2019.09.16
10月5日まで将棋を休みます
女流王将戦のタイトル戦が生放送される10月5日まで、将棋を休みます。
どうにも将棋を観る気分じゃなく、困ってますorz
10月になれば、また銀河戦でも女流が観れる。そのときに戻ってこようと思っています。
どうにも将棋を観る気分じゃなく、困ってますorz
10月になれば、また銀河戦でも女流が観れる。そのときに戻ってこようと思っています。
2019.09.08
霧島酒造杯 女流王将戦 挑戦者決定戦 伊藤沙恵女流三段 vs 西山朋佳女王
霧島酒造杯 女流王将戦 挑戦者決定戦
伊藤沙恵女流三段 vs 西山朋佳女王
対局日:2019年8月9日
解説:藤井 猛九段
聞き手: 山口恵梨子女流二段
毎週土曜日に囲碁将棋チャンネルで放送されている女流王将戦。
いよいよ挑戦者決定戦まで来た。絶対的な実力者の西山に、伊藤がどこまでやれるかが見もの。
伊藤は本戦トーナメントでここまで、上田、井道、山口えりりんに勝ち。女流通算111勝44敗。
解説の藤井「受け将棋で、厚い負けにくい将棋」
西山は本戦トーナメントでここまで、竹部、石本、加藤桃子に勝ち。ちなみにすべて圧勝。女流通算43勝17敗。
藤井「振り飛車党の攻め将棋で、早指し。からい、鋭い棋風」
事前のインタビュー
伊藤「あまり挑戦者決定戦ということは意識しないようにしているが、少し緊張しています。西山さんは現役奨励会三段ですし早見え早指しの豪快な振り飛車党。ぶつかっていく気持ちで全力で挑みたい」
西山「昨日の夜は久しぶりに緊張して寝付くのが少し遅かった。伊藤さんはすべての平均値が高くて全部こなす印象がある。挑戦者決定戦ということで特別な想いがあるがそれをいい方向に向けたい」
二人の対戦成績は、西山の3-1だそうだ。しかし直近の1局は伊藤が勝っているそうだ。
先手伊藤で、例によって西山が振り、対抗形となった。▲居飛車+銀冠vs△ノーマル三間+本美濃。
藤井「銀冠はここのところよく指されているし、三間も最近指されている」
西山が石田流本組を狙っていったところ、それを阻止しようと伊藤から動いた。
藤井「早くも戦いが起こりましたね。すごい積極的ですねー。振り飛車側の駒がどんどん進出してくるんで、あまりやりたくない順ですが」
藤井が推奨した△2五角という手を西山が指し、藤井はうれしそう。
藤井「振り飛車がはっきり優勢。西山は仕方ない、仕方ないと受けていただけだったのだが」
だが、伊藤が本領を発揮した。▲1六歩~▲1七桂で、△2五角を追い返すことに成功。
藤井「▲1六歩は最善。なるほどの一手。いや驚きましたね」
ここは伊藤が魅せた。すごい発想の豊かさ。俄然、難しくなった形勢。面白くなった。
聞き手の山口えりりんが、40秒の秒読みについて、「30秒だと第一感の手を指すのだけど、40秒だと第2候補の手と迷ってしまう」という発言をしていた。うーむ、10秒長けりゃいいってもんじゃないか。
さて、伊藤、▲1七桂で角を追い払ったまでは良かったが、そこで居飛車側に手が広く、伊藤は迷うことになってしまった。
とりあえず飛車を成り込んだはいいものの、その後の手が続かない。早指しのはずの伊藤、ピタッと手が止まり、明らかに困っているのが見て取れた。
藤井「差がついちゃいましたね。伊藤からの攻めがない」
そして、今度本領を発揮したのは西山のほうだった。得した銀を手堅く自陣に投入(△3二銀)。そして底歩でガッチリとガード。
私は個人的には△3二銀という手が本局で一番印象に残った。藤井も予想していた手だ。
藤井「△3二銀は振り飛車党らしい一手。底歩は、からーい(笑) いい手です」
最後の寄せ合いに入った。懸命に食い下がる伊藤。最善のがんばりを見せての追い上げで、おお、これはもしかしたら?と思える一手違いに持ち込んだ。ここは伊藤が力を見せた。
これ、西山側をもって、ここからコンピュータなら間違えないだろうけど、西山、正確に指せるのか?どうなる!?
