第42期 霧島酒造杯 女流王将戦
本戦トーナメント 1回戦 第1局
本田小百合女流三段 vs 伊藤沙恵女流三段
2020年4月1日
解説:阿久津主税八段
聞き手:中村真梨花女流三段
毎週土曜に囲碁将棋チャンネルで放送される女流王将戦。昨日から放送が始まった。
その模様の、感想を書いていきたい。
持ち時間は各25分、切れたら1手40秒未満。棋譜は囲碁将棋チャンネルのホームページに出ている。
(ホームページの上の「将棋」→右側の「番組紹介」→やや下にスクロールで「霧島酒造杯 女流王将戦」)
16名の本戦出場者が挑戦権を競う。現在の女流王将は西山朋佳。
私の個人的に注目は、里見vs香川。山口えりりん。そして室谷。さらに子育て中の上田。
解説の阿久津「16名の中でベテランは本田と竹部くらいで、あとは若手」
阿久津「本田は居飛車党でバランスが取れている。じっくりした玉の堅いのが好み。伊藤は受けの力がすごい、相手の駒を根絶やしにしてしまう」
事前のインタビュー
本田「伊藤さんは厳しい相手。自分を試したい」
伊藤「本田さんは普段は優しい先輩。面白い将棋を見せたい」
先手本田で、相居飛車の矢倉模様の持久戦になった。駒組みも飽和かというところで、本田が何気なく歩交換に行ったのだが、これが大問題だった。伊藤に幽霊角(端角)の筋で、なんと早くも本田が困っている。ぐああー、女流クオリティ爆発(^^;
阿久津「いきなりすごい伊藤がリードするかも」
気が早い人ならもうやる気をなくすところだったのだが、伊藤にも疑問の構想が出て、局面が混沌とする。
その後、両者が立ち直り、双方なかなか崩れない、面白い展開に。やはり女流三段どうし、力はあるところを見せる。
本田の攻め、伊藤の受けという棋風どおりの熱戦となった。
阿久津の解説が的確で、阿久津の言う通り指せば本田が行けそうだったのだが、難しい手順で、それを本田に要求するのは酷だったようだ。
伊藤が手堅く受けに回り、受けきりになったところで本田が投げた。98手で伊藤の勝ち。
阿久津「伊藤の持ち味が出た。本田は攻めがつなげられるかもしれなかったので、そこは悔やまれる」
本田さんは負けたが、感想戦で明るくて、こっちまで気分が明るくなる。女の人でこういう性格の人、いいね。
局後のインタビュー
伊藤「早々にチャンスが来たが、間違えた。あきらめずに粘って指せたのが良かった」
乱戦になり、対局者2人の力は充分出ていて、面白かった。特に、伊藤の受け。入玉を早々に視野に入れた指し回しなんて、非常にめずらしい。それが見れて楽しかった。
そして本局は、阿久津が強かった(^^; 細い攻めをつなげる手順を阿久津が解説でも感想戦でも披露していて、やっぱ男子プロは強い。
これから毎週1回、9月まで、なるべく簡単に女流王将戦の感想を書いていきたい。コロナ禍だが放送してくれるのは実にありがたい。感謝感謝。
本戦トーナメント 1回戦 第1局
本田小百合女流三段 vs 伊藤沙恵女流三段
2020年4月1日
解説:阿久津主税八段
聞き手:中村真梨花女流三段
毎週土曜に囲碁将棋チャンネルで放送される女流王将戦。昨日から放送が始まった。
その模様の、感想を書いていきたい。
持ち時間は各25分、切れたら1手40秒未満。棋譜は囲碁将棋チャンネルのホームページに出ている。
(ホームページの上の「将棋」→右側の「番組紹介」→やや下にスクロールで「霧島酒造杯 女流王将戦」)
16名の本戦出場者が挑戦権を競う。現在の女流王将は西山朋佳。
私の個人的に注目は、里見vs香川。山口えりりん。そして室谷。さらに子育て中の上田。
解説の阿久津「16名の中でベテランは本田と竹部くらいで、あとは若手」
阿久津「本田は居飛車党でバランスが取れている。じっくりした玉の堅いのが好み。伊藤は受けの力がすごい、相手の駒を根絶やしにしてしまう」
事前のインタビュー
本田「伊藤さんは厳しい相手。自分を試したい」
伊藤「本田さんは普段は優しい先輩。面白い将棋を見せたい」
先手本田で、相居飛車の矢倉模様の持久戦になった。駒組みも飽和かというところで、本田が何気なく歩交換に行ったのだが、これが大問題だった。伊藤に幽霊角(端角)の筋で、なんと早くも本田が困っている。ぐああー、女流クオリティ爆発(^^;
阿久津「いきなりすごい伊藤がリードするかも」
気が早い人ならもうやる気をなくすところだったのだが、伊藤にも疑問の構想が出て、局面が混沌とする。
その後、両者が立ち直り、双方なかなか崩れない、面白い展開に。やはり女流三段どうし、力はあるところを見せる。
本田の攻め、伊藤の受けという棋風どおりの熱戦となった。
阿久津の解説が的確で、阿久津の言う通り指せば本田が行けそうだったのだが、難しい手順で、それを本田に要求するのは酷だったようだ。
伊藤が手堅く受けに回り、受けきりになったところで本田が投げた。98手で伊藤の勝ち。
阿久津「伊藤の持ち味が出た。本田は攻めがつなげられるかもしれなかったので、そこは悔やまれる」
本田さんは負けたが、感想戦で明るくて、こっちまで気分が明るくなる。女の人でこういう性格の人、いいね。
