第22回アマ竜王戦の解説を、スカパーで渡辺竜王がしてくれました
準決勝の一局が面白かったので、載せます
中盤の振り飛車の左桂が跳ねた「天使の跳躍」と、
終盤、30手以上続いた王手の連続が見ものです
コメントは渡辺竜王のものです
私はこの将棋を見て、アマ竜王になるのはあきらめようと思いました(^^;

ファイル名:アマ竜王戦 加來vs竹内.kif
開始日時:2009/06/28
棋戦:アマ竜王戦準決勝
先手:加來さん
後手:竹内さん

▲7六歩
*(持ち時間は各45分、切れ40秒) 準決勝、先手は昨年まで奨励会三段だった加來博洋さん
△3四歩
*後手は、ベスト16で武田俊平さん、ベスト8で天野高志さんを破った竹内俊弘さん
▲4八銀
*相手が振り飛車党と知って指しましたね ここで△8四歩と突かれると、先手の得がもうなくなるんですけどね(笑)
△5四歩
*振り飛車だったですね
▲5六歩 △5二飛 ▲6八玉 △8八角成
*次に▲7八玉と寄られると、▲同玉が生じるのでその前に角交換しました 角交換は先手の囲いを弱くする意味です
▲同 銀 △6二玉 ▲9六歩 △9四歩 ▲7八玉 △7二玉
▲7七銀 △2二銀
*次に△5五歩と行く準備です
▲6八金 △5五歩 ▲同 歩 △同 飛
*△2二銀と上がっていないと、▲6六角があったんです
▲6六銀
*中央を制圧する作戦です
△5一飛 ▲5五歩 △3三銀 ▲5七銀上 △8二玉 ▲5六銀
*先手は中央を抑えましたが、銀2枚を使っているのでどうか、という将棋です
△7二金 ▲6五銀右 △4四銀 ▲5八飛
*こうなってみると、先手は2筋の歩を突いていないのが生きてますね
△6二銀
*これが後手の囲いですね 美濃より中央が厚くしたわけです
▲7七桂 △3三桂 ▲8六歩 △2四角
*これは決断の一手です 次に後手から△8五歩と伸ばされる前に戦おうということです
▲4八金 △5五銀
*これを▲同飛は△同飛▲同銀△5九飛で後手優勢です
▲同 銀 △5七歩 ▲同金右 △5五飛
*これで後手の攻めが続くかどうか、です
▲5六銀
*これで、飛車が逃げてくれれば▲5五歩でいいんですけどね 次の手が非常にうまい手でした
△4五桂
*これがうまい手で、加來さん、うっかりしましたかね
*▲同銀は△5七角成から△4九銀が厳しい、
*▲4六金は△同角▲同歩△5七歩で崩壊です
▲5五銀 △5七桂成
*これで後手のペースになりました
▲同 金 △4九銀
*これが厳しいですね
▲5九飛 △4八金
*後手は飛車さえ取れば、という将棋なんですね
*▲4九飛には△5七角成です しかし、次が先手は勝負手が出ました
▲4六歩
*これがすごい勝負手でした
△5九金
*ここは先手が必敗なんじゃ、と思ったんですけどね
▲6五角
*なんだこれは、という手なんですけどね これが早かったです
△3三角
*これは自然な手です
▲7五桂 △5五角 ▲6一飛
*ここまで進むと、後手がいいとも言えない、不思議な将棋なんです △7四銀が受けの形なんですが、それだと▲8三桂成から殺到されて後手陣が崩壊なんです
△7一銀打
*実戦は下から受けました
▲4一飛成
*これで形勢のバランスが取れています
△6四歩 ▲5四角 △4八飛 ▲8七玉
*合駒は△5八銀成があるので逃げました
△6八飛成 ▲6六歩
*7七の地点を受けました
*ここで△5七竜は▲6一銀で先手の勝ちです
△7四歩 ▲5六金 △7五歩 ▲5五金
*後手は桂しかないんでまずそうですが、そうでもないんです
△7六歩 ▲同 玉 △8四桂 ▲8七玉 △7六歩
*これで先手玉は受けがなく、一手一手です
▲7二角成 △同 銀
*これで、後手陣が一見、詰まないように見えるんですけどね
▲7三銀
*ここに打つっていうのがすごい手ですよね
*△同銀左は▲7一角から最後▲8五桂で詰み、△同桂は▲9三金という手があって詰みます
△同 玉
*これが敗着になりました △同銀直で取っていれば、非常にきわどいんですけど、詰まなかったんです
*秒読みで竹内さん、▲7三銀を予期していなくて、慌てたようすでした
▲8五桂 △8二玉 ▲7三金
*これを△同桂は▲9三桂成があって詰みです
△同銀直 ▲同桂成
*もうここからは即詰みコースです
△同 玉 ▲7四歩 △8二玉 ▲7三銀 △同 桂 ▲7一角
△同 銀 ▲7三歩成 △9二玉 ▲8二金 △同 銀 ▲同 と
△同 玉 ▲7四桂 △7三玉 ▲7一龍 △7二桂
*△7二金の合駒だと、▲6二銀から竜で金を取ってピッタリ詰みです
▲6二龍 △7四玉 ▲7五歩 △同 玉 ▲6五金
*これで後手の竹内さん投了、▲7二角成と王手してから、実に33手詰みでした 中盤、△2四角から竹内さんが優勢になったんですけど、最後着地に失敗した、という将棋でした