2人「どーもー、よろしくお願いしますー」
右「・・・今、うまい棒のとんかつソース味を1本いただきました。こんなんなんぼあってもいいですからね。どうもありがとうございます」

左「ちょっといきなりですけどね、ウチのオカンが好きな食べ物があるって言うんですけど、その名前をちょっと忘れたらしくて」
右「好きな食べ物の名前を忘れてもうて。どうなってるんや」
左「色々と訊くんやけど、全然わからへんねんな」
右「ほな俺がね、オカンの好きな食べ物、一緒に考えてあげるから。どんな特徴を言うてたか、教えてよ」

左「おやつに食べるもので、甘くて冷たくて、やわらかいクリームをペロペロとなめて食べるものやっていうねん」
右「ほー。それはソフトクリームやないか。その特徴は完全にソフトクリームよ。おいしいから大人から子供まで人気があるんやから。こんなん、すぐわかったやん」

左「でもオカンが言うには、それはどこにでも売ってるっていうねん」
右「うーん、ほなソフトクリームとは違うなあ。ソフトクリームは例えばなかなかスーパーには売ってないのよ。むしろコンビニで、レジで注文を受ける方法で売ってるなあ。売ってるところには売ってる。それがソフトクリームやから。もうちょっと詳しく教えてくれる?」

左「オカンが言うには、よくアイスクリームと間違われるっていうねん」
右「それはソフトクリームや。アイスを日本語にすると氷。ソフトを日本語にするとやわらか。2つには大きな違いがあるんやから。ソフトクリームを買ってきたでー、と家族が言うて、アイスクリームやったらガッカリするんやから。俺の中では、アイスクリームよりソフトクリームのほうが地位が上よ」

左「オカンが言うには、安く買えるから、お財布にも優しいっていうねん」
右「うーん、ほなソフトクリームとは違うなあ。専門の店で買うとたいがい、1個300円くらいもするんやから。なかなか普通の人は買うのをためらうで。他に何か言うてなかったか?」

左「オカンが言うには、牛乳の新鮮さで味が決まるっていうねん」
右「それはソフトクリームや。どれだけ作り手が努力しても、結局は牛乳が新鮮かどうかに味がかかってるのよ。しぼりたての牛乳で作られたソフトクリームは、ものすごくおいしいんやから」

左「オカンが言うには、味はバニラ味しか思いつかないっていうねん」
右「じゃあソフトクリームとは違うなあ。チョコ味、イチゴ味、抹茶味、ブルーベリー味、むらさきいも味。それにミックス。色々あるで。オカンはバニラ味しか食べたことがないんやろ。オカンが子供の頃にはバニラ味しかなかったんや」

左「オカンが言うには、口の中でクリームとコーンをいっしょに食べるのが、めっちゃおいしい。だからコーンを持ち上げてコーンの底をかじってるヤツがよくおるっていうねん」
右「それはソフトクリームや。それがソフトクリームの正しい食べ方や。あとどれくらいコーンが残ってるかなー、と頭の中で計算して、クリームとコーンを同時にきっちりと食べ終わる。それが正しい作法なんやで」

左「オカンが言うには、それを食べてるときに、歯が折れたっていうねん」
右「じゃあソフトクリームとは違うなあ。言葉どおり、とてもソフトなのがソフトクリームなんやから。もう初めから折れてたんとちゃうか?ソフトクリームぐらいで歯が折れたら、水を飲んでも歯は折れてしまうで」

左「オカンが言うには、食べてる途中でクリームが、ポタポタと垂れてくるっていうねん」
右「それはソフトクリームや。ソフトクリームのクリームと、オッパイは時の流れと共にだんだん垂れてくるんやから。それがこの世の法則なんやで。もうソフトクリームって言うたも同然」

左「オカンが言うには、作るとき、機械がクリームを出すときに、コーンをグルグルまわしてクリームを受け止めるのを、楽しそうやから1回やってみたいっていうねん」
右「だから、それはソフトクリーム!もう完全に言うてもうてるやん。オカンが好きな食べ物はソフトクリームや。もう決まり!」

左「でもオカンが言うには、ソフトクリームではないっていうねん」
右「ほなソフトクリームとは違うかー。それを先に言えよ。俺がコーンを持ち上げて、底を食べる話をしてるとき、どう思ってたんや」

左「でもオトンが言うには、コーンフレークと違うかって」
右「いや、絶対ちゃうやろ!どうもありがとうございましたー」
第42期 霧島酒造杯 女流王将戦
本戦トーナメント 1回戦 第5局
室田伊緒女流二段 vs 上田初美女流四段
2020年4月10日
解説:黒沢怜生五段
聞き手:貞升 南女流初段

室田が登場。室田と言えばどうしても井山と離婚したということが頭に浮かんでしまう(^^;
対するは育児中の上田ママ。こちらはたびたびSNSで子育ての話を書いてくれている。

室田は女流通算128勝138敗。
解説の黒沢「室田は普段は優しいお姉さん。振り飛車党でバランスが取れている」

上田は女流通算283勝163敗。
黒沢「元タイトル保持の実力者。オールラウンダーで玉を固めて攻める」

事前のインタビュー
室田「上田はお母さんになってからさらにパワーアップされた」
上田「室田は序盤がうまい。積極的。私も前に出る将棋を指したい」

2人の対戦成績は上田の4-1ということだ。

先手室田で、対抗形の持久戦になった。室田▲三間飛車+ダイヤモンド美濃vs上田△居飛車+ミレニアム。

序盤、上田が桂を先に跳ねて捨てる手筋を見せ、これが成功。ほぼ無条件に一歩得する。
黒沢「上田が狙ってましたね。上田がはっきり作戦勝ち」
さらにそこから4枚ミレに囲い、ガッチガチにする上田。
黒沢「(固めるのを見て)これが上田将棋」

