2020.09.30
銀河戦 本戦Cブロック 最終戦 藤井聡太七段 vs 羽生善治九段
第28期 銀河戦 本戦Cブロック 最終戦
藤井聡太七段 vs 羽生善治九段
2020年7月4日
解説:増田康宏六段
聞き手:千葉涼子女流四段
29日の火曜に放送された銀河戦。注目の一戦。ここまで2人の対戦成績は聡太の3-0だそうだ。
解説の増田「聡太は中終盤が正確で最近は序盤も進化している。羽生はずっと長年活躍していて早指しも強い」
先手聡太でいつものように居飛車。羽生がノーマル三間飛車の趣向に出た。
▲居飛車+左美濃(高美濃)vs△三間飛車+高美濃。
聞き手の千葉「羽生は忘れたころに振り飛車を混ぜて来る」
じっくりした長い序盤となった。
千葉「聡太の長期計画ですね」と言ったように、聡太が右銀を着々と出て来る作戦。
増田「▲4六角と安定させたら、聡太が良くなる」と言っていたが、聡太が▲4六角と出て安定させることに成功。
この時点で聡太の作戦勝ちになったようだ。
歩しか取り合ってない局面で、なんと番組開始から60分が経過。な、長いー。
聡太が棒銀で抑え込みにかかる。際どかったが、どうやら抑え込みに成功。
増田「羽生に誤算があったと思う」
千葉「聡太の将棋は角がいつも生き生きしてますね」
しかしここから、局面が複雑になる。当たりになっている駒が複数ある状態が続く。
と金などの成り駒を双方、量産し、駒の損得もよくわからない。
ごちゃごちゃになり、正直、私にはわけがわからない。
増田「まだ聡太が残しているんじゃないか」
増田は、聡太が飛車を成り込む順を解説していたが、聡太は飛車を見捨てて▲4六角を活用させる順を採用。
結局、これが成功するのだから聡太の終盤力はさすがだ。
増田「かなり形勢が接近した感じもあった」
最後は羽生の攻め駒が足りなくなった。大駒がない羽生は手がかりが作れなかった。
羽生は聡太の飛車を取り切れないまま負けた。113手、聡太の勝ち。
増田「序盤は聡太がうまく指して優勢になった。そこから羽生が粘って軽妙な手があって接近したが、最後は聡太がきれいに寄せた」
本局は終盤の難所で、すでに両者30秒将棋で、どんどん進めて行くものだから、わけがわからぬまま進んでいってしまった。
正直、視聴者は置いてけぼり、だったと思う。ただ序盤で▲4六角の好位置を確保したのが最後まで大きかったんだろう。
終盤は本当に、あっちもこっちも駒が当たり、という状態で、視聴者&解説者泣かせだった。
これでCブロックは聡太が6人抜きで最終勝ち残り者、出口が5人抜きで最多勝ち抜き者となった。
藤井聡太七段 vs 羽生善治九段
2020年7月4日
解説:増田康宏六段
聞き手:千葉涼子女流四段
29日の火曜に放送された銀河戦。注目の一戦。ここまで2人の対戦成績は聡太の3-0だそうだ。
解説の増田「聡太は中終盤が正確で最近は序盤も進化している。羽生はずっと長年活躍していて早指しも強い」
先手聡太でいつものように居飛車。羽生がノーマル三間飛車の趣向に出た。
▲居飛車+左美濃(高美濃)vs△三間飛車+高美濃。
聞き手の千葉「羽生は忘れたころに振り飛車を混ぜて来る」
じっくりした長い序盤となった。
千葉「聡太の長期計画ですね」と言ったように、聡太が右銀を着々と出て来る作戦。
増田「▲4六角と安定させたら、聡太が良くなる」と言っていたが、聡太が▲4六角と出て安定させることに成功。
この時点で聡太の作戦勝ちになったようだ。
歩しか取り合ってない局面で、なんと番組開始から60分が経過。な、長いー。
聡太が棒銀で抑え込みにかかる。際どかったが、どうやら抑え込みに成功。
増田「羽生に誤算があったと思う」
千葉「聡太の将棋は角がいつも生き生きしてますね」
しかしここから、局面が複雑になる。当たりになっている駒が複数ある状態が続く。
と金などの成り駒を双方、量産し、駒の損得もよくわからない。
ごちゃごちゃになり、正直、私にはわけがわからない。
増田「まだ聡太が残しているんじゃないか」
増田は、聡太が飛車を成り込む順を解説していたが、聡太は飛車を見捨てて▲4六角を活用させる順を採用。
結局、これが成功するのだから聡太の終盤力はさすがだ。
増田「かなり形勢が接近した感じもあった」
最後は羽生の攻め駒が足りなくなった。大駒がない羽生は手がかりが作れなかった。
羽生は聡太の飛車を取り切れないまま負けた。113手、聡太の勝ち。
増田「序盤は聡太がうまく指して優勢になった。そこから羽生が粘って軽妙な手があって接近したが、最後は聡太がきれいに寄せた」
本局は終盤の難所で、すでに両者30秒将棋で、どんどん進めて行くものだから、わけがわからぬまま進んでいってしまった。
正直、視聴者は置いてけぼり、だったと思う。ただ序盤で▲4六角の好位置を確保したのが最後まで大きかったんだろう。
終盤は本当に、あっちもこっちも駒が当たり、という状態で、視聴者&解説者泣かせだった。
これでCブロックは聡太が6人抜きで最終勝ち残り者、出口が5人抜きで最多勝ち抜き者となった。
2020.09.23
もしミルクボーイが買い出しをネタにしたら
2人「どーもー、よろしくお願いしますー」
右「・・・今、折りたためるマイバッグをいただきました。こんなんなんぼあってもいいですからね。レジ袋は有料ですから。どうもありがとうございます」
左「ちょっといきなりですけどね、ウチのオカンは主婦なんです。それで冷蔵庫がそろそろ空っぽで、買い出しに行かないとアカンかなっていうんですけど、行くか行かないか、その判断がちょっと、つかないらしくて」
右「買い出しに行くべきかどうか、わからんって?主婦やのに、どうなってるんや」
左「色々と訊くんやけど、全然わからへんねんな」
右「ほな俺がね、お前のオカンが買い出しに行くべきかどうか、一緒に考えてあげるから。冷蔵庫に何があるかとか、教えてよ」
左「オカンが言うには、冷蔵庫がほとんど空っぽで、食材が無くなってきてるっていうねん」
右「じゃあ、買い出しに行かないとアカンやんか。とりあえず今日の晩御飯、何を食べるのよ。そして明日はどうするのよ。食材の買い出しは主婦の一番大事な仕事やんか。スーパーに買い出しに行かないとアカンで。こんなん、すぐにわかったやん」
左「でもオカンが言うには、冷蔵庫にはまだマグロの刺身が余ってるっていうねん」
右「ほな、今すぐに行かんでもええんちゃうか?あとは米と醤油があったら、マグロ丼にすればええんやから。とりあえず、今日の晩御飯はそれでしのげるやろ。もうちょっと詳しく教えてくれる?」
左「オカンが言うには、そのマグロは買って1か月以上、冷蔵庫の奥に置いてて、賞味期限がとっくに切れてるっていうねん」
右「じゃあ、もう食べられへんやんか!魚介類と牛乳には、厳しい賞味期限があるんやから。そんなん食べたら、腹を壊してしまうで。やっぱり買い出しに行かないとアカンで」
左「でもオカンが言うには、最近、家族全員、ダイエットしてるっていうねん」
右「うーん、じゃあ、別に買い出しに行かんでもええか?1食ぐらい抜いてもええかもな。他に何か言うてなかったか?」
左「オカンが言うには、できれば今日はカレーを作りたいっていうねん」
右「ほなやっぱり、買い出しに行かないとアカンやんか。カレーを作るには、肉、じゃがいも、たまねぎ、にんじん、カレー粉。最低、これぐらいは要るんやから。材料が無いところからどうやってカレーを作るんや?買い出しに行くべきや」
左「でもオカンが言うには、めんどくさいから、レトルトカレーでええわってっていうねん」
右「ほな、買い出しに行く必要はないか。レトルトなら、何分か湯煎したらそれで出来上がるんやから。あとはご飯さえあればいい。毎日レトルトやったら、家族がブチ切れるやろうけど、たまにならええんとちゃうか?」
左「でもオカンが言うには、レトルトカレーすら今は無いっていうねん」
右「じゃあ、やっぱり買い出しに行かんとアカンやんか。材料もレトルトも無いのに、カレーは絶対作られへんのやから。もう買い出しに行くべきに決まりや」
左「でもオカンが言うには、今日はスーパーが定休日やっていうねん」
右「いや、じゃあ他のスーパーに行けよ。2番目に近いスーパーがあるやろ。最悪、コンビニという手段もあるやんか」
左「でもオカンが言うには、今日は台風が来てるから、こんな日にママチャリをこいで行ったら、風に吹き飛ばされるっていうねん」
右「じゃあ行ったらアカンやんか。健康を維持するための食事。その食事を作るための買い出しやのに、風に吹き飛ばされてたら、命が危ないで。もうあきらめて、今日は家族全員、飯抜きでダイエットしろや。明日、買い出しに行けや」
左「でもオカンが言うには、今日は生協が来る日やっていうねん」
右「ほな買い出しに行かんでもええかー。それを先に言えよ。生協が来てくれるんやったら、むしろ買い出しに行くと、冷蔵庫が満杯になってしまうやろ。生協は毎週来てくれて、頼りになるもんなあ。Amazonでは生鮮食品は扱ってないから」
