<第61話>
『県大会が近づいてきた 3日後の6月1日に男・女団体 そして6月8日に男・女個人』

飛鳥田“さすがに みんなまじめだ 馬島くんですら”
(熱心に将棋に取り組む5人を見る飛鳥田)

飛鳥田“ボクは 逃げ出したい!! 角野くんと武藤先生は「全国大会を目指す」っていう
 目標で来てる・・・ あ・・・鳥山さんも目標にしてたっけ?
 だけど・・・ 勝てっこ ないじゃん あんな学校(鷹洋)に・・・”

飛鳥田君、お城将棋大会での鷹洋の強さにショックを受けているようです

(妄想する飛鳥田)
角野「全国ムリだから 部やめるわ」
馬島「オレも もーいい」
武藤「・・・」(無言で背中を向け去っていく)

飛鳥田“そーなったら 将棋部解散!? そーなったら部長のボクのせい!?
 そーなったら「笑え、ゼッフィーロ」連載終わり!? いっそ逃げたい!!”

飛鳥田君、得意の取り越し苦労ですね

飛鳥田“・・・・・・ よし・・・ 負けたら なかったふりしよう” 
負けた場合↓
「県大会なにそれ? そんなことより 楽しくやろうよ アハハハ」

飛鳥田“そうだよ ボクはもともと 将棋の楽しさを 誰かに伝えたかったんだし 
 女の子たちは 全国大会なんて 言わないし”

内村「先輩」
飛鳥田「はい はぁい」
内村「全国大会 連れてってください」
(飛鳥田、完全にフリーズ)
飛鳥田「はい?」
内村「全国大会」
飛鳥田「こ・・・今年の全国大会は 群馬県の前橋だけど・・・ 電車で連れて行けばいいの?」
内村「イェ 県大会 勝ち抜いて 全国大会に出る方法 教えてください」

飛鳥田“あなた この前 駒の動かし方 覚えたばかりでしょう?
 生まれてから まだ1、2勝しか してないでしょう?
 そんなあなたを どうやって 全国に連れていけると?
 しかも県大会3日前に ボクにどーして そんなプレッシャーを?”

内村さん、初心者の強みか、怖いもの知らずですね(^^;

内村「全国た・・・」
飛鳥田「ま・・・待った 待った待った待った!! き・・・気持ち 落ち着かせるから ハーッハーッ」

成田「内村さん 指してくれる?」
内村「この間 番さんって子に 会ったでしょ?」
成田「優勝した子?」
内村「そう タラコ唇の あんな強い子とも 将棋指せて 仲良くなれるんだよ
 全国大会に行けたら いろいろな友達 できるかなぁと思って」
飛鳥田“ああ そういう考え方もあるんだ・・・”

(その日の夜、飛鳥田、家で晩御飯を食べている)
玉姉(たまねえ)「あんた・・・ 最近 憔悴(しょうすい)してない?」
飛鳥田「そぉかな・・・」

飛鳥田君、顔がやつれています

飛鳥田「玉姉 高校ンときの 吹奏楽部(ブラバン)のコンクール前 どうやって緊張ほぐした?」
(玉姉、ボリボリとタクアンをほおばる)
玉姉「緊張~?」
飛鳥田“参考にならんな この人は・・・”

飛鳥田「そーだ!! コンクールってさ 優勝目指す以外も あんでしょ!!」
玉姉「ん?」
飛鳥田「実は今日 こういう話があって・・・」
(飛鳥田、内村さんのことを説明する)
飛鳥田「いい話だと思わない?」
玉姉「そうかな? それあたしは違うと思うよ」

玉姉の哲学がまた聞けそうです (つづく)