2020.05.27
うつ病九段(マンガ) (棋書レビュー)
うつ病九段(マンガ) (文春e-book) 原作・先崎 学、 漫画・河井 克夫
2020年4月24日発行 Kindle版950円 単行本1100円
評価 A コンセプト<原作を読みやすくマンガにしたもの>
ネット上で連載されていたマンガ。タダで読めたので、私は毎週、楽しみに読んでいた。
原作のほうは軽くレビューしたのだが、「棋書ミシュラン」のレビューがとても素晴らしく、もう一回、原作とマンガを読んだ。
マンガの評価のほうは、一度すでにネットで読んでいたのでSでなくAとした。
・・・若かりし頃の先ちゃんは、パンダみたいな風貌、歯にきぬ着せぬ解説、軽妙なトーク、アマチュアみたいなテキトーな気まぐれ作戦でバンバン勝っていく棋風、将棋パトロール、そして圧倒的な文章力。なんて楽しい人なんだ。こんな面白い人がいるのか。当時、小学生の私はたちまち惚れた。
小・中学生のころ、私は毎月、「将棋世界」を本屋に立ち読みに行っていた。
私は将棋は友達とたまに遊びの1つとして指す程度。NHK杯は毎週観ていたが、それほどプロの将棋界に興味はなかったのだ。
そんな私がチェックしていたのは、ただ一つ、先ちゃんの順位戦。C2から上がれるかどうか、だった。
「将棋世界」の後ろのほうの順位戦の表の星を、ドキドキしながら見る。先ちゃんに〇がついていれば、よしやった、と思う。
●がついていれば、ぐああー、となる。
9勝1敗で上がれないときなんて、なんて無茶苦茶なクソ制度なんだ、と順位戦に怒り爆発である(笑)
結局、先ちゃんは8年をC2で過ごすことになる。
しかし、先ちゃんはC2を抜ける。そしてA級まで駆け上がる。先ちゃんの本を大量に読んでいた私の喜びもひとしおであった。その後も先ちゃんは精力的に、マルチに活躍し続ける。先ちゃんの処女作「一葉の写真」はずっと私の宝物であった。
電王戦の観戦記も、プロの苦悩が正直に書かれていて、とても好感を持った。
そんな先ちゃんが休場するという。私は、まあ気分転換かな?ぐらいに軽く思っていた。
理由が明かされなかったから、それほど心配することもなかった。女流棋士はときどき休場することがある。たぶん、先ちゃんも大丈夫なんだろう、と。
先ちゃんは1年弱で戻ってきてくれた。病名は「うつ病」だったという。私は「うつ病」に関する知識はなかった。
それを書いてくれたのが本書だった。
実に詳細に描写してあり、うつ病のつらさと恐ろしさが伝わってくる。アマ初段に勝つのに苦戦し、7手詰が解けずに5手詰からやりなおすなんて・・・。
本当に、よくカムバックしてくれた。私の感想はそれに尽きる。
ただし、成績は落ちている。連盟のページで調べると、
2014年度 13勝15敗 0.464
2015年度 11勝18敗 0.379
2016年度 15勝18敗 0.454
2017年度 3勝16敗 0.157 (休場した年度)
2018年度 5勝17敗 0.227
2019年度 9勝20敗 0.310
うつ病を境に、明らかに勝率が落ちているが、もうしょうがないだろう。それでも昨年度は9勝している。
先ちゃんなら対局以外でまだまだ活躍できる。
先ちゃんの真骨頂、それは「転んでもタダでは起きない」ということ。
今回、病気にかかっても、本書の執筆で見事にそれを成し遂げた。本当に、よく戻ってきてくれた。
先ちゃんのいない将棋界なんて考えられないんだ。みんな、待ってたよ!!
2020年4月24日発行 Kindle版950円 単行本1100円
評価 A コンセプト<原作を読みやすくマンガにしたもの>
ネット上で連載されていたマンガ。タダで読めたので、私は毎週、楽しみに読んでいた。
原作のほうは軽くレビューしたのだが、「棋書ミシュラン」のレビューがとても素晴らしく、もう一回、原作とマンガを読んだ。
マンガの評価のほうは、一度すでにネットで読んでいたのでSでなくAとした。
・・・若かりし頃の先ちゃんは、パンダみたいな風貌、歯にきぬ着せぬ解説、軽妙なトーク、アマチュアみたいなテキトーな気まぐれ作戦でバンバン勝っていく棋風、将棋パトロール、そして圧倒的な文章力。なんて楽しい人なんだ。こんな面白い人がいるのか。当時、小学生の私はたちまち惚れた。
小・中学生のころ、私は毎月、「将棋世界」を本屋に立ち読みに行っていた。
私は将棋は友達とたまに遊びの1つとして指す程度。NHK杯は毎週観ていたが、それほどプロの将棋界に興味はなかったのだ。
そんな私がチェックしていたのは、ただ一つ、先ちゃんの順位戦。C2から上がれるかどうか、だった。
「将棋世界」の後ろのほうの順位戦の表の星を、ドキドキしながら見る。先ちゃんに〇がついていれば、よしやった、と思う。
●がついていれば、ぐああー、となる。
9勝1敗で上がれないときなんて、なんて無茶苦茶なクソ制度なんだ、と順位戦に怒り爆発である(笑)
結局、先ちゃんは8年をC2で過ごすことになる。