左「でもオカンが言うには、今回の生協では、オカンが着る服しか買ってないっていうねん」
右「おい、じゃあ、食べ物は何にも来ないやんか!今日の晩御飯、どうすんねん。オカンはもう買い出しに行くべきや!もう決まり!」
左「でもオトンが言うには、今日はピザの出前を取るから、楽しみやなって」
右「おい、お前のオカンもそうやけど、オトンも目先のことしか考えてないやん。ピザを食べ終わったら買い出しに行けよ」
左「でもジイちゃんが言うには、明日は寿司の出前を取るから、楽しみやなって」
右「いや、もう勝手にしろや!どうもありがとうございましたー」
右「・・・今、折りたためるマイバッグをいただきました。こんなんなんぼあってもいいですからね。レジ袋は有料ですから。どうもありがとうございます」
左「ちょっといきなりですけどね、ウチのオカンは主婦なんです。それで冷蔵庫がそろそろ空っぽで、買い出しに行かないとアカンかなっていうんですけど、行くか行かないか、その判断がちょっと、つかないらしくて」
右「買い出しに行くべきかどうか、わからんって?主婦やのに、どうなってるんや」
左「色々と訊くんやけど、全然わからへんねんな」
右「ほな俺がね、お前のオカンが買い出しに行くべきかどうか、一緒に考えてあげるから。冷蔵庫に何があるかとか、教えてよ」
左「オカンが言うには、冷蔵庫がほとんど空っぽで、食材が無くなってきてるっていうねん」
右「じゃあ、買い出しに行かないとアカンやんか。とりあえず今日の晩御飯、何を食べるのよ。そして明日はどうするのよ。食材の買い出しは主婦の一番大事な仕事やんか。スーパーに買い出しに行かないとアカンで。こんなん、すぐにわかったやん」
左「でもオカンが言うには、冷蔵庫にはまだマグロの刺身が余ってるっていうねん」
右「ほな、今すぐに行かんでもええんちゃうか?あとは米と醤油があったら、マグロ丼にすればええんやから。とりあえず、今日の晩御飯はそれでしのげるやろ。もうちょっと詳しく教えてくれる?」
左「オカンが言うには、そのマグロは買って1か月以上、冷蔵庫の奥に置いてて、賞味期限がとっくに切れてるっていうねん」
右「じゃあ、もう食べられへんやんか!魚介類と牛乳には、厳しい賞味期限があるんやから。そんなん食べたら、腹を壊してしまうで。やっぱり買い出しに行かないとアカンで」
左「でもオカンが言うには、最近、家族全員、ダイエットしてるっていうねん」
右「うーん、じゃあ、別に買い出しに行かんでもええか?1食ぐらい抜いてもええかもな。他に何か言うてなかったか?」
左「オカンが言うには、できれば今日はカレーを作りたいっていうねん」
右「ほなやっぱり、買い出しに行かないとアカンやんか。カレーを作るには、肉、じゃがいも、たまねぎ、にんじん、カレー粉。最低、これぐらいは要るんやから。材料が無いところからどうやってカレーを作るんや?買い出しに行くべきや」
左「でもオカンが言うには、めんどくさいから、レトルトカレーでええわってっていうねん」
右「ほな、買い出しに行く必要はないか。レトルトなら、何分か湯煎したらそれで出来上がるんやから。あとはご飯さえあればいい。毎日レトルトやったら、家族がブチ切れるやろうけど、たまにならええんとちゃうか?」
左「でもオカンが言うには、レトルトカレーすら今は無いっていうねん」
右「じゃあ、やっぱり買い出しに行かんとアカンやんか。材料もレトルトも無いのに、カレーは絶対作られへんのやから。もう買い出しに行くべきに決まりや」
左「でもオカンが言うには、今日はスーパーが定休日やっていうねん」
右「いや、じゃあ他のスーパーに行けよ。2番目に近いスーパーがあるやろ。最悪、コンビニという手段もあるやんか」
左「でもオカンが言うには、今日は台風が来てるから、こんな日にママチャリをこいで行ったら、風に吹き飛ばされるっていうねん」
右「じゃあ行ったらアカンやんか。健康を維持するための食事。その食事を作るための買い出しやのに、風に吹き飛ばされてたら、命が危ないで。もうあきらめて、今日は家族全員、飯抜きでダイエットしろや。明日、買い出しに行けや」
左「でもオカンが言うには、今日は生協が来る日やっていうねん」
右「ほな買い出しに行かんでもええかー。それを先に言えよ。生協が来てくれるんやったら、むしろ買い出しに行くと、冷蔵庫が満杯になってしまうやろ。生協は毎週来てくれて、頼りになるもんなあ。Amazonでは生鮮食品は扱ってないから」
左「でもオカンが言うには、今回の生協では、オカンが着る服しか買ってないっていうねん」
右「おい、じゃあ、食べ物は何にも来ないやんか!今日の晩御飯、どうすんねん。オカンはもう買い出しに行くべきや!もう決まり!」
左「でもオトンが言うには、今日はピザの出前を取るから、楽しみやなって」
右「おい、お前のオカンもそうやけど、オトンも目先のことしか考えてないやん。ピザを食べ終わったら買い出しに行けよ」
左「でもジイちゃんが言うには、明日は寿司の出前を取るから、楽しみやなって」
右「いや、もう勝手にしろや!どうもありがとうございましたー」
2020.09.22
NHKスペシャル「藤井聡太二冠 新たな盤上の物語」
面白かった。私はNHKがどういう番組にするのか注目していた。
AIとの比較、色んな棋士の証言、北斗の拳の名言まで出し、将棋がわからない人でも楽しく観れる工夫がされた番組だった。
この世は将棋に興味がない人が9割以上だろう。そういう人に向けてNHKスペシャルを作る。
これは正しい作り方だと思う。もともと将棋に興味ある人は、もう勝手にネットの情報や本などを入手すればいいのだから。
再放送 NHK総合 2020年09月23日 午前0:30 ~ 午前1:20 (50分)
AIとの比較、色んな棋士の証言、北斗の拳の名言まで出し、将棋がわからない人でも楽しく観れる工夫がされた番組だった。
この世は将棋に興味がない人が9割以上だろう。そういう人に向けてNHKスペシャルを作る。
これは正しい作り方だと思う。もともと将棋に興味ある人は、もう勝手にネットの情報や本などを入手すればいいのだから。
再放送 NHK総合 2020年09月23日 午前0:30 ~ 午前1:20 (50分)
2020.09.20
冷凍ゼリーでダイエット その2 2か月目
前回の記事 2020.08.13 冷凍ゼリーでダイエット
http://mune1232007.blog121.fc2.com/blog-entry-3149.html
前回の記事の続き。あれから一か月ちょいで、体重はどうなったのか。
もともとが73.1㎏だった。前回が68.9㎏だった。それで、今、はかったら、69.3㎏だった。
ほぼ増減なし、である。とりあえず、リバウンドはせずに前回の水準をキープしている。
以前より明らかに腹がへっこんだ。健康診断のときに履いていたジーパンが、もうベルトなしでは履けない。サイズが合わないので買いなおさないといけないと思うくらい。
この一か月、かなり苦戦した。節制しているつもりだったが、なかなか減らない。
冷凍ゼリーは食べ続けている。相変わらず美味しいが、そろそろ涼しくなってきて、やはり夏と比べて、冷たいものに対する魅力が減ってきている。冷凍ゼリーを食べる量も減り、せいぜい1日1個、というところ。
私が食べているのはTaramiという会社の「くだもの屋さん」という、1個100円のもの。パイナップル味とミカン味が好き。
(オカンとオトンは冷凍ゼリーには全く興味がなく、食べない)
苦戦したというのは、私は現状ではまだ物足りず、65㎏まで落としたい、という欲があるからだ。
座ったりすると、やはりまだ腹の肉どうしがぶつかり、ちょっと気になる。
私のオカンいわく、「1年であと4㎏を落としたらええねん」
と言うのだが、私にはその方法は向いてないと思う。1年間もダイエットするなんて、想像もできない。
ある程度、短い期間で65㎏まで落とし、そしてそれをキープする。そっちのほうが現実的だ。
1年間も猶予があると、「まだ先は長いわ」と思って、結局、いつもどおり、というのが関の山だろう。
さて、前回、書いた、健康アドバイザーのことだが、あの人の方法はダメダメだ。
5分くらい話したと思うが、何一つ、有効なことは聞けなかった。ただグチグチと嫌味を言われただけだ。
将棋に例えれば、将棋道場に通っている子が、席主から「なんでお前はそんなに弱いのか」と、怒られるようなものだ。
そんな席主は失格である。「1手詰ハンドブックを解くといいよ」とか、「とにかく飛車だけは遊び駒にならないようにしよう」とか、何かしら、アドバイスがあるだろう。ただ怒っては、その子は将棋そのものを嫌いになるかもしれない。
私は発奮して痩せたからいいものの、あんなアドバイザーでは、健康診断に来なくなってしまう人もいるんではないか?
