霧島酒造杯 女流王将戦 本戦トーナメント
1回戦 第5局 井道千尋女流二段 vs 水町みゆ女流1級
対局日:2019年4月9日
解説:北島忠雄七段
聞き手:山田久美女流四段

新人の水町が学生服で登場。
通算成績は、井道が94勝100敗。水町は8勝6敗とのこと。
北島「井道は筋のいい振り飛車党。水町は新人でかわいらしいお嬢さん」

事前のインタビュー(要約)
井道「緊張していますが、楽しみでもあります。水町は急戦が得意な印象。自分らしく指せたらいいな」
水町「すごく緊張しています。井道は大先輩。落ち着いてしっかり指せればいいなと思う」

先手井道で、石田流を目指す。後手の水町は手堅く指し、持久戦となった。
▲石田流本組+本美濃vs△居飛車+△5三銀+△6三銀。
私は居飛車党なので、この場合、居飛車側を持ってどうやるか考えながら見る。
この形、居飛車側は囲いが薄く、私としては見ていて不安だ。
北島「両者、きれいな駒組みですね」

がっぷり組み合ってから、中盤に突入。井道の駒がさばけてきそうなところ。水町は飛車を9筋に持ってきて強引に攻めていった。
これはなかなか面白い着想だった。そして水町に好手が出る。
焦点の歩の捨て駒で、見るからに筋がいい手。
北島「良さそうな手だなあ。いい攻防ですねえ」

一進一退の長い中盤が繰り広げられた。
北島「ギリギリの勝負になりましたね」
水町、どうするか。忙しい局面で、自陣の使えていなかった2二の角を△3一角と引いたのが面白い一手だった。うわ、ここでそれを指すか。銀がタダで取れるところを、我慢して角を引いた。なんて勇気があるんだ。
この一手を境に水町がペースを奪う。△3一角によって、先手は攻め筋を消された。井道、これは苦戦だ。

しかしまだそこからも長い。手が進み、水町にとうとうチャンスの局面が来た。先手玉をどう寄せるかという場面。
水町、寄せきれるか? 自玉もそうとう危ないが、勝てるんじゃないか? 
北島が銀捨ての妙手をお勧めしている。それを指せるか? 指せ、水町!
・・・が、水町は乱れた。痛恨の疑問手。それも2手も疑問手。
勝利が水町の手から滑り落ちていった。 129手で井道の勝ち。ああー。

北島「見どころが多すぎてどこをまとめていいかわからない。水町は惜しくも敗れたが強じんな受けが素晴らしかった。井道は安定していた。丁寧に指していた」

水町、惜しかった。実力を最高に発揮すれば勝てていたんじゃないか。強じんな受けというのは△3一角のことを言っているんだろう。あのタイミングでの角引き、たしかに素晴らしかった。
井道は特にこれといったすごい手を指したわけではないが、悪手を指さなかったのがいいね。これぞ井道将棋だろう。

局後のインタビュー
井道「終盤は悪いなと思いながら相手の嫌味を突く指し方をした」

解説の北島さん、もっとビシビシ発言してほしかった。でも形勢が微妙に揺れ動くという確かに解説しづらい一局だった。
来週は北尾まどか女流二段 vs 山口恵梨子女流二段。
どうぶつしょうぎの生みの親の北尾さんと人気者の山口えりりん。これは楽しみだ。
げ、また解説が北島さんだ(^^; こんどは気合の入った解説をしてほしい。
銀河戦 本戦Eブロック 10回戦
藤井聡太七段 vs 阿久津主税八段
対局日:2019年4月19日
解説:大石直嗣七段
聞き手:伊藤沙恵女流二段

銀河戦に藤井聡太が登場! 前回の行方戦から、私は感想を書くことにしたのだ。
前回は行方に何もさせずに圧勝した藤井聡太。今回はどんな将棋を見せてくれるのか、ワクワクだ。
藤井はここまで5人抜きしていて、すでに決勝トーナメント進出を決めている。
藤井は2018年度、45勝8敗。阿久津は2018年度、12勝19敗とのこと。
解説の大石「藤井はデビュー当時から華々しい成績を上げていて、もっともっと上を目指したいという気持ちが伝わってくる。阿久津はいつもより気合いが入っていそう」
阿久津、そうとうひきしまった表情をしている。

先手藤井でいつものように居飛車。後手阿久津はなんと坂田流向かい飛車の作戦を採った。
大石「阿久津が後手番なのでこの戦法はあるかなと思っていた」
めったに見られない作戦で、こりゃ、見ものだ。
大石「坂田流は飛車先を逆襲する楽しい戦法。藤井は過去に糸谷戦でこの戦法を迎え撃っている。藤井は相手にどんな戦法で来られても柔軟に対応している印象がある」