局後のインタビュー
伊藤「早々にチャンスが来たが、間違えた。あきらめずに粘って指せたのが良かった」
乱戦になり、対局者2人の力は充分出ていて、面白かった。特に、伊藤の受け。入玉を早々に視野に入れた指し回しなんて、非常にめずらしい。それが見れて楽しかった。
そして本局は、阿久津が強かった(^^; 細い攻めをつなげる手順を阿久津が解説でも感想戦でも披露していて、やっぱ男子プロは強い。
これから毎週1回、9月まで、なるべく簡単に女流王将戦の感想を書いていきたい。コロナ禍だが放送してくれるのは実にありがたい。感謝感謝。
2020.06.25
第3回 もし「プレバト!!」で将棋川柳をやったら
(この記事はフィクションです。実在の番組・人物とは関係ありません)
ナレーション「またまた将棋を題材に五・七・五。今回のプレバトは将棋川柳、第3回。果たして、結果はー?」
浜ちゃん「今回も将棋をテーマに川柳をよむという番組になってます。川柳ですので季語はなくてけっこうです。句をよんだ後に、才能アリ・凡人・才能ナシの3段階に分かれます。いつものように査定には、なつい先生に来ていただいております。じゃあさっそく行きましょう。まず最初はこの句から」
作品その1
・ひとりごと 増える重度の 将棋オタ
浜ちゃん「先生ー、これは?」
なつい先生「これはもうしょうがないわよ。将棋を指していると、どうしてもひとりごとが多くなってしまう。将棋の実戦系のYouTuberなんか、延々ひとりごとを言ってるようなもんだから。句として目の付け所がいいわ。才能アリよ」
浜ちゃん「おお、今回はいきなり才能アリが来た!これは幸先がいいで。じゃあ次」
作品その2
・角換わり 流行りはソーシャル ディスタンス
なつい先生「たぶん、▲4八金▲2九飛型を言っているのね。ソフトで流行ってたのをプロが取り入れたのよね。句としてなかなか良くできてるけど、あとちょっと物足りない。凡人よ」
浜ちゃん「先生、直しは?」
なつい先生「コロナを広めないように、しっかり距離を取り直しなさい」
浜ちゃん「・・・じゃあ次を見てみようか」
作品その3
・10万で 棋書70冊 買ったった
なつい先生「これはすごいわ。給付金の10万円を全部棋書につぎ込んだのね。そんなにいっぺんに買っても、読み切れないけど、その意気や良し。出版社は喜んでるわ。この句には熱いパトスを感じるわ。才能アリよ」
浜ちゃん「おお、今回はもう2つも才能アリが出た。次もこの調子で」
作品その4
・チョコ みかん ケーキ うな重 特上寿司
なつい先生「これ、ひふみんの勝負めしを並べただけ。前回、私は言ったわよね?こういうのは句として論外だって。全く才能ナシ。それに、一般人がひふみんの真似して食べてたら、絶対に食べすぎで糖尿病になるわよ」
浜ちゃん「先生、これは直しは?」
なつい先生「食生活を見直しなさい」
浜ちゃん「・・・次で挽回しよう」
作品その5
・やまがそば こがらや イレブン 内山田
なつい先生「だから!これ、勝負めしで棋士が出前を取る店の名前を並べただけじゃないの。前回は関東の店バージョンだったけど、今回は関西の店バージョンになってる。でもそんなことはどうでもいいわ。川柳は作品であって、食べログじゃないっての。ふざけるんじゃないわよ。全然才能ナシ!」
浜ちゃん「先生を怒らせてしもうたか。さっきのとこれ、二句続けて低レベルやったからなあ。次で挽回や」
作品その6
・味良し道夫 マンモス ホットケーキ 難解ホークス
なつい先生「だから!!前回と全く同じパターンじゃない!豊川のオヤジギャグを4つ並べただけ!五・七・五も無視して、もう完全にふざけてるわね!これ作った人、出てきなさい。ぶん殴ってあげる。もう私、査定するの嫌。もう帰りたい」
浜ちゃん「あー、先生、また完全にブチ切れてしもうた。先生、直しは?」
なつい先生「一回死んで生まれ直しなさい」
浜ちゃん「・・・じゃあ次を行ってみましょう」
作品その7
・女流の棋譜 並べて「俺でも勝てるかも」
なつい先生「うーん、これは微妙ね。たしかに女流の級位者の棋譜は、かなりレベルが低いものもある。だけど、並のアマチュアが女流にそうそう勝てるもんじゃないわよ。だって、自分が指した棋譜をしっかり見て、比べてみなさい。まあうぬぼれはほどほどにしておくことね。句としてというか、人間として凡人よ」
浜ちゃん「先生、直しは?」
なつき先生「女流をナメてないで、もう一度将棋と向き合い直しなさい」
浜ちゃん「そうやなあ。次の句、行こうか」
作品その8
・棋士みんな 背広でまるで サラリーマン
なつい先生「この句はセンスありよ。本当に、なんで、棋士は勝負師のはずなのに、背広を着てるのが当たり前になっちゃってるのかしらね?しかも、少数の和服以外、もう100%みんな背広を着てる。昔、先ちゃんが若いころ、ジーパンで竜王戦挑戦者決定戦に出てたのを思い出すわ。棋士は月給取りじゃないんだから、各々が一番力が発揮できる戦闘服を着て来ればいいのに。この句は着眼点がいいわ。才能アリよ」
浜ちゃん「先生がまた才能アリって言うた!よしよしこの調子!残り、あと二句?じゃあ行ってみよう」