私は幸い、冷凍ゼリーが大好きで、この方法でダイエットできると分かった。
方法論としては、冷凍ゼリーを食べる以外に、以下の2点だ。
①夜中に冷凍ゼリー以外のものを食べないこと
②オカンの作ったご飯、ありがたいけど、きっぱり残す
また一か月後くらいに体重がどうなったか、書きたい。
目標は今よりマイナス4㎏の65㎏だ。割り算すると1週間で1㎏減。1日133g減がノルマ。果たして・・・。
http://mune1232007.blog121.fc2.com/blog-entry-3149.html
前回の記事の続き。あれから一か月ちょいで、体重はどうなったのか。
もともとが73.1㎏だった。前回が68.9㎏だった。それで、今、はかったら、69.3㎏だった。
ほぼ増減なし、である。とりあえず、リバウンドはせずに前回の水準をキープしている。
以前より明らかに腹がへっこんだ。健康診断のときに履いていたジーパンが、もうベルトなしでは履けない。サイズが合わないので買いなおさないといけないと思うくらい。
この一か月、かなり苦戦した。節制しているつもりだったが、なかなか減らない。
冷凍ゼリーは食べ続けている。相変わらず美味しいが、そろそろ涼しくなってきて、やはり夏と比べて、冷たいものに対する魅力が減ってきている。冷凍ゼリーを食べる量も減り、せいぜい1日1個、というところ。
私が食べているのはTaramiという会社の「くだもの屋さん」という、1個100円のもの。パイナップル味とミカン味が好き。
(オカンとオトンは冷凍ゼリーには全く興味がなく、食べない)
苦戦したというのは、私は現状ではまだ物足りず、65㎏まで落としたい、という欲があるからだ。
座ったりすると、やはりまだ腹の肉どうしがぶつかり、ちょっと気になる。
私のオカンいわく、「1年であと4㎏を落としたらええねん」
と言うのだが、私にはその方法は向いてないと思う。1年間もダイエットするなんて、想像もできない。
ある程度、短い期間で65㎏まで落とし、そしてそれをキープする。そっちのほうが現実的だ。
1年間も猶予があると、「まだ先は長いわ」と思って、結局、いつもどおり、というのが関の山だろう。
さて、前回、書いた、健康アドバイザーのことだが、あの人の方法はダメダメだ。
5分くらい話したと思うが、何一つ、有効なことは聞けなかった。ただグチグチと嫌味を言われただけだ。
将棋に例えれば、将棋道場に通っている子が、席主から「なんでお前はそんなに弱いのか」と、怒られるようなものだ。
そんな席主は失格である。「1手詰ハンドブックを解くといいよ」とか、「とにかく飛車だけは遊び駒にならないようにしよう」とか、何かしら、アドバイスがあるだろう。ただ怒っては、その子は将棋そのものを嫌いになるかもしれない。
私は発奮して痩せたからいいものの、あんなアドバイザーでは、健康診断に来なくなってしまう人もいるんではないか?
私は幸い、冷凍ゼリーが大好きで、この方法でダイエットできると分かった。
方法論としては、冷凍ゼリーを食べる以外に、以下の2点だ。
①夜中に冷凍ゼリー以外のものを食べないこと
②オカンの作ったご飯、ありがたいけど、きっぱり残す
また一か月後くらいに体重がどうなったか、書きたい。
目標は今よりマイナス4㎏の65㎏だ。割り算すると1週間で1㎏減。1日133g減がノルマ。果たして・・・。
2020.09.16
小学生将棋名人戦
12日の土曜に昼間、小学生将棋名人戦がNHKで放送された。私はあやうく見逃すところだった。
準決勝2局と決勝。準決勝の1局目は平凡だと思った。
準決勝2局目はすごかった。角換わりの攻め合いでギリギリの勝負。
プロでも参考になるんじゃないかと思えるくらいの名局。勝った白石くん、△2四銀は名手だ。
そして決勝。白石くん、大優勢を築き、もうどうやっても勝つんじゃないかと思えるところまで行った。
しかし受け間違えて、まさかまさかの大トン死。ぐああああ。間違いなくこの棋戦の伝説になる負け方(^^;
それと、日曜のNHK杯、▲山崎vs△広瀬も面白かった。
中盤、山崎の玉が6九なのに、金銀が4枚すべて出動し、(下から)4段目以上に居るという珍形。
自陣、スカスカでガラ空き。これで勝っちゃうんだから信じられない。山崎ワールド全開で、笑えた。
山崎は1回戦でもパックマンを指しており、この路線で行って欲しい。
準決勝2局と決勝。準決勝の1局目は平凡だと思った。
準決勝2局目はすごかった。角換わりの攻め合いでギリギリの勝負。
プロでも参考になるんじゃないかと思えるくらいの名局。勝った白石くん、△2四銀は名手だ。
そして決勝。白石くん、大優勢を築き、もうどうやっても勝つんじゃないかと思えるところまで行った。
しかし受け間違えて、まさかまさかの大トン死。ぐああああ。間違いなくこの棋戦の伝説になる負け方(^^;
それと、日曜のNHK杯、▲山崎vs△広瀬も面白かった。
中盤、山崎の玉が6九なのに、金銀が4枚すべて出動し、(下から)4段目以上に居るという珍形。
自陣、スカスカでガラ空き。これで勝っちゃうんだから信じられない。山崎ワールド全開で、笑えた。
山崎は1回戦でもパックマンを指しており、この路線で行って欲しい。
2020.09.13
霧島酒造杯 女流王将戦 挑戦者決定戦
第42期 霧島酒造杯 女流王将戦
挑戦者決定戦
里見香奈女流四冠 vs 室谷由紀女流三段
2020/8/20
解説:野月浩貴八段
聞き手:加藤桃子女流三段
囲碁将棋チャンネルで放送されている女流王将戦。いよいよ決勝、挑決まで来た。
この2人の対戦成績は、里見12勝1敗ということで、里見が圧倒しているとこのと。
むろやん、これまでのリベンジなるか?いけえええー。
里見は女流通算277勝95敗。0.745 ここまで香川、中村マリカ、頼本に勝ち。
解説の野月「里見はずっと女流棋界のトップ。どこをとっても強さが際立っている」
室谷は女流通算172勝112敗。0.606 ここまで藤井奈々、山根、伊藤沙恵に勝ち。
野月「室谷は生粋の振り飛車党でさばきのリズムに乗るとすごい力を発揮する」
事前のインタビュー
里見「精一杯がんばりたい。室谷さんは振り飛車党でじっくりした展開を好む」
室谷「少し緊張はありますけど楽しみのほうが大きい。里見さんはどこをとっても安定して隙がない」
対局の開始時に、「対局時間が大幅に伸びたため、一部編集してお送りします。ご了承下さい」というテロップが流れた。
この時点で長手数になったことがバレてる(^^;
先手里見で、相振りの相向かい飛車の相金無双に落ち着いた。じっくりした長い序盤だ。
角を持ち合っていて、野月「神経を使う戦い」
野月「形勢はほぼ互角だけど、主導権は里見が取っている」
室谷、もう駒組みで指す手がない、ということで室谷は仕掛けていったのだが、自陣がバラバラ。
ここの仕掛け、不自然で、かなり危なかったと思う。もう一気に室谷側が負けになっていても不思議ではなかった。
野月「里見の作戦勝ち」 聞き手のカトモモ「里見がじわじわと差をつけている指し回しですね」
ああー、もう勝負どころなく終わりか?と思われた、その時だった。
室谷が自陣角を打つ。△1三角という、攻めの手だが、かなり考えにくい手だ。
野月「はっとさせられる角」
ここで里見がきちんと対応していれば、受かっていたと思うのだが、里見はミスしてしまう。
野月「室谷にも楽しみが出てきた」
手が進み、一進一退の攻防。
野月「激戦。室谷もだいぶ盛り返した」 室谷の△1三角が抜群の利き。
そして、野月「室谷が優勢になった」
室谷の攻め駒がさばけ、双方の角に働きに差がある。里見に、いつものキレがないように感じる。
だが、まだまだ終わらない。里見も第一人者の意地を見せる。
野月「里見の勝負手ですね、迫力があります。少し勝負手が成功して里見が盛り返した」
おいおい、どっちが勝つねーん。むろやん、かなりいい感じだが、まだ勝者はわからんぞ。
ねじり合いの長い中終盤。そしてついに里見が自陣を放置で、攻めかかっていったー。おお、決着を着けに来た!
