<第79話>
(角野と一柳の対局)

後手:一柳
後手の持駒:なし
9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂v玉v金 ・ ・ ・ ・v香|一
| ・ ・v銀 ・v飛 ・ ・ ・ ・|二
|v歩v歩v歩v金 ・v歩v桂v歩v歩|三
| ・ ・ ・v歩 ・ ・v歩v角 ・|四
| ・ ・ ・ ・v歩v銀 ・ ・ ・|五
| ・ 角 歩 歩 ・ ・ 歩 ・ ・|六
| 歩 ・ 桂 銀 歩 歩 銀 歩 歩|七
| ・ 飛 ・ ・ 金 ・ 金 ・ ・|八
| 香 ・ ・ ・ ・ ・ 玉 桂 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:歩 
先手:角野
(図は△4五銀まで)

角野“相振りをかましてきたと思ったら いつの間にか中央を・・・
 いつでも潰せるみたいな 涼しい顔しやがって”

駒組みが終わったこの段階で、相当苦しい形勢に見えますね 

角野“でも・・・ どうすればいい? くそっ くそっ
 こいつ確か 中学ンとき 全国3位になってたよな? そんなヤツ 個人戦にまわれっての”

(場面変わって、馬島の対局)
馬島“なんだよ!? なんだよコレ!? 
 角の頭の歩を突いて ペースを握るのがオレの作戦・・・ なのに・・・
 どうして 両方とも突いてあるんだ!?
 こんなんで どうやってペースを握るんだ? 
 どうしてコイツは 平然と突き返せるんだ?
 オレは何と 向かいあってるんだ?”
ドクン ドクン ドクン

馬島君の心臓の鼓動が、馬島君自身の耳にだけ聞こえてます

(呆然となっている角野と馬島を横目で見る一柳)
一柳“終わったな・・・ 西風ヶ丘 初手合いらしいから 気をつけてたけど
 こうなれば決まり あとは自滅するのを待つだけだ”

(そのとき、飛鳥田が振りかぶり、思い切り駒を盤に叩き付けた)
ひゅん ギャイィィィィ!!

何事かと、みんなの視線が、飛鳥田君に注がれました!

<第80話>
(飛鳥田の大きな駒音に、呆然とした鷹洋の3人、思わず顔を見合わせた角野と馬島)
ハッ
角野“へっ へへ・・・”
(わき腹をしめた角野、顔つきを変えた馬島)

相手のペースに飲まれていた角野君と馬島君、自分を取り戻しました!

一柳“攻め合い・・・? 気持ちを取り直した?”
(飛鳥田に目をやった一柳)
一柳“西風の中では 一番レベルが低い気がした 団体戦は違うってことか 面白いね・・・”
(座りなおした一柳)
一柳“攻め合いだっけ? 相手するよ”

(馬島の対局)
後手:八嶋
後手の持駒:なし
9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂v銀v金v玉v金v銀v桂v香|一
| ・v飛 ・ ・ ・ ・ ・v角 ・|二
|v歩v歩v歩v歩v歩v歩 ・ ・v歩|三
| ・ ・ ・ ・ ・ ・v歩v歩 ・|四
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|五
| ・ 歩 歩 ・ ・ ・ ・ ・ ・|六
| 歩 ・ ・ 歩 歩 歩 歩 歩 歩|七
| ・ 角 ・ ・ ・ ・ ・ 飛 ・|八
| 香 桂 銀 金 玉 金 銀 桂 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:なし
先手:馬島

▲7七角 △同角成 ▲同 桂 △2二飛 ▲6五角
*馬島“両角成り!”
△7四角 ▲同 角 △同 歩 ▲5五角
*馬島“両角成り!!”
*ニヤリ
*八嶋“チッ・・・”

(飛鳥田の対局)
飛鳥田“やりすぎたかな? あとで角野くんに 怒られないかな
 とと・・・ 集中しないとよけい 怒られるな・・・”

後手:飛鳥田
後手の持駒:角 歩 
9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂 ・ ・ ・ ・ ・v桂v香|一
| ・v飛 ・ ・ ・ ・v金v玉 ・|二
|v歩 ・v銀v歩 ・v金v銀v歩v歩|三
| ・ ・v歩 ・v歩v歩v歩 ・ ・|四
| ・ ・ ・ 歩 ・ ・ ・ ・ ・|五
| 歩 歩 歩 銀 歩 ・ ・ 歩 歩|六
| ・ 銀 桂 金 ・ 歩 歩 ・ ・|七
| ・ 玉 金 ・ ・ ・ ・ 飛 ・|八
| 香 ・ ・ ・ ・ ・ ・ 桂 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:角 
先手:六本木

▲3六歩
*飛鳥田“△6四歩▲同歩から銀を使うしかないな
* ここままじゃあ厚みで 押し切られちゃう”
△6四歩 ▲同 歩 △同 銀 ▲4一角
*六本木“フ”
*飛鳥田“あ・・・!”

飛鳥田君、ミスしてつけこまれてしまいました! 角成りが受からずピンチです!(つづく)