作品その9
・どうしても 囲碁のルールが わからない
なつい先生「これはストレートの直球で来たわね。私の心にズドーンとストライクよ。センスあるわ。これはかなり、将棋ファンあるあるじゃないかしら。将棋のリアル大会なんかに行くと、囲碁の大会も同時に開催されてたりするわけ。そこには小学生くらいの小さい子もいっぱい出場してるのよ。『俺はいまだに囲碁のルールがわからないのに、こんな小さい子たちが囲碁の大会に出てるのか・・・』って、ショックを受けるのよ。この句は才能アリ」
浜ちゃん「またまた才能アリ!じゃあラスト、行ってみよう!」
作品その10
・聡太より 一基を応援 俺中年
なつい先生「藤井聡太が勝ちまくって、タイトルにダブル挑戦してるわね。この句は気持ちがよくわかるわ。聡太の活躍はたしかに頼もしくてワクワクするけど、百折不撓の木村一基にも、中年の意地を見せて欲しいわね。まあ聡太から4勝もしないといけないのは、気が遠くなるけど」
浜ちゃん「先生、この句は才能アリですか?」
なつい先生「いや、この句は平凡よ。才能アリは、藤井聡太の将棋の才能よ。聡太は将棋の才能アリ1位!未来の8冠、永世名人よ!でも木村一基もがんばってほしい!全国の中高年、がんばれ!」
浜ちゃん「なつい先生、うまくまとめたなあ」
ナレーション「今後も将棋界に大注目ー!」 END
(この記事はフィクションです)
ナレーション「またまた将棋を題材に五・七・五。今回のプレバトは将棋川柳、第3回。果たして、結果はー?」
浜ちゃん「今回も将棋をテーマに川柳をよむという番組になってます。川柳ですので季語はなくてけっこうです。句をよんだ後に、才能アリ・凡人・才能ナシの3段階に分かれます。いつものように査定には、なつい先生に来ていただいております。じゃあさっそく行きましょう。まず最初はこの句から」
作品その1
・ひとりごと 増える重度の 将棋オタ
浜ちゃん「先生ー、これは?」
なつい先生「これはもうしょうがないわよ。将棋を指していると、どうしてもひとりごとが多くなってしまう。将棋の実戦系のYouTuberなんか、延々ひとりごとを言ってるようなもんだから。句として目の付け所がいいわ。才能アリよ」
浜ちゃん「おお、今回はいきなり才能アリが来た!これは幸先がいいで。じゃあ次」
作品その2
・角換わり 流行りはソーシャル ディスタンス
なつい先生「たぶん、▲4八金▲2九飛型を言っているのね。ソフトで流行ってたのをプロが取り入れたのよね。句としてなかなか良くできてるけど、あとちょっと物足りない。凡人よ」
浜ちゃん「先生、直しは?」
なつい先生「コロナを広めないように、しっかり距離を取り直しなさい」
浜ちゃん「・・・じゃあ次を見てみようか」
作品その3
・10万で 棋書70冊 買ったった
なつい先生「これはすごいわ。給付金の10万円を全部棋書につぎ込んだのね。そんなにいっぺんに買っても、読み切れないけど、その意気や良し。出版社は喜んでるわ。この句には熱いパトスを感じるわ。才能アリよ」
浜ちゃん「おお、今回はもう2つも才能アリが出た。次もこの調子で」
作品その4
・チョコ みかん ケーキ うな重 特上寿司
なつい先生「これ、ひふみんの勝負めしを並べただけ。前回、私は言ったわよね?こういうのは句として論外だって。全く才能ナシ。それに、一般人がひふみんの真似して食べてたら、絶対に食べすぎで糖尿病になるわよ」
浜ちゃん「先生、これは直しは?」
なつい先生「食生活を見直しなさい」
浜ちゃん「・・・次で挽回しよう」
作品その5
・やまがそば こがらや イレブン 内山田
なつい先生「だから!これ、勝負めしで棋士が出前を取る店の名前を並べただけじゃないの。前回は関東の店バージョンだったけど、今回は関西の店バージョンになってる。でもそんなことはどうでもいいわ。川柳は作品であって、食べログじゃないっての。ふざけるんじゃないわよ。全然才能ナシ!」
浜ちゃん「先生を怒らせてしもうたか。さっきのとこれ、二句続けて低レベルやったからなあ。次で挽回や」
作品その6
・味良し道夫 マンモス ホットケーキ 難解ホークス
なつい先生「だから!!前回と全く同じパターンじゃない!豊川のオヤジギャグを4つ並べただけ!五・七・五も無視して、もう完全にふざけてるわね!これ作った人、出てきなさい。ぶん殴ってあげる。もう私、査定するの嫌。もう帰りたい」
浜ちゃん「あー、先生、また完全にブチ切れてしもうた。先生、直しは?」
なつい先生「一回死んで生まれ直しなさい」
浜ちゃん「・・・じゃあ次を行ってみましょう」
作品その7
・女流の棋譜 並べて「俺でも勝てるかも」
なつい先生「うーん、これは微妙ね。たしかに女流の級位者の棋譜は、かなりレベルが低いものもある。だけど、並のアマチュアが女流にそうそう勝てるもんじゃないわよ。だって、自分が指した棋譜をしっかり見て、比べてみなさい。まあうぬぼれはほどほどにしておくことね。句としてというか、人間として凡人よ」
浜ちゃん「先生、直しは?」
