リボーンの棋士 小学館  鍋倉夫 著
第1巻 2018年10月初版~第7巻2020年9月初版 
評価 S コンセプト<元奨励会員の人間模様を描くマンガ>

第7巻で完結した本書。実に面白かった。
フィクションなのに、異様なリアリティを感じさせるものがあった。
単に面白いだけじゃない。読み手の人生観に影響を与え、訴えかけてくるものがあった。

そして優れたマンガというのは、最終巻を読み終わった後、「また第1話から読み直したい」と思わせるものだ。本書はまさにそれに当てはまる。
こんな作品にめぐりあえるのは、まれなことだ。感謝したい。作者の鍋倉夫さん、ありがとう。
第42期 霧島酒造杯 女流王将戦
本戦トーナメント 2回戦 第3局
里見香奈女流四冠 vs 中村真梨花女流三段
2020年7月9日
解説:田村康介七段
聞き手:本田小百合女流三段

大本命の里見の登場。私はもう開始前から、里見が勝つんじゃないかと思ってしまっているが・・・。

里見は女流通算272勝93敗。0.745 1回戦で香川に完勝している。
解説の田村「里見は昔は中終盤で勝負する攻め将棋だと思っていたんですけど、最近はわりと序盤もしっかりして受けの力も上がってきたなという印象」

マリカは249勝168敗。0.597 1回戦で竹部に211手という勝負をからくも勝ち。何回も逆転した一局だった。
田村「中村はものすごい攻めが強くて、しがみつくような攻めが得意」

事前のインタビュー
里見「中村さんは攻めに重点を置いた振り飛車党。目の前の対局に集中して自分の力を出せるようにがんばりたい」

マリカ「里見さんと当たれることを幸せに思います。全力を尽くしたい。勢いよく駒が前に出せるようにしたい」

先手里見で、相振りになった。里見から角道を止めた。▲向かい飛車+金無双vs△三間飛車+美濃。
序盤、じっくりした駒組みが続く。マリカが攻勢、里見が守勢という図式がはっきりしてきた。
田村「里見は最近は受けて、しっかり余して勝つことも多い」
うーん、しかし里見はこれでいいのか?先手なのに自分から仕掛ける事をあきらめた駒組みか・・・。

番組開始から33分、マリカが桂を5段目に跳ね出し、ようやく局面に動きが出た。
3筋に両者の駒が集中している。マリカが飛角銀桂歩で攻め、里見が玉飛角金銀桂歩で受けている。もうここが関ヶ原だ。
田村「中村の作戦勝ちに見えるが、里見も全部の駒で受けている」

さあ、マリカ、攻めていったー。どうなる?? マリカの桂捨ての攻めに、田村「うわー、これは見えないな、さすが中村」
しかし、問題は攻めが続くかだ。
田村「何か中村に技があるのかな?桂損しているので足を止めるわけにはいかない」

完全に▲里見の受けvs△マリカの攻め、という展開になった。マリカは駒損を気にするそぶりもなく、ガンガンと食らいついていく。
これぞマリカ攻めだ。里見は徹底的に受けている。
・・・そして、だんだん手が進むにつれ、マリカの攻めが薄くなっていっているのがはっきりしてきた。
これ、正確に指せば、里見が受けきれそう。里見の金無双は崩壊したが、妙に隙がない。

マリカ、手駒が足りない。あと一歩あれば、という局面が何度か出てきた。ああー。
田村「中村は、こんなことなら、攻める前に、1筋の端を突き捨てて、一歩を手に入れられるようにしておくんだったが、結果論」
マリカ、駒損が、ついに角桂の丸損まで拡大! 
今頃になって1筋を攻めるマリカ。どう見ても証文の出し遅れ。もうだめだー。

最後の勝負手、とばかりに飛車を使ったマリカ。おお、これは嫌味か?と思われたが、里見は的確に落ち着いて対処。
マリカの攻めは完全に切れた。
里見は受け潰して友達をなくす、という手段もあったが、二枚飛車で一気にマリカの美濃を攻略して、即詰みに打ち取った。
寄せも鮮やか。121手で里見の勝ち。完勝だった。

田村「中村がうまく攻めてるのかなと思ったんですけど、里見の受けが素晴らしかったですね。ちょっとどこかで中村は攻め間違えちゃったと思う。(次は準決勝だが)この将棋を見ると里見さんを倒すのは、けっこうしんどそう」

局後のインタビュー
里見「長手数だったが、一局を通して落ち着いて指せた」

はあー、もうわかってることだけど、里見は強いなー。本局は受けまくっての勝ちということで、攻めても良し、受けても良しということで、鬼に金棒だね。マリカも猛攻したのだが、里見は「猛守」というべき受けっぷりを見せつけた。安定感抜群で、見事だった。
マリカとしては、端を早くに突いて、攻め駒に香を加えていれば・・・と、思わずにはいられなかった。

この対局、1時間25分で終わり、10分ほど枠が余ったので、感想戦が見れるかなと思ったが、全くなし。あー、女流王将戦、感想戦を放送しなくなってしまったなあ。残念だ。

来週もまた二局、放送がある。そして、もう再来週で女流王将戦、挑戦者が決まるところまで放送されてしまうということだ。
そしたら楽しみがなくなる・・・ しょうがないか。
第42期 霧島酒造杯 女流王将戦
本戦トーナメント 2回戦 第2局
室田伊緒女流二段 vs 伊藤沙恵女流三段
2020年7月8日
解説:所司和晴七段
聞き手:北尾まどか女流二段

今週の土曜も、二局放送された。その一局目。
室田は女流通算130勝139敗。0.483
1回戦で長手数の接戦を制して上田に勝ち。
解説の所司「室田の師匠は杉本。師匠に似て軽快なさばきが特徴」

伊藤は女流通算138勝54敗。0.719 伊藤の勝率がすごい。
1回戦で受けの力を発揮し本田に勝ち。
所司「居飛車党で手厚い将棋が得意。相手が振り飛車だと相振りも多用する」