だが室田、崩れずに粘った。上田がミスをし、桂を1枚、タダで取り返し、局面は混沌。

上田は堅い玉にモノを言わせ、上田の攻めが続くかどうかという展開になった。
黒沢「どっちも持ちたくない、上田としても攻めを続けなきゃならないというのもプレッシャー」

室田は駒台に桂が3枚あるという、不吉な持ち駒だったが、的確に使っていった。
室田の玉も、いつの間にか2九でミレニアムみたいな恰好になっている。相ミレだ。
上田にミスが出たようで、どうするかの決定権を室田が握る。

黒沢「まだまだ先が見えない」と言っていたが、室田の持ち駒の投入の場所とタイミングが見事だった。
▲3八金打、▲2五銀、▲2六銀打。この3枚の打ち付けが絶好で、抜群の働きをした。
室田が局面を支配することに成功。
手数はかかったが、安全第一で室田は的確に終局まで持って行った。

157手で室田が難敵・上田を仕留めた。
黒沢「お互いの粘り強さ、勝負術が出た大熱戦」
細かい手もたくさん出てきて、双方が力を尽くした一戦だった。

局後のインタビュー
室田「序盤でちょっと悪くして、一歩取られてしまって、そこから簡単には崩れない指し回しができたかなと思います」

上田と室田、両者の実力が発揮され、特に室田としては納得の内容だろう。解説の黒沢を上回る手も指していた。
室田は師匠の杉本に棋風が似てると感じた。とにかく長引かせてじっくり勝つという(^^;
上田としてはミスが3回はあった。んー、上田としては「私はこんな強さではない、もっと強い」、と言いたいところか。
私としては観ていて特にダレることもなく、まずまず面白かった。室田としては金星だろう。それを見れてよかった。
解説の黒沢は形勢判断をたびたび口にしてくれて、助かる。

さて、来週の土曜は藤井聡太の特番で女流王将戦がなくなってる。
8月のスケジュールは以下のようになってる。

8月1日 放送がない
8月8日 放送がない
8月15日 里見vs香川
8月15日 石本vs塚田
8月22日 加藤vs山根
8月22日 室谷vs1回戦第8局勝者
8月29日 まだ不明だが放送がない?

来月の15日まで放送がない!しかもその後は2本連続放送の変則スケジュール。ブログを書きにくい~。
2人「どーもー、よろしくお願いしますー」
右「・・・今、メタボリック症候群の診断書をいただきました。こんなん、別になんぼあっても困りませんからね。すぐ死ぬ病気と違いますから。どうもありがとうございます」

左「ちょっといきなりですけどね、ウチの兄貴が趣味を探してるんです。それで、今度から始めようと思ってる趣味があるって言うんですけど、その名前をちょっと忘れたらしくて」
右「始めようと思ってる趣味の名前を忘れてもうて。どうなってるんや」
左「色々と訊くんやけど、全然わからへんねんな」
右「ほな俺がね、兄貴の始めようとしてる趣味、一緒に考えてあげるから。どんな特徴を言うてたか、教えてよ」

左「二人対戦型ボードゲームで、すごい昔からあって長い歴史があるっていうねん」
右「それは囲碁か将棋やないか。囲碁は2000年前の紀元前からあるし、将棋も400年前の江戸時代からあるんやから。こんなん、すぐわかったやん」

左「でも兄貴が言うには、その趣味を始めるには、お金がかかるっていうねん」
右「ほな囲碁か将棋とは違うなあ。家族や友達とやったらタダ。今はスマホで無料アプリをダウンロードしたら簡単に始められるんやから。対戦相手にも困らんで。もうちょっと詳しく教えてくれる?」

左「兄貴が言うには、その趣味は年寄りくさいと思われてたけど、最近、印象が変わってきたっていうねん」
右「それは囲碁か将棋や。俺が小学生の頃は学校で『囲碁将棋クラブ』なんてほとんど人気がなくて5人くらいしか入ってなかった。だけど、最近は仲邑菫や藤井聡太ブームのせいで、若者が囲碁や将棋で遊んでても違和感がないのよ」

左「でも兄貴が言うには、その趣味はすぐ飽きるっていうねん」
右「ほな囲碁か将棋とは違うなあ。囲碁か将棋が趣味で、辞めた理由が『飽きたから』って言う人、めったに見たことないもんね。いったんルールを覚えたら、一生遊べる飽きない趣味、それが囲碁か将棋なのよ。兄貴、他に何か言うてなかった?」

左「兄貴が言うには、負けたらかなり悔しいっていうねん」
右「ほな囲碁か将棋やんか。囲碁は点数制やから、まだしもやけど、将棋で負けたときの悔しさときたら、もう半端ないんやから。詰むや詰まざるやでトン死したときなんて、悶絶して3日くらい後にまで響くもんね。だから、お金を賭けなくても楽しめる。囲碁か将棋にもう決まりや」

左「でも兄貴が言うには、ジャンルではeスポーツの中に入ってるっていうねん」
右「ほな囲碁か将棋とは違うなあ。eスポーツとはElectronic Sportsの略で、電気を使ったゲームのことやから。囲碁か将棋は電気なんかなくてもやれる、アナログなゲームなんやから。創業以来、基本的に石と木でやってるで」

左「兄貴が言うには、そういう名前の芸人がおるってっていうねん」
右「それは『囲碁将棋』というお笑い芸人コンビや。そこそこ有名らしいけど、特に売れっ子ではないみたいや。ネットで『囲碁 将棋』で検索したときに、この芸人が上位にヒットしてもうて、紛らわしいんや」

左「でも兄貴が言うには、その趣味のプロには簡単になれるっていうねん」
右「ほな囲碁か将棋とは違うなあ。囲碁は院生、将棋は奨励会員というて、小さい頃から才能があって過酷な修行をして、勝ち抜いたごくわずかの人しかプロにはなれないのよ。自分で『俺は今からプロや』と宣言したらなれるパチプロとは違うのよ」

