に積み重ねてなんとか押し切った」

小野さんの急所でのノータイム指し、あれがとにかく悔やまれた
ノータイム指しというのはリズムに乗って指せるメリットがあるのだろうけど、間違えたら後悔が残るね

伊藤真吾の解説は良かった、頻繁に形勢判断をしてくれて助かる
対局者が怪しい手を指したときも、きっちり「今の手は損した」と正直に言ってくれるので参考になる

本局、岩根さんが全般的にうまく指していた
小野さんとしては敗因は一手ミスしただけだったのだが、その一手が取返しのつかない展開となり、それはアンラッキーだった
疑問手を指しても挽回できる場合も当然あるのだが、本局は飛車を取られて、一気に攻めが切れ模様になった
「持ち時間は持って帰れない」というのは誰の名言だったか、それを思った一局だった
でも女流らしさがよく出ていて面白かったよ、好局だった
屋敷伸之 九段 vs 佐藤和俊 六段 NHK杯 2回戦
解説 藤井猛 九段

昨日の日曜は、私はしんどくて寝ていて、NHK杯を観ることができなかった
この記事を書くのが一日遅れてしまった

屋敷と和俊ということで、屋敷の速攻vs和俊の振り飛車に期待していたのだが・・・

屋敷は竜王戦1組、A級 20回目の本戦出場
和俊は竜王戦2組、C2 4回目の本戦出場

解説の藤井「屋敷は一流棋士の地位で安定している、色々な手を指すので見ていて楽しみ
和俊は相当な実力者、振り飛車が多くて同じ振り飛車党としていつも注目している、クラス以上の実力者」

事前のインタビュー
屋敷「最近はあまりNHK杯で勝っていませんので、今日しっかりといい将棋を指していい終盤を迎えていい将棋にしたいと思っております、ご声援よろしくお願いします」

和俊「屋敷さんは最近は非常に独創的で攻撃的な作戦を練られることが多い印象ですね
前回NHK杯で対戦したときは、けっこう早い段階で悪くしてつらい時間を過ごしたので、今日は終盤勝負できるようにがんばりたいと思います」

先手屋敷で、▲居飛車vs△ノーマル三間飛車の対抗形になったと思っていたら、力戦模様になり、相中飛車になった
和俊は玉を(和俊から見て)左に囲い、▲ミレニアムvs△変形の雁木といった様相
藤井「私はこの玉を左に行く展開はあんまり好きじゃないんですよ」

(屋敷から見て)盤面左で戦いが起こった
藤井「屋敷は力戦相居飛車は俺のもんだ、と思ってるんじゃないですか」

藤井「屋敷陣にまとまりが出てきた、屋敷は達人ですね、少し屋敷が指せそう」
しかし、和俊も攻める  和俊は大駒が参加していない攻めなのだが、屋敷玉を上部から圧迫している
藤井「私が屋敷側を持っていたら大変です、和俊は攻めの棋風なのかな~」

そして、つながりだした和俊の攻め
藤井「屋敷は、おかしいな~、あれ?優勢だったのにな~、みたいに思ってるんじゃないか
こんなはずじゃなかったのに、と」

和俊は、飛車を取られることに構わずに攻撃を続けた  
と金を作り、さらに屋敷玉を上部から攻め立てる
和俊は駒得に目をくれず、上部からの攻めの種駒を増やしたのも印象的だった
屋敷、受けがきかず、粘れずにけっこうあっさりと潰されてしまった
104手で和俊の勝ち

藤井「途中までは自由自在な指し回しの屋敷がうまくやっているのかなと思ったんですが、和俊の攻めがなかなか振りほどけなかったですね、巧みな攻めをつなげて、屋敷の敗因がまだわかんないですけどね、和俊がうまく攻めた印象」

和俊の飛車を見捨てたのが好判断だったなあ
小駒だけで攻めがつながると見た和俊の大局観が良かったねえ
でもこういう相居飛車みたいな将棋になるとは・・・ 
屋敷の速攻銀も見れなかったし、藤井の解説も、笑いを期待したのだが、いまひとつだった(^^;
また来週に期待したい
ちょっと前から、話題になってますね
朝日新聞の1面にも掲載されましたし、ヤフーニュースにも載ってました

抵触した場合、除名相当の罰則とは、重いですね
うっかりスマホを預け忘れて、除名
うっかり外を散歩したら、除名
・・・シャレになってません

私の感想としては、2016年(つまり今年)から始まるはずだったあのタッグマッチが中止になっておいて本当に良かったと思います
タッグマッチではソフトをモロに使用するプロ棋士
一方でスマホを持ち込んだだけで除名相当の罰則がある