なつき先生「女流をナメてないで、もう一度将棋と向き合い直しなさい」
浜ちゃん「そうやなあ。次の句、行こうか」
作品その8
・棋士みんな 背広でまるで サラリーマン
なつい先生「この句はセンスありよ。本当に、なんで、棋士は勝負師のはずなのに、背広を着てるのが当たり前になっちゃってるのかしらね?しかも、少数の和服以外、もう100%みんな背広を着てる。昔、先ちゃんが若いころ、ジーパンで竜王戦挑戦者決定戦に出てたのを思い出すわ。棋士は月給取りじゃないんだから、各々が一番力が発揮できる戦闘服を着て来ればいいのに。この句は着眼点がいいわ。才能アリよ」
浜ちゃん「先生がまた才能アリって言うた!よしよしこの調子!残り、あと二句?じゃあ行ってみよう」
作品その9
・どうしても 囲碁のルールが わからない
なつい先生「これはストレートの直球で来たわね。私の心にズドーンとストライクよ。センスあるわ。これはかなり、将棋ファンあるあるじゃないかしら。将棋のリアル大会なんかに行くと、囲碁の大会も同時に開催されてたりするわけ。そこには小学生くらいの小さい子もいっぱい出場してるのよ。『俺はいまだに囲碁のルールがわからないのに、こんな小さい子たちが囲碁の大会に出てるのか・・・』って、ショックを受けるのよ。この句は才能アリ」
浜ちゃん「またまた才能アリ!じゃあラスト、行ってみよう!」
作品その10
・聡太より 一基を応援 俺中年
なつい先生「藤井聡太が勝ちまくって、タイトルにダブル挑戦してるわね。この句は気持ちがよくわかるわ。聡太の活躍はたしかに頼もしくてワクワクするけど、百折不撓の木村一基にも、中年の意地を見せて欲しいわね。まあ聡太から4勝もしないといけないのは、気が遠くなるけど」
浜ちゃん「先生、この句は才能アリですか?」
なつい先生「いや、この句は平凡よ。才能アリは、藤井聡太の将棋の才能よ。聡太は将棋の才能アリ1位!未来の8冠、永世名人よ!でも木村一基もがんばってほしい!全国の中高年、がんばれ!」
浜ちゃん「なつい先生、うまくまとめたなあ」
ナレーション「今後も将棋界に大注目ー!」 END
(この記事はフィクションです)
2020.06.23
銀河戦 本戦Cブロック 9回戦 郷田真隆九段 vs 藤井聡太七段
第28期 銀河戦 本戦Cブロック 9回戦
郷田真隆九段 vs 藤井聡太七段
2020年3月6日
解説:及川拓馬六段
聞き手:室谷由紀女流三段
コロナ自粛以前に収録されていた一局。今日が放送日だった。
郷田と聡太は初手合い。郷田は2019年度、この対局日までで15勝17敗。
先手郷田で、がっぷり組み合った相矢倉となった。
私が相矢倉が苦手ということもあり、指し手を理解するの、激ムズ(^^;
双方、序盤からちょっとでも得をしようと、神経を使うやりとりが続く。
お互いが攻め棋風で、そのとおり、主導権を取り、攻めたいという意思が伝わってくる。
中盤の浅いところでは、解説の及川「郷田ペースかな」
しかし中盤が進むと、及川「難しい局面の中で、藤井がうまく相手に手を渡している」
そして終盤、聡太の玉が薄くされていく。これ、大丈夫?やばい・・・。聡太、負けたんじゃないの?
いよいよ、一手違いで郷田玉が詰むや詰まざるやという展開。
聡太が王手王手のラッシュで迫るが、私には詰んでいるかわからない。
したらば、郷田が投了!私は「うおっ」、と声を上げてしまった。
そうか、これ詰んでるのか。最後、聡太は持ち駒に歩しか余らずのピッタリ詰みか・・・。122手で聡太の勝ち。
いやー、聡太はさすがさすが。でも勝つのに、すごい苦労した一局だったなー。やっぱり郷田は強かった。ギリギリの勝利だ。
解説の及川「ドラマの多い将棋だった」
個人的には終盤の聡太の△3二同飛という手が一番印象に残った。
2二には後手玉が居るので、玉飛接近の悪形なのだ。めったに見たことのない手だった。
これで聡太は現在4人抜きで、次の稲葉戦を勝てばCブロックの最多連勝者となる。
ただ、次のCブロックの放送日は9月再開だと囲碁将棋チャンネルのホームページに書いてある。待つしかないか・・・。
聡太は今日の王位戦でも挑戦者決定戦で勝ち、木村王位への挑戦を決めたという。聡太2冠になる日も近い。
銀河戦で勝ち進むと、対局過多が心配なところだ。
郷田真隆九段 vs 藤井聡太七段
2020年3月6日
解説:及川拓馬六段
聞き手:室谷由紀女流三段
コロナ自粛以前に収録されていた一局。今日が放送日だった。
郷田と聡太は初手合い。郷田は2019年度、この対局日までで15勝17敗。
先手郷田で、がっぷり組み合った相矢倉となった。
私が相矢倉が苦手ということもあり、指し手を理解するの、激ムズ(^^;
双方、序盤からちょっとでも得をしようと、神経を使うやりとりが続く。
お互いが攻め棋風で、そのとおり、主導権を取り、攻めたいという意思が伝わってくる。
中盤の浅いところでは、解説の及川「郷田ペースかな」
しかし中盤が進むと、及川「難しい局面の中で、藤井がうまく相手に手を渡している」
そして終盤、聡太の玉が薄くされていく。これ、大丈夫?やばい・・・。聡太、負けたんじゃないの?