左「兄貴が言うには、それを本格的に趣味にすると、時間が吸い取り紙のようにどんどん吸い取られていくって」
右「それは多分、囲碁か将棋や。インターネットと相性が良くて、棋力の同じような対戦相手が簡単に見つかる。せやから勝ったり負けたりが面白くてついつい何局もやってしまうんや。というか、囲碁か将棋に関わらず、ゲームなんて時間をつぶすためにやってるんやから、時間がかかるのは当たり前なのよ。香川県ではゲーム規制条例が可決されるくらい問題になって、これからどうなるんやろか」

左「兄貴が言うには、近年、AIがめちゃめちゃ強くなったらしい」
右「だから、それは囲碁か将棋や。囲碁はGoogleのアルファ碁、将棋は電王戦のPonanzaに代表されるように、もう人間はAIには勝てないんや。たまにプロ棋士がAI超えしたと言うてマスコミが騒いでるけど、それがニュースになること自体がプロ棋士がAIに勝てなくなった証拠や。プロ棋士だって、最善手を探して指してるんやから、部分的にAIを超えることがあっても当然やと思うんやけどな。だってまだまだAIも完璧ではないんやで。プロ棋士がAI超えしたというニュースを聞くたびに俺はちょっと悲しくなるわ」

左「でも兄貴が言うには、囲碁か将棋ではないっていうねん」
右「ほな囲碁か将棋とは違うかー。それを先に言えよ。俺が将棋で負けて悶絶する話をしてたとき、どう思ってたんや」

左「兄貴が言うには、石を盤に置くのは『打つ』、駒を盤上で動かすのは『指す』やって、知ってるっていうねん」
右「それは囲碁か将棋や!囲碁は『打つ』で将棋は『指す』なんや。いまだに将棋で『打つ』って言うてるワイドショーの司会者もおるけども。お前の兄貴のやろうとしてる趣味は囲碁か将棋や!もう決定!」
左「でも妹が言うには、ジグソーパズルと違うかって」
右「いや、絶対ちゃうやろ!どうもありがとうございましたー」
第42期 霧島酒造杯 女流王将戦
本戦トーナメント 1回戦 第4局
室谷由紀女流三段 vs 藤井奈々女流初段
2020年4月8日
解説:塚田泰明九段
聞き手:香川愛生女流三段

毎週土曜に囲碁将棋チャンネルで放送されている女流王将戦。
16人の本戦トーナメントで1回戦が進行中である。

今週は「むろやん」こと室谷さんの登場。大人気の女流だ。そして聞き手に香川さんというこちらも人気女流。
目立たないが藤井奈々さんというのも、観る機会があるのはうれしい。
なお、誰もマスクをしておらず、全くコロナ禍以前の風景だ。

室谷は女流通算166勝107敗。解説の塚田「室谷は昭和の振り飛車という感じ。受け主体」
藤井は女流通算20勝25敗。塚田「振り飛車党で攻めが強い」 香川「藤井は大学の後輩」

事前のインタビュー
室谷「本戦は初めて出る。本戦の初勝利をお見せできれば」
藤井「女流初段に上がった一局目がこの対局。楽しみ」

先手室谷で、相振りになった。▲向かい飛車vs△三間飛車で、相金無双。しかし双方、左の金は初期位置のまま待機。

序盤はすぐに終わり、戦いになった。角銀の総交換で、双方、手が広い。
室谷は桂損したが、強襲を仕掛ける。藤井がどう受けるか見ものだったが、藤井は超強気の受けを見せた。
私はTVの前で「うおっ、危ない!」と叫んでしまった。
塚田「これすごいですね、最強の受けですね」
香川「度胸がありますね」
やはり危険すぎた。室谷に普通に攻められ、攻めが続く恰好になった。
塚田「決まったふうですね、厳しい」
藤井の陣形はバラバラ、室谷に竜で攻められ、これは藤井はいいところがないか?

・・・室谷の攻めが決まったかと思われた。だが、ここから状況が一変する。
藤井は銀とスッと立って、見えにくい受けをしたあと、一転して攻め合いに出た。
手筋中の手筋、室谷の金無双に対してのコビン攻め。これがド急所。たった3手のうちに攻守が完全に入れ替わった。
藤井奈々、なんという状況判断のすごさ!盤面全体が見えてる。
塚田「これはいい判断」

互いに25分を使い切り40秒将棋。形勢は藤井がいいかも、と塚田。
香川「ここからが勝負ですね」

藤井の攻めが続きそう、塚田も攻めが決まっているのではないか、と言っている。
藤井が持ち駒の桂を△5五桂と打てば寄りでは、と塚田。
藤井が桂を持つ。どこに打つか、当然5五・・・と思いきや、打ったのは△3五桂!

これが痛恨のミスだった。すかさず室谷は玉を左に逃がす。ああああー、藤井、桂を5五に打ってれば・・・。

その後、手数は長くかかったのだが、藤井の攻めは切らされてしまった。室谷が受けの本領を発揮し、寄せ付けなかった。
室谷の受けは堅実で見事なものだった。131手で室谷が熱戦を制した。

塚田「戦いが早く起こって室谷がポイントを上げたかに見えたが、その後、藤井ががんばって多分逆転した。しかし桂の打場所を間違えた。双方が持ち味を出した将棋」

局後のインタビュー
室谷「うまくいったかなと思ったが、一筋縄ではいかなくて、押したり引いたりの駆け引きで二転三転したと思う。集中力を切らさずに落ち着いて指せたと思う。2回戦も自分らしい将棋を指したい」

この一局は好局だった。互いに力を発揮し、見せ場を作っていて面白かった。藤井奈々は負けたが、力量では室谷と全く互角に渡りあっており、強いところを示した。この負けはしょうがないだろう。22歳ということでまだ強くなるだろう。
女流将棋の面白さが詰まっていた一局で満足だ。

なぜか感想戦がなく、「番組が早く終了したので解けたら初段・七手詰を放送します」となってしまっていた。
な、なぜだ。5分でいいから感想戦をやってほしかった。
(この記事はフィクションです。実在の番組・人物とは関係ありません)