しかし、先ちゃんはC2を抜ける。そしてA級まで駆け上がる。先ちゃんの本を大量に読んでいた私の喜びもひとしおであった。その後も先ちゃんは精力的に、マルチに活躍し続ける。先ちゃんの処女作「一葉の写真」はずっと私の宝物であった。
電王戦の観戦記も、プロの苦悩が正直に書かれていて、とても好感を持った。
そんな先ちゃんが休場するという。私は、まあ気分転換かな?ぐらいに軽く思っていた。
理由が明かされなかったから、それほど心配することもなかった。女流棋士はときどき休場することがある。たぶん、先ちゃんも大丈夫なんだろう、と。
先ちゃんは1年弱で戻ってきてくれた。病名は「うつ病」だったという。私は「うつ病」に関する知識はなかった。
それを書いてくれたのが本書だった。
実に詳細に描写してあり、うつ病のつらさと恐ろしさが伝わってくる。アマ初段に勝つのに苦戦し、7手詰が解けずに5手詰からやりなおすなんて・・・。
本当に、よくカムバックしてくれた。私の感想はそれに尽きる。
ただし、成績は落ちている。連盟のページで調べると、
2014年度 13勝15敗 0.464
2015年度 11勝18敗 0.379
2016年度 15勝18敗 0.454
2017年度 3勝16敗 0.157 (休場した年度)
2018年度 5勝17敗 0.227
2019年度 9勝20敗 0.310
うつ病を境に、明らかに勝率が落ちているが、もうしょうがないだろう。それでも昨年度は9勝している。
先ちゃんなら対局以外でまだまだ活躍できる。
先ちゃんの真骨頂、それは「転んでもタダでは起きない」ということ。
今回、病気にかかっても、本書の執筆で見事にそれを成し遂げた。本当に、よく戻ってきてくれた。
先ちゃんのいない将棋界なんて考えられないんだ。みんな、待ってたよ!!
2020.05.23
もしミルクボーイが将棋オタクをネタにしたら
2人「どーもー、よろしくお願いしますー」
右「・・・今、昔のNHK杯の再放送を観させていただきました。名局は何回観てもいいですからね。どうもありがとうございます」
左「ちょっといきなりですけどね、ウチのオトンは将棋が趣味なんです。それで、将棋がかなり好きでハマってるんやけれども、自分がまだ一般人の範囲か、それともすでに将棋オタクなのか、知りたいから、誰かに判別をしてほしいって言うんですけど」
右「将棋オタクかどうか、誰かに判別をしてほしいと」
左「色々と訊いてきたから、判定をよろしく頼むわ」
右「ほな俺がね、お前のオトンが将棋オタクかどうか、一緒に考えてあげるから。どれほど将棋にハマってるか、教えてよ」
左「オトンが言うには、NHK杯を毎週欠かさず観てるっていうねん」
右「ほな将棋オタクとは違うなあ。それぐらいじゃあ、一般人よ。自分で指さなくてもNHK杯は観てるっていう人も多いんやから。もうちょっと詳しく教えてくれる?」
左「加藤一二三の伝説を5つ以上、知ってるっていうねん」
右「それは将棋オタクや。ひふみんの伝説は、長すぎるネクタイ、旅館の滝がうるさいから止めさせた、明治のチョコレートを10枚いっぺんに平らげた、相手側に立って盤を見るひふみんアイ、生涯棒銀一筋、A級在籍中なのに21連敗、近所の野良猫にエサをやって住民たちに訴えられた、まだまだあるで。ネットにまとめサイトが複数、作られるぐらいや。5つ以上言えるならオタクやろ」
左「オトンが言うには、『聖の青春』を読んで感動したっていうねん」
右「うーん、それは将棋オタクとは言えんで。一般人や。『聖の青春』は名著で、将棋ファン以外でも、誰が読んでも面白いんやから。オタクというからには、『将棋の子』『真剣師・小池重明』『泣き虫しょったんの奇跡』『われ敗れたり』『オール・イン』『介護士からプロ棋士へ』これぐらいは全部読むのが必須やで。他に何か言うてなかった?」
左「オトンが言うには、買ったけど読んでない定跡本が10冊以上あるっていうねん」
右「それは将棋オタクや。将棋を本格的に趣味にすると、とにかく本が増えていくのよ。戦法には流行があるから、次々に新しい定跡本が出版されるんや。だからついつい欲しくなる。それで買ったはいいけど、読むヒマと気力がないから、積読本がどんどん増えていくのよ。お金もかかるし、何より置き場所に困るんや。所蔵本が100冊を超えると、目当ての本をどこに置いたか、探すのにも苦労するんやから」
左「オトンが言うには、『りゅうおうのおしごと!』にドハマりしてるっていうねん」
右「うーん、それは将棋オタクとは言えんで。一般人や。アニメと小説、どっちも最高の出来で、大人気で大勢のファンがおるんやから。燃えと萌えをテーマにしたストーリー、そしてキャラクターが抜群に面白いんや。俺もハマってもうて、ドラマCDを全部そろえてしもうた。Amazonでプレミアがついてたけど、買ってもうたわ」
左「オトンが言うには、ネットに羽生結弦の記事が出てるとき、思わず羽生九段の記事か?と反応してしまうっていうねん」