事前のインタビュー
室田「伊藤さんはただただ強いという印象。戦型も幅広い。精一杯、力を出せれば」
伊藤「室田さんは三間飛車を得意とする振り飛車党。普段どおり集中して指せれば」

先手室田で、相振りになった。▲三間+矢倉vs△四間+金無双。
過去の対戦成績は、伊藤の3戦全勝だそうだ。
所司と北尾が、伊藤が高勝率なのに、まだ女流でタイトルを獲っていないのを不思議がっていた。

さて、まだ序盤、駒組みが続きそう、というところで、早くも伊藤が仕掛けていった。
強引な端攻め。こんな早く攻める手が成立してるのか?
所司「伊藤は積極性が以前より増している。室田は意表を突かれただろう」

伊藤の早々の攻撃。応手は広い。ここで室田がどうするか見ものだったが、室田は最善と思える対応をした。
1~3筋の折衝なのに、室田は6六に居た銀をスッと5五に出た。これには所司は称賛を惜しまない。
所司「▲5五銀、さすがですねー。伊藤の読みになかっただろう、素晴らしい手」
ここ、本局の見せ場だった。▲5五銀で、明らかに室田が良くなったか、と思われたのだが、伊藤が食らいつく。

局面を複雑にして、勝負勝負と迫る伊藤。伊藤は攻め駒を責められる苦しい展開と思われたが、飛車を見捨てる強手。
うお、これはもうどっちが勝つかわからなくなってる。伊藤はよくこんな手順を思いつくものだ。

局面、激しい展開がずっと続いてる。全く気を緩められない。
所司「ここまで来ると室田に早い手がないので、伊藤有利」
・・・と言ったが、次の室田の手を見て、所司「一手指したほうがよく見える、見事な攻防ですね」

形勢不明が延々続く名局だ。互いに全く引かず、技の出し合い。
そしてやっと終わる時が来た。所司「これはうまい手が出ましたね」という好手が伊藤に出て、ようやく、ホントにようやく勝負あり。
122手、伊藤に軍配が上がった。大熱戦だった。

所司「伊藤の積極的な仕掛けにはビックリした。難しいながら室田がいいかなという雰囲気だったが、終盤は見事だった。一手指したほうがよく見えた。お互いが最善を尽くしていたと思う」

局後のインタビュー
伊藤「一手一手、難しい将棋が続いていた。悪くしてしまったと思うが、最後まで粘り強く指せたと思います」

・・・正直、すごい攻防だった。女流がここまで強いのか!?と思えた一局だった。
室田さんが強敵相手に大善戦。あとちょっとで勝ちまで行ったと思うが、最後の寄せが甘かったのだろう。寄せの場面は手が広くなりすぎ、難しかったのがアンラッキーだった。しかし強かった。勝率5割足らずの女流とはとても思えなかった。実に惜しい敗戦だった。

そして勝った伊藤さん。あの苦しそうな局面からの、根性の一手一手。なんという粘りだ。伊藤さんに勝つには相当の棋力と気力が必要だろう。

早くに戦いが起こり、もっと早く差がついて一方的になるのが普通だった。それをよくこんな長い手数、互角に戦ったものだ。
女流のレベル、高い!私は女流には男子プロほどには期待してないから、余計にレベルが高く感じるのかもしれないが、それでもこの一局は文句なく好局。解説の所司が見えてない手も連発していた。中盤の難所での折衝は男子プロに劣るものではない。この2人はよくもここまで力をつけたものだと思う。素晴らしかった。面白かった。
第42期 霧島酒造杯 女流王将戦
本戦トーナメント 2回戦 第1局
室谷由紀女流三段 vs 山根ことみ女流二段
対局日:2020/7/3
解説:上村 亘五段
聞き手:貞升 南女流初段

おととい土曜に放送された二局目。コロナ禍の影響だろう、放送枠が変則になっているのだ。
記事のタイトルで1回戦第8局勝者としたが、タイトルだけはネタバレを一応回避している。

解説と聞き手、またこの2人(^^; そして山根さん、来たー(笑) もう2本撮りがバレバレ。

室谷は1回戦で藤井奈々に勝ち。終盤での逆転勝ちで危なかったが、1回戦は室谷は受けの強さを見せていた。
解説の上村「室谷は振り飛車党で安定感のあるバランス型。攻め味が鋭い印象」

山根は1回戦は記憶に新しい。カトモモを相手に全くひるまず、右玉を指しこなし、会心の15手詰で見事な勝利だった。
上村「山根は振り飛車党だけど最近は居飛車も指す。戦型の幅が広がっている。詰将棋が強く実戦でも生かしている」

事前のインタビュー
室谷「山根さんとは普段から交流がある。山根さんは実力者で序盤の作戦の幅が広いので読みにくい相手。自分の力を出し切るのみ」
山根「室谷さんはプライベートでお世話になっている。室谷さんはタイトル戦にも加わっていてバランス型。自分の持ち味を生かしたい」

先手室谷で、相振りになった。▲石田流+金無双vs△向かい飛車+美濃。
上村「お二人でよく指している形なのでは、と思います」
対戦成績は、室谷の6勝2敗だそうだ。

室谷から積極的に仕掛けていった。上村「先に主導権を握ろうという室谷の意思を感じます」
室谷の仕掛けにも驚いたのだが、山根がさらに大技をかけに行った。先に銀を捨てる攻撃的な一手だ。
上村「元気のいい将棋ですねー。お互いに一歩(いっぽ)も引かない。解説では駒を引く手を言ってましたが」
解説の上村が驚くのも無理はなかった。どうも、室谷の攻めも無理攻め、山根の銀捨ても無理攻めだったようなのだ。

山根、銀を捨ててから、大長考に沈んだ。銀を捨てる手はノータイムだったのに、その後に考えてるとは、変調だ。
室谷の応手を山根は完全に詠み抜けていた。時間の使い方でそれがバレバレ(^^; まずは室谷が一本取った。山根の苦労がここから始まった。

どうにか手を作りたい山根だったが、上村「山根の積極策に、室谷が自然に対応している」
山根、駒割りが銀一枚、丸損。そしてまたも室谷に好手が出る。わざと飛車を取らせて、自陣をスッキリさせる、意表の一手!これがまた好手!
上村「飛車を渡しても、室谷陣はまだまだ耐久力がある。山根は駒が少ない」

そしてさらに室谷に妙手が出る。歩を使った受けなのだが、これが地味だが実に手堅い、なんともいい手だった。
上村「非常にいい手に見えますねー。自分の飛車と馬の利きを止める手なんで、見えづらいんですけどね」
・・・なんという室谷の強さか!▲6六角、▲5七同飛、▲5六歩、と、受けの好手3連発!