ナレーション「将棋を題材に五・七・五。第5回を迎えたプレバト将棋川柳、今回でついにFINAL。果たして、結果はー?」

浜ちゃん「今回も将棋をテーマに川柳をよむという番組になってます。川柳ですので季語はなくてけっこうです。句をよんだ後に、才能アリ・凡人・才能ナシの3段階に分かれます。FINALですが、いつものように査定には、なつい先生に来ていただいております。じゃあさっそく行きましょう。まず最初はこの句から」

作品その1
・疑問手に 悪手で返す ヘボ将棋

浜ちゃん「先生ー、これは?」
なつい先生「超ありがちな光景ね。これ、あまりに典型的な句なんで、過去になかったかどうか、ネットで調べたんだけど、ないみたいね。句として平凡だけど、その分、汎用性が高い。しょっちゅう使える句ね。そういう意味で才能アリ」
浜ちゃん「よーし、この調子で飛ばして行こう」

作品その2
・相振りを 恐れて振れぬ 居飛車党

なつい先生「これもあるあるね。居飛車党あるある。居飛車党としては、たまには対抗形の振り飛車側を持って指してみたいんだけど、相振りになったときにどうしていいか、全くわからないのよ。羽生や森内なんかが、ごくたまに相振りになって、指しこなしているのを見ると、まさに天才だなと思い知らされるわね。でも、句としては・・・うーん、惜しくも凡人。才能アリっていうほどでもないかな」
浜ちゃん「あー、もうちょっとか。でもいい感じやぞ」

作品その3
・切れ負けで ハメ手に負けて ブチ切れた

なつい先生「まあー、これもあるあるね。特に将棋ウォーズの3切れとか。有段者が5手爆弾とか平気でやってくるんだもん。でも慣れるしかないわ。句としては才能は感じない。才能ナシ」
浜ちゃん「先生、直しは?」
なつい先生「ハメ手には定跡が天敵。定跡を勉強し直しなさい」
浜ちゃん「ちょっと査定が厳しくなってきたな。次で挽回や」

作品その4
・浜省を 流して 香一本強く

なつい先生「これは面白いわ。ネットで指すとき、BGMでお気に入りの曲を流してる人も多いんじゃないかしら。この人の場合は浜田省吾なのね。『悲しみは雪のように』とか、『MONEY』とかが聴こえてくるようよ。この句のいいところは、上五に各自が好きなアーティストを入れれば、いくらでも応用が利くところよ。例えばビートルズでもいいし、長渕でもXでも何でもいける。この句は才能アリ」
浜ちゃん「BGMに着目した点が斬新やなあ。よし次や」

作品その5
・独房で ネット将棋に ハマりたい

なつい先生「これね、気持ちは伝わってくるわ。もう一生、引きこもって将棋だけ指して過ごしたいっていう。たしか、将棋世界の編集後記で編集者がこんなことを書いていたわ。でも刑務所でネット将棋なんて許可されるはずがないっていうね。ストレートで私はこの句は好き。才能アリまであとちょっと、厳しいけど査定は凡人」
浜ちゃん「先生、直しは?」
なつい先生「全うに生き直しなさい」

作品その6
・桂がとび やるぞ やったあ カツラとび

なつい先生「これはもう、いわずもがな、佐藤紳哉の芸よね。ニコ生なんかでは温かく受け入れられるのがお約束になってる。だけど、ワイドショーでこれをやると、コメンテーターたちがドン引きすることがあるのよ。一般人に向けてこれをやるのは賭けよね。体を張った、もとい、頭を張った一発芸ね。私は紳哉のサービス精神には敬意を表するわ。でも句としては凡人よ」
浜ちゃん「先生、直しは?」
なつい先生「どうにかして髪を生やし直せればいいんだけど・・・」
浜ちゃん「それは今の医学では無理やなあ」

作品その7
・渡辺の 顔は魔太郎より 魔太郎

なつい先生「これは面白い句よ。渡辺がデビューした若い頃、ニックネームが『魔太郎』だったの。藤子不二雄のマンガ『魔太郎がくる!!』が元ネタ。すごい似てたもんだから、渡辺自身が『似てる』と認めたくらいだったの。でも、今や魔太郎よりもさらにオデコが広くなり、もう魔太郎どころじゃなくなってるの。奥さんが描いてる『将棋の渡辺くん』というマンガを見れば一目瞭然。オデコが顔の3分の2を占めてるんだから。句として才能アリね」
浜ちゃん「先生、渡辺の顔の直しは?」
なつい先生「棋士の顔は個性的であればあるほど楽しいわ。直しはいりません」

作品その8
・解いてみろ 父が薦める 森信雄

なつい先生「これは微笑ましい句ね。薦められた側が迷惑をこうむってる様子が伝わってくるわ。森信雄といえば、『あっと驚く三手詰』や、変則詰将棋シリーズや、難解な次の一手を得意としてる。しかもマニアしか解かない難度の問題ばかり。そんな問題を、解けと薦められたら、たまったもんじゃないわよね。あっはっは。家族円満のために、がんばって森信雄にチャレンジしてね。この句は才能アリ」
浜ちゃん「おお、さすがFINAL、またも才能アリ。最後までこの調子で!」

作品その9
・▲7六歩 △3四歩 ▲6八銀 あっ

なつい先生「これは斬新。わずか3手で一局を表現してる。矢倉党あるあるよね。まあ誰でも一回はこの道を通るのよ。ちなみに▲は先手、△は後手を表すんだけど、発音はしないわ。だからこれは17音に収まってる。革新的な句で、才能アリ」
浜ちゃん「おおー、こんな句は今までなかったもんなあ。なつい先生も、ノッてきてるで」

