<第74話>
(負けた角野、手を合わせて飛鳥田にあやまる)
飛鳥田“いいよ 負けるのは仕方ないよ  これで1勝1敗・・・ 決着は三将次第か”
(飛鳥田と角野、馬島の対局を見守る)
バン バン バシッ ビシッ
馬島の相手“なんだ コイツ!? たいして強くないのに 時計叩くのがメチャ速い!!”
角野“さすが ウマ 元・運動部 時計だけなら 鷹洋にも負けねぇ”
飛鳥田“だ・・・ だけど将棋は・・・ 劣勢っていうか 敗勢?”
パシッ
飛鳥田“あ 馬島くん その手 ダメ・・・ ”
馬島の相手“! もらった!! これでおしまい・・・”
(相手が勢いよく指そうとしたその瞬間、右手の服のスソが盤に当たり、
 盤が大きく動いて、なんと盤上の駒がメチャクチャに散ってしまいました!)
観戦していた両チームの選手「・・・・・・・!!」

相手「え・・・ ちょ・・・ 待・・・」
馬島「直せよ」
相手「え・・・?」
馬島「あんたがやったんだ あんたが直せよ」
相手「な 直せって・・・ こ・・・これを?」
(時計が秒読みの音を刻む)
ビーッ ビッ
相手“ギクッ”
馬島「早く」
飛鳥田“と・・・ 時計止めて 審判呼んだほうがいい!!”
(2人に話し掛けようとする飛鳥田を止める角野)
角野「よせ 助言になるぞ」

馬島「直せよ さあ」
(メチャクチャになった盤上を見て呆然とし、青ざめている相手)
相手「・・・・・・」
ビッ ビッ ビッ
(時計は止まることなく動きつづけた)
ビッ ビッ ビッ ビーー
(そのまま時間切れになった)
相手「・・・・・・ 負けました・・・」
馬島「フム」

角野「勝った!!」
飛鳥田「やった!! 勝ったよ!!」
角野・飛鳥田「勝ったには勝った けど・・・」
馬島「ん?」

馬島君、平然としてます 馬島君のモットーは「何で勝っても勝ちは勝ち」ですからね

<第75話>
『予選リーグ 8つのリーグ戦から勝ち抜いた 各ブロック1校による
 本戦トーナメントが始まろうとしていた ──が・・・』

他校のみんな「第5ブロックが すげぇ混戦になっちゃってるみたいよ」
 「どうなってんのあれ?」 「4校中3校が 2勝1敗になったって」 「へーっ」

審判の先生たち「では3校の大将から 順に成績を比べていく・・・でいいですね」 「ですね」
他校のみんな「西風が残ってる?」 「女子までいるのに ふざけやがって」
 「この上本戦まで 行かれてたまるか」 「念送って 落とせ落とせ ハァーッ」

西風、女子がいるのでやっぱりうらやましがられてますね
指を組んで交差させ、本当に念を送る輩も出る始末です(笑)

内村「念送られて 間違えたりして・・・」
飛鳥田「ううう・・・」 
角野「気にしなさんな」

審判の先生「緑欄、大将2勝1敗 川大、大将2勝1敗 西風、大将2勝1敗」
鳥山香「角野先輩 全勝じゃないの?」 
内村「全勝なら ここで決まってたのに!?」
角野「う・・・」
内村「肝心なときに 役に立たないね」
鳥山香「うんうん」
角野「聞こえる悪口は やめろよ」

審判の先生「緑欄、副将2勝1敗 川大、副将1勝2敗 西風、副将2勝1敗」
他校のみんな「えーっ 西風残ってる?」 「ってことは緑欄vs西風?」
鳥山香「部長が勝った おかげですね」
飛鳥田「うん 勝ててよかった」
角野「オレと同じ2勝1敗じゃん!! 飛鳥田も話合わせんなよ!!」
飛鳥田“決着は・・・ 三将・・・”

審判の先生「緑欄、三将1勝2敗 西風、三将2勝1敗」
西風のみんな「オオッ!!」

西風ヶ丘、ギリギリでリーグを抜けました!

飛鳥田“やった・・・ 本戦だ・・・”
内村「馬島先輩 やるぅ!!」
馬島「やるときは やるって」
角野「だから オレも同じ2勝1敗だって!!」

他校のみんな「に・・・ 西風残りやがった」
 「なぁに」 「本戦に残ったのを 後悔するような 相手が待ってるさ」
 「あ・・・ 第6ブロックは・・・」

飛鳥田「結局 あの後味の悪い 馬島くんの1勝で・・・ すっきりしない・・・」
角野「まぁな でも次の相手には 後味悪くてもいいから 勝ってほしいぜ・・・」
(鷹洋の3人のほうを見た)
飛鳥田「! 鷹洋・・・ ゴクッ」
角野「リーグ戦なんか なかったみたいな 涼しい顔だな・・・」
馬島「ハハ 強そうだな あれに勝ちゃ 全国行ける?」
飛鳥田「まだ準々決勝だよ」
角野「でも・・・ おおむねそうなんじゃねぇ」

鷹洋の3人「西風ヶ丘・・・ 聞いたことある?」 「ない」

どうにかこうにか予選を突破した飛鳥田君たちに、強敵鷹洋が立ちはだかります!(つづく)