やさしい詰物二百題 ──付・将棋よもやま話──

西村一義著 将棋天国社 1995年初版発行 2005年第3版発行 1000円+別途送料
評価S  難易度 ★★★☆ 1ページにつき2問の構成
レイアウト良し ヒントは無し 裏透け気にならず 本の型は羽生の頭脳とほぼ同じ型

「楽しかった!」これが、この詰将棋本をやっての感想です
棋書ミシュランで、私はこの本の存在を知りました
『「いちばんやさしい7手からの詰将棋」と類似の出題傾向です』とミシュランにあったので、
「いちばん~」をやってみて楽しかった私は、この本を注文することにしました

全問玉が右上で、解いてみたくなる形、そして難易度が今の私にとってドンピシャリでした
簡単すぎることなく難しすぎることもなく、解後感が良く、200問、どれも良問そろいと思いました

この本の特徴として、「手数表示がない」というのがあります
必ず5手~11手のどれかなのですが、順番がアトランダムで何手詰かわからないのです
これがこの本をとても面白くしている要因になっていました

5手で詰んだ、と思って答えを見たら、玉方の最善の逃げ手順を見落としていて、
7手詰だった、といったようなことがよくあり、解いていて気が抜けないのです
つまり、必然的にきっちり全ての変化順を読みきらねばならず、
それが読みのとてもいい訓練になったと実感があります

解答の解説は、図はひとつだけですが、ポイントのところの途中図で、いいと思います
詰め上がり図はないですが、私は全く気になりませんでした

こんなに楽しくやれた詰将棋本は、私にとって5手詰ハンドブック(赤)以来です
1問につきひとつ書いてある「よもやま話」もサービス精神旺盛で楽しかったです 評価Sです

普通の本屋では手に入らないので、棋書ミシュランのページから注文方法を確認してください
この本を紹介してくれていたRocky-and-Hopperさんに、感謝です!

以下、この本から抜粋しておきます
よもやま話から、笑ったのを2つ
<愛妻家の中村修八段。結婚式での挨拶で「僕は金底の歩になります」と。
 岩より堅い愛を誓う。>
<恩師、佐瀬勇次九段は麻雀が大好きで、いつも仲間を物色する時は
 「メンバーが三人足りないが・・・・・」。>

簡単な部類の問題の例 第2問目↓

後手の持駒:飛 角二 金二 銀四 桂四 香三 歩十八 
9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ 金 ・v香|一
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・v玉 ・|二
| ・ ・ ・ ・ ・ 飛 ・ ・ ・|三
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|四
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|五
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|六
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|七
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|八
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|九
+---------------------------+
先手の持駒:金 
手数=0 まで

この問題、私、▲2一金△同玉▲2三飛成△2二合▲3二金までの5手詰、簡単だな、
と思って答えを見たんです そしたら、▲2一金には△3二玉の逃げ方があるじゃないですか!
1ページ目だから、油断しました(言い訳) こういう読み抜けが、私の弱いところなんですよね(^^; 


難しい部類の問題の例 第175問↓

後手の持駒:飛 角二 金二 銀四 桂二 香二 歩十六 
9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
| ・ ・ ・ ・ ・ 龍 ・v桂v香|一
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・v歩 ・|二
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・v玉v歩|三
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・v金|四
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|五
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ 香 ・ ・|六
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|七
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|八
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|九
+---------------------------+
先手の持駒:金 桂 
手数=0 まで

この問題は難しくて、私はギブアップしてしまいました
これくらいのレベルの問題もたまに入ってます(この問題は全体でも屈指の難しさと思います)

注文方法が特殊ですが、気になる人は買う価値ありと思いますよ!