これにはさすがの山根も参った。駒割りが、なんと飛車の丸損にまで拡大。
明らかに室谷の勝勢。しかし上村は慎重で、「形勢はやや室谷が押しているか」
・・・いや、もう大優勢、まず勝ちやろ。

山根、まだ投げない。なんとかならんか、と手を作りに行ったのだが、一手一手というやつで、山根の攻めに対して室谷が丁寧に受けていく。室谷のその様は、ハチワンダイバーで言うところの「受け師」のようだった。
山根が息切れして手を渡すと、室谷は豊富な持ち駒で、一気に後手玉を寄せてしまった。
117手で室谷の完勝。つ、強い・・・。
山根は終局直後、目を見開いてパチパチさせていたが、なんか意味があったのだろうか?

上村「相振りの攻め合いから、中盤、室谷が優勢になって、受けが非常に安定していて、そのまま勝ち切った」
貞升「室谷さんの指し手が落ち着いてましたね」 聞き手の貞升も室谷を称賛していた。

局後のインタビュー
室谷「戦型は予想どおり、序盤は時間を使わず飛ばしてたら、作戦負け模様になった。銀得になってからは落ち着いて指せた。全体的にはまずまずの内容だった。またもう一局指せるのがうれしい」

室谷が大優勢で、もう99%勝ち、という局面が長く続いたから、そのうち緊張して手が伸びなくなるかも?と私は思っちゃったのだが、全く要らぬ心配だった。なんという室谷の強さ!!なんという受けの安定感!!素晴らしい!!パチパチパチパチ。
AIで解析させたら、「一方的だっただけの将棋」と分析するだろう。しかし室谷の、放った好手3手、特に▲5六歩の焦点の歩打の受けは、シビレタ~。山根もシビレタだろうが、観てる私は感動した。これがほんとに女流の手か?って。
室谷も良かったのだが、山根がよくあきらめないで、逆転の可能性に賭けてがんばった。それが本局が面白かった要因だ。

余談だが、貞升さんも聞き手として抜群に安定していた。上村の見落としを指摘するフォローもあった。この人は聞き手名人と言ってもいいんじゃないだろうか。(聞き手名人候補は10人ぐらいいそうだが)

女流王将戦、面白いな~。おととい放送の二局は、私には相当ポイントが高い。山根さん、お疲れ様。山根さんの将棋は楽しかった。そして室谷さんの受け!ホント、特筆もの。素晴らしかった。良かった!
第42期 霧島酒造杯 女流王将戦
本戦トーナメント 1回戦 第8局
山根ことみ女流二段 vs 加藤桃子女流三段
対局日:2020/7/3
解説:上村 亘五段
聞き手:貞升 南女流初段

昨日の土曜も二局、放送された。まずは一局目。
強豪の加藤桃子、通称カトモモの登場。山根っていう人はあまり目立たないがどうなるか。

山根は女流通算81勝63敗 0.563
解説の上村(かみむら)「山根は振り飛車党で終盤に定評がある。詰将棋が得意」

加藤は女流通算93勝40敗 0.694
上村「加藤は居飛車党で攻めに重きを置いていて、鋭い。終盤も強い」

事前のインタビュー
山根「女流王将戦は本戦出場が久々なので緊張していますが楽しく指せたらと思っています。加藤さんはパワーのある攻め将棋」

加藤「久しぶりの早指し棋戦なので緊張しているが自分らしさを表現できたらいいなと思っています。山根さんはフワフワしていてかわいらしいが芯を持っている」

先手山根で、相居飛車となった。▲雁木vs△矢倉模様。
上村「山根は最近は雁木を指している」
貞升「山根はYAMADA女流チャレンジ杯で昨年、優勝した」

山根が右玉に組んだ。ほおー、先手で右玉か。振り飛車党の裏芸というわけか。
加藤が棒銀模様でどんどん攻めてくる。これは楽しみな戦型となった。
加藤の棒銀が相手の金と交換になり、とりあえず戦果を上げた。加藤は飛車先を破り竜も作る。
だが、加藤の玉の薄さが気になる。形勢はどうなのか・・・?
上村「やや加藤が指せそうかな。しかし山根は終盤力に定評がある。少し苦しいぐらいが力が出るんじゃないか」

盤面、攻め合いになった。互いに歩を使い、相手陣を崩しにかかる。ごちゃごちゃした複雑な戦いになっており、レベルがかなり高いことが見て取れる。これは面白い戦いだ!
上村「山根が追い上げている」
山根、右玉を使いこなし、なかなか寄せの形を作らせない。これは観ていて楽しい。

40秒将棋に突入。全く目を離せない、激しい戦いが続く。
山根が受けに一枚、持ち駒の銀を投入。(▲4七銀)
上村「いやー、今のは(攻めるか受けるか)難しかったですね。時間があれば考えたいところでした」
すかさず加藤、山根の飛車の頭に銀のタダ捨てを放つ!
うおー、ここでか!右玉を縁の下で支えていた飛車が一段目からいなくなり、山根の玉はそうとう危ない格好だ。
しかし加藤の玉ももう受けがなさそう。どっちが勝つか?一手違いのギリギリだ。

解説の上村は、形勢を迷っている。
詰めろ詰めろで迫る加藤。まだどっちが勝ちかわからない、と解説の上村。
そこで出た、山根の終盤力の本領!一気に王手ラッシュで迫り、加藤玉を詰まし上げた!なんと15手詰み。
上村でさえ読み切ってなかったのに、詰将棋が得意、という評判は伊達じゃない!いやー、やったなあ。
貞升「いやー、鋭い。強かったですね」
上村「▲4六銀が受けただけの手に見えて、実は詰めろだったんですね。すごかったですね」
97手で山根が熱戦を制した。山根の会心譜だね。

