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対局後に激指14で検討させています。

開始日時:2018/09/10 22:54:49
棋戦:レーティング対局室(早指し2)
先手:Gizumo(1745)
後手:Hefeweizen(3193)

▲2六歩
*振り飛車党の電脳棋士、Hefeweizenさんに教わるぜ!
*先手ゲットーーー!
△3四歩 ▲2五歩
*もちろん私の作戦は、振り飛車破りの居合抜き超速だ!
△3三角 ▲4八銀
*カモーン、振り飛車!! 振って来い!!
△3二銀
*いったんこちらの様子をみたか。
▲3六歩
*こっちはとにかく居合抜き超速だ。
△8四歩
*げえっ!!! まさかの居飛車? コンピュータが誤作動したのか?
▲3七銀 △8五歩
*うわあ、ホントに居飛車だよ。まあここから振るってこともあるかもしれんが・・・。
▲7八金 △4四歩
*んー、ここから後手が振るってことがあるんかな?
▲6九玉 △4三銀 ▲6八銀
*まだ後手が居飛車か振り飛車か決まらない。ここから後手は陽動振り飛車もあるところ。
△3二金
*これで9割がた、後手は居飛車だ。
▲7九玉 △5二金
*後手は100%居飛車に決定。おいおい、これはもう居合抜き超速、の勝利と言ってもいいんじゃないか?だって振り飛車党に、振るのをあきらめさせたんだから(^^;
▲7六歩
*ここを突くかどうか、非常に迷った。△8六歩から、横歩を取られることになりそうだから。かと言って、いつまでもここを突かないわけにもいかないだろう。
△8六歩
*やはり来たか。
▲同 歩 △同 飛
*激指14の評価値は、ここでは0で全くの互角とのこと。
*次の私の一手が波紋を呼んだ。
▲4六銀
*なんということもなさそうな手だが・・・。
*深い読みの裏付けなしに、指してはいけない手だったのだ。
△8八飛成
*どかーーん!! な、なんじゃこりゃーー?? 1秒も考えなかった・・・。
*激指14の検討モードPro+3は、候補手9種類の手の中にこの飛車切りが入っていない。
*Hefewizenと激指の違いが出ている。
▲同 金
*▲同玉は△4五歩で簡単に悪くなるので、仕方なし。
*もう早くも先手の負けかと思いながら指していた。しかし、激指検討モードPro+5は評価値+74で互角と判断している。もちろん指してるときはそんなこと私にはわからない。
△8七歩
*うむ・・・ それが厳しいのだろうね。
▲同 金 △4五歩
*来たね。
*ここは試案のしどころだ。
*何か手はないのか。このままボロボロに崩されて負けか?
*しかし次の手は私は力を見せた。自分で言うか(^^;
▲8五飛
*これはなかなかの勝負手。力がこもっている。
*後手には歩がない。
△4六歩
*△9二角と打つような手も予想していたが、飛車を成らせてくれるのか。
*それならこっちもまだやれるのではないか?
▲8一飛成
*とりあえず、完封試合はまぬがれたようだ。飛車が成り込めて、気持ちいいぞ。
△9九角成
*おいおい、7一の銀を放置?取らせてくれるのか。私の経験からして、これはけっこうな勝負になってる感がある。
▲7一龍 △4二玉
*ここ、激指はまだ全くの五分との評価値。
*次の手が私が本局で一番力を見せた手だった。
▲4六歩
*やりたい手はいっぱいあるが、じっと手を戻して、相手に「そちらはどうやってきますか」と訊く、落ち着いた一手。激指もこれが最善との判断。
△9八角
*さすがに後手は強い。しかしここでは激指はまだ全くの互角と判断している。
*この次の手でついに私が間違えてしまう。
▲7七金
*これが疑問手で敗着。一気に-660ほどになってしまった。正解は▲8八歩と受けるのがいいとのことだ。
*ああーー、全く考えなかったな。▲8八歩ならむしろ評価値+81だと激指。
△8九角成
*▲8八歩なら全然展開が違っていた。本譜はこの8九の馬が先手陣を大暴れした。
▲6九玉 △6五桂
*かさにかかって攻める後手。まあ~、ここからは強いわ(^^;
▲6六金 △7七桂成 ▲4一銀
*思い出作りの銀打ち(笑)
△7八馬 ▲5八玉
*▲5八玉と逃げても▲5九玉と逃げても、評価値は大差ない。もうどう逃げても-1000ほど後手優勢。
△6八成桂 ▲4七玉 △6九馬
*ここはちょっと迷った。合駒に桂を打つのでは、楽しみが全くなくなる。
▲5八桂
*しかし打ってしまった。まあ▲3七玉と逃げても△4七銀とからみつかれて、だめなのだ。
△同成桂 ▲同 金 △4九銀 ▲5二銀成
*思い出だ、思い出だ(^^;
△同 銀 ▲4四桂
*念願の両取りだぞー。
△5八馬
*ここから先は一直線に詰むだけであった。
▲同 飛 △同銀不成 ▲同 玉
*手駒には困らない後手。
△2八飛
▲4八銀 △6八金 ▲4七玉 △3八銀 ▲5六玉 △5四香
*ここで▲5五金打と合駒しても、△6四桂から詰み。
▲4五玉 △2五飛成
*はい、おつかれー。合計の消費時間は私が7分53秒。HeFewizenが7分22秒。結果は当然のように負け。
*しかし、中盤の▲8五飛から、相手に手を渡した▲4六歩という落ち着いた手。この2手で見せ場は作ったと思う。
*そもそもHefewizenに振り飛車をさせなかったというのが収穫だった。
*たしか40人ほどが観戦していたが、見られる中で指すのは楽しかった。
*これが私にとっての電王戦というべき一局だった(^^;
まで68手で後手の勝ち
居合抜き超速の実戦譜のその2。今度は本格的な戦い。
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開始日時:2018/08/29
棋戦:レーティング対局室(早指し2)
先手:私(Gizumo)のセカンドHN
後手:24の初段の人