むろやんが踏み込めば、勝てるんじゃないか?パッと見、まだ室谷の玉は詰みはない。
ここは気合で攻めるときだ、踏み込め、むろやん!したらば、むろやん、踏み込んだ~!よっしゃー!
これ、むろやんの玉に詰みはない、よね?
野月は「室谷の玉は打ち歩詰めの筋で助かっているんじゃないか」と言う解説で、符号を10手くらい先まで言っているが、私の棋力ではそんな長い符号についていけない・・・。
里見の王手ラッシュ来たー。むろやん、正しい応手をを読み切れ!助かっているはず。
野月「室谷の玉の正しい逃げ場は1か所」という解説が続く。室谷は読み切っているか?
そしてついに、里見の王手が続かなくなった。里見、投了!! 154手で室谷の勝ち。やったあああー。
野月「序~中盤は里見がリードしたが、室谷が△1三角の勝負手を放ってうまく盛り返して優勢になった。色々あって楽しい一局だった」
局後のインタビュー
室谷「相振り飛車で少し消極的になってしまったかなと思った。我慢強く指せたのが良かった。丁寧に指しすぎてまた逆転されてしまったかなと思ったんですけど、最後はギリギリ詰みがなくて勝ち切れた。西山さんは強敵だがいつかタイトル戦で戦ってみたいかった相手。うれしく思う。結果にこだわって準備したい」
挑決ということだったが、それほどレベルが高いという感じではなかった。相振り特有の手の広い局面が続き、何を指すか、相当難しかった。攻めるべきか守るべきか、まずそこから考えないといけない場面が多かった。
ただ、里見が本調子ではなかったと感じた。いつもの稲妻流が不発だった。室谷は普段の力を発揮していたと思った。
いやいや、むろやん、やったね。大きな金星だ。私はモロにむろやんを応援して観ていたから、盛り上がったよ。
手数が長くて疲れたけども(^^; 相振りは難しい戦型だなあと、再認識させられた。
タイトル戦だが、時間が各3時間ということで、私はもう観ることはない。
これで私の今期の女流王将戦の記事は終わる。私にとってはワクワクの楽しい時間を過ごすことができた。
私が一番印象に残った一局では、室谷vs山根で、むろやんが受けの素晴らしい好手を連発していた一局を挙げたい。あれはむろやんの偉才ぶりを示した内容だった。
今期の特徴として、誰が挑戦者になるか、そのネタバレが事前に発生することがなくて、ドキドキで観ることができた。これはありがたかった。
むろやんのタイトル戦での活躍を願って、終わりとする。
霧島酒造杯 女流王将戦の関係者のみなさん、ありがとうございました。
挑戦者決定戦
里見香奈女流四冠 vs 室谷由紀女流三段
2020/8/20
解説:野月浩貴八段
聞き手:加藤桃子女流三段
囲碁将棋チャンネルで放送されている女流王将戦。いよいよ決勝、挑決まで来た。
この2人の対戦成績は、里見12勝1敗ということで、里見が圧倒しているとこのと。
むろやん、これまでのリベンジなるか?いけえええー。
里見は女流通算277勝95敗。0.745 ここまで香川、中村マリカ、頼本に勝ち。
解説の野月「里見はずっと女流棋界のトップ。どこをとっても強さが際立っている」
室谷は女流通算172勝112敗。0.606 ここまで藤井奈々、山根、伊藤沙恵に勝ち。
野月「室谷は生粋の振り飛車党でさばきのリズムに乗るとすごい力を発揮する」
事前のインタビュー
里見「精一杯がんばりたい。室谷さんは振り飛車党でじっくりした展開を好む」
室谷「少し緊張はありますけど楽しみのほうが大きい。里見さんはどこをとっても安定して隙がない」
対局の開始時に、「対局時間が大幅に伸びたため、一部編集してお送りします。ご了承下さい」というテロップが流れた。
この時点で長手数になったことがバレてる(^^;
先手里見で、相振りの相向かい飛車の相金無双に落ち着いた。じっくりした長い序盤だ。
角を持ち合っていて、野月「神経を使う戦い」
野月「形勢はほぼ互角だけど、主導権は里見が取っている」
室谷、もう駒組みで指す手がない、ということで室谷は仕掛けていったのだが、自陣がバラバラ。
ここの仕掛け、不自然で、かなり危なかったと思う。もう一気に室谷側が負けになっていても不思議ではなかった。
野月「里見の作戦勝ち」 聞き手のカトモモ「里見がじわじわと差をつけている指し回しですね」
ああー、もう勝負どころなく終わりか?と思われた、その時だった。
室谷が自陣角を打つ。△1三角という、攻めの手だが、かなり考えにくい手だ。
野月「はっとさせられる角」
ここで里見がきちんと対応していれば、受かっていたと思うのだが、里見はミスしてしまう。
野月「室谷にも楽しみが出てきた」
手が進み、一進一退の攻防。
野月「激戦。室谷もだいぶ盛り返した」 室谷の△1三角が抜群の利き。
そして、野月「室谷が優勢になった」
室谷の攻め駒がさばけ、双方の角に働きに差がある。里見に、いつものキレがないように感じる。
だが、まだまだ終わらない。里見も第一人者の意地を見せる。
野月「里見の勝負手ですね、迫力があります。少し勝負手が成功して里見が盛り返した」
おいおい、どっちが勝つねーん。むろやん、かなりいい感じだが、まだ勝者はわからんぞ。
ねじり合いの長い中終盤。そしてついに里見が自陣を放置で、攻めかかっていったー。おお、決着を着けに来た!
むろやんが踏み込めば、勝てるんじゃないか?パッと見、まだ室谷の玉は詰みはない。
ここは気合で攻めるときだ、踏み込め、むろやん!したらば、むろやん、踏み込んだ~!よっしゃー!
これ、むろやんの玉に詰みはない、よね?
野月は「室谷の玉は打ち歩詰めの筋で助かっているんじゃないか」と言う解説で、符号を10手くらい先まで言っているが、私の棋力ではそんな長い符号についていけない・・・。
里見の王手ラッシュ来たー。むろやん、正しい応手をを読み切れ!助かっているはず。
野月「室谷の玉の正しい逃げ場は1か所」という解説が続く。室谷は読み切っているか?
そしてついに、里見の王手が続かなくなった。里見、投了!! 154手で室谷の勝ち。やったあああー。
野月「序~中盤は里見がリードしたが、室谷が△1三角の勝負手を放ってうまく盛り返して優勢になった。色々あって楽しい一局だった」
局後のインタビュー
室谷「相振り飛車で少し消極的になってしまったかなと思った。我慢強く指せたのが良かった。丁寧に指しすぎてまた逆転されてしまったかなと思ったんですけど、最後はギリギリ詰みがなくて勝ち切れた。西山さんは強敵だがいつかタイトル戦で戦ってみたいかった相手。うれしく思う。結果にこだわって準備したい」
挑決ということだったが、それほどレベルが高いという感じではなかった。相振り特有の手の広い局面が続き、何を指すか、相当難しかった。攻めるべきか守るべきか、まずそこから考えないといけない場面が多かった。
ただ、里見が本調子ではなかったと感じた。いつもの稲妻流が不発だった。室谷は普段の力を発揮していたと思った。
いやいや、むろやん、やったね。大きな金星だ。私はモロにむろやんを応援して観ていたから、盛り上がったよ。
手数が長くて疲れたけども(^^; 相振りは難しい戦型だなあと、再認識させられた。
タイトル戦だが、時間が各3時間ということで、私はもう観ることはない。
これで私の今期の女流王将戦の記事は終わる。私にとってはワクワクの楽しい時間を過ごすことができた。
私が一番印象に残った一局では、室谷vs山根で、むろやんが受けの素晴らしい好手を連発していた一局を挙げたい。あれはむろやんの偉才ぶりを示した内容だった。
今期の特徴として、誰が挑戦者になるか、そのネタバレが事前に発生することがなくて、ドキドキで観ることができた。これはありがたかった。
むろやんのタイトル戦での活躍を願って、終わりとする。
霧島酒造杯 女流王将戦の関係者のみなさん、ありがとうございました。
2020.09.12
霧島酒造杯 女流王将戦 準決勝 第2局
第42期 霧島酒造杯 女流王将戦
本戦トーナメント 準決勝 第2局
室谷由紀女流三段 vs 伊藤沙恵女流三段
2020/8/11
解説:近藤誠也七段
聞き手:野田澤彩乃女流初段
囲碁将棋チャンネルで、土曜に2局、放送されている。(コロナ禍だから?)まず1局目は準決勝第2局。
第1局のほうは例によって里見が強すぎ、差がついてしまったが、本局は接戦が期待される。
室谷は女流通算171勝111敗 0.606 1回戦で藤井奈々に大苦戦の末に辛勝。2回戦で山根に受け切り勝ち。山根戦は受けの名局だった。
解説の近藤「室谷は振り飛車党でセンスがいい。受けがしっかりしていてバランスがいい」
伊藤は女流通算141勝55敗 0.719 1回戦で本田に受けて快勝。2回戦で室田伊緒に大接戦の末、粘り勝ち。
近藤「伊藤は女流のトップ。居飛車党で力強い受け将棋。腰の入った将棋を指す」
事前のインタビュー
室谷「伊藤さんはオールラウンダー。攻めと受けのバランスがいい。早見え早指しなのでこの棋戦は強い印象。準決勝という舞台を楽しんで伸び伸び指したい」
伊藤「室谷さんはどこの筋にも振る振り飛車党。普段は色々こなす、頼りにしている先輩。目の前の局面に全力を尽くしたい」
先手室谷で、3手目に石田流を明示。伊藤の対策は、1筋位取りだった。室谷は1筋の位を許した。
駆け引きの結果、▲石田流vs△居飛車の対抗形になった。
まだこれから駒組みが続くだろう、と思われたが、この一局は全く違った。
室谷から早々に動き、揺さぶって行った。それも中途半端な仕掛けじゃない。一気に良くしてやろうという手順だ。研究範囲なのか?