▲4六銀が足場になっての詰めろだと、山根はどの段階から分かっていたのだろう。カトモモは銀を捨てたのが裏目に出たが、もうしょうがないだろう。

上村「加藤から積極的に攻め込んで、竜を作ってややリードを奪ったかに見えた。しかしそこからの山根の追い込みが素晴らしかったですね。右玉のふところの深さを活かして寄せづらい形を作って、攻め合いに持ち込み最後は▲4六銀が詰めろ逃れの詰めろで詰みを読み切っていた。激戦でどちらにも勝つチャンスがあった面白い将棋だった」

局後のインタビュー
山根「序盤は難解、中終盤は少し私が悪かったように思っていたんですけど、最後は逆転勝ちだった気がします。次も本局のように自分らしい将棋を指したい」

いやはや、これは素晴らしい一局だった。あの強豪のカトモモに対して山根が全く引かずに応戦し、最後の詰みときたら見事の一語に尽きる!これぞカネが取れる将棋だ。観ていて楽しかったー。
右玉という作戦、ここまでうまく行けば、指していて痛快だろう。この一局は実に面白かった。将棋らしい将棋。私は気分爽快だ。いやっほう!山根さん、次もぜひこの調子で!
2人「どーもー、よろしくお願いしますー」
右「・・・今、タニタの体重計をいただきました。こんなんなんぼあってもいいですからね。しっかり体重を管理しましょう。どうもありがとうございます」

左「ちょっといきなりですけどね、ウチのオカンはテレビを観るのが趣味なんです。それで好きなグルメ作品があるって言うんですけど、その名前をちょっと忘れたらしくて」
右「好きなグルメ作品の名前を忘れてもうて。どうなってるんや」
左「色々と訊くんやけど、全然わからへんねんな」
右「ほな俺がね、オカンの好きなグルメ作品、一緒に考えてあげるから。どんな特徴を言うてたか、教えてよ」

左「平凡な中年男性が、東京近郊の実際にある店を食べ歩いて、美味しそうに食べるテレビドラマやっていうねん」
右「それは『孤独のグルメ』やないか。主人公の井之頭五郎が、仕事の合間に店を探して、入っていくのよ。ダイエット中の視聴者が思わず飯を食べたくなってしまう様から『飯テロ』と呼ばれることもあるジャンルの有名作品や。こんなん、すぐにわかったやん」

左「でもオカンは言うには、主人公は『この店にして大正解だ』としょっちゅう言うてるけど、主人公が入る店くらいの味の店やったら、その辺にありふれてるっていうねん」
右「ほな『孤独のグルメ』とは違うなあ。1Seasonにつき、約150店も取材して、スタッフが事前に味をチェックしてるんやから。その中で本当においしいと選ばれた店だけがテレビ作品になるんやから。オカン、他に何か言うてなかったか?」

左「オカンが言うには、主人公が頭の中で言うセリフが、すごく面白くて引き込まれていくっていうねん」
右「それは『孤独のグルメ』や。特に焼肉を食べるSeason1の第八話が最高に盛り上がるで。店が見つからず『いかん、どうやら俺は焼肉迷子になったらしい』『黄色い看板に赤い文字、いいじゃないか』注文が決められず『どう攻めるか、悩むなあ』まわりの客を見て『みんな一匹オオカミだ』『ようやく俺の食べる肉が鳴きだしたぞ』『うまい、いかにも肉って感じの肉だ』『やっぱり焼肉にはご飯だよなあ』『あせるんじゃない、にんにくを投入して変化をつけ、心を落ち着かせ自分のペースを取り戻すんだ』『キャベツと一緒に食べるのもこれまたいい。永遠に肉を食べ続けられそうだ』『ジンギスカン、こういう展開もありだな』『まるで俺の体は製鉄所、胃は溶鉱炉のようだ』『うおォン、俺は人間火力発電所だ』・・・と、こんな感じや」

左「でもオカンが言うには、胸がキュンキュンするようなラブロマンスが見どころやっていうねん」
右「ほな『孤独のグルメ』とは違うなあ。そんな恋愛要素はゼロや。月9とか冬ソナとかのドラマとは違うから。食欲に特化した作品、それが『孤独のグルメ』やから。もうちょっと詳しく教えてくれる?」

左「オカンが言うには、夢中になって食べてる最中にかかる曲が、すごい盛り上がるっていうねん」
右「それは『孤独のグルメ』や。名曲がかなりあるんやけど、特に『エレキのツンドラ』という曲が最高や。言うべきセリフも尽きて、あとはもうひたすら食うだけとなったとき、この曲がバンバン流れて、五郎はガンガン食いまくるんや。『孤独のグルメ』の見せ場やで。この作品の曲は全曲、版権フリーでYouTubeでも上がってるで」

左「でもオカンがいうには、全米が泣いたって」
右「ほな『孤独のグルメ』とは違うか。たしかに、五郎はめっちゃ美味しそうに食べるけど、五郎は、そんなに泣く、までは行かんから。観てる側としても、よだれは出ても涙は出ない。腹は鳴いても誰も泣かない。『孤独のグルメ』ってそういうもんやから」

左「オカンが言うには、この主人公はどんだけ食べるねん、っていうくらいに大量に食べるって」
右「ほな『孤独のグルメ』やんか。ヒロキという店でお好み焼きを食べたときなんか、ヒロキスペシャル、そしてサイドメニューに鉄板焼きのタコ(広島ネギとゆずポン酢)、鉄板焼きのホタテ(ガーリック焼き)、鉄板焼きのカキ(香草バター焼き)、こんなに頼んでるんやから。これ全部で会計は3950円(税抜き)。いったい、昼飯にどんだけ食って、どんだけ金をかけるのよ、と突っ込みたくなるで」