いよいよ、一手違いで郷田玉が詰むや詰まざるやという展開。
聡太が王手王手のラッシュで迫るが、私には詰んでいるかわからない。
したらば、郷田が投了!私は「うおっ」、と声を上げてしまった。
そうか、これ詰んでるのか。最後、聡太は持ち駒に歩しか余らずのピッタリ詰みか・・・。122手で聡太の勝ち。
いやー、聡太はさすがさすが。でも勝つのに、すごい苦労した一局だったなー。やっぱり郷田は強かった。ギリギリの勝利だ。
解説の及川「ドラマの多い将棋だった」
個人的には終盤の聡太の△3二同飛という手が一番印象に残った。
2二には後手玉が居るので、玉飛接近の悪形なのだ。めったに見たことのない手だった。
これで聡太は現在4人抜きで、次の稲葉戦を勝てばCブロックの最多連勝者となる。
ただ、次のCブロックの放送日は9月再開だと囲碁将棋チャンネルのホームページに書いてある。待つしかないか・・・。
聡太は今日の王位戦でも挑戦者決定戦で勝ち、木村王位への挑戦を決めたという。聡太2冠になる日も近い。
銀河戦で勝ち進むと、対局過多が心配なところだ。
2020.06.13
第2回 もし「プレバト!!」で将棋川柳をやったら
(この記事はフィクションです。実在の番組・人物とは関係ありません)
ナレーション「再び将棋を題材に五・七・五。今回のプレバトは将棋川柳、第2回。果たして、結果はー?」
浜ちゃん「今回も将棋をテーマに川柳をよむという番組になってます。川柳ですので季語はなくてけっこうです。句をよんだ後に、才能アリ・凡人・才能ナシの3段階に分かれます。いつものように査定には、なつい先生に来ていただいております。じゃあさっそく行きましょう。まず最初はこの句から」
作品その1
・友達と 話が合わない 将棋オタ
浜ちゃん「先生ー、これは?」
なつい先生「これはもうしょうがないわよ。世間じゃ将棋は、ひふみんか羽生か藤井聡太くらいしか知名度がないんだから。友達と言える人が存在するだけマシよ。句としてはありきたり、凡人ね」
浜ちゃん「先生、直しは?」
なつい先生「趣味を見つめ直しなさい」
浜ちゃん「・・・いつもながら厳しいなあ。じゃあ次」
作品その2
・二歩を指し 待ったをしてると 時間切れ
なつい先生「トリプル反則ね。アマにはありうるわよね。プロでも銀河戦で阿部隆がこれをやりかけたんだけど、阿部はすぐ投了したわ。反則したら謝って投了。それが投了のマナーよ。句の出来としては凡人ね」
浜ちゃん「先生、直しは?」
なつい先生「反則を反省し直しなさい」
浜ちゃん「・・・じゃあ次を見てみようか」
作品その3
・カツカレー 豚キムチうどん ワンタンメン
なつい先生「これ、聡太の勝負めしと言いたいんだろうけど、川柳に全くなってないわ。ただの料理屋のメニューじゃないの。全然だめ。論外。才能ナシよ」
浜ちゃん「先生、査定が厳しいなあ。でもこれはちょっとひどかったか。次で挽回しよう」
作品その4
・みろく庵 紫金飯店 ほそ島や
なつい先生「この句はもう、小学生の低学年レベル。勝負めしで棋士が出前を取る店の名前を並べただけじゃないの。川柳は作品であって、食べログじゃないっての。第一、みろく庵はもう閉店したし。ふざけるんじゃないわよ。全然才能ナシ!」
浜ちゃん「先生を怒らせてしもうたか。さっきのとこれ、二句続けて低レベルやったからなあ。次で挽回や」
作品その5
・青野取るいち 同飛車大学 両取りヘップバーン
なつい先生「だから!!何よこれ!?豊川のオヤジギャグを3つ並べただけじゃないの!五・七・五も無視して、もう完全にふざけてるわね!これ作った人、出てきなさい。ぶん殴ってあげる。もう私、査定するの嫌。もう帰りたい」
浜ちゃん「あー、先生、完全にブチ切れてしもうた。先生、直しは?」
なつい先生「人生をやり直しなさい」
浜ちゃん「・・・じゃあ次を行ってみましょう」
作品その6
・30級 藤井システム 指しこなす
なつい先生「あ、これは句としてよく出来てる。将棋ウォーズの話よね。ウォーズではどんなに棋力がある人でも30級からスタートするの。だから藤井システムを指しこなす30級がいてもおかしくないわけよ。対戦相手はたまったもんじゃないわよね。当たりたくない『恐怖の級位者』よ。この句は才能アリよ」
浜ちゃん「あ、やっと才能アリが出た!先生、直しは?」
なつき先生「私の機嫌が直ったわ」
浜ちゃん「よかったー。この調子で次」
作品その7
・NHK杯 感想戦で 目が覚める
なつい先生「これはセンスありよ。眠たいときにTVで将棋を観ると、必ず途中で眠ってしまう。それで対局が終わって、感想戦が始まったとたんに、なぜか目が覚めるのよ。日曜の昼だから、ただでさえ眠いんだけど、眠いときに観戦するのはやめたほうがいいわよね。この句は誰もが経験する、将棋あるあるね。才能アリよ」
浜ちゃん「先生がまた才能アリって言うた!よしよしこの調子!」
作品その8
・銀河戦 いったい誰が 観てるんだ
なつい先生「これはストレートの直球で来たわね。私の心にズドーンとストライクよ。センスあるわ。ホントに、銀河戦まで観てる将棋ファンって、地球上に何人いるのかしらね?私は会ったことないし、ネットでも銀河戦の話題はほとんどないわね。句として才能アリよ」
浜ちゃん「またまた才能アリ!残りあと二句ある?じゃあ次、行ってみよう!」
作品その9
・姉弟子に 言われてみたい 「ぶち殺す」
なつい先生「これは『りゅうおうのおしごと!』を知っている前提の句だわね。主要キャラの空銀子の口癖が『ぶち殺すぞワレ』なのよ。ついでに足で壁ドンをしてもらいたいと思ってる読者が多いんじゃないかしら。『りゅうおうのおしごと!』は名作だから、ぜひアニメを観るか小説を読んでもらいたいわね」
浜ちゃん「先生、直しは?」
なつい先生「銀子の性格を直しなさい、と言いたいけれど、直ったら面白くないわ。このまま超ツンデレのままでいてほしいわ。この句は才能アリ」