近藤「いやー、積極的ですね」
聞き手の野田澤「今日は攻めますっていう、気合が室谷から感じられます」
近藤「早指しだと、後手は、まとめきれずに負けてしまうかも」
室谷の手に感心している近藤と野田澤。こんな早い仕掛け、コンピュータがやりそうだなあ。
近藤「先手の飛車と後手の角の交換になったが、後手陣はバランスが悪い。気持ち的には先手の室谷のペース」
いけいけ、むろやん!・・・でも、私ならどっちを持っても自信がない。ホントにこれ、室谷側を持って、手が作れるのか?
近藤「室谷側はゆっくりした戦いには向いていない」
野田澤「2人は同年齢。(26歳) ここまで2人の対戦成績は、伊藤の9勝1敗。差がついてますね」
うお、対戦成績、一方的やん。これはむろやんを応援しないと!
が、しかし、近藤「けっこう後手陣も引き締まってきました。伊藤も楽しみ充分」
十字飛車の筋で、技を繰り出してくる伊藤。野田澤「飛車がクルッと」
うお、耐えろ、むろやん~。もうこれ、私ならこの十字飛車でノックアウトされてるわ。
室谷、けっこうなピンチになってる~。がんばれ~。
近藤「まだ室谷の攻めの糸口が見えない」
うーん、緊張感がある手が続いている。近藤「いい勝負、どっちが勝つか全くわからない」
手が難しい局面が続いているが、次に狙いがある手を指し続ける両者。どちらも折れる気配がない。どっちも強い!
終局までこの調子でいけば、これは名局だ、と思われた、その時だった。
秒読みに追われた伊藤が敵陣に飛車を打ち込んだ。
近藤「打っておいて損なしの飛車です」
が、次の室谷の一手で視聴者全員、声を出したと思う。
なんと伊藤が今打った飛車と盤上の飛車。その位置関係で、室谷の次の手、角打ち一発で飛車の両取りがかかった!!
な、なんだ??? この角での両取りは??? 伊藤は、こんな飛車の両取りがかかるところに飛車を打ち込んでしまったのか!!
伊藤としては自陣はスカスカだが、相手に攻め駒がないのが主張だったのに、飛車を取られたら、大ピンチではないか。
そしてもう飛車が取られるのは決定事項・・・。こりゃ、飛車打ちは大ポカだ!!
近藤「うっかりの可能性が・・・。室谷が良くなった」
おーい、近藤先生、あんたも両取りが見えてなかったじゃん(笑)
室谷、飛車を手に持ち、これで、攻める展望が開けた。大きな大きな飛車の持ち駒だ。大チャンス到来だ。
近藤「伊藤がめずらしく焦っている感じ」
伊藤、大ピンチ。まだ粘るか??
この日の室谷、寄せはどうか?すると室谷は、またも近藤の解説していなかった手を出した。鮮やかな金捨て一発!
近藤「もう室谷も引き返せません」 野田澤「勝ちました、という宣言ですね」
キッチリ、シッカリと寄せを決めた室谷。91手で室谷の勝ち。やったあ、伊藤から貴重な貴重な2勝目!
近藤「序盤から室谷が積極的に動いていって、面白い展開になった。伊藤が持ち前の受けを発揮して中盤以降はペースを握っていた。室谷も辛抱強く手を戻して、激戦になった。伊藤の飛車の打ち込みが敗着。うっかりだろう。伊藤としては残念な内容となった。室谷には勢いがある」
局後のインタビュー
室谷「対抗形になってある程度、想定していたとうりに進んだ。こちらから動いていく展開になったんですが、思ったより自分の攻めが軽かったのか、中盤のあたりで少し悪くしてしまった。そこからは自分から崩れないようにと意識して、マイナスにならないような手を指して辛抱したのが逆転につながったかな。挑戦者決定戦の里見さんは強敵ではあるけど、自分もここまで戦ってきて自信もついたので、伸び伸びと指したい」
むろやん、やった!中盤以降の、辛抱の仕方が実に見事だった。リードされても自分から崩れない、そんな指し方、なかなかできるもんじゃない。そして40秒の秒読みの中、あの角打ちを発見したのはさすが!両取りが発生したのは唐突な出来事で、見逃していてもおかしくなかった。その後の寄せも最速だった。いやー、強かった!
伊藤さんとしては残念だけどもうしょうがないだろう。今回はむろやんが強かったよ。
両者の好プレーが長く続いたあとの、飛車打ちのポカ。実に見ごたえがある面白い内容だった。エンタメとして、すっごく楽しめた。
これぞ女流将棋、最高だ(^^)/
これで挑戦者決定戦は里見vs室谷となった。里見も楽には勝てないだろう。私は、むろやんにぜひ勝ってほしいが・・・(^^;
なお、このブログで挑戦者決定戦の内容は、明日の午後にUPの予定。
本戦トーナメント 準決勝 第2局
室谷由紀女流三段 vs 伊藤沙恵女流三段
2020/8/11
解説:近藤誠也七段
聞き手:野田澤彩乃女流初段
囲碁将棋チャンネルで、土曜に2局、放送されている。(コロナ禍だから?)まず1局目は準決勝第2局。
第1局のほうは例によって里見が強すぎ、差がついてしまったが、本局は接戦が期待される。
室谷は女流通算171勝111敗 0.606 1回戦で藤井奈々に大苦戦の末に辛勝。2回戦で山根に受け切り勝ち。山根戦は受けの名局だった。
解説の近藤「室谷は振り飛車党でセンスがいい。受けがしっかりしていてバランスがいい」
伊藤は女流通算141勝55敗 0.719 1回戦で本田に受けて快勝。2回戦で室田伊緒に大接戦の末、粘り勝ち。
近藤「伊藤は女流のトップ。居飛車党で力強い受け将棋。腰の入った将棋を指す」
事前のインタビュー
室谷「伊藤さんはオールラウンダー。攻めと受けのバランスがいい。早見え早指しなのでこの棋戦は強い印象。準決勝という舞台を楽しんで伸び伸び指したい」
伊藤「室谷さんはどこの筋にも振る振り飛車党。普段は色々こなす、頼りにしている先輩。目の前の局面に全力を尽くしたい」
先手室谷で、3手目に石田流を明示。伊藤の対策は、1筋位取りだった。室谷は1筋の位を許した。
駆け引きの結果、▲石田流vs△居飛車の対抗形になった。
まだこれから駒組みが続くだろう、と思われたが、この一局は全く違った。
室谷から早々に動き、揺さぶって行った。それも中途半端な仕掛けじゃない。一気に良くしてやろうという手順だ。研究範囲なのか?
近藤「いやー、積極的ですね」
聞き手の野田澤「今日は攻めますっていう、気合が室谷から感じられます」
近藤「早指しだと、後手は、まとめきれずに負けてしまうかも」
室谷の手に感心している近藤と野田澤。こんな早い仕掛け、コンピュータがやりそうだなあ。
近藤「先手の飛車と後手の角の交換になったが、後手陣はバランスが悪い。気持ち的には先手の室谷のペース」
いけいけ、むろやん!・・・でも、私ならどっちを持っても自信がない。ホントにこれ、室谷側を持って、手が作れるのか?
