<第83話>
『角野× 飛鳥田× 残るのは馬島の対局だけ』

飛鳥田“学校の勝敗は ついちゃったけど・・・ せめて一つくらいは・・・”
角野“すげえ乱戦・・・”
(馬島、急所に金を打ち込まれた)
馬島“ム・・・”
角野“鷹洋に 食いつかれた!”

(すごいスピードで指し、時計を叩いていく馬島と八嶋)
バン バン ビシ パシ ビシ パシ
馬島“それより オレがいらつくのは・・・ こいつ・・・ なんでオレの速さに ついてこれる!?”
ビシ パシ パン
飛鳥田“馬島くんと同じか それ以上のスピード やっぱり元・運動部?”
角野“多分 見え方の差だな・・・ ①読む ②指す ③時計を押す
 鷹洋の連中は ①がバカッ速く正確だ
 ②③の速さだけのウマに 幻惑されねぇんだ・・・”

馬島“負けねぇ!!”
バン ビシィ 
飛鳥田“頑張れ 馬島くん!!”

(攻め合いから一転、八嶋が玉の早逃げをした)
馬島“!?”
角野“おいおい ここで柔らかく 玉を引くのかよ!! まったく鷹洋ってのは・・・”
馬島“チッ 逃がさねぇ!! 負けねぇ!! 負けたくねぇ!!”

馬島君がいつになく本気モードです!

(八嶋が金で王手した)
ガッ
角野“詰んだ・・・”
飛鳥田“詰んじゃった・・・”
馬島「・・・・・・」 「・・・・・」 「負けました」

『男子チーム 本戦トーナメント1回戦 西風ヶ丘0-3鷹洋
 女子チーム 全国大会出場
 新生・西風ヶ丘高校将棋部の 初陣の戦績であった』

<第84話>
六本木「だからさ ここは竜生かすために 一本タタいたほうが いいって」
八嶋「それだと 2筋のカナケが 遊ぶかもしんねぇだろ」
六本木「バーカ そんときゃ そんとき しぶとく粘られてから 考えたら~」
八嶋「んな無計画な」
飛鳥田・角野“なんだ この感想戦・・・ 対戦相手の馬島くん抜きで やってる?”

馬島「おい」
八嶋・六本木「?」
馬島「いつまで人の将棋を チクチクいじりまわしてんだよ」
八嶋「あー? ただの感想戦だろ? いやならやめるけど?」
馬島「やめるも やめねぇも・・・」
(馬島、足を体に引きつけた)
馬島「誰がやれっつった?」
(馬島、足で机を相手に向かって思い切り蹴りつけた)
ドガッ!!
八嶋・六本木「がっ!」

馬島君の豪快な蹴りが炸裂しました!!

飛鳥田・角野「ああっ・・・!」
八嶋「グ・・・グ」
六本木「てっ てめー なにを・・・」
馬島「うるせ」
(今度は下から机を蹴り上げた)
ゴズッ
六本木「ゴフッ!」

六本木「て・・・てめ この・・・」
馬島「うるせ 角刈りデブ」
飛鳥田「馬島くん!」
角野「やめろ やめろ」
駆けつけた先生「やめなさーい 何やってんだぁー」
(まわりがざわつき、騒ぎになった)
飛鳥田“ああああ・・・・・・”

もはや馬島君、どうにもならないようです

(そのとき、一柳の冷たい視線に気づいた飛鳥田、寒気がした)
一柳「・・・」
飛鳥田“ぞぞっ”

男子生徒「あれって 君の学校・・・?」
内村「さ・・・ さぁどうかしら? 目が悪くてよく見えなくて」
鳥山香「ひょえええ」

見ていた内村さんと鳥山さんも、お手上げのようです

(力なく座り込んだ主任の先生)
主任の先生「ふぃ~ まったく・・・ なんだ今年は・・・
 神奈川はずっと 何の問題もなかったのに・・・」

(その後、ロビーで集まった西風のみんな)
内村「ウマは?」
飛鳥田「気がついたら いなくて・・・」
内村「もうアイツ クビ!! クビ!! やめちゃえ!!」
飛鳥田「どうしよう? 部活やめちゃったら?」
(そのとき、角野が涙目で走っている馬島を見つけた)
角野「大丈夫だろ たぶん」

もしかして、馬島君は、ものすごい負けず嫌いで、負けた自分が許せないのかもしれません

角野「それよりもどうすんだ? 全国大会出場っつう ビッグマウス 見事に粉砕だぞ」
飛鳥田「うっ」
内村「あっ 失礼な」
鳥山香「あたしたち 全国出場ですよ」
内村「そーだ そーだ」
角野「参加校1つ だったからね」

内村「部長 群馬行ったら 温泉行ってもいいですかー?」
鳥山香「予算 下りないと思うわよ」
角野「駒の並び方 覚えてからだな」
飛鳥田“扇先生に何て言おう? 何て言われるかなぁ・・・”

『このときはまだ── 気がついていなかった・・・ 
 鷹洋との長く激しい戦いが 始まったばかりとは──』

初めての団体戦がようやく終わりました! 女子チームの全国での戦いぶりやいかに?
そして、鷹洋とこれから先、どんな戦いを繰り広げていくんでしょうか?
連載は週刊将棋でやってます! (笑えゼッフィーロ 名場面集 ひとまず 完)