左「さらにオカンが言うには、主人公は甘いもの好きで、本格的に飯を食う前に、甘いスイーツを食べてることが多いって」
右「ほな『孤独のグルメ』や。うなぎ屋に入って、たらふく食うんやけど、その前に喫茶店でフルーツサンドイッチのでかいのを6切れも食べてるんやから。そんなシチュエーションばっかりや。もう『孤独のグルメ』って言うたも同然」

左「それでオカンが言うには、なぜか何回も観てしまうドラマなんやけど、前半のストーリー部分は早回しして、後半の食べる部分ばっかり観てしまうって」
右「だから、それは『孤独のグルメ』や。前半のストーリー部分は、はっきり言って2流でチープなんやから。だけどそれも手作り感があって、味があるんやで」

左「さらにオカンが言うには、井之頭五郎は、自由と幸せについて、何よりの説得力がある思想家やって」
右「言うた!もう井之頭五郎って言うてもうた!『誰にも邪魔されず気を使わず、物を食べるという孤高の行為。この行為こそが現代人に平等に与えられた最高の癒し、と言えるのである』という哲学を五郎は持ってるんや。もう『孤独のグルメ』に決まりや」

左「でもオカンが言うには、『孤独のグルメ』ではないっていうねん」
右「ほな『孤独のグルメ』とは違うかー。それを先に言えよ。俺が五郎の哲学を語ってるとき、どう思ってたんや」

左「オカンが言うには、松重豊は、あんなに食べてるのに、よく太らんなあって」
右「だ!か!ら!それは『孤独のグルメ』や!松重豊は、太らないのをいいことに、脂肪を落とす薬『ナイシトールZ』のCMにも出て、しっかり稼いではるんやから。『孤独のグルメ』に決定!」

左「でもオトンが言うには、『サンドのお風呂いただきます』と違うかって」
右「いや、絶対ちゃうやろ!どうもありがとうございましたー」
第42期 霧島酒造杯 女流王将戦
本戦トーナメント 1回戦 第7局
塚田恵梨花女流初段 vs 石本さくら女流初段
対局日:2020/6/25
解説:北島忠雄七段
聞き手:K.ステチェンスカ女流1級

15日に二局放送があった分の二局目。塚田と石本・・・正直、私はほとんど知らないがどうなるか。

塚田は女流通算36勝43敗。0.456
解説の北島「塚田は若手の伸び盛りでこれから活躍が期待される」

石本は女流通算53勝35敗。0.602
北島「石本は筋のいいしっかりした将棋を指される」

事前のインタビュー
塚田「(本戦初出場で)予選を勝ち上がれてうれしい。石本は同世代で活躍している。自分らしく指したい」
石本「女流王将戦は前回2回戦で敗退だったので上を目指したい。塚田は居飛車党の中では幅広い作戦を指す」

先手塚田で、▲居飛車持久戦vs△ノーマル三間飛車+本美濃という、きわめてオーソドックスな戦いとなった。
序盤、なかなか両者、手が進まない。
北島とカロリーナは雑談しているが、特に笑えるような話は出てこない(^^;
カロ「石本さんは私に勝って、女流名人戦リーグに入った」
北島「あ~それは残念でしたね~」

塚田の囲いは左美濃の高美濃。そのうえで、右銀も前に出そうとしている作戦。これはハッキリ言って、両立しないとされるであろう作戦だ。囲いと攻め、両方に手をかけているからだ。
北島「塚田が飛車側で戦果を上げられていないのは、囲いに手を費やしているから。手が遅れている。ただ、囲いの堅さは終盤に活きる」

塚田、右銀の進退を問われて、出るか引くかというところ。カロリーナは出ると予想。そして予想は的中。
カロ「塚田さんだもん、絶対、出ますよ」
塚田が3五に出た銀を支えて▲3六歩と突いたところ。
ここで、本局最大の勝負どころを迎えていたと思う。石本、ここは角を△6四角と出るべきではなかったか。
その角が先手の2八の飛車をにらんで、絶好の位置だったはずだ。
が、石本は塚田の銀と自陣の銀をぶつけて、交換を選んでしまった。これ、石本が大きなチャンスを逃していたと思う。

本譜、単純な銀交換になり、そして石本の角をはさんで、両者の飛車が向かい合う、という形になった。
石本は角も飛車も動けない。悪形の見本だ。
北島「塚田がペースを掴んだ」
塚田は一方的に、と金を作り、そのと金で桂香を取ることに成功。なんと無条件で駒2枚も丸得。
・・・あの、言いづらいけど、なんかその、内容のレベルが高くないというか、いや、なんとも(^^;

ここから逆転ってあるのか? 塚田は横からの攻めにこだわり、得した桂香で攻める。
なるほど、もうそれで勝てるってことか。
北島「もう塚田は手がわかりやすい。石本はなんとか手を作りたい」
どうにか意地を見せたい石本、9筋の端を攻めた。しかしこれは足りないだろう。
やはり塚田に確実な受けで受けられてしまった。

このままでは何もできず負ける石本、持ち駒の飛車を自陣の玉頭に打って、勝負手。
この一瞬だけ、塚田は間違えたらヤバかったが、塚田は正解を指した。
あとはもう塚田だけが攻め続け、石本の美濃はボコボコになった。塚田の高美濃はまったく安泰のまま。
リードしてからの塚田の攻めっぷりは父親ゆずりだと思わせた。

119手、塚田の圧勝となった。
北島「序盤は石本がリードしたと思うが、3筋の折衝で塚田がうまく対応した。石本は角が負担になってあのへんは石本に誤算があったのかな。塚田はリードを奪ってからはすごく強かった。塚田の快勝」

局後のインタビュー
塚田「途中までは自信のない局面が多かった。なんとか自分らしい将棋を指せたかな」

うーーん、両者、この内容では・・・ 序盤がレベルが低いし、中盤もいまいち。終盤は塚田の的確な手を見れたが。
とくに序盤~中盤、こんなんでいいのか? 両者、24の初~二段程度しかなさそうに見えてしまった。序盤からじっくり考えて指してるんだけど、そのわりに手がすごい単純。