近藤「室谷側はゆっくりした戦いには向いていない」
野田澤「2人は同年齢。(26歳) ここまで2人の対戦成績は、伊藤の9勝1敗。差がついてますね」
うお、対戦成績、一方的やん。これはむろやんを応援しないと!
が、しかし、近藤「けっこう後手陣も引き締まってきました。伊藤も楽しみ充分」
十字飛車の筋で、技を繰り出してくる伊藤。野田澤「飛車がクルッと」
うお、耐えろ、むろやん~。もうこれ、私ならこの十字飛車でノックアウトされてるわ。
室谷、けっこうなピンチになってる~。がんばれ~。
近藤「まだ室谷の攻めの糸口が見えない」
うーん、緊張感がある手が続いている。近藤「いい勝負、どっちが勝つか全くわからない」
手が難しい局面が続いているが、次に狙いがある手を指し続ける両者。どちらも折れる気配がない。どっちも強い!
終局までこの調子でいけば、これは名局だ、と思われた、その時だった。
秒読みに追われた伊藤が敵陣に飛車を打ち込んだ。
近藤「打っておいて損なしの飛車です」
が、次の室谷の一手で視聴者全員、声を出したと思う。
なんと伊藤が今打った飛車と盤上の飛車。その位置関係で、室谷の次の手、角打ち一発で飛車の両取りがかかった!!
な、なんだ??? この角での両取りは??? 伊藤は、こんな飛車の両取りがかかるところに飛車を打ち込んでしまったのか!!
伊藤としては自陣はスカスカだが、相手に攻め駒がないのが主張だったのに、飛車を取られたら、大ピンチではないか。
そしてもう飛車が取られるのは決定事項・・・。こりゃ、飛車打ちは大ポカだ!!
近藤「うっかりの可能性が・・・。室谷が良くなった」
おーい、近藤先生、あんたも両取りが見えてなかったじゃん(笑)
室谷、飛車を手に持ち、これで、攻める展望が開けた。大きな大きな飛車の持ち駒だ。大チャンス到来だ。
近藤「伊藤がめずらしく焦っている感じ」
伊藤、大ピンチ。まだ粘るか??
この日の室谷、寄せはどうか?すると室谷は、またも近藤の解説していなかった手を出した。鮮やかな金捨て一発!
近藤「もう室谷も引き返せません」 野田澤「勝ちました、という宣言ですね」
キッチリ、シッカリと寄せを決めた室谷。91手で室谷の勝ち。やったあ、伊藤から貴重な貴重な2勝目!
近藤「序盤から室谷が積極的に動いていって、面白い展開になった。伊藤が持ち前の受けを発揮して中盤以降はペースを握っていた。室谷も辛抱強く手を戻して、激戦になった。伊藤の飛車の打ち込みが敗着。うっかりだろう。伊藤としては残念な内容となった。室谷には勢いがある」
局後のインタビュー
室谷「対抗形になってある程度、想定していたとうりに進んだ。こちらから動いていく展開になったんですが、思ったより自分の攻めが軽かったのか、中盤のあたりで少し悪くしてしまった。そこからは自分から崩れないようにと意識して、マイナスにならないような手を指して辛抱したのが逆転につながったかな。挑戦者決定戦の里見さんは強敵ではあるけど、自分もここまで戦ってきて自信もついたので、伸び伸びと指したい」
むろやん、やった!中盤以降の、辛抱の仕方が実に見事だった。リードされても自分から崩れない、そんな指し方、なかなかできるもんじゃない。そして40秒の秒読みの中、あの角打ちを発見したのはさすが!両取りが発生したのは唐突な出来事で、見逃していてもおかしくなかった。その後の寄せも最速だった。いやー、強かった!
伊藤さんとしては残念だけどもうしょうがないだろう。今回はむろやんが強かったよ。
両者の好プレーが長く続いたあとの、飛車打ちのポカ。実に見ごたえがある面白い内容だった。エンタメとして、すっごく楽しめた。
これぞ女流将棋、最高だ(^^)/
これで挑戦者決定戦は里見vs室谷となった。里見も楽には勝てないだろう。私は、むろやんにぜひ勝ってほしいが・・・(^^;
なお、このブログで挑戦者決定戦の内容は、明日の午後にUPの予定。
2020.09.06
霧島酒造杯 女流王将戦 準決勝 第1局
第42期 霧島酒造杯 女流王将戦
本戦トーナメント 準決勝 第1局
里見香奈女流四冠 vs 頼本奈菜女流初段
2020年7月23日
解説:佐藤秀司七段
聞き手:中村真梨花女流三段
本命の里見に、頼本がどこまで食いつけるか。
解説の秀司「里見は説明不要の第一人者。西山に女流王将を奪われたので、リターンマッチに燃えているだろう。頼本は売り出し中の若手。いずれはタイトル戦に出てきて欲しい逸材」
里見は1回戦で香川、2回戦で中村マリカに勝っている。1回戦の香川戦、中盤でのワカレでは危なかったということだ。香川が金香交換の駒得だったので、もし香川が例えば受けに回っていたら、香川が有利を保てたのだろう。しかし終わってみれば里見の圧勝だった。2回戦はマリカ攻めを見事に受けきって快勝。
頼本は1回戦の山口えりりん戦は圧勝だった。2回戦の塚田戦はレベルが高いのか低いのかよくわからない内容だった(^^;
事前のインタビュー
里見「頼本さんは振り飛車全般を指す。今持っている力を出せるように集中して指す」
頼本「里見さんは多くの実績を残されている。実力を出せるようにがんばりたい」
先手里見で、3手目に▲9六歩の様子見。その一手が波紋を呼ぶ。頼本はこの手を見て、居飛車を選択。
戦型は里見の▲5筋位取り中飛車vs頼本の△居飛車の超速△7三銀とでも呼ぶべき形になった。
まだ始まったばかり、というところで、解説の秀司が▲9七角が気になる、と言っている。
里見が指したのも▲9七角だった。序盤の▲9六歩が意味があったのだ。
この角のラインのせいで、頼本が玉の囲い方に苦しむことになる。
△4三玉と、変な形でこらえた頼本。耐えろ、頼本~、まだやれるぞ~。
進んでみると、なんとか頼本の玉は左美濃に入城できた。
秀司「どうなるかと思ったけど、頼本がうまく収めた」
しかし直後、頼本は弱気な受けをして、秀司をびっくりさせてしまう。
秀司「え!?んー、どうですかねー、これはどうかなー、先手も安心しますからねー」
まだここまでは良かった。頼本は作戦的には失敗だが、まだまだやれた。
問題はこの後だった。里見が覗いた角を、頼本は追い払うのが一手遅れ、手順前後をしてしまう。
秀司「あ、これは・・・ 里見は見逃さないですね」
里見は、教科書に載ってるような歩を捨てる手筋を見せた。
秀司「魔法のように(邪魔な)歩が消えました」
頼本の桂が、あえなく死亡。里見、無条件での桂得!