だが、西山は乱れなかった。17手詰みをほぼノータイムで一気に詰ませてしまった!実に見事に勝利をつかみとった。つ、つよい・・・。
106手で西山の勝ち。投了図での、負けた伊藤の持ち駒が、飛角角金金金銀銀だったというのが、熱戦の証だ。
藤井「伊藤が積極的に仕掛けたが、西山が本当にうまく対応した。途中難しい局面もあったと思うが、そこを乗り切って手堅く勝ち切った。仕掛けが急ぎすぎだったというくらいしか、伊藤としては悔やむところはなかったんじゃないか」
感想戦で、中盤をずっとやっていたが、他にも変化が多数あったとのことだ。しかし西山ならどの変化も乗り切ったんじゃないだろうか、と思わせる、本局の強さだった。
局後のインタビュー
西山「対局前は緊張したが、経験のあった形で、落ち着いて指せた。挑戦が決まってうれしく思っています。里見さんは第一人者で勝つのは大変。3番勝負で第1局が大事。勉強して挑みたい」
いやはや、西山の強いこと。本局は西山にとって本戦トーナメントの4局の中で今までで一番苦労したが、それでもキッチリ勝ち切る技術の高さ。勝つべくして勝ってる。こりゃー、里見との3番勝負は男子プロ並みのレベルとなるだろう。
さて、今回の女流王将戦、結果がバレることなく私はここまで観ることができた。
3年前に観ていたときは、ベスト8をやっている最中ぐらいで、もう挑戦者が誰だか、分かっている状態で観ることになってしまっていたのだ。今回は結果バレなしで、とても楽しく観ることができた。実にありがたかった。
女流王将戦のタイトル戦では、もう結果バレはしょうがないと思っている。
タイトル戦、まだ日程が決まっていないのか、囲碁将棋チャンネルのHPには書いていない。どういう形でTV放送になるのか、楽しみだ。来週はまだタイトル戦の放送ではなく、振り返り番組として再放送を流すみたい・・・。
追記・去年の日程を調べたら、対局日と放送日が同じ日だった。(第1局は2018年10月13日・第2局は2018年10月19日)
まさか生放送なのか? だとしたらすごくうれしい。
さらに追記・囲碁将棋チャンネルのホームページに、このような記述がありました!
>そして、今期も三番勝負を生放送でお届けする。第1局は、10月5日に生放送を予定している。
伊藤沙恵女流三段 vs 西山朋佳女王
対局日:2019年8月9日
解説:藤井 猛九段
聞き手: 山口恵梨子女流二段
毎週土曜日に囲碁将棋チャンネルで放送されている女流王将戦。
いよいよ挑戦者決定戦まで来た。絶対的な実力者の西山に、伊藤がどこまでやれるかが見もの。
伊藤は本戦トーナメントでここまで、上田、井道、山口えりりんに勝ち。女流通算111勝44敗。
解説の藤井「受け将棋で、厚い負けにくい将棋」
西山は本戦トーナメントでここまで、竹部、石本、加藤桃子に勝ち。ちなみにすべて圧勝。女流通算43勝17敗。
藤井「振り飛車党の攻め将棋で、早指し。からい、鋭い棋風」
事前のインタビュー
伊藤「あまり挑戦者決定戦ということは意識しないようにしているが、少し緊張しています。西山さんは現役奨励会三段ですし早見え早指しの豪快な振り飛車党。ぶつかっていく気持ちで全力で挑みたい」
西山「昨日の夜は久しぶりに緊張して寝付くのが少し遅かった。伊藤さんはすべての平均値が高くて全部こなす印象がある。挑戦者決定戦ということで特別な想いがあるがそれをいい方向に向けたい」
二人の対戦成績は、西山の3-1だそうだ。しかし直近の1局は伊藤が勝っているそうだ。
先手伊藤で、例によって西山が振り、対抗形となった。▲居飛車+銀冠vs△ノーマル三間+本美濃。
藤井「銀冠はここのところよく指されているし、三間も最近指されている」
西山が石田流本組を狙っていったところ、それを阻止しようと伊藤から動いた。
藤井「早くも戦いが起こりましたね。すごい積極的ですねー。振り飛車側の駒がどんどん進出してくるんで、あまりやりたくない順ですが」
藤井が推奨した△2五角という手を西山が指し、藤井はうれしそう。
藤井「振り飛車がはっきり優勢。西山は仕方ない、仕方ないと受けていただけだったのだが」
だが、伊藤が本領を発揮した。▲1六歩~▲1七桂で、△2五角を追い返すことに成功。
藤井「▲1六歩は最善。なるほどの一手。いや驚きましたね」
ここは伊藤が魅せた。すごい発想の豊かさ。俄然、難しくなった形勢。面白くなった。
聞き手の山口えりりんが、40秒の秒読みについて、「30秒だと第一感の手を指すのだけど、40秒だと第2候補の手と迷ってしまう」という発言をしていた。うーむ、10秒長けりゃいいってもんじゃないか。
さて、伊藤、▲1七桂で角を追い払ったまでは良かったが、そこで居飛車側に手が広く、伊藤は迷うことになってしまった。
とりあえず飛車を成り込んだはいいものの、その後の手が続かない。早指しのはずの伊藤、ピタッと手が止まり、明らかに困っているのが見て取れた。
藤井「差がついちゃいましたね。伊藤からの攻めがない」
そして、今度本領を発揮したのは西山のほうだった。得した銀を手堅く自陣に投入(△3二銀)。そして底歩でガッチリとガード。
私は個人的には△3二銀という手が本局で一番印象に残った。藤井も予想していた手だ。
藤井「△3二銀は振り飛車党らしい一手。底歩は、からーい(笑) いい手です」
最後の寄せ合いに入った。懸命に食い下がる伊藤。最善のがんばりを見せての追い上げで、おお、これはもしかしたら?と思える一手違いに持ち込んだ。ここは伊藤が力を見せた。
これ、西山側をもって、ここからコンピュータなら間違えないだろうけど、西山、正確に指せるのか?どうなる!?