作品その10
・タイトル戦 どうせ 西山 対 里見

なつい先生「ちょっと!句の是非がどうか以前に、こんなことを言うもんじゃないわよ!そりゃ、みんな薄々、そうなるんじゃないかなー、と思って観てるんだけども。奨励会員の西山は2019年度、参加が許された女流棋戦3つで全てタイトルを獲っちゃった。それ以外の4つを保持してるのは里見。それが実状だけど、大人の日本人なら、忖度っていう言葉を覚えなさい。思ってても、言っていいことと悪いことがあるんだから。でも句としては良くできてる。悔しいけど才能アリ」
浜ちゃん「先生、これは直しは・・・?」
なつい先生「この2人以外の女流を鍛え直しなさい」
浜ちゃん「残り、あと二句?じゃあ有終の美を飾ろう」

作品その11
・将棋とは オカンが言うには 時間泥棒

なつい先生「これは厳しい句が来たわね。たしかにマニアは膨大な時間を費やしてる。私も将棋は時間の吸い取り紙だと思うわ。いくらでも指し続け、観続けられるからね。でも、私にとって将棋とは、自分の治療なの。将棋に関わることにより、病んだ精神が修復されていく感じがするの。科学的に証明されてないけど、適度に将棋を楽しむことは絶対に脳に癒しの効果があると私は確信してるわ。この句は一般人の普通の認識で、凡人ね」
浜ちゃん「先生、直しは?」
なつい先生「私はこれからも将棋に心を治してしてもらうわ」
浜ちゃん「いよいよラスト、ちょっと変わった句らしいです」

作品その12
・それも一局 はてしない物語

なつい先生「これは五・七・五でなく、破調の句というやつね。これは恐るべき句よ。将棋では、感想戦で『こうやればどうだったかな?』『それはまた別の将棋で、それも一局ですね』というやりとりがしょっちゅうある。『はてしない物語』というのは、児童文学の傑作でファンタジーの金字塔なの。『ネバーエンディングストーリー』という映画にもなったわ。その『はてしない物語』で、頻繁に出て来るフレーズが、物語の本筋から反れた際に『これは別の物語、いつかまた、別のときに話すことにしよう』という言葉で、それで話が本筋に戻るのよ。まるで感想戦の『本譜に戻しましょう』という表現とうりふたつ。この句は2つの言葉だけで、将棋と文学が持つ無限性をいかんなく表現しきっている。素晴らしい句ね。文句なく才能アリ」

浜ちゃん「おおー、先生、大絶賛や。すごいのが来たなあ。十二句中、七句も才能アリ!FINALにふさわしい終わり方やったと思うわ。みなさん最後までお付き合いいただいて、感謝やで。またいつか機会があればお会いしましょう。ではではさようならー」

ナレーション「これにてプレバト将棋川柳、完結!また会う日まで~」
(この記事はフィクションです)
第42期 霧島酒造杯 女流王将戦
本戦トーナメント 1回戦 第3局
中村真梨花女流三段 vs 竹部さゆり女流四段
2020年4月7日
解説:石田直裕五段
聞き手:真田彩子女流二段

マリカちゃんと竹部さんが登場。2人とも私が好きな女流だ。
解説の石田「中村は生粋の四間飛車党。マリカ攻めと呼ばれる攻めが魅力。竹部は早見え早指し」

事前のインタビュー
マリカ「竹部さんは才能のひらめきがある。視聴者の方に自分の将棋を覚えてもらいたい」
竹部「中村さん相手にはスコアが悪い。恥ずかしくない将棋を指したい」
これまでの対戦成績はマリカの4-2だそうだ。

先手マリカで、いつものごとくノーマル四間飛車。竹部は居飛穴に組もうとして、それを阻止すべくマリカから動き、戦いになった。

開始早々、テロップで「対局が長引いたので編集しています」と流れたので、どんなことになったかと思いきや・・・。

まずリードを奪ったのは竹部。54手目に先手の急所の1九の香を食いちぎり、ほぼ無条件と言える駒得を果たす。
これが大きく、ずーっと竹部がリードしていたと思う。
しかしマリカも決め手を与えず、粘る。
竹部がおかしくしたのは160手目。マリカの攻めを手抜いて、攻め合いに行ったのだが、これが完全に判断ミス。
竹部の攻めは効果なく、それどころかマリカに駒を渡すだけとなってしまった。
形勢は逆転。

しかし、193手目あたりで、マリカも間違える。マリカの玉は中段玉で寄らないかと思っていたが、一気に危なくなった。
ここでは竹部が勝ちになったはず。

だがしかし、竹部が勝利目前の3択の場面でミス。なんと最後は17手詰めのトン死を食らってしまった。マリカ、難局を制した。
211手でマリカの勝ち。
何回逆転したの(^^; 解説の石田「いろいろあった大熱戦」

局後のインタビュー
マリカ「みなさんにスリルを味わってもらえたかと思います」

私は途中で疲れて眠くなって中断した(笑) でも手数は長かったけど、ダレたところはなかったので、え、終わって200手以上もやってたのか、という印象だった。 
竹部さんにしてみれば、悔しい負け方だった。中盤の早い段階でモロに駒得してずっとリードしていたのに逆転され、チャンスが来た最後も自分のミスでトン死を食らって負け。ああああー、というところだ。

それで今回、私が思ったのは、長引いた場合の編集の技術の高さ。どこで編集でカットしたかわからない。おそらくカットしたのは序盤の思考時間だと思うけど、全くストレスや違和感なく観れた。スタッフさん、いい仕事をありがとう。パチパチパチ。

マリカは「次は強敵」と言っていた。次の相手は里見vs香川の勝者。たぶん里見だろう。
マリカの粘りは良かった。でもリードしたところからそのまま勝ち切る力がないと次は厳しいと思う。
(この記事はフィクションです。実在の番組・人物とは関係ありません)

ナレーション「四たび、将棋を題材に五・七・五。今回のプレバトは将棋川柳、第4回。果たして、結果はー?」

浜ちゃん「今回も将棋をテーマに川柳をよむという番組になってます。川柳ですので季語はなくてけっこうです。句をよんだ後に、才能アリ・凡人・才能ナシの3段階に分かれます。いつものように査定には、なつい先生に来ていただいております」
なつい先生「ちょっと待って。この企画、まだ続くの?需要はあるのかしら?不安なんだけど」
浜ちゃん「大丈夫です。どうせ他のネタなんてないですから。なつい先生は自然に思ったままを言ってください。じゃあさっそく行きましょう。まず最初はこの句から」