まだ序盤と言える段階なのに~。うわ~、やめてくれ~、頼本がリードしたならともかく、里見がリードしたらもうこれは・・・。
頼本、なんとかならんか、と思って私は観ていたが、里見は全く隙を見せない。
あろうことか、受けにまわり始めた里見。なんということをするんだ。何もさせないという里見の意図。
手が進むが、差が開くばかりなので、解説の秀司も、聞き手のマリカも、もうしゃべることがなくなってきてしまった(^^;
マリカ「頼本も粘っているんですけどね」
秀司「里見は、つけいる隙を与えない指し方。今、里見は、金銀6枚持っているから優勢。これが金銀7枚になったら勝勢」
結局、頼本は端攻めで、思い出王手をするのが精一杯。里見に完封されてしまった。
133手で里見の完勝。手数はかかったが、差がかなりついた一局だった。
秀司「序盤、里見が機敏に動いて、頼本が苦心の駒組みを強いられた。しかしそこから組みあがってみると、頼本もやれるんじゃないかという局面まで行った。でもそこから里見の指し方が巧みで、そこからは頼本は力を出せなかった。挑戦者決定戦には、来るべき人が来た」
局後のインタビュー
里見「対抗形は意外だったが、一局を通して集中して指せたかなと思います。挑戦者決定戦には体調に気を付けて、しっかり勉強して当日を迎えたい」
はああああああー、頼本、やはり負けたか。角を追うのが一手遅いのが致命傷だった。里見相手に無条件の桂損ではもう勝機はなかった・・・。んー、もう少し追い詰めて欲しかったが、里見相手にはこうなっちゃうか。
序盤、5筋を受けるために玉を△4三玉と上がらざるを得なかったところから、互角まで盛り返したのだが、見せ場はそこまでだったorz うーん、接戦が観たかったが、もうしょうがない。
来週の土曜には、準決勝の第2局と、挑戦者決定戦が放送される。
本戦トーナメント 準決勝 第1局
里見香奈女流四冠 vs 頼本奈菜女流初段
2020年7月23日
解説:佐藤秀司七段
聞き手:中村真梨花女流三段
本命の里見に、頼本がどこまで食いつけるか。
解説の秀司「里見は説明不要の第一人者。西山に女流王将を奪われたので、リターンマッチに燃えているだろう。頼本は売り出し中の若手。いずれはタイトル戦に出てきて欲しい逸材」
里見は1回戦で香川、2回戦で中村マリカに勝っている。1回戦の香川戦、中盤でのワカレでは危なかったということだ。香川が金香交換の駒得だったので、もし香川が例えば受けに回っていたら、香川が有利を保てたのだろう。しかし終わってみれば里見の圧勝だった。2回戦はマリカ攻めを見事に受けきって快勝。
頼本は1回戦の山口えりりん戦は圧勝だった。2回戦の塚田戦はレベルが高いのか低いのかよくわからない内容だった(^^;
事前のインタビュー
里見「頼本さんは振り飛車全般を指す。今持っている力を出せるように集中して指す」
頼本「里見さんは多くの実績を残されている。実力を出せるようにがんばりたい」
先手里見で、3手目に▲9六歩の様子見。その一手が波紋を呼ぶ。頼本はこの手を見て、居飛車を選択。
戦型は里見の▲5筋位取り中飛車vs頼本の△居飛車の超速△7三銀とでも呼ぶべき形になった。
まだ始まったばかり、というところで、解説の秀司が▲9七角が気になる、と言っている。
里見が指したのも▲9七角だった。序盤の▲9六歩が意味があったのだ。
この角のラインのせいで、頼本が玉の囲い方に苦しむことになる。
△4三玉と、変な形でこらえた頼本。耐えろ、頼本~、まだやれるぞ~。
進んでみると、なんとか頼本の玉は左美濃に入城できた。
秀司「どうなるかと思ったけど、頼本がうまく収めた」
しかし直後、頼本は弱気な受けをして、秀司をびっくりさせてしまう。
秀司「え!?んー、どうですかねー、これはどうかなー、先手も安心しますからねー」
まだここまでは良かった。頼本は作戦的には失敗だが、まだまだやれた。
問題はこの後だった。里見が覗いた角を、頼本は追い払うのが一手遅れ、手順前後をしてしまう。
秀司「あ、これは・・・ 里見は見逃さないですね」
里見は、教科書に載ってるような歩を捨てる手筋を見せた。
秀司「魔法のように(邪魔な)歩が消えました」
頼本の桂が、あえなく死亡。里見、無条件での桂得!
まだ序盤と言える段階なのに~。うわ~、やめてくれ~、頼本がリードしたならともかく、里見がリードしたらもうこれは・・・。
頼本、なんとかならんか、と思って私は観ていたが、里見は全く隙を見せない。
あろうことか、受けにまわり始めた里見。なんということをするんだ。何もさせないという里見の意図。
手が進むが、差が開くばかりなので、解説の秀司も、聞き手のマリカも、もうしゃべることがなくなってきてしまった(^^;
マリカ「頼本も粘っているんですけどね」
秀司「里見は、つけいる隙を与えない指し方。今、里見は、金銀6枚持っているから優勢。これが金銀7枚になったら勝勢」
結局、頼本は端攻めで、思い出王手をするのが精一杯。里見に完封されてしまった。
133手で里見の完勝。手数はかかったが、差がかなりついた一局だった。
秀司「序盤、里見が機敏に動いて、頼本が苦心の駒組みを強いられた。しかしそこから組みあがってみると、頼本もやれるんじゃないかという局面まで行った。でもそこから里見の指し方が巧みで、そこからは頼本は力を出せなかった。挑戦者決定戦には、来るべき人が来た」
局後のインタビュー
里見「対抗形は意外だったが、一局を通して集中して指せたかなと思います。挑戦者決定戦には体調に気を付けて、しっかり勉強して当日を迎えたい」
はああああああー、頼本、やはり負けたか。角を追うのが一手遅いのが致命傷だった。里見相手に無条件の桂損ではもう勝機はなかった・・・。んー、もう少し追い詰めて欲しかったが、里見相手にはこうなっちゃうか。
序盤、5筋を受けるために玉を△4三玉と上がらざるを得なかったところから、互角まで盛り返したのだが、見せ場はそこまでだったorz うーん、接戦が観たかったが、もうしょうがない。
来週の土曜には、準決勝の第2局と、挑戦者決定戦が放送される。
2020.09.05
霧島酒造杯 女流王将戦 2回戦 第4局 頼本奈菜女流初段 vs 塚田恵梨花女流初段
第42期 霧島酒造杯 女流王将戦
本戦トーナメント 2回戦 第4局
頼本奈菜女流初段 vs 塚田恵梨花女流初段
2020年7月23日
解説:佐藤秀司七段
聞き手:中村真梨花女流三段
頼本と塚田か。あんまり興味をそそられないが、好局を期待。
聞き手のマリカちゃん、顔が丸い。
頼本は女流通算33勝27敗。1回戦の山口えりりん戦では、角交換四間飛車から筋違い角をうまく使い圧勝していた。
解説の秀司「頼本は若い世代で、活躍している一人。これからが期待されている人」
塚田は女流通算37勝43敗。1回戦の石本戦では完勝だったものの、石本の出来が悪かった。
秀司「ご両親も棋士。近年は非公式戦で優勝し、力をつけてきている」
事前のインタビュー
頼本「塚田さんは多方面で活躍されている印象。緊張してきたんですけど、実力を出せるようにがんばりたい」
塚田「頼本さんは振り飛車党で若手の中でも勝率が高い印象。女流王将戦は本戦初出場だが一回戦で慣れてきたのでがんばりたい」
先手頼本で、▲5筋位取り中飛車vs△居飛車持久戦の対抗形になった。
じっくりした駒組みが続いた。が、頼本がせっかく取った5筋の位を自ら放棄してしまう。
秀司「頼本は手損したが、将棋は手損で勝敗が決まるわけじゃないですから。でも私が修行時代はこういう手を指したら怒られましたけど」
・・・頼本、4手くらい損をした計算になる。この指し方は誰も真似しないだろう(^^;
双方、高美濃に囲った。長い序盤だったが、塚田から仕掛けていった。
塚田が好調に攻めていける順を秀司は解説していたが、塚田はそう指さず、ミスしたらしい。
これで互角か。
そしてこの後、秀司が解説に困る手を、双方が連発することになる。
頼本から端攻めして行ったが、秀司「そうですかー」
塚田が角打ちの強引な受けに、秀司「えー、これはどうですかねー」
頼本の超強気な金打ちの攻め(▲4三金)に、秀司「ん?ん?ん?はー、これは・・・ずいぶんゴツイ手ですけど・・・」
もうね、何が起こってるか、佐藤秀司ですらわかってない。観てるこっちはもっとわからない。
とにかく最善ではない手がいっぱい混じってるんだろうな、ということだけは私にも伝わってくる。
でも、頼本の金打ち(▲4三金)の攻めが、結果的に大成功だった。そこからの寄せは鮮やかで、95手で頼本の勝ち。
秀司「若い二人らしくきびきびした攻め合いだった。頼本は端を攻めたが、うまい収め方をした。塚田は端で一手パスの手があった。準決勝では頼本が里見に対しどれだけ戦えるかは楽しみ」
局後のインタビュー
頼本「途中、もつれたので、少し苦しくしてしまいましたが、粘れたのでうまくできました」
んー、これ、双方、疑問手がいっぱいあったんだろうなあ。でも頼本の▲4三金という手は恐るべき鬼手だったのかもしれない。
後手の駒が3枚利いているところに強引な金打ち。そんな手がいい手だったのか?