浜ちゃん「空銀子は面白いよなあ。よし、最後、ラストの句を行ってみよう」
作品その10
・将棋とは 藤井聡太が 勝つゲーム
なつい先生「昔、羽生が勝ちまくっていたとき、『将棋とはどんなゲーム?』という質問に対して、『将棋とは羽生が勝つゲーム』って言われたわ。今後は藤井聡太が活躍してたくさん鬼手を見せてくれるはずよ。まさに今の将棋ブームは聡太さまさまよね」
浜ちゃん「先生、この句は才能アリですか?」
なつい先生「いや、この句は平凡よ。才能アリは、藤井聡太の将棋の才能よ。聡太は将棋の才能アリ1位!未来の8冠、永世名人よ!」
浜ちゃん「なつい先生、前回とオチが同じですやーん」
ナレーション「なつい先生も認めた藤井聡太の才能、今後も聡太に大注目ー!」 END
(この記事はフィクションです)
ナレーション「再び将棋を題材に五・七・五。今回のプレバトは将棋川柳、第2回。果たして、結果はー?」
浜ちゃん「今回も将棋をテーマに川柳をよむという番組になってます。川柳ですので季語はなくてけっこうです。句をよんだ後に、才能アリ・凡人・才能ナシの3段階に分かれます。いつものように査定には、なつい先生に来ていただいております。じゃあさっそく行きましょう。まず最初はこの句から」
作品その1
・友達と 話が合わない 将棋オタ
浜ちゃん「先生ー、これは?」
なつい先生「これはもうしょうがないわよ。世間じゃ将棋は、ひふみんか羽生か藤井聡太くらいしか知名度がないんだから。友達と言える人が存在するだけマシよ。句としてはありきたり、凡人ね」
浜ちゃん「先生、直しは?」
なつい先生「趣味を見つめ直しなさい」
浜ちゃん「・・・いつもながら厳しいなあ。じゃあ次」
作品その2
・二歩を指し 待ったをしてると 時間切れ
なつい先生「トリプル反則ね。アマにはありうるわよね。プロでも銀河戦で阿部隆がこれをやりかけたんだけど、阿部はすぐ投了したわ。反則したら謝って投了。それが投了のマナーよ。句の出来としては凡人ね」
浜ちゃん「先生、直しは?」
なつい先生「反則を反省し直しなさい」
浜ちゃん「・・・じゃあ次を見てみようか」
作品その3
・カツカレー 豚キムチうどん ワンタンメン
なつい先生「これ、聡太の勝負めしと言いたいんだろうけど、川柳に全くなってないわ。ただの料理屋のメニューじゃないの。全然だめ。論外。才能ナシよ」
浜ちゃん「先生、査定が厳しいなあ。でもこれはちょっとひどかったか。次で挽回しよう」
作品その4
・みろく庵 紫金飯店 ほそ島や
なつい先生「この句はもう、小学生の低学年レベル。勝負めしで棋士が出前を取る店の名前を並べただけじゃないの。川柳は作品であって、食べログじゃないっての。第一、みろく庵はもう閉店したし。ふざけるんじゃないわよ。全然才能ナシ!」
浜ちゃん「先生を怒らせてしもうたか。さっきのとこれ、二句続けて低レベルやったからなあ。次で挽回や」
作品その5
・青野取るいち 同飛車大学 両取りヘップバーン
なつい先生「だから!!何よこれ!?豊川のオヤジギャグを3つ並べただけじゃないの!五・七・五も無視して、もう完全にふざけてるわね!これ作った人、出てきなさい。ぶん殴ってあげる。もう私、査定するの嫌。もう帰りたい」
浜ちゃん「あー、先生、完全にブチ切れてしもうた。先生、直しは?」
なつい先生「人生をやり直しなさい」
浜ちゃん「・・・じゃあ次を行ってみましょう」
作品その6
・30級 藤井システム 指しこなす
なつい先生「あ、これは句としてよく出来てる。将棋ウォーズの話よね。ウォーズではどんなに棋力がある人でも30級からスタートするの。だから藤井システムを指しこなす30級がいてもおかしくないわけよ。対戦相手はたまったもんじゃないわよね。当たりたくない『恐怖の級位者』よ。この句は才能アリよ」
浜ちゃん「あ、やっと才能アリが出た!先生、直しは?」
なつき先生「私の機嫌が直ったわ」
浜ちゃん「よかったー。この調子で次」
作品その7
・NHK杯 感想戦で 目が覚める
なつい先生「これはセンスありよ。眠たいときにTVで将棋を観ると、必ず途中で眠ってしまう。それで対局が終わって、感想戦が始まったとたんに、なぜか目が覚めるのよ。日曜の昼だから、ただでさえ眠いんだけど、眠いときに観戦するのはやめたほうがいいわよね。この句は誰もが経験する、将棋あるあるね。才能アリよ」
浜ちゃん「先生がまた才能アリって言うた!よしよしこの調子!」
作品その8
・銀河戦 いったい誰が 観てるんだ
なつい先生「これはストレートの直球で来たわね。私の心にズドーンとストライクよ。センスあるわ。ホントに、銀河戦まで観てる将棋ファンって、地球上に何人いるのかしらね?私は会ったことないし、ネットでも銀河戦の話題はほとんどないわね。句として才能アリよ」
浜ちゃん「またまた才能アリ!残りあと二句ある?じゃあ次、行ってみよう!」
作品その9
・姉弟子に 言われてみたい 「ぶち殺す」
なつい先生「これは『りゅうおうのおしごと!』を知っている前提の句だわね。主要キャラの空銀子の口癖が『ぶち殺すぞワレ』なのよ。ついでに足で壁ドンをしてもらいたいと思ってる読者が多いんじゃないかしら。『りゅうおうのおしごと!』は名作だから、ぜひアニメを観るか小説を読んでもらいたいわね」
浜ちゃん「先生、直しは?」
なつい先生「銀子の性格を直しなさい、と言いたいけれど、直ったら面白くないわ。このまま超ツンデレのままでいてほしいわ。この句は才能アリ」
浜ちゃん「空銀子は面白いよなあ。よし、最後、ラストの句を行ってみよう」
作品その10
・将棋とは 藤井聡太が 勝つゲーム
なつい先生「昔、羽生が勝ちまくっていたとき、『将棋とはどんなゲーム?』という質問に対して、『将棋とは羽生が勝つゲーム』って言われたわ。今後は藤井聡太が活躍してたくさん鬼手を見せてくれるはずよ。まさに今の将棋ブームは聡太さまさまよね」