作品その1
・「観る将」を 季語にするなら 「一年中」

浜ちゃん「先生ー、これは?」
なつい先生「これは、将棋あるあるね。電王戦が終わったと思ったら、叡王戦がタイトルになるし、AbemaTVでの中継、そして将棋YouTuberのすごい増加。おまけにワイドショーで聡太が連日、取り上げられる。もう今じゃ、毎日、何時間でも将棋とその話題を観てられるんだから。こんな充実した時代が来るとは思わなかったわ。でもこの句は出来は平凡ね。あと一押しが足りない。査定は凡人よ」
浜ちゃん「先生、直しは?」
なつい先生「将棋ばかり観てないで、生活を見直しなさい」
浜ちゃん「・・・まあまずはこんなもんか、じゃあ次」

作品その2
・詰将棋 やらずに強く なりたいが

なつい先生「これも将棋あるあるよね。実戦は楽しいけど、詰将棋は苦だっていう人が多いんじゃないかしら。詰将棋は野球で言うと、キャッチボール。キャッチボールでボールの動きに体を慣らすようなものよ。将棋でも詰将棋で駒の動きに慣れないことには、強くなるのは難しいわ。この句をよんでる本人も、それを分かってるから、最後に『が』が付いてるのよね。そこはいいわ。でも句の出来ばえとしては凡人ね」
浜ちゃん「先生、直しは?」
なつい先生「詰将棋ハンドブックで鍛え直しなさい」
浜ちゃん「やっぱり浦野先生は偉大やもんなあ。次を見てみようか」

作品その3
・角道を 止めた代償 右四間

なつい先生「この句は出来としては平凡。でもこれは使える句よ。そのとおりね。序盤で角道を止めるかどうか、もちろん自分の好きで選べるけど、止めたら相手が右四間で来ることはもう避けられないの。それを分かって角道を止めるべきなのよ。この理屈を知るだけでも、ちょっと上達するわ」
浜ちゃん「先生、直しは?」
なつい先生「うーん、私がかなり手を入れて変わっちゃったけど、こう直したわ。『右四間を 受ける覚悟の ▲6六歩』」
浜ちゃん「おお、ストレートで分かりやすくなってる。なつい先生も句をよむんだ。批判するだけかと思ってたわ」

作品その4
・右四間 攻めが切れるか 攻め切るか 

なつい先生「また右四間ネタね。でもこれはうまい句よ。右四間の特性をよく表現できてる。プロでなぜ右四間がアマほど指されないのか?それは狙いが単純すぎて、指してて戦法として面白くないからなのよ。強い人ほど、いっぱい技を知ってるから、多くの技を使って勝ちたくなる。でも右四間は攻めがつながるかどうか、ただその一点の戦法だから、強い人ほど指したがらないわけよ。そしてこの句は、『攻めが切れる』という言葉と『攻め切れる』という言葉、この真逆の意味を持つ用語をわざと使って、将棋用語の分かりにくさを批判してるっていうところが、うまいわ。句として才能アリ」
浜ちゃん「おお、才能アリが出た!よしよし、この調子でどんどん行くで」

作品その5
・勝てなくて みんゴル ストⅡ ドラクエ3 

なつい先生「将棋で勝てないから、TVゲームに逃げちゃったわけね。うーん、これは句としての才能もなければ、将棋の才能もない。将棋で勝てなければ、努力すればいいだけよ。しかもストⅡとドラクエ3って、いつのゲームやってるのよ?もうTVゲームで今の時代に追いつく才能すらないんじゃない?救いがないわね」
浜ちゃん「先生、なんとか直せませんかね?」
なつい先生「とりあえずゲーム機をプレステ5に買い直しなさい」

作品その6
・波動拳 飛ばせて落とす 昇龍拳

なつい先生「いや、ちょっと!これ、将棋じゃなくなってるじゃない。完全にストⅡの勝ち方の話になってるじゃない。そりゃ、リュウ・ケン使いの必勝パターンではあるけれども。なんで将棋川柳でこんな句をよむ人がいるのよ?論外よ。才能ナシ!」
浜ちゃん「ストⅡの句が紛れ込んでしもうたか。先生が怒るのも無理ないなあ。次で挽回や」

作品その7
・待ちガイル 何もできない ザンギエフ

なつい先生「いや、だから!!これ作った人、出てきなさい。私の虎襲倒を食らわせてあげる。もう私、査定するの嫌。もう帰りたい」
浜ちゃん「・・・先生は春麗使いやったんか。先生、また完全にブチ切れてしもうたなあ。先生、直しは?」
なつい先生「スーファミ版、難度7のCPUベガを倒すには、ひたすら垂直跳びでキックしてハメるのが有効よ」
浜ちゃん「なつい先生もストⅡ、かなりやってるやん。どうなってるんや」

作品その8
・投了図 以下がわからず 解説待ち

なつい先生「やっと普通の句に戻ったわね。これも将棋あるある。観る将あるあると言ったほうがいいかしら。対局者が投了したとき、観てて『あっ!?』と声が出ちゃうのよ。だってこっちが詰むかどうかドキドキしながら懸命に考えてるとき、もうプロは投了しちゃうんだから。それで解説者が大盤で駒を動かしてくれるまで、詰み筋がわからない。観てて自分が情けなくなるけど、もうしょうがないわよね。詰将棋を解きまくるぐらいしかないわ。まあ句の出来としては凡人ね。才能アリまであとちょっとよ」
浜ちゃん「先生、これは直しは?」
なつき先生「私がこれを元に一句、考えてみたわ。『投了図 以下で逆転される ヘボ』」
浜ちゃん「先生、あいかわらず厳しいなあ。あと二句ある?よし、行ってみよう」