両者の慎重な駒組みの時間帯。角を打ち合い、2度目の角交換になり、ちょっと藤井は手得した。その後、藤井は角が成り込んで香得を果たす。藤井がポイントを上げていくのがわかる。こりゃー、もうもらったか?
が! 阿久津が9筋の端から反撃を見せた。9筋は先手から攻めようとしていたのに、後手から攻めてくる順があったなんて。
対応を間違えたら一気に後手が有利になるぞ。
大石「景色が変わってきましたね」 
阿久津もやるなあ。ハラハラ、見ていて楽しい。

藤井が苦戦かと思われる局面まで現れた。これは熱戦だ。
大石「一手違いになりそう」
藤井、まだリードしてるのかもしれないが、ちょっとのミスも許されない。細いロープを綱渡りして勝ちまでたどりつけるのか?
大石は形勢をなかなか言わないな(^^;

・・・もう終盤で、だいぶ来たが、駒の損得は藤井の香得のみ。あの角が成り込んで取った香得、それが残っている計算だ。
寄せあいに入った。残り考慮時間、▲1回vs△1回。
大石「局面は先手が良さそう」
手が広く並の棋士ならまだ不安だが、藤井なら、きっとここから大丈夫・・・!

で、藤井は竜をぐるっと回して相手の桂を取った。駒得重視か?
が! 実はそれが詰めろ! 大石が気づかなかった長手数の詰み筋だった。数えたら17手詰み!
105手で藤井の快勝。やったーー。やっぱりつえええええーーー!

大石「藤井の序盤からのポイントの積み重ねかたが素晴らしかった。阿久津の逆襲にもうまく対応した見事な勝利。どんな戦型にも対応するところを見せた」

感想戦では、阿久津「この作戦は力が要りますね。最後ちょっと難しくしたかなと思ったけど、終始悪かったですよね」
藤井にはもっと確実にリスク少なく勝つ手があったようだ。
阿久津「安全勝ちはオジサンの手なんで、本譜のほうがスッキリしてていいですね」

いやー、これは満足満足。藤井の強さを阿久津が十全に引き出していた。序盤から一手一手、双方に無駄がなく、息が詰まる、密度の濃い内容で、見ていてすごく楽しかった。たしかに藤井は勝ったが、まったく楽はさせてもらってない。ミスが許されぬ状況下で、きっちり最善を指し続ける藤井聡太。そして最後の寄せの鋭さは圧巻だ。阿久津が面白い戦法を採用したこともあり、見てて楽しかった!実に良かった!藤井にも阿久津にも、プロの技を堪能させてもらった。

次の藤井の相手は三冠の豊島。楽しみだが、高度すぎてついていけなくなりそう(^^; また一か月後を待とう!
教養としての将棋 おとなのための「盤外講座」
尾本恵市・梅原猛・羽生善治・清水康二・飯田弘之・熊澤良尊・安次嶺隆幸・大川慎太郎 著
講談社現代新書 880円+税 2019年6月20日第1刷発行
評価 B コンセプト<盤外の様々な知識をオムニバス形式で紹介>

6章からなる、将棋に関する雑学本となっています。

第1章の梅原さんと羽生さんの対談。読んでいると「ふんふん、なるほど」となるのですが、テーマが決まっていないため、話があちこちに広がり、読後に「いったい何の話だったんだろう」と私はなってしまいました(^^;

第2章は考古学者から見た将棋の歴史について。今の将棋の原型は平安時代、11世紀にできたとのこと。
こういう話もいちおう知っておきたかったので、勉強になりました。このくらいの難度の書き方でもう私にはギリギリ理解できる範囲です。

第3章はボードゲームの面白さを公式で表そうという、飯田博士による論文みたいな文章。
・・・ヤバいくらい、私には分からないんですけどorz √(平方根)を出してきますか。
でも言いたいことを文章でも言ってくれてるので3割くらいは理解できました。

第4章は駒師による駒作りの話。どうやって将棋の駒を作っているのかを文章と写真にまとめてます。
純粋に「へえー」ってなりました。この駒師さんの作った書体の「無双」というのが私はすごく気に入りました。

第5章は教師の体験談で、子供に将棋を教える話。「負けました」と言うことを「かっこいいこと」と教えるやり方。
これはほんと、私も同感で、「将棋は負けたほうが偉いのだ」というのが私の常々思っていることです。
勝って気分よくなれるのは負けた人のおかげです。ただしアマチュアの話であり、プロはまた別。

第6章は観戦記者の大川さんが「テクノロジーの進歩と観戦記」について語っています。
いつもながら安定感が抜群の文章力でした。
でも気になったのが、「2019年で最強のソフトとトップ棋士が戦ったら、平手ではもちろん、飛車落ちのハンディをもらってもプロ棋士が勝つことは難しいかもしれない。」と書いておられること。
飛車落ちなら、さすがにプロが勝つんじゃないかな? まさか飛車落ちで負ける? ・・・うーむ(^^;

