第17期 銀河戦
決勝トーナメント 準決勝 第1局
深浦康市王位 vs 丸山忠久九段
対局日: 2009年7月28日
解説:高橋道雄九段
聞き手:古河彩子女流二段
記録:井道千尋女流初段

いよいよ準決勝だ 深浦は西尾と康光に勝って、丸山は山崎と小倉に勝っての準決勝進出
2人の対戦成績は深浦の12-8

解説の高橋道雄(以下タカミチ)「深浦は基本は居飛車党だが振り飛車も指す、
 少しでもスキがあれば攻めていく 丸山は激辛流、作戦巧者、間合いの取り方がうまい
 この2人は練習でもよく指していて、公式戦の100倍は指しているはず 手の内を知り合った同士」

先手深浦で横歩取り、丸山がノータイムで桂を跳ねて△3三桂戦法になった
序盤はどんどん進んでいく
タカミチ「考えればキリがないところ」
聞き手の古河「知っている道だから早くいけるんですね」
全くそのとおりと思った 横歩取りは知っているべきことが多すぎ、自分は怖くて指せない(^^;

序盤のタカミチの解説はやたら詳しく、さすがにタカミチは後手番での
△8五飛戦法のスペシャリストと思わせた

お互いがひねり飛車のような展開だ
古河「ちょっとこの歩はくやしくて後手は打ちたくない感じですよね」
タカミチ「丸山にはそれはないんですよ こうやりたくないっていう感覚はないんです
 あくまで、合理的に最善を追及して指すタイプなんです」
古河「コンピュータみたいですね」
ここは古河さん、ちょっと面白かった

やや小競り合いの後、丸山が金を寄って、じっと自陣を固めた
タカミチ「こういう戦うような戦わないような手順、丸山は間合いの取り方がうまい」
が、その瞬間に深浦は▲2二歩と歩を垂らし、さらに▲2一歩成で攻めてこい、とやった
ここは手の内を知り合った同士の場面だった
タカミチ「丸山が攻めさせられる展開、丸山の好みではない」 
そして、タカミチの言うとうり、丸山は長考に沈んだ 一気に5回も考慮時間を使った

その後、互い桂をクサビに打ち合う展開になった
丸山は先手の桂を角で食いちぎり、一見うまそうな飛車と馬の両取りに桂を打ったが、
これが敗着となった なんと、桂が王手で手順に抜かれてしまった
感想戦での丸山「桂を打ったのはまずく一手パス、勝負どころがなくなっちゃった」
以下、深浦陣が寄りつきがなくなり、けっこう差がついて深浦の勝ち

一流棋士であるはずの丸山、この桂を抜かれる順をうっかりするのか
前期の成績が19勝21敗と5割以下だった丸山、どうも、タカミチも言っていたが、
不調っぽいな、と思わせた
不調なりに銀河戦もここまできたし、A級だし竜王戦も1組なんだけどね
本局ではいまいち元気が見られなかった

タカミチ「全体に深浦がいいペースで指した、丸山の長所を抑えた」
手の内を知っている者同士なので、こういう相手のいいところを出させない内容になったのも
仕方ないところか

この一局、対局者が2人とも地味っぽい存在、解説のタカミチも「地道タカミチ」というニックネーム、
聞き手の古河さんも地味、戦型が自分の苦手な横歩取り△3三桂、
さらには昨日の道場で体力を使った自分は、見ていてどうにもこうにも眠かった・・・(^^;
来週の決勝は、ちゃんと体調を整えてから見ようと思う

深浦「時間が無いなりに落ち着いて指せた 
  阿久津も北島も早指しが充実しているので、決勝は気を引き締めてがんばりたい」