しかし事実として、何しろ、そこから後手玉は、一気に寄ってしまったのだから。
頼本、準決勝では里見に楽をさせないでほしい。
本戦トーナメント 2回戦 第4局
頼本奈菜女流初段 vs 塚田恵梨花女流初段
2020年7月23日
解説:佐藤秀司七段
聞き手:中村真梨花女流三段
頼本と塚田か。あんまり興味をそそられないが、好局を期待。
聞き手のマリカちゃん、顔が丸い。
頼本は女流通算33勝27敗。1回戦の山口えりりん戦では、角交換四間飛車から筋違い角をうまく使い圧勝していた。
解説の秀司「頼本は若い世代で、活躍している一人。これからが期待されている人」
塚田は女流通算37勝43敗。1回戦の石本戦では完勝だったものの、石本の出来が悪かった。
秀司「ご両親も棋士。近年は非公式戦で優勝し、力をつけてきている」
事前のインタビュー
頼本「塚田さんは多方面で活躍されている印象。緊張してきたんですけど、実力を出せるようにがんばりたい」
塚田「頼本さんは振り飛車党で若手の中でも勝率が高い印象。女流王将戦は本戦初出場だが一回戦で慣れてきたのでがんばりたい」
先手頼本で、▲5筋位取り中飛車vs△居飛車持久戦の対抗形になった。
じっくりした駒組みが続いた。が、頼本がせっかく取った5筋の位を自ら放棄してしまう。
秀司「頼本は手損したが、将棋は手損で勝敗が決まるわけじゃないですから。でも私が修行時代はこういう手を指したら怒られましたけど」
・・・頼本、4手くらい損をした計算になる。この指し方は誰も真似しないだろう(^^;
双方、高美濃に囲った。長い序盤だったが、塚田から仕掛けていった。
塚田が好調に攻めていける順を秀司は解説していたが、塚田はそう指さず、ミスしたらしい。
これで互角か。
そしてこの後、秀司が解説に困る手を、双方が連発することになる。
頼本から端攻めして行ったが、秀司「そうですかー」
塚田が角打ちの強引な受けに、秀司「えー、これはどうですかねー」
頼本の超強気な金打ちの攻め(▲4三金)に、秀司「ん?ん?ん?はー、これは・・・ずいぶんゴツイ手ですけど・・・」
もうね、何が起こってるか、佐藤秀司ですらわかってない。観てるこっちはもっとわからない。
とにかく最善ではない手がいっぱい混じってるんだろうな、ということだけは私にも伝わってくる。
でも、頼本の金打ち(▲4三金)の攻めが、結果的に大成功だった。そこからの寄せは鮮やかで、95手で頼本の勝ち。
秀司「若い二人らしくきびきびした攻め合いだった。頼本は端を攻めたが、うまい収め方をした。塚田は端で一手パスの手があった。準決勝では頼本が里見に対しどれだけ戦えるかは楽しみ」
局後のインタビュー
頼本「途中、もつれたので、少し苦しくしてしまいましたが、粘れたのでうまくできました」
んー、これ、双方、疑問手がいっぱいあったんだろうなあ。でも頼本の▲4三金という手は恐るべき鬼手だったのかもしれない。
後手の駒が3枚利いているところに強引な金打ち。そんな手がいい手だったのか?
しかし事実として、何しろ、そこから後手玉は、一気に寄ってしまったのだから。
頼本、準決勝では里見に楽をさせないでほしい。
2020.09.02
銀河戦 本戦Cブロック 10回戦 稲葉 陽八段 vs 藤井聡太七段
第28期 銀河戦 本戦Cブロック 10回戦
稲葉 陽八段 vs 藤井聡太七段
2020年7月4日
解説:増田康宏六段
聞き手:千葉涼子女流四段
銀河戦が1ヵ月ぶりに再開された。待望の藤井聡太の登場。
聡太はここまで4連勝しているが、同じブロックの出口が5連勝しているので、本局に勝たないと決勝トーナメントには出場できない。
解説の増田「稲葉は角換わりが得意で中終盤に力を発揮する。聡太は最近また進化していて成長が止まらない」
先手稲葉で、角換わりで相早繰り銀となった。これは戦型として面白い。
増田「最近はかなり早繰り銀も流行っている」
お互い居玉のまま一気に戦いに突入。稲葉が2枚替えで駒得したが、聡太は好位置に馬を作っている。
増田「いやー、(進行が)早いですねー」
ここまでどんどん手が進んだ。両者の研究範囲なのは明らかだ。
聡太が最初の15分の持ち時間を使い切ったが、稲葉はまだ12分も残っている。
形勢は難しそう。聡太が飛車と、と金で確実な攻めがある。稲葉がどう手を作っていくか。
聞き手の千葉「中盤なのか終盤なのか」
千葉さんは相変わらずどんどん発言し、若干うるさい(笑)
稲葉、手を作るのに苦戦。増田「稲葉は歩切れが痛い」
そして、聡太にチャンスが回ってきた。増田「ここは聡太が読み切れば良くする順がありそうですね」
聡太、相手の銀を取りつつ王手になり、さらにその王手がまた王手金取りになる、という、もうノドから手が出るほど指したい手があったのだが、それを自重。受けに回った。ここの辛抱はすごかった。私なら絶対、銀を取りたいところだった(^^;
ここから聡太の受けの手のオンパレードが始まった。
増田「聡太は手堅い手が好きですからね。うーん、なるほど、うまい」
千葉「羽生先生の受けを思い出します」
特に、自陣の底の香を浮いて受けた手が印象に残った。意外と盲点になる手だ。増田も指摘していなかった。
その後も銀、金を自陣にベタベタと張り付けた聡太。千葉「万が一にも負けない手ですね」
増田「これはもう相手の心を折りにきてますね」
しかし、ここからまだ終わらないのが稲葉だった。よくそんな手を思いつく、という攻めの勝負手を連発。
増田「あの手この手で迫りますね」
が、やはり聡太の強さは並じゃない。そんな稲葉の勝負手を軽やかにかわしていった。
安定感抜群の指し回しで、リードを広げ、最後は即詰みに打ち取った。134手で聡太の勝ち。
中盤は難しかったが、いったん有利になってからは確実に指し、快勝だった。強い。
増田「序盤は稲葉の研究どおりだったが、中終盤の聡太の受けっぷりが見事だった」
聡太は増田の解説してない手を連発していた。
聡太の受けが存分に見れた一局で、マニア好みで見ごたえがあった。
これで聡太は決勝トーナメント進出を決めた。次はCブロックの最終戦で羽生と当たる。
放送時間は余ったが、感想戦がなかった。これはコロナの影響なのか?
とにかく聡太が勝って、私の楽しみも続くことになったので良かった。
稲葉 陽八段 vs 藤井聡太七段
2020年7月4日
解説:増田康宏六段
聞き手:千葉涼子女流四段
銀河戦が1ヵ月ぶりに再開された。待望の藤井聡太の登場。
聡太はここまで4連勝しているが、同じブロックの出口が5連勝しているので、本局に勝たないと決勝トーナメントには出場できない。
解説の増田「稲葉は角換わりが得意で中終盤に力を発揮する。聡太は最近また進化していて成長が止まらない」
先手稲葉で、角換わりで相早繰り銀となった。これは戦型として面白い。
増田「最近はかなり早繰り銀も流行っている」
お互い居玉のまま一気に戦いに突入。稲葉が2枚替えで駒得したが、聡太は好位置に馬を作っている。
増田「いやー、(進行が)早いですねー」
ここまでどんどん手が進んだ。両者の研究範囲なのは明らかだ。
聡太が最初の15分の持ち時間を使い切ったが、稲葉はまだ12分も残っている。
形勢は難しそう。聡太が飛車と、と金で確実な攻めがある。稲葉がどう手を作っていくか。
聞き手の千葉「中盤なのか終盤なのか」
千葉さんは相変わらずどんどん発言し、若干うるさい(笑)
稲葉、手を作るのに苦戦。増田「稲葉は歩切れが痛い」
そして、聡太にチャンスが回ってきた。増田「ここは聡太が読み切れば良くする順がありそうですね」
聡太、相手の銀を取りつつ王手になり、さらにその王手がまた王手金取りになる、という、もうノドから手が出るほど指したい手があったのだが、それを自重。受けに回った。ここの辛抱はすごかった。私なら絶対、銀を取りたいところだった(^^;
ここから聡太の受けの手のオンパレードが始まった。
増田「聡太は手堅い手が好きですからね。うーん、なるほど、うまい」
千葉「羽生先生の受けを思い出します」
特に、自陣の底の香を浮いて受けた手が印象に残った。意外と盲点になる手だ。増田も指摘していなかった。
その後も銀、金を自陣にベタベタと張り付けた聡太。千葉「万が一にも負けない手ですね」
増田「これはもう相手の心を折りにきてますね」
しかし、ここからまだ終わらないのが稲葉だった。よくそんな手を思いつく、という攻めの勝負手を連発。
増田「あの手この手で迫りますね」
が、やはり聡太の強さは並じゃない。そんな稲葉の勝負手を軽やかにかわしていった。
安定感抜群の指し回しで、リードを広げ、最後は即詰みに打ち取った。134手で聡太の勝ち。
中盤は難しかったが、いったん有利になってからは確実に指し、快勝だった。強い。
増田「序盤は稲葉の研究どおりだったが、中終盤の聡太の受けっぷりが見事だった」
聡太は増田の解説してない手を連発していた。
聡太の受けが存分に見れた一局で、マニア好みで見ごたえがあった。
これで聡太は決勝トーナメント進出を決めた。次はCブロックの最終戦で羽生と当たる。
放送時間は余ったが、感想戦がなかった。これはコロナの影響なのか?
とにかく聡太が勝って、私の楽しみも続くことになったので良かった。
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