1・3・5手 こども詰め将棋入門
中原誠 監修 池田書店 920円+税 1999年発行
評価B 難易度★~★★☆ 

この本は古本屋で見つけたので買ってみました
アマゾンでは現役で売られているのでレビューしてみます

レイアウトが1手詰めはピンク、3手詰めは青、5手詰めは緑の3色の色刷りで見やすいです
詰め将棋のルールの説明が始めにあり、7ページ分も使って説明してくれています
問題図の下にはキャラクターが出てきて、セリフでヒントがあります
これを見ると難易度を下げることができます
さらに解答が丁寧で語り口がフランクです
ほぼ全ての漢字にふり仮名がふってあり、子供が読むのにとてもいいと思います
ふり仮名がふってある詰め将棋本というのは、私は他にはなかなか見覚えがないですね

1手詰め24問、3手詰め24問、5手詰め24問、おまけとしてチャレンジ問題が7問あります
(チャレンジ問題は5手詰め6問、7手詰め1問)

この、1手詰めから5手詰めまで入っているというのが、評価が分かれるところと思います
私的には残念ながらこれはマイナスポイントです
1手詰めと5手詰めでは、難易度が100倍くらい違うのに、
同じ本に収録するのはどうも賛成できません
もう入門書に専念して、1手詰めと3手詰めに限定すれば良かったと思いますね

最初の問題は、頭銀の1手詰めで「2分で10級」、
チャレンジ問題の最後は、7手詰めで「5分で三段」です 難易度に差がありすぎと思います(^^;

さて、この本の面白いところは、イラストで登場するキャラクターです
4人の人物がいて、それがちゃんと個性があり、キャラが立っています
こういうところ、子供はしっかり見てますよ 自分が子供のときそうでしたからね

1番面白いキャラは「八っつぁん」(はっつぁん)という八百屋さんです
この人がヘボ将棋指しで、現れると必ず不正解の手順をアドバイスしてくれます
これがとても参考になります(笑)
最初の頭銀の1手詰めの問題では「ヘッ!(銀を)どこに打っても詰みじゃねえか」とか
桂が不成で王手する問題では「三段目に入れるんだ、成るに決まってるじゃネエカ チッ へたくそめ」
と毒づいてくれます(笑)

さて、巻末のチャレンジ問題の「5分で三段」の7手詰め、挑戦してみませんか?
私はホントに5分くらい考え込みました(^^; 変化が多くてけっこう難しいですよ
この問題では八っつぁんは「七手詰め?かんべんしてくれー」と駒台の陰に隠れてしまってます(笑)
(ただ、この問題は前ページに類型問題が5手詰めであり、
それをやってからなら割と簡単な仕組みになっています)

下の図をドラッグして青く反転させ、コピーして
Kifu for Windowsの編集のところに貼り付けると図が出ます↓

後手の持駒:飛 角二 金二 銀二 桂三 香四 歩十六 
9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・v桂v歩|一
| ・ ・ ・ ・ ・ ・v金v玉 ・|二
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|三
| ・ ・ ・ ・ ・ 銀 龍 ・ ・|四
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 歩 ・|五
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|六
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|七
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|八
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|九
+---------------------------+
先手の持駒:金 銀 
手数=0 まで


この下に正解手順と解答の解説をそのまま書き写しておきます↓




〔正解手順〕
>▲1三銀△同玉▲1二金△同玉▲3二龍△1三玉▲2四金まで7手詰め
〔解説〕
>最後の問題はちょっと難しいけど、7手詰めに挑戦してもらった。
>1手目は▲1三銀がうまい手だ。この手で▲3二龍は
>△同玉▲4三金△2二玉▲3三銀打△1二玉で詰まないぞ。
>2手目△同桂は▲3二龍△同玉▲3三金以下詰みだ。
>3手目の▲1二金が急所で△同歩は▲2四龍で早く詰む。
>6手目△2二金の合駒は▲2三金まで。
>相手の金でしめくくりだ!(ギズモ注:途中図、解答図は略しました)