2020.04.29
銀河戦 本戦Cブロック 8回戦 森内俊之九段 vs 藤井聡太七段
銀河戦 本戦Cブロック 8回戦
森内俊之九段 vs 藤井聡太七段
2020年3月6日
解説:及川拓馬六段
聞き手:室谷由紀女流三段
森内は2019年度、ここまで7勝12敗とのこと。
楽しみにしていた藤井聡太の銀河戦。
先手森内で、▲矢倉vs△米長流急戦となった。
解説の及川が「過去2回、森内と聡太は戦っているが、いずれも先手森内の矢倉に後手聡太の急戦策だった。後手の急戦側は手が難しい。私にも意味が理解できない聡太の指し回しだった」ということを言っていた。今回、このカードは3度目で、3回連続で聡太が矢倉に対して急戦策を採用だ。
過去2回は聡太が森内に勝っている。
双方、強気の応酬で激しい中盤となった。特に森内が「一か八か」のような手で、「こういう強攻手段を取らないと、聡太には勝てない」と思っているかのような強手で押して来る。
ドキドキの中盤。まさか、聡太、負けないだろうなー、聡太は手が広い局面がかなりあって、ヒヤヒヤで私は観ていた。
聡太は3歩持っている状態で森内の飛車の頭に歩を叩いたのだが、3回叩いて手番を握るかと思いきや、2回で止めるという、相当に高度な手を指し、解説の及川を悩ませていた。
そして聡太は守りの金をグイグイと上げてきて、森内の玉に迫る。さらに聡太は角をぶっつける森内以上の強手のお返しで、全くビビらない。
これが素晴らしい発想だった。いつの間にか差がつき、あっけなく森内が投了した。90手で聡太の勝ち。
終盤がほぼなく、快勝と言える内容だった。でも中盤は難しかった。
聡太は、さすがに強いと思わせる、良い内容だった。満足満足。
解説の及川の言うように、後手の急戦側は手が難しいと感じた。しかし、かといって、先手の矢倉側も手が難しい。せっかく矢倉を組んでも、玉を入城せずに戦っているのだから、双方ともに大局観がとても高度なものが要求される戦型だ。
そしてこの戦型を指しこなしている聡太は、やはり強いのだ。聡太、見事。
やったー、これで来月も囲碁将棋チャンネルを解約せずに済む。
もう、聡太だけが私の楽しみ(^^; 次は郷田と当たるのだが、コロナの影響がどこまで出て来るか。
たぶん、すでに郷田戦の収録は終わってそうだが・・・。
追記・5月からの銀河戦の放送予定が、なんと去年の再放送になってるーーー! な、なに~、ダメだ~
森内俊之九段 vs 藤井聡太七段
2020年3月6日
解説:及川拓馬六段
聞き手:室谷由紀女流三段
森内は2019年度、ここまで7勝12敗とのこと。
楽しみにしていた藤井聡太の銀河戦。
先手森内で、▲矢倉vs△米長流急戦となった。
解説の及川が「過去2回、森内と聡太は戦っているが、いずれも先手森内の矢倉に後手聡太の急戦策だった。後手の急戦側は手が難しい。私にも意味が理解できない聡太の指し回しだった」ということを言っていた。今回、このカードは3度目で、3回連続で聡太が矢倉に対して急戦策を採用だ。
過去2回は聡太が森内に勝っている。
双方、強気の応酬で激しい中盤となった。特に森内が「一か八か」のような手で、「こういう強攻手段を取らないと、聡太には勝てない」と思っているかのような強手で押して来る。
ドキドキの中盤。まさか、聡太、負けないだろうなー、聡太は手が広い局面がかなりあって、ヒヤヒヤで私は観ていた。
聡太は3歩持っている状態で森内の飛車の頭に歩を叩いたのだが、3回叩いて手番を握るかと思いきや、2回で止めるという、相当に高度な手を指し、解説の及川を悩ませていた。
そして聡太は守りの金をグイグイと上げてきて、森内の玉に迫る。さらに聡太は角をぶっつける森内以上の強手のお返しで、全くビビらない。
