升田幸三賞といえば、創造性に贈られる賞だ。
千田六段はPonanzaの序盤からパクっただけ。模倣しただけ。創造性とは真逆の行為。
私はどうにも納得いかない。
もう棋士が自分の頭で考えることはやめます、という宣言にも受け取れる。
だってそれで升田幸三賞が獲れるんだから。
せっかく今まで藤井システムや中座飛車が受賞してきたのに、あの世で升田先生は怒ってるんじゃないか。
千田六段は受賞することにより迷惑をこうむることになりそうだ。
私が千田六段の立場なら、今回この受賞は辞退する。今後どうなるか。
風に立つプロ棋士 ~さだまさし「風に立つライオン」の替え歌~

元の歌 https://www.youtube.com/watch?v=1d7jsVnKpWc

叡王戦優勝には驚いたけど嬉しかった
何より君が逃げていなかったということが
これから将棋観る僕の毎日の大切な よりどころになります
ありがとう ありがとう

ドワンゴで迎える6度目の4月が来て今更 
ニコニコで配信される生放送が恋しくて
NHK杯ではなく電王戦が恋しいということが
自分でもおかしい位です おかしい位です

5年の間 あちらこちらで戦い
その感動をファンで分けあったことが沢山ありました
米長対ボンクラーズ 百万人の視聴者が
一斉に拍手するとき白くなる画面や
振り駒 電王手くん プログラマたちのユニークなキャラクター
何よりプロモーションビデオの出来栄えの素晴らしさ

この偉大な将棋の中でソフトと向かい合えば
コンピュータについてヒトについて考えるものですね
やはり連盟は残念だけれど何か
大切なところで道を間違えたようですね

去年の電王戦は山崎叡王が挑戦しました
中尊寺と延暦寺でやりました 観戦記も充実でした
盤上で繰り出されるPONANZAの激しい手筋
横歩模様 矢倉力戦 ソフトの2連勝

電王戦に出るプロたちは負けちゃうけれど
少なくとも棋力は僕より上なのですよ
僕はやはり観てよかったと思っています
辛くないと言えば嘘になるけど 仕方ないです
プロ棋士や将棋を捨てたわけではなく
僕は「将棋が解明できる」と思い上がりたくないのです

局面を読み切って 妙手を指すソフトのように
プロはよどみない 一手を指したい
圧倒的に強いソフト それに立ち向かう人間の姿
僕は風に向かって立つプロ棋士を観てたい

くれぐれも天彦名人 がんばってください
最後になりましたが あなたの活躍を
心から ブログから いつも祈っています
おめでとう ご武運を・・・
NHK杯の決勝、佐藤さん2人、両者ともに力を出していて、良かったと思った。
序盤から、ああいう大立ち回りで、勝負がまだ難しいというのは将棋の奥深いところだと感じる。

女流の2局。これが面白かった。1局目は大差だったわけだけど、決め手が鮮やか。
こういう内容でも私は面白いと思える。それが女流のいいところ。
男子プロがこのレベルだと「何やってるんだ」と言われそうだが、女流なら私は許容できる。

女流の2局目、今、流行の矢倉での「居角左美濃」。これ、前から観たいと思っていたのだ。
後手の加藤さんの左金の使い方が圧巻だった。誰があの金が相手玉を詰ますことに役立つと、予想できただろうか。
観ていて、矢倉という囲いは手数をかけて作って、それで相手に主導権を渡す作戦で、その存在意義が問われていると思う。
そう感じる一局だった。だって9手もかけて矢倉を作って、結局居玉のまま戦うっていうのは、どうなのか?
(最近では5手目▲6六歩は悪い手というプロもいる、と将棋世界4月号に出てたし)

来季のNHK杯は、来週の日曜からということだけど、私は去年までのように、詳細な感想を書く予定はもうないですね。
さあ、土曜は電王戦だ。
阪田大吉さんが、非常に興味深いアンケートを取っておられますね。
「AIの進歩により将棋は以前と比べて」
http://shogikisho.blog54.fc2.com/blog-entry-4803.html

私がどれに投票したかは、秘密。
でも、今までの替え歌を読んでくれていれば、私がどう思っているのかは、わかります(笑)
私にとって将棋ソフトとはどういう存在か? ・・・それは「すばらしすぎる」存在なのです。
(THE BLUE HEARTS 「キスして欲しい」 の替え歌より)
http://mune1232007.blog121.fc2.com/blog-entry-2793.html
マガジンを買って読んだ。すごく面白かった。マンガっていうメディアで表現されているのが新鮮。
「プログラミング」とは何か?それは「説明」だったんだね。「コンピュータに将棋とは何かを説明すること」だったんだ。なるほどねえ。

山本さんは、生きがいが見つかって、良かったね。
今回の読み切りマンガは大成功と思う。

どの雑誌でもいいので、こんどは逆に、プロ棋士側から見たマンガを読みたい。できれば、たっぷりと、半年ぐらいの連載で(笑)
電王戦、そして冤罪事件まで色々あって、ネタには困らないと思うんで(^^;
序、中盤、平凡だなと思っていたんだけど、終盤、両者が魅せてくれたね。
ハッシーが相当追い込んで、攻めまくったんだけど、和俊が一瞬の詰み筋を見逃さず、長手数詰めに打ち取った。
あれだけ長い間、攻めまくられていたのだから、並の人間なら、もうどう受けるかしか考えないところだと思うのに、和俊は詰みを狙っていた。
和俊、実に素晴らしい。C2の棋士とは思えない。私は満足だった。