図面は3枚のみ。(内訳は煙詰めとその詰め上がり図。あともう一題、詰将棋)
評価BかAかそうとう悩みました。テーマがバラバラというのがBにした理由となってます。でもどれもそれなりに面白い話題でした。
「序章」と「おわりに」もうまく書いておられます。時間とお金に余裕があればどうぞ。
弟子・藤井聡太の学び方 
杉本昌隆著 760円+税 PHP文庫 2019年4月9日 第1刷
評価 S コンセプト<杉本さんは師匠として藤井聡太にどう接したか>

奥付に「本書は2018年2月にPHP研究所より刊行された作品に、加筆・修正したものです」とあります。

本書は図面は一切なし。「杉本さんによる、師匠はどうあるべきか論」になっています。
これが実に素晴らしいと思えました。
P42「これまで先人たちが培ってきた勝率のいい指し方や、型にはまった手筋を教えても、(藤井には)百害あって一利なしだと思ったのです。」
杉本さんのスタイルは、この一文に凝縮されています。とにかく、「よけいな手だしはしない」これが杉本師匠の藤井に対するモットー。
とりわけ技術的なことは教えない。これが随所に書かれていて、気持ちいいほど。
私はこの考えに大賛成です。こと将棋においては、凡人が天才に技術的なことを指導すべきではないと思います。

杉本さんの半生も書かれていて、面白いです。板谷進師匠との昔の思い出話や、振り飛車党に転向した話。
そして藤井以外の、辞めていった弟子の話も実に興味深く読みました。

師匠はどうあるべきか論では、まず弟子がどんな人材なのか見抜くことが必要で、それに合わせてどういうアドバイスをするべきかが変わってくる、と書いてあります。これが当然の意見に思えて、なかなかできない。
一般的に、師匠やコーチや先生が持論を頭ごなしに、すべての弟子や生徒に押し付ける。そうなってしまいがちだからです。

杉本さんは技術的なことを教えないかわりに、弟子が将棋に集中できるように環境つくりに気を使っておられ、模範になる師匠だと思いました。「師匠である自分が真摯に将棋に打ち込む姿を見せることが、弟子に一番伝わる指導法となる」など。

本書で一番感動した箇所を抜き出しておきます。プロ棋士になるために奨励会に入り人生をかける意味はあるか、ということころです。
P208「納得づくで挑戦し、たとえば大学進学を機にプロになることをあきらめる。でも挑戦しない子よりも、はるかにみんな納得して奨励会をやめていきます。(中略)大人の側はどうしても、プロの道を目指してプロになれない場合、何年かを無駄にしたと考えがちです。でも人生の一時期を自分の夢に捧げるのは、はたして無駄でしょうか。テレビを見る時間や友達と遊ぶ時間はなくなるかもしれません。でも何かを犠牲にすることを覚悟した上でなら、挑む価値のある世界だと私は信じています。」

ここは一番私の琴線に触れました。でもただ、奨励会時代が5年までくらいならこの意見でもいいんですけど、10年以上かけてプロになれないとなると、それは厳しいと思いますが・・・。

一か所だけ、それは違うだろうというところがあります。
P258「将棋を指すようになると、物事を論理的に考えるようになるので、算数・数学が得意になります。」
という箇所。これはそんな言いきれるような話ではないので、信じられません。
私は算数・数学がめちゃ苦手ですから(笑) 将棋は大好きでも算数が苦手というパターンも絶対あるはずです(^^;

全体にとても面白くて一気に読みました。いろいろな藤井聡太の関連本が出ていますが、これは特におすすめです。
霧島酒造杯 女流王将戦 本戦トーナメント
1回戦 第4局 頼本奈菜女流初段 vs 加藤桃子女流三段
対局日:2019年4月4日
解説:高崎一生六段
聞き手:香川愛生女流三段

囲碁将棋チャンネルで放送している女流王将戦の本戦トーナメント。
1回戦とは、ベスト16のことだ。
カトモモこと加藤桃子の登場。奨励会初段だった実力はいかに。
対する頼本というのは私は初めて聞く名前。

解説の高崎「頼本は攻めっけの強い振り飛車党。ここ1~2年で急速に力をつけた。加藤はバランスのとれた居飛車党」

事前のインタビュー(要約)
頼本「実力を出せるようにがんばりたい」
カトモモ「(規定で)今回は出られないのかなと思っていた。出られることに喜びを感じます。4月に女流に転向して、女流としてのデビュー戦」