作品その9
・レーティング なんぼあっても いいですからね

なつい先生「出たわね、ミルクボーイが。この句はセンスありよ。本当に、将棋倶楽部24で指してると、レーティングの数字に一喜一憂よね。格下に31点取られたときはブチ切れるけど、それもいい体験よ。最高レーティングを更新するかどうかという一局のドキドキ感は、24ならではよね。この句は才能アリよ」
浜ちゃん「やった、先生が才能アリって言うた!よしこの調子!ラスト行ってみよう」

作品その10
・定跡を 尊び 定跡に 頼らず

なつい先生「この句は定型の五・七・五じゃないけど、それほど読みづらくはないわ。この句の深いところは、元ネタが剣術家・宮本武蔵の『神仏を尊びて神仏に頼らず』なのよ。この句はそれのオマージュね。定跡を覚えたけど、実戦で使えねー、と捨てるんじゃなくて、実戦では定跡を応用して戦うものなのよ。囲碁将棋チャンネルの藤井猛の講座では、『定跡編』と『実戦編』が交互にミックスされて構成されていて、考え方がとても分かりやすいわよ」
浜ちゃん「先生、この句は才能アリですか?」
なつい先生「この句は才能アリ!出来のいい句を、どんどん持ってこんかーい!」
浜ちゃん「・・・なつい先生、この企画、まだやる気やん」

ナレーション「今後もまだこの将棋川柳の企画は続くかもー」 END
(この記事はフィクションです)
第42期 霧島酒造杯 女流王将戦
本戦トーナメント 1回戦 第2局
山口恵梨子女流二段 vs 頼本奈菜女流初段
2020年4月3日
解説:田中悠一五段
聞き手:伊藤沙恵女流三段

囲碁将棋チャンネルで毎週土曜に放送されている、女流王将戦。
注目の山口えりりん登場。「攻める大和撫子」(やまとなでしこ)の異名を持つということだ。
山口は通算で108勝104敗ということで、強さは標準的な女流棋士と言える。
頼本は通算32勝26敗。私はこの人を知らない(^^;

解説の田中「山口は明るい性格でいろんな方面で活躍している。頼本は予選で清水と鈴木カンナに勝った」
山口えりりんは最近ではYouTuberとしても人気がある。

事前のインタビュー
山口「(前期ベスト4で)予選をシードしていただいたからには、勝ちたい。己の実力を自覚して戦いたい」
頼本「緊張してきたが実力を出したい」

先手山口で、頼本の角交換四間飛車で対抗形。
頼本が早くに△6五角と筋違い角を放ち、どうなるかというところ。私は居飛車党なので、山口側を持って観ていたが、この筋違い角はありがたいと思った。これは角の打ち損になるのでは・・・。
解説の田中「完全に力将棋になりましたね」

山口は自陣の整備もせずに、果敢に仕掛けていった。▲7七桂~▲6五桂で、攻めつぶすという意思が伝わってくる。
対抗形の居飛車側から左桂を跳ねていくのはめずらしい。

ねじり合いの中盤が続く。駒が複数、当たりになり、難しいかと思われたが、頼本がうまくさばいた。
田中「頼本が良くなった」
頼本の筋違い角が△6五角~△7六角~△3二角~△1四角と活用され、絶好の位置にポジショニング。
そしてなんと言っても、玉形が違いすぎる。頼本の美濃が堅い。すごい遠い。
一方の山口は玉を囲ってるとは言えない形で、薄すぎる。
最後は頼本が受けきり、大差がついた。84手で頼本の勝ち。快勝だった。

田中「頼本の筋違い角が絶大な働きをした。頼本は勢いのある手と負けにくい手を織り交ぜた。山口もカを見せた場面はあった」

感想戦では、山口「仕掛けに無理があった」と終始反省だった。
玉の堅さが違いすぎるので、盤面の右側(飛車側)で8対2ぐらいの差をつけたかったのだが、五分五分ぐらいのワカレになっちゃって、あとはもう美濃囲いの堅さにどうしようもなかった、という感じの一局だった。居飛車の急戦党から見たら、美濃は堅すぎ、反則だと言いたくなる、そんな典型の内容だった。

敗着は▲6五桂。左桂を攻めに参加させてはいけなかったとのこと。攻める大和撫子だからしょうがないが、今回は山口の自爆というケースだった(^^;

変化を検討している途中で、山口が局面を元に戻せなくなり、山口「わかんなくなってきた、頼本さん、手伝って」というシーンがあったのが、面白かった(笑)

局後のインタビュー
頼本「角を△1四角と出れたあたりで少し良くなった、実力が出せてほっとした」
頼本は安定していた。△6五角と打った時点で△1四角の活用を見通していたとしたら、かなり強いね。
2人「どーもー、よろしくお願いしますー」
右「・・・今、特別定額給付金の10万円をいただきました。こんなんなんぼあってもいいですからね。どうもありがとうございます」

左「ちょっといきなりですけどね、ウチのオカンが、今のコロナ騒ぎで、もらって手に入れた物があるっていうんですけど、その名前をちょっと忘れたらしくて」
右「もらった物の名前を忘れてもうて。どうなってるんや」
左「色々と訊くんやけど、全然わからへんねんな」
右「ほな俺がね、オカンのもらった物、一緒に考えてあげるから。どんな特徴を言うてたか、教えてよ」

左「政府が配布したもので、小さい布切れみたいな物やっていうねん」
右「それはアベノマスクやないか。2枚1セットで、一住所に一つずつ、配られたのよ。その特徴は完全にアベノマスクや。こんなん、すぐにわかったやん」

左「でもオカンが言うには、それは欲しいときに、いいタイミングで手に入ったっていうねん」
右「ほなアベノマスクとは違うなあ。マスクが世間で品切れ状態になり、政府が配ると決めたのが4月1日。そこから配り終えたのは6月の中旬。そうとうな時間がかかってしまい、アベノマスクが配られたときにはすでに街中にマスクは出回ってたのよ。みんなが一番マスクが欲しいときに、アベノマスクは届かんかったんやから。もうちょっと詳しく教えてくれる?」