右「それは将棋オタクや。フィギュアスケートの『はにゅう』と将棋の『はぶ』を読み分けるとき、常に『はぶ』が先に思い浮かんでしまう。もう将棋オタクの宿命や」
左「オトンが言うには、2012年からの電王戦も観てて、プロとコンピュータ、どっちが勝つかとても面白かったっていうねん」
右「うーん、たしかに面白かったけど、それは特に将棋オタクとは言えんで。もうすでに『あから2010』の時点でトッププロを超えてたと俺は思っとるから。それでつい最近、現役の奨励会三段が、水匠というソフトに二枚落ちで負けてしもうた。個人的に『水匠ショック』と俺は呼んでるわ」
左「オトンが言うには、将棋倶楽部24のアカウントを、居飛車用と振り飛車用の2つ持ってるっていうねん」
右「ほな将棋オタクやんか。24のアカウントは『携帯電話をお持ちでない場合は登録できません。一つの携帯電話番号に一つしか登録できません。』となっているため、なかなか新規にアカウントが取りにくい。でも、ハンドルネームが2つ欲しい場合もあるわけや。俺は24では友達が増えて、けっこう有名人になってしまったため、お忍びで対戦しにくくなった。それでもう一つ、ハンドルネームを持ってるわ」
左「オトンが言うには、藤井聡太の勝負めしをチェックしてるっていうねん」
右「うーん、それは将棋オタクかどうか微妙や。デビューから29連勝のとき、藤井聡太が何を食べたか、連日、お昼のワイドショーで取り上げられてたんやから。あんなん、よくニュースになると思ったで。正直、豚キムチうどんであろうが、冷やし中華であろうが、どうでもいいと思うんやけど。コロナで大変な今から思えば、あのときは平和やったと思うで」
左「オトンが言うには、矢倉の24手組みを暗記してるっていうねん」
右「それは将棋オタクや。そんなん、ちゃんと知ってるのは、かなりなマニアやで。初手から▲7六歩△8四歩▲6八銀△3四歩・・・と続くんや。矢倉は91手定跡というのもあるくらい、定跡の宝庫なんや。近年では若手プロが『矢倉は終わった』なんて言って話題になったけど、最近また復活しつつあるな」
左「オトンが言うには、ネットの『将棋ワンストップ』というサイトを毎日チェックしてるっていうねん」
右「それは将棋オタクや。そのサイトは将棋界の色んなニュースやツイートがまとめられてて、わかりやすく知ることが出来るんや。ただし、羽生の奥さんが連日のようにウサギの写真をアップしてるから、ウサギも大量に見ることになるけどな」
左「オトンが言うには、詰将棋パラダイスを、解けもしないのに、どんな本か知るために一冊持ってるって」
右「それは将棋オタクや。本人はせいぜい5手詰ハンドブックレベルなのに、詰パラがどんな本か興味あるのはオタクに決まりや」
左「オトンが言うには、将棋ソフトのためだけに、高性能なパソコンを購入してるっていうねん」
右「それは将棋オタクや。機械オンチでろくに性能も引き出せないのに、激指の検討モードを高速で動かしたいために、高いパソコンを持ってるんや。藤井聡太がAMD派なのを知って、自分もIntelから乗り換えようかと考えてるのが将棋オタクや」
左「オトンが言うには、囲碁将棋チャンネルに加入して、『めざせプロ棋士』で奨励会員の棋譜までチェックしてるって」
右「それはどう考えても将棋オタクや。けっこう重症やで。奨励会の級位者の棋譜にまで目を通すようになったら、気を付けたほうがいいで」
左「オトンが言うには、タイトル戦のときなんかには、将棋会館まで解説会を聞きに行ってるって」
右「だから、それはもう完全に将棋オタクや。解説会のマニアやな。俺も大阪に住んでたときは40回以上、行ったで。特に話術のバランスが取れてうまいのは井上先生。そして福崎先生が調子に乗ったときなんて、お客は笑いが止まらず最高やったわ」
左「でもオトンが言うには、自分は将棋オタクではないと」
右「じゃあオタクではないかー。本人がそう言うんなら、それでいいんとちゃうか?本人が楽しんでれば、それが一番や」
左「でもジイちゃんが言うには、末期の将棋オタクやって」
右「うん、俺もそう思うで。どうもありがとうございましたー」
右「・・・今、昔のNHK杯の再放送を観させていただきました。名局は何回観てもいいですからね。どうもありがとうございます」
左「ちょっといきなりですけどね、ウチのオトンは将棋が趣味なんです。それで、将棋がかなり好きでハマってるんやけれども、自分がまだ一般人の範囲か、それともすでに将棋オタクなのか、知りたいから、誰かに判別をしてほしいって言うんですけど」
右「将棋オタクかどうか、誰かに判別をしてほしいと」
左「色々と訊いてきたから、判定をよろしく頼むわ」
右「ほな俺がね、お前のオトンが将棋オタクかどうか、一緒に考えてあげるから。どれほど将棋にハマってるか、教えてよ」
左「オトンが言うには、NHK杯を毎週欠かさず観てるっていうねん」
右「ほな将棋オタクとは違うなあ。それぐらいじゃあ、一般人よ。自分で指さなくてもNHK杯は観てるっていう人も多いんやから。もうちょっと詳しく教えてくれる?」