先手頼本で三間飛車の石田流を目指した。後手のカトモモは居飛車で銀冠。そして右四間飛車に構え、先手からの攻めを消すという形。
この序盤が問題だった。頼本、出た銀を元に戻す、飛車を2回振りなおす、角を出てまた元に戻す、で、なんと6手くらい損した。
うああー(^^; その間、カトモモは着々と1~4筋の位を取り、勢力範囲を広げ、ポイントを稼いでいく。
頼本、この序盤の借金が大きくあとでのしかかってくることになる。
高崎「振り飛車側の方針が難しくなってきましたね」
香川「苦しいときは辛抱するしかないですもんね」
まだ中盤に入ったばかりで苦しいというのは、けっこう悲しいものがある。
高崎「ソフトが1000点差をつけていても逆転する局面というのがある。今は500点差かもしれないが、逆転しづらい大差の500点差」
カトモモの陣形が手厚く、後手玉が攻められる場合というのが想像できない。

カトモモ、金捨ての大技をかけて、一気に勝負をかけてきた。
頼本もなんとかしようとがんばるのだが、差が広まっていくのがわかる。
その後も竜を自陣にひきつけ、盤石を目指すカトモモ。
そしてカトモモ、最後の一押しというところで、冷静に桂を拾いに行った手を見て、高崎と香川が叫び声をあげた。
高崎・香川「んーー、からい!!冷静ですね」
鮮やかに寄せを決めたカトモモだった。116手でカトモモの勝ち。完勝だった。

高崎「序盤でカトモモがリードを奪って、模様の良さをうまく活かして中終盤を手堅く勝ち切った」
香川「お手本になるような一局でしたね」

局後のインタビュー
カトモモ「考えるのが楽しかった。自由にのびのび駒を運べて楽しかった」

こりゃー、強い。カトモモはさすが奨励会初段だった実力だ。並の女流とは一線を画す実力者だ。
感想戦では頼本が勝負手を逃したとのことだったが、でも頼本がどう指しても最後にはカトモモが勝っていただろうと思えるくらいに安定していた。カトモモ、実に頼もしい。
頼本は序盤で6手損したら負けるということを学んだ、貴重な機会だっただろう。
私の予想では、西山とカトモモで準決勝を戦うことになるのだろうと思う。

来週は井道千尋女流二段 vs 水町みゆ女流1級。水町という人は初見なので楽しみだ。
https://news.yahoo.co.jp/byline/tooyamayusuke/20190619-00130720/

「佐々木勇気七段がみせた一撃必殺の銀捨て」と題がつけられた、遠山六段の記事。
これを読んで、私はあることを試してみた。ソフトで調べたらどうなるのか、ソフトは50手目の△3七銀を指せるのか?
で、激指14とやねうら王、両方が、数秒~十秒くらいで△3七銀が後手にとって最善と出した。

遠山六段が自身のブログでこう書いておられた。
>後手で相早繰り銀を受ける研究をしている際、この手を将棋AIに示されて知りました。

佐々木勇気もソフトを使って事前に調べてた、と考えるのが自然だろう。
もしくはソフト発祥の△3七銀が、すでに知る人ぞ知るという手で、佐々木に伝わっていた、のかもしれない。

もうソフトありきのこのご時世で、中盤(特に課題局面)の妙手というのはソフトで調べられている可能性が高い。
いや、その場で思いついたんです、とプロが言っても、それを証明することはできないのだ。

もう、序盤はソフトの戦法そのまま、中盤もソフト使って研究しまくり、ああ・・・orz
こんなすごい△3七銀なんていう手があるのは、希望と言えるかもしれない。
しかしコンピュータが侵食してきて、プロが妙手を指しても「どうせソフトの手」という失望感でいっぱいなんだけど・・・。
私にとって、希望と失望がうずまく△3七銀だった。 
今日の読売新聞をコンビニでGETしてきた。夕方に行ったらまだ2部ほど置いてあった。
18面と19面を使って、竜王戦の特集があった。
本戦トーナメントに出た11人と広瀬竜王がコメントを出していて、読んでいて楽しかった。記者が書いた出場棋士の紹介文がうまい。
永瀬は「『軍曹』に才能は関係なし」
鈴木大介は「急所射抜く『テキトー流』」
藤井聡太は「妙手、秘術でファン魅了」
こんな感じで面白いのだ。
出場棋士はみんな当たり障りのないことを言っているが、それでも読むこちらとしては、「竜王戦、誰が勝ち上がるか注目だなあ」と気分が盛り上がってくる。

・・・ウチでは朝日新聞を取っているんだけど、名人戦や順位戦の特集記事なんて、ほとんど見た記憶がない。
(棋譜はいつも将棋欄に載っているが、それとは別の特集記事のこと)
週一で夕刊に囲碁将棋欄があるが、それでは分量が足りない。月に2回しか載らない計算だから。

これはどういうことなんだろう。共催している毎日新聞では名人戦はどう扱われているのだろうか?
順位戦が今期も開幕したというのに、朝日新聞に各クラスのリーグ表なんて載ったことがないのでは?
B級やC級は見た記憶がない。
まあ私は新聞は読まない日もあるから、それが原因だろうか?