こんな矛盾した状態になるのは、どう考えてもおかしいです
モラルが全く保てません

プロ棋士の存在意義がパソコンにおびやかされてると思っていたら、もう、スマホになっちゃったんですね
将棋界の未来はTomorrow never knows・・・
将棋界はTomorrow never knows
~Mr.Children「Tomorrow never knows」の替え歌~

元の歌 https://www.youtube.com/watch?v=Nxwt_s1lM04

とどまる事を知らない テクノロジー
いくつもの 敗れゆく棋士たちを 眺めていた
自由過ぎて負けた 山崎叡王の 面影を  
すれ違うPONANZAに 重ねたりして

無邪気に棋士を 裏切れるほど
何もかもを 欲しがっていた
ナンバーワンの羽生の 敗れる姿さえも

罪悪感さえ生まれて 今日も痛みを抱き
観戦 続けるけれども まだ明日は見えず
勝利と敗北だけしかない 電王戦は続いてく

ファンは悲しいくらい 比べたがる 生き物
プロ棋士対コンピュータ どちらが上か
今より前に進むためには 争いを避けて通れない
そんな風にして将棋界 今日も回り続けてる

果てしない闇の向こうに oh oh 手を伸ばそう
誰かのために指してみても 
oh oh Tomorrow never knows
心のまま僕はゆくのさ 誰得になりそうな明日へ

貸し出しだけじゃ勝ち切れない ハメ手を選んだ棋士もいる
再び僕らは出会うだろう このニコニコ生放送で

果てしないドワンゴの企画に oh oh 手を伸ばそう
勝てる事ない相手なら いっそ継盤で
香車ぐらい 落としてもらや いいさ oh oh 棋譜(ゆめ)を描こう
お金のために指してみたって 
oh oh Tomorrow never knows
心もとないタニーゆくのさ 誰も知ることのない明日へ
上田初美女流三段 vs 加藤桃子女王・女流王座
対局日:2016年7月20日
解説:船江恒平五段
聞き手:高群佐知子女流三段

実力者どうしの対戦
解説の船江「上田は振り飛車党でバランスが良い、最近よく勝っていて自信を持って指している
加藤は居飛車党で序盤はうまいし中終盤は奨励会でもまれて粘り強い」

先手上田で、上田が振って5筋位取り中飛車の対抗形になった
そこから相穴熊に・・・ じっくりと駒組みを進める両者
船江「お互いに慎重、秒読みになるまで戦いにならないかもしれないですね」

船江「加藤のほうがうまく囲った印象」
うむ、このまま戦いが起こせれば加藤のほうがいいだろう、と思うが、それにはどうすれば?
しかし加藤はのんびりとまだ駒組みをしている

番組開始から45分ぐらいのところで、船江「なかなか戦いが起こりませんね」
長い駒組み・・・(^^; 観ていて疲れる
船江「研究会をするときは、持ち時間は20分の30秒というのが多い」
へー、そうなのか  それは初めて聞いた  けっこう短い時間でやるんだね

ようやく戦いが起こったところ、上田が果敢に飛車を捨てる順を指したのに対し、加藤は飛車にこだわって、自陣の桂香を取られてしまった
それも、代償が特に見当たらない・・・ ここで差がついてしまった
船江「現状、上田の桂香得」
ああー、加藤さん、穴熊なんだから飛車はそれほど大事な駒じゃなかったのにな-

船江「加藤もツライですけど、決め手を与えない指し回し」
加藤、がんばってるけど、上田がミスしないので、差が縮まらない

最後の詰むか詰まないかで、船江がまた興味深いことを言った
船江「詰将棋は駒が余らないからわかりやすくていいですけど、実戦は駒がごちゃごちゃしていて苦手なんですよ、詰将棋は詰むのを知っていて考えるけど、実戦は詰む詰まないがわからないですから」
おおーい、そんなんぶっちゃけていいんかーい(笑)
船江は「人間界最強の詰まし屋」というキャッチフレーズで電王戦に出ていたのに(^^;

