次の一手の正解は▲8五角で、9人が正解、全員に扇子(木村もしくは深浦の)か本(深浦の新刊)
が当たっていた 

この▲8五角、どうだったのか、金を打たれて、いきなり角が消されてしまった
福崎「今打った角ばっかりの角が消えましたね これでいいのかと、心配になりますね」
お客「▲9六角はなかったんですか」
福崎「んー、わかりませんね いや、あったかもしれませんね ▲9六角なら本譜の順がなかったですもんね」

福崎「こういう展開は木村が好き、後手は王様が逃げまくる展開です」
形勢は木村がいいように自分には見えた 深浦に決め手がないのだ
長引くと、木村の敵陣の飛車などが働いてくる

福崎「次の手、勝負手でしたよ ▲6五桂!桂の高飛び歩のえじきと言いますけど、これはもっとひどいです、敵の歩の頭に桂が跳んでます(笑)」
苦し紛れに見えた桂跳ねだ しかし、後から考えると、これがもしかしたら、深浦の勝因になる一手だったのかもしれない

福崎「この手に木村さんは1時間ほども考えましたよ、どういうことでしょうね 意表を突かれたのか、決め所と思って腰を落としているのか どうですか、みなさん、どっち勝っていると思います?」
そんなの、難しくてわかりません(^^;

福崎「先手の王様はもう生きた気がしませんよ ここで後手も玉が上がりましたか
(王と玉がすれ違ったので)ケーブルカーの行きと帰りのような王と玉ですね」
福崎先生、例えがバツグンにうまいなあ この例えには、お客から拍手が起きていた

福崎「お互いに死力を尽くしているでしょうね いつ終わるかわかりませんね」
そうですよね 木村が寄せて、勝利するのかと思いきや、深浦玉は寄りませんでしたね
もうどっちがいいかわかりませんね

福崎先生、だんだん手を並べるだけになってきた 
入玉模様で手が長引き、もう一手一手の善悪を言っても仕方ない、そういう雰囲気だ
福崎「あんまり詳しい解説ができなくて申し訳ない」
しょうがないですね この展開じゃ、細かい解説は無理でしょう(^^;

盤上に深浦の駒がだんだん増えてきた 手順に右の金銀が取れ、駒得だ
福崎「深浦さんがラグビーのような将棋を制したのかもしれませんよ これは木村さん困ったね~ 後手玉は枯れ葉のように舞ってるだけですからね」

福崎「秀吉vs柴田勝家みたいな展開ですね いったん後ろに引きだすと、本陣まで一気に引いてしまうというね」
福崎先生、戦国史マニアですね そんなのふつうは知らないでしょう(^^;

福崎「そう言えば、昔はいましたよ ボクが記録係をやっていると、途中でいなくなって、電話で『福崎君、投げておいてくれ』と言う人が(笑) 悔しくて、『負けました』と自分で言いたくないんですね(笑)」

福崎「あー、ここで木村さんが投了しました! これは激闘でしたね 何か調べたら木村さんに勝つチャンスがあったと思いますね
 深浦さん、歩の前に桂を跳ねた辺りではダメかと思いましたけどね 深浦王位、3連敗から4連勝、これで一皮むけて、強くなったと思いますね 横歩取りの苦手な戦型でしたけど、これで解説を終わらせていただきます」
お客「パチパチパチ」

その後、マジカルエミちゃんらと写真を取る福崎さんの姿があった (終わり)