なにか奇抜な作戦でも見れたんなら棋譜の内容がどうであれ面白いが、全く平凡な展開になって、一方的になってるわけで、これじゃまだまだ両者、力が足りないと思えてしまった。特に石本さんは力を出せずに負けていて、残念だろう。
前局もだったが、感想戦がなかった。感想戦が5分でもあれば番組として充実度が違うのだが。

カロリーナさんが聞き手として二局分、見れたのはとても良かった。もう日本語もバッチリだね。
囲碁将棋チャンネルでカロリーナさんの特集番組を組んでほしいものだ。

来週も二局、放送がある女流王将戦。私はNHK杯よりも女流王将戦を楽しみにしている。好ゲームを期待してる。
第42期 霧島酒造杯 女流王将戦
本戦トーナメント 1回戦 第6局
香川愛生女流三段 vs 里見香奈女流四冠
対局日:2020/6/25
解説:北島忠雄七段
聞き手:K.ステチェンスカ女流1級

休みだった女流王将戦が再開された。15日は二局、放送された。
まず一局目、香川vs里見。1回戦一番の好カード。
コロナ禍ということで解説と聞き手の間にボードがある。対局者、記録と読み上げはマスクしている。

香川は女流通算147勝94敗。0.610 里見は女流通算270勝93敗。0.744
解説の北島「香川はすごく積極的で、はつらつとしていて見ていて楽しい将棋。里見は女流の第一人者、今充実している。序盤もうまく、終盤もキレがある」

事前のインタビュー
香川「タイトルを獲ったことがある棋戦で、色々思い出す。またここで対局できてうれしい。ここのところ結果を出せていないので、今日は胸を借りたい」
里見「香川さんは何でも指す。今持っている自分の力を出し切りたい」

先手香川で、▲居飛車急戦調vs△ノーマル三間飛車の対抗形になった。
北島「最近は四間飛車より三間飛車のほうが多い。トマホーク戦法が復権の原動力だと思う」

香川がどうするかだったが、なんと5筋位取り。里見は普通に美濃。
北島「昭和初期の将棋みたいです。香川は色々とオールマイティで活躍してる。サービス精神が旺盛」
なお、対戦成績は香川2勝、里見9勝とのこと。

大盤、仕切りのボードがあって、カロリーナのほうからは駒が持てない状況となっている。
カロ「残念ながら自分で駒を動かすことができないので、すいません」

まだ序盤、香川が力を溜め、里見は態勢を整えて待っている。じりじりとして、緊張が続く。
北島「我慢比べになりましたね」

番組開始から48分、ようやく戦いに突入。香川が2筋を突破、飛車をさばいた。
北島「香川がうまく指している」
うむ、だが居飛車としては、これくらいのリードを飛車側で奪わないと、囲いは美濃のほうが堅いんだから、まだ互角じゃないかな?と私は思った。

香川が右桂も戦いに参加させる。カロ「居飛車の右桂が跳ねてきたら、私はパニックになる」
ははは、カロリーナは振り党だからね。北島「居飛車から見ると振り飛車の美濃が堅いんですけどね」

双方、竜を作り、終盤だが、まだまだ先が長そう。
北島「こうして見ると、差がついてないですね」 ・・・おーい、もともと差はなかったんじゃ?

お互い、一気に攻める隙が相手に見当たらないので、じっくりした、地味なやりとりが続くことになった。
特に、里見側の美濃を崩す手がない。有効な手段が香川にない。まだ大駒を切るわけにもいかない。
北島「じわじわ里見が盛り返している感じがしますねー」

そして、気が付けば里見のペースになっていた。
北島「香川に悪い手があったように見えないんですけど、いつの間にか香川は受け身になっている。どこで形勢が入れ替わったか」

無残にも、香川の舟囲いはボロボロになってしまった。里見の巧みな歩使いもあり、一方的に崩された。
終盤でのリードを奪ってからの里見の攻めと言ったら、もう水を得た魚。切れ味抜群だ。
112手、里見、完勝。里見の美濃は金銀3枚、手つかずで残ったまま!

北島「香川がとてもうまく指していたと思います。中盤、香川に良いワカレで終盤に突入した。香川に悪い手があったように思えないが、差を詰められて、鮮やかに抜き去られた。香川としては残念だった」

これ、ホントに香川がリードしてたのか?それにしても終盤力の差がすごい。投了図は圧倒的な大差。
これは香川、「里見にはかなわない」というトラウマを植え付けられたような、そんなショックな負け方だったと思う。

香川、今回は薄い玉でダメだったから、次に当たったら、もう持久戦で堅くするしかないか?
私はそんな根本的な対策を考えてしまった。もう少し接戦になるか思ったけど、ここまで差があるとは・・・。
こりゃ、もう西山女流王将への挑戦者は里見だろう、と私には感じてしまった。

局後のインタビュー
里見「早い段階で構想が良くなくて、ずっと苦しい将棋だったかなと思います。今日は反省の残る将棋だったので次局はコンディションを整えてがんばりたい」

カロリーナの聞き手で、カロさんが見れて私はとてもうれしかった。ただもうちょっと大きな声でしゃべってほしかった。日本語じゃなくて声の大きさの問題。でももう一局、カロさんが聞き手として出る。ラッキー。
先月、健康診断に行ったときのこと。
毎年1回、この健康診断に私は行っている。そこで、私は「メタボ」という診断を受けた。
まあそれはいいのだ。自分で重々、分かっていたことなのだから。

で、そこで、健康アドバイザーだかなんだか、そんな人から、説教を受けた。
なんだかネチネチと私を叱ってくるのだ。私は怒りを覚えた。
私がメタボであることで、あんたに迷惑をかけた覚えはない。なんで叱られなければならんのだ。

その健康アドバイザーが私を叱った理由に、事前のアンケートで「これからもメタボを改善するつもりはない」に私がチェックを入れていたのも原因だろう。

私がメタボであることで、それが原因で将来的に何等かの病気にかかり、医療費がかかり、保険料がかかり、それを負担する市だか国だかが損をする、というのだろう。その理屈は分かる。
しかし私は、叱られて腹が立った。なんとかして、やせなければ、と思った。