浜ちゃん「先生、この句は才能アリですか?」
なつい先生「いや、この句は平凡よ。才能アリは、藤井聡太の将棋の才能よ。聡太は将棋の才能アリ1位!未来の8冠、永世名人よ!」
浜ちゃん「なつい先生、前回とオチが同じですやーん」
ナレーション「なつい先生も認めた藤井聡太の才能、今後も聡太に大注目ー!」 END
(この記事はフィクションです)
2020.06.07
もし「プレバト!!」で将棋川柳をやったら
(この記事はフィクションです。実在の番組・人物とは関係ありません)
ナレーション「将棋を題材に五・七・五。今回のプレバトは将棋川柳。果たして、結果はー?」
浜ちゃん「今回は将棋をテーマに川柳をよむという番組になってます。川柳ですので季語はなくてけっこうです。句をよんだ後に、才能アリ・凡人・才能ナシの3段階に分かれます。いつものように査定には、なつい先生に来ていただいております。じゃあさっそく行きましょう。まず最初はこの句から」
作品その1
・密を避けろ 出したい 穴熊禁止令
浜ちゃん「先生ー、これは?」
なつい先生「気持ちはよくわかる句よ。相手にクマられると、ついこう思ってしまう。ある意味、穴熊は反則級に堅いからね。穴熊をやられたほうは、たまったもんじゃないわよね」
浜ちゃん「じゃあ才能アリ?」
なつい先生「それが、この人、もう一句出してるの。それも見て下さい」
作品その2
・STAY HOME 出したい 入玉禁止令
なつい先生「この人、二句、提出してるのよ。穴熊の次は入玉も反則だって言いたいわけよ。そんなの、ただ自分が弱いだけじゃないの。自分の弱さを相手の穴熊や入玉のせいにしてるんじゃないわよ。作品としてはいいけど、その性分が気に食わない。だから凡人よ」
浜ちゃん「先生、あいかわらず厳しいなあ。先生、直しは?」
なつい先生「性格を直しなさい」
浜ちゃん「・・・じゃあ次を見てみようか」
作品その3
・絶妙手 昔 称賛 今「ソフト?」
なつい先生「これは発想が平凡ね。凡人よ。寂しい世の中になったな、という句よね。特にネット対局では、すごい手をやったら『ソフト指しか?』と疑われちゃうんだから。プロでも三浦さんのように冤罪事件に巻き込まれる人が、今後も出るんでしょうね」
浜ちゃん「先生、採点が厳しいなあ。才能アリと言わせたいなあ」
作品その4
・勝負より 気になる聡太の 勝負めし
なつい先生「誰かが作るんじゃないかと思ってたのよ、勝負めしっていうテーマでね。中途半端な川柳AIが句を作ったら、こんな句ができるでしょうね。全く、棋士がめしを食べてるのが、そんなにめずらしいのかしら?私にはわからん。やっぱり、将棋というゲームの内容が難しすぎるから、めしの話題になっちゃうんでしょうけど。査定は凡人よ」
浜ちゃん「先生、厳しすぎるで。そんなこと言ってたら、将棋ファンが減ってしまうで」
なつい先生「どうせ、聡太フィーバーで増えた、にわかファンばっかりよ。サッカーのワールドカップの時だけ日本代表を応援するサッカーファンと同じよ」
浜ちゃん「・・・そういうライトなファン層の取り込みこそ、将棋界が待ち望んでいた現象やのに。もう次回から先生を替えないとあかんなあ。じゃあ次の句を」
作品その5
・三段が ソフトに二枚落ちで 負けた
なつい先生「この句を説明すると、この前、現役の奨励会三段が二枚落ちの下手で水匠というソフトに負けたのよ。もうね、これ、私ショックでね。YouTubeで棋譜を見たら、ソフトはしっかりとした指し回しで、勝つべくして勝ってる。私としては、名人がソフトに平手でボロ負けするまでは想定内だったの。でもまさか、二枚落ちで奨励会三段が負けるなんて・・・。私の頭では理解できない。川柳として見ると、この句は、作品と言う以前で、小学生の作文のようね。切り取ったところはいいけど、才能ナシよ」
浜ちゃん「先生、これは直しは?」
なつい先生「奨励会員の棋力を直しなさい」
浜ちゃん「・・・じゃあ次を行ってみましょう」
作品その6
・升田賞 ソフトのコピーで 獲れちゃった
なつい先生「これは句としてよく出来てる。この受賞はバカバカしかったわ。升田幸三賞を獲ったプロ棋士がいたんだけど、まるっきりソフトが発案したコピー。ソフトで流行ってる戦法、そりゃプロでも通用するっての。当たり前よ。そして最近ではelmo囲いという戦法で、ついにソフトが受賞。もう升田賞は終わりにしたら?と思える出来事だったわね。そこをよく表現してる。この句は才能アリよ」
浜ちゃん「たしかに、考えさせられる受賞やったなあ。先生がやっと才能アリって言うた!次はある?じゃあそれ、見てみようか」
作品その7
・ワイドショー 突然始まる 棋譜解説
なつい先生「これはセンスありよ。昨今の将棋あるあるよね。藤井聡太が活躍すると、昼のワイドショーにプロ棋士が呼ばれて、大盤を使って棋譜を解説するっていう。タナトラとか杉本とかが呼ばれてね。でもせっかく解説しても、聞いてるタレントとかMCの恵さんなんか全然ちんぷんかんぷんっていうのがよく伝わってくるわよ。ただでさえトッププロの高度な棋譜なんだから、ド素人が意味が分からないのは無理ないわ。将棋というゲームの難しいところよね。この句は何気ない日常をよく切り取ってるわ。才能アリ」
浜ちゃん「先生がまた才能アリって言うた!じゃあこの調子で最後、ラスト行ってみよう」
作品その8
・神童が 歴史を変えて ラノベ超え
なつい先生「聡太がタイトル最年少挑戦の記録を作ったわね。それで、ライトノベルの『りゅうおうのおしごと!』の作者の白鳥さんに『現実がフィクションを超えてる。もう俺ラノベ書かなくていいんじゃないかな』と言わしめたのよね。まさに、今の将棋ブームは聡太さまさまよね」
浜ちゃん「先生、この句は才能アリですか?」
なつい先生「いや、この句は平凡よ。才能アリは、藤井聡太の将棋の才能よ。聡太は将棋の才能アリ1位!未来の8冠、永世名人よ!」