米長会長の時代に、毎日新聞が主催していた名人戦に朝日新聞は割り込んだ格好になっている。
それが原因で朝日新聞は遠慮してしまい、名人戦や順位戦を話題にしたくないのだろうか・・・?

順位戦の開幕に合わせたリーグ表を載せた特集記事くらい、あってもいいと思う。
A級棋士10人には、インタビューしてコメントをもらえばいいじゃないか。
朝日新聞が主催者なんだから、名人戦と順位戦を盛り上げてほしいと願う。
霧島酒造杯 女流王将戦 本戦トーナメント
1回戦 第3局 宮澤紗希アマ vs 甲斐智美女流五段
対局日:2019年4月4日
解説:高崎一生六段
聞き手:香川愛生女流三段

アマvsプロとなった1回戦の第3局。宮澤は予選で島井、カロリーナ、千葉涼子に勝ち。17歳で高校3年。
今まで女流プロに9戦で5勝4敗とのこと。
解説の高崎「宮澤は居飛車党の攻め将棋。甲斐は振り飛車党でバランスがいい」
聞き手は香川だが、今回の本戦トーナメントに香川の名前はない。予選で誰かに負けちゃったのだろう。

事前のインタビュー(要約)
宮澤「このような場所で対局できてうれしい。緊張しているががんばる」
甲斐「女流王将戦はスピーディな棋戦で緊張している。宮澤さんはよく女流棋戦に出て活躍している」

先手宮澤で▲居飛車vs後手甲斐の△ゴキゲン中飛車。そこから相穴熊となった。
それも、お互いに金銀4枚で囲い、もうね、めっちゃ堅そう。
まずは盤面右側の攻防が注目された。
宮澤が角をうまく使い、甲斐はどうやって受けるんだという局面になった。
高崎「宮澤が少しリードしつつあるかも。甲斐は堅めすぎたのかも」

甲斐は長考し、なんとか飛車角桂の総交換に持って行った。ここは甲斐がさすがだった。
高崎「宮澤の手は読みが入っている。甲斐の返しもうまい。崩れませんね」
香川「高崎先生の予想手がズバズバ当たりますね」

好勝負になった。どちらが抜け出すのか。
宮澤は手が広くなった。甲斐玉を攻略しようとするのだが、甲斐は穴熊を再構築させて決めさせない。
そして甲斐は、歩を巧みに使って攻められる地点をずらす受けを見せた。細かいところに気がつく甲斐。
高崎「おー、そうかあ、正しそうな手ですねえ。やるなあ」
解説の高崎を感心させていた。

宮澤は大駒を渡す攻めをしたので、反動がきつかった。
高崎「ちょっと甲斐のペース」
そこから早かった。甲斐は攻める番が回ってくると、一気に宮澤の穴熊を崩壊させた。
132手、甲斐が熱戦を制した。
香川「甲斐はさすがのふんばりでしたね」
高崎「宮澤がうまく戦機をとらえて良くなったと思うが、甲斐の粘りがすばらしかった」

甲斐「序盤から厳しく攻められてちょっと苦しかった。終盤で好転した。宮澤さんは強い方だなと思いました」

正直、相穴熊は見ていて疲れる。本局では甲斐は危なかったが、総合力で甲斐の地力が上回っていた。
終盤、宮澤のほうは短気だったか。もっと180手くらいかけてでも最後に勝つという方針でいかなければならなかったように思う。
攻め重視な棋風が裏目に出た感じだった。
宮澤のほうにも穴熊を再構築するチャンスはあったが、攻め駒を温存するために、それをしなかった。
宮澤は有利だったのに手が広くて間違えたということで、悔しい敗戦となってしまった。
甲斐は強かった。さすがにあの深浦に勝っただけある。プロとして女流棋士の強さを見せつけた。

来週は加藤桃子女流三段 vs 頼本奈菜女流初段。カトモモに注目だ。
前回に引き続き、順位戦のデータです。
今回の改定では、C2の昇級枠は3名のまま変わりませんでした。
そこで、過去30年間では4位はどういう人たちで何勝だったのか調べてみました。
これにより、C2の昇級枠を増やすべきか現状維持するべきかの参考になると思いました。
左の年は、順位戦の結果が出た年。右の数字は勝敗です。

C2の4位
1990 中川 8-2  この年のC2は56名の大所帯。
1991 中川 8-2
1992 先崎 8-2
1993 杉本 8-2
1994 先崎 9-1
1995 深浦 9-1
1996 大島 9-1
1997 岡崎 8-2
1998 矢倉 8-2
1999 杉本 8-2
2000 増田裕司 8-2  この年のC2は45名。
2001 増田裕司 7-3
2002 田村 8-2
2003 山崎 8-2
2004 飯島 8-2
2005 片上 8-2
2006 伊奈 8-2
2007 佐々木慎 8-2
2008 遠山 8-2
2009 村中 8-2
2010 横山 8-2  この年のC2は44名。
2011 遠山 8-2
2012 菅井 9-1  この年は3人が10戦全勝で昇級というハイレベルだった。
2013 横山 8-2
2014 永瀬 8-2
2015 中村亮介 8-2
2016 矢代 8-2
2017 梶浦 8-2
2018 石井 8-2
2019 佐々木大地 8-2 この年のC2は49名。