左「加藤一二三の伝説を5つ以上、知ってるっていうねん」
右「それは将棋オタクや。ひふみんの伝説は、長すぎるネクタイ、旅館の滝がうるさいから止めさせた、明治のチョコレートを10枚いっぺんに平らげた、相手側に立って盤を見るひふみんアイ、生涯棒銀一筋、A級在籍中なのに21連敗、近所の野良猫にエサをやって住民たちに訴えられた、まだまだあるで。ネットにまとめサイトが複数、作られるぐらいや。5つ以上言えるならオタクやろ」
左「オトンが言うには、『聖の青春』を読んで感動したっていうねん」
右「うーん、それは将棋オタクとは言えんで。一般人や。『聖の青春』は名著で、将棋ファン以外でも、誰が読んでも面白いんやから。オタクというからには、『将棋の子』『真剣師・小池重明』『泣き虫しょったんの奇跡』『われ敗れたり』『オール・イン』『介護士からプロ棋士へ』これぐらいは全部読むのが必須やで。他に何か言うてなかった?」
左「オトンが言うには、買ったけど読んでない定跡本が10冊以上あるっていうねん」
右「それは将棋オタクや。将棋を本格的に趣味にすると、とにかく本が増えていくのよ。戦法には流行があるから、次々に新しい定跡本が出版されるんや。だからついつい欲しくなる。それで買ったはいいけど、読むヒマと気力がないから、積読本がどんどん増えていくのよ。お金もかかるし、何より置き場所に困るんや。所蔵本が100冊を超えると、目当ての本をどこに置いたか、探すのにも苦労するんやから」
左「オトンが言うには、『りゅうおうのおしごと!』にドハマりしてるっていうねん」
右「うーん、それは将棋オタクとは言えんで。一般人や。アニメと小説、どっちも最高の出来で、大人気で大勢のファンがおるんやから。燃えと萌えをテーマにしたストーリー、そしてキャラクターが抜群に面白いんや。俺もハマってもうて、ドラマCDを全部そろえてしもうた。Amazonでプレミアがついてたけど、買ってもうたわ」
左「オトンが言うには、ネットに羽生結弦の記事が出てるとき、思わず羽生九段の記事か?と反応してしまうっていうねん」
右「それは将棋オタクや。フィギュアスケートの『はにゅう』と将棋の『はぶ』を読み分けるとき、常に『はぶ』が先に思い浮かんでしまう。もう将棋オタクの宿命や」
左「オトンが言うには、2012年からの電王戦も観てて、プロとコンピュータ、どっちが勝つかとても面白かったっていうねん」
右「うーん、たしかに面白かったけど、それは特に将棋オタクとは言えんで。もうすでに『あから2010』の時点でトッププロを超えてたと俺は思っとるから。それでつい最近、現役の奨励会三段が、水匠というソフトに二枚落ちで負けてしもうた。個人的に『水匠ショック』と俺は呼んでるわ」
左「オトンが言うには、将棋倶楽部24のアカウントを、居飛車用と振り飛車用の2つ持ってるっていうねん」
右「ほな将棋オタクやんか。24のアカウントは『携帯電話をお持ちでない場合は登録できません。一つの携帯電話番号に一つしか登録できません。』となっているため、なかなか新規にアカウントが取りにくい。でも、ハンドルネームが2つ欲しい場合もあるわけや。俺は24では友達が増えて、けっこう有名人になってしまったため、お忍びで対戦しにくくなった。それでもう一つ、ハンドルネームを持ってるわ」
左「オトンが言うには、藤井聡太の勝負めしをチェックしてるっていうねん」
右「うーん、それは将棋オタクかどうか微妙や。デビューから29連勝のとき、藤井聡太が何を食べたか、連日、お昼のワイドショーで取り上げられてたんやから。あんなん、よくニュースになると思ったで。正直、豚キムチうどんであろうが、冷やし中華であろうが、どうでもいいと思うんやけど。コロナで大変な今から思えば、あのときは平和やったと思うで」
左「オトンが言うには、矢倉の24手組みを暗記してるっていうねん」
右「それは将棋オタクや。そんなん、ちゃんと知ってるのは、かなりなマニアやで。初手から▲7六歩△8四歩▲6八銀△3四歩・・・と続くんや。矢倉は91手定跡というのもあるくらい、定跡の宝庫なんや。近年では若手プロが『矢倉は終わった』なんて言って話題になったけど、最近また復活しつつあるな」
左「オトンが言うには、ネットの『将棋ワンストップ』というサイトを毎日チェックしてるっていうねん」
右「それは将棋オタクや。そのサイトは将棋界の色んなニュースやツイートがまとめられてて、わかりやすく知ることが出来るんや。ただし、羽生の奥さんが連日のようにウサギの写真をアップしてるから、ウサギも大量に見ることになるけどな」
左「オトンが言うには、詰将棋パラダイスを、解けもしないのに、どんな本か知るために一冊持ってるって」
右「それは将棋オタクや。本人はせいぜい5手詰ハンドブックレベルなのに、詰パラがどんな本か興味あるのはオタクに決まりや」
左「オトンが言うには、将棋ソフトのためだけに、高性能なパソコンを購入してるっていうねん」
