第18期 銀河戦
本戦Eブロック 1回戦
小阪 昇七段 vs 中川慧梧アマ
対局日: 2009年9月10日
解説:石田和雄九段
聞き手:貞升 南女流1級
記録:伊藤明日香女流初段

冒頭の派手なオープニング、まだ慣れないなあ、これは(^^;

さて、2人いるうちの注目のアマチュア枠の1人、中川慧梧(けいご)アマ登場
なんと、まだ高校2年生で17歳だそうだ 若いね

黒フチのメガネ、クセのある長い髪の毛をしきりに手でいじっている
外見は若い頃の福崎文吾さんに似ているかな 制服を着ての登場だ
アマ王将戦で優勝しただけでなく、高校竜王戦でも優勝したとのこと
対プロの公式戦は2戦目だそうだ(1戦目は伊藤真吾四段に負けている)

対するは小阪プロ 20年度の成績は1勝11敗 うーん、かなり悪いね(^^;
しかし、予選で脇さんに勝ってのテレビ登場だ

先手中川アマで、▲居飛車vs4手目△4二飛戦法 
そこから角交換で、中川は穴熊、小阪は向かい飛車に振り直すという戦型になった

序盤、後手からのみ仕掛ける権利があり、見ているときは、これは後手の作戦勝ちなんじゃないか、
と思ってみていたんだけど、どうもそうではないらしい 

聞き手の貞升が「中川アマは振り駒のとき、表情が硬い印象を受けた」と言っていたし、
髪の毛はしきりにいじっていたし、まだ17歳だし緊張してるのかと思ったら、
全然そんなことはなかったことがこの後わかることになる

小阪がすぐに飛車交換を挑んできたのだが、なんとこれがもう敗着になった
中川はしっかり自陣飛車を受けて優位に立つと、あとはじっくりと非常に落ち着いた指し回しで
受けまくり、結果的に小阪に何もさせずに完勝!

いや~、中川アマ、これは強いわ
いくら有利になったからって、こういう完璧な完封勝ちって、なかなかできないものだ
とても17歳とは思えない落ち着きっぷり、お見事!
石田も賞賛しきりだった
石田「若いのに将棋を知ってますね」 「どうやってこんなに強くなったんだろ」 「辛い、激辛です」

逆に小阪の手を石田はけっこう厳しくダメ出し(^^;
石田「ええ?!角捨て!?すごいのか自爆なのか」 「勝てないです、勝てないですこんな手じゃ」
 「棋譜だけ見たら後手がアマチュアかと思っちゃう」 
 「何?そんなとこ歩を成っちゃう?」 「今の、桂は成る方向が逆でしたねえ」 
終盤では、石田はもうどっちがプロかわからなくなり、
小阪の指した手に思わず「今のはプロみたいな手だね」
あの、小阪さんはプロですよね(笑)

この将棋、互いの玉が堅いので手がつけられず、すごく小さなポイントを積み重ねる将棋になり、
馬や飛車を1マスずつ動かすといった手が中川アマに頻繁に見られた
それがことごとく好手だったと思う
こういうのって、なかなか指せないんだよね ホント、中川アマ強かった

大差での終局だったが、そうなるまでの過程が興味深く見れて、
自分にとっては面白い一戦だった
解説の石田さんがズバズバ物を言ってくれたのもよかった

確かな強さを見せた17歳の中川アマの快進撃に期待大だ
ぜひプロをごぼう抜きしてほしいものだ