これが素晴らしい発想だった。いつの間にか差がつき、あっけなく森内が投了した。90手で聡太の勝ち。
終盤がほぼなく、快勝と言える内容だった。でも中盤は難しかった。
聡太は、さすがに強いと思わせる、良い内容だった。満足満足。
解説の及川の言うように、後手の急戦側は手が難しいと感じた。しかし、かといって、先手の矢倉側も手が難しい。せっかく矢倉を組んでも、玉を入城せずに戦っているのだから、双方ともに大局観がとても高度なものが要求される戦型だ。
そしてこの戦型を指しこなしている聡太は、やはり強いのだ。聡太、見事。
やったー、これで来月も囲碁将棋チャンネルを解約せずに済む。
もう、聡太だけが私の楽しみ(^^; 次は郷田と当たるのだが、コロナの影響がどこまで出て来るか。
たぶん、すでに郷田戦の収録は終わってそうだが・・・。
追記・5月からの銀河戦の放送予定が、なんと去年の再放送になってるーーー! な、なに~、ダメだ~
2020.04.13
鬼殺しの対策
NHK講座で阿久津さんが鬼殺しを取り上げていました。
どうすれば鬼殺しを防げるのか、簡単な対策を紹介。
後手側の目線で書きます。図面ははぶきます。脳内で再生してください。
①初手から▲7六歩△3四歩▲7七桂の場合
もうこの時点で、後手側としては飛車先を伸ばすという発想を止めるべき。
もうすでに△8四歩~△8五歩~△8六歩が間に合う展開にはならない。
4手目は△6二銀などの、中央を厚く受ける手を選ぶべき。
②初手から▲7六歩△3四歩▲7五歩の場合
もうこの時点で、後手側としては飛車先を伸ばすという発想を止めるべき。
よほど早石田の研究に自信がないかぎり、△8四歩~△8五歩はやらないほうがいい。
乱戦を呼び込み、後手側が潰される危険が大。
4手目は△6二銀をはじめとして、7通りくらいの候補手があるので、自分で調べてほしい。
(4手目は具体的には、△1四歩or△3五歩or△4四歩or△4二玉or△5四歩or△6二銀or△8四歩など)
③初手から▲7六歩△8四歩▲7五歩の場合
この場合は、後手は△3四歩を急がないことが重要。わざわざ角道を開けて乱戦にする理由はない。
よって4手目は△8五歩として、そのあと持久戦に持ち込み、△3一角~△6四銀で伸びすぎた7五の歩を狙っていくと作戦勝ちが見込めるはず。
余談ですけど、昨日のNHK杯、山崎さんのパックマンがモロに西川さんに炸裂し、最高に面白かったです。
どうすれば鬼殺しを防げるのか、簡単な対策を紹介。
後手側の目線で書きます。図面ははぶきます。脳内で再生してください。
①初手から▲7六歩△3四歩▲7七桂の場合
もうこの時点で、後手側としては飛車先を伸ばすという発想を止めるべき。
もうすでに△8四歩~△8五歩~△8六歩が間に合う展開にはならない。
4手目は△6二銀などの、中央を厚く受ける手を選ぶべき。
②初手から▲7六歩△3四歩▲7五歩の場合
もうこの時点で、後手側としては飛車先を伸ばすという発想を止めるべき。
よほど早石田の研究に自信がないかぎり、△8四歩~△8五歩はやらないほうがいい。
乱戦を呼び込み、後手側が潰される危険が大。
4手目は△6二銀をはじめとして、7通りくらいの候補手があるので、自分で調べてほしい。
(4手目は具体的には、△1四歩or△3五歩or△4四歩or△4二玉or△5四歩or△6二銀or△8四歩など)
③初手から▲7六歩△8四歩▲7五歩の場合
この場合は、後手は△3四歩を急がないことが重要。わざわざ角道を開けて乱戦にする理由はない。
よって4手目は△8五歩として、そのあと持久戦に持ち込み、△3一角~△6四銀で伸びすぎた7五の歩を狙っていくと作戦勝ちが見込めるはず。