でも方法が分からない。私は特殊な事情で、運動することができないのだ。となると、食事を見直すしかない。
しかしどうやって?今までもダイエットをしようと思ってはいたが、空腹には耐えられず、食べてきた結果がメタボなのだ。

・・・そんな時、奇跡的なことが起こる。私が近所のスーパーで、好きなゼリーを買ってきたときのこと。
フルーツが入っているタイプの1個100円のゼリーだ。
私は酒もタバコもやらないが、甘いものは好きだ。それで、いつものようにゼリーを買ってきて、冷蔵庫に入れた。つもりだった。
それがどういうわけか、間違えてゼリーを冷凍庫に入れていたのだ。
当然、ゼリーはカチカチに凍っていた。あー、間違えた、これはゼリーはどうなるんだろう、と思った。
で、凍ったままのゼリーを食べてみた。すると、これが美味い。すごく冷たくて、めっちゃ美味い。
私の好みのアイスより、この冷凍ゼリーのほうが美味かった。

私はひらめいた。これはいける・・・!ダイエットに使える。これでやせられるかも!!
その日から、冷凍庫にゼリーを放り込む日々が始まった。

私のダイエットのルールは簡単。次の2つ。
①甘いものが食べたくなったら、冷凍ゼリーを食べる。何個食べても良い。ただし他の甘いものは食べない。ジュース類も飲まない。
②食事の回数自体を減らす。1日3食から2食ぐらいに減らす。

これを実践した。そして今、一か月がたち、体重が73.1㎏から68.9㎏までやせた。
見事、4㎏のダイエットに成功。最近では胃が小さくなったのだろう、以前ほど量を食べなくても満腹を感じるようになった。

冷凍ゼリーをいくら食べてもいいと言っても、1日3個が限度だ。それ以上食べたいとは私は思わない。
この冷凍ゼリーダイエットのいいところは、ゼリーは5種類くらいの味があり、飽きづらいということ。
食べてみればわかるが、食べているときにすごい充実感がある。ふつうのプルプルの状態で食べたら3口くらいで食べ終わってしまうところを、カチカチの冷凍状態だと10口以上かかる。なにせ堅くて冷たいから、一気に食べることなどできない。
冷凍ゼリーは、食べ終わったときの満足感がすごいあるのだ。この暑い夏にも最適だ。

②の食事の回数を減らす、というだけだったら、とても長続きしなかったと思う。この冷凍ゼリーをいつでも好きなだけ食べれる、という条件があるから、食事を減らすことができたのだ。それが実感としてある。やせるために、我慢するのがつらかった、ということをあまり感じなかった。

最終的には私は65㎏まで減らそうと思う。ダイエットに興味がなくても、一度、凍らせたゼリーを食べてみるのは一興だと思う。
7日の0時45分から放送された対局。当然、ネタバレがあるのでまだ観てない人は注意してください。

1回戦第17局 西山朋佳女流三冠 vs 佐々木慎七段
解説 中村太地七段 聞き手 中村桃子

さあー、NHK杯に女性の登場! ワクワクするなあー。楽しみだ!
今一番、私が観たい女性、西山さんが出るとあって、期待大!

西山はNHK杯の本戦は初出場とのこと。
解説の太地「西山は中盤の迫力がすさまじいものがある。終盤にも定評がある。佐々木は居飛車、振り飛車どちらも指す。センスがある」

事前のインタビュー
西山「佐々木先生はお手本のような手厚い振り飛車を指される印象。緊張もありますがベストを尽くせるようがんばりたい」
佐々木「西山さんはセンスがあり非常に力強い将棋を指す印象。面白くていい将棋が指せればなと思っています」

太地「僕と西山さんは研究会を一緒にやってる」 ほえー、そうなのか。西山は実力を認められてるんだなあ。

先手を西山がゲット。西山、初手▲7八飛から、▲ノーマル三間vs△居飛車の持久戦に進んだ。
西山は普通の本美濃、佐々木は銀冠に組む。
佐々木の挑発に西山が乗り、6筋から戦いが始まった。
太地「西山はちょっと無理気味でも、腕力で攻めを通してしまう」

佐々木が飛車先の8筋を突破しにかかる。西山も工夫した手で返す。西山としてはここの中盤のワカレは絶対互角以上で乗り切りたい・・・!なにせ、佐々木の銀冠がかなりの堅さに見えるから。
太地「ここで間違えると一気に形勢を損ねてしまうでしょう」

残り時間、▲8分vs△5分、時間的にはちょっと西山がリードしてるが、局面はどうか?
だいぶ捌きあったが・・・? 西山、がんばれ~!
だがしかし、無情にも、佐々木の何の働きもなかった8一の桂が、大活躍してしまう。西山が4手もかけた銀と交換になってしまったではないか! ぐうううううううううー、こ、これでは西山は苦しいのでは。

西山が苦慮して打った中央の角も、両取りだったのだが、手筋の受けで完全に受けられた。
これでは、角の打ち損・・・。

太地「佐々木は竜もできたし、後手玉は堅いし、佐々木ペース」
そしてなんと、佐々木、8九に成っていた竜を△8四竜と引き上げて、「絶対、負けません」と宣言したような手を指す!
ぎゃあ、げ、激辛流~、やめてくれ~。佐々木、忖度しろよ~。
太地「佐々木がうまく指してます。カラいですね~、何もさせませんという手」

追い詰められる西山。太地「ここから佐々木はラッシュしてくるでしょうね」
だが!佐々木はラッシュしてこなかった。おお、これはまだ長くなるぞ、まだチャンスはあるか??
どうにかならんかと思って観ている私。しかし、一気の寄せこそしなかったものの、佐々木の手は乱れなかった。

ガンガン西山陣を崩す佐々木。1筋の端の取り込みもめっちゃでかい。もうどんだけ佐々木の玉、堅くて広いのよ。
先手に金銀が何枚あったら佐々木の銀冠の玉は詰みまで行くんだ?