右「それは将棋オタクや。機械オンチでろくに性能も引き出せないのに、激指の検討モードを高速で動かしたいために、高いパソコンを持ってるんや。藤井聡太がAMD派なのを知って、自分もIntelから乗り換えようかと考えてるのが将棋オタクや」
左「オトンが言うには、囲碁将棋チャンネルに加入して、『めざせプロ棋士』で奨励会員の棋譜までチェックしてるって」
右「それはどう考えても将棋オタクや。けっこう重症やで。奨励会の級位者の棋譜にまで目を通すようになったら、気を付けたほうがいいで」
左「オトンが言うには、タイトル戦のときなんかには、将棋会館まで解説会を聞きに行ってるって」
右「だから、それはもう完全に将棋オタクや。解説会のマニアやな。俺も大阪に住んでたときは40回以上、行ったで。特に話術のバランスが取れてうまいのは井上先生。そして福崎先生が調子に乗ったときなんて、お客は笑いが止まらず最高やったわ」
左「でもオトンが言うには、自分は将棋オタクではないと」
右「じゃあオタクではないかー。本人がそう言うんなら、それでいいんとちゃうか?本人が楽しんでれば、それが一番や」
左「でもジイちゃんが言うには、末期の将棋オタクやって」
右「うん、俺もそう思うで。どうもありがとうございましたー」
2020.05.16
棋譜を紡いで ~浜田省吾「風を感じて」の替え歌~
棋譜を紡いで ~浜田省吾「風を感じて」の替え歌~
元の歌 https://www.youtube.com/watch?v=WCtBw_1zjVQ
序盤、中盤、終盤 スクランブル盤上
しかめっつら 右手にマウス モニター見つめ
戦う気分は 熱いパトスさ Wow wow wow Wow wow wow
相手みつけ「お願いします」Oh no, oh no, oh no
It's so easy 攻めつぶせよ
Easy to be happy 次の一手を
抱きしめて 勝利へと まっすぐに Oh yeah
It's so easy うつろな心 Easy to be happy
ふり切って 退屈など 飛び越えてゆけ
自由に指してく 方法なんて 100通りだってあるさ
It's so easy,easy to be free
頭の中 飽和状態
駒がぶつかり 指したい手たち ひしめいてる
更新 止まった 最高レート Wow wow wow Wow wow wow
負けて級が 転がっていく Oh no, oh no, oh no
It's so easy 凌ぎ切れよ
Easy to be happy ねじり合いを
乗り切って 勝負手を 今放て Oh yeah
It's so easy 苦しい時 Easy to be happy
ふり切って 相手の読み 飛び越えてゆけ
自由に指してく 方法なんて 100通りだってあるさ
It's so easy,easy to be free
It's so easy 考え抜けよ
Easy to be happy 奥の深さを
かみしめて 夢中へと まっすぐに Oh yeah
It's so easy うつろな日々 Easy to be happy
ふり切って 単なるゲーム 飛び越え もう一局 Oh yeah...
元の歌 https://www.youtube.com/watch?v=WCtBw_1zjVQ
序盤、中盤、終盤 スクランブル盤上
しかめっつら 右手にマウス モニター見つめ
戦う気分は 熱いパトスさ Wow wow wow Wow wow wow
相手みつけ「お願いします」Oh no, oh no, oh no
It's so easy 攻めつぶせよ
Easy to be happy 次の一手を
抱きしめて 勝利へと まっすぐに Oh yeah
It's so easy うつろな心 Easy to be happy
ふり切って 退屈など 飛び越えてゆけ
自由に指してく 方法なんて 100通りだってあるさ
It's so easy,easy to be free
頭の中 飽和状態
駒がぶつかり 指したい手たち ひしめいてる
更新 止まった 最高レート Wow wow wow Wow wow wow
負けて級が 転がっていく Oh no, oh no, oh no
It's so easy 凌ぎ切れよ
Easy to be happy ねじり合いを
乗り切って 勝負手を 今放て Oh yeah
It's so easy 苦しい時 Easy to be happy
ふり切って 相手の読み 飛び越えてゆけ
自由に指してく 方法なんて 100通りだってあるさ
It's so easy,easy to be free
It's so easy 考え抜けよ
Easy to be happy 奥の深さを
かみしめて 夢中へと まっすぐに Oh yeah
It's so easy うつろな日々 Easy to be happy
ふり切って 単なるゲーム 飛び越え もう一局 Oh yeah...