<私の感想>
なぜ前回の記事は20年間だったのに今回は30年間のデータかというと、前回は3種類のデータで数が多くて、単に疲れたからです(^^; 
C2の4位は、過去30年間で、9勝1敗が4件。8勝2敗が25件。7勝3敗が1件というデータになりました。
8勝2敗は立派な成績だと思います。勝率8割なら年間の最高勝率賞に相当しますので。
やはりC2の昇級枠は増やすべきだと私は思います。
藤井聡太がもうC2には関係ないから増やさない、という理由なのでしょうか?
でも、とにかく今回のC1とB2の昇級枠と降級点の改定には私は賛成です。康光会長はよくやってくれたと思います。
順位戦の昇級者の数が変わりますね。(第79期から変わる。今年始まるのは第78期)
C1とB2の昇級者が2名から3名に。
そしてB1からの降級者が2名から3名に。そこで調査してみました。
過去20年間、あと一歩で昇級を逃したC1の3位と、B2の3位、そしてギリギリ降級を逃れたB1の11位です。
左の年は、順位戦の結果が出た年。右の数字は勝敗です。

まずはC1の3位。
2000 畠山鎮  8-2  この年のC1は25名。
2001 西村一義  8-2
2002 屋敷  8-2
2003 屋敷  8-2
2004 渡辺明  9-1
2005 宮田敦史  8-2
2006 岡崎  8-2
2007 平藤  8-2
2008 安用寺  8-2
2009 広瀬 8-2
2010 塚田 8-2  この年のC1は31名。
2011 村山 9-1
2012 高崎 7-3
2013 真田 8-2
2014 中村太地  8-2
2015 中村太地  8-2
2016 北島 9-1
2017 永瀬 9-1
2018 佐々木勇気 9-1
2019 船江 9-1  この年のC1は39名。


次にB2の3位。
2000 深浦 9-1  この年のB2は23名。
2001 塚田 8-2
2002 中川 8-2
2003 畠山鎮 8-2
2004 泉 7-3
2005 土佐 8-2
2006 佐藤秀司 6-4
2007 佐藤秀司 7-3
2008 土佐 7-3 
2009 田中寅彦 8-2
2010 阿久津  8-2  この年のB2は24名。
2011 中川  8-2
2012 北浜 7-3
2013 飯島 8-2
2014 野月 7-3
2015 北浜 8-2
2016 菅井 8-2
2017 中田宏樹 8-2
2018 北浜 8-2
2019 横山 7-3  この年はB2の24名。


そしてB1の11位。
2000 森けい二 4-7  12人のリーグで降級1名。
2001 福崎 4-8
2002 南  3-9
2003 高橋 2-9  12人のリーグで降級1名。
2004 中村修  3-9
2005 堀口一史座  4-8
2006 高橋  4-8
2007 中川 5-7
2008 杉本 4-8
2009 屋敷 5-7
2010 畠山鎮 4-8
2011 中村修 5-7
2012 畠山鎮 5-7
2013 飯塚 4-8
2014 飯塚 4-8
2015 丸山 4-8
2016 畠山鎮 4-8
2017 丸山 4-8
2018 松尾 3-7  11人のリーグで降級1名。(つまり10位)
2019 畠山鎮 5-7

<私の感想>
C1で3位は9勝1敗が6件。8勝2敗が13件。7勝3敗が1件。そして直近の4年では9勝1敗で上がれないことが続いています。
C1を昇級3名にすることは大賛成です。
B2で3位は9勝1敗が1件。8勝2敗が12件。7勝3敗が6件。6勝4敗が1件。今までを考えたら7勝3敗で昇級するのは甘い感じです。8勝2敗は立派な成績と思いますので、改定は微妙なところ。
B1の11位は4勝以下が15件。しかし5勝7敗が5件も発生しています。
5勝7敗で降級というのは、相当つらいですね。0勝12敗でも5勝7敗でも落ちるという意味では同じというのはどうなんでしょうか。
そして、C2の昇級枠をなぜ増やさないのでしょう。C2は今期は52人もいます。
それで昇級3名はどう考えても少ないです。
今期のB2は半分以下の25人なのに(第79期からは)3人昇級になるわけですから。
(なお、今期のC1は36人)
降級点のつく割合が増える改定になったことは、競争が激しくなって面白いと思います。
霧島酒造杯 女流王将戦 本戦トーナメント
1回戦 第2局 石本さくら女流初段 vs 竹俣 紅女流初段
対局日:2019年3月20日
解説:宮本広志五段
聞き手:村田智穂女流二段

