今年一年、色々ありました。春に山崎叡王が電王戦に出ていたのが、もう遠い昔のようです。

私は今年は替え歌をがんばってつくってました(^^;
来年はもうこんなに作れないでしょう。

年の瀬に来て、三浦九段への冤罪事件、私は本当にショックを受けてます。
プロ将棋界を根底から揺さぶる事件ですから。
私はマジで重症で、来年からのNHK杯を、観る気になるかどうかすら、わかりません。
囲碁将棋チャンネルも、いったん解約しました。

とりあえず、紅白とか、お笑い番組でも観て、気分を変えようと思います。

それではみなさん、本年も私のブログを読んでくれて、ありがとうございました。
どうぞ良いお年をお迎えください。
ナベ ~尾崎豊「シェリー」の替え歌~

元の歌 https://www.youtube.com/watch?v=ooQlFa0J_dc

ナベ きみは疑い続けて こんなとこにたどり着いた
ナベ きみはあせり過ぎたのか むやみに三浦を おとしいれたけれど
ナベ あの頃は夢だった 夢のために指してきた きみだけど
ナベ 竜王 獲り過ぎて 誰のためか わからない棋戦さ
疑い続ける きみの生きざまを ハッシー 無様なツイートで支えてる

ナベ 優しいきみに戻ってくれ そして強い棋士であってくれ
次世代の会長候補 だったから

ナベ いつになれば この事件は終わるだろう  
ナベ どこに行けば 三浦は救われるだろう
ナベ 俺は見たい きみの反省と謝罪

ナベ 見知らぬ人から「将棋はオワコンだ」 どうすりゃいいかい
ナベ 俺もそう感じるから その発言に 反論できやしない
ナベ 夢を求めてるから スマホすら 恐れてるんだよね
ナベ プロ棋士のファンならば 涙なんか 見せちゃいけないよね

転がり始めた きみの生きざまを
嫁さん マンガで描いて支えてる

ナベ 言い訳など 聞きたくはない
きみは文春に リークしておき
きみは真実を ねじ曲げてる

ナベ 島はうまく謝罪してるか 康光はまだ棋士会長かい
千田の千田率に意味はあったか 久保はまだまだ疑っているか
羽生はなんとか乗り切っていたか 野月は貴重な存在なのか  
西尾のデータは役に立ったか ハッシーの失言はスタッフか 
何もしなかった棋士は無能かい

ナベ いつになれば この事件は終わるだろう  
ナベ どこに行けば 三浦は救われるだろう
ナベ 俺は見たい きみの猛省と処分

ナベ いつになれば タニーは辞任するだろう
ナベ どこに行けば こんな団体 あるだろう 
ナベ 俺は見たい 再生された連盟
昨日の第三者委員会による記者会見、今日の三浦九段と弁護士、そして今日の連盟による記者会見の読み上げ。
3つともニコ生で観た。

三浦九段は誠実な態度に見受けられた。本当にご苦労様。心痛、察するに余りある。
連盟は記者会見を中継せずに、読み上げだけ。内容も、三浦九段とファンに対する誠意が感じられなかった。
連盟は三浦九段とファンをナメてるね。

渡辺もハッシーも、私は好きな棋士だったのに、なんでこうなったんだ・・・。
一致率が決定的な証拠にならないことなんか、事前にチェスを調べてれば、分かったことだ。連盟も渡辺もハッシーも不勉強すぎる。
渡辺に対する処分は、何かあるのか、注目してる。

あああーー。もう、気持ちが将棋からどんどん離れて行く・・・。
将来的にはプロ棋士は解散して、ゴルフのプロみたいに、みんな参加料を払って棋戦に出場するってことになるかもね。
第三者委員会「三浦がクロという証拠は見つからなかった。しかし連盟の処分は妥当」
なんじゃこれは? 矛盾してるやろ。
証拠がなければ処分してはアカンやろ。