▲2六歩
*居合抜き超速の第2弾。こんどは24の早指し2から。先手が私。
△3四歩 ▲2五歩 △3三角 ▲4八銀
*相手が振り飛車党かどうかはわからないので、これは賭けである。振り飛車党、来いっ!
△3二飛
*よしキター。振り飛車だ。これでこっちの居合抜き超速作戦が使えるぞ!
*vs三間飛車で、どうなるか。
▲6八玉
*簡単には勝てなさそうなので、とりあえず囲っておく。
△4二銀 ▲7八玉 △6二玉 ▲5六歩
*△5五角の飛び出しを嫌った手。
△7二玉 ▲6八銀 △8二玉 ▲5七銀左
*これが今回の作戦の骨子。左銀で攻める。三間飛車相手にはこれが良さそう。
△7二銀 ▲3六歩 △9四歩 ▲9六歩
*端歩は相手から突かれたら受けておく。まあ放置する作戦もありそうだが。
△5二金左 ▲4六銀
*なんか、抑え込めそうじゃね?
*(私は最初はいつも楽観的)
△4四歩 ▲3五歩
*▲5八金右も指したいのだが、そうすると後手の飛車が将来△3八飛成とかになりそう。金は4九のままがいい場合もある。
△4三銀 ▲3八飛
*激指14によれば、ここで次の後手は△4五歩という手が有力だった。
*△4五歩▲3四歩△同銀!でさばいてしまうという思想。さすが激指先生・・・。
△4二角
*ここから難しい中盤になる。
▲7六歩
*そろそろ突いておく。この角道を開ける手が「居合抜き」と呼ばれるゆえんらしい。
△5四歩 ▲3四歩 △同 飛
*こちらとしては△6四角がいやだった。
▲3五銀
*ここに銀が出れて、これならやれるのではと思った。
△3二飛 ▲3四歩
*銀が▲3五銀と出れて、ここに歩が打てれば作戦としては成功。
△6四角 ▲4六歩
*この手がピッタリと間に合った。
△5三金 ▲3六飛
*慌てず騒がず、飛車を浮くのが正解。
*次の▲3七桂の活用を図る。
*激指による形勢は+120ほどで互角だが、人間どうしだと先手が勝ちやすそう。
*ここで後手の次の一手、△3三歩と合わせて、2一の桂を活用する手があったとのこと。△2五桂まで跳ねれれば後手も充分やれるとの激指の判断。
△3四銀
*ぐあっ、無理やりさばいてきた。しかしこれは、強引すぎるだろう。
▲同 銀
*ここで△3五歩なら全然難解な形勢だったようだが・・・。
△4三金
*後手、強引。
*この金寄りなら先手が指せる展開。次の手で▲4五銀と引くシャレた手があったと激指。それなら+500ほどだった。
▲3五銀
*▲4五銀など私が思いつくはずもなく(^^;、手堅い手。
△3四金 ▲同 銀 △3五歩 ▲4三銀成 △3六歩 ▲3二成銀
*金得なので、単純にさばき合いに応じた。
*形勢はこちらがいいと思っていたが、激指によるとなんと+160ほどでほぼ互角。先手の金得なのに、こんなことってあるんだね。
△4六角 ▲4四角 △2七飛 ▲3一飛
*双方、大駒の活用。ここから終盤へ。
△2九飛成 ▲3九歩
*ここは堅く受けておく。
△3七歩成
*△4三歩も考えられたところ。
*さて、後手玉にどう迫るか。
▲7一金
*これは次善手で、▲6二金がいいと激指先生。▲6二金から飛車を切って馬を残していくイメージで指すべしとのこと。
△4三歩
*勝負手キター。
▲6一金 △4四歩
*先手が勝ってるはずなのだが。。。
*激指は+400ほど。
▲6二金 △6一銀打
*手を稼ぎにきたか。しかし先手が勝ってるはずなのだが。
▲同 金 △3六角
*詰めろ級の角打ち。激指の最善手というお墨付き。(実際、この角打ちは詰めろだった)
*さすがに24の初段は終盤が甘くない。
▲5九金左
*こちらも好手で返す。これも激指の最善手だとのお墨付き。
△4八と ▲6二金
*勝ってるはずなんだけど、なんかイヤなムード。指している間、先手側からしたら、金の往復運動がそうとう、のろい寄せに感じていた。
△5九と
*さあ、あとは後手玉が詰むかどうかだ。
▲7一飛成
*パッと見は詰みなのだが。
*ここで△9三玉は▲8二銀△9二玉▲8一竜△同銀▲9三金で詰む。
△9二玉 ▲7二龍
*合駒の種類が3つもあるが・・・。
*結論から言って、ここはどれを合駒しても詰みがある。それぞれについて分岐しておく。
△8二金
*本譜、一番やっかいな金合い。
▲同 龍 △同 玉
*▲7一銀からか、▲7二金打からか?
▲7一銀
*▲7二金打もあった。その場合△9二玉▲9三銀△同玉▲8二銀△9二玉▲9三金△同桂▲8一銀不成で詰む。
△9二玉
*問題はここだった。
▲8二金
*痛恨の大悪手。目も当てられない。
*ここは▲9三金が正解。以下△同玉▲8二銀打△9二玉▲9一銀成△9三玉▲8二銀不成△同玉▲9二金までの詰みである。
△9三玉
*もうダメだ。覆水盆に返らず。
▲8三金 △同 玉 ▲7二銀 △8四玉 ▲7五金 △9三玉
*ここで私の投了となった。ぐああー。せっかく居合抜き超速をうまく指していたのに、最後でこうなる。詰将棋を解かないとだめだ。
まで82手で後手の勝ち