先週から書き始めた女流王将戦の感想。囲碁将棋チャンネルで放送されている。
さあ~、いよいよ竹俣の出番だ。どんな将棋を見せてくれるのか?
私は竹俣の指す姿を見た記憶がない。相手の石本というのは私は全然知らない。解説の宮本というのも見た記憶がない(^^;

宮本「石本は関西の人。しっかりした人。竹俣はマルチに活躍している」
竹俣は予選で鈴木カンナと清水市代に勝ったということだ。清水に勝ったのか!
生涯通算成績は石本が37勝23敗、竹俣が30勝35敗とのこと。両者まだ20歳なのか。若い。

事前のインタビュー(要約)
石本「TV対局は初めてなので緊張している。竹俣は同い年。尊敬している」
竹俣「人生で初めて出た棋戦が小学生のときの女流王将戦。縁を感じています。石本は序盤、中盤、終盤、スキがないと思います。一回言ってみたかったんです。最後の対局なので楽しく指したい」

先手石本で対局開始。初手▲7八飛からのノーマル三間飛車vs△居飛車の対抗形。
両者美濃に組む。竹俣は角道を開けずに保留する作戦だ。

聞き手の村田「事前のアンケートで、竹俣は『いつもファンの前では笑顔だけど、将棋を指しているときは怖い顔をしているんだぞというところを見てほしい』とのこと」
うむ、竹俣、いい表情だね。姿勢もいい。
村田「竹俣は引退ということで衝撃が走った」
引退どころか退会なんだよね、なぜ退会なんだ・・・?

対抗形の持久戦となり、じっくりした駒組みが続いた。
宮本「石本は石田流の理想形。振り飛車としてはまずまず」
番組開始から59分、ようやく戦いが始まった。
このころには、双方、持ち時間の25分をちょうど使い切っていた。

竹俣、4段目に金を出ていき受けたのだが、この金は何か嫌な予感がする。
緊迫した中盤戦だ。一手一手神経を使う。
うん、これ竹俣、がんばってる。負担になりそうな金がうまくさばけた。
馬もできて香得だし、竹俣が有利になったんではないか? 
ここからの終盤もこの調子で行けー、紅ちゃん! 俄然、盛り上がる私(^^;

が!喜びもここまでだった。竹俣が香を打って受けたのだが、その香が単純に歩で死んで、取られてしまった。
特に代償が見当たらない。あれれ?これは竹俣、損した。そんな単純なミスを・・・。
せっかくの馬もまるで働く様子がないぞ。
すると石本は取った香をド急所に打ち、寄せの網をしぼる。一気に危なくなった竹俣玉。ぐええ、き、きびしい。
宮本「熱戦ですね、竹俣も最善の粘りをしている」
まだまだ~! こらえろ~! 粘れ竹俣~!

しかし石本の攻めが止まらない。どんどん薄くなる竹俣玉。金銀の枚数の差が、石本側7枚vs竹俣側1枚となってしまった。
もう竹俣玉がほぼ裸だし、駒損してるし、石本側の美濃はまだ鉄壁だしで、もうどうしようもなさそう。
宮本「これは筋に入った」
ガーン。直後、竹俣はいさぎよく投了してしまった・・・。103手で石本の勝ち。

宮本「石本の落ち着いた指し回しが印象的だった。竹俣も途中は指せそうなところもあった。石本は香車を取ってから怒涛の寄せだった」

局後のインタビュー(要約)
石本「序盤はまずまず。中盤の仕掛けでちょっと失敗したかな。時間がなくて正確な判断が難しかった。2回戦で強敵の西山さんと当たれるのは幸せなことと思う」

あああーあ。紅、負けた。力は出したが・・・。特に中盤までが力を見て取れた。
香車の使い方で失敗して取り返しがつかなかったなー。
感想戦では、中盤では竹俣のほうがやれてたんではという順が指摘されていた。
もっと時間があれば竹俣は正解が指せたんじゃないだろうか。
でも各25分切れ40秒という制限内で指す勝負、それが女流王将戦だから、もうしょうがない。
こう言っては石本に悪いかもしれないが、タレントオーラでは竹俣が勝っていた。さすが紅ちゃん。

退会する竹俣さん、さようなら。もう竹俣さんが指す姿を見ることは一生ないだろう。聞き手や司会でももう見ることはないだろう。実に残念だ。まあ最後に一局でも指す姿を見れてよかった。

来週は、甲斐智美女流五段 vs 宮澤紗希アマ。私はプロvsアマが大好きなんで、これも注目のカードだ。
第41期 霧島酒造杯 女流王将戦 本戦トーナメント
1回戦 第1局 竹部さゆり女流四段 vs 西山朋佳女王
対局日:2019年3月8日
解説:所司和晴七段
聞き手:伊藤沙恵女流二段