2020.05.09
AI ~浜田省吾「MONEY」の替え歌~
AI ~浜田省吾「MONEY」の替え歌~
元の歌 https://www.youtube.com/watch?v=42-24S-mNg0
俺のレーティング わずか1700点
さびれたブログの更新 月に5、6件
囲碁将棋チャンネルで 録画した銀河戦
見ないで 消してく
プロは 消えちまった電王戦のかわりに
通常の棋戦で ファンを育てた
プロは今の最強の ソフトと戦わずに
棋力をごまかしているのさ
AI, AI makes me crazy
AI, AI changes everything
いつかプロ棋士の 足元に激指
叩きつけてやる
俺は夢見てる 華やかなNHK杯
日曜の昼間に テレビをつけて
ファンは楽しむのさ 一手一手を
プロたちがつむぐ 熱い棋譜
あの時 解説者は こうしゃべり続ける
"強い・・・素晴らしい・・・名局ですね"
だけどYouTubeで 奨励会三段が
ソフトに 二枚落ちで負けた
AI, AI makes me crazy
AI, AI changes everything
いつかプロ棋士の 足元にシンギュラリティ
叩きつけてやる
俺はプロを信じない
俺はプロを許さない
俺は何も夢見ない
何もかもみんな 爆破したい
和服に七寸盤 高価な盛り上げ駒
最高のホテルで 豪勢な勝負めし
だけどその指し手は スマホより低レベル
まるで悪夢のように
AI, AI makes me crazy
AI, AI changes everything
いつか羽生でも 負けるぜ 二枚落ちで
I've got nothing nothing to lose (俺には失うものなど何もない)
元の歌 https://www.youtube.com/watch?v=42-24S-mNg0
俺のレーティング わずか1700点
さびれたブログの更新 月に5、6件
囲碁将棋チャンネルで 録画した銀河戦
見ないで 消してく
プロは 消えちまった電王戦のかわりに
通常の棋戦で ファンを育てた
プロは今の最強の ソフトと戦わずに
棋力をごまかしているのさ
AI, AI makes me crazy
AI, AI changes everything
いつかプロ棋士の 足元に激指
叩きつけてやる
俺は夢見てる 華やかなNHK杯
日曜の昼間に テレビをつけて
ファンは楽しむのさ 一手一手を
プロたちがつむぐ 熱い棋譜
あの時 解説者は こうしゃべり続ける
"強い・・・素晴らしい・・・名局ですね"
だけどYouTubeで 奨励会三段が
ソフトに 二枚落ちで負けた
AI, AI makes me crazy
AI, AI changes everything
いつかプロ棋士の 足元にシンギュラリティ
叩きつけてやる
俺はプロを信じない
俺はプロを許さない
俺は何も夢見ない
何もかもみんな 爆破したい
和服に七寸盤 高価な盛り上げ駒
最高のホテルで 豪勢な勝負めし
だけどその指し手は スマホより低レベル
まるで悪夢のように
AI, AI makes me crazy
AI, AI changes everything
いつか羽生でも 負けるぜ 二枚落ちで
I've got nothing nothing to lose (俺には失うものなど何もない)
2020.05.01
もしミルクボーイが囲碁将棋チャンネルをネタにしたら
2人「どーもー、よろしくお願いしますー」
右「・・・今、スカパーのアンテナを業者さんに取り付けていただきました。こんなん、素人が自分でやっても失敗しますからね。どうもありがとうございます」
左「ちょっといきなりですけどね、ウチのオトンは将棋が趣味なんです。それで契約してるスカパーのチャンネルがあるって言うんですけど、その名前をちょっと忘れたらしくて」
右「スカパーのチャンネルの名前を忘れてもうて。自分で契約してるのに、どうなってるんや」
左「色々と訊くんやけど、全然わからへんねんな」
右「ほな俺がね、オトンの契約してるスカパーのチャンネル、一緒に考えてあげるから。どんな特徴を言うてたか、教えてよ」
左「囲碁か将棋を一年中、毎日24時間、ずっと流し続けてるっていうねん」
右「それは囲碁将棋チャンネルやんか。囲碁か将棋が好きなら、一日中、ずっと見てられるのよ。囲碁ファンと将棋ファンには根強い人気があるんやから。こんなんすぐにわかったやん」
左「でもオトンが言うには、新規に収録された番組がどんどん流されてるっていうねん」
右「ほな囲碁将棋チャンネルとは違うなあ。再放送が囲碁将棋チャンネルのお家芸やから。番組表が、何年か前に収録したコンテンツでほとんど埋め尽くされとるんやから。新規に収録されたものなんて、ほんのちょっとや。『お好み将棋道場』なんて、5年ぐらい前の再放送を平気で流しとる。あれはさすがにひどいで。もうちょっと詳しく教えてくれる?」
左「オトンが言うには、囲碁には全く興味がないから、半分、損してるように感じるっていうねん」
右「それは囲碁将棋チャンネルや。囲碁と将棋の両方に興味ある人はいいけど、どっちかしか見ない人も多いんとちゃうか。でも両方をセットにしないと、チャンネルが成立しないんなら、しょうがないとあきらめるしかないで。俺は、囲碁の枠でアニメのヒカルの碁をまた再放送してくれたらと思ってるんやけど」
左「でもオトンが言うには、どの番組がいつ放送されてるか、スケジュールがすごくわかりやすいっていうねん」