結局、「アイツはカンニングしてる」と騒いだ棋士が、何もおとがめがない、という話なのか。
三浦は疑われ損で、疑惑の棋士として世の中に知られたということか。

「強い勝ち方をした棋士はカンニング疑惑の対象になり、タイトル戦に出られない」、ということだろう。
連盟はまた一つ、とんでもない前例を作ってしまったね。

明日(27日)、三浦と連盟の記者会見があるとこのとなので、それを観ようと思う。
11月に収録されたという将棋の日のイベント。
前半は、伊藤沙恵女流vs加藤桃子女流。
相矢倉から、中盤で伊藤の作った馬が大きかったようだ。

後半は、次の一手名人戦。羽生三冠vs天彦名人。
羽生が中飛車に振り、相穴熊となった。
中盤で、羽生がだいぶ駒得して、良くなっていったと感じた。あんまり感想がない・・・。

1月3日の火曜に新春お好み対局がある。
でもこれもいまいち興味がわかない。
1月3日(火)午前10時~12時 ~花の55年組 一門対決~

1月8日のNHK杯までに、私の将棋を観る気分が、戻ってますように。
羽生善治 三冠 vs 佐藤和俊 六段 NHK杯 3回戦
解説 戸辺誠 七段

さあ本命、羽生の登場だ。相手は格下の和俊、バーンとやっつけてくれ!

羽生は1985年四段、竜王戦1組、A級 王位王座棋聖を保持 31回目の本戦出場
和俊は2003年四段、竜王戦2組、C2 4回目の本戦出場

解説の戸辺「羽生は将棋界のスーパースター。どの棋戦も強いんですけども、NHK杯戦は特に強くてですね、通算優勝10回、24連勝というのもありましたね。オールラウンダーで何でも指す。追い込まれたときの絶妙手はいつもすごいなと見てます。
和俊は同じ加瀬門下の兄弟子。普段クールなんですけど、走るのが速かったり、指導将棋になると厳しいところがあったり。棋風は振り飛車党なんですけど、近年後手番ではいろいろな工夫を凝らす」

2人の対戦成績は、羽生の2-0とのこと。
先手羽生で、後手の和俊はノーマル三間飛車で、対抗形になった。▲ミレニアムvs△ダイヤモンド美濃だ。
藤田「じっくりした将棋になりましたね」

盤面右の駆け引きから、じわじわと戦いが始まった。
戸辺「和俊が積極的に動いて、うまくいっているんじゃないか。気持ちやや和俊がリードしてるかな」
羽生の囲いがなかなか安定しない。
戸辺「振り飛車のほうが少し指せるんじゃないかと見てます」
うーん、まあまだまだ先は長い、羽生にとっては許容範囲だろう。

お互いに考慮時間を使い切り、30秒将棋に突入。
戸辺「局面は非常に難しい」
おいおい、さっきよりなんかヤバくなってるような・・・。ここからじゃ、もう何が起こるかわからんぞ。

すると和俊、次々に大駒を見捨てた。強手だ。
戸辺「勝負手ですね」
大駒4枚が全部羽生のほうに来た。でも和俊は豊富な小駒を持っている。
戸辺「和俊は、力を発揮する展開ですね。形勢は難しいですね~。羽生が逃げ切れそうですけど、和俊も必死に攻めている」

羽生、玉の早逃げを何度もして粘る。もうこれ、王者の余裕など全然ない。なりふりかまわぬ羽生、ピンチだ。なんでこうなった??
戸辺「いやいや、激戦ですよ」
羽生は攻防の角を2枚打つ。戸辺「こういう角が見えるのは素晴らしいですね」

しかし~! 和俊のうまい攻め方で、どんどん追いつめられる羽生。
和俊は玉さばきでも強手を見せた。手順に飛車を補充して、ムードがもう和俊に・・・。
戸辺「私の感覚では和俊が抜け出した。飛車を取ったっていうのがデカいですね」