変化:70手
△8二桂
*桂合いをするとどうなるか。
▲同 龍 △同 玉 ▲7一銀 △9二玉 ▲9三銀 △同 玉
▲8五桂
*取った桂をここに打てる。対抗形でよくあるパターンの詰み。
△8四玉 ▲7五金
*(69手目まで戻る)


変化:70手
△8二銀
*銀合いをするとどうなるか。
▲同 龍 △同 玉 ▲7一銀
*これはけっこう考えやすい。
△9二玉 ▲9三銀 △同 玉 ▲8二銀打 △9二玉 ▲9一銀成
△9三玉 ▲8二銀不成
*この銀不成がミソ。
△同 玉 ▲9二金
*ピッタリの詰み。
*(69手目まで戻る)
すぐにマネできる、超お手軽作戦。相手が振り飛車党と見るや、角道を開けないで右銀を出して行くだけ。
盤面右側を制圧してしまおう。角道はタイミングよく開けよう。
今年9月2日放送のNHK杯の▲糸谷vs△菅井でも糸谷八段が早い▲4八銀をやっている。藤井聡太七段もやっているプロのお墨付き序盤戦術。

対局後に激指14で検討させて、私の実戦譜を振り返る。
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先手:私
後手:ウォーズ初段

▲2六歩
*将棋ウォーズの10分切れ負け。先手は私。相手は将棋ウォーズ初段。
△3四歩
*将棋ウォーズでは対局開始前に相手の得意は四間飛車という表示が出る。これがミソである。振り飛車を狙い撃つ。
▲2五歩
*飛車先を決めちゃう。
△3三角 ▲4八銀
*これが作戦。角道を開けないのがポイント。
*ここで後手が△8四歩の場合を分岐する。重要な分かれ道。(先に△8四歩の分岐を見てください)
△9四歩
*本譜は端だった。先手は急戦狙いなので、ありがたい。
▲3六歩 △9五歩
*端に2手もかけてくれた。ますますありがたい。
▲3七銀
*どんどん銀が出て行く。
△5四歩
*中飛車かな?しかしもう後手の手が間に合わないような・・・。
▲4六銀
*この時点ですでに指しやすさを感じている。
*これは「居合抜き超速」と呼ばれているそうだ。
*場合によっては▲2六銀もある。▲3七銀のまま▲3五歩で仕掛ける場合もある。
△4四歩 ▲3五歩
*もう仕掛けた。激指14によると+180ほどで先手ちょい有利。
△1五角
*激指はまだしも△3五同歩だと言っているが、実戦では端角にしてきた。この時点で+450ほど。まだ14手でもう先手有利になっている。おそるべし居合抜き超速。
▲6八玉
*これで囲いが完成(笑)  これが意外に堅いのだ。あとは攻めるだけだ。なんて簡単な戦法なんだ(^^;
△3五歩 ▲同 銀 △3二飛 ▲3四歩
*ここは▲3六歩より▲3四歩と積極的に打ちたい。
△3六歩
*嫌味な歩ではあるが、先手には対応策があるので怖くない。
▲3八金
*▲3八飛が優った。
△2二銀 ▲7六歩
*▲2四歩が最善と激指。
*しかしこれももちろんいい手である。相手からすれば、いったい何が起きているんだというところだろう。
△5二金右 ▲2四歩 △同 歩 ▲4四角
*▲1六歩もあった。先手はもう完全にペースを奪っている。形勢は+1800ほどだ。