右「ほな囲碁将棋チャンネルとは違うなあ。たくさんの講座が1回10分で放送されてるけど、3回まとめて放送されたり、10回くらいまとめて放送されたり、もう滅茶苦茶。もともと何回目の再放送かわからんコンテンツだらけで、スケジュールは放送する担当者の気分しだいなんや。最近はそこに藤井聡太の生特番がぶち込まれてくるから、もはや視聴者はホームページの番組表と毎日にらめっこや。スカパー専用録画機の『探して毎回録画機能』でなんとかなってるのが視聴者の現状や。オトン、他に何か言うてなかった?」
左「オトンが言うには、何と言っても銀河戦が楽しみで契約してるっていうねん」
右「ほな囲碁将棋チャンネルやんか。囲碁の竜星戦と将棋の銀河戦は、囲碁将棋チャンネルのメインコンテンツで生命線や。これがなくなったら、このチャンネルの価値は激減やで。ファンにとっては、現役のプロ棋士が公式戦を戦う姿がテレビで見れるんや。そして1時間半で決着がつくから、時間的にも手軽に見れる。火曜と木曜の週2回、銀河戦はあるから、その日はワクワクや。独特のパラマス式トーナメントもいい。毎年アマ枠と女流枠が3名ぐらいずつあり、アマの瀬川さんや折田さんが活躍して、プロ入りの要因になったのも、銀河戦があればこそや。銀河戦を放送してるのは、囲碁将棋チャンネルに決まりや」
左「でもオトンが言うには、料金が高いっていうねん」
右「ほな囲碁将棋チャンネルとは違うなあ。スカパー基本料と囲碁将棋チャンネルの契約料で、毎月2000円弱や。確かに高いといえば高いが、新規の銀河戦だけで月8局以上あるんやから。プロ棋士が出るイベントに参加したと思えば、安いもんや。それに何本も放送されてる講座で、将棋教室に行くよりはるかに効率よく勉強できるんやから」
左「オトンが言うには、『めざせプロ棋士』や『名勝負の解説』がひそかに面白いっていうねん」
右「それは囲碁将棋チャンネルや。『めざせプロ棋士』では奨励会員のどうしの対局をプロが解説してるんやけど、そんなん、需要はどれだけあるんかな?と心配になる。でも、そこには熱い戦いが存在するんや。レベルが高い有段者どうしよりも、級位者どうしのほうが理解しやすくて俺は好きや。しかも対局者からコメントをもらってるという熱の入れようや。そして『名勝負の解説』で、江戸時代の駒落ち対局なんかを延々1時間40分にわたって解説するというコンテンツなんて、まさに平和の象徴やで。あらゆるスカパーの番組のコンテンツの中で、特にのんびりした内容とちゃうか?数百年前に行われたボードゲームの棋譜研究やで。よくぞ放送してくれてると思うわ」
左「でもオトンが言うには、数あるスカパーのチャンネルの中で最もマイナーやっていうねん」
右「じゃあ囲碁将棋チャンネルとは違うなあ。スカパーは、魚釣りをひたすら流してる『釣りビジョン』やら、鉄オタのための『鉄道チャンネル』やら、昭和の歌謡曲を静止画で延々流してるだけの『ミュージック・グラフィティTV』やら、マイナーなチャンネルだらけや。俺も全容は知らんわ。それと比べたら囲碁将棋チャンネルはそこそこ有名やで。メジャーなほうや。ただ契約に至るかどうかは別よ」
左「オトンが言うには、女流棋士の唯一のテレビ棋戦である霧島酒造杯女流王将戦も見どころやっていうねん」
右「それも囲碁将棋チャンネルが気合を入れてやってる棋戦や。毎年、夏から秋にかけてやっとるなあ。あれは面白いんや。ある意味、男子プロの対局よりも楽しい。男子は手の殺し合いやけど、女流は自分のやりたいように指していくから、ノーガードの殴り合いがしょっちゅう見れる。そして、対局のレベルがそれほど高度ではないので、解説者の言うことが的確なんや。今はコンピュータが最強になったわけやけど、勝負の面白さは女流が体現してくれるで」
左「でもオトンが言うには、囲碁将棋チャンネルではないっていうねん」
右「ほな囲碁将棋チャンネルとは違うかー。それを先に言えよ。俺が『めざせプロ棋士』について熱く語ってるとき、どう思ってたんや」
左「オトンが言うには、新型コロナウイルスに負けないで、がんばって番組を作ってねって」
右「そうやなー。銀河戦は収録ができず、放送中断に追い込まれてしもうた。STAY HOMEが叫ばれるこんなときこそ、家で将棋を見たいよなあ。普段、言う機会もないけど、プロ棋士と囲碁将棋チャンネルの関係者さん、いつもありがとうね」
左「でもジイちゃんが言うには、アニマックスと違うかって」
右「いや、絶対ちゃうやろ!どうもありがとうございましたー」
右「・・・今、スカパーのアンテナを業者さんに取り付けていただきました。こんなん、素人が自分でやっても失敗しますからね。どうもありがとうございます」
左「ちょっといきなりですけどね、ウチのオトンは将棋が趣味なんです。それで契約してるスカパーのチャンネルがあるって言うんですけど、その名前をちょっと忘れたらしくて」
右「スカパーのチャンネルの名前を忘れてもうて。自分で契約してるのに、どうなってるんや」
左「色々と訊くんやけど、全然わからへんねんな」
右「ほな俺がね、オトンの契約してるスカパーのチャンネル、一緒に考えてあげるから。どんな特徴を言うてたか、教えてよ」
左「囲碁か将棋を一年中、毎日24時間、ずっと流し続けてるっていうねん」
右「それは囲碁将棋チャンネルやんか。囲碁か将棋が好きなら、一日中、ずっと見てられるのよ。囲碁ファンと将棋ファンには根強い人気があるんやから。こんなんすぐにわかったやん」
左「でもオトンが言うには、新規に収録された番組がどんどん流されてるっていうねん」