そしてその時はやってきた。和俊の技が決まり、羽生、「負けました」
136手で和俊の勝ち。ぐわああああーーー。なんで負けるねーーん!! 羽生の投了の瞬間、私は叫んでしまった・・・。

戸辺「素晴らしい将棋で、パッと見た感じでは何が悪かったかわからないですね。振り飛車らしい粘り強い指し回しが羽生を誤らせた、素晴らしい将棋だったと思います」

一局を通して見れば、序盤は退屈だったが、だんだん面白くなっていった。羽生はどこで悪くなったのか? 元はといえば、6筋の取り込みを許して囲いが乱れたのが、そもそもどうなのか。
終盤で和俊は、2枚の馬を引き付けて捨てたわけだけど、あれが英断だったなあ。あの2枚の馬はどっちも遊びそうだったから。
小駒だけで攻めが続くという大局観が賞賛されるべきだろう。妥協した手を指さなかった和俊、見事だった。

和俊は金星だなあ。羽生を相手に後手ノーマル三間飛車で勝つなんてね。
本局の和俊は強かった。強気強気で、最後までミスしなかった。

それにしても・・・ 羽生さん、C2の棋士に負けないでくれよーーー(^^;
もう・・・ せっかく今から3月まで羽生さんのNHK杯での活躍をガンガン観るぞ、と思ってたのに・・・orz

羽生が負けてしまい、私はかなりショックだ。ああーorz あと2局くらいは羽生の将棋を観たかった。残念至極だ。チーン。

来週はNHK杯がなく「将棋の日」の模様があり、再来週も元日という関係で、NHK杯はないとのこと。
2016.12.16 色々と雑談
今、24のトップページのアンケートで、「どの戦型観戦に一番興味がありますか?」とある。
私は迷いなく、「その他の戦型」に一票入れた。
私が入れた「その他の戦型」の意味は、どのカテゴリにも入りきれない、大乱戦のことだ。
これが観てる分には、一番面白い。銀河戦で、先日、西川プロが、角頭歩戦法をやってくれた。
開始4手目から緊張感が走り、対局者の構想が問われる。本当に面白かった。
銀河戦は観てるが、ありきたりな序盤だと、もう早回しして、中盤から観てる。
戦型分類に属さないような、奇襲系の大乱戦が、私は観てて楽しい。
食事でいうと、色々なジャンルの食べ物を食べてみて、今はゲテモノに行きついた、と言ってもいい(笑)

話は変わって、阪田大吉さんのブログの記事、ソフトの思い出話がとても興味深く、なつかしかった。
私の思い出だと、90年代中期のソフトには、ワンパターンで私が勝てた。
90年代後期から2000年ごろ、もう私はソフトに抜かれたわけだけど、(私も弱かったし)、その頃のソフトって、守り主体で、攻めてこなかったように思う。だから、指しててつまらなかった印象がある。
それが初代激指が2001年に出て、「人間っぽい手を指す、攻守のバランスのいい棋風」に変わった。
そして2005年のBonanzaショック。平気で唐突に角を切り飛ばして攻めてくるBona攻めを観ていて、「もうこれはプロが越されるのも時間の問題、部分的にはプロは抜かれた」と思うようになった。だって、プロでも考えつかないような手を、もうソフトが指してくるようになったんだから。それまではプロの思考の理解の範疇の中の手しか、ソフトは指せなかったのに、すごいことだ。
「機械学習」と「全幅探索」。Bonanzaはすごかったね。あと、激指の「検討モード」も画期的だった。
私は今は激指では、使うのは検討モードが9割だ。あと2枚落ちでいい勝負だ。

また話は変わって、今、museというバンドのInvincibleという曲を聴いている。
これは第2回電王戦の、最終局、三浦vsGPSのPVで使われた名曲だ。
Invincibleは無敵の意味。「僕たちは一緒なら、無敵なんだ」という歌詞だ。
しかし対局の内容は・・・(^^; 無敵なのはGPSのほうだった、というね。合掌。
棋士の一分 将棋界が変わるには
橋本崇載著 角川新書 800円+税  2016年12月10日初版
評価 B 
コンセプト<ソフトとの関わり合いと中心に、プロ棋界が抱える様々な問題を提議>