本局では、加藤が詰めろをかけたところを、上田が何事もなかったように見切って、けっこう変化がある手順をノータイムで詰ませていた(本譜の13詰み、もしくは変化順で15手詰み)
151手で上田の勝ち
船江「序盤から長い将棋で、上田もどう仕掛けるか難しかったと思うがうまく戦機をつかんで、中終盤は穴熊を指し慣れているという感じで自分の玉を見せずに相手の玉をどんどん薄くしていって、最後もきれいな詰みで、上田にとっては快勝だったと思います」

加藤としては一手違いに持っていくのがやっとだったね
んー、中盤で飛車を大事にしてしまったところが悔やまれると思う
飛車角交換になるよりも、桂香をタダで取られるほうが痛いとしたものだ
さらにさかのぼって、序盤ではせっかく加藤のほうが堅く囲っていたので、もっと工夫すればそこから仕掛けができそうだった
船江いわく、加藤は急戦派で穴熊はめずらしいそうだ 
んー、今回は作戦選択が裏目に出たか

上田さんは最近出産されたそうで、それなのに成績がいいとはすごいことだと思う
本局も安定した指し回しで強かった                   
佐々木勇気 五段 vs 木村一基 八段 NHK杯 2回戦
解説 村山慈明 NHK杯

佐々木勇気、和服を着て気合が入っているね
木村は9月まで羽生王位に挑戦していたが、7番勝負をフルセットでまたも奪取はならずだった

佐々木は2010年四段、竜王戦4組、C1 4回目の本戦出場
木村は1997年四段、竜王戦1組、B1 18回目の本戦出場

解説の村山「佐々木は居飛車党で攻め将棋、人の気づかない手に気付く
木村は千駄ヶ谷の受け師、相手の攻め駒を攻める積極的な受け」

事前のインタビュー
佐々木「木村は矢倉を得意とされており、あこがれの先生です
立ちはだかる手厚い壁という印象です、気持ちを込めて指したい」

木村「佐々木は切れ味が鋭く研究熱心で将来有望な手ごわい相手
特に今日は服装に気合が入っているようで、どうしようという感じです
後輩と当たることが多くなりました、いつもどおり悔いのないように指したい」

先手佐々木で、相矢倉となった  佐々木は早囲い
村山「お二人が一番得意としている形になりましたね」
ガッチリと組み合って、似た前例が相当多そうなところ

佐々木は考慮時間を使って考えている ▲5回vs△10回まで差が開いた
しかし佐々木は角をふわっと使い、次に攻めを見せる手で木村を焦らせている
村山「佐々木の角の使い方はうまい手だなと思いました」
対して木村は、ノーマルに進めた
村山「木村はやってこいと言っている」

どっちが読み勝っているか、面白いところ
村山「佐々木が調子良く攻めているようだが、忙しい」
上部脱出を視野に入れている木村
んー、もう難しくて私の手には負えないようになってきた・・・

佐々木、一見遅そうな垂れ歩を指し、木村も「ならば」と攻め合いに出たところ
村山「速度争いになりましたね、感触としては少し佐々木に分がありそう」
佐々木は自陣がまだまだ堅いので、攻めの手がつながるかという局面が続いている

村山「木村が少し負けてそうなので、工夫した受けをしないといけない」
木村もがんばっているのは伝わってくるが、木村の受けの一手に対して佐々木の攻めの一手がちょうどピッタリした感じ、という展開が続く
村山「佐々木はここは馬を逃げない気がしますね、気づきにくい手を指すんですよ」
その予想が当たり、木村玉をどんどん追いつめていく佐々木
そしてこういう展開に最後に待っているのは、「木村玉、必至」であった チーン
115手、佐々木の快勝だった

村山「矢倉の最新形になったんですけども、佐々木の駒組みが秀逸で作戦勝ちされたんじゃないかなと思う
佐々木の攻めが少し細くなったかなと思う局面もあったんですけど、やはり攻め将棋の佐々木らしく、終盤も淀みなく寄せたなという感じの快勝譜」

感想戦で少し問題になっていたが、木村の敗因、それは△9三桂と跳ねて待った、あそこがもう敗因ではないだろうか?
全く私の感覚だけど・・・
佐々木が早囲いという工夫した序盤を見せたのに対し、木村が平凡に行き過ぎた感があった
佐々木は和服を着ただけあって、一手一手気持ちが込められていたのが感じられた、それが木村との差を生んだのかもしれない
佐々木はもうこのNHK杯、ずっと和服を着てくるのがいいと思う

若手がベテラン強豪に力勝ちした内容だけど、将棋界では別に当たり前のことで、そこは特に驚きはない・・・(^^;