右「ほな囲碁将棋チャンネルとは違うなあ。再放送が囲碁将棋チャンネルのお家芸やから。番組表が、何年か前に収録したコンテンツでほとんど埋め尽くされとるんやから。新規に収録されたものなんて、ほんのちょっとや。『お好み将棋道場』なんて、5年ぐらい前の再放送を平気で流しとる。あれはさすがにひどいで。もうちょっと詳しく教えてくれる?」
左「オトンが言うには、囲碁には全く興味がないから、半分、損してるように感じるっていうねん」
右「それは囲碁将棋チャンネルや。囲碁と将棋の両方に興味ある人はいいけど、どっちかしか見ない人も多いんとちゃうか。でも両方をセットにしないと、チャンネルが成立しないんなら、しょうがないとあきらめるしかないで。俺は、囲碁の枠でアニメのヒカルの碁をまた再放送してくれたらと思ってるんやけど」
左「でもオトンが言うには、どの番組がいつ放送されてるか、スケジュールがすごくわかりやすいっていうねん」
右「ほな囲碁将棋チャンネルとは違うなあ。たくさんの講座が1回10分で放送されてるけど、3回まとめて放送されたり、10回くらいまとめて放送されたり、もう滅茶苦茶。もともと何回目の再放送かわからんコンテンツだらけで、スケジュールは放送する担当者の気分しだいなんや。最近はそこに藤井聡太の生特番がぶち込まれてくるから、もはや視聴者はホームページの番組表と毎日にらめっこや。スカパー専用録画機の『探して毎回録画機能』でなんとかなってるのが視聴者の現状や。オトン、他に何か言うてなかった?」
左「オトンが言うには、何と言っても銀河戦が楽しみで契約してるっていうねん」
右「ほな囲碁将棋チャンネルやんか。囲碁の竜星戦と将棋の銀河戦は、囲碁将棋チャンネルのメインコンテンツで生命線や。これがなくなったら、このチャンネルの価値は激減やで。ファンにとっては、現役のプロ棋士が公式戦を戦う姿がテレビで見れるんや。そして1時間半で決着がつくから、時間的にも手軽に見れる。火曜と木曜の週2回、銀河戦はあるから、その日はワクワクや。独特のパラマス式トーナメントもいい。毎年アマ枠と女流枠が3名ぐらいずつあり、アマの瀬川さんや折田さんが活躍して、プロ入りの要因になったのも、銀河戦があればこそや。銀河戦を放送してるのは、囲碁将棋チャンネルに決まりや」
左「でもオトンが言うには、料金が高いっていうねん」
右「ほな囲碁将棋チャンネルとは違うなあ。スカパー基本料と囲碁将棋チャンネルの契約料で、毎月2000円弱や。確かに高いといえば高いが、新規の銀河戦だけで月8局以上あるんやから。プロ棋士が出るイベントに参加したと思えば、安いもんや。それに何本も放送されてる講座で、将棋教室に行くよりはるかに効率よく勉強できるんやから」
左「オトンが言うには、『めざせプロ棋士』や『名勝負の解説』がひそかに面白いっていうねん」
右「それは囲碁将棋チャンネルや。『めざせプロ棋士』では奨励会員のどうしの対局をプロが解説してるんやけど、そんなん、需要はどれだけあるんかな?と心配になる。でも、そこには熱い戦いが存在するんや。レベルが高い有段者どうしよりも、級位者どうしのほうが理解しやすくて俺は好きや。しかも対局者からコメントをもらってるという熱の入れようや。そして『名勝負の解説』で、江戸時代の駒落ち対局なんかを延々1時間40分にわたって解説するというコンテンツなんて、まさに平和の象徴やで。あらゆるスカパーの番組のコンテンツの中で、特にのんびりした内容とちゃうか?数百年前に行われたボードゲームの棋譜研究やで。よくぞ放送してくれてると思うわ」
左「でもオトンが言うには、数あるスカパーのチャンネルの中で最もマイナーやっていうねん」
右「じゃあ囲碁将棋チャンネルとは違うなあ。スカパーは、魚釣りをひたすら流してる『釣りビジョン』やら、鉄オタのための『鉄道チャンネル』やら、昭和の歌謡曲を静止画で延々流してるだけの『ミュージック・グラフィティTV』やら、マイナーなチャンネルだらけや。俺も全容は知らんわ。それと比べたら囲碁将棋チャンネルはそこそこ有名やで。メジャーなほうや。ただ契約に至るかどうかは別よ」
左「オトンが言うには、女流棋士の唯一のテレビ棋戦である霧島酒造杯女流王将戦も見どころやっていうねん」
右「それも囲碁将棋チャンネルが気合を入れてやってる棋戦や。毎年、夏から秋にかけてやっとるなあ。あれは面白いんや。ある意味、男子プロの対局よりも楽しい。男子は手の殺し合いやけど、女流は自分のやりたいように指していくから、ノーガードの殴り合いがしょっちゅう見れる。そして、対局のレベルがそれほど高度ではないので、解説者の言うことが的確なんや。今はコンピュータが最強になったわけやけど、勝負の面白さは女流が体現してくれるで」
左「でもオトンが言うには、囲碁将棋チャンネルではないっていうねん」
右「ほな囲碁将棋チャンネルとは違うかー。それを先に言えよ。俺が『めざせプロ棋士』について熱く語ってるとき、どう思ってたんや」
左「オトンが言うには、新型コロナウイルスに負けないで、がんばって番組を作ってねって」
右「そうやなー。銀河戦は収録ができず、放送中断に追い込まれてしもうた。STAY HOMEが叫ばれるこんなときこそ、家で将棋を見たいよなあ。普段、言う機会もないけど、プロ棋士と囲碁将棋チャンネルの関係者さん、いつもありがとうね」
左「でもジイちゃんが言うには、アニマックスと違うかって」
右「いや、絶対ちゃうやろ!どうもありがとうございましたー」
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