棋書レビューです。ハッシーがプロ棋界の現状を憂えていることを書いた本。
「まえがき」に、「憧れの職業から食えない職業、どころか蔑(さげす)みの対象にさえなりつつある」と書かれております。
私はこれには、笑ってしまいましたが(^^; ハッシーは正直でいいですね。

この本、私は序盤はメモしながら読んでいたんですけど、中終盤、なんだかメモを取るのがめんどくさくなって、取るのをやめました。
それというのも、ハッシーがどういう対象に向けて書いたのか、それがよくわからないんです。
この本は、ファン向けというより、むしろプロ棋士向けという感じを受けました。
連盟を改革しなきゃいかん、という話が、後半ずーっと続いているので、私は「そんなことを私に言われても、どうしようもない」と感じてしまいました。
なにかビジネスをしていて、組織を改革したい人向けの内容・・・とも言えるんですけどね。

ハッシーの活動でいうと、あのタッグマッチを中止に追い込んだのは、本当に大手柄でした。そのことについても、書いてあります。
もし連盟がタッグマッチを本格開催していたら、私はもうプロを見限ったでしょうから。

ただ、それ以外で具体的にハッシーが何か連盟を改革したという話はありません。
理事選に出たけど、落選してもう今後は出馬しないと書いてありますし。

将棋ソフトとの関係についてですが、ハッシーは「関わるな」というスタンスです。
でも、それは無理です。多くのアマチュアがもうガンガン活用してますから。
色んなプロ棋士がもう研究にバンバン取り入れてますから。
それで「プロとソフトは勝負は全くしない」って、それは不自然すぎるんですよね。

この本のタイトルにある「棋士の一分」という言葉。
「一分(いちぶん)」とは、面目、名誉のことです。
これは「武士の一分」という映画から来ているんですよね。
私は映画を観ました。主人公のキムタクがとてもかっこよかったです。それはなぜか? 主人公の妻を手籠めにした敵と決闘したからでしょう。
あれを、決闘せずに避けていたら、もう全然話になりません。
ハッシーは「ソフトと戦うな」、と言っている。でも今回の本のタイトルは「棋士の一分」。おかしいですね。
敵であるソフトと戦って見せてくれと言いたいです。

でもこういう本を書けるだけの知識や文章力があることは、素直に尊敬します。
ハッシーは10年後には将棋界に見切りをつけて、異業種で活躍していそうですね。ハッシーならそれができそうだと思いました。
村山慈明 NHK杯 vs 石井健太郎 四段 NHK杯 3回戦
解説 松尾歩 八段

また一週間ぶりの記事になってしまった。
村山と石井か。石井は2回戦でのタニーとの一局は鮮烈だった。相振りでタニーを、ド圧勝のボコボコにしていた・・・(笑)
松尾はベートーベンのような髪型をしている。なかなか良い。

村山は2003年四段、竜王戦3組、B2 7回目の本戦出場
石井は2013年四段、竜王戦6組、C2 本戦初出場

解説の松尾「村山さんは序盤の研究に定評がありまして、中終盤も地力があり強い。着実な手厚い将棋。石井はバランスのいい将棋、受けに定評があると個人的には思う。角道を止める振り飛車も指す」

例によって、もう3回戦ということで、インタビューはなくなった。
先手村山で、石井がノーマル四間に振り、▲居飛穴vs△高美濃の対抗形となった。
松尾「石井は指し慣れているし、研究もあるんだろう。村山は堅い玉形での指し方がうまいんですよね」