今週から、囲碁将棋チャンネルで放送される女流王将戦の感想を書いていきたい。
毎週土曜に放送がありトーナメント15局+タイトル戦2~3局ということで、4か月くらいかかる。
週1で定期的にこのブログが更新されるので、私にとって、いいリハビリとなるだろう。
それに、今の私はNHK杯よりも女流棋戦の内容のほうに興味があるのだ(^^;

さて、女流王将戦の概要。
・現タイトルホルダーは里見香奈女流四冠。
・予選を勝ち抜いてきたものと、本戦にシードされたもの計16名でトーナメント。それで挑戦者が決まる。
・16名の顔ぶれは囲碁将棋チャンネルのホームページを見てほしい。
・持ち時間は各25分、切れたら一手40秒未満。

16名の中で、注目はなんといっても竹俣。負けたら退会となる、竹俣にとって最後の棋戦だそうだ。

まずは1回戦だ。私の好きな女流、竹部が登場。学ランみたいな服を着ている。服が竹部ワールド。
相手は現役奨励会三段の西山。どれほど強いのか。
所司「竹部は居飛車党で元気のいい積極的な棋風。西山は振り飛車党で攻めが非常に強い」

事前のインタビュー(要約)
竹部「伊藤さん(今回の聞き手)が見ているのでバカにされないようにがんばりたい。西山さんはものすごく強い。(西山に)25分を使わせるぞ」
これを聞いた伊藤沙惠「私は竹部さんをバカにしたりしないので、そこは誤解のないようにお願いします」
ここは笑った。所司も笑ってた。
西山「(初出場となる)女流王将戦は見てる人が多いので楽しみにしていた。竹部さんは力戦派で私の棋風と合致する」

先手竹部で対局開始。竹部が居飛車、西山が三間飛車で、バンバン手が進む。
竹部から角交換し、▲居飛車+左美濃vs△向かい飛車+美濃の力戦形となった。

竹部が▲6六角と据えた手に対し、所司「この角は位置がいい」
次の西山の一手は△5五角!の合わせ角。結果的に、ここが本局の一番の勝負どころだった。

2度目の角交換の後、西山、左銀を手順に前線に送り、銀が死にそうになると竹部の美濃の桂を食いちぎっていった。
銀桂交換なのだが、西山の攻めの銀と竹部の守りの桂の交換。これは形勢、どっちがいいんだ。
所司「私でしたら、先手を持ちたい感じ」
ここまで、後手側は深い読みがないと指せない手順だぞ。西山の大局観が問われてる場面。
そして西山は、このあと、自身の大局観の正しさを証明してみせることになる。
直後に西山は自陣の左桂をさばき好調。この左の桂がさばけたのは大きいだろう。

桂2枚を持った西山、果敢に攻めかかる。
竹部が安全策で守っているのに、その守りを崩しにいった。そして決まる桂のふんどしの手筋!
げえ。これ、竹部、困ってる・・・。
所司「ちょっと竹部の悩ましいという表情。形勢は後手持ち」

最善の粘りと思える指し方で竹部は粘る。しかし西山が強手で突き放す。
所司「西山の指し手は、言われてみればなるほど。しかし早指しの中でよく見えますね」
一方的になってきた。西山、やめて~、竹部をいじめないで~。局面、差が開いていくのがわかる。

所司がさかんに西山が有利との評。西山の美濃囲い、まったく乱れない。竹部が駒損を重ねていく。
所司「西山の指し手は豪快で、しかも細かいところに目が届いている。本当に強いですねー」

竹部も勝負どころを求めるのだが、西山は全くぶれない。終盤もだいぶきてから、ようやく西山が25分を使い切った。
とりあえず竹部さん、公約は果たせたね(^^;
しかし現実は無情、西山の怒涛の攻めが最後まで止まることはなかった。
124手、西山の圧勝であった。

所司「西山が力強く終始攻め込んだ。強打炸裂。竹部もいいがんばりを見せたが」

解説の所司も加わった感想戦、それを聞いていると、所司より西山のほうがずっと強い(笑)

局後のインタビュー 西山「竹部さんの厚みに反発した(△5五角)のが好判断だった。次も楽しみです」

いやー、これは・・・ とにかく西山の強さばかりが際立っていた一局だった。さすが三段リーグで勝ち越すだけある。
まぎれもない優勝候補だね。里見香奈の待つ三番勝負まで、よほどの波乱がないと負けないだろう。
竹部さん、もう今回は、相手が悪かったなー。▲6六角に対する△5五角、見えないよね。所司は見えてなかったし。
西山さんは、並みの女流とは将棋の格が違うと思わせるに充分な内容であった。圧倒的に強かった。

こんな感じでまた来週に続く。来週は石本さくら女流初段 vs 竹俣 紅女流初段。竹俣のラストゲームになるのか、注目だ。