<第70話>
『西風ヶ丘将棋部のいる第5リーグは 2回戦が終わって西風1勝1敗
 3回戦で西風と川大が勝てば 3校が2勝1敗で並ぶ 
 そうなると大将同士の勝ち数 それも同じなら副将の それも同じなら三将で比べる』

内村「もし男子がリーグを抜けて トーナメントを3つ勝てたら
 私たち女子チームが 全国大会出るってなってるんだから・・・」
馬島「アベック出場だな」
(馬島、親指を立ててウインクした)
内村「あ ちょっと落ちた 逆に気持ち落ちた」
馬島「ギャハハ なに照れてんの?」

馬島君・・・ いつのまにか、みんなに溶け込んできていますね・・・

角野「そうは楽にいかんだろうよ 見なよ 相手の顔」
(ひきしまった表情の相手チームの3人)
角野たち「正念場って わかった顔してんな・・・」

(各チームに一つずつくばられた成績カードが気になる飛鳥田)
飛鳥田“テーブルの上に 相手チームの成績カードが・・・ 見たいなあのカード・・・
 あれ見れば星勘定がしやすい でもそんなことは・・・”
馬島「ちょっと失敬」
ひょいっ
(馬島、相手チームの成績カードを、いきなり取って見た)
相手チームの人「ああっ?!」
馬島「へー ふむふむ」
相手チームの人「なな・・・?! なんだよ なにすんだよ!!」
馬島「なにって カード見ただけ」
(飛鳥田と角野が、慌てて馬島を引きとって戻っていった)
飛鳥田「すいません すいません」
馬島「なんだよ? ちゃんと断ったぜ?」
角野「お前にゃ いつかマナーについて 話さにゃならんなあ」
飛鳥田「ハア・・・」

馬島君、マナー違反ばっかりですね・・・

飛鳥田「で? 星はどうなってたの?」
馬島「忘れた(^^;」
飛鳥田・角野「ドタッ」

飛鳥田君も、ちゃっかり聞こうとしてるじゃないですか(笑)

飛鳥田「まぁいいや どうせ生き残る道は 一つだけだもん 全勝するしかないんだよ」
(飛鳥田が上を向いて全勝宣言した)
角野・馬島「ホォ・・・」
馬島「ダンナも意外と 熱血だねぇ 悪くないねぇ そういうのも」
角野「さぁ いくか」
飛鳥田「うん」

(相手の緑欄高校の3人と向き合った)
西風の3人・緑欄の3人「おねがいします!」

<第71話>
『予選リーグ3回戦が始まった!! 西風は3人とも勝てば 決勝トーナメントに残れる!!
 サバイバルマッチだ!!』

(▲相手の副将vs△飛鳥田、局面は相矢倉の中盤の難所に来ている)
飛鳥田“ここは△3五歩と 思い切って踏み込めば 良くなるはず
 この順があるから 分かってて乗っかった
 踏み込めば勝てる!!
 勝てるはず・・・だけど この人の罠だったらどうしよう・・・
 すべて計算ずくだったら どうしよう・・・ 
 たいして強くないボクは ネットなんかで 新しい情報を調べて 戦ってきた
 でももし この人がボクより調べてたら・・・”

飛鳥田“もし罠でないとしても・・・ ボクの読み筋通り 指さなかったら
 ボクの力じゃ 読みきれなくて勝てないかもしれない・・・
 △3五歩と 踏み込まなければ とりあえず穏やかになるかも しれない・・・
 でも今行かないと ボクの力じゃ 勝つ可能性が減る・・・”

飛鳥田“負けたくない!! 負けてチームの足をひっぱりたくない!!
 チームの? ハッ”

悩んでいた飛鳥田君、何かに気づいたようです

飛鳥田“バカだなボクは・・・ ついさっきも 自分の集中力のなさを 反省していたのに・・・
 局面は もうここまで来ているんだ もう迷っている場面じゃない
 いこう!! ビビらず!! 自分を信じて!!”

力強い手つきで指した飛鳥田君、いい顔です!(つづく)