左「オカンが言うには、街なかでそれを着けてる人を見たことがないっていうねん」
右「それはアベノマスクや。一般人でこのマスクをしてる人はめったにおらんのやから。ホンマにこれ、1億枚も配られたんやろか?それどころか、自民党の議員でもアベノマスクを着用してる人はおらんと評判なんや。首相だけが着けているありがたいマスク、それがアベノマスクなんや」

左「オカンが言うには、それを着けてると、カッコいいっていうねん」
右「ほなアベノマスクとは違うやんか。小さいマスクで、ビートたけしが『眼帯かと思った』って言うてるんやから。今は、スポーティなカッコいいマスクがいっぱい市販されてるで。安いのでよかったら、100円ショップで3枚100円で売っとる。オカン、他に何か言うてなかった?」

左「オカンが言うには、一住所に2枚を配布ということで、38人が住んでる学生寮に、2枚だけ送られたケースがあるっていうねん」
右「それはアベノマスクや。他では、大学生会館に住んでる304人に対し2枚だけというケースもあったんや。どんな芸人でもこんなギャグは思いつかんで」

左「オカンが言うには、政府は260億円もの税金を使って、それを作って配ったっていうねん」
右「だから、それはアベノマスクや。国民の血税が使われてるから、国民は貴重なアベノマスクをめったに使用せずに、大事にしまってるんや。6月下旬の朝日新聞の世論調査では、アベノマスク配布は役に立たなかった、が81%にのぼってしもうたけどな。オカンがもらった物は、もうアベノマスクに決まりや」

左「でもオカンが言うには、アベノマスクではないっていうねん」
右「ほなアベノマスクとは違うかー。それを先に言えよ」

左「オカンが言うには、その布切れはアベノミクスを文字ってその名が付いたっていうねん」
右「それはアベノマスクや!オカンのもらった物はアベノマスク!もう決定!」
左「でもオトンが言うには、今年のオリンピックは日本開催で楽しみやなって」
右「いや、もうとっくの昔に延期になっとるやろ!どうもありがとうございましたー」
2人「どーもー、よろしくお願いしますー」
右「・・・今、そば殻の枕をいただきました。結局これが一番、頭が楽ですからね。どうもありがとうございます」

左「今日は、将棋と全く関係ない話なんですけども」
右「たまにはそういう話題もええやろ。で、何の話なんや?」

左「俺が昨日の夜、布団で寝たら、いつもと布団が違う感じやったんです。それでオカンが俺の布団を干してくれたのかどうか、訊いたんですけど、オカンは忘れたらしくて」
右「布団を干したかどうか、忘れてもうて。どうなってるんや」
左「色々と訊くんやけど、全然わからへんねんな」
右「ほな俺がね、お前のオカンが布団を干したかどうか、一緒に考えてあげるから。布団がどんな風やったか、教えてよ」

左「俺が寝てみると、布団がいつもよりフカフカで、いい匂いがしてん」
右「それは布団を干したんや。オカンが昼間、布団を外に干してくれたんやろ。こんなんすぐにわかったやん」
左「でも昨日は一日中、ウチのまわりは雨やってんけどな」
右「ほな布団は干してないやんか。雨の日に布団を干すアホはおらんから。もうちょっと詳しく教えてくれる?」

左「俺が寝てみると、布団がいつもの倍の厚さに感じてん」
右「それは布団を干したんや。敷きっぱなしの万年床の場合、布団は押しつぶされてペカペカになってる。それをオカンが干してくれたから、フカフカに戻って分厚くなったんや。おととい、干したんとちゃうか?」
左「でもよく考えたら、昨日は俺が布団を2重に敷いててん」
右「じゃあ布団は干してないやんか。敷布団を2重に引いて、フカフカ感を出すのは、貧乏人がよくやる手口や。お前もやったか。他に何か情報ないか?」

左「俺が布団で寝てみると、いつもよりかなり、暖かかってん。それにいつもはおるダニもおらんかってん」
右「それは布団を干したんや。オカンが干してくれたんや。もう決まりや。お前、ダニがおるなら、もっと早く自分で干せよ」
左「でもときどき、ウチでは布団乾燥機を使ってるねん」
右「じゃあ布団を干したとは言えんか。布団乾燥機は干したのと、さほど変わりない効果を生み出せるんやから。ダニ退治もできるで」

左「それで俺が寝てみると、布団からカナブンが出てきてん」
右「ほな、布団を干したんやろ。干した布団に飛んできたカナブンが絡まったんや。昨日ではないにせよ、最近布団を干したのに決まりや」
左「でもそのカナブンは、とっくに死んでカピカピにひからびとってん」
右「ほな布団は干してないやんか。そんな状態やったら、もう一週間以上、経ってるで。お前のオカンは何て言うとった?」

左「オカンが言うには、オカンはシイタケを干すのは得意やっていうねん」
右「いや、それは布団とは関係ないやんか!今は布団を干したかどうかの話なんやから。オカンが干すと言えば、シイタケか柿か甲羅干しくらいやな。他に何か言うてなかったか?」

左「オカンが言うには、昨日、布団を買い替えたっていうねん」
右「じゃあ干したんではないやんか!そもそも買い替えてたんなら、布団がいつもと違ってても何の不思議もないやんか。今までの話は何やったんや」
左「でもオカンが言うには、新しく買った布団はオカンだけが使ってるっていうねん」
右「オカンだけが使ってるんかい!じゃあお前の布団とは関係ないやんか。お前の布団がフカフカになったんは、やっぱり干したからに決まりや」

左「でもオカンが言うには、私は布団は干してないって」
右「じゃあ干してないかー。オカンが布団は干してないって言うんやから、干してないやんか。それを先に言えよ」
左「でもオトンが言うには、ワシが家族全員の布団を干してあげたんやって」
右「おい、オトンが干してたんかい!それを一番最初に言えよ!どうもありがとうございましたー」