余談ですけど、昨日のNHK杯、山崎さんのパックマンがモロに西川さんに炸裂し、最高に面白かったです。
2020.04.10
銀河戦 本戦Fブロック 7回戦 平藤眞吾七段 vs 先崎 学九段
第28期 銀河戦 本戦Fブロック 7回戦
平藤眞吾七段 vs 先崎 学九段
2020年2月25日
解説:中村太地七段
聞き手:竹部さゆり女流四段
銀河戦に先ちゃんの登場。私はずっと楽しみに待ってた一戦。
先ちゃんのここまでの年度成績、8勝14敗ということで、あまり勝ててない。
先手平藤(ひらふじ)で、先ちゃんの注文で相居飛車の力戦になった。
お互い玉をひとつ寄っただけで囲いはほぼ無し。
まだ本格的な戦いは先かと思われたところ、平藤がなんと銀損の特攻を敢行。
これには解説の太地もびっくり。太地「アクロバティックな応酬。中盤が全く無かった」
一気に激しくなった。少しも気が抜けない。太地「雰囲気は先崎のほうが行けそう」
が、先ちゃんのほう、手が広くなりすぎて、人間的には最善を探すのがやっかいという展開になった。
ソフトなら後手優勢で後手が勝ち切るんだろうが、人間どうしでは飛車2枚の先手のほうが手がわかりやすいという・・・なんとも将棋は難しい。
先ちゃん、そんなに悪い手を指した感じもなかったのだが、最後は平藤に豪快に飛車捨てから即詰みに討ち取られた。
75手で平藤の快勝となった。
あああーー先ちゃん、負けたーーー。まあ力は出していたからしょうがない・・・。
競った将棋で面白かったが・・・。
お互いにアイデアが指し手に現れていて、観ていて楽しかった。
もう一局ぐらいは先ちゃんが観たかった。そんなにうつ病の後遺症というのは感じられなかった。
でも、力負けかー。あああー。
これで私が銀河戦で興味あるのは藤井聡太だけとなってしまった。
この先、藤井聡太が負けたら囲碁将棋チャンネルを解約しようかという状況になってしまった。
平藤眞吾七段 vs 先崎 学九段
2020年2月25日
解説:中村太地七段
聞き手:竹部さゆり女流四段
銀河戦に先ちゃんの登場。私はずっと楽しみに待ってた一戦。
先ちゃんのここまでの年度成績、8勝14敗ということで、あまり勝ててない。
先手平藤(ひらふじ)で、先ちゃんの注文で相居飛車の力戦になった。
お互い玉をひとつ寄っただけで囲いはほぼ無し。
まだ本格的な戦いは先かと思われたところ、平藤がなんと銀損の特攻を敢行。
これには解説の太地もびっくり。太地「アクロバティックな応酬。中盤が全く無かった」
一気に激しくなった。少しも気が抜けない。太地「雰囲気は先崎のほうが行けそう」
が、先ちゃんのほう、手が広くなりすぎて、人間的には最善を探すのがやっかいという展開になった。
ソフトなら後手優勢で後手が勝ち切るんだろうが、人間どうしでは飛車2枚の先手のほうが手がわかりやすいという・・・なんとも将棋は難しい。
先ちゃん、そんなに悪い手を指した感じもなかったのだが、最後は平藤に豪快に飛車捨てから即詰みに討ち取られた。
75手で平藤の快勝となった。
あああーー先ちゃん、負けたーーー。まあ力は出していたからしょうがない・・・。
競った将棋で面白かったが・・・。
お互いにアイデアが指し手に現れていて、観ていて楽しかった。
もう一局ぐらいは先ちゃんが観たかった。そんなにうつ病の後遺症というのは感じられなかった。
でも、力負けかー。あああー。
これで私が銀河戦で興味あるのは藤井聡太だけとなってしまった。
この先、藤井聡太が負けたら囲碁将棋チャンネルを解約しようかという状況になってしまった。
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