局面は一方的となってしまった。佐々木の放った、遠見の角が決め手となり、西山はしばらく受けていたが、駒損必至となり、潔く投げた。
108手で佐々木の勝ち。西山、完敗。佐々木の銀冠は、全く手つかず。
1筋の端が伸びた分、銀冠は戦闘開始時よりも広くなっていた。これ、すげー大差・・・orz
終局時の残り持ち時間は、西山▲2分vs佐々木△1分。

太地「佐々木の攻めが突き刺さった。中盤の6~8筋で佐々木がポイントを稼いだ。その後も佐々木は的確だった」

感想戦では、やはり後手の8一の桂と先手の左銀が交換になって、後手の有利が決定的となったとのことだった。
だが、先手の西山としては、どうやったら良かったかは示されなかった。

おおーーーい、何だよ、この大差はーーー。西山のいいところが全くと言っていいほど出せなかった。
私は「相手が佐々木慎なら勝ち目がかなりあるんじゃないか?」と密かに思っていたのだが、全くそんな甘い話ではなかった。
B2の佐々木慎、強し!それとも西山が弱いのか・・・。
そう思えてもしょうがないほどの大差がつけられて、西山は完敗してしまった。ぐうううううううう。
この悲しみをどうすればいいのやら。西山さん、三段リーグでの健闘をお祈りしています。
藤井システム ~初音ミク「千本桜」の替え歌~

元の歌 https://www.youtube.com/watch?v=shs0rAiwsGQ

大胆不敵に 振り飛車革命
序盤でいきなり 居飛穴退治

角桂香歩の 力を集めて
悪霊退散 最短勝利

初手から定跡 見直して
天守閣美濃も なんのその

藤井猛の竜王無双
孤高の天才

藤井システム 居玉だから
クマの攻めも届かないよ
敵は潜る 鋼の檻(はがねのおり)
その一手 手前で 攻めかかる

堅さは正義 将棋の常
嘆く振り党 絶滅危惧

盤上を駆ける 四間飛車で
その守りの桂を 跳ね出して

百戦錬磨の あだ名は天帝
いったりきたりの A級B級

久保も大介も みんなで集まれ
振り飛車御三家 わん つー さん しっ

居飛車の急戦 くぐり抜けて
相手は 新手のエルモ囲い

きっと 終幕(さいご)は 半手違い
詰むや詰まざるや

藤井猛 人気だから
ファンの声は 届いてるよ

楽しい解説 ギャグ モノマネ
そのユーモアセンスで 笑わせて

角交換四間 藤井矢倉
升田賞に 2度輝く

希望の棋士 遥か彼方(かなた)
その開拓精神 打ち上げろ

序盤でリードを 広げ指して
終盤のファンタ なんのその

藤井猛の戦国無双
孤高のガジガジ

藤井システム 居玉だから
クマの攻めも届かないよ
敵は潜る 鋼の檻(はがねのおり)
その一手 手前で 攻め抜いて

藤井猛 振る鰻屋
君が示し 僕は真似る

敵はクマる 鋼の檻
さあ 角のラインで 撃ちまくれ
NHK杯 1回戦 第16局
藤井聡太 棋聖vs塚田泰明 九段
解説 谷川浩司九段 聞き手 藤田綾

聡太が出るというからには感想を書こうと思った。

解説のタニー「藤井棋聖はこの半年ほどでまた強くなった。ほとんど弱点が見当たらない。居飛車なら何でも指す。塚田はまもなく棋士生活40年。予選で強い相手に勝ってきた。居飛車の攻め将棋」

事前のインタビュー
聡太「塚田九段は居飛車党で攻めが鋭い。決断良く指すことを意識して上を目指したい」
塚田「このNHK杯は毎年のように本戦入りが出来ている。しかし1回戦を勝ってない。対戦相手が藤井聡太さんということで一瞬がっかりした。でも逆に考えれば予選を抜けたご褒美。おそらく藤井さんと指すのは本局が最後になると思うのでがんばりたい」

先手聡太で、相矢倉。脇システムみたいな形になった。
タニー「持久戦。がっぷり四つ」

角交換から、聡太が敵陣に角を打ち込む。しかしその角はすぐ死に、聡太は角銀交換の駒損となってしまう。
タニー「ここまでは塚田の構想どおりではないか」
おいおい、これ、聡太、大丈夫か。塚田は持ち駒に角2枚で、潜在力がすごそうだが・・・。

塚田が右桂を使って攻めてくる。タニー「形勢は分からないが塚田としても考えがいがある」
残り時間も、聡太▲4分vs塚田△9分。
塚田が満を持して角を打ち込んでくる。塚田のラッシュ来たか~?おーい、これ、聡太、大丈夫か。1回戦で消えるのか??

聡太の玉は9七の地点で不安定。塚田が△6九角と攻めてくるが、聡太は▲4七歩という3六の銀を助けるだけの手を指している。
おーい、これ、聡太、大丈夫なんか? もうそればっかり思ってる私(^^;

が、塚田が攻め間違えたのではないかと、タニーの評。タニー「このあたりの数手は聡太が得をした」

塚田の攻めのおかげで、聡太も駒を持った。その駒をフル活用する聡太。
その後は、聡太の猛攻を見るばかりとなった。一気の寄せで、塚田を突き放した。最後は一手違いにもならず、圧倒した。
あの7一に作った、と金が詰みに働くとは・・・。
113手で聡太の勝ち。ふうー、やったやった。どうにか勝った。

タニー「塚田の構想がうまくいっていたと思う。途中は聡太は自信がなかったと思う。△6九角に▲4七歩がすごい受けの勝負手だった。あれで寄せてみろと見切った判断が良かった」

感想戦では、塚田は角2枚で攻め立てたところでも、塚田本人は自信がないということを言っていたが、そうなのだろうか?
阪田大吉さんのブログのAI評価のグラフを見てみたい。
個人的には聡太は危なかったんじゃないかと思う。塚田の右桂(8一の桂)がモロに攻めに役立って、聡太はピンチだったと感じたが、どうなのだろうか。

ともあれ、聡太棋聖、1回戦突破だ。良かった良かった。2回戦では木村王位と当たる!これも楽しみだ。
7日には西山朋佳vs佐々木慎があるということで、これも観て感想を書きたい。