村山が角を切り飛ばし、中盤の折衝。ここで村山が優位に立つ。村山は大きな駒得に成功した。銀得だ。
松尾「村山はうまい飛車の取り方ですね、村山ペース」

石井はなんとかならんか、とばかりに端攻めに賭けるが、どうにも攻めが細そう。
石井の次々の勝負手を、村山が軽やかに受け流す。

そして、村山が5筋に突き出した歩、これが好手。村山は無条件で、と金作りに成功。
勝負あったと思われた。

しかし、ここから村山が迷走をしてしまった。
松尾「あれ?▲7一飛ですか。▲8二銀だと思いました」
激指14で調べてみると、▲8二銀と打っていれば+4000点もリードだったのに、▲7一飛で+2400まで下がっていた。
私はあんまりソフトを使いたくないが、ここは気になったので調べてしまった。感想戦もなかったし。

その後、長引いたのだが、元の作りが村山がそうとう良かったようだ。145手までで村山の勝ち。
最後のところも激指で調べたが、もうそうとう(+2000以上)村山が良かったとのことだった。

松尾「終盤に入ったあたりから、村山のペースが続いていたと思うんですけど、石井がうまく粘って村山としてもイヤな感じというかヒヤッとしたところもあったと思うんですけど、やっぱり村山らしく着実に、最後はしっかり勝ち切った。お互いのいいところが出たんじゃないでしょうかね」

うーむ、私としては、▲居飛穴vs△高美濃で、穴熊の暴力がまたしても炸裂した、ありがちな棋譜としか思えなかったorz
石井としては、中盤のワカレで穴熊を相手に、銀損してちゃ、アカンでしょう。
穴熊側が細い攻めをどうつなげるか、という将棋にしなくてはいけないのに、本局は振り飛車側が細い攻めになってしまった。
そして村山も、▲8二銀を逃してる。もうしょうがないのか。
勝つまでに145手もかかる将棋ではなかったと思う。勝ちきったのはさすがだけどね。

双方、好手と思えるところも数々あったのだけど、私にとって本局は疑問なところが目立ってしまった。

居飛穴側がノーマル振り飛車の美濃を相手に、その堅さを見せつけて勝つ・・・。そういうのはもう藤井システム以前に、散々見飽きてるんで、ノーマル振り飛車側を持つプロは、なんとかしてほしいと切に思う。
斎藤慎太郎 六段 vs 佐藤康光 九段 NHK杯 3回戦
解説 久保利明 九段

先週一週間は、私はNHK杯以外、何もブログを更新しなかった。
どうも、私はもう将棋について言いたいことがなくなりつつあるような感じがしている(^^;
とりあえずNHK杯の記事だけは書いていきたい。

今週から3回戦(ベスト16)に入った。けっこうワクワクするものだ。ソフトが強くなったからと言って、まだプロも捨てたものではないだろう。人間の早指し王を決定するのがNHK杯だ。

斎藤は2012年四段、竜王戦4組、B2 NHK杯本戦は初出場
康光は1987年四段、竜王戦2組、A級 本戦は28回目

3回戦に入ったためインタビューがなくなったが、私は全然気にならない。
どうせウケを狙って話してくれる棋士はほとんどいないのだから。

解説の久保「斎藤は居飛車党の本格派で勝率が高く、これから伸びてくる新人の1人だと思います。康光は独創的な将棋で人気の高い棋士だと思います」

斎藤は、見かけが「3月のライオン」の主人公に似ていると思う。黒いメガネが似ているんだ。

先手斎藤で、角換わりの出だしから、康光が向かい飛車に振るという趣向。これ、康光は前にもやってたね。「△8五歩型向かい飛車」とでもいうべき戦型だ。斎藤はそれを予期していたのだろう、ミレニアム囲いに囲って、△8五歩を取るべく駒組みを進める。

将棋の戦法の変遷について、久保が語った場面があった。
久保「将棋は戦法が移り変わっていくんですけど、振り飛車は残って欲しいですね」
おお、久保はいいねえ、振り飛車党の希望の星だ。久保はまたA級に上がれそうだし。

さて、対抗形で▲ミレニアムvs△銀冠となり、斎藤が▲8五桂と行った~。私はこれが観たかった。先手としては、穴熊に組んだら、△8五歩をとがめたことにはならないだろう。やはり▲8五桂と行けるんだから、行ってみてほしいのだ。