浜ちゃん「なつい先生も、にわかファンと言うことが変わりませんやーん」
ナレーション「なつい先生も認めた藤井聡太の才能、今後も聡太に大注目ー!」 END
(この記事はフィクションです)
ナレーション「将棋を題材に五・七・五。今回のプレバトは将棋川柳。果たして、結果はー?」
浜ちゃん「今回は将棋をテーマに川柳をよむという番組になってます。川柳ですので季語はなくてけっこうです。句をよんだ後に、才能アリ・凡人・才能ナシの3段階に分かれます。いつものように査定には、なつい先生に来ていただいております。じゃあさっそく行きましょう。まず最初はこの句から」
作品その1
・密を避けろ 出したい 穴熊禁止令
浜ちゃん「先生ー、これは?」
なつい先生「気持ちはよくわかる句よ。相手にクマられると、ついこう思ってしまう。ある意味、穴熊は反則級に堅いからね。穴熊をやられたほうは、たまったもんじゃないわよね」
浜ちゃん「じゃあ才能アリ?」
なつい先生「それが、この人、もう一句出してるの。それも見て下さい」
作品その2
・STAY HOME 出したい 入玉禁止令
なつい先生「この人、二句、提出してるのよ。穴熊の次は入玉も反則だって言いたいわけよ。そんなの、ただ自分が弱いだけじゃないの。自分の弱さを相手の穴熊や入玉のせいにしてるんじゃないわよ。作品としてはいいけど、その性分が気に食わない。だから凡人よ」
浜ちゃん「先生、あいかわらず厳しいなあ。先生、直しは?」
なつい先生「性格を直しなさい」
浜ちゃん「・・・じゃあ次を見てみようか」
作品その3
・絶妙手 昔 称賛 今「ソフト?」
なつい先生「これは発想が平凡ね。凡人よ。寂しい世の中になったな、という句よね。特にネット対局では、すごい手をやったら『ソフト指しか?』と疑われちゃうんだから。プロでも三浦さんのように冤罪事件に巻き込まれる人が、今後も出るんでしょうね」
浜ちゃん「先生、採点が厳しいなあ。才能アリと言わせたいなあ」
作品その4
・勝負より 気になる聡太の 勝負めし
なつい先生「誰かが作るんじゃないかと思ってたのよ、勝負めしっていうテーマでね。中途半端な川柳AIが句を作ったら、こんな句ができるでしょうね。全く、棋士がめしを食べてるのが、そんなにめずらしいのかしら?私にはわからん。やっぱり、将棋というゲームの内容が難しすぎるから、めしの話題になっちゃうんでしょうけど。査定は凡人よ」
浜ちゃん「先生、厳しすぎるで。そんなこと言ってたら、将棋ファンが減ってしまうで」
なつい先生「どうせ、聡太フィーバーで増えた、にわかファンばっかりよ。サッカーのワールドカップの時だけ日本代表を応援するサッカーファンと同じよ」
浜ちゃん「・・・そういうライトなファン層の取り込みこそ、将棋界が待ち望んでいた現象やのに。もう次回から先生を替えないとあかんなあ。じゃあ次の句を」
作品その5
・三段が ソフトに二枚落ちで 負けた
なつい先生「この句を説明すると、この前、現役の奨励会三段が二枚落ちの下手で水匠というソフトに負けたのよ。もうね、これ、私ショックでね。YouTubeで棋譜を見たら、ソフトはしっかりとした指し回しで、勝つべくして勝ってる。私としては、名人がソフトに平手でボロ負けするまでは想定内だったの。でもまさか、二枚落ちで奨励会三段が負けるなんて・・・。私の頭では理解できない。川柳として見ると、この句は、作品と言う以前で、小学生の作文のようね。切り取ったところはいいけど、才能ナシよ」
浜ちゃん「先生、これは直しは?」
なつい先生「奨励会員の棋力を直しなさい」
浜ちゃん「・・・じゃあ次を行ってみましょう」
作品その6
・升田賞 ソフトのコピーで 獲れちゃった
なつい先生「これは句としてよく出来てる。この受賞はバカバカしかったわ。升田幸三賞を獲ったプロ棋士がいたんだけど、まるっきりソフトが発案したコピー。ソフトで流行ってる戦法、そりゃプロでも通用するっての。当たり前よ。そして最近ではelmo囲いという戦法で、ついにソフトが受賞。もう升田賞は終わりにしたら?と思える出来事だったわね。そこをよく表現してる。この句は才能アリよ」
浜ちゃん「たしかに、考えさせられる受賞やったなあ。先生がやっと才能アリって言うた!次はある?じゃあそれ、見てみようか」
作品その7
・ワイドショー 突然始まる 棋譜解説
なつい先生「これはセンスありよ。昨今の将棋あるあるよね。藤井聡太が活躍すると、昼のワイドショーにプロ棋士が呼ばれて、大盤を使って棋譜を解説するっていう。タナトラとか杉本とかが呼ばれてね。でもせっかく解説しても、聞いてるタレントとかMCの恵さんなんか全然ちんぷんかんぷんっていうのがよく伝わってくるわよ。ただでさえトッププロの高度な棋譜なんだから、ド素人が意味が分からないのは無理ないわ。将棋というゲームの難しいところよね。この句は何気ない日常をよく切り取ってるわ。才能アリ」
浜ちゃん「先生がまた才能アリって言うた!じゃあこの調子で最後、ラスト行ってみよう」
作品その8
・神童が 歴史を変えて ラノベ超え
なつい先生「聡太がタイトル最年少挑戦の記録を作ったわね。それで、ライトノベルの『りゅうおうのおしごと!』の作者の白鳥さんに『現実がフィクションを超えてる。もう俺ラノベ書かなくていいんじゃないかな』と言わしめたのよね。まさに、今の将棋ブームは聡太さまさまよね」
浜ちゃん「先生、この句は才能アリですか?」
なつい先生「いや、この句は平凡よ。才能アリは、藤井聡太の将棋の才能よ。聡太は将棋の才能アリ1位!未来の8冠、永世名人よ!」
浜ちゃん「なつい先生も、にわかファンと言うことが変わりませんやーん」
ナレーション「なつい先生も認めた藤井聡太の才能、今後も聡太に大注目ー!」 END
(この記事はフィクションです)
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