△6二銀 ▲2四銀
*▲1六歩が優った。それならもっと楽に勝てただろう。
△同 角 ▲同 飛
*それでもまだ+1000ほどで先手有利。誰ももう後手を持つ気はしないだろう。
△2三歩 ▲2六飛 △4三銀
*ここは迷った。激指も悩んでいる。角を引くか、切るか。
▲2二角成
*これが勢いというものだ。それも大切だ。
△同 飛 ▲3六飛
*相手は歩切れが痛い。
*形勢は+1100ほど。
△5五角 ▲7七角
*合わせ角の手筋。まあ後手としてももう指しようがなさそうだ。
△同角成 ▲同 桂 △5五角 ▲3七桂
*味のいい活用。
△3二飛 ▲1五角
*この角はあんまりいい手ではないという激指の判断だが、これでもそこそこかと。
△4二金寄 ▲4五桂 △3四銀 ▲3三歩
*先手、攻めまくり(^^;
△同 桂 ▲3四飛 △4五桂
*大立ち回り。
▲5四飛
*やった、王手角取りで決まったか、と思ったが、こちらの金取りにもなっていた。あらら・・・
*激指では形勢は+1000ほどでリードを保っている。
△5三歩 ▲3三歩
*この手は激指の評判が悪い。+400ほどにまで落ち込んだ。
△5四歩
*後手は△3三同角で粘ったほうがよかったようだ。しかし相手も最善を指せるわけではない。
▲3二歩成 △同金上 ▲4二角成
*もうわかりやすいように角は切り捨てた。
△同 金 ▲2一飛 △4一歩
*底歩が堅い。ここは迷った。
▲4六銀
*桂が欲しかったので、手堅く。いい手だったと激指先生。
△5七桂成 ▲同 銀 △6五桂
*悪手。これは先手にとってありがたい手。
*+500付近まで接近していた評価値が一気に+1500まで上がり先手優勢になった。
▲同 桂 △7七角打 ▲5八玉
*先手陣は金銀4枚で堅い。
△9九角成 ▲3四桂
*急所に桂が打てて、あとは寄せるだけ。
△3五飛 ▲4二桂成 △同 玉 ▲3六歩 △同 飛 ▲3七歩
△同角成 ▲同 金 △同飛成 ▲1五角
*あー、王手飛車(^^;
△3三歩 ▲3七角 △3四香
*もう詰んでるだろうな、と思いつつ、詰まなかったらひどいので慎重に指した。
▲4五桂 △6一桂 ▲1五角
*万全。
△2四金 ▲4一飛成
*▲2二飛打から簡単な3手詰だった。
△同 玉 ▲4三銀
*これで必至。私はあいかわらず詰ませるのが苦手だ。
△4二飛 ▲2一飛
*この手を指したとたん、いきなり「勝利」となったのでびっくりした。そうか、これは詰みだ。合駒がないんだ。
*私ががずっと押しまくって勝てた一局。相手の敗因は9筋の端歩を2回も突いて、駒組みが立ち遅れたところまでさかのぼるだろう。
*「居合抜き超速」、大成功だった。
まで93手で先手の勝ち

変化:6手
△8四歩 ▲3六歩 △8五歩 ▲7六歩
*次に▲3三角成の狙い。
△4二銀 ▲3七銀
*これで飛車の横利きを通す。
△8六歩 ▲同 歩 △同 飛 ▲7八金
*先手は飛車先は切られたが、まだこれからの一局。
*激指14でも-34で互角。
*相手が居飛車にしてきた場合、早い▲4八銀はこの局面になるリスクがある。もうこれは仕方ないので受け入れるしかない。
*(5手目に戻る)