第18期 銀河戦
本戦Fブロック 2回戦
佐藤慎一四段 vs 神吉宏充六段
対局日: 2009年8月28日
解説:佐藤和俊五段
聞き手:山口恵梨子女流1級
記録:井道千尋女流初段

神吉さんの登場だ 今日はまっ黄色のスーツに、同じく黄色のメガネだ
新四段の佐藤慎一はどんな将棋をみせるか

20年度の成績は、佐藤慎一6勝3敗、神吉4勝11敗 2人は初手合い
解説の佐藤和俊「慎一は居飛車党で矢倉を得意としている
 神吉は振り飛車党で四間穴熊を得意とする」

先手慎一で▲居飛車穴熊vs△三間飛車石田流+美濃の対抗形になった
慎一の▲5七銀型に対し、神吉は△7三角~△8四角と出る形だ
この銀取りに出た△8四角のラインが受けにくかった

神吉は馬を作り、あとは冷静に受けに回り、そのまま慎一に何もさせずに勝ってしまった
わずか86手で神吉の圧勝となった
それも、番組開始から、わずか50分で終了、それもなんと神吉は持ち時間の15分を使い切らず、
3分も余していた うわ、これはすごい大差(^^;

いや~、これは神吉さん、強かった 馬を作ってからも、落ち着いた指し回しだった
もし、「神吉の居飛穴破り好局集」という本が発売されるとしたら、巻頭を飾りそうな一局だ 
この神吉の戦法、「神吉スペシャル△8四角」とでも名前をつけたらいいんじゃないかな

終局直後、神吉「△4五桂とさばけて、振り飛車側が軽くなってしもうたね~、
 穴熊が固いから、いけると思うたんやろ?」
そうだよね この一局は、慎一はモロに神吉さんの得意形のツボにはまってしまった

神吉さん、感想戦でも口がなめらかだった
感想戦は初手からになったのだが、▲7六歩に神吉が△8四歩と指すギャグ出た(笑)
その後も神吉「これ、もう実はめちゃくちゃ得意形やねん」 「研究はしてへん!長年の経験で」
 「いっぺん使ってみいへん?この戦法、けっこういけるで」
 「こんな華麗なさばきができるとはね~、ちょっと強いと思うたんちゃう、どう、どう?」
慎一「いや、完敗でした」
そして、感想戦の最後には、なんと和俊が記録の井道に発言を求めるという珍現象が発生
井道がホントに発言して、その井道の言った局面を並べてるし(笑)

・・・たしかに、神吉さんが強かった、というのもあるのだが、新人の佐藤慎一、相手が神吉さんだと
いうことは事前にわかっているわけで、ある程度相手を研究してくるのは常識なはずなのだが、
その辺はどうだったのかな 
まあ、慎一は「三段リーグを年齢制限ギリギリで抜けて四段になりたて」とのことなので、
しばらく将棋の研究はお休みして、今は遊んでいるのかも(^^; 

何はともあれ、神吉さん、これ以上ないくらいの会心譜だったね
これで2連勝、さあ、3連勝すれば本戦に出れる可能性がある、次が勝負だね

実は以前、7月2日に、自分がマイナビ女王戦の神吉さんの解説会に行ったとき、
神吉さんはサービスで銀河戦の予選での田中魁秀九段との一局を並べてくれて、
「銀河戦は優勝を狙ってます」と言っていたのだ
「優勝がダメなら準優勝、それもだめならベスト4、それもダメならベスト8」と言っていたが(^^;