だが、西山は乱れなかった。17手詰みをほぼノータイムで一気に詰ませてしまった!実に見事に勝利をつかみとった。つ、つよい・・・。
106手で西山の勝ち。投了図での、負けた伊藤の持ち駒が、飛角角金金金銀銀だったというのが、熱戦の証だ。
藤井「伊藤が積極的に仕掛けたが、西山が本当にうまく対応した。途中難しい局面もあったと思うが、そこを乗り切って手堅く勝ち切った。仕掛けが急ぎすぎだったというくらいしか、伊藤としては悔やむところはなかったんじゃないか」
感想戦で、中盤をずっとやっていたが、他にも変化が多数あったとのことだ。しかし西山ならどの変化も乗り切ったんじゃないだろうか、と思わせる、本局の強さだった。
局後のインタビュー
西山「対局前は緊張したが、経験のあった形で、落ち着いて指せた。挑戦が決まってうれしく思っています。里見さんは第一人者で勝つのは大変。3番勝負で第1局が大事。勉強して挑みたい」
いやはや、西山の強いこと。本局は西山にとって本戦トーナメントの4局の中で今までで一番苦労したが、それでもキッチリ勝ち切る技術の高さ。勝つべくして勝ってる。こりゃー、里見との3番勝負は男子プロ並みのレベルとなるだろう。
さて、今回の女流王将戦、結果がバレることなく私はここまで観ることができた。
3年前に観ていたときは、ベスト8をやっている最中ぐらいで、もう挑戦者が誰だか、分かっている状態で観ることになってしまっていたのだ。今回は結果バレなしで、とても楽しく観ることができた。実にありがたかった。
女流王将戦のタイトル戦では、もう結果バレはしょうがないと思っている。
タイトル戦、まだ日程が決まっていないのか、囲碁将棋チャンネルのHPには書いていない。どういう形でTV放送になるのか、楽しみだ。来週はまだタイトル戦の放送ではなく、振り返り番組として再放送を流すみたい・・・。
追記・去年の日程を調べたら、対局日と放送日が同じ日だった。(第1局は2018年10月13日・第2局は2018年10月19日)
まさか生放送なのか? だとしたらすごくうれしい。
さらに追記・囲碁将棋チャンネルのホームページに、このような記述がありました!
>そして、今期も三番勝負を生放送でお届けする。第1局は、10月5日に生放送を予定している。
2019.09.05
リボーンの棋士が面白い(ネタバレなし)
「リボーンの棋士」の4巻が、先日発売された。これが実に面白かった。
このマンガは、将棋がますます好きになる魔法をかけてくれる。
将来的にアニメ化やドラマ化を希望!!
このマンガは、将棋がますます好きになる魔法をかけてくれる。
将来的にアニメ化やドラマ化を希望!!
2019.09.02
投了すっか! ~将棋奨励会物語~ 全3巻
投了すっか! ~将棋奨励会物語~ 全3巻
作画 神田たけ志 原作 来賀友志 監修 先崎学六段 Kindle版 1巻につき389円 1996年の作品
評価 B
マンガ。絵のタッチは月下の棋士に似ている。
前半は、エピソードが楽しい。ちゃらんぽらんな主人公なのか?
と思いきや、後半になるにつれ、だんだん内面重視で葛藤が語られてくるので、それも面白い。
一番ワクワクしたのは、どこぞの真剣師が道場に現れ、パックマン戦法で「脂っこい将棋を指したくなってなあ」とセリフを吐くところ。現役奨励会員vs真剣師、これは熱かった。
3巻で富士山に登り、見開き2ページで登山の意味が語られるのは、私の胸に響いた。
1996年の作品で、少々古い。でもまだ面白く読める。Amazonの「なか見!検索」で興味を持ったらどうぞ。
作画 神田たけ志 原作 来賀友志 監修 先崎学六段 Kindle版 1巻につき389円 1996年の作品
評価 B
マンガ。絵のタッチは月下の棋士に似ている。
前半は、エピソードが楽しい。ちゃらんぽらんな主人公なのか?
と思いきや、後半になるにつれ、だんだん内面重視で葛藤が語られてくるので、それも面白い。
一番ワクワクしたのは、どこぞの真剣師が道場に現れ、パックマン戦法で「脂っこい将棋を指したくなってなあ」とセリフを吐くところ。現役奨励会員vs真剣師、これは熱かった。
3巻で富士山に登り、見開き2ページで登山の意味が語られるのは、私の胸に響いた。
1996年の作品で、少々古い。でもまだ面白く読める。Amazonの「なか見!検索」で興味を持ったらどうぞ。
| Home |