すると康光、面白い構想を見せた。△8四銀! さらに△8三玉!
久保「私には指せません、康光の世界ですね。他の棋士にはマネできないでしょうね」
ぐあー、面白いけど・・・ 先手が強ければ、この康光の構想は通らないのではないか。 
ムチャミツ流が通るのかどうか、斎藤にかかっている。

久保「康光は自分は本筋を指してるつもりだ、といつもおっしゃってる」
△8四銀~△8三玉が本筋なのか? 面白いね(笑)
久保「斎藤がうまく指している」
うーん、斎藤が3歩持って、飛車角も働いて、攻めているぞ。8五の桂もタダでは死なない。
これ、後手側を持ちたいという人なんていないだろう。
康光、こんな形にしたらアカンやろ!?

斎藤の攻めが続く。康光玉は裸で、後手側は陣形が崩壊し、2枚落ちの上手のようになっている。
久保「斎藤が香得のうえ、と金得」
いいぞいいぞ、斎藤。こりゃー、斎藤、もらっただろう! ちゃんと寄せろよ~。

・・・しかし?? 康光の放った△9七歩という手裏剣の歩の一手に、斎藤が自陣に手を戻すことになる。
康光は玉を逆側にスラコラサッサと大脱走。
そして自玉の周りに金を打ち、囲いを再構築してしまった。
久保「このあたりが、なかなか崩れないトップクラスという感じがしますね」

そして形勢は混沌!
久保「斎藤は、ちょっと、ここで受けるのは予定外でしょう」
藤田女流「斎藤の深いため息が聞こえてきましたね」
久保「ちょっと誤算があったんだと思います」

康光玉、なんと2二まで逃げてきた。 8三に居た玉が2二で安定してる・・・(^^;

康光が自信を持って放ったのだろう、△5五角という手に久保の解説が面白い。
久保「これは詰めろになっている可能性が高い、30手ぐらいかかると思いますけど」
へえ~、感覚でそこまで?? 斉藤も危険を察知して、受けていた。

藤田「康光のすごい追い上げですね」
久保「厳密にいうと康光が良さそう」
おーーい、なんでだーー。どう見たって、斎藤が主導権を握っていたのに、立場逆転~。

お互いに攻めきれず、双方、玉が安全になってしまった。
久保「これはなかなか終わらないですよ、どちらも当分詰まないですから」
ぐあー(^^; 延長戦になってまいりました(笑)

先に技をかけたのは康光だった。竜を捨てちゃう! そしたら斎藤は竜を取らない!
でも、これ、結果論としては斎藤は竜をふつうに取ってたほうが良かったな。
久保「2転3転してると思いますね」
康光の猛攻の前に、斎藤が屈した。斎藤玉、詰まされた。ああー、斎藤、ふつうに竜を取ってれば・・・。
158手の長手数で、康光の逆転勝利となった。

久保「序盤はかなり斎藤が優勢だったと思うんですけど、途中、△9七歩という手があってそこから流れが康光のほうに来たかな。本当に大熱戦で面白い将棋だったですね」

ううううううううーーーーん。これ、序、中盤、斎藤がそうとううまく指してた。あとは康光玉を寄せるだけというところまで行ってた。
なんで、これ、逆転負けしちゃうかなーーーー。康光流の△8四銀+△8三玉を完璧にとがめた一局となるはずだったのに~。
康光としては、今回の内容では、今後は△8五歩型の向かい飛車はもう採用を取りやめになるんではないか? そう思える一局だった。

将棋としては面白かったけど、ベスト16だから、高いレベルを求めてる。
かなり差があるところから逆転しちゃうのは、うーんという感じだ。
悪くなってからの康光の技の数々が観れたのは、それは良かったけども。

斎藤のために、踊りを踊りたい。「どうしてこうなった! どうしてこうなった!」