でも去年までのように、NHK杯の感想を書く気が起きない。
もうNHK杯の感想を書くのは、今後は無理かもしれない。
でもとりあえず、NHK杯を観たいという気になってきた。観ないことには話にならないから。
だいぶ回復してきてはいる。来週の女流枠決定戦も楽しみだ。
そして4月1日の電王戦を楽しみに待っている。
人工知能の核心 羽生善治・NHKスペシャル取材班 著 
780円+税 2017年3月10日 第1刷発行
評価 C コンセプト<羽生3冠が人工知能について解説してくれる>

棋書レビューです。
本の内容は、羽生さんが池上彰さんのごとく人工知能について解説してくれています。
本についている帯に、「人間にしかできないことは何か」 「羽生善治が、人工知能に向き合った!」とでっかく書いてあります。

タイトルが「人工知能の核心」だし、帯がそういうことを書いているから、私は「羽生さんが、やっと将棋ソフトと戦うことを決心したのか!?」と思ってしまいました。
しかし本文に、そんな記述は見当たりませんでした。
羽生さんの解説で「人工知能のこういう技術は、例えば、将棋ソフトにはこういう具合で使われている」という記述が多くでてきます。
だけど、なんで羽生さんは将棋ソフトと対戦してくれないのか。せっかく人工知能の話をしていても、説得力に欠けます。

「プロ棋士が人工知能に向き合った」と言うなら、どう考えても対戦は避けられないでしょう。
それを避けているから、どうにも恰好がつかないんです。
この本を読んで、正直、がっかりしました。
「羽生さんという人間にしかできないこと」、それは人類代表として人工知能と将棋を指すことではないでしょうか。
なんで羽生さんは人工知能の評論家になってしまったのか。将棋を通じて人工知能と対決するプレイヤーではないのか。

いつまでも羽生さんがタイトルホルダーで第一人者とは限りません。10年後、20年後を振り返ったとき、「羽生さんは結局、対戦しなかったな」と言われるより、「羽生さんはボロ負けしたけど逃げなかったね」と言われるほうが大事だと、私は思います。
チェスのカスパロフも逃げなかったから、今、尊敬されています。

将棋の最善の一手に今や一番近い存在である人工知能と、プロ棋士がどう関わっていくのか、それに私は注目しています。
この本の内容というよりは羽生さんの話になってしまいましたが、それもまた将棋ファンの一つの感想です(^^;
http://shogi1.com/renmei-rule-committee/

将棋ワンストップ様の、「日本将棋連盟の『電子機器取扱、対局規定の検討委員会』への意見」を読みました。
素晴らしいです。今回の冤罪事件では悲しいこと続きで、何も光が見えてきませんでしたが、ワンストップ様が希望の光をともしてくれたと思います。
本当に、私はうれしくて涙がでてきてしまいました。 こんなことをしてくれる将棋ファンの人がいるんですね・・・。

このワンストップ様の提言は、連盟が稚拙な規定を作ることを防ぐ役割をしてくれると、私は期待しています。

ワンストップ様、本当に、久しぶりにこんなうれしい気持ちになりました。どうもありがとうございます。
ソフト指し冤罪事件について、佐藤康光会長がNHKで何か発言すべきでしょう。
NHKで毎週日曜10時から放送の将棋フォーカスのホームページには、以下のように書いてあります。↓

>「今日の特集」では将棋界の旬な話題、旬な人物はもちろん、
>将棋界のあんなことこんなこと…。
>あなたが知りたい様々な将棋の話題を、毎回取り上げていきます。

能天気な上記の文言に、笑ってしまいます(笑)
山崎八段の1分切れ負けなんて、計10回も放送してる場合ですか?
もう1分切れ負け、終わりでいいでしょう。手つきの速さで勝負がついてるものは、面白くないです。
どうしても今やるべき内容ですか?

康光会長は、就任会見のときに、「今後は三浦九段の名誉回復ならびに将棋界の信頼回復に全力で取り組んでまいりたいと思っております」と言っておられました。
じゃあ、NHKの放送枠も利用して、全力で取り組んで下さいよ。NHKというメディアで連盟の会長が発言することに意味があるんです。
康光会長が「将棋フォーカスの今日の特集の枠を、私に使わせてもらいたい」と、行動すべきでしょう。

こう言っては何ですが、前任の谷川会長には、そういう強引さは全く期待できませんでした。
康光会長、リーダーシップを発揮して見せてください。
言葉って便利ですよね。他人をおとしいれることもできるし、その発言をスタッフのせいにすることもできるし、謝ることもできる。
「一億パーセント黒」→「これでも潔白を信じるという人はどうぞご自由に」→「スタッフと共有のアカウントです」→「一兆パーセント無実」
・・・言葉って便利ですよね。

ハッシーは先日出した著著の中で、「ここで私が示しておきたいのは‘正論’である。正論の発信が許されないのであれば、そのときはこの業界を去ることも辞さない。それだけの覚悟をもって棋士でいる。」と書いておられます。

今までの数々のハッシーのツイート、そして今度は「一兆パーセント」っていうのが正論なのでしょうか。
ハッシーは全く、何の覚悟もなく、場当たり的な流れに流されているだけにしか見えません。
今回の一連の騒動までは面白い存在だと思っていただけに、私は残念でなりません。