第17期 銀河戦
決勝トーナメント 1回戦 第1局
羽生善治名人 vs 北島忠雄六段
対局日:2009年6月12日
解説:畠山 鎮七段
聞き手:安食総子女流初段
記録:伊藤明日香女流初段

20年度の成績は、羽生44-21 北島12-16 2人の対戦成績は羽生の2-0
羽生は谷川に勝っての最終勝ち残り者、北島は勝又、森けいニに勝っての最多連勝者だ
北島は2つしか勝っていないので、ラッキーな決勝トーナメント進出だ

解説の畠山鎮「羽生はあらゆる戦法を指しこなす柔軟な棋風、早指しも長い時間でも得意
 北島は居飛車党本格派でブレのない棋風 今年の3月くらいから棋風改造で中飛車を多用している」

先手羽生で居飛車、後手の北島はゴキゲンの出だしから、角交換型の力戦向かい飛車になった
畠山「最近は角交換の将棋が流行っていますね、すぐに角という大砲を持ち合って、
 どこに打つかで勝負が決まる、ついていけないです(笑)」

羽生の玉頭位取りに対して、北島は銀冠に組んで、△2五桂とポンと跳ねて一歩とり、
戦いが始まった
お互い金銀の激しい取り合いになったが、本譜の順では羽生の竜の位置が悪くなった
77手目、▲3七銀と、と金を払っておく手はどうだったのかな

終盤、すごい玉頭戦になった それもお互い30秒将棋だ
秒読みにもかかわらず、北島の手つきは常にゆったりしていて、
畠山「北島さん、落ち着いてますね この手つきがね 
 むしろバシッと指してくる人のほうが怖くないんですけど(笑)」
畠山「いやー、ドキドキしますね 羽生名人もわかんないんですね こんな熱戦は、なかなかない」

びっくりしたのが、北島の120手目の△7五銀と打った手だ
この銀は、先手玉に取られてタダだ それでなくても羽生は入玉を狙っていたのだ
わざわざ玉を上に上がらせて、それで次の手で自陣に手をもどし、
羽生に手を渡すんだから、よく指せたものだ

結果、難解な終盤を制したのは、なんと北島!
30秒将棋の中、北島の終盤は冴えていたと思う
本局は羽生に力勝ち、大したものだ
北島は3年前の14期銀河戦で8連勝し、そのとき森内名人に勝った将棋が
内容がすばらしかったことが印象に残っている 北島、あなどれない存在だ

ちなみに、3日前の水曜に放送された「銀河クラブ」では、
この対局の見どころを聞かれた豊川が、「指導対局です(笑)」と言っていたが・・・(^^;
北島、見事な勝利だったと思う